JPH11263198A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JPH11263198A
JPH11263198A JP10065498A JP6549898A JPH11263198A JP H11263198 A JPH11263198 A JP H11263198A JP 10065498 A JP10065498 A JP 10065498A JP 6549898 A JP6549898 A JP 6549898A JP H11263198 A JPH11263198 A JP H11263198A
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JP
Japan
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wiper
washer
washer liquid
threshold
unit
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JP10065498A
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English (en)
Inventor
Kiichi Kusunoki
起一 楠
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォッシャ液噴出操作に連動するワイパの作
動を確実に実施させる。 【解決手段】 この発明のワイパ装置は、雨滴センサ2
の雨滴検出信号が所定のしきい値を超えるときにワイパ
制御部30が降雨有りと判断してワイパ5を作動させる
が、ウォッシャ操作部1がウォッシャ液噴出操作に連動
してワイパ制御部にワイパ作動を指示したときには、し
きい値切換部31が降雨有りの判断のための所定のしき
い値として通常時のための第1のしきい値よりも小さい
第2のしきい値をワイパ制御部に与える。これにより、
ウォッシャ操作部1によってウォッシャ液噴出操作に連
動してガラス面のウォッシャ液を払拭するためにワイパ
5を作動させるときには、雨滴センサ2の感度を上げて
より少ない降雨量でもワイパを作動させるようにし、ウ
ォッシャ液の飛散が少なくても雨滴センサで敏感に感知
してワイパを動作させ、ガラス面のウォッシャ液を確実
に払拭する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイパ装置は図7に示す構成のも
のが知られている。この従来のワイパ装置では、ワイパ
スイッチ1がオート・雨滴感知ポジションに投入されて
いる場合、雨滴センサ2が雨滴を感知すると、制御回路
3が間欠・オート作動用リレー4を作動してワイパモー
タ5を駆動し、降雨量に応じた周期でワイパ(図示せ
ず)を作動させる。またワイパスイッチ1をウォッシャ
ポジションにすればウォッシャモータ6が作動してウォ
ッシャ液がウィンドウガラスに噴出する。
【0003】このような従来のワイパ装置において、ウ
ォッシャ液を噴出させた場合に、ウィンドウガラス上に
残るウォッシャ液を払拭するために、ウォッシャ液噴出
操作より一定時間、雨滴センサ2がウォッシャ液を検出
していればワイパを作動させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のワイパ装置では、ウォッシャ液の噴出はウォッシ
ャノズルの調整状態、車両の走行速度や気候による風圧
などに影響され、例えば、ウォッシャノズルが詰まって
いる場合にはウォッシャ液の噴出量が少なくなってしま
って雨滴センサでは検出することができない場合がある
ため、ウォッシャ液噴出後にワイパによる払拭動作が確
実に実行されないことがある問題点があった。
【0005】また雨滴センサは氷結を雨滴として誤検出
する場合があり、そのような場合、ウィンドウガラスに
降霜があり、ウォッシャ液噴出操作をしてもウォッシャ
液が凍結していて実際にはウォッシャ液が噴出されない
ときや、噴出したウォッシャ液がガラス面に氷結してし
まったときにもワイパによる払拭動作を実行させてしま
い、乾拭きに近い作動あるいはガラスの氷結面上の作動
によりワイパブレードを損傷する問題点があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、ウォッシャ液噴出後のガラス面のウォ
ッシャ液を確実に払拭することができ、またウォッシャ
