JPH11264389A - 可変容量スクロール型圧縮機 - Google Patents

可変容量スクロール型圧縮機

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JPH11264389A
JPH11264389A JP10070699A JP7069998A JPH11264389A JP H11264389 A JPH11264389 A JP H11264389A JP 10070699 A JP10070699 A JP 10070699A JP 7069998 A JP7069998 A JP 7069998A JP H11264389 A JPH11264389 A JP H11264389A
Authority
JP
Japan
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suction
suction passage
scroll
shaft
compressor
Prior art date
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Application number
JP10070699A
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English (en)
Inventor
Takahiro Oki
恭弘 沖
Shozo Tatematsu
章三 立松
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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Publication of JPH11264389A publication Critical patent/JPH11264389A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の回転数が上昇した場合であっても、
確実に吐出容量を変化させるとともに、吸入遮断により
吸入工程中に膨張運転のみ行う可変容量方式をスクロー
ル型圧縮機において簡素な構造で実現する。 【解決手段】 吸入容量を縮小させる場合には、第1吸
入通路161を電磁弁にて閉じるとともに、可動スクロ
ール部材140にて機械的に、シャフト150の回転角
度θが所定角度θc以上となった時から所定角度範囲Θ
において第2吸入通路162を閉じる。これにより、吸
入遮断により吸入工程中に膨張運転のみ行う方式をスク
ロール型圧縮機において簡素な構造で実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量スクロー
ル型圧縮機に関するもので、車両用冷凍サイクルに用い
て有効である。
【0002】
【従来の技術】車両用冷凍サイクルでは、車両走行用エ
ンジンから駆動力を得て圧縮機を駆動しているため、圧
縮機の回転数を直接に制御することができない。このた
め、エンジン回転数が高く圧縮機の回転数が高いときに
は、シャフト1回転当たりの吸入容量(吐出容量)を縮
小させることにより、吐出容量、すなわち冷凍サイクル
内を循環する冷媒流量を制御する手段が知られている。
【0003】そして、吐出容量を変化させる可変容量ス
クロール型圧縮機(以下、圧縮機と略す。)として、例
えば特公平6−41756号公報に記載の発明では、固
定スクロール部材にバイパス孔を設け、このバイパス孔
から作動室内に吸入した流体を中間圧室を介して吸入側
に戻すことにより吐出容量を変化(縮小)させるものが
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジン(圧
縮機)の回転数が上昇すると、吸入流体(吸入冷媒)の
流速の略2乗に比例してバイパス孔での圧力損失が大き
くなるので、圧縮機の回転数が大きくなるほど、バイパ
ス孔から吸入側に戻すことができる流体量が減少してい
く。このため、上記公報に記載の圧縮機では、回転数が
上昇するほど、十分に吐出容量を変化(縮小)させるこ
とができないといった問題が発生する。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、圧縮機の回転数
が上昇した場合であっても、確実に吐出容量を変化させ
ることをを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、吸入容量を縮小させる場合には、シャ
フト(150)の回転角度(θ)が所定角度(θc)以
上となった時から所定角度範囲(Θ)において吸入通路
(161)を閉じることを特徴とする。
【0007】これにより、作動室(VC )に吸入される
冷媒量は、シャフト(150)の回転角度(θ)が所定
角度(θc)以上となった時からの所定角度範囲Θと吸
入時の流体の流速とによって決定されることとなる。こ
のため、例えば圧縮機の回転数が上昇すると、所定角度
(θc)以上となった時からの吸入通路161が開いて
いる時間が縮小していくとともに、吸入時の流体の流速
が上昇するので、作動室(VC )に吸入される流体量が
低下していく。したがって、圧縮機の回転数が上昇した
