JP3448098B2 - 結晶シリコン太陽電池 - Google Patents
結晶シリコン太陽電池Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結晶シリコン太陽電池に
関し、特に、太陽電池の光電変換効率の改善に関するも
のである。
関し、特に、太陽電池の光電変換効率の改善に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】p型の結晶シリコン半導体基板を用いて
受光面にpn接合を有するタイプの従来の高効率太陽電
池の構造を図8に示す。入射する太陽光を太陽電池の内
部に有効に取り込むために、受光面はグループやテクス
チャといった凹凸構造と反射防止膜5とからなる。ま
た、太陽電池の内部に取り込まれた太陽光がn型半導体
層2、基板1で吸収されて発生するキャリアの再結合損
失を低減するために、n型半導体層2の表面にパッシベ
ーション膜4と、基板1と裏面電極7の間に基板よりも
高濃度にp型のドーパントを含むp+ 型半導体層6とが
設けられている。
受光面にpn接合を有するタイプの従来の高効率太陽電
池の構造を図8に示す。入射する太陽光を太陽電池の内
部に有効に取り込むために、受光面はグループやテクス
チャといった凹凸構造と反射防止膜5とからなる。ま
た、太陽電池の内部に取り込まれた太陽光がn型半導体
層2、基板1で吸収されて発生するキャリアの再結合損
失を低減するために、n型半導体層2の表面にパッシベ
ーション膜4と、基板1と裏面電極7の間に基板よりも
高濃度にp型のドーパントを含むp+ 型半導体層6とが
設けられている。
【0003】しかし、この構造の太陽電池では、受光面
電極3に接続されたn型半導体層2が太陽電池の受光面
側全面に形成されているため、n型半導体層2とp型基
板1とで形成されたpn接合23の面積が受光面の面積
に等しい構造となっており、飽和電流が大きく高い開放
電圧が得られないため、太陽電池の変換効率を低下させ
ていた。
電極3に接続されたn型半導体層2が太陽電池の受光面
側全面に形成されているため、n型半導体層2とp型基
板1とで形成されたpn接合23の面積が受光面の面積
に等しい構造となっており、飽和電流が大きく高い開放
電圧が得られないため、太陽電池の変換効率を低下させ
ていた。
【0004】そこで、最近では、図9に示すように、n
型半導体層2を受光面の一部に縮小することによってp
n接合23の面積を縮小し、接合面に流れる飽和電流を
低減するような、ポイント接合型太陽電池が考えられて
いる。しかしながら、この構造の太陽電池では、p型基
板1の少数キャリアである電子の捕獲面積が大きいた
め、基板ないで発生する少数キャリアの電子がp型基板
1とパッシベーション膜4との界面に存在する界面順位
を介して多数キャリアである正孔と再結合し消滅する表
面再結合速度が大きく、高い変換効率を得ることができ
ない。
型半導体層2を受光面の一部に縮小することによってp
n接合23の面積を縮小し、接合面に流れる飽和電流を
低減するような、ポイント接合型太陽電池が考えられて
いる。しかしながら、この構造の太陽電池では、p型基
板1の少数キャリアである電子の捕獲面積が大きいた
め、基板ないで発生する少数キャリアの電子がp型基板
1とパッシベーション膜4との界面に存在する界面順位
を介して多数キャリアである正孔と再結合し消滅する表
面再結合速度が大きく、高い変換効率を得ることができ
ない。
【0005】そこで、図10に示すような、パッシベー
ション膜4の表面の透明導電膜14に外部から電圧を印
加することによって、p型基板1の表面に空乏層を形成
して表面再結合速度を低減しょうとする構造が提案され
ている(特表平5−508267)。
ション膜4の表面の透明導電膜14に外部から電圧を印
加することによって、p型基板1の表面に空乏層を形成
して表面再結合速度を低減しょうとする構造が提案され
ている(特表平5−508267)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10のよう
な構造には、新たに導入した透明導電膜14での入射光
の吸収損失があること、透明導電膜14に外部から電圧
を印加するために太陽電池の外部から電力を供給しなけ
ればならないことなどの問題がある。本発明はこのよう
な問題点に鑑み、透明導電膜14を導入することなく、
p型半導体層の表面での再結合損失を低減し、変換効率
の高い太陽電池を提供することを目的としている。
な構造には、新たに導入した透明導電膜14での入射光
の吸収損失があること、透明導電膜14に外部から電圧
