JPH11263896A - 制振材組成物 - Google Patents
制振材組成物Info
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- JPH11263896A JPH11263896A JP34329898A JP34329898A JPH11263896A JP H11263896 A JPH11263896 A JP H11263896A JP 34329898 A JP34329898 A JP 34329898A JP 34329898 A JP34329898 A JP 34329898A JP H11263896 A JPH11263896 A JP H11263896A
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Abstract
た制振材組成物に比べ、耐熱性が大幅に改善された制振
材組成物を提供する。 【解決手段】 イソブチレン系重合体ブロック及び芳香
族ビニル系ブロックから構成されるイソブチレン系ブロ
ック共重合体を含有する制振材組成物であって、前記芳
香族ビニル化合物系ブロックを形成する芳香族ビニル化
合物は、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビ
ニルナフタレン誘導体及びインデン誘導体からなる群よ
り選択される少なくとも1種からなるものであることを
特徴とする制振材組成物。
Description
に高温領域で優れた制振減衰性能を示す、制振材組成物
に関する。
野、住宅等の建築材料分野、機械分野、あるいは電気、
電子分野で、振動や騒音の低減技術が求められている。
さらに、これらの分野においては、用途によっては、低
温から高温までの広い温度での振動や騒音の低減が求め
られている。特に、最近の高速化、軽量化の動きに伴
い、より高性能な制振材が求められるようになってきて
いる。
系、合成ゴム系、合成樹脂系等の制振材の開発が行われ
ている。しかし、これらの材料では、広い温度範囲での
制振減衰振動の実現が困難であったり、加工性が低い等
の問題があった。
3/14135号公報)では、芳香族ビニル化合物とイ
ソブチレンのブロック共重合体からなる制振材組成物が
開示されている。この組成物では、従来の制振材に比
べ、広い温度範囲で優れた制振減衰性能を示す制振材が
得られるが、特に高温での制振減衰性を要求される場合
には、ブロック共重合体の耐熱性が低いという問題があ
った。これは、例示されている芳香族ビニル化合物単位
がスチレンであるため、100℃以上の温度領域では、
ブロック体が溶融してしまい、制振減衰性能も低下して
しまうためであった。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の芳香族ビニ
ル化合物単位を使用することによって、ブロック体の耐
熱性が大幅に向上でき、高温での良好な制振減衰性を示
す制振材を与えることを見いだし、本発明を完成した。
ブロック及び芳香族ビニル系重合体ブロックから構成さ
れるイソブチレン系ブロック共重合体を含有する制振材
組成物であって、前記芳香族ビニル系重合体ブロックを
形成する芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、ビニルナフタレン誘導体、インデ
ン誘導体からなる群より選択される少なくとも1種から
なるものであることを特徴とする制振材組成物に関す
る。
体のガラス転移温度(Tg)は、100℃以上であるの
が好ましい。
明する。本発明は、イソブチレン系重合体ブロック及び
芳香族ビニル系重合体ブロックから構成されるイソブチ
レン系ブロック共重合体を含有する制振材組成物であっ
て、前記芳香族ビニル系重合体ブロックを形成する芳香
族ビニル化合物は、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ビニルナフタレン誘導体、インデン誘導体から
なる群(以下本発明の芳香族ビニル化合物という)より
選択される少なくとも1種からんるものであることを特
徴としている。芳香族ビニル化合物が上述した化合物か
らなる群より選択される少なくとも1種を含むものであ
ることにより、上記イソブチレン系ブロック共重合体
は、芳香族ビニル化合物がスチレンであるものよりもガ
ラス転移温度(Tg)が高くなり、高い温度領域におい
ても溶融しないものとなる。従って、上記イソブチレン
系ブロック共重合体を用いることにより、高い温度領
域、特に100℃以上の温度領域でも制振減衰性能の低
下しない制振材組成物を得ることができる。
流下、昇温速度20℃/分の条件にて示差走査熱量分析
(DSC)により測定されるものである。このガラス転
移温度は100℃以上が好ましいが、さらに好ましくは
120℃以上である。
族ビニル化合物)の中では、コストと物性、生産性のバ
