JPH11263764A - アニリド誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

アニリド誘導体、その製造法および用途

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JPH11263764A
JPH11263764A JP10360780A JP36078098A JPH11263764A JP H11263764 A JPH11263764 A JP H11263764A JP 10360780 A JP10360780 A JP 10360780A JP 36078098 A JP36078098 A JP 36078098A JP H11263764 A JPH11263764 A JP H11263764A
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充 白石
Masato Kitayoshi
正人 北吉
Yoshio Aramaki
慶夫 荒牧
Susumu Honda
進 本多
Tsuneo Oda
恒夫 小田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】MCP−1レセプター拮抗作用を有する新規ア
ニリド誘導体の提供 【解決手段】一般式1 [R1は置換されてもよい5〜6員環、Wは一般式 または (環Aは置換されてもよい5〜6員芳香環、Xは置換さ
れてもよい炭素/窒素、硫黄または酸素、環Bは置換さ
れてもよい5〜7員環を示す)、Zは結合手または二価
の基、R2は1)置換されても、窒素が4級アンモニウ
ム化されてもよいアミノ基、2)置換されても、環構成
硫黄または酸素を含有しても、窒素が4級アンモニウム
化されてもよい含窒素複素環基、3)硫黄を介して結合
する基または4)一般式 (kは0または1を示し、kが0の時燐はホスホニウム
塩を形成してもよく、R5とR6は各置換されてもよい炭
化水素/アミノ基または互いに結合して隣接する燐とと
もに環状基を形成してもよい)である]の化合物または
その塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MCP−1(mono
cyte chemoattractant protein−1:単球化学吸引性蛋
白質−1)受容体拮抗作用を有するアニリド誘導体ある
いはその塩、その製造法およびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】MCP−1は、炎症性疾患に関与する単
球細胞の遊走因子として知られ、CCケモカインサブフ
ァミリーに属する。MCP−1は単球ばかりでなく、心
筋細胞、血管内皮細胞、線維芽細胞、軟骨細胞、平滑筋
細胞、メサンギウム細胞、肺胞上皮細胞、Tリンパ球、
マクロファージなどから、様々な病態(具体的には、血
管再狭窄、動脈硬化巣、リウマチ性関節炎、糖尿病性細
小血管症、肉芽腫性炎症(結核、サルコイドーシスな
ど)、固形癌、拡張型心筋症(慢性心不全など)、糸球
体腎炎等)において発現しており、MCP−1は、これ
ら病変の発症・進展に深く関与している。従って、MC
P−1受容体拮抗剤は、かかる病態の予防・治療薬とし
て用いられる。これまで本MCP−1受容体拮抗作用を
有する低分子化合物の報告は、ほとんどなく、特開平7
−25756号公報にはβ−遮断作用を有するアリール
オキシプロパノールアミン誘導体が、特開平7−257
57号公報には交感神経興奮作用及び交感神経抑制作用
を有するフェニルエタノールアミン誘導体がそれぞれ弱
いながらもMCP−1結合阻害活性を有することが開示
されている。また、骨形成促進作用を示すホスホン酸誘
導体が特開平8−73476号公報に開示されている
が、MCP−1受容体拮抗作用に関する記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、MCP−1
受容体拮抗作用を示し、心筋梗塞,心筋炎,心筋症,慢
性心不全,血管形成術後再狭窄,肺・心臓における再潅
流障害,炎症性疾患(例えば、動脈硬化症、心臓移植後
に発症する動脈硬化、(慢性)関節リウマチ、腎炎な
ど)、臓器移植後拒絶反応、肺線維症、腎不全、糖尿病
性疾患(例えば、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性合併
症、糖尿病性網膜症、糖尿病性網膜炎、糖尿病性細小血
管症など)、腫瘍(例えば、膀胱ガン、乳ガン、子宮け
いガン、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、大腸
ガン、多発性骨髄腫、悪性骨髄腫、前立腺ガン、肺ガ
ン、胃ガン、ホジキン病など)、感染性疾患(例えば、
結核、侵襲性ブドウ状球菌感染症など)等の予防及び治
療効果を有する新規アニリド誘導体またはその塩、その
製造法およびその用途を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、MCP−
1受容体拮抗作用を有する化合物につき鋭意検討した結
果、下記一般式〔I〕で表わされるアニリド誘導体又は
その塩(以下、化合物〔I〕と略称する)が、優れたM
CP−1受容体拮抗作用を示し、臨床上望ましい医薬効
果を有することを見い出し、これに基づいて本発明を完
成した。すなわち、本発明は、 (1)式
【化16】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環を示
し、Wは式
【化17】 (式中、環Aは置換されていてもよい5〜6員芳香環を
示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換されて
いてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示し、
環Bは置換されていてもよい5〜7員環を示す)で表さ
れる二価の基を示し、Zは結合手または二価の基を示
し、R2は(1)置換されていてもよく、窒素原子が4
級アンモニウム化されていてもよいアミノ基、(2)置
換されていてもよく、環構成原子として硫黄原子または
酸素原子を含有していてもよく、窒素原子が4級アンモ
ニウム化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄
原子を介して結合する基または(4)式
【化18】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5およびR6
それぞれ置換されていてもよい炭化水素基または置換さ
れていてもよいアミノ基を示し、R5およびR6は互いに
結合して隣接する燐原子とともに環状基を形成していて
もよい)で表される基を示す]で表される化合物または
その塩;
【0005】(2)R1がそれぞれ置換されていてもよ
いベンゼン、フラン、チオフェン、ピリジン、シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、ピロリジン、ピペリジン、ピ
ペラジン、モルホリン、チオモルホリンまたはテトラヒ
ドロピランである上記(1)記載の化合物; (3)R1が置換されていてもよいベンゼンである上記
(1)記載の化合物; (4)環Aがそれぞれ置換されていてもよいフラン、チ
オフェン、ピロール、ピリジンまたはベンゼンである上
記(1)記載の化合物; (5)環Aが置換されていてもよいベンゼンである上記
(1)記載の化合物; (6)Wが式
【化19】 で表される基(各記号は上記(1)記載と同意義)であ
る上記(1)記載の化合物; (7)Wが式
【化20】 で表される基(各記号は上記(1)記載と同意義)であ
る上記(1)記載の化合物; (8)環Bが式
【化21】 (式中、Yは−Y'−(CH2m−(Y'は−S−、−O
−、−NH−または−CH2−を示し、mは0〜2の整
数を示す)、−CH=CH−または−N=CH−を示
す)で表される骨格を有し、置換可能な任意の位置に置
換基を有していてもよい5〜7員環である上記(7)記
載の化合物; (9)Yが−Y'−(CH22−(Y'は−S−、−O
−、−NH−または−CH2−を示す)である上記
(8)記載の化合物;
【0006】(10)Yが−(CH22−、−(C
23−または−O−(CH22−である上記(8)記
載の化合物; (11)環Aが置換されていてもよいベンゼンである上
記(10)記載の化合物; (12)Zが置換されていてもよいC1-3アルキレンで
ある上記(1)記載の化合物; (13)Zが−Z’−(CH2n−(Z'は−CH(O
H)−、−C(O)−または−CH2−を示し、nは0
〜2の整数を示す)で表される骨格を有し、任意のメチ
レン基に置換基を有していてもよい二価の基である上記
(1)記載の化合物; (14)Zがメチレンである上記(1)記載の化合物; (15)Zの置換位置がパラ位である上記(1)記載の
化合物; (16)R2が(1)置換されていてもよく、窒素原子
が4級アンモニウム化されていてもよいアミノ基、
(2)置換されていてもよく、環構成原子として硫黄原
子または酸素原子を含有していてもよく、窒素原子が4
級アンモニウム化されていてもよい含窒素複素環基また
は(3)式
【化22】 (式中、R5およびR6はそれぞれ置換されていてもよい
炭化水素基を示し、R5およびR6は互いに結合して隣接
する燐原子とともに環状基を形成していてもよい)で表
される基である上記(1)記載の化合物; (17)式
【化23】 (式中、X-はアニオンを示す)で表される化合物; (18)Xがハロゲン原子である上記(17)記載の化
合物; (19)ヨウ化 N-メチル-N-[4-[[[2-(4-メチルフェニ
ル)-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-イル]カ
ルボニル]アミノ]ベンジル]ピペリジニウム、ヨウ化 N-
メチル-N-[4-[[[7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1
-ベンゾオキセピン-4-イル]カルボニル]アミノ]ベンジ
ル]ピペリジニウム、N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロ
ピラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-7-(4-メチルフ
ェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキ
サミド、N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イ
ル)アミノメチル]フェニル]-7-(4-モルホリノフェニル)
-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミ
ド、7-(4-エトキシフェニル)-N-[4-[N-メチル-N-(テト
ラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-2,3-
ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド、ヨウ
化 N,N-ジメチル-N-[4-[[[2-(4-メチルフェニル)-6,7-
ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-イル]カルボニ
ル]アミノ]ベンジル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)
アンモニウム、ヨウ化 N-メチル-N-[4-[[[7-(4-メチル
フェニル)-3,4-ジヒドロナフタレン-2-イル]カルボニ
ル]アミノ]ベンジル]ピペリジニウム、またはそれらの
塩;
【0007】(20)式 R1−W−COOH(II)
(式中、各記号は上記(1)記載と同意義)で表される
化合物、その塩またはその反応性誘導体と式
【化24】 (式中、Zは上記(1)記載と同意義、R2'はそれぞれ
保護されていてもよい (1)置換されていてもよく、窒素原子が4級アンモニ
ウム化されていてもよいアミノ基、(2)置換されてい
てもよく、環構成原子として硫黄原子または酸素原子を
含有していてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化さ
れていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄原子を介し
て結合する基または(4)式
【化25】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5およびR6
それぞれ置換されていてもよい炭化水素基または置換さ
れていてもよいアミノ基を示し、R5およびR6は互いに
結合して隣接する燐原子とともに環状基を形成していて
もよい)で表される基を示す)で表される化合物または
その塩とを縮合反応に付し、所望により、脱保護反応、
酸化・還元反応及び/又は四級化反応に付すことを特徴
とする式
【化26】 (式中、各記号は上記(1)記載と同意義)で表される
化合物またはその塩の製造法; (21)3-(4-メチルフェニル)-8,9-ジヒドロ-7H-ベン
ゾシクロヘプテン-6-カルボン酸またはその塩; (22)上記(1)記載の化合物またはその塩を含有す
る医薬組成物; (23)MCP−1受容体拮抗剤である上記(22)記
載の組成物; (24)心筋梗塞または心筋炎の予防・治療剤である上
記(22)記載の組成物;
【0008】(25)式
【化27】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環を示
し、Wは式
【化28】 または
【化29】 (式中、環Aは置換されていてもよい5〜6員芳香環を
示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換されて
いてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示し、
環Bは置換されていてもよい5〜7員環を示す)で表さ
れる二価の基を示し、Zは結合手または二価の基を示
し、R2は(1)置換されていてもよく、窒素原子が4
級アンモニウム化されていてもよいアミノ基、(2)置
換されていてもよく、環構成原子として硫黄原子または
酸素原子を含有していてもよく、窒素原子が4級アンモ
ニウム化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄
原子を介して結合する基または(4)式
【化30】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
基を示す]で表される化合物またはその塩を含有するM
CP−1受容体拮抗のための医薬組成物;などに関す
る。
【0009】上記式[I]中、R1で示される「置換さ
れていてもよい5〜6員環」の「5〜6員環」として
は、ベンゼンなどの6員の芳香族炭化水素、シクロペン
タン、シクロヘキサン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、シクロペンタンジエン、シクロヘキサンジエンなど
の5〜6員の脂肪族炭化水素、フラン、チオフェン、ピ
ロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキ
サゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、テトラゾ
ール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、
トリアゾールなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子
から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する
5〜6員の芳香族複素環、テトラヒドロフラン、テトラ
ヒドロチオフェン、ジチオラン、オキサチオラン、ピロ
リジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピ
ラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、オ
キサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジアジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピラン、テトラヒドロピ
ラン、テトラヒドロチオピランなどの窒素原子、硫黄原
子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1
〜4個を含有する5〜6員の非芳香族複素環などが挙げ
られるが、なかでもベンゼン、フラン、チオフェン、ピ
リジン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ピロリジ
ン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホ
リン、テトラヒドロピラン(好ましくは、6員環)など
が好ましく、とりわけベンゼンが好ましい。R1で示さ
れる「置換されていてもよい5〜6員環」の「5〜6員
環」が有していてもよい「置換基」としては、例えば、
ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、置換されていてもよい
アルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換
されていてもよい水酸基、置換されていてもよいチオー
ル基(硫黄原子は酸化されていてもよく、置換されてい
てもよいスルフィニル基または置換されていてもよいス
ルホニル基を形成していてもよい)、置換されていても
よいアミノ基、置換されていてもよいアシル、エステル
化されていてもよいカルボキシル基、置換されていても
よい芳香族基などが用いられる。R1の置換基としての
ハロゲンの例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
どが挙げられ、とりわけフッ素および塩素が好ましい。
【0010】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアルキルにおけるアルキルとしては、直鎖状または分
枝状の炭素数1〜10のアルキル、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好ましくは低級
(C1-6)アルキルが挙げられる。該置換されていても
よいアルキルにおける置換基としては、ハロゲン(例、
フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、
水酸基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキ
シ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエ
トキシなど)、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メ
タンスルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げら
れ、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。R1
置換基としての置換されていてもよいシクロアルキルに
おけるシクロアルキルとしては、例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルなどが挙げ
られる。該置換されていてもよいシクロアルキルにおけ
る置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオール
基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメ
トキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0011】R1の置換基としての置換されていてもよ
い水酸基における置換基としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアシル(例えば、炭素数2
〜4のアルカノイル(例、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリルなど)、炭素数1〜4のアルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などの置換基が挙げら
れ、上記した(1)置換されていてもよいアルキル、
(2)置換されていてもよいシクロアルキル、(3)置
換されていてもよいアルケニル、(4)置換されていて
もよいシクロアルケニル、(5)置換されていてもよい
アラルキル、(6)置換されていてもよいアシル、およ
び(7)置換されていてもよいアリールが有していても
よい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオール
基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメ
トキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0012】R1の置換基としての置換されていてもよ
いチオール基における置換基としては、上記した「R1
の置換基としての置換されていてもよい水酸基における
置換基」と同様なものが挙げられるが、なかでも (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (4)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど)などが好ましく、上記した(1)置
換されていてもよいアルキル、(2)置換されていても
よいシクロアルキル、(3)置換されていてもよいアラ
ルキル、および(4)置換されていてもよいアリールが
有していてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ
素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸
基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロ
メチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、ト
リフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、C
2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピオニルな
ど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニ
ル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基の
数としては、1〜3個が好ましい。
【0013】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアミノ基の置換基としては、上記した「R1の置換基
としての置換されていてもよい水酸基における置換基」
と同様な置換基を1〜2個有していてもよいアミノ基な
どが挙げられるが、なかでも (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアシル(例えば、炭素数2
〜4のアルカノイル(例、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリルなど)、炭素数1〜4のアルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などが好ましく、上記
した(1)置換されていてもよいアルキル、(2)置換
されていてもよいシクロアルキル、(3)置換されてい
てもよいアルケニル、(4)置換されていてもよいシク
ロアルケニル、(5)置換されていてもよいアシル、お
よび(6)置換されていてもよいアリールが有していて
もよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、
臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオー
ル基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メ
チル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオ
ロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4アル
カノイル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4
アルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンス
ルホニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、
1〜3個が好ましい。また、R1の置換基としての置換
されていてもよいアミノ基は、アミノ基の置換基同士が
結合して、環状のアミノ基(例えば、テトラヒドロピロ
ール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、チオモル
ホリン、ピロール、イミダゾールなどの5〜6員の環状
アミノなど)を形成していてもよい。該環状アミノ基
は、置換基を有していてもよく、かかる置換基として
は、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオール基、アミノ
基、カルボキシル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エチ
ルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキ
シ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、
トリフルオロエトキシなど)、C2-4アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個
が好ましい。
【0014】R1の置換基としての置換されていてもよ
いアシルとしては、 (1)水素、 (2)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (5)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (6)置換されていてもよい5〜6員の単環の芳香族基
(例えば、フェニル、ピリジルなどが挙げられる)など
がカルボニル基またはスルホニル基と結合したもの
(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイ
ル、ヘプタノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボ
ニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカル
ボニル、シクロヘプタンカルボニル、クロトニル、2−
シクロヘキセンカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイ
ル、メタンスルホニル、エタンスルホニル等)が挙げら
れ、上記した(2)置換されていてもよいアルキル、
(3)置換されていてもよいシクロアルキル、(4)置
換されていてもよいアルケニル、(5)置換されていて
もよいシクロアルケニル、および(6)置換されていて
もよい5〜6員の単環の芳香族基が有していてもよい置
換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオール基、ア
ミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化されていてもよい
1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エ
チルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコ
キシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキ
シ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個
が好ましい。
【0015】R1の置換基としてのエステル化されてい
てもよいカルボキシル基としては、 (1)水素、 (2)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (5)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど)などがカルボニルオキシ基と結合し
たもの、好ましくはカルボキシル、低級(C1-6)アル
コキシカルボニル、アリールオキシカルボニル(例、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニ
ルなど)などが挙げられ、上記した(2)置換されてい
てもよいアルキル、(3)置換されていてもよいシクロ
アルキル、(4)置換されていてもよいアルケニル、
(5)置換されていてもよいシクロアルケニル、および
(6)置換されていてもよいアリールが有していてもよ
い置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオール
基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメ
トキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0016】R1の置換基としての置換されていてもよ
い芳香族基における芳香族基としては、フェニル、ピリ
ジル、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリ
ル、イソキサゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリ
ミジニル、ピリダジニル、トリアゾリル等の5〜6員の
同素または複素環芳香族基などが挙げられる。これらの
芳香族基の置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チ
オール基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチ
ル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4
アルカノイル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C
1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基の数として
は、1〜3個が好ましい。かかるR1の置換基は、1〜
4個(好ましくは、1〜2個)同一または異なって環の
いずれの位置に置換していてもよい。また、R1で示さ
れる「置換されていてもよい5〜6員環」の「5〜6員
環」が2個以上の置換基を有する場合、これらのうち、
2個の置換基が互いに結合して、例えば、低級
(C1-6)アルキレン(例、トリメチレン、テトラメチ
レンなど)、低級(C1-6)アルキレンオキシ(例、−
CH2−O−CH2−、−O−CH2−CH2−など)、低
級(C1-6)アルキレンジオキシ(例、−O−CH2−O
−、−O−CH2−CH2−O−など)、低級(C2-6
アルケニレン(例、−CH2−CH=CH−、−CH2
CH2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−CH2
など)、低級(C4-6)アルカジエニレン(例、−CH
=CH−CH=CH−など)などを形成していてもよ
い。R1で示される「置換されていてもよい5〜6員
環」の「5〜6員環」が有していてもよい「置換基」と
しては、とりわけ、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルキル(例、メチル、エチル、t−ブチル、
トリフルオロメチルなど)、ハロゲン化されていてもよ
い低級(C1-4)アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、
t−ブトキシ、トリフルオロメトキシなど)、ハロゲン
(例、フッ素、塩素など)、ニトロ、シアノ、1〜2個
の低級(C1-4)アルキルで置換されていてもよいアミ
ノ(例、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノな
ど)、5〜6員の環状アミノ(例、1−ピロリジニル、
1−ピペラジニル、1−ピペリジニル、4−モルホリ
ノ、4−チオモルホリノ、1−イミダゾリル、4−テト
ラヒドロピラニルなど)などが挙げられ、R1がベンゼ
ンである場合の置換位置としては、パラ位が好ましい。
上記式[I]中、Aで示される「置換されていてもよい
5〜6員芳香環」の「5〜6員芳香環」としては、ベン
ゼンなどの6員の芳香族炭化水素、フラン、チオフェ
ン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾー
ル、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、
ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリア
ゾールなどの窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜3個を含有する5〜6
員の芳香族複素環などが挙げられるが、なかでもベンゼ
ン、フラン、チオフェン、ピリジン(好ましくは、6員
環)などが好ましく、とりわけベンゼンが好ましい。
【0017】Aで示される「置換されていてもよい5〜
6員芳香環」の「5〜6員芳香環」が有していてもよい
「置換基」としては、R1で示される「置換されていて
もよい5〜6員環」の「5〜6員環」が有していてもよ
い「置換基」と同様なものが挙げられる。また、かかる
Aの置換基は、1〜4個(好ましくは、1〜2個)同一
または異なって環のいずれの位置に置換していてもよ
く、Xで示される位置あるいはその他の位置の何れであ
っても、置換可能な位置であればいずれの位置に置換基
を有していてもよい。上記式[I]中、Wで示される
【化31】 で表される基および
【化32】 で表される基は、それぞれ
【化33】 および
【化34】 のような様式で隣接する基と結合していることを示す。
上記式[I]中、Bで示される「置換されていてもよい
5〜7員環」の「5〜7員環」としては、例えば式
【化35】 で表される骨格を有し、置換可能な任意の位置に置換基
を有していてもよい5〜7員環などが挙げられる。
【0018】上記式中、Yで示される2価の基は、環B
が置換されていてもよい5〜7員環を形成する2価の基
を示し、例えば、(1)−(CH2)a1−O−(CH2)a2
(a1およびa2は同一または異なって0,1または2を
示す。但し、a1およびa2との和は2以下である)、−
O−(CH=CH)−、−(CH=CH)−O−、(2)−
(CH2)b1−S−(CH2)b2−(b1およびb2は同一また
は異なって0,1または2を示す。但し、b1およびb2
との和は2以下である)、−S−(CH=CH)−、−
(CH=CH)−S−、(3)−(CH2)d1−(d1は1,
2または3を示す)、−CH2−(CH=CH)−、−
(CH=CH)−CH2−、−CH=CH−(4)−(C
2)e1−NH−(CH2)e2−(e1およびe2は同一また
は異なって0,1または2を示す。但し、e1およびe2
との和は2以下である)、−NH−(CH=CH)−、−(CH
=CH)−NH−、−(CH2)e6−(N=CH)−(CH2)
e7−、−(CH2)e7−(CH=N)−(CH2)e6−(e6
よびe7はいずれかが0を示し、他方は1を示す)、−
(CH2)e8−(N=N)−(CH2e9−(e8およびe9
いずれかが0を示し、他方は1を示す)などが挙げられ
る。具体的には、例えば、−O−、−O−CH2−、−
O−CH2−CH2−、−O−CH=CH−、−S−、−
S−CH2−、−S−CH2−CH2−、−S−CH=C
H−、−CH2−、−(CH22−、−(CH23−、
−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH2−C
H=CH−、−NH−、−N=CH−、−CH=N−、
−N=N−(それぞれ、環Aを起点とした結合を示す)
などの2価の基が挙げられる。また、該2価の基は、置
換基を有していてもよく、該置換基としては、R1で示
される「置換されていてもよい5〜6員環」の「5〜6
員環」が有していてもよい「置換基」と同様なものおよ
びオキソなどが挙げられるが、なかでも、低級
(C1-3)アルキル(例、メチル、エチル、プロピルな
ど)、フェニル、オキソ、水酸基などが好ましい。さら
に、該2価の基としては、−O−C(O)−(環Aを起点
とした結合を示す)などのようなものでもよい。かかる
2価の基の置換基は、1〜4個(好ましくは、1〜2
個)同一または異なって置換していてもよい。置換位置
は、該2価の基に結合可能であればいずれでもよい。
【0019】Yで示される2価の基としては、環Aを起
点として−Y'−(CH2m−(Y'は−S−、−O−、
−NH−または−CH2−を示し、mは0〜2の整数を
示す)、−CH=CH−、−N=CH−、−(CH2m
−Y'−(Y'は−S−、−O−、−NH−または−CH
2−を示し、mは0〜2の整数を示す)、−CH=N−
などの基が好ましく、なかでも環Aを起点として−Y'
−(CH2m−(Y'は−S−、−O−、−NH−また
は−CH2−を示し、mは0〜2の整数を示す)、−C
H=CH−、−N=CH−などの基が好ましく、とりわ
け環Aを起点として−Y'−(CH22−(Y'は−S
−、−O−、−NH−または−CH2−;好ましくは−
S−、−O−または−CH2−;さらに好ましくは−O
−または−CH2−を示す)などの基(環Bは7員環を
示す)が好ましい。また、Yが環Aを起点として−(C
22−、−(CH23−、−O−(CH22−である
基も好ましい2価の基として挙げられる。Bで示される
「置換されていてもよい5〜7員環」の「5〜7員環」
が有していてもよい「置換基」としては、R1で示され
る「置換されていてもよい5〜6員芳香環」の「5〜6
員環」が有していてもよい「置換基」と同様なものおよ
びオキソなどが挙げられる。また、かかるAの置換基
は、1〜4個(好ましくは、1〜2個)同一または異な
って環のいずれの位置に置換していてもよいが、Wで示
される
【化36】 で表される基において、aの位置の炭素原子は無置換で
あることが好ましい。
【0020】上記式[I]中、Zで示される2価の基
は、置換基を有していてもよい鎖長1ないし4原子の炭
素鎖を有する2価の基(例、C1-4アルキレン、C2-4
ルケニレンなど、好ましくは、C1-3アルキレン、さら
に好ましくはメチレン)などが挙げられ、Zの結合位置
は、ベンゼン環の任意の位置でよいが、パラ位であるこ
とが好ましい。Zで示される2価の基としては、直鎖部
分を構成する原子数が1ないし4原子である2価の鎖で
あればいずれでもよく、例えば−(CH2)k1−(k1は1
〜4の整数)で表されるアルキレン鎖、−(CH2)k2
(CH=CH)−(CH2)k3−(k2およびk3は同一また
は異なって0,1または2を示す。但し、k2とk3との
和は2以下である)で表されるアルケニレン鎖などが挙
げられる。Zで示される2価の基が有する置換基として
は、直鎖部分を構成する2価の鎖に結合可能なものであ
ればいずれでもよいが、例えば、炭素数1〜6の低級ア
ルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキ
シルなど)、低級(C3-7)シクロアルキル(例、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチルなど)、エステル化されていて
もよいホスホノ基、エステル化されていてもよいカルボ
キシル基、水酸基、オキソなどが挙げられ、好ましく
は、炭素数1〜6の低級アルキル(好ましくは、C1-3
アルキル)、水酸基、オキソなどが挙げられる。
【0021】該エステル化されていてもよいホスホノ基
としては、P(O)(OR7)(OR8)[式中、R7およびR8
はそれぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基または炭素
数3〜7のシクロアルキル基を示し、R7およびR8は互
いに結合して5〜7員環を形成していてもよい]で表さ
れるものが挙げられる。上記式中、R7およびR8で表さ
れる炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチル、ヘキシルなどが挙げられ、炭素数
3〜7のシクロアルキルとしては、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチルなどが挙げられるが、好ましくは、鎖状の炭素
数1〜6の低級アルキル、さらに好ましくは炭素数1〜
3の低級アルキルが挙げられる。R7およびR8として
は、同一であっても異なっていてもよいが、同一である
ことが好ましい。また、R7およびR8は互いに結合して
5〜7員環を形成する場合、R7とR8とが互いに結合し
て、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−で表さ
れる直鎖状のC2-4アルキレン側鎖を形成する。該側鎖
は置換基を有していてもよく、例えばかかる置換基とし
ては、水酸基、ハロゲンなどが挙げられる。該エステル
化されていてもよいカルボキシル基のエステル体として
は、カルボキシル基と炭素数1〜6のアルキル基または
炭素数3〜7のシクロアルキル基とが結合したもの、例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキ
シカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチ
ルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル等が挙
げられる。
【0022】Zで示される2価の基としては、置換され
ていてもよいC1-3アルキレン、なかでもC1-3アルキ
ル、水酸基またはオキソで置換されていてもよいC1-3
アルキレンが好ましい。さらに、Zで示される2価の基
としては、ベンゼン環を起点として−Z’−(CH2n
−または−(CH2n−Z’−(Z'は−CH(OH)
−、−C(O)−または−CH2−を示し、nは0〜2
の整数を示し、各メチレン基は1〜2個の同一または異
なった置換基を有していてもよい)で表される基、なか
でも、ベンゼン環を起点として−Z’−(CH2n
(Z'は−CH(OH)−、−C(O)−または−CH2
−を示し、nは0〜2の整数(好ましくは、nは0を示
す)を示し、各メチレン基は1〜2個の同一または異な
った置換基を有していてもよい)で表される基、とりわ
け、メチレンが好ましい。上記式(I)中、R2で示さ
れる「置換されていてもよく、窒素原子が4級アンモニ
ウム化されていてもよいアミノ基」の「アミノ基」とし
ては、1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ基、
3個の置換基を有し、窒素原子が4級アンモニウム化さ
れているアミノ基などが挙げられる。窒素原子上の置換
基が2個以上である場合、それらの置換基は同一であっ
ても異なっていてもよく、窒素原子上の置換基が3個で
ある場合、−N+3、−N+2R’および−N+RR’
R''(R、R’およびR'' はそれぞれ異なって、水素
または置換基を示す)のいずれのタイプのアミノ基であ
ってもよい。また、窒素原子が4級アンモニウム化され
ているアミノ基のカウンター・アニオンとしては、ハロ
ゲン原子の陰イオン(例、Cl-、Br-、I-など)な
どの他に、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など
の無機酸から誘導される陰イオン、ギ酸、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などの
有機酸から誘導される陰イオン、アスパラギン酸、グル
タミン酸などの酸性アミノ酸から誘導される陰イオンな
どが挙げられるが、なかでも、Cl-、Br-、I-など
が好ましい。
【0023】該アミノ基の置換基としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのC
3-8シクロアルキルなどが挙げられる); (2−1)該シクロアルキルは、硫黄原子、酸素原子お
よび窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有し、オ
キシラン、チオラン、アジリジン、テトラヒドロフラ
ン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジン、テトラヒド
ロピラン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロチオ
ピラン 1−オキシド、ピペリジンなど(好ましくは、
6員環のテトラヒドロピラン、テトラヒドロチオピラ
ン、ピペリジンなど)を形成していてもよく、アミノ基
との結合位置は3位または4位(好ましくは、4位)が
好ましい; (2−2)また、該シクロアルキルは、ベンゼン環と縮
合し、インダン、テトラヒドロナフタレンなど(好まし
くは、インダンなど)を形成していてもよく; (2−3)さらに、該シクロアルキルは、炭素数1〜2
の直鎖状の原子鎖を介して架橋し、ビシクロ[2.2.
1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシ
クロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[3.2.2]
ノニルなど(好ましくは、炭素数1〜2の直鎖状の原子
鎖を介した架橋を有するシクロヘキシルなど、さらに好
ましくは、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなど)の架
橋環式炭化水素残基を形成していてもよい; (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアシル(例えば、炭素数2
〜4のアルカノイル(例、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリルなど)、炭素数1〜4のアルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなど); (8)置換されていてもよい複素環基(例えば、フラ
ン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソ
キサゾール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリ
ミジン、ピリダジン、トリアゾールなどの窒素原子、硫
黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原
子1〜4個を含有する5〜6員の芳香族複素環、テトラ
ヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジチオラン、
オキサチオラン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジ
ン、イミダゾリン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリ
ジン、ピペラジン、オキサジン、オキサジアジン、チア
ジン、チアジアジン、モルホリン、チオモルホリン、ピ
ラン、テトラヒドロピランなどの窒素原子、硫黄原子お
よび酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜4
個を含有する5〜6員の非芳香族複素環など;好ましく
は、5〜6員の非芳香族複素環など;さらに好ましく
は、テトラヒドロフラン、ピペリジン、テトラヒドロピ
ラン、テトラヒドロチオピランなどの1個のヘテロ原子
を含有する5〜6員の非芳香族複素環など)などの置換
基が挙げられる。
【0024】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、(4)置換さ
れていてもよいシクロアルケニル、(5)置換されてい
てもよいアラルキル、(6)置換されていてもよいアシ
ル、(7)置換されていてもよいアリール、および
(8)置換されていてもよい複素環基が有していてもよ
い置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメ
トキシ、トリフルオロエトキシなど)、C1-4アルキレ
ンジオキシ(例、−O−CH2−O−、−O−CH2−C
2−O−など)、C2-4アルカノイル(例、アセチル、
プロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、
メタンスルホニル、エタンスルホニルなど)、フェニル
−低級(C1-4)アルキル、C3-7シクロアルキル、シア
ノ、ニトロ、水酸基、チオール基、アミノ基、カルボキ
シル基、低級(C1-4)アルコキシ−カルボニル(好ま
しくは、ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシ、フェニル−低級(C1-4)アルキ
ル、C3-7シクロアルキル、シアノ、水酸基など)など
が挙げられ、置換基の数としては、1〜3個が好まし
い。上記式(I)中、R2で示される「置換されていて
もよく、窒素原子が4級アンモニウム化されていてもよ
いアミノ基」としては、 (1)ハロゲン、シアノ、水酸基またはC3-7シクロア
ルキルを1〜3個有していてもよい直鎖または分枝状の
低級(C1-6)アルキル; (2)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキルまたはフェニル−低級(C1-4)アルキル
を1〜3個有していてもよく、硫黄原子、酸素原子およ
び窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1個含有していて
もよく、ベンゼン環と縮合していてもよく、炭素数1〜
2の直鎖状の原子鎖を介して架橋していてもよいC5-8
シクロアルキル(例、それぞれ置換されていてもよいシ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチア
ピラニル、ピペリジニル、インダニル、テトラヒドロナ
フタレニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルなど); (3)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキルまたはハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシを1〜3個有していてもよいフェ
ニル−低級(C1-4)アルキル; (4)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキルまたはハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシを1〜3個有していてもよいフェ
ニル;および (5)ハロゲン、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルキル、ハロゲン化されていてもよい低級(C
1-4)アルコキシ、ハロゲン化されていてもよい低級
(C1-4)アルコキシ−低級(C1-4)アルコキシ、フェ
ニル−低級(C1−4)アルキル、シアノまたは水酸基
を1〜3個有していてもよい5〜6員の芳香族複素環
(例、フラン、チオフェン、ピロール、ピリジンなど)
から選ばれる置換基を1〜3個有していてもよいアミノ
基が好ましい。
【0025】上記式(I)中、「置換されていてもよ
く、環構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有し
ていてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化されてい
てもよい含窒素複素環基」の「含窒素複素環」として
は、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾー
ル、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾール、
テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリ
ダジン、トリアゾールなどの1個の窒素原子の他に窒素
原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2種の
ヘテロ原子1〜3個を含有する5〜6員の芳香族複素
環、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾ
リン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラ
ジン、オキサジン、オキサジアジン、チアジン、チアジ
アジン、モルホリン、チオモルホリン、アザシクロヘプ
タン、アザシクロオクタン(アゾカン)などの1個の窒
素原子の他に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれた1〜2種のヘテロ原子1〜3個を含有する5〜8
員の非芳香族複素環などが挙げられ、これらの含窒素複
素環は、炭素数1〜2の直鎖状の原子鎖を介して架橋
し、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アザビシク
ロ[2.2.2]オクタン(キヌクリジン)など(好ま
しくは、炭素数1〜2の直鎖状の原子鎖を介した架橋を
有するピペリジンなど)の架橋環式含窒素複素環を形成
していてもよい。上記した含窒素複素環の具体例のなか
でも、ピリジン、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジ
ン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、アザビ
シクロ[2.2.2]オクタン(好ましくは、6員環)
が好ましい。
【0026】該「含窒素複素環」の窒素原子は、4級ア
ンモニウム化されていてもよく、あるいは酸化されてい
てもよい。該「含窒素複素環」の窒素原子が4級アンモ
ニウム化されている場合、「窒素原子が4級アンモニウ
ム化されている含窒素複素環基」のカウンター・アニオ
ンとしては、ハロゲン原子の陰イオン(例、Cl、B
-、I-など)などの他に、塩酸、臭化水素酸、硝酸、
硫酸、リン酸などの無機酸から誘導される陰イオン、ギ
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒
石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスル
ホン酸などの有機酸から誘導される陰イオン、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸から誘導され
る陰イオンなどが挙げられるが、なかでも、Cl-、B
-、I-などが好ましい。該「含窒素複素環」は、炭素
原子または窒素原子のいずれを介してZで示される二価
の基に結合していてもよく、2−ピリジル、3−ピリジ
ル、2−ピペリジニルなどのように炭素原子を介して結
合していてもよいが、
【化37】 などのように窒素原子を介して結合するのが好ましい。
【0027】該「含窒素複素環」が有していてもよい置
換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、置換されていてもよい低級(C1-4)アル
キル、置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキ
シ、置換されていてもよいフェニル、置換されていても
よいモノまたはジフェニル−低級(C1-4)アルキル、
置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、シアノ、
ニトロ、水酸基、チオール基、アミノ基、カルボキシル
基、低級(C1-4)アルコキシ−カルボニル、低級(C
2-4)アルカノイル、低級(C1-4)アルキルスルホニ
ル、置換されていてもよい複素環基(例えば、フラン、
チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チ
アゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソキサゾ
ール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、トリアゾールなどの窒素原子、硫黄原
子および酸素原子から選ばれた1〜2種のヘテロ原子1
〜4個を含有する5〜6員の芳香族複素環、テトラヒド
ロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジチオラン、オキ
サチオラン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、
イミダゾリン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジ
ン、ピペラジン、オキサジン、オキサジアジン、チアジ
ン、チアジアジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラ
ン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロチオピランなど
の窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1〜
2種のヘテロ原子1〜4個を含有する5〜6員の非芳香
族複素環などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3
個が好ましい。該「含窒素複素環」が有していてもよい
置換基としての「置換されていてもよい低級(C1-4
アルキル」、「置換されていてもよい低級(C1-4)ア
ルコキシ」、「置換されていてもよいフェニル」、「置
換されていてもよいモノまたはジフェニル−低級(C
1-4)アルキル」、「置換されていてもよいC3-7シクロ
アルキル」および「置換されていてもよい複素環基」が
それぞれ有していてもよい置換基としては、例えば、ハ
ロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ハロ
ゲン化されていてもよい低級(C1-4)アルキル、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキ
シ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエ
トキシなど)、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プ
ロピオニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メ
タンスルホニル、エタンスルホニルなど)、C1-3アル
キレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチレンジオ
キシなど)、シアノ、ニトロ、水酸基、チオール基、ア
ミノ基、カルボキシル基、低級(C1-4)アルコキシ−
カルボニルなどが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0028】上記式(I)中、「置換されていてもよ
く、環構成原子として硫黄原子または酸素原子を含有し
ていてもよく、窒素原子が4級アンモニウム化されてい
てもよい含窒素複素環基」の「含窒素複素環」が有して
いてもよい置換基としては、(1)ハロゲン、(2)シ
アノ、(3)水酸基、(4)カルボキシル基、(5)低
級(C1-4)アルコキシ−カルボニル、(6)ハロゲ
ン、水酸基または低級(C1-4)アルコキシで置換され
ていてもよい低級(C1-4)アルキル、(7)ハロゲ
ン、水酸基または低級(C1-4)アルコキシで置換され
ていてもよい低級(C1-4)アルコキシ、(8)ハロゲ
ン、低級(C1-4)アルキル、水酸基、低級(C1-4)ア
ルコキシまたはC1-3アルキレンジオキシで置換されて
いてもよいフェニル、(9)ハロゲン、低級(C1-4
アルキル、水酸基、低級(C1-4)アルコキシまたはC
1-3アルキレンジオキシで置換されていてもよいモノま
たはジフェニル−低級(C1-4)アルキル、(10)フ
ラン、チオフェン、ピロール、ピリジンなどの5〜6員
の芳香族複素環などが好ましい。
【0029】上記式(I)中、R2で示される「硫黄原
子を介して結合する基」としては、式−S(O)m−R
S(式中、mは0〜2の整数を示し、RSは置換基を示
す)で表される基が挙げられる。上記式中、RSで示さ
れる置換基としては、例えば (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (4)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などが好ましく、上記
した(1)置換されていてもよいアルキル、(2)置換
されていてもよいシクロアルキル、(3)置換されてい
てもよいアラルキル、および(4)置換されていてもよ
いアリールが有していてもよい置換基としては、ハロゲ
ン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、
シアノ、水酸基、チオール基、アミノ基、カルボキシル
基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル(例、
トリフルオロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、
エトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキ
シなど)、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピ
オニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタン
スルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、
置換基の数としては、1〜3個が好ましい。
【0030】上記式(I)中、R2で示される「式
【化38】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5およびR6
それぞれ置換されていてもよい炭化水素基または置換さ
れていてもよいアミノ基を示し、R5およびR6は互いに
結合して隣接する燐原子とともに環状基を形成していて
もよい)で表される基」において、R5およびR6で示さ
れる置換されていてもよい炭化水素基における「炭化水
素基」としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなどの炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアルキニル(例えば、エチ
ニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニ
ル、2−ペンチニル、3−ヘキシニルなどの炭素数2〜
10のアルキニル、好ましくは低級(C2-6)アルキニ
ルなどが挙げられる); (6)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などが挙げられ、上記
した(1)置換されていてもよいアルキル、(2)置換
されていてもよいシクロアルキル、(3)置換されてい
てもよいアルケニル、(4)置換されていてもよいシク
ロアルケニル、(5)置換されていてもよいアルキニ
ル、(6)置換されていてもよいアラルキル、および
(7)置換されていてもよいアリールが有していてもよ
い置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオール
基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチ
ル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4
アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメ
トキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4アルカノ
イル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アル
キルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニルなど)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜
3個が好ましい。
【0031】R5およびR6で示される置換されていても
よいアミノ基としては、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアシル(例えば、炭素数2
〜4のアルカノイル(例、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリルなど)、炭素数1〜4のアルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などを1〜2個有して
いてもよいアミノ基などが挙げられる。
【0032】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、(4)置換さ
れていてもよいシクロアルケニル、(5)置換されてい
てもよいアシル、および(6)置換されていてもよいア
リールが有していてもよい置換基としては、ハロゲン
(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シ
アノ、水酸基、チオール基、アミノ基、カルボキシル
基、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルキル(例、
トリフルオロメチル、メチル、エチルなど)、ハロゲン
化されていてもよいC1-4アルコキシ(例、メトキシ、
エトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキ
シなど)、C2-4アルカノイル(例、アセチル、プロピ
オニルなど)、C1-4アルキルスルホニル(例、メタン
スルホニル、エタンスルホニルなど)などが挙げられ、
置換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、上記
式中、R5およびR6は互いに結合して隣接する燐原子と
ともに環状基(好ましくは、5〜7員環)を形成してい
てもよい。かかる環状基は、置換基を有していてもよ
く、当該置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩
素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チ
オール基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチ
ル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4
アルカノイル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C
1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基の数として
は、1〜3個が好ましい。上記式中、燐原子がホスホニ
ウム塩を形成する場合のカウンター・アニオンとして
は、ハロゲン原子の陰イオン(例、Cl-、Br-、I-
など)などの他に、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リ
ン酸などの無機酸から誘導される陰イオン、ギ酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、
マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸
などの有機酸から誘導される陰イオン、アスパラギン
酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸から誘導される陰
イオンなどが挙げられるが、なかでも、Cl-、Br-
-などが好ましい。
【0033】R2としては、(1)置換されていてもよ
く、窒素原子が4級アンモニウム化されていてもよいア
ミノ基、(2)置換されていてもよく、環構成原子とし
て硫黄原子または酸素原子を含有していてもよく、窒素
原子が4級アンモニウム化されていてもよい含窒素複素
環基、(3)式
【化39】 (式中、R5およびR6はそれぞれ置換されていてもよい
炭化水素基を示し、R5およびR6は互いに結合して隣接
する燐原子とともに環状基を形成していてもよい)で表
される基などが好ましい。上記式(I’)中、R2で示
される「式
【化40】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
基」において、R5'およびR6'で示される「置換されて
いてもよい炭化水素基」としては、R5およびR6で示さ
れる「置換されていてもよい炭化水素基」と同様なもの
が挙げられ、R5'およびR6'で示される「置換されてい
てもよいアミノ基」としては、R5およびR6で示される
「置換されていてもよいアミノ基」と同様なものが挙げ
られる。
【0034】上記式(I’)中、R5'およびR6'で示さ
れる「置換されていてもよい水酸基」としては、例え
ば、 (1)置換されていてもよいアルキル(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシルなどのC1-10アルキル、好まし
くは低級(C1-6)アルキルなどが挙げられる); (2)置換されていてもよいシクロアルキル(例えば、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキ
ルなどが挙げられる); (3)置換されていてもよいアルケニル(例えば、アリ
ル(allyl)、クロチル、2−ペンテニル、3−ヘキセニ
ルなど炭素数2〜10のアルケニル、好ましくは低級
(C2-6)アルケニルなどが挙げられる); (4)置換されていてもよいシクロアルケニル(例え
ば、2−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、2
−シクロペンテニルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ルなど炭素数3〜7のシクロアルケニルなどが挙げられ
る); (5)置換されていてもよいアラルキル(例えば、フェ
ニル−C1-4アルキル(例、ベンジル、フェネチルな
ど)などが挙げられる); (6)置換されていてもよいアシル(例えば、炭素数2
〜4のアルカノイル(例、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリルなど)、炭素数1〜4のアルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられる); (7)置換されていてもよいアリール(例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられる)などを有していてもよ
い水酸基などが挙げられる。
【0035】上記した(1)置換されていてもよいアル
キル、(2)置換されていてもよいシクロアルキル、
(3)置換されていてもよいアルケニル、(4)置換さ
れていてもよいシクロアルケニル、(5)置換されてい
てもよいアラルキル、(6)置換されていてもよいアシ
ル、および(7)置換されていてもよいアリールが有し
ていてもよい置換基としては、ハロゲン(例、フッ素,
塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、
チオール基、アミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-4アルキル(例、トリフルオロメチ
ル、メチル、エチルなど)、ハロゲン化されていてもよ
いC1-4アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、トリフルオロエトキシなど)、C2-4
アルカノイル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C
1-4アルキルスルホニル(例、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニルなど)などが挙げられ、置換基の数として
は、1〜3個が好ましい。また、上記式中、R5’およ
びR6’は互いに結合して隣接する燐原子とともに環状
基(好ましくは、5〜7員環)を形成していてもよい。
かかる環状基は、置換基を有していてもよく、当該置換
基としては、ハロゲン(例、フッ素,塩素、臭素、ヨウ
素など)、ニトロ、シアノ、水酸基、チオール基、アミ
ノ基、カルボキシル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-4アルキル(例、トリフルオロメチル、メチル、エチ
ルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-4アルコキ
シ(例、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、
トリフルオロエトキシなど)、C2-4アルカノイル
(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1-4アルキル
スルホニル(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル
など)などが挙げられ、置換基の数としては、1〜3個
が好ましい。上記式(I’)中、燐原子がホスホニウム
塩を形成する場合のカウンター・アニオンとしては、ハ
ロゲン原子の陰イオン(例、Cl-、Br-、I-など)
などの他に、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸な
どの無機酸から誘導される陰イオン、ギ酸、酢酸、トリ
フルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などの
有機酸から誘導される陰イオン、アスパラギン酸、グル
タミン酸などの酸性アミノ酸から誘導される陰イオンな
どが挙げられるが、なかでも、Cl-、Br-、I-など
が好ましい。
【0036】R2としては、(1)置換されていてもよ
く、窒素原子が4級アンモニウム化されていてもよいア
ミノ基が好ましく、式−N+RR'R”で表される基(式
中、R,R’およびR”はそれぞれ置換されていてもよ
い脂肪族炭化水素基または置換されていてもよい脂環式
複素環基を示す)がさらに好ましい。式(I')で表される
化合物としては、式
【化41】 [式中、R1は置換されていてもよいフェニル基または
置換されていてもよいチエニル基を示し、Y”は−CH
2−,−O−または−S−を示し、R,R’およびR”
はそれぞれ置換されていてもよい脂肪族炭化水素基また
は置換されていてもよい脂環式複素環基を示す]で表さ
れる化合物が好ましい。上記式中、R,R’およびR”
で示される「置換されていてもよい脂肪族炭化水素基」
および「置換されていてもよい脂環式複素環基」として
は、置換基R2で示される「置換されていてもよいアミ
ノ基」が有していてもよい置換基として例示された「置
換されていてもよい脂肪族炭化水素基」および「置換さ
れていてもよい脂環式複素環基」と同様なものが挙げら
れる。なかでも、RおよびR’としては、置換されてい
てもよい鎖状炭化水素基が好ましく、置換されていても
よいC1-6アルキル基がさらに好ましく、置換されてい
てもよいメチル基がとりわけ好ましい。R”としては、
置換されていてもよい脂環式炭化水素基(好ましくは、
置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基;さらに
好ましくは置換されていてもよいシクロヘキシル)また
は置換されていてもよい脂環式複素環基(好ましくは、
置換されていてもよい飽和の脂環式複素環基(好ましく
は6員環基);さらに好ましくは、置換されていてもよ
いテトラヒドロピラニル、置換されていてもよいテトラ
ヒドロチオピラニルまたは置換されていてもよいピペリ
ジル;とりわけ好ましくは、置換されていてもよいテト
ラヒドロピラニル)が好ましい。式(I')で表される化合
物としては、式
【化42】 (式中、X-はアニオンを示す)で表される化合物が好
ましい。上記式中、X-で示されるアニオンとしては、
例えば、ハロゲン原子の陰イオン;塩酸、臭化水素酸、
硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸から誘導される陰イオ
ン、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ
酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエ
ンスルホン酸などの有機酸から誘導される陰イオン;ア
スパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸から誘
導される陰イオン;などが挙げられるが、なかでも、ハ
ロゲン原子の陰イオンが好ましい。式(I')で表される化
合物としては、以下に示す化合物が好ましい。ヨウ化 N
-メチル-N-[4-[[[2-(4-メチルフェニル)-6,7-ジヒドロ-
5H-ベンゾシクロヘプテン-8-イル]カルボニル]アミノ]
ベンジル]ピペリジニウム;ヨウ化 N-メチル-N-[4-[[[7
-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-イル]カルボニル]アミノ]ベンジル]ピペリジニウ
ム;N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)ア
ミノメチル]フェニル]-7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒ
ドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド;N-[4-[N-
メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]
フェニル]-7-(4-モルホリノフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-
ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド;7-(4-エトキシフ
ェニル)-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イ
ル)アミノメチル]フェニル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオ
キセピン-4-カルボキサミド;ヨウ化 N,N-ジメチル-N-
[4-[[[2-(4-メチルフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾ
シクロヘプテン-8-イル]カルボニル]アミノ]ベンジル]-
N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アンモニウム;塩化 N,
N-ジメチル-N-[4-[[[7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒド
ロ-1-ベンゾオキセピン-4-イル]カルボニル]アミノ]ベ
ンジル]-N-(4-オキソシクロヘキシル)アンモニウム;塩
化 N,N-ジメチル-N-[4-[[[7-(4-エトキシフェニル)-2,3
-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-イル]カルボニル]ア
ミノ]ベンジル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アンモ
ニウム;ヨウ化 N-メチル-N-[4-[[[7-(4-メチルフェニ
ル)-3,4-ジヒドロナフタレン-2-イル]カルボニル]アミ
ノ]ベンジル]ピペリジニウム;など本発明の一般式
(I)(一般式(I')を含む)で表される化合物の塩
としては、薬理学的に許容される塩が好ましく、例えば
無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機
酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げ
られる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナ
トリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシ
ウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;な
らびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられ
る。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメ
チルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'-ジベンジ
ルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸と
の塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝
酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との
塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、ク
エン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などとの塩が挙
げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、
例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙
げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例え
ばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられ
る。本発明の一般式(I)(一般式(I')を含む)で
表される化合物は、水和物であってもよく、非水和物で
あってもよい。また、本発明の一般式(I)(一般式
(I')を含む)で表される化合物が、コンフィグレー
ショナル・アイソマー(配置異性体)、ジアステレオー
マー、コンフォーマーなどとして存在する場合には、所
望により、自体公知の分離・精製手段でそれぞれを単離
することができる。また、一般式(I)(一般式
(I')を含む)で表される化合物がラセミ体である場
合には、通常の光学分割手段により、(S)体、(R)
体に分離することができ、各々の光学活性体ならびにラ
セミ体のいずれについても、本発明に包含される。
【0037】本発明の一般式(I)で表される化合物ま
たはその塩(以下、略して一般式(I)で表される化合
物という場合、その塩および一般式(I')で表される
化合物およびその塩を含むものとする)は、単独で、ま
たは薬学的に許容される担体と配合し、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、
注射剤などの液状製剤として経口または非経口的に投与
することができる。非経口的投与の形態としては、注射
剤、点滴、坐剤、膣坐剤などが挙げられる。薬学的に許
容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機
あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦
形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶
剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化
剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、
抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いるこ
ともできる。賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、
白糖、D-マンニトール、デンプン、結晶セルロース、
軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な例と
しては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられ
る。結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロー
ス、白糖、D-マンニトール、デキストリン、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊
剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチル
スターチナトリウムなどが挙げられる。溶剤の好適な例
としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレング
リコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油など
が挙げられる。溶解補助剤の好適な例としては、例えば
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-
マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリス
アミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミ
ン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げら
れる。懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリル
トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウ
リルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリ
ン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。等
張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グ
リセリン、D-マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤
の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸
塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化
剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなど
が挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラ
オキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジ
ルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、
ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例とし
ては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられ
る。
【0038】本発明は、さらに一般式(I)で表される
化合物またはその塩の製造法を提供する。一般式(I)
で表される化合物またはその塩は自体公知の方法によっ
て製造できる。例えば下記の方法にしたがって製造でき
る。また、一般式(I)で表される化合物またはその塩
は特開平8−73476号公報に記載の方法またはそれ
に準じた方法によって製造できる。下記の一般式(I
I),(III),(IV),(V),(I−1),(I−2)
および(I−3)で表される化合物の塩は、化合物
(I)との塩と同様なものが用いられる。また、下記各
反応において、原料化合物は、置換基としてアミノ基、
カルボキシル基、ヒドロキシル基を有する場合、これら
の基にペプチド化学などで一般的に用いられるような保
護基が導入されたものであってもよく、反応後に必要に
応じて保護基を除去することにより目的化合物を得るこ
とができる。アミノ基の保護基としては、例えば置換基
を有していてもよいC1-6アルキルカルボニル(例え
ば、ホルミル、メチルカルボニル、エチルカルボニルな
ど)、フェニルカルボニル、C1-6アルキルオキシカル
ボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、t−ブトキシカルボニルなど)、フェニルオキシ
カルボニル(例えば、ベンズオキシカルボニルなど)、
7-10アラルキルオキシカルボニル(例えば、ベンジル
オキシカルボニルなど)、トリチル、フタロイルなどが
用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6
アルキルカルボニル(例えば、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基
の数は1ないし3個程度である。カルボキシル基の保護
基としては、例えば置換基を有していてもよいC1-6
ルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチ
ル、シリルなどが用いられる。これらの置換基として
は、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)、C1-6アルキルカルボニル(例えば、ホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、ニトロ
基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度であ
る。
【0039】ヒドロキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert
−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラルキル(例え
ば、ベンジルなど)、C1-6アルキルカルボニル(例え
ば、ホルミル、アセチル、プロピオニルなど)、フェニ
ルオキシカルボニル、C7-10アラルキルオキシカルボニ
ル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、ピラニ
ル、フラニル、シリルなどが用いられる。これらの置換
基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、C1-6アルキル、フェニル、C7-10
アラルキル、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は1
ないし4個程度である。また、保護基の導入および除去
方法としては、それ自体公知またはそれに準じる方法
〔例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガ
ニック・ケミストリー(J.F.W.McOmieら、 プレナムプレ
ス社)に記載の方法〕が用いられるが、除去方法として
は、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどで処理する方法が用いられる。
【0040】[A法]
【化43】 [式中の各記号は、前記と同意義を有する]本法では化
合物[II]をアニリン誘導体[III]と反応させること
によりアニリド化合物[I-1]を製造することができ
る。[II]と[III]の縮合反応は通常のペプチド合成
手段により行われる。該ペプチド合成手段は、任意の公
知の方法に従えばよく、例えば M. Bodansky および M.
A. Ondetti 著、ペプチド・シンセシス(Peptide Synt
hesis)、インターサイエンス、ニューヨーク、196
6年;F. M. Finn 及び K. Hofmann 著ザ・プロテイン
ズ(The Proteins)、第2巻、H .Nenrath, R. L. Hill
編集、アカデミック プレス インク.、ニューヨー
ク、1976年;泉屋信夫他著“ペプチド合成の基礎と
実験”、丸善(株)、1985年などに記載された方
法、例えば、アジド法、クロライド法、酸無水物法、混
酸無水物法、DCC法、活性エステル法、ウッドワード
試薬Kを用いる方法、カルボニルジイミダゾール法、酸
化還元法、DCC/HONB法などの他、WSC法,シ
アノリン酸ジエチル(DEPC)を用いる方法等があげ
られる。本縮合反応は溶媒中で行うことができる。溶媒
としては、例えば無水または含水のN,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、アセトニトリルあるいはこれらの適宜の混合物が
あげられる。反応温度は、通常約−20℃〜約50℃、
好ましくは約−10℃〜約30℃である。反応時間は約
1〜約100時間、好ましくは約2〜約40時間であ
る。このようにして得られるアニリド誘導体[I-1]は
公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽
出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどによ
り単離精製することができる。
【0041】[B法]
【化44】 化合物[I-2]で表わされるR2”が例えば第3級ア
ミン残基である場合、化合物[I-2]とハロゲン化アル
キルまたはハロゲン化アラルキルとを反応させることに
より4級化された化合物[I-1]を製造することができ
る。ここで、ハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素
などが挙げられ、ハロゲン化アルキル(例、ハロゲン化
低級(C1-6)アルキルなど)またはハロゲン化アラル
キル(例、ハロゲン化低級(C1-4)アルキル−フェニ
ルなど)は化合物[I-2]1モルに対して通常約1から
5モル用いる。本反応は、不活性溶媒、例えば、トルエ
ン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホル
ム,1,2−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド
(DMF),ジメチルアセタミド等、あるいはこれらの
混合溶媒の中で行うことができる。反応温度は、約10
℃ないし約160℃の温度範囲で、好ましくは約20℃
ないし約120℃である。反応時間は約1時間ないし約
100時間、好ましくは約2時間ないし約40時間であ
る。また、本反応は好ましくは、不活性ガス(例えば窒
素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。
【0042】 化合物[I-2]で表わされるR2”が例
えば第2級アミン残基である場合、化合物[I-2]とハ
ロゲン化アルキルまたはハロゲン化アラルキルとを反応
させることにより、3級化された化合物[I-1]を製造
することができる。ここで、ハロゲン原子としては塩
素、臭素、ヨウ素などが挙げられ、ハロゲン化アルキル
またはハロゲン化アラルキルは化合物[I-2]1モルに
対して通常約1から2モル用いる。この反応は、必要に
応じ、等量から3倍モル程度のトリエチルアミン,ジイ
ソプロピルエチルアミン,ピリジン,水素化リチウム,
水素化ナトリウム,ナトリウムメトキシド,ナトリウム
エトキシド,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸水素
ナトリウム等を塩基として添加することにより、さらに
ヨウ化ナトリウム,ヨウ化カリウム等を添加することに
より、円滑に反応を進行させることもできる。本三級ア
ミノ化反応は、不活性溶媒、例えば、メタノール,エタ
ノール,プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノ
ール,テトラヒドロフラン,ジエチルエーテル,ジメト
キシエタン,1,4−ジオキサン,トルエン,ベンゼ
ン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホルム,1,2
−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド(DMF),
ジメチルスルホキシド(DMSO),ピリジン等、ある
いはこれらの混合溶媒の中で行うことができる。反応は
約0℃ないし180℃の温度範囲で、約1時間ないし約
40時間行われる。また、本反応は好ましくは、不活性
ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。
【0043】 化合物[I-2]で表わされるR2”が例
えば第2級アミン残基である場合、化合物[I-2]とア
ルデヒド化合物とをトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリ
ウム、シアン化水素化ホウ素ナトリウム、または水素化
ホウ素ナトリウム等の還元的アミノ試薬の存在下、反応
させることにより、3級化された化合物[I-1]を製造
することができる。本還元的アミノ化反応は、使用する
試薬により反応条件を変えることが望ましく、例えばト
リアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用いる場合、不
活性溶媒、例えばジクロロメタン,クロロホルム,1,
2−ジクロロエタン,テトラヒドロフラン,ジエチルエ
ーテル,ジオキサン,アセトニトリル,ジメチルホルム
アミド(DMF)等、あるいはこれらの混合溶媒の中で
行うことができる。本試薬は化合物[I-2]1モルに対
して約1から2モル等量用いる。反応は通常約0℃から
約80℃の温度範囲で約1時間ないし約40時間行われ
る。また、本反応は好ましくは、不活性ガス(例えば窒
素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。 化合物[I-2]で表わされるR2”が例えばスルフィ
ド残基、第3級アミン残基である場合、化合物[I-2]
をm−クロロ過安息香酸,過安息香酸,パラニトロ過安
息香酸,マグネシウム・モノパーオキシフタレート,過
酢酸,過酸化水素,過ヨウ素酸ナトリウム,過ヨウ素酸
カリウムなどの酸化剤と反応させることによって、スル
フィニル基,スルホニル基,アミンオキシド基を有する
化合物[I-1]を製造することができる。この酸化反応
は、使用する酸化剤により反応条件を変えることが望ま
しく、例えばm−クロロ過安息香酸を用いる場合、不活
性溶媒、例えばジクロロメタン,クロロホルム,1,2
−ジクロロエタン,ジエチルエーテル,テトラヒドロフ
ラン,アセトン,酢酸エチルなど、あるいはこれらの混
合溶媒の中で行うことができる。酸化剤は化合物[I-
2]1モルに対して約1から3モル等量用いる。反応
は、通常−約25℃から約80℃(好ましくは−25℃
から25℃)の温度範囲で、約1時間から約40時間行
われる。
【0044】[C法]
【化45】 化合物[IV]におけるVは、ハロゲン原子(塩素、臭
素、ヨウ素など)、スルホニルオキシ基(メタンスルホ
ニルオキシ基,トリフルオロメタンスルホニルオキシ
基,ベンゼンスルホニルオキシ基,トルエンスルホニル
オキシ基など)を示し、他の記号は前記と同意義を示
す。 化合物[IV]と第3級アミンを反応させることによ
り、4級化された化合物[I-1]を製造することができ
る。本反応は、不活性溶媒、例えばトルエン,ベンゼ
ン,キシレン,ジクロロメタン,クロロホルム,1,2
−ジクロロエタン,ジメチルホルムアミド(DMF),
ジメチルアセタミド等、あるいはこれらの混合溶媒の中
で行うことができる。第3級アミンは化合物[IV]1モ
ルに対して約1から3モル用いる。本反応は約10℃な
いし約120℃の温度範囲で、約1時間ないし約40時
間行われる。また、本反応は好ましくは、不活性ガス
(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われる。
【0045】 化合物[IV]と第3級ホスフィンを反
応させることにより、4級化された化合物[I-1]を製
造することができる。本反応は、不活性溶媒、例えばト
ルエン,ベンゼン,キシレン,ジクロロメタン,クロロ
ホルム,1,2−ジクロロエタン,アセトニトリル,ジ
メチルホルムアミド(DMF)等、あるいはこれらの混
合溶媒の中で行うことができる。第3級ホスフィンは、
化合物[IV]1モルに対して約1から2モル用いる。本
反応は約20℃ないし約150℃の温度範囲で、約1時
間ないし約50時間行われる。また、本反応は好ましく
は、不活性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で
行われる。 化合物[IV]と第1級ないし第2級アミン化合物ま
たはチオール化合物とを反応させることにより、第2級
ないし第3級アミノ基またはチオ基を有する化合物[I-
1]を製造することができる。第1級ないし第2級アミ
ン化合物またはチオール化合物は、化合物[IV]1モル
に対して、通常約1から3モル用いる。この反応は、必
要に応じ等量から3倍モル程度のトリエチルアミン,ジ
イソプロピルエチルアミン,ピリジン,水素化リチウ
ム,水素化ナトリウム,ナトリウムメトキシド,ナトリ
ウムエトキシド,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸
水素ナトリウム等を塩基として添加することにより、さ
らにヨウ化ナトリウム,ヨウ化カリウム等を添加するこ
とにより、円滑に反応を進行させることもできる。本置
換反応は、不活性溶媒、例えば、メタノール,エタノー
ル,プロパノール,イソプロパノール,n−ブタノー
ル,テトラヒドロフラン,ジエチルエーテル,ジメトキ
シエタン,1,4−ジオキサン,トルエン,ベンゼン,
キシレン,ジクロロメタン,クロロホルム,1,2−ジ
クロロエタン,ジメチルホルムアミド(DMF),ジメ
チルスルホキシド(DMSO),ピリジン等、あるいは
これらの混合溶媒の中で行うことができる。反応は約−
10℃ないし約180℃の温度範囲で、約1時間ないし
約40時間行われる。また、本反応は、好ましくは不活
性ガス(例えば窒素、アルゴン等)雰囲気下で行われ
る。
【0046】[D法]
【化46】 化合物[V][式中、V'はハロゲン原子(臭素、ヨウ素
等)、スルホニルオキシ基(トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ基等)を示し、他の記号は前記と同意義を示
す。]を例えば Suzuki 反応〔アリールホウ酸と、例え
ばアリールハライドまたはアリールオキシトリフルオロ
メタンスルホネートとのパラジウム触媒による交叉縮合
反応;A. Suzuki ら, Synth. Commun. 1981,1
1,513〕に付し、R1'が5〜6員環芳香族基を示す
化合物[I-3]を製造することができる。アリールホウ
酸は、化合物[V]1モルに対して、約等量ないし1.5
倍モル用いることにより、化合物[I-3]を得ることが
できる。出発物質として用いる化合物[II]は、公知の
方法(例えば、特開平8−73476号公報に記載の方
法など)またはそれに準じた方法により製造することが
でき、例えば反応式Iで示す方法並びに後述の参考例に
示す方法またはそれに準じた方法により製造することが
できる。反応式I
【化47】 [式中、R9はC1-4アルキル基を、Y''は環Bが5ない
し7員環を形成する、不飽和結合を含まない2価の基を
示し、他の記号は前記と同意義を示す。]
【0047】本法では、まず一般式[VI]で表される化
合物をポリリン酸と共に加熱するか、あるいは化合物
[VI]を塩化チオニル、オキサリルクロリド、オキシ塩
化リンまたは五塩化リン等で酸クロリドとして後、通常
のフリーデル−クラフツ(Friedel・Crafts)反応によ
り環化して化合物[VII]を製造する。ついで化合物[V
II]を塩基の存在下、炭酸エステルと反応させケトエス
テル[VIII]を製造する。化合物[VIII]は、接触水素
添加または水素化ホウ素ナトリウム等による還元反応に
より化合物[IX]とする。化合物[IX]は常法により脱
水反応ついでエステル加水分解反応に付して、不飽和カ
ルボン酸[II-1]を製造することができる。また、化合
物[III]も、公知の方法(例えば、特開平8−734
76号公報に記載の方法など)またはそれに準じた方法
により製造することができ、例えば反応式 II で示す方
法並びに後述の参考例に示す方法またはそれに準じた方
法により製造することができる。反応式II
【化48】
【0048】化合物[X]の還元反応は、自体公知の方
法で行うことができる。例えば、金属による還元、金属
水素化物による還元、金属水素錯化合物による還元、ジ
ボランおよび置換ボランによる還元、接触水素添加等が
用いられる。すなわち、この反応は化合物[X]を還元
剤で処理することにより行われる。還元剤としては、還
元鉄、亜鉛末などの金属、水素化ホウ素アルカリ金属
(例、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム
等)、水素化アルミニウムリチウムなどの金属水素錯化
合物、水素化ナトリウムなどの金属水素化物、有機スズ
化合物(水素トリフェニルスズ等)、ニッケル化合物、
亜鉛化合物などの金属および金属塩、パラジウム、白
金、ロジウムなどの遷移金属触媒と水素とを用いる接触
還元剤およびジボランなどが挙げられるが、パラジウ
ム、白金、ロジウムなどの遷移金属触媒と水素とを用い
る接触還元、還元鉄などの金属による還元により有利に
行われる。この反応は、反応に影響を及ぼさない有機溶
媒中で行われる。該溶媒としては、例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テ
トラクロロエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、2−メトキシエタノール、
N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸あるいはこれらの
混合溶媒などが還元剤の種類により適宜選択して用いら
れる。反応温度は約−20℃〜約150℃,とくに約0
℃〜約100℃が好適であり、反応時間は、約1〜約2
4時間程度である。このようにして得られる化合物[II
I]は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒
抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどに
より単離精製することができる。本発明の一般式(I)
で表される化合物またはその塩は、強いMCP−1受容
体拮抗作用を有するので、人および動物(例、マウス、
ラット、ネコ、イヌ、ウサギ、ウシ、ブタなど)におけ
る種々の炎症性疾患、あるいは心筋梗塞、心筋炎などの
予防ならびに治療のために使用される。本発明の一般式
(I)で表される化合物またはその塩は、低毒性で安全
に使用することができる。本発明の一般式(I)で表され
る化合物またはその塩は、MCP−1受容体拮抗剤とし
て、例えば心筋梗塞予防治療剤および心筋炎予防治療剤
として使用することができる。一般式(I)で表される
化合物またはその塩の1日当たりの投与量は、患者の状
態や体重、投与の方法により異なるが、経口投与の場合
成人(体重50Kg)1人当たり活性成分[一般式
(I)で表される化合物またはその塩]として約5から
1000mg、好ましくは約10から600mgであ
り、さらに好ましくは約15〜150mgであり、1日
当たり1を1回又は2から3回にわけて投与する。
【0049】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表される化合物
またはその塩は、強いMCP−1受容体拮抗作用を有す
るので、人および動物における種々の炎症性疾患、ある
いは心筋梗塞、心筋炎などの予防ならびに治療のために
有利に使用できる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下に実験例、参考例、実施例を
示し、本願発明をさらに詳しく説明する。しかし、これ
らは、単なる例であって本発明を何ら限定するものでは
ない。
【0051】実験例1 MCP−1受容体結合阻害活性
の測定 特開平9−238688号公報の実施例1記載の方法に
より調製された、ヒト型MCP−1受容体遺伝子挿入プ
ラスミド pMCRを導入したCHO細胞[CHO(MC
R);FERM BP−5446;IFO 5046
1]を使用した。ヒト型MCP−1受容体発現CHO細
胞を96ウエル カルチャー プレート(Packard Inst
rument Company)に7×104 cell/well まき、37
℃で一晩培養した。培地を吸引除去後、緩衝液(0.5
%BSA,20mM HEPESを含むD−MEM,pH
7.4)、試験化合物(1μM)および125I−Human re
combinant MCP−1(アマシャム、終濃度100p
M)を加え、室温で40分反応させた。緩衝液を吸引除
去し、PBSで2回洗った後、MICROSCINT−
20(Packard Instrument Company)を入れ、Topcount
(Packard)で125I(cpm)を測定した。ヒト型MCP
−1受容体発現CHO細胞に結合した125Iのカウント
数(cpm)から、vector のみを導入したCHO細胞(mo
ck)に結合した125Iのカウント数(non-specific bind
ing:非特異的結合)を差し引いた値を100%に換算
し、試験化合物のMCP−1結合阻害率を算出した。結
果を〔表1〕に示す。
【表1】
【0052】実験例2 細胞遊走阻害活性の測定 96well ケモタキシスチャンバー(Neuro Probe,AB
96)の下室に、MCP−1(遊走惹起剤)20nMを
溶解した buffer(0.5%BSA,20mM HEPE
Sを含むD−MEM,pH7.4)を入れ、ウシフィブロ
ネクチンをコートした専用フィルターをかぶせた後、チ
ャンバーの上室にヒト型MCP−1受容体発現CHO細
胞(2×105 cell/well)と試験化合物(1μM)を
入れた。37℃、5%CO2で4時間インキュベートし
た後、フィルターの下面に遊走した細胞を Diff Quick
で染色し、マイクロプレートリーダーで600nm 波長
における吸光度(O. D at 600nm)を測定した。下
室MCP−1存在下での吸光度からMCP−1非存在下
での吸光度を差し引いた値(△ O. D,MCP−1惹
起遊走反応)を100%に換算し、試験化合物の細胞遊
走阻害率を算出した。結果を〔表2〕に示す。
【表2】
【0053】本発明における一般式(I)で表される化
合物またはその塩を有効成分として含有するMCP−1
受容体拮抗剤(例、心筋梗塞・心筋炎予防治療剤など)
は、例えば、次のような処方によって製造することがで
きる。 (1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。 2.錠剤 (1)実施例128で得られた化合物 40mg (2)ラクトース 58mg (3)コーンスターチ 18mg (4)微結晶セルロース 3.5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 1錠 120mg (1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)
の1/2を混和後、顆粒化する。これに残りの(4)お
よび(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0054】
【実施例】参考例1 塩化4−ニトロベンジル(5.00g)をTHF(50
ml)に溶解させ、ピペリジン(6.20g)を加え
た。この反応液を室温で20時間撹拌した後、水(50
0ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/2)で精製すること
により、1−(4−ニトロベンジル)ピペリジン(6.
41g)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.38-1.70 (6H, m), 2.30
-2.45 (4H, m), 3.55 (2H, s), 7.51 (2H, d, J=8.8H
z), 8.17 (2H, d, J=8.8Hz). 参考例2 1−(4−ニトロベンジル)ピペリジン(6.41g)
をエタノール(50ml)に溶解させ、乾燥10%パラ
ジウム炭素(0.33g)を加え、水素雰囲気下、常温
常圧で24時間撹拌した。パラジウム炭素を濾過操作に
より除き、濾液を濃縮した後、残渣をヘキサンで再結晶
して、1−(4−アミノベンジル)ピペリジン(1.0
1g)を淡黄色結晶として得た。 mp 87-88℃ 元素分析 C12H18N2として Calcd: C, 75.74; H, 9.53; N, 14.72. Found: C, 75.82; H, 9.58; N, 14.61. IR (KBr) cm-1: 3417, 2935, 1614, 1518, 1290, 1117,
1038, 9911 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.35-1.65 (6H, m), 2.28
-2.45 (4H, m), 3.37 (2H, s), 3.61 (2H, br s), 6.64
(2H, d, J=8.6Hz), 7.09 (2H, d, J=8.6Hz).
【0055】参考例3 7−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボン酸(100mg)をTHF(3ml)に溶解
させ、塩化オキサリル(41μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(3ml)に溶解させ、室温で4−アミノベ
ンジルホスホン酸ジエチル(99mg)とトリエチルア
ミン(60μl)を加えた。この反応液を室温で3時間
撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=3
/1)で精製することにより、7−シクロヘキシル−N
−[4−(ジエトキシホスホリル)ベンジル]−3,4
−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(85m
g)を無色結晶として得た。 mp 169-170℃ 元素分析 C27H34NO4P・0.2H2Oとして Calcd: C, 68.83; H, 7.32; N, 2.97. Found: C, 68.83; H, 7.34; N, 3.00. IR (KBr) cm-1: 3301, 2927, 1670, 1591, 1522, 1317,
1227, 1136, 1053, 1026, 9661 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.05-1.95 (16H, m), 2.4
0-2.56 (1H, m), 2.60-2.73 (2H, m), 2.80-3.00 (2H,
m), 4.00-4.22 (4H, m), 7.05-7.15 (3H, m), 7.31 (1
H, s), 7.68-7.88 (5H, m).
【0056】参考例4 4−ニトロベンジルホスホン酸(1.50g)を塩化チ
オニル(5.8ml)に溶解させ、DMF1滴を加えて
5時間加熱還流した。塩化チオニルを減圧留去した後、
残渣をTHF(15ml)に溶解させ、−78℃でエチ
ルアミン(過剰量)とピリジン(1.2ml)のアセト
ニトリル(2ml)溶液を滴下した。この反応液を室温
で24時間撹拌した後、沈殿物を濾過により除去し、濾
液を濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/メタノール=5/1)で精製すること
により、N,N’−ジエチル−P−(4−ニトロベンジ
ル)ホスホンジアミド(1.88g)を無色結晶として
得た。mp 102-103℃ 元素分析 C11H18N3O3Pとして Calcd: C, 48.71; H, 6.69; N, 15.49. Found: C, 48.51; H, 6.40; N, 15.37. IR (KBr) cm-1: 3244, 2970, 1520, 1348, 1173, 1128,
9661 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 0.99 (6H, t, J=7.1H
z), 2.65-2.85 (4H, m), 3.11 (2H, d, J=18.8Hz), 3.9
9-4.15 (2H, m) , 7.52 (2H, dd, J=2.2, 8.6Hz) ,8.15
(2H, d, J=8.6Hz).
【0057】参考例5 N,N’−ジエチル−P−(4−ニトロベンジル)ホス
ホンジアミド(1.71g)をエタノール(20ml)
に溶解させ、乾燥10%パラジウム炭素(0.09g)
を加え、水素雰囲気下、常温常圧で72時間撹拌した。
パラジウム炭素を濾過操作により除き、濾液を濃縮した
後、残渣をジイソプロピルエーテルで再結晶して、P−
(4−アミノベンジル)−N,N’−ジエチルホスホン
ジアミド(1.28g)を無色結晶として得た。 mp 109-111℃ 元素分析 C11H20N3OP・0.1H2Oとして Calcd: C, 54.35; H, 8.46; N, 17.29. Found: C, 54.39; H, 8.42; N, 17.00. IR (KBr) cm-1: 3205, 2968, 1518, 1408, 1182, 1122,
1074, 829, 7851 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.10 (6H, t, J=7.1Hz),
1.95-2.10 (2H, m), 2.80-3.03 (6H, m), 3.30-3.90 (2
H, br), 6.64 (2H, d, J=8.4Hz) , 7.07 (2H, d,J=8.4H
z). 参考例6 アルゴン雰囲気下、7−メトキシ−1−テトラロン(5
0.0g)をキシレン(450ml)に溶解させ、3塩
化アルミニウム(75.7g)を加えて、4.5時間加
熱還流した。室温に冷却し、3N塩酸(500ml)を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)で精製することにより、7−ヒドロキ
シ−1−テトラロン(36.4g)を暗緑色結晶として
得た。 mp 162-163℃1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.02-2.20 (2H, m), 2.65
(2H, t, J=6.6Hz), 2.90 (2H, t, J=6.0Hz), 6.00-6.2
0 (1H, br), 7.04 (1H, dd, J=2.8, 8.4Hz), 7.16 (1H,
d, J=8.4Hz), 7.61 (1H, d, J=2.8Hz).
【0058】参考例7 アルゴン雰囲気下、7−ヒドロキシ−1−テトラロン
(15.0g)とトリエチルアミン(38.9ml)を
ジクロロメタン(500ml)に溶解させ、トリフルオ
ロメタンスルホン酸無水物(15.6ml)を0℃で滴
下した。この反応液を0℃で2時間撹拌した後、水(5
00ml)を加えた。有機層を分離後、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=1/7)で精製することにより、7
−(トリフルオロメタンスルホキシ)−1−テトラロン
(23.3g)を淡褐色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.10−2.25
(2H, m), 2.69 (2H, t, J=
6.6Hz), 3.00 (2H, t, J=6.
0Hz), 7.37 (2H, s), 7.91
(1H, s). 参考例8 アルゴン雰囲気下、7−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)−1−テトラロン(23.3g)、フェニルホウ酸
(11.8g)、炭酸カリウム(21.9g)、トルエ
ン(500ml)、エタノール(50ml)、および水
(50ml)からなる混合物を室温で30分撹拌し、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.
66g)を加え、20時間加熱還流した。この反応液を
室温に冷却し、有機層を分離、飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
トルエン/ヘキサン=1/5/5)で精製することによ
り、7−フェニル−1−テトラロン(15.1g)を淡
褐色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.10-2.25 (2H, m), 2.65
-2.75 (2H, m), 2.96-3.05 (2H, m), 7.31-7.50 (4H,
m), 7.57-7.67 (2H, m), 7.73 (1H, dd, J=2.2, 8.0H
z), 8.30 (1H, d, J=2.2Hz).
【0059】参考例9 ナトリウムメトキシド(18.3g)、炭酸ジメチル
(107ml)および7−フェニル−1−テトラロン
(15.1g)からなる混合物を30分間加熱還流し
た。この反応液を0℃に冷却した後、3N塩酸(200
ml)を少しずつ加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去して褐色固体を得た。これをジクロ
ロメタン(100ml)に溶解し、0℃で水素化ホウ素
ナトリウム(1.60g)を加え、メタノール(10m
l)を30分かけて滴下した。この反応液を0℃で4時
間撹拌した後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣
をメタノール(45ml)に溶解し、2N水酸化ナトリ
ウム水溶液(50ml)を加えて2時間加熱還流した。
この反応液を室温に冷却し、濃塩酸で酸性とした後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をジグライム(50ml)に溶解し、濃塩酸
(10ml)を加え、100℃で2時間撹拌した後、水
(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣を1N水酸化ナトリウム水溶液(200ml)に溶
解し、ジエチルエーテルで洗浄後、水層に濃塩酸を加え
て酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をエタノール−水で再結晶す
ることにより、7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタ
レン−2−カルボン酸(7.47g)を褐色結晶として
得た。 mp 204-208℃1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.61-2.73 (2H, m), 2.88
-3.00 (2H, m), 7.23-7.60 (8H, m), 7.74 (1H, s).
【0060】参考例10 臭化4−ニトロベンジル(25.0g)をTHF(25
0ml)に溶解させ、0℃でモルホリン(25.2m
l)を加えた。この反応液を室温で15時間撹拌した
後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することによ
り、4−(4−ニトロベンジル)モルホリン(25.5
g)を淡黄色結晶として得た。一部をジイソプロピルエ
ーテルで再結晶して淡黄色結晶を得、各種測定に用い
た。 mp 79-80℃ 元素分析 C11H14N2O3として Calcd: C, 59.45; H, 6.35; N, 12.60. Found: C, 59.68; H, 6.25; N, 12.75. IR (KBr) cm-1: 3350, 1518, 1344, 1111, 1009, 864,
7441 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.37-2.55 (4H, m), 3.59
(2H, s), 3.65-3.80 (4H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4H
z), 8.18 (2H, d, J=8.4Hz).
【0061】参考例11 4−(4−ニトロベンジル)モルホリン(25.8g)
をエタノール(300ml)に溶解させ、乾燥10%パ
ラジウム炭素(1.00g)を加え、水素雰囲気下、常
温常圧で20時間撹拌した。パラジウム炭素を濾過操作
により除き、濾液を濃縮した後、残渣をカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)で精製することにより、4−
(4−アミノベンジル)モルホリン(430mg)を淡
黄色結晶として得た。 mp 98-99℃ 元素分析 C11H16N2Oとして Calcd: C, 68.72; H, 8.39; N, 14.57. Found: C, 68.57; H, 8.25; N, 14.59. IR (KBr) cm-1: 3350, 2804, 1635, 1516, 1282, 1111,
1005, 8601 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.32-2.52 (4H, m), 3.39
(2H, s), 3. 45-3.80 (6H, m), 6.64 (2H, d, J=8.2H
z), 7.09 (2H, d, J=8.2Hz). 参考例12 臭化4−ニトロベンジル(25.0g)をTHF(25
0ml)に溶解させ、0℃でピロリジン(24.1m
l)を加えた。この反応液を室温で60時間撹拌した
後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することによ
り、1−(4−ニトロベンジル)ピロリジン(23.5
g)を橙色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.75-1.85 (4H, m), 2.43
-2.58 (4H, m), 3.71 (2H, s), 7.51 (2H, d, J=8.6H
z), 8.18 (2H, d, J=8.6Hz).
【0062】参考例13 1−(4−ニトロベンジル)ピロリジン(23.5g)
をエタノール(100ml)に溶解させ、乾燥10%パ
ラジウム炭素(1.00g)を加え、水素雰囲気下、常
温常圧で20時間撹拌した。パラジウム炭素を濾過操作
により除き、濾液を濃縮した後、残渣をカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/トリエチルアミン=10/
1)で精製することにより、1−(4−アミノベンジ
ル)ピロリジン(8.54g)を橙色油状物として得
た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.60-1.90 (4H, m), 2.35
-2.55 (4H, m), 3.45-3.70 (4H, m), 6.64 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.11 (2H, d, J=8.4Hz). 参考例14 臭化4−ニトロベンジル(25.0g)をTHF(25
0ml)に溶解させ、0℃で50%ジメチルアミン水溶
液(29ml)を加えた。この反応液を室温で60時間
撹拌した後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製するこ
とにより、ジメチル−4−ニトロベンジルアミン(2
0.7g)を橙色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.26 (6H, s), 3.52 (2H,
s), 7.50 (2H, d, J=8.8Hz), 8.19 (2H, d, J=8.8Hz).
【0063】参考例15 ジメチル−4−ニトロベンジルアミン(20.7g)を
エタノール(100ml)に溶解させ、乾燥10%パラ
ジウム炭素(1.00g)を加え、水素雰囲気下、常温
常圧で20時間撹拌した。パラジウム炭素を濾過操作に
より除き、濾液を濃縮した後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)で精製することにより、4−ア
ミノベンジルジメチルアミン(8.75g)を淡黄色油
状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.21 (6H, s), 3.31 (2H,
s), 3.53-3.70 (2H, br), 6.65 (2H, d, J=8.4Hz), 7.
08 (2H, d, J=8.4Hz). 参考例16 塩化3−ニトロベンジル(25.0g)をTHF(25
0ml)に溶解させ、ピペリジン(36ml)を加え
た。この反応液を室温で20時間撹拌した後、水(50
0ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル)で精製することにより、1−(3−
ニトロベンジル)ピペリジン(32.2g)を淡黄色油
状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.40-1.66 (6H, m), 2.33
-2.44 (4H, m), 3.54 (2H, s), 7.47 (1H, t, J=8.0H
z), 7.67 (1H, d, J=8.0Hz), 8.10 (1H, d, J=8.0Hz),
8.20 (1H, s).
【0064】参考例17 1−(3−ニトロベンジル)ピペリジン(32.2g)
をエタノール(100ml)に溶解させ、乾燥10%パ
ラジウム炭素(1.61g)を加え、水素雰囲気下、常
温常圧で24時間撹拌した。パラジウム炭素を濾過操作
により除き、濾液を濃縮した後、残渣をジイソプロピル
エーテル−ヘキサンで再結晶することにより、1−(3
−アミノベンジル)ピペリジン(15.8g)を無色結
晶として得た。 mp 109-110℃ 元素分析 C12H18N2として Calcd: C, 75.74; H, 9.53; N, 14.72. Found: C, 75.81; H, 9.13; N, 14.87. IR (KBr) cm-1: 3398, 3184, 2948, 1643, 1606, 1454,
1302, 1101, 995, 795,775, 6981 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.35-1.65 (6H, m), 2.25
-2.45 (4H, m), 3.38 (2H, s), 3.50-3.75 (2H, br),
6.57 (1H, br d, J=7.9Hz), 6.65-6.75 (2H, m),7.08
(1H, t, J=7.9Hz).
【0065】参考例18 4−(2−ブロモエチル)ニトロベンゼン(25.0
g)をDMF(100ml)に溶解させ、ピペリジン
(12.9ml)と炭酸カリウム(18.0g)を加え
た。70℃で15時間撹拌した後、水(900ml)を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル)で精製することにより、1−[2−(4−ニト
ロフェニル)エチル]ピペリジン(24.8g)を橙色
油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.39-1.75 (6H, m), 2.35
-2.65 (6H, m) , 2.85-3.00 (2H, m), 7.36 (2H, d, J=
8.8Hz), 8.14 (2H, d, J=8.8Hz). 参考例19 1−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]ピペリジン
(24.8g)をエタノール(100ml)に溶解さ
せ、乾燥10%パラジウム炭素(1.24g)を加え、
水素雰囲気下、常温常圧で86時間撹拌した。パラジウ
ム炭素を濾過操作により除き、濾液を濃縮することによ
り、1−[2−(4−アミノフェニル)エチル]ピペリ
ジン(21.7g)を淡褐色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.40-1.80 (6H, m), 2.35
-2.60 (6H, m), 2.60-2.80 (2H, m), 3.40-3.70 (2H, b
r), 6.62 (2H, d, J=8.4Hz), 7.00 (2H, d, J=8.4Hz).
【0066】参考例20 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(1.50g)をメタノール(35ml)に溶解
させ、濃硫酸(0.1ml)を加え、9時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却後、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル(100m
l)に溶解させ、二酸化マンガン(9g)を加えて48
時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却後、マンガ
ンを濾過操作により除き、濾液を濃縮した。得られた残
渣をメタノール(15ml)に溶解させ、1N水酸化ナ
トリウム水溶液(10ml)を加え4時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却後、希塩酸を加えて酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエー
テルで再結晶することにより、7−フェニルナフタレン
−2−カルボン酸(783mg)を無色結晶として得
た。 mp 244-245℃ 元素分析 C17H12O2として Calcd: C, 82.24; H, 4.87. Found: C, 82.10; H, 4.85. IR (KBr) cm-1: 3053, 1701, 1684, 1429, 1302, 860,
756, 6961 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 7.37-7.57 (3H, m), 7.70
-7.77 (2H, m), 7.86-8.02 (3H, m), 8.10-8.20 (2H,
m) , 8.77 (1H, s).
【0067】参考例21 4−ニトロベンジルアルコール(4.59g)のメタノ
ール(300ml)溶液に塩化銅(I)(17.8g)
を室温で加え、続いて水素化ホウ素カリウム(11.3
g)を40分かけて少しずつ加えた。この反応液を室温
で2時間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=
3/1)で精製することにより、4−アミノベンジルア
ルコール(1.31g)を淡黄色結晶として得た。 mp 53-55℃ 元素分析 C7H9NOとして Calcd: C, 68.27; H, 7.37; N, 11.37. Found: C, 68.43; H, 7.43; N, 11.49. IR (KBr) cm-1: 3375, 3219, 1614, 1514, 1470, 1259,
1041, 854, 827, 748,5091 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 3.50-3.85 (2H, br), 4.5
6 (2H, s), 6.68 (2H, d, J=8.4Hz), 7.17 (2H, d, J=
8.4Hz).
【0068】参考例22 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(500mg)をTHF(10ml)に溶解さ
せ、塩化オキサリル(262μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をDMF(5ml)に溶解させ、0℃で4−アミノベ
ンジルアルコール(246mg)のピリジン(10m
l)溶液を滴下した。この反応液を0℃で3時間撹拌し
た後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸
エチル−アセトンで再結晶することにより、N−[4−
(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−フェニル−3,
4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(486
mg)を淡褐色結晶として得た。 mp 207-210℃ 元素分析 C24H21NO2・0.5H2Oとして Calcd: C, 79.10; H, 6.08; N, 3.84. Found: C, 79.35; H, 5.97; N, 3.86. IR (KBr) cm-1: 3332, 1651, 1618, 1597, 1527, 1412,
1317, 831, 764, 7001 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.50-2.66 (2H, m), 2.
80-2.95 (2H, m), 4.46(2H, s), 7.23-7.72 (13H, m),
9.91 (1H, s).
【0069】参考例23 アルゴン雰囲気下、7−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)−1−テトラロン(9.02g)、4−メチルフェ
ニルホウ酸(5.00g)、炭酸カリウム(8.46
g)、トルエン(300ml)、エタノール(30m
l)、および水(30ml)からなる混合物を室温で3
0分撹拌し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(1.06g)を加え、14時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却し、有機層を分離、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ト
ルエン=1/10)で精製することにより、7−(4−
メチルフェニル)−1−テトラロン(5.23g)を無
色結晶として得た。 mp 86-87℃ 元素分析 C17H16Oとして Calcd: C, 86.41; H, 6.82. Found: C, 86.30; H, 6.69. IR (KBr) cm-1: 2947, 1682, 1606, 1489, 1435, 1323,
1223, 1178, 8101 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.10-2.24 (2H, m), 2.39
(3H, s), 2.69 (2H, t,J=6.6Hz), 3.00 (2H, t, J=6.0
Hz), 7.21-7.35 (3H, m), 7.52 (2H, d, J=8.4Hz), 7.7
1 (1H, dd, J=2.2, 8.2Hz), 8.27 (1H, d, J=2.2Hz).
【0070】参考例24 アルゴン雰囲気下、7−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)−1−テトラロン(17.5g)、4−フルオロフ
ェニルホウ酸(10.0g)、炭酸カリウム(16.6
g)、トルエン(500ml)、エタノール(50m
l)、および水(50ml)からなる混合物を室温で3
0分撹拌し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(2.08g)を加え、14時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却し、有機層を分離、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ト
ルエン=1/10)で精製することにより、7−(4−
フルオロフェニル)−1−テトラロン(13.8g)を
褐色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.10-2.24 (2H, m), 2.70
(2H, t, J=6.6Hz), 3.01 (2H, t, J=6.0Hz), 7.07-7.1
9 (2H, m), 7.30 (1H, d, J=7.6Hz), 7.53-7.62(2H,
m),7.67 (1H, dd, J=2.2, 8.2Hz), 8.23 (1H, d, J=2.2
Hz).
【0071】参考例25 ナトリウムメトキシド(5.63g)、炭酸ジメチル
(33ml)および7−(4−メチルフェニル)−1−
テトラロン(4.93g)からなる混合物を30分間加
熱還流した。この反応液を0℃に冷却した後、3N塩酸
(80ml)を少しずつ加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をTHF
(30ml)に溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウム
(494mg)を加え、メタノール(3ml)を30分
かけて滴下した。この反応液を0℃で4時間撹拌した
後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をメタノー
ル(20ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液
(20ml)を加えて4時間加熱還流した。この反応液
を冷却した後濃塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。これをジグライム
(20ml)に溶解し、濃塩酸(4ml)を加え、10
0℃で2時間撹拌した後、水(500ml)を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を0.5N水酸
化ナトリウム水溶液(400ml)に溶解させ、ジエチ
ルエーテルで洗浄後、水層を分離し、濃塩酸で酸性とし
た。これを酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留
去した。得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエ
ーテルで再結晶することにより、7−(4−メチルフェ
ニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボン酸
(1.96g)を淡褐色結晶として得た。 mp 230-231℃ 元素分析 C18H16O2として Calcd: C, 81.79; H, 6.10. Found: C, 81.62; H, 6.11. IR (KBr) cm-1: 3023, 2908, 1697, 1682, 1626, 1431,
1300, 928, 8101 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.61-2.71
(2H, m), 2.89-2.98 (2H, m), 7.22-7.28 (3H, m), 7.
45-7.51 (4H, m), 7.73 (1H, s).
【0072】参考例26 ナトリウムメトキシド(15.5g)、炭酸ジメチル
(91ml)および7−(4−フルオロフェニル)−1
−テトラロン(13.8g)からなる混合物を30分間
加熱還流した。この反応液を0℃に冷却した後、3N塩
酸(200ml)を少しずつ加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をTH
F(90ml)に溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウ
ム(1.36g)を加え、メタノール(9ml)を30
分かけて滴下した。この反応液を0℃で4時間撹拌した
後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄した後、溶媒を減圧留去し
た。得られた残渣をメタノール(80ml)に溶解し、
1N水酸化ナトリウム水溶液(100ml)を加えて4
時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却し、濃塩酸
で酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。これをジグライム(50ml)に溶解
し、濃塩酸(10ml)を加え、100℃で2時間撹拌
した後、水(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣を0.5N水酸化ナトリウム水溶液
(400ml)に溶解させ、ジエチルエーテルで洗浄
後、水層を分離し、濃塩酸で酸性とした。これを酢酸エ
チルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶す
ることにより、7−(4−フルオロフェニル)−3,4
−ジヒドロナフタレン−2−カルボン酸(6.01g)
を淡褐色結晶として得た。 mp 213-214℃ 元素分析 C17H13O2Fとして Calcd: C, 76.11; H, 4.88. Found: C, 76.02; H, 4.97. IR (KBr) cm-1: 2953, 1695, 1518, 1431, 1300, 1281,
1246, 930, 8241 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.61-2.72 (2H, m), 2.90
-2.99 (2H, m), 7.08-7.19 (2H, m), 7.23-7.29 (1H,
m), 7.41-7.58 (4H, m), 7.72 (1H, s).
【0073】参考例27 N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−フェ
ニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(566mg)、塩化リチウム(135mg)、トリ
エチルアミン(446μl)およびジクロロメタン(5
0ml)からなる混合物に塩化メタンスルホニル(17
2μl)を加え、室温で2時間撹拌した。この反応液に
希塩酸を加え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶すること
により、 N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7
−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボ
キサミド(494mg)を無色結晶として得た。 mp 176-177℃ 元素分析 C24H20NOClとして Calcd: C, 77.10; H, 5.39; N, 3.75. Found: C, 76.95; H, 5.47; N, 3.82. IR (KBr) cm-1: 3327, 1649, 1618, 1527, 1412, 1317,
831, 764, 7001 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.55-2.68 (2H, m), 2.
85-2.95 (2H, m), 4.74(2H, s), 7.30-7.80 (13H, m),
10.05 (1H, s).
【0074】参考例28 4−ニトロベンジルアルコール(10.0g)、塩化t
ert−ブチルジメチルシリル(11.8g)、イミダ
ゾール(11.2g)およびDMF(50ml)からな
る混合物を室温で1.5時間撹拌した後、水(500m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン=1/7)で精製することによ
り、tert−ブチルジメチル−4−ニトロベンジロキ
シシラン(17.5g)を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 0.13 (6H, s), 0.96 (9H,
s), 4.83 (2H, s), 7.48 (2H, d, J=8.6Hz), 8.20 (2
H, d, J=8.6Hz). 参考例29 tert−ブチルジメチル−4−ニトロベンジロキシシ
ラン(16.5g)をエタノール(80ml)に溶解さ
せ、乾燥5%パラジウム炭素(0.83g)を加え、水
素雰囲気下、常温常圧で7.5時間撹拌した。パラジウ
ム炭素を濾過操作により除き、濾液を濃縮した後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=
1/4)で精製することにより、4−アミノベンジロキ
シ−tert−ブチルジメチルシラン(13.8g)を
無色油状物として得た。 IR (neat) cm-1: 3359, 2954, 2856, 1626, 1518, 147
1, 1375, 1257, 1072, 837, 7771 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 0.07 (6H,
s), 0.92 (9H, s), 3.50−3.
70 (2H, br), 4.62 (2H,
s), 6.65 (2H, d, J=8.4H
z), 7.11 (2H, d, J=8.4H
z).
【0075】参考例30 7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタ
レン−2−カルボン酸(4.02g)をTHF(60m
l)に溶解させ、塩化オキサリル(1.99ml)とD
MF1滴を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留
去した後、残渣をTHF(30ml)に溶解させ、室温
で4−アミノベンジロキシ−tert−ブチルジメチル
シラン(3.97g)とトリエチルアミン(2.56m
l )のTHF(30ml)溶液を滴下した。この反応
液を室温で19時間撹拌した後、水(300ml)を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/トルエン/ヘキサン=1/5/5)で精製し
た。得られた油状物をアセトン(60ml)に溶解さ
せ、6N塩酸(2ml)を加えて室温で30分撹拌し
た。この反応液に0.5%水酸化ナトリウム水溶液(5
00ml)とジイソプロピルエーテル(200ml)を
加え、室温で5分撹拌した。生じた沈殿を濾取し、アセ
トン−ジイソプロピルエーテルで再結晶することによ
り、N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−
(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン
−2−カルボキサミド(4.54g)を淡褐色結晶とし
て得た。 mp 219-220℃ 元素分析 C25H23NO2として Calcd: C, 81.27; H, 6.27; N, 3.79. Found: C, 81.23; H,5.99; N, 3.80. IR (KBr) cm-1: 3315, 1647, 1618, 1597, 1531, 1414,
1321, 8101 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (3H, s), 2.55-2.
65 (2H, m), 2.83-2.93(2H, m), 4.46 (2H, d, J=5.6H
z), 5.13 (1H, t, J=5.6Hz), 7.23-7.33 (5H, m), 7.44
-7.58 (5H, m), 7.69 (2H, d, J=8.4Hz), 9.93 (1H,
s).