液が凍結で噴出されない場合の乾拭き動作やガラスの氷
結面上の払拭動作を防止することができるワイパ装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のワイパ
装置は、ウィンドウガラスに当たる雨滴を検出する雨滴
センサと、前記ウィンドウガラス面を払拭するワイパ
と、前記雨滴センサの雨滴検出信号が所定のしきい値を
超えるときに降雨有りと判断し、前記ワイパを作動させ
るワイパ制御部と、ウォッシャ液噴出操作に連動して前
記ワイパ制御部にワイパ作動を指示するウォッシャ操作
部と、前記所定のしきい値として通常時には第1のしき
い値を与え、前記ウォッシャ操作部による前記ウォッシ
ャ液噴出操作があった時には当該第1のしきい値よりも
小さい第2のしきい値を与えるしきい値切換部とを備え
たものである。
【0008】請求項1の発明のワイパ装置では、雨滴セ
ンサの雨滴検出信号が所定のしきい値を超えるときにワ
イパ制御部が降雨有りと判断してワイパを作動させる
が、ウォッシャ操作部がウォッシャ液噴出操作に連動し
てワイパ制御部にワイパ作動を指示したときには、しき
い値切換部が降雨有りの判断のための所定のしきい値と
して通常時のための第1のしきい値よりも小さい第2の
しきい値をワイパ制御部に与える。
【0009】これにより、ウォッシャ操作部によってウ
ォッシャ液噴出操作に連動してガラス面のウォッシャ液
を払拭するためにワイパを作動させるときには、雨滴セ
ンサの感度を上げてより少ない降雨量でもワイパを作動
させるようにし、ウォッシャ液の飛散が少なくても雨滴
センサでそのウォッシャ液を敏感に感知してワイパを動
作させ、ガラス面のウォッシャ液を確実に払拭する。
【0010】請求項2の発明のワイパ装置は、ウィンド
ウガラスに当たる雨滴を検出する雨滴センサと、前記ウ
ィンドウガラス面を払拭するワイパと、前記雨滴センサ
の雨滴検出信号が所定のしきい値を超えるときに降雨有
りと判断し、前記ワイパを作動させるワイパ制御部と、
ウォッシャ液噴出操作に連動して前記ワイパ制御部にワ
イパ作動を指示するウォッシャ操作部と、車両の走行、
停止を判断する車両走行状態判断部と、前記車両走行状
態判断部が停止中と判断したときには前記所定のしきい
値として第1のしきい値を与え、前記車両走行状態判断
部が走行中と判断したときには当該第1のしきい値より
も小さい第2のしきい値を与えるしきい値切換部とを備
えたものである。
【0011】請求項2の発明のワイパ装置では、雨滴セ
ンサの雨滴検出信号が所定のしきい値を超えるときにワ
イパ制御部が降雨有りと判断してワイパを作動させる
が、ウォッシャ操作部がウォッシャ液噴出操作に連動し
てワイパ制御部にワイパ作動を指示したときには、しき
い値切換部が降雨有りの判断のための所定のしきい値と
して車両が停止状態にあれば通常時の第1のしきい値を
ワイパ制御部に与え、車両が走行状態にあれば第1のし
きい値よりも小さい第2のしきい値をワイパ制御部に与
える。
【0012】これにより、ウォッシャ操作部によってウ
ォッシャ液噴出操作に連動してガラス面のウォッシャ液
を払拭するためにワイパを作動させるときには、車両の
走行状態に応じて、走行状態であれば雨滴センサの感度
を上げてより少ない降雨量でもワイパを作動させるよう
にし、走行風などによってウォッシャ液の雨滴センサに
対する飛来量が少なくても雨滴センサでそのウォッシャ
液を敏感に感知してワイパを動作させ、ガラス面のウォ
ッシャ液を確実に払拭する。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2のワイ
パ装置において、前記ウォッシャ液噴出操作の後、一定
時間が経過しても前記雨滴センサが雨滴感知しない場合
には前記ワイパ制御部が前記ワイパを作動させるように
したものであり、雨滴センサが感知しない場合に、ガラ
ス温め手段によりウィンドウガラスが温められて霜や雪
が溶けて水滴になってときにワイパで自動的に払拭する
ことができる。
【0014】請求項4の発明のワイパ装置は、ウィンド
ウガラスに設けられている除霜又は融雪のためのガラス
温め手段に対する通電操作スイッチと、前記ウィンドウ
ガラス面を払拭するワイパと、ウォッシャ液噴出操作に
連動して前記ワイパを所定時間の間作動させるウォッシ
ャ操作部と、前記通電操作スイッチによる前記ガラス温
め手段に対する通電時に、前記ウォッシャ操作部による
前記ワイパの作動を禁止するワイパ作動禁止部とを備え
たものである。