ランスから、α−メチルスチレン、インデンが好まし
い。
は、イソブチレンを60重量%以上、好ましくは80重
量%以上含有するブロックを意味する。また本発明の芳
香族ビニル系重合体ブロックは、芳香族ビニル化合物を
60重量%以上、好ましくは80重量%以上含有するブ
ロックを意味する。
ク共重合体においては、芳香族ビニル化合物のすべてを
上記の化合物(本発明の芳香族ビニル化合物)としても
よいし、他の芳香族ビニル化合物を含んでいてもよい。
他の芳香族ビニル化合物としては、コストと物性のバラ
ンスから、スチレンが好ましい。
物(本発明の芳香族ビニル化合物)の割合については特
に制限はないが、モル比で5%以上が好ましく、10%
以上がより好ましい。芳香族ビニル化合物における、上
記の化合物(本発明の芳香族ビニル化合物)の割合が5
%未満では、イソブチレン系ブロック共重合体の耐熱性
の向上が十分ではない。
チレン及びインデンのうち、少なくとも1種である場合
は、更にスチレンを含むものであることにより、上記イ
ソブチレン系ブロック共重合体(a)の物性、耐熱性を
調整することができる。この場合、上記芳香族ビニル化
合物は、α−メチルスチレン及びインデンのうち、少な
くとも1種100〜5モル%、並びに、スチレン0〜9
5モル%からなるものが好ましい。α−メチルスチレン
及びインデンのうち、少なくとも1種のものが5モル%
未満であり、スチレンが95モル%を越えると、上記イ
ソブチレン系ブロック共重合体(a)のガラス転移温度
(Tg)が低くなり、耐熱性が劣る傾向がある。
ク共重合体は、芳香族ビニル系重合体ブロックとイソブ
チレン系重合体ブロック有しているものであれば、いず
れの構造を有するものも使用可能であるが、物性のバラ
ンスと合成の簡便さから、芳香族ビニル系重合体ブロッ
ク、イソブチレン系重合体ブロック及び芳香族ビニル系
重合体ブロックがこの順に結合してなるトリブロック
体、並びに、芳香族ビニル系重合体ブロック及びイソブ
チレン系重合体ブロックが結合してなるジブロック共重
合体のうち、少なくとも1つからなるものが好ましい。
ビニル系重合体ブロックとイソブチレン系重合体ブロッ
クの割合に特に制限はないが、物性のバランスから、芳
香族ビニル化合物を主成分とする単量体成分5〜80重
量部、及び、イソブチレンを主成分とする単量体成分9
5〜20重量部からなるイソブチレン系ブロック共重合
体が好ましく、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量
体成分15〜40重量部とイソブチレンを主成分とする
単量体成分85〜60重量部からなるイソブチレン系ブ
ロック共重合体がさらに好ましい。
数平均分子量に特に制限はないが、数平均分子量は30
000から500000が好ましく、50000から4
00000が特に好ましい。数平均分子量が30000
以下の場合、機械的な特性等が十分に発現されず、ま
た、500000以上の場合、成形性等の低下が大き
い。
法については、特に制限はないが、例えば、下記一般式
(1)で表される化合物の存在下に、イソブチレン単位
を主成分とする単量体成分および、芳香族ビニル化合物
単位を主成分とする単量体成分を重合させることにより
得ることができる。
数1〜6の1価の炭化水素基を表す。R2は、多価芳香
族炭化水素基又は多価脂肪族炭化水素基を表す。Xは、
ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基又は炭素
数1〜6のアシルオキシル基を表す。nは、1〜6の整
数を表す。) 上記一般式(1)の炭素数1〜6のアルコキシル基また
はアシルオキシル基としては特に限定されず、例えば、
メトキシ基、エトキシ基、n−又はイソプロポキシ基、
アセトオキシル基等が挙げられる。
例としては、(1−クロロ−1−メチルエチル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベ
ンゼン、1,3−ビス(1−クロロ−1−メチルエチ
ル)ベンゼン、1,3,5−トリス(1−クロロ−1−
メチルエチル)ベンゼン、1,3−ビス(1−クロロ−
1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼ
ン等が挙げられる。ビス(1−クロロ−1−メチルエチ
ル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)ベン
ゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン、あ
るいはジクミルクロライドとも呼ばれる。
1,4−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベンゼ
ンが特に好ましい。
(1)で表される化合物の存在下にイソブチレンを主成
分とする単量体成分を重合して、末端に置換基(X)を