【0076】参考例31 N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−(4
−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボキサミド(2.20g)、塩化リチウム(50
5mg)、トリエチルアミン(1.67ml)、DMA
P(触媒量)およびジクロロメタン(200ml)から
なる混合物に塩化メタンスルホニル(645μl)を加
え、室温で42時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、
0.5N塩酸(200ml)を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサン
で再結晶することにより、N−[4−(クロロメチル)
フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジ
ヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(973mg)
を無色結晶として得た。 mp 178-179℃ 元素分析 C25H22NOClとして Calcd: C, 77.41; H, 5.72; N, 3.61. Found: C, 77.34; H, 5.89; N, 3.65. IR (KBr) cm-1: 3332, 1651, 1620, 1529, 1412, 1319,
8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (3H, s), 2.55-2.
68 (2H, m), 2.83-2.93(2H, m), 4.74 (2H, s), 7.24-
7.60 (10H, m), 7.76 (2H, d, J=8.6Hz), 10.04(1H,
s).
【0077】参考例32 アルゴン雰囲気下、6−メトキシ−1−インダノン(1
0.0g)をキシレン(100ml)に溶解させ、3塩
化アルミニウム(16.4g)を加えて、2時間加熱還
流した。この反応液を室温に冷却し、3N塩酸(100
ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル)で精製することにより、6−ヒドロキ
シ−1−インダノン(7.36g)を淡褐色結晶として
得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.67-2.76 (2H, m), 3.02
-3.11 (2H, m), 5.61 (1H, s), 7.10-7.21 (2H, m), 7.
36 (1H, d, J=8.0Hz). 参考例33 アルゴン雰囲気下、6−ヒドロキシ−1−インダノン
(7.36g)とトリエチルアミン(20.9ml)を
ジクロロメタン(120ml)に溶解させ、トリフルオ
ロメタンスルホン酸無水物(8.78ml)を0℃で滴
下した。この反応液を0℃で1時間撹拌した後、水(2
00ml)を加えた。有機層を分離し、水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
ヘキサン=1/4)で精製することにより、6−(トリ
フルオロメタンスルホキシ)−1−インダノン(11.
5g)を褐色油状物として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.75-2.83 (2H, m), 3.17
-3.24 (2H, m), 7.50 (1H, dd, J=2.4, 8.4Hz), 7.60
(1H, d, J=8.4Hz), 7.64 (1H, d, J=2.4Hz).
【0078】参考例34 アルゴン雰囲気下、6−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)−1−インダノン(11.5g)、4−メチルフェ
ニルホウ酸(6.69g)、炭酸カリウム(11.3
g)、トルエン(400ml)、エタノール(40m
l)、および水(40ml)からなる混合物を室温で3
0分撹拌し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(1.42g)を加え、17時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却し、有機層を分離、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ト
ルエン=1/10)で精製し、酢酸エチル−ヘキサンで
再結晶することにより、6−(4−メチルフェニル)−
1−インダノン(5.20g)を淡褐色結晶として得
た。 mp 121-122℃ 元素分析 C16H14Oとして Calcd: C, 86.45; H, 6.35. Found: C, 86.46; H,6.23. IR (KBr) cm-1: 1703, 1614, 1483, 1448, 1404, 1304,
8141 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H,
s), 2.70−2.79 (2H, m), 3.
13−3.22 (2H, m), 7.23−7.2
9 (2H, m), 7.48−7.57 (3H,
m), 7.83 (1H, dd, J=1.8,
8.0Hz), 7.96 (1H, s).
【0079】参考例35 6−(4−メチルフェニル)−1−インダノン(4.9
7g)のTHF(33ml)溶液を、加熱還流させた6
0%水素化ナトリウム(3.26g)、水素化カリウム
(触媒量)、炭酸ジメチル(6.65ml)およびTH
F(100ml)からなる混合物中に滴下し、6時間加
熱還流させた。この反応液を0℃に冷却し、2N塩酸
(150ml)を少しずつ加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/トルエン=1/
3)で精製して褐色固体を得た。これをジクロロメタン
(100ml)に溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウ
ム(391mg)を加え、メタノール(10ml)を滴
下した。この反応液を0℃で1.5時間撹拌した後、水
(500ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をメタノール
(30ml)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液
(40ml)を加えて2時間加熱還流した。この反応液
を室温に冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで洗浄し
た。水層を濃塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。これをジグライム(30
ml)に溶解し、濃塩酸(6ml)を加え、100℃で
2時間撹拌した後、0.5%炭酸水素ナトリウム水溶液
(500ml)とヘキサン(500ml)を加え、生じ
た沈殿物を濾取することにより、5−(4−メチルフェ
ニル)インデン−2−カルボン酸(2.72g)を褐色
結晶として得た。 mp 226-229℃(分解) 元素分析 C17H14O2・0.1H2Oとして Calcd: C, 80.99; H, 5.68. Found: C, 80.92; H,5.55. IR (KBr) cm-1: 2999, 1670, 1572, 1259, 8081 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (3H,
s), 3.63−3.70 (2H, m),
7.28 (2H,d, J=8.0Hz), 7.5
3−7.73 (5H, m), 7.83 (1H,
d, J=6.0Hz).
【0080】参考例36 ヘキサメチレンイミン(15.0g)、ヨウ化エチル
(14.5ml)、炭酸カリウム(31.3g)および
エタノール(300ml)からなる混合物を6時間加熱
還流した。溶媒を減圧留去した後、残渣にジエチルエー
テルを加え、不溶物を濾過操作により除いた。濾液を濃
縮後、減圧蒸留を行うことにより、1−エチルペルヒド
ロアゼピン(4.56g)を無色油状物として得た。 bp 73-76℃/70mmHg IR (neat) cm-1: 2927, 1452, 1352, 1190, 1140, 10931 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.05 (3H, t, J=7.2Hz),
1.55-1.72 (8H, m), 2.47-2.65 (6H, m). 参考例37 ヘキサメチレンイミン(15.0g)、1−ヨウ化プロ
ピル(29.5ml)、炭酸カリウム(31.3g)お
よびエタノール(300ml)からなる混合物を42時
間加熱還流した。溶媒を減圧留去した後、残渣にジエチ
ルエーテルを加え、不溶物を濾過操作により除いた。濾
液を濃縮後、減圧蒸留を行うことにより、1−プロピル
ペルヒドロアゼピン(2.50g)を無色油状物として
得た。 bp 70-74℃/50mmHg IR (neat) cm-1: 2926, 1749, 1458, 1375, 1259, 118
4, 1138, 10821 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 0.87 (3H, t, J=7.5Hz),
1.40-1.80 (10H, m), 2.36-2.46 (2H, m), 2.55-2.67
(4H, m).
【0081】参考例38 ヘプタメチレンイミン(10.0g)、ヨウ化エチル
(8.48ml)、炭酸カリウム(18.3g)および
エタノール(200ml)からなる混合物を13時間加
熱還流した。溶媒を減圧留去した後、残渣にジエチルエ
ーテルを加え、不溶物を濾過操作により除いた。濾液を
濃縮後、減圧蒸留を行うことにより、1−エチルペルヒ
ドロアゾシン(2.29g)を無色油状物として得た。 bp 76-78℃/40mmHg IR (neat) cm-1: 2920, 1475, 1446, 1371, 1252, 122
5, 1161, 10931 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.03 (3H, t, J=6.9Hz),
1.48-1.72 (10H, m), 2.42-2.60 (6H, m).
【0082】参考例39 アルゴン雰囲気下、(E)−3−(トリフルオロメタン
スルホキシ)桂皮酸メチル(9.00g)、4−メチル
フェニルホウ酸(4.73g)、炭酸カリウム(8.0
2g)、トルエン(300ml)、エタノール(30m
l)、および水(30ml)からなる混合物を室温で3
0分撹拌し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(1.01g)を加え、24時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却し、有機層を分離、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ト
ルエン/ヘキサン=1/5/5)で精製することによ
り、無色油状物を得た。これをメタノール(50ml)
に溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)
を加え1時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却
後、濃塩酸を加えて酸性とし、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチ
ル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより、
(E)−3−(4−メチルフェニル)桂皮酸(5.15
g)を無色結晶として得た。 mp 192-194℃ 元素分析 C16H14O2・0.1H2Oとして Calcd: C, 80.04; H, 5.96. Found: C, 80.13; H, 5.94. IR (KBr) cm-1: 2922, 1687, 1628, 1435, 1321, 1282,
1225, 7981 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.41 (3H, s), 6.52 (1H,
d, J=16.0Hz), 7.23-7.30 (2H, m), 7.40-7.53 (4H,
m), 7.56-7.65 (1H, m), 7.73 (1H, s), 7.85 (1H, d,
J=16.0Hz).
【0083】参考例40 (E)−3−(4−メチルフェニル)桂皮酸(5.00
g)をTHF(50ml)に溶解させ、塩化オキサリル
(2.38ml)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹
拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(50m
l)に溶解させ、室温で4−アミノベンジロキシ−te
rt−ブチルジメチルシラン(5.48g)とトリエチ
ルアミン(3.53ml )を加えた。この反応液を室
温で3時間撹拌した後、水(200ml)を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ト
ルエン/ヘキサン=1/5/5)で精製した。得られた
油状物をアセトン(50ml)に溶解させ、6N塩酸
(1ml)を加えて室温で30分撹拌した。この反応液
に0.5%水酸化ナトリウム水溶液(500ml)とジ
イソプロピルエーテル(200ml)を加え、室温で5
分撹拌した。生じた沈殿を濾取し、アセトン−ジイソプ
ロピルエーテルで再結晶することにより、(E)−N−
[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3−(4−メ
チルフェニル)桂皮アミド(6.18g)を淡黄色結晶
として得た。 mp 220-223℃ 元素分析 C23H21NO2として Calcd: C, 80.44; H, 6.16; N, 4.08. Found: C, 80.12; H, 6.15; N, 4.00. IR (KBr) cm-1: 3294, 1662, 1624, 1603, 1541, 1516,
1414, 1346, 1250, 1184, 999, 7871 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.36 (3H, s), 4.46 (2
H, s), 6.93 (1H, d, J=15.4Hz), 7.22-7.33 (4H, m),
7.46-7.71 (8H, m), 7.89 (1H, s), 10.18 (1H,s).
【0084】参考例41 (E)−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−
3−(4−メチルフェニル)桂皮アミド(3.00
g)、塩化リチウム(741mg)、トリエチルアミン
(3.06ml)、DMAP(触媒量)およびジクロロ
メタン(300ml)からなる混合物に塩化メタンスル
ホニル(1.15ml)を加え、室温で13時間撹拌し
た。この反応液に4N塩酸酢酸エチル溶液(3.3m
l)を加え、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)
で精製し、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結
晶することにより、(E)−N−[4−(クロロメチ
ル)フェニル]−3−(4−メチルフェニル)桂皮アミ
ド(2.00g)を無色結晶として得た。 mp 178-180℃ 元素分析 C23H20NOCl・0.1H2Oとして Calcd: C, 75.96; H, 5.60; N, 3.85. Found: C, 75.93; H, 5.50; N, 3.88. IR (KBr) cm-1: 3344, 3045, 1664, 1628, 1531, 1412,
1338, 1248, 1176, 968, 793, 6581 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.41 (3H, s), 4.58 (2H,
s), 6.61 (1H, d, J=15.6Hz), 7.25-7.31 (2H, m), 7.
33-7.53 (7H, m), 7.55-7.67 (3H, m), 7.74 (1H, s),
7.83 (1H, d, J=15.6Hz).
【0085】参考例42 −78℃に冷却した2−ブロモピリジン(10.0g)
のジエチルエーテル(200ml)溶液に、1.6Mブ
チルリチウムヘキサン溶液(39.6ml)を10分か
けて滴下し、−78℃で1時間撹拌した後、4−ニトロ
ベンズアルデヒドのTHF(50ml)溶液を滴下し
た。この反応液を−78℃で3時間撹拌した後、水(1
00ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/トルエン=1/2)で精製し、ジ
イソプロピルエーテルで再結晶することにより、(4−
ニトロフェニル)(2−ピリジル)メタノール(4.5
0g)を橙色結晶として得た。 mp 114-115℃ 元素分析 C12H10N2O3として Calcd: C, 62.61; H, 4.38; N, 12.17. Found: C, 62.61; H, 4.27; N, 12.16. IR (KBr) cm-1: 3113, 2852, 1595, 1506, 1437, 1336,
1267, 1068, 1047, 1007, 847, 814, 777, 756, 743,
7061 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 5.44 (1H, br s), 5.86
(1H, s), 7.14-7.29 (2H,m), 7.55-7.73 (3H, m), 8.20
(2H, d, J=8.8Hz), 8.59 (1H, d, J=5.0Hz).
【0086】参考例43 (4−ニトロフェニル)(2−ピリジル)メタノール
(2.30g)をエタノール(50ml)に溶解させ、
乾燥10%パラジウム炭素(0.12g)を加え、水素
雰囲気下、常温常圧で19時間撹拌した。パラジウム炭
素を濾過操作により除き、濾液を濃縮した後、残渣を酢
酸エチル−ヘキサンで再結晶して、(4−アミノフェニ
ル)(2−ピリジル)メタノール(1.90g)を淡黄
色結晶として得た。 mp 139-140℃ 元素分析 C12H12N2Oとして Calcd: C, 71.98; H, 6.04; N, 13.99. Found: C, 71.76; H, 6.01; N, 13.82. IR (KBr) cm-1: 3292, 1612, 1589, 1512, 1473, 1439,
1263, 1055, 816, 752,5691 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 3.65 (2H, br s), 5.14
(1H, br s), 5.65 (1H, s), 6.65 (2H, d, J=8.8Hz),
7.10-7.22 (4H, m), 7.61 (1H, dt, J=1.8, 7.6Hz)8.55
(1H, d, J=4.8Hz).
【0087】参考例44 アルゴン雰囲気下、3−ヒドロキシけい皮酸エチル(m
p88−89℃;20.0g)とトリエチルアミン(3
4.5ml)をジクロロメタン(200ml)に溶解さ
せ、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(31.6
g)を−5℃で滴下(40分)した。この反応液を−5
℃から0℃で20分間撹拌した後、水(200ml)を
加えた。有機層を分離後、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/4)で精製しヘキサンで結晶化することによ
り、3−(トリフルオロメタンスルホキシ)けい皮酸エ
チル(33.5g)を得た。 mp 52-53℃1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 3.83 (3H, s), 6.48 (1H,
d, J=16.0Hz), 7.30 (1H, m), 7.41 (1H, t, J=1.6H
z), 7.51 (2H, m), 7.67 (1H, d, J=16.0Hz).
【0088】参考例45 アルゴン雰囲気下、3−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)けい皮酸エチル(3.10g)、4−メチルフェニ
ルホウ酸(1.63g)、炭酸カリウム(2.76
g)、トルエン(100ml)、エタノール(10m
l)、および水(10ml)からなる混合物を室温で3
0分撹拌し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0.46g)を加え、18時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却し、有機層を分離、飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/6)で精製すること
により、3−(4−メチルフェニル)けい皮酸エチル
(2.21g)を無色油状物として得た。この油状物
(2.20g)をテトラヒドロフラン(20ml)に溶
解し、2N水酸化ナトリウム水溶液(8.7ml)を加
えて50℃で2時間撹拌した。この反応液を冷却し硫酸
水素カリウムを加えて酸性とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をイ
ソプロピルエーテルで洗浄して、3−(4−メチルフェ
ニル)けい皮酸(1.54g)を無色結晶として得た。 mp 186-187℃1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.41 (3H, s), 6.53 (1H,
d, J=16.0Hz), 7.28 (2H, d, J=7.4Hz), 7.46-7.52 (4
H, m), 7.50 (1H, s), 7.63 (1H, m), 7.86 (1H,d, J=1
6.0Hz).
【0089】参考例46 アルゴン雰囲気下、3−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)けい皮酸エチル(3.10g)、2−メチルフェニ
ルホウ酸( mp165−166℃;1.63g)、炭
酸カリウム(2.76g)、トルエン(100ml)、
エタノール(10ml)、および水(10ml)からな
る混合物を室温で30分撹拌し、テトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0.46g)を加え、1
8時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却し、有機
層を分離、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/
6)で精製することにより、3−(4−メチルフェニ
ル)けい皮酸エチル(2.51g)を淡黄色油状物とし
て得た。この油状物(2.50g)をテトラヒドロフラ
ン(20ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液
(10.0ml)を加えて50℃で2時間撹拌した。こ
の反応液を冷却し硫酸水素カリウムを加えて酸性とし、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し
た。得られた残渣をイソプロピルエーテルで洗浄して、
3−(2−メチルフェニル)けい皮酸(1.96g)を
無色結晶として得た。 mp 124-125℃1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.27 (3H, s), 6.49 (1H,
d, J=16.0Hz), 7.23-7.30 (4H, m), 7.36-7.57 (4H,
m), d, J=7.4Hz), 7.84 (1H, d, J=16.0Hz).
【0090】参考例47 アルゴン雰囲気下、3−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)けい皮酸エチル(3.10g)、2, 5−ジメチル
フェニルホウ酸(mp184−186℃;1.80
g)、炭酸カリウム(2.76g)、トルエン(100
ml)、エタノール(10ml)、および水(10m
l)からなる混合物を室温で30分撹拌し、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.46g)
を加え、27時間加熱還流した。この反応液を室温に冷
却し、有機層を分離、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/6)で精製することにより、3−(2, 5−ジ
メチルフェニル)けい皮酸エチル(2.66g)を淡黄
色油状物として得た。この油状物(2.50g)をテト
ラヒドロフラン(20ml)に溶解し、2N水酸化ナト
リウム水溶液(10.0ml)を加えて50℃で2時間
撹拌した。この反応液を冷却し硫酸水素カリウムを加え
て酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣をイソプロピルエーテルで
洗浄して、3−(2, 5−ジメチルフェニル)けい皮酸
(1.96g)を無色結晶として得た。 mp 156-157℃1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.23 (3H, s), 2.60 (3H,
s), 6.49 (1H, d, J=16.0Hz), 7.06 (1H, s), 7.14 (2
H, ABq, J=7.8Hz), 7.35-7.55 (4H, m), 7.36-7.57 (4
H, m), 7.84 (1H, d, J=16.0Hz).
【0091】参考例48 アルゴン雰囲気下、3−(トリフルオロメタンスルホキ
シ)けい皮酸エチル(3.10g)、3−ニトロフェニ
ルホウ酸(2.00g)、炭酸カリウム(2.76
g)、トルエン(100ml)、エタノール(10m
l)、および水(10ml)からなる混合物を室温で3
0分撹拌し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0.46g)を加え、24時間加熱還流し
た。この反応液を室温に冷却し、有機層を分離、飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/6)で精製すること
により、3−(3−ニトロフェニル)けい皮酸エチル
(2.40g)を淡黄色結晶として得た。この結晶
(2.40g)をテトラヒドロフラン(20ml)に溶
解し、2N水酸化ナトリウム水溶液(8.5ml)を加
えて50℃で2時間撹拌した。この反応液を冷却し硫酸
水素カリウムを加えて酸性とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をイ
ソプロピルエーテルで洗浄して、3−(3−ニトロフェ
ニル)けい皮酸(1.88g)を淡黄色結晶として得
た。 mp247−248℃1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 6.59 (1H, d, J=16.0H
z), 7.51-7.76 (4H, m),7.70 (1H, d, J=16.0Hz), 7.96
(1H, d, J=9.0Hz), 8.09 (1H, m), 8.22 (1H, m), 8.4
9 (1H, d, J=1.8Hz).
【0092】実施例1(化合物1の製造) 7−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボン酸(200mg)をTHF(5ml)に溶解
させ、塩化オキサリル(82μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(5ml)に溶解させ、室温で1−(4−ア
ミノベンジル)ピペリジン(164mg)とトリエチル
アミン(484μl)を加えた。この反応液を室温で3
時間撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残
渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶する
ことにより、7−シクロヘキシル−N−[4−(ピペリ
ジノメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン
−2−カルボキサミド(化合物1)(223mg)を無
色結晶として得た。 mp 180-181℃ 元素分析 C29H36N2O2として Calcd: C, 81.27; H, 8.47; N, 6.54. Found: C, 81.03; H, 8.42; N, 6.53. IR (KBr) cm-1: 3430, 2931, 1645, 1597, 1514, 1412,
1317, 8241 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.20-1.90 (16H, m), 2.3
0-2.57 (5H, m), 2.60-2.72 (2H, m), 2.85-2.97 (2H,
m), 3.46 (2H, s), 7.05-7.15 (3H, m), 7.25-7.34 (3
H, m), 7.50-7.60 (3H, m).
【0093】実施例2(化合物2の製造) 7−シクロヘキシル−N−[4−(ピペリジノメチル)
フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボ
キサミド(120mg)をDMF(2ml)に溶解さ
せ、ヨウ化メチル(45μl)を加え、室温で24時間
撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで
再結晶することにより、ヨウ化1−[4−(7−シクロ
ヘキシル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキ
サミド)ベンジル]−1−メチルピペリジニウム(化合
物2)(148mg)を無色結晶として得た。 mp 188-191℃ 元素分析 C30H39N2OIとして Calcd: C, 63.15; H, 6.89; N, 4.91; I, 22.24. Found: C, 63.03; H, 6.93; N, 5.03; I, 22.22. IR (KBr) cm-1: 3430, 2929, 1649, 1599, 1520, 1417,
1321, 12481 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.20-1.90 (16H, m),
2.40-2.65 (3H, m), 2.75-2.95 (5H, m), 3.20-3.45 (4
H, m), 4.53 (2H, s), 7.14 (3H, s), 7.38 (1H,s), 7.
49 (2H, d, J=8.6Hz), 7.88 (2H, d, J=8.6Hz), 10.12
(1H, s).
【0094】実施例3(化合物3の製造) 7−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボン酸(100mg)をTHF(3ml)に溶解
させ、塩化オキサリル(41μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(3ml)に溶解させ、室温でP−(4−ア
ミノベンジル)−N,N’−ジエチルホスホンジアミド
(104mg)とトリエチルアミン(60μl)を加え
た。この反応液を室温で72時間撹拌した後、水(10
0ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/メタノール=10/1)で精製し、
ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより、7−
シクロヘキシル−N−[4−[ビス(エチルアミノ)ホ
スホリルメチル]フェニル]−3,4−ジヒドロナフタ
レン−2−カルボキサミド(化合物3)(140mg)
を無色結晶として得た。 mp 163-165℃ 元素分析 C28H38N3O2Pとして Calcd: C, 70.12; H, 7.99; N, 8.76. Found: C, 70.01; H, 7.99; N, 8.93. IR (KBr) cm-1: 3250, 2926, 1645, 1599, 1514, 1414,
1321, 1250, 1182, 11261 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.10 (6H, t, J=7.1Hz),
1.20-1.90 (10H, m), 1.95-2.20 (2H, m), 2.40-2.57
(1H, m), 2.60-2.72 (2H, m), 2.80-3.05 (7H, m), 3.1
2 (1H, s), 7.05-7.15 (3H, m), 7.22-7.32 (3H, m),
7.59 (2H, d, J=8.2Hz), 7.83 (1H, s).
【0095】実施例4(化合物4の製造) 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(1.00g)をTHF(20ml)に溶解さ
せ、塩化オキサリル(523μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(20ml)に溶解させ、室温で1−(4−
アミノベンジル)ピペリジン(837mg)とトリエチ
ルアミン(673μl)を加えた。この反応液を室温で
2時間撹拌した後、水(150ml)を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶す
ることにより、7−フェニル−N−[4−(ピペリジノ
メチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボキサミド(化合物4)(1.15g)を淡褐色
結晶として得た。 mp 163-164℃ 元素分析 C29H30N2O・0.1H2Oとして Calcd: C, 82.08; H, 7.17; N, 6.60. Found: C, 81.94; H, 7.22; N, 6.49. IR (KBr) cm-1: 3336, 2935, 1651, 1527, 1412, 1317,
762, 6981 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.35-1.70 (6H, m), 2.30
-2.45 (4H, m), 2.65-2.80 (2H, m), 2.92-3.04 (2H,
m), 3.46 (2H, s), 7.23-7.62 (14H, m).
【0096】実施例5(化合物5の製造) 7−フェニル−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニ
ル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(240mg)をDMF(3ml)に溶解させ、ヨウ
化メチル(106μl)を加え、室温で60時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで再結晶
することにより、ヨウ化1−メチル−1−[4−(7−
フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキ
サミド)ベンジル]ピペリジニウム(化合物5)(24
7mg)を無色結晶として得た。 mp 183-186℃ 元素分析 C30H33N2OIとして Calcd: C, 63.83; H, 5.89; N, 4.96. Found: C, 63.54; H, 5.82; N, 5.05. IR (KBr) cm-1: 3450, 1649, 1599, 1520, 1417, 13191 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
55-2.70 (2H, m), 2.80-3.00 (5H, m), 3.20-3.45 (4H,
m), 4.53 (2H, s), 7.30-7.70 (11H, m), 7.89(2H, d,
J=8.6Hz), 10.18 (1H, s).
【0097】実施例6(化合物6の製造) 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(500mg)をTHF(10ml)に溶解さ
せ、塩化オキサリル(262μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で4−アミノ
ベンジルジメチルアミン(330mg)とトリエチルア
ミン(337μl )を加えた。この反応液を室温で3
時間撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残
渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/トリエチ
ルアミン=20/1)で精製し、酢酸エチル−ヘキサン
で再結晶することにより、N−[4−(ジメチルアミノ
メチル)フェニル]−7−フェニル−3,4−ジヒドロ
ナフタレン−2−カルボキサミド(化合物6)(131
mg)を無色結晶として得た。 mp 182-184℃ 元素分析 C26H26N2O・0.2H2Oとして Calcd: C, 80.88; H, 6.89; N, 7.26. Found: C, 81.00; H, 6.90; N, 7.19. IR (KBr) cm-1: 3328, 1649, 1529, 1410, 1317, 762,
6981 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.24 (6H, s), 2.65-2.80
(2H, m), 2.94-3.03 (2H, m), 3.41 (2H, s), 7.25-7.
63 (14H, m).
【0098】実施例7(化合物7の製造) 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(500mg)をTHF(10ml)に溶解さ
せ、塩化オキサリル(262μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で1−(4−
アミノベンジル)ピロリジン(388mg)とトリエチ
ルアミン(337μl )を加えた。この反応液を室温
で3時間撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/トリ
エチルアミン=20/1)で精製し、酢酸エチル−ジイ
ソプロピルエーテルで再結晶することにより、7−フェ
ニル−N−[4−(1−ピロリジニルメチル)フェニ
ル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(化合物7)(107mg)を無色結晶として得た。 mp 186-187℃ 元素分析 C28H28N2O・0.1H2Oとして Calcd: C, 81.96; H, 6.93; N, 6.83. Found: C, 81.78; H, 6.84; N, 6.89. IR (KBr) cm-1: 3329, 2962, 1649, 1529, 1410, 1319,
762, 6981 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.75-1.85 (4H, m), 2.45
-2.55 (4H, m), 2.65-2.80 (2H, m), 2.90-3.05 (2H,
m), 3.60 (2H, s), 7.25-7.60 (14H, m).
【0099】実施例8(化合物8の製造) 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(500mg)をTHF(10ml)に溶解さ
せ、塩化オキサリル(262μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で1−(4−
アミノベンジル)モルホリン(423mg)とトリエチ
ルアミン(337μl )を加えた。この反応液を室温
で2時間撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精
製し、酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することにより、
N−[4−(モルホリノメチル)フェニル]−7−フェ
ニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(659mg)を無色結晶として得た。 mp 186-187℃ 元素分析 C28H28N2O2として Calcd: C, 79.22; H, 6.65; N, 6.60. Found: C, 78.89; H, 6.50; N, 6.66. IR (KBr) cm-1: 3450, 1651, 1620, 1597, 1527, 1412,
1319, 1113, 764, 7001H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.
38-2.47 (4H, m), 2.66-2.78 (2H, m), 2.92-3.03 (2H,
m), 3.48 (2H, s), 3.67-3.75 (4H, m), 7.25-7.60 (1
4H, m).
【0100】実施例9(化合物9の製造) 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(500mg)をTHF(10ml)に溶解さ
せ、塩化オキサリル(262μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で1−[2−
(4−アミノフェニル)エチル]ピペリジン(450m
g)とトリエチルアミン(337μl )を加えた。こ
の反応液を室温で1時間撹拌した後、水(100ml)
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留
去した。得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエ
ーテルで再結晶することにより、7−フェニル−N−
[4−(2−ピペリジノエチル)フェニル]−3,4−
ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(化合物9)
(576mg)を淡褐色結晶として得た。 mp 157-159℃ 元素分析 C30H32N2Oとして Calcd: C, 82.53; H, 7.39; N, 6.42. Found: C, 82.29; H, 7.24; N, 6.32. IR (KBr) cm-1: 3332, 2933, 1651, 1524, 1412, 1317,
1257, 1117, 762, 6981H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.
40-1.80 (6H, m), 2.40-2.60 (6H, m), 2.65-2.85 (4H,
m), 2.90-3.00 (2H, m), 7.15-7.60 (14H, m).
【0101】実施例10(化合物10の製造) N−[4−(ジメチルアミノメチル)フェニル]−7−
フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキ
サミド(80mg)をDMF(2ml)に溶解させ、ヨ
ウ化メチル(39μl)を加え、室温で17時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣をメタノール−酢酸エ
チルで再結晶することにより、ヨウ化トリメチル[4−
(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド)ベンジル]アンモニウム(化合物10)
(92mg)を無色結晶として得た。 mp 190-192℃ 元素分析 C27H29N2OI・0.5H2Oとして Calcd: C, 60.79; H, 5.67; N, 5.25. Found: C, 60.81; H, 5.59; N, 5.30. IR (KBr) cm-1: 3450, 1662, 1595, 1520, 1483, 1416,
1319, 1250, 764, 7001H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.
65-2.80 (2H, m), 2.80-2.95 (2H, m), 3.23 (9H, s),
4.98 (2H, s), 7.18 (1H, d, J=8.0Hz), 7.30-7.60 (9
H, m), 7.69 (1H,s), 7.82-7.90 (2H, m), 8.71 (1H,
s).
【0102】実施例11(化合物11の製造) 7−フェニル−N−[4−(1−ピロリジニルメチル)
フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボ
キサミド(70mg)をDMF(2ml)に溶解させ、
ヨウ化メチル(32μl)を加え、室温で17時間撹拌
した。溶媒を減圧留去した後、残渣をメタノール−酢酸
エチルで再結晶することにより、ヨウ化1−メチル−1
−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン
−2−カルボキサミド)ベンジル]ピロリジニウム(化
合物11)(78mg)を淡黄色結晶として得た。 mp 156-160℃ 元素分析 C29H31N2OI・1.0H2Oとして Calcd: C, 61.27; H, 5.85; N, 4.93. Found: C, 61.23; H, 5.89; N, 5.04. IR (KBr) cm-1: 3442, 1655, 1593, 1520, 1416, 1317,
1248, 766, 7001 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.05-2.40 (4H, m), 2.65
-2.76 (2H, m), 2.82-2.95 (2H, m), 3.05 (3H, s), 3.
43-3.57 (2H, m), 3.80-4.00 (2H, m), 4.98 (2H, s),
7.18 (1H, d, J=8.0Hz), 7.30-7.56 (9H, m), 7.70 (1
H, s), 7.80-7.90(2H, m), 8.74 (1H, s).
【0103】実施例12(化合物12の製造) N−[4−(モルホリノメチル)フェニル]−7−フェ
ニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(450mg)をDMF(4ml)に溶解させ、ヨウ
化メチル(198μl)を加え、室温で18時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで再結晶
することにより、ヨウ化4−メチル−4−[4−(7−
フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキ
サミド)ベンジル]モルホリニウム(化合物12)(5
75mg)を淡黄色結晶として得た。 mp 166-170℃ 元素分析 C29H31N2O2I・0.5H2Oとして Calcd: C, 60.53; H, 5.60; N, 4.87. Found: C, 60.41; H, 5.61; N, 4.74. IR (KBr) cm-1: 3450, 1653, 1593, 1520, 1481, 1416,
1317, 1246, 1122, 887, 764, 6981 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.60-2.75 (2H, m), 2.75
-2.90 (2H, m), 3.22 (3H, s), 3.35-3.50 (2H, m), 3.
55-3.75 (2H, m), 3.80-4.05 (4H, m), 5.13 (2H, s),
7.12 (1H, d, J=7.6Hz), 7.25-7.55 (9H, m), 7.71 (1
H, s), 7.80-7.87(2H, m), 8.95 (1H, s).
【0104】実施例13(化合物13の製造) 7−フェニル−N−[4−(2−ピペリジノエチル)フ
ェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキ
サミド(350mg)をDMF(4ml)に溶解させ、
ヨウ化メチル(150μl)を加え、室温で14時間撹
拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をメタノール−酢
酸エチルで再結晶することにより、ヨウ化1−メチル−
1−[2−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナ
フタレン−2−カルボキサミド)フェニル]エチル]ピ
ペリジニウム(化合物13)(410mg)を淡褐色結
晶として得た。 mp 219-220℃ 元素分析 C31H35N2OI・0.2H2Oとして Calcd: C, 63.96; H, 6.13; N, 4.81. Found: C, 63.91; H, 6.06; N, 4.89. IR (KBr) cm-1: 2941, 1666, 1595, 1520, 1313, 1240,
1205, 837, 768, 7021 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.45-1.90 (6H, m), 2.
55-2.70 (2H, m), 2.80-3.17 (7H, m), 3.25-3.60 (6H,
m), 7.25-7.80 (13H, m), 9.95 (1H, s).
【0105】実施例14(化合物14の製造) 7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタ
レン−2−カルボン酸(500mg)をTHF(10m
l)に溶解させ、塩化オキサリル(248μl)とDM
F1滴を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去
した後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温で
1−(4−アミノベンジル)ピペリジン(396mg)
とトリエチルアミン(318μl )を加えた。この反
応液を室温で14時間撹拌した後、水(100ml)を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエー
テルで再結晶することにより、7−(4−メチルフェニ
ル)−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−
3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(化
合物14)(616mg)を淡褐色結晶として得た。 mp 187-189℃ 元素分析 C30H32N2Oとして Calcd: C, 82.53; H, 7.39; N, 6.42. Found: C, 82.26; H, 7.36; N, 6.37. IR (KBr) cm-1: 3310, 2931, 1643, 1599, 1527, 1412,
1315, 1255, 8061 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.38-1.65 (6H, m), 2.32
-2.42 (7H, m), 2.65-2.77 (2H, m), 2.92-3.02 (2H,
m), 3.46 (2H, s), 7.20-7.34 (6H, m), 7.40-7.58 (7
H, m).
【0106】実施例15(化合物15の製造) 7−(4−フルオロフェニル)−3,4−ジヒドロナフ
タレン−2−カルボン酸(500mg)をTHF(10
ml)に溶解させ、塩化オキサリル(243μl)とD
MF1滴を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留
去した後、残渣をTHF(10ml)に溶解させ、室温
で1−(4−アミノベンジル)ピペリジン(389m
g)とトリエチルアミン(313μl)を加えた。この
反応液を室温で14時間撹拌した後、水(100ml)
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留
去した。得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエ
ーテルで再結晶することにより、7−(4−フルオロフ
ェニル)−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(化合物15)(736mg)を淡黄色結晶として得
た。 mp 175-176℃ 元素分析 C29H29N2OF・0.2H2Oとして Calcd: C, 78.42; H, 6.67; N, 6.31. Found: C, 78.36; H, 6.68; N, 6.23. IR (KBr) cm-1: 3329, 2935, 1649, 1595, 1518, 1319,
1244, 8241 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.35-1.65 (6H, m), 2.34
-2.41 (4H, m), 2.67-2.77 (2H, m), 2.92-3.02 (2H,
m), 3.46 (2H, s), 7.07-7.58 (13H, m).
【0107】実施例16(化合物16の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−[4−(ピペリジノ
メチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボキサミド(400mg)をDMF(3ml)に
溶解させ、ヨウ化メチル(171μl)を加え、室温で
18時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸
エチルで再結晶することにより、ヨウ化1−メチル−1
−[4−[7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒ
ドロナフタレン−2−カルボキサミド]ベンジル]ピペ
リジニウム(化合物16)(490mg)を無色結晶と
して得た。 mp 202-204℃ 元素分析 C31H35N2OI・0.5H2Oとして Calcd: C, 63.37; H, 6.18; N, 4.77. Found: C, 63.69; H, 5.98; N, 4.87. IR (KBr) cm-1: 3450, 3294, 2941, 1649, 1622, 1599,
1520, 1417, 1319, 1248, 8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
35 (3H, s), 2.55-2.67(2H, m), 2.82-2.95 (5H, m),
3.22-3.35 (4H, m), 4.53 (2H, s), 7.24-7.35 (3H,
m), 7.46-7.60 (7H, m), 7.89 (2H, d, J=8.8Hz), 10.1
5 (1H, s).
【0108】実施例17(化合物17の製造) 7−(4−フルオロフェニル)−N−[4−(ピペリジ
ノメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−
2−カルボキサミド(500mg)をDMF(3ml)
に溶解させ、ヨウ化メチル(212μl)を加え、室温
で18時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢
酸エチルで再結晶することにより、ヨウ化1−[4−
[7−(4−フルオロフェニル)−3,4−ジヒドロナ
フタレン−2−カルボキサミド]ベンジル]−1−メチ
ルピペリジニウム(610mg)を無色結晶として得
た。 mp 177-180℃ 元素分析 C30H32N2OFI・0.2H2Oとして Calcd: C, 61.48; H, 5.57; N, 4.78. Found: C, 61.38; H, 5.50; N, 4.81. IR (KBr) cm-1: 3450, 3310, 2947, 1651, 1597, 1518,
1416, 1319, 1246, 1225, 8241 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
55-2.67 (2H, m), 2.85-2.96 (5H, m), 3.20-3.38 (4H,
m), 4.53 (2H, s), 7.25-7.38 (3H, m), 7.46-7.60 (5
H, m), 7.67-7.76 (2H, m), 7.89 (2H, d, J=8.6Hz), 1
0.17 (1H, s).
【0109】実施例18(化合物18の製造) N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−フェ
ニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(200mg)、トリエチルアミン(158μl)お
よびTHF(10ml)からなる混合物にメタンスルホ
ン酸無水物(118mg)を0℃で加え、室温で3時間
撹拌した。この反応液に希塩酸を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
DMF(3ml)に溶解させ、ピリジン(137μl)
を加え、室温で96時間撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、残渣を酢酸エチル−メタノールで再結晶することに
より、塩化1−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒド
ロナフタレン−2−カルボキサミド)ベンジル]ピリジ
ニウム(化合物18)(95mg)を無色結晶として得
た。 mp 162-164℃ 元素分析 C29H25N2OCl・1.0H2Oとして Calcd: C, 73.95; H, 5.78; N, 5.95; Cl, 7.53. Found: C, 74.25; H, 5.94; N, 5.92; Cl, 7.12. IR (KBr) cm-1: 3450, 3030, 1653, 1595, 1520, 1416,
1323, 1254, 1213, 7621 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.50−2.75
(4H, m), 5.92 (2H, br s),
7.00 (1H,d, J=8.0Hz), 7.
15−7.40 (9H, m), 7.60−7.8
5 (5H, m), 8.08−8.25 (1H,
br),9.21 (2H, br s), 9.7
3 (1H, br s).
【0110】実施例19(化合物19の製造) N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−フェ
ニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(200mg)、塩化リチウム(95mg)、トリエ
チルアミン(182μl)およびジクロロメタン(20
ml)からなる混合物に塩化メタンスルホニル(174
μl)を加え、室温で2時間撹拌した。この反応液に希
塩酸を加え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をDMF(3ml)に溶解させ、3−ピコリ
ン(167μl)を加え、室温で17時間撹拌した。溶
媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−メタノールで
再結晶することにより、塩化3−メチル−1−[4−
(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド)ベンジル]ピリジニウム(90mg)を
無色結晶として得た。 mp 136-140℃ 元素分析 C30H27N2OCl・1.5H2Oとして Calcd: C, 72.94; H, 6.12; N, 5.67. Found: C, 73.19; H, 6.37; N, 5.61. IR (KBr) cm-1: 3450, 3030, 1653, 1597, 1520, 1416,
1319, 1250, 1213, 7641 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.48 (3H, s), 2.65-2.90
(4H, m), 6.03 (2H, brs), 7.12-7.20 (1H, m), 7.25-
7.55 (9H, m), 7.70-7.82 (4H, m), 7.95-8.07(1H, m),
9.29 (2H, br s), 9.35-9.50 (1H, br).
【0111】実施例20(化合物20の製造) N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−フェ
ニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(200mg)、塩化リチウム(48mg)、トリエ
チルアミン(158μl)およびジクロロメタン(30
ml)からなる混合物に塩化メタンスルホニル(61μ
l)を加え、室温で2時間撹拌した。この反応液に希塩
酸を加え、有機層を分離後飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣をDMF(3ml)に溶解させ、3,5−ルチジ
ン(193μl)を加え、室温で65時間撹拌した。溶
媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−メタノールで
再結晶することにより、塩化3,5−ジメチル−1−
[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−
2−カルボキサミド)ベンジル]ピリジニウム(化合物
20)(186mg)を無色結晶として得た。 mp 163-165℃ 元素分析 C31H29N2OCl・1.3H2Oとして Calcd: C, 73.81; H, 6.31; N, 5.55. Found: C, 73.85; H, 6.29; N, 5.49. IR (KBr) cm-1: 3450, 3030, 1655, 1597, 1520, 1483,
1416, 1319, 1252, 7661 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.44 (6H, s), 2.67-2.92
(4H, m), 5.99 (2H, s), 7.16 (1H, d, J=7.6Hz), 7.2
5-7.55 (9H, m), 7.77-7.90 (4H, m), 9.20 (1H,s), 9.
72 (1H, br s).
【0112】実施例21(化合物21の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(140mg)をDMF(3ml)に溶解させ、4−シ
アノピリジン(117mg)を加え、70℃で24時間
撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−
メタノールで再結晶することにより、塩化4−シアノ−
1−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−2−カルボキサミド)ベンジル]ピリジニウム(化
合物21)(141mg)を淡褐色結晶として得た。 mp 163-165℃ 元素分析 C30H24N3OCl・0.5H2Oとして Calcd: C, 73.99; H, 5.17; N, 8.63. Found: C, 73.71; H, 5.29; N, 8.47. IR (KBr) cm-1: 3430, 3024, 1653, 1597, 1524, 1416,
1319, 1252, 829, 7641 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.50−2.65
(2H, m), 2.82−2.93 (2H,
m), 5.92(2H, s), 7.29−7.6
7 (11H, m), 7.85 (2H, d,
J=8.6Hz), 8.73 (2H, d, J=
6.8Hz), 9.54 (2H, d, J=6.
8Hz), 10.19 (1H, s).
【0113】実施例22(化合物22の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、3−シ
アノピリジン(133mg)を加え、70℃で24時間
撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−
メタノールで再結晶することにより、塩化3−シアノ−
1−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−2−カルボキサミド)ベンジル]ピリジニウム(化
合物22)(58mg)を淡橙色結晶として得た。 mp 158-161℃ 元素分析 C30H24N3OCl・1.5H2Oとして Calcd: C, 71.35; H, 5.39; N, 8.32. Found: C, 71.28; H, 5.49; N, 8.40. IR (KBr) cm-1: 3450, 3028, 1653, 1597, 1520, 1416,
1319, 1252, 7661 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.55-2.68 (2H, m), 2.
82-2.95 (2H, m), 5.88(2H, s), 7.30-7.90 (13H, m),
8.32-8.42 (1H, m), 9.13 (1H, d, J=8.0Hz), 9.47 (1
H, d, J=5.8Hz), 10.05 (1H, s), 10.21 (1H, s).
【0114】実施例23(化合物23の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、3−ク
ロロピリジン(122μl)を加え、70℃で24時間
撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−
メタノールで再結晶することにより、塩化3−クロロ−
1−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−2−カルボキサミド)ベンジル]ピリジニウム(化
合物23)(110mg)を淡黄色結晶として得た。 mp 136-139℃ 元素分析 C29H24N2OCl2・0.5H2Oとして Calcd: C, 70.16; H, 5.08; N, 5.64. Found: C, 70.13; H, 5.03; N, 5.68. IR (KBr) cm-1: 3450, 3028, 1653, 1597, 1520, 1483,
1416, 1317, 1252, 1213, 1165, 766, 7001 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.55-2.68 (2H, m), 2.
82-2.95 (2H, m), 5.85(2H, s), 7.30-7.70 (11H, m),
7.86 (2H, d, J=8.4Hz), 8.16-8.26 (1H, m), 8.81 (1
H, d, J=7.6Hz), 9.24 (1H, d, J=6.0Hz), 9.72 (1H,
s), 10.21 (1H, s).
【0115】実施例24(化合物24の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(140mg)をDMF(3ml)に溶解させ、1−エ
チルピペリジン(154μl)を加え、室温で14時間
撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−
メタノールで再結晶することにより、塩化1−エチル−
1−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−2−カルボキサミド)ベンジル]ピペリジニウム
(化合物24)(125mg)を無色結晶として得た。 mp 153-156℃ 元素分析 C31H35N2OCl・1.5H2Oとして Calcd: C, 72.42; H, 7.45; N, 5.45. Found: C, 72.14; H, 7.41; N, 5.32. IR (KBr) cm-1: 3450, 2943, 1655, 1595, 1520, 1483,
1416, 1319, 1255, 1217, 766, 7001 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.30-1.42 (3H, m), 1.60
-1.90 (6H, m), 2.68-2.95 (4H, m), 3.27-3.45 (4H,
m), 3.55-3.70 (2H, m), 4.75 (2H, s), 7.17 (1H, d,
J=7.8Hz), 7.25-7.60(9H, m), 7.90 (1H, s), 8.03 (2
H, d, J=8.6Hz), 10.00 (1H, s).
【0116】実施例25(化合物25の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、トリエ
チルアミン(180μl)を加え、室温で14時間撹拌
した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで再結
晶することにより、塩化トリエチル[4−(7−フェニ
ル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド)ベンジル]アンモニウム(化合物25)(176m
g)を無色結晶として得た。 mp 205-206℃ 元素分析 C30H35N2OCl・0.2H2Oとして Calcd: C, 75.28; H, 7.45; N, 5.85. Found: C, 75.10; H, 7.38; N, 5.91. IR (KBr) cm-1: 3450, 3007, 1655, 1599, 1519, 1483,
1416, 1319, 1252, 1215, 768, 7041 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.37 (9H, t, J=6.9Hz),
2.72-2.96 (4H, m), 3.22 (6H, q, J=6.9Hz), 4.62 (2
H, s), 7.15-7.45 (7H, m), 7.50-7.60 (3H, m),7.99
(1H, s), 8.12 (2H, d, J=8.6Hz), 10.19 (1H, s).
【0117】実施例26(化合物26の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、トリプ
ロピルアミン(244μl)を加え、室温で14時間撹
拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで再
結晶することにより、塩化[4−(7−フェニル−3,
4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド)ベンジ
ル]トリプロピルアンモニウム(化合物26)(205
mg)を無色結晶として得た。 mp 206-207℃ 元素分析 C33H41N2OCl・0.5H2Oとして Calcd: C, 75.33; H, 8.05; N, 5.32. Found: C, 75.59; H, 7.88; N, 5.63. IR (KBr) cm-1: 3450, 2970, 1649, 1595, 1524, 1481,
1417, 1317, 1252, 1217, 770, 7081 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 0.94 (9H, t, J=7.2Hz),
1.60-1.90 (6H, m), 2.79-3.10 (10H, m), 4.64 (2H,
s), 7.07 (2H, d, J=8.4Hz), 7.20 (1H, d, J=7.8Hz),
7.31-7.45 (4H, m), 7.54-7.60 (3H, m), 8.10 (1H,
s), 8.19 (2H, d, J=8.6Hz), 10.43 (1H, s).
【0118】実施例27(化合物27の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、3−エ
チルピリジン(146μl)を加え、70℃で72時間
撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−
メタノールで再結晶することにより、塩化3−エチル−
1−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−2−カルボキサミド)ベンジル]ピリジニウム(化
合物27)(185mg)を無色結晶として得た。 mp 142-145℃ 元素分析 C31H29N2OCl・0.5H2Oとして Calcd: C, 75.98; H, 6.17; N, 5.72. Found: C, 75.96; H, 6.13; N, 5.99. IR (KBr) cm-1: 3381, 1657, 1597, 1520, 1416, 1317,
1252, 7621 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.25 (3H, t, J=7.6Hz),
2.64-2.88 (6H, m), 6.09 (2H, s), 7.14 (1H, d, J=7.
8Hz), 7.25-7.52 (9H, m), 7.71-7.88 (4H, m),8.04 (1
H, d, J=8.0Hz), 9.37 (1H, d, J=6.0Hz), 9.43 (1H,
s), 9.81 (1H, s).
【0119】実施例28(化合物28の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、2−ピ
コリン(126μl)を加え、70℃で63時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−メタノ
ールで再結晶することにより、塩化2−メチル−1−
[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−
2−カルボキサミド)ベンジル]ピリジニウム(化合物
28)(140mg)を淡褐色結晶として得た。 mp 152-155℃ 元素分析 C30H27N2OCl・1.0H2Oとして Calcd: C, 74.29; H, 6.03; N, 5.78. Found: C, 74.56; H, 5.93; N, 5.80. IR (KBr) cm-1: 3402, 1630, 1597, 1520, 1414, 1319,
1250, 764, 7001 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.60-2.90 (7H, m), 6.07
(2H, s), 7.04-7.15 (3H, m), 7.25-7.50 (7H, m), 7.
65 (1H, d, J=7.8Hz), 7.72-7.92 (4H, m), 8.12-8.22
(1H, m), 9.63 (1H, d, J=6.2Hz), 9.86 (1H, s).
【0120】実施例29(化合物29の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、チアゾ
ール(91μl)を加え、100℃で48時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−メタノ
ールで再結晶することにより、塩化3−[4−(7−フ
ェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサ
ミド)ベンジル]チアゾリウム(化合物29)(133
mg)を淡褐色結晶として得た。 mp 149-152℃ 元素分析 C27H23N2OSCl・0.5H2Oとして Calcd: C, 69.29; H, 5.17; N, 5.99. Found: C, 69.43; H, 4.88; N, 6.12. IR (KBr) cm-1: 3419, 3026, 1649, 1597, 1520, 1414,
1317, 1252, 764, 6981 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.55-2.67 (2H, m), 2.
82-2.96 (2H, m), 5.78(2H, s), 7.29-7.71 (11H, m),
7.84 (2H, d, J=8.2Hz), 8.33-8.40 (1H, m), 8.58-8.6
6 (1H, m), 10.18 (1H, s), 10.42 (1H, s).
【0121】実施例30(化合物30の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(160mg)をDMF(3ml)に溶解させ、キヌク
リジン(285mg)を加え、100℃で24時間撹拌
した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチル−メタ
ノールで再結晶することにより、塩化1−[4−(7−
フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキ
サミド)ベンジル]キヌクリジニウム(化合物30)
(62mg)を無色結晶として得た。 mp 250-252℃ 元素分析 C31H33N2OCl・0.9H2Oとして Calcd: C, 74.28; H, 7.00; N, 5.59. Found: C, 74.48; H,7.01; N, 5.56. IR (KBr) cm-1: 3425, 2945, 1655, 1595, 1520, 1416,
1319, 1255, 833, 766,7001 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.75-2.15 (7H, m), 2.68
-2.90 (4H, m), 3.40-3.70 (6H, m), 4.73 (2H, s), 7.
15 (1H, d, J=7.8Hz), 7.25-7.56 (9H, m), 7.88(1H,
s), 7.96 (2H, d, J=8.0Hz), 9.93 (1H, s).
【0122】実施例31(化合物31の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(150mg)をDMF(3ml)に溶解させ、1−メ
チルピペリジン−4−カルボン酸エチル(206mg)
を加え、室温で15時間撹拌した。溶媒を減圧留去した
後、残渣を酢酸エチル−メタノールで再結晶することに
より、塩化4−エトキシカルボニル−1−メチル−1−
[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−
2−カルボキサミド)ベンジル]ピペリジニウム(化合
物31)(185mg、異性体比37:63)を無色結
晶として得た。 mp 153-156℃ 元素分析 C33H37N2O3Cl・0.5H2Oとして Calcd: C, 71.53; H, 6.91; N, 5.06. Found: C, 71.69; H,6.76; N, 5.11. IR (KBr) cm-1: 3388, 1726, 1655, 1595, 1520, 1483,
1416, 1319, 1254, 1214, 766, 7001 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.15-1.30 (3H, m), 2.05
-2.22 (3H, m), 2.65-2.92 (6H, m), 3.02 (1.11H, s),
3.13 (1.89H, s), 3.38-3.75 (3.26H, m), 3.88-4.22
(2.74H, m), 4.76 (1.26H, s), 5.09 (0.74H, s), 7.15
(1H, dd, J=4.4,7.6Hz), 7.25-7.55 (9H, m), 7.83 (1
H, s), 7.94 (1H, d, J=8.4Hz), 8.00 (1H, d, J=8.4H
z), 9.74 (0.63H, s), 9.84 (0.37H, s).
【0123】実施例32(化合物32の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−フェニル
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(300mg)をTHF(10ml)に溶解させ、ヘキ
サメチレンイミン(270μl)を加え、3.5時間加
熱還流した。この反応液を室温に冷却し、水(30m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/トリエチルアミン=20/1)で精製
し、酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することにより、N
−[4−(1−ペルヒドロアゼピニルメチル)フェニ
ル]−7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボキサミド(化合物32)(257mg)を無色
結晶として得た。 mp 168-170℃ 元素分析 C30H32N2Oとして Calcd: C, 82.53; H, 7.39; N, 6.42. Found: C, 82.28; H, 7.26; N, 6.37. IR (KBr) cm-1: 3304, 2924, 1645, 1601, 1520, 1410,
1317, 1254, 831, 762,6981 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.61 (8H, s), 2.56-2.76
(6H, m), 2.92-3.03 (2H, m), 3.61 (2H, s), 7.23-7.
61 (14H, m).
【0124】実施例33(化合物33の製造) N−[4−(1−ペルヒドロアゼピニルメチル)フェニ
ル]−7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に
溶解させ、ヨウ化メチル(64μl)を加え、室温で1
2時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エ
チル−メタノールで再結晶することにより、ヨウ化1−
メチル−1−[4−(7−フェニル−3,4−ジヒドロ
ナフタレン−2−カルボキサミド)ベンジル]ペルヒド
ロアゼピニウム(180mg)を無色結晶として得た。 mp 197-199℃ 元素分析 C31H35N2OI・0.5H2Oとして Calcd: C, 63.37; H, 6.18; N, 4.77. Found: C, 63.39; H, 6.31; N, 4.71. IR (KBr) cm-1: 3427, 3267, 2937, 1660, 1593, 1520,
1481, 1417, 1313, 1250, 6941 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.50-1.70 (4H, m), 1.
80-1.96 (4H, m), 2.55-2.68 (2H, m), 2.83-2.97 (5H,
m), 3.22-3.36 (2H, m), 3.40-3.60 (2H, m), 4.50 (2
H, s), 7.30-7.70 (11H, m), 7.89 (2H, d, J=8.4Hz),
10.19 (1H, s).
【0125】実施例34(化合物34の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−エチルピペリジン(159μl)を加え、室
温で20時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(10
0ml)を加え、生じた沈殿物を濾取することにより、
塩化1−エチル−1−[4−[7−(4−メチルフェニ
ル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド]ベンジル]ピペリジニウム(化合物34)(156
mg)を無色結晶として得た。 mp 207-209℃ 元素分析 C32H37N2OClとして Calcd: C, 76.70; H, 7.44; N, 5.59. Found: C, 76.33; H, 7.22; N, 5.67. IR (KBr) cm-1: 3440, 2945, 1651, 1595, 1520, 1416,
1321, 1248, 8081 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.36 (3H, t, J=6.0Hz),
1.60-1.90 (6H, m), 2.37 (3H, s), 2.68-2.92 (4H,
m), 3.26-3.42 (4H, m), 3.52-3.70 (2H, m), 4.76(2H,
s), 7.11-7.23 (3H, m), 7.31-7.52 (6H, m), 7.90 (1
H, s), 8.04 (2H,d, J=8.4Hz), 10.07 (1H, s).
【0126】実施例35(化合物35の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(300mg)をTHF(15ml)に溶
解させ、4−ベンジルピペリジン(408μl)を加
え、19時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却し
た後、水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、酢酸エ
チル−ヘキサンで再結晶することにより、N−[4−
(4−ベンジルピペリジノメチル)フェニル]−7−
(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン
−2−カルボキサミド(化合物35)(259mg)を
無色結晶として得た。 mp 199-201℃ 元素分析 C37H38N2Oとして Calcd: C, 84.37; H, 7.27; N, 5.32. Found: C, 84.34; H, 7.18; N, 5.39. IR (KBr) cm-1: 3439, 2920, 1647, 1520, 1412, 1315,
808, 7001 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.20-1.70 (5H, m), 1.80
-1.97 (2H, m), 2.40 (3H, s), 2.53 (2H, d, J=6.2H
z), 2.65-2.78 (2H, m), 2.80-3.02 (4H, m), 3.45(2H,
s), 7.09-7.36 (11H, m), 7.40-7.63 (7H, m).
【0127】実施例36(化合物36の製造) N−[4−(4−ベンジルピペリジノメチル)フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロ
ナフタレン−2−カルボキサミド(150mg)をDM
F(3ml)に溶解させ、ヨウ化メチル(53μl)を
加え、室温で23時間撹拌した。この反応液に酢酸エチ
ル(100ml)を加え、生じた沈殿物を濾取すること
により、ヨウ化4−ベンジル−1−メチル−1−[4−
[7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフ
タレン−2−カルボキサミド]ベンジル]ピペリジニウ
ム(化合物36)(141mg、異性体比19:81)
を無色結晶として得た。 mp 209-212℃ 元素分析 C38H41N2OI・0.5H2Oとして Calcd: C, 67.35; H, 6.25; N, 4.13. Found: C, 67.28; H, 6.33; N, 4.08. IR (KBr) cm-1: 3439, 1659, 1593, 1520, 1416, 1317,
1250, 8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.55-2.00 (5H, m), 2.
35 (3H, s), 2.52-2.75(4H, m), 2.80-3.00 (5H, m),
3.20-3.40 (4H, m), 4.49 (1.62H, s), 4.60 (0.38H,
s), 7.13-7.60 (15H, m), 7.80-7.90 (2H, m), 10.15
(1H, s).
【0128】実施例37(化合物37の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−エチルペルヒドロアゼピン(98mg)を加
え、室温で15時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル
(100ml)を加え、生じた沈殿物を濾取し、酢酸エ
チル−メタノールで再結晶することにより、塩化1−エ
チル−1−[4−[7−(4−メチルフェニル)−3,
4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド]ベンジ
ル]ペルヒドロアゼピニウム(化合物37)(137m
g)を無色結晶として得た。 mp 207-210℃ 元素分析 C33H39N2OCl・0.5H2Oとして Calcd: C, 75.62; H, 7.69; N, 5.34. Found: C, 75.82; H, 7.69; N, 5.42. IR (KBr) cm-1: 3431, 2931, 1653, 1597, 1520, 1325,
1255, 8081 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.40 (3H, t, J=7.1H
z), 1.50-1.65 (4H, m), 1.70-1.90 (4H, m), 2.35 (3
H, s), 2.55-2.67 (2H, m), 2.80-2.93 (2H, m), 3.12-
3.35 (4H, m), 3.40-3.57 (2H, m), 4.47 (2H, s), 7.2
3-7.35 (3H, m), 7.50-7.60 (7H, m), 7.91 (2H, d, J=
8.4Hz), 10.26 (1H, s).
【0129】実施例38(化合物38の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−プロピルペルヒドロアゼピン(109mg)
を加え、室温で15時間撹拌した。この反応液に酢酸エ
チル(100ml)を加え、生じた沈殿物を濾取するこ
とにより、塩化1−[4−[7−(4−メチルフェニ
ル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド]ベンジル]−1−プロピルペルヒドロアゼピニウム
(化合物38)(163mg)を無色結晶として得た。 mp 195-199℃ 元素分析 C34H41N2OCl・0.5H2Oとして Calcd: C, 75.88; H, 7.87; N, 5.21. Found: C, 76.07; H, 7.83; N, 5.21. IR (KBr) cm-1: 3423, 2937, 1651, 1595, 1520, 1317,
1250, 8141 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 0.93 (3H, t, J=7.2H
z), 1.52-1.65 (4H, m), 1.75-1.93 (6H, m), 2.35 (3
H, s), 2.55-2.68 (2H, m), 2.80-2.95 (2H, m), 3.00-
3.13 (2H, m), 3.22-3.40 (2H, m), 3.40-3.58 (2H,
m), 4.49 (2H, s), 7.23-7.35 (3H, m), 7.46-7.60 (7
H, m), 7.90 (2H, d, J=8.0Hz), 10.22 (1H, s).
【0130】実施例39(化合物39の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−エチルペルヒドロアゾシン(109mg)を
加え、室温で14時間撹拌した。この反応液に酢酸エチ
ル(100ml)を加え、生じた沈殿物を濾取し、酢酸
エチル−メタノールで再結晶することにより、塩化1−
エチル−1−[4−[7−(4−メチルフェニル)−
3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド]ベ
ンジル]ペルヒドロアゾシニウム(化合物39)(14
2mg)を無色結晶として得た。 mp 197-199℃ 元素分析 C34H41N2OCl・0.5H2Oとして Calcd: C, 75,88; H, 7.87; N, 5.21. Found: C, 75.67; H, 7.88; N, 5.30. IR (KBr) cm-1: 3437, 2926, 1655, 1595, 1520, 1489,
1416, 1321, 1252, 8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.30-2.00 (13H, m),
2.35 (3H, s), 2.55-2.70(2H, m), 2.85-3.00 (2H, m),
3.05-3.50 (6H, m), 4.44 (2H, s), 7.20-7.37(3H,
m), 7.40-7.60 (7H, m), 7.92 (2H, d, J=8.6Hz), 10.2
8 (1H, s).
【0131】実施例40(化合物40の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をTHF(7ml)に溶解
させ、1−メチルピペラジン(129μl)を加え、2
4時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却した後、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
トリエチルアミン=20/1)で精製し、酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶することにより、7−(4−メチルフ
ェニル)−N−[4−(4−メチル−1−ピペラジニル
メチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボキサミド(化合物40)(105mg)を無色
結晶として得た。 mp 174-175℃ 元素分析 C30H33N3Oとして Calcd: C, 79.79; H, 7.37; N, 9.30. Found: C, 79.43; H, 7.41; N, 9.28. IR (KBr) cm-1: 3327, 2941, 2794, 1643, 1524, 1315,
1163, 1011, 8081 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.29 (3H,
s), 2.35−2.60 (8H, m), 2.
40 (3H, s), 2.65−2.78 (2
H, m), 2.90−3.02 (2H, m),
3.48 (2H, s), 7.20−7.35
(6H, m),7.39−7.63 (7H,
m).
【0132】実施例41(化合物41の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン(97
mg)と炭酸カリウム(268mg)を加え、室温で1
3時間撹拌した。この反応液に水(50ml)を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで
再結晶することにより、N−[4−[1−(2−メトキ
シフェニル)−4−ピペラジニルメチル]フェニル]−
7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタ
レン−2−カルボキサミド(化合物41)(142m
g)を無色結晶として得た。 mp 202-205℃ 元素分析 C36H37N3O2として Calcd: C, 79.53; H, 6.86; N, 7.73. Found: C, 79.28; H, 6.68; N, 7.66. IR (KBr) cm-1: 3350, 2933, 2812, 1649, 1595, 1520,
1500, 1313, 1240, 812, 7461 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.60-2.75
(6H, m), 2.90-3.12 (6H, m), 3.57 (2H, s), 3.86 (3
H, s), 6.80-7.03 (4H, m), 7.20-7.28 (3H, m),7.30-
7.38 (3H, m), 7.40-7.51 (4H, m), 7.53-7.63 (3H,
m).
【0133】実施例42(化合物42の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をTHF(7ml)に溶解
させ、1−(2−ピリミジル)ピペラジン(190m
g)を加え、24時間加熱還流した。この反応液を室温
に冷却した後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(50m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル)で精製し、酢酸エチル−ヘキサンで再結
晶することにより、7−(4−メチルフェニル)−N−
[4−[1−(2−ピリミジル)−4−ピペラジニルメ
チル]フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−
カルボキサミド(化合物42)(166mg)を無色結
晶として得た。 mp 203-204℃ 元素分析 C33H33N5Oとして Calcd: C, 76.87; H, 6.45; N, 13.58. Found: C, 76.77; H, 6.40; N, 13.60. IR (KBr) cm-1: 3367, 2935, 1649, 1585, 1516, 1448,
1358, 1313, 1255, 984, 8081 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.47-2.54
(4H, m), 2.65-2.78 (2H, m), 2.93-3.03 (2H, m), 3.
53 (2H, s), 3.79-3.87 (4H, m), 6.47 (1H, t,J=4.8H
z), 7.23-7.28 (3H, m), 7.30-7.38 (3H, m), 7.42-7.5
2 (4H, m), 7.54-7.62 (3H, m), 8.30 (2H, d J=4.8H
z).
【0134】実施例43(化合物43の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−ベンズヒドリルピペラジン(127mg)と
炭酸カリウム(268mg)を加え、室温で24時間撹
拌した。この反応液に水(50ml)を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣をアセトン−ジイソプロピルエーテルで再結晶する
ことにより、N−[4−(4−ベンズヒドリル−1−ピ
ペラジニルメチル)フェニル]−7−(4−メチルフェ
ニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサ
ミド(化合物43)(140mg)を無色結晶として得
た。 mp 217-218℃ 元素分析 C42H41N3Oとして Calcd: C, 83.55; H, 6.84; N, 6.96. Found: C, 83.25; H, 6.86; N, 7.06. IR (KBr) cm-1: 3417, 2954, 2812, 1659, 1618, 1520,
1410, 1313, 1007, 810, 7061 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.20-2.65 (13H, m),
2.80-2.93 (2H, m), 3.42(s, 2H), 4.26 (1H, s), 7.10
-7.70 (22H, m), 9.90 (1H, s).
【0135】実施例44(化合物44の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−(2−フロイル)ピペラジン塩酸塩(109
mg)と炭酸カリウム(268mg)を加え、室温で1
8時間撹拌した。この反応液に水(50ml)を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで
再結晶することにより、N−[4−[1−(2−フロイ
ル)−4−ピペラジニルメチル]フェニル]−7−(4
−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2
−カルボキサミド(化合物44)(112mg)を無色
アモルファスとして得た。 IR (KBr) cm-1: 3309, 2920, 1618, 1518, 1489, 1437,
1313, 1184, 1001, 812, 754 元素分析 C34H33N3O3として Calcd: C, 76.81; H, 6.26; N, 7.90. Found: C, 76.60; H, 6.02; N, 7.61.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.43-2.55
(4H, m), 2.65-2.78 (2H, m), 2.90-3.03 (2H, m), 3.
52 (2H, s), 3.73-3.87 (4H, m), 6.44-6.49 (1H, m),
6.98 (1H, d, J=3.2Hz), 7.20-7.68 (14H, m).
【0136】実施例45(化合物45の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、1−(3,4,5−トリメトキシベンジル)ピペ
ラジン(138mg)と炭酸カリウム(268mg)を
加え、室温で48時間撹拌した。この反応液に水(50
ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロ
ピルエーテルで再結晶することにより、N−[4−[1
−(3,4,5−トリメトキシベンジル)−4−ピペラ
ジニルメチル]フェニル]−7−(4−メチルフェニ
ル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(化合物45)(155mg)を淡黄色結晶として得
た。 mp 143-144℃ 元素分析 C39H43N3O4として Calcd: C, 75.82; H, 7.02; N, 6.80. Found: C, 75.74; H, 6.85; N, 6.75. IR (KBr) cm-1: 3425, 2935, 2806, 1649, 1593, 1520,
1458, 1421, 1313, 1236, 1128, 1009, 8101 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.40-2.55
(8H, m), 2.65-2.77 (2H, m), 2.90-3.03 (2H, m), 3.
45 (2H, s), 3.51 (2H, s), 3.84 (3H, s), 3.86(6H,
s), 6.56 (2H, s), 7.20-7.36 (6H, m), 7.40-7.62 (7
H, m).
【0137】実施例46(化合物46の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をTHF(7ml)に溶解
させ、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(14
2μl)を加え、22時間加熱還流した。この反応液を
室温に冷却した後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(5
0ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサン
で再結晶することにより、N−[4−[1−(2−ヒド
ロキシエチル)−4−ピペラジニルメチル]フェニル]
−7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロナフ
タレン−2−カルボキサミド(化合物46)(158m
g)を無色結晶として得た。 mp 185-187℃ 元素分析 C31H35N3O2・0.3H2Oとして Calcd: C, 76.45; H, 7.37; N, 8.63. Found: C, 76.64; H, 7.13; N, 8.35. IR (KBr) cm-1: 3319, 2937, 2816, 1649, 1597, 1520,
1412, 1317, 8121 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.43-2.61
(10H, m), 2.65-2.78 (2H, m), 2.92-3.03 (2H, m),
3.50 (2H, s), 3.61 (2H, t, J=5.5Hz), 7.21-7.36 (6
H, m), 7.40-7.63 (7H, m).
【0138】実施例47(化合物47の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をTHF(7ml)に溶解
させ、3−アミノピリジン(109mg)を加え、45
時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却した後、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン=3/1)で精製し、酢酸エチル−ヘキサンで再
結晶することにより、7−(4−メチルフェニル)−N
−[4−[N−(3−ピリジル)アミノメチル]フェニ
ル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(化合物47)(14mg)を無色結晶として得た。 mp 212-214℃ IR (KBr) cm-1: 3383, 3022, 1655, 1591, 1516, 1412,
1315, 1254, 808, 7081 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.66-2.78
(2H, m), 2.92-3.03 (2H, m), 4.05-4.18 (1H, br),
4.30-4.37 (2H, m), 6.88 (1H, ddd, J=1.4, 2.8,8.0H
z), 7.08 (1H, dd, J=4.8, 8.0Hz), 7.23-7.30 (3H,
m), 7.32-7.39 (3H,m), 7.41-7.51 (4H, m), 7.58-7.65
(3H, m), 7.98 (1H, dd, J=1.4, 4.8Hz), 8.09 (1H,
d, J=2.8Hz).
【0139】実施例48(化合物48の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(3ml)に溶解
させ、2−アミノ−1,3−プロパンジオール(106
mg)を加え、室温で72時間撹拌した。この反応液に
水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル−
ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより、N−
[4−[(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピル)アミ
ノメチル]フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(化
合物48)(60mg)を無色結晶として得た。 mp 189-193℃ 元素分析 C28H30N2O3として Calcd: C, 75.99; H, 6.83; N, 6.33. Found: C, 75.64; H, 6.86; N, 6.11. IR (KBr) cm-1: 3332, 2931, 1649, 1620, 1597, 1520,
1412, 1319, 1255, 1045, 8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (3H, s), 2.53-2.
65 (2H, m), 2.80-2.93(2H, m), 3.28-3.45 (5H, m),
3.73 (2H, s), 4.43 (2H, s), 7.20-7.35 (5H, m), 7.4
3-7.59 (5H, m), 7.67 (2H, d, J=8.4Hz), 9.90 (1H,
s).
【0140】実施例49(化合物49の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(300mg)をTHF(10ml)に溶
解させ、4−ヒドロキシピペリジン(235mg)を加
え、24時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却し
た後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶す
ることにより、N−[4−(4−ヒドロキシピペリジノ
メチル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(化
合物49)(271mg)を無色結晶として得た。 mp 223-224℃ 元素分析 C30H32N2O2として Calcd: C, 79.61; H, 7.13; N, 6.19. Found: C, 79.54; H, 7.00; N, 6.15. IR (KBr) cm-1: 3321, 2937, 1651, 1622, 1597, 1520,
1412, 1319, 1070, 8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.28-1.47 (2H, m), 1.
63-1.78 (2H, m), 1.88-2.08 (2H, m), 2.25-2.70 (7H,
m), 2.80-2.92 (2H, m), 3.23-3.50 (2H, m), 4.50-4.
58 (1H, m), 7.17-7.33 (5H, m), 7.45 (1H, s), 7.48-
7.60 (4H, m), 7.67 (2H, d, J=8.0Hz), 9.92 (1H, s).
【0141】実施例50(化合物50の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(300mg)をTHF(10ml)に溶
解させ、チオモルホリン(233μl)を加え、20時
間加熱還流した。この反応液を室温に冷却した後、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することによ
り、7−(4−メチルフェニル)−N−[4−(チオモ
ルホリノメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタ
レン−2−カルボキサミド(化合物50)(309m
g)を無色結晶として得た。 mp 178-180℃ 元素分析 C29H30N2OSとして Calcd: C, 76.61; H, 6.65; N, 6.16. Found: C, 76.39; H, 6.71; N, 5.94. IR (KBr) cm-1: 3307, 2910, 2810, 1648, 1599, 1520,
1412, 1315, 1257, 8061 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.57-2.75
(10H, m), 2.90-3.03 (2H, m), 3.50 (2H, s), 7.22-
7.62 (13H, m).
【0142】実施例51(化合物51の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(300mg)をTHF(10ml)に溶
解させ、ジエタノールアミン(222μl)を加え、3
4時間加熱還流した。この反応液を室温に冷却した後、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/
トリエチルアミン=10/1)で精製し、酢酸エチル−
ヘキサンで再結晶することにより、N−[4−[N,N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル]フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロ
ナフタレン−2−カルボキサミド(化合物51)(14
8mg)を無色結晶として得た。 mp 150-151℃ 元素分析 C29H32N2O3として Calcd: C, 76.29; H, 7.06; N, 6.14. Found: C, 75.90; H, 7.10; N, 6.18. IR (KBr) cm-1: 3307, 2943, 1645, 1599, 1524, 1412,
1321, 1255, 1036, 8041 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 2.64-2.75
(6H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.58-3.70 (6H, m), 7.
20-7.37 (6H, m), 7.40-7.51 (4H, m), 7.58 (2H, d, J
=8.4Hz), 7.67-7.77 (1H, m).
【0143】実施例52(化合物52の製造) N−[4−(クロロメチル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド(150mg)をDMF(5ml)に溶解
させ、ピリジン(94μl)を加え、70℃で24時間
撹拌した。この反応液に水(50ml)を加え、酢酸エ
チルで洗浄した。水層を室温で3時間放置した後、生じ
た沈殿物を濾取し、酢酸エチル−メタノールで再結晶す
ることにより、塩化1−[7−(4−メチルフェニル)
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド)
ベンジル]ピリジニウム(化合物52)(74mg)を
無色アモルファスとして得た。元素分析 C30H27N2OCl
・0.5H2Oとして Calcd: C, 75.70; H, 5.93; N, 5.88. Found: C, 75.83; H, 6.02; N, 5.63. IR (KBr) cm-1: 3413, 1655, 1595, 1518, 1414, 1317,
1248, 8101 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (3H, s), 2.55-2.
67 (2H, m), 2.80-2.93(2H, m), 5.85 (2H, s), 7.24-
7.34 (3H, m), 7.50-7.60 (7H, m), 7.85 (2H, d, J=8.
6Hz), 8.14-8.25 (2H, m), 8.64 (1H, t, J=7.7Hz), 9.
20-9.30 (2H, m),10.18 (1H, s).
【0144】実施例53(化合物53の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.2g)、ナトリウム シ
クロヘキシル スルフィド(0.08g)のジメチルホ
ルムアミド(10ml)溶液を、室温で2.5時間撹拌
した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結
晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−
(4−(シクロヘキシルチオメチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物53)
(0.19g)を無色結晶として得た。 mp 161-162℃.1 H-NMR (δppm, CDCl3): 1.23-1.42 (6H, m), 1.63-1.7
5 (2H, m), 1.92-2.05 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.49-
2.59 (1H, m), 3.07 (2H, t, J=4.5Hz), 3.73 (2H,
s), 4.36 (2H, t, J=4.5Hz), 7.06 (1H, d, J=8.2Hz),
7.22-7.34 (5H, m),7.44-7.59 (7H, m). IR(KBr) ν: 2928, 2851, 1651cm
−1. Anal. for C3133NOS: Calcd. C,76.98; H,6.88;
N,2.90. Found C,76.65; H,6.59;
N,3.09.
【0145】実施例54(化合物54の製造) 3,4−ジヒドロ−N−[4−(4−ヒドロキシピペリ
ジノメチル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)
ナフタレン−2−カルボキサミド(130mg)をDM
F(3ml)に溶解させ、ヨウ化メチル(54μl)を
加え、室温で17時間撹拌した。この反応液に酢酸エチ
ル(100ml)を加え、生じた沈殿物を濾取し、酢酸
エチル−メタノールで再結晶することにより、ヨウ化4
−ヒドロキシ−1−メチル−1−[4−[7−(4−メ
チルフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カ
ルボキサミド]ベンジル]ピペリジニウム(化合物5
4)(138mg、異性体比58:42)を無色結晶と
して得た。 mp 157-161℃ 元素分析 C31H35N2O2I・0.5H2Oとして Calcd: C, 61.69; H, 6.01; N, 4.64. Found: C, 61.75; H, 5.84; N, 4.64. IR (KBr) cm-1: 3396, 1655, 1595, 1520, 1416, 1319,
1250, 8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.65-1.90 (2H, m), 1.
96-2.20 (2H, m), 2.35(3H, s), 2.55-2.68 (2H, m),
2.82-3.00 (5H, m), 3.10-3.57 (4H, m), 3.70-3.90 (1
H, m), 4.50-4.60 (2H, m), 5.05 (0.42H, d, J=2.8H
z), 5.12 (0.58H, d, J=3.6Hz), 7.22-7.35 (3H, m),
7.42-7.60 (7H, m), 7.83-7.93 (2H, m), 10.18 (1H,
s).
【0146】実施例55(化合物55の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−[4−(チオモルホ
リノメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン
−2−カルボキサミド(160mg)をDMF(3m
l)に溶解させ、ヨウ化メチル(66μl)を加え、室
温で17時間撹拌した。この反応液に酢酸エチル(10
0ml)を加え、生じた沈殿物を濾取し、酢酸エチル−
メタノールで再結晶することにより、ヨウ化4−メチル
−4−[4−[7−(4−メチルフェニル)−3,4−
ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド]ベンジル]
チオモルホリニウム(化合物55)(165mg)を無
色結晶として得た。 mp 183-185℃ 元素分析 C30H33N2OSI・0.2H2Oとして Calcd: C, 60.04; H, 5.61; N, 4.67. Found: C, 59.91; H, 5.52; N, 4.66. IR (KBr) cm-1: 3423, 1651, 1597, 1520, 1416, 1319,
1250, 8121 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (3H, s), 2.55-2.
68 (2H, m), 2.83-3.30(9H, m), 3.40-3.65 (4H, m),
4.62 (2H, s), 7.25-7.35 (3H, m), 7.45-7.61 (7H,
m), 7.90 (2H, d, J=8.6Hz), 10.19 (1H, s).
【0147】実施例56(化合物56の製造) N−[4−[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ア
ミノメチル]フェニル]−7−(4−メチルフェニル)
−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミド
(100mg)をDMF(3ml)に溶解させ、ヨウ化
メチル(41μl)を加え、室温で22時間撹拌した。
溶媒を留去した後、残渣を酢酸エチル−メタノールで再
結晶することにより、ヨウ化ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)メチル[4−[7−(4−メチルフェニル)−3,
4−ナフタレン−2−カルボキサミド]ベンジル]アン
モニウム(化合物56)(101mg)を無色アモルフ
ァスとして得た。 元素分析 C30H35N2O3I・0.5H2Oとして Calcd: C, 59.31; H, 5.97; N, 4.61. Found: C, 59.19; H, 5.74; N, 4.68. IR (KBr) cm-1: 3365, 1651, 1593, 1520, 1416, 1319,
1250, 8101 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.35 (3H, s), 2.55-2.
67 (2H, m), 2.84-3.01(5H, m), 3.27-3.55 (4H, m),
3.88-3.98 (4H, m), 4.62 (2H, s), 5.33 (2H, t, J=4.
8Hz), 7.25-7.35 (3H, m), 7.47-7.60 (7H, m), 7.88
(2H, d, J=8.4Hz),10.18 (1H, s).
【0148】実施例57(化合物57の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、1−(3,4−メチレンジ
オキシベンジル)ピペラジン(158mg)と炭酸カリ
ウム(382mg)を加え、室温で16時間撹拌した。
この反応液に水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢
酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することに
より、(E)−N−[4−[1−(3,4−メチレンジ
オキシベンジル)−4−ピペラジニルメチル]フェニ
ル]−3−(4−メチルフェニル)桂皮アミド(化合物
57)(266mg)を無色結晶として得た。 mp 204-207℃ 元素分析 C35H35N3O3・0.5H2Oとして Calcd: C, 75.79; H, 6.54; N, 7.58. Found: C, 76.19; H, 6.48; N, 7.83. IR (KBr) cm-1: 2939, 2806, 1664, 1626, 1524, 1491,
1246, 1041, 1007, 970, 824, 7951 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.30-2.60 (8H, m), 2.41
(3H, s), 3.41 (2H, s), 3.48 (2H, s), 5.93 (2H,
s), 6.61 (1H, d, J=15.6Hz), 6.73 (2H, s), 6.84(1H,
s), 7.23-7.32 (4H, m), 7.35-7.60 (8H, m), 7.72 (1
H, s), 7.81 (1H,d, J=15.6Hz).
【0149】実施例58(化合物58の製造) 7−フェニルナフタレン−2−カルボン酸(350m
g)をTHF(10ml)に溶解させ、塩化オキサリル
(184μl)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹拌
した。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(10m
l)に溶解させ、室温で1−(4−アミノベンジル)ピ
ペリジン(295mg)とトリエチルアミン(237μ
l )を加えた。この反応液を室温で2時間撹拌した
後、水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチ
ル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより、
N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−7−フェ
ニルナフタレン−2−カルボキサミド(化合物58)
(491mg)を淡黄色結晶として得た。 mp 177-178℃ 元素分析 C29H28N2O・0.2H2Oとして Calcd: C, 82.12; H, 6.75; N, 6.60. Found: C, 82.26; H, 6.80; N, 6.62. IR (KBr) cm-1: 3313, 2933, 1649, 1527, 1317, 849,
754, 6921 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.37-1.65 (6H, m), 2.35
-2.45 (4H, m), 3.48 (2H, s), 7.33-7.57 (5H, m), 7.
62-7.77 (4H, m), 7.83-8.01 (5H, m), 8.15 (1H, s),
8.44 (1H, s).
【0150】実施例59(化合物59の製造) N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−7−フェ
ニルナフタレン−2−カルボキサミド(300mg)を
DMF(3ml)に溶解させ、ヨウ化メチル(133μ
l)を加え、室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧留去
した後、残渣を酢酸エチルで再結晶することにより、ヨ
ウ化1−[4−(7−フェニルナフタレン−2−カルボ
キサミド)ベンジル]−1−メチルピペリジニウム(化
合物59)(374mg)を淡黄色結晶として得た。 mp 203-207℃ 元素分析 C30H31N2OI・1.0H2Oとして Calcd: C, 62.07; H, 5.73; N, 4.83. Found: C, 61.82; H, 5.43; N, 4.87. IR (KBr) cm-1: 3450, 1655, 1597, 1520, 1417, 1317,
1250, 7001 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
94 (3H, s), 3.25-3.40(4H, m), 4.56 (2H, s), 7.40-
7.60 (5H, m), 7.84-7.89 (2H, m), 7.95-8.17 (6H,
m), 8.40 (1H, s), 8.66 (1H, s), 10.68 (1H, s).
【0151】実施例60(化合物60の製造) 5−(4−メチルフェニル)インデン−2−カルボン酸
(500mg)をTHF(15ml)に溶解させ、塩化
オキサリル(262μl)とDMF1滴を加え、室温で
1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF
(15ml)に溶解させ、室温で1−(4−アミノベン
ジル)ピペリジン(419mg)とトリエチルアミン
(336μl)を加えた。この反応液を室温で16時間
撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することにより、N−
[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−5−(4−メ
チルフェニル)インデン−2−カルボキサミド(化合物
60)(549mg)を無色結晶として得た。 mp 219-220℃ 元素分析 C29H30N2Oとして Calcd: C, 82.43; H, 7.16; N, 6.63. Found: C, 82.17; H, 7.13; N, 6.56. IR (KBr) cm-1: 3346, 2935, 1645, 1597, 1516, 1408,
1315, 1250, 8081 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.34-1.57 (6H, m), 2.
25-2.40 (7H, m), 3.30-3.43 (2H, m), 3.80-3.90 (2H,
m), 7.20-7.32 (4H, m), 7.56-7.68 (4H, m), 7.72 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.83 (2H, s), 9.96 (1H, s).
【0152】実施例61(化合物61の製造) N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−5−(4
−メチルフェニル)インデン−2−カルボキサミド(4
00mg)をDMF(10ml)に溶解させ、ヨウ化メ
チル(177μl)を加え、室温で86時間撹拌した。
溶媒を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで再結晶する
ことにより、ヨウ化1−[4−[5−(4−メチルフェ
ニル)インデン−2−カルボキサミド]ベンジル]−1
−メチルピペリジニウム(化合物61)(516mg)
を淡黄色結晶として得た。 mp 199-201℃ 元素分析 C30H33N2OI・0.5H2Oとして Calcd: C, 62.83; H, 5.98; N, 4.88. Found: C, 62.56; H, 5.87; N, 4.97. IR (KBr) cm-1: 3450, 2947, 1651, 1595, 1520, 1416,
1322, 1246, 8081 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
36 (3H, s), 2.92 (3H,s), 3.20-3.40 (4H, m), 3.80-
3.90 (2H, m), 4.54 (2H, s), 7.30 (2H, d, J=8.0Hz),
7.52 (2H, d, J=8.0Hz), 7.55-7.70 (4H, m), 7.85-7.
97 (4H, m), 10.20-10.25 (1H, m).
【0153】実施例62(化合物62の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、1−(4−メトキシフェニ
ル)ピペラジン二塩酸塩(190mg)と炭酸カリウム
(382mg)を加え、室温で14時間撹拌した。この
反応液に水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸
エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することによ
り、(E)−N−[4−[1−(4−メトキシフェニ
ル)−4−ピペラジニルメチル]フェニル]−3−(4
−メチルフェニル)桂皮アミド(化合物62)(224
mg)を無色結晶として得た。 mp 207-208℃ 元素分析 C34H35N3O2として Calcd: C, 78.89; H, 6.81; N, 8.12. Found: C, 78.59; H, 6.65; N, 8.13. IR (KBr) cm-1: 2937, 2812, 1662, 1626, 1512, 1248,
820, 7951 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.41 (3H, s), 2.56-2.65
(4H, m), 3.04-3.13 (4H, m), 3.54 (2H, s), 3.76 (3
H, s), 6.61 (1H, d, J=15.6Hz), 6.78-6.94 (4H, m),
7.23-7.63 (12H, m), 7.73 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=1
5.6Hz).
【0154】実施例63(化合物63の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、2−(3,4−ジメトキシ
フェニル)エチルメチルアミン(132μl)と炭酸カ
リウム(382mg)を加え、室温で12時間撹拌し
た。この反応液に水(50ml)を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製する
ことにより無色アモルファスを得た。これを酢酸エチル
(50ml)に溶解し、4N塩酸酢酸エチル溶液(0.
5ml)を加えた。生じた沈殿物を濾取し、酢酸エチル
−メタノールで再結晶することにより、(E)−N−
[4−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エ
チル]−N−メチルアミノメチル]フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド塩酸塩(化合物6
3)(245mg)を無色結晶として得た。 mp 214-217℃ 元素分析 C34H36N2O3・1.0HClとして Calcd: C, 73.30; H, 6.69; N, 5.03; Cl, 6.36. Found: C, 73.00; H, 6.66; N, 4.99; Cl, 6.20. IR (KBr) cm-1: 3427, 2941, 1682, 1601, 1518, 1417,
1344, 1259, 1174, 1026, 7931 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 2.37 (3H, s), 2.66-2.
75 (3H, m), 2.95-3.40(4H, m), 3.73 (3H, s), 3.75
(3H, s), 4.15-4.28 (1H, m), 4.32-4.46 (1H, m), 6.7
7 (1H, dd, J=1.8, 8.2Hz), 6.84-6.94 (2H, m), 7.02
(1H, d, J=16.0Hz), 7.31 (2H, d, J=7.8Hz), 7.48-7.7
5 (8H, m), 7.79-7.93 (3H, m), 10.56 (2H, s).
【0155】実施例64(化合物64の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、メチルアミノアセトニトリ
ル塩酸塩(77mg)と炭酸カリウム(382mg)を
加え、室温で14時間撹拌した。この反応液に水(50
ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル−ジイソプロ
ピルエーテルで再結晶することにより、(E)−N−
[4−[N−(シアノメチル)−N−メチルアミノメチ
ル]フェニル]−3−(4−メチルフェニル)桂皮アミ
ド(化合物64)(129mg)を無色結晶として得
た。 mp 163-165℃ 元素分析 C26H25N3O・0.1H2Oとして Calcd: C, 78.60; H, 6.39; N, 10.58. Found: C, 78.44; H, 6.32; N, 10.35. IR (KBr) cm-1: 3250, 3055, 1662, 1626, 1599, 1535,
1516, 1412, 1344, 1184, 982, 822, 7911 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.42 (3H, s), 2.44 (3H,
s), 3.46 (2H, s), 3.59 (2H, s), 6.61 (1H, d, J=1
5.4Hz), 7.23-7.65 (12H, m), 7.74 (1H, s), 7.83 (1
H, d, J=15.4Hz).
【0156】実施例65(化合物65の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、イミダゾール(49mg)
と炭酸カリウム(382mg)を加え、室温で18時間
撹拌した。この反応液に水(50ml)を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶
することにより、(E)−N−[4−[(イミダゾール
−1−イル)メチル]フェニル]−3−(4−メチルフ
ェニル)桂皮アミド(化合物65)(90mg)を無色
結晶として得た。 mp 198-200℃ 元素分析 C26H23N3O・0.3H2Oとして Calcd: C, 78.29; H, 5.96; N, 10.53. Found: C, 78.26; H, 5.92; N, 10.17. IR (KBr) cm-1: 3026, 1674, 1628, 1601, 1539, 1518,
1416, 1342, 1182, 1080, 7871 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.41 (3H, s), 5.08 (2H,
s), 6.67 (1H, d, J=15.4Hz), 6.91 (1H, s), 7.09-7.
16 (3H, m), 7.23-7.30 (2H, m), 7.35-7.66 (8H, m),
7.72 (1H, s), 7.82 (1H, d, J=15.4Hz), 8.00 (1H, br
s).
【0157】実施例66(化合物66の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、3−(ヒドロキシメチル)
ピペリジン(191mg)を加え、室温で72時間撹拌
した。この反応液に水(50ml)を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残
渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶する
ことにより、(E)−N−[4−[3−(ヒドロキシメ
チル)ピペリジノメチル]フェニル]−3−(4−メチ
ルフェニル)桂皮アミド(化合物66)(160mg)
を無色結晶として得た。 mp 153-154℃ 元素分析 C29H32N2O2・0.1H2Oとして Calcd: C, 78.74; H, 7.34; N, 6.33. Found: C, 78.51; H, 7.32; N, 6.25. IR (KBr) cm-1: 3290, 2924, 1664, 1626, 1603, 1543,
1514, 1412, 1346, 1186, 7891 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.50-1.90 (3H, m), 2.05
-2.35 (4H, m), 2.41 (3H, s), 2.50-2.63 (1H, m), 2.
70-2.80 (1H, m), 3.46 (2H, s), 3.50-3.71 (2H, m),
6.65 (1H, d, J=15.6Hz), 7.23-7.31 (4H, m), 7.36-7.
61 (7H, m), 7.70-7.87 (3H, m).
【0158】実施例67(化合物67の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、3−ヒドロキシピペリジン
(168mg)を加え、室温で13時間撹拌した。この
反応液に水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸
エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することによ
り、(E)−N−[4−(3−ヒドロキシピペリジノメ
チル)フェニル]−3−(4−メチルフェニル)桂皮ア
ミド(化合物67)(174mg)を無色結晶として得
た。 mp 132-134℃ 元素分析 C28H30N2O2として Calcd: C, 78.84; H, 7.09; N, 6.57. Found: C, 78.58; H, 7.08; N, 6.54. IR (KBr) cm-1: 3427, 2937, 1660, 1628, 1601, 1539,
1412, 1344, 1184, 7911 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.28-1.90 (6H, m), 2.
36 (3H, s), 2.59-2.68(1H, m), 2.72-2.85 (1H, m),
3.33 (2H, s), 4.56 (1H, d, J=4.8Hz), 6.93 (1H, d,
J=15.8Hz), 7.20-7.35 (4H, m), 7.46-7.71 (8H, m),
7.89 (1H, s), 10.19 (1H, s).
【0159】実施例68(化合物68の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、2−ピペリジンメタノール
(191mg)を加え、室温で13時間撹拌した。この
反応液に水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸
エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶することによ
り、(E)−N−[4−[2−(ヒドロキシメチル)ピ
ペリジノメチル]フェニル]−3−(4−メチルフェニ
ル)桂皮アミド(化合物68)(120mg)を無色結
晶として得た。 mp 137-139℃ 元素分析 C29H32N2O2として Calcd: C, 79.06; H, 7.32; N, 6.36. Found: C, 78.73; H, 7.38; N, 6.37. IR (KBr) cm-1: 3325, 2922, 1664, 1630, 1601, 1531,
1412, 1338, 1174, 974, 7931 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.30-1.80 (6H, m), 2.10
-2.25 (1H, m), 2.40-2.57 (1H, m), 2.41 (3H, s), 2.
82-2.93 (1H, m), 3.33 (1H, d, J=13.5Hz), 3.53 (1H,
dd, J=4.0, 10.8Hz), 3.88 (1H, dd, J=4.0, 10.8Hz),
4.04 (1H, d, J=13.5Hz), 6.61 (1H, d, J=15.4Hz),
7.23-7.33 (4H, m), 7.37-7.62 (8H, m), 7.74 (1H,
s), 7.82 (1H, d, J=15.4Hz).
【0160】実施例69(化合物69の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(200mg)をD
MF(3ml)に溶解させ、2−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペリジン(214mg)を加え、室温で18時間
撹拌した。この反応液に水(50ml)を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶
することにより、(E)−N−[4−[2−(2−ヒド
ロキシエチル)ピペリジノメチル]フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(化合物69)(2
02mg)を無色結晶として得た。 mp 142-143℃ 元素分析 C30H34N2O2として Calcd: C, 79.26; H, 7.54; N, 6.16. Found: C, 79.00; H, 7.27; N, 6.19. IR (KBr) cm-1: 3300, 2935, 1666, 1628, 1603, 1541,
1516, 1412, 1344, 1182, 7891 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.30-2.13 (8H, m), 2.20
-2.35 (1H, m), 2.41 (3H, s), 2.73-2.87 (1H, m), 2.
92-3.07 (1H, m), 3.48 (1H, d, J=13.0Hz), 3.70-3.83
(1H, m), 3.90-4.02 (1H, m), 4.14 (1H, d, J=13.0H
z), 6.65 (1H, d,J=15.4Hz), 7.23-7.33 (4H, m), 7.38
-7.64 (7H, m), 7.72-7.87 (3H, m).
【0161】実施例70(化合物70の製造) 3−(4−メチルフェニル)けい皮酸(0.48g)を
THF(10ml)に溶解させ、塩化オキサリル(0.
35ml)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(20ml)
に溶解させ、室温で1−(4−アミノベンジル)ピペリ
ジン(0.38g)とトリエチルアミン(0.34m
l)を加えた。この反応液を室温で2時間撹拌した後、
水(150ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル
−ジイソプロピルエーテルで再結晶することにより、
(E)−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−
3−(4−メチルフェニル)けい皮アミド(化合物7
0)(0.60g)を淡黄色結晶として得た。 mp 154-156℃ 元素分析 C28H30N2O・0.4H2Oとして Calcd: C, 80.50; H, 7.43; N, 6.71. Found: C, 80.60; H, 7.28; N, 6.52.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.44 (2H, m), 1.58 (4H,
m), 2.39 (4H, m), 2.41 (3H, s), 3.47 (2H, s), 6.6
1 (1H, d, J=15.6Hz), 7.25-7.60 (12H, m), 7.73 (1H,
s), 7.82 (1H, d, J=15.6Hz).
【0162】実施例71(化合物71の製造) 3−(2−メチルフェニル)けい皮酸(0.48g)を
THF(10ml)に溶解させ、塩化オキサリル(0.
35ml)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(20ml)
に溶解させ、室温で1−(4−アミノベンジル)ピペリ
ジン(0.38g)とトリエチルアミン(0.34m
l)を加えた。この反応液を室温で2時間撹拌した後、
水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル−
ジイソプロピルエーテルで洗浄し、(E)−N−[4−
(ピペリジノメチル)フェニル]−3−(2−メチルフ
ェニル)けい皮アミド(化合物71)(0.75g)を
淡黄色アモルファスとして得た。 元素分析 C28H30N2O・0.5H2Oとして Calcd: C, 80.16; H, 7.45; N, 6.68. Found: C, 80.15; H, 7.38; N, 6.64.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.45 (2H, m), 1.58 (4H,
m), 2.27 (3H, s), 2.39 (2H, m), 3.47 (2H, s), 6.5
8 (1H, d, J=15.4Hz), 7.24-7.35 (7H, m), 7.39-7.58
(6H, m), 7.80 (1H, d, J=15.6Hz).
【0163】実施例72(化合物72の製造) (E)−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−
3−(4−メチルフェニル)けい皮アミド(0.41
g)をDMF(4ml)に溶解させ、ヨウ化メチル
(0.43g)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒
を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで結晶化すること
により、ヨウ化(E)−1−メチル−1−[4−(3−
(4−メチルフェニル)けい皮アミド)ベンジル]ピペ
リジニウム(化合物72)(0.51g)を淡黄色結晶
として得た。 mp 176-178℃ 元素分析 C29H33N2OI・1.5H2O として Calcd: C, 60.10; H, 6.26; N, 4.83. Found: C, 60.19; H, 6.25; N, 4.95.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.62 (2H, m), 1.88 (4
H, m), 2.37 (3H, s), 2.93 (3H, s), 3.36 (4H, m),
4.55 (2H, s), 6.97 (1H, d, J=15.8Hz), 7.31 (2H, d,
J=7.6Hz), 7.50-7.90 (11H, m), 10.44 (1H, s).
【0164】実施例73(化合物73の製造) (E)−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−
3−(2−メチルフェニル)けい皮アミド(0.62
g)をDMF(6ml)に溶解させ、ヨウ化メチル
(0.64g)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒
を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで固化することに
より、ヨウ化(E)−1−メチル−1−[4−(3−
(2−メチルフェニル)けい皮アミド)ベンジル]ピペ
リジニウム(化合物73)(0.79g)を淡黄色アモ
ルファスとして得た。 元素分析 C29H33N2OI・1.5H2O として Calcd: C, 60.10; H, 6.26; N, 4.83. Found: C, 60.00; H, 6.11; N, 5.00.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.62 (2H, m), 1.88 (4
H, m), 2.27 (3H, s), 2.93 (3H, s), 3.32 (4H, m),
4.56 (2H, s), 6.94 (1H, d, J=15.6Hz), 7.27-7.73 (1
1H, m), 7.84 (2H, d, J=8.4Hz), 10.40 (1H, s).
【0165】実施例74(化合物74の製造) 3−(2,5−ジメチルフェニル)けい皮酸(0.50
g)をTHF(10ml)に溶解させ、塩化オキサリル
(0.35ml)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹
拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(20m
l)に溶解させ、室温で1−(4−アミノベンジル)ピ
ペリジン(0.38g)とトリエチルアミン(0.34
ml)を加えた。この反応液を室温で2時間撹拌した
後、水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチ
ル−ジイソプロピルエーテルで洗浄し、(E)−N−
[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−3−(2,5
−ジメチルフェニル)けい皮アミド(化合物74)
(0.75g)を淡黄色アモルファスとして得た。 元素分析 C29H32N2O・0.5H2Oとして Calcd: C, 80.33; H, 7.67; N, 6.46. Found: C, 80.25; H, 7.34; N, 6.68.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.44 (2H, m), 1.61 (4H,
m), 2.22 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.47 (4H, m), 3.5
5 (2H, s), 6.61 (1H, d, J=15.4Hz), 7.05-7.20(3H,
m), 7.28-7.60 (8H, m), 7.71 (1H, s), 7.79 (1H, d,
J=15.4Hz).