場合であっても、確実に吐出容量(吸入容量)を縮小さ
せることできる。
【0008】請求項2〜7に記載の発明では、吸入容量
を縮小させる場合には、第1吸入通路(161)を閉じ
るとともに、シャフト(150)の回転角度(θ)が所
定角度(θc)以上となった時からの所定角度範囲
(Θ)において第2吸入通路(162)を閉じることを
特徴とする。これにより、請求項1に記載の発明と同様
に、例えば圧縮機の回転数が上昇すると、所定角度(θ
c)以上となった時からの第2吸入通路162が開いて
いる時間が縮小していくとともに、吸入時の流体の流速
が上昇するので、作動室(V C )に吸入される流体量が
低下していくので、圧縮機の回転数が上昇した場合であ
っても、確実に吐出容量(吸入容量)を縮小させること
できる。
【0009】請求項3に記載の発明では、所定角度範囲
(Θ)は、作動室(VC )の体積が膨張して作動室(V
C )が閉じる時が含まれていることを特徴とする。これ
により、流体の吸入が遮断された後、圧縮工程に移行す
るまで、圧縮機は流体を膨張させる膨張運転を行うこと
となるが、この吸入遮断後の膨張運転による膨張仕事
は、圧縮工程時に回収することができるので、吸入遮断
させても大きな動力損失が圧縮機に発生することを防止
できる。
【0010】請求項4に記載の発明では、第2吸入通路
(162)は、シャフト(150)の回転に連動して機
械的に開閉されることを特徴とする。これにより、電気
的にシャフト(150)の回転角度(θ)を検出する回
転角度検出手段等を用いて第2吸入通路(162)の開
閉をするものに比べて、圧縮機の構造を簡素化すること
ができるので、圧縮機の製造原価低減を図ることができ
る。
【0011】請求項5に記載の発明では、第2吸入通路
(162)は、可動スクロール部材(140)によって
開閉されることを特徴とする。これにより、圧縮機の構
造をより簡素化することができる。請求項6に記載の発
明では、第2吸入通路(162)における圧力損失は、
第1吸入通路(161)における圧力損失に比べて大き
いことを特徴とする。
【0012】これにより、吸入容量をより確実に縮小さ
せることができる。因みに、上記各手段の括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本実施形
態に係る可変容量スクロール型圧縮機(以下、圧縮機と
略す。)100の軸方向断面図である。図1中、110
はフロントハウジングであり、120はフロントハウジ
ングに固定された固定スクロール部材であり、130は
固定スクロール部材120に固定されたリアハウジング
である。
【0014】固定スクロール部材120は、周知のごと
く、略円板状の固定基板121、および固定基板121
からフロントハウジング110側に向けて突出した渦巻
き状の固定スクロール122(図7、8参照)を有して
構成されており、固定スクロール部材120とフロント
ハウジング110との間に形成される空間には、固定ス
クロール120に対して旋回(公転)する可動スクロー
ル部材140が配設されている。
【0015】なお、可動スクロール部材140も、固定
スクロール部材120と同様に、略円板状の可動基板1
41、および可動基板141から固定基板121側に向
けて突出した渦巻き状の可動スクロール142(図7、
8参照)を有して構成されており、両スクロール12
2、142により冷媒(流体)を吸入圧縮する作動室V
C が形成されている。
【0016】また、固定基板121の略中央には圧縮さ
れた冷媒を吐出する吐出ポート123が形成されてお
り、この吐出ポート123のリアハウジング130側に
は吐出室131が形成されている。なお、132は冷媒
が吐出室131側から作動室V C 側に逆流することを防
止するリード弁状の吐出弁であり、133は吐出弁13
2の最大開度を規制するストッパであり、134は冷媒
を圧縮機100外(凝縮器側等)に吐出する吐出口であ
る。
【0017】150は車両走行用エンジン等の外部駆動
源(図示せず)から駆動力を得て可動スクロール部材1
40を旋回駆動するシャフトであり、このシャフト15
0は転がり軸受151を介してフロントハウジング11
0内に回転可能に支持されている。また、シャフト15
0のうち可動スクロール140側には、シャフト150
の軸芯に対して所定量だけ偏心したキー部(偏心部)1
52が形成されており、このキー部152には、キー部
152の2面幅152a(図2、3参照)に摺動可能に
接触するブッシュ153が嵌め込まれている。そして、
ブッシュ153は、ニードル軸受154を介して可動ス
クロール部材140(可動基板141)のボス部143
に回転可能に連結されている。
【0018】なお、可動基板141に圧入されたスクロ
ール側ピン144、フロントハウジング110に圧入さ
れたハウジング側ピン111、および両ピン144、1
11と内側で接触するリング112は、可動スクロール
部材140がブッシュ153周りに回転(自転)するこ
とを防止する自転防止機構を構成している。このため、
シャフト150が回転すると、可動スクロール部材14
0は自転せずに公転する。
【0019】因みに、ブッシュ153には、可動スクロ
