JPH11263124A - 車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造 - Google Patents

車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造

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JPH11263124A
JPH11263124A JP7079698A JP7079698A JPH11263124A JP H11263124 A JPH11263124 A JP H11263124A JP 7079698 A JP7079698 A JP 7079698A JP 7079698 A JP7079698 A JP 7079698A JP H11263124 A JPH11263124 A JP H11263124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造
において、容易な作業によりガーニッシュをウィンドガ
ラスに適正な位置関係で固定することができるようにす
る。 【解決手段】 車両用ウィンドガラス11の周縁にガー
ニッシュ12を固定する構造であって、ウィンドガラス
11の端部にクリップ16が取り付けられ、ガーニッシ
ュ12に、ウィンドガラス11の周縁と嵌合する嵌合部
13と、クリップ16が係止される係止部10とが設け
られ、嵌合部13にウィンドガラス11が差し込まれる
とクリップ16が係止部10に係止されるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ウィンドガ
ラスにガーニッシュを適正に固定する、車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両(自動車)のウィンドガラスには、
その一縁部にガーニッシュを装着して見栄えを向上させ
たものがある。従来の車両用ウィンドガラスガーニッシ
ュ固定構造としては、例えば図13に示すように、ガー
ニッシュ2の一側には、溝3を延設して、この溝3内に
ウィンドガラス1の一縁部1Aを挿入して、接着材(例
えばウレタン系接着材)4によって、ガーニッシュ2を
ウィンドガラス1に固定する構造のものがある。図1
3,図14に示す例では、溝3の両内面とこれに接合す
るウィンドガラス1の一縁部1Aの両外面とに、それぞ
れプライマリ(図14中の×印参照)5を塗布して、プ
ライマリ5の乾燥後に溝3内に接着剤4を挿入して接着
を行なうようにしている。
【0003】なお、図15(A),(B)に示すよう
に、溝3の両内面にリブ3Bで仕切られる接着剤溜まり
3Aを設けたり、図16に示すように、接着材4に代え
て溝3の接合面とウィンドガラス1の一縁部1Aの接合
面とを両面テープ6によって接合する固定構造もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造の
うち接着材4を用いるものでは、ガーニッシュ2とウィ
ンドガラス1との嵌合後に接着剤が固まるまでの乾燥行
程が必要であり、作業効率が悪いという課題や、ガーニ
ッシュ2とウィンドガラス1との位置関係を適正に保持
して接着するのが困難であり、組付作業が容易ではない
という課題がある。
【0005】また、両面テープ6を用いるものでは、ガ
ーニッシュ2とウィンドガラス1との位置関係を適正に
保持して接合するのが困難であり、組付作業が容易では
ないという課題がある。なお、特開平7−257169
号公報には、ガーニッシュにウィンドガラスのガラス面
と対向しうる孔を設けて、この孔の一方(裏面側)から
表面に両面テープの一面を接合されクリップを嵌合させ
て、これにより孔内に孔とほぼ面一に位置する両面テー
プの他面にウィンドガラスの一面(裏面)を張りつける
技術が開示されている。クリップによりガーニッシュに
ウィンドガラスとを結合した上で、クリップの裏面側を
車体に形成されたクリップ穴に差し込むと、ガーニッシ
ュ及びウィンドガラスを車体に同時に固定しうるもので
ある。しかしながら、この技術では、クリップがガーニ
ッシュの孔に嵌合するとともに車体のクリップ穴に嵌合
するため、ウィンドガラスとガーニッシュとを車体に固
定した後で、ガーニッシュが破損等により交換を要する
場合には、ガーニッシュとともにウィンドガラスも車体
から取り外す必要があり、作業工数が増大するという問