【0166】実施例75(化合物75の製造) 3−(3−ニトロフェニル)けい皮酸(0.54g)を
THF(10ml)に溶解させ、塩化オキサリル(0.
35ml)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(20ml)
に溶解させ、室温で1−(4−アミノベンジル)ピペリ
ジン(0.38g)とトリエチルアミン(0.34m
l)を加えた。この反応液を室温で2時間撹拌した後、
水(50ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチルで
再結晶することにより、(E)−N−[4−(ピペリジ
ノメチル)フェニル]−3−(3−ニトロフェニル)け
い皮アミド(化合物75)(0.65g)を淡黄色結晶
として得た。 mp 178-179℃ 元素分析 C27H27N3O3・0.5H2Oとして Calcd: C, 71.98; H, 6.26; N, 9.33. Found: C, 71.69; H, 6.38; N, 9.44.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.51 (6H, m), 2.33 (4
H, m), 3.39 (2H, s), 6.96 (1H, d, J=15.8Hz), 7.24
(2H, d, J=8.0Hz), 7.59-7.83 (7H, m), 8.02 (1H, s),
8.18-8.30 (2H, m), 8.52 (1H, s), 10.18 (1H, s).
【0167】実施例76(化合物76の製造) (E)−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−
3−(2,5−ジメチルフェニル)けい皮アミド(0.
60g)をDMF(6ml)に溶解させ、ヨウ化メチル
(0.60g)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒
を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで結晶化すること
により、ヨウ化(E)−1−メチル−1−[4−(3−
(2,5−ジメチルフェニル)けい皮アミド)ベンジ
ル]ピペリジニウム(化合物76)(0.66g)を淡
黄色結晶として得た。 mp 145-147℃ 元素分析 C30H35N2OI・1.5H2O として Calcd: C, 60.71; H, 6.45; N, 4.72. Found: C, 61.06; H, 6.10; N, 4.74.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.62 (2H,
m), 1.88 (4H, m), 2.22
(3H, s), 2.33 (3H, s), 2.
93 (3H, s), 3.33 (4H, m),
4.55 (2H, s), 6.92 (1H,
d, J=15.8Hz), 7.07 (1H,
s), 7.15 (2H, ABq, J=7.6H
z), 7.37 (1H, d, J=7.4H
z), 7.48−7.60 (5H, m), 7.
67 (1H, d, J=15.6Hz), 7.8
4 (2H, d, J=8.4Hz), 10.39
(1H, s).
【0168】実施例77(化合物77の製造) (E)−N−[4−(ピペリジノメチル)フェニル]−
3−(3−ニトロフェニル)けい皮アミド(0.59
g)をDMF(6ml)に溶解させ、ヨウ化メチル
(0.57g)を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒
を減圧留去した後、残渣を酢酸エチルで結晶化すること
により、ヨウ化(E)−1−メチル−1−[4−(3−
(3−ニトロフェニル)けい皮アミド)ベンジル]ピペ
リジニウム(化合物77)(0.75g)を淡黄色結晶
として得た。 mp 188-190℃ 元素分析 C28H30N3O3I・1.5H2O として Calcd: C, 55.09; H, 5.45; N, 6.88. Found: C, 54.91; H, 5.40; N, 7.23.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.65 (2H, m), 1.90 (4
H, m), 2.94 (3H, s), 3.35 (4H, m), 4.56 (2H, s),
6.99 (1H, d, J=15.8Hz), 7.49-7.88 (9H, m), 8.04 (1
H, s), 8.18-8.29 (2H, m), 8.53 (1H, s), 10.45 (1H,
s).
【0169】実施例78(化合物78の製造) (E)−N−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)桂皮アミド(300mg)をト
ルエン(10ml)に溶解させ、トリブチルホスフィン
(248μl)を加え、80℃で3日間撹拌した後、室
温に冷却した。生じた沈殿物を濾取し、酢酸エチル−メ
タノールで再結晶することにより、塩化(E)−トリブ
チル[4−[3−(4−メチルフェニル)桂皮アミド]
ベンジル]ホスホニウム(化合物78)(389mg)
を無色結晶として得た。 mp 216-217℃ 元素分析 C35H47NOClPとして Calcd: C, 74.51; H, 8.40; N, 2.48. Found: C, 74.40; H, 8.33; N, 2.63. IR (KBr) cm-1: 3429, 2966, 1674, 1630, 1601, 1537,
1516, 1344, 1180, 7891 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 0.85-1.00 (9H, m), 1.
30-1.60 (12H, m), 2.05-2.25 (6H, m), 2.37 (3H, s),
3.79 (2H, d, J=15.2Hz), 7.05 (1H, d, J=15.8Hz),
7.25-7.35 (4H, m), 7.48-7.90 (9H, m), 10.61 (1H,
s).
【0170】実施例79(化合物79の製造) (E)−3−(4−メチルフェニル)桂皮酸(400m
g)をTHF(10ml)に溶解させ、塩化オキサリル
(220μl)とDMF1滴を加え、室温で1時間撹拌
した。溶媒を減圧留去した後、残渣をTHF(10m
l)に溶解させ、0℃で(4−アミノフェニル)(2−
ピリジル)メタノール(370mg)とトリエチルアミ
ン(471μl )のTHF(15ml)溶液を滴下し
た。この反応液を室温で20時間撹拌した後、水(50
ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンで
再結晶することにより、(E)−N−[4−[ヒドロキ
シ(2−ピリジル)メチル]フェニル]−3−(4−メ
チルフェニル)桂皮アミド(化合物79)(517m
g)を無色結晶として得た。 mp 162-165℃ 元素分析 C28H24N2O2・0.1H2Oとして Calcd: C, 79.63; H, 5.78; N, 6.63. Found: C, 79.53; H, 5.73; N, 6.58. IR (KBr) cm-1: 3257, 1659, 1626, 1597, 1531, 1410,
1342, 1250, 1182, 787, 7581 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.41 (3H, s), 5.27-5.36
(1H, m), 5.70-5.77 (1H, m), 6.60 (1H, d, J=15.4H
z), 7.12-7.86 (17H, m), 8.57 (1H, d, J=4.4Hz).
【0171】実施例80(化合物80の製造) (E)−N−[4−[ヒドロキシ(2−ピリジル)メチ
ル]フェニル]−3−(4−メチルフェニル)桂皮アミ
ド(200mg)をTHF(10ml)に溶解させ、7
0%mCPBA(152mg)を加え、室温で6時間撹
拌した。この反応液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液
(10ml)と飽和炭酸カリウム水溶液(10ml)を
加え、室温で30分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸
エチル−メタノールで再結晶することにより、(E)−
N−[4−[ヒドロキシ(1−オキシ−2−ピリジル)
メチル]フェニル]−3−(4−メチルフェニル)桂皮
アミド(化合物80)(123mg)を無色結晶として
得た。 mp 165-167℃ 元素分析 C28H24N2O3として Calcd: C, 77.04; H, 5.54; N, 6.42. Found: C, 76.85; H, 5.55; N, 6.42. IR (KBr) cm-1: 3288, 1668, 1628, 1601, 1539, 1516,
1433, 1412, 1340, 1184, 791, 7681 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 2.40 (3H, s), 6.05 (1H,
d, J=4.4Hz), 6.37 (1H, d, J=4.4Hz), 6.65 (1H, d,
J=15.8Hz), 6.99-7.06 (1H, m), 7.20-7.31 (4H,m), 7.
36-7.87 (12H, m), 8.20-8.26 (1H, m).
【0172】実施例81(化合物81の製造) 3−フェニルけい皮酸(0.62g)に塩化チオニル
(5ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、
4時間還流した。溶媒を留去後、テトラヒドロフランに
溶かし、1−(4−アミノベンジル)ピペリジン(0.
5g)とジイソプロピルエチルアミン(1.2ml)の
テトラヒドロフラン(5ml)懸濁液中に氷冷下、滴下
した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチル)により
精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して、1−(4−(3−フェニルシンナモイルア
ミノ)ベンジル)ピペリジン(化合物81)(0.45
g)を淡黄色結晶として得た。 mp 159-160℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.37-1.48 (2H, m), 1.49-1.63
(4H, m), 2.34-2.42 (4H, m), 3.45 (2H, s), 6.62 (1
H, d, J=15.4Hz), 7.23-7.63 (13H, m), 7.76 (1H, s),
7.83 (1H, d, J=15.4Hz). IR(KBr) ν: 2934, 1659, 1624cm-1. Anal. for C27H28N2O・0.5H2O: Calcd. C,79.97; H,7.21; N,6.91. Found C,81.09; H,7.02; N,6.94.
【0173】実施例82(化合物82の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.15g)、ナトリウム
フェニル スルフィド(0.05g)のジメチルホルム
アミド(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7−(4−メチル
フェニル)−N−(4−(フェニルチオメチル)フェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物82)(0.13g)を無色結
晶として得た。 mp 176-177℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.07 (2H, t, J
=4.5Hz), 4.10 (2H, s),4.35 (2H, t, J=4.5Hz), 7.06
(1H, d, J=8.2Hz), 7.18-7.33 (9H, m), 7.43-7.53 (6
H, m), 7.58 (1H, s). IR(KBr) ν: 1652, 1515cm-1. Anal. for C31H27NO2S: Calcd. C,77.96; H,5.70; N,2.93. Found C,77.72; H,5.57; N,3.07.
【0174】実施例83(化合物83の製造) 1−(4−(3−ブロモシンナモイルアミノ)ベンジ
ル)ピペリジン(0.4g)、4−フルオロフェニルほ
う酸(0.14g)、1M 炭酸カリウム水溶液(2m
l)、 エタノール(1ml)のトルエン(5ml) 懸
濁液をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.05
g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチ
ル)により精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して、1−(4−(3−(4−フルオ
ロフェニル)シンナモイルアミノ)ベンジル)ピペリジ
ン(化合物83)(0.35g)を無色結晶として得
た。 mp 166-167℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.38-1.50 (2H, m), 1.52-1.65
(4H, m), 2.34-2.39 (4H, m), 3.45 (2H, s), 6.61 (1
H, d, J=15.4Hz), 7.10-7.19 (2H, m), 7.30 (2H, d, J
=8.0Hz), 7.40-7.58 (8H, m), 7.68 (1H, s), 7.81 (1
H, d, J=15.4Hz). IR(KBr) ν: 3262, 2936, 1663cm-1. Anal. for C27H27FN2O・0.2H2O: Calcd. C,77.56; H,6.61; N,6.70. Found C,77.72; H,6.49; N,6.79.
【0175】実施例84(化合物84の製造) 1−(4−(3−ブロモシンナモイルアミノ)ベンジ
ル)ピペリジン(0.4g)、4−メトキシフェニルほ
う酸(0.14g)、1M 炭酸カリウム水溶液(2m
l)、 エタノール(1ml)のトルエン(5ml) 懸
濁液をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.05
g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチ
ル)により精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して、1−(4−(3−(4−メトキ
シフェニル)シンナモイルアミノ)ベンジル)ピペリジ
ン(化合物84)(0.38g)を無色結晶として得
た。 mp 150-151℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.38-1.50 (2H, m), 1.51-1.62
(4H, m), 2.35-2.40 (4H, m), 3.46 (2H, s), 3.87 (3
H, s), 6.61 (1H, d, J=15.4Hz), 7.00 (2H, d,J=9.0H
z), 7.29-7.36 (3H, m), 7.43-7.58 (7H, m), 7.71 (1
H, s), 7.82 (1H,d, J=15.4Hz). IR(KBr) ν: 3264, 2936, 1663cm-1. Anal. for C28H30N2O2: Calcd. C,78.84; H,7.09; N,6.57. Found C,79.07; H,7.12; N,6.69.
【0176】実施例85(化合物85の製造) 1−(4−(3−フェニルシンナモイルアミノ)ベンジ
ル)ピペリジン(0.32g)、よう化メチル(0.1
5ml)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液を窒素
雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エ
チルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノールか
ら再結晶し、よう化1−メチル−1−(4−(3−フェ
ニルシンナモイルアミノ)ベンジル)ピペリジニウム
(化合物85)(0.26g)を無色結晶として得た。 mp 194-195℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.45-1.65 (2H, m), 1.75-1.
95 (4H, m), 2.92 (3H,s), 3.24-3.28 (4H, m), 4.54
(2H, s), 6.97 (1H, d, J=15.8Hz), 7.41-7.93 (14H,
m), 10.44 (1H,s). IR(KBr) ν: 3241, 1682cm-1. Anal. for C28H31IN2O: Calcd. C,62.46; H,5.80; N,5.20. Found C,62.19; H,5.74; N,5.10.
【0177】実施例86(化合物86の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.15g)、ナトリウム
ベンジル スルフィド(0.055g)のジメチルホル
ムアミド(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−(ベ
ンジルチオメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物86)(0.17g)を無色
結晶として得た。 mp 145-146℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.07 (2H, t, J
=4.7Hz), 3.59 (2H, s),3.60 (2H, s), 4.35 (2H, t, J
=4.7Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22-7.32 (9H, m),
7.43-7.57 (6H, m), 7.61 (1H, s). IR(KBr) ν: 3028, 1646, 1515cm-1. Anal.for C32H29NO2S・0.5H2O: Calcd. C,76.77; H,6.04; N,2.80. Found C,77.07; H,5.96; N,2.95.
【0178】実施例87(化合物87の製造) 化合物83(0.25g)、よう化メチル(0.2m
l)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液を、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出
した粗結晶をろ取した。エタノールから再結晶し、よう
化1−メチル−1−(4−(3−(4−フルオロフェニ
ル)シンナモイルアミノ)ベンジル)ピペリジニウム
(化合物87)(0.27g)を淡褐色結晶として得
た。 mp 204-205℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.42-1.75 (2H, m), 1.78-1.
95 (4H, m), 2.91 (3H,s), 3.22-3.32 (4H, m), 4.52
(2H, s), 6.95 (1H, d, J=15.8 Hz), 7.29-7.38(2H,
m), 7.48-7.91 (11H, m), 10.44 (1H, s). IR(KBr) ν: 3237, 1682cm-1. Anal.for C28H30FIN2O・0.5H2O: Calcd. C,59.47; H,5.53; N,4.95. Found C,59.49; H,5.35; N,4.98.
【0179】実施例88(化合物88の製造) 1−(4−(3−(4−メトキシフェニル)シンナモイ
ルアミノ)ベンジル)ピペリジン(0.32g)、よう
化メチル(0.2ml)のジメチルホルムアミド(5m
l)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸
エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノール
−ヘキサンから再結晶し、よう化1−メチル−1−(4
−(3−(4−メトキシフェニル)シンナモイルアミ
ノ)ベンジル)ピペリジニウム(化合物88)(0.3
3g)を淡褐色結晶として得た。 mp 208-209℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.45-1.68 (2H, m), 1.78-1.
95 (4H, m), 2.91 (3H,s), 3.24-3.34 (4H, m), 3.82
(3H, s), 4.53 (2H, s), 6.95 (1H, d, J=15.8Hz), 7.0
6 (2H, d, J=8.6Hz), 7.43-7.57 (4H, m), 7.61-7.74
(4H, m), 7.84 (2H, d, J=8.6Hz), 7.88 (1H, s), 10.4
5 (1H, s). IR(KBr) ν: 3243, 1682cm-1. Anal. for C29H33IN2O2: Calcd. C,61.27; H,5.85; N,4.93. Found C,60.87; H,5.83; N,4.88.
【0180】実施例89(化合物89の製造) 3,4−ジヒドロ−7−フェニルナフタレン−2−カル
ボン酸 (0.25g)に塩化チオニル(5ml)、ジ
メチルホルムアミド(触媒量)を加え、3時間還流し
た。溶媒を留去後、テトラヒドロフランに溶かし、2−
(4−アミノベンジル)−1,3−ジメチル−1,3,
2−ジアザホスホリナン−2−オキシド(0.25g)
とジイソプロピルエチルアミン(0.5ml)のテトラ
ヒドロフラン(10ml)懸濁液中に氷冷下、滴下し
た。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、析出した粗結晶をエタノ
ール−ヘキサンから再結晶して、2−(4−(3,4−
ジヒドロ−7−フェニルナフタレン−2−カルボニルア
ミノ)ベンジル)−1,3−ジメチル−1,3,2−ジ
アザホスホリナン−2−オキシド(化合物89)(0.
35g)を無色結晶として得た。 mp 249-250℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.10-1.30 (1H, m), 1.65-1.85
(1H, m), 2.65 (3H, s), 2.69 (3H, s), 2.73-3.07 (8
H, m), 3.17 (2H, d, J=17.4Hz), 7.18 (2H, dd,J=2.6,
8.8Hz), 7.29-7.60 (11H, m), 7.70 (1H, s). IR(KBr) ν: 3283, 2940, 2886, 2832, 1655cm-1. Anal. for C29H32N3O2P・0.2H2O: Calcd. C,71.21; H,6.68; N,8.59. Found C,71.12; H,6.57; N,8.52.
【0181】実施例90(化合物90の製造) 3,4−ジヒドロ−7−フェニルナフタレン−2−カル
ボン酸 (0.35g)に塩化チオニル(10ml)、
ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、2.5時間還
流した。溶媒を留去後、テトラヒドロフランに溶かし、
2−(4−アミノベンジル)−1,3−ジメチル−1,
3,2−ジアザホスホラン−2−オキシド(0.33
g)とジイソプロピルエチルアミン(0.75ml)の
テトラヒドロフラン(10ml)懸濁液中に氷冷下、滴
下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留
去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥した。減圧下、溶媒を留去し、析出した粗結晶をエタ
ノール−ヘキサンから再結晶して、2−(4−(3,4
−ジヒドロ−7−フェニルナフタレン−2−カルボニル
アミノ)ベンジル)−1,3−ジメチル−1,3,2−
ジアザホスホラン−2−オキシド(化合物90)(0.
24g)を無色結晶として得た。 mp 212-213℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.61 (3H, s), 2.65-2.76 (2H,
m), 2.66 (3H, s), 2.94-3.07 (2H, m), 3.22 (2H, d,
J=18.6Hz), 7.19 (2H, dd, J=2.6, 8.6Hz), 7.29-7.60
(11H, m), 7.72 (1H, s). IR(KBr) ν: 3254, 2928, 2897, 1655cm-1. Anal. for C28H30N3O2P・0.5H2O: Calcd. C,69.98; H,6.50; N,8.74. Found C,70.27; H,6.32; N,8.53.
【0182】実施例91(化合物91の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.25
g)のジクロロメタン(5ml)溶液に氷冷下、オキサ
リルクロリド(0.4ml)、ジメチルホルムアミド
(触媒量)を加え、40℃、1時間加熱撹拌した。溶媒
を留去後、テトラヒドロフランに溶かし、1−(4−ア
ミノベンジル)ピペリジン(0.17g)とジイソプロ
ピルエチルアミン(0.5ml)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、ジ
クロロメタンで抽出した。有機層を水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、析出した粗結晶をジクロロメタン−ヘキサンから再
結晶して、2−(4−メチルフェニル)−N−(4−ピ
ペリジノメチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−
ベンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド(化合物9
1)(0.36g)を無色結晶として得た。 mp 192-193℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.38-1.50 (2H, m), 1.50-1.63
(4H, m), 2.13-2.22 (2H, m), 2.35-2.39 (4H, m), 2.
40 (3H, s), 2.72 (2H, t, J=6.4Hz), 2.85-2.91(2H,
m), 3.46 (2H, s), 7.21-7.33 (5H, m), 7.41-7.57 (6
H, m), 7.63 (1H,s). IR(KBr) ν: 3352, 2932, 1647cm
−1. Anal. for C3134O・0.2H
O: Calcd. C,81.97; H,7.63;
N,6.17. Found C,81.88; H,7.52;
N,6.22.
【0183】実施例92(化合物92の製造) 2−(4−メチルフェニル)−N−(4−ピペリジノメ
チルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテン−8−カルボキサミド(0.26g)、よう
化メチル(0.15ml)のジメチルホルムアミド(1
5ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、
酢酸エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノ
ール−酢酸エチルから再結晶し、よう化1−(N−(2
−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−
ベンゾシクロヘプテン−8−カルボニル)−4−アミノ
ベンジル)−1−メチルピペリジニウム(化合物92)
(0.3g)を無色結晶として得た。 mp 220−221℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.45-1.65 (2H, m), 1.80-1.
94 (4H, m), 1.99-2.09(2H, m), 2.35 (3H, s), 2.64
(2H, t, J=6.1Hz), 2.83-2.88 (2H, m), 2.91 (3H, s),
3.23-3.29 (4H, m), 4.53 (2H, s), 7.26-7.38 (4H,
m), 7.48-7.68 (6H, m), 7.87 (2H, d, J=8.6Hz), 10.2
3 (1H, s). IR(KBr) ν: 3285, 2946, 1651cm-1. Anal. for C32H37IN2O・0.5H2O: Calcd. C,63.89; H,6.37; N,4.66. Found C,63.94; H,6.33; N,4.60.
【0184】実施例93(化合物93の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−(4−ヒドロキシメ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピ
ン−4−カルボキサミド(0.2g)、トリエチルアミ
ン(0.21ml)、ジメチルアミノピリジン(触媒
量)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に氷冷下、
メタンスルホニルクロリド(0.06ml)を滴下し
た。10分間撹拌した後、ピペリジン(0.15ml)
を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(メタノー
ル/トリエチルアミン/酢酸エチル)により精製した。
得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、7−(4−メチルフェニル)−N−(4−ピペリジ
ノメチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボキサミド(化合物93)(0.19
g)を無色結晶として得た。 mp 203-204℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.35-1.50 (2H, m), 1.55-1.63
(4H, m), 2.38-2.40 (4H, m), 2.40 (3H, s), 3.08 (2
H, t, J=5.7Hz), 3.29 (2H, t, J=5.7Hz), 3.47(2H,
s), 7.24-7.46 (7H, m), 7.50-7.58 (5H, m), 7.68 (1
H, s). IR(KBr) ν: 2934, 1651cm-1. Anal. for C30H32N2OS・0.2H2O: Calcd. C,76.30; H,6.92; N,5.93. Found C,76.27; H,6.77; N,6.06.
【0185】実施例94(化合物94の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−(4−ピペリジノメ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピ
ン−4−カルボキサミド(0.08g)、よう化メチル
(0.013ml)のジメチルホルムアミド(20m
l)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸
エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノール
−ヘキサンから再結晶し、よう化1−(N−(7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボニル)−4−アミノベンジル)−1
−メチルピペリジニウム(化合物94)(0.077
g)を無色結晶として得た。 mp 196-197℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.45-1.65 (2H, m), 1.80-1.
95 (4H, m), 2.35 (3H,s), 2.91 (3H, s), 2.99-3.05
(2H, m), 3.15-3.29 (6H, m), 4.53 (2H, s), 7.29 (2
H, d, J=8.2Hz), 7.46-7.63 (7H, m), 7.82-7.89 (3H,
m), 10.34 (1H, s). IR(KBr) ν: 3284, 2947, 1652cm-1. Anal. for C31H35IN2OS・0.5H2O: Calcd. C,60.09; H,5.86; N,4.52. Found C,60.03; H,5.57; N,4.44.
【0186】実施例95(化合物95の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1.0g)のジク
ロロメタン(30ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.93ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、1−(4−アミノベンジ
ル)ピペリジン(0.75g)とトリエチルアミン
(1.5ml)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液
中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、得ら
れた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7
−(4−メチルフェニル)−N−(4−((ピペリジノ
メチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(化合物95)(1.4
5g)を無色結晶として得た。 mp 188-189℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.40-1.47 (2H, m), 1.52-1.60
(4H, m), 2.34-2.39 (4H, m), 2.39 (3H, s), 3.07 (2
H, t, J=4.4Hz), 3.46 (2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.4H
z), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.33 (5H, m), 7.43
-7.58 (6H, m). IR(KBr) ν: 2935, 1652cm-1. Anal. for C30H32N2O2: Calcd. C,79.61; H,7.13; N,6.19. Found C,79.53; H,6.91; N,6.22.
【0187】実施例96(化合物96の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−(4−(ピペリジノ
メチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(1.4g)、よう化メ
チル(0.58ml)のジメチルホルムアミド(50m
l)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸
エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノール
−酢酸エチルから再結晶し、よう化1−(N−(7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボニル)−4−アミノベンジ
ル)−1−メチルピペリジニウム(化合物96)(1.
6g)を無色結晶として得た。 mp 227-228℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.45-1.70 (2H, m), 1.70-1.
95 (4H, m), 2.34 (3H,s), 2.91 (3H, s), 3.00 (2H, b
r), 3.24-3.34 (4H, m), 4.31 (2H, br), 4.53(2H, s),
7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.27 (2H, d, J=8.0Hz), 7.3
6 (1H, s), 7.48-7.59 (5H, m), 7.75 (1H, s), 7.86
(2H, d, J=8.8Hz), 10.19 (1H, s). IR(KBr) ν: 3289, 2938, 1649cm-1. Anal. for C31H35IN2O2: Calcd. C,62.63; H,5.93; N,4.71. Found C,62.43; H,5.91; N,4.52.
【0188】実施例97(化合物97の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.15g)、1−メチルピ
ペリジン(0.14ml)のジメチルホルムアミド(1
5ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、
酢酸エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノ
ール−ジエチルエーテルから再結晶し、塩化1−(N−
(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−4−アミノベ
ンジル)−1−メチルピペリジニウム(化合物97)
(0.15g)を無色結晶として得た。 mp 231-232℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.45-1.65 (2H, m), 1.80-1.
95 (4H, m), 2.34 (3H,s), 2.91 (3H, s), 2.97-3.05
(2H, m), 3.23-3.30 (4H, m), 4.25-4.35 (2H, m), 4.5
3 (2H, s), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.27 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.38 (1H,s), 7.48-7.59 (5H, m), 7.75 (1H,
s), 7.86 (2H, d, J=8.8Hz), 10.23 (1H,s). IR(KBr) ν: 3227, 2969, 1665cm-1. Anal. for C31H35ClN2O2・0.5H2O: Calcd. C,72.71; H,7.09; N,5.47. Found C,72.85; H,6.93; N,5.48.
【0189】実施例98(化合物98の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.18g)、1−エチルピ
ペリジン(0.31ml)のジメチルホルムアミド(5
ml)溶液を50℃、一晩加熱撹拌した。溶媒を留去
し、酢酸エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エ
タノール−酢酸エチルから再結晶し、塩化1−(N−
(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−4−アミノベ
ンジル)−1−エチルピペリジニウム(化合物98)
(0.17g)を無色結晶として得た。 mp 209-210℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.34 (3H, t, J=6.9Hz), 1.3
8-1.66 (2H, m), 1.80-1.99 (4H, m), 2.34 (3H, s),
3.00 (2H, t, J=4.2Hz), 3.13-3.31 (6H, m), 4.30 (2
H, t, J=4.2Hz), 4.50 (2H, s), 7.06 (1H, d, J=8.4H
z), 7.27 (2H, d, J=8.0Hz), 7.39 (1H, s), 7.46-7.59
(5H, m), 7.76 (1H, d, J=2.2Hz), 7.87 (2H, d, J=8.
8Hz), 10.24 (1H, s). IR(KBr) ν: 3202, 2946, 1645cm-1. Anal. for C32H37ClN2O2・0.3H2O: Calcd. C,73.56; H,7.25; N,5.36. Found C,73.59; H,7.26; N,5.32.
【0190】実施例99(化合物99の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、1−(2−(4−アミノフ
ェニル)エチル)ピペリジン(0.11g)とトリエチ
ルアミン(0.23ml)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して、N−(4−(2−ピペリジノエチル)フェニル)
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物9
9)(0.19g)を無色結晶として得た。 mp 201-202℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.45-1.48 (2H, m), 1.50-1.6
5 (4H, m), 2.39 (3H, s), 2.47-2.58 (6H, m), 2.76-
2.84 (2H, m), 3.07 (2H, t, J=4.4Hz), 4.36 (2H, t,
J=4.4Hz), 7.05 (1H, d, J=8.0Hz), 7.17-7.26 (4H,
m), 7.43-7.51 (7H,m). IR(KBr) ν: 2933, 1652cm-1. Anal. for C31H34N2O2: Calcd. C,79.79; H,7.34; N,6.00. Found C,79.63; H,7.42; N,6.07.
【0191】実施例100(化合物100の製造) N−(4−(2−ピペリジノエチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.09g)、よ
う化メチル(0.06ml)のジメチルホルムアミド
(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、酢酸エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エ
タノール−ヘキサンから再結晶し、よう化N−((7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボニル)−2−(4−アミノフ
ェニル)エチル)−N−メチルピペリジニウム(化合物
100)(0.12g)を淡黄色結晶として得た。 mp 168-169℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.65-1.95 (6H, m), 2.35 (3H,
s), 2.95-3.05 (4H, m), 3.25 (3H, s), 3.61-3.85 (6
H, m), 4.29 (2H, t, J=4.2Hz), 7.01 (1H, d, J=8.4H
z), 7.17-7.26 (4H, m), 7.40-7.50 (4H, m), 7.58 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.70 (1H, d, J=2.2Hz), 8.49 (1H, b
r). IR(KBr) ν: 2949, 1656cm-1. Anal. for C32H37IN2O2・ 0.5H2O: Calcd. C,62.24; H,6.20; N,4.54. Found C,61.92; H,6.17; N,4.57.
【0192】実施例101(化合物101の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2−フェニル−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.1g)のジクロロメタン(10ml)懸濁液に氷
冷下、オキサリルクロリド(0.1ml)、ジメチルホ
ルムアミド(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。
溶媒を留去後、テトラヒドロフランに溶かし、4−(N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル)アニリン(0.06g)とトリエチルアミン
(0.12ml)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液
中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル)により精製した。得
られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、
7−(4−メチルフェニル)−2−フェニル−N−(4
−((N−テトラヒドロピラン−4−イル−N−メチル
アミノ)メチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物10
1)(0.11g)を無色結晶として得た。 mp 178-179℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.63-1.74 (4H, m), 2.20 (3H,
s), 2.40 (3H, s), 2.56-2.66 (1H, m), 3.15-3.43 (4
H, m), 3.56 (2H, s), 4.01-4.05 (2H, m), 5.09(1H, d
d, J=2.2, 8.4Hz), 7.10 (1H, d, J=8.4Hz), 7.17-7.57
(16H, m). IR(KBr) ν: 2949, 2844, 1652cm-1. Anal. for C37H38N2O3: Calcd. C,79.54; H,6.86; N,5.01. Found C,79.28; H,6.96; N,4.97.
【0193】実施例102(化合物102の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2−フェニル−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.1g)のジクロロメタン(10ml)懸濁液に氷
冷下、オキサリルクロリド(0.1ml)、ジメチルホ
ルムアミド(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。
溶媒を留去後、テトラヒドロフランに溶かし、1−(4
−アミノベンジル)ピペリジン(0.06g)とトリエ
チルアミン(0.12ml)のテトラヒドロフラン(5
ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル)により精製
した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶して、7−(4−メチルフェニル)−2−フェニル−
N−(4−(ピペリジノメチル)フェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物102)(0.12g)を無色結晶として得
た。 mp 210-211℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.40-1.47 (2H, m), 1.52-1.62
(4H, m), 2.34-2.40 (4H, m), 2.40 (3H, s), 3.23-3.
31 (2H, m), 3.45 (2H, s), 5.09 (1H, dd, J=2.0, 8.8
Hz), 7.10 (1H, d, J=8.4Hz), 7.23-7.56 (16H, m). IR(KBr) ν: 2935, 1652cm-1. Anal. for C36H36N2O2: Calcd. C,81.79; H,6.86; N,5.30. Found C,81.45; H,6.82; N,5.28.
【0194】実施例103(化合物103の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2−フェニル−N−(4
−(ピペリジノメチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.0
8g)、よう化メチル(0.05ml)のジメチルホル
ムアミド(15ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出した粗結晶をろ取
した。エタノール−酢酸エチルから再結晶し、よう化1
−(N−(7−(4−メチルフェニル)−2−フェニル
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボニル)−4−アミノベンジル)−1−メチルピペリジ
ニウム(化合物103)(0.057g)を無色結晶と
して得た。 mp 232-233℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.45-1.70 (2H, m), 1.75-1.
95 (4H, m), 2.35 (3H,s), 2.91 (3H, s), 3.25-3.44
(6H, m), 4.53 (2H, s), 5.12 (1H, t, J=5.0Hz), 7.09
(1H, d, J=8.4Hz), 7.28 (2H, d, J=8.2Hz), 7.37-7.6
1 (11H, m), 7.81-7.87 (3H, m), 10.20 (1H, s). IR(KBr) ν: 2949, 1650cm-1. Anal. for C37H39IN2O2・ 0.2H2O: Calcd. C,65.91; H,5.89; N,4.15. Found C,65.80; H,5.84; N,4.17.
【0195】実施例104(化合物104の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2−メチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.
1g)のジクロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オ
キサリルクロリド(0.1ml)、ジメチルホルムアミ
ド(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留
去後、テトラヒドロフランに溶かし、4−(N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル)アニリン(0.08g)とトリエチルアミン(0.
14ml)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液中に氷
冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7−(4−
メチルフェニル)−2−メチル−N−(4−((N−テ
トラヒドロピラン−4−イル−N−メチルアミノ)メチ
ル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(化合物104)(0.12
g)を無色結晶として得た。 mp 170-171℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.54 (3H, d, J=6.4Hz), 1.60-
1.78 (4H, m), 2.22 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.63-2.6
8 (1H, m), 2.85 (1H, ddd, J=2.6, 9.2, 17.6Hz), 3.1
4 (1H, d, J=17.6Hz), 3.37 (2H, dt, J=2.8, 11.3Hz),
3.58 (2H, s), 4.01-4.07 (2H, m), 4.24-4.30 (1H,
m), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.34 (4H, m), 7.4
3-7.56 (7H, m). IR(KBr) ν: 2951, 2845, 1651cm-1. Anal. for C32H36N2O3: Calcd. C,77.39; H,7.31; N,5.64. Found C,77.21; H,7.43; N,5.51.
【0196】実施例105(化合物105の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2−メチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.
1g)のジクロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オ
キサリルクロリド(0.1ml)、ジメチルホルムアミ
ド(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留
去後、テトラヒドロフランに溶かし、1−(4−アミノ
ベンジル)ピペリジン(0.07g)とトリエチルアミ
ン(0.14ml)のテトラヒドロフラン(5ml)溶
液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結
晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7−
(4−メチルフェニル)−2−メチル−N−(4−(ピ
ペリジノメチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物10
5)(0.12g)を無色結晶として得た。 mp 175-176℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.40-1.45 (2H, m), 1.54 (3H,
d, J=6.2Hz), 1.53-1.61 (4H, m), 2.30-2.40 (4H,
m), 2.39 (3H, s), 2.85 (1H, ddd, J=2.6, 8.8, 18.0H
z), 3.14 (1H, d, J=18.0Hz), 3.47 (2H, s), 4.23-4.3
0 (1H, m), 7.05 (1H, d, J=8.8Hz), 7.16-7.36 (4H,
m), 7.43-7.55 (7H, m). IR(KBr) ν: 2936, 1651cm-1. Anal. for C31H34N2O2: Calcd. C,79.79; H,7.34; N,6.00. Found C,79.53; H,7.35; N,5.82.
【0197】実施例106(化合物106の製造) N−(4−(シクロヘキシルチオメチル)フェニル)−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.19g)
のジクロロメタン(5ml)溶液に氷冷下、70%m−
クロロ過安息香酸(0.097g)を加えた。10分間
撹拌後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(メタノール/ジクロロメ
タン)により精製した。得られた粗結晶をエタノールか
ら再結晶して、N−(4−(シクロヘキシルスルフィニ
ルメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物106)(0.048g)を無色結晶
として得た。 mp 257-258℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.19-1.69 (6H, m), 1.81-1.85
(3H, m), 2.01-2.08 (1H, m), 2.40 (3H, s), 2.40-2.
49 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz), 3.90 (2H,dd, J=
13.2, 24.2Hz), 4.35 (2H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H, d,
J=8.6Hz), 7.23-7.28 (4H, m), 7.44-7.54 (4H, m),
7.60 (2H, d, J=8.4Hz), 8.07 (1H,s). IR(KBr) ν: 2930, 2853, 1659cm
−1. Anal. for C3133NOS・0.3H
O: Calcd. C,73.72; H,6.71;
N,2.77. Found C,73.66; H,6.70;
N,2.80.
【0198】実施例107(化合物107の製造) N−(4−(シクロヘキシルスルフィニルメチル)フェ
ニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.
13g)のクロロホルム(45ml)溶液に氷冷下、7
0%m−クロロ過安息香酸(0.097g)を加えた。
室温で30分間撹拌後、チオ硫酸ナトリウム水溶液、炭
酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結
晶を得た。エタノール−ヘキサンから再結晶して、N−
(4−(シクロヘキシルスルホニルメチル)フェニル)
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物10
7)(0.11g)を無色結晶として得た。 mp 250−251℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.18-1.26 (4H, m), 1.52-1.71
(2H, m), 1.87-1.94 (2H, m), 2.09-2.17 (2H, m), 2.
40 (3H, s), 2.65-2.83 (1H, m), 3.08 (2H, t,J=4.6H
z), 4.18 (2H, s), 4.37 (2H, t, J=4.6Hz), 7.07 (1H,
d, J=8.4Hz), 7.23-7.27 (2H, m), 7.38-7.53 (6H,
m), 7.65 (2H, d, J=8.6Hz), 7.70 (1H, s). IR(KBr) ν: 2932, 2857, 1667cm-1. Anal. for C31H33NO4S・0.2H2O: Calcd. C,71.70; H,6.48; N,2.70. Found C,71.70; H,6.54; N,2.79.
【0199】実施例108(化合物108の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−(4−(フェニルチ
オメチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
オキセピン−4−カルボキサミド(0.1g)のジクロ
ロメタン(30ml)溶液に−20から−10℃で、7
0%m−クロロ過安息香酸(0.046g)を加えた。
30分間撹拌後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、濃
縮し、酢酸エチルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結
晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7−
(4−メチルフェニル)−N−(4−(フェニルスルフ
ィニルメチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物108)
(0.11g)を無色結晶として得た。 mp 127-128℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.06 (2H, t, J
=4.6Hz), 4.01 (2H, s),4.34 (2H, t, J=4.6Hz), 6.95
(2H, d, J=8.8Hz), 7.05 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22-7.26
(3H, m), 7.37-7.53 (10H, m), 7.85 (1H, s). IR(KBr) ν: 3026, 2925, 1652cm-1. Anal. for C31H27NO3S: Calcd. C,75.43; H,5.51; N,2.84. Found C,75.14; H,5.55; N,2.99.
【0200】実施例109(化合物109の製造) N−(4−(ベンジルチオメチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.12g)のジ
クロロメタン(25ml)溶液に−20から−10℃
で、70%m−クロロ過安息香酸(0.06g)を加え
た。10分間撹拌後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加
え、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。有機層を炭酸水素
ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、N−(4−(ベンジルスルフィニルメチル)フェニ
ル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
109)(0.08g)を無色結晶として得た。 mp 208-209℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.07 (2H, t, J
=4.5Hz), 3.76-3.94 (4H, m), 4.35 (2H, t, J=4.5Hz),
7.06 (1H, d, J=8.2Hz), 7.23-7.27 (6H, m), 7.35-7.
53 (7H, m), 7.61 (2H, d, J=8.4Hz), 7.93 (1H, s). IR(KBr) ν: 3030, 1662cm-1. Anal. for C32H29NO3S・0.2H2O: Calcd. C,75.18; H,5.80; N,2.74. Found C,75.35; H,5.81; N,2.87.
【0201】実施例110(化合物110の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.1g)のジク
ロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルクロ
リド(0.1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)
を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラ
ヒドロフランに溶かし、4−アミノベンジル 4−メチ
ルフェニル スルホン(0.11g)とトリエチルア
ミン(0.15ml)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、N−(4−((4−メチルフェニル)スルホニル)
メチルフェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサ
ミド(化合物110)(0.13g)を無色結晶として
得た。 mp 230-231℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.40 (3H, s), 2.43 (3H, s),
3.07 (2H, t, J=4.5Hz),4.27 (2H, s), 4.36 (2H, t, J
=4.5Hz), 7.04-7.10 (3H, m), 7.23-7.26 (5H,m), 7.43
-7.55 (8H, m), 7.63 (1H, s). IR(KBr) ν: 3027, 2884, 1663cm-1. Anal. for C32H29NO4S・ 0.2H2O: Calcd. C,72.90; H,5.62; N,2.66. Found C,72.74; H,5.73; N,2.76.
【0202】実施例111(化合物111の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、N−メチルシク
ロペンチルアミン(0.07g)のジメチルホルムアミ
ド(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留
去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。エタノ
ール−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N−シ
クロペンチル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物11
1)(0.1g)を無色結晶として得た。 mp 171-172℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.45-1.75 (6H, m), 1.80-1.95
(2H, m), 2.13 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.70-2.80 (1
H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz), 3.50 (2H, s),4.35 (2
H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22-7.33
(4H, m), 7.43-7.58 (7H, m). IR(KBr) ν: 3340, 2958, 1646cm-1. Anal. for C31H34N2O2・0.2H2O: Calcd. C,79.18; H,7.37; N,5.96. Found C,79.15; H,7.18; N,5.96.
【0203】実施例112(化合物112の製造) N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド (0.15g)、トリエチ
ルアミン(0.14ml)と4−ジメチルアミノピリジ
ン(触媒量)のジクロロメタン溶液中に氷冷下、塩化メ
タンスルホニル(0.04ml)を滴下した。15分間
撹拌後、N−メチルシクロヘキシルアミン(0.15m
l)を加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタ
ノール/トリエチルアミン)により精製した。得られた
粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−
(4−((N−シクロヘキシル−N−メチル)アミノメ
チル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサ
ミド(化合物112)(0.03g)を無色結晶として
得た。 mp 176-177℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.15-1.35 (6H, m), 1.70-1.95
(4H, m), 2.23 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.39-2.55 (1
H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz), 3.59 (2H, s),4.37 (2
H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0Hz), 7.23-7.35
(5H, m), 7.44-7.58 (7H, m). IR(KBr) ν: 2930, 2853, 1651cm-1. Anal. for C32H36N2O2・0.4H2O: Calcd. C,78.78; H,7.60; N,5.74. Found C,78.97; H,7.49; N,5.94.
【0204】実施例113(化合物113の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.09g)、N−メチルシ
クロヘプチルアミン(0.04g)、炭酸カリウム
(0.1g)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液
を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して、N−(4−((N−シクロヘプチル−N
−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−カルボキサミド(化合物113)(0.08
g)を無色結晶として得た。 mp 167-168℃.1 H-NMR (δppm, CDCl3): 1.35-1.55 (8H, m), 1.55-1.8
0 (2H, m), 1.80-1.95 (2H, m), 2.16 (3H, s), 2.39
(3H, s), 2.55-2.70 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz),
3.49 (2H, s), 4.35 (2H, t, J=4.6Hz), 7.05 (1H, d,
J=8.4Hz), 7.22-7.33 (4H, m), 7.43-7.58 (7H, m). IR(KBr) ν: 2927, 1650cm-1. Anal. for C33H38N2O2・0.1H2O: Calcd. C,79.83; H,7.76; N,5.64. Found C,79.62; H,7.43; N,5.53.
【0205】実施例114(化合物114の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.15g)、シクロヘキシ
ルアミン(0.17ml)のジメチルホルムアミド(1
0ml)溶液を、室温で2.5時間撹拌した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノー
ル/トリエチルアミン)により精製した。得られた粗結
晶をエタノール−ヘキサンから再結晶して、N−(4−
((シクロヘキシルアミノ)メチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物114)
(0.09g)を無色結晶として得た。 mp 183-184℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.17-1.30 (6H, m), 1.58-1.82
(4H, m), 2.39 (3H, s), 2.45-2.60 (1H, m), 3.08 (2
H, t, J=4.6Hz), 3.81 (2H, s), 4.35 (2H, t, J=4.6H
z), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.34 (5H, m), 7.43
-7.55 (6H, m), 7.72 (1H, s). IR(KBr) ν: 2928, 2853, 1647cm-1. Anal. for C31H34N2O2・0.5H2O: Calcd. C,78.28; H,7.42; N,5.89. Found C,78.56; H,7.12; N,6.01.
【0206】実施例115(化合物115の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.15g)、アニリン
(0.1ml)のジメチルホルムアミド(10ml)溶
液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
ヘキサン)により精製した。得られた粗結晶をエタノー
ル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((フェニル
アミノ)メチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物115)(0.1g)を無色結
晶として得た。 mp 157-158℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.07 (2H, t, J
=4.8Hz), 4.31 (2H, s),4.35 (2H, t, J=4.8Hz), 6.62-
6.76 (3H, m), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.18-7.22 (5
H, m), 7.36 (2H, d, J=8.4Hz), 7.43-7.60 (6H, m). IR(KBr) ν: 1652, 1602cm-1. Anal. for C31H28N2O2: Calcd. C,80.84; H,6.13; N,6.08. Found C,80.57; H,6.09; N,6.06.
【0207】実施例116(化合物116の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.15g)、N−メチルア
ニリン(0.06ml)、炭酸カリウム(0.15g)
のジメチルホルムアミド(10ml)懸濁液を、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、N−(4−((N−メチル−N−フェニル)アミノ
メチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物116)(0.15g)を無色結晶と
して得た。 mp 164-165℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.00 (3H, s),
3.06 (2H, t, J=4.6Hz),4.34 (2H, t, J=4.6Hz), 4.51
(2H, s), 6.68-6.77 (3H, m), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz),
7.19-7.26 (6H, m), 7.43-7.54 (6H, m), 7.60 (1H,
s). IR(KBr) ν: 3344, 3020, 1644cm-1. Anal. for C32H30N2O2: Calcd. C,80.98; H,6.37; N,5.90. Found C,80.64; H,6.32; N,5.85.
【0208】実施例117(化合物117の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、ベンジルアミン
塩酸塩(0.5g)、炭酸カリウム(0.6g)のジメ
チルホルムアミド(10ml)懸濁液を、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリエ
チルアミン)により精製した。得られた粗結晶を酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((ベンジ
ルアミノ)メチル)フェニル)−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物117)(0.08g)を無
色結晶として得た。 mp 147-148℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.08 (2H, t, J
=4.6Hz), 3.80 (2H, s),3.81 (2H, s), 4.35 (2H, t, J
=4.6Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.36 (9H, m),
7.43-7.61 (7H, m). IR(KBr) δ: 3028, 1652cm-1. Anal. for C32H30N2O2・0.1H2O: Calcd. C,80.68; H,6.39; N,5.88. Found C,80.43; H,6.23; N,5.95.
【0209】実施例118(化合物118の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、N−メチルベン
ジルアミン(0.05ml)、炭酸カリウム(0.1
g)のジメチルホルムアミド(5ml)懸濁液を、室温
で2時間撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留
去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
して、N−(4−((N−ベンジル−N−メチル)アミ
ノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物118)(0.09g)を無色結晶と
して得た。 mp 157-158℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.18 (3H, s), 2.39 (3H, s),
3.06 (2H, t, J=4.6Hz),3.50 (2H, s), 3.52 (2H, s),
4.34 (2H, t, J=4.6Hz), 7.05 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22
-7.30 (3H, m), 7.33-7.37 (5H, m), 7.43-7.57 (7H,
m), 7.63 (1H, s). IR(KBr) ν: 3336, 1643cm-1. Anal. for C33H32N2O2・0.2H2O: Calcd. C,80.52; H,6.63; N,5.69. Found C,80.61; H,6.49; N,5.54.
【0210】実施例119(化合物119の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、ジイソプロピル
アミン(0.1ml)のジメチルホルムアミド(10m
l)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して、N−(4−((ジイソプロピルア
ミノ)メチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物119)(0.11g)を無色
結晶として得た。 mp 152-153℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.02 (12H, d, J=6.6Hz), 2.39
(3H, s), 2.98-3.10 (4H, m), 3.62 (2H, s), 4.35 (2
H, t, J=4.8Hz), 7.05 (1H, d, J=8.6Hz), 7.24(2H, d,
J=8.0Hz), 7.35-7.55 (9H, m). IR(KBr) ν: 2964, 1646cm-1. Anal. for C31H36N2O2: Calcd. C,79.45; H,7.74; N,5.98. Found C,79.18; H,7.66; N,5.93.
【0211】実施例120(化合物120の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、N−エチルシク
ロヘキシルアミン(0.11ml)のジメチルホルムア
ミド(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を
留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N
−シクロヘキシル−N−エチル)アミノメチル)フェニ
ル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
120)(0.1g)を無色結晶として得た。 mp 166-167℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.98 (3H, t, J=7.2Hz), 1.02-
1.26 (6H, m), 1.60-1.80 (4H, m), 2.39 (3H, s), 2.4
8-2.59 (3H, m), 3.08 (2H, t, J=4.5Hz), 3.59(2H,
s), 4.36 (2H, t, J=4.5Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz),
7.24 (2H, d, J=7.6Hz), 7.35 (2H, d, J=8.4Hz), 7.43
-7.56 (7H, m). IR(KBr) ν: 2929, 1648cm-1. Anal. for C33H38N2O2・0.2H2O: Calcd. C,79.55; H,7.77; N,5.62. Found C,79.65; H,7.63; N,5.66.
【0212】実施例121(化合物121の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、4−エチルアミ
ノ−1−ベンジルピペリジン(0.11g)、炭酸カリ
ウム(0.05g)のジメチルホルムアミド(10m
l)懸濁液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。ジエチル エー
テル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N−
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−N−エチル)
アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)− 2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物121)(0.13g)を無
色結晶として得た。 mp 121-122℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.98 (3H, t, J=7.1Hz), 1.55-
1.75 (4H, m), 1.87-2.00 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.4
9-2.60 (3H, m), 2.90-2.96 (2H, m), 3.08 (2H,t, J=
4.4Hz), 3.48 (2H, s), 3.60 (2H, s), 4.36 (2H, t,
J=4.4Hz), 7.06 (1H, d, J=8.2Hz), 7.23-7.35 (9H,
m), 7.44-7.55 (7H, m). IR(KBr) ν: 2939, 1652cm-1. Anal. for C39H43N3O2: Calcd. C,79.97; H,7.40; N,7.17. Found C,79.95; H,7.50; N,7.28.
【0213】実施例122(化合物122の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、アミノメチルシ
クロヘキサン(0.05g)、炭酸カリウム(0.1
g)のジメチルホルムアミド(10ml)懸濁液を、室
温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノー
ル/トリエチルアミン)により精製した。得られた粗結
晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−
((シクロヘキシルメチル)アミノメチル)フェニル)
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物12
2)(0.06g)を無色結晶として得た。 mp 154-155℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.88-0.99 (2H, m), 1.17-1.26
(4H, m), 1.43-1.56 (1H, m), 1.65-1.78 (4H, m), 2.
39 (3H, s), 2.45 (2H, d, J=6.6Hz), 3.07 (2H,t, J=
4.5Hz), 3.76 (2H, s), 4.35 (2H, t, J=4.5Hz), 7.05
(1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.33 (5H, m), 7.43-7.61 (6
H, m). IR(KBr) ν: 3357, 2918, 1648cm-1. Anal. for C32H36N2O2・0.2H2O: Calcd. C,79.37; H,7.58; N,5.78. Found C,79.58; H,7.50; N,5.80.
【0214】実施例123(化合物123の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、1−メチル−4−
メチルアミノピペリジン(0.1ml)のジメチルホル
ムアミド(5ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N
−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル))
アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物123)(0.03g)を無色
結晶として得た。 mp 183-184℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.67-2.05 (6H, m), 2.20 (3H,
s), 2.28 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.38-2.45 (1H,
m), 2.91-2.96 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz),3.56
(2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.5Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0
Hz), 7.22-7.33 (4H, m), 7.44-7.59 (7H, m). IR(KBr) ν: 2939, 2785, 1652cm-1. Anal. for C32H37N3O2: Calcd. C,77.54; H,7.52; N,8.48. Found C,77.34; H,7.57; N,8.56.
【0215】実施例124(化合物124の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.1g)を7−(4−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.12
g)と4−(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル)アニリン(0.08g)と1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.05g)のジメ
チルホルムアミド(15ml)溶液中に氷冷下加えた。
窒素雰囲気下、室温に戻し、4−ジメチルアミノピリジ
ン(触媒量)と、トリエチルアミン(0.14ml)を
加え、一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノ
ール/トリエチルアミン)により精製した。得られた粗
結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7−(4
−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−N
−(4−((N−テトラヒドロピラン−4−イル−N−
メチルアミノ)メチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
124)(0.15g)を無色結晶として得た。 mp 220-221℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.64-1.75 (4H, m), 2.22 (3H,
s), 2.37 (3H, s), 2.58-2.71 (5H, m), 3.08 (2H, t,
J=4.6Hz), 3.25-3.32 (4H, m), 3.37 (2H, dt,J=2.8,
11.4Hz), 3.58 (2H, s), 4.01-4.07 (2H, m), 4.35 (2
H, t, J=4.6Hz),6.97-7.06 (3H, m), 7.32 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.41-7.58 (7H, m). IR(KBr) ν: 2946, 2841, 1663cm
−1. Anal. for C3542・ 0.5
O: Calcd. C,73.01; H,7.53;
N,9.73. Found C,73.25; H,7.46;
N,9.72.
【0216】実施例125(化合物125の製造) N−(4−((N−(1−t−ブトキシカルボニルピペ
リジン−4−イル)−N−メチルアミノ)メチル)フェ
ニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.
14g)、トリフルオロ酢酸(5ml)のジクロロメタ
ン(20ml)溶液を、室温で1.5時間撹拌した。炭
酸水素ナトリウム水溶液を用いて反応液を中和後、溶媒
を留去した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
エタノール−ヘキサンから再結晶して、N−(4−
((N−メチル−N−(ピペリジン−4−イル))アミ
ノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物125)(0.08g)を無色結晶と
して得た。 mp 129−130℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.68-1.95 (4H, m), 2.22 (3H,
s), 2.39 (3H, s), 2.61-2.79 (3H, m), 3.08 (2H, t,
J=4.5Hz), 3.25-3.33 (2H, m), 3.58 (2H, s),4.36 (2
H, t, J=4.5Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.23-7.33
(4H, m), 7.44-7.60 (7H, m). IR(KBr) ν: 2929, 1683cm-1.
【0217】実施例126(化合物126の製造)およ
び実施例127(化合物127の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、N,4−ジメチ
ルシクロヘキシルアミン塩酸塩(0.08g)、炭酸カ
リウム(0.17g)のジメチルホルムアミド(10m
l)懸濁液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸
エチル)により精製した。得られた各粗結晶を酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N−メチ
ル−N−(4−メチルシクロヘキシル))アミノメチ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ドの各異性体(化合物126(0.05g),化合物1
27(0.03g))を無色結晶として得た。 (化合物126): mp 144-145℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.96 (3H, d, J=6.8Hz), 1.40-
1.80 (9H, m), 2.17 (3H, s), 2.20-2.40 (1H, m), 2.3
9 (3H, s), 3.08 (2H, t, J=4.5Hz), 3.55 (2H,s), 4.3
6 (2H, t, J=4.5Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.
34 (4H, m), 7.43-7.58 (7H, m). IR(KBr) ν: 2927, 1650cm-1. Anal. for C33H38N2O2・0.2H2O: Calcd. C,79.55; H,7.77; N,5.62. Found C,79.59; H,7.68; N,5.84. (化合物127): mp 183-184℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.87 (3H, d, J=6.6Hz), 0.89-
1.02 (2H, m), 1.26-1.89 (7H, m), 2.20 (3H, s), 2.2
0-2.40 (1H, m), 2.39 (3H, s), 3.08 (2H, t, J=4.6H
z), 3.56 (2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H,
d, J=8.4Hz), 7.22-7.34 (5H, m), 7.44-7.55 (6H,
m). IR(KBr) ν: 2925, 1654cm-1. Anal. for C33H38N2O2・0.2H2O: Calcd. C,79.55; H,7.77; N,5.62. Found C,79.48; H,7.70; N,5.83.
【0218】実施例128(化合物128の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(7ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−(N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル)アニ
リン(0.12g)とトリエチルアミン(0.23m
l)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶してN−(4−(N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ
メチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物128)(0.19g)を無色結晶と
して得た。 mp 162-163℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.59-1.74 (4H, m), 2.20 (3H,
s), 2.39 (3H, s), 2.58-2.66 (1H, m), 3.07 (2H, t,
J=4.5Hz), 3.37 (2H, dt, J=2.8, 11.0Hz), 3.56 (2H,
s), 4.01-4.06 (2H, m), 4.35 (2H, t, J=4.5Hz), 7.0
5 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.33 (4H, m), 7.43-7.56
(6H, m), 7.62 (1H, s). IR(KBr) ν: 3296, 2950, 1654cm-1. Anal. for C31H34N2O3・ 0.2H2O: Calcd. C,76.58; H,7.13; N,5.76. Found C,76.51; H,7.07; N,5.53.
【0219】実施例129(化合物129の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−(N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−3−イル)アミノメチル)アニ
リン(0.13g)とトリエチルアミン(0.23m
l)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラム(酢酸エチル)により精製した。得られた粗結
晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−
((N−テトラヒドロピラン−3−イル−N−メチル)
アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物129)(0.18g)を無色
結晶として得た。 mp 158-159℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.57-1.75 (3H, m), 2.00-2.05
(1H, m), 2.21 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.55-2.68 (1
H, m), 3.08 (2H, t, J=4.7Hz), 3.22-3.39 (2H,m), 3.
59 (2H, s), 3.84-3.90 (1H, m), 4.04-4.07 (1H, m),
4.37 (2H, t, J=4.7Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0Hz), 7.23
-7.32 (4H, m), 7.44-7.55 (7H, m). IR(KBr) ν: 2941, 1652cm-1. Anal. for C31H34N2O3: Calcd. C,77.15; H,7.10; N,5.80. Found C,77.12; H,7.02; N,5.88.
【0220】実施例130(化合物130の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(7ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−((N−インダン−2
−イル−N−メチル)アミノメチル)アニリン(0.1
4g)とトリエチルアミン(0.23ml)のテトラヒ
ドロフラン(15ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒
素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−エタ
ノール−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N−
インダン−2−イル−N−メチル)アミノメチル)フェ
ニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合
物130)(0.23g)を無色結晶として得た。 mp 204-205℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.19 (3H, s), 2.39 (3H, s),
2.94-3.18 (6H, m), 3.41-3.48 (1H, m), 3.57 (2H,
s), 4.36 (2H, t, J=4.7Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz),
7.16-7.22 (6H, m), 7.33-7.57 (9H, m). IR(KBr) ν: 1654cm-1. Anal. for C35H34N2O2・ 0.2H2O: Calcd. C,81.11; H,6.69; N,5.41. Found C,81.06; H,6.57; N,5.49.
【0221】実施例131(化合物131の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(6ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、(E)−4−((N−4−
t−ブチルシクロヘキシル−N−メチル)アミノメチ
ル)アニリン(0.15g)とトリエチルアミン(0.
23ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に
氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を
得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、(E)−
N−(4−((N−(4−t−ブチルシクロヘキシル)
−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(化合物131)(0.2
2g)を無色結晶として得た。 mp 225-226℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.84 (9H, s), 0.95-1.05 (2H,
m), 1.22-1.33 (2H, m), 1.82-1.95 (5H, m), 2.20 (3
H, s), 2.30-2.45 (1H, m), 2.39 (3H, s), 3.08(2H,
t, J=4.6Hz), 3.55 (2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.6Hz),
7.06 (1H, d, J=8.0Hz), 7.22-7.34 (4H, m), 7.44-7.5
5 (7H, m). IR(KBr) ν: 2943, 1652cm-1. Anal. for C36H44N2O2: Calcd. C,80.56; H,8.26; N,5.22. Found C,80.30; H,8.42; N,5.32.
【0222】実施例132(化合物132の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(6ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、(Z)−4−((N−4−
t−ブチルシクロヘキシル−N−メチル)アミノメチ
ル)アニリン(0.15g)とトリエチルアミン(0.
23ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に
氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を
得た。ジエチル エーテル−ヘキサンから再結晶して、
(Z)−N−(4−((N−(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物132)
(0.2g)を無色結晶として得た。 mp 169-170℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.89 (9H, s), 1.05-1.20 (1H,
m), 1.36-1.50 (6H, m), 2.06 (3H, s), 2.06-2.14 (2
H, m), 2.30-2.32 (1H, m), 2.39 (3H, s), 3.09(2H,
t, J=4.8Hz), 3.50 (2H, s), 4.37 (2H, t, J=4.8Hz),
7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.23-7.35 (4H, m), 7.44-7.5
4 (7H, m). IR(KBr) ν: 2941, 1648cm−1. Anal. for C3644・ 0.2
O: Calcd. C,80.02; H,8.28;
N,5.18. Found C,80.23; H,8.30;
N,5.22.
【0223】実施例133(化合物133の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(6ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で、2時間撹拌した。溶媒を留去後、
テトラヒドロフランに溶かし、4−((N−(3,5−
ジメチルシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチ
ル)アニリン(0.13g)とトリエチルアミン(0.
23ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に
氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を
得た。ジエチル エーテル−ヘキサンから再結晶して、
N−(4−((N−メチル−N−(3,5−ジメチルシ
クロヘキシル))アミノメチル)フェニル)−7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(化合物133)(0.
22g)を無色結晶として得た。 mp 135−136℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.45-0.68 (1H, m), 0.84 (3H,
s), 0.87 (3H, s), 0.96-1.03 (2H, m), 1.65-2.05 (5
H, m), 2.06 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.39-2.42(1H,
m), 3.08 (2H, t, J=4.7Hz), 3.50 (2H, s), 4.36 (2H,
t, J=4.7Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.16-7.32 (4
H, m), 7.44-7.54 (7H, m). IR(KBr) ν: 2947, 1652cm-1. Anal. for C34H40N2O2: Calcd. C,80.28; H,7.93; N,5.51. Found C,80.19; H,7.95; N,5.54.
【0224】実施例134(化合物134の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(6ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−((N−(3,5−ジ
メチルシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチル)
アニリン(0.13g)とトリエチルアミン(0.23
ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−
((N−メチル−N−(3,5−ジメチルシクロヘキシ
ル))アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボキサミド(化合物134)(0.2g)を無
色結晶として得た。 mp 173-174℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.43-0.60 (1H, m), 0.81-0.99
(2H, m), 0.91 (3H, s), 0.95 (3H, s), 1.30-1.58 (3
H, m), 1.79-1.84 (2H, m), 2.19 (3H, s), 2.39(3H,
s), 2.48-2.60 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz), 3.55
(2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H, d, J=8.
4Hz), 7.22-7.33 (4H, m), 7.44-7.55 (7H, m). IR(KBr) ν: 2950, 1652cm-1. Anal. for C34H40N2O2・ 0.2H2O: Calcd. C,79.71; H,7.95; N,5.47. Found C,79.83; H,7.83; N,5.54.
【0225】実施例135(化合物135の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.12g)のジ
クロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.11ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−((N−(3,5−ジ
メチルシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチル)
アニリン(0.1g)とトリエチルアミン(0.17m
l)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラム(酢酸エチル)により精製した。得られた粗結
晶をジエチル エーテル−ヘキサンから再結晶して、N
−(4−((N−メチル−N−(3,5−ジメチルシク
ロヘキシル))アミノメチル)フェニル)−7−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(化合物135)(0.0
8g)を淡黄色結晶として得た。 mp 99-100℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.82-1.13 (8H, m), 1.40-1.53
(2H, m), 1.64-1.85 (3H, m), 2.08-2.18 (1H, m), 2.
18 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.69-2.81 (1H, m),3.08
(2H, t, J=4.8Hz), 3.54 (2H,s), 4.35 (2H, t, J=4.8H
z), 7.05 (1H, d,J=8.2Hz), 7.22-7.33 (4H, m), 7.43-
7.58 (7H, m). IR(KBr) ν: 2923, 1652cm-1. Anal. for C34H40N2O2・ 0.5H2O: Calcd. C,78.88; H,7.98; N,5.41. Found C,78.88; H,7.74; N,5.50.
【0226】実施例136(化合物136の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−((N−メチル−N−
n−プロピル)アミノメチル)アニリン(0.1g)と
トリエチルアミン(0.23ml)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
メタノール/トリエチルアミン)により精製した。得ら
れた粗結晶をジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶し
て、N−(4−((N−メチル−N−n−プロピル)ア
ミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボキサミド(化合物136)(0.1g)を無色結晶と
して得た。 mp 142-143℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.90 (3H, t, J=7.3Hz), 1.48-
1.59 (2H, m), 2.19 (3H, s), 2.29-2.37 (2H, m), 2.3
9 (3H, s), 3.08 (2H, t, J=4.4Hz), 3.47 (2H,s), 4.3
6 (2H, t, J=4.4Hz), 7.06 (2H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.
33 (4H, m), 7.43-7.57 (7H, m). IR(KBr) ν: 2962, 1652, 1517cm-1. Anal. for C29H32N2O2・ 0.2H2O: Calcd. C,78.42; H,7.35; N,6.31. Found C,78.41; H,7.21; N,6.26.
【0227】実施例137(化合物137の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、N−メチル−n
−ブチルアミン(0.06g)のジメチルホルムアミド
(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N−n−
ブチル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物137)
(0.09g)を無色結晶として得た。 mp 138-139℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.91 (3H, t, J=7.2Hz), 1.27-
1.55 (4H, m), 2.19 (3H, s), 2.33-2.39 (2H, m), 2.3
9 (3H, s), 3.08 (2H, t, J=4.5Hz), 3.47 (2H,s), 4.3
6 (2H, t, J=4.5Hz), 7.06 (1H, d, J=8.2Hz), 7.22-7.
33 (4H, m), 7.44-7.58 (7H, m). IR(KBr) ν: 2956, 2931, 1652cm-1. Anal. for C30H34N2O2・0.2H2O: Calcd. C,78.64; H,7.57; N,6.11. Found C,78.83; H,7.44; N,6.19.
【0228】実施例138(化合物138の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−((N−イソプロピル
−N−メチル)アミノメチル)アニリン(0.1g)と
トリエチルアミン(0.23ml)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して、N−(4−((N−イソプロピル−N−
メチル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド(化合物138)(0.18g)
を無色結晶として得た。 mp 181-182℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.07 (6H, d, J=6.6Hz), 2.15
(3H, s), 2.39 (3H, s),2.83-2.96 (1H, m), 3.08 (2H,
t, J=4.7Hz), 3.49 (2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.7Hz),
7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.34 (4H, m), 7.44-7.
55 (7H, m).IR(KBr) ν: 2968, 1652cm-1. Anal. for C29H32N2O2: Calcd. C,79.06; H,7.32; N,6.36. Found C,78.87; H,7.30; N,6.33.
【0229】実施例139(化合物139の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−((N−sec−ブチ
ル−N−メチル)アミノメチル)アニリン(0.12
g)とトリエチルアミン(0.23ml)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素
雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチ
ル)により精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して、N−(4−((N−sec−ブ
チル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物139)
(0.12g)を無色結晶として得た。 mp 152-153℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.89-1.01 (6H, m), 1.22-1.39
(1H, m), 1.50-1.67 (1H, m), 2.13 (3H, s), 2.39 (3
H, s), 2.54-2.65 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.7Hz),
3.44 (1H, d, J=13.2Hz), 3.56 (1H, d, J=13.2Hz), 4.
36 (2H, t, J=4.7Hz), 7.06 (2H, d, J=8.0Hz), 7.22-
7.35 (4H, m), 7.44-7.54 (7H, m). IR(neat) ν: 2964, 1652cm-1. Anal. for C30H34N2O2・ 0.2H2O: Calcd. C,78.64; H,7.57; N,6.11. Found C,78.88; H,7.39; N,6.16.
【0230】実施例140(化合物140の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.1g)、N−メチルイソ
ブチルアミン(0.06g)のジメチルホルムアミド
(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−((N−イソ
ブチル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物140)
(0.08g)を無色結晶として得た。 mp 137-138℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.90 (6H, d, J=6.6Hz), 1.78-
1.88 (1H, m), 2.10 (2H, d, J=7.4Hz), 2.16 (3H, s),
2.39 (3H, s), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz), 3.44 (2H,
s), 4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0Hz),
7.23-7.34 (4H,m),7.44-7.57 (7H, m). IR(KBr) ν: 2954, 1652cm-1. Anal. for C30H34N2O2: Calcd. C,79.26; H,7.54; N,6.16. Found C,78.99; H,7.38; N,6.21.
【0231】実施例141(化合物141の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.1g)のジク
ロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルクロ
リド(0.1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)
を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラ
ヒドロフランに溶かし、4−((N−t−ブチル−N−
メチル)アミノメチル)アニリン(0.08g)とトリ
エチルアミン(0.12ml)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して、N−(4−((N−t−ブチル−N−メ
チル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボキサミド(化合物141)(0.12g)を
無色結晶として得た。 mp 122-123℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.16 (9H, s), 2.09 (3H, s),
2.39 (3H, s), 3.08 (2H, t, J=4.7Hz), 3.49 (2H, s),
4.36 (2H, t, J=4.7Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.2
3-7.36 (4H, m), 7.44-7.54 (7H, m). IR(KBr) ν: 2971, 1651, 1599, 1516cm-1. Anal. for C30H34N2O2: Calcd. C,79.26; H,7.54; N,6.16. Found C,79.16; H,7.55; N,5.98.
【0232】実施例142(化合物142の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.1g)のジク
ロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルクロ
リド(0.1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)
を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラ
ヒドロフランに溶かし、4−((N−メチル−N−(ペ
ンタン−3−イル))アミノメチル)アニリン(0.0
8g)とトリエチルアミン(0.12ml)のテトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒
素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して、N−(4−((N−メチル−N−
(ペンタン−3−イル))アミノメチル)フェニル)−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物14
2)(0.12g)を無色結晶として得た。 mp 133-134℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.94 (6H, t, J=7.5Hz), 1.26-
1.53 (4H, m), 2.13 (3H, s), 2.24-2.31 (1H, m), 2.4
0 (3H, s), 3.09 (2H, t, J=4.4Hz), 3.55 (2H,s), 4.3
7 (2H, t, J=4.4Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.17-7.
36 (4H, m), 7.44-7.54 (7H, m). IR(KBr) ν: 2930, 1649, 1597, 1518cm-1. Anal. for C31H36N2O2: Calcd. C,79.45; H,7.74; N,5.98. Found C,79.06; H,7.56; N,5.98.
【0233】実施例143(化合物143の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.1g)のジク
ロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルクロ
リド(0.1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)
を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラ
ヒドロフランに溶かし、4−((N−メチル−N−(ノ
ルボルナン−2−イル))アミノメチル)アニリン
(0.09g)とトリエチルアミン(0.12ml)の
テトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷下、滴下
した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル/ヘキサン)により精製した。酢酸エチル
(10ml)に溶かし、氷冷下、4N塩酸−酢酸エチル
溶液(0.2ml)を加えた後、溶媒を留去し、粗結晶
を得た。エタノール−ヘキサンから再結晶して、N−
(4−((N−メチル−N−(ノルボルナン−2−イ
ル))アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボキサミド塩酸塩(化合物143)(0.16
g)を無色結晶として得た。 mp 268-269℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.24-1.55 (6H, m), 1.99-2.
15 (3H, m), 2.28 (1H,br), 2.34 (3H, s), 2.51-2.63
(3H, m), 2.82 (1H, br), 3.00 (2H, br), 4.04-4.45
(4H, m), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.33 (2H, d, J=7.8
Hz), 7.38 (1H, s), 7.48-7.59 (5H, m), 7.75-7.85 (3
H, m), 9.52 (0.5H, br), 9.83 (0.5H, br), 10.18 (1
H, s). IR(KBr) ν: 2957, 2492, 1661cm
−1. Anal. for C3337ClN・0.
2HO: Calcd. C,74.40; H,7.08;
N,5.26. Found C,74.34; H,7.05;
N,5.19.
【0234】実施例144(化合物144の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−(2−(N−シクロヘ
キシル−N−メチル)アミノエチル)アニリン(0.1
5g)とトリエチルアミン(0.23ml)のテトラヒ
ドロフラン(15ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒
素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して、N−(4−(2−((N−シクロ
ヘキシル−N−メチル)アミノ)エチル)フェニル)−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物14
4)(0.23g)を無色結晶として得た。 mp 154−155℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.18-1.30 (6H, m), 1.65-1.80
(4H, m), 2.35 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.39-2.50 (1
H, m), 2.66-2.73 (4H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz),
4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.18
-7.26 (4H, m), 7.44-7.55 (7H, m). IR(KBr) ν: 2929, 2854, 1648cm-1. Anal. for C33H38N2O2・ 0.3H2O: Calcd. C,79.26; H,7.78; N,5.60. Found C,79.26; H,7.48; N,5.62.
【0235】実施例145(化合物145の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.1g)のジク
ロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルクロ
リド(0.1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)
を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラ
ヒドロフランに溶かし、4−(1−ヒドロキシ−2−ピ
ペリジノエチル)アニリン(0.09g)とトリエチル
アミン(0.12ml)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、N−(4−(1−ヒドロキシ−2−ピペリジノエチ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物145)(0.14g)を無色結晶として得
た。 mp 212-213℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.44-1.52 (2H, m), 1.56-1.69
(4H, m), 2.32-2.47 (4H, m), 2.40 (3H, s), 2.65-2.
74 (2H, m), 3.08 (2H, t, J=4.5Hz), 4.37 (2H,t, J=
4.5Hz), 4.72 (1H, dd, J=3.8, 10.0Hz), 7.06 (1H, d,
J=8.4Hz), 7.25(2H, d, J=7.4Hz), 7.35-7.59 (9H,
m). IR(KBr) ν: 2936, 1651, 1520cm-1. Anal. for C31H34N2O3: Calcd. C,77.15; H,7.10; N,5.80. Found C,76.95; H,7.34; N,5.69.
【0236】実施例146(化合物146の製造) 7−(3−ピリジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
オキセピン−4−カルボン酸(0.15g)、4−(N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル)アニリン(0.12g)とトリエチルアミン
(0.16ml)のジメチルホルムアミド(50ml)
溶液中に氷冷下、シアノりん酸ジエチル(0.1ml)
を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラム(メタノール/酢酸エチ
ル/トリエチルアミン)により精製し、粗結晶を得た。
エタノール−ヘキサンから再結晶して、7−(3−ピリ
ジル)−N−(4−((N−テトラヒドロピラン−4−
イル−N−メチルアミノ)メチル)フェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物146)(0.06g)を無色結晶として得
た。 mp 158-159℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.64-1.71 (4H, m), 2.23 (3H,
s), 2.65-2.75 (1H, m), 3.11 (2H, t, J=4.8Hz), 3.3
7 (2H, dt, J=2.4, 11.0Hz), 3.60 (2H, s), 4.01-4.07
(2H, m), 4.38 (2H, t, J=4.8Hz), 7.12 (1H, d, J=8.
4Hz), 7.31-7.40(3H, m), 7.44-7.58 (4H, m), 7.66 (1
H, br), 7.84 (1H, d, J=7.6Hz), 8.58 (1H, d, J=4.8H
z), 8.82 (1H, d, J=2.2Hz). IR(KBr) ν: 2949, 2845, 1661cm-1. Anal. for C29H31N3O3・0.5H2O: Calcd. C,72.78; H,6.74; N,8.78. Found C,72.72; H,6.72; N,8.95.
【0237】実施例147(化合物147の製造) 7−(4−ピリジル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
オキセピン−4−カルボン酸(0.15g)、4−(N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル)アニリン(0.12g)とトリエチルアミン
(0.16ml)のジメチルホルムアミド(50ml)
溶液中に氷冷下、シアノりん酸ジエチル(0.1ml)
を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラム(メタノール/酢酸エチ
ル/トリエチルアミン)により精製し、粗結晶を得た。
エタノール−ヘキサンから再結晶して、7−(4−ピリ
ジル)−N−(4−((N−テトラヒドロピラン−4−
イル−N−メチルアミノ)メチル)フェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物147)(0.07g)を淡褐色結晶として
得た。 mp 186-187℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.67-1.73 (4H, m), 2.23 (3H,
s), 2.60-2.75 (1H, m), 3.11 (2H, t, J=4.6Hz), 3.3
7 (2H, dt, J=3.0, 11.0Hz), 3.60 (2H, s), 4.01-4.07
(2H, m), 4.38 (2H, t, J=4.6Hz), 7.12 (1H, d, J=8.
0Hz), 7.34 (2H,d, J=8.4Hz), 7.45-7.51 (3H, m), 7.5
5-7.59 (3H, m), 7.82 (1H, br), 8.64 (2H, d, J=5.8H
z). IR(KBr) ν: 2948, 1659cm-1. Anal. for C29H31N3O3・ 0.5H2O: Calcd. C,72.78; H,6.74; N,8.78. Found C,72.64; H,6.51; N,8.85.
【0238】実施例148(化合物148の製造) 7−(2−フリル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボン酸(0.15g)、4−(N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ
メチル)アニリン(0.15g)とトリエチルアミン
(0.25ml)のジメチルホルムアミド(10ml)
溶液中に氷冷下、シアノりん酸ジエチル(0.13m
l)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラム(メタノール/酢酸
エチル/トリエチルアミン)により精製し、粗結晶を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7−(2−
フリル)−N−(4−((N−テトラヒドロピラン−4
−イル−N−メチルアミノ)メチル)フェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサ
ミド(化合物148)(0.1g)を褐色結晶として得
た。 mp 166-167℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.64-1.78 (4H, m), 2.22 (3H,
s), 2.60-2.75 (1H, m), 3.06 (2H, t, J=4.6Hz), 3.3
7 (2H, dt, J=3.0, 11.1Hz), 3.59 (2H, s), 4.02-4.07
(2H, m), 4.33 (2H, t, J=4.6Hz), 6.46 (1H, dd, J=
1.8, 3.3Hz), 6.56(1H, d, J=3.3Hz), 7.01 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.21 (1H, s), 7.32 (2H, d, J=8.6Hz), 7.44
(1H, d, J=1.8Hz), 7.50-7.62 (4H, m), 7.73 (1H, s). IR(KBr) ν: 2951, 1659cm-1. Anal. for C28H30N2O4・0.5H2O: Calcd. C,71.93; H,6.68; N,5.99. Found C,71.97; H,6.52; N,6.08.
【0239】実施例149(化合物149の製造) 7−(4−ジメチルアミノフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15
g)、4−(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル)アニリン(0.11g)とト
リエチルアミン(0.2ml)のジメチルホルムアミド
(15ml)溶液中に氷冷下、シアノりん酸ジエチル
(0.11ml)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(メタ
ノール/酢酸エチル/トリエチルアミン)により精製
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
て、7−(4−ジメチルアミノフェニル)−N−(4−
((N−テトラヒドロピラン−4−イル−N−メチルア
ミノ)メチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物149)
(0.07g)を淡褐色結晶として得た。 mp 208-209℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.63-1.78 (4H, m), 2.20 (3H,
s), 2.59-2.70 (1H, m), 2.98 (6H, s), 3.04 (2H, t,
J=4.5Hz), 3.36 (2H, dt, J=2.6, 11.0Hz), 3.56 (2H,
s), 4.00-4.06 (2H, m), 4.31 (2H, t, J=4.5Hz), 6.7
8 (2H, d, J=8.8Hz), 7.01 (1H, d, J=8.0Hz), 7.24-7.
31 (3H, m), 7.39-7.46 (4H, m), 7.55 (2H, d, J=8.4H
z), 7.79 (1H, s). IR(KBr) ν: 2949, 2845, 1659cm-1. Anal. for C32H37N3O3・0.3H2O: Calcd. C,74.33; H,7.33; N,8.13. Found C,74.11; H,7.22; N,8.21.
【0240】実施例150(化合物150の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.13g)を7−(4−(ピロリ
ジン−1−イル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)、4
−(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノメチル)アニリン(0.1g)と1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.07g)のジメチルホル
ムアミド(10ml)溶液中に氷冷下加えた。窒素雰囲
気下、室温で3時間撹拌後、4−ジメチルアミノピリジ
ン(触媒量)と、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]−7−ウンデセン(0.2ml)を加え、一晩撹拌
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(メタノ
ール/酢酸エチル/トリエチルアミン)により精製し、
粗結晶を得た。エタノール−ヘキサンから再結晶して、
7−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−N−
(4−((N−テトラヒドロピラン−4−イル−N−メ
チルアミノ)メチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物1
50)(0.08g)を無色結晶として得た。 mp 210-211℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.69-1.78 (8H, m), 1.99-2.06
(4H, m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.70 (1H, m), 3.07 (2
H, t, J=4.5Hz), 3.30-3.38 (4H, m), 3.38-3.57(2H,
m), 3.57 (2H, s), 4.01-4.06 (2H, m), 4.35 (2H, t,
J=4.5Hz), 6.63 (2H, d, J=8.8Hz), 7.02 (1H, d, J=8.
4Hz), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz), 7.40-7.48(4H, m), 7.5
4 (2H, d, J=8.4Hz), 7.61 (1H, s). IR(KBr) ν: 2951, 2841, 1653cm-1. Anal. for C34H39N3O3: Calcd. C,75.95; H,7.31; N,7.81. Found C,75.70; H,7.10; N,7.83.
【0241】実施例151(化合物151の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.13g)を7−(4−ピペリジ
ノフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−カルボン酸(0.15g)と4−(N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル)アニリン(0.1g)と1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.07g)のジメチルホルムアミド(10
ml)溶液中に氷冷下加えた。窒素雰囲気下、室温に戻
し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)と、トリエ
チルアミン(0.18ml)を加え、一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、7−(4−ピペ
リジノフェニル)−N−(4−((N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ)メチル)フ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボキサミド(化合物151)(0.18g)を
無色結晶として得た。 mp 197-198℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.58-1.70 (2H, m), 1.70-1.73
(4H, m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.70 (1H, m), 3.08 (2
H, t, J=4.6Hz), 3.18-3.23 (4H, m), 3.37 (2H,dt, J=
2.4, 11.0Hz), 3.57 (2H, s), 4.01-4.07 (2H, m), 4.3
5 (2H, t, J=4.6Hz), 6.63 (2H, d, J=8.8Hz), 6.97-7.
05 (3H, m), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz), 7.43-7.57 (7H,
m). IR(KBr) ν: 2938, 2847, 1651cm-1. Anal. for C35H41N3O3・0.5H2O: Calcd. C,74.97; H,7.55; N,7.49. Found C,75.26; H,7.53; N,7.63.
【0242】実施例152(化合物152の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.12g)を7−(4−モルホリ
ノフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−カルボン酸(0.15g)と4−(N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル)アニリン(0.1g)と1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.06g)のジメチルホルムアミド(15
ml)溶液中に氷冷下加えた。窒素雰囲気下、室温に戻
し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)と、トリエ
チルアミン(0.18ml)を加え、一晩撹拌した。水
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶して、N−(4−(N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル)
フェニル)−7−(4−モルホリノフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物152)(0.17g)を淡褐色結晶として
得た。 mp 238-239℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.58-1.77 (4H, m), 2.21 (3H,
s), 2.55-2.75 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz), 3.1
9-3.24 (4H, m), 3.37 (2H, dt, J=3.0, 11.3Hz), 3.57
(2H, s), 3.87-3.91 (4H, m), 4.01-4.11 (2H, m), 4.
36 (2H, t, J=4.6Hz), 6.98 (2H, d, J=9.0Hz), 7.05
(1H, d, J=8.4Hz), 7.27-7.34 (3H, m), 7.42-7.57 (6
H, m). IR(KBr) ν: 2961, 2847, 1660cm-1. Anal. for C34H39N3O4・0.5H2O: Calcd. C,72.57; H,7.16; N,7.47. Found C,72.79; H,7.08; N,7.35.
【0243】実施例153(化合物153の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.13g)を7−(4−(1−イ
ミダゾリル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボン酸(0.13g)と4−
(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル)アニリン(0.11g)と1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール(0.07g)のジメチルホルム
アミド(20ml)溶液中に氷冷下加えた。窒素雰囲気
下、室温に戻し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒
量)と、トリエチルアミン(0.2ml)を加え、一晩
撹拌した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリエチル
アミン)により精製した。得られた粗結晶をエタノール
−ヘキサンから再結晶して、7−(4−(1−イミダゾ
リル)フェニル)−N−(4−((N−テトラヒドロピ
ラン−4−イル−N−メチルアミノ)メチル)フェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物153)(0.11g)を淡黄
色結晶として得た。 mp 194-195℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.63-1.80 (4H, m), 2.21 (3H,
s), 2.59-2.70 (1H, m), 3.10 (2H, t, J=4.6Hz), 3.3
7 (2H, dt, J=2.6, 11.8Hz), 3.58 (2H, s), 4.00-4.08
(2H, m), 4.39 (2H, t, J=4.6Hz), 7.11 (1H, d, J=8.
2Hz), 7.23-7.24(1H, m), 7.30-7.34 (4H, m), 7.42-7.
46 (3H, m), 7.51 (1H, s), 7.57 (2H, d, J=8.6Hz),
7.65 (2H, d, J=8.6Hz), 7.84 (1H, br), 7.91 (1H,
s). IR(KBr) ν: 2949, 2843, 1651cm-1. Anal. for C33H34N4O3・0.2H2O: Calcd. C,73.64; H,6.44; N,10.41. Found C,73.63; H,6.23; N,10.46.
【0244】実施例154(化合物154の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.1g)を7−(4−ジメチルア
ミノフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボン酸(0.1g)と1−(4−アミノ
ベンジル)ホスホリナン−1−オキシド(0.08g)
と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.05g)の
ジメチルホルムアミド(7ml)溶液中に氷冷下加え
た。窒素雰囲気下、室温に戻し、4−ジメチルアミノピ
リジン(触媒量)と、トリエチルアミン(0.15m
l)を加え、一晩撹拌した。溶媒を留去し、残渣を酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタ
ノール/トリエチルアミン)により精製した。得られた
粗結晶をエタノール−ヘキサンから再結晶して、7−
(4−ジメチルアミノフェニル)−N−(4−((1−
オキソホスホリナン−1−イル)メチル)フェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物154)(0.12g)を無色結晶と
して得た。 mp 293-294℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.35-1.55 (2H, m), 1.60-1.75
(6H, m), 1.75-2.05 (2H, m), 3.00 (6H, s), 3.09 (2
H, t, J=4.7Hz), 3.13 (2H, d, J=13.6Hz), 4.35(2H,
t, J=4.7Hz), 6.80 (2H, d, J=8.8Hz), 7.03 (1H, d, J
=8.4Hz), 7.21-7.27 (3H, m), 7.41-7.51 (4H, m), 7.6
0 (2H, d, J=8.2Hz), 8.24 (1H, br). IR(KBr) ν: 2940, 1665cm-1. Anal. for C31H35N2O3P: Calcd. C,72.35; H,6.86; N,5.44. Found C,72.00; H,6.84; N,5.45.
【0245】実施例155(化合物155の製造) 4N塩酸−酢酸エチル(0.2ml)を7−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−N−(4−((1−オキソホス
ホリナン−1−イル)メチル)フェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(0.1g)のエタノール溶液中に氷冷下加えた。溶媒
を留去し、残渣をエタノールとジエチルエーテルを用い
て結晶化し、7−(4−ジメチルアミノフェニル)−N
−(4−((1−オキソホスホリナン−1−イル)メチ
ル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド塩酸塩(化合物155)
(0.1g)を無色結晶として得た。 mp 162-163℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.40-1.50 (2H, m), 1.50-1.
90 (8H, m), 2.99 (2H,br), 3.04 (6H, s), 3.16 (2H,
d, J=13.6Hz), 4.30 (2H, br), 7.05 (1H, d, J=8.8H
z), 7.20-7.25 (4H, m), 7.35 (1H, s), 7.54 (1H, dd,
J=2.2, 8.2, 8.8Hz), 7.63-7.69 (4H, m), 7.74 (1H,
d, J=2.2Hz), 9.97 (1H, s). Anal. for C31H35N2O3P・HCl・2H2O: Calcd. C,63.42; H,6.87; N,4.77. Found C,63.45; H,6.99; N,4.39.
【0246】実施例156(化合物156の製造) N−(4−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピ
ペリジン−2−イルカルボニル)フェニル)−7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(1.0g)をメタノー
ル(100ml)と酢酸エチル(150ml)に溶か
し、塩酸(17ml)を加え、室温で2時間撹拌した。
濃縮後、炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて中和し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、粗結晶を得た。エタノール−酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶して、N−(4−(ピペリジン−
2−イルカルボニル)フェニル)−7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボキサミド(化合物156)(0.6g)を無
色結晶として得た。 mp 195-196℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.26-1.49 (2H, m), 1.50-1.70
(2H, m), 1.87-1.94 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.79 (1
H, t, J=12.0Hz), 3.08 (2H, t, J=4.4Hz), 3.26(1H,
d, J=12.0Hz), 4.26-4.37 (3H, m), 7.06 (1H, d, J=8.
4Hz), 7.24 (2H,d, J=8.4Hz), 7.30 (1H, s), 7.43-7.5
3 (4H, m), 7.71 (2H, d, J=8.8Hz), 7.90-7.95 (3H,
m). IR(KBr) ν: 2934, 1674cm-1. Anal. for C30H30N2O3・0.3H2O: Calcd. C,76.34; H,6.53; N,5.94. Found C,76.35; H,6.44; N,5.88.
【0247】実施例157(化合物157の製造) N−(4−(ピペリジン−2−イルカルボニル)フェニ
ル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.3
g)をジクロロメタン(35ml)に溶かし、ヨードメ
タン(0.08ml)とジイソプロピルエチルアミン
(0.17ml)を加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を
留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラム(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)
により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して、N−(4−(1−メチルピペリジン−2
−イルカルボニル)フェニル)−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物157)(0.17g)を無
色結晶として得た。 mp 162-163.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.27-1.45 (2H, m), 1.50-1.90
(4H, m), 2.04-2.20 (1H, m), 2.21 (3H, s), 2.39 (3
H, s), 3.00-3.05 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz),
3.48 (1H, d, J=7.6Hz), 4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 7.06
(1H, d, J=8.0Hz), 7.25 (2H, d, J=12.4Hz), 7.43-7.
51 (4H, m), 7.69 (2H, d, J=8.8Hz), 7.81(1H, s), 8.
18 (2H, d, J=8.4Hz). IR(KBr) ν: 2940, 1667cm-1. Anal. for C31H32N2O3: Calcd. C,77.47; H,6.71; N,5.83. Found C,77.22; H,6.71; N,5.63.
【0248】実施例158(化合物158の製造) N−(4−(1−メチルピペリジン−2−イルカルボニ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(0.1g)をメタノール(40ml)に溶かし、氷
冷下、水素化ホウ素ナトリウム(10mg)を加えた。
15分間撹拌後、水を加え、濃縮した。酢酸エチルで抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリ
エチルアミン)により精製し、粗結晶を得た。エタノー
ル−酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−
(ヒドロキシ(1−メチルピペリジン−2−イル)メチ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物158)(0.07g)を無色結晶として得
た。 mp 195-196.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.95-1.05 (2H, m), 1.25-1.40
(2H, m), 2.04-2.30 (4H, m), 2.39 (3H, s), 2.50 (3
H, s), 2.95-3.01 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz),
4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 5.16 (1H, d, J=3.0Hz), 7.06
(1H, d, J=8.4Hz), 7.24 (2H, d, J=8.0Hz), 7.33 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.43-7.52 (4H, m), 7.56(2H, d, J=
8.4Hz), 7.61 (1H, s). IR(KBr) ν: 3287, 2938, 1647cm-1. Anal. for C31H34N2O3・0.6H2O: Calcd. C,75.46; H,7.19; N,5.68. Found C,75.36; H,7.33; N,5.76.
【0249】実施例159(化合物159の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.65g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に、室温でオキサリルクロリド(0.31ml)を加
え、引き続きDMFを1滴加え、1時間撹拌した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(15
ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.65
ml)および2−(4−アミノフェニル)ピリジン
(J.Chem.Soc.,p1511,1960.)
(0.44g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応系
を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチル
で抽出した。析出している結晶をろ過によって集め無色
の結晶としてN−[4−(2−ピリジル)フェニル]−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物15
9)(185.9mg)を得た。さらに母液を濃縮後、
再結晶(酢酸エチル−テトラヒドロフラン)によって、
淡黄色の結晶としてN−[4−(2−ピリジル)フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
159)(0.58g)を得た。 m.p. 228-229℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.09 (2H,
t, J=4.4 Hz), 4.36 (2H, t, J=4.4 Hz), 7.06 (1H, d,
J=8,2 Hz), 7.16-7.32 (4H, m), 7.42-7.56 (4H, m),
7.68-7.82 (5H, m), 8.02 (2H, dd, J=8.8, 2.0 Hz),
8.65-8.73 (1H, dt, J=4.8, 1.4 Hz). IR (KBr) 3338, 1645, 1593, 1516, 1493, 1466, 1435,
1323, 1248, 810, 777cm-1 元素分析 C2924 Calcd. C, 80.53 ; H, 5.59
; N, 6.48 : Found. C, 80.46 ; H, 5.62
; N, 6.46.
【0250】実施例160(化合物160の製造) N−[4−(2−ピリジル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(400mg)のジクロロメ
タン(10ml)懸濁液に、0℃で3−クロロ過安息香
酸(70%,0.25g)を加え、室温で70時間撹拌
した。反応系にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え数分間
撹拌した後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和
重曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノ
ール/酢酸エチル1:1)で分離精製した。濃縮して生
じた結晶をクロロホルムに溶解させ、濃縮した残渣にエ
タノールを加え、生じた結晶をろ過によって集めた。結
晶をエタノールで洗浄し、無色の結晶としてN−[4−
(1−オキシドピリジン−2−イル)フェニル]−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物160)
(60mg)を得た。 m.p. 254 ℃(dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.40 (3H, s), 3.06 (2H,
t, J=4.4 Hz), 4.36 (2H, t, J=4.4 Hz), 7.00-7.14 (2
H, m), 7.16-7.30 (4H, m), 7.38-7.51 (5H, m),7.67
(2H, d, J=8.6 Hz), 7.78 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.19 (1
H, d, J=7.0 Hz),8.38-8.48 (1H, m). IR (KBr) 3334, 3039, 1653, 1487, 1240, 814, 760 cm
-1 元素分析 C29H24N2O3・0.5H2O Calcd. C, 76.13 ; H, 5.51 ; N, 6.12 : Found. C, 75.82 ; H, 5.27 ; N, 6.18.
【0251】実施例161(化合物161の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.40g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に、室温でオキサリルクロリド(0.19ml)を加
え、引き続きDMFを1滴加えて、1時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(6
ml)に溶解させ、0℃で2−(4−アミノベンジル)
ピリジン(0.29g)のテトラヒドロフラン(5m
l)溶液およびトリエチルアミン(0.40ml)を加
え、室温で2時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水
に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
濃縮後、再結晶(酢酸エチル)によって、無色の結晶と
してN−[4−(2−ピリジルメチル)フェニル]−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物161)
(303mg)を得た。 m.p. 189-190℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.06 (2H,
t, J=4.6 Hz), 4.14 (2H, s), 4.35 (2H, t, J=4.6 H
z), 7.03-7.16 (3H, m), 7.18-7.31 (5H, m), 7.40-7.6
4 (8H, m), 8.52-8.58 (1H, m). IR (KBr) 3338, 1645, 1510, 1493, 1414, 1313, 1252,
1234, 816, 750 cm-1 元素分析 C30H26N2O2 Calcd. C, 80.69 ; H, 5.87 ; N, 6.27 : Found. C, 80.63 ; H, 5.80 ; N, 6.37.
【0252】実施例162(化合物162の製造) N−[4−(2−ピリジルメチル)フェニル]−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(200mg)のテ
トラヒドロフラン(10ml)溶液に、0℃で3−クロ
ロ過安息香酸(70%,0.18g)を加え、室温で1
7時間撹拌した。反応系にチオ硫酸ナトリウム水溶液を
加え数分間撹拌後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。濃縮して生じた結晶をろ過によって集めた
後、再結晶(エタノール)によって、無色の結晶として
N−[4−(1−オキシドピリジン−2−イルメチル)
フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物162)(124mg)を得た。 m.p. 188-190℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.09 (2H,
t, J=4.6 Hz), 4.24 (2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.6 H
z), 6.90-7.01 (1H, m), 7.06 (1H, d, J=8.4 Hz),7.11
-7.16 (2H, m), 7.22-7.29 (5H, m), 7.43-7.51 (4H,
m), 7.54-7.76 (3H,m), 8.24-8.31 (1H, m). IR (KBr) 3319, 1666, 1601, 1517, 1491, 1412, 1319,
1246, 813 cm-1 元素分析 C30H26N2O3・0.3H2O Calcd. C, 77.00 ; H, 5.73 ; N, 5.99 : Found. C, 76.98 ; H, 5.59 ; N, 6.10.
【0253】実施例163(化合物163の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1
44.8mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に、室温でオキサリルクロリド(0.07ml)を加
え、引き続きDMFを1滴加えて、1時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(1
0ml)に溶解させ、0℃で4−アミノベンジルジエチ
ルホスフィンオキシド(120mg)のテトラヒドロフ
ラン(5ml)溶液およびトリエチルアミン(0.14
ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応系を激しく
撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、再結晶(エタノール−テトラヒドロ
フラン)によって精製し、無色の結晶としてN−(4−
ジエチルホスホリルメチルフェニル)ー7−(4−メチ
ルフェニル)ー2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−カルボキサミド(化合物163)(157m
g)を得た。 m.p. 240-241℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.13 (6H, d
t, J=16.4, 8.0 Hz), 1.53−
1.72 (4H,m), 2.39 (3H,
s), 3.06−3.13 (4H, m), 4.
36 (2H, t, J=4.8 Hz), 7.0
6 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.22
−7.27 (5H, m), 7.44−7.52
(4H, m), 7.58 (2H, d, J=
8.4 Hz), 7.98 (1H, s). IR (KBr) 3263, 1653, 159
9, 1516, 1491, 1410, 131
9, 1250, 1173, 1132, 843,
808 cm−1 元素分析 C2932NOP Calcd. C, 73.55 ; H, 6.81
; N, 2.96 ; P, 6.54 : Found. C, 73.23 ; H, 6.64
; N, 3.01 ; P, 6.63.
【0254】実施例164(化合物164の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.60g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液
に、室温でオキサリルクロリド(0.28ml)を加
え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10
ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.60
ml)および3−(4−アミノフェニル)ピリジン
(J.Chem.Soc.,p1511,1960.)
(0.40g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応系
を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濃縮後、再結晶(エタノール)によ
って精製し、黄色の結晶としてN−[4−(3−ピリジ
ル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物164)(750mg)を得た。 m.p. 214-216℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.07-3.11
(2H, m), 4.34-4.39 (2H, m), 7.06 (1H, d, J=8.2 H
z), 7.18-7.63 (10H, m), 7.71-7.90 (4H, m), 8.57-8.
59 (1H, m), 8.85 (1H, d, J=1.8 Hz). IR (KBr) 3313, 1666, 1524, 1493, 1321, 1244, 808 c
m-1 元素分析 C29H24N2O2・0.2H2O Calcd. C, 79.87 ; H, 5.64 ; N, 6.42 : Found. C, 80.00 ; H, 5.59 ; N, 6.00.
【0255】実施例165(化合物165の製造) N−[4−(3−ピリジル)フェニル]−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(400mg)のテトラヒド
ロフラン(50ml)溶液に0℃で、3−クロロ過安息
香酸(70%,0.34g)を加え、室温で68時間撹
拌した。反応系にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え数分
間撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和重
曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エ
タノール/酢酸エチル1:1)で分離精製した。さらに
再結晶(エタノール−クロロホルム)によって、淡黄色
の結晶としてN−[4−(1−オキシドピリジン−3−
イル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサ
ミド(化合物165)(216mg)を得た。 m.p. 262℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.40 (3H, s), 3.10 (2H,
t, J=4.4 Hz), 4.38 (2H, t, J=4.4 Hz), 7.07 (1H, d,
J=8.4 Hz), 7.23-7.36 (4H, m), 7.42-7.58 (7H, m),
7.76 (2H, dd, J=8.8, 2.0 Hz), 7.88 (1H, br s), 8.1
6-8.20 (1H, m),8.43-8.47 (1H, m). IR (KBr) 3313, 1655, 1599, 1525, 1491, 1244, 1203,
814 cm-1 元素分析 C29H24N2O3・0.1H2O Calcd. C, 77.35 ; H, 5.42 ; N, 6.22 : Found. C, 77.13 ; H, 5.28 ; N, 6.21.