【0015】請求項4の発明のワイパ装置では、通電操
作スイッチのよる通電操作によってガラス温め手段に通
電されている間はガラス面が降霜で結氷しているのが通
常であり、またウォッシャ液も凍結していると考えら
れ、このような場合には、ウォッシャ操作部によってウ
ォッシャ液噴出操作をしてもウォッシャ液で噴出されな
いことが多くてワイパを作動させると乾拭きに近い状態
になり、またウォッシャ液が噴出されてもガラス面の氷
結によってワイパブレードを損傷する恐れがあるので、
このような状態ではウォッシャ液噴出と連動するワイパ
の作動を禁止して、乾拭きの発生を避け、またワイパブ
レードの損傷を防止する。
【0016】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
ウォッシャ液噴出操作に連動してガラス面のウォッシャ
液を払拭するためにワイパを作動させるときには、雨滴
センサの感度を上げてより少ない降雨量でもワイパを作
動させるようにしたので、ウォッシャ液の飛散が少なく
ても雨滴センサでウォッシャ液の飛来を敏感に感知して
ワイパを動作させ、ガラス面のウォッシャ液を確実に払
拭することができる。
【0017】請求項2の発明によれば、ウォッシャ液噴
出操作に連動してガラス面のウォッシャ液を払拭するた
めにワイパを作動させるときには、車両の走行状態に応
じて、走行状態であれば雨滴センサの感度を上げてより
少ない降雨量でもワイパを作動させるようにしたので、
走行風などによってウォッシャ液の飛来量が少なくなる
走行状態でもウォッシャ液の飛来を雨滴センサで敏感に
感知してワイパを動作させ、ガラス面のウォッシャ液を
確実に払拭することができる。
【0018】請求項3の発明によれば、ウォッシャ液噴
出操作の後、一定時間が経過しても雨滴センサが雨滴感
知しない場合にはワイパを作動させるようにしたので、
雨滴センサが感知しない場合に、ガラス温め手段により
ウィンドウガラスが温められて霜や雪が溶けて水滴にな
ってときにワイパで自動的に払拭することができる。
【0019】請求項4の発明によれば、ガラス面が降霜
で結氷している場合やウォッシャ液も凍結している場合
には、ウォッシャ液噴出と連動するワイパの作動を禁止
したので、乾拭きの発生を避け、またワイパブレードの
損傷を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は、本発明の第1の実施の形態
のワイパ装置の回路構成である。第1の実施の形態のワ
イパ装置は、構成要素は図7に示した従来例と同じであ
るが、制御回路30が雨滴センサ2から受け取る雨滴検
出信号に対する降雨の有無の判断基準となるしきい値を
ウォッシャ液噴出操作時に、その後一定時間の間、低く
するしきい値切換部31を追加的に備えた点に特徴があ
る。
【0021】この第1の実施の形態のワイパ装置は、次
のように動作する。ワイパスイッチ1による低速、高速
ワイパ作動操作では、それぞれの操作に対応してワイパ
モータ5が低速、高速それぞれの指定速度で回転し、ワ
イパブレード(図示せず)でガラス面を払拭する。ま
た、オート・雨滴感知ポジションにワイパスイッチ1を
セットすれば、雨滴センサ2からの雨滴検出信号に基づ
き降雨量を判断し、間欠時間間隔を降雨量に応じて可変
調節し、その間欠時間間隔でワイパを間欠動作させる。
【0022】そしてワイパスイッチ1をウォッシャポジ
ションにセットすれば、ウォッシャモータ6が作動して
ウォッシャ液をウィンドウガラス面に噴出する。そして
ワイパスイッチ1の操作によるウォッシャ液噴出操作が
あれば、制御回路30において図2に示すフローチャー
トの処理を開始し、数秒間t1だけ雨滴の検出を実施
し、ウィンドウガラス上に雨滴があると判断すればワイ
パを作動させる。この際にまず、タイマのタイムカウン
トを開始し(ステップS1)、しきい値切換部31によ
って雨滴感知しきい値を通常値よりも低い側に切り換え
て雨滴感度を一時的に上げ(ステップS2)、この状態
で雨滴センサ2の検出信号に基づいて雨滴の有無を判断
する(ステップS3)。
【0023】そして雨滴有りと判断すれば、ワイパモー
タ5を一定時間又は一定回数だけ作動させてガラス面の
ウォッシャ液を払拭し(ステップS4)、その後、制御
回路30においてしきい値切換部31は雨滴検出信号に
対する雨滴感知しきい値を通常値に戻す(ステップS
5)。
【0024】以上の期間t1に雨滴有無判断のしきい値
を下げても雨滴感知しなかった場合、しきい値を通常値
