JPH11246733A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH11246733A
JPH11246733A JP34329998A JP34329998A JPH11246733A JP H11246733 A JPH11246733 A JP H11246733A JP 34329998 A JP34329998 A JP 34329998A JP 34329998 A JP34329998 A JP 34329998A JP H11246733 A JPH11246733 A JP H11246733A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
resin composition
isobutylene
aromatic vinyl
composition according
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Application number
JP34329998A
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English (en)
Inventor
Tomoki Hiiro
知樹 日色
Shinji Ozawa
伸二 小澤
Taizo Aoyama
泰三 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスチレン系熱可塑性エラストマーを用
いた熱可塑性樹脂組成物に比べ、耐熱性が大幅に改善さ
れた熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 イソブチレン系重合体ブロック及び芳香
族ビニル系ブロックからなるイソブチレン系ブロック共
重合体(a)、並びに、熱可塑性樹脂(b)からなる樹
脂組成物であって、前記芳香族ビニル化合物系ブロック
を形成する芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ビニルナフタレン誘導体及び
インデン誘導体からなる群から選択される少なくとも1
種からなるものであることを特徴とする熱可塑性樹脂組
成物により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱安定性、耐衝
撃性および相溶性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は、種々の分野で広く利用
されている有用な工業製品である。これら熱可塑性樹脂
は、単一の樹脂でも使用されるが、単一の樹脂だけでは
要求される性能に合致しない場合は、複数の樹脂を組み
合わせて使用する方法が試みられている。
【0003】例えば、樹脂の耐衝撃性を改良する目的
で、熱可塑性樹脂に対しゴム系の樹脂を添加することが
一般に行われている。
【0004】これまで、このような用途に使用されるゴ
ム系の樹脂としては、架橋性のゴムが用いられてきた
が、近年になって、ブロック共重合体からなる熱可塑性
エラストマーを用いる技術が知られるようになってきて
いる。
【0005】例えば、ポリオレフィン、ポリスチレンと
いった汎用樹脂や、ポリフェニレンエーテル、ポリカー
ボネートといったエンジニアリングプラスチックと、熱
可塑性エラストマー、特に、スチレン−ブタジエン−ス
チレン(SBS)、水素添加型SBS(SEBS)のよ
うなスチレン系熱可塑エラストマーとのブレンド物が開
示されている(例えば、ポリマーブレンドの製造と応
用、シーエムシー(1988)発行、秋葉光雄著、熱可塑性
エラストマー、ラバーダイジェスト(1995)発行、およ
びその中の引用文献)。
【0006】さらに、特公平7−100763号公報に
は、相溶性の改善した熱可塑性樹脂組成物として、芳香
族ビニル化合物単位およびイソブチレン単位からなるブ
ロック共重合体を含有する、熱可塑性樹脂組成物が開示
されている。この方法では、優れた性能を示す熱可塑性
樹脂組成物が得られるが、実際に樹脂のブレンド成分と
して使用する場合には、ブロック体の耐熱性が低いとい
う問題があった。これは、実施例に示されている芳香族
ビニル化合物単位がスチレンであるため、100℃以上
の温度領域では、ブロック体が溶融してしまい、100
℃以上の温度領域で使用される樹脂材料に対しては、使
用が困難であるという問題が生じた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の芳香族ビニ
ル化合物単位を使用することによって、ブロック体の耐
熱性を大幅に向上できることを見いだし、本発明を完成
した。すなわち本発明は、イソブチレン系重合体ブロッ
ク及び芳香族ビニル系重合体ブロックから構成されるイ
ソブチレン系ブロック共重合体(a)、並びに、熱可塑
性樹脂(b)からなる熱可塑性樹脂組成物であって、前
記芳香族ビニル系重合体ブロックを形成する芳香族ビニ
ル化合物は、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルナフタレン誘導体及びインデン誘導体からな
る群より選択される少なくとも1種からなるものである
ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物である。また、前