【0256】実施例166(化合物166の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロベンズオキセピン−4−カルボン酸(0.40
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温で
オキサリルクロリド(0.19ml)を加え、引き続き
DMFを1滴加えて、1時間撹拌した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)に溶
解させ、0℃でトリエチルアミン(0.40ml)、
(4−アミノフェニル)−(2−ピリジル)メタノール
(0.31g)を加え、室温で18時間撹拌した。反応
系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、再結晶(エタノール−酢
酸エチル)によって精製し、淡黄色の結晶としてN−
[4−[ヒドロキシ(2−ピリジル)メチル]フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
ベンズオキセピン−4−カルボキサミド(化合物16
6)(549mg)を得た。 m.p. 215-217℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.06 (2H,
t, J=4.4 Hz), 4.34 (2H, t, J=4.4 Hz), 5.26-5.38 (1
H, m), 5.70-5.78 (1H, m), 7.03-7.27 (6H, m),7.33-
7.79 (10H, m), 8.57 (1H, d, J=4.8 Hz). IR (KBr) 3392, 1651, 1537, 1514, 1493, 1319, 1248
cm-1 元素分析 C30H26N2O3・0.2H2O Calcd. C, 77.30 ; H, 5.71 ; N, 6.01 : Found. C, 77.21 ; H, 5.75 ; N, 5.86.
【0257】実施例167(化合物167の製造) N−[4−[ヒドロキシ(2−ピリジル)メチル]フェ
ニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロベンズオキセピン−4−カルボキサミド(351.3
mg)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に0℃
で、3−クロロ過安息香酸(70%,0.28g)を加
え、室温で16時間撹拌した。反応系にチオ硫酸ナトリ
ウム水溶液を加え数分間撹拌後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(エタノール−ジエチルエーテル1:
1)で分離精製し、さらに再結晶(エタノール)によっ
て精製し、無色の結晶としてN−[4−[ヒドロキシ
(1−オキシドピリジン−2−イル)メチル]フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
ベンズオキセピン−4−カルボキサミド(化合物16
7)(184mg)を得た。 m.p. 208-210℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.40 (3H, s), 3.09 (2H,
t, J=4.4 Hz), 4.37 (2H, t, J=4.5 Hz), 6.07 (1H, d,
J=4.5 Hz), 6.41 (1H, d, J=4.6 Hz), 6.93-6.98 (1H,
m), 7.06 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.20-7.31 (5H, m), 7.
41-7.55 (6H, m),7.65 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.73 (1H,
br s), 8.24-8.28 (1H, m). IR (KBr) 3427, 1645, 1599, 1531, 1514, 1491, 1317,
1263 cm-1 元素分析 C30H26N2O4・0.1H2O Calcd. C, 75.01 ; H, 5.50 ; N, 5.83 : Found. C, 74.96 ; H, 5.36 ; N, 5.73.
【0258】実施例168(化合物168の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(4
00mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.2ml)を加え、引き
続きDMFを1滴加えて、1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)
に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.4ml)お
よび4−アミノベンジルジプロピルホスフィンオキシド
(0.38g)を加え、室温で5時間撹拌した。反応系
を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(エタノール/酢酸エチル1:5)で分離精製
し、さらに再結晶(エタノール)によって、無色の結晶
としてN−(4−ジプロピルホスホリルメチルフェニ
ル)ー7−(4−メチルフェニル)ー2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
168)(456mg)を得た。 m.p. 219-220℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.84-0.98 (6H, m), 1.41-
1.63 (8H, m), 2.39 (3H, s), 3.02 (2H, d, J=13.2 H
z), 3.09 (2H, t, J=4.4 Hz), 4.35 (2H, t, J=4.4 H
z), 7.06 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.13-7.29 (5H, m), 7.4
4-7.48 (3H, m), 7.53 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.61 (2H,
d, J=8.0 Hz), 8.64 (1H, s). IR (KBr) 3386, 2960, 1653, 1518, 1491, 1319, 1248,
1185, 1128, 849 cm-1 元素分析 C31H36NO3P・0.3HO Calcd. C, 73.44 ; H, 7.28
; N, 2.76 ; P, 6.11 : Found. C, 73.35 ; H, 7.40
; N, 2.62 ; P, 6.35.
【0259】実施例169(化合物169の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(3
50mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.17ml)を加え、引
き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)
に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.35ml)
及び(4−アミノフェニル)−(3−メトキシピリジン
−2−イル)メタノール(316mg)を加え、室温で
16時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて
反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で分離
精製し、さらに再結晶(テトラヒドロフラン−ヘキサ
ン)によって、無色の結晶としてN−[4−[ヒドロキ
シ(3−メトキシピリジン−2−イル)メチル]フェニ
ル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
169)(509mg)を得た。 m.p. 232−233℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.05 (2H,
t, J=4.8 Hz), 3.77 (3H, s), 4.34 (2H, t, J=4.8 H
z), 5.51 (1H, d, J=6.8 Hz), 5.93 (1H, d, J=6.8Hz),
7.05 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.10-7.26 (5H, m), 7.34-
7.54 (9H, m), 8.18(1H, d, J=5.2 Hz). IR (KBr) 3354, 1651, 1518, 1491, 1412, 1311, 1279,
1240, 1211, 1022, 816cm-1 元素分析 C31H28N2O4 Calcd. C, 75.59 ; H, 5.73 ; N, 5.69 : Found. C, 75.47 ; H, 5.61 ; N, 5.70.
【0260】実施例170(化合物170の製造) N−[4−[ヒドロキシ−(3−メトキシピリジン−2
−イル)メチル]フェニル]−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(350mg)のテトラヒドロフラン
(30ml)溶液に0℃で、3−クロロ過安息香酸(7
0%,0.26g)を加え、室温で64時間撹拌した。
反応系にチオ硫酸ナトリウムを加え数分間撹拌した。酢
酸エチルで抽出した後、有機層を飽和重曹水および飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
→エタノール/酢酸エチル1:4)で分離精製し、さら
に再結晶(テトラヒドロフラン−ヘキサン)によって精
製し、無色の結晶としてN−[4−[ヒドロキシ(3−
メトキシ−1−オキシドピリジン−2−イル)メチル]
フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物170)(168mg)を得た。 m.p. 242℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.06 (2H,
t, J=4.4 Hz), 3.97 (3H, s), 4.35 (2H, t, J=4.4 H
z), 6.34 (1H, d, J=11.4 Hz), 6.97 (1H, d, J=7.8 H
z), 7.05 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.14-7.27 (4H, m), 7.4
2-7.53 (8H, m), 7.61 (1H, br s), 7.84 (1H, d, J=6.
6 Hz), 7.87 (1H, d, J=11.2 Hz). IR (KBr) 3493, 3294, 2953, 1657, 1601, 1516, 1493,
1323, 1207, 1184, 1088, 1043, 817 cm-1 元素分析 C31H28N2O5・0.2H2O Calcd. C, 72.70 ; H, 5.59 ; N, 5.47 : Found. C, 72.53 ; H, 5.64 ; N, 5.36.
【0261】実施例171(化合物171の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(2
50mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.12ml)を加え、引
き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)
に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.25ml)
及び1−(4−アミノベンジル)ホスホラン−1−オキ
シド(204.8mg)を加え、室温で18時間撹拌し
た。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し酢
酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。濃
縮後、再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結
晶としてN−(4−(テトラメチレン)ホスホリルメチ
ルフェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物171)(316mg)を得た。 m.p. 273-275℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.43-1.97 (8H, m), 2.40
(3H, s), 3.09 (2H, t,J=4.4 Hz), 3.20 (2H, d, J=14.
4 Hz), 4.40 (2H, t, J=4.4 Hz), 7.06 (1H, d,J=8.4 H
z), 7.18-7.29 (5H, m), 7.44-7.54 (4H, m), 7.60 (2
H, d, J=8.0 Hz), 8.12-8.23 (1H, m). IR (KBr) 3223, 2952, 1653, 1518, 1491, 1321, 1254,
1186, 810 cm-1 元素分析 C29H30NO3P Calcd. C, 73.87 ; H, 6.41 ; N, 2.97 ; P, 6.57 : Found. C, 73.79 ; H, 6.33 ; N, 3.00 ; P, 6.59.
【0262】実施例172(化合物172の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(1.0g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液
に、室温でオキサリルクロリド(0.47ml)を加
え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(20
ml)に溶解し、0℃でトリエチルアミン(1.0m
l)及び2−(4−アミノベンジル)−3−メトキシメ
トキシピリジン(0.96g)を加え、室温で4時間撹
拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン2:1)
で分離精製し、橙色の結晶としてN−[4−(3−メト
キシメトキシピリジン−2−イルメチル)フェニル]−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物17
2)(1.63g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.03 (2H,
t, J=4.4 Hz), 3.37 (3H, s), 4.18 (2H, s), 4.32 (2
H, t, J=4.4 Hz), 5.17 (2H, s), 7.03 (1H, d, J=8.0
Hz), 7.10 (1H, dd, J=8.4, 4.8 Hz), 7.19-7.51 (12H,
m), 7.62 (1H, brs), 8.20 (1H, dd, J=4.8, 1.2 Hz). IR (KBr) 3275, 2945, 1659, 1516, 1444, 1406, 1491,
1313, 1240, 1153, 982. 814 cm-1
【0263】実施例173(化合物173の製造) N−[4−(3−メトキシメトキシピリジン−2−イル
メチル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(300mg)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、0℃で3−クロロ過安息香酸(70%,
0.22g)を加え、室温で18時間撹拌した。反応系
にチオ硫酸ナトリウムを加え数分間撹拌した。酢酸エチ
ルで抽出した後、有機層を飽和重曹水および飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢
酸エチル1:15→1:10)で分離精製し、さらに再
結晶(エタノール)を行い、無色の結晶としてN−[4
−(1−オキシド−3−メトキシメトキシピリジン−2
−イルメチル)フェニル]−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物173)(203mg)を得
た。 m.p. 206-208℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 3.06 (2H,
t, J=4.6 Hz), 3.44 (3H, s), 4.35 (2H, t, J=4.6 H
z), 4.37 (2H, s), 5.24 (2H, s), 6.96-7.08 (3H,m),
7.19-7.27 (4H, m), 7.38-7.52 (7H, m), 7.62 (1H, br
s), 7.99 (1H, dd, J=5.0, 2.2 Hz). IR (KBr) 3305, 1653, 1601, 1516, 1491, 1321, 1244,
1053, 818 cm-1 元素分析 C32H30N2O5・0.2HO Calcd. C, 73.04 ; H, 5.82
; N, 5.32 : Found. C, 72.96 ; H, 5.72
; N, 5.30.
【0264】実施例174(化合物174の製造) N−[4−(3−メトキシメトキシピリジン−2−イル
メチル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(1.00g)のエタノール(20ml)溶液
に、濃塩酸(5.0ml)を加え、室温で4日間撹拌し
た。反応系に0℃でpHが6〜7になるまで飽和重曹水
を加え、析出した結晶をろ過によって集め、淡黄色の結
晶としてN−[4−(3−ヒドロキシピリジン−2−イ
ルメチル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物174)(693mg)を得た。 m.p. 285−288℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.34 (3H, s), 2.97 (2
H, t, J=4.4 Hz), 4.00 (2H, s), 4.28 (2H, t, J=4.4
Hz), 7.02-7.32 (8H, m), 7.49-7.64 (5H, m), 7.73 (1
H, d, J=2.2 Hz), 7.95 (1H, dd, J=4.4, 1.4 Hz), 9.8
6 (1H, br s). IR (KBr) 3390, 3028, 1651, 1510, 1408, 1284, 1236,
808 cm-1 元素分析 C30H26N2O3・0.2H2O Calcd. C, 77.30 ; H, 5.71 ; N, 6.01 : Found. C, 77.20 ; H, 5.63 ; N, 5.89.
【0265】実施例175(化合物175の製造) N−[4−(3−ヒドロキシピリジン−2−イルメチ
ル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(400mg)のテトラヒドロフラン(30ml)懸
濁液に0℃で、3−クロロ過安息香酸(70%,0.3
2g)を加え、室温で15時間撹拌した。反応系にチオ
硫酸ナトリウムを加え数分間撹拌した。酢酸エチルで抽
出した後、有機層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、再結
晶(エタノール)を行い、淡黄色の結晶としてN−[4
−(1−オキシド−3−ヒドロキシピリジン−2−イル
メチル)フェニル]−7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
キサミド(化合物175)(262mg)を得た。 m.p. 254℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.34 (3H, s), 2.92-3.0
2 (2H, m), 4.14 (2H, s), 4.23-4.34 (2H, m), 6.87
(1H, d, J=7.4 Hz), 7.04 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.11 (1
H, dd, J=8.4, 6.6 Hz), 7.18-7.36 (5H, m), 7.48-7.6
1 (5H, m), 7.73 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.83 (1H, dd, J
=6.4, 1.0 Hz), 9.88 (1H, s). IR (KBr) 3180, 3102, 1651, 1601, 1537, 1516, 1493,
1437, 1227, 1036, 816cm-1 元素分析 C30H26N2O4・0.2H2O Calcd. C, 74.73 ; H, 5.52 ; N, 5.81 : Found. C, 74.63 ; H, 5.35 ; N, 5.55.
【0266】実施例176(化合物176の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(2
50mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.12ml)を加え、引
き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(15ml)
に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.25ml)
及び1−(4−アミノベンジル)ホスホリナン−1−オ
キシド(219.0mg)を加え、室温で4時間撹拌し
た。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、
クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、再結晶(エ
タノール)によって精製し、無色の結晶としてN−(4
−(ペンタメチレン)ホスホリルメチルフェニル)−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物176)
(253mg)を得た。 m.p. 283-286℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.32-2.09 (10H, m), 2.39
(3H, s), 3.04-3.18 (4H, m), 4.36 (2H, t, J=4.6 H
z), 7.06 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.19-7.29 (5H, m), 7.4
4-7.48 (3H, m), 7.53 (1H, d, J=2.6 Hz), 7.59 (2H,
d, J=8.4 Hz), 8.09 (1H, br s). IR (KBr) 3217, 2927, 1655, 1599, 1516, 1493, 1321,
1255, 1236, 1167, 1134, 847, 810 cm-1 元素分析 C30H32NO3P Calcd. C, 74.21 ; H, 6.64 ; N, 2.88 ; P, 6.38 : Found. C, 73.96 ; H, 6.53 ; N, 3.11 ; P, 6.56.
【0267】実施例177(化合物177の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−エチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1
20mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.06ml)を加え、引
き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)
に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.12m
l)、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]アニリン(99mg)を加
え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水
に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸
エチル1:5)及び、再結晶(酢酸エチル)によって精
製し、無色の結晶としてN−[4−[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェ
ニル]−7−(4−エチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合
物177)(99mg)を得た。 m.p. 181-182℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.28 (3H, t, J=7.6 Hz),
1.60-1.82 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.57-2.61 (1H,
m), 2.69 (2H, q, J=7.6 Hz), 3.09 (2H, t, J=4.6Hz),
3.37 (2H, dt, J=3.3, 11.1 Hz), 3.58 (2H, s), 3.98
-4.09 (2H, m), 4.37 (2H, t, J=4.6 Hz), 7.06 (1H,
d, J=8.4 Hz), 7.23-7.36 (5H, m), 7.44-7.58 (7H,
m). IR (KBr) 3305, 2960, 1647, 1539, 1514, 1491, 1321,
820 cm-1 元素分析 C32H36N2O3 Calcd. C, 77.39 ; H, 7.31 ; N, 5.64 : Found. C, 77.38 ; H, 7.24 ; N, 5.66.
【0268】実施例178(化合物178の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−エチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1
20mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.06ml)を加え、引
き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(20ml)
に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.12m
l)、1−(4−アミノベンジル)ホスホリナン−1−
オキシド(100mg)を加え、室温で5時間撹拌し
た。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、
クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、カラムクロ
マトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:5→1:
4)及び、再結晶(エタノール)によって精製し、無色
の結晶としてN−(4−(ペンタメチレン)ホスホリル
メチルフェニル)−7−(4−エチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサ
ミド(化合物178)(88mg)を得た。 m.p. 287-288℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.28 (3H, t, J=7.4 Hz),
1.42-2.16 (10H, m), 2.70 (2H, q, J=7.4 Hz), 3.05-
3.19 (4H, m), 4.37 (2H, t, J=4.6 Hz), 7.06 (1H, d,
J=8.4 Hz), 7.21-7.31 (5H, m), 7.43-7.62 (6H, m),
7.84 (1H, br s). IR (KBr) 3392, 1655, 1599, 1533, 1516, 1493, 1321,
1255, 1167, 847, 824cm-1 元素分析 C31H34NO3P Calcd. C, 74.53 ; H, 6.86 ; N, 2.80 ; P, 6.20 : Found. C, 74.23 ; H, 6.78 ; N, 2.89 ; P, 6.07.
【0269】実施例179(化合物179の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−tert−ブチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボン酸(130mg)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.06m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.12ml)、4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(98
mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく
撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノ
ール/酢酸エチル1:4)及び再結晶(酢酸エチル)に
よって精製し、無色の結晶としてN−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−7−(4−tert−ブチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物179)(126mg)を得
た。 m.p. 193-194℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.37 (9H, s), 1.60-1.82
(4H, m), 2.21 (3H, s),2.56-2.75 (1H, m), 3.09 (2H,
t, J=4.6 Hz), 3.29-3.45 (2H, m), 3.58 (2H,s), 3.9
7-4.09 (2H, m), 4.37 (2H, t, J=4.6 Hz), 7.06 (1H,
d, J=8.0 Hz),7.23-7.35 (3H, m), 7.41-7.58 (9H, m). IR (KBr) 3342, 2949, 1647, 1512, 1406, 1313, 1240,
1136, 822 cm-1 元素分析 C34H40N2O3 Calcd. C, 77.83 ; H, 7.68 ; N, 5.34 : Found. C, 77.69 ; H, 7.71 ; N, 5.39.
【0270】実施例180(化合物180の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−tert−ブチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボン酸(130mg)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.06m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をジクロロメタン
(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.12ml)、1−(4−アミノベンジル)ホスホ
リナン−1−オキシド(99mg)を加え、室温で4時
間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を
停止し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、カ
ラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:
4)及び、再結晶(エタノール)によって精製し、無色
の結晶としてN−(4−ペンタメチレンホスホリルメチ
ルフェニル)−7−(4−tert−ブチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボキサミド(化合物180)(106mg)を得た。 m.p. 292-294℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36 (9H, s), 1.39-2.10
(10H, m), 3.04-3.19 (4H, m), 4.36 (2H, t, J=4.6 H
z), 7.06 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.19-7.30 (3H, m), 7.4
1-7.63 (8H, m), 8.24 (1H, br s). IR (KBr) 3236, 1664, 1516, 1491, 1311, 1252, 1232,
1163, 1132, 845, 824cm-1 元素分析 C33H38NO3P Calcd. C, 75.12 ; H, 7.26 ; N, 2.65 ; P, 5.87 : Found. C, 74.82 ; H, 7.25 ; N, 2.73 ; P, 5.99.
【0271】実施例181(化合物181の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−クロロフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1
20mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.06ml)を加え、引
き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)
に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.12m
l)、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]アニリン(97mg)を加
え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水
に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸
エチル1:4)及び、再結晶(酢酸エチル−ジエチルエ
ーテル)によって精製し、無色の結晶としてN−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−7−(4−クロロフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(化合物181)(67mg)を得た。 m.p. 191-192℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.61-1.83 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.54-2.74 (1H, m), 3.09 (2H, t, J=4.7 H
z), 3.31-3.44 (2H, m), 3.58 (2H, s), 3.97-4.09(2H,
m), 4.37 (2H, t, J=4.7 Hz), 7.08 (1H, d, J=8.2 H
z), 7.23-7.58 (12H, m). IR (KBr) 3309, 1643, 1520, 1485, 1319, 1246, 816 c
m-1 元素分析 C30H31N2O3Cl Calcd. C, 71.63 ; H, 6.21 ; N, 5.57 ; Cl, 7.05 : Found. C, 71.32 ; H, 6.21 ; N, 5.60 ; Cl, 6.81.
【0272】実施例182(化合物182の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−クロロフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1
20mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
室温でオキサリルクロリド(0.06ml)を加え、引
き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒
を留去した後、残渣をジクロロメタン(10ml)に溶
解させ、0℃でトリエチルアミン(0.12ml)、1
−(4−アミノベンジル)ホスホリナン−1−オキシド
(98mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系を
激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、ジクロロメタ
ンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィ
ー(エタノール/酢酸エチル1:4)及び、再結晶(エ
タノール)によって精製し、無色の結晶としてN−(4
−(ペンタメチレン)ホスホリルメチルフェニル)−7
−(4−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物182)
(69mg)を得た。 m.p. 270-272℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.31-2.10 (10H, m), 3.04
-3.18 (4H, m), 4.37 (2H, t, J=4.6 Hz), 7.07 (1H,
d, J=8.4 Hz), 7.19-7.29 (3H, m), 7.38-7.52 (6H,
m), 7.58 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.07 (1H, br s). IR (KBr) 3230, 2935, 1655, 1599, 1516, 1483, 1317,
1254, 1230, 1157, 824cm-1 元素分析 C29H29NO3ClP・0.5H2O Calcd. C, 67.64 ; H, 5.87 ; N, 2.72 ; Cl, 6.88 ;
P, 6.01 : Found. C, 67.55 ; H, 5.81 ; N, 2.79 ; Cl, 6.67 ;
P, 6.11.
【0273】実施例183(化合物183の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸(130mg)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.05m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.1ml)、4−[N−メチル−N−(テトラヒド
ロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(95m
g)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹
拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノ
ール/酢酸エチル1:4)及び再結晶(酢酸エチル−ヘ
キサン)によって精製し、無色の結晶としてN−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−7−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(化合物183)(91m
g)を得た。 m.p. 205-209℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.69-1.82 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.55-2.74 (1H, m), 3.10 (2H, t, J=4.7 H
z), 3.31-3.44 (2H, m), 3.58 (2H, s), 3.99-4.11(2H,
m), 4.39 (2H, t, J=4.7 Hz), 7.11 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.25-7.34 (3H,m), 7.46-7.58 (5H, m), 7.62-7.71
(4H, m). IR (KBr) 3315, 2958, 2846, 1643, 1522, 1327, 1165,
1115, 1072, 835, 822cm-1 元素分析 C31H31N2O3F3 Calcd. C, 69.39 ; H, 5.82 ; N, 5.22 ; F, 10.62 : Found. C, 69.21 ; H, 5.79 ; N, 5.24 ; F, 10.60.
【0274】実施例184(化合物184の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸(130mg)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.05m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.1ml)、1−(4−アミノベンジル)ホスホリ
ナン−1−オキシド(94.5mg)を加え、室温で3
時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応
を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、カラ
ムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:
4)及び再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製
し、無色の結晶としてN−(4−ペンタメチレンホスホ
リルメチルフェニル)−7−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド(化合物184)(111mg)
を得た。 m.p. 269℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.19-2.08 (10H, m), 3.03
-3.16 (4H, m), 4.38 (2H, t, J=4.6 Hz), 7.10 (1H,
d, J=8.4 Hz), 7.15-7.30 (3H, m), 7.48 (1H, dd, J=
8.4, 2.2 Hz), 7.52-7.73 (7H, m), 8.39-8.46 (1H,
m). IR (KBr) 3221, 2937, 1657, 1533, 1516, 1327, 1257,
1167, 1128, 1072, 849, 825 cm-1 元素分析 C30H29NO3F3P・0.2HO Calcd. C, 66.34 ; H, 5.46
; N, 2.58 : Found. C, 66.21 ; H, 5.62
; N, 2.61.
【0275】実施例185(化合物185の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−エトキシフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(154.8mg)のテトラヒドロフラン(10ml)
溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.08ml)を
加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(2
0ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン(0.2
ml)、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン
−4−イル)アミノメチル]アニリン(121mg)を
加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した
水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノール/
酢酸エチル1:4)及び再結晶(エタノール)によって
精製し、無色の結晶として7−(4−エトキシフェニ
ル)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物185)(202mg)を得た。 m.p. 174−176℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.44 (3H, t, J=7.0 Hz),
1.62-1.82 (4H, m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.72 (1H,
m), 3.08 (2H, t, J=4.8 Hz), 3.31-3.44 (2H, m),3.57
(2H, s), 3.97-4.10 (2H, m), 4.08 (2H, q, J=7.0 H
z), 4.36 (2H, t, J=4.8 Hz), 6.96 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.05 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.24-7.58 (10H, m). IR (KBr) 3327, 2947, 1645, 1608, 1514, 1495, 1240,
1180, 1051, 822 cm-1元素分析 C32H36N2O4 Calcd. C, 74.97 ; H, 7.08 ; N, 5.46 : Found. C, 74.88 ; H, 7.27 ; N, 5.50.
【0276】実施例186(化合物186の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−トリフルオロメトキシフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸(150mg)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.06m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.12ml)、4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(10
4mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激し
く撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(エタノール/酢酸エチル1:4)及び再結晶(酢酸エ
チル−ヘキサン)によって精製し、無色の結晶としてN
−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノメチル]フェニル]−7−(4−トリフ
ルオロメトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物186)
(143mg)を得た。 m.p. 187-188℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.62-1.82 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.55-2.74 (1H, m), 3.10 (2H, t, J=4.7 H
z), 3.29-3.45 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.99-4.10(2H,
m), 4.38 (2H, t, J=4.7 Hz), 7.09 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.22-7.35 (3H,m), 7.40-7.60 (9H, m). IR (KBr) 3319, 2960, 2845, 1643, 1520, 1493, 1319,
1261, 1205, 1163, 835, 810 cm-1 元素分析 C31H31N2O4F3 Calcd. C, 67.38 ; H, 5.65 ; N, 5.07 ; F, 10.31 : Found. C, 67.39 ; H, 5.38 ; N, 5.07 ; F, 10.18.
【0277】実施例187(化合物187の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−(4−メチルフェニル)ケ
イ皮酸(125mg)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.07m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて、1時間撹拌
した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフ
ラン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.14ml)および(4−アミノベンジル)ジエチ
ルホスフィンオキシド(120mg)のテトラヒドロフ
ラン(5ml)溶液を加え、室温で1.5時間撹拌し
た。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、再結晶(エタノ
ール−酢酸エチル)によって、淡黄色の結晶として
(E)−N−(4−ジエチルホスホリルメチルフェニ
ル)−3−(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド(化合
物187の製造)(125mg)を得た。 m.p. 197-198℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.13 (6H, dt, J=16.6, 8.
0 Hz), 1.55-1.71 (4H,m), 2.41 (3H, m), 3.08 (2H,
d, J=13.2 Hz), 6.81 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.15-7.30
(4H, m), 7.41-7.62 (7H, m), 7.74-7.84 (2H, m), 8.9
3-9.02 (1H, m).IR (KBr) 3242, 1678, 1630, 1603, 15
41, 1514, 1409, 1344, 1250, 1165, 1130, 985, 847,
791 cm-1 元素分析 C27H30NO2P・0.3H2O Calcd. C, 74,22 ; H, 7.06 ; N, 3.21 ; P, 7.09 : Found. C, 73.96 ; H, 6.77 ; N, 3.34 ; P, 7.01.
【0278】実施例188(化合物188の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−(4−メチルフェニル)ケ
イ皮酸(0.50g)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.27m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解させ、トリエチルアミン(0.6
0ml)および2−(4−アミノフェニル)ピリジン
(0.39g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応系
を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮した後、再結晶(テトラ
ヒドロフラン−ヘキサン1:1)によって精製し、淡黄
色の結晶として(E)−N−[4−(2−ピリジル)フ
ェニル]−3−(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド
(化合物188)(561mg)を得た。 m.p. 220-222℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.42 (3H, s), 6.63 (1H,
d, J=15.4 Hz), 7.18-7.31 (3H, m), 7.44-7.63 (6H,
m), 7.70-7.83 (5H, m), 7.85 (1H, d, J=15.4 Hz), 8.
02 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.66-8.72 (1H, m). IR (KBr) 3286, 1657, 1622, 1597, 1524, 1462, 1333,
1180, 970, 787 cm-1 元素分析 C27H22N2O・0.1H2O Calcd. C, 82.67 ; H, 5.70 ; N, 7.14 : Found. C, 82.45 ; H, 5.70 ; N, 7.13.
【0279】実施例189(化合物189の製造) (E)−N−[4−(2−ピリジル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド(350mg)の
テトラヒドロフラン(10ml)及びジクロロメタン
(30ml)混合溶液に、3−クロロ過安息香酸(70
%,0.27g)を0℃で加え、室温で2日間撹拌し
た。反応系にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え数分間撹
拌後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和重曹水
および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノール/
酢酸エチル1:1)で分離精製した。濃縮して生じた結
晶を再結晶(エタノール−クロロホルム)によって精製
し、淡黄色の結晶として(E)−N−[4−(1−オキ
シドピリジン−2−イル)フェニル]−3−(4−メチ
ルフェニル)ケイ皮アミド(化合物189)(188m
g)を得た。 m.p. 240-241℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.43 (3H, s), 6.63 (1H,
d, J=15.4 Hz), 6.98-7.07 (1H, m), 7.24-7.35 (4H,
m), 7.37-7.68 (10H, m), 7.78 (1H, d, J=15.4 Hz),
8.33-8.36 (1H, m), 8.58-8.66 (1H, m). IR (KBr) 3300, 1680, 1630, 1595, 1529, 1475, 1342,
1225, 970, 837, 766 cm-1 元素分析 C2722 Calcd. C, 79.78 ; H, 5.46
; N, 6.89 : Found. C, 79.71 ; H, 5.39
; N, 6.93.
【0280】実施例190(化合物190の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−(4−メチルフェニル)ケ
イ皮酸(0.40g)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.22m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて、1時間撹拌
した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフ
ラン(10ml)に溶解させ、0℃で2−(4−アミノ
ベンジル)ピリジン(0.34g)のテトラヒドロフラ
ン(5ml)溶液およびトリエチルアミン(0.50m
l)を加え、室温で2時間撹拌した。反応系を激しく撹
拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)に
よって、黄色の結晶として(E)−N−[4−(2−ピ
リジルメチル)フェニル]−3−(4−メチルフェニ
ル)ケイ皮アミド(化合物190)(490mg)を得
た。 m.p. 169−171℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.41 (3H, s), 4.14 (2H,
s), 6.60 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.10-7.15 (2H, m), 7.
22-7.28 (4H, m), 7.42-7.63 (9H, m), 7.71 (1H, br
s), 7.80 (1H, d, J=15.4 Hz), 8.53-8.58 (1H, m). IR (KBr) 3238, 1673, 1630, 1601, 1539, 1512, 1348,
1248, 1174, 976, 791,760 cm-1 元素分析 C28H24N2O・0.1H2O Calcd. C, 82.77 ; H, 6.00 ; N, 6.89 : Found. C, 82.73 ; H, 5.89 ; N, 6.97.
【0281】実施例191(化合物191の製造) (E)−N−[4−(2−ピリジルメチル)フェニル]
−3−(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド(302m
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃で、
3−クロロ過安息香酸(70%,0.27g)を加え、
室温で18時間撹拌した。反応系にチオ硫酸ナトリウム
水溶液を加え数分間撹拌後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、再結晶(エタノール)に
よって精製し、淡黄色の結晶として(E)−N−[4−
(1−オキシドピリジン−2−イルメチル)フェニル]
−3−(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド(化合物1
91)(180mg)を得た。 m.p. 183-185℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.41 (3H, s), 4.24 (2H,
s), 6.64 (1H, d, J=15.4 Hz), 6.96-7.01 (1H, m), 7.
12-7.17 (2H, m), 7.22-7.30 (4H, m), 7.40-7.51 (4H,
m), 7.54-7.63 (3H, m), 7.66-7.74 (2H, m), 7.82 (1
H, d, J=15.4 Hz), 8.29-8.31 (1H, m). IR (KBr) 3255, 1684, 1605, 1541, 1514, 1412, 1346,
1244, 839, 785 cm-1 元素分析 C28H24N2O2 Calcd. C, 79.98 ; H, 5.75 ; N, 6.66 : Found. C, 80.18 ; H, 5.63 ; N, 6.69.
【0282】実施例192(化合物192の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−(4−メチルフェニル)ケ
イ皮酸(0.50g)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.27m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて、1時間撹拌
した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフ
ラン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.60ml)および3−(4−アミノフェニル)ピ
リジン(0.39g)を加え、室温で18時間撹拌し
た。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、カラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)で分離精製し、黄色の結晶を
得た。さらに再結晶(テトラヒドロフラン−エタノー
ル)によって、淡黄色の結晶として(E)−N−[4−
(3−ピリジル)フェニル]−3−(4−メチルフェニ
ル)ケイ皮アミド(化合物192)(447mg)を得
た。 m.p. 213-214℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.15 (3H, s), 6.65 (1H,
d, J=15.4 Hz), 7.26-7.64 (11H, m), 7.75-7.90 (5H,
m), 8.59 (1H, dd, J=4.8, 1.8 Hz), 8.85 (1H,d, J=1.
8 Hz). IR (KBr) 3344, 1660, 1626, 1525, 1481, 1335, 1171,
978, 795 cm-1 元素分析 C27H22N2O Calcd. C, 83.05 ; H, 5.68 ; N, 7.17 : Found. C, 83.01 ; H, 5.82 ; N, 7.23.
【0283】実施例193(化合物193の製造) (E)−N−[4−(3−ピリジル)フェニル]−3−
(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド(250mg)の
テトラヒドロフラン(20ml)溶液に0℃で、3−ク
ロロ過安息香酸(70%,0.24g)を加え、室温で
18時間撹拌した。反応系にチオ硫酸ナトリウム水溶液
を加え数分間撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。有機
層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濃縮後、再結晶(エタノール−テト
ラヒドロフラン−アセトン)によって、淡黄色の結晶と
して(E)−N−[4−(1−オキシドピリジン−3−
イル)フェニル]−3−(4−メチルフェニル)ケイ皮
アミド(化合物193)(208mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.38 (3H, s), 6.95 (1
H, d, J=15.7 Hz), 7.31(2H, d, J=8.1 Hz), 7.45-7.57
(2H, m), 7.59-7.94 (12H, m), 8.19 (1H, d, J=6.5 H
z), 8.58 (1H, s). IR (KBr) 3423, 1672, 1597, 1531, 1477, 1340, 1201,
901, 835, 793 cm-1
【0284】実施例194(化合物194の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−(4−メチルフェニル)ケ
イ皮酸(340mg)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.19m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.4ml)および4−アミノベンジルジプロピルホ
スフィンオキシド(0.38g)を加え、室温で18時
間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を
停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮後、残渣
を再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶と
して(E)−N−(4−ジプロピルホスホリルメチルフ
ェニル)−3−(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド
(化合物194)(489mg)を得た。 m.p. 225-227℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 0.87-1.00 (6H, m), 1.3
7-1.63 (8H, m), 2.37 (3H, s), 3.07 (2H, d, J=15.0
Hz), 6.93 (1H, d, J=16.0 Hz), 7.16-7.25 (2H,m), 7.
30 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.50-7.71 (9H, m), 7.89 (1H,
br s). IR (KBr) 3232, 1676, 1624, 1605, 1545, 1512, 1338,
1151 cm-1 元素分析 C29H34NO2P Calcd. C, 75.79 ; H, 7.46 ; N, 3.05 ; P, 6.74 : Found. C, 75.60 ; H, 7.68 ; N, 2.99 ; P, 6.83.
【0285】実施例195(化合物195の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−(4−メチルフェニル)ケ
イ皮酸(200mg)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.11m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.25ml)及び、1−(4−アミノベンジル)ホ
スホラン−1−オキシド(193mg)を加え、室温で
18時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて
反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し濃縮した。残渣を再結晶(エタノール)に
よって精製し、無色の結晶として(E)−N−(4−
(テトラメチレン)ホルホリルメチルフェニル)−3−
(4−メチルフェニル)ケイ皮アミド(化合物195)
(221mg)を得た。 m.p. 273-275℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.48-2.04 (8H, m), 2.41
(3H, s), 3.19 (2H, d,J=13.6 Hz), 6.78 (1H, d, J=1
5.8 Hz), 7.14-7.31 (4H, m), 7.43-7.59 (7H, m), 7.7
3-7.76 (1H, m), 7.79 (1H, d, J=15.8 Hz), 8.75-8.84
(1H, m). IR (KBr) 3232, 1676, 1628, 1603, 1543, 1512, 1410,
1341, 1171, 985, 868,793 cm-1 元素分析 C27H28NO2P・0.3H2O Calcd. C, 74.56 ; H, 6.62 ; N, 3.22 ; P, 7.12 : Found. C, 74.36 ; H, 6.64 ; N, 3.20 ; P, 7.06.
【0286】実施例196(化合物196の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−(4−メチルフェニル)ケ
イ皮酸(220mg)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.12m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(20ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.26ml)及び1−(4−アミノベンジル)ホス
ホリナン−1−オキシド(226mg)を加え、室温で
20時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて
反応を停止し、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、
再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結晶とし
て(E)−N−(4−(ペンタメチレン)ホスホリルメ
チルフェニル)−3−(4−メチルフェニル)ケイ皮ア
ミド(化合物196)(271mg)を得た。 m.p. 273-276℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.43-2.08 (10H, m), 2.4
1 (3H, s), 3.13 (2H, d, J=12.8 Hz), 6.81 (1H, d, J
=15.8 Hz), 7.14-7.30 (4H, m), 7.41-7.61 (7H,m), 7.
76 (1H, s), 7.80 (1H, d, J=15.8 Hz), 8.72-8.87 (1
H, m). IR (KBr) 3242, 1676, 1628, 1603, 1539, 1514, 1344,
1174, 1155, 1126, 991, 789 cm-1 元素分析 C28H30NO2P・1.5H2O Calcd. C, 71.47 ; H, 7.06 ; N, 2.98 ; P, 6.58 : Found. C, 71.53 ; H, 6.99 ; N, 2.87 ; P, 6.76.
【0287】実施例197(化合物197の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2H−1
−ベンゾピラン−3−カルボン酸(300mg)のテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.20ml)を加え、引き続きDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解させ、0℃
でトリエチルアミン(0.31ml)および1−(4−
アミノベンジル)ピペリジン(0.24g)を加え、室
温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加え
て反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢
酸エチル1:5)で分離精製し、黄色の結晶としてN−
[4−(1−ピペリジニルメチル)フェニル]−6−
(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン−3
−カルボキサミド(化合物197)(324mg)を得
た。 m.p. 196-197℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.41-1.71 (6H, m), 2.34-
2.43 (7H, m), 3.46 (2H, s), 5.12 (2H, d, J=1.4 H
z), 6.95 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.14 (1H, br s), 7.23-
7.29 (3H, m), 7.31-7.38 (2H, m), 7.40-7.46 (6H,
m). IR (KBr) 3361, 1643, 1601, 1529, 1485, 1317, 1254,
810 cm-1 元素分析 C29H30N2O2・0.1H2O Calcd. C, 79.10 ; H, 6.91 ; N, 6.36 : Found. C, 78.85 ; H, 6.90 ; N, 6.26.
【0288】実施例198(化合物198の製造) N−[4−(1−ピペリジニルメチル)フェニル]−6
−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン−
3−カルボキサミド(200mg)のDMF(3ml)
溶液に室温でヨウ化メチル(0.1ml)を加え、20
時間撹拌した。反応系に酢酸エチルを加え、析出した結
晶をろ過によって集めた。再結晶(クロロホルム−エタ
ノール)によって、黄色の結晶としてヨウ化1−[4−
[N−[6−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベン
ゾピラン−3−カルボニル]アミノ]ベンジル]−1−
メチルピペリジニウム(化合物198)(188mg)
を得た。 m.p. 210℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.62-2.01 (6H, m), 2.36
(3H, s), 3.06 (3H, brs), 3.34-3.49 (2H, m), 3.60-
3.76 (2H, m), 4.97 (2H, br s), 5.04 (2H, brs), 6.8
5 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.17 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.37-
7.42 (3H, m), 7.47-7.52 (3H, m), 7.83-7.91 (3H,
m), 9.00 (1H, br s). IR (KBr) 3246, 1668, 1527, 1483, 1319, 1248, 808 c
m-1 元素分析 C30H33N2O2I・0.2H2O Calcd. C, 61.69 ; H, 5.76 ; N, 4.80 : Found. C, 61.53 ; H, 5.72 ; N, 4.85.
【0289】実施例199(化合物199の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2H−1
−ベンゾピラン−3−カルボン酸(0.52g)のテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.26ml)を加え、引き続きDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をテトラヒドロフラン(6ml)に溶解させ、2−
(4−アミノベンジル)ピリジン(0.40g)のテト
ラヒドロフラン(5ml)溶液およびトリエチルアミン
(0.60ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応
系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン2:1)で分離
精製した。濃縮して生じた結晶を再結晶(エタノール−
酢酸エチル)によって精製し、黄色の結晶としてN−
[4−(2−ピリジルメチル)フェニル]−6−(4−
メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カル
ボキサミド(化合物199)(353.2mg)を得
た。同様に再結晶を行い2番晶(208mg)を得た。 m.p. 184-187℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H,
m), 4.14 (2H, s), 5.10 (2
H, d, J=1.4Hz), 6.93 (1H,
d, J=8.4 Hz), 7.09−7.15
(3H, m), 7.19−7.32 (5H,
m), 7.37−7.66 (7H, m), 8.
53−8.57 (1H, m). IR (KBr) 3296, 1639, 159
9, 1531, 1514, 1473, 132
5, 1259 cm−1 元素分析 C2924 Calcd. C, 80.53 ; H, 5.59
; N, 6.48 : Found. C, 80.24 ; H, 5.75
; N, 6.43.
【0290】実施例200(化合物200の製造) N−[4−(2−ピリジルメチル)フェニル]−6−
(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン−3
−カルボキサミド(250mg)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液に0℃で、3−クロロ過安息香酸(7
0%,0.21g)を加え、室温で14時間撹拌した。
反応系にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え数分間撹拌
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水および
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃
縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/
酢酸エチル1:3)で分離精製した。濃縮して生じた結
晶を再結晶(クロロホルム−エタノール)によって精製
し、淡黄色の結晶としてN−[4−(1−オキシドピリ
ジン−2−イルメチル)フェニル]−6−(4−メチル
フェニル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボキサ
ミド(化合物200)(191mg)を得た。 m.p. 261-263℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.40 (3H, s), 4.25 (2H,
s), 5.11 (2H, s), 6.92-7.01 (2H, m), 7.13-7.67 (14
H, m), 8.29 (1H, t, J=4.2 Hz). IR (KBr) 3302, 1660, 1605, 1537, 1520, 1250 cm-1 元素分析 C29H24N2O3 Calcd. C, 77.66 ; H, 5.39 ; N, 6.25 : Found. C, 77.90 ; H, 5.37 ; N, 6.21.
【0291】実施例201(化合物201の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2H−1
−ベンゾピラン−3−カルボン酸(380mg)のテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.19ml)を加え、引き続きDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解させ、0℃
でトリエチルアミン(0.4ml)および4−アミノベ
ンジルジプロピルホスフィンオキシド(0.38g)を
加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した
水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を濃縮後、残渣を再結晶(エタノール)によって精製
し、淡黄色の結晶としてN−(4−ジプロピルホスホリ
ルメチルフェニル)ー6−(4−メチルフェニル)ー2
H−1−ベンゾピラン−3−カルボキサミド(化合物2
01)(460mg)を得た。 m.p. 192-194℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.83-0.97 (6H, m), 1.39-
1.68 (8H, m), 2.39 (3H, s), 3.05 (2H, d, J=13.2 H
z), 5.12 (2H, d, J=0.8 Hz), 6.94 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.11-7.28 (4H, m), 7.31-7.50 (5H, m), 7.61 (2
H, d, J=8.4 Hz), 9.13-9.24 (1H, m). IR (KBr) 3265, 1664, 1628, 1603, 1539, 1514, 1487,
1325, 1252, 1167, 851cm-1 元素分析 C30H34NO3P Calcd. C, 73.90 ; H, 7.03 ; N, 2.87 ; P, 6.35 : Found. C, 73.95 ; H, 6.87 ; N, 2.84 ; P, 6.41.
【0292】実施例202(化合物202の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2−メチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(400
mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温
でオキサリルクロリド(0.19ml)を加え、引き続
きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留
去した後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)に溶
解させ、0℃でトリエチルアミン(0.4ml)及び
(4−アミノフェニル)−(2−ピリジル)メタノール
(310mg)を加え、室温で20時間撹拌した。反応
系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濃縮後、生じた結晶を再結晶(テト
ラヒドロフラン−ヘキサン)によって精製し、黄色の結
晶としてNー[4−[ヒドロキシ(2−ピリジル)メチ
ル]フェニル]−6−(4−メチルフェニル)−2−メ
チル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボキサミド
(化合物202)(470mg)を得た。 m.p. 202-205℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.47 (3H, d, J=6.6 Hz),
2.39 (3H, s), 5.29-5.38 (1H, m), 5.48 (1H, q, J=6.
6 Hz), 5.74 (1H, br s), 6.94 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.
08-7.26 (5H, m), 7.33-7.67 (10H, m), 8.57 (1H, d,
J=4.6 Hz). IR (KBr) 3255, 1647, 1597, 1518, 1485, 1412, 1317,
1255, 812, 756 cm-1 元素分析 C30H26N2O3・0.2H2O Calcd. C, 77.30 ; H, 5.70 ; N, 6.01 : Found. C, 77.31 ; H, 5.60 ; N, 6.21.
【0293】実施例203(化合物203の製造) N−[4−[ヒドロキシ(2−ピリジル)メチル]フェ
ニル]−6−(4−メチルフェニル)−2−メチル−2
H−1−ベンゾピラン−3−カルボキサミド(300m
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に0℃で、
3−クロロ過安息香酸(70%,0.24g)を加え、
室温で24時間撹拌した。反応系にチオ硫酸ナトリウム
を加え数分間撹拌した。酢酸エチルで抽出した後、有機
層を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(エタノール/酢酸エチル1:2)で分離精製
し、結晶を得た。さらに再結晶(エタノール−酢酸エチ
ル)によって精製し、淡黄色の結晶としてNー[4−
[ヒドロキシ(1−オキシドピリジン−2−イル)メチ
ル]フェニル]−6−(4−メチルフェニル)−2−メ
チル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボキサミド
(化合物203)(129mg)を得た。 m.p. 230-232℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.49 (3H, d, J=6.6 Hz),
2.40 (3H, s), 5.50 (1H, q, J=6.6 Hz), 6.07 (1H, d,
J=4.5 Hz), 6.40 (1H, d, J=4.5 Hz), 6.93-6.97 (2H,
m), 7.12 (1H, s), 7.22-7.29 (4H, m), 7.35 (1H, d,
J=2.2 Hz), 7.42-7.50 (5H, m), 7.64 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.73 (1H, br s), 8.24-8.28 (1H, m). IR (KBr) 3311, 1664, 1603, 1535, 1485, 1321, 1252,
812 cm-1 元素分析 C30H26N2O4・0.3H2O Calcd. C, 74.46 ; H, 5.54 ; N, 5.79 : Found. C, 74.41 ; H, 5.46 ; N, 5.78.
【0294】実施例204(化合物204の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2H−1
−ベンゾピラン−3−カルボン酸(230mg)のテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.11ml)を加え、引き続きDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解させ、0℃
でトリエチルアミン(0.25ml)及び1−(4−ア
ミノベンジル)ホスホラン−1−オキシド(200m
g)を加え、室温で20時間撹拌した。反応系を激しく
撹拌した水に加えて反応を停止した。析出した結晶をろ
過によって集め、無色の結晶としてN−(4−テトラメ
チレンホスホリルメチルフェニル)−6−(4−メチル
フェニル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボキサ
ミド(化合物204)(181mg)を得た。 m.p. >300℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.49-2.04 (8H, m), 2.40
(3H, s), 3.22 (2H, d,J=14.4 Hz), 5.12 (2H, s), 6.9
4 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.21-7.29 (4H, m), 7.34-7.50
(5H, m), 7.58 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.04-8.07 (1H,
m). IR (KBr) 3236, 1657, 1601, 1535, 1518, 1487, 1323,
1255, 1180, 810 cm-1 元素分析 C28H28NO3P・0.3H2O Calcd. C, 72.65 ; H, 6.23 ; N, 3.03 ; P, 6.69 : Found. C, 72.30 ; H, 5.90 ; N, 3.00 ; P, 6.98.
【0295】実施例205(化合物205の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2H−1
−ベンゾピラン−3−カルボン酸(240mg)のテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.12ml)を加え、引き続きDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解させ、0℃
でトリエチルアミン(0.25ml)及び1−(4−ア
ミノベンジル)ホスホリナン−1−オキシド(221m
g)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹
拌した水に加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮後、再結晶(エタノール)を行
い、黄色の結晶としてN−(4−(ペンタメチレン)ホ
スホリルメチルフェニル)−6−(4−メチルフェニ
ル)−2H−1−ベンゾピランー3−カルボキサミド
(化合物205)(257mg)を得た。 m.p. 268℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.39-2.15 (10H, m), 2.40
(3H, s), 3.14 (2H, d,J=12.8 Hz), 5.12 (2H, s), 6.
94 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.18-7.49 (9H, m), 7.59 (2H,
d, J=8.4 Hz), 8.54 (1H, br s). IR (KBr) 3296, 1660, 1533, 1514, 1323, 1255, 1163,
845, 812 cm-1 元素分析 C29H30NO3P Calcd. C, 73.87 ; H, 6.41 ; N, 2.97 ; P, 6.57 : Found. C, 74.20 ; H, 6.39 ; N, 2.78 ; P, 6.45.
【0296】実施例206(化合物206の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2H−1
−ベンゾピラン−3−カルボン酸(120mg)のテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.06ml)を加え、引き続きDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解させ、0℃
でトリエチルアミン(0.2ml)および4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(109mg)を加え、室温で4時間撹
拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止
し、酢酸エチルで抽出した。有機層飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル
1:4)及び、再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)によっ
て精製し、淡黄色の結晶としてN−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−6−(4−メチルフェニル)−2H−
1−ベンゾピラン−3−カルボキサミド(化合物20
6)(117mg)を得た。 m.p. 143-145℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.62-1.84 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.40 (3H, s),2.56-2.74 (1H, m), 3.28-3.45
(2H, m), 3.57 (2H, s), 3.98-4.11 (2H, m),5.12 (2
H, d, J=1.0 Hz), 6.94 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.15 (1H,
br s), 7.21-7.37 (5H, m), 7.39-7.59 (6H, m). IR (KBr) 3280, 2937, 2848, 1649, 1597, 1539, 1489,
1336, 1257, 1138, 1007, 810 cm-1 元素分析 C30H32N2O3 Calcd. C, 76.90 ; H, 6.88 ; N, 5.98 : Found. C, 76.56 ; H, 6.87 ; N, 6.00.
【0297】実施例207(化合物207の製造) 窒素雰囲気下、6−(4−メチルフェニル)−2H−1
−ベンゾピラン−3−カルボン酸(120m)のテトラ
ヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキサリルク
ロリド(0.06ml)を加え、引き続きDMFを1滴
加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣
をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解させ、0℃で
トリエチルアミン(0.13ml)および4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)アミ
ノメチル]アニリン(117mg)を加え、室温で4時
間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を
停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エ
チル1:4)及び再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)によ
って精製し、淡黄色の結晶としてN−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)アミノ
メチル]フェニル]−6−(4−メチルフェニル)−2
H−1−ベンゾピラン−3−カルボキサミド(化合物2
07)(125mg)を得た。 m.p. 169-171℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.63-1.80 (2H, m), 2.09-
2.24 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.40 (3H, s), 2.42-2.5
6 (1H, m), 2.64-2.74 (4H, m), 3.57 (2H, s),5.12 (2
H, d, J=1.0 Hz), 6.94 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.15 (1H,
br s), 7.23-7.36 (5H, m), 7.39-7.57 (6H, m). IR (KBr) 3286, 2922, 1649, 1597, 1539, 1336, 1319,
1261, 808 cm-1 C30H32N2O2S Calcd. C, 74.35 ; H, 6.65 ; N, 5.78 ; S, 6.62 : Found. C, 74.25 ; H, 6.47 ; N, 5.91 ; S, 6.52.
【0298】実施例208(化合物208の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン
−2−イル]アクリル酸(400mg)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド
(0.22ml)を加え、引き続きDMFを1滴加えて
1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテト
ラヒドロフラン(20ml)に溶解させ、0℃でトリエ
チルアミン(0.46ml)および4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
アニリン(0.40g)を加え、室温で18時間撹拌し
た。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、
クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、再結
晶(エタノール)によって精製し、黄色の結晶として
(E)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−3−
[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]
アクリルアミド(化合物208)(293mg)を得
た。 m.p. 199-201℃1 H-NMR (200MHz, CD3OD) δ 1.57-1.95 (4H, m), 2.32
(3H, s), 2.36 (3H, s),2.74-2.96 (1H, m), 3.32-3.47
(2H, m), 3.76 (2H, s), 3.96-4.09 (2H, m),6.55 (1
H, d, J=15.2 Hz), 7.23 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.29-7.3
6 (4H, m), 7.56(2H, d, J=8.0 Hz), 7.66 (2H, d, J=
8.4 Hz), 7.75 (1H, d, J=15.2Hz). IR (KBr) 3359, 1668, 1608, 1554, 1512, 1363, 802 c
m-1 元素分析 C27H30N2O2S・1.2H2O Calcd. C, 69.26 ; H, 6.97 ; N, 5.98 : Found. C, 69.28 ; H, 6.90 ; N, 6.06.
【0299】実施例209(化合物209の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン
−2−イル]アクリル酸(150mg)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド
(0.1ml)を加え、引き続きDMFを1滴加えて1
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラ
ヒドロフラン(30ml)に溶解させ、0℃でトリエチ
ルアミン(0.2ml)および1−(4−アミノベンジ
ル)ホスホリナン−1−オキシド(150mg)を加
え、室温で16時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した
水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、再結晶(エタノール)によって精製
し、黄色の結晶として(E)−N−(4−ペンタメチレ
ンホスホリルメチルフェニル)−3−[5−(4−メチ
ルフェニル)チオフェン−2−イル]アクリルアミド
(化合物209)(172mg)を得た。 m.p. 294-297℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.35-2.13 (10H, m), 2.29
(3H, s), 3.06 (2H, d,J=13.0 Hz), 6.36-6.48 (1H,
m), 7.06-7.17 (6H, m), 7.38-7.49 (4H, m), 7.73 (1
H, d, J=15.0 Hz). IR (KBr) 3048, 1672, 1606, 1541, 1512, 1348, 1151,
804 cm-1 元素分析 C26H28NO2SP Calcd. C, 69.47 ; H, 6.28 ; N, 3.12 ; P, 6.89 : Found. C, 69.48 ; H, 6.23 ; N, 3.20 ; P, 7.17.
【0300】実施例210(化合物210の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)フラン−2
−イル]アクリル酸(200mg)、4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]アニリン(212mg)及びトリエチルアミン
(0.15ml)のDMF(10ml)溶液に、0℃で
シアノリン酸ジエチル(0.16ml)を加え、室温で
3時間撹拌した。反応系に酢酸エチルを加え、水及び飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢
酸エチル1:50→1:25→1:10)で分離精製し
褐色の非晶物として(E)−N−[4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
フェニル]−3−[5−(4−メチルフェニル)フラン
−2−イル]アクリルアミド(化合物210)(87m
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.53-1.85 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.38(3H, s),2.54-2.72 (1H, m), 3.31-3.44
(2H, m), 3.56 (2H, s), 3.98-4.11 (2H, m), 6.52 (1
H, d, J=15.4 Hz), 6.67-6.69 (2H, m), 7.22 (2H, d,
J=8.0 Hz), 7.29(2H, d, J=8.4 Hz), 7.41 (1H, s), 7.
48-7.64 (5H, m).
【0301】実施例211(化合物211の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)フラン−2
−イル]アクリル酸(150mg)、1−(4−アミノ
ベンジル)ホスホリナン−1−オキシド(161mg)
及びトリエチルアミン(0.11ml)のDMF(10
ml)溶液に、0℃でシアノリン酸ジエチル(0.12
ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系に酢酸エ
チルを加え、水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(エタノール/酢酸エチル1:10→1:5→1:
4)で分離精製し、褐色の結晶として(E)−N−(4
−(ペンタメチレン)ホスホリルメチルフェニル)−3
−[5−(4−メチルフェニル)フラン−2−イル]ア
クリルアミド(化合物211)(53mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.43-2.09 (10H, m), 2.39
(3H, s), 3.15 (2H, d,J=13.2 Hz), 6.58-6.70 (3H,
m), 7.16-7.29 (4H, m), 7.48-7.65 (5H, m), 8.24-8.3
5 (1H, m). IR (KBr) 3292, 1672, 1614, 1541, 1512, 1489, 1412,
1335, 1244, 1120, 787cm-1
【0302】実施例212(化合物212の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−[4−(4−メチルフェニ
ル)チオフェン−2−イル]アクリル酸(300mg)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキ
サリルクロリド(0.16ml)を加え、引き続きDM
Fを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解さ
せ、0℃でトリエチルアミン(0.4ml)および4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]アニリン(298mg)を加え、室温で
3時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反
応を停止し、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/
酢酸エチル1:4)で分離精製し、さらに再結晶(エタ
ノール)によって、淡黄色の結晶を得た。さらに再結晶
(テトラヒドロフラン−ヘキサン)を行い淡黄色の結晶
として(E)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−
3−[4−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イ
ル]アクリルアミド(化合物212)(261mg)を
得た。 m.p. 188-190℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.45-1.83 (4H, m), 2.20
(3H, s), 2.38 (3H, s),2.55-2.73 (1H, m), 3.31-3.44
(2H, m), 3.56 (2H, s), 3.99-4.10 (2H, m),6.38 (1
H, d, J=15.2 Hz), 7.20-7.32 (5H, m), 7.41-7.58 (6
H, m), 7.89 (1H,d, J=15.2 Hz). IR (KBr) 3329, 2954, 1668, 1608, 1554, 1512, 1412,
1360, 1342, 1254, 1174, 1159, 984, 816 cm-1 元素分析 C27H30N2O2S1.0H2O Calcd. C, 69.80 ; H, 6.94 ; N, 6.03 : Found. C, 69.94 ; H, 6.85 ; N, 5.98.
【0303】実施例213(化合物213の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−[4−(4−メチルフェニ
ル)チオフェン−2−イル]アクリル酸(150mg)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、室温でオキ
サリルクロリド(0.08ml)を加え、引き続きDM
Fを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した
後、残渣をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解さ
せ、0℃でトリエチルアミン(0.2ml)および1−
(4−アミノベンジル)ホスホリナン−1−オキシド
(150mg)を加え、室温で4時間撹拌した。反応系
を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮後、再結晶(エタノー
ル)によって精製し、淡黄色の結晶として(E)−N−
(4−(ペンタメチレン)ホスホリルメチルフェニル)
−3−[4−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−
イル]アクリルアミド(化合物213)(138mg)
を得た。 m.p. 279℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.49-2.23 (10H, m), 2.38
(3H, s), 3.15 (2H, d,J=12.8 Hz), 6.61 (1H, d, J=1
5.2 Hz), 7.13-7.28 (4H, m), 7.38-7.57 (6H,m), 7.86
(1H, d, J=15.2 Hz), 9.09-9.20 (1H, m). IR (KBr) 3392, 2935, 1672, 1618, 1543, 1512, 1336,
1250, 1161, 818 cm-1 元素分析 C26H28NO2SP・0.3H2O Calcd. C, 68.64 ; H, 6.34 ; N, 3.08 ; P, 6.81 : Found. C, 68.44 ; H, 6.30 ; N, 3.06 ; P, 6.65.
【0304】実施例214(化合物214の製造) 窒素雰囲気下、2−(4−メチルフェニル)−7,8−
ジヒドロ−6H−シクロヘプタ[b]チオフェン−5−
カルボン酸(250mg)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.12m
l)を加え、引き続きDMFを1滴加えて2時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラ
ン(20ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(0.25ml)、4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(21
5mg)を加え、室温で4時間撹拌した。反応系を激し
く撹拌した水に加えて反応を停止し、クロロホルムで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エ
タノール/酢酸エチル1:4)及び再結晶(エタノー
ル)によって精製し、無色の結晶としてN−[4−[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル]フェニル]−2−(4−メチルフェニル)−
7,8−ジヒドロ−6H−シクロヘプタ[b]チオフェ
ン−5−カルボキサミド(化合物214)(319m
g)を得た。 m.p. 201-203℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.62-1.84 (4H, m), 2.06-
2.18 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.53-2.7
1 (1H, m), 2.79-2.87 (2H, m), 3.06-3.15 (2H,m), 3.
31-3.44 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.97-4.08 (2H, m),
7.08 (1H, s), 7.14-7.22 (3H, m), 7.30 (2H, d, J=8.
8 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.50-7.56 (3H, m). IR (KBr) 3311, 2943, 1649, 1518, 1408, 1311, 810 c
m-1 元素分析 C30H34N2O2S Calcd. C, 74.04 ; H, 7.04 ; N, 5.76 ; S, 6.59 : Found. C, 73.92 ; H, 6.85 ; N, 5.70 ; S, 6.53.
【0305】実施例215(化合物215の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−
3−イル]アクリル酸(150mg)、4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]アニリン(168mg)及びトリエチルアミン
(0.10ml)のDMF(10ml)溶液に、0℃で
シアノリン酸ジエチル(0.12ml)を加え、室温で
3時間撹拌した。減圧下濃縮後、水を加えクロロホルム
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:2)で分離
精製し黄色の固体として(E)−N−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−3−[5−(4−メチルフェニル)ピ
リジン−3−イル]アクリルアミド(化合物215)
(24mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.66-1.83 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.43 (3H, s),2.53-2.74 (1H, m), 3.30-3.45
(2H, m), 3.57 (2H, s), 3.99-4.10 (2H, m),6.69 (1
H, d, J=15.5 Hz), 7.24-7.37 (4H, m), 7.41-7.63 (5
H, m), 7.82 (1H,d, J=15.5 Hz), 7.95-8.01 (1H, m),
8.74 (1H, d, J=1.8 Hz), 8.81 (1H, d,J=2.2 Hz). IR (KBr) 3242, 3190, 1678, 1606, 1545, 1514, 1348,
976, 816 cm-1
【0306】実施例216(化合物216の製造) 6−(4−メチルフェニル)−2−メチルキノリン−3
−カルボン酸(120mg)および1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(88mg)のDMF(5ml)溶液
に、室温で1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド・塩酸塩(125mg)を加え
2時間撹拌した。反応系に4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(105mg)およびトリエチルアミン(0.2ml)
のDMF(5ml)溶液を加え、18時間撹拌した。減
圧下濃縮後、水を加えクロロホルムで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタ
ノール/酢酸エチル1:2)及び再結晶(酢酸エチル−
ヘキサン)によって精製し、淡黄色の結晶としてN−
[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]フェニル]−6−(4−メチルフ
ェニル)−2−メチルキノリン−3−カルボキサミド
(化合物216)(82mg)を得た。 m.p. 157-160℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.49-1.85 (4H, m), 2.23
(3H, s), 2.43 (3H, s),2.54-2.76 (1H, m), 2.89 (3H,
s), 3.31-3.47 (2H, m), 3.60 (2H, s), 4.00-4.11 (2
H, m), 7.25-7.41 (4H, m), 7.55-7.71 (4H, m), 7.83
(1H, br s), 7.88 (1H, d, J=1.8 Hz), 8.01 (1H, dd,
J=8.8, 1.8 Hz), 8.09 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.21 (1H,
s). IR (KBr) 3311, 2958, 1657, 1520, 1313, 110, 847, 8
12 cm-1 元素分析 C31H33N3O2・0.3H2O Calcd. C, 76.76 ; H, 6.98 ; N, 8.66 : Found. C, 76.68 ; H, 7.07 ; N, 8.80.
【0307】実施例217(化合物217の製造) 7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カル
ボン酸(1.00g)をTHF(20ml)に溶解さ
せ、塩化オキサリル(523μl)とDMF1滴を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残
渣をTHF(20ml)に溶解させ、室温で1−(3−
アミノベンジル)ピペリジン(837mg)とトリエチ
ルアミン(673μl )を加えた。この反応液を室温
で2時間撹拌した後、水(100ml)を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで再結晶
することにより、7−フェニル−N−[3−(ピペリジ
ノメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロナフタレン−
2−カルボキサミド(化合物217)(1.29g)を
淡黄色結晶として得た。 mp 152-153℃ 元素分析 C29H30N2O・0.1H2Oとして Calcd: C, 82.08; H, 7.17; N, 6.60. Found: C, 81.97; H, 7.27; N, 6.47. IR (KBr) cm-1: 3373, 2933, 1645, 1543, 1487, 1439,
770, 6961 H NMR (200MHz, CDCl3) δ: 1.35-1.70 (6H, m), 2.32
-2.45 (4H, m), 2.65-2.80 (2H, m), 2.92-3.03 (2H,
m), 3.48 (2H, s), 7.08 (1H, d, J=7.6Hz), 7.25-7.50
(10H, m), 7.52-7.67 (3H, m).
【0308】実施例218(化合物218の製造) 7−フェニル−N−[3−(ピペリジノメチル)フェニ
ル]−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボキサミ
ド(200mg)をDMF(3ml)に溶解させ、ヨウ
化メチル(88μl)を加え、室温で15時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣をメタノール−酢酸エ
チルで再結晶することにより、ヨウ化1−メチル−1−
[3−(7−フェニル−3,4−ジヒドロナフタレン−
2−カルボキサミド)ベンジル]ピペリジニウム(化合
物218)(211mg)を無色結晶として得た。 mp 208-209℃ 元素分析 C30H33N2OIとして Calcd: C, 63.83; H, 5.89; N, 4.96. Found: C, 63.58; H, 5.89; N, 4.95. IR (KBr) cm-1: 3450, 1657, 1520, 1483, 1439, 1250,
1215, 766, 7021 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ: 1.40-2.00 (6H, m), 2.
55-2.70 (2H, m), 2.80-3.00 (5H, m), 3.20-3.40 (4H,
m), 4.57 (2H, s), 7.20-7.82 (12H, m), 8.03(1H,
s), 10.14 (1H, s).
【0309】実施例219(化合物219の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.2g)
のジクロロメタン(5ml)溶液に氷冷下、オキサリル
クロリド(0.19ml)、ジメチルホルムアミド(触
媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、
テトラヒドロフランに溶かし、4−(N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル)アニ
リン(0.17g)とトリエチルアミン(0.3ml)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷下、滴
下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留
去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥した。減圧下、溶媒を留去し、析出した粗結晶を酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、2−(4−メチルフ
ェニル)−N−(4−((N−テトラヒドロピラン−4
−イル−N−メチルアミノ)メチル)フェニル)−6,
7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カル
ボキサミド(化合物219)(0.29g)を無色結晶
として得た。 mp 161-162℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.59-1.77 (4H, m), 2.13-2.21
(2H, m), 2.21 (3H, s), 2.40 (3H, s), 2.55-2.75 (3
H, m), 2.86-2.92 (2H, m), 3.37 (2H, dt, J=2.8, 10.
9Hz), 3.57 (2H, s), 4.01-4.07 (2H, m), 7.21-7.33
(4H, m), 7.41-7.58 (7H, m), 7.63 (1H, s). IR(KBr) ν: 2938, 1651cm-1. Anal. for C32H36N2O2: Calcd. C,79.97; H,7.55; N,5.83. Found C,79.63; H,7.43; N,5.64.
【0310】実施例220(化合物220の製造) 2−(4−メチルフェニル)−N−(4−((N−テト
ラヒドロピラン−4−イル−N−メチルアミノ)メチ
ル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテン−8−カルボキサミド(0.11g)、よう
化メチル(0.02ml)のジメチルホルムアミド(4
ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢
酸エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノー
ル−酢酸エチルから再結晶し、よう化N,N−ジメチル
−N−(4−(((2−(4−メチルフェニル)−6,
7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−イ
ル)カルボニル)アミノ)ベンジル)−N−(4−テト
ラヒドロピラニル)アンモニウム(化合物220)
(0.13g)を淡黄色結晶として得た。 mp 157-158℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.80-2.20 (6H, m), 2.35 (3
H, s), 2.64 (2H, t, J=6.6Hz), 2.80-2.88 (2H, m),
2.88 (6H, s), 3.33-3.40 (2H, m), 3.50-3.65 (1H,
m), 4.02-4.09 (2H, m), 4.47 (2H, s), 7.26-7.37 (4
H, m), 7.50-7.60 (5H, m), 7.66 (1H, s), 7.88 (2H,
d, J=8.8Hz), 10.22 (1H, s). IR(KBr) ν: 1659cm-1. Anal. for C33H39IN2O2・0.5H2O: Calcd. C,62.76; H,6.38; N,4.44. Found C,62.69; H,6.38; N,4.21.
【0311】実施例221(化合物221の製造) 7−(4−ピペリジノフェニル)−N−(4−((N−
テトラヒドロピラン−4−イル−N−メチルアミノ)メ
チル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(0.2g)、よう化メチ
ル(0.025ml)のジメチルホルムアミド(5m
l)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸
エチルを加え、析出した粗結晶をろ取した。エタノール
−酢酸エチルから再結晶し、よう化ジメチル(N−(7
−(4−ピペリジノフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−4−アミノベ
ンジル)−4−テトラヒドロピラニルアンモニウム(化
合物221)(0.1g)を黄色結晶として得た。 mp 189-190℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.50-1.70 (6H, m), 1.75-2.
00 (2H, m), 2.05-2.25(2H, m), 2.88 (6H, s), 2.99
(2H, br), 3.16-3.19 (4H, m), 3.26-3.33 (2H,m), 3.5
0-1.70 (1H, m), 4.01-4.15 (2H, m), 4.29 (2H, br),
4.47 (2H, s), 7.00 (2H, d, J=8.8Hz), 7.03 (1H, d,
J=8.4Hz), 7.35 (1H, s), 7.50-7.57 (5H, m), 7.68 (1
H, d, J=2.6Hz), 7.86 (2H, d, J=8.4Hz), 10.19 (1H,
s). IR(KBr) ν: 2936, 1659cm-1. Anal. for C36H44IN3O3・H2O: Calcd. C,60.76; H,6.51; N,5.90. Found C,60.57; H,6.60; N,5.85.
【0312】実施例222(化合物222の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.3g)のジク
ロロメタン(10ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.28ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、4−(N−メチル−N−
(テトラヒドロチオピラン−4−イル)アミノメチル)
アニリン(0.26g)とトリエチルアミン(0.5m
l)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で7時間撹拌した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(酢酸エチル)により精製し、粗結晶を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶してN−(4−
((N−テトラヒドロチオピラン−4−イル−N−メチ
ル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物222)(0.47g)を無
色結晶として得た。 mp 180-181℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.60-1.85 (2H, m), 2.10-2.15
(2H, m), 2.21 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.40-2.50 (1
H, m), 2.66-2.72 (4H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz),
3.57 (2H, s), 4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 7.06 (1H, d,
J=8.4Hz), 7.24 (2H, d, J=8.0Hz), 7.31 (2H, d, J=8.
4Hz), 7.43-7.57 (7H, m). IR(KBr) ν: 2934, 1653cm-1. Anal. for C31H34N2O2S: Calcd. C,74.66; H,6.87; N,5.62. Found C,74.46; H,6.72; N,5.42.
【0313】実施例223(化合物223の製造) N−(4−((N−テトラヒドロチオピラン−4−イル
−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(0.11g)、よう化メ
チル(0.025ml)のジメチルホルムアミド(5m
l)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノール)によ
り精製し、よう化ジメチル(N−(7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボニル)−4−アミノベンジル)−4−テトラ
ヒドロチオピラニルアンモニウム(化合物223)
(0.09g)を無色結晶として得た。 mp 185-186℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.75-2.00 (2H, m), 2.34 (3
H, s), 2.55-2.75 (4H,m), 2.75-2.85 (2H, m), 2.90
(6H, s), 3.00 (2H, br), 3.14-3.25 (1H, m), 4.31 (2
H, br), 4.47 (2H, s), 7.07 (1H, d, J=8.4Hz), 7.27
(2H, d, J=7.8Hz), 7.36 (1H, s), 7.50-7.59 (5H, m),
7.74 (1H, d, J=2.2Hz), 7.86 (2H, d, J=8.8Hz), 10.
19 (1H, s). IR(KBr) ν: 2901, 1659cm-1. Anal. for C32H37N2O2SI・H2O: Calcd. C,58.36; H,5.97; N,4.25. Found C,58.62; H,6.04; N,4.29.
【0314】実施例224(化合物224の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.37g)を2−(4−ピペリジ
ノフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロ
ヘプテン−8−カルボン酸(0.45g)と4−(N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ
メチル)アニリン(0.31g)と1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(0.18g)のジメチルホルムアミド
(20ml)溶液中に氷冷下加えた。窒素雰囲気下、室
温に戻し、4−ジメチルアミノピリジン(触媒量)と、
トリエチルアミン(0.54ml)を加え、一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリエチル
アミン)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して、2−(4−ピペリジノフェニ
ル)−N−(4−((N−テトラヒドロピラン−4−イ
ル−N−メチルアミノ)メチル)フェニル)−6,7−
ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボキ
サミド(化合物224)(0.44g)を淡橙色結晶と
して得た。 mp 170-171℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.59-1.65 (2H, m), 1.65-1.80
(8H, m), 2.05-2.21 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.
68 (1H, m), 2.71 (2H, t, J=6.3Hz), 2.84-2.90(2H,
m), 3.19-3.24 (4H, m), 3.37 (2H, dt, J=2.8, 11.2H
z), 4.01-4.11 (2H, m), 7.00 (2H, d, J=8.8Hz), 7.20
(1H, d, J=7.6Hz), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz), 7.41-7.5
1 (4H, m), 7.56 (2H, d, J=8.4Hz), 7.63 (1H, s). IR(KBr)ν: 2936, 1661cm−1. Anal. for C3643・0.2H
O: Calcd. C,78.14; H,7.91;
N,7.59. Found C,78.09; H,7.93;
N,7.55.
【0315】実施例225(化合物225の製造) 2−(4−ピペリジノフェニル)−N−(4−((N−
テトラヒドロピラン−4−イル−N−メチルアミノ)メ
チル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシ
クロヘプテン−8−カルボキサミド(0.2g)、よう
化メチル(0.025ml)のジメチルホルムアミド
(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(クロロホルム/メタノー
ル)により精製し、粗結晶を得た。エタノール−ヘキサ
ンから再結晶し、よう化ジメチル(N−(2−(4−ピ
ペリジノフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ
シクロヘプテン−8−カルボニル)−4−アミノベンジ
ル)−4−テトラヒドロピラニルアンモニウム(化合物
225)(0.15g)を淡褐色結晶として得た。 mp 177−178 ℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.50-1.70 (6H, m), 1.80-1.
95 (2H, m), 2.00-2.10(2H, m), 2.10-2.20 (2H, m),
2.60-2.70 (2H, m), 2.75-2.87 (2H, m), 2.88 (6H,
s), 3.14--3.24 (6H, m), 3.53-3.65 (1H, m), 4.00-4.
15 (2H, m), 4.46 (2H, s), 7.00 (2H, d, J=8.8Hz),
7.26 (1H, d, J=8.0Hz), 7.36 (1H, s), 7.46-7.62 (6
H, m), 7.87 (2H, d, J=8.8Hz), 10.22 (1H, s). IR(KBr) ν: 2934, 1655cm-1. Anal. for C37H46IN3O2・H2O: Calcd. C,62.62; H,6.82; N,5.92. Found C,62.32; H,6.71; N,5.92. 実施例226(化合物226の製造) 窒素雰囲気下、7−(4−メチルチオフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(80.6mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液に、室温でオキサリルクロリド(0.05ml)を加
え、引き続きDMFを1滴加えて1時間撹拌した。減圧
下溶媒を留去した後、残渣をテトラヒドロフラン(20
ml)に溶解させ、0℃トリエチルアミン(0.1m
l)、で4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン
−4−イル)アミノメチル]アニリン(62.5mg)
を加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激しく撹拌し
た水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノール/
酢酸エチル1:4)及び再結晶(エタノール)によって
精製し、無色の結晶としてN−[4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フ
ェニル]−7−(4−メチルチオフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物226)(85mg)を得た。 m.p. 180-186℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.53-1.81 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.52 (3H, s),2.54-2.73 (1H, m), 3.08 (2H,
t, J=4.6 Hz), 3.31-3.43 (2H, m), 3.57 (2H,s), 3.9
8-4.10 (2H, m), 4.36 (2H, t, J=4.6 Hz), 7.06 (1H,
d, J=8.4 Hz),7.23-7.36 (4H, m), 7.41-7.63 (8H, m). IR (KBr) 3319, 2947, 1645, 1516, 1485, 1315, 1248,
1140, 1086, 812 cm-1 元素分析 C31H34N2O3S・0.2H2O Calcd. C, 71.84 ; H, 6.69 ; N, 5.40 ; S, 6.19 : Found. C, 71.75 ; H, 6.70 ; N, 5.38 ; S, 6.24.
【0316】参考例49 3−ブロモけい皮酸(2.0g)に塩化チオニル(25
ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、1.
5時間還流した。溶媒を留去後、テトラヒドロフランに
溶かし、1−(4−アミノベンジル)ピペリジン(1.
7g)とジイソプロピルエチルアミン(4ml)のテト
ラヒドロフラン(5ml)懸濁液中に氷冷下、滴下し
た。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチル)により
精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して、1−(4−(3−ブロモシンナモイルアミ
ノ)ベンジル)ピペリジン(1.8g)を無色結晶とし
て得た。 mp 144-145℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.37-1.49 (2H, m), 1.52-1.63
(4H, m), 2.34-2.39 (4H, m), 3.45 (2H, s), 6.54 (1
H, d, J=15.5Hz), 7.21-7.33 (3H, m), 7.41-7.57 (5H,
m), 7.67 (1H, d, J=15.5Hz), 7.69 (1H, s). IR(KBr) ν: 3270, 2934, 1663cm-1. Anal. for C21H23BrN2O・0.2H2O: Calcd. C,62.60; H,5.85; N,6.95. Found C,62.67; H,5.79; N,6.93.
【0317】参考例50 3−フェニルけい皮酸(0.24g)に塩化チオニル
(10ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)を加
え、2時間還流した。溶媒を留去後、テトラヒドロフラ
ンに溶かし、2−(4−アミノベンジル)−1,3,2
−ジオキサホスホリナン−2−オキシド(0.2g)と
ジイソプロピルエチルアミン(0.8ml)のテトラヒ
ドロフラン(20ml)懸濁液中に氷冷下、滴下した。
窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
減圧下、溶媒を留去し、析出した粗結晶をエタノール−
ヘキサンから再結晶して、2−(4−(3−フェニルシ
ンナモイルアミノ)ベンジル)−1,3,2−ジオキサ
ホスホリナン−2−オキシド(0.32g)を無色結晶
として得た。 mp 204-205℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.84-1.88 (2H, m), 3.24 (2H,
d, J=21.2Hz), 4.07-4.22 (2H, m), 4.34-4.44 (2H,
m), 6.74 (1H, d, J=15.8Hz), 7.23 (2H, dd, J=2.6,
8.8Hz), 7.38-7.63 (10H, m), 7.77 (1H, s), 7.81 (1
H, d, J=15.8Hz), 8.16 (1H, br). IR(KBr) ν: 3059, 1680cm-1. Anal. for C25H24NO4P: Calcd. C,69.28; H,5.58; N,3.23. Found C,68.82; H,5.58; N,3.30.
【0318】参考例51 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.15g)のジ
クロロメタン(7ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.14ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、2−(4−アミノベンジ
ル)−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−オキシ
ド(0.13g)とトリエチルアミン(0.23ml)
のテトラヒドロフラン(20ml)溶液中に氷冷下、滴
下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留
去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エ
チル−エタノール−ヘキサンから再結晶して、2−(4
−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボニルアミノ)ベンジ
ル)−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−オキシ
ド(0.23g)を無色結晶として得た。 mp 268-269℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.75-1.87 (2H, m), 2.40 (3H,
s), 3.09 (2H, t, J=4.5Hz), 3.24 (2H, d, J=21.6H
z), 4.02-4.19 (2H, m), 4.34-4.50 (4H, m), 7.06(1H,
d, J=8.4Hz), 7.23-7.32 (4H, m), 7.44-7.60 (6H,
m), 7.81 (1H, s). IR(KBr) ν: 1652cm-1. Anal. for C28H28NO5P: Calcd. C,68.70; H,5.77; N,2.86. Found C,68.54; H,5.71; N,2.86.
【0319】参考例52 N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド (0.18g)、1−t−ブト
キシカルボニル−4−メチルアミノピペリジン(0.1
9g)、炭酸カリウム(0.18g)のジメチルホルム
アミド(10ml)懸濁液を、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−(4−
((N−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4
−イル)−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.25g)を
無色結晶として得た。 mp 203-204℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.37-1.70 (4H, m), 1.46 (9H,
s), 1.77-1.83 (2H, m), 2.19 (3H, s), 2.39 (3H,
s), 2.52-2.74 (3H, m), 3.08 (2H, t, J=4.6Hz),3.56
(2H, s), 4.18 (1H, br), 4.36 (2H, t, J=4.6Hz), 7.0
6 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.33 (5H, m), 7.43-7.61
(6H, m). IR(KBr) ν: 2977, 2933, 1695, 1668cm-1. Anal. for C36H43N3O4: Calcd. C,74.33; H,7.45; N,7.22. Found C,74.00; H,7.41; N,7.26.
【0320】参考例53 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.6g)のジク
ロロメタン(25ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.56ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフランに溶かし、(4−アミノフェニル)
[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−
2−イル]メタノン(0.72g)とトリエチルアミン
(0.9ml)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液
中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結
晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、N−
(4−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリ
ジン−2−イルカルボニル)フェニル)−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(1.1g)を淡黄色結晶と
して得た。 mp 223-224℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.44 (9H, br), 1.44-1.65 (4
H, m), 1.70-1.95 (1H, m), 2.00-2.20 (1H, m), 2.39
(3H, s), 3.08 (2H, t, J=4.4Hz), 5.60 (1H, br), 7.0
6 (1H, d, J=8.4Hz), 7.25 (2H, d, J=11.8Hz), 7.44-
7.53 (4H, m), 7.65(1H, br), 7.69 (1H, br), 7.82 (1
H, br), 7.94 (2H, d, J=8.8Hz). IR(KBr) ν: 2942, 1678cm-1. Anal. for C35H38N2O5・0.3H2O: Calcd. C,73.48; H,6.80; N,4.90. Found C,73.51; H,6.60; N,4.68.
【0321】参考例54 3−ブロモベンズアルデヒド(10g)とメトキシカル
ボニルメチレントリフェニルホスフィン(20g)にト
ルエン(150ml)を加え、窒素雰囲気下、2時間還
流した。溶媒を留去し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
ヘキサン)により精製し、3−ブロモけい皮酸メチル
(10.7g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 3.82 (3H, s), 6.44 (1H, d, J
=16.0Hz), 7.27 (1H, d,J=15.6Hz), 7.43-7.54 (2H,
m), 7.62 (1H, d, J=16.0Hz), 7.66-7.68 (1H, m). IR(KBr) ν: 1734, 1717cm-1. Anal. for C10H9BrO2: Calcd. C,49.82; H,3.76. Found C,49.90; H,3.90. 参考例55 3−ブロモけい皮酸メチル(10.7g)をメタノール
(200ml)、2N水酸化ナトリウム水溶液(50m
l)に溶かし、室温で一晩撹拌した。濃縮後、1N塩酸
を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥した。減圧下、溶媒を留去し、3−ブロモフェニルけ
い皮酸(9.2g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 6.45 (1H, d, J=15.8Hz), 7.28
(1H, t, J=7.7Hz), 7.45-7.56 (2H, m), 7.67-7.75 (2
H, m). IR(KBr) ν: 1688cm-1. Anal. for C9H7BrO2: Calcd. C,47.61; H,3.11. Found C,47.57; H,3.10.
【0322】参考例56 3−ブロモけい皮酸メチル(3.8g)、フェニルほう
酸(2.0g)、1M炭酸カリウム水溶液(20m
l)、 エタノール(10ml)のトルエン(100m
l) 懸濁液をアルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌
した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.9g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精
製し、無色結晶(3.6g)を得た。1.8gをメタノ
ール(100ml)、1N水酸化ナトリウム水溶液(2
0ml)に溶かし、室温で一晩撹拌した。濃縮後、1N
塩酸を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、3−フェニルけい
皮酸(1.5g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 6.54 (1H, d, J=16.0Hz), 7.39
-7.67 (8H, m), 7.76-7.77 (1H,m), 7.87 (1H,d,J=16.0
Hz). IR(KBr) ν 1709cm-1. Anal. for C15H12O2: Calcd. C,80.34; H,5.39. Found C,80.62; H,5.40. 参考例57 4−ニトロベンジルホスホン酸(0.5g)に塩化チオ
ニル(5ml) 、ジメチルホルムアミド(触媒量)を
加え、窒素雰囲気下、4時間還流した。溶媒を留去しト
ルエンを加え、再度留去後、テトラヒドロフラン(15
ml)に溶かし、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。
テトラヒドロフラン(2ml)に溶かしたジメチルプロ
パンジアミン (0.3ml)、次いでトリエチルアミ
ン(1.6ml)を滴下し、徐々に室温に戻し、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)により
精製し、無色結晶を得た。エタノール(15ml)に溶
かし、10%パラジウム炭素 (0.04g)を加え、
室温で3.5時間接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を
留去し、2−(4−アミノベンジル)−1,3−ジメチ
ル−1,3,2−ジアザホスホリナン−2−オキシド
(0.3g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.09-1.27 (1H, m), 1.68-1.85
(1H, m), 2.65 (3H, s), 2.69 (3H, s), 2.72-3.01 (4
H, m), 3.08 (2H, d, J=17.4Hz), 6.65 (2H, d,J=8.1H
z), 6.96 (2H, dd, J=2.4, 8.1Hz). IR(KBr) ν: 3339, 2897, 1615cm-1. Anal. for C12H20N3OP・0.3H2O: Calcd. C,55.72; H,8.03; N,16.24. Found C,55.69; H,7.98; N,16.13.
【0323】参考例58 4−ニトロベンゼンホスホン酸(0.5g)に塩化チオ
ニル(5ml) 、ジメチルホルムアミド(触媒量)を
加え、窒素雰囲気下、3時間還流した。溶媒を留去しト
ルエンを加え、再度留去後、テトラヒドロフラン(5m
l)に溶かし、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。テ
トラヒドロフラン(2ml)に溶かしたジメチルエチレ
ンジアミン (0.25ml)、次いでトリエチルアミ
ン(1.5ml)を滴下し、徐々に室温に戻し、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)により
精製し、無色結晶を得た。エタノール(15ml)に溶
かし、10%パラジウム炭素 (0.05g)を加え、
室温で3時間接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を留去
し、2−(4−アミノベンジル)−1,3−ジメチル−
1,3,2−ジアザホスホラン−2−オキシド(0.3
g)を黄色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.61 (3H, s), 2.63-2.71 (2H,
m), 2.66 (3H, s), 3.00-3.07 (2H, m), 3.13 (2H, d,
J=18.2Hz), 6.63 (2H, d, J=8.5Hz), 6.97 (2H,dd, J=
2.4, 8.5Hz). IR(KBr) ν: 3341, 2895, 1632cm-1. Anal. for C11H18N3OP・0.5H2O: Calcd. C,53.22; H,7.71; N,16.93. Found C,53.23; H,7.53; N,16.83.
【0324】参考例59 3−ブロモ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロヘプテン−5−オン(4.6g; L.A.M.Corn
elius and D.W.Combs, Synth.Commun.(1994),24(19), 2
777-2788)、4−メチルフェニルほう酸(3.8g)、
2M 炭酸カリウム水溶液(30ml)、エタノール
(30ml)のトルエン(100ml)懸濁液をアルゴ
ン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラキストリ
フェニルホスフィンパラジウム(1.5g)を加え、一
晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、淡褐色オイル
(5.7g)を得た。ナトリウムメトキシド(6.2
g)、炭酸ジメチル(100ml)を加え、窒素雰囲気
下、8時間還流した。氷冷下、1N塩酸中に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)によ
り精製し、褐色オイル(5.5g)を得た。ジクロロメ
タン(20ml)に溶かし、メタノールに溶かした水素
化ホウ素ナトリウムを氷冷下、滴下した。原料消失後、
水を加え、濃縮した。酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去した。残渣に1N水酸化ナトリウム
水溶液 (40ml)、メタノール(40ml)、ジエ
チルエーテル(100ml)を加え、50℃ 、30分
間加熱した。濃縮後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加
え、水を用いて抽出した。酢酸エチルで洗浄後、塩酸を
用いて酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥、溶媒を留去した。残渣をジグライム(20ml)に
溶かし、塩酸(5ml)を加え、100℃、6時間加熱
した。水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去し、2−(4−メチルフェニル)−
6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−
カルボン酸(0.3g)を無色結晶 として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.07-2.16 (2H, m), 2.40 (3H,
s), 2.70 (2H, t, J=6.6Hz), 2.86-2.91 (2H, m), 7.2
1-7.28 (3H, m), 7.44-7.56 (4H, m), 7.91 (1H,s). IR(KBr) ν: 2930, 1678cm-1. Anal. for C19H18O2: Calcd. C,81.99; H,6.52. Found C,81.64; H,6.41.
【0325】参考例60 4−ブロモチオフェノール(25g)をジメチルホルム
アミド (100ml)に溶かし、4−ブロモ酪酸エチ
ル(30g)、炭酸カリウム (36g)を加え、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣に
1N水酸化ナトリウム水溶液(240ml)、メタノー
ル(120ml)を加え、室温で一晩撹拌した。濃縮
後、残渣を水に溶かし、酢酸エチルで洗浄した。水層を
氷冷下、塩酸を用いて酸性とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、無色結晶(32
g)を得た。ポリリン酸(250g)を加え、100
℃、1時間加熱撹拌した。氷水中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去し、褐色結晶(13.6g)を得
た。ナトリウムメトキシド(14.2g)、炭酸ジメチ
ル(200ml)を加え、窒素雰囲気下、8時間還流し
た。氷冷下、1N塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、褐色結晶(11.
5g)を得た。ジクロロメタン(100ml)に溶か
し、メタノールに溶かした水素化ホウ素ナトリウムを氷
冷下、滴下した。原料消失後、水を加え、濃縮した。酢
酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。
残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液(100ml)、メ
タノール(100ml)、ジエチルエーテル(500m
l)を加え、室温で1.5時間撹拌した。濃縮後、1N
水酸化ナトリウム水溶液を加え、水を用いて抽出した。
ジエチルエーテルで洗浄後、塩酸を用いて酸性とし、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し
た。残渣をジグライム(100ml)に溶かし、塩酸
(20ml)を加え、110℃、2.5時間加熱した。
水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、
溶媒を留去し、無色結晶(1.1g)を 得た。1gを
ジクロロメタン(15ml)に懸濁し、氷冷下、オキサ
リルクロリド(1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温で2.5時間撹拌した。溶媒を留去
後、テトラヒドロフランに溶かし、4−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)アニリン(0.76g)と
トリエチルアミン(1.6ml)のテトラヒドロフラン
(20ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、褐色オイル(1.8g)を得た。4−メ
チルフェニルほう酸(0.5g)、1M 炭酸カリウム
水溶液(15ml)、エタノール(15ml)、トルエ
ン(500ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で3
0分間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(0.2g)を加え、一晩還流した。酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)
により精製し、無色結晶(1.3g)を 得た。酢酸エ
チル(50ml)に溶かし、塩酸(5ml)を加え、室
温で1.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、7−(4−メチル
フェニル)−N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキ
サミド(1.0g)を 無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.40 (3H, s), 3.08 (2H, t, J
=5.8Hz), 3.29 (2H, t,J=5.8Hz), 4.69 (2H, s), 7.24-
7.28 (2H, m), 7.35-7.62 (10H, m), 7.71 (1H,br). IR(KBr) ν: 3314, 2928, 1649cm-1. Anal. for C25H23NO2S・0.2H2O: Calcd. C,74.12; H,5.82; N,3.46. Found C,74.10; H,5.65; N,3.47.
【0326】参考例61 4−ブロモフェノール(17.3g)をジメチルホルム
アミド(100ml)に溶かし、4−ブロモ酪酸エチル
(21.2g)、炭酸カリウム (25g)を加え、室
温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣
に3N水酸化ナトリウム水溶液(100ml)、メタノ
ール(60ml)を加え、70℃、30分間加熱撹拌し
た。濃縮後、残渣を水に溶かし、ジエチルエーテルで洗
浄した。水層を氷冷下、塩酸を用いて酸性とし、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、無色
結晶(23.9g)を得た。10gにポリリン酸(12
0g)を加え、100℃、45分間加熱撹拌した。氷水
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、炭酸水
素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)を用いて精製
し、7−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾ
オキセピン−5−オンの黄色オイル(6.5g)を得
た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.15-2.29 (2H, m), 2.89 (2H,
t, J=7.0Hz), 4.24 (2H, t, J=6.6Hz), 6.97 (1H, d,
J=8.8Hz), 7.50 (1H, dd, J=2.6, 8.1Hz), 7.87(1H, d,
J=2.6Hz). IR(neat) ν: 2969, 1686cm−1
【0327】参考例62 7−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾオキ
セピン−5−オン(6.5g)に4−メチルフェニルほ
う酸(4.1g)、2M 炭酸カリウム水溶液(30m
l)、 エタノール(30ml)、トルエン(100m
l)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌し
た。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(1.3g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精
製し、淡黄色結晶(5.7g)を得た。3.6gにナト
リウムメトキシド(3.9g)、炭酸ジメチル(50m
l)を加え、窒素雰囲気下、8時間還流した。氷冷下、
1N塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢
酸エチル/ヘキサン)を用いて精製し、無色結晶(3.
5g)を得た。1.8gをジクロロメタン(25ml)
に溶かし、メタノールに溶かした水素化ホウ素ナトリウ
ムを氷冷下、滴下した。原料消失後、水を加え、濃縮し
た。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去
した。残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液(50m
l)、メタノール(25ml)、ジエチルエーテル(2
5ml)を加え、室温で30分間撹拌した。濃縮後、1
N水酸化ナトリウム水溶液を加え、水を用いて抽出し
た。ジエチルエーテルで洗浄後、塩酸を用いて酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留
去した。残渣をジグライム(25ml)に溶かし、塩酸
(5ml)を加え、100℃、40分間加熱した。水中
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒
を留去し、7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1.2
g)を無色結晶として得た。 mp 255-256℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.40 (3H, s), 3.02 (2H, t, J
=4.6Hz), 4.33 (2H, t,J=4.6Hz), 7.05 (1H, d, J=8.6H
z), 7.24 (2H, d, J=8.2Hz), 7.46 (2H, d, J=8.2Hz),
7.47-7.56 (2H, m), 7.78 (1H, s). IR(KBr) ν: 2996, 1694cm-1. Anal. for C18H16O3: Calcd. C,77.12; H,5.75. Found C,76.91; H,5.75.
【0328】参考例63 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(1.0g)をジク
ロロメタン(10ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリル
クロリド(1ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)
を加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラ
ヒドロフランに溶かし、4−(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)アニリン(0.93g)とトリエチル
アミン(1.5ml)のテトラヒドロフラン(15m
l)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)
により精製し、無色オイル(1.88g)を得た。酢酸
エチル(20ml)に溶かし、塩酸(5ml)を加え、
室温で1.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、無
色結晶(0.9g)を得た。ジクロロメタン(60m
l)に懸濁し、リチウムクロリド(0.1g)、トリエ
チルアミン(1ml)を加え、氷冷下、メタンスルホニ
ルクロリド(0.3ml)を滴下し、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラム(酢酸エチル)により精製し、N−(4
−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボキサミド(0.4g)を得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.39 (3H, s), 3.08 (2H, t, J
=4.6Hz), 4.36 (2H, t,J=4.6Hz), 4.59 (2H, s), 7.06
(1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.26 (2H, m), 7.36-7.53 (6
H, m), 7.60 (2H, d, J=8.4Hz), 7.65 (1H, s). IR(KBr) ν: 3025, 1649cm-1. 参考例64 p−ニトロフェネチルブロミド(2.3g)、よう化ナ
トリウム(1.5g)をテトラヒドロフラン(50m
l)に懸濁し、ピペリジン(4ml)を加え、室温で一
晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
黄色オイル(2.3g)を得た。エタノール(50m
l)に溶かし、10%パラジウム炭素 (0.23g)
を加え、室温で一晩接触還元した。触媒をろ去後、溶媒
を留去し、1−(2−(4−アミノフェニル)エチル)
ピペリジン(2.0g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.43-1.50 (2H, m), 1.56-1.67
(4H, m), 2.42-2.53 (6H, m), 2.67-2.75 (2H, m), 3.
55 (2H, br), 6.62 (2H, d, J=8.4Hz), 6.99 (2H, d, J
=8.4Hz). IR(neat) ν: 2935, 1623cm-1.
【0329】参考例65 5’−ブロモ−2’−ヒドロキシアセトフェノン(10
g)に4−メチルフェニルほう酸(6.7g)、2M
炭酸カリウム水溶液(70ml)、 エタノール(70
ml)、トルエン(200ml)を加え、アルゴン雰囲
気下、室温で30分間撹拌した。テトラキストリフェニ
ルホスフィンパラジウム(2.1g)を加え、一晩還流
した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチ
ル/ヘキサン)により精製し、淡黄色結晶(7.4g)
を得た。2.3gをピリジン(15ml)に溶かし、塩
化ベンゾイル(1.4ml)を加えた。室温で30分間
撹拌し、溶媒を留去した。水を加え、酢酸エチルで抽出
し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、無色
結晶(3.0g)を得た。2.9gをピリジン(25m
l)に溶かし、50℃で水酸化カリウム(0.7g)を
少量ずつ加えた。50℃、1時間撹拌し、溶媒を留去し
た。氷冷下、10%酢酸を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、黄色
結晶(2.3g)を得た。硫酸(0.37ml)、酢酸
(15ml)を加え、1時間還流した。氷水中に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、無色結晶(2.1g)を 得た。ジメチ
ルスルホキシド(150ml)に溶かし、水素化ナトリ
ウム(60%,0.44g)のジメチルスルホキシド
(10ml)懸濁液中によう化トリメチルスルホキソニ
ウム(2.3g)のジメチルスルホキシド(60ml)
溶液を滴下し、窒素雰囲気下、室温で40分間撹拌した
溶液を滴下した。室温で3時間撹拌した後、50℃、2
時間加熱撹拌した。水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精
製し、淡黄色結晶(1.7g)を得た。水素化トリブチ
ルすず(2.1ml)、2,2’−アゾビス(イソブチ
ロニトリル)(0.64g)、トルエン(50ml)を
加え、窒素雰囲気下、100℃、1時間加熱撹拌した。
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、無色結
晶(0.65g)を得た。ナトリウムメトキシド(0.
54g)、炭酸ジメチル(25ml)を加え、窒素雰囲
気下、8時間還流した。氷冷下、1N塩酸中に注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去
し、淡褐色オイル(0.76g)を得た。ジクロロメタ
ン(50ml)に溶かし、メタノールに溶かした水素化
ホウ素ナトリウムを−10℃で滴下した。原料消失後、
水を加え、濃縮した。酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去した。残渣に1N水酸化ナトリウム
水溶液 (20ml)、メタノール(200ml)を加
え、室温で3時間撹拌した。濃縮後、塩酸を用いて酸性
とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を
留去した。残渣をジグライム(50ml)に溶かし、塩
酸(10ml)を加え、100℃、30分間加熱した。
水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、
溶媒を留去し、7−(4−メチルフェニル)−2−フェ
ニル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸(0.4g)を無色結晶として得た。 mp 296-297℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.40 (3H, s), 3.10-3.39 (2H,
m), 5.02 (1H, dd, J=1.8, 8.8Hz), 7.10 (1H, d, J=
8.4Hz), 7.12-7.27 (2H, m), 7.35-7.53 (8H, m),7.58
(1H, d, J=2.2Hz), 7.86 (1H, d, J=2.0Hz). IR(KBr) ν: 1673cm-1. Anal. for C24H20O3・0.1H2O: Calcd. C,80.47; H,5.68. Found C,80.41; H,5.73.
