JPH1126548A - 基板授受ユニット及びこれを用いたウエット処理装置 - Google Patents

基板授受ユニット及びこれを用いたウエット処理装置

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JPH1126548A
JPH1126548A JP19049797A JP19049797A JPH1126548A JP H1126548 A JPH1126548 A JP H1126548A JP 19049797 A JP19049797 A JP 19049797A JP 19049797 A JP19049797 A JP 19049797A JP H1126548 A JPH1126548 A JP H1126548A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置長を短縮する。仕様変更に伴う処理プロ
セスの変更を容易にする。ユーザの希望するプロセス設
定を容易にする。 【解決手段】 周囲に基板600の授受を行う基板授受
ユニット100を中心として、その周囲に、エッチング
処理を行う第1の基板処理ユニット200、リンスドラ
イを行う第2の基板処理ユニット200′及び両面洗浄
ユニット300を配置する。基板授受ユニット100
は、上下方向に複数段に配置された複数のハンド部を有
し、ハンド部を介した基板600の汚染を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶基板や半導体
基板であるシリコンウェーハ等の表面に電子回路を形成
するためのウェット処理に使用される基板授受ユニッ
ト、及びその基板授受ユニットを用いたウエット処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶基板や半導体基板である
シリコンウェーハ等の表面に電子回路を形成するため
に、ウエット処理と呼ばれる表面処理が行われている。
この処理は通常、レジスト塗布−露光−現像−エッチン
グ−レジスト除去の各工程からなり、これを繰り返すこ
とにより基板上に所定の電子回路が形成される。
【0003】ここにおけるエッチングやレジスト除去
は、従来は図12に示すような直列タイプのウェット処
理装置により行われている。この処理装置は、ローダユ
ニット、薬液ユニット、水洗ユニット、乾燥ユニット、
アンローダユニットなどの複数ユニットをプロセス順に
配置したものであり、ユニット間の基板搬送方式として
は主にローラ搬送方式或いは2軸ロボット方式を用いて
いる。
【0004】また、薬液ユニットでの薬液処理及び水洗
ユニットでの純水処理については、各ユニットに設けら
れた多数のノズルからの処理液のスプレーや処理液への
浸漬により、処理液を基板の表面全体に行き渡らせる構
造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような直列タイプ
のウェット処理装置は、これまでの度重なる改良によ
り、処理そのものについては問題のないレベルに到達し
ている。しかしながら、次のような不都合は依然として
解消されていない。
【0006】複数のユニットが1列に配置され、しかも
薬液ユニットと水洗ユニットはスループット性向上とプ
ロセス安定化のために複数台ずつ配置されるのが一般的
であるため、装置長が非常に長くなり、通常10数mに
達する。そして、1回のウェット処理でエッチングとレ
ジスト除去が行われるために、最低でもこの長い装置が
2列必要となり、通常はこのウェット処理が繰り返され
るために、装置専有面積は膨大となる。
【0007】最近は、古い装置を新しいものに交換する
ことにより、処理能力の向上を図ることが盛んに行われ
ており、その場合、クリーンルームの増設は経費がかか
るので、従来と同じスペースで処理能力を高めることが
大多数のユーザの要望である。しかし、最新式の装置と
はいえ装置長は依然として長いので、同じスペース内で
装置数を増やすのは困難であり、そのために処理能力を
飛躍的に高めるまでには至らない。
【0008】基板が全てのユニットを通過するスループ
ット方式のため、仕様変更に伴う処理プロセスの変更に
対応するのが困難である。例えば、図12の装置では薬
液処理を1回に減らすとか薬液処理を省略して水洗のみ
を行うといったプロセス変更は不可能である。
【0009】基板の処理プロセスについては又、最近は
ユーザ側でこれを指定するケースが増えているが、従来
の装置は下流側のプロセスが上流側のプロセスの影響を
受けるため、プロセス変更に対する自由度が小く、その
ユーザの要望に十分に応えることができないのが現状で
ある。
【0010】いずれか1つのユニットが故障した場合
に、その上流側にある基板の搬出を行うことができない
ため、その基板の存在する箇所によっては基板が不良品
となることがある。例えば水洗ユニットが故障した場
合、上流側の薬液ユニットに存在する基板は薬液を付着
したままで放置されることになり、その結果、その基板
は不良品となるのである。
【0011】本発明の目的は、これらの問題を解決する
基板授受ユニット及びこれを用いたウェット処理装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題を解