記イソブチレン系ブロック共重合体(a)のガラス転移
温度(Tg)は、100℃以上であるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用される熱可塑性樹脂(a)として
は、例えば、ポリオレフィン系樹脂、芳香族ビニル化合
物系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリスルホン系
樹脂、ポリスルフィド系樹脂等が挙げられる。
【0009】ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチ
ルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−ブテン共重合体、エチレンと1−オクテン等のα−オ
レフィンとの共重合体、エチレンと環状オレフィン、あ
るいはさらにα−オレフィンを共重合して得られる非晶
性ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポ
リプロピレン等が挙げられる。
【0010】芳香族ビニル化合物系樹脂の具体例として
は、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリ
−α−メチルスチレン、ポリ−p−メチルスチレン、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
【0011】ポリ塩化ビニル系樹脂の具体例としては、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリ塩化
ビニル等が挙げられる。
【0012】ポリカーボネート樹脂の具体例としては、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA)、ビスェノールAの芳香族水素の一部
または全部を、アルキル基、ハロゲン原子で置換したも
の、ヒドロキノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン等に基づいて形成されるポリカーボネート系樹脂
が挙げられる。
【0013】ポリエステル樹脂の具体例としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート等が挙げ
られる。
【0014】ポリエーテル系樹脂の具体例としては、ポ
リエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリテ
トラヒドロフラン等が挙げられる。
【0015】ポリアミド系樹脂としては、ナイロン−
6、ナイロン−66、ナイロン−46、ナイロン−12
等が挙げられる。
【0016】ポリアセタール系樹脂の具体例としては、
ポリオキシメチレンが挙げられる。
【0017】ポリアクリル樹脂の具体例としては、ポリ
メチルメタクリレート、アクリルニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体、アクリルニトリル−スチレン共重
合体、メチルメタクリレート−スチレン共重合体等が挙
げられる。
【0018】ポリフェニレンエーテル系樹脂の具体例と
しては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジブチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジフェ
ニル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−
ジメトキシ−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレン)エーテル等
が挙げられる。
【0019】ポリスルホン系樹脂の具体例としては、ポ
リ(エーテルスルホン)、ポリ(4,4’−ビスフェノ
ールエーテルスルホン)等が挙げられる。
【0020】ポリスルフィド系樹脂の具体例としては、
ポリフェニレンスルフィド、ポリ(4,4’−ジフェニ
レンスルフィド)等が挙げられる。
【0021】本発明の熱可塑性樹脂(b)は、上記の樹
脂を単独で使用してもよいし、複数の樹脂を組み合わせ
て使用してもよい。
【0022】本発明ではイソブチレン系ブロック共重合
体(a)は、樹脂の耐衝撃性を改良するために添加され
得る。また、複数の樹脂の組み合わせに対して使用され
る場合には、耐衝撃性を改良するとともに、複数の樹脂
の相溶性を改良する目的でも使用され得る。
【0023】本発明は、イソブチレン系重合体ブロック
及び芳香族ビニル化合物重合体ブロックから構成される
イソブチレン系ブロック共重合体(a)、並びに、熱可
塑性樹脂(b)からなる熱可塑性樹脂組成物において、
前記芳香族ビニル化合物系重合体ブロックを形成する芳
香族ビニル化合物は、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルナフタレン誘導体及びインデン誘導体
からなる群から選択される少なくとも1種からなるもの
であることを特徴としている。芳香族ビニル化合物が上
述した化合物からなる群より選択される少なくとも1種
を含むものであることにより、上記イソブチレン系ブロ
ック共重合体(a)は、芳香族ビニル化合物がスチレン