【0330】参考例66 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(7.5g)、4H−
テトラヒドロピラン−4−オン(4.0g)、トリエチ
ルアミン(5.6ml)を1,2−ジクロロエタン(1
00ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほ
う素ナトリウム(11.8g)を加え、窒素雰囲気下、
室温で5時間撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン
(3.6ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウ
ム(11.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で4時間
撹拌した。溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用
いて中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、褐色オイル(10g)を得
た。還元鉄(9g)、酢酸(200ml)を加え、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析
出物をろ去した。ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、4−(N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル)アニリン(7.3g)を無色結晶として得た。 mp 93-94℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.65-1.76 (4H, m), 2.19 (3H,
s), 2.58-2.68 (1H, m), 3.36 (2H, dt, J=3.2, 11.3H
z), 3.48 (2H, s), 3.60 (2H, br), 4.00-4.05 (2H,
m), 6.65 (2H, d, J=8.4Hz), 7.09 (2H, d, J=8.4Hz). IR(KBr) ν: 2952, 2844, 2788, 1613cm-1. Anal. for C13H20N2O・0.1H2O: Calcd. C,70.30; H,9.17; N,12.61. Found C,70.21; H,8.85; N,12.64.
【0331】参考例67 レブリン酸エチル(10g)をメタノール(20ml)
に溶かし、−78℃で、水素化ほう素ナトリウム(0.
7g)を加えた。室温に戻した後、塩化アンモニウム水
溶液を加え、濃縮した。ジエチルエーテルで抽出し、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を留去し、
無色オイル(9.3g)を得た。テトラヒドロフラン
(50ml)に溶かし、氷冷下、トリエチルアミン(1
0.6ml)を加え、メタンスルホニルクロリド(4.
9ml)を滴下した。室温に戻した後、溶媒を留去し、
よう化ナトリウム(11.4g)、アセトン(50m
l)を加え、50℃で2時間加熱撹拌した。溶媒を留去
し、酢酸エチルを加え、析出物をろ去した。ろ液の溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキ
サン)により精製し、無色オイル(7.0g)を得た。
ジメチルホルムアミド(20ml)に溶かし、5−ブロ
モサリチル酸メチル(1.8g)と水素化ナトリウム
(60%,0.33g)のジメチルホルムアミド (2
0ml)溶液中に氷冷下、滴下した。50℃で一晩加熱
撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により
精製し、無色オイル(1.1g)を得た。テトラヒドロ
フラン(20ml)に溶かし、n−ブチルリチウムヘキ
サン溶液(1.6M,2.1ml)、ジイソプロピルア
ミン(0.37g)から調整したリチウムジイソプロピ
ルアミンテトラヒドロフラン溶液中に−78℃で滴下し
た。室温でアルゴン雰囲気下、一晩撹拌した。水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチ
ル/ヘキサン)により精製し、無色オイル(0.3g)
を得た。ジクロロメタン(25ml)に溶かし、メタノ
ールに溶かした水素化ホウ素ナトリウムを−10℃で滴
下した。原料消失後、水を加え、濃縮した。酢酸エチル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をジ
クロロメタン(25ml)に溶かし、トリエチルアミン
(0.74ml)を加え、氷冷下、メタンスルホニルク
ロリド(0.15ml)を滴下した。室温で窒素雰囲気
下、一晩撹拌した。水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、無色結晶
(0.2g)を得た。4−メチルフェニルほう酸(0.
1g)、1M 炭酸カリウム水溶液(2.5ml)、
エタノール(2.5ml)、トルエン(15ml)を加
え、アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.03
g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、無
色結晶(0.2g)を 得た。1N水酸化ナトリウム水
溶液 (5ml)、メタノール(50ml)を加え、3
0分間還流した。濃縮後、塩酸を用いて酸性とし、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、7
−(4−メチルフェニル)−2−メチル−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.2
g)を 無色結晶として得た。 mp 224-225℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.53 (3H, d, J=6.2Hz), 2.40
(3H, s), 2.81 (1H, ddd, J=2.2, 8.8, 18.0Hz), 3.08
(1H, d, J=18.0Hz), 4.17-4.27 (1H, m), 7.04 (1H, d,
J=8.2Hz), 7.24 (2H, d, J=7.4Hz), 7.44-7.52 (4H,
m), 7.77 (1H, d,J=2.2Hz). IR(KBr) ν: 2973, 1674cm-1. Anal. for C19H18O3: Calcd. C,77.53; H,6.16. Found C,77.60; H,6.14.
【0332】参考例68 4−メチルフェニル 4−ニトロベンジル スルホン
(0.5g; G.Bram etal., Synthesis,1987,56-59)を
エタノール(10ml)、酢酸エチル(60ml)に溶
かし、10%パラジウム炭素(0.05g)を加え、室
温で一晩接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を留去し、
4−アミノベンジル 4−メチルフェニルスルホン
(0.4g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.42 (3H, s), 4.18 (2H, s),
6.56 (2H, d, J=8.4Hz),6.86 (2H, d, J=8.4Hz), 7.24
(2H, d, J=8.2Hz), 7.52 (2H, d, J=8.2Hz). IR(KBr) ν: 3443, 3370, 2926, 1612cm-1. Anal. for C14H15NO2S・0.2H2O: Calcd. C,63.47; H,5.86; N,5.29. Found C,63.63; H,5.86; N,5.09. 参考例69 シクロペンタノン(1g)、メチルアミン塩酸塩(1.
6g)、トリエチルアミン(3.4ml)を1,2−ジ
クロロエタン(50ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセ
トキシ水素化ほう素ナトリウム(3.5g)を加え、窒
素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。水酸化ナトリウム水
溶液を用いて中和後、濃縮した。水で抽出し、水層を酢
酸エチルで洗浄した。水層を食塩で飽和しジエチルエー
テルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、N−メチルシクロ
ペンチルアミン(0.5g)を無色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.21-1.86 (8H, m), 2.40 (3H,
s), 2.94-3.01 (1H, m). 参考例70 シクロヘプタノン(2g)、メチルアミン塩酸塩(3
g)、トリエチルアミン(6.2ml)を1,2−ジク
ロロエタン(50ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセト
キシ水素化ほう素ナトリウム(5.3g)を加え、窒素
雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水酸化
ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、N−メチ
ルシクロヘプチルアミン(1.8g)を無色オイルとし
て得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.26-1.70 (10H, m), 1.77-1.8
9 (2H, m), 2.40 (3H, s), 2.47-2.58 (1H, m). IR(KBr) ν: 2933, 2860cm-1.
【0333】参考例71 4−アミノ−1−ベンジルピペリジン(10g)、トリ
エチルアミン(36ml)をテトラヒドロフラン(10
0ml)に溶かし、氷冷下、アセチルクロリド(4.1
ml)を滴下した。室温で1時間撹拌し、溶媒を留去し
た。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、無色結晶(2.6g)を
得た。テトラヒドロフラン(10ml)に溶かし、氷冷
下、ボランメチルスルフィド(2.2ml)を滴下し
た。窒素雰囲気下、5時間還流した。氷冷下、メタノー
ル(10ml)を加え、室温で1時間撹拌した。4N塩
酸−酢酸エチルを加え、1時間還流した。溶媒を留去
し、1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、4−エチルアミノ−1−ベンジルピペリジン(1.
2g)を無色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.10 (3H, t, J=7.2Hz), 1.28-
1.47 (2H, m), 1.82-1.88 (2H, m), 1.95-2.07 (2H,
m), 2.40-2.51 (1H, m), 2.66 (2H, q, J=7.2Hz),2.82-
2.88 (2H, m), 3.50 (2H, s), 7.20-7.33 (5H, m). 参考例72 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、4−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)フェニルほう酸(0.44
g)、1M 炭酸カリウム水溶液(6ml)、 エタノ
ール(6ml)にトルエン(50ml)を加え、アルゴ
ン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テトラキストリ
フェニルホスフィンパラジウム(0.07g)を加え、
一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル)により精製し、無色結晶(0.39g)
を得た。1N水酸化ナトリウム水溶液(15ml)、メ
タノール(100ml)に溶かし、2時間還流した。濃
縮後、塩酸を用いて中和し、析出した、7−(4−(4
−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.33g)を無色結晶として得た。 mp 278-279℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 2.24 (3H, s), 2.45-2.52 (4
H, m), 2.87 (2H, t, J=4.0Hz), 3.15-3.20 (4H, m),
4.23 (2H, t, J=4.8Hz), 6.97-7.01 (3H, m), 7.49-7.6
2 (4H, m), 7.70 (1H, d, J=2.2Hz). IR(KBr) ν: 1692cm-1. Anal. for C22H24N2O3・0.5H2O: Calcd. C,70.76; H,6.75; N,7.50. Found C,70.87; H,6.50; N,7.56.
【0334】参考例73 4−メチルシクロヘキサノン(2.5g)、メチルアミ
ン塩酸塩(1.6g)、トリエチルアミン(3.3m
l)を1,2−ジクロロエタン(35ml)に懸濁し、
氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(6.
6g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒
を留去した。残渣に、4N塩酸−酢酸エチルを加え、留
去し、N,4−ジメチルシクロヘキシルアミン塩酸塩
(2.6g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.90 (1.5H, d, J=6.6Hz), 1.0
1 (1.5H, d, J=6.6Hz),1.45-2.10 (8H, m), 2.19-2.26
(1H, m), 2.61-2.68 (3H, m), 3.03 (1H, br). Anal. for C8H18ClN: Calcd. C,58.70; H,11.08; N, 8.56. Found C,58.42; H,10.91; N,8.48. 参考例74 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(1.2g)、テトラ
ヒドロピラン−3−オン(0.6g; 沼田ら、特開昭6
3−170372)、トリエチルアミン(0.9ml)
を1,2−ジクロロエタン(25ml)に懸濁し、氷冷
下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(1.8
g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。氷冷
下、37%ホルマリン(0.6ml)、トリアセトキシ
水素化ほう素ナトリウム(1.8g)を加え、窒素雰囲
気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水酸化ナト
リウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製
し、淡黄色オイル(1.0g)を得た。還元鉄(0.6
g)、酢酸(50ml)を加え、室温で一晩撹拌した。
溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出物をろ去した。
ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、4−(N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−3−イル)アミノメチル)アニリン(0.
3g)を褐色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.46-1.75 (3H, m), 1.95-2.01
(1H, m), 2.19 (3H, s), 2.55-2.68 (1H, m), 3.21-3.
40 (2H, m), 3.49 (2H, s), 3.59 (2H, br), 3.83-3.89
(1H, m), 4.00-4.08 (1H, m), 6.64 (2H, d, J=8.4H
z), 7.07 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2941, 2846, 1615cm-1.
【0335】参考例75 2−アミノインダン塩酸塩(1.0g)、p−ニトロベ
ンズアルデヒド(0.9g)、トリエチルアミン(0.
9ml)を1,2−ジクロロエタン(50ml)に懸濁
し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(1.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。氷冷下、37%ホルマリン(0.6ml)、トリア
セトキシ水素化ほう素ナトリウム(1.8g)を加え、
窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
無色結晶(1.7g)を得た。エタノール(50m
l)、酢酸エチル(50ml)に溶かし、10%パラジ
ウム炭素(0.15g)を加え、室温で1時間接触還元
した。触媒をろ去後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラム(酢酸エチル)により精製し、4−((N−イ
ンダン−2−イル−N−メチル)アミノメチル)アニリ
ン(0.6g)を無色結晶として得た。 mp 95-96℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 2.17 (3H, s), 2.91-3.16 (4H,
m), 3.32-3.43 (1H, m), 3.47 (2H, s), 3.61 (2H, b
r), 6.66 (2H, d, J=8.8Hz), 7.10-7.22 (6H, m). IR(KBr) ν: 2782, 1623cm-1. Anal. for C17H20N2・0.2H2O: Calcd. C,79.77; H,8.03; N,10.94. Found C,79.87; H,8.04; N,10.75.
【0336】参考例76 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(1.9g)、4−t
−ブチルシクロヘキサノン(1.5g)、トリエチルア
ミン(1.4ml)を1,2−ジクロロエタン(50m
l)に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナ
トリウム(3g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。氷冷下、37%ホルマリン(0.9ml)、ト
リアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(3g)を加え、
窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)によ
り精製し、(E)−N−(4−t−ブチルシクロヘキシ
ル)−N−メチル−N−(4−ニトロベンジル)アミン
(0.3g)を無色結晶として、(Z)−N−(4−t
−ブチルシクロヘキシル)−N−メチル−N−(4−ニ
トロベンジル)アミン(2.4g)を黄色オイルとして
得た。(E)−N−(4−t−ブチルシクロヘキシル)
−N−メチル−N−(4−ニトロベンジル)アミン: mp 96-97℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.85 (9H, s), 0.94-1.05 (3H,
m), 1.20-1.40 (2H, m), 1.80-2.00 (4H, m), 2.19 (3
H, s), 2.29-2.44 (1H, m), 3.65 (2H, s), 7.51(2H,
d, J=8.4Hz), 8.17 (2H, d, J=8.4Hz). IR(KBr) ν: 2941, 1604, 1513cm-1. Anal. for C18H28N2O2: Calcd. C,71.02; H,9.27; N,9.20. Found C,70.77; H,9.26; N,9.32. (Z)−N−(4−t−ブチルシクロヘキシル)−N−
メチル−N−(4−ニトロベンジル)アミン:1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.89 (9H, s), 1.15-1.20 (1H,
m), 1.30-1.54 (6H, m), 1.97-2.10 (2H, m), 2.08 (3
H, s), 2.38 (1H, br), 3.61 (2H, s), 7.52 (2H, d, J
=8.4Hz), 8.18 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2943, 1606, 1521cm-1.
【0337】参考例77 (E)−N−(4−t−ブチルシクロヘキシル)−N−
メチル−N−(4−ニトロベンジル)アミン(0.3
g)をエタノール(25ml)、酢酸エチル(25m
l)に溶かし、10%パラジウム炭素(0.03g)を
加え、室温で1時間接触還元した。触媒をろ去後、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メ
タノール/トリエチルアミン)により精製し、(E)−
4−((N−4−t−ブチルシクロヘキシル−N−メチ
ル)アミノメチル)アニリン(0.2g)を無色結晶と
して得た。 mp 87-88℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.84 (9H, s), 0.93-1.03 (2H,
m), 1.15-1.40 (2H, m), 1.81-1.96 (5H, m), 2.19 (3
H, s), 2.30-2.45 (1H, m), 3.48 (2H, s), 3.60(2H, b
r), 6.65 (2H, d, J=8.4Hz), 7.10 (2H, d, J=8.4Hz).I
R(KBr) ν: 2927, 1614, 1517cm-1. Anal. for C18H30N2・0.2H2O: Calcd. C,77.75; H,11.02; N,10.07. Found C,77.87; H,10.93; N,10.16. 参考例78 (Z)−N−(4−t−ブチルシクロヘキシル)−N−
メチル−N−(4−ニトロベンジル)アミン(1.2
g)を酢酸(70ml)に溶かし、還元鉄(1.1g)
を加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチ
ルを加え、析出物をろ去した。ろ液を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラム(酢酸エチル)により精製し、(Z)
−4−((N−4−t−ブチルシクロヘキシル−N−メ
チル)アミノメチル)アニリン(0.7g)を黄色オイ
ルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.87 (9H, s), 1.00-1.20 (1H,
m), 1.25-1.56 (6H, m), 2.04 (3H, s), 2.04-2.13 (2
H, m), 2.26-2.29 (1H, m), 3.40 (2H, s), 3.58(2H, b
r), 6.65 (2H, d, J=8.4Hz), 7.10 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2941, 1623, 1515cm-1.
【0338】参考例79 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(3.8g)、3,5
−ジメチルシクロヘキサノン(2.5g)、トリエチル
アミン(2.8ml)を1,2−ジクロロエタン(70
ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素
ナトリウム(5.9g)を加え、窒素雰囲気下、室温で
一晩撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(1.8m
l)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(5.9
g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
ヘキサン)により精製し、3種のN−メチル−N−
(3,5−ジメチルシクロヘキシル)−N−(4−ニト
ロベンジル)アミン(4.3g; (31-a),0.7g; (3
1-b),0.2g; (31-c))を各々黄色オイル得た。 31-a: 1H-NMR(δppm, CDCl3): 0.53-0.74 (1H, m), 0.8
4 (3H, s), 0.87 (3H, s), 0.93-1.07 (2H, m), 1.73-
1.99 (5H, m), 2.06 (3H, s), 2.49 (1H, t, J=2.8Hz),
3.60 (2H, s), 7.50 (2H, d, J=8.8Hz), 8.17 (2H, d,
J=8.8Hz). IR(neat) ν: 2949, 1606, 1521cm-1. 31-b: 1H-NMR(δppm, CDCl3): 0.51 (1H, q, J=12.0H
z), 0.80-1.02 (2H, m), 0.92 (3H, s), 0.95 (3H, s),
1.34-1.53 (2H, m), 1.58-1.66 (1H, m), 1.78-1.84
(2H, m), 2.19 (3H, s), 2.53 (1H, tt, J=3.3, 11.7H
z), 3.65 (2H, s), 7.51 (2H, d, J=8.8Hz), 8.17 (2H,
d, J=8.8Hz). IR(neat) ν: 2949, 1606, 1519cm-1. 31-c: 1H-NMR(δppm, CDCl3): 0.80-1.13 (8H, m), 1.3
8-1.52 (2H, m), 1.62-1.68 (2H, m), 1.80-1.86 (1H,
m), 2.08-2.17 (1H, m), 2.18 (3H, s), 2.74 (1H, tt,
J=3.5, 11.9Hz), 3.64 (2H, s), 7.51 (2H, d, J=8.4H
z), 8.17 (2H, d,J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2920, 1606, 1521cm-1.
【0339】参考例80 N−メチル−N−(3,5−ジメチルシクロヘキシル)
−N−(4−ニトロベンジル)アミン(2.0g; (31-
a))をエタノール(50ml)、酢酸エチル(50m
l)に溶かし、10%パラジウム炭素 (0.2g)を
加え、室温で1時間接触還元した。触媒をろ去後、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メ
タノール/トリエチルアミン)により精製し、4−
((N−(3,5−ジメチルシクロヘキシル)−N−メ
チル)アミノメチル)アニリン(0.2g)を淡黄色オ
イルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.58 (1H, q, J=11.7Hz), 0.83
(3H, s), 0.86 (3H, s), 0.93-1.00 (2H, m), 1.69-2.
04 (5H, m), 2.04 (3H, s), 2.24-2.40 (1H, m),3.41
(2H, s), 3.50 (2H, br), 6.64 (2H, d, J=8.6Hz), 7.
08 (2H, d, J=8.6Hz). IR(neat) ν: 2947, 1623cm-1. 参考例81 N−メチル−N−(3,5−ジメチルシクロヘキシル)
−N−(4−ニトロベンジル)アミン(0.7g; (31-
b))を酢酸(30ml)に溶かし、還元鉄(0.7g)
を加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチ
ルを加え、析出物をろ去した。ろ液を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリエチ
ルアミン)により精製し、4−((N−(3,5−ジメ
チルシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチル)ア
ニリン(0.4g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.50 (1H, q, J=12.0Hz), 0.80
-1.03 (1H, m), 0.91 (3H, s), 0.94 (3H, s), 1.22-1.
50 (3H, m), 1.55-1.64 (1H, m), 1.78-1.84 (2H, m),
2.17 (3H, s), 2.53 (1H, tt, J=3.3, 11.8Hz), 3.46
(2H, s), 3.58 (2H, br), 6.64 (2H, d, J=8.6Hz), 7.0
9 (2H, d, J=8.6Hz). IR(neat) ν: 2949, 1621cm-1. 参考例82 N−メチル−N−(3,5−ジメチルシクロヘキシル)
−N−(4−ニトロベンジル)アミン(0.2g; (31-
c))を酢酸(15ml)に溶かし、還元鉄(0.2g)
を加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチ
ルを加え、析出物をろ去した。ろ液を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリエチ
ルアミン)により精製し、4−((N−(3,5−ジメ
チルシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチル)ア
ニリン(0.1g)を褐色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.87-1.15 (7H, m), 1.35-1.55
(2H, m), 1.60-1.70 (2H, m), 1.75-1.90 (1H, m), 2.
05-2.19 (2H, m), 2.17 (3H, s), 2.75 (1H, tt,J=3.3,
12.1Hz), 3.45 (2H, s), 3.60 (2H, br), 6.64 (2H,
d, J=8.3Hz), 7.09 (2H, d, J=8.3Hz).
【0340】参考例83 n−プロピルアミン(1.1g)、p−ニトロベンズア
ルデヒド(2.3g)を1,2−ジクロロエタン(50
ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素
ナトリウム(4.5g)を加え、窒素雰囲気下、室温で
一晩撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(1.7m
l)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(4.5
g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
ヘキサン)により精製し、淡黄色オイル(2.3g)を
得た。テトラヒドロフラン(10ml)に溶かし、水素
化リチウムアルミニウム(0.5g)を氷冷下、四塩化
チタン(2ml)のテトラヒドロフラン(50ml)溶
液に加え、室温で15分間撹拌した溶液中に氷冷下、滴
下した。室温で30分間撹拌し、水(50ml)、アン
モニア水(50ml)を加え、濃縮後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/ト
リエチルアミン)により精製し、4−((N−メチル−
N−n−プロピル)アミノメチル)アニリン(0.25
g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.88 (3H, t, J=7.3Hz), 1.43-
1.61 (2H, m), 2.16 (3H, s), 2.30 (2H, t, J=7.7Hz),
3.37 (2H, s), 3.59 (2H, br), 6.64 (2H, d, J=8.0H
z), 7.08 (2H, d, J=8.0Hz). IR(neat) ν: 2960, 1623, 1517cm-1.
【0341】参考例84 イソプロピルアミン(1g)、p−ニトロベンズアルデ
ヒド(2.3g)を1,2−ジクロロエタン(50m
l)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナ
トリウム(4.5g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一
晩撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(1.5m
l)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(4.5
g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
ヘキサン)により精製し、黄色オイル(2.8g)を得
た。1.5gをエタノール(25ml)、酢酸エチル
(25ml)に溶かし、10%パラジウム炭素 (0.
15g)を加え、室温で1時間接触還元した。触媒をろ
去後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸
エチル/メタノール/トリエチルアミン)により精製
し、4−((N−イソプロピル−N−メチル)アミノメ
チル)アニリン(0.17g)を淡黄色オイルとして得
た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.05 (6H, d, J=6.6Hz), 2.13
(3H, s), 2.81-2.95 (1H, m), 3.40 (2H, s), 3.60 (2
H, br), 6.65 (2H, d, J=8.4Hz), 7.10 (2H, d, J=8.4H
z). IR(neat) ν: 2966, 1623, 1517cm-1.
【0342】参考例85 1−メチルプロピルアミン(1.3g)、p−ニトロベ
ンズアルデヒド(2.3g)を1,2−ジクロロエタン
(50ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(4.5g)を加え、窒素雰囲気下、
室温で一晩撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(1.
7ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(4.5g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中
和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去し、褐色オイル(3.4g)を得た。
2.0gをテトラヒドロフラン(20ml)に溶かし、
水素化リチウムアルミニウム(0.7g)を氷冷下、四
塩化チタン(3ml)のテトラヒドロフラン(50m
l)溶液に加え、室温で15分間撹拌した溶液中に氷冷
下、滴下した。室温で一晩撹拌し、水(75ml)、ア
ンモニア水(75ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリエ
チルアミン)により精製し、4−((N−sec−ブチ
ル−N−メチル)アミノメチル)アニリン(0.8g)
を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.87-0.99 (6H, m), 1.22-1.37
(1H, m), 1.53-1.63 (1H, m), 2.11 (3H, s), 2.53-2.
63 (1H, m), 3.34 (1H, d, J=12.8Hz), 3.46 (1H, d, J
=12.8Hz), 3.57 (2H, br), 6.64 (2H, d, J=8.4Hz), 7.
11 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2962, 2933, 2873, 1617, 1517cm-1.
【0343】参考例86 t−ブチルアミン(1.6g)、p−ニトロベンズアル
デヒド(3.0g)を1,2−ジクロロエタン(70m
l)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナ
トリウム(5.9g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一
晩撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(2ml)、ト
リアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(5.9g)を加
え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留
去し、褐色オイル(4.4g)を得た。酢酸(50m
l)に溶かし、還元鉄(3.2g)を加え、室温で一晩
撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出物を
ろ去した。ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、4−((N−t−ブチル−
N−メチル)アミノメチル)アニリン(2.2g)を褐
色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.14 (9H, s), 2.07 (3H, s),
3.38 (2H, s), 3.57 (2H, br), 6.64 (2H, d, J=8.4H
z), 7.11 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2971, 1622, 1516cm-1. 参考例87 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(3.8g)、3−ペ
ンタノン(1.7g)を1,2−ジクロロエタン(70
ml)に懸濁し、トリエチルアミン(2.8ml)を加
えた。氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(5.9g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。氷冷下、37%ホルマリン(1.8ml)、トリア
セトキシ水素化ほう素ナトリウム(5.9g)を加え、
窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
淡黄色オイル(4.6g)を得た。酢酸(100ml)
に溶かし、還元鉄(4.7g)を加え、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出物をろ去
した。ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。
減圧下、溶媒を留去し、4−((N−メチル−N−(ペ
ンタン−3−イル))アミノメチル)アニリン(3.3
g)を淡褐色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.92 (6H, t, J=7.3Hz), 1.20-
1.59 (4H, m), 2.10 (3H, s), 2.18-2.29 (1H, m), 3.4
4 (2H, s), 3.57 (2H, br), 6.64 (2H, d, J=8.4Hz),
7.11 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2959, 1622, 1516cm-1.
【0344】参考例88 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(3.8g)、ノルし
ょうのう(2.2g)を1,2−ジクロロエタン(70
ml)に懸濁し、トリエチルアミン(2.8ml)を加
えた。氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(5.9g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。氷冷下、37%ホルマリン(1.8ml)、トリア
セトキシ水素化ほう素ナトリウム(5.9g)を加え、
窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水
酸化ナトリウム水溶液を用いて中和後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
淡黄色オイル(5.2g)を得た。酢酸(100ml)
に溶かし、還元鉄(5g)を加え、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出物をろ去し
た。ろ液を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去し、4−((N−メチル−N−(ノル
ボルナン−2−イル))アミノメチル)アニリン(4.
0g)を淡褐色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 0.94-1.04 (1H, m), 1.22-1.55
(5H, m), 1.68-1.97 (2H, m), 2.00 (3H, s), 2.16 (1
H, br), 2.37 (2H, br), 3.22 (1H, d, J=12.8Hz), 3.4
2 (1H, d, J=12.8Hz), 3.58 (2H, br), 6.64 (2H, d, J
=8.4Hz), 7.09 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2949, 1622, 1516cm-1. 参考例89 p−ニトロフェネチルブロミド(2.3g)、N−メチ
ルシクロヘキシルアミン(2.8g)、炭酸カリウム
(6.6g)、ヨウ化ナトリウム(1.5g)にジメチ
ルホルムアミド(50ml)を加え、50℃で一晩加熱
撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリ
エチルアミン)により精製し、黄色オイル(2.2g)
を得た。エタノール(50ml)に溶かし、10%パラ
ジウム炭素(0.2g)を加え、室温で一晩接触還元し
た。触媒をろ去後、溶媒を留去し、4−(2−(N−シ
クロヘキシル−N−メチル)アミノエチル)アニリン
(1.9g)を淡黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.05-1.30 (6H, m), 1.60-1.79
(4H, m), 2.33 (3H, s), 2.33-2.45 (1H, m), 2.61-2.
63 (4H, m), 3.55 (2H, br), 6.63 (2H, d, J=8.4Hz),
6.99 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2929, 1625, 1517cm-1.
【0345】参考例90 p−ニトロスチレンオキシド(0.5g; E.Borredon e
t al., J.Org.Che., 1990, 55, 501-504)とピペリジン
(0.36ml)をエタノール(15ml)に溶かし、
1時間還流した。溶媒を留去し、黄色結晶(0.53
g)を得た。エタノール(50ml)に溶かし、5%パ
ラジウム炭素 (0.05g)を加え、室温で1.5時
間接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を留去し、4−
(1−ヒドロキシ−2−ピペリジノエチル)アニリン
(0.4g)を無色結晶として得た。 mp 75-76℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.40-1.50 (2H, m), 1.55-1.70
(4H, m), 2.31-2.41 (4H, m), 2.62-2.75 (2H, m), 3.
61 (2H, br), 4.61 (1H, dd, J=6.2, 8.0Hz), 6.66 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.15 (2H, d, J=8.4Hz). IR(KBr) ν: 2936, 1622, 1518cm-1. Anal. for C13H20N2O: Calcd. C,70.87; H,9.15; N,12.72. Found C,71.02; H,9.10; N,13.01. 参考例91 5−ブロモサリチル酸メチル(5g)、4−ブロモ酪酸
エチル(4.2g)、炭酸カリウム(7.5g)にジメ
チルホルムアミド(50ml)を加え、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精
製し、無色オイル(6.5g)を得た。テトラヒドロフ
ラン(20ml)に溶かし、n−ブチルリチウムヘキサ
ン溶液(1.6M,13ml)、ジイソプロピルアミン
(3.2ml)から調整したリチウムジイソプロピルア
ミンテトラヒドロフラン溶液中に−78℃で滴下した。
室温でアルゴン雰囲気下、一晩撹拌した。水中に注ぎ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、オイルを得た。ジクロロメタン(100
ml)に溶かし、メタノールに溶かした水素化ホウ素ナ
トリウムを−15℃で滴下した。原料消失後、水を加
え、濃縮した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、
溶媒を留去した。残渣をジクロロメタン(100ml)
に溶かし、トリエチルアミン(7.9ml)を加え、氷
冷下、メタンスルホニルクロリド(2.2ml)を滴下
した。室温で窒素雰囲気下、一晩撹拌し、水を加え、濃
縮した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキ
サン)により精製し、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチルを(2.
3g)無色結晶として得た。 mp 86-87℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.35 (3H, t, J=7.2Hz), 2.98
(2H, t, J=4.7Hz), 4.23-4.33 (4H, m), 6.86 (1H, d,
J=8.8Hz), 7.32 (1H, dd, J=2.6, 8.8Hz), 7.46-7.47
(2H, m).
【0346】参考例92 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、ジエチル(3−
ピリジル)ボラン(0.26g)、1M 炭酸カリウム
水溶液(6ml)、エタノール(6ml)にトルエン
(50ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分
間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(0.07g)を加え、一晩還流した。酢酸エチル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)
により精製し、無色結晶(0.28g)を得た。1N水
酸化ナトリウム水溶液(10ml)、メタノール(50
ml)に溶かし、室温で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸を
用いて中和し、析出した、7−(3−ピリジル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.3g)を 無色結晶として得た。 mp >300℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 2.89 (2H, t, J=4.6Hz), 4.2
7 (2H, t, J=4.6Hz), 7.09 (1H, d, J=8.4Hz), 7.46 (1
H, dd, J=4.6, 7.8Hz), 7.64-7.69 (2H, m), 7.90 (1H,
d, J=2.2Hz), 8.10 (1H, dt, J=7.8, 1.5Hz), 8.54 (1
H, dd, J=1.5, 4.6Hz), 8.92 (1H, d, J=2.2Hz). IR(KBr) ν: 1699cm−1. Anal. for C1613NO・0.2H
O: Calcd. C,70.94; H,4.99;
N,5.17. Found C,70.71; H,5.00;
N,5.17. 参考例93 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(1.0g)、4−ピリジルほ
う酸(0.46g)、1M 炭酸カリウム水溶液(11
ml)、エタノール(11ml)にトルエン(80m
l)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌し
た。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.16g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により
精製し、無色オイル(0.52g)を得た。1N水酸化
ナトリウム水溶液 (18ml)、メタノール(100
ml)に溶かし、室温で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸を
用いて中和し、析出した、7−(4−ピリジル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.34g)を無色結晶として得た。 mp 277-278℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 2.89 (2H, t, J=4.8Hz), 4.2
8 (2H, t, J=4.8Hz), 7.10 (1H, d, J=8.6Hz), 7.68 (1
H, s), 7.74-7.79 (3H, m), 8.02 (1H, d, J=2.2Hz),
8.61 (2H, d, J=5.6Hz). Anal. for C16H13NO3・0.1H2O: Calcd. C,71.42; H,4.94; N,5.21. Found C,71.30; H,4.80; N,5.05.
【0347】参考例94 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、2−フリルほう
酸(0.22g)、1M 炭酸カリウム水溶液(6m
l)、エタノール(6ml)にトルエン(50ml)を
加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹拌した。テ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.07
g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽出し、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、無
色結晶(0.37g)を得た。1N水酸化ナトリウム水
溶液(10ml)、メタノール(50ml)に溶かし、
室温で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸酸性とし、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留
去し、7−(2−フリル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.3g)を無色結
晶として得た。 mp 234-235℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3): 3.02 (2H, t, J=4.7Hz), 4.32
(2H, t, J=4.7Hz), 6.47(1H, dd, J=1.5, 3.2Hz), 6.58
(1H, dd, J=0.7, 3.2Hz), 7.02 (1H, d, J=8.6Hz), 7.
46 (1H, dd, J=0.7, 1.5Hz), 7.57 (1H, dd, J=2.2, 8.
6Hz), 7.68 (1H,d, J=2.2Hz), 7.77 (1H, s). IR(KBr) ν: 1686cm-1. Anal. for C15H12O4: Calcd. C,70.31; H,4.72. Found C,70.31; H,4.73. 参考例95 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、4−ジメチルア
ミノフェニルほう酸(0.3g)、1M 炭酸カリウム
水溶液(6ml)、エタノール(6ml)にトルエン
(50ml) を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30
分間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム(0.07g)を加え、一晩還流した。酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)
により精製し、淡黄色結晶(0.45g)を得た。1N
水酸化ナトリウム水溶液 (15ml)、メタノール
(100ml)、テトラヒドロフラン(25ml)に溶
かし、室温で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸を用いて中和
し、析出した、7−(4−ジメチルアミノフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
ン酸(0.4g)を 淡黄色結晶として得た。 mp 281-282℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 2.87 (2H, t, J=4.6Hz), 2.9
3 (6H, s), 4.23 (2H, t, J=4.6Hz), 6.78 (2H, d, J=
8.8Hz), 6.99 (1H, d, J=8.4Hz), 7.47-7.54 (3H,m),
7.62 (1H, s), 7.67 (1H, d, J=2.2Hz). IR(KBr) ν: 1676cm-1. Anal. for C19H19NO3: Calcd. C,73.77; H,6.19; N,4.53. Found C,73.57; H,6.22; N,4.64.
【0348】参考例96 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、4−(ピロリジ
ン−1−イル)フェニルほう酸(0.35g)、1M
炭酸カリウム水溶液(6ml)、エタノール(6ml)
にトルエン(50ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室
温で30分間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフ
ィンパラジウム(0.07g)を加え、一晩還流した。
酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
ヘキサン)により精製し、淡黄色結晶(0.55g)を
得た。1N水酸化ナトリウム水溶液 (15ml)、メ
タノール(25ml)、テトラヒドロフラン(25m
l)に溶かし、室温で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸を用
いて中和し、析出した、7−(4−(ピロリジン−1−
イル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボン酸(0.5g)を淡黄色結晶とし
て得た。 mp 266-267℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.94-2.00 (4H, m), 2.87 (2
H, t, J=4.4Hz), 3.25-3.30 (4H, m), 4.22 (2H, t, J=
4.4Hz), 6.59 (2H, d, J=8.8Hz), 6.98 (1H, d,J=8.4H
z), 7.45-7.52 (3H, m), 7.61 (1H, s), 7.65 (1H, d,
J=2.2Hz). IR(KBr) ν: 1678cm-1. Anal. for C21H21NO3・0.2H2O: Calcd. C,74.40; H,6.36; N,4.13. Found C,74.49; H,6.39; N,4.47. 参考例97 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、4−ピペリジノ
フェニルほう酸(0.38g)、1M 炭酸カリウム水
溶液(6ml)、エタノール(6ml)にトルエン(5
0ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分間撹
拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.07g)を加え、一晩還流した。酢酸エチルで抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により
精製し、無色結晶(0.62g)を得た。1N水酸化ナ
トリウム水溶液(10ml)、メタノール(25m
l)、テトラヒドロフラン(25ml)に溶かし、室温
で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸を用いて中和し、析出し
た、7−(4−ピペリジノフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.6
g)を淡黄色結晶として得た。 mp 262-263℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.50-1.75 (6H, m), 2.87 (2
H, t, J=4.8Hz), 3.15-3.19 (4H, m), 4.23 (2H, t, J=
4.8Hz), 6.96 (2H, d, J=8.8Hz), 7.00 (1H, d,J=8.4H
z), 7.51 (1H, dd, J=2.4, 8.4Hz), 7.52 (2H, d, J=8.
8Hz), 7.62 (1H,s), 7.68 (1H, d, J=2.4Hz). IR(KBr) ν: 2932, 1690cm-1.
【0349】参考例98 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、4−モルホリノ
フェニルほう酸(0.39g)、1M 炭酸カリウム水
溶液(6ml)、 エタノール(6ml)にトルエン
(50ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分
間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(0.07g)を加え、4時間還流した。酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)
により精製し、無色結晶(0.54g)を得た。1N水
酸化ナトリウム水溶液 (15ml)、メタノール(1
00ml)、テトラヒドロフラン(100ml)に溶か
し、室温で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸を用いて中和
し、析出した、7−(4−モルホリノフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸
(0.44g)を無色結晶として得た。 mp 291-292℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 2.87 (2H, t, J=4.8Hz), 3.1
2-3.17 (4H, m), 3.73-3.78 (4H, m), 4.23 (2H, t, J=
4.8Hz), 7.00 (3H, d, J=8.4Hz), 7.51 (1H, dd,J=2.4,
8.4Hz), 7.56 (2H, d, J=8.8Hz), 7.60 (1H, s), 7.69
(1H, d, J=2.4Hz). Anal. for C21H21NO4: Calcd. C,71.78; H,6.02; N,3.99. Found C,71.42; H,6.19; N,4.16. 参考例99 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(0.5g)、4−(1−イミ
ダゾリル)フェニルほう酸(0.38g)、1M 炭酸
カリウム水溶液(7ml)、 エタノール(7ml)に
トルエン(50ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温
で30分間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフィ
ンパラジウム(0.07g)を加え、4時間還流した。
酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル)
により精製し、無色結晶(0.53g)を得た。1N水
酸化ナトリウム水溶液 (10ml)、メタノール(5
0ml)に溶かし、室温で一晩撹拌した。濃縮後、塩酸
を用いて中和し、析出した、7−(4−(1−イミダゾ
リル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボン酸(0.44g)を 無色結晶と
して得た。 mp >300℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 2.89 (2H, t, J=4.5Hz), 4.2
6 (2H, t, J=4.5Hz), 7.07 (1H, d, J=8.4Hz), 7.13 (1
H, s), 7.55-7.68 (3H, m), 7.73 (2H, d, J=8.8Hz),
7.81 (1H, s), 7.85 (2H, d, J=8.8Hz), 8.33 (1H, s). Anal. for C20H16N2O3・0.3H2O: Calcd. C,71.12; H,4.95; N,8.29. Found C,71.15; H,4.84; N,8.21.
【0350】参考例100 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(8.1g)、4H−
テトラヒドロチオピラン−4−オン(5.0g)、トリ
エチルアミン(6ml)を1,2−ジクロロエタン(1
00ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほ
う素ナトリウム(12.8g)を加え、窒素雰囲気下、
室温で9時間撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン
(3.9ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウ
ム(12.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用い
て中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、黄色オイル(11.5g)
を得た。還元鉄(12g)、酢酸(200ml)を加
え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを
加え、析出物をろ去した。ろ液を炭酸水素ナトリウム水
溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
を用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリエチルア
ミン)により精製し、4−(N−メチル−N−(テトラ
ヒドロチオピラン−4−イル)アミノメチル)アニリン
(8.8g)を淡黄色結晶として得た。 mp 88-89℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.65-1.84 (2H, m), 2.10-2.18
(2H, m), 2.19 (3H, s), 2.45 (1H, tt, J=3.2, 13.0H
z), 2.65-2.71 (4H, m), 3.47 (2H, s), 3.61 (2H, b
r), 6.64 (2H, d, J=8.4Hz), 7.08 (2H, d, J=8.4Hz). IR(KBr) ν: 2932, 1620cm-1. Anal. for C13H20N2S: Calcd. C,66.06; H,8.53; N,11.85. Found C,66.03; H,8.35; N,11.78.
【0351】参考例101 3−ブロモ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロヘプテン−5−オン(10.8g)にナトリ
ウムメトキシド(12.5g)、炭酸ジメチル(150
ml)を加え、窒素雰囲気下、8時間還流した。氷冷
下、1N塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥、溶媒を留去し、褐色オイル(13.1g)を
得た。ジクロロメタン(150ml)に溶かし、メタノ
ールに溶かした水素化ホウ素ナトリウムを氷冷下、滴下
した。原料消失後、水を加え、濃縮した。酢酸エチルで
抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をジク
ロロメタン(150ml)に溶かし、トリエチルアミン
(29ml)を加え、氷冷下、メタンスルホニルクロリ
ド(5.3ml)を滴下した。室温で窒素雰囲気下、一
晩撹拌し、水を加え、濃縮した。酢酸エチルで抽出し、
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、2−ブロ
モ−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−
8−カルボン酸メチル(1.7g)を無色結晶として得
た。 mp 83-84℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.97-2.10 (2H, m), 2.62 (2
H, t, J=6.6Hz), 2.72-2.78 (2H, m), 3.82 (3H, s),
7.02 (1H, d, J=8.0Hz), 7.32 (1H, dd, J=2.2, 8.0H
z), 7.45 (1H, d, J=2.2Hz), 7.60 (1H,s). IR(KBr) ν: 2946, 1713cm-1. Anal. for C13H13BrO2: Calcd. C,55.54; H,4.66. Found C,55.56; H,4.75.
【0352】参考例102 2−ブロモ−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘ
プテン−8−カルボン酸メチル(0.5g)、4−ピペ
リジノフェニルほう酸(0.4g)、1M 炭酸カリウ
ム水溶液(6ml)、エタノール(6ml)にトルエン
(50ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分
間撹拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(0.08g)を加え、一晩還流した。酢酸エチル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)
により精製し、無色結晶(0.45g)を得た。1N水
酸化ナトリウム水溶液 (15ml)、メタノール(5
0ml)、テトラヒドロフラン(50ml)に溶かし、
室温で2時間還流した。濃縮後、塩酸を用いて中和し、
析出した、2−(4−ピペリジノフェニル)−6,7−
ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン
酸(0.46g)を無色結晶として得た。 mp 219-220℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6): 1.50-1.70 (6H, m), 1.85-2.
05 (2H, m), 2.56 (2H,t, J=6.4Hz), 2.80-2.82 (2H,
s), 3.13-3.25 (4H, m), 6.99 (2H, d, J=8.7Hz), 7.23
(1H, d, J=8.0Hz), 7.47 (1H, dd, J=1.8, 8.0Hz), 7.
54 (2H, d, J=8.7Hz), 7.60 (1H, d, J=1.8Hz), 7.70
(1H, s). Anal. for C23H25NO2・0.2H2O: Calcd. C,78.69; H,7.29; N,3.99. Found C,78.82; H,7.38; N,3.89. 参考例103 N−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−オン(3
g; M.S.Ashwood et al., J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,
1995, 641-644)、メチルアミン塩酸塩(1g)にトリ
エチルアミン(2.1ml)、1,2−ジクロロエタン
(50ml)を加え、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほ
う素ナトリウム(4.5g)を加え、窒素雰囲気下、室
温で4時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液を用いて
中和後、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、1−t−ブトキシカルボニ
ル−4−メチルアミノピペリジン(3.1g)を無色オ
イルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.13-1.33 (3H, m), 1.33-1.54
(3H, m), 1.45 (9H, s), 1.83-1.88 (2H, m), 2.44 (3
H, s), 2.44-2.56 (1H, m), 2.73-2.87 (2H, m),4.01
(1H, br).
【0353】参考例104 2−ブロモ−4’−アセトフェノン(25.1g)をク
ロロベンゼン(100ml)に溶かし、ヘキサメチレン
テトラミン(15.9g)のクロロベンゼン(100m
l)懸濁液中に滴下した。窒素雰囲気下、60℃、4時
間加熱撹拌した。放冷し、析出した結晶をろ取し、エタ
ノールとジエチルエーテルで洗った。得られた結晶を少
量ずつ、95%エタノール(100ml)と塩酸(50
ml)中に加え、室温で一晩撹拌した。析出した結晶を
ろ取し、ジエチルエーテルで洗った。二炭酸ジ−t−ブ
チル(32g)、トリエチルアミン(29ml)、ジク
ロロメタン(500ml)を加え、室温で2時間撹拌し
た。水、10%クエン酸、水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精
製し、黄色固体(24.9g)を 得た。12gをエタ
ノール(200ml)と酢酸エチル(50ml)に溶か
し、10%パラジウム炭素 (1.2g)を加え、室温
で6時間接触還元した。触媒をろ去後、溶媒を留去し、
無色結晶(6.5g)を得た。4gをジメチルホルムア
ミド(50ml)に溶かし、−3℃で水素化ナトリウム
(60%,1.4g)を加え、20分間撹拌した。1,
4−ジブロモブタン(2.1ml)を滴下し、氷冷下、
1.5時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、(4−アミノフェニル)[1−(ter
t−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−イル]メタ
ノン(2.1g)を淡黄色結晶として得た。 mp 187-188℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3): 1.42 (9H, br), 1.43 (2H, b
r), 1.80 (1H, br), 2.05(1H, br), 3.22 (1H, br), 3.
95 (1H, br), 4.09 (2H, br), 5.55 (1H, br), 6.63 (2
H, d, J=8.4Hz), 7.79 (2H, d, J=8.4Hz). IR(KBr) ν: 3362, 2942, 1682cm-1. Anal. for C17H24N2O3・0.1H2O: Calcd. C,66.69; H,7.97; N,9.15. Found C,66.60; H,7.91; N,8.87. 参考例105 2−(4−ニトロベンジル)ピリジン(J.Chem.
Soc.,p549,1929.)(1.50g)及び
5%Pd−C(0.15g)のエタノール(30ml)
混合物を、水素雰囲気下で8時間激しく撹拌した。Pd
−Cをろ過によって除き、減圧下濃縮した。残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:1→
2:1)で分離精製し、黄色の油状物として2−(4−
アミノベンジル)ピリジン(1.09g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.41-3.75 (2H, m), 4.05
(2H, s), 6.50-6.69 (2H, m), 6.97-7.16 (4H, m), 7.5
1-7.60 (1H, m), 8.48-8.57 (1H, m). IR (neat) 3338, 3213, 3008, 1622, 1593, 1516, 147
1, 1433, 1281, 754 cm-1
【0354】参考例106 窒素雰囲気下、エチルマグネシウムクロリドのテトラヒ
ドロフラン溶液(1.58M,95ml)に、氷冷下で
亜リン酸ジエチル(6.91g)を加え、室温で1時間
撹拌した。ついで、反応系に臭化ベンジル(7.2m
l)を加え、4時間加熱還流した。反応混合物を激しく
撹拌した濃塩酸−氷に加え反応を停止し、ジエチルエー
テルで抽出した。濃縮後、残渣にクロロホルムを加え、
水で洗浄し、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/エタノール3:1→2:1)で
分離精製し、無色の結晶としてベンジルジエチルホスフ
ィンオキシド(1.45g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.17 (6H, dt, J=16.6, 8.
0 Hz), 1.57-1.75 (4H,m), 3.14 (2H, d, J=14.4 Hz),
7.19-7.40 (4H, m). IR (KBr) 3396, 2974, 16445, 1495, 1458, 1410, 124
2, 1159, 1124, 1034, 829, 789, 702 cm-1 参考例107 硝酸(0.4ml)及び濃硫酸(3ml)の混合物に、
0℃でベンジルジエチルホスフィンオキシド(1.05
g)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を氷
水に加え、溶液が中性になるまでアンモニア水を加え
た。酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エタノール3:2
→1:1)で分離精製し、淡黄色の結晶として4−ニト
ロベンジルジエチルホスフィンオキシド(518mg)
を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.18 (6H, dt, J=17.0, 8.
0 Hz), 1.64-1.86 (4H,m), 3.23 (2H, d, J=13.6 Hz),
7.49 (2H, dd, J=8.8, 1.6 Hz), 8.20 (2H, d,J=8.8 H
z). IR (KBr) 1599, 1506, 1340, 1169, 864, 773, 694, 50
1 cm-1
【0355】参考例108 4−ニトロベンジルジエチルホスフィンオキシド(0.
4g)及び10%Pd−C(0.06g)のエタノール
(10ml)混合物を、水素雰囲気下で16時間激しく
撹拌した。PdーCをろ過によって除き、ろ液を減圧下
濃縮して、褐色の油状物として4−アミノベンジルジエ
チルホスフィンオキシド(349mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.16 (6H, dt, J=16.6, 7.
8 Hz), 1.56-1.76 (4H,m), 3.02 (2H, d, J=14.4 Hz),
6.64 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.03 (2H, dd, J=8.4, 1.8 H
z). IR (neat) 3336, 1630, 1614, 1516, 1460, 1408, 128
4, 1157, 1126, 841, 791, 768, 540 cm-1 参考例109 窒素雰囲気下、プロピルマグネシウムブロミドのテトラ
ヒドロフラン溶液(2M,250g)に、氷冷下で亜リ
ン酸ジエチル(18.0g)を加え、室温で3時間撹拌
した。ついで、反応系に臭化ベンジル(24.7ml)
を加え、5時間加熱還流した。反応混合物を激しく撹拌
した濃塩酸−氷に加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出
した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル→酢酸エチル/エタノール3:1)で分離精製
し、無色の結晶としてベンジルジプロピルホスフィンオ
キシド(25.33g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.94-1.09 (6H, m), 1.49-
1.75 (8H, m), 3.15 (2H, d, J=14.6 Hz), 7.19-7.39
(5H, m). IR (KBr) 3425, 2964, 1645, 1603, 1497, 1456, 1242,
1161, 1126, 1080, 1030, 843 cm-1
【0356】参考例110 硝酸(3.6ml)及び濃硫酸(22ml)の混合物
に、0℃でベンジルジプロピルホスフィンオキシド(1
0.75g)を加え、60℃で1.5時間撹拌した。反
応混合物を氷水に加え、溶液が中性になるまでアンモニ
ア水を加えた。酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残
渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エタノー
ル9:1→4:1)で分離精製し、淡黄色の結晶として
4−ニトロベンジルジプロピルホスフィンオキシド
(3.77g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.96-1.09 (6H, m), 1.51-
1.75 (8H, m), 3.20 (2H, d, J=13.6 Hz), 7.47 (2H, d
d, J=8.8, 2.0 Hz), 8.21 (2H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 1527, 1431, 1352, 1028 cm-1 参考例111 4−ニトロベンジルジプロピルホスフィンオキシド
(3.0g)及び5%Pd−C(0.3g)のエタノー
ル(50ml)混合物を、水素雰囲気下で16時間激し
く撹拌した。PdーCをろ過によって除き、ろ液を減圧
下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノ
ール/酢酸エチル1:5→1:4)で分離精製し、さら
に再結晶(エタノール−酢酸エチル)によって精製し
て、無色の結晶として4−アミノベンジルジプロピルホ
スフィンオキシド(1.78g)を得た。 m.p. 104-106℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 0.88-1.12 (6H, m), 1.43-
1.72 (8H, m), 3.01 (2H, d, J=14.8 Hz), 3.52-3.76
(2H, m), 6.65 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.01 (2H, dd, J=
8.6, 2.0 Hz). IR (KBr) 3348, 3209, 2058, 1608, 1512, 1155, 1126,
852 cm-1 元素分析 C1322NOP Calcd. C, 65.25 ; H, 9.27
; N, 5.85 ; P, 12.94 : Found. C, 65.16 ; H, 9.04
; N, 5.91 ; P, 12.94.
【0357】参考例112 窒素雰囲気下、2−ブロモ−3−ヒドロシキシピリジン
(10.00g)のDMF(100ml)溶液に、0℃
で水素化ナトリウム2.5g(60%油性,2.5g)
を加え、30分間撹拌した。反応系にヨウ化メチル
(4.0ml)を加えて室温で2時間撹拌した。反応系
に水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
1:2)によって分離精製し、無色の結晶として2−ブ
ロモ−3−メトキシピリジン(9.24g)を得た。 m.p.41−43℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.92 (3H, s), 7.15 (1H,
dd, J=8.0, 1.4 Hz), 7.24 (1H, dd, J=8.0, 4.4 Hz),
7.99 (1H, dd, J=4.4, 1.4 Hz). IR (KBr) 3055, 1562, 1468, 1414, 1298, 1205, 1078,
1049, 791, 667 cm-1 元素分析 C6H6NO Calcd. C, 38.33 ; H, 3.22 ; N, 7.45 : Found. C, 38.35 ; H, 3.07 ; N, 7.28. 参考例113 2−ブロモ−3−メトキシピリジン(1.00g)のジ
エチルエーテル(20ml)溶液に、−78℃でn−ブ
チルリチウムのヘキサン溶液(1.6M,3.7ml)
を加え、1時間撹拌しリチウム塩を調整した。−78℃
に冷却した4−ニトロベンズアルデヒド(0.81g)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、上記のリチ
ウム塩を滴下し、そのままの温度で2時間撹拌した。反
応系に水を加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン1:3→1:1)で分離精製
し、淡黄色の結晶として3−メトキシピリジン−2−イ
ル)−(4−ニトロフェニル)メタノール(742m
g)を得た。 m.p.137-138℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.81 (3H, s), 5.64 (1H,
d, J=6.8 Hz), 6.02 (1H, d, J=6.8 Hz), 7.17 (1H, d
d, J=8.4, 1.4 Hz), 7.27 (1H, dd, J=8.4, 4.6 Hz),
7.58 (2H, dd, J=7.0, 2.0 Hz), 8.15 (2H, dd, J=7.0,
2.0 Hz), 8.21 (1H, dd, J=4.6, 1.4 Hz). IR (KBr) 3348, 1524, 1464, 1344, 1284, 1053, 1020,
837, 797, 744, 689 cm-1 元素分析 C13H12N2O4 Calcd. C, 60.00 ; H, 4.65 ; N, 10.76 : Found. C, 59.97 ; H, 4.57 ; N, 10.82.
【0358】参考例114 (3−メトキシピリジン−2−イル)−(4−ニトロフ
ェニル)メタノール(600mg)及び5%Pd−C
(0.06g)のエタノール(20ml)混合物を、水
素雰囲気下で3時間激しく撹拌した。Pd−Cをろ過に
よって除いた後、減圧下濃縮して淡黄色の結晶として
(4−アミノフェニル)−(3−メトキシピリジン−2
−イル)メタノール(483mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.51-3.65 (2H, m), 3.75
(3H, s), 5.33 (1H, d,J=7.1 Hz), 5.85 (1H, d, J=7.1
Hz), 6.60 (2H, dd, J=6.6, 1.8 Hz), 7.08-7.23 (4H,
m), 8.17 (1H, dd, J=4.6, 1.4 Hz). IR (KBr) 3458, 3463, 3323, 1626, 1614, 1518, 1454,
1427, 1279, 1178, 1038, 835, 804 cm-1 参考例115 ベンジルホスホン酸ジエチル(25g)のメタノール
(10ml)及び濃塩酸(500ml)溶液を4日間加
熱還流した。室温まで冷却後、析出した結晶をろ過によ
って集め、無色の結晶としてベンジルホスホン酸(1
1.17g)を得た。 m.p. 171-173℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.96 (2H,
d, J=21.6 Hz), 7.13−7.34
(5H, m). IR (KBr) 2779, 2330, 149
7, 1458, 1263, 1074, 993,
943, 781, 694, 527, 428
cm−1 元素分析 CP Calcd. C, 48.85 ; H, 5.27
; P, 18.00 : Found. C, 48.75 ; H, 5.01
; P, 17.78.
【0359】参考例116 窒素雰囲気下、マグネシウム(3.39g)及び1かけ
らのヨウ素のジエチルエーテル(16ml)混合物に、
40℃で1,4−ジブロモブタン(5.55ml)及び
1,2−ジブロモエタン(2ml)のジエチルエーテル
(80ml)溶液を1時間かけて滴下した。さらに1時
間加熱還流した後、室温まで冷却し、2時間放置した。
上層のジエチルエーテルをカニュラーによって除去し、
ジグリニャー試薬をジクロロメタン(210ml)に溶
解させた。このジグリニャー試薬はこのまま次の反応に
用いた。ベンジルホスホン酸(8.0g)に塩化チオニ
ル(40ml)を加え、さらにDMFを2滴加えて4時
間加熱還流した。減圧下濃縮し、残渣をジクロロメタン
(210ml)に溶解させ0℃に冷却した。この溶液に
0℃に冷却した上記のジグリニャー試薬のジクロロメタ
ン溶液をカニュラーによって1時間かけて滴下し、室温
で16時間撹拌した。反応系に10%塩化アンモニウム
水溶液(100ml)及び飽和食塩水を加え、ジクロロ
メタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラム
クロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:4)
で分離精製し無色の結晶として1−ベンジルホスホラン
−1−オキシド(4.83g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.40-2.08 (8H, m), 3.27
(2H, d, J=15.0 Hz), 7.11-7.42 (5H, m). IR (KBr) 2951, 1643, 1495, 1454, 1406, 1265, 1236,
1165, 1120, 702 cm-1
【0360】参考例117 1−ベンジルホスホラン−1−オキシド(4.17g)
に0℃で、硝酸(1.7ml)及び、硫酸(11ml)
を加え、50〜60℃で2時間撹拌した。反応混合物を
砕いた氷に加え、アンモニア水で中和し、酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマト
グラフィー(エタノール/酢酸エチル1:4→1:1)
で分離精製し、黄色の結晶として1−(4−ニトロベン
ジル)ホスホラン−1−オキシド(2.22g)を得
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.55-2.13 (8H, m), 3.32
(2H, d, J=13.8 Hz), 7.50 (2H, dd, J=8.8, 1.8 Hz),
8.22 (2H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3402, 2954, 1514, 1346, 1171, 860, 700 cm
-1 参考例118 1−(4−ニトロベンジル)ホスホラン−1−オキシド
(1.80g)及び10%Pd−C(0.2g)のエタ
ノール(30ml)混合物を、水素雰囲気下で24時間
激しく撹拌した。触媒をろ過によって除き、濃縮後カラ
ムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:
2)で分離精製した。さらに再結晶(エタノール−ジエ
チルエーテル)によって無色の結晶として1−(4−ア
ミノベンジル)ホスホラン−1−オキシド(0.90
g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.32-2.02 (8H, m), 3.16
(2H, d, J=14.6 Hz), 3.52-3.74 (2H, m), 6.65 (2H,
d, J=8.4 Hz), 7.04 (2H, dd, J=8.4, 2.2 Hz). IR (KBr) 3386, 3338, 3228, 1641, 1612, 1516, 1296,
1263, 1174, 1124, 833cm-1
【0361】参考例119 窒素雰囲気下、2−ブロモ−3−メトキシメトキシピリ
ジン(10.00g)のジエチルエーテル(150m
l)溶液に、−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン
溶液(1.6M,31.5ml)を加え、1時間撹拌し
リチウム塩を調整した。−78℃に冷却した4−ニトロ
ベンズアルデヒド(6.93g)のテトラヒドロフラン
(100ml)溶液に、上記のリチウム塩を滴下し、そ
のままの温度で3時間撹拌した。反応系に水を加え反応
を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:3→1:2)で分離精製し、黄色の油状物と
して(3−メトキシメトキシピリジン−2−イル)−
(4−ニトロフェニル)メタノール(11.78g)を
得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.27 (3H, s), 5.12 (1H,
d, J=7.0 Hz), 5.20 (1H, d, J=7.0 Hz), 5.70 (1H, d,
J=7.0 Hz), 6.02 (1H, d, J=7.0 Hz), 7.25 (1H, dd,
J=8.4, 4.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J=8.4, 1.4 Hz), 7.58
(2H, d, J=8.8 Hz), 8.15 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.27
(1H, dd, J=4.4, 1.4 Hz). IR (neat) 3390, 1522, 1448, 1348, 1155, 1084, 105
5, 980, 824, 849, 800,744, 700 cm- 1 参考例120 (3−メトキシメトキシピリジン−2−イル)−(4−
ニトロフェニル)メタノール(11.78g)及び10
%Pd−C(1.2g)のエタノール(100ml)混
合物を、水素雰囲気下で24時間激しく撹拌した。触媒
をろ過によって除いた後、減圧下濃縮した。残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:1→
2:1)で分離精製し、橙色の油状物として2−(4−
アミノベンジル)−3−メトキシメトキシピリジン
(2.92g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.37 (3H, s), 4.08 (2H,
s), 5.16 (2H, s), 6.59(2H, dd, J=8.4, 2.0 Hz), 7.0
4-7.19 (3H, m), 7.33 (1H, dd, J=8.4, 1.2 Hz), 8.18
(1H, dd, J=4.8, 1.2 Hz). IR (neat) 3433, 3352, 3219, 1620, 1514, 1446, 126
5, 1153, 1082, 985, 922, 798 cm-1
【0362】参考例121 窒素雰囲気下、マグネシウム(3.2g)及び1かけら
のヨウ素のジエチルエーテル(20ml)混合物に、4
0℃で1,5−ジブロモペンタン(13.21g)及び
1,2−ジブロモエタン(1.21ml)のジエチルエ
ーテル(80ml)溶液を1時間かけて滴下した。さら
に1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、2時間放置
した。上層のジエチルエーテルをカニュラーによって除
去し、ジグリニャー試薬をジクロロメタン(250m
l)に溶解させた。このジグリニャー試薬はこのまま次
の反応に用いた。ベンジルホスホン酸(10.0g)に
塩化チオニル(30ml)を加え、さらにDMFを1滴
加えて3時間加熱還流した。減圧下濃縮し、残渣をジク
ロロメタン(210ml)に溶解させ0℃に冷却した。
窒素雰囲気下で、この溶液に0℃に冷却した上記のジグ
リニャー試薬のジクロロメタン溶液をカニュラーによっ
て1時間かけて滴下し、室温で20時間撹拌した。反応
系に10%塩化アンモニウム水溶液(100ml)及び
飽和食塩水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタ
ノール/酢酸エチル1:3→1:2)で分離精製し無色
の結晶として1−ベンジルホスホリナン−1−オキシド
(5.39g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36-2.18 (10H, m), 3.17
(2H, d, J=14.0 Hz), 7.23-7.42 (5H, m). IR (KBr) 2939, 2912, 2886, 1493, 1452, 1404, 1232,
1161, 827, 700 cm-1
【0363】参考例122 ベンジルホスホン酸ジエチル(2.5g)のテトラヒド
ロフラン(500ml)溶液に、室温でRed−Al
(70%トルエン溶液)(3.8g)を加え気体が発生
しなくなるまで撹拌した。反応系に1,5−ジブロモペ
ンタン(25.18g)を加え、50−60℃で16時
間撹拌した。反応系に水(20ml)を加え、ろ過によ
って沈殿を除去した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル→エタノール酢酸エチル
1:2)で分離精製し、無色の結晶として1−ベンジル
ホスホリナン−1−オキシド(8.41g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36-2.18 (10H, m), 3.17
(2H, d, J=14.0 Hz), 7.23-7.42 (5H, m). IR (KBr) 2939, 2912, 2886, 1493, 1452, 1404, 1232,
1161, 827, 700 cm-1 参考例123 1−ベンジルホスホリナン−1−オキシド(5.39
g)に0℃で、硝酸(1.94ml)及び、硫酸(15
ml)を加え、50〜60℃で2時間撹拌した。反応混
合物を砕いた氷に加え、アンモニア水で中和し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:3→
1:2)で分離精製し、淡黄色の結晶として1−(4−
ニトロベンジル)ホスホリナン−1−オキシド(2.4
7g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.46-2.18 (10H, m), 3.28
(2H, d, J=13.6 Hz), 7.48 (2H, dd, J=8.8, 2.2 Hz),
8.21 (2H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 2926, 1599, 1516, 1348, 1230, 1159, 1132,
864, 822, 696 cm-1
【0364】参考例124 1−(4−ニトロベンジル)ホスホリナン−1−オキシ
ド(2.25g)及び10%Pd−C(0.2g)のエ
タノール(30ml)混合物を、水素雰囲気下で24時
間激しく撹拌した。触媒をろ過によって除き、濃縮後、
再結晶(エタノール−ジエチルエーテル)によって淡黄
色の結晶として1−(4−アミノベンジル)ホスホリナ
ン−1−オキシド(1.5g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.27-2.16 (10H, m), 3.06
(2H, d, J=13.8 Hz), 3.53-3.80 (2H, m), 6.65 (2H,
d, J=8.3 Hz), 7.05 (2H, dd, J=8.3, 2.0 Hz). IR (KBr) 3386, 3334, 3224, 2939, 1639, 1612, 1514,
1296, 1225, 1153, 1120, 841 cm-1 参考例125 アルゴン雰囲気下、4−エチルブロモベンゼン(10.
0g)のテトラヒドロフラン(60ml)溶液に−78
℃でnーブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液)(3
7.2ml)を加え、1時間撹拌した。反応系にトリブ
チルホウ酸(13.68g)のテトラヒドロフラン(3
0ml)溶液を滴下した。反応混合物を室温まで昇温
し、室温で2時間撹拌した。反応系に10%硫酸(10
0ml)を加え、1時間撹拌後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮後、残渣にアセトン(30ml)
に溶解させ、10%硫酸(50ml)を加えて、室温で
16時間撹拌した。減圧下アセトンを留去した後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:2)で
分離精製し、無色の固体として粗4−エチルフェニルホ
ウ酸(0.91g)を得た。アルゴン雰囲気下、7−ブ
ロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸エチル(500mg)、上記の粗4−エチル
フェニルホウ酸(0.32g)及び炭酸カリウム(0.
49g)のトルエン−エタノール−水(20−2−2m
l)混合溶液を、室温で1時間撹拌した。反応系にテト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.06
g)を加え18時間加熱還流した。室温まで冷却後、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン1:15)で分離精製し、無色
の結晶として7−(4−エチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル
(464mg)を得た。 m.p. 81-83℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.28 (3H, t, J=7.6 Hz),
1.36 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.69 (2H, q, J=7.6 Hz), 3.
00 (2H, t, J=5.2 Hz), 4.29 (2H ,q, J=7.2 Hz), 4.30
(2H, t, J=5.2 Hz), 7.04 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.27
(2H, d, J=8.6 Hz), 7.44-7.51 (3H, m), 7.55 (1H, d,
J=2.6 Hz), 7.65 (1H, br s). IR (KBr) 1699, 1493, 1302, 1254, 1213, 1012, 822 c
m-1 元素分析 C21H22O3 Calcd. C, 78.23 ; H, 6.88 : Found. C, 78.05 ; H, 6.61.
【0365】参考例126 7−(4−エチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(430m
g)のエタノール(20ml)溶液に室温で1N水酸化
ナトリウム水溶液(4.0ml)を加え、24時間撹拌
した。減圧下濃縮後、残渣に1N塩酸(15ml)を加
え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮して生じた結晶
をろ過によって集め、無色の結晶として7−(4−エチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−カルボン酸(328mg)を得た。 m.p. 241-243℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.28 (3H, t, J=7.8 Hz),
2.70 (2H, q, J=7.8 Hz), 3.02 (2H, t, J=4.8 Hz), 4.
33 (2H, t, J=4.8 Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.27
(2H, d, J=8.0), 7.46-7.56 (4H, m), 7.78 (1H, br
s). IR (KBr) 2966, 1689, 1491, 1437, 1263, 1230, 822 c
m-1 元素分析 C19H18O3 Calcd. C, 77.53 ; H, 6.16 : Found. C, 77.52 ; H, 6.27. 参考例127 アルゴン雰囲気下、4−tert−ブチルブロモベンゼ
ン(10.0g)のジエチルエーテル(50ml)溶液
に、−78℃でnーブチルリチウム(1.6M,ヘキサ
ン溶液)(32.3ml)を加え、1時間撹拌した。反
応系にトリメチルホウ酸(16ml)のジエチルエーテ
ル(30ml)を滴下した後、室温まで昇温し、室温で
16時間撹拌した。反応系に1N塩酸(50ml)及び
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:9)で分離精製し、淡黄色の油状物として、
粗4−tert−フェニルホウ酸(0.84g)を得
た。アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(50
0mg)、上記の粗4−tert−ブチルフェニルホウ
酸(0.59g)及び炭酸カリウム(0.47g)のト
ルエン−エタノール−水(20−2−2ml)混合溶液
を、室温で1時間撹拌した。反応系にテトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(0.06g)を加え20
時間加熱還流した。室温まで冷却後、有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:19)で分離精製し、無色の油状物として7
−(4−tert−ブチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(5
04mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36 (9H, s), 1.36 (3H,
t, J=7.2 Hz), 3.00 (2H, t, J=4.7 Hz), 4.29 (2H, q,
J=7.2 Hz), 4.30 (2H, t, J=4.7 Hz), 7.04 (1H, d, J
=8.2 Hz), 7.42-7.56 (6H, m), 7.65 (1H, br s). IR (neat) 1731, 1491, 1298, 1246, 1211, 1184, 109
0, 1018, 824 cm-1
【0366】参考例128 7−(4−tert−ブチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル
(503.8mg)のエタノール(10ml)溶液に室
温で1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0m)を加え、
64時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣に1N塩酸(1
5ml)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮して
生じた結晶をろ過によって集め、無色の結晶として7−
(4−tert−ブチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(396m
g)を得た。 m.p. 259-261℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.37 (9H, s), 3.03 (2H,
t, J=4.4 Hz), 4.34 (2H, t, J=4.4 Hz), 7.06 (1H, d,
J=8.4 Hz), 7.41-7.58 (6H, m), 7.79 (1H, brs). IR (KBr) 2951, 1678, 1489, 1263, 829, 820 cm-1 元素分析 C21H22O3 Calcd. C, 78.23 ; H, 6.88 : Found. C, 78.10 ; H, 6.81. 参考例129 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(500m
g)、4−クロロフェニルホウ酸(289mg)及び炭
酸カリウム(464mg)のトルエン−エタノール−水
(20−2−2ml)混合溶液を、室温で1時間撹拌し
た。反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(0.06g)を加え24時間加熱還流した。室温
まで冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:19)で分離
精製し、無色の結晶として7−(4−クロロフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボン酸エチル(459mg)を得た。 m.p. 131-134℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36 (3H, t, J=7.2 Hz),
3.01 (2H, t, J=5.0 Hz), 4.23-4.34 (4H, m), 7.05 (1
H, d, J=8.4 Hz), 7.37-7.52 (6H, m), 7.64 (1H, s). IR (KBr) 1705, 1485, 1302, 1255, 1213, 820 cm-1 元素分析 C19H17O3Cl Calcd. C, 69.41 ; H, 5.21 ; Cl, 10.78 : Found. C, 69.16 ; H, 5.12 ; Cl, 10.85.
【0367】参考例130 7−(4−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(400m
g)のテトラヒドロフラン−エタノール(10−10m
l)混合溶液に室温で1N水酸化ナトリウム水溶液
(2.0ml)を加え、42時間撹拌した。減圧下濃縮
後、残渣に1N塩酸(15ml)を加え酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濃縮して生じた結晶をろ過によって集
め、無色の結晶として7−(4−クロロフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
ン酸(342mg)を得た。 m.p. 263-264℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.03 (2H, t, J=4.7 Hz),
4.34 (2H, t, J=4.7 Hz), 7.07 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.
35-7.55 (6H, m), 7.76 (1H, br s). IR (KBr) 2959, 1680, 1483, 1267, 1230, 818 cm-1 元素分析 C17H13O3Cl Calcd. C, 69.89 ; H, 4.36 ; Cl, 11.79 : Found. C, 67.55 ; H, 4.19 ; Cl, 11.46. 参考例131 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(500m
g)、4−トリフルオロメチルフェニルホウ酸(35
1.5mg)及び炭酸カリウム(0.47g)のトルエ
ン−エタノール−水(20−2−2ml)混合溶液を、
室温で1時間撹拌した。反応系にテトラキストリフェニ
ルホスフィンパラジウム(0.06g)を加え20時間
加熱還流した。室温まで冷却後、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン1:10)で分離精製し、無色の結晶として7−(4
−トリフルオロメチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(489
mg)を得た。 m.p. 107-110℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.37 (3H, t, J=7.2 Hz),
2.99-3.05 (2H, m), 4.29 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.33 (2
H, t, J=4.8 Hz), 7.09 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.49 (1H,
dd, J=8.4, 2.4 Hz), 7.58 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.62-
7.73 (5H, m). IR (KBr) 1701, 1329, 1257, 1126, 1107, 1068, 1012,
822 cm-1 元素分析 C20H17O3F3 Calcd. C, 66.30 ; H, 4.73 ; F, 15.73 : Found. C, 66.40 ; H, 4.63 ; F, 15.44.
【0368】参考例132 7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル
(440mg)のテトラヒドロフラン−エタノール(1
0−10ml)混合溶液に、室温で1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(4.0ml)を加え、20時間撹拌した。減
圧下濃縮後、残渣に1N塩酸(5ml)を加え酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮して生じた結晶をろ過によっ
て集め、無色の結晶として7−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−カルボン酸(392mg)を得た。 m.p. 273-276℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.89 (2H, t, J=4.4 H
z), 4.28 (2H, t, J=4.4 Hz), 7.09 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.61-7.70 (2H, m), 7.78 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.9
2-7.96 (3H, m). IR (KBr) 2979, 1689, 1329, 1263, 1134, 1072, 831 c
m-1 元素分析 C18H13O3F 3 Calcd. C, 64.67 ; H, 3.92 : Found. C, 64.62 ; H, 3.89. 参考例133 アルゴン雰囲気下、4−ブロモフェネトール(26.4
g)のテトラヒドロフラン(200ml)溶液に、−7
8℃でn−ブチルリチウム(1.6M,ヘキサン溶液)
(90.3ml)を50分かけて滴下し、さらに30分
間撹拌した。反応系にトリメチルホウ酸(40.8g)
のテトラヒドロフラン(40ml)溶液を30分かけて
滴下し、30分間撹拌した後、室温に昇温してさらに
1.5時間撹拌した。反応系に10%硫酸(182m
l)を40分以上かけて加え、1.5時間撹拌した。酢
酸エチルで抽出後、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮した後、ジイソプロピルエ
ーテル−ヘキサンから結晶化させ、無色の結晶として4
−エトキシフェニルホウ酸(15.5g)を得た。アル
ゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(504.5m
g)、上記の4−エトキシフェニルホウ酸(310m
g)及び炭酸カリウム(0.47g)のトルエン−エタ
ノール−水(20−2−2ml)混合溶液を、室温で1
時間撹拌した。反応系にテトラキストリフェニルホスフ
ィンパラジウム(0.06g)を加え20時間加熱還流
した。室温まで冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:9
→1:5)で分離精製し、無色の結晶として7−(4−
エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボン酸エチル(468mg)を得
た。 m.p. 124-127℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36 (3H, t, J=7.2 Hz),
1.44 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.00 (2H, t, J=4.0 Hz), 4.
08 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.28 (2H, q, J=7.2 Hz), 4.30
(2H, t, J=4.0 Hz), 6.96 (2H, dd, J=6.6, 2.2 Hz),
7.02 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.41 (1H, d, J=2.6 Hz), 7.
44-7.51 (3H, m), 7.65 (1H, br s). IR (KBr) 1701, 1493, 1254, 1215, 1014, 824 cm-1 元素分析 C21H22O4 Calcd. C, 74.54 ; H, 6.55 : Found. C, 74.42 ; H, 6.47.
【0369】参考例134 7−(4−エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(447.
8mg)のエタノール(20ml)溶液に、室温で2N
水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加え、20時
間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣に1N塩酸(5ml)
を加え酢酸エチルで抽出した。濃縮して生じた結晶をろ
過によって集め、無色の結晶として7−(4−エトキシ
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸(380mg)を得た。 m.p. 269-271℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 1.35 (3H, t, J=7.0 H
z), 2.81-2.94 (2H, m), 4.06 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.1
8-4.31 (2H, m), 6.94-7.00 (3H, m), 7.49-7.79 (5H,
m). IR (KBr) 2980, 1678, 1610, 1493, 1431, 1265, 1232,
1182, 1049, 926, 829,810 cm-1 元素分析 C19H18O4 Calcd. C, 73.53 ; H, 5.85 : Found. C, 73.44 ; H, 5.77. 参考例135 アルゴン雰囲気下、4−トリフルオロメトキシブロモベ
ンゼン(10.0g)のテトラヒドロフラン(75m
l)溶液に、−78℃でn−ブチルリチウム(1.6
M,ヘキサン溶液)(28.5ml)を20分かけて滴
下し、さらに40分間撹拌した。反応系にトリメチルホ
ウ酸(12.9g)のテトラヒドロフラン(12ml)
溶液を、15分かけて滴下した。−78℃で30分間、
室温で1時間撹拌した後、10%硫酸(57.6ml)
を15分かけて滴下し、さらに2時間撹拌した。酢酸エ
チルで抽出後、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、ヘキサンから結晶化させ、
無色の結晶として4−トリフルオロメトキシフェニルホ
ウ酸(2.7g)を得た。アルゴン雰囲気下、7−ブロ
モ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カ
ルボン酸エチル(500mg)、上記の4−トリフルオ
ロメトキシフェニルホウ酸(380mg)及び炭酸カリ
ウム(0.46g)のトルエン−エタノール−水(20
−2−2ml)混合溶液を、室温で1時間撹拌した。反
応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.06g)を加え18時間加熱還流した。室温まで
冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:10)で分離精製
し、無色の結晶として7−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸エチル(379mg)を得た。 m.p. 59-63℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36 (3H, t, J=7.1 Hz),
3.01 (2H, t, J=4.8 Hz), 4.24-4.34 (4H, m), 7.06 (1
H, d, J=8.4 Hz), 7.22-7.31 (2H, m), 7.44 (1H, dd,
J=8.4, 2.2 Hz), 7.52 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.57 (2H,
d, J=8.8 Hz), 7.64 (1H, br s). IR (KBr) 1701, 1489, 1304, 1257, 1227, 1211, 1182,
1134, 1014, 833, 808cm-1 元素分析 C20H17O4F3 Calcd. C, 63.49 ; H, 4.53 : Found. C, 63.68 ; H, 4.47.
【0370】参考例136 7−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチ
ル(323.9mg)のテトラヒドロフラン−エタノー
ル(5−5ml)混合溶液に、室温で1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(2.0ml)を加え、5日間撹拌した。減
圧下濃縮後、残渣に1N塩酸(5ml)を加え酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮して生じた結晶をろ過によっ
て集め、無色の結晶として7−(4−トリフルオロメト
キシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボン酸(282mg)を得た。 m.p. 252-254℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.03 (2H, t, J=4.6 Hz),
4.34 (2H, t, J=4.6 Hz), 7.08 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.
28 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.47 (1H, dd, J=8.4, 2.2 H
z), 7.54 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.59 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.78 (1H, br s). IR (KBr) 2981, 1691, 1493, 1290, 1261, 1213, 1169,
835 cm-1 元素分析 C18H13O4F 3 Calcd. C, 61.72 ; H, 3.74 ; F, 16.27 : Found. C, 61.61 ; H, 3.72 ; F, 16.06. 参考例137 5−ブロモサリチルアルデヒド(10.0g)およびア
クリル酸−tert−ブチル(17.5ml)のter
t−ブタノール(100ml)溶液に、室温でカリウム
−tert−ブトキシド(1.67g)を加え、66時
間加熱還流した。室温まで冷却後、酢酸エチルを加え、
水、1N水酸化ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:1
9)で分離精製し、淡黄色の結晶として6−ブロモ−2
H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸−tert−ブ
チル(10.86g)を得た。 m.p. 96-97℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.53 (9H, s), 4.95 (2H,
d, J=0.8 Hz), 6.72 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.21-7.30 (3
H, m). IR (KBr) 1699, 1479, 1331, 1288, 1159, 1088, 816 c
m-1 元素分析 C1415Br Calcd. C, 54.04 ; H, 4.86
; Br, 25.68 : Found. C, 53.98 ; H, 4.86
; Br, 25.90.
【0371】参考例138 アルゴン雰囲気下、6−ブロモ−2H−1−ベンゾピラ
ン−3−カルボン酸−tert−ブチル(5.00
g)、4−メチルフェニルホウ酸(2.62g)及び炭
酸カリウム(4,44g)のトルエン−エタノール−水
(160−16−16ml)溶液を室温で1時間撹拌し
た。反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(0.56g)を加え、14時間加熱還流した。室
温まで冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:19)で分離精製
し、淡黄色の結晶を得た。さらに再結晶(エタノール)
を行い、淡黄色の結晶として6−(4−メチルフェニ
ル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸−te
rt−ブチル(3.84g)を得た。 m.p. 80−82℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.54 (9H, s), 2.39 (3H,
s), 4.98 (2H, d, J=1.4Hz), 6.94 (1H, d, J=8.2 Hz),
7.23 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.33 (1H, d, J=2.2Hz), 7.
36-7.45 (4H, m). IR (KBr) 1705, 1367, 1340, 1311, 1251, 1159, 1133,
1003, 808 cm-1 元素分析 C21H22O3 Calcd. C, 78.23 ; H, 6.88 : Found. C, 78.07 ; H, 6.89. 参考例139 6−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾピラン
−3−カルボン酸−tert−ブチル(3.00g)に
室温で4N塩酸−酢酸エチル(10ml)を加え、16
時間撹拌した。反応系にヘキサンを加え、結晶をろ過に
よって集めた。結晶をヘキサンで洗浄し、淡黄色の結晶
として6−(4−メチルフェニル)−2H−1−ベンゾ
ピラン−3−カルボン酸(2.14g)を得た。 m.p. 236-237℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.40 (3H, s), 5.05 (2H,
d, J=1.4 Hz), 6.94 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.23-7.27 (2
H, m), 7.37 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.41-7.52 (3H, m),
7.63 (1H, br s). IR (KBr) 3022, 1689, 1633, 1485, 1442, 1306, 1242,
812 cm-1 元素分析 C17H14O3 Calcd. C, 76.68 ; H, 5.30 : Found. C, 76.51 ; H, 5.03.
【0372】参考例140 5−ブロモ−サリチルアルデヒド(10.0g)及びク
ロトン酸エチル(11.36g)のtert−ブタノー
ル(50ml)溶液に室温でカリウム−tert−ブト
キシド(1.12g)を加え、3日間加熱還流した。反
応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:10→1:5)で分離精製し、淡黄色の液体
(5.75g)を得た。この化合物はこれ以上精製せず
次の反応に用いた。窒素雰囲気下、上記の粗生成物
(5.5g)及びトリエチルアミン(7.3ml)のジ
クロロメタン(50ml)溶液に、0℃で塩化メタンス
ルホニル(2.0ml)を加え0℃で10分間、さらに
室温で18時間撹拌した。反応系に水を加えジエチルエ
ーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:15)で分離
精製し、淡黄色の油状物として粗生成物(4.85g)
を得た。この化合物はこれ以上精製せずに次の反応に用
いた。アルゴン雰囲気下、上記粗生成物(4.7g)、
4−メチルフェニルホウ酸(2.58g)及び炭酸カリ
ウム(4.4g)のトルエン−エタノール−水(160
−16−16ml)混合溶液を室温で1時間撹拌した。
反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.54g)を加え、20時間加熱還流した。室温ま
で冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン1:15)で分離精製し、
淡黄色の結晶として6−(4−メチルフェニル)−2−
メチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸エチ
ル(3.63g)を得た。 m.p. 82-84℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.35 (3H, t, J=7.2 Hz),
1.40 (3H, d, J=6.6 Hz), 2.39 (3H, s), 4.29 (2H, q,
J=7.2 Hz), 5.40 (1H, q, J=6.6 Hz), 6.92 (1H, d, J
=8.4 Hz), 7.24 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.36 (1H, d, J=
2.2 Hz), 7.40-7.49 (4H, m). IR (KBr) 1699, 1485, 1296, 1244, 1217, 1190, 1136,
1047, 804, 764, 511 cm-1 元素分析 C20H20O3 Calcd. C, 77.90 ; H, 6.54 : Found. C, 77.79 ; H, 6.46.
【0373】参考例141 6−(4−メチルフェニル)−2−メチル−2H−1−
ベンゾピラン−3−カルボン酸エチルの(3.0g)の
エタノール−テトラヒドロフラン(30−30ml)混
合溶液に室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(12m
l)を加え、16時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した
後、1N塩酸を酸性になるまで加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去して、黄色の結晶として
6−(4−メチルフェニル)−2−メチル−2H−1−
ベンゾピラン−3−カルボン酸(2.15g)を得た。 m.p. 190-192℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.43 (3H, d, J=6.6 Hz),
2.39 (3H, s), 5.40 (1H, q, J=6.6 Hz), 6.94 (1H, d,
J=8.4 Hz), 7.24 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.38 (1H, d, J
=2.2 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.50 (1H, dd, J=
8.4, 2.2 Hz), 7.60 (1H, s). IR (KBr) 2983, 1680, 1635, 1485, 1421, 1298, 1261,
1190, 808 cm-1 元素分析 C18H16O3 Calcd. C, 77.12 ; H, 5.75 : Found. C, 77.25 ; H, 5.63. 参考例142 5−ブロモ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド
(6.08g)及び(トリフェニルホスホルアニリデ
ン)酢酸メチル(11.12g)のトルエン(60m
l)溶液を、窒素雰囲気下で2時間加熱還流した。冷却
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:15→1:9)で分離精製し、さらに再結晶
(酢酸エチル)によって、淡黄色の結晶として(E)−3
−(5−ブロモチオフェン−2−イル)アクリル酸メチ
ル(7.44g)を得た。 m.p. 60-62℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.79 (3H, s), 6.13 (1H,
d, J=15.8 Hz), 6.96-7.05 (2H, m), 7.66 (1H, d, J=1
5.8 Hz). IR (KBr) 1724, 1624, 1417, 1257, 1203, 1165, 968,
802, 486 cm-1 元素分析 C8H7O2SBr Calcd. C, 38.88 ; H, 2.86 ; S, 12.98 ; Br, 32.34 : Found. C, 38.95 ; H, 2.83 ; S, 13.13 ; Br, 32.36.
【0374】参考例143 アルゴン雰囲気下で(E)−3−(5−ブロモチオフェ
ン−2−イル)アクリル酸メチル(4.0g)、4−メ
チルフェニルホウ酸(2.64g)及び炭酸カリウム
(4.48g)のトルエン−エタノール−水(160−
16−16ml)混合溶液を室温で1時間撹拌した。反
応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.56g)を加え、16時間加熱還流した。室温ま
で冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し粗生成物(5.24g)
を得た。粗カルボン酸エステル(5.24g)のテトラ
ヒドロフラン(100ml)溶液に室温で1N水酸化ナ
トリウム水溶液(20ml)を加え、5日間撹拌した。
反応系に水を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層に濃塩
酸を加え酸性にし、酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、
黄色の結晶として(E)−3−[5−(4−メチルフェ
ニル)チオフェン−2−イル]アクリル酸(1.9g)
を得た。 m.p.223-225℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.38 (3H, s), 6.21 (1H,
d, J=15.8 Hz), 7.16-7.27 (4H, m), 7.52 (2H, d, J=
8.0 Hz), 7.84 (1H, d, J=15.8 Hz). IR (KBr) 2968, 1666, 1606, 1413, 1261, 1230, 804 c
m-1 元素分析 C14H12O2S Calcd. C, 38.83 ; H, 4.95 ; S, 13.12 : Found. C, 68.76 ; H, 5.07 ; S, 13.28. 参考例144 5−ブロモ−2−フランカルボン酸(5.00g)及び
N−ヒドロキシコハク酸イミド(3.31g)のアセト
ニトリル(50ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3
−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・
塩酸塩(5.52g)を加え、2時間撹拌した。反応系
にN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(2.
81g)及びトリエチルアミン(10ml)のアセトニ
トリル(20ml)懸濁液を加え、1時間撹拌した。反
応系にさらに1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−
7−ウンデセン(4.3ml)及びDMF(50ml)
を加え、さらに3時間撹拌した。減圧下濃縮後、水を加
え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
1:4→1:3→1:2)で分離精製し、淡黄色の油状
物としてN−メチル−N−メトキシ−5−ブロモフラン
−2−カルボキサミド(2.77g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.34 (3H, s), 3.77 (3H,
s), 6.45 (1H, d, J=3.6Hz), 7.09 (1H, d, J=3.6 Hz). IR (neat) 2974, 2937, 1647, 1475, 1416, 1385, 121
1, 1024, 985, 926, 796,739 cm-1
【0375】参考例145 アルゴン雰囲気下、N−メチル−N−メトキシ−5−ブ
ロモフラン−2−カルボキサミド(2.77g)、4−
メチルフェニルホウ酸(1.93g)及び炭酸カリウム
(3.27g)のトルエン−エタノール−水(110−
11−11ml)混合溶液を室温で1時間撹拌した。反
応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.41g)を加え、20時間加熱還流した。室温ま
で冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:5→1:2→
1:1)で分離精製し、無色の結晶としてN−メチル−
N−メトキシ−5−(4−メチルフェニル)フラン−2
−カルボキサミド(2.65g)を得た。 m.p.54-58℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.38 (3H, s), 3.38 (3H,
s), 3.82 (3H, s), 6.69(1H, d, J=3.8 Hz), 7.20-7.26
(3H, m), 7.68 (2H, d, J=8.6 Hz). IR (neat) 1632, 1487, 1381, 1032, 987, 798, 739, 5
57, 494 cm-1 元素分析 C14H15NO3 Calcd. C, 68.56 ; H, 6.16 ; N, 5.71 : Found. C, 68.22 ; H, 6.02 ; N, 5.47. 参考例146 窒素雰囲気下、N−メチル−N−メトキシ−5−(4−
メチルフェニル)フラン−2−カルボキサミド(2.5
g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、−78
℃で水素化ジイソブチルアルミニウム(1.01Mトル
エン溶液)(15ml)を加え、−78℃で10分、さ
らに0℃で15分撹拌した。反応系に1N塩酸を加え反
応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、カ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:5
→1:4)で分離精製し、粗生成物(1.49g)を得
た。粗アルデヒド(1.49g)及び(トリフェニルホ
スホルアニリデン)酢酸メチル(2.67g)のトルエ
ン(30ml)溶液を、窒素雰囲気下で1時間加熱還流
した。冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン1:9→1:5)で分離精製し、淡黄
色の結晶として(E)−3−[5−(4−メチルフェニ
ル)フラン−2−イル]アクリル酸メチル(1.63
g)を得た。 m.p. 113-115℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.38 (3H, s), 3.80 (3H,
s), 6.39 (1H, d, J=15.5 Hz), 6.68 (2H, s), 7.22 (2
H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (1H, d, J=15.5 Hz), 7.62 (2
H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1716, 1632, 1304, 1201, 1161, 798 cm-1 元素分析 C15H14O3 Calcd. C, 74.36 ; H, 5.82 : Found. C, 74.36 ; H, 5.75.
【0376】参考例147 (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)フラン−2
−イル]アクリル酸メチル(1.49g)のテトラヒド
ロフラン−エタノール(10−10ml)混合溶液に室
温で2N水酸化ナトリウム水溶液(4ml)を加え、2
4時間撹拌した。反応系に1N塩酸を賛成になるまで加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、無色
の結晶として(E)−3−[5−(4−メチルフェニ
ル)フラン−2−イル]アクリル酸(0.93g)を得
た。 m.p. 183-184℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.39 (3H, s), 6.39 (1H,
d, J=15.4 Hz), 6.70 (1H, d, J=3.4 Hz), 6.75 (1H,
d, J=3.4 Hz), 7.23 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.52 (1H, d,
J=15.4 Hz), 7.64 (1H, d, J=8.2 Hz). IR (KBr) 2964, 1678, 1624, 1419, 1308, 1261, 785 c
m-1 元素分析 C14H12O3 Calcd. C, 73.67 ; H, 5.30 : Found. C, 73.42 ; H, 5.15. 参考例148 4−ブロモ−2−チオフェンカルボキシアルデヒド
(4.77g)及び(トリフェニルホスホルアニリデ
ン)酢酸メチル(8.44g)のトルエン(50ml)
溶液を、窒素雰囲気下で3時間加熱還流した。冷却後、
水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン1:15)で分離精製し、淡黄色の結晶として(E)
−3−(4−ブロモチオフェン−2−イル)アクリル酸
メチル(5.55g)を得た。 m.p. 63-67℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.80 (3H, s), 6.25 (1H,
d, J=15.8 Hz), 7.16 (1H, d, J=0.8 Hz), 7.26 (1H,
d, J=0.8 Hz), 7.68 (1H, d, J=15.8 Hz). IR (KBr) 1713, 1630, 1304, 1257, 1165, 958, 828 cm
-1 元素分析 C8H7O2SBr Calcd. C, 38.88 ; H, 2.86 ; S, 12.98 ; Br, 32.34 : Found. C, 38.78 ; H, 2.83 ; S, 12.98 ; Br, 32.27.
【0377】参考例149 アルゴン雰囲気下、(E)−3−(4−ブロモチオフェ
ン−2−イル)アクリル酸メチル(3.0g)、4−メ
チルフェニルホウ酸(1.82g)及び炭酸カリウム
(3.36g)のトルエン−エタノール−水(120−
12−12ml)混合溶液を室温で1時間撹拌した。反
応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.42g)を加え、24時間加熱還流した。室温ま
で冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:9→1:5→
1:2)で分離精製し、淡黄色の結晶として(E)−3
−[4−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イ
ル)アクリル酸メチル(2.40g)を得た。 m.p. 116-118℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.38 (3H,
s), 3.80 (3H, s), 6.27 (1
H, d, J=15.8 Hz), 7.21 (2
H, d, J=7.8 Hz), 7.43−7.5
0 (4H, m), 7.80 (1H, d, J
=15.8 Hz). IR (KBr) 1713, 1622, 150
6, 1423, 1302, 1240, 119
2, 1159, 966, 847, 916,76
0 cm−1 元素分析 C1514S Calcd. C, 69.74 ; H, 5.46
; S, 12.41 : Found. C, 69.54 ; H, 5.47
; S, 12.24. 参考例150 (E)−3−[4−(4−メチルフェニル)チオフェン
−2−イル)アクリル酸メチル(2.40g)のテトラ
ヒドロフラン(50ml)溶液に、室温で2N水酸化ナ
トリウム水溶液(6.0ml)を加え、6日間撹拌し
た。析出した結晶をろ過によって集め、テトラヒドロフ
ランで洗浄した。結晶に1N塩酸(20ml)を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、淡黄色の
結晶として(E)−3−[4−(4−メチルフェニル)
チオフェン−2−イル]アクリル酸(1.24g)を得
た。 m.p.206-207℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.38 (3H, s), 6.28 (1H,
d, J=15.6 Hz), 7.23 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.47 (2H,
d, J=8.0 Hz), 7.49 (1H, s), 7.55 (1H, d, J=1.4 H
z), 7.90 (1H, d, J=15.6 Hz). IR (KBr) 2970, 2918, 1682, 1622, 1306, 1196, 966,
818, 764 cm-1 元素分析 C14H12O2S Calcd. C, 68.83 ; H, 4.95 ; S, 13.12 : Found. C, 68.66 ; H, 4.77 ; S, 13.08.
【0378】参考例151 窒素雰囲気下、クロロホルミル酸エチル(25.0g)
の1,2−ジクロロエタン(150ml)溶液に、0℃
で四塩化スズ(76.6g)の1,2−ジクロロエタン
(50ml)を滴下し、引き続き2−ブロモチオフェン
(22.8g)の1,2−ジクロロエタン(20ml)
溶液を滴下した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物
を激しく撹拌した氷−濃塩酸に加えて反応を停止した。
30分間撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を
飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン1:5)で分離精製し、無色の
結晶として5−(5−ブロモチオフェン−2−イル)−
5−オキソ吉草酸エチル(28.1g)を得た。 m.p. 53-54℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz),
1.97-2.12 (2H, m), 2.41 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.92 (2
H, t, J=7.3 Hz), 4.14 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.10 (1H,
d, J=4.0 Hz), 7.47 (1H, d, J=4.0 Hz). IR (KBr) 1726, 1664, 1419, 1281, 1184, 980, 812 cm
-1 元素分析 C11H13O3SBr Calcd. C, 43.29 ; H, 4.29 ; S, 10.51 ; Br, 26.18 : Found. C, 43.54 ; H, 4.20 ; S, 10.64 ; Br, 26.24. 参考例152 アルゴン雰囲気下、5−(5−ブロモチオフェン−2−
イル)−5−オキソ吉草酸エチル(10.09g)、4
−メチルフェニルホウ酸(5.39g)及び炭酸カリウ
ム(9.14g)のトルエン−エタノール−水(320
−32−32ml)混合溶液を、室温で1時間撹拌し
た。反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(1.14g)を加え8時間加熱還流した。室温ま
で冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:4→1:3→
1:2→1:1)で分離精製し、無色の結晶として5−
[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]
−5−オキソ吉草酸エチル(10.23g)を得た。 m.p. 120-121℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz),
2.01-2.15 (2H, m), 2.38 (3H, s), 2.44 (2H, t, J=7.
4 Hz), 2.97 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.15 (2H, q,J=7.2 H
z), 7.22 (2H, d, J=7.9 Hz), 7.27 (1H, d, J=4.1 H
z), 7.55 (2H, d,J=7.9 Hz), 7.68 (1H, d, J=4.1 Hz). IR (KBr) 1722, 1647, 1448, 1286, 1173, 816 cm-1 元素分析 C1820S Calcd. C, 68.33 ; H, 6.37
; S, 10.13 : Found. C, 68.40 ; H, 6.26
; S, 10.11.
【0379】参考例153 5−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イ
ル]−5−オキソ吉草酸エチル(4.50g)のトリフ
ルオロ酢酸(7.66ml)溶液に室温で、トリエチル
シラン(5.7ml)を加え、4日間撹拌した。反応系
に酢酸エチルを加えた後、飽和重曹水をアルカリ性にな
るまで加えた。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:9)で分離
精製し、粗5−[5−(4−メチルフェニル)チオフェ
ン−2−イル]吉草酸エチルを得た。粗5−[5−(4
−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]吉草酸エチ
ルのテトラヒドロフラン(50ml)溶液に室温で、1
N水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を加え、24時
間撹拌した。反応系に水を加え、ジエチルエーテルで洗
浄した。水層に1N塩酸を酸性になるまで加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ
過によって集めた。結晶をヘキサンで洗浄し、無色の結
晶として5−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン
−2−イル]吉草酸(2.88g)を得た。 m.p.124−127℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.67-1.82 (4H, m), 2.35
(3H, s), 2.36-2.45 (2H, m), 2.78-2.90 (2H, m), 6.7
3 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.07 (1H, d, J=3.6 Hz),7.15
(2H, d, J=8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 2941, 1693, 1512, 1429, 1408, 1317, 1267,
1203, 945, 797, 771 cm-1 元素分析 C16H18O2S Calcd. C, 70.04 ; H, 6.61 ; S, 11.69 : Found. C, 69.79 ; H, 6.37 ; N, 11.62. 参考例154 窒素雰囲気下、5−[5−(4−メチルフェニル)チオ
フェン−2−イル]吉草酸(2.60g)のテトラヒド
ロフラン(30ml)溶液に、室温でオキサリルクロリ
ド(1.24ml)を加え、引き続きDMFを1滴加
え、1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣を
ジクロロメタン(30ml)に溶解させ、0℃で四塩化
スズ(1.5ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反
応混合物を水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/ヘキサン1:9→1:5)で分離
精製し、淡黄色の結晶として2−(4−メチルフェニ
ル)−4−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−シクロヘプタ[b]チオフェン(2.07g)を得
た。 m.p. 82-84℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.82-2.06 (4H, m), 2.35
(3H, s), 2.71-2.78 (2H, m), 3.06-3.12 (2H, m), 7.1
7 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.44 (2H, d, J=8.2 Hz),7.57
(1H, s). IR (KBr) 2927, 1662, 1390, 1176, 810cm-1 元素分析 C16H16OS Calcd. C, 74.96 ; H, 6.29 ; S, 12.51 : Found. C, 74.89 ; H, 6.20 ; S, 12.53.