に戻した後(ステップS3,S6,S7)、デフロスタ
による除霜時間又はデアイサによる融雪時間を考慮した
所定時間を経過した時にワイパを1回〜数回、又は数秒
間t2だけ強制的に作動させる(ステップS8,S
9)。
【0025】こうして、第1の実施の形態のワイパ装置
では、ウォッシャ液の噴出操作をしたときには、オート
・雨滴感知ワイパ動作の場合よりも雨滴センサ2の雨滴
検出信号の信号値が低くてもワイパを作動させることに
より、雨滴センサの雨滴検出エリアに十分なウォッシャ
液が飛来しなくてもウォッシャ液の噴出を検出してガラ
ス面に付着したウォッシャ液を確実に払拭する。しかも
ウォッシャ液の噴出操作をしても雨滴センサ2が一定時
間t1のうちに雨滴感知しなかった場合には、その後、
所定時間だけ待ってからワイパを強制的に少しの回数又
は少しの時間だけ作動させることにより、特に降霜時の
ガラスヒータやデフロスタによる除霜時又はデアイサの
ような融雪手段による融雪時にガラス面の水滴を自動的
に、かつ確実に払拭できるようになる。
【0026】なお、上記の実施の形態では雨滴感知のた
めのしきい値をウォッシャ液噴出操作の後、一定時間t
1だけ切り換えてウォッシャ液の飛散を雨滴センサ2で
確実に感知し、それでもウォッシャ液が感知されない場
合に、所定時間の経過後にワイパを強制的に作動させる
ようにしたが、従来例のようにウォッシャ液噴出操作後
も雨滴感知感度を変えないままにして、雨滴センサが雨
滴感知しなかった場合にも、上記の所定時間が経過した
時にワイパを短い時間だけ、あるいは1回〜数回だけ強
制作動させるようにしてもよい。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態のワイパ
装置を、図3に基づいて説明する。第2の実施の形態
は、第1の実施の形態のワイパ装置に対して、さらに、
しきい値切換部31′が車両が走行中かどうかを車速信
号又はATシフトポジション信号(以下、車両信号と称
する)に基づいて判断し、その結果により雨滴センサ2
の検出信号に対する雨滴有無のしきい値を通常値から低
い値へ切り換えるかどうか判断するようにした点に特徴
を有し、制御回路30は図4のフローチャートの処理を
実行する。なお、その他の構成、動作は第1の実施の形
態と同様である。
【0028】ワイパスイッチ1をウォッシャポジション
にセットしてウォッシャ液をウィンドウガラス面に噴出
させる。そしてワイパスイッチ1の操作によるウォッシ
ャ液噴出操作があれば、制御回路30において図4に示
すフローチャートの処理を開始し、数秒間t1だけ雨滴
の検出を実施し、ウィンドウガラス上に雨滴があると判
断すればワイパを作動させる。この際にまず、タイマの
タイムカウントを開始する(ステップS1)。
【0029】これに続いて、第2の実施の形態の特徴と
して、車両信号に基づいて自車両が走行中か(シフトポ
ジションがP・N以外か、又は車速が5km/h以上
か)を判断し(ステップS2a)、走行中であればガラ
ス面に噴出したウォッシャ液は風圧で飛散しやすくて雨
滴センサ2に付着する可能性が少ないので雨滴センサ2
の感度を上げるべく、しきい値切換部31′によって雨
滴感知しきい値を通常値よりも低い側に切り換え(ステ
ップS2b)、この状態で雨滴センサ2の検出信号に基
づいて雨滴の有無を判断する(ステップS3)。反対に
車両が停止中であれば噴出したウォッシャ液が雨滴が雨
滴センサ2に付着する可能性が高いので雨滴センサ2の
感度は元のまま切り換えずに、雨滴センサ2の検出信号
に基づいて雨滴の有無を判断する(ステップS2a,S
3)。
【0030】ステップS3以降の動作は第1の実施の形
態と同じであるが、雨滴有りと判断すれば、ワイパモー
タ5を低速作動させてガラス面のウォッシャ液を払拭し
(ステップS4)、制御回路30においてしきい値切換
部31′が雨滴検出信号に対する雨滴感知しきい値を低
に切り換えていたのであればそれを通常値に戻す(ステ
ップS5)。
【0031】以上の期間t1に雨滴感知しなかった場
合、しきい値を通常値に戻した後(ステップS6,S
7)、第1の実施の形態と同様に所定時間だけ待ってか
らワイパを1回〜数回、又は数秒間t2だけ強制的に作
動させる(ステップS8)。
【0032】こうして、第2の実施の形態のワイパ装置
では、ウォッシャ液の噴出操作をしたときには、特に車
両が走行中でウォッシャ液が雨滴センサ2に付着しにく
い状況では雨滴センサ2の感度を上げ、雨滴検出信号の