であるものよりもガラス転移温度(Tg)が高くなり、
高い温度領域においても溶融しないものとなる。従っ
て、上記イソブチレン系ブロック共重合体(a)を用い
ることにより、高い温度領域、特に100℃以上の温度
領域でも使用可能な熱可塑性樹脂組成物を得ることがで
きる。本発明でいうガラス転移温度とは、窒素気流下、
昇温速度20℃/分の条件にて示差走査熱量分析(DS
C)により測定されるものである。このガラス転移温度
は100℃以上が好ましいが、さらに好ましくは120
℃以上である。
【0024】本発明のイソブチレン系重合体ブロック
は、イソブチレン単位を60重量%以上、好ましくは8
0重量%以上含有するブロックを意味する。また本発明
の芳香族ビニル化合物重合体ブロックは、芳香族ビニル
化合物単位を60重量%以上、好ましくは80重量%以
上含有するブロックを意味する。
【0025】本発明における、イソブチレン系ブロック
共重合体(a)と熱可塑性樹脂(b)の割合については
特に制限はないが、イソブチレン系ブロック共重合体と
熱可塑性樹脂の重量比で99:1〜1:99の範囲が好
ましく、50:50〜3:97の範囲がより好ましく、
30:70〜5:95がさらに好ましい。
【0026】上記芳香族ビニル化合物の中では、コスト
と物性、生産性のバランスから、α−メチルスチレン、
インデンが好ましい。
【0027】本発明で使用されるイソブチレン系ブロッ
ク共重合体においては、芳香族ビニル化合物重合体ブロ
ックのすべてを上記の化合物としてもよいし、他の芳香
族ビニル化合物を含んでいてもよい。他の芳香族ビニル
化合物としては、コストと物性のバランスから、スチレ
ンが好ましい。
【0028】芳香族ビニル化合物重合体ブロックにおけ
る、上記の化合物の割合については特に制限はないが、
モル比で5%以上が好ましく、10%以上がより好まし
い。芳香族ビニル化合物における、上記の化合物の割合
が5%未満では、イソブチレン系ブロック共重合体
(a)の耐熱性の向上が十分ではない。
【0029】上記芳香族ビニル化合物が、α−メチルス
チレン及びインデンのうち、少なくとも1種である場合
は、更にスチレンを含むものであることにより、上記イ
ソブチレン系ブロック共重合体(a)の物性、耐熱性を
調整することができる。この場合、上記芳香族ビニル化
合物は、α−メチルスチレン及びインデンのうち、少な
くとも1種100〜5モル%、並びに、スチレン0〜9
5モル%からなるものが好ましい。α−メチルスチレン
及びインデンのうち、少なくとも1種のものが5モル%
未満であり、スチレンが95モル%を越えると、上記イ
ソブチレン系ブロック共重合体(a)のガラス転移温度
(Tg)が低くなり、耐熱性が劣る傾向がある。
【0030】本発明で使用されるイソブチレン系ブロッ
ク共重合体(a)は、芳香族ビニル系重合体ブロックと
イソブチレン系重合体ブロックを有しているものであれ
ば、いずれの構造を有するものも使用可能であるが、物
性のバランスと合成の簡便さから、芳香族ビニル系重合
体ブロック−イソブチレン系重合体ブロック−芳香族ビ
ニル系重合体ブロックからなるトリブロック体、芳香族
ビニル系重合体ブロック−イソブチレン系重合体ブロッ
クからなるジブロック共重合体、またはこれらの混合物
が好ましい。
【0031】イソブチレン系ブロック共重合体(a)の
芳香族ビニル系重合体ブロックと、イソブチレン系重合
体ブロックの割合に特に制限はないが、物性のバランス
から、芳香族ビニル系重合体ブロック5から90重量部
とイソブチレン系重合体ブロック95から10重量部か
らなるイソブチレン系ブロック共重合体(a)が好まし
く、芳香族ビニル系重合体ブロック15から60重量部
とイソブチレン系重合体ブロック85から40重量部か
らなるイソブチレン系ブロック共重合体(a)がさらに
好ましい。
【0032】また、イソブチレン系ブロック共重合体
(a)の分子量に特に制限はないが、イソブチレン系ブ
ロック共重合体(a)の数平均分子量は30000から
500000が好ましく、50000から400000
が特に好ましい。数平均分子量が30000以下の場
合、機械的な特性等が十分に発現されず、また、500
000以上の場合、成形性等の低下が大きい。
【0033】イソブチレン系ブロック共重合体(a)の
製造方法については、特に制限はないが、例えば、下記
一般式(1)で表される化合物の存在下に、イソブチレ
ン単位を主成分とする単量体成分および、芳香族ビニル
化合物単位を主成分とする単量体成分を重合させること
により得ることができる。
【0034】
【化2】 式中、R1は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数
1〜6の1価の炭化水素基を表す。;R2は、多価芳香
族炭化水素基又は多価脂肪族炭化水素基を表す。Xは、
ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基又は炭素
数1〜6のアシルオキシル基を表す。nは、1〜6の整
数を表す。
【0035】上記一般式(1)の炭素数1〜6のアルコ
キシル基またはアシルオキシル基としては特に限定され
ず、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−又はイソプ
ロポキシ基、アセトオキシル基等が挙げられる。