【0380】参考例155 2−(4−メチルフェニル)−4−オキソ−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−シクロヘプタ[b]チオ
フェン(2.62g)及び炭酸ジメチル(2.6ml)
のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に、室温でカリ
ウム−tert−ブトキシド(1.38g)を加え、1
時間加熱還流した。反応系にさらにカリウム−tert
−ブトキシド(1.4g)及び炭酸ジメチル(5ml)
を加え、2時間加熱還流した。室温まで冷却後、0℃で
1N塩酸(150ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下濃縮し、粗生成物(3.30g)を得
た。粗生成物(3.30g)のジクロロメタン(50m
l)溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(0.77
g)を加えた。次に、−15℃でメタノール(8ml)
を30分かけて加え、さらに2時間撹拌した。反応系に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、粗生成物(2.95g)を得た。粗生成物(2.9
5g)及びトリエチルアミン(7ml)のジクロロメタ
ン(20ml)溶液に、0℃で塩化メタンスルホニル
(1.2ml)を加え、室温で17時間撹拌した。反応
系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン1:9)で分離精製し、黄色の結晶として2−(4−
メチルフェニル)−7,8−ジヒドロ−6H−シクロヘ
プタ[b]チオフェン−5−カルボン酸メチル(884
mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.98-2.11 (2H, m), 2.36
(3H, s), 2.79 (2H, t,J=5.5 Hz), 3.09 (2H, t, J=5.6
Hz), 3.79 (3H, s), 7.08 (1H, s), 7.17 (2H,d, J=8.
1 Hz), 7.42 (2H, d, J=8.1 Hz), 7.60 (1H, s).
【0381】参考例156 2−(4−メチルフェニル)−7,8−ジヒドロ−6H
−シクロヘプタ[b]チオフェン−5−カルボン酸メチ
ル(803mg)のエタノール−テトラヒドロフラン
(5−10ml)溶液に室温で、2N水酸化ナトリウム
(2ml)を加え、5日間撹拌した。減圧下濃縮後、1
N塩酸(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。
結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し淡黄色の結晶と
して2−(4−メチルフェニル)−7,8−ジヒドロ−
6H−シクロヘプタ[b]チオフェン−5−カルボン酸
(650mg)を得た。 m.p.250-251℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.00-2.14 (2H, m), 2.36
(3H, s), 2.75-2.85 (2H, m), 3.07-3.16 (2H, m), 7.1
0 (1H, s), 7.18 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.43 (2H,d, J=
8.0 Hz), 7.72 (1H, s). IR (KBr) 2910, 2831, 1670, 1614, 1423, 1287, 1242,
810cm-1 元素分析 C17H16O2S Calcd. C, 71.80 ; H, 5.67 ; S, 11.28 : Found. C, 71.74 ; H, 5.64 ; S, 11.06. 参考例157 5−ブロモニコチン酸(5.0g)およびN−ヒドロキ
シコハク酸イミド(4.27g)のアセトニトリル(6
0ml)懸濁液に、室温で1−エチル−3−(3’−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(7.
12g)を加え30分間撹拌した。反応系にN,O−ジ
メチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(2.66g)およ
びトリエチルアミン(10ml)を加え、64時間撹拌
した。減圧下濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン2:1)で分離精製し、淡黄色
の油状物としてN−メチル−N−メトキシ−5−ブロモ
ピリジン−3−カルボキサミド(3.71g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.40 (3H, s), 3.58 (3H,
s), 8.19 (1H, dd, J=2.2, 1.8 Hz), 8.76 (1H, d, J=
2.2 Hz), 8.88 (1H, d, J=1.8 Hz). IR (neat) 1647, 1412, 1381, 1221, 1099, 1020, 982,
897, 773, 739, 969, 667, 575, 461 cm-1
【0382】参考例158 アルゴン雰囲気下、N−メチル−N−メトキシ−5−ブ
ロモピリジン−3−カルボキサミド(3.70g)、4
−メチルフェニルホウ酸(2.26g)及び炭酸カリウ
ム(4.17g)のトルエン−エタノール−水(100
−10−10ml)混合溶液を、室温で1時間撹拌し
た。反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(0.52g)を加え16時間加熱還流した。室温
まで冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:2→1:1)
で分離精製し、黄色の油状物としてN−メチル−N−メ
トキシ−5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−カ
ルボキサミド(3.97g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.42 (3H, s), 3.42 (3H,
s), 3.60 (3H, s), 7.30(2H, d, J=8.3 Hz), 7.51 (2H,
d, J=8.3 Hz), 8.20 (1H, t, J=2.1 Hz), 8.89-8.81
(2H, m). IR (neat) 1647, 1431, 1379, 1203, 982, 818, 743, 5
40, 426 cm-1 参考例159 窒素雰囲気下、N−メチル−N−メトキシ−5−(4−
メチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(3.
95g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、−
78℃で水素化ジイソブチルアルミニウム(1.01M
トルエン溶液)(30ml)を滴下し、そのままの温度
で2時間撹拌した。反応系に1N塩酸を加え反応を停止
し、酢酸エチルを加えた後1N水酸化ナトリウムを加え
アルカリ性にした。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:2→
1:1)で分離精製し、無色の結晶として5−(4−メ
チルフェニル)ピリジン−3−カルボキシアルデヒド
(1.82g)を得た。 m.p. 60-61℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.43 (3H, s), 7.33 (2H,
d, J=7.8 Hz), 7.54 (2H, d, J=7.8 Hz), 8.33 (1H, d
d, J=2.2, 2.0 Hz), 9.03 (1H, d, J=2.0 Hz), 9.07 (1
H, d, J=2.2 Hz), 10.19 (1H, s). IR (KBr) 1701, 1186, 818, 725, 806 cm-1 元素分析 C13H11NO Calcd. C, 79.17 ; H, 5.62 ; N, 7.10 : Found. C, 79.24 ; H, 5.64 ; N, 7.01.
【0383】参考例160 5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−カルボキシ
アルデヒド(1.82g)及び(トリフェニルホスホル
アニリデン)酢酸メチル(3.46g)のトルエン(2
0ml)溶液を、窒素雰囲気下で4時間加熱還流した。
冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン1:2→1:1)で分離精製し、無色の結晶
として(E)−3−[5−(4−メチルフェニル)ピリ
ジン−3−イル]アクリル酸メチル(2.34g)を得
た。 m.p. 141-144℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.43 (3H, s), 3.84 (3H,
s), 6.59 (1H, d, J=16.0 Hz), 7.32 (2H, d, J=7.9 H
z), 7.50 (2H, d, J=7.9 Hz), 7.76 (1H, d, J=16.0 H
z), 7.98 (1H, dd, J=2.2, 2.0 Hz), 8.70 (1H, d, J=
2.0 Hz), 8.82 (1H,d, J=2.2 Hz). IR (KBr) 1718, 1639, 1431, 1335, 1196, 1176, 995,
816 cm-1 元素分析 C16H15NO2 Calcd. C, 75.87 ; H, 5.97 ; N, 5.53 : Found. C, 75.82 ; H, 5.86 ; N, 5.47. 参考例161 (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−
3−イル]アクリル酸メチル(2.25g)のテトラヒ
ドロフラン(20ml)溶液に、室温で1N水酸化ナト
リウム水溶液(11ml)を加え、5日間撹拌した。反
応系に1N塩酸(12ml)を加え、減圧下濃縮して生
じた結晶をろ過によって集めた。結晶を水およびジエチ
ルエーテルで洗浄し、無色の結晶として(E)−3−
[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]ア
クリル酸(1.92g)を得た。 m.p. 208-211℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.37 (3H, s), 6.85 (1
H, d, J=16.2 Hz), 7.33(2H, d, J=8.6 Hz), 7.66-7.74
(3H, m), 8.40-8.45 (1H, m), 8.81 (1H, d, J=1.8 H
z), 8.89 (1H, d, J=2.2 Hz). IR (KBr) 3030, 1672, 1635, 1435, 1331, 1302, 987,
820 cm-1 元素分析 C15H13NO2 Calcd. C, 75.30 ; H, 5.48 ; N, 5.85 : Found. C, 74.99 ; H, 5.39 ; N, 5.94.
【0384】参考例162 DMF(7.18ml)に0℃で塩化ホスホリル(8.
64ml)を滴下し、室温で30分間撹拌した。次に、
0℃でアセト酢酸メチル(10ml)を加え、室温で2
時間撹拌した。再び0℃に冷却し、4−ブロモアニリン
(16.78g)を加え、90℃で4時間撹拌した。反
応系にクロロホルムを加えた後8N水酸化ナトリウム水
溶液で中和した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
1:2)及び再結晶(酢酸エチル−ヘキサン)によって
精製し、淡黄色の結晶として6−ブロモ−2−メチルキ
ノリン−3−カルボン酸メチル(6.02g)を得た。 m.p. 150-151℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.97 (3H, s), 3.99 (3H,
s), 7.84 (1H, dd, J=9.0, 2.0 Hz), 7.92 (1H, d, J=
9.0 Hz), 8.02 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.65 (1H, s). IR (KBr) 1726, 1423, 1396, 1277, 1238, 1219, 1134,
1074, 829 cm-1 元素分析 C12H10NO2Br Calcd. C, 51.45 ; H, 3.60 ; N, 5.00 : Found. C, 51.57 ; H, 3.55 ; N, 5.17. 参考例163 アルゴン雰囲気下、6−ブロモ−2−メチルキノリン−
3−カルボン酸メチル(1.22g)、4−メチルフェ
ニルホウ酸(0.65g)及び炭酸カリウム(1.18
g)のトルエン−エタノール−水(40−4−4ml)
混合溶液を、室温で1時間撹拌した。反応系にテトラキ
ストリフェニルホスフィンパラジウム(0.15g)を
加え18時間加熱還流した。室温まで冷却後、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/ヘキサン1:1)で分離精製し、無色の結晶とし
て6−(4−メチルフェニル)−2−メチルキノリン−
3−カルボン酸メチル(1.27g)を得た。 m.p. 84-87℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.43 (3H, s), 3.01 (3H,
s), 4.00 (3H, s), 7.32(2H, d, J=8.0 Hz), 7.61 (2H,
d, J=8.0 Hz), 8.01-8.12 (3H, m), 8.79 (1H,s). IR (KBr) 1732, 1440, 1277, 1213, 1068, 814 cm-1 元素分析 C19H17NO2 Calcd. C, 78.33 ; H, 5.88 ; N, 4.81 : Found. C, 77.98 ; H, 6.02 ; N, 4.75.
【0385】参考例164 6−(4−メチルフェニル)−2−メチルキノリン−3
−カルボン酸メチル(0.99g)のテトラヒドロフラ
ン−エタノール(5−5ml)混合溶液に、室温で2N
水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、2日間撹拌
した。反応系に1N塩酸(4ml)を加え、減圧下濃縮
して生じた結晶をろ過によって集めた。結晶を水、エタ
ノール及びジエチルエーテルで洗浄し無色の結晶として
6−(4−メチルフェニル)−2−メチルキノリン−3
−カルボン酸(648mg)を得た。 m.p. 273℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.38 (3H, s), 2.89 (3
H, s), 7.34 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.74 (2H, d, J=8.3
Hz), 8.02 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.15 (1H, dd, J=8.8,
2.1 Hz), 8.37 (1H, d, J=2.1 Hz), 8.90 (1H, s). IR (KBr) 2918, 1703, 1570, 1495, 1257, 1227, 1180,
1151, 1065, 812, 770cm-1 元素分析 C18H15NO2 Calcd. C, 77.96 ; H, 5.45 ; N, 5.05 : Found. C, 77.74 ; H, 5.34 ; N, 5.12. 参考例165 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(1.0
g)、4−メチルチオフェニルホウ酸(622mg)及
び炭酸カリウム(0.93g)のトルエン−エタノール
−水(30−3−3ml)混合溶液を、室温で1時間撹
拌した。反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(117mg)を加え16時間加熱還流した。
さらに反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム(0.13g)を加え、24時間加熱還流した。
室温まで冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:10)で
分離精製し、無色の結晶として7−(4−メチルチオフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボン酸エチル(442mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36 (3H, t, J=7.0 Hz),
2.52 (3H, s), 3.00 (2H, t, J=4.8 Hz), 4.29 (2H, q,
J=7.0 Hz), 4.30 (2H, t, J=4.8 Hz), 7.04 (1H, d, J
=8.4 Hz), 7.32 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.42-7.54 (4H,
m), 7.65 (1H, brs). IR (KBr) 1705, 1489, 1302, 1250, 1230, 1200, 1090,
1063, 1011, 813 cm-1
【0386】参考例166 7−(4−メチルチオフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(132
mg)のエタノール−テトラヒドロフラン(5−5m
l)混合溶液に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液
(1.0ml)を加え、20時間撹拌した。減圧下濃縮
後、残渣に1N塩酸(2ml)を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮して生じた結晶をろ過によって
集め、無色の結晶として7−(4−メチルチオフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸(113mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.51 (3H, s,), 2.89 (2
H, t, J=4.4 Hz), 4.25(2H, t, J=4.4 Hz), 7.04 (1H,
d, J=8.4 Hz), 7.33 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.58(1H, dd,
J=8.4, 2.4 Hz), 7.61-7.70 (3H, m), 7.80 (1H, d, J
=2.4 Hz). IR (KBr) 2974, 1689, 1493, 1263, 1213, 1169, 1020,
833 cm-1
【0387】参考例167 4-ニトロベンジルアルコール(50 g, 0.326 mol)の酢酸
エチル(EtOAc)溶液(200 ml)に、室温撹拌下、3,4-ジヒ
ドロピラン(35.7 ml, 0.392 mol), CSA(カンファースル
ホン酸) (379 mg, 1.63 mmol)を加え、室温にて1時間
撹拌した。反応終了後、飽和NaHCO3水溶液で中和し、分
液後、酢酸エチル層をMgSO4で乾燥し減圧濃縮した。得
られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、4-(2-テトラヒドロピラニルオキシメチル)ニ
トロベンゼン(74.5 g, 96%)をシロップとして得た。1 H-NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 1.55-2.05 (6H, m), 3.51
-3.62 (1H, m), 3.83-3.94 (1H, m) , 4.61 (1H, d, J=
13.6Hz), 4.74 (1H, t, J=3.2Hz), 4.93 (1H, d,J=13.4
Hz), 7.51-7.56 (2H, d, J=8.8Hz), 8.18-8.24 (2H,
m).
【0388】参考例168 4-(2-テトラヒドロピラニルオキシメチル)ニトロベン
ゼン(59.7 g, 0.256 mol)のエタノール(EtOH)溶液(300
ml)に、窒素気流下、室温にて10% Pd/C(5.97 g) を加え
た後、水素置換し、室温にて24時間撹拌した。反応終了
後、触媒を廬別し、得られた有機層を減圧濃縮した。得
られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、4-(2-テトラヒドロピラニルオキシメチル)アニ
リン(39.7 g, 76%)をシロップとして得た。1 H-NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 1.45-1.95 (6H, m), 3.00
-3.60 (3H, br m), 3.87-4.14 (1H, m), 4.39 (1H, d,
J=11.4Hz), 4.68 (1H, d, J=11.4Hz), 4.71 (1H,m), 6.
65-6.69 (2H, m), 7.15-7.19 (2H , m).
【0389】参考例169 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(35.0 g, 0.1
26 mol)のテトラヒドロフラン(THF)(280 ml)溶液に、0
℃にて (COCl)2(21.9 ml, 0.251 mol)および DMF (0.7
ml)を加え、窒素気流下室温にて4時間撹拌した。反応
終了後、溶媒を留去して得られる残留物にTHF (315 ml)
を加え、この酸クロリド溶液に、4−(2−テトラヒ
ドロピラニルオキシメチル)アニリン(28.1 g, 0.138 m
ol)とトリエチルアミン(Et3N)(26.3ml, 0.189 mol)の T
HF (105 ml) 溶液を 0℃ にて滴下し、窒素気流下室温
にて2時間撹拌した。反応終了後、水を加え酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和 NaCl水溶液で洗浄後、MgSO4
で乾燥した。溶媒を留去して得られる残留物をメタノー
ル(MeOH)(470 ml)に溶かし、室温にて6N HCl (5.9 ml)
を滴下し 1時間撹拌した。反応終了後、飽和NaHCO3
溶液にて中和後、溶媒を除去して得られる残留物を水、
続いてアセトン/イソプロピルエーテル(10:1; 60 m
l)にて洗浄し、生成した沈殿物をろ取した。沈殿物をT
HF溶液とし、MgSO4で乾燥後、溶媒を留去して得られ
る粉末をヘキサン:酢酸エチル (10:1; 50 ml) で2
回洗浄し、N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−2−
(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド(26.8 g, 56
%)を白色粉末として得た。1 H-NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 2.10-2.22 (2H, m), 2.39
(3H, s), 2.71 (2H, brt, J=6.4), 2.84-2.91 (2H,
m), 4.67 (2H, s), 7.20-7.26 (2H, m), 7.33-7.51 (7
H, m), 7.61 (2H, d, J=8.4), 7.71 (1H, br s).
【0390】参考例170 N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−2−(4−メチ
ルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロ
ヘプテン−8−カルボキサミド(10.0 g, 26.1mmol)とピ
リジン(0.1 ml)のクロロホルム(150 ml)溶液に、塩化チ
オニル(3.4 ml, 39.2 mmol)のクロロホルム(90 ml)溶液
を滴下し、窒素気流下室温にて17時間撹拌した。反応
終了後、水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を飽
和食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去して得られる粉末をヘキサンで洗浄し、
N−(4−クロロメチルフェニル)−2−(4−メチルフ
ェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプ
テン−8−カルボキサミド (10.2 g, 97%)を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 2.05−2.21
(2H, m), 2.40 (3H, s), 2.
71 (2H, brt, J=6.4), 2.84
−2.91 (2H, m), 4.58 (2H,
s), 7.20−7.27 (2H, m), 7.
35−7.52 (7H, m), 7.59−7.6
5 (2H, m), 7.71 (1H, br
s). Anal. for C2624NOCl・0.25
O: Calcd: C; 76.83, H; 6.08,
N; 3.45. Found: C; 76.55, H; 6.00,
N; 3.53.
【0391】参考例171 テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(60 g, 0.6 mo
l)と水(5 ml)の DMF(70ml, 0.90 mol)溶液にギ酸 (46 m
l, 1.2 mol)を加え、140℃にて23時間加熱した。反応
終了後、還流装置を蒸留装置に変え、蒸留にて粗アミン
(74.6 g)を得た。 沸点 117 - 123 ℃ (27 mm)。 この粗アミン(30 g)の水溶液 (100 ml)に6N HCl(5 滴)
を加えジクロロメタンで二回洗浄した。水層を水酸化ナ
トリウムで pH 11 とし、NaCl を加えジクロロメタンで
三回抽出した。有機層を炭酸カリウムで乾燥後、溶媒を
留去した。残留物を蒸留にて精製し、N,N-ジメチル−
N−テトラヒドロピラン−4−イルアミン(10.4 g, 29%)
を無色油状物として得た。 沸点 75-82 ℃(29 mm)。1 H-NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 1.40-1.82 (4H, m), 2.28
(6H, s), 2.25-2.40 (1H, m), 3.37 (2H, ddd, J=11.
8, 11.8 and 2.2), 3.97-4.05 (2H, m).
【0392】参考例172 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.6 g, 2.1 mmol)
のテトラヒドロフラン懸濁液 (10 ml) に0℃にてオキ
ザリルクロリド(0.33 ml, 4.3 mmol)とN,N−ジメチル
ホルムアミド (1滴) を加え、室温にて2.5時間撹拌
した。溶媒を留去後、テトラヒドロフラン溶液 (6 ml)
とし、この溶液に、4−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)アニリン(0.56 g, 2.4 mmol)とトリエチル
アミン(0.36 ml, 2.6 mmol)のテトラヒドロフラン溶液
(2 ml)を0℃にて滴下し、室温にて16時間撹拌した。
反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、ヘキサン:酢酸エチル(5:1)溶出部
よりアミド(1.1 g)を得た。本成績体をアセトン溶液(8
ml)とし6N塩酸を滴下した。1時間撹拌後、1%炭酸
水素ナトリウム(100 ml)とジイソプロピルエーテル(100
ml)を加え、沈殿物をろ取した。アセトン溶液とした
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得ら
れる粉末をアセトン−ジイソプロピルエーテルより再結
晶し、N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.87 g)を無色結晶
として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.39 (3H, s), 3.08 (2H, br t, J=
4.4), 4.36 (2H, t, J=4.4), 4.68 (2H, s), 7.06 (2H,
d, J=8.4), 7.18-7.61 (10H, m), 7.24 (2H, d,J=8.
4). Anal. for C25H23NO3: Calcd: C; 77.90, H; 6.01, N; 3.63. Found: C; 77.91, H; 6.10, N; 3.55.
【0393】参考例173 N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(412 mg, 1.07 mmol)とピリ
ジン(1滴)のクロロホルム溶液(5 ml)にチオニルクロリ
ド(0.14 ml, 1.61mmol)を滴下した。2時間撹拌後、水
で希釈しクロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウムで洗浄した。溶媒を留去し
て得られる粉末をヘキサン−酢酸エチル(1:1)で洗
浄し、N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(380 mg, 88%)を無色粉末
として得た。 融点164℃1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.29 (3H, s),
3.07 (2H, t, J=4.8), 4.36
(2H, t, J=4.8), 4.59 (2
H, s), 7.05 (1H, d, J=8.
2), 7.22−7.26 (2H, m), 7.
36−7.52 (6H, m), 7.57−7.6
2 (3H, m). Anal. for C2522NOCl: Calcd: C; 74.34, H; 5.49,
N; 3.47. Found: C; 74.00, H; 5.42,
N; 3.29.
【0394】参考例174 1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(3.
82 g, 24.6 mmol)とジメチルアミン塩酸塩(2.00 g, 24.
6 mmol)の1,2−ジクロロエタン懸濁液(50 ml)にトリ
エチルアミン(4.2 ml, 29.6 mmol)とDBU(1,8-diazab
icyclo[5.4.0]-7-undecene) (4.4 ml)滴下し10分撹拌
後、トリアセトキシボロヒドリド(7.68 g, 34.4 mmol)
を加え、4.5時間撹拌した。沈殿物をろ別し、ろ液を
濃縮して粗成績体 (6.34 g) を得た。この粗成績体を水
(10 ml)に溶解後、濃塩酸(6 ml)を滴下し48時間撹拌
した。反応液を水で希釈し、エーテルで2回洗浄後、水
層を水酸化ナトリウムで塩基性にし、エーテルで2回抽
出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、炭酸カリウムで
乾燥し、蒸留にて精製し、4−ジメチルアミノシクロヘ
キサノン(0.59 g, 17%)を得た。 沸点142−5℃1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.69-2.13 (4H, m), 2.32 (6H, s),
2.20-2.41 (2H, m), 2.44-2.64 (3H, m).
【0395】参考例175 7−(4−エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(2.38 g)
のTHF(50 ml)溶液に、室温でオキサリルクロ
リド(1.4 ml)およびDMF(2滴)を加え、1
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF
(50 ml)に溶解させ、0℃でトリエチルアミン
(2.1 ml)および4−アミノベンジロキシ−te
rt−ブチルジメチルシラン(2.00 g)のTHF
(10 ml)溶液を滴下し、室温で18時間撹拌し
た。反応系を水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機相
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=1:4)で分離精製し、淡黄色の結
晶(3.99 g)を得た。得られた結晶(3.99
g)のアセトン(50 ml)溶液に溶解し、室温で6
N塩酸(1.3 ml)を加え、1時間撹拌した。反応
系に5%炭酸水素ナトリウム水溶液(15 ml)及び
ジイソプロピルエーテル(100 ml)を加えた後、
析出物をろ過によって集め、水及びジイソプロピルエー
テルで洗浄した。得られた固体をTHFに溶解させ、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた結晶
を再結晶(THF)によって精製し、無色の結晶として
7−(4−エトキシフェニル)−N−(4−ヒドロキシ
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(2.65 g)を得た。 m.p. 208-210 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 H
z), 2.93-3.03 (2H, m), 4.06 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.4
5 (2H, br s), 5.01-5.18 (1H, m), 6.98-7.05 (3H,
m), 7.25-7.34 (3H, m), 7.49-7.71 (6H, m), 9.92 (1
H, s). IR (KBr)ν: 3363, 3290, 1659, 1612, 1525, 1493, 12
42, 1227, 825 cm-1 元素分析 C26H25NO4 Calcd: C, 75.16 ; H, 6.06 ; N, 3.37 Found: C, 75.16 ; H, 6.08 ; N, 3.31.
【0396】参考例176 7−(4−エトキシフェニル)−N−(4−ヒドロキシ
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(2.55 g)及びピリ
ジン(2滴)のクロロホルム(50 ml)懸濁液に、
室温で塩化チオニル(0.8 ml)を加え、20時間
撹拌した。反応系に水を加えた後、THFを加え酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、得られた固体を
THF及び酢酸エチルに溶解させた。減圧下濃縮して生
じた結晶をろ過によって集め、結晶をジイソプロピルエ
ーテルで洗浄し、N−(4−クロロメチルフェニル)−
7−(4−エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(2.42
g)を無色の結晶として得た。 m.p. 187-189 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 H
z), 2.93-3.04 (2H, m), 4.06 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.2
3-4.34 (2H, m), 4.74 (2H, s), 6.98-7.06 (3H, m),
7.35-7.42 (3H, m), 7.52 (1H, dd, J=8.4, 2.2 Hz),
7.59 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.70-7.74 (3H, m), 10.04
(1H, s). IR (KBr)ν: 3400, 1659, 1610, 1525, 1493, 1242, 10
47, 822 cm-1 元素分析 C26H24NO3Cl Calcd: C, 71.97 ; H, 5.57 ; N, 3.23 Found: C, 71.96 ; H, 5.54 ; N, 3.04.
【0397】実施例227(化合物227の製造) 7−(4−エトキシフェニル)−N−[4−[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(111 mg)のDMF
(5 ml)溶液に、室温でヨウ化メチル(0.04 m
l)を加え、8時間撹拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチ
ルを加えて生じた固体をろ過によって集めた。再結晶
(エタノール−酢酸エチル)によって精製し、淡黄色の
結晶としてヨウ化ジメチル−[4−N−[7−(4−エ
トキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボニル]アミノベンジル]−4−テト
ラヒドロピラニルアンモニウム(97 mg)を得た。 m.p. 152-158 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.41 (3H, t, J=7.0 Hz),
1.68-1.98 (2H, m), 2.10-2.26 (2H, m), 2.94 (6H,
s), 2.98-3.08 (2H, m), 3.35-3.59 (3H, m), 3.96-4.1
6 (2H, m), 4.03 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.19-4.31 (2H,
m), 4.84 (2H, s),6.91 (2H, d, J=8.8 Hz), 6.97 (1H,
d, J=8.4 Hz), 7.38 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz), 7.44-
7.57 (5H, m), 7.69 (1H, d, J=2.2 Hz), 7.80 (2H, d,
J=8.4 Hz),8.01 (1H, s). IR (KBr)ν: 3440, 1657, 1605, 1520, 1491, 1317, 12
40 cm-1 元素分析 C3339I・1.0HO Calcd: C, 58.93 ; H, 6.14
; N, 4.16 Found: C, 58.86 ; H, 6.18
; N, 4.19.
【0398】実施例228(化合物228の製造) 7−(4−エチルフェニル)−N−[4−[N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(125 mg)のDMF
(5 ml)溶液に、室温でヨウ化メチル(0.04 m
l)を加え、20時間撹拌した。減圧下濃縮し、酢酸エ
チルを加えて生じた固体をろ過によって集めた。再結晶
(アセトン−ジエチルエーテル→エタノール−ジエチル
エーテル)によって精製し、淡黄色の結晶としてヨウ化
ジメチル−[4−N−[7−(4−エチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
ニル]アミノベンジル]−4−テトラヒドロピラニルア
ンモニウム(68 mg)を得た。 m.p. 156-160 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ: 1.25 (3H, t, J=7.6 Hz),
1.69-1.93 (2H, m), 2.13-2.28 (2H, m), 2.66 (2H, q,
J=7.6 Hz), 2.95 (6H, s), 3.00-3.09 (2H, m),3.39-
3.56 (2H, m), 4.02-4.34 (5H, m), 4.86 (2H, s), 6.9
9 (1H, d, J=8.4Hz), 7.18-7.28 (3H, m), 7.39-7.56
(5H, m), 7.69-7.73 (1H, m), 7.79 (2H,d, J=8.8 Hz),
8.78 (1H, s). IR (KBr)ν: 3429, 1657, 1301, 1520, 1491, 1412, 13
19, 1244, 827 cm-1 元素分析 C33H39N2O3I・1.0H2O Calcd: C, 60.37 ; H, 6.29 ; N, 4.27 Found: C, 60.40 ; H, 6.24 ; N, 4.10.
【0399】実施例229(化合物229の製造) N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(113.6 m
g)のDMF(5 ml)溶液に、室温でヨウ化メチル
(0.04 ml)を加え、24時間撹拌した。減圧下
濃縮し、酢酸エチルを加えて生じた固体をろ過によって
集めた。再結晶(アセトン−ジエチルエーテル→エタノ
ール−ジエチルエーテル)によって精製し、淡黄色の結
晶としてヨウ化ジメチル−[4−N−[7−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボニル]アミノベンジル]−
4−テトラヒドロピラニルアンモニウム(99 mg)
を得た。 m.p. 213 ℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.42-1.66 (2H, m), 1.7
5-1.88 (2H, m), 2.55 (6H, s), 2.62-2.72 (2H, m),
2.94-3.35 (3H, m), 3.68-3.81 (2H, m), 3.96-4.08 (2
H, m), 4.13 (2H, s), 6.80 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.05
(1H, s), 7.21 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.34-7.40 (1H,
m), 7.44-7.63 (7H, m), 9.89 (1H, s). IR (KBr)ν: 3277, 1649, 1510, 1520, 1491, 1325, 12
55, 1120, 843 cm-1 元素分析 C32H34N2O3F3I・0.2H2O Calcd: C, 56.35 ; H, 5.08 ; N, 4.11 Found: C, 56.21 ; H, 5.16 ; N, 4.11.
【0400】参考例177 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(30.8 g)、1,
4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(2
5.4 g)およびトリエチルアミン(23 ml)を
1,2−ジクロロエタン(400 ml)に懸濁し、氷冷
下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(50.9
g)を加え、窒素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌し
た。氷冷下、37%ホルマリン(14.6 ml)、ト
リアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(50.9 g)
を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。炭酸水素
ナトリウム水溶液を用いて中和後、1,2−ジクロロエ
タンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
黄色固体(47.5 g)を得た。44 gを酢酸(66
0 ml)に溶かし、還元鉄(32 g)を少量ずつ加
え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを
加え、析出物をろ去した。ろ液を炭酸カリウム水溶液を
用いてアルカリ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ト
リエチルアミン/メタノール)で精製し、4−((N−
(4,4−エチレンジオキシシクロヘキシル)−N−メ
チル)アミノメチル)アニリン(34.1 g)を茶色
オイルとして得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.36-1.93 (8H, m), 2.17 (3H, s),
2.43-2.57 (1H, m), 3.46 (2H, s), 3.60 (2H, br), 3.
94 (4H, s), 6.64 (2H, d, J=8.4Hz), 7.09 (2H,d, J=
8.4Hz). IR(neat)ν: 2946, 1615cm-1.
【0401】実施例230(化合物230の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(17.0 g)を
ジクロロメタン(400 ml)に懸濁し、氷冷下、オ
キサリルクロリド(10.3 ml)、ジメチルホルム
アミド(触媒量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒
を留去後、テトラヒドロフラン(300ml)に溶か
し、4−((N−(4,4−エチレンジオキシシクロヘ
キシル)−N−メチル)アミノメチル)アニリン(1
6.75 g)とトリエチルアミン(25 ml)のテト
ラヒドロフラン(200 ml)溶液中に氷冷下、滴下
した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し粗結晶を得た。酢酸エチル
から再結晶し、N−(4−((N−(4,4−エチレン
ジオキシシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(17.1 g)を無色結晶として得た。 mp 192-193℃.1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.48-1.86 (8H, m), 2.20 (3H, s),
2.39 (3H, s), 2.45-2.60 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.
5Hz), 3.56 (2H, s), 3.95 (4H, s), 4.36 (2H,t, J=4.
5Hz), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.23-7.33 (4H, m), 7.
44-7.56 (7H, m). IR(KBr)ν: 2948, 1651cm-1. Anal. for C34H38N2O4: Calcd: C, 75.81; H, 7.11; N, 5.20. Found: C, 75.51; H, 6.99; N, 5.29.
【0402】実施例231(化合物231の製造) N−(4−((N−(4,4−エチレンジオキシシクロ
ヘキシル)−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−
7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(17.1
g)を酢酸(100 ml)および1N塩酸(200 m
l)に溶かし、100℃、1.5時間加熱撹拌した。濃
縮後、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し粗結晶を得た。酢酸エチル−メタノールか
ら再結晶し、N−(4−((N−(4−オキソシクロヘ
キシル)−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(12 g)を無
色結晶として得た。 mp 149-150℃.1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.78-2.13 (4H, m), 2.23 (3H, s),
2.25-2.35 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.45-2.57 (2H,
m), 2.84-2.94 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=4.4Hz),3.59
(2H, s), 4.35 (2H, t, J=4.4Hz), 7.06 (1H, d, J=8.0
Hz), 7.22-7.34 (4H, m), 7.43-7.57 (6H, m), 7.65 (1
H, s). IR(KBr)ν: 2946, 1713cm-1. Anal. for C32H34N2O3 Calcd: C, 77.70; H, 6.93; N, 5.66. Found: C, 77.45; H, 6.78; N, 5.65.
【0403】参考例178 2−ブロモ−8,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘ
プテン−8−カルボン酸メチル(0.5 g)、4−
(1−ピロリジニル)フェニルほう酸(0.37g)、
1M炭酸カリウム水溶液(6 ml)、エタノール(6
ml)にトルエン(50 ml)を加え、アルゴン雰囲
気下、室温で30分間撹拌した。テトラキストリフェニ
ルホスフィンパラジウム(0.08 g)を加え、6時
間還流した。酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、無色結晶
(0.48 g)を得た。1N水酸化ナトリウム水溶液
(15 ml)、メタノール(50 ml)、テトラヒド
ロフラン(50 ml)に溶かし、室温で一晩撹拌し
た。濃縮後、塩酸を用いて中和し、析出した2−(4−
(1−ピロリジニル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−
5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.4
6 g)を淡黄色結晶として得た。 mp 242-243℃(dec.).1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.93-2.00 (6H ,m), 2.56 (2H, t,
J=5.8Hz), 2.76-2.82 (2H, m), 3.23-3.35 (4H, m),
6.60 (2H, d, J=8.8Hz), 7.20 (1H, d, J=8.2Hz),7.44
(1H, dd, J=1.0, 8.2Hz), 7.53 (2H, d, J=8.8Hz), 7.5
6 (1H, d, J=1.0Hz), 7.69 (1H, s). Anal. for C22H23NO2・0.1H2O: Calcd: C, 78.82; H, 6.98; N, 4.18. Found: C, 78.92; H, 6.95; N, 4.15.
【0404】実施例232(化合物232の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.39 g)を2−(4−(1−
ピロリジニル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−
ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.45
g)と4−(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル)アニリン(0.33 g)と
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.18 g)の
ジメチルホルムアミド(20 ml)溶液中に氷冷下加
えた。窒素雰囲気下、室温に戻し、4−ジメチルアミノ
ピリジン(触媒量)と、トリエチルアミン(0.56
ml)を加え、一晩撹拌した。水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール
/トリエチルアミン)により精製し、粗結晶を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶して、2−(4−(1−
ピロリジニル)フェニル)−N−(4−((N−テトラ
ヒドロピラン−4−イル−N−メチル)アミノメチル)
フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘ
プテン−8−カルボキサミド(0.28 g)を無色結
晶として得た。 mp 124-125℃.1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.66-1.77 (4H, m), 1.99-2.06 (4H,
m), 2.11-2.18 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.55-2.75 (3
H, m), 2.84-2.90 (2H, m), 3.30-3.44 (6H, m),3.58
(2H, s), 4.00-4.14 (2H, m), 6.64 (2H, d, J=9.0Hz),
7.19 (1H, d, J=8.0Hz), 7.31 (2H, d, J=8.5Hz), 7.3
9-7.51 (4H, m), 7.57 (2H, d, J=8.5Hz),7.64 (1H,
s). IR(KBr)ν: 2946, 2843, 1651, 1611cm-1. Anal. for C35H41N3O2・0.2H2O Calcd: C, 77.95; H, 7.74; N, 7.79. Found: C, 77.76; H, 7.59; N, 7.79.
【0405】参考例179 p−ニトロベンズアルデヒド(5 g)、3−アミノ−
1−プロパノール(2.5 g)を1,2−ジクロロエタ
ン(50 ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水
素化ほう素ナトリウム(9.8 g)を加え、窒素雰囲
気下、室温で5時間撹拌した。氷冷下、37%ホルマリ
ン(3 ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウ
ム(9.8 g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。水を加え、濃縮後、水酸化ナトリウム水溶液を
用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)により
精製し、黄色オイル(5.0 g)を得た。2.5gを
エタノール(50 ml)に溶かし、5%パラジウム炭
素(0.2 g)を用いて、1.5時間、接触還元し
た。触媒をろ去後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラム(酢酸エチル/メタノール/トリエチルアミン)に
より精製し、4−((N−3−ヒドロキシプロピル−N
−メチル)アミノメチル)アニリン(1.5g)を淡黄
色オイルとして得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.67-1.78 (2H, m), 2.21 (3H, s),
2.62 (2H, t, J=5.5Hz),3.41 (2H, s), 3.65 (2H, br),
3.77 (2H, t, J=5.1Hz), 6.65 (2H, d, J=8.4Hz), 7.0
7 (2H, d, J=8.4Hz). IR(neat)ν: 3347, 2948, 2799, 1615cm-1.
【0406】実施例233(化合物233の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.3
g)をジクロロメタン(5 ml)に懸濁し、氷冷下、
オキサリルクロリド(0.28 ml)、ジメチルホル
ムアミド(触媒量)を加え、室温で1.5時間撹拌し
た。溶媒を留去後、テトラヒドロフラン(15ml)に
溶かし、4−((N−3−ヒドロキシプロピル−N−メ
チル)アミノメチル)アニリン(0.23 g)とトリ
エチルアミン(0.45 ml)のテトラヒドロフラン
(15 ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
メタノール/トリエチルアミン)により精製し、粗結晶
を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、N−(4
−((N−3−ヒドロキシプロピル−N−メチル)アミ
ノメチル)フェニル)−2−(4−メチルフェニル)−
6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−
カルボキサミド(0.32 g)を無色結晶として得
た。 mp 139-140℃.1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.72-1.81 (2H, m), 2.13-2.19 (2H,
m), 2.25 (3H, s), 2.40 (3H, s), 2.63-2.75 (4H,
m), 2.86-2.92 (2H, m), 3.53 (2H, s), 3.79 (2H,t, J
=5.4Hz), 7.21-7.32 (3H, m), 7.42-7.52 (6H, m), 7.5
8 (2H, d, J=8.4Hz), 7.66 (1H, s). IR(KBr)ν: 2936, 1651cm-1. Anal. for C30H34N2O2・0.5H2O: Calcd: C, 77.72; H, 7.61; N, 6.04. Found: C, 77.94; H, 7.62; N, 6.15.
【0407】実施例234(化合物234の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.4 g)をジ
クロロメタン(12 ml)に懸濁し、氷冷下、オキサ
リルクロリド(0.37 ml)、ジメチルホルムアミ
ド(触媒量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留
去後、テトラヒドロフラン(15 ml)に溶かし、4
−((N−3−ヒドロキシプロピル−N−メチル)アミ
ノメチル)アニリン(0.33 g)とトリエチルアミ
ン(0.6 ml)のテトラヒドロフラン(15 ml)
溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩
撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール/トリ
エチルアミン)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶し、N−(4−((N−3−ヒ
ドロキシプロピル−N−メチル)アミノメチル)フェニ
ル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.3
9 g)を無色結晶として得た。 mp 119-120℃.1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.68-1.80 (2H, m), 2.24 (3H, s),
2.39 (3H, s), 2.65 (2H, t, J=5.8Hz), 3.07 (2H, t,
J=4.6Hz), 3.52 (2H, s), 3.77 (2H, t, J=5.2Hz), 4.3
5 (2H, t, J=4.6Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22-7.
31 (3H, m), 7.43-7.52 (5H, m), 7.57 (2H, d, J=8.4H
z), 7.78 (1H,s). IR(KBr)ν: 3287, 2948, 1649cm-1. Anal. for C29H32N2O3・0.2H2O: Calcd: C, 75.69; H, 7.10; N, 6.09. Found: C, 75.58; H, 6.93; N, 6.08.
【0408】実施例235(化合物235の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.3 g)をジク
ロロメタン(10 ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリ
ルクロリド(0.27 ml)、ジメチルホルムアミド
(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去
後、テトラヒドロフラン(15 ml)に溶かし、4−
(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル)アニリン(0.25 g)とトリエチル
アミン(0.42 ml)のテトラヒドロフラン(15
ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
し、7−(4−メチルフェニル)−N−(4−((N−
テトラヒドロピラン−4−イル−N−メチル)アミノメ
チル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエ
ピン−4−カルボキサミド(0.45 g)を無色結晶
として得た。 mp 177-178℃.1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.63-1.77 (4H, m), 2.21 (3H, s),
2.40 (3H, s), 2.57-2.70 (1H, m), 3.08 (2H, t, J=5.
8Hz), 3.26-3.44 (4H, m), 3.57 (2H, s), 4.01-4.11
(2H, m), 7.24-7.34 (3H, m), 7.40-7.57 (8H, m), 7.7
0 (1H, s). IR(KBr)ν: 2949, 1651cm-1. Anal. for C31H34N2O2S・0.3H2O: Calcd: C, 73.86; H, 6.92; N, 5.56. Found: C, 73.93; H, 6.73; N, 5.82.
【0409】実施例236(化合物236の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.25
g)のジクロロメタン(6 ml)懸濁液に氷冷下、オ
キサリルクロリド(0.24 ml)、ジメチルホルム
アミド(触媒量)を加え、室温で1.5時間撹拌した。
溶媒を留去後、テトラヒドロフラン(15ml)に溶か
し、4−((N−メチル−N−(ペンタン−3−イ
ル))アミノメチル)アニリン(0.2 g)とトリエ
チルアミン(0.38 ml)のテトラヒドロフラン
(15 ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気
下、室温で5時間撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して、N−(4−((N−メチル−N−(ペン
タン−3−イル))アミノメチル)フェニル)−2−
(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド(0.23
g)を無色結晶として得た。 mp 112-113℃.1 H-NMR(CDCl3)δ: 0.94 (6H, t, J=7.3Hz), 1.26-1.54
(4H, m), 2.14 (3H, s),2.14-2.32 (3H, m), 2.40 (3H,
s), 2.72 (2H, t, J=6.4Hz), 2.86-2.91 (2H,m), 3.55
(2H, s), 7.21-7.27 (3H, m), 7.31-7.56 (8H, m), 7.
62 (1H, s). IR(KBr)ν: 2930, 1651cm-1. Anal. for C32H38N2O: Calcd: C, 82.36; H, 8.21; N, 6.00. Found: C, 82.30; H, 8.05; N, 5.90.
【0410】参考例180 3−(4−メチルフェニル)−6,7,8,9−テトラヒ
ドロ−5H−ベンゾシクロヘプタン−5−オン(0.5
g)、炭酸カリウム(1.65 g)、18−クラウン
−6(1.05 g)にジメチルスルホキシド(10 m
l)を加え、二酸化炭素雰囲気下、室温で20時間撹拌
した。水中に注ぎ、塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水洗後、水酸化ナトリウム水溶液、水で逆
抽出した。水層を合わせて、塩酸酸性とし、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、析出した
無色結晶(0.42 g)をヘキサンを用いてろ取し
た。エタノール(40 ml)に溶かし、水素化ほう素
ナトリウム(0.54 g)を加え、室温で1時間撹拌
した。水を加え、濃縮後、塩酸酸性とし、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去し、無色結晶
(0.41 g)を得た。80%ぎ酸(40 ml)に溶
かし、100℃で2.5時間加熱撹拌した。濃縮後、水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘ
キサン)により精製し、2−(4−メチルフェニル)−
6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−
カルボン酸(0.14 g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.04-2.18 (2H, m), 2.40 (3H, s),
2.70 (2H, t, J=6.8Hz),2.86-2.91 (2H, m), 7.21-7.28
(3H, m), 7.44-7.56 (4H, m), 7.91 (1H, s).
【0411】参考例181 3−(4−メチルフェニル)−6,7,8,9−テトラヒ
ドロ−5H−ベンゾシクロヘプタン−5−オン(0.5
g)、18−クラウン−6(1.05 g)をジメチル
スルホキシド(15 ml)に溶かし、氷冷下、カリウ
ムt−ブトキシド(1.65 g)を加え、二酸化炭素
雰囲気下、室温で3時間撹拌した。水中に注ぎ、塩酸酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、水酸
化ナトリウム水溶液、水で逆抽出した。水層を合わせ
て、塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去し、析出した無色結晶(0.47
g)をヘキサンを用いてろ取した。エタノール(40
ml)に溶かし、水素化ほう素ナトリウム(0.58
g)を加え、室温で1時間撹拌した。水を加え、濃縮
後、塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥、溶媒を留去し、析出した無色結晶(0.46
g)をヘキサンを用いてろ取した。80%ぎ酸(10m
l)を加え、1.5時間還流した。水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水洗後、水酸化ナトリウム水溶
液、水で逆抽出した。水層を合わせて、塩酸酸性とし、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去
し、析出した2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジ
ヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸
(0.22 g)を無色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.04−2.16 (2H,
m), 2.40 (3H, s), 2.69 (2
H, t, J=6.7Hz),2.86−2.91
(2H, m), 7.21−7.278 (3H,
m), 7.44−7.56 (4H, m), 7.
89 (1H, s).
【0412】実施例237(化合物237の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−(4−((N−(4
−オキソシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチ
ル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(7.5 g)をジメチルホ
ルムアミド(100 ml)に溶かし、よう化メチル
(4.7 ml)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、アセトンを加え、よう化ジメチ
ル−(N−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−4
−アミノベンジル)−N−(4−オキソシクロヘキシ
ル)アンモニウム(8.9 g)を無色結晶として得
た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 2.09-2.24 (2H, m), 2.34 (3H,
s), 2.41-2.61 (6H, m), 2.97 (6H, s), 2.97-3.00 (2
H, m), 3.79-3.90 (1H, m), 4.31 (2H, t, J=4.4Hz),
4.56 (2H, s), 7.07 (1H, d, J=8.4Hz), 7.27 (2H, d,
J=8.2Hz), 7.37 (1H,s), 7.55-7.60 (5H, m), 7.75 (1
H, d, J=2.2Hz), 7.88 (2H, d, J=8.8Hz), 10.20 (1H,
s).
【0413】実施例238(化合物238の製造) 2−(4−(1−ピロリジニル)フェニル)−N−(4
−((N−テトラヒドロピラン−4−イル−N−メチ
ル)アミノメチル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5
H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド(0.
15 g)をジメチルホルムアミド(5 ml)に溶か
し、よう化メチル(0.02 ml)を加え、窒素雰囲
気下、室温、一晩撹拌した。酢酸エチルを加え、粗結晶
をろ取した。エタノール−酢酸エチルから再結晶し、よ
う化ジメチル−(N−(2−(4−(1−ピロリジニ
ル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテン−8−カルボニル)−4−アミノベンジル)
−4−テトラヒドロピラニルアンモニウム(0.05
g)を淡褐色粉末として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.80-2.20 (10H, m), 2.63 (2H,
t, J=5.6Hz), 2.81-2.84(2H, m), 2.88 (6H, s), 3.24-
3.44 (6H, m), 3.54-3.65 (1H, m), 4.02-4.11 (2H,
m), 4.46 (2H, s), 6.62 (2H, d, J=9.0Hz), 7.25 (1H,
d, J=7.8Hz), 7.36-7.60 (7H, m), 7.88 (2H, d,J=8.4
Hz), 10.22 (1H, s). IR(KBr)ν: 2967, 1663, 1609cm-1. Anal. for C36H44IN3O2・H2O: Calcd: C, 62.15; H, 6.66; N, 6.04. Found: C, 61.89; H, 6.30; N, 5.97.
【0414】実施例239(化合物239の製造) N−(4−((N−3−ヒドロキシプロピル−N−メチ
ル)アミノメチル)フェニル)−2−(4−メチルフェ
ニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテ
ン−8−カルボキサミド(0.2 g)をジメチルホル
ムアミド(5 ml)に溶かし、よう化メチル(0.0
4 ml)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、粗結晶をろ取し
た。エタノール−酢酸エチルから再結晶し、よう化 N
−(3−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチル−(N
−(2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−
5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボニル)−4−
アミノベンジル)アンモニウム(0.05 g)を無色
結晶として得た。 mp 210-213℃.1 H-NMR(CDCl3+CD3OD)δ: 2.00-2.20 (4H, m), 2.40 (3
H, s), 2.71 (2H, t, J=6.6Hz), 2.87-2.92 (2H, m),
3.10 (6H, s), 3.54-3.65 (2H, m), 3.73 (2H, t,J=5.3
Hz), 4.63 (2H, s), 7.22-7.27 (3H, m), 7.43-7.58 (7
H, m), 7.80 (2H,d, J=8.4Hz), 9.21 (1H, s). IR(KBr)ν: 3337, 2934, 1653cm-1. Anal. for C31H37IN2O2・0.5H2O: Calcd: C, 61.49; H, 6.33; N, 4.63. Found: C, 61.55; H, 6.22; N, 4.74.
【0415】実施例240(化合物240の製造) N−(4−((N−3−ヒドロキシプロピル−N−メチ
ル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(0.14 g)をジメチルホルムア
ミド(5 ml)に溶かし、よう化メチル(0.04 m
l)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、酢酸エチルを加え、粗結晶をろ取した。エタ
ノール−酢酸エチルから再結晶し、よう化ジメチル−3
−ヒドロキシプロピル−(N−(7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボニル)−4−アミノベンジル)アンモニウム
(0.15 g)を無色結晶として得た。 mp 216-219℃.1 H-NMR(CDCl3+CD3OD)δ: 2.00-2.20 (2H, m), 2.40 (3
H, s), 3.06-3.10 (2H, m), 3.10 (6H, s), 3.51-3.61
(2H, m), 3.73 (2H, t, J=5.4Hz), 4.37 (2H, t,J=4.6H
z), 4.61 (2H, s), 7.07 (1H, d, J=8.4Hz), 7.25 (2H,
d, J=8.2Hz), 7.46-7.59 (7H, m), 7.81 (2H, d, J=8.
2Hz) , 9.54 (1H, s). IR(KBr)ν: 3306, 1651cm-1. Anal. for C30H35IN2O3・0.5H2O: Calcd: C, 59.31; H, 5.97; N, 4.61. Found: C, 59.36; H, 5.95; N, 4.75.
【0416】実施例241(化合物241の製造) 7−(4−メチルフェニル)−N−(4−((N−テト
ラヒドロピラン−4−イル−N−メチル)アミノメチ
ル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピ
ン−4−カルボキサミド(0.19 g)をジメチルホ
ルムアミド(5 ml)に溶かし、よう化メチル(0.
03 ml)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、粗結晶をろ取し
た。エタノール−ヘキサンから再結晶し、よう化ジメチ
ル−(N−(7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボニル)−4−
アミノベンジル)−N−(4−テトラヒドロピラニル)
アンモニウム(0.2 g)を無色結晶として得た。 mp 220-222℃(dec.).1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.78-1.95 (2H, m), 2.05-2.20 (2
H, m), 2.35 (3H, s), 2.88 (6H, s), 2.95-3.05 (2H,
m), 3.21-3.32 (4H, m), 3.50-3.65 (1H, m), 4.05-4.1
5 (2H, m), 4.46 (2H, s), 7.29 (2H, d, J=8.0Hz), 7.
46-7.63 (7H, m),7.81-7.90 (3H, m), 10.34 (1H, s). IR(KBr)ν: 2924, 1657cm-1.
【0417】実施例242(化合物242の製造) N−(4−((N−メチル−N−(ペンタン−3−イ
ル))アミノメチル)フェニル)−2−(4−メチルフ
ェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプ
テン−8−カルボキサミド(0.17 g)をジメチル
ホルムアミド(5ml)に溶かし、よう化メチル(0.
08 ml)を加え、窒素雰囲気下、45℃で一晩加熱
撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、粗結晶を
ろ取した。エタノール−酢酸エチルから再結晶し、よう
化ジメチル−(N−(2−(4−メチルフェニル)−
6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−
カルボニル)−4−アミノベンジル)−N−(ペンタン
−3−イル)アンモニウム(0.15 g)を無色結晶
として得た。 mp 190-194℃(dec.).1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.15 (6H, t, J=7.4Hz), 1.67-1.82
(2H, m), 2.05-2.25 (4H, m), 2.39 (3H, s), 2.73 (2
H, t, J=6.6Hz), 2.80-2.90 (2H, m), 3.11 (6H,s), 3.
40-3.51 (1H, m), 4.91 (2H, s), 7.18-7.26 (3H, m),
7.44 (1H, dd, J=1.8, 8.4Hz), 7.49 (2H, d, J=8.4H
z), 7.57-7.62 (4H, m), 7.80 (2H, d, J=8.4Hz), 8.35
(1H,s). IR(KBr)ν: 2936, 1659cm-1. Anal. for C33H41IN2O・0.5H2O: Calcd: C, 64.18; H, 6.85; N, 4.54. Found: C, 63.84; H, 6.73; N, 4.47.
【0418】参考例182 N-シクロヘキシル- N-メチルアミン(12.5 g, 0.11 mol)
をDMF(50 ml)に溶解し、炭酸カリウム(27.6 g, 0.20 mo
l)、4-ニトロベンジルブロミド(21.6 g, 0.10 mol)を
順次加えて室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
し、残査に酢酸エチル、水を加えて抽出した。酢酸エチ
ル層を飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4)し減圧濃縮し
た。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン)にて精製し、 N-シクロヘキシル- N
-メチル- N-(4-ニトロベンジル)アミン(24.8 g)を得
た。1 H-NMR (200 MHz, CDCl3)δ: 1.0-1.95 (10H, m), 2.19
(3H, s), 3.66 (2H, s), 7.51 (2H, d, J=8.8Hz), 8.1
7 (2H, d, J=8.8Hz).
【0419】参考例183 N-シクロヘキシル- N-メチル- N-(4-ニトロベンジル)
アミン(12.4 g, 50.0 mmol)のメタノール溶液(250 ml)
に、0℃で臭化ニッケル(1.09 g, 5.0 mmol)、水素化ほ
う素ナトリウム(7.57 g, 200 mmol)を順に加え室温で3
0分撹拌した。さらに0℃で臭化ニッケル(0.55 g, 2.5
mmol)、水素化ほう素ナトリウム(3.78 g,100 mmol)を順
に加え室温で30分撹拌した。反応液に水(100 ml)を加
え減圧濃縮し、残査に酢酸エチル加えた。不溶物をセラ
イトを通してろ別し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液の酢
酸エチル層を乾燥(MgSO4)し、減圧濃縮した。残査を
ヘキサンで洗浄して、4-(N-シクロヘキシル- N-メチ
ルアミノメチル)アニリン(3.99 g, 37%)を得た。1 H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ: 1.0-1.95 (10H, m), 2.1
7 (3H, s), 2.3-2.55 (1H, m), 3.46 (2H, s), 3.59 (2
H, br s) , 6.65 (2H, d, J=8.5Hz), 7.10 (2H,d, J=8.
5Hz).
【0420】実施例243(化合物243の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.29 g)を7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸(0.28 g)と4-(N-シクロヘキ
シル- N-メチルアミノメチル)アニリン(0.24 g)
と1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.15 g)
のジメチルホルムアミド(10 ml)溶液中に氷冷下
加えた。窒素雰囲気下、室温に戻し、4−ジメチルアミ
ノピリジン(3 mg)とトリエチルアミン(0.42
ml)を加え、20時間撹拌した。水中に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を
留去し、残渣を酢酸エチルで洗浄、乾燥して、N−(4
−(N−シクロヘキシル- N-メチルアミノメチル)フェ
ニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.
40 g)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ: 1.0-1.95 (10H,
m), 2.20 (3H,s), 2.35-2.55 (1H, m), 2.40 (3H, s),
3.0-3.15 (2H, m), 3.56 (2H, s), 4.3-4.45 (2H, m),
7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.2-7.6 (11H, m).
【0421】実施例244(化合物244の製造) N−(4−(N−シクロヘキシル- N-メチルアミノメチ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(0.15 g)をジメチルホルムアミド(7 ml)
に溶かし、よう化メチル(0.06 ml)を加え、窒
素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去し、
酢酸エチルを加え、粗結晶をろ取した。エタノールから
再結晶し、よう化 N−シクロヘキシル−N,N−ジメ
チル−N−((7−(4−メチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボニル)−
4−アミノベンジル)アンモニウム(0.15 g)を
得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.0-1.8 (6H, m), 1.9-2.05 (2H,
m), 2.25-2.45 (2H, m), 2.36 (3H, s), 2.95-3.15 (8
H, m), 3.45-3.7 (1H, m), 4.2-4.35 (2H, m), 4.83(2
H, s), 6.99 (1H, d, J=8.4Hz), 7.21 (2H, d, J=7.6H
z), 7.35-7.6 (6H, m), 7.74 (1H, d, J=2.2Hz), 7.85
(2H, d, J=8.6Hz), 8.79 (1H, s). IR(KBr)ν: 1659, 1609, 1593, 1518, 1493cm-1.
【0422】実施例245(化合物245の製造) N−(4−(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−モル
フォリノフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(0.20 g)をジメ
チルホルムアミド(5 ml)に溶かし、よう化メチル
(0.03 ml)を加え、窒素雰囲気下、室温で32
時間撹拌した。溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール)に
付した。目的画分を濃縮し酢酸エチルを加え、不溶物を
ろ取した。不溶物をエタノールから再結晶し、よう化ジ
メチル−N−(7−(4−モルフォリノフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボ
ニル)−4−アミノベンジル−N−(4−テトラヒドロ
ピラニル)アンモニウム(0.18 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.6-2.0 (2H, m), 2.1-2.3 (2H, m),
2.92 (6H, s), 2.95-3.2 (6H, m), 3.35-3.55 (2H,
m), 3.8-3.9 (4H, m), 4.0-4.35 (5H, m), 4.84 (2H,
s), 6.85-7.05 (3H, m), 7.35-7.85 (9H, m), 8.92 (1
H, s). IR(KBr)ν: 1659, 1609, 1520, 1495cm-1.
【0423】参考例184 1,2−メチレンジオキシ−4−ブロモベンゼン(2
4.0 g)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶
かし、−55℃以下でn−ブチルリチウム(1.6Mへ
キサン溶液、82 ml)を滴下し−70℃以下で30
分攪拌した。得られた溶液を−60℃以下でほう酸トリ
メチル(18.6 g)のテトラヒドロフラン(50 m
l)溶液にカニュラを用いて滴下し−70℃以下で1時
間攪拌した。反応液を室温まで昇温させながら2時間攪
拌した。反応液に1N塩酸(130 ml)、ジエチル
エーテル(150 ml)を加え有機層を分取した。有
機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥(無水硫酸マ
グネシウム)後、減圧下、溶媒を留去した。残査をジイ
ソプロピルエーテルで洗浄して、3,4−メチレンジオ
キシフェニルほう酸(6.79 g)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 5.99 (2H, s), 6.8-6.95 (1H, m),
7.25-7.45 (2H, m).
【0424】参考例185 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸メチル(0.57 g)、3,4−メチ
レンジオキシフェニルほう酸(0.47 g)、炭酸ナ
トリウム(0.42 g)に、水(2 ml)、1,2−
ジメトキシエタン(12 ml)を加え、アルゴン雰囲
気下、室温で30分間撹拌した。テトラキストリフェニ
ルホスフィンパラジウム(0.16 g)を加え、80
℃で14時間攪拌した。酢酸エチルで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、7−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸メチル
(0.43 g)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 2.95-3.10 (2H, m), 3.83 (3H, s),
4.25-4.35 (2H, m), 6.01 (2H, s), 6.87 (1H, d, J=8.
6Hz), 6.95-7.10 (3H, m), 7.40 (1H, dd, J=8.4, 2.4H
z), 7.47 (1H, d, J=2.2Hz), 7.65 (1H, s).
【0425】参考例186 7−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸メチル
(0.40 g)にメタノール(5 ml)、1N水酸化
ナトリウム水溶液(3.7 ml)を加え、室温で20
時間撹拌した。1N塩酸(3.7 ml)を加えて減圧
濃縮し、析出物を水、ジエチルエーテルで順次洗浄後、
減圧乾燥して、7−(3,4−メチレンジオキシフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸(0.32 g)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 2.80-2.95 (2H, m), 4.15-4.35 (2
H, m), 6.05 (2H, s), 6.97 (1H, d, J=8.1Hz), 7.01
(1H, d, J=8.4Hz), 7.16 (1H, dd, J=8.1, 1.7Hz), 7.2
9 (1H, d, J=1.7Hz), 7.53 (2H, dd, J=8.4, 2.3Hz),
7.63 (1H, s), 7.74(1H, d, J=2.3Hz).
【0426】実施例246(化合物246の製造) 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.13 g)を7−(3,4−メチ
レンジオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾオキセピン−4−カルボン酸(0.14 g)と4−
(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル)アニリン(0.11 g)と1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.15 g)のジメチルホ
ルムアミド(10 ml)溶液中に氷冷下加えた。窒素
雰囲気下、室温に戻し、4−ジメチルアミノピリジン
(3 mg)と、トリエチルアミン(0.19 ml)を
加え、18時間撹拌した。水中に注ぎ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル)により精製し
て、7−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−4−
(N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.19 g)
を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.55-1.85 (4H, m), 2.21 (3H, s),
2.55-2.80 (1H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.30-3.45 (2
H, m), 3.58 (2H, s), 3.95-4.15 (2H, m), 4.30-4.45
(2H, m), 6.01 (2H, s), 6.88 (1H, d, J=8.6Hz), 6.95
-7.10 (3H, m), 7.20-7.65 (7H, m). IR(KBr)ν: 1653, 1597, 1514, 1483cm-1.
【0427】実施例247(化合物247の製造) 7−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−4−(N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
オキセピン−4−カルボキサミド(95 mg)をジメ
チルホルムアミド(5 ml)に溶かし、よう化メチル
(0.012 ml)を加え、窒素雰囲気下、室温で1
8時間撹拌した。溶媒を留去し、残査に酢酸エチルを加
え、不溶物をろ取した。不溶物をエタノールから再結晶
し、よう化ジメチル−N−(7−(3,4−メチレンジ
オキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボニル)−4−アミノベンジル−N−
(4−テトラヒドロピラニル)アンモニウム(101
mg)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.7-2.0 (2H, m), 2.15-2.3 (2H,
m), 2.85-3.1 (8H, m), 3.4-3.55 (2H, m), 4.0-4.35
(5H, m), 4.85 (2H, s), 5.96 (2H, s), 6.81 (1H,d, J
=7.8Hz), 6.9-7.1 (3H, m), 7.25-7.7 (5H, m), 7.83
(2H, d, J=8.2 Hz),8.89 (1H, s). IR(KBr)ν: 1659, 1609, 1520,
1495cm−1
【0428】実施例248(化合物248の製造) よう化N,N−ジメチル−N−(4−(((2−(4−
メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシ
クロヘプテン−8−イル)カルボニル)アミノ)ベンジ
ル)−N−(4−テトラヒドロピラニル)アンモニウム
(19 g)を含水メタノールに溶解し、イオン交換樹
脂(DOWEX1−x8、100−200メッシュ、Cl−
型)カラムに付した。含水メタノールで溶出し、得られ
た画分の溶媒を留去した。アセトンを加え、粗結晶を得
た。エタノールから再結晶し、塩化N,N−ジメチル−
N−(4−(((2−(4−メチルフェニル)−6,7
−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−イル)
カルボニル)アミノ)ベンジル)−N−(4−テトラヒ
ドロピラニル)アンモニウム(10.1 g)を無色結
晶として得た。 mp 226-232℃(dec.).1 H-NMR(CDCl3+CD3OD)δ: 1.80-2.00 (2H, m), 2.07-2.2
6 (4H, m), 2.39 (3H, s), 2.72 (2H, t, J=6.6Hz), 2.
85-2.91 (2H, m), 3.00 (6H, s), 3.54 (2H, t,J=11.3H
z), 4.00-4.21 (3H, m), 4.70 (2H, s), 7.21-7.29 (3
H, m), 7.42-7.56(7H, m), 7.81 (2H, d, J=8.4Hz), 9.
06 (1H, s). IR(KBr)ν: 2934, 1655cm-1. Anal. for C33H39ClN2O2: Calcd: C, 74.62; H, 7.40; N, 5.27; Cl, 6.67. Found: C, 74.35; H, 7.33; N, 5.20; Cl, 6.80.
【0429】実施例248a(化合物248の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−2−(4−メチルフ
ェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプ
テン−8−カルボキサミド(9.38 g, 23.3 mmol) の DMF
(50 ml) 溶液に、 N,N-ジメチル- N-テトラヒドロピ
ラン-4-イルアミン(4.5 g, 35.0 mmol) の DMF (50 ml)
溶液を滴下し窒素気流下 23 時間撹拌した。溶媒を留去
して得られる粉末をろ取し、アセトンで洗浄後、乾燥し
た。得られた無色粉末をエタノールから再結晶し、塩化
N,N−ジメチル−N−(4−(((2−(4−メチル
フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘ
プテン−8−イル)カルボニル)アミノ)ベンジル)−
N−(4−テトラヒドロピラニル)アンモニウム(化合
物248)(10.6 g, 86%) を無色粉末として得た。
【0430】実施例249(化合物249の製造) よう化N,N−ジメチル−N−(4−(((7−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−イル)カルボニル)アミノ)ベンジル)−
N−(4−オキソシクロヘキシル)アンモニウム(2
2.8 g)を含水アセトニトリルに溶かし、イオン交
換樹脂(DOWEX―SBR、Cl−型)カラムに付した。
含水アセトニトリルで溶出し、得られた画分の溶媒を留
去した。水に溶かし、凍結乾燥により、塩化N,N−ジ
メチル−N−(4−(((7−(4−メチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イ
ル)カルボニル)アミノ)ベンジル)−N−(4−オキ
ソシクロヘキシル)アンモニウム(化合物249)(1
6.1 g)を無色粉末として得た。1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 2.05-2.25 (2H, m), 2.34 (3H,
s), 2.41-2.61 (6H, m), 2.97 (6H, s), 2.97-3.00 (2
H, m), 3.75-3.90 (1H, m), 4.30 (2H, t, J=4.4Hz),
4.57 (2H, s), 7.06 (1H, d, J=8.4Hz), 7.27 (2H, d,
J=7.8Hz), 7.45 (1H,s), 7.53-7.60 (5H, m), 7.78 (1
H, d, J=2.2Hz), 7.92 (2H, d, J=8.4Hz), 10.34 (1H,
s). IR(KBr)ν: 3025, 2967, 1717, 1655cm-1. Anal. for C33H37ClN2O3・0.5H2O: Calcd: C, 71.53; H, 6.91; N, 5.06; Cl, 6.40. Found: C, 71.21; H, 6.94; N, 4.94; Cl, 6.24.
【0431】実施例249a(化合物249の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−メチル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボキサミド(214 mg, 0.530 mmol)のN,N−
ジメチルホルムアミド溶液(1 ml)に4−ジメチルアミノ
シクロヘキサノン(112 mg, 0.795 mmol)のN,N−ジメ
チルホルムアミド溶液(1 ml)を滴下し窒素気流下、14
時間撹拌した。溶媒を留去して得られる粗成績体をエー
テルで洗浄し、塩化N,N−ジメチル−N−(4−
(((7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−イル)カルボニル)アミ
ノ)ベンジル)−N−(4−オキソシクロヘキシル)ア
ンモニウム(化合物249)(305 mg)を無色粉末として
得た。
【0432】実施例250(化合物250の製造) N−(4−クロロメチルフェニル)−7−(4−エトキ
シフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピ
ン−4−カルボキサミド(2.38 g)のDMF(2
0 ml)溶液に、室温でN,N−ジメチル−N−テトラ
ヒドロピラン−4−イルアミン(1.42 g)を加
え、14時間撹拌した。反応系に酢酸エチル(100
ml)を加え、析出している結晶をろ過によって集め
た。結晶を酢酸エチルで洗浄し、粗生成物を淡黄色の結
晶として得た。再結晶(エタノール)によって精製し、
無色の結晶として塩化N−(4−(((7−(4−エト
キシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−イル)カルボニル)アミノ)ベンジル)−
N,N−ジメチル−N−(4−テトラヒドロピラニル)
アンモニウム(化合物250)(1.29 g)を得
た。 m.p. 200-204 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ: 1.35 (3H, t, J=7.0 H
z), 1.75-1.98 (2H, m), 2.06-2.24 (2H, m), 2.88 (6
H, s), 2.94-3.05 (2H, m), 3.28-3.43 (2H, m), 3.49-
3.69 (1H, m), 3.99-4.13 (2H, m), 4.07 (2H, q, J=7.
0 Hz), 4.23-4.35 (2H, m), 4.47 (2H, s), 6.98-7.07
(3H, m), 7.37 (1H, s), 7.50-7.61 (5H, m),7.72 (1H,
d, J=2.2 Hz), 7.87 (2H, d, J=8.4 Hz), 10.22 (1H,
s). IR (KBr)ν: 3425, 1647, 1603, 1520, 1489, 1407, 13
17, 1294, 1240, 831 cm-1 元素分析 C3339Cl Calcd: C, 70.38 ; H, 6.98
; N, 4.97 ; Cl, 6.30 Found: C, 70.49 ; H, 7.08
; N, 4.94 ; Cl, 6.19.
【0433】実施例250a(化合物250の製造) よう化N−(4−(((7−(4−エトキシフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−イ
ル)カルボニル)アミノ)ベンジル)−N,N−ジメチ
ル−N−(4−テトラヒドロピラニル)アンモニウム
(26.6 g)を含水メタノールに溶解し、イオン交
換樹脂(DOWEX―SBR、Cl−型)カラムに付した。
含水メタノールで溶出し、得られた画分の溶媒を留去し
た。アセトンを加え、粗結晶を得た。エタノールから再
結晶し、塩化N−(4−(((7−(4−エトキシフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−イル)カルボニル)アミノ)ベンジル)−N,N−ジ
メチル−N−(4−テトラヒドロピラニル)アンモニウ
ム(化合物250)(16.6 g)を無色結晶として
得た。
【0434】実施例251(化合物251の製造) N−(4−((N−テトラヒドロチオピラン−4−イル
−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボキサミド(0.2g)のジクロロメ
タン(10ml)溶液に−10から−20℃でmCPB
A(0.1g)を加え、30分間撹拌した。チオ硫酸ナ
トリウム水溶液を加えた後、濃縮し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチル)により
精製し、N−(4−((N−(1−オキソテトラヒドロ
チオピラン−4−イル)−N−メチル)アミノメチル)
フェニル)7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化
合物251)(E,Z混合物:0.12g)を無色粉末
として得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.80-1.97(2H,m), 2.17(1.4H,
S), 2.28(1.6H,s), 2.37-2.51(3H,m), 2.39(3H,S), 2.5
6-2.73(2H,m), 3.08(2H,t,J=4.7Hz), 3.15-3.28(2H,m),
3.54(0.9H,s), 3.63(1.1H,s), 4.36(2H,t,J=4.7Hz),
7.06(1H,d,J=8.4Hz),7.23-7.34(4H,m), 7.44-7.57(6H,
m), 7.64(1H,s). IR(KBr) ν: 3279, 2946, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C31H34N2O3S: C,72.34; H,6.66; N,
5.44. Found: C,72.31; H,6.66; N,5.35.
【0435】実施例252(化合物252の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.15
g)のジクロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキ
サリルクロリド(0.15ml)、ジメチルホルムアミ
ド(触媒量)を加え、室温で、2時間撹拌した。溶媒を
留去後、テトラヒドロフラン(15ml)に溶かし、1
−(4−アミノベンジル)ホスホリナン−1−オキシド
(0.13g)とトリエチルアミン(0.23ml)の
テトラヒドロフラン(15ml)溶液中に氷冷下、滴下
した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。エタノール/ヘキサ
ンから再結晶して、2−(4−メチルフェニル)−N−
(4−((1−オキソホスホリナン−1−イル)メチ
ル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテン−8−カルボキサミド(化合物252)
(0.16g)を無色結晶として得た。 mp 282-283℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.40-1.60(2H,m), 1.70-1.80(6
H,m), 1.80-2.20(4H,m),2.40(3H,s), 2.72(2H,t,J=6.6H
z), 2.86-2.95(2H,m), 3.16(2H,d,J=13.6Hz), 7.15-7.2
6(4H,m), 7.42-7.52(5H,m), 7.60(2H,d,J=8.0Hz), 7.80
(1H,s). IR(KBr) ν: 2932, 1659cm-1. Anal. Calcd. for C31H34NO2P・0.2H2O: C,76.43; H,7.1
2; N,2.87. Found: C,76.20; H,7.31; N,3.00.
【0436】実施例253(化合物253の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.3g)
のジクロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリ
ルクロリド(0.3ml)、ジメチルホルムアミド(触
媒量)を加え、室温で、2時間撹拌した。溶媒を留去
後、テトラヒドロフラン(10ml)に溶かし、4−
(N−メチル−N−(テトラヒドロチオピラン−4−イ
ル)アミノメチル)アニリン(0.27g)とトリエチ
ルアミン(0.45ml)のテトラヒドロフラン(10
ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温
で4時間撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留
去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶
して、N−(4−((N−テトラヒドロチオピラン−4
−イル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−2−
(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド(化合物25
3)(0.45g)を無色結晶として得た。 mp 177-178℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.65-1.85(2H,m), 2.14-2.20(2
H,m), 2.22(3H,s), 2.40(3H,s), 2.47-2.53(1H,m), 2.6
8-2.72(6H,m), 2.86-2.92(2H,m), 3.58(2H,s), 7.21-7.
27(2H,m), 7.31(2H,d,J=8.4Hz), 7.42-7.52(5H,m), 7.5
6(2H,d,J=8.4Hz),7.63(1H,s). IR(KBr) ν: 2932, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C32H36N2OS・0.2H2O: C,76.82; H,7.3
3; N,5.60. Found: C,76.89; H,7.35; N,5.64.
【0437】実施例254(化合物254a,254b
の製造) N−(4−((N−テトラヒドロチオピラン−4−イル
−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−2−(4−
メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシ
クロヘプテン−8−カルボキサミド(0.3g)のジク
ロロメタン(20ml)溶液に−10から−20℃でm
CPBA(0.18g)を加え、1.5時間撹拌した。
チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、濃縮し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用い
て乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチル)
により精製し、2種の粗結晶を得た。それぞれを酢酸エ
チル/エタノール/ヘキサンから再結晶し、(E)or
(Z)−N−(4−((N−(1−オキソテトラヒドロ
チオピラン−4−イル)−N−メチル)アミノメチル)
フェニル)−2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジ
ヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボキサ
ミド(化合物254a)(76mg)、(Z)or
(E)−N−(4−((N−(1−オキソテトラヒドロ
チオピラン−4−イル)−N−メチル)アミノメチル)
フェニル)−2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジ
ヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボキサ
ミド(化合物254b)(0.11g)を無色結晶とし
て得た。 化合物254a: mp 218-219℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.80-2.00(2H,m), 2.10-2.20(2
H,m), 2.19(3H,s), 2.25-2.39(2H,m), 2.40(3H,S), 2.6
1-2.76(5H,m), 2.86-2.92(2H,m), 3.23-3.33(2H,m), 3.
57(2H,s), 7.22-7.31(4H,m), 7.42-7.52(5H,m), 7.58(2
H,d,J=8.4Hz), 7.66(1H,s). Anal. Calcd. for C32H36N2O2S・0.2H2O: C,74.44; H,7.
11; N,5.43. Found: C,74.43; H,7.18; N,5.66. 化合物254b: mp 216-218℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.80-2.00(3H,m), 2.10-2.25(3
H,m), 2.35(3H,s), 2.40(3H,S), 2.44-2.53(2H,m), 2.6
9-2.76(3H,m), 2.86-2.92(2H,m), 3.07-3.17(2H,m), 3.
71(2H,s), 7.22-7.27(2H,m), 7.35-7.52(7H,m), 7.60(2
H,d,J=8.4Hz), 7.73(1H,s).
【0438】実施例255(化合物255の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.3g)
をジクロロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサ
リルクロリド(0.3ml)、ジメチルホルムアミド
(触媒量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去
後、テトラヒドロフラン(15ml)に溶かし、4−
(N−エチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル)アニリン(0.27g)とトリエチルア
ミン(0.45ml)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル)により精製
し粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、
N−(4−((N−エチル−N−テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル)フェニル)−2−(4−メチ
ルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロ
ヘプテン−8−カルボキサミド(化合物255)(0.
38g)を無色結晶として得た。 mp 122-123℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.01(3H,t,J=7.1Hz), 1.62-1.72
(4H,m), 2.13-2.19(2H,m), 2.40(3H,s), 2.57(2H,q,J=
7.1Hz), 2.69-2.76(3H,m), 2.86-2.92(2H,m), 3.34(2H,
dt,J=3.4, 10.9Hz), 3.62(2H,s), 3.97-4.04(2H,m), 7.
21-7.28(3H,m), 7.35(2H,d,J=8.6Hz), 7.42-7.57(6H,
m), 7.62(1H,s). IR(KBr) ν: 2936, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C33H38N2O2: C,80.13; H,7.74; N,5.
66. Found: C,79.96; H,7.77; N,5.38.
【0439】実施例256(化合物256の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.3g)のジクロ
ロメタン(6ml)懸濁液に氷冷下、オキサリルクロリ
ド(0.25ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)
を加え、室温で、1.5時間撹拌した。溶媒を留去後、
テトラヒドロフラン(15ml)に溶かし、4−((N
−メチル−N−(ペンタン−3−イル))アミノメチ
ル)アニリン(0.23g)とトリエチルアミン(0.
42ml)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液中に
氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を
得た。酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して、N−(4
−((N−メチル−N−(ペンタン−3−イル)アミ
ノ)メチル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボ
キサミド(化合物256)(0.34g)を無色結晶と
して得た。 mp 136-137℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 0.94(6H,t,J=7.3Hz), 1.26-1.54
(4H,m), 2.13(3H,s), 2.17-2.32(1H,m), 2.40(3H,s),
3.08(2H,t,J=5.9Hz), 3.29(2H,t,J=5.9Hz), 3.55(2H,
s), 7.24-7.28(2H,m), 7.31-7.40(3H,m), 7.44-7.57(6
H,m), 7.66(1H,s). IR(KBr) ν: 2959, 2928, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C31H36N2OS: C,76.82; H,7.49; N,5.
78. Found: C,76.77; H,7.21; N,5.63.
【0440】実施例257(化合物257の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.25g)をジ
クロロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリル
クロリド(0.23ml)、ジメチルホルムアミド(触
媒量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、
テトラヒドロフラン(20ml)に溶かし、2−(N−
(4−アミノベンジル)−N−メチルアミノ)−1,3
−プロパンジオール(0.21g)とトリエチルアミン
(0.37ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(メタノール/トリエチルアミン/
酢酸エチル)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル
/エタノール/ヘキサンから再結晶し、N−(4−
((N−ビス(ヒドロキシメチル)メチル−N−メチ
ル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物257)(0.22g)を無
色結晶として得た。 mp 199-201℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.30(3H,s), 2.39(3H,s), 2.96-
3.03(1H,m), 3.08(2H,t,J=4.5Hz), 3.61-3.73(4H,m),
3.78(2H,s), 4.36(2H,t,J=4.5Hz), 7.06(1H,d,J=8.4H
z), 7.23-7.32(4H,m), 7.44-7.58(6H,m), 7.62(1H,s). IR(KBr) ν: 3260, 2928, 1653cm-1. Anal. Calcd. for C29H32N2O4・0.2H2O: C,73.15; H,6.8
6; N,5.88. Found: C,73.20; H,6.86; N,5.91.
【0441】実施例258(化合物258の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.3g)をジク
ロロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.28ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフラン(20ml)に溶かし、N−(4−ア
ミノベンジル)サルコシンメチルエステル(0.25
g)とトリエチルアミン(0.45ml)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素
雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチ
ル/ヘキサン)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチ
ル/ヘキサンから再結晶し、N−(4−((N−メトキ
シカルボニルメチル−N−メチル)アミノメチル)フェ
ニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合
物258)(0.38g)を無色結晶として得た。 mp 135-136℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.39(3H,s), 2.39(3H,s), 3.08
(2H,t,J=4.4Hz), 3.26(2H,s), 3.65(2H,s), 3.72(3H,
s), 4.36(2H,t,J=4.4Hz), 7.06(1H,d,J=8.4Hz), 7.22-
7.36(4H,m), 7.43-7.60(7H,m). IR(KBr) ν: 3262, 2951, 1740cm-1. Anal. Calcd. for C29H30N2O4: C,74.02; H,6.43; N,5.
95. Found: C,74.07; H,6.47; N,5.94.
【0442】実施例259(化合物259の製造) N−(4−((N−メトキシカルボニルメチル−N−メ
チル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボキサミド(0.24g)をメタノール(20
ml)とTHF(10ml)に溶かし、1N水酸化ナト
リウム水溶液(3.0ml)を加え、室温で一晩撹拌し
た。濃縮後、1N塩酸を用いて中和、析出物をろ取し
た。メタノールに溶かし、ろ過後、4N塩酸−酢酸エチ
ルを加え、溶媒を留去した。メタノール/ジエチルエー
テルを用いて粉末とし、 N−(4−((N−カルボキ
シメチル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド塩酸塩(化合物2
59)(0.21g)を淡黄色アモルファスとして得
た。1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 2.34(3H,s), 2.76(3H,s), 2.9
9(2H,br), 3.36(2H,br),4.02(2H,s), 4.30(2H,br), 7.0
6(1H,d,J=8.4Hz), 7.27(2H,d,J=7.8Hz), 7.38(1H,s),
7.48(2H,d,J=8.6Hz), 7.55-7.59(3H,m), 7.76(1H,d,J=
2.2Hz), 7.82(2H,d,J=8.6Hz), 10.18(1H,s). IR(KBr) ν: 1744cm-1. Anal. Calcd. for C28H29ClN2O4・0.5H2O: C,66.99; H,
6.02; N,5.58. Found: C,66.93; H,5.87; N,5.11.
【0443】実施例260(化合物260の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.3g)をジクロ
ロメタン(10ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.25ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフラン(20ml)に溶かし、N−(4−ア
ミノベンジル)サルコシンメチルエステル(0.23
g)とトリエチルアミン(0.42ml)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液中に氷冷下、滴下した。窒素
雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサ
ンから再結晶し、N−(4−((N−メトキシカルボニ
ルメチル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物260)
(0.43g)を無色結晶として得た。 mp 148-150℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.39(3H,s), 2.40(3H,s), 3.08
(2H,t,J=6.0Hz), 3.26(2H,s), 3.29(2H,t,J=6.0Hz), 3.
66(2H,s), 3.72(3H,s), 7.24-7.58(11H,m), 7.67(1H,
s). IR(KBr) ν: 1738cm-1. Anal. Calcd. for C29H30N2O3S: C,71.58; H,6.21; N,
5.76. Found: C,71.75; H,5.95; N,5.60.
【0444】実施例261(化合物261の製造) N−(4−((N−メトキシカルボニルメチル−N−メ
チル)アミノメチル)フェニル)−7−(4−メチルフ
ェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボキサミド(0.23g)をメタノール(20m
l)とTHF(10ml)に溶かし、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(2.4ml)を加え、室温で一晩撹拌し
た。濃縮後、1N塩酸を用いて中和、析出物をろ取し水
洗した。エタノール/ヘキサンから再結晶し、N−(4
−((N−カルボキシメチル−N−メチル)アミノメチ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド
(化合物261)(0.16g)を無色結晶として得
た。 mp 243-245℃.1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 2.34(6H,br), 3.00(2H,br),
3.16(2H,br), 3.22(2H,br), 3.80(2H,br), 7.20-7.35(4
H,m), 7.45-7.72(7H,m), 7.82(1H,s), 10.14(1H,s). Anal. Calcd. for C28H28N2O3S・0.5H2O: C,69.83; H,6.
07; N,5.82. Found: C,69.62; H,5.92; N,5.58.
【0445】実施例262(化合物262の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.2g)をジクロ
ロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリルクロ
リド(0.18ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフラン(20ml)に溶かし、1−(N−
(4−アミノベンジル)−N−メチルアミノ)−3−プ
ロパノ−ル(0.15g)とトリエチルアミン(0.2
8ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷
冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチ
ル)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル/ヘキサ
ンから再結晶し、N−(4−((N−3−ヒドロキシプ
ロピル−N−メチル)アミノメチル)フェニル)−7−
(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物262)
(0.16g)を無色結晶として得た。 mp 147-148℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.69-1.80(2H,m), 2.25(3H,s),
2.40(3H,s), 2.67(2H,t,J=5.6Hz), 3.08(2H,t,J=5.9H
z), 3.28(2H,t,J=5.9Hz), 3.53(2H,s), 3.78(2H,t,J=5.
3Hz), 7.24-7.32(3H,m), 7.41-7.50(4H,m), 7.53-7.60
(4H,m), 7.81(1H,s). IR(KBr) ν: 3266, 2948, 1649cm-1. Anal. Calcd. for C29H32N2O2S・0.3H2O: C,72.86; H,6.
87; N,5.86. Found: C,72.90; H,6.70; N,6.05.
【0446】実施例263(化合物263の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.2g)をジク
ロロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.19ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフラン(20ml)に溶かし、4−((N−
3−メトキシプロピル−N−メチル)アミノメチル)ア
ニリン(0.16g)とトリエチルアミン(0.3m
l)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、N−(4−((N
−3−メトキシプロピル−N−メチル)アミノメチル)
フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物263)(0.28g)を無色結晶として得
た。 mp 121-123℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.75-1.84(2H,m), 2.19(3H,s),
2.40(3H,s), 2.45(2H,t,J=7.3Hz), 3.09(2H,t,J=4.6H
z), 3.33(3H,s), 3.43(2H,t,J=6.6Hz), 3.47(2H,s), 4.
37(2H,t,J=4.6Hz), 7.06(1H,d,J=8.2Hz), 7.23-7.33(4
H,m), 7.44-7.56(7H,m). IR(KBr) ν: 2934, 1653cm-1. Anal. Calcd. for C30H34N2O3: C,76.57; H,7.28; N,5.
95. Found: C,76.41; H,7.24; N,6.02.
【0447】実施例264(化合物264の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸(0.15g)をジク
ロロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリルク
ロリド(0.15ml)、ジメチルホルムアミド(触媒
量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、テ
トラヒドロフラン(15ml)に溶かし、4−((N−
3−メトキシプロピル−N−メチル)アミノメチル)ア
ニリン(0.12g)とトリエチルアミン(0.21m
l)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。
酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、N−(4−((N
−3−メトキシプロピル−N−メチル)アミノメチル)
フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化
合物264)(0.18g)を無色結晶として得た。 mp 128-129℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.70-1.87(2H,m), 2.19(3H,s),
2.40(3H,s), 2.45(2H,t,J=8.4Hz), 3.08(2H,t,J=5.6H
z), 3.29(2H,t,J=5.6Hz), 3.33(3H,s), 3.43(2H,t,J=6.
4Hz), 3.47(2H,s), 7.24-7.33(3H,m), 7.40-7.58(8H,
m), 7.68(1H,s). IR(KBr) ν: 2924, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C30H34N2O2S: C,74.04; H,7.04; N,
5.76. Found: C,73.80; H,6.95; N,5.87.
【0448】実施例265(化合物265の製造) 2−(4−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸(0.2g)
のジクロロメタン(5ml)懸濁液に氷冷下、オキサリ
ルクロリド(0.19ml)、ジメチルホルムアミド
(触媒量)を加え、室温で、2時間撹拌した。溶媒を留
去後、テトラヒドロフラン(15ml)に溶かし、(4
−アミノフェニル)−(2−ピリジル)メタノ−ル
(0.15g)とトリエチルアミン(0.3ml)のテ
トラヒドロフラン(15ml)溶液中に氷冷下、滴下し
た。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、粗結晶を得た。酢酸エチル
/ヘキサンから再結晶して、2−(4−メチルフェニ
ル)−N−(4−ヒドロキシ(2−ピリジル)メチルフ
ェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプ
テン−8−カルボキサミド(化合物265)(0.30
g)を無色結晶として得た。 mp 195-196℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.12-2.18(2H,m), 2.39(3H,s),
2.71(2H,t,J=6.2Hz), 2.85-2.91(2H,m), 5.31(1H,d,J=
3.8Hz), 5.75(1H,d,J=3.8Hz), 7.12-7.26(4H,m),7.35-
7.67(11H,m), 8.57(1H,d,J=5.4Hz). IR(KBr) ν: 2930, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C31H28N2O2・0.2H2O: C,80.21; H,6.1
7; N,6.04. Found: C,80.15; H,6.05; N,6.13.
【0449】実施例266(化合物266の製造) 2−(4−メチルフェニル)−N−(4−ヒドロキシ
(2−ピリジル)メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ
−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド
(0.2g)をジクロロメタン(25ml)に溶かし、
氷冷下、mCPBA(0.14g)を加え、室温で一晩
撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、濃縮
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラム(メタノール/トリエチルアミン/酢
酸エチル)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル/
ヘキサンから再結晶して、2−(4−メチルフェニル)
−N−(4−ヒドロキシ(1−オキシドピリジン−2−
イル)メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロヘプテン−8−カルボキサミド(化合物26
6)(0.12g)を無色結晶として得た。 mp 127-128℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.14-2.20(2H,m), 2.40(3H,s),
2.73(2H,t,J=6.4Hz), 2.87-2.92(2H,m), 6.07(1H,s),
6.40(1H,br), 6.93-6.98(1H,m), 7.22-7.28(4H,m), 7.4
3-7.53(7H,m), 7.67(2H,d,J=8.8Hz), 7.75(1H,s), 8.24
-8.28(1H,m). IR(KBr) ν: 2928, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C31H28N2O3・0.5H2O: C,76.68; H,6.0
2; N,5.77. Found: C,76.59; H,6.00; N,5.65.
【0450】実施例267(化合物267の製造) N−(4−(ピペリジン−2−イルカルボニル)フェニ
ル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(0.2
g)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶かし、炭酸
水素ナトリウム(0.05g)、よう化メチル(0.1
ml)を加え、窒素雰囲気下、室温、一晩撹拌した。溶
媒を留去し、酢酸エチルを加え、粗結晶を得た。エタノ
ール/酢酸エチルから再結晶し、よう化N,N−ジメチ
ル−2−(4−((7−(4−メチルフェニル)−2,
3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボニ
ル)アミノ)ベンゾイル)ピペリジニウム(化合物26
7)(0.16g)を無色粉末として得た。 mp 236-237℃(dec.).1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.75-2.10(4H,m), 2.15-2.38(2
H,m), 2.38(3H,s), 3.07(2H,t,J=4.6Hz), 3.43(3H,s),
3.53(3H,s), 3.62-3.68(1H,m), 4.34(2H,t,J=4.6Hz),
4.68(1H,br), 6.41-6.45(1H,m), 7.03(1H,d,J=8.4Hz),
7.22(2H,d,J=8.0Hz), 7.43-7.52(4H,m), 7.73(1H,d,J=
2.2Hz), 7.95(2H,d,J=9.2Hz), 8.34(2H,d,J=8.8Hz), 8.
59(1H,s). IR(KBr) ν: 2955, 1674cm-1. Anal. Calcd. for C32H35IN2O3・0.5H2O: C,60.86; H,5.
75; N,4.44. Found: C,60.89; H,5.49; N,4.52.
【0451】実施例268(化合物268の製造) 2−メチル−6−(4−メチルフェニル)キノリン−3
−カルボン酸(120mg)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(88mg)のDMF(5ml)溶液に、室
温で1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド・塩酸塩(125mg)を加え1時
間撹拌した。反応系に1−(4−アミノベンジル)ホス
ホリナン−1−オキシド(109mg)及びトリエチル
アミン(0.1ml)のDMF(3ml)溶液を加え、
さらに3日間撹拌した。減圧下濃縮後水を加え、クロロ
ホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラム
クロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:2)
で分離精製し、さらに再結晶(エタノール/酢酸エチ
ル)によって、淡黄色の結晶として2−メチル−6−
(4−メチルフェニル)−N−(ペンタメチレンホスホ
リルメチルフェニル)キノリン−3−カルボキサミド
(化合物268)(116.1mg)を得た。 m.p. 273-275 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.01-1.84 (10H, m), 2.44
(3H, s), 2.90 (3H, s),3.04 (2H, d, J=12.6 Hz), 7.1
7-7.25 (2H, m), 7.32 (2H, d, J=7.9 Hz), 7.61(2H,
d, J=7.9 Hz), 7.69 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.99-8.13 (3
H, m), 8.30 (1H,s), 9.44 (1H, br s). IR (KBr) 3024, 1664, 1601, 1539, 1516, 1319, 1159,
847, 816 cm-1 元素分析 C30H31N2O2P・0.3H2O Calcd. C, 73.84 ; H, 6.53 ; N, 5.74 ; P, 6.35: Found. C, 73.67 ; H, 6.58 ; N, 5.67 ; P, 6.27.
【0452】実施例269(化合物269の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−[5−(4−イソプロピル
フェニル)チオフェン−2−イル]アクリル酸(130
mg)のTHF(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.07ml)を加え、引き続きDMFを1
滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣をTHF(20ml)に溶解させ、0℃で1−(4−
アミノベンジル)ホスホリナン−1−オキシド(117
mg)、トリエチルアミン(0.15ml)を加え、室
温で4時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加え
て反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
後、カラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチ
ル1:4)及び、再結晶(エタノール/酢酸エチル)に
よって精製し、黄色の結晶として(E)−3−[5−
(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]−N−
(ペンタエチレンホスホリルメチルフェニル)アクリル
アミド(化合物269)(60.5mg)を得た。 m.p. 295 ℃(dec.)1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ1.28 (6H, d, J=7.0 Hz),
1.51-2.10 (10H, m), 2.89-3.00 (1H, m), 3.15 (2H,
d, J=13.2 Hz), 6.48 (1H, d, J=15.0 Hz), 7.15-7.33
(6H, m), 7.50-7.62 (4H, m), 7.82 (1H, d, J=15.0 H
z), 8.37-8.59 (1H,m). IR (KBr) 3057, 1672, 1618, 1543, 1510, 1412, 1356,
1327, 1250, 1232, 1165, 960, 852, 829, 793 cm-1 元素分析 C28H32NO2SP Calcd. C, 70.41 ; H, 6.75 ; N, 2.93 : Found. C, 70.06 ; H, 6.82 ; N, 2.98.
【0453】実施例270(化合物270の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−[5−(4−tert−ブ
チルフェニル)チオフェン−2−イル]アクリル酸(1
20mg)のTHF(10ml)溶液に、室温でオキサ
リルクロリド(0.06ml)及びDMF1滴を加えて
1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTH
F(20ml)に溶解させ、0℃で1−(4−アミノベ
ンジル)ホスホリナン−1−オキシド(104mg)、
トリエチルアミン(0.12ml)を加え、室温で18
時間撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応
を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢
酸エチル1:4)及び再結晶(エタノール)によって精
製し、黄色の結晶として(E)−N−(4−ペンタメチ
レンホスホリルメチルフェニル)−3−[5−(4−t
ert−ブチルフェニル)チオフェン−2−イル]アク
リルアミド(化合物270)(82.1mg)を得た。 m.p. >300 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.35 (9H, s), 1.50-2.22 (1
0H, m), 3.15 (2H, d, J=13.2 Hz), 6.53 (1H, d, J=1
5.4 Hz), 7.12-7.30 (4H, m), 7.42 (2H, d, J=8.4 H
z), 7.49-7.60 (4H, m), 7.82 (1H, d, J=15.4 Hz), 8.
79-8.98 (1H, m). IR (KBr) 3238, 1672, 1618, 1543, 1514, 1358, 1252,
1167, 852, 793 cm-1 元素分析 C2934NOSP Calcd. C, 70.85 ; H, 6.97
; N, 2.85 ; P, 6.30 : Found. C, 70.61 ; H, 6.90
; N, 2.89 ; P, 6.17.
【0454】実施例271(化合物271の製造) 窒素雰囲気下、2−(4−メチルフェニル)ベンゾフラ
ン−5−カルボン酸(130mg)のTHF(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.07m
l)及びDMF1滴を加えて1時間撹拌した。減圧下溶
媒を留去した後、残渣をTHF(20ml)に溶解さ
せ、0℃で1−(4−アミノベンジル)ホスホリナン−
1−オキシド(126mg)、トリエチルアミン(0.
15ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応系を激
しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濃縮後、生じた結晶を再結晶(エタノー
ル)によって精製し、無色の結晶として2−(4−メチ
ルフェニル)−N−(4−ペンタメチレンホスホリルメ
チルフェニル)ベンゾフラン−5−カルボキサミド(化
合物271)(134.6mg)を得た。 m.p. 297-296 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.42-2.16 (10H, m), 2.42
(3H, s), 3.17 (2H, d,J=13.2 Hz), 7.04 (1H, s), 7.
24-7.33 (4H, m), 7.58 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.67 (2H,
d, J=8.4 Hz), 7.76-7.85 (3H, m), 8.14 (1H, d, J=
1.8 Hz), 8.15-8.19 (1H, m). IR (KBr) 3390, 2929, 1657, 1524, 1323, 1230, 1161,
1132, 849, 824, 800,760 cm-1 元素分析 C28H28NO3P Calcd. C, 73.51 ; H, 6.17 ; N, 3.06 : Found. C, 73.45 ; H, 5.89 ; N, 2.83.
【0455】実施例272(化合物272の製造) 2−(4−メチルフェニル)ベンゾフラン−6−カルボ
ン酸(130mg)のTHF(10ml)溶液に、室温
でオキサリルクロリド(0.07ml)及びジメチルホ
ルムアミドを1滴加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をTHF(20ml)に溶解させ、0
℃で1−(4−アミノベンジル)ホスホリナン−1−オ
キシド(126mg)、およびトリエチルアミン(0.
15ml)を加え、室温で20時間撹拌した。反応系を
激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、ジクロロメタ
ンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、減圧
下濃縮し、残渣を再結晶(エタノール)によって精製
し、淡黄色の結晶として2−(4−メチルフェニル)−
N−(4−ペンタメチレンホスホリルメチルフェニル)
ベンゾフラン−6−カルボキサミド(化合物272)
(149.9mg)を得た。 m.p. >300 ℃ IR (KBr) 3224, 1651, 1535, 1512, 1323, 1165, 845,.
820 cm-1 元素分析 C28H28NO3P Calcd. C, 73.51 ; H, 6.17 ; N, 3.06 : Found. C, 73.50 ; H, 6.17 ; N, 2.92.
【0456】実施例273(化合物273の製造) 7−(4−メチルスルホニルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(100
mg)のTHF(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.05ml)及びDMFを1滴加えて1時
間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF
(20ml)に溶解させ、0℃で4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(71mg)、およびトリエチルアミン(0.1
ml)を加え、室温で16時間撹拌した。反応系を激し
く撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(エタノール/酢酸エチル1:3)で分離精製
し、さらに再結晶(エタノール)によって、無色の結晶
として7−(4−メチルスルホニルフェニル)−N−
[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−
イル)アミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物2
73)(123mg)を得た。 m.p. 233-235 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.62-1.82 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.56-2.73 (1H,m), 3.04-3.15 (2H, m), 3.10
(3H, s), 3.31-3.43 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.99-4.0
9 (2H, m), 4.39 (2H, t, J=4.5 Hz), 7.12 (1H, d, J=
8.4 Hz), 7.24-7.35 (3H, m), 7.46-7.60 (5H, m), 7.7
4 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.00 (2H, d, J=8.6 Hz). IR (KBr) 3292, 1645, 1524, 1308, 1144 cm-1 元素分析 C31H34N2O5S Calcd. C, 68.11 ; H, 6.27 ; N, 5.12 ; S, 5.87: Found. C, 67.94 ; H, 6.40 ; N, 5.09 ; S, 5.90.