を印加するために太陽電池の外部から電力を供給しなけ
ればならないことなどの問題がある。本発明はこのよう
な問題点に鑑み、透明導電膜14を導入することなく、
p型半導体層の表面での再結合損失を低減し、変換効率
の高い太陽電池を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述する課題
を解決するためになされたもので、p型の結晶シリコン
半導体からなり、一主面を受光面とする基板と、一主面
を受光面とする基板と、該基板一主面に接して島状に形
成され、該基板に対向して受光面電極が備えられた第1
のn型半導体層と、前記基板一主面に接して形成され、
該基板に対向してパッシベーション膜が備えられた第2
のn型半導体層と、を具備してなり、前記第1のn型半
導体層と第2のn型半導体層とは前記基板により分離さ
れてなる結晶シリコン太陽電池を提供するものである。
を解決するためになされたもので、p型の結晶シリコン
半導体からなり、一主面を受光面とする基板と、一主面
を受光面とする基板と、該基板一主面に接して島状に形
成され、該基板に対向して受光面電極が備えられた第1
のn型半導体層と、前記基板一主面に接して形成され、
該基板に対向してパッシベーション膜が備えられた第2
のn型半導体層と、を具備してなり、前記第1のn型半
導体層と第2のn型半導体層とは前記基板により分離さ
れてなる結晶シリコン太陽電池を提供するものである。
【0008】また、本発明は、p型の結晶シリコン半導
体からなり、一主面を受光面とする基板と、該基板一主
面に接して島状に形成され、該基板に対向して受光面電
極が備えられた第1のn型半導体層と、前記基板一主面
に接して形成され、該基板に対向してパッシベーション
膜が備えられた第2のn型半導体層と、前記基板一主面
に接して形成され、前記第1のn型半導体層と第2のn
型半導体層とを分離する、高濃度にP型のドーパントを
含むP+ 型半導体層と、を具備してなる結晶シリコン太
陽電池を提供するものである。
体からなり、一主面を受光面とする基板と、該基板一主
面に接して島状に形成され、該基板に対向して受光面電
極が備えられた第1のn型半導体層と、前記基板一主面
に接して形成され、該基板に対向してパッシベーション
膜が備えられた第2のn型半導体層と、前記基板一主面
に接して形成され、前記第1のn型半導体層と第2のn
型半導体層とを分離する、高濃度にP型のドーパントを
含むP+ 型半導体層と、を具備してなる結晶シリコン太
陽電池を提供するものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された太陽電池は、受光面電
極に接続されて島状に形成されたn型半導体層と受光面
電極に接続されないn型半導体層とがp型基板によって
分離されているため、受光面に接続されたpn接合の面
積を縮小して、pn接合での飽和電流が低減される。さ
らに、p型基板の受光面に接続されたpn接合が形成さ
れないp型基板の受光面が、n型半導体層および表面パ
ッシベーション膜で覆われているため、表面の少数キャ
リアが捕獲断面積が電子の捕獲断面積の1/100程度
と小さい正孔となり、n型半導体層とパッシベーション
膜との界面に存在する界面準位を介して多数キャリアで
ある電子と再結合し消滅する表面再結合速度が減少し
て、p型基板内での光発生するキャリアの再結合損失が
十分に低減される。
極に接続されて島状に形成されたn型半導体層と受光面
電極に接続されないn型半導体層とがp型基板によって
分離されているため、受光面に接続されたpn接合の面
積を縮小して、pn接合での飽和電流が低減される。さ
らに、p型基板の受光面に接続されたpn接合が形成さ
れないp型基板の受光面が、n型半導体層および表面パ
ッシベーション膜で覆われているため、表面の少数キャ
リアが捕獲断面積が電子の捕獲断面積の1/100程度
と小さい正孔となり、n型半導体層とパッシベーション
膜との界面に存在する界面準位を介して多数キャリアで
ある電子と再結合し消滅する表面再結合速度が減少し
て、p型基板内での光発生するキャリアの再結合損失が
十分に低減される。
【0010】そして、n型半導体層を分離する方法とし
て、n型半導体層の間にp+ 層を形成することによって
も同様の効果が得られる。
て、n型半導体層の間にp+ 層を形成することによって
も同様の効果が得られる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第1実施例による太陽電池素
子の断面図を示す。結晶シリコンからなるp型基板1の
太陽光の入射面となる凹凸加工された受光面には、受光
面電極3に接続されてp型基板1とpn接合を形成する