【0036】上記一般式(1)で表される化合物の具体
例としては、(1−クロロ−1−メチルエチル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベ
ンゼン、1,3−ビス(1−クロロ−1−メチルエチ
ル)ベンゼン、1,3,5−トリス(1−クロロ−1−
メチルエチル)ベンゼン、1,3−ビス(1−クロロ−
1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼ
ン等が挙げられる。ビス(1−クロロ−1−メチルエチ
ル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)ベン
ゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン、あ
るいはジクミルクロライドとも呼ばれる。
【0037】これらの中では、反応性と入手性の点で、
1,4−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベンゼ
ンが特に好ましい。
【0038】また、本発明においては、まず、一般式
(1)で表される化合物の存在下にイソブチレンを主成
分とする単量体成分を重合して、末端に置換基(X)を
有するイソブチレン系重合体を合成し、これを単離精製
した後に、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体成
分を重合し、イソブチレン系ブロック共重合体(a)を
合成することもできる。
【0039】さらに重合反応の際に、必要に応じてルイ
ス酸触媒を共存させることもできる。このようなルイス
酸としてはカチオン重合に使用できるものであれば良
く、TiCl4、TiBr4、BCl3、BF3、BF3・OEt
2、SnCl4、SbCl5、SbF 5、WCl6、TaCl5、V
Cl5、FeCl3、ZnBr2、AlCl3、AlBr3等の
金属ハロゲン化物;Et2AlCl、EtAlCl2等の
有機金属ハロゲン化物を好適に使用することができる。
中でも触媒としての能力、工業的な入手の容易さを考え
た場合、TiCl4、BCl3、SnCl4が好ましい。ま
た、本発明において、ルイス酸は、通常上記の一般式
(1)で表される化合物に対して0.1〜100倍モル
の範囲で用いるが、好ましい使用量は0.3〜50倍モ
ルの範囲である。
【0040】さらに重合反応の際に、必要に応じて電子
供与体成分を共存させることもできる。本発明におい
て、電子供与体成分としては、そのドナー数が15〜6
0のものであれば。従来公知のものを広く利用できる。
好ましい電子供与体成分としては、例えばピリジン類、
アミン類、アミド類、スルホキシド類、または金属原子
に結合した酸素原子を有する金属化合物類を挙げること
ができる。
【0041】さらに本発明の重合反応は、必要に応じて
溶媒中で行うことができ、このような溶剤としてはカチ
オン重合を本質的に阻害しなければ特に制約はなく、い
ずれの溶媒も使用することができる。具体的には、塩化
メチル、ジクロロメタン、n−プロピルクロライド、n
−ブチルクロライド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭
化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン等のアルキルベ
ンゼン類;エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の直鎖式
脂肪族炭化水素類;2−メチルプロパン、2−メチルブ
タン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,2,5−
トリメチルヘキサン等の分岐式脂肪族炭化水素類;シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン等の環式脂肪族炭化水素類;石油留分を水添精製し
たパラフィン油等を挙げることができる。
【0042】これらの溶剤は、イソブチレン系ブロック
共重合体(a)を構成する単量体の重合特性及び生成す
る重合体の溶解性等のバランスを考慮して単独又は2種
以上を組み合わせて使用される。
【0043】各成分の使用量は目的とする重合体の特性
に応じて適宜設計することが可能である。まずイソブチ
レンを主成分とする単量体成分及び芳香族ビニル化合物
を主成分とする単量体成分と一般式(1)で表わされる
化合物のモル当量関係によって、得られる重合体の分子
量が決定できる。通常得られるイソブチレン系ブロック
共重合体(a)の数平均分子量が20,000〜50
0,000程度になるように設定される。
【0044】本発明の製造方法で実際の重合を行うにあ
たっては、各成分を冷却下、例えば−100℃以上0℃
未満の温度で混合する。エネルギーコストと重合の安定
性を釣り合わせるために、特に好ましい温度範囲は、−
80℃〜−30℃である。
【0045】イソブチレン系ブロック共重合体(a)を
製造する場合、ルイス酸、一般式(1)で表される化合
物、電子供与体成分、単量体成分等の添加方法及び添加
順序等は特に限定されるものではないが、好ましい方法
としては、例えば、(A)一般式(1)で表される化合
物とルイス酸からなる開始剤系と、電子供与体成分の存