ール140の公転に伴う遠心力(振動)を相殺するバラ
ンサ155が圧入されており、以下、バランサ155が
配設された空間をバランサ室156と呼ぶ。また、本実
施形態では、可動スクロール部材140に作用する圧縮
反力のうちシャフト150と平行な方向の力(スラスト
力)は、可動基板141に面するフロントハウジング1
10の平面部113にて受けており、この平面部113
と可動基板141との間には、金属製のプレート114
が配設されている。
【0020】なお、プレート114は、アルミニウム製
のフロントハウジング110(平面部113)と、同じ
くアルミニウム製の可動スクロール部材140(可動基
板141)とが直接に接触摺動することを防止するもの
であり、フロントハウジング110および可動スクロー
ル部材140と異なる金属(本実施形態では鉄系金属)
製である。
【0021】また、可動スクロール部材140の径外方
側には、プレート114および両スクロール部材12
0、140により作動室VC に吸入される冷媒が導かれ
る吸入室124が形成され、シャフト150とフロント
ハウジング110との間には、バランサ室156などか
ら漏れ出た冷媒や潤滑油などが圧縮機100外に流出す
ることを防止するシャフトシール157が、シャフト1
50に摺動可能に配設されている。
【0022】ところで、フロントハウジング110に
は、図2、3に示すように、冷媒を(蒸発器から)吸入
する吸入口115が開口しており、この吸入口115
は、バランサ室156および自転防止機構が配設された
凹部116を介して吸入室124に至る第1吸入通路1
61に連通している。また、第1吸入通路161のうち
吸入口115とバランサ室156との間には、第1吸入
通路161を開閉する弁手段170が設けれており、こ
の弁手段170は、摺動することにより第1吸入通路1
61を開閉するスプール弁体(以下、スプールと略
す。)171、およびスプール171を収納するシリン
ダ部172から形成されている。
【0023】そして、スプール171の長手方向一端側
には、他端側に向けてスプール171を押圧する弾性力
を発生するコイルバネ(弾性体)175が配設されてい
るとともに、連通路172aを介して吸入口115側圧
力が導かれている。一方、他端側には、吸入口115側
圧力または吐出口134側の圧力が選択的に導かれる背
室173が形成されており、この背室173に導かれる
圧力の選択は、連通路174に設けられた電磁弁(図示
せず)により行われる。
【0024】また、162は、吸入口115から吸入さ
れた冷媒を弁手段170を経由せずに、吸入室124に
向けて開口する開口部162aに導く第2吸入通路であ
り、第2吸入通路162、すなわち開口部162aは、
図4、5に示すように、可動基板141により開閉され
る。なお、本実施形態では、第2吸入通路162におけ
る圧力損失を第1吸入通路161における圧力損失に比
べて大きくする手段として、第2吸入通路162の通路
断面積を第1吸入通路161の通路断面積に比べて小さ
くする手段を採用している。
【0025】次に、本実施形態に係る作動を述べる。 1.最大容量運転(図2、6〜10参照) 電磁弁を作動させて吐出室131側の圧力を背室173
に導く。これにより、背室173の圧力によるスプール
171に作用する力がコイルバネ173の弾性力を上回
るので、スプール171はコイルバネ173側に移動す
る。このため、スプール171のうち小径部171aが
第1吸入通路161に位置することとなるので、第1吸
入通路161が開いた状態となり、冷媒が吸入室124
を経由して作動室VC に吸入される。
【0026】一方、第2吸入通路162は、可動基板1
41により開閉されるので、可動基板141(可動スク
ロール部材140)の回転に伴って周期的に開閉され
る。このため、吸入室124(作動室VC )に導かれる
冷媒量は、シャフト150の回転角度が所定角度θc以
上となった時から所定角度範囲Θ内にあるときに、第2
吸入通路162から吸入室124に冷媒が吸入される量
となる。
【0027】しかし、第1吸入通路161の通路断面積
は、第2吸入通路162の通路断面積より大きいので、
第1吸入通路161から吸入される冷媒量のみによって
十分な量の冷媒を吸入することができる。したがって、
この運転状態では、吸入容量(吐出容量)が最大とな
る。 2.可変容量運転(図3、6〜10参照) 電磁弁を作動させて吸入室124側の圧力を背室173
に導く。
【0028】これにより、コイルバネ175の弾性力が
背室173の圧力によるスプール171に作用する力を
上回るので、スプール171は背室173側に移動し、
スプール171の大径部171bにより第1吸入通路1
61が閉じた状態となる。一方、第2吸入通路162
は、最大容量運転時と同様に、可動基板141の回転に
伴って機械的に開閉される。
【0029】したがって、吸入室124(作動室VC
に導かれる冷媒量は、シャフト150の回転角度が所定
角度θc以上となった時から所定角度範囲Θ内にあると
きに、第2吸入通路162から吸入室124に冷媒が吸
入される量となるので、吸入容量(吐出容量)が縮小す
る。ところで、所定角度範囲Θは、吸入工程(作動室V
C の体積が膨張する工程)中の作動室VC が閉じた空間