島状のn型半導体層21と、受光面電極3とは接続され
ず、かつ、p型基板1によってn型半導体層21と分離
されたn型半導体層22とが形成されている。受光面
は、酸化シリコン膜からなるパッシベーション膜4によ
って覆われ、パッシベーション膜は反射防止膜5によっ
て覆われている。受光面電3はパッシベーション膜4と
反射防止膜5を貫通してn型半導体層21に接続されて
いる。p型基板1の太陽光の入射面とは反対側の裏面に
は、p型基板1よりもp型ドーパントの濃度が高いp+
型半導体層6が形成され、p+ 型半導体層6の裏面には
裏面電極7が形成されている。
子の断面図を示す。結晶シリコンからなるp型基板1の
太陽光の入射面となる凹凸加工された受光面には、受光
面電極3に接続されてp型基板1とpn接合を形成する
島状のn型半導体層21と、受光面電極3とは接続され
ず、かつ、p型基板1によってn型半導体層21と分離
されたn型半導体層22とが形成されている。受光面
は、酸化シリコン膜からなるパッシベーション膜4によ
って覆われ、パッシベーション膜は反射防止膜5によっ
て覆われている。受光面電3はパッシベーション膜4と
反射防止膜5を貫通してn型半導体層21に接続されて
いる。p型基板1の太陽光の入射面とは反対側の裏面に
は、p型基板1よりもp型ドーパントの濃度が高いp+
型半導体層6が形成され、p+ 型半導体層6の裏面には
裏面電極7が形成されている。
【0012】本実施例の太陽電池の作製方法を図1〜図
4の断面図を用いて説明する。図2において、比抵抗値
2 Ω−cmのp型基板1をSC1,SC2の洗浄液に
よって洗浄し、水酸化ナトリウムの水溶液を用いた異方
性エッチングによりp型基板1の受光面を凹凸加工し
た。次に、ウェット酸化法によって厚さ約2000Åの
酸化シリコン膜8を形成し、酸化シリコン膜8わ耐酸性
のフォトレジスト9によって被覆した。続いて、図3の
n型半導体層21および22が形成される予定の領域と
なる受光面のフォトレジスト9の領域を露光、現像によ
って除去し、受光面のフォトレジスト9が除去されて露
出した領域の酸化シリコン膜8を緩衝フッ酸水溶液にて
除去した。その後、フォトレジスト9をレジストの剥離
剤によって除去した。
4の断面図を用いて説明する。図2において、比抵抗値
2 Ω−cmのp型基板1をSC1,SC2の洗浄液に
よって洗浄し、水酸化ナトリウムの水溶液を用いた異方
性エッチングによりp型基板1の受光面を凹凸加工し
た。次に、ウェット酸化法によって厚さ約2000Åの
酸化シリコン膜8を形成し、酸化シリコン膜8わ耐酸性
のフォトレジスト9によって被覆した。続いて、図3の
n型半導体層21および22が形成される予定の領域と
なる受光面のフォトレジスト9の領域を露光、現像によ
って除去し、受光面のフォトレジスト9が除去されて露
出した領域の酸化シリコン膜8を緩衝フッ酸水溶液にて
除去した。その後、フォトレジスト9をレジストの剥離
剤によって除去した。
【0013】図3において、850℃、10分のオキシ
塩化燐の熱拡散によって、n型半導体層21およびn型
半導体層22を形成した。この形成過程において、図2
の厚さ2000Åの酸化シリコン膜8が燐の拡散バリア
となり、受光面の酸化シリコン膜8の直下のp型基板1
の表面には燐が拡散されないため、n型半導体層21と
n型半導体層22とはp型基板1によって分離して形成
された。次に、フッ酸水溶液にて図2の酸化シリコン膜
8を除去した後、900℃、20分のドライ酸化法によ
って酸化シリコン膜からなる反射防止膜5を形成した。
その後、裏面のパッシベーション膜4をフッ酸水溶液で
除去した。
塩化燐の熱拡散によって、n型半導体層21およびn型
半導体層22を形成した。この形成過程において、図2
の厚さ2000Åの酸化シリコン膜8が燐の拡散バリア
となり、受光面の酸化シリコン膜8の直下のp型基板1
の表面には燐が拡散されないため、n型半導体層21と
n型半導体層22とはp型基板1によって分離して形成
された。次に、フッ酸水溶液にて図2の酸化シリコン膜
8を除去した後、900℃、20分のドライ酸化法によ
って酸化シリコン膜からなる反射防止膜5を形成した。
その後、裏面のパッシベーション膜4をフッ酸水溶液で
除去した。
【0014】図4において、アルミニウムペーストの印
刷焼成によって裏面にp+ 型半導体層6および裏面電極
7を形成した。次に、表面に耐酸性のフォトレジスト1
0を形成してn型半導体層21の上部を露光、現像によ
って開口した後、開口部の反射防止膜5とパッシベーシ
ョン膜4を緩衝フッ酸水溶液にて除去した。次に、受光
面全面にTi/Pd/Agからなる金属層13を真空蒸