在下に、イソブチレンを主成分とする単量体成分を重合
する工程、(B)次いで反応系に芳香族ビニル化合物を
主成分とする単量体成分を添加して重合する工程からな
る方法が挙げられる。この際、(A)の工程後に一旦ポ
リマーを単離精製してもよいし、単離せずに続けて
(B)の工程を行ってもよい。
【0046】本発明で、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、ビニルナフタレン誘導体、インデン誘導体
を使用する場合は、単独、あるいは他の芳香族ビニル化
合物を主成分とする単量体成分と混合して、重合系に添
加され得る。
【0047】また、本発明で使用するイソブチレン系ブ
ロック共重合体(a)中には、本発明の樹脂組成物の性
能を損なわない範囲で、他のカチオン重合性モノマーを
共重合してもよい。他のカチオン重合性モノマーとして
は、脂肪族オレフィン類、芳香族ビニル類、ジエン類、
ビニルエーテル類、シラン類、ビニルカルバゾール、β
−ピネン、アセナフチレン等の単量体が例示できる。こ
れらは1種又は2種以上組み合わせて使用される。
【0048】本発明における、イソブチレン系ブロック
共重合体(a)と熱可塑性樹脂(b)は、公知の方法に
よってブレンドすることができる。また、必要に応じて
添加剤を加えてもよい。
【0049】ブレンドの際には、スクリュー押出機、ブ
レンダー、ミキサー等を用いることができる。
【0050】上記添加剤としては、酸化防止剤、紫外線
吸収剤等の安定剤、滑剤、可塑剤、染料、顔料、難燃
剤、充填材、補強材、あるいはその他の助剤が挙げられ
る。
【0051】充填剤、補強材としては、ガラス繊維、カ
ーボンブラック、炭素繊維、硫酸カルシウム、炭酸カル
シウム、ケイ酸カルシウム、アルミナ、シリカ、酸化チ
タン、タルク、マイカ等が挙げられる。
【0052】安定剤としては、ヒンダードフェノール
系、リン酸エステル系、アミン系等の酸化防止剤、ベン
ソチアゾール系、ベンソトリアゾール系、ベンゾフェノ
ン系等の紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0053】本発明で得られた熱可塑性樹脂組成物は、
公知の方法、例えば、射出成形、押出成形、圧縮成形、
カレンダー成形等の方法で、任意の物品に成形できる。
【0054】本発明で得られた熱可塑性樹脂組成物は、
電気分野、自動車分野、光学機器、建材分野等で利用さ
れ得るが、これらに限定されるものではない。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳し
く説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を変更しない範囲において、適宜変更
実施可能なものである。
【0056】なお、ポリマーの特性は以下に示す方法に
従って測定した。
【0057】(1)ポリマーの数平均分子量(Mn)お
よび分子量分布(Mw/Mn) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
により測定した。Waters社製510型GPCシス
テムを用いて、クロロホルムを移動相とし、ポリマー濃
度2mg/mlでカラム温度35℃にて測定した。ポリ
スチレンを標準試料として用いて、数平均分子量、分子
量分布を算出した。
【0058】(2)ポリマーのガラス転移温度(Tg) Perkin−Elmer社製DSC−7を用いて、窒
素気流下、昇温速度20℃/分の条件にて示差走査熱量
分析を行った。
【0059】(3)ポリマーのアイゾット衝撃強度 ASTM D256−56に従い、Vノッチ付き試料を
用い、23℃で測定した。
【0060】(製造例1)塩素末端ポリイソブチレンの
合成。 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラ
ーシーブスで乾燥したもの)120mL及び塩化メチレ
ン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)80mL、
p−ジクミルクロライド0.0876g(0.38mm
ol)を加えた。重合容器を−70℃のドライアイス/
メタノールバス中につけて冷却した後、2−メチルピリ
ジン0.036g(0.39mmol)を加えた。次に
イソブチレンモノマー33.9mL(419.9mmo
l)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採取管
にテフロン製の送液チューブを接続し、重合容器内にイ
ソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。さらに四
塩化チタン1.50mL(13.7mmol)を加えて
重合を開始した。重合開始から1時間同じ温度で撹拌を
行った後、約10mLのメタノールを加えて反応を終了
させた。
【0061】反応溶液から溶剤等を留去した後、ヘキサ
ンに溶解し2回水洗を行った。さらにヘキサン溶液を多
量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、得られた重
合体を60℃で24時間真空乾燥することにより塩素末
端ポリイソブチレンを得た。得られた重合体のMnは7
0,000、Mw/Mnは1.16であった。
【0062】(製造例2)α−メチルスチレン−イソブ