題がある。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、容易な作業によりガーニッシュをウィンドガラス
に適正な位置関係で固定することができるようにした、
車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造
は、車両用ウィンドガラスの端部にクリップを取り付
け、ガーニッシュに設けられた嵌合部へ該ウィンドガラ
スを差し込むようになっており、嵌合部にウィンドガラ
スが差し込まれると、該クリップが該ガーニッシュに設
けられた係止部に係止され、該ウィンドガラスの周縁の
該嵌合部への嵌合が完了し、該ウィンドガラスに該クリ
ップが固定される。
【0008】請求項2記載の本発明の車両用ウィンドガ
ラスガーニッシュ固定構造は、該ガーニッシュは該ウィ
ンドガラスに対して車両上下方向に沿って固定され、該
クリップ及び該係止部のうちのいずれか一方にガイド部
及び移動規制部が設けられ、ガイド部が該クリップの該
係止部へ係止される過程で該クリップを車両上下方向に
ガイドし、移動規制部が該クリップの該係止部への係止
後に該クリップの車両上下方向への移動を規制する。
【0009】請求項3記載の本発明の車両用ウィンドガ
ラスガーニッシュ固定構造は、該クリップ側及び該係止
部側のうちの一方に設けられた弾性突起が、該クリップ
の該係止部への係止後に、該クリップと該係止部との相
対移動を弾性的に規制するようになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜図6は本発明の第1
実施形態としての車両用ウィンドガラスガーニッシュ固
定構造を示すものであり、図7〜図12は本発明の第2
実施形態としての車両用ウィンドガラスガーニッシュ固
定構造を示すものである。
【0011】まず、第1実施形態について説明すると、
図1に示すように、本固定構造では、車両用ウィンドガ
ラス11の車体上下方向に延びる一縁(車体の前方側縁
部)11Aに、ウィンドガラスガーニッシュ(単に、ガ
ーニッシュという)12を固定するものであり、図1に
示すガーニッシュ12上面側が、車体外部に露出する面
である。
【0012】このガーニッシュ12の裏面側には、適当
な間隔で複数箇所(ここでは、3箇所)に嵌合部13が
設けられている。これらの嵌合部13は、いずれも、図
2に示すように、ガーニッシュ12の幅方向の一側にお
ける裏面(ガラス当接面)12Aと、ガーニッシュ12
の幅方向中央の裏面からガラス当接面12Aと平行に突
設されたリブ14とからなり、ガラス当接面12Aとリ
ブ14とで挟まれて形成された溝部15内に、ウィンド
ガラス11の一縁11Aが挿入されるようになってい
る。
【0013】また、リブ14には、矩形の嵌合穴14A
と、リブ14の先端に傾斜したガイド面14Bとが形成
されており、嵌合穴14Aの周囲は後述するクリップ1
6を係止する係止部10として構成されている。なお、
リブ14はガーニッシュ12との一体成形により設けら
れている。一方、ウィンドガラス11の一縁11Aに
は、図3に示すように、嵌合部13と対応するように3
箇所にそれぞれクリップ16が取り付けられる。
【0014】このクリップ16は、図4〜図6に示すよ
うに、ウィンドガラス11に接合されるガラス接合部1
7とリブ14に接合するリブ接合部18とをそなえて構
成されている。ガラス接合部17の一面には両面テープ
21の一面が貼りつけられており、この両面テープ21
の他面をウィンドガラス11の一縁11Aの所要箇所に
貼りつけることにより、クリップ16がウィンドガラス
11に取り付けられる。
【0015】そして、ガラス接合部17とリブ接合部1
8とは段差部20を介してそなえられており、ガラス接
合部17の一面をウィンドガラス11に貼りつけると、
ウィンドガラス11のクリップ16装着側の面とリブ接
合部18の一面との間には、段差部20に応じた隙間2
3が形成され、この隙間23のクリアランスは、リブ1
4の厚みとほぼ同様に設定されており、隙間23内にリ
ブ14が嵌入しうるようになっている。
【0016】リブ接合部18には、弾性変形しうるアー
ム部19Aと、アーム部19Aの先端部にウィンドガラ
ス11の表面側(リブ14装着時のリブ14側)に突出
した突起部19Bとを有する爪部19が設けられてい
る。この爪部19の突起部19Bは、リブ14に形成さ
れた嵌合穴14Aに嵌合しうるように、嵌合穴14Aよ
りも僅かに小さな矩形断面を有している。そして、突起
部19Bの嵌合穴14Aへの嵌合により、クリップ16
が係止部10に係止されるようになっている。
【0017】また、このクリップ16とリブ14との嵌
合移動時には、爪部19の突起部19Bはリブ14のガ
イド面14Bに摺接しながら円滑に進入しうるようにな
っている。さらに、クリップ16の段差部20には、隙
間23内にリブ14が嵌入しきった際にリブ14の先端
(即ち、係止部10の先端)が当接しうる弾性突起22
が設けられている。この弾性突起22は、リブ14の先
端(係止部10の先端)に弾性的に当接して、クリップ
16とリブ14(係止部10)との嵌入方向への相対移
動を弾性的に規制している。ここでは、弾性突起22
は、クリップ16と共に樹脂で一体成形されている。
【0018】本発明の第1実施形態としての車両用ウィ
ンドガラスガーニッシュ固定構造は、上述のように構成
されているので、まず、ウィンドガラス11の一縁11
Aの所要箇所(ここでは、3箇所)にクリップ16を取
り付ける。なお、このクリップ16の取り付けは、図示
しない治具を用いて行なうことができる。つまり、治具
には、ウィンドガラス11の一縁11Aの形状に合わせ
たガイド面を設け、治具の所要の位置にクリップ16を
仮止めしうる構造を設けておく。そして、治具の所要の
位置にクリップ16を仮止めした上で、ガイド面にウィ
ンドガラス11の一縁11Aの端面及びガラス面の一部
を接合することで、ウィンドガラス11の一縁11Aの
所要の位置に各クリップ16の両面テープ21を同時に
接合することができる。
【0019】ついで、ガーニッシュ12のリブ14の先
端側から、クリップ16付きのウィンドガラス11の一
縁11Aを、嵌合部13のガラス当接面12Aとリブ1
4とで挟まれた溝部15内に挿入していく。これによ
り、ウィンドガラス11の一縁11Aが溝部15内に進
入するとともに、ウィンドガラス11のクリップ16装
着側の面とリブ接合部18の一面との間に形成された隙
間23内にリブ14が嵌入していく。
【0020】この際、クリップ16とリブ14との嵌合
移動時には、クリップ16側の爪部19の突起部19B
は、リブ14のガイド面14Bに摺接して且つアーム部
19を弾性変形させながら円滑に進入する。クリップ1
6とリブ14との嵌合移動が進むと、爪部19の突起部
19Bは、リブ14に形成された嵌合穴14Aに嵌合し
て、クリップ16が係止部10に係止される。このよう
に、隙間23内にリブ14が嵌入しきると、リブ14の
先端(係止部10の先端)がクリップ16の段部20に
設けられた弾性突起22に当接して、クリップ16とリ
ブ14(係止部10)との嵌入方向への相対移動が弾性
的に規制される。
【0021】したがって、爪部19の突起部19Bとリ
ブ14の嵌合穴14Aとの間の寸法差が大き過ぎた場合
にも、弾性突起22の作用で爪部19とリブ14(係止
部10)とのガタつきが防止され、ガーニッシュ12の
ウィンドガラス11への結合がガタつきのないものにな
る効果があり、ビビリ音の防止効果もある。このように
して、ガーニッシュ12の車両用ウィンドガラス11へ
の固定を容易に且つ適切に行なうことができ、車両組立
時の作業性が向上し、低コストで商品性の高い構造を提
供することができるのである。
【0022】なお、このようにガーニッシュ12をウィ
ンドガラス11に取り付けたら、ウィンドガラス11を
車体側へ取り付けることで、ガーニッシュ付きのウィン
ドガラス11の車体への装着を行なう。そして、こうし
て、ウィンドガラス11とガーニッシュ12とを車体に
固定した後で、破損等によりガーニッシュ12の交換が
必要になった場合にも、ウィンドガラス11を車体から
取り外すことなく、ガーニッシュ12をウィンドガラス
11から外すことができるため、ガーニッシュ12のみ
を交換すればよく、交換作業を大幅に簡素化しうる利点
がある。
【0023】ところで、第1実施形態では、弾性突起2
2を通じて、クリップ16とリブ14(係止部10)と
の嵌入方向(車体前後方向)への相対移動が弾性的に規
制されるが、車体上下方向には、爪部19の突起部19
Bとリブ14の嵌合穴14Aとの間の位置規制機能に頼
っている。そこで、ガーニッシュ12とウィンドガラス
11との車体上下方向の相対位置規制を確実にする機能
をさらに設けるようにすることが考えられる。
【0024】第2実施形態の車両用ウィンドガラスガー
ニッシュ固定構造は、このようなガーニッシュ12とウ
ィンドガラス11との車体上下方向の相対位置を適切な
ものにする構造をそなえている。ここで、第2実施形態
について説明すると、図7〜図12は本発明の第2実施
形態としての車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構
造を示すものである。
【0025】図7に示すように、本固定構造も、車両用
ウィンドガラス11の車体上下方向に延びる一縁(車体
の前方側縁部)11Aに、ガーニッシュ12を固定する
ものであり、図7に示すガーニッシュ12上面側が、車
体外部に露出する面である。また、符号30はガーニッ
シュ12が車体側への取付位置にある時の車体側の窓枠
部分を示している。
【0026】ガーニッシュ12の裏面側には、第1実施
形態と同様に、適当な間隔で複数箇所(ここでは、3箇
所)に嵌合部13が設けられている。これらの嵌合部1
3は、いずれも、ガーニッシュ12の幅方向の一側の裏
面(ガラス当接面)12Aと、ガーニッシュ12の幅方
向中央の裏面からガラス当接面12Aと平行に突設され
たリブ(図7では図示略)とをそなえ、ガラス当接面1
2Aとリブとで挟まれた溝部15内に、ウィンドガラス
11の一縁11Aが挿入されるようになっているが、最
上部の嵌合部13にそなえられるリブの形状は、第1実
施形態のものと異なっている。
【0027】つまり、図8に示すように、最上部の嵌合
部13にそなえられるリブ14′の係止部10には、リ
ブ14と同様に矩形の嵌合穴14Aと先端に傾斜したガ
イド面14Bとが形成されており、これに加えて、リブ
14′(係止部10)においてクリップ16の爪部19
が摺接する面の両縁(車体装着時にリブ14′の上縁,
下縁に相当する箇所)には、クリップ16の係止部10
への係止過程(嵌合部13への嵌合過程)でクリップ1
6を車体上下方向にガイドするガイド部24,24と、
クリップ16の係止部10への係止後(嵌合部13への
嵌合後)にクリップ16の車体上下方向への移動を規制
する移動規制部25,25とが設けられている。
【0028】両ガイド部24,24は、クリップ16を
受ける側(図8中、右側)に向けて拡幅するようにテー
パ状に傾斜しており、両ガイド部24,24の基部は、
それぞれ移動規制部25,25に連続するように接続さ
れている。また、移動規制部25,25の相互間隔は、
クリップ16の幅に合わせた大きさになっている。そし
て、クリップ16のリブ14′への嵌入移動時(係止部
10への係止過程)には、まず、クリップ16の両端面
(車体装着時にはクリップ16の上下面となる)26,
26の先端部26A,26Aが両ガイド部24,24に
ガイドされながら、移動規制部25,25間に進入する
ようになっている。
【0029】なお、中間部及び最下部の嵌合部13にそ
なえられるリブ14の形状は、図9に示すように、第1
実施形態のものと同様になっている。また、図7,図1
0〜図12に示すように、本実施形態では、車体のパネ
ル31の形状に合わせるように、ガーニッシュ12は下
方に行くにしたがって幅広に構成されている。
【0030】本発明の第2実施形態としての車両用ウィ
ンドガラスガーニッシュ固定構造は、上述のように構成
されているので、第1実施形態と同様に、ウィンドガラ
ス11の一縁11Aの所要箇所(ここでは、3箇所)に
クリップ16を取り付けた上で、ガーニッシュ12の各
リブ14,14′の先端側から、クリップ16付きのウ
ィンドガラス11の一縁11Aを、嵌合部13のガラス
当接面12Aとリブ14とで挟まれた溝部15内に挿入
していく。
【0031】このとき、最上部の嵌合部13にそなえら
れるリブ14′(係止部10)に対しては、クリップ1
6の両端面(車体装着時の上下面となる)26,26の
各先端部26A,26Aが両ガイド部24,24にガイ
ドされながら、移動規制部25,25間に進入する。し
たがって、クリップ16の幅(両端面26,26の相互
間距離)と移動規制部25,25の相互間距離とが微少
に設定されていても、クリップ16は円滑に移動規制部
25,25間に嵌入しうる。
【0032】そして、クリップ16とリブ14,14′
の係止部10との係止状態への移動(嵌合移動)が進む
と、爪部19の突起部19Bは、リブ14に形成された
嵌合穴14Aに嵌合して、クリップ16がガーニッシュ
12側のリブ14,14′の各係止部10に係止され
る。このように、隙間23内にリブ14が嵌入しきって
クリップ16がガーニッシュ12側に係止された状態で
は、図10〜図12に示すように、リブ14の先端がク
リップ16の段部20に設けられた弾性突起22に当接
して、クリップ16とリブ14(係止部10)との嵌入
方向への相対移動が弾性的に規制される。
【0033】したがって、爪部19の突起部19Bとリ
ブ14,14′の嵌合穴14Aとの間の寸法差が大き過
ぎた場合にも、弾性突起22の作用で爪部19とリブ1
4(係止部10)とのガタつきが防止され、ガーニッシ
ュ12のウィンドガラス11への結合が車体前後方向に
バラつきやガタつきのないものになる効果がある。ま
た、これと同時に、最上部の嵌合部13にそなえられる
リブ14′(係止部10)においては、クリップ16の
両端面26,26が移動規制部25,25の相互間に嵌
入するため、移動規制部25,25を通じてクリップ1
6の幅方向(車体装着時の上下方向)の移動が規制され
るようになり、ガーニッシュ12のウィンドガラス11
への結合が車体上下方向にもガタつきのないものになる
効果がある。
【0034】また、第1実施形態と同様に、ガーニッシ
ュ12の車両用ウィンドガラス11への固定を容易に且
つ適切に行なうことができ、車両組立時の作業性が向上
し、低コストで商品性の高い構造を提供することができ
る利点や、破損等によりガーニッシュ12の交換が必要
になった場合にも、交換作業を大幅に簡素化しうる利点
もある。
【0035】なお、第2実施形態におけるガイド部及び
移動規制部をクリップ側に設けて係止部側の端面との間
で、ガイド及び位置規制を行なうようにしてもよい。ま
た、本発明の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構
造の各部の形状や材料は、各実施形態のものに限定され
ることはなく、各実施形態で説明した機能を有する形状
であればよい。
【0036】さらに、各実施形態では、弾性突起22が
クリップ16と一体であるため低コストで製造できる
が、弾性突起22にはゴム等のクリップ16と異なる弾
性体を用いてもよい。また、各実施形態では、弾性突起
22がクリップ16側に設けられているが、弾性突起2
2を係止部10側、即ち、リブ14,14′側に設ける
ようにしてもよい。
【0037】また、各実施形態では、ガーニッシュ12
をウィンドガラス11の前端部に固定しているが、ガー
ニッシュ12のウィンドガラス11への固定位置もこれ
に限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造によ
れば、ガーニッシュの車両用ウィンドガラスへの固定を
容易に且つ適切に行なうことができ、車両組立時の作業
性が向上し、低コストで商品性の高い構造を提供するこ
とができる。
【0039】また、ウィンドガラスとガーニッシュとを
車体に固定した後で、破損等によりガーニッシュの交換
が必要になった場合にも、ガーニッシュをウィンドガラ
スから外して、ウィンドガラスを車体から取り外すこと
なく、ガーニッシュのみを交換すればよいので、交換作
業を大幅に簡素化しうる利点がある。請求項2記載の本
発明の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造によ
れば、ガイド部を通じてクリップの係止部への係止がガ
イドされて車両組立時の作業性が向上するとともに、移
動規制部により係止後のクリップの上下方向への移動が
規制されるため、ガーニッシュの車両用ウィンドガラス
への固定を精度良く行なうことができる。
【0040】請求項3記載の本発明の車両用ウィンドガ
ラスガーニッシュ固定構造によれば、弾性突起により、
クリップと係止部との相対移動が弾性的に規制されるた
め、ガーニッシュとウインドゥガラスとの間のガタつき
が防止される効果があり、ビビリ音の防止効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造を示す図であり、ガーニッ
シュ固定後のウィンドガラスの模式的斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造にかかるガーニッシュの嵌
合部を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造にかかるガーニッシュ固定
部の断面図(図1のB−B矢視断面図)である。
【図4】本発明の第1実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造にかかるクリップの外面側
斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造にかかるクリップの断面図
である。
【図6】本発明の第1実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造にかかるクリップの外面側
斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造にかかるガーニッシュの嵌
合部及びクリップを示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態としての車両用ウィンド
ガラスガーニッシュ固定構造にかかるガーニッシュの嵌
合部を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態としての車両用ウィン
ドガラスガーニッシュ固定構造にかかるガーニッシュ固
定部の断面図(図7のC1−C1矢視断面に対応する
図)である。
【図11】本発明の第2実施形態としての車両用ウィン
ドガラスガーニッシュ固定構造にかかるガーニッシュ固
定部の断面図(図7のC2−C2矢視断面に対応する
図)である。
【図12】本発明の第2実施形態としての車両用ウィン
ドガラスガーニッシュ固定構造にかかるガーニッシュ固
定部の断面図(図7のC3−C3矢視断面に対応する
図)である。
【図13】従来の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固
定構造を示す図であり、ガーニッシュ固定後のウィンド
ガラスの模式的斜視図である。
【図14】従来の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固
定構造にかかるガーニッシュ固定部の断面図(図13の
A−A矢視断面図)である。
【図15】従来の他の車両用ウィンドガラスガーニッシ
ュ固定構造にかかるガーニッシュ固定部を示す図であ
り、(A)は断面図(図13のA−A矢視断面に相当す
る図)、(B)は斜視図である。
【図16】従来のさらに他の車両用ウィンドガラスガー
ニッシュ固定構造にかかるガーニッシュ固定部の断面図
(図13のA−A矢視断面に相当する図)である。
【符号の説明】
10 係止部 11 車両用ウィンドガラス 12 ガーニッシュ 13 嵌合部 14,14′ リブ 14A 嵌合穴 15 溝部 16 クリップ 19 爪部 22 弾性突起 24 ガイド部 25 移動規制部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ウィンドガラスの周縁にガーニッ
    シュを固定する構造であって、 該ウィンドガラスの端部にクリップが取り付けられ、 該ガーニッシュに、該ウィンドガラスの周縁と嵌合する
    嵌合部と、該クリップが係止される係止部とが設けら
    れ、 該嵌合部に該ウィンドガラスが差し込まれると該クリッ
    プが該係止部に係止されることを特徴とする、車両用ウ
    ィンドガラスガーニッシュ固定構造。
  2. 【請求項2】 該ガーニッシュは、該ウィンドガラスの
    車両上下方向に沿って固定されるとともに、 該クリップ及び該係止部のうちのいずれか一方に、該ク
    リップの該係止部への係止過程で該クリップを車両上下
    方向にガイドするガイド部と、該クリップの該係止部へ
    の係止後に該クリップの車両上下方向への移動を規制す
    る移動規制部とが設けられていることを特徴とする、請
    求項1記載の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構
    造。
  3. 【請求項3】 該クリップ側及び該係止部側のうちのい
    ずれか一方に、該クリップの該係止部への係止後に、該
    クリップと該係止部との相対移動を弾性的に規制する弾
    性突起が設けられていることを特徴とする、請求項1又
    は2記載の車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構
    造。
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