着法にて形成した。最後に、リフトオフ法によりフォト
レジスト10とその上部の金属層13を除去し受光面電
極3を形成して、図1に示した本発明の太陽電池を完成
した。
刷焼成によって裏面にp+ 型半導体層6および裏面電極
7を形成した。次に、表面に耐酸性のフォトレジスト1
0を形成してn型半導体層21の上部を露光、現像によ
って開口した後、開口部の反射防止膜5とパッシベーシ
ョン膜4を緩衝フッ酸水溶液にて除去した。次に、受光
面全面にTi/Pd/Agからなる金属層13を真空蒸
着法にて形成した。最後に、リフトオフ法によりフォト
レジスト10とその上部の金属層13を除去し受光面電
極3を形成して、図1に示した本発明の太陽電池を完成
した。
【0015】
【表1】
【0016】表1には、n型半導体層21とp型基板1
とからなるpn接合の面積が受光面の全面積に占める比
率R1と、n型半導体層22が受光面の全面積に占める
比率R2と、n型半導体層21と22とを分離している
p型基板1の受光面領域の面積が受光面積の全面積に占
める比率R3と、本発明の太陽電池の電流−電圧特性と
の関係を示す。受光面電極3の面積が受光面の全面積に
占める比率は2%とした。表1において、R1=100
%、R2=0%、R3=0%の場合が、n型半導体層2
とp型基板1とからなるpn接合が受光面全面に形成さ
れた図8に示す従来の太陽電池である。また、R1=3
%、R2=0%、R3=97%の場合が、n型半導体層
21が受光面の一部に形成されて、pn接合の面積を縮
小し、n型半導体層21が形成されない受光面のp型基
板1のパッシベーション膜4によって覆った、図9に示
す従来の改良された太陽電池である。
とからなるpn接合の面積が受光面の全面積に占める比
率R1と、n型半導体層22が受光面の全面積に占める
比率R2と、n型半導体層21と22とを分離している
p型基板1の受光面領域の面積が受光面積の全面積に占
める比率R3と、本発明の太陽電池の電流−電圧特性と
の関係を示す。受光面電極3の面積が受光面の全面積に
占める比率は2%とした。表1において、R1=100
%、R2=0%、R3=0%の場合が、n型半導体層2
とp型基板1とからなるpn接合が受光面全面に形成さ
れた図8に示す従来の太陽電池である。また、R1=3
%、R2=0%、R3=97%の場合が、n型半導体層
21が受光面の一部に形成されて、pn接合の面積を縮
小し、n型半導体層21が形成されない受光面のp型基
板1のパッシベーション膜4によって覆った、図9に示
す従来の改良された太陽電池である。
【0017】表1より、本発明の太陽電池は、受光面電
極3に接続されて島状に形成されたn型半導体層21の
面積が受光面の面積に占める比率R1が小さく、受光面
電極3に接続されずにp型基板1の受光面領域によって
n型半導体層21と分離されてパッシベーション膜4に
よって覆われたn型半導体層22が受光面の面積に占め
る比率R2が大きいほど開放電圧と曲線因子が向上し
た。その結果、従来の太陽電池と比べて高い変換効率を
得ることができた。
極3に接続されて島状に形成されたn型半導体層21の
面積が受光面の面積に占める比率R1が小さく、受光面
電極3に接続されずにp型基板1の受光面領域によって
n型半導体層21と分離されてパッシベーション膜4に
よって覆われたn型半導体層22が受光面の面積に占め
る比率R2が大きいほど開放電圧と曲線因子が向上し
た。その結果、従来の太陽電池と比べて高い変換効率を
得ることができた。
【0018】本発明は、実施したプロセスによって本発
明に制限を加えるものではない。一例として、本実施例
においてオキシ塩化燐の熱拡散によってn型半導体層を
形成する際の、燐の拡散バリアとして用いた酸化シリコ
ン膜は、CVD法などで形成される熱窒化シリコン膜で
置き換えることによっても、本発明の太陽電池は実現さ
れる。他の例では、n型半導体層のドーパントとして砒
素を選ぶこともできる。また、n型半導体層を受光面に
分離形成する方法として、n型のドーパントを含んだ半
導体原料ガスが導入された雰囲気中で、n型半導体層を
形成する所望の領域にのみ熱エネルギーを供給すること
によって、複数の分離されたn型半導体層を形成するこ
とができる。その一例として、フォスヒン(PH3)を
含む雰囲気中で、n型半導体層を形成する所望の領域に
のみエキシマレーザーなどによって励起されたレーザー
エネルギーを照射し、燐をドーパントとするn型半導体
層の分離形成が可能である。さらには、n型のドーパン
トとなる元素のイオンをn型半導体層を形成する所望の
領域にのみ打ち込むことによっても、複数の分離された