チレンブロック共重合体の合成。 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、製造例1に示す方法で製造した塩素末端ポリ
イソブチレン(23.6g)を加え、注射器を用いてト
ルエン80mL及びn−ヘキサン120mLを加えた。
重合容器を−70℃のドライアイス/メタノールバス中
につけて冷却した後、2−メチルピリジン0.036g
(0.39mmol)を加えた。続いて、あらかじめ−
70℃に冷却しておいたα−メチルスチレンモノマー1
2.15g(102.8mmol)、トルエン8mLお
よびn−ヘキサン12mLの混合溶液を重合容器内に添
加した。さらに四塩化チタン1.50mL(13.7m
mol)を加えて重合を開始した。四塩化チタンを添加
してから10分後に、約10mLのメタノールを加えて
反応を終了させた。
【0063】反応溶液から溶剤等を留去した後、トルエ
ンに溶解し2回水洗を行った。さらにトルエン溶液を多
量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、得られた重
合体を60℃で24時間真空乾燥することにより目的の
ブロック共重合体を得た。得られた重合体のMnは9
6,000、Mw/Mnは1.28であった。
【0064】(製造例3)インデン−イソブチレンブロ
ック共重合体の合成。 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、製造例1に示す方法で製造した塩素末端ポリ
イソブチレン(23.6g)を加え、注射器を用いてト
ルエン120mL及びn−ヘキサン80mLを加えた。
重合容器を−70℃のドライアイス/メタノールバス中
につけて冷却した後、2−メチルピリジン0.036g
(0.39mmol)を加えた。続いて、あらかじめ−
70℃に冷却しておいたインデンモノマー12.15g
(104.6mmol)、トルエン12mLおよびn−
ヘキサン8mLの混合溶液を重合容器内に添加した。さ
らに四塩化チタン1.50mL(13.7mmol)を
加えて重合を開始した。四塩化チタンを添加してから1
0分後に、約10mLのメタノールを加えて反応を終了
させた。製造例2と同様の処理の後、得られた重合体の
Mnは102,000、Mw/Mnは1.30であっ
た。
【0065】(製造例4)インデン−スチレン−イソブ
チレンブロック共重合体の合成。 インデンモノマーのかわりに、インデン(2.43g、
20.9mmol)とスチレン(9.72g、93.3
mmol)の混合モノマーを用いた以外は、製造例3と
同様に行った。
【0066】製造例2と同様の処理の後、得られた重合
体のMnは105,000、Mw/Mnが1.25であ
った。
【0067】(製造例5)インデン−スチレン−イソブ
チレンブロック共重合体の合成。 インデンモノマーのかわりに、インデン(0.66g、
5.7mmol)とスチレン(11.3g、108.5
mmol)の混合モノマーを用いた以外は、製造例3と
同様に行った。製造例2と同様の処理の後、得られた重
合体のMnは98,000、Mw/Mnが1.28であ
った。
【0068】(製造例6)スチレン−イソブチレンブロ
ック共重合体の合成。 500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置
換した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラ
ーシーブスで乾燥したもの)120mL及び塩化メチレ
ン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)80mL、
p−ジクミルクロライド)0.0876g(0.38m
mol)を加えた。重合容器を−70℃のドライアイス
/メタノールバス中につけて冷却した後、2−メチルピ
リジン0.036g(0.39mmol)を加えた。次
にイソブチレンモノマー33.9mL(419.9mm
ol)が入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採取
管にテフロン製の送液チューブを接続し、重合容器内に
イソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。さらに
四塩化チタン1.50mL(13.7mmol)を加え
て重合を開始した。重合開始から1時間同じ温度で撹拌
を行った後、重合溶液からサンプリング用として重合溶
液約1mLを抜き取った。続いて、あらかじめ−70℃
に冷却しておいたスチレンモノマー12.15g(11
6.7mmol)、n−ヘキサン12mLおよび塩化メ
チレン8mLの混合溶液を重合容器内に添加した。該混
合溶液を添加してから10分後に、約10mLのメタノ
ールを加えて反応を終了させた。
【0069】製造例2と同様の処理の後、スチレン添加
前のイソブチレン重合体のMnが70,000、Mw/
Mnは1.16であり、スチレン重合後のブロック共重
合体のMnが101,000、Mw/Mnが1.23で
あった。
【0070】(実施例1〜4)製造例2〜5で得られた
重合体のTgを測定した。結果を表1に示す。
【0071】(比較例1)製造例6で得られた重合体の
Tgを測定した。結果を表1に示す。以上から、実施例