信号値が低くてもワイパを作動させることにより、雨滴
センサの雨滴検出エリアに十分なウォッシャ液が飛来し
なくてもウォッシャ液の噴出を検出してガラス面に付着
したウォッシャ液を確実に払拭する。しかもウォッシャ
液の噴出操作をしても雨滴センサ2が一定時間のうちに
雨滴感知しなかった場合には、その後、所定時間だけ待
ってからワイパを強制的に少しの回数又は少しの時間だ
け作動させることにより、その後、所定時間だけ待って
からワイパを強制的に少しの回数又は少しの時間だけ作
動させることにより、特に降霜時のガラスヒータやデフ
ロスタによる除霜時又はデアイサのような融雪手段によ
る融雪時にガラス面の水滴を自動的に、かつ確実に払拭
できるようになる。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態を図5に
基づいて説明する。自動車ではリアウィンドウガラスの
曇り止め、融霜のためにガラスに熱線を通していて(近
年、フロントガラスに対しても考えられている)が、降
霜によって結氷したガラスの除霜のために熱線に通電す
る。このようなガラスヒータが採用されている車両で
は、その作動中はガラスに霜が氷結しているのが通常で
あるから、ウォッシャ液が凍結していることが予想さ
れ、ウォッシャ液噴出操作をしてもウォッシャ液が噴出
しない場合が多く、ウォッシャ液噴出操作に連動してワ
イパを作動させると乾拭きに近い状態になる可能性が高
く、またワイパを作動させると氷結した固い霜でワイパ
ブレードか損傷する恐れがある。そのため、ガラス熱線
に通電している間、あるいは少なくとも通電開始から霜
がある程度溶けだした考えられる時間が経過するまでは
ワイパ作動を禁止するのが好ましい。
【0034】本発明の第3の実施の形態のワイパ装置は
かかる考察に基づいて発明されたものであり、図5に示
すように従来例、また第1の実施の形態と同様の回路要
素と共に、制御回路30内にガラスヒータスイッチ8の
オン/オフ信号に基づいてワイパ作動の許可/禁止を判
断する作動禁止判断部32を備えたことを特徴とする。
【0035】次に、この第3の実施の形態のワイパ装置
の動作を説明する。第1及び第2の実施の形態と同様
に、ワイパスイッチ1による低速又は高速ワイパ作動操
作により、ワイパが低速又は高速でガラス面を払拭す
る。また、オート・雨滴感知ポジションにワイパスイッ
チ1をセットすれば、雨滴センサ2の検出する信号から
降雨量の大小を判断し、間欠動作間隔を降雨量に応じて
可変調節し、その間欠時間間隔でワイパを間欠動作させ
る。
【0036】そしてワイパスイッチ1をウォッシャポジ
ションにセットすれば、ウォッシャモータ6が作動して
ウォッシャ液をウィンドウガラス面に噴出する。そして
ワイパスイッチ1の操作によるウォッシャ液噴出操作が
あれば、制御回路30において図6に示すフローチャー
トの処理を開始し、ガラスヒータスイッチ8のオン/オ
フ状態をまず判断し、ガラスヒータスイッチ8がオンに
なっていればガラス面が降霜によって氷結しているので
除霜のためにガラス熱線に通電されているものとみな
し、ワイパ作動を禁止する(ステップS11)。
【0037】しかしながら、ガラスヒータスイッチ8が
オフであれば、従来と同様に数秒間t1だけ雨滴の検出
を実施し、ウィンドウガラス上に雨滴があると判断すれ
ばワイパを作動させる(ステップS11〜S15)。
【0038】こうして、第3の実施の形態では、降霜に
よって結氷したガラスの除霜のためにガラス熱線に通電
している間はワイパ作動を禁止することにより、乾拭き
の発生を防止し、またワイパブレードの損傷を防止する
ことができる。
【0039】なお、上記の第3の実施の形態ではガラス
ヒータスイッチ8がオンしている間はウォッシャ液の噴
出後、これに連動したワイパ動作を禁止するようにした
が、ガラスヒータスイッチ8がオンした後、一定時間、
例えば数10秒間だけワイパ動作を禁止し、除霜が始ま
り、ワイパブレードが損傷を受けなくなるまでの時間が
経過すればウォッシャ液噴出操作に連動するワイパ動作
を開始させる構成にすることができる。
【0040】また、上記の第3の実施の形態ではガラス
ヒータスイッチ8のオン/オフを監視し、ガラスヒータ
スイッチがオンであればウォッシャ液噴出操作に連動し
たワイパ動作を禁止する構成にしたが、ガラスヒータス
イッチオンであれば必ずガラス熱線に通電される構成で
はなく、車種によってはガラスヒータスイッチがオンと
なり、かつ水温が所定値以上になって初めてガラスヒー