【0457】実施例274(化合物274の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−[5−(4−イソプロピル
フェニル)チオフェン−2−イル]アクリル酸(130
mg)のTHF(10ml)溶液に、室温でオキサリル
クロリド(0.07ml)及びDMFを1滴加えて1時
間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF
(20ml)に溶解させ、0℃で4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(116mg)、トリエチルアミン(0.15m
l)を加え、室温で4時間撹拌した。反応系を激しく撹
拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、カラムクロマトグラフィー(エタノ
ール/酢酸エチル1:4)及び、再結晶(酢酸エチル/
ヘキサン)によって精製し、黄色の結晶として(E)−
3−[5−(4−イソプロピルフェニル)チオフェン−
2−イル]−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]アク
リルアミド(化合物274)(162.9mg)を得
た。 m.p. 187-189 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ1.27 (6H, d,
J=6.8 Hz), 1.54−1.84 (4
H, m), 2.21(3H, s), 2.55−
2.72 (1H, m), 2.84−3.01
(1H, m), 3.30−3.44 (2H,
m), 3.56(2H, s), 3.97−4.1
0 (2H, m), 6.31 (1H, d, J
=15.4 Hz), 7.19−7.35 (7H,
m),7.49−7.61 (4H, m), 7.
84 (1H, d, J=15.4 Hz). IR (KBr) 3315, 1664, 160
6, 1535, 1512, 1408, 133
5, 1169, 829, 804 cm−1 元素分析 C2934S Calcd. C, 73.38 ; H, 7.22
; N, 5.90 ; S, 6.76 : Found. C, 73.12 ; H, 7.34
; N, 5.88 ; S, 6.83.
【0458】実施例275(化合物275の製造) 7−(4−メチルチオフェニル)−N−[4−[N−メ
チル−N−(4−テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
オキセピン−4−カルボキサミド(110mg)及び過
ヨウ素酸ナトリウム(48mg)のメタノール/水(4
0/15ml)混合溶液を室温で2日間撹拌した。減圧
下濃縮後、水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノ
ール/酢酸エチル1:1)及び再結晶(エタノール/酢
酸エチル)で精製し、無色の結晶として7−(4−メチ
ルスルフィニルフェニル)−N−[4−[N−メチル−
N−(4−テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(化合物275)(15.5
mg)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.52-1.83 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.52-2.74 (1H,m), 2.77 (3H, s), 3.10 (2H,
t, J=4.4 Hz), 3.29-3.43 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.9
8-4.10 (2H, m), 4.39 (2H, t, J=4.4 Hz), 7.11 (1H,
d, J=8.0 Hz), 7.23-7.35 (3H, m), 7.44-7.63 (5H,
m), 7.71 (4H, s). IR (KBr) 3327, 1649, 1515, 1410, 1315, 1240, 1038,
822 cm-1
【0459】実施例276(化合物276の製造) 窒素雰囲気下、(E)−3−[5−(4−tert−ブ
チルフェニル)チオフェン−2−イル]アクリル酸(1
30mg)のTHF(10ml)溶液に、室温でオキサ
リルクロリド(0.06ml)及びDMF1滴を加えて
1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTH
F(20ml)に溶解させ、0℃で4−[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]
アニリン(109mg)、トリエチルアミン(0.13
ml)を加え、室温で6日間撹拌した。反応系を激しく
撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(エタノール/酢酸エチル1:4)及び再結晶(酢酸エ
チル/ヘキサン)によって精製し、黄色の結晶として
(E)−3−[5−(4−tert−ブチルフェニル)
チオフェン−2−イル]−N−[4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フ
ェニル]アクリルアミド(化合物276)(107.3
mg)を得た。 m.p. 216-220 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.35 (9H, s), 1.50-1.86
(4H, m), 2.21 (3H, s),2.51-2.76 (1H, m), 3.30-3.45
(2H, m), 3.57 (2H, s), 3.99-4.10 (2H, m),6.32 (1
H, d, J=14.8 Hz), 7.21-7.35 (5H, m), 7.43 (2H, d,
J=8.4 Hz), 7.51-7.61 (4H, m), 7.84 (1H, d, J=14.8
Hz). IR (KBr) 3320, 1666, 1606, 1535, 1335, 831 cm-1 元素分析 C30H36N2O2S・0.1H2O Calcd. C, 73.46 ; H, 7.44 ; N, 5.71 : Found. C, 73.41 ; H, 7.41 ; N, 5.83.
【0460】実施例277(化合物277の製造) 窒素雰囲気下、2−(4−メチルフェニル)ベンゾフラ
ン−5−カルボン酸(200mg)のTHF(10m
l)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.1ml)
及びDMF1滴を加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を
留去した後、残渣をTHF(20ml)に溶解させ、0
℃で4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノメチル]アニリン(192mg)、トリ
エチルアミン(0.22ml)を加え、室温で18時間
撹拌した。反応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停
止し、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、生じた
結晶を再結晶(エタノール)によって精製し、無色の結
晶として2−(4−メチルフェニル)−N−[4−(N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル)フェニル]ベンゾフラン−5−カルボキサミ
ド(化合物277)(295.8mg)を得た。 m.p. 233-236 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ1.62-1.83 (4H, m), 2.22
(3H, s), 2.42 (3H, s),2.57-2.72 (1H, m), 3.32-3.44
(2H, m), 3.59 (2H, s), 3.99-4.09 (2H, m), 7.03 (1
H, s), 7.31-7.36 (4H, m), 7.56-7.64 (3H, m), 7.76-
7.82 (3H, m), 7.87 (1H, s), 8.11 (1H, d, J=1.4 H
z). IR (KBr) 3388, 2943, 1647, 1597, 1525, 1408, 1319,
1148, 794 cm-1 元素分析 C29H30N2O3 Calcd. C, 76.63 ; H, 6.65 ; N, 6.16 : Found. C, 76.61 ; H, 6.47 ; N, 6.00.
【0461】実施例278(化合物278の製造) 2−(4−メチルフェニル)ベンゾフラン−6−カルボ
ン酸(200mg)のTHF(10ml)溶液に、室温
でオキサリルクロリド(0.1ml)及びDMFを1滴
加えて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣
をTHF(20ml)に溶解させ、0℃で4−[N−メ
チル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメ
チル]アニリン(192mg)、およびトリエチルアミ
ン(0.22ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反
応系を激しく撹拌した水に加えて反応を停止し、ジクロ
ロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:4
→1:2→2:1)及び再結晶(エタノール)によって
精製し、淡黄色の結晶として2−(4−メチルフェニ
ル)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピ
ラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]ベンゾフラ
ン−6−カルボキサミド(化合物278)(280m
g)を得た。 m.p. 224-227 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.41-1.82 (4H, m), 2.22
(3H, s), 2.42 (3H, s),2.56-2.74 (1H, m), 3.32-3.44
(2H, m), 3.59 (2H, s), 3.98-4.12 (2H, m),7.02 (1
H, s), 7.25-7.37 (4H, m), 7.61-7.66 (3H, m), 7.72-
7.81 (3H, m), 7.92 (1H, s), 8.07 (1H, s). IR (KBr) 3304, 1647, 1520, 1313, 822 cm-1 元素分析 C29H30N2O3 Calcd. C, 76.63 ; H, 6.65 ; N, 6.16 : Found. C, 76.79 ; H, 6.39 ; N, 6.13
【0462】実施例279(化合物279の製造) (E)−3−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン
−2−イル]−N−[4−[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]ア
クリルアミド(100mg)のDMF(3ml)溶液
に、室温でヨウ化メチル(0.5ml)を加え2日間撹
拌した。減圧下濃縮後、残渣にアセトニトリルを加え、
生じた結晶をろ過によって集め、黄色の結晶としてヨウ
化 N,N−ジメチル−N−[4−[[(E)−3−
[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]
−2−プロペノイル]アミノ]ベンジル]−4−テトラ
ヒドロピラニルアンモニウム(化合物279)(10
1.1mg)を得た。 m.p. 212-216 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ1.74-1.99 (2H, m), 2.09
-2.22 (2H, m), 2.34 (3H, s), 2.87 (6H, br s), 3.24
-3.42 (2H, m), 3.48-3.66 (1H, m), 4.00-4.11(2H,
m), 4.46 (2H, s), 6.58 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.27 (2
H, d, J=7.9 Hz),7.44-7.58 (4H, m), 7.61 (2H, d, J=
7.9 Hz), 7.76 (1H, d, J=15.4 Hz), 7.82(2H, d, J=8.
8 Hz), 10.43 (1H, s). IR (KBr) 3165, 1675, 1606, 1525, 1155, 814 cm-1 元素分析 C28H33N2O2SI・0.5H2O Calcd. C, 56.28 ; H, 5.74 ; N, 4.69 : Found. C, 56.04 ; H, 5.71 ; N, 4.71.
【0463】実施例280(化合物280の製造) (E)−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロ
ピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−3−
[5−(4−イソプロピルフェニル)チオフェン−2−
イル]アクリルアミド(80mg)のDMF(5ml)
溶液に、室温でヨウ化メチル(0.04ml)を加え、
3日間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣にアセトニ
トリルを加えて生じた結晶をろ過によって集め、黄色の
結晶としてヨウ化 N,N−ジメチル−N−[4−
[[(E)−3−[5−(4−イソプロピルフェニル)
チオフェン−2−イル]−2−プロペノイル]アミノ]
ベンジル]−4−テトラヒドロピラニルアンモニウム
(化合物280)(76.9mg)を得た。 m.p. 217-220 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.23 (6H, d, J=7.0 Hz),
1.72-2.01 (2H, m), 2.08-2.23 (2H, m), 2.79-3.01 (1
H, m), 2.87 (6H, s), 3.25-3.44 (2H, m), 3.49-3.68
(1H, m), 3.99-4.12 (2H, m), 4.46 (2H, s), 6.58 (1
H, d, J=15.4 Hz),7.33 (2H, d J=8.5 Hz), 7.44-7.57
(4H, m), 7.63 (2H, d, J=8.5 Hz), 7.76(1H, d, J=15.
4 Hz), 7.82 (2H, d, J=8.8 Hz), 10.42 (1H, s). IR (KBr) 3298, 1654, 1608, 1527, 1452, 1417, 1323,
1252, 1163, 843, 802cm-1 元素分析 C30H37N2O2SI Calcd. C, 58.44 ; H, 6.05 ; N, 4.54 : Found. C, 58.24 ; H, 5.83 ; N, 4.27.
【0464】実施例281(化合物281の製造) 2−(4−メチルフェニル)−N−[4−(N−メチル
−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチ
ル)フェニル]ベンゾフラン−5−カルボキサミド(1
20mg)のDMF(20ml)溶液に、室温でヨウ化
メチル(0.04ml)を加え、24時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去し、残渣にエタノールを加えて生じた結
晶をろ過によって集め、黄色の結晶としてヨウ化 N,
N−ジメチル−N−[4−[[2−(4−メチルフェニ
ル)ベンゾフラン−5−カルボニル]アミノ]ベンジ
ル]−4−テトラヒドロピラニルアンモニウム(化合物
281)(142.1mg)を得た。 m.p. 208-212 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ1.71-2.01 (2H, m), 2.12-
2.23 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.89 (6H, s), 3.10-3.4
3 (2H, m), 3.48-3.69 (1H, m), 4.03-4.15 (2H,m), 4.
48 (2H, s), 7.36 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.53-7.59 (3H,
m), 7.77 (1H,d J=8.4 Hz), 7.85-7.99 (5H, m), 8.29
(1H, d, J=1.8 Hz), 10.52 (1H, s). IR (KBr) 3277, 1643, 1595, 1525, 1468, 1416, 1325,
842, 820, 789, 762 cm-1 元素分析 C30H33N2O3I・1.0H2O Calcd. C, 58.64 ; H, 5.74 ; N, 4.56 : Found. C, 58.98 ; H, 5.62 ; N, 4.55.
【0465】実施例282(化合物282の製造) 7−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(150mg)のT
HF(10ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド
(0.13ml)及びDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(20m
l)に溶解させ、0℃で4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(116mg)およびトリエチルアミン(0.2ml)
を加え、室温で4時間撹拌した。反応系を激しく撹拌し
た水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(エタノール/酢酸エチル1:4)及び再結晶(エタノ
ール/ジエチルエーテル)によって精製し、淡黄色の結
晶として7−(4−メトキシフェニル)−N−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物282)
(128.5mg)を得た。 m.p.162-164 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.61−1.83 (4
H, m), 2.21 (3H, s), 2.55
−2.72 (1H,m), 3.05−3.10
(2H, m), 3.26−3.44 (4H,
m), 3.57 (2H, s), 3.86 (3
H, s), 3.96−4.09 (2H, m),
6.98 (2H, d, J=8.8 Hz),
7.32 (2H, d, J=8.4 Hz),
7.35−7.43 (2H, m), 7.48−
7.57 (6H, m), 7.68 (1H, b
r s). IR (KBr) 3332, 1647, 151
5, 1248, 818 cm−1 元素分析 C3134S Calcd. C, 72.34 ; H, 6.66
; N, 5.44 : Found. C, 72.25 ; H, 6.67
; N, 5.43.
【0466】実施例283(化合物283の製造) 7−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(200mg)のT
HF(10ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド
(0.30ml)及びDMFを1滴加えて1時間撹拌し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF(20m
l)に溶解させ、0℃で4−[N−(4,4−エチレン
ジオキシシクロヘキシル)−N−メチルアミノメチル]
アニリン(0.20g)およびトリエチルアミン(0.
3ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反応系を激し
く撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下濃縮後、残渣の固体を再結晶(アセ
トン/ジエチルエーテル)によって精製し、淡黄色の結
晶としてN−[4−[N−(4,4−エチレンジオキシ
シクロヘキシル)−N−メチルアミノメチル]フェニ
ル]−7−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物
283)(226.4mg)を得た。 m.p. 198-201 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.45-1.91 (8H, m), 2.21 (3
H, s), 2.44-2.65 (1H,m), 3.03-3.10 (2H, m), 3.26-
3.31 (2H, m), 3.57 (2H, s), 3.86 (3H, s), 3.95 (4
H, s), 6.98 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.32 (2H, d, J=8.4
Hz), 7.37-7.43 (2H, m), 7.46-7.60 (6H, m), 7.68 (1
H, br s). IR (KBr) 3359, 1651, 1514, 1252, 1103, 1030, 926,
830 cm-1 元素分析 C34H38N2O4S・0.3H2O Calcd. C, 70.88 ; H, 6.75 ; N, 4.86 : Found. C, 70.86 ; H, 6.70 ; N, 4.77.
【0467】実施例284(化合物284の製造) N−[4−[N−(4,4−エチレンジオキシシクロヘ
キシル)−N−メチルアミノメチル]フェニル]−7−
(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボキサミド(130mg)のT
HF(15ml)溶液に室温で6N塩酸(1ml)を加
え、66時間撹拌した。反応系に重曹水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで洗浄した。減圧下濃縮し、生じた固体を再
結晶(酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、淡黄色
の結晶として7−(4−メトキシフェニル)−N−[4
−[N−メチル−N−(4−オキソシクロヘキシル)ア
ミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物284)(7
8.3mg)を得た。 m.p. 133-139 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.74-2.19 (4H, m), 2.23 (3
H, s), 2.30-2.59 (4H,m), 2.81-2.97 (1H, m), 3.04-
3.10 (2H, m), 3.26-3.32 (2H, m), 3.60 (2H, s), 3.8
6 (3H, s), 6.98 (2H, d, J=9.2 Hz), 7.33 (2H, d, J=
8.4 Hz), 7.38-7.43 (2H, m), 7.48-7.58 (6H, m), 7.7
1 (1H, br s). IR (KBr) 3273, 1711, 1651, 1605, 1515, 1408, 1317,
1248, 1180, 820 cm-1 元素分析 C32H34N2O3S・0.2H2O Calcd. C, 72.48 ; H, 6.54 ; N, 5.28 : Found. C, 72.33 ; H, 6.42 ; N, 5.13.
【0468】実施例285(化合物285の製造) 7−(4−モルホリノフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(150mg)及
び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.11g)の
DMF(5ml)溶液に、室温で1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩
(0.16g)を加え1時間撹拌した。反応系に4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]アニリン(135mg)、及びトリエチ
ルアミン(0.11ml)のDMF(5ml)溶液を加
え、18時間撹拌した。減圧下濃縮した後、水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(エタノール/酢酸エ
チル1:2)で精製し、黄色の結晶としてN−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−7−(4−モルホリノフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボキサミド(化合物285)(113.9mg)を
得た。 m.p. 255-259 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.63-1.84 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.55-2.76 (1H,m), 3.02-3.10 (2H, m), 3.19-
3.46 (8H, m), 3.58 (2H, s), 3.85-3.93 (4H, m), 3.9
8-4.10 (2H, m), 6.99 (2H, d, J=9.2 Hz), 7.32 (2H,
d, J=8.4 Hz), 7.37-7.45 (2H, m), 7.49-7.58 (6H,
m), 7.67 (1H, br s). IR (KBr) 3288, 1653, 1606, 1522, 1232, 1119, 928,
816 cm-1 元素分析 C34H39N3O3S・0.5H2O Calcd. C, 70.56 ; H, 6.97 ; N, 7.26 : Found. C, 70.43 ; H, 6.83 ; N, 7.22.
【0469】実施例286(化合物286の製造) 7−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸(15
0mg)のTHF(10ml)溶液に、室温でオキサリ
ルクロリド(0.08ml)及びDMFを1滴加えて1
時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をTHF
(20ml)に溶解させ、0℃で4−[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]ア
ニリン(112mg)およびトリエチルアミン(0.1
3ml)を加え、室温で18時間撹拌した。反応系を激
しく撹拌した水に加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(エタノール/酢酸エチル1:3)及び再結晶
(エタノール)によって精製し、無色の結晶として7−
(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N−[4−
[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)
アミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾチエピン−4−カルボキサミド(化合物286)
(183.2mg)を得た。 m.p. 193-194 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.52-1.83 (4H, m), 2.21 (3
H, s), 2.54-2.72 (1H,m), 3.04-3.10 (2H, m), 3.23-
3.44 (4H, m), 3.57 (2H, s), 3.98-4.09 (2H, m), 6.0
1 (2H, s), 6.88 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.01-7.07 (2H,
m), 7.29-7.38 (4H, m), 7.46-7.58 (4H, m), 7.68 (1
H, br s). IR (KBr) 3334, 1647, 1506, 1475, 1408, 1313, 1232,
1041, 818 cm-1 元素分析 C31H32N2O4S Calcd. C, 70.43 ; H, 6.10 ; N, 5.30 : Found. C, 70.28 ; H, 5.94 ; N, 5.14.
【0470】実施例287(化合物287の製造) 7−(4−エトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(200mg)の
THF(10ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド
(0.11ml)およびDMF1滴を加え1時間撹拌し
た。減圧下濃縮した後、残渣をTHF(20ml)に溶
解させ、0℃で4−[N−(4,4−エチレンジオキシ
シクロヘキシル)−N−メチルアミノメチル]アニリン
(0.19g)およびトリエチルアミン(0.18m
l)のTHF(5ml)溶液に加え、室温で16時間撹
拌した。反応系に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去した後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(エタノール/酢酸エチル1:3)および再結
晶(酢酸エチル/ジイソプロピルエーテル)で精製し、
無色の結晶として7−(4−エトキシフェニル)−N−
[4−[N−(4,4−エチレンジオキシシクロヘキシ
ル)−N−メチルアミノメチル]フェニル]−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド
(化合物287)(119.1mg)を得た。さらに母
液を濃縮し粗生成物(91.5mg)を得た。 m.p. 172-174 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.44 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
51-1.88 (8H, m), 2.20(3H, s), 2.44-2.64 (1H, m),
3.08 (2H, t, J=4.6 Hz), 3.56 (2H, s), 3.95 (4H,
s), 4.08 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.36 (2H, t, J=4.6 H
z), 6.96 (2H, d, J=9.0 Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.32 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.40-7.56 (8H, m). IR (KBr) 3350, 1651, 1515, 1493, 1242, 1101, 922,
829, 802 cm-1 元素分析 C35H40N2O5 Calcd. C, 73.92 ; H, 7.09 ; N, 4.93 : Found. C, 73.82 ; H, 7.01 ; N, 4.90.
【0471】実施例288(化合物288の製造) 7−(4−エトキシフェニル)−N−[4−[N−
(4,4−エチレンジオキシシクロヘキシル)−N−メ
チルアミノメチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(151.5
mg)のTHF(10ml)溶液に室温で3N塩酸(2
ml)を加え、22時間撹拌した。反応系に飽和重曹水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し得
られた、無色の固体を再結晶(酢酸エチル/ジイソプロ
ピルエーテル)によって精製し、無色の結晶として7−
(4−エトキシフェニル)−N−[4−[N−メチル−
N−(4−オキソシクロヘキシル)アミノメチル]フェ
ニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボキサミド(化合物288)(103.5mg)
を得た。 m.p. 146-148 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.44 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.
80-2.19 (4H, m), 2.23(3H, s), 2.29-2.59 (4H, m),
2.83-2.98 (1H, m), 3.04-3.12 (2H, m), 3.61 (2H,
s), 4.08 (2H, q, J=7.0 Hz), 4.34-4.39 (2H, m), 6.9
6 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.05 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.33
(2H, d, J=8.0 Hz), 7.41-7.57 (8H, m). IR (KBr) 3329, 1709, 1645, 1518, 1495, 1242, 825 c
m-1 元素分析 C33H36N2O4・0.25H2O Calcd. C, 74.91 ; H, 6.95 ; N, 5.29 : Found. C, 74.68 ; H, 6.92 ; N, 5.28.
【0472】実施例289(化合物289の合成) 4−[1−(4−メチルフェニルスルホニル)ピペリジ
ン−4−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテン−8−カルボン酸(200mg)のTHF
(10ml)溶液に、室温でオキサリルクロリド(0.
08ml)及びDMF1滴を加え1時間撹拌した。減圧
下濃縮した後、残渣をTHF(20ml)に溶解させ、
0℃で4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−
4−イル)アミノメチル]アニリン(114mg)、ト
リエチルアミン(0.2ml)のTHF(5ml)溶液
に加えた。室温で3時間撹拌した後、水を加え酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロ
マトグラフィー(エタノール/酢酸エチル1:3)及び
再結晶(エタノール)で精製し、無色の結晶として4−
[1−(4−メチルフェニルスルホニル)ピペリジン−
4−イル]−N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒ
ドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−
6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−
カルボキサミド(化合物289)(203.5mg)を
得た。 m.p. 175-176 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.66-1.81 (4H, m), 1.83-1.
92 (4H, m), 2.04-2.17(2H, m), 2.21 (3H, s), 2.26-
2.43 (3H, m), 2.45 (3H, s), 2.65-2.71 (2H, m), 2.7
6-2.86 (2H, m), 3.30-3.45 (2H, m), 3.57 (2H, s),
3.87-4.10 (4H, m), 6.97-7.13 (3H, m), 7.29-7.37 (5
H, m), 7.55 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.58 (1H, s), 7.68
(2H, d, J=8.2 Hz). IR (KBr) 3346, 1647, 1518, 1344, 1159, 926, 725, 5
46 cm-1 元素分析 C37H45N3O4S Calcd. C, 70.78 ; H, 7.22 ; N, 6.69 : Found. C, 70.71 ; H, 7.14 ; N, 6.46.
【0473】実施例290(化合物290の製造) 7−(5−メチル−2−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(340mg)をTHF
(3.4ml)に溶解し、室温撹拌下、オキサリルクロラ
イド(0.198ml)、DMF(一滴)を加え、室温にて2
時間撹拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣のTH
F溶液(5.1ml)を、4−[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン(3
08mg)、トリエチルアミン(0.473ml)の THF溶液
(5.1ml)中に、氷冷撹拌下滴下し、室温にて13時間
撹拌した。反応液を水中に加え、 酢酸エチルにて抽出
した。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾
燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エタノール
=2/1)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶
し、N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−(5−メ
チル−2−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(化合物290)(20m
g)を得た。 m.p. 129−130℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ1.50−1.82(4H,m),2.2
1(3H,s),2.31(3H,s),2.65(1H,m),3.08(2
H,t,J=4.6Hz),3.37(2H,dt,J=11.2, 3.2Hz),3.
58(2H,s),4.04(2H,m),4.37(2H,t,J=4.6H
z),6.92(1H,d,J=5.2Hz),7.04(1H,d,J=5.2H
z),7.18−7.52(7H,m),7.51−7.56(2H,m) IR(KBr)3294,1653,1597,1514,1498,1456,140
6,1315,1248,733cm-1
【0474】実施例291(化合物291の製造) 7−(3−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボン酸(240mg)をTHF(10ml)に
溶解し、室温撹拌下、オキサリルクロライド(0.15m
l)、DMF(一滴)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。
減圧下溶媒を除去し、得られた残渣のTHF溶液(6ml)
を、4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノメチル]アニリン(247mg)、トリエ
チルアミン(0.35ml)の THF溶液(10ml)中に、
氷冷撹拌下滴下し、室温にて14時間撹拌した。反応液を
水中に加え、酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて
洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を
除去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/エタノール=2/1)にて精製し、
ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶し、N−[4−[N
−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノメチル]フェニル]−7−(3−チエニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化
合物291)(180mg)を得た。 m.p. 194−195℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ1.60−1.84(4H,m),2.2
2(3H,s),2.69(1H,m),3.09(2H,t,J=4.6Hz),
3.36(2H, dt, J=11.2, 2.6Hz), 3.60(2H, s),4.04(2
H, m), 4.34(2H, t, J=4.6Hz), 7.03(1H, d, J=8.4H
z), 7.25−7.42(7H, m), 7.47(1H, dd, J=8.4, 2.2H
z), 7.54(1H, s), 7.58(1H, s), 7.67(1H, s) IR(KBr)3306,1645,1604,1514,1496,1456,140
8,1321,1230,781cm-1 元素分析 C28H30N2O3S Calcd. C,70.86;H,6.37;N,5.90: Found.C,70.74;H,6.16;N,5.92
【0475】実施例292(化合物292の製造) 7−(4−メチル−2−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(250mg)をTHF
10mlに溶解し、室温撹拌下、オキサリルクロライド
(0.145ml)、DMF(一滴)を加え、室温にて2時間
撹拌した。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣の塩化メ
チレン溶液(10ml)を、4−[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]アニリン
(250mg)、トリエチルアミン(0.35ml)の THF溶
液(5ml)中に、氷冷撹拌下滴下し、室温にて13時間
撹拌した。反応液を水中に加え、酢酸エチルにて抽出し
た。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/エタノール=
2/1)にて精製し、ヘキサン/酢酸エチルにて再結晶
し、N−[4−[N−メチル−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)アミノメチル]フェニル]−7−(4−メ
チル−2−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオ
キセピン−4−カルボキサミド(化合物292)(185m
g)を得た。 m.p. 147−148℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ1.60−1.80(4H,m),2.2
1(3H,s),2.31(3H,s),2.64(1H,m),3.06(2
H,t,J=4.2Hz),3.37(2H,dt,J=11.4,2.8Hz),3.
57(2H,s),4.04(2H,m),4.33(2H,t,J=4.2H
z),6.82(1H,d,J=1.2Hz),6.99(1H,d,J=8.4H
z),7.04(1H,d,J=1.2Hz),7.19(1H,s),7.41−
7.57(5H,m),7.67(1H,s) IR(KBr)3292, 1653, 1597, 1514, 1456, 1406, 1315,
1246, 733cm-1 元素分析 C29H32N2O3S・0.5H2O Calcd. C,69.99;H,6.68;N,5.63: Found.C,69.85;H,6.43;N,5.68
【0476】実施例293(化合物293の製造) 7−(4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(137mg)をTH
F(5.0ml)に溶かし、DMF(1滴)、オキサリルク
ロリド(0.085ml)を加え、室温で1時間撹拌した。溶
媒を減圧下、除去し、残渣をTHF(5.0ml)に溶かし
た。この溶液にTHF(5.0ml)に溶かした4−[(N
−メチル−N−テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ
メチル]アニリン(117mg)及びトリエチルアミン(0.1
35ml)を加え、室温で1時間撹拌した。水(50ml)を加
え、酢酸エチル(100ml及び50ml)で抽出し、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、除去
した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを
用いて精製し、さらに、再結晶を行い、7−(4−フル
オロフェニル)−N−[4−[(N−メチル−N−テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノメチル]フェニル]
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カル
ボン酸アミド(化合物293)(149mg、64%)を淡黄色
針状結晶として得た。 mp 177-178 ℃. IR (KBr) 3351, 2938, 1649, 1632, 1595, 1518, 1491,
1412, 1316, 1219, 829cm-1.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.69-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.60-2.70 (1H, m), 3.09 (2H, t, J=4.2Hz),
3.37 (2H, td, J=11.1, 2.9Hz), 3.58 (2H, s),4.04
(2H, d, J=10.6Hz), 4.37 (2H, t, J=4.7Hz), 7.04-7.1
6 (3H, m), 7.29-7.56 (8H, m). Anal. Calcd. for C30H31FN2O3; C, 74.05, H, 6.42,
N, 5.76. Found; C, 73.90, H, 6.35, N, 5.53.
【0477】実施例294(化合物294の製造) 6−(4−メチルフェニル)−2H−チオクロメン−3
−カルボン酸(0.36 g,1.28 mmol) のジクロロメタン (5
ml) 懸濁液に0℃にてシュウ酸クロリド (0.33 ml, 3.
84 mmol) とN,N−ジメチルホルムアミド (1 滴) を加
え室温にて1時間撹拌した。溶媒を留去しテトラヒドロ
フラン (3 ml) 溶液とし、この溶液にアニリン (0.31
g, 1.41 mmol) とトリエチルアミン (0.54 ml, 3.84 mm
ol) のテトラヒドロフラン (2 ml) 溶液を滴下し3時間
撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去して得られる粉末をヘキサンで洗浄し、
6−(4−メチルフェニル)−N−(4−((N−メチ
ル−N−テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ)メチ
ル)フェニル−2H−チオクロメン−3−カルボキサミ
ド(化合物294)(0.45 g, 72%) を淡黄色粉末として
得た。 融点200℃。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.32-7.36 (3H, m), 7.21-7.28
(4H, m), 7.07 (1H, d,J=8.2), 6.92-6.99 (4H, m), 3.
50-3.66 (2H, m), 3.48 (2H, s), 3.20 (2H, s), 2.86-
3.00 (2H, m), 2.20-2.37 (1H, m), 2.03 (3H, s), 1.7
8 (3H, s), 1.08-1.46 (4H, m). Anal. Calcd for C30H32N2O2S・0.25H2O: C; 73.66, H;
6.70, N; 5.73. Found: C; 73.84, H; 6.60, N; 5.84.
【0478】実施例295(化合物295の製造) 6−(4−メチルフェニル)−2H−チオクロメン−3
−カルボン酸 (226 mg, 0.785 mmol) のテトラヒドロフ
ラン懸濁液 (7 ml) にオキザリルクロリド (0.21 ml,
2.35 mmol) とN,N−ジメチルホルムアミド (1 滴)を
加え、室温にて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した
後、テトラヒドロフラン溶液 (5 ml) とし、この溶液に
(E)−4−((N−(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)−N−メチル)アミノメチル)アニリン (202 mg,
0.864 mmol) とトリエチルアミン (0.33 ml, 2.35 mmo
l) のテトラヒドロフラン溶液 (2 ml) を滴下し、15
時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:エタノール
(2:1)溶出部より(E)−N−(4−((N−(4
−ヒドロキシシクロヘキシル)−N−メチル)アミノ)
メチル)フェニル−6−(4−メチルフェニル)−2H
−チオクロメン−3−カルボキサミド(化合物295)
(160 mg, 41%) を得、酢酸エチル/ヘキサンより再結晶
し、融点149℃の黄色結晶を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.73 (1H, br s), 7.42-7.58 (6H,
m), 7.22-7.38 (5H, m), 3.81 (2H, d, J=0.8), 3.59
(2H, s), 3.55-3.68 (1H, m), 2.42-2.61 (1H, m), 2.4
0 (3H, s), 2.21 (3H, s), 1.86-2.20 (4H, m), 1.23-
1.57 (4H, m). Anal. Calcd for C31H34N2O4S・1.25H2O: C; 71.44, H;
7.06, N; 5.37. Found: C; 71.12, H; 6.53, N;5.51.
【0479】実施例296(化合物296の製造) 6−(4−メチルフェニル)−2H−チオクロメン−3
−カルボン酸 (204 mg, 0.708 mmol) のテトラヒドロフ
ラン懸濁液 (6 ml) にオキザリルクロリド (0.19 ml)
とN,N−ジメチルホルムアミド (1 滴)を加え、室温
にて1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、テトラ
ヒドロフラン溶液 (5 ml) とし、この溶液に4−((N
−(2−メトキシエチル)−N−メチル)アミノメチ
ル)アニリン(153 mg, 0.802 mmol) とトリエチルアミ
ン (0.30 ml) のテトラヒドロフラン溶液 (2 ml) を滴
下し、15時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチル
で抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られる残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:
エタノール(2:1)溶出部よりN−(4−(N−(4
−メトキシエチル)−N−メチル)アミノメチル)フェ
ニル−6−(4−メチルフェニル)−2H−チオクロメ
ン−3−カルボキサミド(化合物296)(170 mg, 52
%) を得、酢酸エチル/ヘキサンより再結晶し、融点10
1℃の黄色結晶を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.67 (1H, br s), 7.41-7.57 (6H,
m), 7.20-7.38 (5H, m), 3.82 (2H, t, J=0.8), 3.56
(2H, s), 3.53 (2H, t, J=5.8), 3.35 (3H, s),2.61 (2
H, t, J=5.8), 2.40 (3H, s), 2.28 (3H, s). Anal. Calcd for C28H30N2O2S・0.25H2O: C; 72.62, H;
6.64, N; 6.05. Found: C; 72.43, H; 6.39, N; 6.36.
【0480】実施例297(化合物297の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸 (292 mg, 0.987 mmo
l) のテトラヒドロフラン懸濁液 (10 ml) に0℃にてオ
キザリルクロリド (0.26 ml) とN,N−ジメチルホル
ムアミド (1滴)を加え、室温にて1.5時間撹拌し
た。溶媒を留去後、テトラヒドロフラン溶液 (8 ml) と
し、この溶液に、4−((N−(3−エトキシカルボニ
ルエチル)−N−メチル)アミノメチル)アニリン (23
3 mg, 0.987 mmol)とトリエチルアミン (0.42 ml) のテ
トラヒドロフラン溶液 (2 ml) を0℃にて滴下し、室温
にて17時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで
抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去して得られる残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル溶出
部よりN−(4−(N−(3−エトキシカルボニルエチ
ル)−N−メチル)アミノメチル)フェニル−7−(4
−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチ
エピン−4−カルボキサミド(化合物297)(408 mg,
80%) を得、アセトン/エタノールより再結晶し、融点
124℃の無色結晶を得た。 H−NMR (CDCl) d: 7.89 (1
H, br s), 7.38−7.58 (7H,
m), 7.22−7.30 (4H, m),4.1
4 (2H, q, J=7.4), 3.48 (2
H, s), 3.25 (2H, dt, J=5.
4,1.4) 3.05 (2H, t, J=5.
4), 2.74 (2H, t, J=6.8),
2.51 (2H, t, J=6.8), 2.39
(3H, s), 2.19 (3H, s),
1.25 (3H, t, J=7.4). Anal. Calcd for C3134
S: C; 72.34, H; 6.66, N;
5.44. Found: C; 72.32, H; 6.43,
N; 5.45.
【0481】実施例298(化合物298の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾチエピン−4−カルボン酸 (222 mg, 0.750 mmo
l) のテトラヒドロフラン懸濁液 (7 ml) に0℃にてオ
キザリルクロリド (0.26 ml, 2.97 mmol) とN,N−ジ
メチルホルムアミド (1滴) を加え、室温にて2時間撹
拌した。溶媒を留去後、テトラヒドロフラン溶液 (5 m
l) とし、この溶液に、アニリン (149 mg, 0.825 mmol)
とトリエチルアミン (0.31 ml, 2.25 mmol) のテトラ
ヒドロフラン溶液 (2 ml) を0℃にて滴下し、室温にて
3日撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:メタノー
ル:トリエチルアミン(5:1:0.6)溶出部よりN
−(4−(N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチ
ル)アミノメチル)フェニル−7−(4−メチルフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボキサミド(化合物298) (310 mg, 90%) を得
た。融点138℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.74 (1H, br s), 7.40-7.59 (7H,
m), 7.23-7.32 (4H, m), 3.64 (2H, t, J=5.2), 3.58
(2H, s), 3.28 (2H, t, J=5.6), 3.07 (2H, t, J=5.6),
2.62 (2H, t, J=5.2). Anal. Calcd for C31H34N2O3S: C; 72.34, H; 6.66, N;
5.44. Found: C; 72.32, H; 6.43, N; 5.45
【0482】実施例299(化合物299の製造) 6-(4-メチルフェニル)-2-ピリジンアクリル酸(160mg,
0.67mmol)をDMF(5ml)に懸濁し0℃で1-ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(99mg, 0.73mmol)、4-[N-メチル-N-(4-テ
トラヒドロピラニル)アミノメチル]アニリン(162mg, 0.
74mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(192mg, 1.00mmol)、トリエチルアミ
ン(0.28ml, 2.01mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(10m
g)を順に加えて室温で17時間撹拌した。反応液を減圧濃
縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加え水(5ml, 3ml×
2)、飽和重曹水(3ml×3)、飽和食塩水(3ml)で順に洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮
し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,
酢酸エチル/メタノール=9/1)に付した。目的画分を減圧
濃縮してN-[4-[N-メチル-N-(4-テトラヒドロピラニル)
アミノメチル]フェニル]-6-(4-メチルフェニル)-2-ピリ
ジンアクリルアミド(化合物299)(259mg, 0.59mmo
l, 88%)を得た。 IR (KBr): 1667, 1634, 1601, 1537, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.55-1.85 (4H, m), 2.21 (3H, s),
2.43 (3H, s), 2.55-2.75 (1H, m), 3.30-3.45 (2H,
m), 3.58 (2H, s), 3.95-4.10 (2H, m), 7.20-7.50 (5
H, m), 7.45-7.85 (6H, m), 7.98 (2H, d, J=8.2Hz).
【0483】実施例300(化合物300の製造) 7-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベ
ンゾオキセピン-4-カルボン酸をDMF(5ml)に溶解し1-ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(67mg, 0.50mmol)、4-[N-
メチル-N-(4-テトラヒドロピラニル)アミノメチル]アニ
リン(109mg, 0.49mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(130mg,0.68mmol)、
トリエチルアミン(0.189ml, 1.36mmol)、4-ジメチルア
ミノピリジン(3mg)を加えて室温で18時間撹拌した。反
応液を減圧濃縮し酢酸エチル(60m)を加えて水(5ml×
3)、飽和重曹水(3ml×3)、飽和食塩水(5ml)で順に洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮
し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,
酢酸エチル)に付した。目的画分を減圧濃縮し酢酸エチ
ルを加え不溶物を濾取した。不溶物を酢酸エチルで洗浄
後、減圧乾燥して7-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-N
-[4-[N-メチル-N-(4-テトラヒドロピラニル)アミノメチ
ル]フェニル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カ
ルボキサミド(化合物300)(187mg, 0.36mmol, 81%)
を得た。 IR (KBr): 1653, 1597, 1514 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.55−1.85 (4H,
m), 2.21 (3H, s), 2.55−2.
80 (1H, m), 3.00−3.15 (2
H, m), 3.30−3.45 (2H, m),
3.58 (2H, s), 3.95−4.15
(2H, m), 4.30−4.45 (2H,
m), 6.01 (2H, s), 6.88 (1
H, d, J=8.6Hz), 6.95−7.10
(3H, m),7.20−7.65 (7H,
m).
【0484】実施例301(化合物301の製造) 7−モルホリノ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-
カルボン酸(200mg, 0.73mmol)をDMF(6ml)に溶解し0℃で
1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(108mg, 0.80mmol)、4
-[N-メチル-N-(4-テトラヒドロピラニル)アミノメチル]
アニリン(176mg, 0.80mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(209mg, 1.09mmo
l)、トリエチルアミン(0.304ml, 2.18mmol)、4-ジメチ
ルアミノピリジン(3mg)を加えて室温で13時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸エチル(40ml)を加
え水(5ml×3)、飽和重曹水(5ml×3)、飽和食塩水(5ml)
で順に洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル15g, 酢酸エチル/メタノール=1/0→9/1)に付し
た。目的画分を減圧濃縮しジエチルエーテルを加え不溶
物を濾取した。不溶物をジエチルエーテルで洗浄後、減
圧乾燥してN-[4-[N-メチル-N-(4-テトラヒドロピラニ
ル)アミノメチル]フェニル]-7-モルホリノ-2,3-ジヒド
ロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド(化合物30
1)(248mg, 0.52mmol, 71%)を得た。 IR (KBr): 1655, 1597, 1507 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.5-1.85 (4H, m), 2.21 (3H, s),
2.55-2.75 (1H, m), 3.0-3.15 (6H, m), 3.3-3.45 (2H,
m), 3.57 (2H, s), 3.8-3.9 (4H, m), 3.95-4.1(2H,
m), 4.29 (2H, t, J=4.7Hz), 6.8-7.0 (3H, m), 7.15-
7.35 (3H,m), 7.5-7.6 (2H+1H(amide-H), m).
【0485】実施例302(化合物302の製造) 7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボン酸(140mg, 0.50 mmol)をDMF(6ml)に溶解
し0℃で1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(74mg,0.55mmo
l)、4-[N-(2-ピリミジニル)アミノメチル]アニリン(100
mg, 0.50mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩(144mg, 0.75mmol)を加えて室
温で22時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し残留物に酢酸
エチル(40ml)を加え水(5ml)、飽和重曹水(5ml×3)、飽
和食塩水(5ml)で順に洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、約3mlまで減圧濃縮し析出した不溶物
を濾取した。不溶物を酢酸エチルで洗浄後、減圧乾燥し
てN-[4-[N-(2-ピリミジニル)アミノメチル]フェニル]-7
-(4-メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボキサミド(化合物302)(129mg, 0.28mmo
l, 56%)を得た。 IR (KBr): 1647, 1591, 1518 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.34 (3H, s), 2.9-3.05 (2H,
m), 4.2-4.35 (2H, m), 4.46 (2H, d, J=6.6Hz), 6.57
(1H, t, J=4.8Hz), 7.04 (1H, d, J=8.4Hz), 7.2-7.35
(5H, m), 7.5-7.75 (7H, m), 8.27 (2H, d, J=4.8Hz),
9.91 (1H, s).
【0486】実施例303(化合物303の製造) 7-(2-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1
-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸(180mg, 0.66mmol)、4
-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチ
ル]アニリン(160mg, 0.73mmol)、1-ヒドロキシベンゾト
リアゾール(98mg, 0.73mmol)、DMF(10ml)の混合物に0℃
で1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジ
イミド塩酸塩(190mg, 0.99mmol)、トリエチルアミン(0.
276ml, 1.98mmol)を加えて室温で24時間撹拌した。反応
液を減圧濃縮し酢酸エチル(40m)を加えて飽和重曹水(5m
l×3)、飽和食塩水(5ml)で順に洗浄した。有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル)に付し
た。目的画分を減圧濃縮し酢酸エチルを加え不溶物を濾
取した。不溶物を酢酸エチルで洗浄後、減圧乾燥して7-
(2-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-N-[4-[N-メチル-N
-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]
-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド
(化合物303)(217mg, 0.46 mmol, 69%)を得た。 IR (KBr): 1647, 1628, 1611, 1595, 1522 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.35−1.8 (4H,
m), 2.10 (3H, s), 2.4−2.7
(1H, m), 2.9−3.1 (2H,
m), 3.15−3.4 (2H, m), 3.5
2 (2H, s), 3.8−4.0 (2H,
m), 4.25−4.45(2H, m), 4.4
2 (3H, s), 7.16 (1H, d, J
=8.4Hz), 7.26 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.40 (1H, s), 7.6
6 (2H, d, J=8.4Hz), 7.92
(1H, dd, J=1.9, 8.4Hz),
8.19 (1H, d, J=1.9Hz).
【0487】実施例304(化合物304の製造) 7−(1−メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒ
ドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸(69mg, 0.25mmo
l)、4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)アミ
ノメチル]アニリン(61mg, 0.28mmol)、1-ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(38mg, 0.28mmol)、DMF(4ml)の混合物
に0℃で1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカル
ボジイミド塩酸塩(97mg, 0.51mmol)、トリエチルアミン
(0.106ml, 0.76mmol)を加えて室温で2日間撹拌した。反
応液を減圧濃縮し酢酸エチルを加えて飽和重曹水で洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮
し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル10g,
酢酸エチル)に付した。目的画分を減圧濃縮し酢酸エチ
ルを加え不溶物を濾取した。不溶物を酢酸エチルで洗浄
後、減圧乾燥して7-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イ
ル)-N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラン-4-イル)ア
ミノメチル]フェニル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボキサミド(化合物304)(84mg, 0.18mmo
l, 70%)を得た。 IR (KBr): 1649, 1630, 1597, 1518 cm-1.1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 1.35-1.8 (4H, m), 2.10 (3H,
s), 2.45-2.7 (1H, m), 2.95-3.1 (2H, m), 3.15-3.4
(2H, m), 3.51 (2H, s), 3.8-4.0 (2H, m), 4.20 (3H,
s), 4.3-4.45 (2H, m), 7.22 (1H, d, J=8.4Hz), 7.26
(2H, d, J=8.6Hz), 7.35 (1H, s), 7.64 (2H, d, J=8.6
Hz), 7.76 (1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.99 (1H, d, J=
2.2Hz).
【0488】実施例305(化合物305の製造) 1−メチル−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸塩酸塩
(386mg)をDMF(12.0ml)に溶解し、塩化チオニル
(0.26ml)を加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減
圧下、留去し、残査をジクロロメタン(10.0ml)に溶解
した。4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン
−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(310mg)とト
リエチルアミン(0.82ml)をジクロロメタン(4.0ml)
に溶解し、先に調製した酸クロリド溶液を0℃で滴下し
た。混合物を0℃で10分間撹拌した後、室温で22時
間撹拌した。反応混合物に水(100ml)を加え、ジクロ
ロメタン(100mlエ2)で抽出した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残査を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(75g、酢酸エチ
ル:エタノール=9:1)で精製し、さらにエタノール
から再結晶を行うことにより1−メチル−7−(4−メ
チルフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テ
トラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸アミド(化合物305)(250mg、43%)を得
た。 mp 178-181℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.64-1.76 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.38 (3H, s),2.66 (1H, septet, J=5.3Hz),
2.96 (2H, t, J=4.4Hz), 3.09 (3H, s), 3.30-3.43 (2H
+ 2H, m), 3.58 (2H, s), 4.01-4.06 (2H, m), 6.88
(1H, d, J=8.6Hz), 7.23 (2H, d, J=8.0Hz), 7.30 (2H,
d, J=8.4Hz), 7.42, (1H, s), 7.461 (2H, d, J=8.2H
z), 7.466 (1H, dd, J=8.3, 2.3Hz), 7.535 (2H, d, J=
8.4Hz), 7.539 (1H, d, J=2.6Hz), 7.58 (1H, s). IR (KBr) 3337, 2949, 2851, 1653, 1516, 1501, 1341,
1304, 1238, 818, 521cm-1. Anal. Calcd. for C32H27N3O2: C, 77.54; H, 7.52; N,
8.48. Found: C, 77.51; H, 7.43; N, 8.44.
【0489】実施例306(化合物306の製造) 4−エトキシフェニルボロン酸(252mg)と7−ブロモ
−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カ
ルボン酸アミド(613mg)を水:エタノール:トルエン
(1:1:10、18.0ml)に溶解し、炭酸カリウム(42
0mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下で30
分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(59mg)を加え、アルゴン雰囲気下で17時間加熱
還流をした。反応混合物を酢酸エチル(200ml)で希釈
し、水(50ml)及び飽和食塩水(50ml)でそれぞれ洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(75g、酢酸エチル:エタノール=9:1)で精製
し、さらにエタノールから再結晶を行うことにより7−
(4−エトキシフェニル)−1−メチル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(化合物3
06)(230mg、35%)を得た。 mp 150.5-152℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.44 (3H, t, J=7.0Hz),
1.64-1.77 (4H, m), 2.21(3H, s), 2.57-2.72 (1H, m),
2.96 (2H, t, J=4.5Hz), 3.08 (3H, s), 3.31-3.43 (2
H + 2H, m), 3.57 (2H, s), 4.01-4.09 (2H, m), 4.07
(2H, q, J=7.0Hz), 6.88 (1H, d, J=8.4Hz), 6.95 (2H,
d, J=8.8Hz), 7.30 (2H, d, J=8.6Hz), 7.40-7.55 (1H
+ 1H + 1H + 1H, concealed under 7.45 and 7.53),
7.47 (2H, d, J=9.0Hz), 7.53 (2H, d, J=8.8Hz). IR (KBr) 3372, 2955, 2847, 1680, 1605, 1595, 1518,
1503, 1314, 1240, 1194, 812 cm-1. Anal. Calcd. for C33H39N3O30.5H2O: C, 74.13; H, 7.
54; N, 7.86. Found: C, 74.34; H, 7.31; N, 7.96.
【0490】実施例307(化合物307の製造) 4−エチルフェニルボロン酸(227mg)と7−ブロモ−
1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボ
ン酸アミド(611mg)を水:エタノール:トルエン
(1:1:10、18.0ml)に溶解し、炭酸カリウム(41
8mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下で30
分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(59mg)を加え、アルゴン雰囲気下で17時間加熱
還流をした。反応混合物を酢酸エチル(200ml)で希釈
し、水(50ml)及び飽和食塩水(50ml)でそれぞれ洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(75g、酢酸エチル:エタノール=9:1)で精製
し、さらにエタノールから再結晶を行うことにより7−
(4−エチルフェニル)−1−メチル−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イ
ル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(化合物3
07)(252mg、39%)を得た。 mp 164-165℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.27 (3H, t, J=7.6Hz),
1.66-1.76 (4H, m), 2.21(3H, s), 2.54-2.70 (1H, m),
2.69 (2H, q, J=7.7Hz), 2.96 (2H, t, J=4.7Hz), 3.0
9 (3H, s), 3.29-3.43 (4H, m), 3.57 (2H, s), 4.01-
4.06 (2H, m), 6.89 (1H, d, J=8.6Hz), 7.26 (2H, d,
J=8.4Hz), 7.30 (2H, d, J=8.8Hz), 7.40 (1H, s), 7.4
8 (1H, dd, J=8.6, 2.2Hz), 7.49 (2H, d, J=9.2Hz),
7.54 (2H, d,J=8.8Hz), 7.55 (1H, d, J=2.2Hz), 1H wa
s concealed under 7.40-7.56. IR (KBr) 3364, 2946, 2851, 1653, 1514, 1341, 1304,
1233, 1188, 824, 575,519 cm-1. Anal. Calcd. for C33H39N3O2: C, 77.76; H, 7.71; N,
8.24. Found: C, 77.81; H, 7.64; N, 8.27.
【0491】実施例308(化合物308の製造) 4−トリフルオロフェニルボロン酸(190mg)と7−ブ
ロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−
(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸アミド(403mg)を水:エタノール:トル
エン(1:1:10、18.0ml)に溶解し、炭酸カリウム
(276mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下で
30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(39mg)を加え、アルゴン雰囲気下で17時間
加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチル(200ml)で
希釈し、水(50ml)及び飽和食塩水(50ml)でそれぞれ
洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(75g、酢酸エチル:エタノール=9:1)で
精製し、さらにエタノールから再結晶を行うことにより
1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]
−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド
(化合物308)(177mg、39%)を得た。 mp 187.5-188.5℃1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.69-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.57-2.72 (1H, m), 2.98 (2H, t, J=4.6Hz),
3.12 (3H, s), 3.37 (2H, td, J=11.2, 3.3Hz),3.38
(2H, t, J=4.7Hz), 3.57 (2H, s), 4.01-4.06 (2H, m),
6.91 (1H, d, J=8.4Hz), 7.30 (2H, d, J=8.4Hz), 7.4
2 (1H, s), 7.49 (1H, dd, J=8.4, 2.2Hz), 7.54 (2H,
d, J=8.4Hz), 7.55 (1H, s), 7.58 (1H, d, J=2.2Hz),
7.66 (4H,s). IR (KBr) 2949, 2847, 1651, 1603, 1516, 1325, 1163,
1115, 1073, 847, 812cm-1. Anal. Calcd. for C32H33F3N3O2: C, 69.93; H, 6.24;
N, 7.65. Found: C, 69.66; H, 6.20; N, 7.71.
【0492】実施例309(化合物309の製造) 4−(4−モルホリノ)フェニルボロン酸(208mg)と
7−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチ
ル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸アミド(406mg)を水:エタノー
ル:トルエン(1:1:10、18.0ml)に溶解し、炭酸
カリウム(278mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰
囲気下で30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム(39mg)を加え、アルゴン雰囲気下で
17時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチル(20
0ml)で希釈し、水(50ml)及び飽和食塩水(50ml)で
それぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(75g、酢酸エチル:エタノール=
9:1)で精製し、さらにエタノールから再結晶を行う
ことにより1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N
−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−[4−(4−モルホリノ)フェニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸アミド(化合物309)(247mg、52%)を得た。 mp 209-211℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.64-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.57-2.75 (1H, m), 2.96 (2H, t, J=5.2Hz),
3.09 (3H, s), 3.20 (2H, t, J=4.8Hz), 3.18-3.22 (2
H, m), 3.33-3.43 (4H, m), 3.58 (2H, s), 3.89 (4H,
t, J=4.8Hz), 4.01-4.06 (2H, m), 6.88 (1H, d, J=8.4
Hz), 6.97 (2H, d, J=8.8Hz), 7.30 (2H,d, J=8.8Hz),
7.41-7.56 (8H, m). IR (KBr) 2953, 2847, 1653, 1607, 1514, 1505, 1311,
1232, 1119, 926, 814,735cm-1. Anal. Calcd. for C35H42N4O5: C, 74.18; H, 7.47; N,
9.89. Found: C, 74.17; H, 7.39; N, 9.98.
【0493】参考例187 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(3.77g)、4H
−テトラヒドロピラン−4−オン(2g)、トリエチル
アミン(2.8ml)を1,2−ジクロロエタン(50
ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素
ナトリウム(5.92g)を加え、窒素雰囲気下、室温
で4時間撹拌した。氷冷下、アセトアルデヒド(1.5
ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(5.
92g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。
溶媒を留去し、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧
下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチ
ル/ヘキサン)により精製し、N−(4−ニトロベンジ
ル)−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)エチルア
ミン(4.0g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.01(3H,t,J=6.9Hz), 1.52-1.73
(4H,m), 2.59(2H,q,J=6.9Hz), 2.68-2.83(1H,m), 3.34
(2H,dt,J=3.6, 11.2Hz), 3.73(2H,s), 3.99-4.06(2H,
m), 7.54(2H,d,J=9.0Hz), 8.16(2H,d,J=9.0Hz). IR(neat) ν: 2951, 2841, 1599, 1520cm-1.
【0494】参考例188 N−(4−ニトロベンジル)−N−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)エチルアミン(4.0g)を酢酸(10
0ml)に溶かし、還元鉄(4.2g)を加え、室温で
一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出
物をろ去した。ろ液を水酸化ナトリウム水溶液、水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチル)により
精製し、4−(N−エチル−N−(テトラヒドロピラン
−4−イル)アミノメチル)アニリン(2.3g)を赤
色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.00(3H,t,J=7.1Hz), 1.52-1.70
(4H,m), 2.54(2H,q,J=7.1Hz), 2.66-2.82(1H,m), 3.26-
3.39(2H,m), 3.52(2H,s), 3.59(2H,br), 3.95-4.04(2H,
m), 6.64(2H,d,J=8.5Hz), 7.12(2H,d,J=8.5Hz).
【0495】参考例189 p−ニトロベンズアルデヒド(5g)、2−アミノ−
1,3−プロパンジオール(3.0g)を1,2−ジク
ロロエタン(75ml)に懸濁し、氷冷下、トリアセト
キシ水素化ほう素ナトリウム(9.8g)を加え、窒素
雰囲気下、室温で3.5時間撹拌した。氷冷下、37%
ホルマリン(3ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナ
トリウム(9.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一
晩撹拌した。水を加え、濃縮後、水酸化ナトリウム水溶
液を用いて中和、食塩で飽和し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減
圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸
エチル)により精製し、2−(N−メチル−N−(4−
ニトロベンジル)アミノ)−1,3−プロパンジオール
(3.0g)を淡黄色結晶として得た。 mp 65-66℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.31(3H,s), 2.93-3.06(1H,m),
3.64-3.80(4H,m), 3.92(2H,s), 7.49(2H,d,J=8.8Hz),
8.20(2H,d,J=8.8Hz). IR(KBr)ν: 3349, 2942, 2884,
1520cm−1. Anal. Calcd. for C1116
: C,54.99; H,6.71; N,1
1.66. Found: C,55.14; H,6.61;
N,11.55.
【0496】参考例190 2−(N−メチル−N−(4−ニトロベンジル)アミ
ノ)−1,3−プロパンジオール(2.9g)をエタノ
ール(50ml)に溶かし、5%パラジウム炭素(0.
15g)を用いて、室温で2時間接触還元した。触媒を
ろ去後、ろ液の溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチル)により
精製し、2−(N−(4−アミノベンジル)−N−メチ
ルアミノ)−1,3−プロパンジオール(0.6g)を
淡黄色アモルファスとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.26(3H,s), 2.37(2H,br), 2.91
-2.99(1H,m), 3.55-3.73(6H,m), 6.65(2H,d,J=8.4Hz),
7.08(2H,d,J=8.4Hz). IR(KBr)ν: 3347, 2942, 2880, 1615cm-1. Anal. Calcd. for C11H18N2O2・0.1H2O: C,62.30; H,8.6
5; N,13.21. Found: C,62.37; H,8.79; N,13.24.
【0497】参考例191 p−ニトロベンズアルデヒド(5g)、サルコシンメチ
ルエステル塩酸塩(4.6g)、トリエチルアミン
(4.6ml)を1,2−ジクロロエタン(50ml)
に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリ
ウム(9.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で4時間
撹拌した。水を加え、濃縮後、水酸化ナトリウム水溶液
を用いて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、N−(4−ニ
トロベンジル)サルコシンメチルエステル(6.3g)
を無色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.39(3H,m), 3.33(2H,s), 3.73
(3H,s), 3.80(2H,s), 7.55(2H,d,J=8.8Hz), 8.19(2H,d,
J=8.8Hz). IR(neat) ν: 2951, 2847, 1748cm-1.
【0498】参考例192 N−(4−ニトロベンジル)サルコシンメチルエステル
(5.96g)を酢酸(100ml)に溶かし、還元鉄
(7g)を少量ずつ加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を
留去し、酢酸エチルを加え、析出物をろ去した。ろ液を
水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を
留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、N−(4−
アミノベンジル)サルコシンメチルエステル(3.0
g)を赤色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.36(3H,m), 3.22(2H,s), 3.55
(2H,s), 3.65(2H,br), 3.70(3H,s), 6.65(2H,d,J=8.6H
z), 7.11(2H,d,J=8.6Hz). IR(neat) ν:3364, 2949, 1744cm-1.
【0499】参考例193 p−ニトロベンズアルデヒド(5g)、3−メトキシプ
ロピルアミン(3.1g)を1,2−ジクロロエタン
(50ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(9.8g)を加え、窒素雰囲気下、
室温で3時間撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(3
ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(9.
8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。
水を加え、濃縮後、水酸化ナトリウム水溶液を用いて中
和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、1N塩
酸で逆抽出した。水層を酢酸エチルで洗浄後、1N水酸
化ナトリウム水溶液を用いて中和、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、N−
(3−メトキシプロピル)−N−メチル−4−ニトロベ
ンジルアミン(5.6g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.72-1.85(2H,m), 2.20(3H,s),
2.47(2H,t,J=7.3Hz), 3.33(3H,s), 3.43(2H,t,J=6.4H
z), 3.58(2H,s), 7.50(2H,d,J=9.0Hz), 8.18(2H,d,J=9.
0Hz). IR(neat) ν: 2805, 1605, 1520cm-1.
【0500】参考例194 N−(3−メトキシプロピル)−N−メチル−4−ニト
ロベンジルアミン(5.5g)を酢酸(70ml)に溶
かし、還元鉄(6.4g)を少量ずつ加え、室温で一晩
撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出物を
ろ去した。ろ液を水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、4−((N−3−メトキシ
プロピル−N−メチル)アミノメチル)アニリン(4.
4g)を赤色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.71-1.85(2H,m), 2.16(3H,s),
2.42(2H,t,J=7.4Hz), 3.32(3H,s), 3.37(2H,s), 3.41(2
H,t,J=6.6Hz), 3.61(2H,br), 6.64(2H,d,J=8.4Hz), 7.0
8(2H,d,J=8.4Hz). IR(neat) ν: 2946, 2795, 1615cm-1.
【0501】参考例195 7−(4−メチルフェニル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1−ベンゾオキセピン−5−オン(1g)をエ
タノール(50ml)に溶かし、氷冷下、水素化ほう素
ナトリウム(0.3g)を加えた。室温で30分間撹拌
し、水を加え濃縮した。酢酸エチルで抽出し、有機層を
水洗後、濃縮した。残渣をビス(2−メトキシエチル)
エーテル(20ml)に溶かし、塩酸(5ml)を加
え、75℃、1時間加熱撹拌した。水中に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。析
出した7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン(0.78g)をヘキサンを用
いてろ取、無色結晶として得た。 mp 98-100℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.38(3H,s), 2.65-2.74(2H,m),
4.27(2H,t,J=4.9Hz), 6.01(1H,dt,J=11.7, 4.4Hz), 6.3
9(1H,d,J=11.7Hz), 7.01(1H,d,J=8.0Hz), 7.23(2H,d,J=
8.2Hz), 7.31-7.38(2H,m), 7.45(2H,d,J=8.0Hz). IR(KBr) ν: 3025, 1491cm-1. Anal. Calcd. for C17H16O: C,86.41; H,6.82. Found: C,86.17; H,6.61.
【0502】参考例196 氷冷下、ジメチルホルムアミド(0.2ml)に塩化ス
ルフリル(0.17ml)を滴下し、窒素雰囲気下、室
温で10分間撹拌した。7−(4−メチルフェニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン(0.3g)
を加え、窒素雰囲気下、90℃、3時間加熱した。氷水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥、溶媒
を留去し、7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−スルホニルクロリド
(0.36g)を淡黄色結晶として得た。 mp 162-166℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.40(3H,s), 3.27(2H,t,J=4.7H
z), 4.41(2H,t,J=4.7Hz),7.11(1H,d,J=9.6Hz), 7.26(2
H,d,J=8.2Hz), 7.44(2H,d,J=8.2Hz), 7.57-7.62(2H,m),
7.70(1H,s). IR(KBr) ν: 3027, 1634, 1493cm-1. Anal. Calcd. for C17H15ClO3S: C,60.98; H,4.52. Found: C,61.14; H,4.26.
【0503】参考例197 アルゴン雰囲気下、(E)−3−(5−ブロモチオフェ
ン−2−イル)アクリル酸エチル(1.00g)、4−
イソプロピルフェニルホウ酸(0.86g)及び炭酸カ
リウム(1.12g)のトルエン/エタノール/水(4
0/4/4ml)混合溶液を、室温で1時間撹拌した。
反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
(0.14g)を加え18時間加熱還流した。室温まで
冷却後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:9)で分離精製
し、淡黄色の結晶として(E)−3−[5−(4−イソ
プロピルフェニル)チオフェン−2−イル]アクリル酸
メチル(0.83g)を得た。 m.p. 117-119 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.27 (6H, d, J=6.8 Hz), 2.
94-3.00 (1H, m), 3.80(3H, s), 6.22 (1H, d, J=15.8
Hz), 7.24-7.28 (4H, m), 7.54 (2H, d, J=7.8Hz), 7.7
6 (1H, d, J=15.8 Hz). IR (KBr) 1718, 1622, 1436, 1306, 1230, 1203, 1165,
806 cm-1 元素分析 C17H18O2S Calcd. C, 71.30 ; H, 6.33 ; S, 11.20 : Found. C, 71.22 ; H, 6.33 ; S, 11.23.
【0504】参考例198 (E)−3−[5−(4−イソプロピルフェニル)チオ
フェン−2−イル]アクリル酸メチル(0.75mg)
のTHF/エタノール(10/10ml)混合溶液に、
室温で2N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加
え、20時間撹拌した。減圧下濃縮後、残渣に1N塩酸
(10ml)を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮
して生じた結晶をろ過によって集め、淡黄色の結晶とし
て(E)−3−[5−(4−イソプロピルフェニル)チ
オフェン−2−イル]アクリル酸(639.7mg)を
得た。 m.p. 216-219 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.28 (6H, d, J=7.0 Hz), 2.
86-3.01 (1H, m), 6.22(1H, d, J=15.7 Hz), 7.23-7.33
(4H, m), 7.56 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.85 (1H,d, J=1
5.7 Hz). IR (KBr) 2966, 1668, 1608, 1414, 1302, 1263, 1228,
804 cm-1 元素分析 C16H16O2S Calcd. C, 70.56 ; H, 5.92 ; S, 11.77 : Found. C, 70.23 ; H, 5.94 ; S, 11.62.
【0505】参考例199 アルゴン雰囲気下、(E)−3−(5−ブロモチオフェ
ン−2−イル)アクリル酸メチル(0.23g)、4−
tert−ブチルフェニルホウ酸(0.3g)及び炭酸
カリウム(0.26g)のトルエン/エタノール/水
(20/2/2ml)混合物を、室温で1時間撹拌し
た。反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(32mg)を加え、18時間加熱還流した。室温
まで冷却後、有機層に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、
残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン1:9)で分離精製し、淡黄色の結晶として(E)−
3−[5−(4−tert−ブチルフェニル)チオフェ
ン−2−イル]アクリル酸メチル(240mg)を得
た。この化合物はこれ以上精製せずに次の反応に用い
た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.34 (9H, s), 3.80 (3H,
s), 6.22 (1H, d, J=15.8 Hz), 7.21-7.30 (2H, m), 7.
42 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.55 (2H, d, J=8.7 Hz), 7.76
(1H, d, J=15.8 Hz). IR (KBr) 1716, 1622, 1436, 1302, 1232, 1207, 1165,
972, 806 cm-1
【0506】参考例200 (E)−3−[5−(4−tert−ブチルフェニル)
チオフェン−2−イル]アクリル酸メチル(190m
g)のTHF/エタノール(15/15ml)混合溶液
に、室温で2N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)
を加え18時間撹拌した。反応系に1N塩酸(5ml)
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
し、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をヘキサ
ンで洗浄し、黄色の結晶として(E)−3−[5−(4
−tert−ブチルフェニル)チオフェン−2−イル]
アクリル酸(149.7mg)を得た。この化合物はこ
れ以上精製せずに次の反応に用いた。1 H-NMR (200MHz, CDCl) δ 1.35 (9H, s), 6.22 (1H,
d, J=15.6 Hz), 7.20-7.29 (2H, m), 7.43 (2H, d, J=
8.8 Hz), 7.56 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.85 (1H, d,J=15.
6 Hz). IR (KBr) 2962, 1678, 1612, 1414, 1302, 1232, 806 c
m-1
【0507】参考例201 4’−メチルアセトフェノン(10.0g)のエタノー
ル(100ml)溶液に室温で塩酸ヒドロキシアミン
(7.77g)及び酢酸ナトリウム(9.63g)の水
溶液(50ml)を加え、24時間加熱還流した。冷却
後濃縮し、1N塩酸(150ml)を加えた。酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/ヘキサン1:3)で分離精製し、無色
の結晶として4’−メチルアセトフェノンオキシム(1
0.89g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ2.28 (3H, s), 2.37 (3H,
s), 7.19 (2H, d, J=8.1Hz), 7.53 (2H, d, J=8.1 Hz),
8.55-8.69 (1H, m).
【0508】参考例202 4’−メチルアセトフェノンオキシム(10.46g)
のDMF(250ml)溶液に、0℃で水素化ナトリウ
ム(60%,3.08g)を加え、室温で1時間撹拌し
た。反応系に4−フルオロベンズアルデヒド(9.57
g)のTHF(300ml)を加え5日間撹拌した。反
応系に1N塩酸(200ml)を加え、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:5)で分離精製し
無色の結晶として4−(4’−メチル−α−メチルベン
ジリデンアミノオキシ)ベンズアルデヒド(11.23
g)を得た。 m.p. 96-98 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.41 (3H, s), 2.47 (3H,
s), 7.25 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.43 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.69 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.88 (2H, d, J=8.8 H
z), 9.93 (1H, s). IR (KBr) 1699, 1597, 1576, 1498, 1232, 1207, 1149,
916, 820 cm-1 元素分析 C16H15NO2 Calcd. C, 75.87 ; H, 5.97 ; N, 5.53 : Found. C, 75.73 ; H, 6.04 ; N, 5.48.
【0509】参考例203 4−(4’−メチル−α−メチルベンジリデンアミノオ
キシ)ベンズアルデヒド(5.0g)の1N塩酸/酢酸
(80ml)溶液を100−110℃で24時間撹拌し
た。室温まで冷却後、水を加え酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン1:9)で分離精製し、無色の
結晶として2−(4−メチルフェニル)ベンゾフラン−
5−アルデヒド(1.50g)を得た。 m.p. 162-164 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.41 (3H, s), 7.06 (1H,
s), 7.28 (2H, d, J=8.0Hz), 7.62 (1H, d, J=8.4 Hz),
7.77 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.84 (1H, dd, J=8.4, 1.8
Hz), 8.11 (1H, d, J=1.8 Hz), 10.06 (1H, s). IR (KBr) 1697, 1292, 1271, 824, 798 cm-1 元素分析 C16H12O2 Calcd. C, 81.34 ; H, 5.12 : Found. C, 81.21 ; H, 5.11.
【0510】参考例204 2−(4−メチルフェニル)ベンゾフラン−5−カルボ
アルデヒド(500mg)及び1−メチルシクロヘキセ
ン(1.2ml)のDMF(15ml)溶液に室温で亜
塩素酸ナトリウム(80%,1.5g)及びリン酸二水
素ナトリウム(1.5g)の水溶液(9ml)を加え、
3時間撹拌した。反応系に1N塩酸を加えた後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層をチオ硫酸ナトリウム、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃
縮後、析出した結晶をろ過によって集めた。結晶をジエ
チルエーテルで洗浄し、無色の結晶として2−(4−メ
チルフェニル)ベンゾフラン−5−カルボン酸(395
mg)を得た。 m.p. 279-283 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 2.38 (3H, s), 7.34 (2H,
d, J=8.2 Hz), 7.48 (1H, s), 7.70 (1H, d, J=8.8 H
z), 7.84 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.92 (1H, dd, J=8.8,
1.2 Hz), 8.26 (1H, d, J=1.2 Hz). IR (KBr) 2989, 1689, 1416, 1291, 768 cm-1 元素分析 C16H12O3 Calcd. C, 76.18 ; H, 4.79 : Found. C, 76.11 ; H, 4.74.
【0511】参考例205 バニリン酸エチル(2.50g)及びトリエチルアミン
(3.6ml)のジクロロメタン(50ml)溶液に、
0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.6m
l)を加え1.5時間撹拌した。反応系を水(15m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:15)で分離精製し、黄色の油状物として3
−メトキシ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
安息香酸エチル(3.96g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.41 (3H, t, J=7.1 Hz),
3.99 (3H, s), 4.41 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.28 (1H, d,
J=7.6 Hz), 7.67-7.72 (2H, m). IR (neat) 1726, 1606, 1502, 1466, 1427, 1292, 124
6, 1207, 1142, 1109, 1030, 833, 768, 617 cm-1
【0512】参考例206 3−メトキシ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ安息香酸エチル(3.95g)、4−メチルフェニル
アセチレン(1.54g)及びトリエチルアミン(5.
0ml)のDMF(40ml)溶液にビストリフェニル
ホスフィンパラジウムジクロリド(0.25g)を加
え、100℃で3時間撹拌した。室温まで冷却後、水を
加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:9)及び再結晶(酢酸エチル/ヘキサン)に
よって精製し、淡黄色の結晶として3−メトキシ−4−
[2−(4−メチルフェニル)エチニル]安息香酸エチ
ル(2.02g)を得た。 m.p. 71-73 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.41 (3H, t, J=7.1 Hz),
2.37 (3H, s), 3.97 (3H, s), 4.39 (2H, q, J=7.1 H
z), 7.16 (2H, d, J=7.9 Hz), 7.47 (2H, d, J=7.9Hz),
7.53 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.57 (1H, d, J=1.6 Hz),
7.63 (1H, dd, J=8.0, 1.6 Hz). IR (KBr) 1711, 1410, 1294, 1236, 1099, 1036, 812,
762 cm-1 元素分析 C19H18O3 Calcd. C, 77.53 ; H, 6.16 : Found. C, 77.48 ; H, 6.01.
【0513】参考例207 3−メトキシ−4−(4−メチルフェニル)エチニル安
息香酸エチル(1.5g)及び塩化ピリジニウム(9.
0g)の混合物を200℃で2時間撹拌した。100℃
まで冷却後、DMF(20ml)を加えた。さらに室温
まで冷却し、1N塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し、析出した結晶をろ過によって集め
た。結晶をジエチルエーテル及びヘキサンで洗浄し、淡
黄色の結晶として2−(4−メチルフェニル)ベンゾフ
ラン−6−カルボン酸(0.84g)を得た。 m.p. 270-272 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.38 (3H, s), 7.35 (2
H, d, J=8.2 Hz), 7.47 (1H, s), 7.72 (1H, d, J=8.0
Hz), 7.85-7.89 (3H, m), 8.11 (1H, s). IR (KBr) 2972, 1677, 1612, 1498, 1413, 1300, 1230,
798 cm-1 元素分析 C16H12O3 Calcd. C, 76.18 ; H, 4.79 : Found. C, 76.05 ; H, 4.54.
【0514】参考例208 7−(4−メチルチオフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(19
8.5mg)のTHF(20ml)溶液に、0℃で70
%3−クロロ過安息香酸(317mg)を加えた。0℃
で30分、さらに室温で1時間撹拌した。反応系にチオ
硫酸ナトリウム水溶液を加え数分間撹拌後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
1:1)で分離精製し、無色の結晶として7−(4−メ
チルスルホニルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボン酸エチル(221.8m
g)を得た。 m.p. 150-153 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ1.37 (3H, t, J=7.2 Hz),
3.03 (2H, t, J=4.5 Hz),3.10 (3H, s), 4.30 (2H, q,
J=7.2 Hz), 4.33 (2H, t, J=4.5 Hz), 7.10 (1H,d, J=
8.4 Hz), 7.50 (1H, dd, J=8.4, 2.2 Hz), 7.60 (1H,
d, J=2.2 Hz), 7.65 (1H, s), 7.75 (2H, d, J=8.4 H
z), 8.01 (2H, d, J=8.4 Hz). IR (KBr) 1693, 1595, 1485, 1302, 1252, 1230, 1213,
1146, 1092, 825 cm-1 元素分析 C20H20O5S Calcd. C, 64.50 ; H, 5.41 ; S, 8.61 : Found. C, 64.36 ; H, 5.40 ; S, 8.53.
【0515】参考例209 7−(4−メチルスルホニルフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸エチルの
(180mg)のTHF/エタノール(5/5ml)混
合溶液に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(1m
l)を加え4日間撹拌した。反応系に1N塩酸(10m
l)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルで
抽出した後、減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって
集めた。結晶を水、エタノール及びジエチルエーテルで
洗浄し、無色の結晶として7−(4−メチルスルホニル
フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸(148.2mg)を得た。 m.p. 275 ℃ (dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.84-2.94 (2H, m), 3.25
(3H, s), 4.23-4.34 (2H, m), 7.10 (1H, d, J=8.4 H
z), 7.64-7.75 (2H, m), 7.92-8.04 (5H, m). IR (KBr) 3018, 1674, 1308, 1267, 1147, 829, 783, 7
60, 636, 546cm-1 元素分析 C18H16O5S・0.2H2O Calcd. C, 62.13 ; H, 4.75 ; S, 9.21 : Found. C, 62.19 ; H, 4.69 ; S, 9.06.
【0516】参考例210 4−ブロモチオフェノール(24,8g)、4−ブロモ
酪酸エチル(30.7g)及び炭酸カリウム(36.2
g)のDMF(100ml)混合物を、室温で終夜撹拌
した。減圧下溶媒を留去した後、水を加え酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮した後、残渣にメタノール
(120ml)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(24
0ml)を加え、室温で終夜撹拌した。反応系に水を加
え、酢酸エチルで洗浄した。水層に濃塩酸を酸性になる
まで加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去し、無色のプリズム晶として4−(4−ブロモフェ
ニルチオ)酪酸(31.8g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.87-2.02 (2H, m), 2.53 (2
H, t, J=7.1 Hz), 2.96 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.21 (2
H, d, J=8.8 Hz), 7.41 (2H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 1699 cm-1 元素分析 C10H11O2BrS Calcd. C, 43.65 ; H, 4.03 : Found. C, 43.70 ; H, 3.93.
【0517】参考例211 4−(4−ブロモフェニルチオ)酪酸(31.8g)及
びポリリン酸(250g)の混合物を、100℃で1時
間撹拌した。反応混合物を氷/水に加え酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、褐色のプリズム晶
として7−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
−ベンゾチエピン−5−オン(13.6g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.22-2.35 (2H, m), 2.94-3.
08 (4H, m), 7.33 (1H,d, J=8.0 Hz), 7.44 (1H, dd, J
=8.0, 2.6 Hz), 7.96 (1H, d, J=2.6 Hz). IR (KBr) 1682 cm-1 元素分析 C10H9OBrS Calcd. C, 46.71 ; H, 3.53 : Found. C, 46.71 ; H, 3.45.
【0518】参考例212 7−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−5−オン(13.5g)の炭酸ジメチル
(200ml)溶液に室温で、ナトリウムメトキシド
(14.2g)を加え、窒素雰囲気下で8時間加熱還流
した。反応系に1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して、褐色のプリズ
ム晶とし7−ブロモ−5−オキソ−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチ
ル(11.5g)を得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.40-2.84 (6H, m), 3.16-3.
27 (2H, m), 3.75 (3H,s), 4.47-4.56 (1H, m), 7.33
(1H, d, J=8.4 Hz), 7.47 (1H, dd, J=8.4, 2.6Hz), 7.
99 (1H, d, J=2.6 Hz). IR (KBr) 1750 cm-1 元素分析 C12H11O3BrS Calcd. C, 45.73 ; H, 3.52 : Found. C, 46.01 ; H, 3.48.
【0519】参考例213 7−ブロモ−5−オキソ−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(24.
94g)のTHF(200ml)溶液を−20℃に冷却
した。反応系に水素化ホウ素ナトリウム(2.99g)
のメタノール(30ml)溶液を滴下した。反応系の温
度を−15〜−20℃に保ち1時間撹拌後、水を加え酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残
渣(24.38g)をTHF(200ml)に溶解さ
せ、トリエチルアミン(26ml)を加えた。0℃で塩
化メタンスルホニル(9.2ml)を滴下し、0℃で3
0分、室温で15時間撹拌した。反応系に1,8−ジア
ザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(17.9
g)を滴下し3時間撹拌後、水を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:10)で分離精
製した。減圧下濃縮し、生じた結晶を再結晶(酢酸エチ
ル/ヘキサン)によって精製し、淡黄色の結晶として7
−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4
−カルボン酸メチル(11.00g)を得た。 m.p. 94-95 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.94-3.00 (2H, m), 3.15-3.
21 (2H, m), 3.83 (3H,s), 7.28-7.33 (2H, m), 7.51
(1H, d, J=1.2 Hz), 7.70 (1H, s). 元素分析 C12H11O2BrS Calcd. C, 48.17 ; H, 3.71 : Found. C, 48.37 ; H, 3.77.
【0520】参考例214 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(1.5
g)、4−メトキシフェニルホウ酸(0.84g)及び
炭酸カリウム(1.39g)のトルエン/エタノール/
水(50/5/5ml)混合物を、室温で1時間撹拌し
た。反応系にテトラキストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(0.17g)を加え、24時間加熱還流した。冷
却後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣をカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:15→
1:9→1:4→1:2)で分離精製し、淡黄色の結晶
として7−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(1.
40g)を得た。 m.p. 117-120 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.97−3.04 (2
H, m), 3.19−3.25 (2H, m),
3.84 (3H,s), 3.86 (3H,
s), 6.98 (2H, d, J=8.8 H
z), 7.39 (1H, dd, J=8.0,
2.2 Hz),7.48−7.54 (3H,
m), 7.57 (1H, d, J=2.2 H
z), 7.88 (1H, br s). IR (KBr) 1716, 1630, 160
6, 1520, 1479, 1431, 128
1, 1250, 1221, 1186, 102
0, 835, 814 cm−1 元素分析 C1918S Calcd. C, 69.91 ; H, 5.56
: Found. C, 70.22 ; H, 5.6
5.
【0521】参考例215 7−(4−メトキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.50
g)のエタノール/THF(10/10ml)溶液に、
室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え1
8時間撹拌した。反応系に1N塩酸(2ml)を加え、
減圧下濃縮した。水を加え、析出物をろ過によって集め
た。2−プロパノール、ジエチルエーテル及びヘキサン
で洗浄し、淡黄色の固体として7−(4−メトキシフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(508mg)を得た。この化合物はこれ以
上精製せずに次の反応に用いた。1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.87 (2H, t, J=5.7 Hz),
3.11 (2H, t, J=5.7 Hz), 3.80 (3H, s), 7.01 (2H, d,
J=8.8 Hz), 7.33-7.42 (2H, m), 7.50-7.55 (2H, m),
7.62 (2H, d, J=8.8 Hz). IR (KBr) 3356, 1633, 1608, 1518, 1358, 1246, 1178,
1020, 825 cm-1
【0522】参考例216 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(0.70
g)、4−モルホリノフェニルホウ酸(581.3m
g)及び炭酸カリウム(0.65g)のトルエン/エタ
ノール/水(20/2/2ml)混合物を、室温で1時
間撹拌した。反応系にテトラキストリフェニルホスフィ
ンパラジウム(0.14g)を加え、20時間加熱還流
した。冷却後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメ
タン1:4)で分離精製し、黄色の結晶として7−(4
−モルホリノフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾチエピン−4−カルボン酸メチル(664.4mg)
を得た。 m.p. 154-156 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.97-3.02 (2H, m), 3.20-3.
25 (6H, m), 3.84 (3H,s), 3.87-3.91 (4H, m), 6.98
(2H, d, J=8.8 Hz), 7.35-7.43 (1H, m), 7.49-7.58 (4
H, m), 7.88 (1H, s). IR (KBr) 1709, 1606, 1520, 1448, 1274, 1242, 1232,
120, 926, 816 cm-1 元素分析 C22H23NO3S Calcd. C, 69.26 ; H, 6.08 ; N, 3.67 : Found. C, 69.43 ; H, 6.01 ; N, 3.81.
【0523】参考例217 7−(4−モルホリノフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチルの合成
(0.55g)のエタノール/THF(30/30m
l)溶液に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(1.
8ml)を加え6日間撹拌した。さらに2時間加熱還流
した後、1N塩酸(1.8ml)を加え、生じた固体を
ろ過によって集めた。エタノール及びジエチルエーテル
で洗浄し、黄色の粉末として7−(4−モルホリノフェ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−
カルボン酸(502.2mg)を得た。 m.p. 280 ℃(dec.)1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.88 (2H, t, J=5.3 Hz),
3.05-3.25 (6H, m), 3.67-3.82 (4H, m), 7.02 (2H, d,
J=8.7 Hz), 7.43-7.54 (2H, m), 7.61 (2H, d,J=8.7 H
z), 7.75 (1H, s), 7.81 (1H, s). IR (KBr) 2967, 1709, 1684, 1608, 1520, 1232, 1120,
926, 814 cm-1 元素分析 C21H21NO3S Calcd. C, 68.64 ; H, 5.76 ; N, 3.81 : Found. C, 68.68 ; H, 5.62 ; N, 3.69.
【0524】参考例218 アルゴン雰囲気下、7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(1.5
g)、3,4−メチレンジオキシフェニルホウ酸(0.
92g)及び炭酸カリウム(1.39g)のトルエン/
エタノール/水(50/5/5ml)混合物を、室温で
1時間撹拌した。反応系にテトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム(0.29g)を加え、16時間加熱
還流した。冷却後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残
渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
1:2)で分離精製し、淡黄色の結晶として7−(3,
4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル(1.55
g)を得た。 m.p. 126-129 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ2.97-3.06 (2H, m), 3.19-3.
24 (2H, m), 3.84 (3H,s), 6.01 (2H, s), 6.88 (1H,
d, J=8.8 Hz), 7.02-7.08 (2H, m), 7.35 (1H, dd, J=
8.0, 1.8 Hz), 7.50 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.53 (1H, d,
J=1.8 Hz), 7.87(1H, br s). IR (KBr) 1709, 1471, 1435, 1248, 1223, 1186, 1034,
928, 804 cm-1 元素分析 C19H16O4S Calcd. C, 67.04 ; H, 4.74 : Found. C, 67.19 ; H, 4.61.
【0525】参考例219 7−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カルボン酸メチル
(0.6g)のエタノール/THF(10/10ml)
溶液に、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)
を加え64時間撹拌した。1N塩酸(3ml)を加え、
濃縮後、生じた固体をろ過によって集めた。水、2−プ
ロパノール及びジイソプロピルエーテルで洗浄し、淡黄
色の粉末として7−(3,4−メチレンジオキシフェニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエピン−4−カ
ルボン酸(510.6mg)を得た。 m.p. 227-229 ℃1 H-NMR (200MHz, DMSO-d6)δ2.86-2.92 (2H, m), 3.14-
3.20 (2H, m), 6.07 (2H, s), 6.99 (1H, d, J=8.2 H
z), 7.21 (1H, dd, J=8.2, 1.8 Hz), 7.33 (1H, d,J=1.
8 Hz), 7.44-7.53 (2H, m), 7.77-7.82 (2H, m). IR (KBr) 2895, 1672, 1473, 1288, 1252, 1225, 1039,
933, 806 cm-1 元素分析 C18H14O4S Calcd. C, 66.24 ; H, 4.32 : Found. C, 66.01 ; H, 4.44.
【0526】参考例220 4−フェニルピペリジン(5.0g)のアセトニトリル
(100ml)懸濁液にトリエチルアミン(8.64m
l)を加え、引き続き0℃で塩化p−トルエンスルホニ
ル(6.50g)のアセトニトリル(30ml)溶液を
滴下した。0℃で2時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去
した。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下濃縮し、生じた結晶をろ過によって集めた。結晶
をヘキサンで洗浄し、無色の結晶として1−(4−メチ
ルフェニルスルホニル)−4−フェニルピペリジン
(8.93g)を得た。 m.p. 153-154 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.83-1.95 (4H, m), 2.26-2.
43 (3H, m), 2.45 (3H,s), 3.87-3.99 (2H, m), 7.13-
7.30 (5H, m), 7.35 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.69 (2H, d,
J=8.0 Hz). IR (KBr) 1336, 1165, 1092, 933, 725, 700, 651, 57
7, 546 cm-1 元素分析 C18H21NO2S Calcd. C, 68.54 ; H, 6.71 ; N, 4.44 : Found. C, 68.31 ; H, 6.64 ; N, 4.40.
【0527】参考例221 1−(4−メチルフェニルスルホニル)−4−フェニル
ピペリジン(1.0g)および1,1−ジクロロメチル
メチルエーテル(0.57ml)のジクロロメタン(5
ml)溶液に、0℃で四塩化チタン(0.7ml)のジ
クロロメタン(5ml)溶液を加え、室温で2時間撹拌
した。反応系を撹拌した氷/水に加え反応を停止し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を重曹水および飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘ
キサン1:4→1:2)で分離精製し、淡黄色の結晶と
して4−[1−(4−メチルフェニルスルホニル)ピペ
リジン−4−イル]ベンズアルデヒド(0.381g)
を得た。(原料回収469.4mg) m.p. 134-137 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.75-1.96 (4H, m), 2.29-2.
58 (3H, m), 2.46 (3H,s), 3.90-4.03 (2H, m), 7.29-
7.37 (4H, m), 7.69 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.82 (2H, d,
J=8.4 Hz), 9.97 (1H, s). IR (KBr) 1697, 1603, 1333, 1159, 937, 721, 581, 54
6 cm-1 元素分析 C19H21NO3S Calcd. C, 66.45 ; H, 6.16 ; N, 4.08 : Found. C, 66.31 ; H, 6.08 ; N, 4.38.
【0528】参考例222 臭化(3−カルボキシプロピル)トリフェニルホスホニ
ウム(16.5g)のTHF(170ml)懸濁液に室
温でカリウムt−ブトキシド(8.63g)を加え、6
0℃で10分間撹拌した。室温に冷却後、4−[1−
(4−メチルフェニルスルホニル)ピペリジン−4−イ
ル]ベンズアルデヒド(4.40g)のTHF(20m
l)溶液を加え、60℃で1時間撹拌した。水(80m
l)を加え、トルエン(80ml)で抽出した。水層に
pHが3になるまで1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を2%重曹水で3回洗浄し、さらに1N塩
酸および飽和食塩水(x3)で洗浄した。減圧下濃縮し
た後、THF(150ml)に溶解させ、Pd−C
(0.5g)を加えて、水素雰囲気下で5時間撹拌し
た。ろ過によってPd−Cを除き、減圧下濃縮した。生
じた結晶をろ過によって集めた。結晶をヘキサンで洗浄
し、無色の結晶として5−[4−[1−(4−メチルフ
ェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル]フェニル]
ペンタン酸(4.63g)を得た。 m.p. 164-170 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.58-1.70 (4H, m), 1.79-1.
91 (4H, m), 2.25-2.42(5H, m), 2.45 (3H, s), 2.54-
2.65 (2H, m), 3.84-3.97 (2H, m), 7.04 (2H, d, J=8.
2 Hz), 7.10 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.34 (2H, d, J=8.3
Hz), 7.68 (2H, d, J=8.3 Hz). IR (KBr) 2937, 1703, 1335, 1163, 926, 725, 546 cm
-1 元素分析 C23H29NO4S Calcd. C, 66.48 ; H, 7.03 ; N, 3.37 : Found. C, 66.66 ; H, 7.00 ; N, 3.50.
【0529】参考例223 5−[4−[1−(4−メチルフェニルスルホニル)ピ
ペリジン−4−イル]フェニル]ペンタン酸(0.50
g)のTHF(10ml)溶液に、室温でオキサリルク
ロリド(0.21ml)およびDMFを1滴加え、1時
間撹拌した。減圧下濃縮し、残渣をジクロロメタン(1
0ml)に溶解させ、0℃で塩化アルミニウム(0.3
5g)を加え、0℃で30分、室温で5分間撹拌した。
反応系を氷/水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を1N塩酸、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン1:2)
で分離精製し、無色の結晶として3−[1−(4−メチ
ルフェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテ
ン−5−オン(0.32g)を得た。 m.p. 165-169 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.74-1.93 (8H, m), 2.24-2.
43 (3H, m), 2.46 (3H,s), 2.68-2.76 (2H, m), 2.85-
2.95 (2H, m), 3.85-4.00 (2H, m), 7.14 (1H, d, J=8.
0 Hz), 7.22 (1H, dd, J=8.0, 1.8 Hz), 7.35 (2H, d,
J=8.2 Hz), 7.50(1H, d, J=1.8 Hz), 7.68 (2H, d, J=
8.2 Hz). IR (KBr) 1674, 1333, 1242, 1161, 1093, 933, 721, 5
46 cm-1 元素分析 C23H27NO3S Calcd. C, 69.49 ; H, 6.85 ; N, 3.52 : Found. C, 69.10 ; H, 6.62 ; N, 3.71.
【0530】参考例224 3−[1−(4−メチルフェニルスルホニル)ピペリジ
ン−4−イル]−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−5−オン(3.25g)の炭
酸ジメチル(50ml)溶液に、室温でナトリウムメト
キシド(2.21g)を加え、4.5時間加熱還流し
た。室温まで冷却後、1N塩酸(100ml)を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、粗生成物
(3.91g)を得た。得られた粗生成物を、THF
(150ml)に溶解させ、−40℃で水素化ホウ素ナ
トリウム(0.31g)のメタノール(10ml)溶液
を加えた。−10〜−20℃で1時間撹拌した後、さら
に水素化ホウ素ナトリウム(0.31g)のメタノール
(10ml)溶液を加え、1.5時間撹拌した。反応系
にアセトン(2ml)を加え、30分間撹拌した後、水
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮した
後、残渣をTHF(40ml)に溶解させ、トリエチル
アミン(3.42ml)を加えた。反応系に0℃で塩化
メタンスルホニル(0.95ml)を加え、0℃で30
分、室温で30分間撹拌した。反応系に1,8−ジアザ
ビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(3.7m
l)を加え、さらに14時間撹拌した。反応系に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮後、残渣
をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
1:2)で分離精製し、無色の結晶として4−[1−
(4−メチルフェニルスルホニル)ピペリジン−4−イ
ル]−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン
−8−カルボン酸メチル(2.01g)を得た。 m.p. 169-173 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.75-1.92 (2H, m), 1.95-2.
09 (2H, m), 2.26-2.43(3H, m), 2.45 (3H, s), 2.62
(2H, t, J=6.2 Hz), 2.75-2.80 (2H, m), 3.81 (3H,
s), 3.87-3.98 (2H, m), 6.98-7.10 (3H, m), 7.35 (2
H, d, J=8.6 Hz), 7.65 (1H, s), 7.68 (2H, d, J=8.6
Hz). IR (KBr) 1709, 1433, 1336, 1234, 1198, 1161, 1092,
933, 721, 548 cm-1 元素分析 C25H29NO4S Calcd. C, 68.31 ; H, 6.65 ; N, 3.19 : Found. C, 68.23 ; H, 6.60 ; N, 3.04.
【0531】参考例225 4−[1−(4−メチルフェニルスルホニル)ピペリジ
ン−4−イル]−6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテン−8−カルボン酸メチル(1.0g)のエタ
ノール/THF(20/40ml)混合溶液に室温で1
N水酸化ナトリウム水溶液(2.7ml)を加え、13
時間撹拌した。減圧下濃縮した後、水を加え酢酸エチル
で洗浄した。水層に1N塩酸(5ml)を加え、酢酸エ
チル/THFで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し、生じ
た無色の結晶をろ過によって集めた。結晶をヘキサンで
洗浄し、無色の結晶として4−[1−(4−メチルフェ
ニルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−6,7−ジ
ヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−8−カルボン酸
(565.4mg)を得た。 m.p. 255-257 ℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3)δ1.74-1.94 (4H, m), 1.96-2.
11 (2H, m), 2.28-2.48(3H, m), 2.46 (3H, s), 2.65
(2H, t, J=6.6 Hz), 2.78-2.84 (2H, m), 3.87-4.01 (2
H, m), 7.00-7.12 (3H, m), 7.35 (2H, d, J=8.2 Hz),
7.72 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.77 (1H, s). IR (KBr) 3008, 1674, 1352, 1294, 1273, 1255, 1163,
931, 721, 548 cm-1 元素分析 C24H27NO4S Calcd. C, 67.74 ; H, 6.40 ;
N, 3.29 : Found. C, 67.97 ; H, 6.69 ; N, 311.
【0532】参考例226 5−ブロモ−2−メチルチオフェン(10.5g)をTHF(12
6ml)に溶解し、−78℃にて1.6N n−ブチルリチウム
/ヘキサン(40.8ml)を摘下し、1時間撹拌後、トリ
メチルほう酸(18.5g)のTHF溶液(40ml)を滴下し
た。15分撹拌した後、室温まで自然昇温し、10%硫酸(6
3ml)を加えて15分撹拌した。酢酸エチルにて抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣をイソプロピル
エーテルで洗浄し、5−メチル−2−チエニルほう酸
(4.6g)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ2.59(3H,s),6.93(1
H,d,J=3.4Hz),7.79(1H,d,J=3.4Hz)
【0533】参考例227 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4
−カルボン酸メチル(560mg)をトルエン/エタノー
ル/水(10/1/1)(24ml)に溶解させ、 5−メチ
ル−2−チエニルほう酸(875mg)、 炭酸カリウム
(1.56g)を加え、室温にて30分撹拌した。テトラキス
トリフェニルホスフィンパラジウム(260mg)を加
え、100℃にて24時間撹拌した。室温に冷却後、酢酸エ
チルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/ア
セトン=12/1)にて精製し、7−(5−メチル−2−チエ
ニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−
カルボン酸メチル(345mg)を得た。1 H-NMR(200MHz,CDCl3)δ2.28(3H,s),2.99(2H,
t,J=4.8Hz),3.83(3H,s),4.28(2H,t,J=4.8H
z), 6.82(1H,d,J=1.2Hz),7.05(1H,d,J=8.4H
z),7.45(1H,dd,J=8.4, 2.4),7.54(1H,d,J=2.
4Hz), 7.61(1H,s)
【0534】参考例228 7−(5−メチル−2−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン4−カルボン酸メチル(525mg)を
THF(10.5ml)、 メタノール(5.2ml)に溶解
し、1N水酸化ナトリウム (10.5ml)を加え、室温に
て2時間撹拌した。減圧下有機溶媒を除去し、 酢酸エ
チルを加え、水抽出した。6N塩酸を加え、pHを4−5と
し、 酢酸エチルにて抽出した。飽和食塩水にて洗浄
後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を除去
し、 7−(5−メチル−2−チエニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(410mg)
を得た。1 H−NMR(200MHz,DMSO−d6)δ2.23(3H,s),2.87
(2H,t,J=4.4Hz),4.24(2H,t,J=4.4Hz),6.99
(1H,d,J=8.4Hz),7.07(1H,s),7.31(1H,d,J=
1.4Hz),7.49(1H,dd,J=8.4,2.2Hz),7.58(1H,
s),7.74(1H,d,J=2.2Hz).