で得られた重合体は優れた耐熱性を示すことがわかる。
【0072】
【表1】 実施例5 ポリスチレン(数平均分子量100,000)と製造例
2〜5で得られた共重合体を、表2に示す割合で混合
し、二軸押出機で押出混練し、ペレット化した。射出成
形により試験片を作成し、アイゾット衝撃強度を測定し
た。結果を表2に示す。なお、得られた試験片は均一で
あり、層状剥離等は観察されなかった。
【0073】比較例2 ポリスチレン単独の試験片を作成し、アイゾッド衝撃強
度を測定した。結果を表2に示す。以上から、製造例2
〜5で得られた重合体を配合することによって、アイゾ
ッド衝撃強度が向上することがわかる。
【0074】
【表2】 (実施例6〜10および比較例3〜7)表3に示した熱
可塑性樹脂と製造例4で得られたポリマーを、表3に示
す割合で混合し、二軸押出機で押し出し混練し、ペレッ
ト化した。射出成形により試験片を作成し、アイゾット
衝撃強度を測定した。結果を表3に示す。以上から、製
造例4で得られたポリマーを熱可塑性樹脂に配合するこ
とによって、アイゾット衝撃強度が向上することがわか
る。
【0075】
【表3】
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱安定性、耐衝撃性
および相溶性に優れた熱可塑性樹脂組成物を得ることが
可能である。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソブチレン系重合体ブロック及び芳香
    族ビニル系重合体ブロックから構成されるイソブチレン
    系ブロック共重合体(a)、並びに、熱可塑性樹脂
    (b)からなる熱可塑性樹脂組成物であって、前記芳香
    族ビニル系重合体ブロックを形成する芳香族ビニル化合
    物は、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニ
    ルナフタレン誘導体及びインデン誘導体からなる群より
    選択される少なくとも1種からなるものであることを特
    徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 イソブチレン系ブロック共重合体(a)
    のガラス転移温度(Tg)は、100℃以上である請求
    項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチ
    レン及びインデンのうち、少なくとも1種である請求項
    1又は2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチ
    レン及びインデンのうち、少なくとも1種、並びに、ス
    チレンからなるものである請求項1又は2記載の熱可塑
    性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 芳香族ビニル化合物は、α−メチルスチ
    レン及びインデンのうち、少なくとも1種100〜5モ
    ル%、並びに、スチレン0〜95モル%からなる請求項
    4記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 イソブチレン系ブロック共重合体(a)
    と熱可塑性樹脂(b)との重量比は、99:1〜1:9
    9の範囲内にある請求項1、2、3、4又は5記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 イソブチレン系ブロック共重合体(a)
    は、芳香族ビニル系重合体ブロック、イソブチレン系重
    合体ブロック及び芳香族ビニル系重合体ブロックがこの
    順に結合してなるトリブロック共重合体、並びに、芳香
    族ビニル系重合体ブロック及びイソブチレン系重合体ブ
    ロックが結合してなるジブロック共重合体のうち、少な
    くとも1つからなる請求項1、2、3、4、5又は6記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 イソブチレン系ブロック共重合体(a)
    は、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体成分5〜
    90重量部、及び、イソブチレンを主成分とする単量体
    成分95〜10重量部がブロック共重合してなるもので
    ある請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の熱可塑
    性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 イソブチレン系ブロック共重合体(a)
    は、芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体成分15
    〜60重量部、及び、イソブチレンを主成分とする単量
    体成分85〜40重量部がブロック共重合してなるもの
    である請求項8記載の熱可塑性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 イソブチレン系ブロック共重合体
    (a)は、数平均分子量が、30000〜500000