タに通電する構成のものも見られるので、その場合に
は、実際のガラスヒータへの通電電流の有無を検知して
ワイパ動作の禁止、許可を判断する構成とするのが好ま
しい。
【0041】また上記の第3の実施の形態及びその変形
例は、フロントガラスに対するワイパデアイサと呼ばれ
ている、ワイパの払拭動作でワイパの動作範囲の両端部
分にかき集められて固まった雪を溶融させるために該当
する部分にヒータを設置した構成のガラスヒータに対し
ても同様に適用することができる。さらに、デフロスタ
を用いる場合も同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路ブロック図。
【図2】上記の実施の形態の動作を示すフローチャー
ト。
【図3】本発明の第2の実施の形態の回路ブロック図。
【図4】上記の実施の形態の動作を示すフローチャー
ト。
【図5】本発明の第3の実施の形態の回路ブロック図。
【図6】上記の実施の形態の動作を示すフローチャー
ト。
【図7】従来例の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 ワイパスイッチ 2 雨滴センサ 30 制御回路 31 しきい値切換部 31′ しきい値切換部 32 作動禁止判断部 4 間欠・オート作動用リレー 5 ワイパモータ 6 ウォッシャモータ 8 ガラスヒータスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドウガラスに当たる雨滴を検出す
    る雨滴センサと、 前記ウィンドウガラス面を払拭するワイパと、 前記雨滴センサの雨滴検出信号が所定のしきい値を超え
    るときに降雨有りと判断し、前記ワイパを作動させるワ
    イパ制御部と、 ウォッシャ液噴出操作に連動して前記ワイパ制御部にワ
    イパ作動を指示するウォッシャ操作部と、 前記所定のしきい値として通常時には第1のしきい値を
    与え、前記ウォッシャ操作部による前記ウォッシャ液噴
    出操作があった時には当該第1のしきい値よりも小さい
    第2のしきい値を与えるしきい値切換部とを備えて成る
    ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 ウィンドウガラスに当たる雨滴を検出す
    る雨滴センサと、 前記ウィンドウガラス面を払拭するワイパと、 前記雨滴センサの雨滴検出信号が所定のしきい値を超え
    るときに降雨有りと判断し、前記ワイパを作動させるワ
    イパ制御部と、 ウォッシャ液噴出操作に連動して前記ワイパ制御部にワ
    イパ作動を指示するウォッシャ操作部と、 車両の走行、停止を判断する車両走行状態判断部と、 前記車両走行状態判断部が停止中と判断したときには前
    記所定のしきい値として第1のしきい値を与え、前記車
    両走行状態判断部が走行中と判断したときには当該第1
    のしきい値よりも小さい第2のしきい値を与えるしきい
    値切換部とを備えて成るワイパ装置。
  3. 【請求項3】 前記ウォッシャ液噴出操作の後、一定時
    間が経過しても前記雨滴センサが雨滴感知しない場合、
    前記ワイパ制御部が前記ワイパを作動させることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のワイパ装置。
  4. 【請求項4】 ウィンドウガラスに設けられている除霜
    又は融雪のためのガラス温め手段に対する通電操作スイ
    ッチと、 前記ウィンドウガラス面を払拭するワイパと、 ウォッシャ液噴出操作に連動して前記ワイパを所定時間
    の間作動させるウォッシャ操作部と、 前記通電操作スイッチによる前記ガラス温め手段に対す
    る通電時に、前記ワイパの作動を禁止するワイパ作動禁
    止部とを備えて成るワイパ装置。
JP10065498A 1998-03-16 1998-03-16 ワイパ装置 Pending JPH11263198A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018100070A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company レインセンサーとこれを利用した車両および車両の制御方法

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