【0535】参考例229 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボン酸メチル(700mg)をトルエン/エタノー
ル/水(10/1/1)(12ml)に溶解させ、3−チエニ
ルほう酸(422mg)、炭酸カリウム(0.98g)を加
え、室温にて30分撹拌した。 テトラキストリフェニル
ホスフィンパラジウム(136mg)を加え、100℃にて13
時間撹拌した。室温に冷却後、酢酸エチルにて抽出し、
飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/アセトン=3/1)
にて精製し、7−(3−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸メチル(610mg)
を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ3.00(2H,t,J=4.2Hz),
3.83(3H,s),4.30(2H,t,J=4.2Hz),7.01(1H,
d,J=8.4Hz),7.33−7.40(3H,m),7.49(1H,dd,J
=8.4, 2.4),7.66(1H,d,J=2.4Hz),7.64(1H,s)
【0536】参考例230 7−(3−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−カルボン酸メチル(610mg)をTHF(24m
l)、メタノール(6ml)に溶解し、1N水酸化ナトリ
ウム(12ml)を加え、室温にて3時間撹拌した。減圧
下有機溶媒を除去し、 酢酸エチルを加え、水抽出し
た。6N塩酸を加え、pHを4−5とし、酢酸エチル抽出し
た。飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を除去して7−(3−チエニル)−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(500
mg)を得た。1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ2.87(2H,t,J=4.6H
z),4.24(2H,t,J=4.6Hz),7.00(1H,d,J=8.4H
z),7.60-7.85(4H,m),7.84-7.89(2H,m)
【0537】参考例231 3−メチルチオフェン(20g)をエーテル(160ml)に
溶解し、N,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミ
ン(26g)を加えた。室温にて1.6N n-ブチルリチウム
/ヘキサン(140ml)を摘下した後、30分間加熱還流
した。反応液を−70℃に冷却し、トリメチルほう酸(6
3.5g)のTHF溶液(64ml)を滴下した。30分撹拌した
後、室温まで自然昇温し、10%硫酸(285ml)を加えて
15分撹拌した。水で洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥
した。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣をイソプロピ
ルエーテルで洗浄し、4−メチル−2−チエニルほう酸
(6.0g)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ2.36(3H,s),7.35(1
H,),7.78(1H,s)
【0538】参考例232 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−
4−カルボン酸メチル(500mg)をトルエン/エタノー
ル/水(10/1/1)(8.4ml)に溶解させ、4−メチ
ル−2−チエニルほう酸(334mg)、炭酸カリウム(65
1g)を加え、室温にて30分撹拌した。テトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(97mg)を加え、100℃
にて24時間撹拌した。室温に冷却後、酢酸エチルにて抽
出し、飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾
燥した。減圧下溶媒を除去し、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/アセトン=8
/1)にて精製し、7−(4−メチル−2−チエニル)−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボン
酸メチル(432mg)を得た。1 H−NMR(200MHz, CDCl3)δ2.28(3H,s),2.99(2
H,t,J=4.8Hz),3.83(3H,s),4.28(2H,t,J=4.8
Hz),6.82(1H,d,J=1.2Hz),7.05(1H,d,,J=8.4H
z),7.45(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),7.54(1H,d,J=
2.4Hz),7.61(1H,s)
【0539】参考例233 7−(4−メチル−2−チエニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸メチル(420mg)
をTHF(10ml) に溶解し、1N水酸化ナトリウム(8.4
ml)を加え、室温にて15時間撹拌した。減圧下有機溶
媒を除去し、 酢酸エチルを加え、水抽出した。6N塩酸
を加え、pHを4−5とし、 酢酸エチルにて抽出した。
飽和食塩水にて洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。減圧下溶媒を除去して7−(4−メチル−2−チエニ
ル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カ
ルボン酸(320mg)を得た。1 H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ2.23(3H,s),2.87(2
H,t,J=4.4Hz),4.24(2H,t,J=4.4Hz),6.99(1
H,d,J=8.4Hz),7.07(1H,s),7.31(1H,d,J=1.4
Hz),7.49(1H,dd,J=8.4,2.2Hz),7.58(1H,
s),7.74(1H,d,J=2.2Hz)
【0540】参考例234 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−4−カルボン酸メチルエステル(500mg)に4−フル
オロフェニルほう酸(272mg)、炭酸カリウム(537m
g)、水(1.5ml)、エタノール(1.5ml)、トルエン(1
5ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で1時間撹拌し
た。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(61
mg、3mol%)を加えて、アルゴン雰囲気下、21時間加
熱還流をした。酢酸エチル(100ml)を加え、水(50m
l)、飽和食塩水(50ml)で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を除去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、
7−(4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸メチルエステル
(310mg、59%)を淡黄色結晶として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.01 (2H, t, J=4.1Hz),
3.83 (3H, s), 4.31 (2H,t, J=4.8Hz), 7.03-7.17 (3H,
m), 7.40-7.54 (4H, m), 7.66 (1H, s).
【0541】参考例235 7−(4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボン酸メチルエステル
(0.27g)にTHF(5.0ml)、エタノール(10.0ml)、
2N水酸化ナトリウム水溶液(1.0ml)を加え、室温で
19時間撹拌した。減圧下、溶媒を除去し、残渣を水
(100ml)を用いて希釈した。水層を塩酸を用いて酸性
とし、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶媒を減圧下、除去
した。結晶化した後、ヘキサンを用いて洗浄し、7−
(4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.22g、86%)を白色
結晶として得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 3.03 (2H, t, J=4.8Hz),
4.33 (2H, t, J=4.6Hz),7.05-7.17 (3H, m), 7.43-7.55
(4H, m), 7.76 (1H, s).
【0542】参考例236 4−ブロモフェノキシ酪酸(75.0g)にポリリン酸(873
g)を加え、100℃、45分間撹拌した。氷(約1.5k
g)に注ぎ、酢酸エチル(1.5L及び0.5L)で抽出し
た。有機層を水(400mlエ3)、1N水酸化ナトリウム水
溶液(400mlエ2)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(400
mlエ2)、水(400mlエ3)、飽和食塩水(400mlエ3)で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶媒を減
圧下、除去し、減圧蒸留により精製し、7−ブロモ−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベンゾオキセピン
−5−オン(38.6g、55%、132.5℃/0.33mmHg)を淡黄色
油状として得た。
【0543】参考例237 5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド (0.49 g,
2.62 mmol) と3−メルカプトプロピオン酸エチル (0.3
7 ml, 2.88 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (1
0 ml) 溶液に炭酸カリウム (0.90 g, 6.55 mmol) を加
え室温にて1時間撹拌後、70℃にて15時間撹拌し
た。反応液を氷水に注ぎ、1N塩酸にてpH4にした。
水層を酢酸エチルで抽出後、有機層を水と飽和食塩水で
洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得
られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、ヘキサン:酢酸エチル(5:1)溶出部より6−
ブロモ−2H−チオクロメン−3−カルボン酸エチル
(0.45 g, 58%) を黄色粉末として得た。一部をエタノー
ルから再結晶し、融点87℃の淡黄色針状晶を得た。1H
-NMR (CDCl3) δ: 7.47 (1H, br s), 7.26-7.38 (2H,
m), 7.14 (1H, d, J=8.0), 4.31 (2H, q, J=7.4), 3.73
(2H, d, J=1.2), 1.36 (3H, d, J=7.4). Anal. Calcd for C12H11BrO2S: C; 48.17, H; 3.71. Found: C; 48.07, H; 3.77.
【0544】参考例238 6−ブロモ−2H−チオクロメン−3−カルボン酸エチ
ル(1.00 g, 3.34 mmol) と4−メチルフェニルほう酸
(0.55 g, 4.01 mmol) およびテトラキストリフェニルホ
スフィンパラジウム (0.19 g, 0.167 mmol) の2M炭酸
ナトリウム (3.5 ml) とエタノール (3 ml) とトルエン
(25 ml) 混合液を80℃ にて24時間撹拌した。反応
液に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を0.5N
塩酸と飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、ヘキサン:酢酸エチル
(5:1)溶出部より6−(4−メチルフェニル)−2
H−チオクロメン−3−カルボン酸エチル(1.02 g, 99
%) を黄色粉末として得た。融点87℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.62 (1H, br s), 7.40-7.46 (4
H, m), 7.22-7.31 (3H, m), 4.31 (2H, q, J=7.0), 3.7
7 (2H, d, J=1.0), 2.40 (3H, s), 1.37 (3H, t,J=7.
0). Anal. Calcd for C19H18O2S: C; 73.52, H; 5.84. Found: C; 73.51, H; 5.65.
【0545】参考例239 6−(4−メチルフェニル)−2H−チオクロメン−3
−カルボン酸エチル(2.12 g, 6.84 mmol) のテトラヒド
ロフラン (20 ml) とアセトニトリル (20 ml)溶液に1
N水酸化ナトリウム (7 ml) を滴下し、60℃にて2.
5時間撹拌した。溶媒を留去して得られる残留物をジエ
チルエーテルに溶解し、水で抽出した。有機層を0.5
N 水酸化ナトリウムで抽出し、合わせた水層を6N塩酸
でpH3にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去して6−(4−メチルフェニル)−2H−チオクロ
メン−3−カルボン酸(1.83 g, 95%) を黄色粉末として
得た。 融点244℃1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.44 (1H, d, J=1.8), 7.21-7.3
2 (4H, m), 7.05 (1H, d, J=8.4), 6.95 (2H, d, J=8.
2), 3.41 (2H, d, J=1.0), 2.02 (3H, s). Anal. Calcd for C17H14O2S・0.25H2O: C; 71.18, H;
5.09. Found: C; 70.90, H; 4.80.
【0546】参考例240 4−ニトロベンズアルデヒド (6.0 g, 37.7 mmol) とβ
−アラニン酸エチル塩酸塩 (6.1 g, 37.7 mmol) の1,
2−ジクロロエタン溶液 (120 ml) にトリエチルアミン
(5.3 ml, 37.7 mmol) を加え0℃とした後、トリアセ
トキシボロヒドリド (11.8 g, 52.8 mmol) を少しづつ
加えた。室温にて1時間撹拌後、37%ホルマリン (4.
0 ml, 49.0 mmol) を加え0℃とし、トリアセトキシボ
ロヒドリド (11.8 g, 52.8 mmol) を加え室温にて14
時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で
中和し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
して得られる粗成績体をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、ヘキサン:酢酸エチル(3:2)溶出部
より3−(N−メチル−N−(4−ニトロベンジル))
アミノプロピオン酸エチル (9.34 g, 93%) を淡黄色油
状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 8.17 (2H, dd, J=8.8, 1.8), 7.49
(2H, d, J=8.8), 4.15(2H, q, J=7.4), 3.61 (2H, s),
2.76 (2H, t, J=7.2), 2.52 (2H, t, J=7.2),2.22 (3
H, s), 1.26 (3H, t, J=7.4). Anal. Calcd for C13H18N2O4: C; 58.63, H; 6.81, N;
10.52. Found: C; 58.24, H; 6.78, N; 10.23.
【0547】参考例241 4−ニトロベンズアルデヒド (2.0 g, 13.2 mmol) と2
−メトキシエチルアミン (1.15 ml, 13.2 mmol) の
1,2−ジクロロエタン溶液 (40 ml) にトリエチルア
ミン (1.9 ml) を加え0℃とした後、トリアセトキシボ
ロヒドリド (4.1 g)を少しづつ加えた。室温にて1時間
撹拌後、37%ホルマリン (1.4 ml) を加え0℃とし、
トリアセトキシボロヒドリド (4.1 g) を加え室温にて
14時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム溶
液で中和し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去して得られる粗成績体をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、ヘキサン:酢酸エチル(1:2)溶
出部より 4−((N−(2−メトキシエチル)−N−
メチル)アミノメチル)ニトロベンゼン(2.75 g, 93%)
を淡黄色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 8.18 (2H, d, J=8.8), 7.53 (2H,
d, J=8.8), 3.66 (2H, s), 3.53 (2H, t, J=5.6), 3.35
(3H, s), 2.63 (2H, t, J=5.6), 2.28 (3H, s). Anal. Calcd for C14H20N2O3: C; 63.62, H; 7.63, N;
10.60. Found: C; 63.54, H; 7.59, N; 10.51.
【0548】参考例242 4−ニトロベンズアルデヒド (1.76 g, 11.7 mmol) と
4−アミノシクロヘキサノール (1.34 g, 13.2 mmol)
の1,2−ジクロロエタン溶液 (30 ml) にトリエチル
アミン (1.6 ml) を加え0℃とした後、トリアセトキシ
ボロヒドリド (3.7 g) を少しづつ加えた。室温にて1
時間撹拌後、37%ホルマリン (1.2ml) を加え0℃と
し、トリアセトキシボロヒドリド (3.7 g) を加え室温
にて14時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液で中和し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して得られる粗成績体をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル:エタノール(2:
1)溶出部より (E)−4−((N−(4−ヒドロキ
シシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチル)ニト
ロベンゼン(2.08 g, 67%) を淡黄色結晶として得た。一
部をエーテル/ヘキサンから再結晶し、融点87℃の淡
黄色針状晶を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 8.17 (2H, d, J=8.6), 7.51 (2H,
d, J=8.6), 3.51-3.65 (1H, m), 2.39-2.56 (1H, m),
2.18 (3H, s), 1.83-2.12 (4H, m), 1.20-1.51 (4H,
m). Anal. Calcd for C14H20N2O3: C; 63.62, H; 7.63, N;
10.68. Found: C; 63.54, H; 7.59, N; 10.51.
【0549】参考例243 (E)−4−((N−(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)−N−メチル)アミノメチル)ニトロベンゼン(1.0
7 g, 4.05 mmol) の酢酸エチル溶液 (30 ml) に5%−
Pd/C (0.43 g) を加え水素気流下3.5時間撹拌し
た。反応混合物をセライトろ過し、ろ液を濃縮して得ら
れる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル:メタノール:トリエチルアミン(9:
1:0.02)溶出部より(E)−4−((N−(4−
ヒドロキシシクロヘキシル)−N−メチル)アミノメチ
ル)アニリン (0.27 g, 28%) を黄色粉末として得た。
融点105℃。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.09 (2H, d, J=8.6), 6.65 (2H,
d, J=8.6), 3.46-3.70 (1H, m), 3.45 (2H, s), 2.35-
2.53 (1H, m), 2.16 (3H, s), 1.84-2.10 (4H, m), 1.1
9-1.51 (4H, m).
【0550】参考例244 3−(N−メチル−N−(4−ニトロベンジル))アミ
ノプロピオン酸エチル(1.51g、5.68mmol)の
酢酸溶液(30ml)に鉄(1.27g、22.7mmol)
を加え14時間攪拌した。溶媒を留去後沈殿物をセライ
トろ過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を水で希釈し炭
酸カリウムで塩基性とし酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル:エタノール(2:
1)溶出部より3−(N-メチル−N-(4−アミノベンジ
ル))アミノプロピオン酸エチル(0.70g、52
%)を褐色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.07 (2H, d, J=8.6), 6.64 (2H,
d, J=8.6), 4.13 (2H, q, J=6.8), 3.41 (2H, s), 3.30
-3.60 (2H, m), 2.73 (2H, t, J=7.4), 2.51 (2H, t, J
=7.4), 2.19 (3H, s), 1.25 (3H, t, J=6.8).
【0551】参考例245 4−((N−(2−メトキシエチル)−N−メチル)ア
ミノメチル)ニトロベンゼン(1.1 g, 4.91 mmol) の酢
酸溶液 (20 ml) に鉄 (1.1 g, 19.6 mmol) を加え15
時間撹拌した。溶媒を留去後沈殿物をセライトろ過し、
酢酸エチルで洗浄した。ろ液を水で希釈後、炭酸カリウ
ムで塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル:メタノール:トリエチル
アミン(7:1:0.02)溶出部より4−((N−
(2−メトキシエチル)−N−メチル)アミノメチル)
アニリン(880 mg, 92%) を褐色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.09 (2H, d, J=8.4), 6.64 (2H,
d, J=8.4), 3.50 (2H, t, J=5.8), 3.45 (2H, s), 3.33
(3H, s), 2.57 (2H, t, J=5.8), 2.24 (3H, s).
【0552】参考例246 4−ニトロベンズアルデヒド (6.04 g, 40.0 mmol) と
N−メチルエタノールアミン (3.00 g, 40.0 mmol) と
トリエチルアミン (5.6 ml, 40.0 mmol) のテトラヒド
ロフラン溶液 (200 ml) にトリアセトキシボロヒドリド
(26.8 g, 120 mmmol) を加え21時間撹拌した。反応
液を酢酸エチルで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウムと飽
和食塩水で洗浄した。抽出液を乾燥後、溶媒を留去して
得られる粗成績体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル:エタノール(4:1)溶出部よ
り4−((N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチ
ル)アミノメチル)ニトロベンゼン (7.08 g, 84%) を
黄色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 8.20 (2H, d, J=8.8), 7.50 (2H,
d, J=8.8), 3.68 (2H, s), 3.68 (2H, t, J=5.6), 2.64
(2H, t, J=5.6), 2.52-2.70 (1H, m), 2.26 (3H, s).
【0553】参考例247 4−((N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル)
アミノメチル)ニトロベンゼン(2.95 g, 14.1 mmol) の
酢酸溶液 (60 ml) に鉄 (3.14 g, 56.2 mmol)を加え2
3時間撹拌した。溶媒を留去し沈殿物をセライトろ過
し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を水で希釈後、炭酸カ
リウムでpH10とし、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られる残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル:メタノール:トリ
エチルアミン(5:1:0.3)溶出部より4−((N
−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル)アミノメチ
ル)アニリン (1.25 g, 49%)を褐色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 7.07 (2H, d, J=8.4), 6.65 (2H,
d, J=8.4), 3.61(2H, t,J=5.2), 3.46 (2H, s), 2.57
(2H, t, J=5.2), 2.20 (3H, s).
【0554】参考例248 THF(60ml)に-70℃でn-ブチルリチウム(1.59Mヘキサン溶
液, 63ml, 100mmol)を加えた。続いて2,6-ジブロモピリ
ジン(23.69g, 100mmol)のTHF(140ml)溶液を-60℃以下で
滴下し(約1時間を要する)、-70℃で15分間撹拌した。続
いてDMF(12ml)を加え同温度で15分間撹拌した。20%塩化
アンモニウム水溶液(100ml)を加え有機層を分取した。
水層を酢酸エチル(100ml)で抽出し先に分取した有機層
と混ぜた。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル1
50g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/20)に付した。目的画分を
減圧濃縮しジイソプロピルエーテル(15ml)を加え不溶物
を濾取した。不溶物をジイソプロピルエーテル(5ml×3)
で洗浄後、減圧乾燥して6-ブロモ-2-ピリジンカルバル
デヒド(2.05g, 11.0mmol, 11%)を得た。 IR (KBr): 1732 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 7.65-8.00 (3H, m), 10.01 (1H,
s).
【0555】参考例249 水素化ナトリウム(60%, 440mg, 11.0mmol)をTHF(10ml)
に懸濁し-30℃でジエチルホスホノ酢酸エチル(2.47g, 1
1.0mmol)のTHF(10ml)溶液を加えて同温度で30分間撹拌
した。続いて-30℃で6-ブロモ-2-ピリジンカルバルデヒ
ド(1.86g, 10.0mmol)のTHF(10ml)溶液を加えて-30℃か
ら-10℃まで昇温させながら1.5時間撹拌した。反応液に
ジエチルエーテル(40ml)を加えて水(20ml, 5ml×2)、飽
和食塩水(5ml)で順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮しヘキサン(10ml)を加え0
℃に冷却し析出した不溶物を濾取した。不溶物を0℃に
冷却したヘキサンで洗浄後、減圧乾燥して6-ブロモ-2-
ピリジンアクリル酸エチル(2.00g, 7.81mmol, 78%)を得
た。 IR (KBr): 1717, 1703 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.34 (3H, t, J=7.1Hz), 4.28 (2H,
q, J=7.1Hz), 6.96 (1H, d, 15.8Hz), 7.30-7.65 (4H,
m).
【0556】参考例250 6-ブロモ-2-ピリジンアクリル酸エチル(512mg, 2.00mmo
l)、4-メチルフェニルボロン酸(299mg, 2.20mmol)を1,2
-ジメトキシエタン(4ml)に溶解し炭酸ナトリウム(424m
g, 4.00 mmol)、水(2ml)、テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(116mg, 0.10mmol)を加え80℃で10
時間撹拌した。反応を完結させるために4-トリルボロン
酸(150mg, 1.10mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(116mg, 0.10mmol)を加え80℃で14時間
撹拌した。反応液に酢酸エチル(30ml)を加えて水(5ml×
2)、飽和食塩水(5ml)で順に洗浄した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/19)に付した。目的画分を減圧濃縮して6-(4-メチ
ルフェニル)-2-ピリジンアクリル酸エチル(495mg, 1.85
mmol, 93%)を得た。 IR (KBr): 1713 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.36 (3H, t, J=7.1Hz), 2.42 (3H,
s), 4.30 (2H, q, J=7.1Hz), 7.10 (1H, d, 15.6Hz),
7.25-7.35 (3H, m), 7.65-7.85 (3H, m), 7.99 (2H, d,
J=8.2Hz).
【0557】参考例251 6-(4-メチルフェニル)-2-ピリジンアクリル酸エチル(46
5mg, 1.74mmol)をメタノール(5ml)に懸濁し0℃で1N水酸
化ナトリウム水溶液(5.22ml)を加えて室温で20時間撹
拌後した。0℃で1N塩酸(5.22ml)を加えメタノールを減
圧留去し水層を酢酸エチル(30ml, 20ml)で抽出した。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮しジイソ
プロピルエーテル(5ml)を加え不溶物を濾取した。不溶
物をジイソプロピルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して6-
(4-メチルフェニル)-2-ピリジンアクリル酸(344mg, 1.4
4mmol, 83%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.43 (3H, s), 7.15 (1H, d, 15.5H
z), 7.25-7.40 (1H, m),7.31 (2H, d, J=8.5Hz), 7.70-
7.85 (2H, m), 7.84 (1H, d, J=15.5Hz), 8.00(2H, d,
J=8.5Hz).
【0558】参考例252 7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボ
ン酸メチル(566mg, 2.00mmol)、3,4-メチレンジオキシ
フェニルボロン酸(465mg, 2.80mmol)を1,2-ジメトキシ
エタン(12ml)に溶解し炭酸ナトリウム(424mg, 4.00mmo
l)、水(2ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(162mg, 0.14mmol)を加え80℃で14時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチル(30ml)を加えて水(5ml×2)、飽
和食塩水(5ml)で順に洗浄した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル15g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/1
9)に付した。目的画分を減圧濃縮しジイソプロピルエー
テルを加え不溶物を濾取した。不溶物をジイソプロピル
エーテルで洗浄後、減圧乾燥して7-(3,4-メチレンジオ
キシフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カ
ルボン酸メチル(434mg,1.34mmol, 67%)を得た。 IR (KBr): 1705 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.95-3.10 (2H, m), 3.83 (3H, s),
4.25-4.35 (2H, m), 6.01 (2H, s), 6.87 (1H, d, J=
8.6Hz), 6.95-7.10 (3H, m), 7.40 (1H, dd, J=8.4, 2.
4Hz), 7.47 (1H, d, J=2.2Hz), 7.65 (1H, s).
【0559】参考例253 7-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベ
ンゾオキセピン-4-カルボン酸メチル(399mg, 1.23mmol)
をメタノール(5ml)に懸濁し1N水酸化ナトリウム水溶液
(3.69ml)を加え室温で20時間撹拌した。1N塩酸(3.69ml)
を加えて減圧濃縮し水を加え不溶物を濾取した。不溶物
を水、ジエチルエーテルで順に洗浄後、減圧乾燥して7-
(3,4-メチレンジオキシフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベン
ゾオキセピン-4-カルボン酸(321mg, 1.03mmol, 84%)を
得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.80-2.95 (2H, m), 4.15-4.35
(2H, m), 6.05 (2H, s),6.97 (1H, d, J=8.1Hz), 7.01
(1H, d, J=8.4Hz), 7.16 (1H, dd, J=8.1, 1.7Hz), 7.2
9 (1H, d, J=1.7Hz), 7.53 (1H, dd, J=8.4, 2.3Hz),
7.63 (1H, s), 7.74 (1H, d, J=2.3Hz).
【0560】参考例254 1,2-メチレンジオキシ-4-ブロモベンゼン(24.00g, 119m
mol)をTHF(100ml)に溶解し、-55℃以下でn-ブチルリチ
ウム(1.6Mヘキサン溶液, 82ml, 131mmol)を滴下して-70
℃で30分間撹拌した。得られた溶液を-60℃以下でホウ
酸トリメチル(18.61g, 179mmol)のテトラヒドロフラン
(50ml)溶液にカニュラを用いて滴下して-70℃で1時間撹
拌後、室温まで上昇させながら2時間撹拌した。反応液
に1N塩酸(130ml)、ジエチルエーテル(150ml)を加え有機
層を分取した。有機層を水(50×2ml)、飽和食塩水(50m
l)で順に洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮しジイソプロピルエーテル(40ml)を加えて不溶物を濾
取した。不溶物をジイソプロピルエーテル(30ml×4)で
洗浄後、減圧乾燥して3,4-メチレンジオキシフェニルボ
ロン酸(6.79g, 40.9mmol, 34%)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 5.99 (2H, s), 6.8-6.95 (1H,
m), 7.25-7.45 (2H, m).
【0561】参考例255 5-ニトロサリチル酸(50.0g, 273mmol)をメタノール(250
ml)に懸濁し、硫酸(6ml)を加えて100℃で24時間撹拌し
た。室温まで冷却し析出した不溶物を濾取した。不溶物
を含水メタノール(20%の水を含む)、メタノールで順に
洗浄後、減圧乾燥して5-ニトロサリチル酸メチル(38.5
g, 195mmol, 72%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 4.04 (3H, s), 7.10 (1H, d, J=9.5
Hz), 8.35 (1H, dd, J=2.7, 9.5Hz), 8.81 (1H, d, J=
2.7Hz), 11.45 (1H, s, OH).
【0562】参考例256 5-ニトロサリチル酸メチル(1.97g, 10.0mmol)をDMF(50m
l)に溶解し、4-ブロモ酪酸エチル(1.57ml, 11.0mmol)、
炭酸カリウム(2.76g, 20.0mmol)を加えて110℃で5時間
撹拌した。反応液を減圧濃縮し酢酸エチルを加えて水、
10%炭酸カリウム水溶液で順に洗浄した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル30g, 酢酸エチル/ヘキ
サン=1/5→1/3)に付した。目的画分を減圧濃縮して4-(2
-メトキシカルボニル-4-ニトロフェノキシ)酪酸エチル
(2.51g, 8.06mmol, 81%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.26 (3H, t, J=7.2Hz), 2.1-2.3
(2H, m), 2.60 (2H, t, J=7.1Hz), 3.93 (3H, s), 4.15
(2H, q, J=7.2Hz), 4.23 (2H, t, J=6.1Hz), 7.06 (1
H, d, J=9.4Hz), 8.35 (1H, dd, J=2.8, 9.4Hz), 8.71
(1H, d, J=2.8Hz).
【0563】参考例257 4-(2-メトキシカルボニル-4-ニトロフェノキシ)酪酸エ
チル(2.37g, 7.61mmol)をTHF(25ml)に溶解し、10%パラ
ジウム-カーボン(50%含水品, 0.94g)を加えて室温で4時
間、接触水素添加を行った。不溶物を濾去し、濾液を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して4-(4-アミ
ノ-2-メトキシカルボニルフェノキシ)酪酸エチル(2.20
g)を得た。 IR (KBr): 1730 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.25 (3H, t, J=7.2Hz), 2.0-2.2
(2H, m), 2.56 (2H, t, J=7.3Hz), 3.88 (3H, s), 4.00
(2H, t, J=6.0Hz), 4.14 (2H, q, J=7.2Hz), 6.75-6.9
(2H, m), 7.1-7.2 (1H, m).
【0564】参考例258 4-(4-アミノ-2-メトキシカルボニルフェノキシ)酪酸エ
チル(2.20g)、ビス(2-クロロエチル)エーテル(0.915ml,
7.81mmol)、炭酸カリウム(3.24g, 23.4mmol)、ヨウ化
ナトリウム(2.34g, 15.6mmol)、DMF(20ml)の混合物を70
℃で24時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し水を加えて酢
酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル30g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/4)に付した。
目的画分を減圧濃縮して4-(2-メトキシカルボニル-4-モ
ルホリノフェノキシ)酪酸エチル(2.18g)を得た。 IR (KBr): 1732 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.25 (3H, t, J=7.1Hz), 2.0-2.2
(2H, m), 2.57 (2H, t, J=7.1Hz), 3.0-3.15 (4H, m),
3.8-3.9 (4H, m), 3.89 (3H, s), 4.04 (2H, t, J=6.0H
z), 4.14 (2H, q, J=7.1Hz), 6.92 (1H, d, J=9.0Hz),
7.04 (1H, dd, J=3.1, 9.0Hz), 7.36 (1H, d, J=3.1H
z).
【0565】参考例259 ジイソプロピルアミン(1.018ml)をTHF(15ml)に溶解し、
0℃でn-ブチルリチウム(4.2ml)を滴下して同温度で30分
間撹拌した。続いて4-(2-メトキシカルボニル-4-モルホ
リノフェノキシ)酪酸エチル(1829mg, 5.18mmol)のTHF(5
ml)溶液を-78℃で滴下した。冷却浴を外しそのまま7時
間撹拌した。0℃で10%塩化アンモニウム水溶液(30ml)を
加え酢酸エチル(30ml×3)で抽出した。有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル50g, 酢酸エチル/ヘキサン=
1/5)に付した。目的画分を減圧濃縮して7-モルホリノ-5
-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-
カルボン酸エチル(924mg, 2.89mmol, 56%)を得た。
【0566】参考例260 7-モルホリノ-5-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1-ベン
ゾオキセピン-4-カルボン酸エチル(924mg, 2.89mmol)を
THF(10ml)に溶解し、-30℃で水素化ホウ素ナトリウム(1
64mg, 4.34mmol)のメタノール(3ml)溶液を加えて-20℃
〜-15℃で30分間撹拌した。反応液を-50℃まで冷却し水
(15ml)を加え酢酸エチル(15ml×3)で抽出した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留
物をTHF(10ml)に溶解し0℃でトリエチルアミン(2.02ml,
14.5mmol)、メタンスルホニルクロリド(0.336ml, 4.34
mmol)を加えて室温で17時間撹拌した。反応液を減圧濃
縮し水(15ml)を加え酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し残留
物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g, 酢酸エ
チル/ヘキサン=1/5)に付した。目的画分を減圧濃縮して
7-モルホリノ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カ
ルボン酸エチル(691mg, 2.28mmol, 79%)を得た。 IR (KBr): 1703 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.35 (3H, t, J=7.2Hz), 2.9-3.0
(2H, m), 3.05-3.15 (4H,m), 3.8-3.9 (4H, m), 4.22
(2H, t, J=4.8Hz), 4.28 (2H, q, J=7.2Hz), 6.8-7.0
(3H, m), 7.54 (1H, s).
【0567】参考例261 7-モルホリノ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カ
ルボン酸エチル(800mg,2.64mmol)をメタノール(8ml)に
溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加えて室温
で12時間撹拌後した。反応液に1N塩酸(8ml)を加え有機
溶媒を減圧留去し析出した不溶物を濾取した。不溶物を
水、ジイソプロピルエーテルで順に洗浄後、減圧乾燥し
て7-モルホリノ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-
カルボン酸(649mg, 2.36mmol, 89%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.97 (2H, t, J=4.5Hz), 3.05-3.15
(4H, m), 3.8-3.95 (4H, m), 4.25 (2H, t, J=4.5Hz),
6.8-7.0 (3H, m), 7.67 (1H, s).
【0568】参考例262 4-ニトロベンジルアミン(6.09g, 40.0mmol)、2-クロロ
ピリミジン(4.82g, 42.1mmol)、トリエチルアミン(11.2
ml, 80.4mmol)、エタノール(120ml)の混合物を110℃で2
4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し水を加え酢酸エチ
ル-THF混合溶媒で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧濃縮し残留物を酢酸エチル-エタノー
ル混合溶媒より再結晶してN-(4-ニトロベンジル)-N-(2-
ピリミジニル)アミン(0.99g, 4.3mmol, 11%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 4.77 (2H, d, J=6.4Hz), 5.59 (1H,
m), 6.62 (1H, t, J=4.9Hz), 7.51 (2H, d, J=8.6Hz),
8.19 (2H, d, J=8.6Hz), 8.30 (2H, d, J=4.9Hz).
【0569】参考例263 N-(4-ニトロベンジル)-N-(2-ピリミジニル)アミン(921m
g, 4.00mmol)をTHF(20ml)とメタノール(20ml)の混合溶
媒に溶解し、0℃で臭化ニッケル(137mg)、水素化ホウ素
ナトリウム(955mg)を順に加え室温で30分間撹拌した。
反応液を減圧濃縮し酢酸エチル、THF、水を加え不溶物
を濾去した。水層を酢酸エチル-THF混合溶媒で抽出し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル30g, 酢
酸エチル/ヘキサン=1/1)に付した。目的画分を減圧濃縮
しジエチルエーテルを加え不溶物を濾取した。不溶物を
ジエチルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して4-[N-(2-ピリ
ミジニル)アミノメチル]アニリン(208mg, 1.04mmol, 26
%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ: 4.50 (2H, d, J=5.4Hz), 5.32 (1H,
m), 6.54 (1H, t, J=4.7Hz), 6.66 (2H, d, J=8.3Hz),
7.15 (2H, d, J=8.3Hz), 8.29 (2H, d, J=4.7Hz).
【0570】参考例264 7-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボ
ン酸メチル(1416mg, 5.00 mmol)、シアン化亜鉛(352mg,
3.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(347mg, 0.30mmol)、DMF(10ml)の混合物を80℃で
3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し酢酸エチルを加え
て不溶物を濾去した。不溶物を酢酸エチルで洗浄し濾液
を減圧濃縮した。得られた粗製物を酢酸エチルより再結
晶して7-シアノ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-
カルボン酸メチル(800mg, 3.49mmol,70%)を得た。 IR (KBr): 2222, 1721 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.95-3.1 (2H, m), 3.84 (3H, s),
4.3-4.4 (2H, m), 7.05(1H, d, J=8.8Hz), 7.50 (1H, d
d, J=2.0, 8.8Hz), 7.52 (1H, s), 7.66 (1H, d, J=2.0
Hz).
【0571】参考例265 7-シアノ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボ
ン酸メチル(642mg, 2.80mmol)をトルエン(15ml)に懸濁
しトリメチルシリルアジド(0.929ml, 7.00mmol)、ジブ
チル酸化スズ(70mg, 0.28mmol)を加えて100℃で24時間
撹拌した。反応液を減圧濃縮しメタノールを加えて減圧
濃縮した。残留物に酢酸エチルを加えて飽和重曹水(30m
l, 10ml×2)で抽出した。水層に6N塩酸を加えpHを約1と
し酢酸エチルとTHFの混合溶媒((30ml/50ml), (10ml/10m
l)×2)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮し酢酸エチルを加え不溶物を濾取した。
不溶物を酢酸エチルで洗浄後、減圧乾燥して7-(1H-テト
ラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4
-カルボン酸メチル(662mg, 2.43mmol, 87%)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ: 2.85-3.0 (2H, m), 3.78 (3H,
s), 4.25-4.4 (2H, m), 7.21 (1H, d, J=8.6Hz), 7.60
(1H, s), 7.94 (1H, dd, J=2.1, 8.6Hz), 8.16 (1H, d,
J=2.1Hz).
【0572】参考例266 7-(1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオ
キセピン-4-カルボン酸メチル(400mg, 1.47mmol)をDMF
(6ml)に溶解し0℃で水素化ナトリウム(60%, 90mg, 2.3m
mol)を加え同温度で15分間撹拌した。0℃でヨウ化メチ
ル(0.28ml, 4.4mmol)を加え0℃から室温まで上昇させな
がら3時間撹拌した。0℃で水(30ml)を加え酢酸エチルで
抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル4
0g, 酢酸エチル/ヘキサン=1/8→1/2)に付した。最初に
溶出された目的画分を減圧濃縮して7-(2-メチル-1H-テ
トラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン
-4-カルボン酸メチル(334mg,1.17mmol, 79%)を得た。次
に溶出された目的画分を減圧濃縮して7-(1-メチル-1H-
テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピ
ン-4-カルボン酸メチル(76mg, 0.27mmol, 18%)を得た。
7-(2-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1
-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸メチル;IR (KBr): 17
05 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.95-3.1 (2H, m), 3.83 (3H, s),
4.25-4.4 (2H, m), 4.39(3H, s), 7.09 (1H, d, J=8.4H
z), 7.69 (1H, s), 8.00 (1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 8.1
5 (1H, d, J=2.2Hz). 7-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1
-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸メチル;IR (KBr): 17
05 cm-1.1 H-NMR (CDCl3)δ: 3.0-3.1 (2H, m), 3.84 (3H, s),
4.3-4.45 (2H, m), 4.20(3H, s), 7.17 (1H, d, J=8.4H
z), 7.61 (1H, s), 7.63 (1H, dd, J=2.2, 8.4Hz), 7.7
5 (1H, d, J=2.2Hz).
【0573】参考例267 7-(2-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1
-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸メチル(324mg, 1.13mm
ol)をメタノール(7ml)とTHF(7ml)の混合溶媒に懸濁し1N
水酸化ナトリウム水溶液(3.4ml)を加え50℃で4時間撹拌
した。氷冷下、1N塩酸(3.4ml)を加えて減圧濃縮し水を
加え不溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄後、減圧乾燥
して7-(2-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒド
ロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸(295mg, 1.08mmo
l, 96%)を得た。
【0574】参考例268 7-(2-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒドロ-1
-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸メチル(76mg, 0.27mmo
l)をメタノール(3ml)とTHF(3ml)の混合溶媒に溶解し1N
水酸化ナトリウム水溶液(0.8ml)を加え50℃で4時間撹拌
した。氷冷下、1N塩酸(0.8ml)を加えて減圧濃縮し水を
加え不溶物を濾取した。不溶物を水で洗浄後、減圧乾燥
して7-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2,3-ジヒド
ロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボン酸(69mg, 0.25 mmo
l, 95%)を得た。
【0575】参考例269 4−[(ベンジロキシ)カルボニル]アミノ酪酸(25.0
g)をTHF(500ml)に溶解し、−5℃でヨウ化メチル
(37.4g)を徐々に加えた。窒素雰囲気下、混合物を0
℃で15分間撹拌し、さらに室温で24時間撹拌した。
酢酸エチル(300ml)を反応混合物に加えた後、水(800
ml)を加えた。水酸化ナトリウムを用いてpH11に
し、エーテル(400ml×2)で洗浄した。水層を濃塩酸
を用いてpH2にし、酢酸エチル(1000ml及び500ml×
3)で抽出した。有機層を1Mチオ硫酸ナトリウム水溶
液(300ml)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下、留去し、4−[(ベンジロキシ)
カルボニル]−4−メチルアミノ酪酸(26.3g)を得
た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.88 (2H, m), 2.35-2.37
(2H, m), 2.93 (3H, s), 3.36 (2H, t, J=6.6Hz), 5.13
(2H, s), 7.35 (5H, s).
【0576】参考例270 室温で無水硫酸マグネシウム(50.6g)をジクロロメタ
ン(1000ml)に加え、さらに濃硫酸(6.0ml)を加え
た。混合物を室温で15分間撹拌し、4−[(ベンジロ
キシ)カルボニル]−4−メチルアミノ酪酸(26.3g)
を加え、最後にtert-ブタノール(50.5ml)を加えた。
混合物をしっかりと栓を閉め、室温で18時間撹拌し
た。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を全て
の硫酸マグネシウムが溶けるまで加え、攪拌した。有機
層を分取し、飽和食塩水(400ml)で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(250g、ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製し、4−[(ベンジロ
キシ)カルボニル]−4−メチルアミノ酪酸tert-ブチ
ルエステル(17.2g、53%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.44 (9H, s), 1.82 (2H,
quint, J=6.6Hz), 2.21(2H, t, J=6.2Hz), 2.93 (3H,
s), 3.31 (2H, t, J=7.1Hz), 5.13 (2H, s), 7.35 (5H,
s).
【0577】参考例271 4−[(ベンジロキシ)カルボニル]−4−メチルアミ
ノ酪酸tert-ブチルエステル(6.06g)をメタノール(70
ml)に溶解し、10%パラジウム−炭素(580mg)を加
え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。10%パラジ
ウム−炭素を除き、溶媒を減圧下、留去し、4−メチル
アミノ酪酸tert-ブチルエステル(3.35g、98%)を得
た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.45 (9H, s), 1.72 (1H,
brs), 1.77 (2H, quint,J=7.2Hz), 2.27 (2H, t, J=7.3
Hz), 2.43 (3H, s), 2.61 (2H, t, J=7.1Hz).
【0578】参考例272 4−メチルアミノ酪酸tert-ブチルエステル(1050mg)
をDMF(5.0ml)に溶解し、室温で5−ブロモ−2−
フルオロベンズアルデヒド(1025mg)をDMF(1.0m
l)に溶解したものを加え、さらに炭酸カリウム(837m
g)を加えた。混合物を70℃で60時間撹拌した。反
応混合物に室温で水(50ml)を加え、酢酸エチル(50ml
×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50ml×3)で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下、留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(75g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製
し、4−(4−ブロモ−2−ホルミル−N−メチルアニ
リノ)酪酸tert-ブチルエステル(1620mg、90%)を得
た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.42 (9H, s), 1.88 (2H,
quint, J=7.4Hz), 2.22(2H, t, J=7.3Hz), 2.88 (3H,
s), 3.14 (2H, t, J=7.3Hz), 7.01 (1H, d, J=8.6Hz),
7.55 (1H, dd, J=8.7, 2.5Hz), 7.88 (1H, d, J=2.6H
z), 10.19 (1H, s).
【0579】参考例273 4−(4−ブロモ−2−ホルミル−N−メチルアニリ
ノ)酪酸tert-ブチルエステル(4.54g)とtert-ブトキ
シカリウム(1.43g)をtert-ブタノール(250ml)に溶
解し、1時間加熱還流した。空冷後、反応混合物に水
(500ml)を加え、酢酸エチル(500ml×2)で抽出し
た。水層を1N塩酸(約12.5ml)で弱酸性にし、酢酸エ
チル(500ml)で抽出した。これらの有機層を併せ、飽
和食塩水(250ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(200g、ヘキサン:酢酸エチル
=10:1ョ1:1)で精製し、7−ブロモ−1−メチ
ル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カル
ボン酸tert-ブチルエステル(3.33g、77%)と7−ブロ
モ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(0.60g、17%)を得た。7−
ブロモ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸tert-ブチルエステル;1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.53 (9H, s), 2.80 (2H,
t, J=4.8Hz), 3.00 (3H,s), 3.21 (2H, t, J=4.7Hz),
6.65 (1H, d, J=8.8Hz), 7.25 (1H, dd, J=8.8,2.2Hz),
7.39 (1H, d, J=2.6Hz), 7.46 (1H, s). 7−ブロモ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−1
−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸;1 H NMR (200MHz, CDCl3)δ 2.85 (2H, t, J=4.8Hz), 3.
03 (3H, s), 3.25 (2H,t, J=4.9Hz), 6.67 (1H, d, J=
9.2Hz), 7.29 (1H, dd, J=8.8, 2.2Hz), 7.44 (1H, d,
J=2.6Hz), 7.67 (1H, s).
【0580】参考例274 4−メチルフェニルボロン酸(276mg)と7−ブロモ−
1−メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸 tert-ブチルエステル(571mg)を水:
エタノール:トルエン(1:1:10、18.0ml)に溶解
し、炭酸カリウム(560mg)を加えた。この混合物をア
ルゴン雰囲気下で30分間撹拌し、テトラキストリフェ
ニルホスフィンパラジウム(78mg)を加え、アルゴン雰
囲気下で19.5時間加熱還流をした。反応混合物を酢
酸エチル(300ml)で希釈し、水(100ml)及び飽和食塩
水(100ml)でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残査をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(120g、ヘキサン→
ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、1−メチ
ル−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−
1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸tert-ブチルエス
テル(422mg、72%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.54 (9H, s), 2.38 (3H,
s), 2.83 (2H, t, J=4.9Hz), 3.06 (3H, s), 3.28 (2H,
t, J=4.9Hz), 6.85 (1H, d, J=8.4Hz), 7.23 (2H, d,
J=8.0Hz), 7.447 (1H, dd, J=8.6, 2.4Hz), 7.463 (2H,
d, J=8.2Hz), 7.53 (1H, d, J=2.2Hz), 7.67 (1H, s).
【0581】参考例275 1−メチル−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸tert-ブ
チルエステル(490mg)を酢酸エチル(7.0ml)に溶解
し、4N塩酸(酢酸エチル)(7.0ml)を加え、室温で
20時間撹拌した。溶媒を減圧下、留去し、残査をヘキ
サン(10ml×3)で洗浄し、1−メチル−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピ
ン−4−カルボン酸塩酸塩(443mg、96%)を得た。 mp 249-252℃ (decomp.).1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.32 (3H, s), 2.75 (2
H, t, J=4.6Hz), 3.03 (3H, s), 3.25 (2H, t, J=4.9H
z), 6.92 (1H, d, J=8.6Hz), 7.22 (2H, d, J=8.2Hz),
7.53 (1H, dd, J=8.8, 2.4Hz), 7.55 (2H, d, J=8.2H
z), 7.65 (1H, d, J=2.4Hz), 7.68 (1H, s). IR (KBr) 3021, 2469, 1707, 1466, 1190, 1107, 810,
530 cm-1. Anal. Calcd. for C19H19NO2HCl0.3H2O: C, 68.08; H,
6.19; N, 4.18. Found: C, 67.97; H, 6.13; N, 4.05.
【0582】参考例276 7−ブロモ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸塩酸塩(600mg)をDMF
(12.0ml)に溶解し、塩化チオニル(0.39ml)を加え、
室温で15分間撹拌した。溶媒を減圧下、留去し、残査
をジクロロメタン(14.0ml)に溶解した。4−[[N−
メチル−N−(テトラヒドロピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]アニリン(562mg)とトリエチルアミン
(1.48ml)をジクロロメタン(5.5ml)に溶解し、先に
調製した酸クロリド溶液を0℃で滴下した。混合物を0
℃で10分間撹拌した後、室温で5時間撹拌した。反応
混合物に水(100ml)を加え、ジクロロメタン(100mlエ
3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(150g、酢酸エチル:エタノール=
10:1)で精製し、7−ブロモ−1−メチル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロピラン−4
−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(767m
g、75%)を得た。 mp 62-64℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.63-1.79 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.57-2.72 (1H, m), 2.94 (2H, t, J=4.2Hz),
3.03 (3H, s), 3.27-3.44 (2H + 2H, m), 3.57(2H,
s), 4.00-4.07 (2H, m), 6.70 (1H, d, J=8.8Hz), 7.20
(1H, s), 7.26-7.303 (2H, m), 7.301 (1H, dd, J=8.
6, 2.4Hz), 7.42 (1H, d, J=2.6Hz), 7.50-7.55 (1H +
2H, m). IR (KBr) 3264, 2949, 2843, 1655, 1597, 1514, 1499,
1406, 1314, 1246, 1182, 810 cm-1. Anal. Calcd. for C25H30N3O2Br・0.25H2O: C, 61.41;
H, 6.29; N, 8.59. Found: C, 61.45; H, 6.25; N, 8.32.
【0583】実施例310(化合物310の製造) よう化N,N−ジメチル−N−(4−(((7−(4−
メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキ
セピン−4−イル)カルボニル)アミノ)ベンジル)テ
トラヒドロ−2H−ピラン−4−アミニウム(14.2
g)を含水メタノールに溶解し、イオン交換樹脂(ダウ
エックスSBR、20−50メッシュ、Cl-型)カラ
ムに付した。含水メタノールで溶出し、得られた画分の
溶媒を留去した。アセトンを加え、粗結晶を得た。エタ
ノールから再結晶し、塩化N,N−ジメチル−N−(4
−(((7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒド
ロ−1−ベンゾオキセピン−4−イル)−カルボニル)
−アミノ)ベンジル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4
−アミニウム(化合物310)(10.4g)を無色結
晶として得た。 mp 232-237℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.76-2.00(2H,m), 2.14-2.20
(2H,m), 2.35(3H,s), 2.89(6H,s), 3.01(2H,t,J=4.5H
z), 3.29-3.46(2H,m), 3.55-3.69(1H,m), 4.04-4.09(2
H,m), 4.31(2H,t,J=4.5Hz), 4.50(2H,s), 7.06(1H,d,J=
8.4Hz), 7.27(2H,d,J=8.4Hz), 7.46(1H,s), 7.53-7.59
(5H,m), 7.79(1H,d,J=2.2Hz), 7.92(2H,d,J=8.4Hz), 1
0.34(1H,s). IR(KBr) ν: 2973, 2849, 1645, 1516cm-1. Anal. calcd. for C32H37ClN2O3:C,72.10; H,7.00; N,
5.25; Cl,6.65. Found C,72.03; H,6.83; N,5.38; Cl,6.47.
【0584】実施例311(化合物311の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.25g)をジ
クロロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリル
クロリド(0.16ml)、ジメチルホルムアミド(触
媒量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、
テトラヒドロフラン(20ml)に溶かし、4−
((N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノ)メチ
ル)アニリン(0.24g)とトリエチルアミン(0.
4ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷
冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。
溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラム(酢酸エチル)により精製し、粗結晶を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、N−(4−
((N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノ)メチ
ル)フェニル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミ
ド(化合物311)(0.25g)を無色結晶として得
た。 mp 110-112℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.39(3H,s), 2.74(4H,t,J=6.0H
z), 3.07(2H,t,J=4.4Hz),3.32(6H,s), 3.48(4H,t,J=6.0
Hz), 3.69(2H,s), 4.35(2H,t,J=4.4Hz), 7.05(1H,d,J=
8.0Hz), 7.24(2H,d,J=8.4Hz), 7.33(2H,d,J=8.8Hz), 7.
43-7.55(6H,m), 7.61(1H,s). IR(KBr) ν: 3287, 2876, 1651cm-1. Anal. Calcd. for C31H36N2O4:C,74.37; H,7.25; N,5.6
0. Found C,74.33; H,7.15; N,5.45.
【0585】実施例312(化合物312の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.25g)をジ
クロロメタン(5ml)に懸濁し、氷冷下、オキサリル
クロリド(0.23ml)、ジメチルホルムアミド(触
媒量)を加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、
テトラヒドロフラン(20ml)に溶かし、4−((N
−(3−エトキシプロピル)−N−メチルアミノ)メチ
ル)アニリン二塩酸塩(0.3g)とトリエチルアミン
(0.62ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(メタノール/トリエチルアミン/
酢酸エチル)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶し、N−(4−((N−(3−エ
トキシプロピル)−N−メチルアミノ)メチル)フェニ
ル)−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ
−1−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物
312)(0.3g)を無色結晶として得た。 mp 119-122℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.19(3H,t,J=7.1Hz), 1.65-1.85
(2H,m), 2.19(3H,s), 2.39(3H,s), 2.46(2H,t,J=7.2H
z), 3.08(2H,t,J=4.8Hz), 3.42-3.52(6H,m), 4.36(2H,
t,J=4.8Hz), 7.06(1H,d,J=8.4Hz), 7.24(2H,d,J=8.0H
z), 7.30(2H,d,J=8.8Hz), 7.44-7.58(7H,m). IR(KBr) ν: 2975, 2872, 1647, 1516cm-1. Anal. Calcd. for C31H36N2O3:C,76.83; H,7.49; N,5.7
8. Found C,76.73; H,7.31; N,5.95.
【0586】実施例313(化合物313の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.25g)をT
HF(5ml)に溶かし、氷冷下、オキサリルクロリド
(0.16ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)を
加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラヒ
ドロフラン(15ml)に溶かし、4−((N−(1,
3−ジメトキシプロパン−2−イル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)アニリン(0.23g)とトリエチルアミ
ン(0.5ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液中に氷冷下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラム(酢酸エチル/ヘキサン)により精
製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
し、N−(4−((N−(1,3−ジメトキシプロパン
−2−イル)−N−メチルアミノ)メチル)フェニル)
−7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1
−ベンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物31
3)(0.25g)を無色結晶として得た。 mp 128-132℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.31(3H,s), 2.39(3H,s), 3.00-
3.09(3H,m), 3.35(6H,s), 3.44-3.63(4H,m), 3.71(2H,
s), 4.35(2H,t,J=4.7Hz), 7.05(1H,d,J=8.4Hz), 7.24(2
H,d,J=8.0Hz), 7.33(2H,d,J=8.8Hz), 7.43-7.58(7H,m). IR(KBr) ν: 3285, 2882, 1651, 1516cm-1. Anal. Calcd. for C31H36N2O4:C,74.37; H,7.25; N,5.6
0. Found C,74.17; H,7.05; N,5.75.
【0587】実施例314(化合物314の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾオキセピン−4−カルボン酸(0.25g)をT
HF(5ml)に溶かし、氷冷下、オキサリルクロリド
(0.16ml)、ジメチルホルムアミド(触媒量)を
加え、室温、2時間撹拌した。溶媒を留去後、テトラヒ
ドロフラン(15ml)に溶かし、4−((N−(2−
メトキシエチル)−N−メチルアミノ)メチル)アニリ
ン(0.21g)とトリエチルアミン(0.37ml)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液中に氷冷下、滴
下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留
去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾
燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチル)によ
り精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶し、N−(4−((N−(2−メトキシエチル)−
N−メチルアミノ)メチル)フェニル)−7−(4−メ
チルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾオキセ
ピン−4−カルボキサミド(化合物314)(0.24
g)を無色結晶として得た。 mp 121-122℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.26(3H,s), 2.39(3H,s), 2.60
(2H,t,J=5.8Hz), 3.07(2H,t,J=4.5Hz), 3.35(3H,s), 3.
49-3.54(4H,m), 4.35(2H,t,J=4.5Hz), 7.05(1H,d,J=8.4
Hz), 7.24(2H,d,J=8.8Hz), 7.31(2H,d,J=8.8Hz), 7.43-
7.56(6H,m), 7.62(1H,s). IR(KBr) ν: 3287, 2926, 1651, 1516cm-1. Anal. Calcd. for C29H32N2O3:C,76.29; H,7.06; N,6.1
4. Found C,75.99; H,7.02; N,6.22.
【0588】実施例315(化合物315の製造) 4−トリフルオロメトキシフェニルホウ酸(208mg)と
7−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(407mg)を水/エ
タノール/トルエン(1:1:10、18.0ml)に溶解
し、炭酸カリウム(279mg)を加えた。この混合物をア
ルゴン雰囲気下で30分間撹拌し、テトラキストリフェ
ニルホスフィンパラジウム(39mg)を加え、アルゴン雰
囲気下で16時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エ
チル(200ml)で希釈し、水(50ml)及び飽和食塩水(5
0ml)でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(75g、酢酸エチル→酢酸
エチル/エタノール=20:1)で精製し、さらにエタ
ノールから再結晶を行うことにより1−メチル−N−
[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピ
ラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−7−
(4−トリフルオロメトキシフェニル)−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(化
合物315)(148mg、31%)を得た。 mp 182-183℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.63-1.76 (4H, m), 2.20
(3H, s), 2.56-2.72 (1H, m), 2.96 (2H, t, J=4.6Hz),
3.09 (3H, s), 3.30-3.43 (4H, m), 3.56 (2H,s), 4.0
1-4.06 (2H, m), 6.89 (1H, d, J=8.6Hz), 7.25 (2H,
d, J=8.2Hz), 7.30 (2H, d, J=8.6Hz), 7.40 (1H, s),
7.48 (1H, dd, J=8.6, 2.4Hz), 7.51-7.58(6H, m). IR (KBr) 2951, 2847, 1651, 1514, 1501, 1260, 1221,
1163, 806, 733 cm-1. Anal. Calcd. for C32H34N3O3F3:C, 67.95; H, 6.06;
N, 7.43. Found: C, 67.74; H, 5.87; N, 7.68.
【0589】実施例316(化合物316の製造) 4−(1−ピペリジニル)フェニルホウ酸(179mg)と
7−ブロモ−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−
N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミ
ノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(353mg)を水/エ
タノール/トルエン(1:1:10、18.0ml)に溶解
し、炭酸カリウム(242mg)を加えた。この混合物をア
ルゴン雰囲気下で40分間撹拌し、テトラキストリフェ
ニルホスフィンパラジウム(34mg)を加え、アルゴン雰
囲気下で15時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エ
チル(200ml)で希釈し、水(50ml)及び飽和食塩水(5
0ml)でそれぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(75g、酢酸エチル/エタノ
ール=9:1)で精製し、さらにエタノールから再結晶
を行うことにより1−メチル−N−[4−[[N−メチ
ル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ア
ミノ]メチル]フェニル]−7−[4−(1−ピペリジ
ニル)フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸アミド(化合物316)(79mg、
19%)を得た。 mp 202-204℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.59-1.77 (10H, m), 2.21
(3H, s), 2.57-2.73 (1H, m), 2.95 (2H, t, J=4.4H
z), 3.07 (3H, s), 3.19 (4H, t, J=5.1Hz), 3.31-3.43
(4H, m), 3.57 (2H, s), 4.01-4.06 (2H, m), 6.86 (1
H, d, J=8.4Hz), 6.99 (2H, d, J=8.8Hz), 7.30 (2H,
d, J=8.6Hz), 7.39-7.50 (5H, m), 7.54 (2H,d, J=8.4H
z), 7.57 (1H, s). IR (KBr) 2938, 2849, 1645, 1607, 1505, 1314, 1235,
910, 812, 733cm-1. Anal. Calcd. for C36H44N4O2:C, 76.56; H, 7.85; N,
9.92. Found: C, 76.53; H, 7.79; N, 10.01.
【0590】実施例317(化合物317の製造) 4−メチルフェニルホウ酸(658mg)と7−ブロモ−1
−ホルミル−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フ
ェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4
−カルボン酸アミド(2.01g)を水/エタノール/トル
エン(1:1:10、60.0ml)に溶解し、炭酸カリウム
(1.34g)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下で
30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(186mg)を加え、アルゴン雰囲気下で17時
間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチル(750ml)
で希釈し、水(200ml)及び飽和食塩水(100ml)でそれ
ぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(150g、酢酸エチル→酢酸エチル/エ
タノール=20:1)で精製し、さらにエタノールから
再結晶を行うことにより1−ホルミル−7−(4−メチ
ルフェニル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド(化合物317)(669mg、33%)
を得た。 mp 229-230.5℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.69-1.79 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.41 (3H, s),2.57-2.72 (1H, m), 3.04 (2H,
t, J=4.9Hz), 3.37 (2H, td, J=10.2, 3.1Hz),3.57 (2
H, s), 3.93 (2H, t, J=5.5Hz), 4.01-4.07 (2H, m),
7.21 (1H, d, J=8.2Hz), 7.29 (2H, d, J=7.6Hz), 7.32
(2H, d, J=8.4Hz), 7.50 (2H, d, J=8.8Hz), 7.54 (2
H, d, J=8.8Hz), 7.58 (1H, s), 7.59 (1H, dd, J=8.2,
2.2Hz), 1H was concealed under 7.55-7.58, 7.71 (1
H, d, J=2.2Hz), 8.56 (1H, s). IR (KBr) 2946, 2847, 1667, 1597, 1516, 1497, 1360,
1316, 814, 733 cm-1. Anal. Calcd. for C32H35N3O3:C, 75.41; H, 6.92; N,
8.25. Found: C, 75.45; H, 6.95; N, 8.18.
【0591】実施例318(化合物318の製造) 1−ホルミル−7−(4−メチルフェニル)−N−[4
−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン
−4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド
(1177mg)に1N塩酸(20ml)を加え、100℃で1時
間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(50ml)で希釈
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(45ml)で弱塩基と
した。酢酸エチル(250ml)及び水(100ml)を加え、分
液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(75g、酢酸エチル/エタノール=9:1)で
精製し、7−(4−メチルフェニル)−N−[4−
[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−
4−イル)アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒ
ドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(化
合物318)(804mg、72%)をアモルファスとして得
た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.69-1.80 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.38 (3H, s),2.58-2.72 (1H, m), 2.96 (2H,
t, J=4.4Hz), 3.37 (2H, td, J=11.4, 3.1Hz),3.47 (2
H, t, J=4.8Hz), 3.57 (2H, s), 4.01-4.07 (2H, m),
4.53-4.70 (1H,br), 6.71 (1H, d, J=8.4Hz), 7.22 (2
H, d, J=7.8Hz), 7.28-7.32 (4H, m), 7.35 (1H, dd, J
=8.4, 2.2Hz), 7.42 (1H, s), 7.46 (1H, s), 7.48 (1
H, d, J=2.0Hz), 7.54 (2H, d, J=8.6Hz). IR (KBr) 3330, 2949, 2847, 1651, 1609, 1514, 1507,
1408, 1316, 910, 812,735 cm-1. Anal. Calcd. for C31H35N3O2:C, 77.31; H, 7.32; N,
8.72. Found: C, 77.44; H, 7.12; N, 8.78.
【0592】実施例319(化合物319の製造) 7−(4−エトキシフェニル)−1−メチル−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸一塩酸
塩(0.5g)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶
かし、氷冷下、塩化チオニル(0.25ml)を加え、
室温で45分間撹拌した。溶媒を留去後、テトラヒドロ
フラン(15ml)に溶かし、4−((N−(3−エト
キシプロピル)−N−メチルアミノ)メチル)アニリン
二塩酸塩(0.41g)とトリエチルアミン(1.2m
l)のテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液中に氷冷
下、滴下した。窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶
媒を留去し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用
いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラム(メタノール/トリエチルアミン/酢酸エチ
ル)により精製し、粗結晶を得た。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶し、N−(4−((N−(3−エトキシプ
ロピル)−N−メチルアミノ)メチル)フェニル)−7
−(4−エトキシフェニル)−1−メチル−2,3−ジ
ヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボキサミド(化
合物319)(0.39g)を淡黄色結晶として得た。 mp 129-131℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.19(3H,t,J=6.9Hz), 1.44(3H,
t,J=7.1Hz), 1.76-1.84(2H,m), 2.19(3H,s), 2.46(2H,
t,J=7.4Hz), 2.97(2H,t,J=4.6Hz), 3.09(3H,s), 3.35(2
H,t,J=4.8Hz), 3.41-3.52(6H,m), 4.07(2H,q,J=7.1Hz),
6.88(1H,d,J=8.4Hz), 6.95(2H,d,J=8.8Hz), 7.29(2H,
d,J=8.8Hz), 7.40-7.55(8H,m). IR(KBr) ν: 2978, 2868, 1651, 1607, 1516, 1503c
m-1. Anal. Calcd. for C33H41N3O3:C,75.11; H,7.83; N,7.9
6. Found C,74.90; H,7.98; N,7.97.
【0593】実施例320(化合物 320の製造) 4−エチルチオフェニルホウ酸(264mg)と7−ブロモ
−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド(439mg)を水/エタノール/ト
ルエン(1:1:10、18.0ml)に溶解し、炭酸カリウ
ム(301mg)を加えた。この混合物をアルゴン雰囲気下
で30分間撹拌し、テトラキストリフェニルホスフィン
パラジウム(42mg)を加え、アルゴン雰囲気下で17.
5時間加熱還流をした。反応混合物を酢酸エチル(200m
l)で希釈し、水(50ml)及び飽和食塩水(50ml)でそ
れぞれ洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(75g、酢酸エチル→酢酸エチル/エ
タノール=9:1)で精製し、さらにエタノールから再
結晶を行うことにより7−(4−エチルチオフェニル)
−1−メチル−N−[4−[[N−メチル−N−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]
フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸アミド(化合物320)(168mg、34%)
を得た。 mp 139-141℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.34 (3H, t, J=7.3Hz),
1.63-1.76 (4H, m), 2.21(3H, s), 2.57-2.72 (1H, m),
2.98 (2H, q, J=7.3Hz), 2H around d 2.96 wasconcea
led by d 2.98, 3.10 (3H, s), 3.31-3.43 (4H, m), 3.
57 (2H, s), 4.00-4.07 (2H, m), 6.89 (1H, d, J=8.6H
z), 7.28-7.40 (6H, m), 7.466 (1H, dd,J=8.5, 2.3H
z), 7.473 (1H, s), 7.52-7.56 (4H, m). IR (KBr) 2948, 2845, 1645, 1597, 1514, 1489, 1408,
1314, 1244, 1188, 812cm-1. Anal. Calcd. for C33H39N3O2S:C, 73.16; H, 7.26; N,
7.76. Found: C, 72.96; H, 7.08; N, 7.64.
【0594】実施例321(化合物321の製造) 7−(4−メチルフェニル)−1−[(トリフルオロメ
チル)スルフォニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸(387mg)をDMF(10.0m
l)に溶解し、塩化チオニル(0.175ml)を加え、室温で
1時間撹拌した。過剰の塩化チオニル及びDMFを減圧
下、留去し、残査をジクロロメタン(10.0ml)に溶解し
た。4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン・2塩酸
塩(331mg)とトリエチルアミン(0.98ml)をジクロロ
メタン(15.0ml)に溶解し、先に調製した酸クロリド溶
液を0℃で滴下した。混合物を室温で4時間撹拌した。
反応混合物に水(50ml)を加え、ジクロロメタン(100m
l × 3)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下、留去し、残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(35g、酢酸エチル→酢酸エチ
ル/エタノール=9:1)で精製し、さらにエタノール
から再結晶を行うことにより7−(4−メチルフェニ
ル)−N−[4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ
−2H−ピラン−4−イル)アミノ]メチル]フェニ
ル]−1−[(トリフルオロメチル)スルフォニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸アミド(化合物321)(251mg、43%)を得た。 mp 185-187℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.70-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.41 (3H, s),2.57-2.72 (1H, m), 3.11 (2H,
t, J=5.9Hz), 3.37 (2H, td, J=11.3, 2.9Hz),3.58 (2
H, s), 4.02-4.08 (4H, m), 7.26-7.35 (4H, m), 7.46-
7.61 (8H, m),7.64 (1H, s). IR (KBr) 1661, 1516, 1497, 1393, 1314, 1223, 1194,
1142, 812 cm-1. Anal. Calcd. for C32H34F3N3O4S:C, 62.63; H, 5.58;
N, 6.85. Found: C, 62.58; H, 5.57; N, 6.91.
【0595】実施例322(化合物322の製造) 7−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ
オキセピン−4−カルボン酸(280mg)と2−
[(4−アミノフェニル)メチルアミノ]ピリジン(1
99mg)のDMF(4ml)溶液に氷冷下、シアノり
ん酸ジエチル(0.18ml)次いでトリエチルアミン
(0.17ml)を加えた。0 ℃で 30分、室温で1
時間攪拌後、DMAP(1片)を加えた。室温で18時間攪
拌後、氷冷下、重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。
食塩水で洗浄し、乾燥後(無水硫酸マグネシウム)、濃
縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)により精製し、さら
に酢酸エチル/ヘキサンより再結晶し、N−[4−
[(ピリド−2−イル)アミノメチル]フェニル]−7
−(4−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾオキセピン−4−カルボキサミド(化合物72)
(97mg)を無色結晶として得た。 m.p. 189-190℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 2.39 (3H, s), 3.07 (2
H, t, J = 4.6), 4.36 (2H, t, J = 4.6), 4.49 (2H,
d, J = 4.6), 4.9-5.0 (1H, brm), 6.38 (1H, d, J= 8.
4), 6.60 (1H, dd, J = 5.2, 7.2), 7.06 (1H, d, J =
8.4), 7.2-7.6 (12H, m), 8.05-8.15 (1H, m). IR (KBr) 1651, 1597, 1522, 1491, 1439, 1316, 1254,
812, 772cm-1 元素分析 C30H27N3O2・0.2H2O Calcd. C, 77.46; H, 5.94; N, 9.03: Found. C, 77.24; H, 5.96; N, 8.91.
【0596】参考例277 p−ニトロベンジルブロミド(10g)のTHF(50
ml)溶液を、ビス(2−メトキシエチル)アミン
(6.8g)、トリエチルアミン(10ml)のTHF
(50ml)溶液中に滴下した。窒素雰囲気下、室温で
一晩撹拌後、溶媒を留去した。水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去
し、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−4−ニトロ
ベンジルアミン(10.8g)を黄色オイルとして得
た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.76(4H,t,J=5.6Hz), 3.31(6H,
s), 3.48(4H,t,J=5.6Hz),3.83(2H,s), 7.54(2H,d,J=8.8
Hz), 8.17(2H,d,J=8.8Hz). IR(neat) ν: 2878, 1599, 1520cm-1.
【0597】参考例278 N,N−ビス(2−メトキシエチル)−4−ニトロベン
ジルアミン(10.5g)を酢酸(200ml)に溶か
し、還元鉄(11g)を少量ずつ加え、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出物をろ去
した。ろ液を水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、4−
((N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノ)メチ
ル)アニリン(6.2g)を赤色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.71(4H,t,J=6.3Hz), 3.31(6H,
s), 3.46(4H,t,J=6.3Hz),3.59(2H,s), 6.63(2H,d,J=8.4
Hz), 7.10(2H,d,J=8.4Hz). IR(neat) ν:3353, 2874, 2818, 1615cm-1.
【0598】参考例279 p−ニトロベンズアルデヒド(5g)、3−エトキシプ
ロピルアミン(3.75g)を1,2−ジクロロエタン
(50ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化
ほう素ナトリウム(9.8g)を加え、窒素雰囲気下、
室温で一晩撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(3.
5ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム
(9.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温で8時間撹拌
した。溶媒を留去し、1N水酸化ナトリウム水溶液を用
いて中和、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、1
N塩酸を用いて逆抽出した。酢酸エチルで洗浄後、1N
水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、飽和食塩水を用いて洗浄後、無水
硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留
去し、N−(3−エトキシプロピル)−N−メチル−4
−ニトロベンジルアミン(6.6g)を黄色オイルとし
て得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.18(3H,t,J=7.0Hz), 1.72-1.86
(2H,m), 2.20(3H,s), 2.48(2H,t,J=7.6Hz) 3.41-3.52(4
H,m), 3.58(2H,s), 7.50(2H,d,J=8.8Hz), 8.17(2H,d,J=
8.8Hz). IR(neat) ν: 2859, 1520, 1346cm-1.
【0599】参考例280 N−(3−エトキシプロピル)−N−メチル−4−ニト
ロベンジルアミン(6.0g)、塩化鉄(III)
(0.06g)、活性炭(0.6g)をTHF(60m
l)に懸濁し、ヒドラジン一水和物(4.1ml)を6
0−65℃で滴下した。65℃で4時間加熱後、ヒドラ
ジン一水和物(15ml)を追加し、65℃で4時間加
熱した。ろ下後、ろ液の溶媒を留去し、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和食塩水を用いて洗浄後、無水硫酸
マグネシウムを用いて乾燥、溶媒を留去した。残渣を2
−プロパノールに溶かし、塩酸(6ml)を加え、溶媒
を留去した。析出した4−((N−(3−エトキシプロ
ピル)−N−メチルアミノ)メチル)アニリン二塩酸塩
(5.8g)を酢酸エチルを用いてろ取、酢酸エチル−
ヘキサンで洗い、黄色粉末として得た。 mp 173-175℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3+CD3OD) 1.16(3H,t,J=7.0Hz), 2.1
8(2H,br), 2.72(3H,s),3.05-3.29(2H,m), 3.40-3.52(4
H,m), 4.22-4.43(2H,m), 7.58(2H,d,J=8.2Hz), 7.78(2
H,d,J=8.2Hz), 11.86(1H,br). IR(KBr) ν: 1651cm-1. Anal. Calcd. for C13H22N2O・2HCl:C,52.88; H,8.19;
N,9.49. Found C,52.61; H,8.05; N,9.55.
【0600】参考例281 p−ニトロベンジルアミン塩酸塩(3g)、1,3−ジ
メトキシアセトン(1.9g)、トリエチルアミン
(2.2ml)を1,2−ジクロロエタン(50ml)
に懸濁し、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリ
ウム(4.7g)を加え、窒素雰囲気下、室温で5時間
撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(1.8ml)、
トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(5g)を加
え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水を用いて洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル
/ヘキサン)により精製し、N−(1,3−ジメトキシ
プロパン−2−イル)−N−メチル−4−ニトロベンジ
ルアミン(3.2g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.32(3H,s), 2.97-3.09(1H,m),
3.36(6H,s) 3.44-3.63(4H,m), 3.85(2H,s), 7.53(2H,d,
J=9.0Hz), 8.17(2H,d,J=9.0Hz). IR(neat) ν: 2880, 1520, 1346cm-1.
【0601】参考例282 N−(1,3−ジメトキシプロパン−2−イル)−N−
メチル−4−ニトロベンジルアミン(3.1g)を酢酸
(100ml)に溶かし、還元鉄(3.2g)を少量ず
つ加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチ
ルを加え、析出物をろ去した。ろ液を水酸化ナトリウム
水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒を留去した。残渣を
酢酸エチルに溶かし、4N塩酸−酢酸エチルを加え、析
出物をろ取しジエチルエーテルで洗った。水に溶かし、
1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水を用いて洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、溶媒
を留去し、4−((N−(1,3−ジメトキシプロパン
−2−イル)−N−メチルアミノ)メチル)アニリン
(2.4g)を赤色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.29(3H,s), 2.95-3.07(1H,m),
3.34(6H,s), 3.42-3.58(4H,m), 3.61(2H,s), 6.64(2H,
d,J=8.4Hz), 7.11(2H,d,J=8.4Hz). IR(neat) ν:3357, 2880, 1615, 1518cm-1.
【0602】参考例283 p−ニトロベンズアルデヒド(5g)、2−メトキシエ
チルアミン(2.7g)を1,2−ジクロロエタン(5
0ml)に溶かし、氷冷下、トリアセトキシ水素化ほう
素ナトリウム(9.8g)を加え、窒素雰囲気下、室温
で4時間撹拌した。氷冷下、37%ホルマリン(3.8
ml)、トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(10
g)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。溶媒
を留去し、1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水を用い
て洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減
圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(酢酸
エチル/ヘキサン)により精製し、N−(2−メトキシ
エチル)−N−メチル−4−ニトロベンジルアミン
(5.9g)を黄色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.28(3H,s), 2.63(2H,t,J=5.6H
z), 3.35(3H,s), 3.52(2H,t,J=5.6Hz), 3.65(2H,s) 7.5
2(2H,d,J=8.8Hz), 8.18(2H,d,J=8.8Hz). IR(neat) ν: 2814, 1605, 1520, 1346cm-1.
【0603】参考例284 N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−4−ニトロ
ベンジルアミン(5.9g)を酢酸(100ml)に溶
かし、還元鉄(7.5g)を少量ずつ加え、室温で一晩
撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチルを加え、析出物を
ろ去した。ろ液を水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥し
た。減圧下、溶媒を留去し、4−((N−(2−メトキ
シエチル)−N−メチルアミノ)メチル)アニリン
(3.4g)を赤色オイルとして得た。1 H-NMR(δppm, CDCl3) 2.24(3H,s), 2.57(2H,t,J=6.0H
z), 3.33(3H,s), 3.44(2H,s), 3.50(2H,t,J=6.0Hz), 6.
64(2H,d,J=8.4Hz), 7.09(2H,d,J=8.4Hz). IR(neat) ν:3349, 2813, 1615, 1518cm-1.
【0604】参考例285 5−ブロモアントラニル酸(40.06g)をTHF(350m
l)に溶解し、0℃に冷却した後、10.0Mボランジ
メチルスルフィドTHF溶液(54.5ml)を滴下した。反
応混合物を室温で4.5時間攪拌した。その後、混合物
を0℃に冷却し、3N水酸化ナトリウム水溶液を滴下
し、室温で終夜攪拌した。粒状の水酸化ナトリウムを加
え、その溶液のpHを11にした。水層を炭酸カリウム
で飽和させ、THF層を分液し、水層をエーテルで抽出
した(100ml×5)。有機層を併せ、硫酸マグネシウムを
用いて乾燥した。全ての溶媒を減圧下、留去することに
より(2−アミノ−5−ブロモフェニル)メタノール
(36.66g、100%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 4.62 (2H, s), 7.20 (1H,
s), 7.23-7.26 (1H, m).
【0605】参考例286 (2−アミノ−5−ブロモフェニル)メタノール(23.3
2g)と活性二酸化マンガン(58.5g)をアセトン(300m
l)に加え、室温で17.5時間攪拌した。濾過し、溶
媒を減圧下留去することにより2−アミノ−5−ブロモ
ベンズアルデヒド(16.41g、71%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 6.10-6.20 (2H, br), 6.57
(1H, d, J=8.8Hz), 7.38 (1H, dd, J=8.8, 2.4Hz), 7.
59 (1H, d, J=2.4Hz), 9.81 (1H, s).
【0606】参考例287 ギ酸(17.0ml)を無水酢酸(34.8ml)に0℃で加え、6
0℃で2時間攪拌した。空冷した後、THF(200ml)
で希釈した。2−アミノ−5−ブロモベンズアルデヒド
(16.40g)をTHF(100ml)に溶解させ、先に調製し
たギ酸無水物THF溶液に0℃で滴下した。混合物を0
℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をヘキ
サンで洗浄し、ろ取し、4−ブロモ−2−ホルミルフェ
ニルホルムアミド(15.24g、82%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 7.72 (1H, dd, J=8.8, 2.6
Hz), 7.83 (1H, d, J=2.6Hz), 8.53 (1H, s), 8.68 (1
H, d, J=9.2Hz), 9.88 (1H, s), 10.94 (1H, br).
【0607】参考例288 4−ブロモ−2−ホルミルフェニルホルムアミド(18.0
7g)、4−ブロモ酪酸エチル(30.9g)及び炭酸カリウ
ム(21.9g)にDMF(160ml)を加え、70℃で24時
間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(1400ml)で希釈
し、水(300ml×3)及び飽和食塩水(150ml)で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去
し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(300
g、ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製
し、4−(4−ブロモ−2,N−ジホルミルアニリノ)
酪酸エチル(21.56g、80%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) (syn:anti=5:2 or 2:5) δ 1.
23 (2.1H, t, J=7.2Hz),1.25 (0.9H, t, J=7.2Hz), 1.8
7 (2H, quint, J=7.5Hz), 2.35 (1.4H, t, J=7.3Hz),
2.36 (0.6H, t, J=6.8Hz), 3.78 (0.6H, t, J=7.5Hz),
3.85 (1.4H, t, J=7.6Hz), 4.10 (1.4H, q, J=6.9Hz),
4.15 (0.6H, q, J=7.2Hz), 7.17 (0.3H, d, J=8.4Hz),
7.24 (0.7H, d, J=8.6Hz), 7.81 (0.3H, dd, J=8.4, 2.
4Hz), 7.82(0.7H, dd, J=8.4, 2.4Hz), 8.09 (0.3H, d,
J=2.4Hz), 8.10 (0.7H, d, J=2.4Hz), 8.19 (0.7H,
s), 8.39 (0.3H, s), 9.92 (0.3H, s), 10.04 (0.7H,
s).
【0608】参考例289 4−(4−ブロモ−2,N−ジホルミルアニリノ)酪酸
エチルエステル(15.32g)及びt−ブトキシカリウム
(5.53g)をt−ブタノール(500ml)に溶解し、30分
間加熱還流をした。反応混合物に水(500ml)及び1N
塩酸(50ml)を加え、酢酸エチル(1000ml)で抽出し
た。有機層を飽和食塩水(200ml)で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(300g、ヘキサン:酢
酸エチル=4:1→1:1)で精製し、7−ブロモ−1
−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベンズアゼピン−
4−カルボン酸エチル(3.13g、22%)及び7−ブロモ−
1−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベンズアゼピン
−4−カルボン酸(1.39g、10%)を得た。7−ブロモ−
1−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベンズアゼピン
−4−カルボン酸エチル; mp 150.5-152℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.34 (3H, t, J=7.1Hz),
2.93 (2H, t, J=4.9Hz),3.80 (2H, t, J=5.7Hz), 4.28
(2H, q, J=7.2Hz), 7.00 (1H, d, J=8.4Hz), 7.50 (1H,
dd, J=8.4, 2.2Hz), 7.57 (1H, s), 7.66 (1H, d, J=
2.2Hz), 8.46 (1H,s). IR (KBr) 1707, 1678, 1491, 1358, 1265, 1235, 1194,
1088 cm-1. Anal. Calcd. for C14H14NO3Br:C, 51.87; H, 4.35; N,
4.32. Found: C, 51.81; H, 4.35; N, 4.19. 7−ブロモ−1−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸; mp 248-249.5℃.1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.73 (2H, td, J=5.1,
1.2Hz), 3.67 (2H, t, J=5.9Hz), 7.33 (1H, d, J=8.4H
z), 7.57 (1H, s), 7.61 (1H, dd, J=8.4, 2.6Hz), 7.9
1 (1H, d, J=2.4Hz), 8.48 (1H, s). IR (KBr) 1665, 1491, 1431, 1360, 1300, 1281, 1252,
1196, 999, 918, 841,754 cm-1. Anal. Calcd. for C12H10NO3Br:C, 48.67; H, 3.41; N,
4.73. Found: C, 48.70; H, 3.56; N, 4.54.
【0609】参考例290 7−ブロモ−1−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸エチル(2.77g)を1N
水酸化ナトリウム(13.0ml)及びTHF:エタノール
(1:1、50ml)に溶解し、室温で15時間攪拌した。
反応混合物に1N塩酸(12.5ml)を加え、濃縮した。水
(200ml)を加え、1N塩酸でその溶液のpHを2に
し、酢酸エチル(300ml×3)で抽出し、有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、7−ブロ
モ−1−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸(2.52g、100%)を得た。
【0610】参考例291 塩化チオニル(2.0ml)を7−ブロモ−1−ホルミル−
2,3−ジヒドロ−1−ベンズアゼピン−4−カルボン
酸(3.28g)のDMF溶液(30ml)に0℃で、滴下し、
室温で30分間攪拌した。塩化チオニル及びDMFを減
圧下留去し、残渣をジクロロメタン(40ml)に溶解し
た。4−[[N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−
ピラン−4−イル)アミノ]メチル]アニリン(3.90
g)及びトリエチルアミン(11.6ml)をジクロロメタン
(40ml)に溶解し、先に調製したクロリド溶液を0℃で
滴下した。混合物を室温で7時間攪拌した。反応混合物
を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチル(400ml)で希釈
し、水(100ml×2)及び飽和食塩水(50ml)で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(200g、酢酸
エチル→酢酸エチル/エタノール=10:1)で精製
し、7−ブロモ−1−ホルミル−N−[4−[[N−メ
チル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)
アミノ]メチル]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1−
ベンゾアゼピン−4−カルボン酸アミド(2.13g、39%)
を得た。 mp 173-175℃.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.66-1.77 (4H, m), 2.21
(3H, s), 2.58-2.73 (1H, m), 3.02 (2H, t, J=4.8Hz),
3.37 (2H, td, J=10.3, 2.9Hz), 3.58 (2H, s),3.87
(2H, t, J=5.5Hz), 4.02-4.08 (2H, m), 7.03 (1H, d,
J=8.4Hz), 7.32 (2H, d, J=8.4Hz), 1H was concealed
under 7.27-7.34, 7.50 (1H, s), 7.51 (1H, dd, J=8.
5, 2.3Hz), 7.52 (2H, d, J=8.4Hz), 7.65 (1H, d, J=
2.2Hz), 8.49(1H, s). IR (KBr) 2953, 2845, 1669, 1599, 1520, 1358, 1316,
1260, 1192, 733 cm-1. Anal. Calcd. for C25H28N3O3Br:C, 60.24; H, 5.66;
N, 8.43. Found: C, 60.15; H, 5.69; N, 8.49.
【0611】参考例292 7−ブロモ−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベン
ゾアゼピン−4−カルボン酸t−ブチル(4.0g)、
4−エトキシフェニルほう酸(2.35g)、1M炭酸
カリウム水溶液(25ml)、エタノール(25ml)
にトルエン(100ml)を加え、アルゴン雰囲気下、
室温で30分間撹拌した。テトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム(0.55g)を加え、アルゴン雰囲
気下、一晩還流した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(酢酸エチル/
ヘキサン)により精製し、7−(4−エトキシフェニ
ル)−1−メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼ
ピン−4−カルボン酸t−ブチル(4.0g)を黄色結
晶として得た。 mp 140-142℃.1 H-NMR(δppm, CDCl3) 1.43(3H,t,J=7.0Hz), 1.54(9H,
s), 2.82(2H,t,J=4.8Hz),3.05(3H,s), 3.27(2H,t,J=4.8
Hz), 4.07(2H,q,J=7.0Hz), 6.83(1H,d,J=8.4Hz),6.95(2
H,d,J=8.8Hz), 7.38-7.49(4H,m), 7.66(1H,s). IR(KBr) n: 2978, 1694cm-1. Anal. Calcd. for C24H29NO3:C,75.96; H,7.70; N,3.6
9. Found C,75.91; H,7.89; N,3.49.
【0612】参考例293 7−(4−エトキシフェニル)−1−メチル−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸t−ブ
チル(4.0g)をジメトキシエタン(100ml)に
溶かし、6N塩酸(25ml)を加え、3時間還流し
た。溶媒を留去し、析出した黄色粉末をろ取、酢酸エチ
ル−ヘキサンで洗い、7−(4−エトキシフェニル)−
1−メチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸一塩酸塩(3.8g)を得た。 mp 245-254℃(dec.).1 H-NMR(δppm, DMSO-d6) 1.35(3H,t,J=7.0Hz), 2.77(2
H,br), 3.02(3H,s), 3.25(2H,br), 4.05(2H,q,J=7.0H
z), 6.94-6.98(3H,m), 7.49-7.68(5H,m). IR(KBr) ν: 2976, 2880, 2475, 1701cm-1.
【0613】参考例294 7−ブロモ−1−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベ
ンゾアゼピン−4−カルボン酸エチル(1165mg)を1N
塩酸(25ml)及びエタノール(20ml)に溶解し、2時間
加熱還流をした。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液で中和し、その溶液を酢酸エチル(300ml)で抽
出した。有機層を水(100ml)で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残査を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(150g、ヘキサン
/酢酸エチル=9:1)で精製し、7−ブロモ−2,3
−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸エチ
ル(628mg、59%)を得た。 mp 120-121コC.1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.34 (3H, t, J=7.1Hz),
2.86 (2H, td, J=4.8, 1.2Hz), 3.36 (2H, t, J=4.8H
z), 4.25 (2H, q, J=7.1Hz), 4.51-4.66 (1H, br),6.49
(1H, d, J=8.8Hz), 7.15 (1H, dd, J=8.7, 2.3Hz), 7.
39 (1H, d, J=2.2Hz), 7.53 (1H, s). IR (KBr) 3377, 2978, 1694, 1493, 1248, 1209, 1173,
1090, 812 cm-1. Anal. Calcd. for C13H14BrNO2:C, 52.72; H, 4.76; N,
4.73. Found: C, 52.54; H, 4.88; N, 4.60.
【0614】参考例295 7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−
4−カルボン酸エチル(457mg)及びトリエチルアミン
(1.29ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、0℃で
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.56ml)を滴下
した。混合物を0℃で4時間撹拌した。水(50ml)を反
応混合物に0℃で加え、混合物をジクロロメタン(100m
l)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(50g、ヘキサン/酢酸エチル=9:
1)で精製し、7−ブロモ−1−[(トリフルオロメチ
ル)スルフォニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸エチル(516mg、78%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.36 (3H, t, J=7.5Hz),
3.00 (2H, t, J=6.0Hz),3.91-4.03 (2H, m), 4.30 (2H,
q, J=7.2Hz), 7.38 (1H, d, J=8.4Hz), 7.45 (1H, dd,
J=8.8, 2.2Hz), 7.63 (1H+1H, s). IR (KBr) 2982, 1713, 1487, 1397, 1252, 1227, 1194,
1142, 1100, 1090, 700, 627 cm-1.
【0615】参考例296 4−メチルフェニルホウ酸(194mg)と7−ブロモ−1
−[(トリフルオロメチル)スルフォニル]−2,3−
ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン酸エチル
(510mg)を水/エタノール/トルエン(1:1:1
0、36.0ml)に溶解し、炭酸カリウム(395mg)を加え
た。この混合物をアルゴン雰囲気下で30分間撹拌し、
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(138m
g)を加え、アルゴン雰囲気下で17時間加熱還流をし
た。反応混合物を酢酸エチル(150ml)で希釈し、水(5
0ml)及び飽和食塩水(50ml)でそれぞれ洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下、
留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(50g、ヘキサン/酢酸エチル=9:1)で精製し、7
−(4−メチルフェニル)−1−[(トリフルオロメチ
ル)スルフォニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾア
ゼピン−4−カルボン酸エチル(469mg、90%)を得た。1 H NMR (200MHz, CDCl3) δ 1.37 (3H, t, J=7.2Hz),
2.41 (3H, s), 3.02 (2H,t, J=6.0Hz), 3.99-4.05 (2H,
m), 4.31 (2H, q, J=7.1Hz), 7.27 (2H, d, J=8.0Hz),
7.43-7.56 (4H, m), 7.60-7.68 (1H, m), 7.77 (1H,
s). IR (KBr) 2982, 1709, 1495, 1395, 1246, 1225, 1192,
1152, 1096, 812, 642,588 cm-1.
【0616】参考例297 7−(4−メチルフェニル)−1−[(トリフルオロメ
チル)スルフォニル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾ
アゼピン−4−カルボン酸エチル(463mg)を1N水酸
化ナトリウム水溶液(3.0ml)及びTHF/エタノール
(1:1 、12.0ml)に溶解し、室温で14時間撹拌し
た。反応混合物を1N塩酸(3.5ml)で中和した後、濃
縮した。残査に水(40ml)を加え、酢酸エチル(100ml
× 3)で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下、留去し、7−(4−メチルフェニ
ル)−1−[(トリフルオロメチル)スルフォニル]−
2,3−ジヒドロ−1−ベンゾアゼピン−4−カルボン
酸(393mg、91%)を得た。1 H NMR (200MHz, DMSO-d6) δ 2.39 (3H, s), 2.94 (2
H, t, J=6.2Hz), 4.00-4.08 (2H, m), 7.28 (2H, d, J=
8.6Hz), 7.41-7.49 (1H, m), 7.56 (2H, d, J=8.4Hz),
7.61-7.66 (1H, m), 7.73-7.77 (1H, m), 8.00 (1H,
s).
【0617】参考例298 4−ニトロベンズアルデヒド(3.02g)と2−アミ
ノピリジン(1.88g)の1,2−ジクロロエタン
(70ml)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリ
ウム(5.93g)と酢酸(1.14ml)を加え、窒
素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。濃縮し、重曹水を
加えた。酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄した。乾燥
後(無水硫酸マグネシウム)、濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−(酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/1)により精製した。精製物に酢酸エチル/ジ
エチルエ−テルと1N塩酸を加え、水層を抽出した。ジ
エチルエ−テルで洗浄した後、炭酸ナトリウムを加え、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後(無水硫酸マグ
ネシウム)、濃縮し、酢酸エチル/ヘキサンで再結晶
し、2−[(4−ニトロフェニル)メチルアミノ]ピリ
ジン(1.63g)を淡黄色結晶として得た。 m.p. 131-132℃1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 4.67 (2H, d, J = 6.0),
4.9-5.1 (1H, brm), 6.37 (1H, d, J = 8.4), 6.63 (1
H, dd, J = 5.1, 6.9), 7.35-7.45 (1H, m), 7.52 (2H,
d, J = 8.8), 8.15-8.25 (1H, m), 8.18 (2H, d, J =
8.8). IR (KBr) 1601, 1516, 1460, 1348, 1281, 1159, 999,
772cm-1 元素分析 C12H11N3O2 Calcd. C, 62.87; H, 4.84; N, 18.33: Found. C, 62.69; H, 4.69; N, 18.20.
【0618】参考例299 臭化ニッケル(44mg)のメタノ−ル(4ml)/T
HF(4ml)溶液に水素化ホウ素ナトリウム (40
mg)を加え撹拌後、2−[(4−ニトロフェニル)メ
チルアミノ]ピリジン(0.92g)、次いで水素化ホ
ウ素ナトリウム(414mg)を加え、室温で1時間攪
拌した。臭化ニッケル(44mg)と水素化ホウ素ナト
リウム(454mg)を追加し、さらに室温で2時間撹
拌した。不溶物をセライトろ去し、ろ液に重曹水を加
え、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄した。抽出液を
乾燥後(無水硫酸マグネシウム)、濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(酢酸エチル/ヘ
キサン=1/1)により2回精製し、2−[(4−アミ
ノフェニル)メチルアミノ]ピリジン(369mg)を
淡赤色固体として得た。1 H-NMR (200MHz, CDCl3) δ : 3.4−3.8
(2H, br), 4.36 (2H, d, J
= 5.2), 4.7−4.85 (1H, b
r), 6.37 (1H, d, J = 8.
4), 6.58 (1H, dd, J = 5.
2, 8.0), 6.66(2H, d, J =
8.4), 7.15 (2H, d, J = 8.
4), 7.35−7.45 (1H, m), 8.
05−8.15 (1H, m). IR (KBr) 1603, 1578, 151
4, 1443, 1335, 1294, 115
9, 818, 770cm−1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 635 A61K 31/00 635 643 643D 31/165 31/165 31/38 602 31/38 602 31/395 31/395 31/40 31/40 31/425 601 31/425 601 31/435 31/435 31/445 31/445 31/495 31/495 601 601 31/505 31/505 31/535 31/535 31/54 31/54 31/55 31/55 31/66 31/66 31/675 31/675 C07C 231/02 C07C 231/02 C07D 211/14 C07D 211/14 213/20 213/20 213/30 213/30 213/40 213/40 213/61 213/61 213/74 213/74 213/84 213/84 213/85 213/85 213/89 213/89 223/04 223/04 239/42 239/42 Z 277/28 277/28 295/14 295/14 Z A 307/66 307/66 309/14 309/14 311/04 311/04 313/08 313/08 317/54 317/54 335/06 335/06 337/08 337/08 405/12 213 405/12 213 407/12 307 407/12 307 309 309 409/12 309 409/12 309 311 311 453/02 453/02 C07F 9/44 C07F 9/44 9/54 9/54

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環を示
    し、Wは式 【化2】 (式中、環Aは置換されていてもよい5〜6員芳香環を
    示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換されて
    いてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示し、
    環Bは置換されていてもよい5〜7員環を示す)で表さ
    れる二価の基を示し、Zは結合手または二価の基を示
    し、R2は(1)置換されていてもよく、窒素原子が4
    級アンモニウム化されていてもよいアミノ基、(2)置
    換されていてもよく、環構成原子として硫黄原子または
    酸素原子を含有していてもよく、窒素原子が4級アンモ
    ニウム化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄
    原子を介して結合する基または(4)式 【化3】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
    ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5およびR6
    それぞれ置換されていてもよい炭化水素基または置換さ
    れていてもよいアミノ基を示し、R5およびR6は互いに
    結合して隣接する燐原子とともに環状基を形成していて
    もよい)で表される基を示す]で表される化合物または
    その塩。
  2. 【請求項2】R1がそれぞれ置換されていてもよいベン
    ゼン、フラン、チオフェン、ピリジン、シクロペンタ
    ン、シクロヘキサン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラ
    ジン、モルホリン、チオモルホリンまたはテトラヒドロ
    ピランである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が置換されていてもよいベンゼンであ
    る請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】環Aがそれぞれ置換されていてもよいフラ
    ン、チオフェン、ピロール、ピリジンまたはベンゼンで
    ある請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】環Aが置換されていてもよいベンゼンであ
    る請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】Wが式 【化4】 で表される基(各記号は請求項1記載と同意義)である
    請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】Wが式 【化5】 で表される基(各記号は請求項1記載と同意義)である
    請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】環Bが式 【化6】 (式中、Yは−Y'−(CH2m−(Y'は−S−、−O
    −、−NH−または−CH2−を示し、mは0〜2の整
    数を示す)、−CH=CH−または−N=CH−を示
    す)で表される骨格を有し、置換可能な任意の位置に置
    換基を有していてもよい5〜7員環である請求項7記載
    の化合物。
  9. 【請求項9】Yが−Y'−(CH22−(Y'は−S−、
    −O−、−NH−または−CH2−を示す)である請求
    項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】Yが−(CH22−、−(CH23−ま
    たは−O−(CH22−である請求項8記載の化合物。
  11. 【請求項11】環Aが置換されていてもよいベンゼンで
    ある請求項10記載の化合物。
  12. 【請求項12】Zが置換されていてもよいC1-3アルキ
    レンである請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】Zが−Z’−(CH2n−(Z'は−C
    H(OH)−、−C(O)−または−CH2−を示し、
    nは0〜2の整数を示す)で表される骨格を有し、任意
    のメチレン基に置換基を有していてもよい二価の基であ
    る請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】Zがメチレンである請求項1記載の化合
    物。
  15. 【請求項15】Zの置換位置がパラ位である請求項1記
    載の化合物。
  16. 【請求項16】R2が(1)置換されていてもよく、窒
    素原子が4級アンモニウム化されていてもよいアミノ
    基、(2)置換されていてもよく、環構成原子として硫
    黄原子または酸素原子を含有していてもよく、窒素原子
    が4級アンモニウム化されていてもよい含窒素複素環基
    または(3)式 【化7】 (式中、R5およびR6はそれぞれ置換されていてもよい
    炭化水素基を示し、R5およびR6は互いに結合して隣接
    する燐原子とともに環状基を形成していてもよい)で表
    される基である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】式 【化8】 (式中、X-はアニオンを示す)で表される化合物。
  18. 【請求項18】Xがハロゲン原子である請求項17記載
    の化合物。
  19. 【請求項19】ヨウ化 N-メチル-N-[4-[[[2-(4-メチル
    フェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-
    イル]カルボニル]アミノ]ベンジル]ピペリジニウム、ヨ
    ウ化 N-メチル-N-[4-[[[7-(4-メチルフェニル)-2,3-ジ
    ヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-イル]カルボニル]アミ
    ノ]ベンジル]ピペリジニウム、N-[4-[N-メチル-N-(テト
    ラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-7-(4-
    メチルフェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-
    カルボキサミド、N-[4-[N-メチル-N-(テトラヒドロピラ
    ン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-7-(4-モルホリノフ
    ェニル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキ
    サミド、7-(4-エトキシフェニル)-N-[4-[N-メチル-N-
    (テトラヒドロピラン-4-イル)アミノメチル]フェニル]-
    2,3-ジヒドロ-1-ベンゾオキセピン-4-カルボキサミド、
    ヨウ化 N,N-ジメチル-N-[4-[[[2-(4-メチルフェニル)-
    6,7-ジヒドロ-5H-ベンゾシクロヘプテン-8-イル]カルボ
    ニル]アミノ]ベンジル]-N-(テトラヒドロピラン-4-イ
    ル)アンモニウム、ヨウ化 N-メチル-N-[4-[[[7-(4-メチ
    ルフェニル)-3,4-ジヒドロナフタレン-2-イル]カルボニ
    ル]アミノ]ベンジル]ピペリジニウム、またはそれらの
    塩。
  20. 【請求項20】式 R1−W−COOH(式中、各記号は
    請求項1記載と同意義)で表される化合物、その塩また
    はその反応性誘導体と式 【化9】 (式中、Zは請求項1記載と同意義、R2'はそれぞれ保
    護されていてもよい(1)置換されていてもよく、窒素
    原子が4級アンモニウム化されていてもよいアミノ基、
    (2)置換されていてもよく、環構成原子として硫黄原
    子または酸素原子を含有していてもよく、窒素原子が4
    級アンモニウム化されていてもよい含窒素複素環基、
    (3)硫黄原子を介して結合する基または(4)式 【化10】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
    ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5およびR6
    それぞれ置換されていてもよい炭化水素基または置換さ
    れていてもよいアミノ基を示し、R5およびR6は互いに
    結合して隣接する燐原子とともに環状基を形成していて
    もよい)で表される基を示す)で表される化合物または
    その塩とを縮合反応に付し、所望により、脱保護反応、
    酸化・還元反応及び/又は四級化反応に付すことを特徴
    とする式 【化11】 (式中、各記号は請求項1記載と同意義)で表される化
    合物またはその塩の製造法。
  21. 【請求項21】3-(4-メチルフェニル)-8,9-ジヒドロ-7H
    -ベンゾシクロヘプテン-6-カルボン酸またはその塩。
  22. 【請求項22】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有する医薬組成物。
  23. 【請求項23】MCP−1受容体拮抗剤である請求項2
    2記載の組成物。
  24. 【請求項24】心筋梗塞または心筋炎の予防・治療剤で
    ある請求項22記載の組成物。
  25. 【請求項25】式 【化12】 [式中、R1は置換されていてもよい5〜6員環を示
    し、Wは式 【化13】 または 【化14】 (式中、環Aは置換されていてもよい5〜6員芳香環を
    示し、Xは置換されていてもよい炭素原子、置換されて
    いてもよい窒素原子、硫黄原子または酸素原子を示し、
    環Bは置換されていてもよい5〜7員環を示す)で表さ
    れる二価の基を示し、Zは結合手または二価の基を示
    し、R2は(1)置換されていてもよく、窒素原子が4
    級アンモニウム化されていてもよいアミノ基、(2)置
    換されていてもよく、環構成原子として硫黄原子または
    酸素原子を含有していてもよく、窒素原子が4級アンモ
    ニウム化されていてもよい含窒素複素環基、(3)硫黄
    原子を介して結合する基または(4)式 【化15】 (式中、kは0または1を示し、kが0の時、燐原子は
    ホスホニウム塩を形成していてもよく、R5'およびR6'
    はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基、置換され
    ていてもよい水酸基または置換されていてもよいアミノ
    基を示し、R5'およびR6'は互いに結合して隣接する燐
    原子とともに環状基を形成していてもよい)で表される
    基を示す]で表される化合物またはその塩を含有するM
    CP−1受容体拮抗のための医薬組成物。
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