決するために、ロボットを用いた全方位型の基板授受ユ
ニットを中心としてその周囲にエッチング用、水洗用等
の各種基板処理ユニットを配置し、中心の基板授受ユニ
ットにより周囲の各種基板処理ユニットに対して基板の
授受を行うことにより一連の処理を行うという放射型の
レイアウトを考えた。
【0013】この放射型レイアウトによると、装置長が
短くなる上に、基板が中心の基板授受ユニットを経由し
て各処理ユニットに任意に送られるため、基板の経路が
限定されず、プロセスの上下流の関係も解消される。そ
のため、仕様変更に伴う処理プロセスの変更やユーザの
希望するプロセス設定が容易となり、1つのユニットが
故障した場合の他のユニットへの影響も排除される。
【0014】しかしながら、放射型レイアウトによる場
合は、その中心に位置する全方位型の基板授受ユニット
が、処理前の基板から処理後の基板までを取り扱う必要
がある。つまり、一連の処理は大別して薬液による処理
と、その薬液を除去するための洗浄処理とからなるが、
放射型レイアウトによる場合は、一つの基板授受ユニッ
トが、薬液による処理を受けた直後の薬液が付着する基
板を扱った後に、洗浄処理を受けた後のクリーンな基板
も扱うことになるのである。このため、基板授受ユニッ
トを介してクリーンな基板に薬液が転着する問題があ
り、この問題が解決されない限り放射型レイアウトは実
現されない。
【0015】また、その基板授受ユニットは、薬液処理
を行う基板処理ユニットに隣接し、且つ、薬液が付着し
た基板を取り扱う。そのため、ユニット内が強い腐食性
雰囲気になるのを避けられず、ハンド部を駆動する駆動
部をその腐食性雰囲気から効果的に隔離する必要があ
る。しかし、放射型レイアウトでは、直列型レイアウト
と比べて、基板授受ユニットのハンド部が複雑な動きを
するため、駆動部の構造も複雑となる。そして、この複
雑な駆動部を腐食性雰囲気から隔離することは容易でな
いが、放射型レイアウトを実現するためにはこの隔離の
問題を解決することも重要である。
【0016】本発明は、処理前の基板から処理後の基板
までを扱う場合にも薬液の転着を確実に防止し、これに
より放射型レイアウトを可能にする全方位型の基板授受
ユニット、及びその放射型レイアウトを採用したウェッ
ト処理装置を提供するものである。本発明は又、ハンド
部が周囲に基板の授受を行うという複雑な動作をするに
もかかわらず、その駆動部を簡単かつ且つ確実にシール
ドすることができる全方位型の基板授受ユニットを提供
するものである。
【0017】本発明の基板授受ユニットは、上下方向に
複数段に配置された複数の基板授受用のハンド部と、複
数のハンド部により周方向の少なくとも複数位置で独立
に基板の授受が行われるよう、複数のハンド部を3次元
駆動する駆動手段とを備えたものである。
【0018】駆動手段は、鉛直線回りに回転運動を行
い、且つ鉛直方向に昇降運動を行う回転昇降軸と、回転
昇降軸に取り付けられ、それぞれがハンド部を水平方向
に直進駆動する複数の直進駆動部とを有するものが、構
造が簡単で好ましい。
【0019】ここにおける駆動手段のシールド機構とし
ては、駆動手段を覆い且つ駆動手段と共に昇降運動及び
回転運動を行う可動のカバーと、カバーの下端部を水封
するための水槽と、空間を上下に仕切り且つカバーが隙
間をあけて貫通する隔板と、隔板より下の空間を吸引す
る手段とを備えたものが好ましい。
【0020】また、本発明のウェット処理装置は、本発
明の基板授受ユニットの周囲に、複数の基板処理ユニッ
トを配置したものである。
【0021】本発明の基板授受ユニットにおいては、基
板を取り扱う複数のハンド部が上下方向に複数段に配置
されている。これらのハンド部は、周方向の少なくとも
複数位置で独立に基板の授受を行うことができる。
【0022】今、ハンド部の段数を2段とすると、上段
のハンド部で処理前及び処理後の薬液が付着しない基板
を扱い、下段のハンド部で処理途中の薬液が付着する基
板を扱うという、ハンド部の使い分けを行うことによ
り、上段のハンド部への薬液付着が防止され、そのハン
ド部が常にクリーンな状態に保たれるので、処理後の基
板の薬液による汚染が防止される。ちなみに、この使い
分けを行わない場合は、ハンド部を介した薬液の転着が
問題になり、また、この使い分けを行っても上段のハン
ド部で薬液が付着した基板を扱うと、上段のハンド部か
ら下段のハンド部への薬液の滴下や、ユニット内の吸引
排気に伴うダウンフローにより、下段のハンド部が薬液
により汚染されるおそれがある。
【0023】また、上記したシールド機構による場合
は、駆動手段を覆う可動のカバーの周囲の隙間を通し
て、隔板より下の空間が吸引されることにより、そのカ
バーに沿った強いダウンフローが形成される。ハンド部
の動きを妨害しないために、カバーで駆動手段を完全に
覆うことは不可能であるが、このカバーに沿った強いダ
ウンフローが形成されることにより、不可避的な開口部
を介したカバー内への外気の侵入が効果的に防止され
る。
【0024】なお、本発明の基板授受ユニットにおける
ハンド部の段数としては、2段に限るものではなく、3
段以上でもよい。各ハンド部は、必ずしも周囲全方向に
無段階に基板授受を行うことができる必要はなく、周囲