となり、冷媒の吸入が完了する時(瞬間)を含むように
選定されている。具体的に本実施形態では、図6に示す
ように、シャフト150の回転角度が所定角度θc(本
実施形態では約190°)までの間は開口部162aが
開き、所定角度θc以上となった時から所定角度範囲Θ
(本実施形態では約180°)においては開口部162
aを閉じるように、開口部162aの位置が選定されて
いる。
【0030】このため、開口部162a(第2吸入通路
162)が閉じて冷媒の吸入が遮断された後、圧縮工程
に移行するまで、圧縮機100は冷媒を膨張させる膨張
運転を行うこととなるが、この吸入遮断後の膨張運転に
よる膨張仕事は、圧縮工程時に回収することができるの
で、吸入遮断させても大きな動力損失が圧縮機100に
発生することを防止できる。
【0031】なお、角度Θ、θcは、圧縮機100に求
められる仕様により適宜選定されるものであり、本実施
形態では、所定角度θcは幾何学的最大吸入容量の約5
7%程度に相当する回転角度であり、所定角度範囲Θ
は、所定角度θcから圧縮機100の吸入工程が完全に
終了する回転角度までの回転角度である。次に、本実施
形態の特徴を述べる。
【0032】本実施形態によれば、所定角度θc以上と
なった時から所定角度範囲Θにおいて開口部162a
(第2吸入通路162)が閉じるように構成されている
ので、作動室VC に吸入される冷媒量は、所定角度(θ
c)以上となった時からの所定角度範囲Θと吸入時の流
体の流速とによって決定されることとなる。このため、
例えばエンジン回転数が上昇して圧縮機100の回転数
が上昇すると、所定角度(θc)以上となった時からの
開口部162aが開いている時間が縮小していくととも
に、吸入時の冷媒流速が上昇するので、作動室VC (吸
入室124)に吸入される冷媒量が低下していく。した
がって、圧縮機100の回転数が上昇した場合であって
も、確実に吐出容量を縮小させることできる。
【0033】ところで、圧縮機100において、潤滑油
と冷媒とを分離するオイル分離機構、または液体を吸入
圧縮することによって圧縮機100が損傷することを防
止するリリーフ弁等の液圧縮時安全機構などは、通常、
固定基板121側に配設されることが多い。このため、
上記公報に記載のごとく、固定スクロール部材側にバイ
パス孔を設けた場合には、オイル分離機構または液圧縮
時安全機構などを設ける際に、これら機構とバイパス孔
との干渉を考慮しなければならないので、オイル分離機
構または液圧縮時安全機構などの配置自由度が制限され
る。
【0034】これに対して、本実施形態では、バイパス
孔を設けることなく、吸入側を遮断することにより、吸
入容量を変化させる可変容量機構を構成しているので、
オイル分離機構または液圧縮時安全機構を無理なく固定
基板121側に配設することができる。延いては、圧縮
機100の小型化を図ることができるとともに、設計自
由度が増して開発設計時間の短縮を図ることができる。
【0035】ところで、図11は、可変容量運転時(e
→k→l→k→n→m→h→e)および最大容量運転時
(e→n→o→f→g→j→m→h→e)、並びに第2
吸入通路162を常に連通させた状態で第1吸入通路1
61を閉じたとき(e→k→i→o→j→m→h→e)
の圧縮機のPV線図である。なお、第2吸入通路162
を常に連通させた状態で第1吸入通路161を閉じたと
き(e→k→i→o→j→m→h→e)は、吸入遮断を
することなく、第2吸入通路162にて吸入冷媒を絞
る、いわゆる吸入絞り型の可変容量運転を意味してお
り、可変容量運転時(e→k→l→k→n→m→h→
e)とは、本実施形態のごとく、吸入遮断と吸入絞りと
を併用した可変容量運転を意味している。
【0036】そして、この図から明らかなように、可変
容量運転をさせることにより最大容量運転時に比べて、
1 +W2 −W4 に相当する仕事量の省動力化を図るこ
とができる。因みに、第2吸入通路162を常に連通さ
せた状態で第1吸入通路161を閉じることにより可変
容量運転させた場合には、最大容量運転時に比べて、W
1 −W3 −W4 に相当する仕事量が減少するのみである
ので、本実施形態に係る圧縮機100は、第2吸入通路
162を常に連通させた状態で第1吸入通路161を閉
じることにより可変容量運転させた場合に比べて可変容
量運転時の省動力効果が大きい。
【0037】また、第2吸入通路162は、シャフト1
50の回転に連動して機械的に開閉されるので、電気的
にシャフト150の回転角度θを検出する回転角度検出
手段等を用いて第2吸入通路162の開閉をするものに
比べて、圧縮機100の構造を簡素化することができ、
圧縮機100の製造原価低減を図ることができる。とこ
ろで、上述の実施形態では、可動スクロール部材140
の旋回を利用して第2吸入通路162を機械的に開閉し
たが、第2吸入通路162を廃止し、回転角度センサ等
の電気的にシャフト150の回転角度θを検出する回転
角度検出手段を設け、可変容量運転時には、この回転角
度検出手段の検出値に基づいて、第1吸入通路161を
開閉する電磁弁をシャフト150の回転角度θに連動し
て周期的に開閉してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変容量スクロール型圧縮機の軸方向断面図で