有するイソブチレン系重合体を合成し、これを単離精製
した後に、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体成
分を重合し、イソブチレン系ブロック共重合体を合成す
ることもできる。
ス酸触媒を共存させることもできる。このようなルイス
酸としてはカチオン重合に使用できるものであれば良
く、TiCl4、TiBr4、BCl3、BF3、BF3・OEt
2、SnCl4、SbCl5、SbF 5、WCl6、TaCl5、V
Cl5、FeCl3、ZnBr2、AlCl3、AlBr3等の
金属ハロゲン化物;Et2AlCl、EtAlCl2等の
有機金属ハロゲン化物を好適に使用することができる。
中でも触媒としての能力、工業的な入手の容易さを考え
た場合、TiCl4、BCl3、SnCl4が好ましい。ま
た、本発明において、ルイス酸は、通常上記の一般式
(1)で表される化合物に対して0.1〜100倍モル
の範囲で用いるが、好ましい使用量は0.3〜50倍モ
ルの範囲である。
供与体成分を共存させることもできる。本発明におい
て、電子供与体成分としては、そのドナー数が15〜6
0のものであれば。従来公知のものを広く利用できる。
好ましい電子供与体成分としては、例えばピリジン類、
アミン類、アミド類、スルホキシド類、または金属原子
に結合した酸素原子を有する金属化合物類を挙げること
ができる。
溶媒中で行うことができ、このような溶剤としてはカチ
オン重合を本質的に阻害しなければ特に制約はなく、い
ずれの溶媒も使用することができる。具体的には、塩化
メチル、ジクロロメタン、n−プロピルクロライド、n
−ブチルクロライド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭
化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン等のアルキルベ
ンゼン類;エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の直鎖式
脂肪族炭化水素類;2−メチルプロパン、2−メチルブ
タン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,2,5−
トリメチルヘキサン等の分岐式脂肪族炭化水素類;シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン等の環式脂肪族炭化水素類;石油留分を水添精製し
たパラフィン油等を挙げることができる。
共重合体を構成する単量体の重合特性及び生成する重合
体の溶解性等のバランスを考慮して単独又は2種以上を
組み合わせて使用される。
に応じて適宜設計することが可能である。まずイソブチ
レンを主成分とする単量体成分及び芳香族ビニル化合物
を主成分とする単量体成分と一般式(1)で表わされる
化合物のモル当量関係によって、得られる重合体の分子
量が決定できる。通常得られるイソブチレン系ブロック
共重合体の数平均分子量が20,000〜500,00
0程度になるように設定される。
たっては、各成分を冷却下、例えば−100℃以上0℃
未満の温度で混合する。エネルギーコストと重合の安定
性を釣り合わせるために、特に好ましい温度範囲は、−
80℃〜−30℃である。
る場合、ルイス酸、一般式(1)で表される化合物、電
子供与体成分、単量体成分等の添加方法及び添加順序等
は特に限定されるものではないが、好ましい方法として
は、例えば、(A)一般式(1)で表される化合物とル
イス酸からなる開始剤系と、電子供与体成分の存在下
に、イソブチレンを主成分とする単量体成分を重合する
工程、(B)次いで反応系に芳香族ビニル化合物を主成
分とする単量体成分を添加して重合する工程からなる方
法が挙げられる。この際、(A)の工程後に一旦ポリマ
ーを単離精製してもよいし、単離せずに続けて(B)の
工程を行ってもよい。
ルスチレン、ビニルナフタレン誘導体、インデン誘導体
を使用する場合は、単独、あるいは他の芳香族ビニル化
合物を主成分とする単量体成分と混合して、重合系に添
加され得る。
ロック共重合体中には、本発明の制振材組成物の性能を
損なわない範囲で、他のカチオン重合性モノマーを共重
合してもよい。他のカチオン重合性モノマーとしては、
脂肪族オレフィン類、芳香族ビニル類、ジエン類、ビニ
ルエーテル類、シラン類、ビニルカルバゾール、β−ピ
ネン、アセナフチレン等の単量体が例示できる。これら
は1種又は2種以上組み合わせて使用される。
ない範囲で、必要に応じた添加剤を加えることができ
る。
吸収剤等の安定剤、滑剤、可塑剤、染料、顔料、難燃
剤、充填材、補強材、粘着付与剤、あるいはその他の助
剤が挙げられる。これらの中でも、粘着付与剤と充填材
の添加が有効である。
ーボンブラック、フレークグラファイト、炭素繊維、硫
酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ア
ルミナ、シリカ、酸化チタン、タルク、マイカ等が挙げ
られる。充填剤は、通常イソブチレン系ブロック共重合
体100重量部に対し、5〜300重量部用いられる。
ロジン系樹脂(ロジン、ロジンエステルまたは水添ロジ
ン)、フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシ
レン樹脂、脂肪族系石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン
樹脂など公知のものが使用できる。これらの中で、ポリ
ブテン系樹脂、ロジンエステル樹脂、テルペンフェノー
ル樹脂などが好ましい。粘着付与剤は、通常イソブチレ
ン系ブロック共重合体100重量部に対し、1〜100
重量部用いられる。
系、リン酸エステル系、アミン系等の酸化防止剤、ベン
ソチアゾール系、ベンソトリアゾール系、ベンゾフェノ
ン系等の紫外線吸収剤等が挙げられる。
製できる。例えば、イソブチレン系ブロック共重合体と
各種の配合剤とを、タンブラー、ミキサー、ブレンダー
等で混合したり、スクリュー押出機、ロール等で混練す
ることができる。
方法、例えば、射出成形、押出成形、圧縮成形、カレン
ダー成形等の方法で、任意の物品に成形できる。
の成形品の形態で、あるいは、金属、プラスチック等の
板に圧着した形態で、あるいは、これらの板の中間層と
して使用することができる。
野、自動車分野、建材分野等で利用され得るが、これら
に限定されるものではない。
く説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を変更しない範囲において、適宜変更
実施可能なものである。
従って測定した。 (1)ポリマーの数平均分子量(Mn)および分子量分
布(Mw/Mn) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
により測定した。Waters社製510型GPCシス
テムを用いて、クロロホルムを移動相とし、ポリマー濃
度2mg/mlでカラム温度35℃にて測定した。ポリ
スチレンを標準試料として用いて、数平均分子量、分子
量分布を算出した。 (2)ポリマーのガラス転移温度(Tg) Perkin−Elmer社製DSC−7を用いて、窒
素気流下、昇温速度20℃/分の条件にて示差走査熱量
分析を行った。 (3)ポリマーの動的粘弾性 プレス成形により作成したサンプルを使用し、アイティ
ー計測制御製動的粘弾性測定装置DVA−200を用い
て、引張モード、周波数10Hzの条件で測定した。
合成。 100mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラ
ーシーブスで乾燥したもの)120mL及び塩化メチレ
ン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)80mL、
p−ジクミルクロライド0.0876g(0.38mm
ol)を加えた。重合容器を−70℃のドライアイス/
メタノールバス中につけて冷却した後、2−メチルピリ
ジン0.036g(0.39mmol)を加えた。次に
イソブチレンモノマー33.9mL(419.9mmo
l)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採取管
にテフロン製の送液チューブを接続し、重合容器内にイ
ソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。さらに四
塩化チタン1.50mL(13.7mmol)を加えて
重合を開始した。重合開始から1時間同じ温度で撹拌を
行った後、約10mLのメタノールを加えて反応を終了
させた。
ンに溶解し2回水洗を行った。さらにヘキサン溶液を多
量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、得られた重
合体を60℃で24時間真空乾燥することにより塩素末
端ポリイソブチレンを得た。
w/Mnは1.16であった。
チレンブロック共重合体の合成。 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、製造例1に示す方法で製造した塩素末端ポリ
イソブチレン(23.6g)を加え、注射器を用いてト
ルエン80mL及びn−ヘキサン120mLを加えた。
重合容器を−70℃のドライアイス/メタノールバス中
につけて冷却した後、2−メチルピリジン0.036g
(0.39mmol)を加えた。続いて、あらかじめ冷
−70℃に却しておいたα−メチルスチレンモノマー1
2.15g(102.8mmol)、トルエン8mLお
よびn−ヘキサン12mLの混合溶液を重合容器内に添
加した。さらに四塩化チタン1.50mL(13.7m
mol)を加えて重合を開始した。四塩化チタンを添加