n型半導体層を形成することができる。さらには、n型
半導体層を覆うパッシベーション膜についても、CVD
法で形成した酸化シリコン膜を選ぶことができる。
明に制限を加えるものではない。一例として、本実施例
においてオキシ塩化燐の熱拡散によってn型半導体層を
形成する際の、燐の拡散バリアとして用いた酸化シリコ
ン膜は、CVD法などで形成される熱窒化シリコン膜で
置き換えることによっても、本発明の太陽電池は実現さ
れる。他の例では、n型半導体層のドーパントとして砒
素を選ぶこともできる。また、n型半導体層を受光面に
分離形成する方法として、n型のドーパントを含んだ半
導体原料ガスが導入された雰囲気中で、n型半導体層を
形成する所望の領域にのみ熱エネルギーを供給すること
によって、複数の分離されたn型半導体層を形成するこ
とができる。その一例として、フォスヒン(PH3)を
含む雰囲気中で、n型半導体層を形成する所望の領域に
のみエキシマレーザーなどによって励起されたレーザー
エネルギーを照射し、燐をドーパントとするn型半導体
層の分離形成が可能である。さらには、n型のドーパン
トとなる元素のイオンをn型半導体層を形成する所望の
領域にのみ打ち込むことによっても、複数の分離された
n型半導体層を形成することができる。さらには、n型
半導体層を覆うパッシベーション膜についても、CVD
法で形成した酸化シリコン膜を選ぶことができる。
【0019】(他の実施例)図5は、本発明の第2実施
例による太陽電池素子の断面図である。結晶シリコンか
らなるp型基板1の太陽光の入射面となる凹凸加工され
た受光面には、受光面電極3に接続されてp型基板1と
pn接合を形成する島状のn型半導体層21と、p型基
板1より高濃度にp型のドーパントを含むp+ 型半導体
層11と、受光面電極3とは接続されず、かつ、p+ 型
半導体層11によってn型半導体層21と分離されたn
型半導体層22とが形成されている。受光面は、酸化シ
リコン膜からなるパッシベーション膜4によって覆わ
れ、パッシベーション膜は反射防止膜5によって覆われ
ている。受光面電極3はパッシベーション膜4と反射防
止膜5を貫通してn型半導体層21に接続されている。
p型基板1の太陽光の入射面とは反対側の裏面には、p
型基板1よりもp型ドーパントの濃度が高いp+ 半導体
層6が形成され、p+ 型半導体6の裏面には裏面電極7
が形成されている。
例による太陽電池素子の断面図である。結晶シリコンか
らなるp型基板1の太陽光の入射面となる凹凸加工され
た受光面には、受光面電極3に接続されてp型基板1と
pn接合を形成する島状のn型半導体層21と、p型基
板1より高濃度にp型のドーパントを含むp+ 型半導体
層11と、受光面電極3とは接続されず、かつ、p+ 型
半導体層11によってn型半導体層21と分離されたn
型半導体層22とが形成されている。受光面は、酸化シ
リコン膜からなるパッシベーション膜4によって覆わ
れ、パッシベーション膜は反射防止膜5によって覆われ
ている。受光面電極3はパッシベーション膜4と反射防
止膜5を貫通してn型半導体層21に接続されている。
p型基板1の太陽光の入射面とは反対側の裏面には、p
型基板1よりもp型ドーパントの濃度が高いp+ 半導体
層6が形成され、p+ 型半導体6の裏面には裏面電極7
が形成されている。
【0020】本実施例の太陽電池の作製方法を図5〜図
7を用いて説明する。図6において、比抵抗値2 Ω−
cmのp型基板1をSC1,SC2の洗浄液によって洗
浄し、水酸化ナトリウムの水溶液を用い異方性エッチン
グによりp型基板1の受光面を凹凸加工した。次に、p
型基板1の全面に850℃、10分のオキシ塩化燐の熱
拡散によって、n型半導体層2を形成した後、n型半導
体層2の分離される領域に、アルミニウムペーストを線
状にスクリーン印刷して酸素雰囲気中で焼成してp+ 型
の半導体層11およびアルミニウムの金属層12を形成
した。その結果、受光面のn型半導体層2はp+ 型の半
導体層11によってn型半導体層21とn型半導体層2
2とに分離された。その後、金属層12を塩酸水溶液に
てエッチング除去した。
7を用いて説明する。図6において、比抵抗値2 Ω−
cmのp型基板1をSC1,SC2の洗浄液によって洗
浄し、水酸化ナトリウムの水溶液を用い異方性エッチン
グによりp型基板1の受光面を凹凸加工した。次に、p
型基板1の全面に850℃、10分のオキシ塩化燐の熱
拡散によって、n型半導体層2を形成した後、n型半導
体層2の分離される領域に、アルミニウムペーストを線
状にスクリーン印刷して酸素雰囲気中で焼成してp+ 型
の半導体層11およびアルミニウムの金属層12を形成
した。その結果、受光面のn型半導体層2はp+ 型の半