ある。
【図2】最大容量運転時における図1のA−A断面図で
ある。
【図3】可変容量運転時における図1のA−A断面図で
ある。
【図4】図1のC部拡大図である。
【図5】図1のC部拡大図である。
【図6】シャフトの回転角度と作動室VC の状態との関
係を示すチャートである。
【図7】開口部の開閉状態を示す図1のB−B断面図で
ある。
【図8】開口部の開閉状態を示す図1のB−B断面図で
ある。
【図9】開口部の開閉状態を示す図1のB−B断面図で
ある。
【図10】開口部の開閉状態を示す図1のB−B断面図
である。
【図11】PV線図である。
【符号の説明】
110…フロントハウジング、120…固定スクロール
部材、130…リアハウジング、140…可動スクロー
ル部材、150…シャフト、161…第1吸入通路、1
62…第2吸入通路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定スクロール部材(120)および可
    動スクロール部材(140)を備え、前記両スクロール
    部材(120、140)によって形成される作動室(V
    C )に吸入される流体の吸入容量を変化させることがで
    きる可変容量スクロール型圧縮機であって、 前記可動スクロール部材(140)を回転駆動させるシ
    ャフト(150)と、 前記シャフト(150)を回転可能に収納するハウジン
    グ(110)とを備え、 前記ハウジング(110)には、前記作動室(VC )に
    吸入される流体が流通する吸入通路(161)が形成さ
    れており、 吸入容量を縮小させる場合には、前記シャフト(15
    0)の回転角度(θ)が所定角度(θc)以上となった
    時から所定角度範囲(Θ)において前記吸入通路(16
    1)を閉じることを特徴とする可変容量スクロール型圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 固定スクロール部材(120)および可
    動スクロール部材(140)を有し、前記両スクロール
    部材(120、140)によって形成される作動室(V
    C )に吸入される流体の吸入容量を変化させることがで
    きる可変容量型スクロール圧縮機であって、 前記可動スクロール部材(140)を回転駆動させるシ
    ャフト(150)と、 前記シャフト(150)を回転可能に支持するハウジン
    グ(110)とを有し、 前記ハウジング(110)には、前記作動室(VC )に
    吸入される流体が流通する第1、2吸入通路(161、
    162)が形成されており、 吸入容量を縮小させる場合には、前記第1吸入通路(1
    61)を閉じるとともに、前記シャフト(150)の回
    転角度(θ)が所定角度(θc)以上となった時から所
    定角度範囲(Θ)において前記第2吸入通路(162)
    を閉じることを特徴とする可変容量スクロール型圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 前記所定角度範囲(Θ)は、前記作動室
    (VC )の体積が膨張して前記作動室(VC )が閉じる
    時が含まれていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の可変容量スクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記第2吸入通路(162)は、前記シ
    ャフト(150)の回転に連動して機械的に開閉される
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の可変容量ス
    クロール型圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記第2吸入通路(162)は、前記可
    動スクロール部材(140)によって開閉されることを
    特徴とする請求項4に記載の可変容量スクロール型圧縮
    機。
  6. 【請求項6】 前記第2吸入通路(162)における圧
    力損失は、前記第1吸入通路(161)における圧力損
    失に比べて大きいことを特徴とする請求項2ないし5の
    いずれか1つに記載の可変容量スクロール型圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記第2吸入通路(162)の通路断面
    積は、前記第1吸入通路(161)の通路断面積に比べ
    て小さいことを特徴とする請求項6に記載の可変容量ス
    クロール型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101201907B1 (ko) 2006-01-27 2012-11-16 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기의 용량가변장치

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