してから10分後に、約10mLのメタノールを加えて
反応を終了させた。
ンに溶解し2回水洗を行った。さらにトルエン溶液を多
量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、得られた重
合体を60℃で24時間真空乾燥することにより目的の
ブロック共重合体を得た。得られた重合体のMnは9
6,000、Mw/Mnは1.28であった。
ック共重合体の合成。 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、製造例1に示す方法で製造した塩素末端ポリ
イソブチレン(23.6g)を加え、注射器を用いてト
ルエン120mL及びn−ヘキサン80mLを加えた。
重合容器を−70℃のドライアイス/メタノールバス中
につけて冷却した後、2−メチルピリジン0.036g
(0.39mmol)を加えた。続いて、あらかじめ−
70℃に冷却しておいたインデンモノマー12.15g
(104.6mmol)、トルエン12mLおよびn−
ヘキサン8mLの混合溶液を重合容器内に添加した。さ
らに四塩化チタン1.50mL(13.7mmol)を
加えて重合を開始した。四塩化チタンを添加してから1
0分後に、約10mLのメタノールを加えて反応を終了
させた。
体のMnは102,000、Mw/Mnは1.30であ
った。
チレンブロック共重合体の合成。 インデンモノマーのかわりに、インデン(2.43g、
20.9mmol)とスチレン(9.72g、93.3
mmol)の混合モノマーを用いた以外は、製造例3と
同様に行った。
体のMnは105,000、Mw/Mnが1.25であ
った。
チレンブロック共重合体の合成。 インデンモノマーのかわりに、インデン(0.66g、
5.7mmol)とスチレン(11.3g、108.5
mmol)の混合モノマーを用いた以外は、製造例3と
同様に行った。製造例2と同様の処理の後、得られた重
合体のMnは98,000、Mw/Mnが1.28であ
った。
ック共重合体の合成。 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラ
ーシーブスで乾燥したもの)120mL及び塩化メチレ
ン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)80mL、
p−ジクミルクロライド)0.0876g(0.38m
mol)を加えた。重合容器を−70℃のドライアイス
/メタノールバス中につけて冷却した後、2−メチルピ
リジン0.036g(0.39mmol)を加えた。次
にイソブチレンモノマー33.9mL(419.9mm
ol)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採取
管にテフロン製の送液チューブを接続し、重合容器内に
イソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。さらに
四塩化チタン1.50mL(13.7mmol)を加え
て重合を開始した。重合開始から1時間同じ温度で撹拌
を行った後、重合溶液からサンプリング用として重合溶
液約1mLを抜き取った。続いて、あらかじめ−70℃
に冷却しておいたスチレンモノマー12.15g(11
6.7mmol)、n−ヘキサン12mLおよび塩化メ
チレン8mLの混合溶液を重合容器内に添加した。該混
合溶液を添加してから10分後に、約10mLのメタノ
ールを加えて反応を終了させた。
前のイソブチレン重合体のMnが70,000、Mw/
Mnは1.16であり、スチレン重合後のブロック共重
合体のMnが101,000、Mw/Mnが1.23で
あった。
ポリマーの、DSC測定から得られたTgおよび、動的
粘弾性測定から得られた損失係数(25℃)を求めた。
結果を表1に示す。
の、DSC測定から得られたTgおよび、動的粘弾性測
定から得られた損失係数(25℃)を求めた。結果を表
1に示す。
チレンブロック共重合体(SEBS、シェル化学製Kr
atonG1650)の、DSC測定から得られたTg
および、動的粘弾性測定から得られた損失係数(25
℃)を求めた。結果を表1に示す。
は、Tgが高く、かつ損失係数の値が大きいことから、
耐熱性と制振性に優れていることがわかる。
温領域で優れた制振減衰性能を示す制振材組成物を得る
ことが可能である。
Claims (11)
- 【請求項1】 イソブチレン系重合体ブロック及び芳香
族ビニル系重合体ブロックから構成されるイソブチレン
系ブロック共重合体を含有する制振材組成物であって、
前記芳香族ビニル系重合体ブロックを形成する芳香族ビ
ニル化合物は、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルナフタレン誘導体及びインデン誘導体からな
る群から選択される少なくとも1種からなるものである
ことを特徴とする制振材組成物。 - 【請求項2】 イソブチレン系ブロック共重合体のガラ
ス転移温度(Tg)は、100℃以上である請求項1記
載の制振材組成物。 - 【請求項3】 芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチ
レン及びインデンのうち、少なくとも1種である請求項
1記載の制振材組成物。 - 【請求項4】 芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチ
レン及びインデンのうち、少なくとも1種、並びに、ス
チレンからなるものである請求項1記載の制振材組成
物。 - 【請求項5】 芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチ
レン及びインデンのうち、少なくとも1種100〜5モ
ル%、並びに、スチレン0〜95モル%からなる請求項
4記載の制振材組成物。 - 【請求項6】 イソブチレン系ブロック共重合体は、芳
香族ビニル系重合体ブロック、イソブチレン系重合体ブ
ロック及び芳香族ビニル系重合体ブロックがこの順に結
合してなるトリブロック共重合体、並びに、芳香族ビニ
ル系重合体ブロック及びイソブチレン系重合体ブロック
が結合してなるジブロック共重合体のうち、少なくとも
1つからなる請求項1、2、3、4又は5記載の制振材
組成物。 - 【請求項7】 イソブチレン系ブロック共重合体は、芳
香族ビニル化合物を主成分とする単量体成分5〜80重
量部、及び、イソブチレンを主成分とする単量体成分9
5〜20重量部がブロック共重合してなるものである請
求項1、2、3、4、5又は6記載の制振材組成物。 - 【請求項8】 イソブチレン系ブロック共重合体は、芳
香族ビニル化合物を主成分とする単量体成分15〜40
重量部、及び、イソブチレンを主成分とする単量体成分
85〜60重量部がブロック共重合してなるものである
請求項7記載の制振材組成物。 - 【請求項9】 イソブチレン系ブロック共重合体は、数
平均分子量が、30000〜500000である請求項
1、2、3、4、5、6、7又は8記載の制振材組成
物。 - 【請求項10】 イソブチレン系ブロック共重合体は、
数平均分子量が、50000〜400000である請求
項9記載の制振材組成物。 - 【請求項11】 粘着付与剤と充填材を更に含有してな
る請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10
記載の制振材組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34329898A JPH11263896A (ja) | 1997-12-04 | 1998-12-02 | 制振材組成物 |
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JPH11263896A true JPH11263896A (ja) | 1999-09-28 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006061968A1 (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-15 | Kaneka Corporation | イソブチレン系ブロック共重合体の製造方法 |
JP2013014688A (ja) * | 2011-07-04 | 2013-01-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 高減衰組成物 |
WO2018062192A1 (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | 株式会社クラレ | 樹脂組成物、ペレット、ベール、制振材、遮音材および合わせガラス用中間膜 |
-
1998
- 1998-12-02 JP JP34329898A patent/JPH11263896A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10913843B2 (en) | 2016-09-27 | 2021-02-09 | Kuraray Co., Ltd. | Resin composition, pellet, veil, damping material, sound insulation material, and intermediate film for laminated glass |
TWI741036B (zh) * | 2016-09-27 | 2021-10-01 | 日商可樂麗股份有限公司 | 樹脂組成物、丸粒、壓塊、制振材料、隔音材料及層合玻璃用中間膜 |
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