導体層11によってn型半導体層21とn型半導体層2
2とに分離された。その後、金属層12を塩酸水溶液に
てエッチング除去した。
【0021】図7において、900℃、20分のドライ
酸化法によってパッシベーション膜4を形成した後、常
圧CVD法によって酸化チタン膜からなる反射防止膜5
を形成した。次に、裏面のパッシベーション膜4をフッ
酸水溶液で除去した後、アルミニウムペーストの印刷焼
成によって裏面にp+ 半導体層6および裏面電極7を形
成した。最後に、銀ペーストの印刷焼成によって受光面
電極3を形成して、図5に示した本発明の太陽電池を完
成した。
酸化法によってパッシベーション膜4を形成した後、常
圧CVD法によって酸化チタン膜からなる反射防止膜5
を形成した。次に、裏面のパッシベーション膜4をフッ
酸水溶液で除去した後、アルミニウムペーストの印刷焼
成によって裏面にp+ 半導体層6および裏面電極7を形
成した。最後に、銀ペーストの印刷焼成によって受光面
電極3を形成して、図5に示した本発明の太陽電池を完
成した。
【0022】本実施例における太陽電池も、受光面電極
3に接続されるn型半導体層21によって受光面に形成
されたバイアスされるpn接合の面積が小さく、受光面
電極3に接続されずにp型基板1の受光面領域によって
n型半導体層21と分離されてパッシベーション膜4に
よって覆われたn型半導体層22の面積が大きいほど開
放電圧と曲線因子が向上した。従って、本実施例による
太陽電池も第1実施例と同様に、従来の太陽電池に比べ
て高い変換効率を得ることができた。
3に接続されるn型半導体層21によって受光面に形成
されたバイアスされるpn接合の面積が小さく、受光面
電極3に接続されずにp型基板1の受光面領域によって
n型半導体層21と分離されてパッシベーション膜4に
よって覆われたn型半導体層22の面積が大きいほど開
放電圧と曲線因子が向上した。従って、本実施例による
太陽電池も第1実施例と同様に、従来の太陽電池に比べ
て高い変換効率を得ることができた。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、p型半導体基板又はp
+ 型半導体層で受光面のn型半導体層を分離することに
よって、受光面電極に接続されたpn接合の飽和電流を
低減し、さらに、p型基板内で発生した光発生キャリア
の再結合損失を低減することが可能となり、変換効率の
高い太陽電池を得ることができる。
+ 型半導体層で受光面のn型半導体層を分離することに
よって、受光面電極に接続されたpn接合の飽和電流を
低減し、さらに、p型基板内で発生した光発生キャリア
の再結合損失を低減することが可能となり、変換効率の
高い太陽電池を得ることができる。
【図1】本発明の太陽電池の断面図である。
【図2】本発明の太陽電池の作製プロセスにおける素子
の断面図である。
の断面図である。
【図3】本発明の太陽電池の作製プロセスにおける素子
の断面図である。
の断面図である。
【図4】本発明の太陽電池の作製プロセスにおける素子
の断面図である。
の断面図である。
【図5】本発明の別の太陽電池の断面図である。
【図6】本発明の太陽電池の作製プロセスにおける素子
の断面図である。
の断面図である。
【図7】本発明の太陽電池の作製プロセスにおける素子
の断面図である。
の断面図である。
【図8】従来の太陽電池の断面図である。
【図9】従来の改良された太陽電池の断面図である。
【図10】従来のさらに改良された太陽電池の断面図で
ある。
ある。
1 p型基板
2 n型半導体層
3 受光面電極
4 パッシベーション膜
5 反射防止膜
6 p+ 型半導体層
7 裏面電極
8 シリコン酸化膜
9 フォトレジスト
10 フォトレジスト
11 p型半導体層
12 金属層
13 金属層
14 透明導電膜
21 n型半導体層
22 n型半導体層
23 pn接合
フロントページの続き
(72)発明者 山▲崎▼ 一郎
大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号
シャープ株式会社内
(56)参考文献 特開 平5−75149(JP,A)
特開 昭52−124888(JP,A)
特表 平5−508267(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 31/04 - 31/078
Claims (2)
- 【請求項1】 p型の結晶シリコン半導体からなり、一
主面を受光面とする基板と、 該基板一主面に接して島状に形成され、該基板に対向し
て受光面電極が備えられた第1のn型半導体層と、 前記基板一主面に接して形成され、該基板に対向してパ