    である請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 イソブチレン系ブロック共重合体
    (a)は、数平均分子量が、50000〜400000
    である請求項10記載の熱可塑性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 イソブチレン系ブロック共重合体
    (a)は、下記一般式(1)で表される重合開始剤の存
    在下に、イソブチレンを主成分とする単量体成分と、芳
    香族ビニル化合物を主成分とする単量体成分とをブロッ
    ク共重合させることにより得られるものである請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記
    載の熱可塑性樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1は、同一又は異なって、水素原子又は炭素
    数1〜6の1価の炭化水素基を表す。R2は、多価芳香
    族炭化水素基又は多価脂肪族炭化水素基を表す。Xは、
    ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基又は炭素
    数1〜6のアシルオキシル基を表す。nは、1〜6の整
    数を表す。)
  13. 【請求項13】 一般式(1)で表される重合開始剤
    は、1,4−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベ
    ンゼンである請求項12記載の熱可塑性樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 熱可塑性樹脂(b)は、ポリオレフィ
    ン系樹脂、芳香族ビニル化合物系樹脂、ポリ塩化ビニル
    系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹
    脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセ
    タール系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリフェニレンエ
    ーテル系樹脂、ポリスルホン系樹脂及びポリスルフィド
    系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種である
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1、12又は13記載の熱可塑性樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 ポリオレフィン系樹脂は、ポリエチレ
    ン、ポリプロピレン、エチレンとα−オレフィンの共重
    合体、及び、非晶性ポリオレフィン樹脂からなる群より
    選択される少なくとも1種である請求項14記載の熱可
    塑性樹脂組成物。
  16. 【請求項16】 芳香族ビニル化合物系樹脂が、ポリス
    チレン、ハイインパクトポリスチレン及びポリ−α−メ
    チルスチレンからなる群より選択される少なくとも1種
    である請求項14記載の熱可塑性樹脂組成物。
  17. 【請求項17】 ポリ塩化ビニル系樹脂は、ポリ塩化ビ
    ニル、ポリ塩化ビニリデン、及び塩素化ポリ塩化ビニル
    からなる群より選択される少なくとも1種である請求項
    14記載の熱可塑性樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 ポリカーボネート系樹脂は、2,2−
    ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンに基づいて形
    成されるものである請求項14記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  19. 【請求項19】 ポリエステル系樹脂は、ポリエチレン
    テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチ
    レンテレフタレート及びポリアリレートからなる群より
    選択される少なくとも1種である請求項14記載の熱可
    塑性樹脂組成物。
  20. 【請求項20】 ポリアクリル樹脂系は、ポリメチルメ
    タクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
    ン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、及
    び、メチルメタクリレート−スチレン共重合体からなる
    群より選択される少なくとも1種である請求項14記載
    の熱可塑性樹脂組成物。
  21. 【請求項21】 ポリフェニレンエーテル系樹脂が、ポ
    リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル
    である請求項14記載の熱可塑性樹脂組成物。
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