に配置される基板処理ユニットが3基であれば、その3
方向に最小限基板授受を行うことができればよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0026】図1は本発明の実施形態に係るウェット処
理装置の平面図である。
【0027】本ウェット処理装置は、図12に示す直列
型レイアウトのウェット処理装置と機能的に対応する液
晶基板用のエッチング処理装置である。本処理装置は、
図1に示すように、ダブルハンドロボット形式の基板授
受ユニット100を中心として、その両側にスピン方式
の第1の基板処理ユニット200と第2の基板処理ユニ
ット200′を配置すると共に、その手前側にバッファ
・両面洗浄ユニット300を配置し、更に、バッファ・
両面洗浄ユニット300の片側に基板移載ユニット40
0及びローダ・アンローダを兼ねるローダユニット50
0を配置した放射型レイアウトを採用している。なお、
バッファは、基板授受ユニット100により液晶基板6
00の授受を行う際の仮置き台である。
【0028】ローダユニット500は、未処理の液晶基
板600を積載したストッカ700と処理済の液晶基板
600を積載するストッカ800を定位置に位置決めす
る。基板移載ユニット400は、シングルロボットハン
ドにより、ストッカ700から未処理の液晶基板600
を取り出してバッファ・両面洗浄ユニット300のバッ
ファ部に載せる。また、バッファ・両面洗浄ユニット3
00のバッファ部に置かれている処理済の液晶基板60
0をストッカ800に載せる。そして、基板授受ユニッ
ト100は、そのダブルハンドロボットを用い、適宜バ
ッファ・両面洗浄ユニット300のバッファ部を使用し
ながら、第1の基板処理ユニット200、第2の基板処
理ユニット200′及びバッファ・両面洗浄ユニット3
00の両面洗浄部に対して液晶基板600の授受を行
う。一方、第1の基板処理ユニット200、第2の基板
処理ユニット200′及びバッファ・両面洗浄ユニット
300の両面洗浄部は受け取った液晶基板600に対し
てそれぞれ所定の処理を行う。これらにより、ストッカ
700内の処理済の液晶基板600は順次エッチング処
理されてストッカ800内に搬入される。
【0029】ここで、第1の基板処理ユニット200と
第2の基板処理ユニット200′は基本的に同じ構造の
スピン処理ユニットであり、処理液の違いと僅かな仕様
の違いにより、前者がエッチングユニット、後者が仕上
げ洗浄・乾燥ユニット(リンスドライヤ)として使用さ
れている。
【0030】エッチング処理装置ではそのエッチング処
理液としてフッ化水素等を使い、その処理液から極めて
腐食性の強いガスが発生するために腐食対策及び環境対
策が重要となる。この観点から、基板授受ユニット10
0、第1の基板処理ユニット200、第2の基板処理ユ
ニット200′及びバッファ・両面洗浄ユニット300
等の各内部を負圧に吸引するが、その際、腐食性の強い
フッ化水素等の処理液を直接的に使う第1の基板処理ユ
ニット200(エッチングユニット)の内部を最も強い
負圧に吸引し、基板授受のために第1の基板処理ユニッ
ト200と開口部を介して直接つながる基板授受ユニッ
ト100の内部を中程度に吸引し、基板授受ユニット1
00を介して間接的に第1の基板処理ユニット200と
つながる第2の基板処理ユニット200′及びバッファ
・両面洗浄ユニット300の各内部を弱く吸引するよう
にしている。これにより、第1の基板処理ユニット20
0(エッチングユニット)で発生する腐食性ガスの直接
的な拡散が防止される。また、第1の基板処理ユニット
200での腐食や、液晶基板600に付着する処理液等
を介した間接的な拡散による他のユニットでの腐食を防
止するための対策が各ユニットに講じられている。
【0031】以下に基板授受ユニット100、第1の基
板処理ユニット200、第2の基板処理ユニット20
0′及びバッファ・両面洗浄ユニット300の各構造及
び機能を詳細に説明する。
【0032】図2は基板授受ユニット100の縦断正面
図、図3は基板授受ユニット100に使用されているダ
ブルハンドロボットの斜視図である。
【0033】基板授受ユニット100は、図2に示され
るように、ハウジング130の中央部に設置されたダブ
ルハンドロボット110と、ダブルハンドロボット11
0を腐食性雰囲気から隔離するシールド機構120とを
備えている。
【0034】ダブルハンドロボット110は、図3に示
されるように、回転昇降駆動部111により駆動される
回転昇降軸112と、回転昇降軸112の上端に取り付
けられた回転昇降ベース113と、回転昇降ベース11
3の両側に取り付けられた直進駆動部114,114
と、直進駆動部114,114により水平方向に直進駆
動される水平なロボットハンド115,116とを有す
る。
【0035】ロボットハンド115,116は上下2段
に配置されている。上段のロボットハンド115は処理
前及び処理後の液晶基板600を扱い、下段のロボット
ハンド116は処理途中の液晶基板600を扱う。上段
のロボットハンド116で処理途中の液晶基板600を
扱い、下段のロボットハンド116で処理前及び処理後
の液晶基板600を扱うと、上段のロボットハンド11
5に付着する処理液やこの処理液から発生する腐食性ガ
スにより、処理後の液晶基板600を扱う下段のロボッ
トハンド116が汚染され、その液晶基板600の汚染
につながる。しかるに、上段のロボットハンド116で
処理前及び処理後のクリーンな液晶基板600を扱い、
下段のロボットハンド116で処理途中の液晶基板60
0を扱うと、これらの汚染が生じない。
【0036】いずれのロボットハンドも先端部上に液晶
基板600を保持するようになっており、回転昇降駆動
部111及び直進駆動部114,114による駆動によ
り回転、昇降及び前後進を行い、これらの動作の組み合
わせにより、第1の基板処理ユニット200、第2の基
板処理ユニット200′及びバッファ・両面洗浄ユニッ
ト300に対して液晶基板600の授受を行う。また腐
食防止のために、いずれのロボットハンドにもフッ素樹
脂等による表面処理が施されている。
【0037】基板授受ユニット100のシールド機構1
20は、図2に示されるように、ダブルハンドロボット
110の回転昇降駆動部111及び回転昇降軸112を
覆う円筒状の主カバー124と、主カバー124の上に
設けられてダブルハンドロボット120のハンド部を覆
う副カバー125と、ダブルハンドロボット110の回
転昇降駆動部111を包囲して設置された環状の水槽1
21と、水槽121の外周側に設けられた環状の液受け
122と、液受け122の上方に設けられてハウジング
130内を上下に仕切る隔板123とを有する。なお、
液受け122はここではハウジング130内を上下に仕
切る第2の隔板を兼ねている。
【0038】円筒状のスカートからなる主カバー124
は、上端部がダブルハンドロボット110の回転昇降ベ
ース113に接続され、下部が水槽121内の水に挿入
されている。この水封構造により、ダブルハンドロボッ
ト110のハンド部の回転動作及び昇降動作を阻害する
ことなく、ハンド部より下の部分がハウジング130内
の腐食性雰囲気から隔離される。しかし、この水封構造
だけではハンド部は隔離されない。そこで、主カバー1
24の上に副カバー125を設けてハンド部を覆ってい
るが、ハンド先端部に液晶基板600を載せる必要性等
からハンド部を完全に覆うことは不可能であり、このた
めに副カバー125内に腐食性ガスが侵入し、ひいては
可動部(直進駆動部114,114等)を介して主カバ
ー124内にも腐食性ガスが侵入するおそれがある。こ
の対策として主カバー124内を加圧することが考えら
れるが、装置構成の複雑化や規模増大を招く。そのた
め、ここでは主カバー124の外周側に隙間126をあ
けて隔板123を設け、液受け122と隔板123の間
でハウジング130内を吸引する構成とした。
【0039】この構成により、ハウジング130内の隔
板123より上方の空間が、隔板123と主カバー12
4との間の隙間126を介して隔板123の下方に吸引
され、その結果、隔板123より上方の空間では主カバ
ー124及び副カバー125の外周面に沿ったダウンフ
ローが形成される。このため、主カバー124内を加圧
せずとも、副カバー125内及び主カバー124内に腐
食性ガスが侵入する事態が回避され、ダブルハンドロボ
ット120がそのハンド部を除き腐食性ガスから保護さ
れる。
【0040】なお、腐食性ガスが溶解することによる水
槽121内の水の汚染進行を抑制するために、水槽12
1内には水が供給される。水槽121から溢れ出た水は
液受け122に溜まり適宜外部に抜き出される。
【0041】図4は第1の基板処理ユニット200の正
面図、図5は同ユニットの平面図、図6は同ユニットに
具備されたシール機構の縦断面図である。
【0042】エッチングユニットである第1の基板処理
ユニット200は、図4及び図5に示されるように、処
理槽210内の中央部に設けられたロータ220と、ロ
ータ220の周囲に設けられた3本の水平なスイングア
ーム230,240,250とを有する。ロータ220
は液晶基板600を水平に保持し所定の速度で回転させ
る。
【0043】スイングアーム230は昇降式の垂直な回
転軸231に支持されており、回転軸231の昇降動作
及び回転動作により昇降動作と回転軸231を中心とし
た旋回動作を行う。他のスイングアーム240,250
も同様の機構により昇降動作と旋回動作を行う。各スイ
ングアームの長さは、いずれもロータ220の回転円に
対してそのほぼ半径線上に位置したときにアーム先端が
回転中心部上に位置するように設定されている。
【0044】スイングアーム230には、3つのスプレ
ーノズル232,232,232が等間隔で取り付けら
れている。これらのスプレーノズルは、それぞれがフレ
キシブル管233を通して供給されるエッチング処理液
を下方に噴射し、3つ共同してスイングアーム230の
長手方向に切目のないエッチング処理液の噴射を行う。
同様に、ロータ220の回転中心を挟んでほぼ対角位置
にて片支持されたスイングアーム240にも、その長手
方向に並ぶ3つのスプレーノズル242,242,24
2が取り付けられており、これらにより、長手方向に切
目のないエッチング処理液の噴射が行われる。そして、
2本のスイングアーム230,240をロータ220の
回転円の直径方向に沿って一列に並べることにより、そ
の直径方向に沿って連続且つ均一なエッチング処理液の
噴射が行われる。
【0045】なお、残りのスイングアーム250の先端
部には、前記回転円の中心部に窒素ガスパージを行うた
めに、ガスノズル252が取り付けられている。
【0046】エッチングユニットである第1の基板処理
ユニット200では、ロータ220上の液晶基板600
に上方から腐食性の強い処理液を吹き付けるので、ロー
タ220下方の回転駆動部を上方のロータ部から隔離す
る必要がある。この隔離のためのシールド機構を図6に
より説明する。
【0047】ロータ220は液晶基板600を支持する
ための複数のピン221を有する。ロータ220を保持
するリング状のホルダー222は、図示されないモータ
により回転駆動される垂直な回転軸223の上端部に取
り付けられている。回転軸223は、円筒状のポスト2
24内に軸受225を介して回転自在に支持されてい
る。シールド機構260は、処理槽210内を上下に仕
切る隔板261を有する。隔板261は、上方から滴下
する処理液を周囲に排出するために、中心部に開口部を
有する円錐台形状であり、その上端部内縁は、ポスト2
24の上端部に取り付けられた環状の保持部材262に
気密に接続されている。保持部材262の上には環状の
水槽263が形成されている。水槽263内には新鮮な
水が供給され続け、その水中には、ホルダー222の下
面に突設された環状の凸部264が上方から挿入され
る。また、ポスト224の内部は、ニップル265及び
透孔266を介して供給される空気により加圧される。
【0048】このようなシールド機構260によると、
ロータ220及びホルダー222は、隔板261の外側
(上方)の空間に位置する。一方、回転軸223及びポ
スト224を含む回転駆動部は、隔板261の内側(下
方)の空間に位置する。そして、両方の空間は、ホルダ
ー222の凸部264が水槽263内の水に挿入される
ことにより分離される。ここで、処理液から発生する腐
食性ガスは水槽263内の水に溶解し、凸部264を越
えて回転軸223の側へ侵入しようとするが、水槽26
3内に新鮮な水が供給され続けていること、及びポスト
224内が加圧されていることにより、その腐食性ガス
が水槽263内の水から出て回転軸223の側へ侵入す
るおそれはない。従って、ロータ220の回転駆動部は
上方のロータ部から完全に隔離され、ロータ部の側で発
生する腐食性ガスによる回転駆動部の腐食が防止され
る。
【0049】図7は第2の基板処理ユニット200′の
平面図である。
【0050】第2の基板処理ユニット200′は、エッ
チングユニットである第1の基板処理ユニット200と
基本的に同じ構造のスピン処理ユニットであるが、処理
液の違いと僅かな仕様の違いにより、仕上げ洗浄・乾燥
ユニット(リンスドライヤ)として使用される。
【0051】即ち、仕上げ洗浄・乾燥ユニット(リンス
ドライヤ)である第2の基板処理ユニット200′で
は、スイングアーム230に取り付けられた3つのスプ
レーノズル232,232,232から仕上げ洗浄用の
純水が噴射される。ロータ220の回転中心を挟んでほ
ぼ対角位置にて片支持されたスイングアーム240に
は、その長手方向に間隔をあけて3つの超音波発振器2
43,243,243が取り付けられており、これらは
スプレーノズル232,232,232からの純水噴射
と共同して超音波洗浄を行う。また、スイングアーム2
50の先端部には、窒素ガスパージを行うためのガスノ
ズル252が取り付けられている。
【0052】これ以外の構造は、第1の基板処理ユニッ
ト200と基本的に同じである。
【0053】図8はバッファ・両面洗浄ユニット300
の内部構造を示す正面図、図9は同ユニットの両面洗浄
部の平面図、図10は同両面洗浄部の側面図である。
【0054】バッファ・両面洗浄ユニット300は、両
面洗浄部310の上にバッファ部320を設けた2段構
造である。バッファ部320は、液晶基板600を仮置
きするための上下2段の基板支持台321,322を有
する。上段の基板支持部321は処理前及び処理後の液
晶基板600に使用され、下段の基板支持部322は処
理途中の液晶基板600に使用される。このような使い
分けを行うのは、前述したロボットハンド115,11
6の場合の同様に、処理途中の液晶基板600に付着す
る処理液等による上段の基板支持部321の汚染を防
ぎ、その基板支持部321を常にクリーンに保つためで
ある。
【0055】両面洗浄部310は、第3の基板処理ユニ
ットである。この両面洗浄部310は、角箱状の洗浄槽
311と、洗浄槽311の内部に液晶基板600を水平
に支持するためにその内部に設けられた複数の固定式ピ
ン312と、その液晶基板600を昇降させるための前
後2組の昇降式ピン313,314と、基板支持位置の
上下にそれぞれ2つずつ配設された散水器315,31
6とを備えている。
【0056】洗浄槽311は正面に基板搬入・搬出のた
めの開口部を有し、この開口部はシャッタ317により
開閉される。シャッタ317は、洗浄槽311の下方に
設けられたシリンダ317aにより駆動される。シャッ
タにより開閉される同様の開口部は、第1の基板処理ユ
ニット200及び第2の基板処理ユニット200′にも
設けられている。
【0057】複数の固定式ピン312は、液晶基板60
0の位置決め枠を兼ねる額縁状のフレーム312aに間
隔をあけて取り付けられている。前後2組の昇降式ピン
313,314のうち、洗浄槽311の開口部に近い昇
降式ピン313は、昇降フレーム313aに左右対称的
に取り付けられており、洗浄槽311の下方に設けられ
た2段式シリンダ313bにより2段階に昇降駆動され
る。また、洗浄槽311の開口部から離れた昇降式ピン
314は、昇降フレーム314aに左右対称的に取り付
けられており、洗浄槽311の下方に設けられた1段式
シリンダ314bにより昇降駆動される。そして、昇降
式ピン313,314は下降限で固定式ピン312より
低いレベルとなり、昇降式ピン313の1段目の上昇位
置と昇降式ピン324の上限位置は同じで、固定式ピン
312より高いレベルとなり、昇降式ピン313の2段
目の上昇位置(上昇限)はこれより更に高くなる。
【0058】上段の散水器315は、上記各ピンによる
基板支持位置より上方に、前後に間隔をあけて設けられ
ている。それぞれは、左右に延びる水平な給水管315
aと、給水管315aに間隔をあけて取り付けられた複
数の下向きのノズル315bとを有し、ノズル315b
から純水を噴射した状態で給水管315aが所定角度で
回動することにより、その純水を下方に、しかも前後方
向及び左右方向に広い範囲にわたって噴射する。一方、
下段の散水器316は、上記各ピンによる基板支持位置
より下方に、前後に間隔をあけて設けられている。それ
ぞれは、左右に延びる水平な給水管316aと、給水管
316aに間隔をあけて取り付けられた複数の上向きの
ノズル316bとを有し、ノズル316bから純水を噴
射した状態で給水管316aが所定角度で回動すること
により、その純水を上方に、しかも前後方向及び左右方
向に広い範囲にわたって噴射する。
【0059】定位置で液晶基板600を水平支持して両
面洗浄する場合、その液晶基板600を下方から支持す
る必要から、裏面(下面)の支持点で洗浄が行われない
ことが問題となる。また、表面(上面)での水掃けが悪
いことによる洗浄性の低下が問題となる。これらの問題
を解決するために、両面洗浄部310では、複数の固定
式ピン312と共に、前後2組の昇降式ピン313,3
14を設けた。
【0060】即ち、昇降式ピン313を1段目の上昇位
置に固定し、昇降式ピン314を上限位置に固定した状
態で、ロボットハンドにより洗浄槽311内に搬入され
た液晶基板600がこれらの昇降式ピン313,314
の上に載置される。その後、昇降式ピン313,314
を下限位置まで下げることにより、液晶基板600を固
定式ピン312の上に移載する。この状態で、散水器3
15,316から純水を噴射することにより、固定式ピ
ン312の上に支持された液晶基板600の両面を洗浄
する。所定時間この状態で洗浄を行った後、純水噴射を
続けながら昇降式ピン313を2段目の上昇位置(上
限)まで上昇させる。これにより、液晶基板600は固
定式ピン312から離れ、裏面の固定式ピン312との
接触部についても洗浄が行われる。また、その液晶基板
600が傾斜することにより、表面及び裏面で純水の噴
射位置が変わると共に、各面に噴射された純水が各面に
沿って流動する。このため、各面ともムラのない洗浄が
行われる。また、特に表面(上面)では純水の置換が促
進されるようになる。かくして、液晶基板600が定位
置で両面とも効率よく洗浄される。
【0061】次に、本ウェット処理装置を用いたエッチ
ング処理操作を、特定の1枚の液晶基板600に着目し
て説明する。
【0062】基板移載ユニット400により、ローダユ
ニット500に固定されたストッカ700から未処理の
液晶基板600が取り出され、バッファ・両面洗浄ユニ
ット300のバッファ部320内に搬入される。このと
き、液晶基板600は、バッファ部320内の上段の基
板支持台321上に載置される。
【0063】その後、基板授受ユニット100のダブル
ハンドロボット110により、バッファ部320から液
晶基板600が取り出され、エッチングユニットである
第1の基板処理ユニット200内に搬入され、そのロー
タ220上に載置される。このとき、ダブルハンドロボ
ット110では、上段のロボットハンド115が使用さ
れる。また、第1の基板処理ユニット200では、3本
のスイングアーム230,240,250は全てロータ
220の周囲の退避位置にある。
【0064】ロータ220上に液晶基板600が載置さ
れると、スイングアーム230,240が旋回し、ロー
タ220の回転円の直径線に沿った方向に一直線に並
ぶ。この状態で、ロータ220が低速で回転しながら、
スプレーノズル232・・,242・・からエッチング
処理液が噴射される。ここで、スプレーノズル232・
・,242・・はロータ220の回転円の直径線に沿っ
た方向に一列に並び、その方向に連続且つ均一なエッチ
ング処理液の噴射を行う。そのため、液晶基板600の
表面においては、その回転による遠心力によらずに回転
円の直径線に沿った方向に均一にエッチング処理液が供
給され、エチング処理液が表面全体で効率よく新しい液
と置換されることにより、その表面全体に対して効率的
なエッチング処理が行われる。
【0065】また、腐食性の強い処理液が使用されるに
もかかわらず、ロータ220の回転駆動部がシール機構
260によりその腐食性雰囲気から隔離され、腐食から
保護されることは前述した通りである。
【0066】スプレーノズル232・・,242・・か
らのエッチング処理液の噴射が終わると、スイングアー
ム230,240が元の位置に戻る。代わって、スイン
グアーム250がロータ220の回転円の半径線に沿っ
た位置まで進出し、ガスノズル252が液晶基板600
の回転中心部に上方から対向する。この状態で、ロータ
220が高速で回転し、ガスノズル252から窒素ガス
が噴射される。ロータ220の高速回転により、液晶基
板600の表面等上に残る処理液が遠心力により除去さ
れる。また、遠心力の働かない液晶基板600の中心部
上に残る処理液が、ガスノズル252からの窒素ガスパ
ージにより、遠心力の働く周辺へ移動し、除去される。
【0067】液晶基板600の液切りが終わると、その
液晶基板600が基板授受ユニット100のダブルハン
ドロボット110により、第1の基板処理ユニット20
0からバッファ・両面洗浄ユニット300の両面洗浄部
310内に搬入される。このとき、ダブルハンドロボッ
ト110では、下段のロボットハンド116が使用され
る。なお、他の液晶基板600との関係によっては、バ
ッファ・両面洗浄ユニット300のバッファ部320を
経由して液晶基板600の搬送が行われ、そのバッファ
部320では下段の基板支持台322が使用される。
【0068】両面洗浄部310では、前述した通り、液
晶基板600が固定式ピン312上に水平支持された状
態で、散水器315,316から純水が噴射されること
により、液晶基板600の両面が粗洗浄される。引き続
き、純粋の噴射を続けたまま、昇降式ピン313が上昇
することにより、液晶基板500が昇降式ピン313上
に移載され、その裏面(下面)の未洗浄箇所(固定式ピ
ン312の接触箇所)も洗浄される。更に、昇降式ピン
313,314の操作により、液晶基板600が傾斜
し、この状態で両面に純水が噴射されることにより、表
面(上面)についても純水の置換が促進され、ムラのな
い効率的な粗洗浄が行われる。
【0069】液晶基板600の粗洗浄が終わると、その
液晶基板600が基板授受ユニット100のダブルハン
ドロボット110により、両面洗浄部310から第2の
基板処理ユニット200′へ搬送される。このときも、
ダブルハンドロボット110では、下段のロボットハン
ド116が使用される。なお、他の液晶基板600との
関係によっては、バッファ・両面洗浄ユニット300の
バッファ部320を経由して液晶基板600の搬送が行
われ、そのバッファ部320では下段の基板支持台32
2が使用される。
【0070】第2の基板処理ユニット200′では、そ
のロータ220上に液晶基板600が載置された後、ス
イングアーム230,240が旋回し、ロータ220の
回転円の直径線に沿った方向に一直線に並ぶ。この状態
で、ロータ220が低速で回転しながら、スプレーノズ
ル232・・から純水が噴射される。また、スイングア
ーム240に取り付けれられた超音波発振器243が作
動する。これにより、液晶基板600の表面が超音波洗
浄される。
【0071】これが終わると、スイングアーム230,
240が元の位置に戻る。代わって、スイングアーム2
50がロータ220の回転円の半径線に沿った位置まで
進出し、ガスノズル252が液晶基板600の回転中心
部に上方から対向する。この状態で、ロータ220が高
速で回転し、ガスノズル252から窒素ガスが噴射され
る。ロータ220の高速回転により、液晶基板600の
表面等上に残る純水が遠心力により除去される。また、
遠心力の働かない液晶基板600の中心部上に残る純水
が、ガスノズル252からの窒素ガスパージにより、遠
心力の働く周辺へ移動し、除去される。
【0072】このようにして仕上げ洗浄及び乾燥が終わ
ると、液晶基板600は基板授受ユニット100のダブ
ルハンドロボット110により、第2の基板処理ユニッ
ト200′からバッファ・両面洗浄ユニット300のバ
ッファ部320内に搬入される。このとき、ダブルハン
ドロボット110では、上段のロボットハンド115が
使用される。また、バッファ部320では、液晶基板6
00が上段の基板支持台321上に載置される。
【0073】そして最後に、バッファ部320内の液晶
基板600が、基板移載ユニット400によりローダユ
ニット500に搬送され、ローダユニット500内に固
定されたストッカ800に収納される。
【0074】以上により、特定の液晶基板600が処理
されるが、実際の処理ではストッカ700内の液晶基板
600が順次連続的に処理されてストッカ800に戻
る。
【0075】また、上記処理は正規のエッチング処理で
あるが、本ウェット処理装置では、エッチングユニット
である第1の基板処理ユニット200を使わない処理、
例えば第2の基板処理ユニット200′を使用した仕上
げ洗浄のみを行うことも可能である。
【0076】本ウェット処理装置は液晶基板600にエ
ッチング処理を行うものであるが、エッチング処理に続
くレジスト除去処理についても、処理液を代えることに
より同様に実施可能である。また、プロセスの変更につ
いても、ユニットの増減、種類変更により簡単に対応で
きる。更に、液晶基板以外の基板、例えばウェーハの処
理も行うことができる。
【0077】図11は本発明に係るウェット処理装置の
使用例を示す設備構成図である。ここでは、両側にロー
ダ500aとアンローダ500bをそれぞれ備えた基板
移載ロボット走行部900にウェット処理装置A〜Dが
組み合わされている。なお、バッファ・両面洗浄ユニッ
ト300は、ここではバッファユニット300aと両面
洗浄ユニット300に別けて配置されている。これまで
半導体製造メーカにおける基板製造工場では薬液別にラ
インを構築し、必要なプロセスを達成していたが、ウェ
ット処理装置A〜Dで異なる薬液を使用することによ
り、薬液の種類が増えても1ラインで必要なプロセスが
達成される。
【0078】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明の基板授
受ユニットは、周囲に基板の授受を独立に行う複数のハ
ンド部を上下方向に複数段に配置することにより、処理
前の基板から処理後の基板までを扱う場合にも薬液の転
着を確実に防止し、これにより高効率な放射型レイアウ
トのウェット処理装置を実現する。
【0079】また、本発明のウェット処理装置は、本発
明の基板授受ユニットを使用して放射型レイアウトを実
現したものであり、従来の直列型レイアウトのものと比
較して次のような利点を有する。
【0080】装置長が短く、しかもライン数が大幅に減
少する。その結果、装置床面積が例えば1/3〜1/4
に低減される。つまり、能力に比して非常に小型であ
る。このため同じ床面積内で処理能力の飛躍的向上が可
能となる。
【0081】基板が中心の基板授受ユニットを経由して
周囲の処理ユニットに任意に送られるため、基板の経路
が限定されず、プロセスの上下流の関係も解消される。
そのため、仕様変更に伴う処理プロセスの変更やユーザ
の希望するプロセス設定が容易である。つまり、処理プ
ロセスに対する自由度が非常に大きい。
【0082】1つのユニットが故障した場合も、他のユ
ニットに残る基板の排出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るウェット処理装置の平
面図である。
【図2】同ウェット処理装置に使用された基板授受ユニ
ットの縦断正面図である。
【図3】同基板授受ユニットに使用されたダブルハンド
ロボットの斜視図である。
【図4】同ウェット処理装置に使用された第1の基板処
理ユニットの正面図である。
【図5】同基板処理ユニットの平面図である。
【図6】同基板処理ユニットに具備されたシール機構の
縦断面図である。
【図7】同ウェット処理装置に使用された第2の基板処
理ユニットの平面図である。
【図8】同ウェット処理装置に使用されたバッファ・両
面洗浄ユニットの正面図である。
【図9】同バッファ・両面洗浄ユニットの両面洗浄部の
平面図である。
【図10】同両面洗浄部の側面図である。
【図11】本発明に係るウェット処理装置を使用した設
備の構成図である。
【図12】従来のウェット処理装置の構成図である。
【符号の説明】
100 基板授受ユニット 110 ダブルハンドロボット 115,116 ロボットハンド 120 シールド機構 200 第1の基板処理ユニット 220 ロータ 230,240,250 スイングアーム 232,242 スプレーノズル 252 ガスノズル 260 シールド機構 200′ 第2の基板処理ユニット 243 超音波発振器 300 バッファ・両面洗浄ユニット 310 両面洗浄部 312 固定式ピン 313,314 昇降式ピン 315,316 散水器 320 バッファ部 400 基板移載ユニット 500 ローダユニット 600 液晶基板 700,800 ストッカ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に複数段に配置された複数の基
    板授受用のハンド部と、複数のハンド部により周方向の
    少なくとも複数位置で独立に基板の授受が行われるよ
    う、複数のハンド部を3次元駆動する駆動手段とを具備
    することを特徴とする基板授受ユニット。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、鉛直線回りに回転運動を行
    い、且つ鉛直方向に昇降運動を行う回転昇降軸と、回転
    昇降軸に取り付けられ、それぞれがハンド部を水平方向
    に直進駆動する複数の直進駆動部とを有する請求項1に
    記載の基板授受ユニット。
  3. 【請求項3】 駆動手段のシールド機構として、駆動手
    段を覆い且つ駆動手段と共に昇降運動及び回転運動を行
    う可動のカバーと、カバーの下端部を水封するための水
    槽と、空間を上下に仕切り且つカバーが隙間をあけて貫
    通する隔板と、隔板より下の空間を吸引する手段とを具
    備することを特徴とする請求項2に記載の基板授受ユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載された基
    板授受ユニットと、基板授受ユニットの周囲に配置され
    た複数の基板処理ユニットとを具備することを特徴とす
    るウェット処理装置。
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