ッシベーション膜が備えられた第2のn型半導体層と、
を具備してなり、 前記第1のn型半導体層と第2のn型半導体層とは前記
基板により分離されてなることを特徴とする結晶シリコ
ン太陽電池。 - 【請求項2】 p型の結晶シリコン半導体からなり、一
主面を受光面とする基板と、 該基板一主面に接して島状に形成され、該基板に対向し
て受光面電極が備えられた第1のn型半導体層と、 前記基板一主面に接して形成され、該基板に対向してパ
ッシベーション膜が備えられた第2のn型半導体層と、 前記基板一主面に接して形成され、前記第1のn型半導
体層と第2のn型半導体層とを分離する、高濃度にp型
のドーパントを含むp+ 型半導体層と、を具備してなる
ことを特徴とする結晶シリコン太陽電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11800194A JP3448098B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 結晶シリコン太陽電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11800194A JP3448098B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 結晶シリコン太陽電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07326786A JPH07326786A (ja) | 1995-12-12 |
JP3448098B2 true JP3448098B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=14725600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11800194A Expired - Fee Related JP3448098B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 結晶シリコン太陽電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3448098B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20070169806A1 (en) * | 2006-01-20 | 2007-07-26 | Palo Alto Research Center Incorporated | Solar cell production using non-contact patterning and direct-write metallization |
US7999175B2 (en) | 2008-09-09 | 2011-08-16 | Palo Alto Research Center Incorporated | Interdigitated back contact silicon solar cells with laser ablated grooves |
US9150966B2 (en) | 2008-11-14 | 2015-10-06 | Palo Alto Research Center Incorporated | Solar cell metallization using inline electroless plating |
US8962424B2 (en) | 2011-03-03 | 2015-02-24 | Palo Alto Research Center Incorporated | N-type silicon solar cell with contact/protection structures |
US20150144184A1 (en) * | 2012-06-29 | 2015-05-28 | Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) | Solar cell |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11800194A patent/JP3448098B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07326786A (ja) | 1995-12-12 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |