JPH11263064A - 耐水性インク受容性材料 - Google Patents

耐水性インク受容性材料

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JPH11263064A
JPH11263064A JP35202998A JP35202998A JPH11263064A JP H11263064 A JPH11263064 A JP H11263064A JP 35202998 A JP35202998 A JP 35202998A JP 35202998 A JP35202998 A JP 35202998A JP H11263064 A JPH11263064 A JP H11263064A
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JP
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water
insoluble
gelatin
coating
ink
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JP35202998A
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Shengmei Yuan
ションメイ ユアン
Khanh Nguyen
カーン ニュエン
Steven J Sargeant
ジェイ. サージェント スティーブン
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Arkwright Inc
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    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5236Macromolecular coatings characterised by the use of natural gums, of proteins, e.g. gelatins, or of macromolecular carbohydrates, e.g. cellulose
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】ゼラチン及び水不溶性第四級陽イオンポリ
マーを包含し、それらが多官能性架橋剤により架橋され
てインクジェット式記録用の水不溶性インク受容性被覆
層を形成する、水不溶性インク受容性被覆が提供され
る。 【効果】このインク受容性被覆は、顔料を更に含有し、
べとつき感のないつや消しの又は光沢のあるインクジェ
ット式記録媒体をつくることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク受容性材料に関
する。更に詳しくは、本発明は、インクジェット式記録
用耐水性インク受容性被覆層に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐水性(waterfastness)
という性質を有することは、今日のインクジェット式媒
体製品にとって第一に重要なことである。“耐水性(w
aterfast)”という用語は、水に影響を受けな
い性質として定義される。通常は屋外で使用される公告
掲示板や標識などの製作品は、雨や湿気などの典型的な
屋外の水分源からの保護が要求される。従来、非耐水性
のインクジェット式フィルム製品は、屋外での使用を可
能にするためには、高い費用をかけて積層化されてき
た。インクジェットによるオフィス製品も又、印刷され
た画像を、湿気や時折こぼすコーヒーなどの典型的な屋
内の水分源から保護するために耐水性が要求される。
【0003】従来、耐水性インクジェット式フィルム媒
体を調製するために、インクジェット式媒体用のインク
受容性被覆層中に水溶性ポリマー結合剤を水溶性染料固
定剤と混合することが試みられてきた。しかしながら、
この方法では、フィルム媒体に一定の染料固定能は付与
できるが、実質的には、耐水性の媒体は得られない。こ
れは、大部分のポリマー結合剤及び染料固定剤が、水溶
性であり、湿潤下では基板に十分に接着しないためであ
る。結果として、水と接触すると、被覆層は膨潤して基
板から剥離する。
【0004】米国特許第5,439,739号には、基
板(support)及び少なくとも1つのインク受容
層を包含するインクジェット式記録媒体が開示されてい
る。このインク受容層は、水溶性ポリマーを含んでな
り、該水溶性ポリマーは、10〜50重量部の第四級塩
モノマー(quaternary salt mono
mer)、1〜30重量部のアミノ基含有モノマー又は
カルボキシル基含有モノマー、20〜80重量部の(ア
クリルアミド、メタクリルアミド、N、N−ジメタクリ
ルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、2
−ヒドロキシエチル−(メタ)アクリレート及びN−ビ
ニルピロリドンよりなる群から選ばれる)モノマー、及
び、0.1〜30重量部の架橋剤を共重合させることに
よって得られるものである。
【0005】米国特許第5,472,789号及び5,
389,723号には、(a)α、β−エチレン性不飽
和モノマー由来の架橋可能なポリマーを含有する少なく
とも1種の高分子マトリックス成分、(b)少なくとも
1種の液体吸収性高分子成分、及び(c)架橋剤として
の多官能アジリジン、からなる混合物を包含する液体吸
収性組成物が開示されている。該組成物は、上記の少な
くとも1種の高分子マトリックス成分は架橋されている
が、上記の少なくとも1種の液体吸収性高分子成分は架
橋されていないところの半相互侵入高分子網目(sem
i−interpenetratingnetwork
s)を形成することができるものであって、上記の架橋
されていない液体吸収性高分子成分は、それが吸収でき
る液体に溶解され得るものである。
【0006】米国特許第4,649,064号の請求範
囲には、(a)耐水性とするのに十分な程度まで架橋さ
れるが、水性インクは速やかに吸収するところの親水性
の架橋性フィルム形成材料、及び(b)水性液状インク
中で架橋性着色剤及び樹脂を含有する組成物に架橋させ
ることのできる架橋剤、を含有するインク受容層が記載
されている。
【0007】WO96/18496には、架橋されたビ
ニルアミド(メタ)アクリル酸又はそれらのエステルの
ランダム共重合体、及び、陽イオン樹脂からなるインク
受容性層を包含してなる、耐水性を有する、インクジェ
ット式記録用のインク受容媒体が開示されている。
【0008】米国特許第5,532,064号には、架
橋されたゼラチンに一般に約1又は2重量%未満の低濃
度でアミドを混合させた混合物を含有するインク吸収層
が開示されている。
【0009】米国特許第4,701,837号は、主
に、水溶性ポリマー及び架橋剤を含有するインク受容層
を開示している。
【0010】“長期保持可能なインクジェット式記録媒
体”と題した米国特許第5,206,071号には、イ
ンクジェット式印刷に有用なフィルム媒体が開示されて
いる。このフィルム媒体は、透明、半透明又は不透明な
基板と、その基板の少なくとも1つの側に設けられた水
不溶性で吸水性のインク受容性マトリックスを包含し、
このマトリックスは、ヒドロゲルコンプレックス及び重
合された高分子量の第四級アンモニウム塩とを含有して
いる。
【0011】米国特許第5,474,843号及びWO
95/16561は、インク受容性被覆層を開示してお
り、この被覆層は、(a)インクジェット式印刷用イン
クと反応して水不溶性化合物を形成し、該インク中の染
料を固定する水溶性媒染剤、(b)吸水性固体状ポリマ
ー、及び、(c)該インク受容被覆層組成物の最上層の
該吸水性ポリマー中に分散した無孔性のポリマービー
ズ、とを含有し、上記の吸水性固体状ポリマー(b)
は、被覆用水溶液を該ポリマーにコートする前に、高温
で化学的に硬化し、室温において水に不溶にされてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、耐水性でありながら良好な吸水性、良好な染料固定
能及び基板に対する良好な接着性をもつインクジェット
式記録媒体用のインク受容性被覆層を提供することであ
る。
【0013】本発明の他の目的は、基板上に形成した被
覆層よりなる水不溶性インク受容性材料を提供すること
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゼラチ
ン及び水不溶性第四級陽イオンポリマーを含有し、それ
らが多官能性架橋剤によって架橋されてなる水不溶性イ
ンク受容性被覆を有するインク受容性材料が提供され
る。本発明によれば、更に、顔料を含有し、つや消しの
(matted)あるいはべとつきのないインクジェッ
ト式記録媒体が提供される。
【0015】本発明において、バインダーとして用いら
れるゼラチン及び水不溶性第四級陽イオンポリマーは、
多官能性架橋剤により架橋され、インクジェット式記録
媒体用の水不溶性インク受容性被覆を形成する。該イン
ク受容性被覆は又、つや消しのあるいはべとつきのない
インクジェット式記録媒体をつくるために顔料を含有し
てもよい。
【0016】このようにして形成されたインクジェット
式記録媒体用被覆は、その被覆層に耐水性、吸水性及び
基板に対する良好な接着能といった特性を付与する相互
侵入高分子網目(interpenetrating
Polymer network)(以下、しばしば、
IPNと称す)をもつことが特徴ということもできる。
【0017】良好な、湿潤下における基板への接着性、
吸水性及び耐水性といったバランスのとれた特性、及
び、均一な架橋密度を有するIPNを形成するために、
本発明のインク受容性被覆に含有されるバインダーとし
てのゼラチン、水不溶性第四級陽イオンポリマー及び多
官能性架橋剤は、以下に詳細に述べるようにして選択さ
れる。
【0018】本発明においてバインダーとして用いられ
るゼラチンは、水不溶性第四級陽イオンポリマーとの間
にIPNを形成できるように、多官能性架橋剤と反応し
得る反応性官能基を有するゼラチンでなければならな
い。このバインダーとしてのゼラチンは、インク受容性
被覆に良好な吸水性を付与する。また、ゼラチンの室温
でゲル化するという性質が、ゼラチンを、本発明の水不
溶性被覆を形成する際に用いるバインダーとして優れた
ものにしている。
【0019】また、ゼラチンとして、約100〜約30
0ブルーム数(Bloom number)及び3.0
〜55mPa.sの粘度を有するゼラチンを用いること
ができる。更に、ゼラチンは、酸処理された前駆体また
はアルカリ処理された前駆体に由来するゼラチンを用い
ることができる。
【0020】本発明の水不溶性インク受容性材料におい
て、インク受容性被覆層中のゼラチン含有率は、乾燥被
覆層の全重量に対して約30〜約90%であることが好
ましく、より好ましくは、約50〜約70重量%であ
る。
【0021】本発明において用いられる水不溶性第四級
陽イオンポリマーとは、24時間水に浸漬後も不溶であ
る第四級陽イオンポリマーとして定義される。このこと
が、米国特許第5,474,843号をはじめとして、
これまでの、水溶性第四級陽イオンポリマー又は媒染剤
が使用されている全ての特許技術との重要な差異であ
る。また、上記したように、本発明の水不溶性インク受
容性材料にバランスのとれた画像品質及び耐水性を付与
しているのは、ゼラチンのゲル化特性、第四級陽イオン
ポリマーの水不溶性、及び、架橋によるIPN構造であ
る。表1に、最も広く使用されている第四級陽イオンポ
リマーの水溶性を記載する。
【0022】
【表1】 *表1に挙げた本発明に用いるポリマー媒染剤及び他の
媒染剤の水溶性は、2gの乾燥したこれらの製品を98
gの水に加え、周囲条件(ambient condi
tions)において24時間攪拌することによって試
験した。シントラン(Syntran)HX31−44
及びシントランHX31−65は、水と有機溶媒との混
合溶媒中に35%が固体として残存した。ガフクアト
(Gafquat)は、水中に20%が固体として残存
した。エイジフロック(Agefloc)A−50HV
は、水中に5%が固体として残存した。フロックエイド
(FlocAid)19は、水中に28%が固体とし
て残存した。尚、これらの溶液は、肉厚のフィルムにキ
ャストし、乾燥した後、破砕又は切断によって顆粒状に
して試験に用いた。
【0023】本発明に用いる水不溶性第四級陽イオンポ
リマーは、約1,000〜10,000、好ましくは、
3,000〜6,000の平均分子量を有する。この水
不溶性第四級陽イオンポリマーは又、少なくとも1種の
疎水性分子成分を含有しているのが好ましい。この疎水
性分子成分は、上記ポリマーを水不溶性にするのに寄与
し、本発明の被覆に耐水性を与える。
【0024】また、本発明に用いる水不溶性第四級陽イ
オンポリマーは、少なくとも1種の水不溶性モノマーと
少なくとも1種の水溶性モノマーに由来する共重合体で
あることが好ましい。このように水不溶性第四級陽イオ
ンポリマーが、少なくとも1種の水不溶性モノマーと少
なくとも1種の水溶性モノマーに由来する場合には、水
不溶性第四級陽イオンポリマーを調製するために用いら
れる水不溶性モノマーは、アルキルメタクリレート及び
アルキルアクリレートよりなる群から選ばれるのが好ま
しい。同様に、水不溶性第四級陽イオンポリマーが、少
なくとも1種の水不溶性モノマー及び少なくとも1種の
水溶性モノマーに由来する場合には、その水不溶性第四
級陽イオンポリマーを調製するために用いられる水溶性
モノマーは、少なくとも1種の反応性官能性置換基を有
することが好ましく、その反応性官能性置換基は、水酸
基含有反応性官能性置換基、カルボキシル基含有反応性
官能性置換基及びアミン含有反応性官能性置換基よりな
る群から選ばれるのが好ましい。また、水不溶性第四級
陽イオンポリマーは、ポリマー1モルの酸性基数が25
及び水酸基数が8であることが好ましい。これらの反応
性官能性置換基は、水不溶性第四級陽イオンポリマーに
IPN形成に関与する機会を与える。また、上記水溶性
モノマーは、好ましくは、四級化されたジアルキルアミ
ノアルキルメタクリレート及びメチル基で四級化された
ジアルキルアミノアルキルアクリレートよりなる群から
選ばれる。本発明においては、水不溶性第四級陽イオン
ポリマーがトリメチルアンモニウムハロゲン官能基を有
することも好ましい。
【0025】乾燥した本発明の被覆中の水不溶性第四級
陽イオンポリマーの含有率は、乾燥した被覆の全重量に
対して約40%以下であることが好ましく、より好まし
くは、約20%〜約30%である。しかしながら、乾燥
した被覆中の水不溶性第四級陽イオンポリマーの含有率
を約0%近くの最小レベルまで減らすことは可能であ
る。
【0026】水不溶性第四級陽イオンポリマーは、以下
のようないくつかの方法でIPNの形成に関与する:
(1)水不溶性第四級陽イオンポリマーの反応性官能性
置換基と架橋剤との反応、及び、ゲル化中又はゲル化後
のゼラチンと水不溶性第四級陽イオンポリマーとの間に
あり得る反応;(2)ゼラチンとの分子同士のからみ合
い;及び(3)水不溶性第四級陽イオンポリマーは、上
で述べたように、1つ又は複数の疎水性部分を含有する
ことが好ましいが、この疎水性部分が、ポリマーバイン
ダーであるゼラチンに捕捉されて被覆に耐水性を付与す
る。
【0027】先行技術文献に記載されている従来のほと
んどの媒体は、以下のような理由により実質的には耐水
性を有さない。(1)媒体中のポリマーバインダーが、
十分な架橋密度を有していない;(2)媒体中の陽イオ
ン媒染剤が、架橋剤と反応でき且つ/又はIPN形成に
関与できる官能基を有していない;(3)媒体中の陽イ
オン媒染剤が、ポリマーバインダーによる網目構造にか
らまるだけの十分な分子量をもたない;及び、(4)媒
体中の陽イオン媒染剤が水溶性であり、得られる被覆に
耐水性を付与しない。
【0028】陽イオンポリマー媒染剤は、被覆に染料固
定能のみを付与し、一方、架橋による網目構造、及び、
バインダーと陽イオン媒染剤の疎水性特性は、被覆に耐
水性を付与する。したがって、染料固定能と耐水性との
組合わせが、耐水性インクジェット式記録媒体を製造す
るために必須である。しかしながら、市販されている第
四級陽イオンポリマー媒染剤のほとんどは水溶性であ
り、疎水性特性又は反応性官能基をもたない。このた
め、それらは架橋による網目構造の形成に関与できず、
被覆に耐水性を付与できない。一方、本発明における水
不溶性第四級ポリマの使用は被覆に耐水性を与える一方
で、一旦架橋網目に吸着されたインクを保持するために
もはたらく。
【0029】本発明の水不溶性インク受容性材料におい
て、多官能性架橋剤は、バインダーとしてのゼラチンを
水不溶性第四級陽イオンポリマーと架橋させ、IPN構
造を形成するために用いられる。架橋及びIPN形成
は、本発明のインク受容性被覆に耐水性及び、耐水性媒
体として用いるための重要な特性である、その上に被覆
が形成されているところの基板に対する湿潤下における
良好な接着性を与える。架橋剤は、インクジェット式記
録に適応する適切な程度の架橋(架橋密度)をつくりだ
す複数の官能基を有さねばならない。少なくとも3つの
官能基を有する多官能性架橋剤が好ましい。
【0030】多官能性架橋剤は、多官能性で架橋可能な
ポリマー、アジリジン、シメル(cymel)[メラミ
ン樹脂、サイテックインダストリーズ(Cytec I
ndustries)社製]、多官能性エポキシ分子及
び樹脂、ゼラチン硬化剤等より選ばれる群から選ばれる
ことが好ましい。
【0031】室温(約23〜25℃)又は室温よりわず
かに高い温度でポリマーと混合中に強力に反応する架橋
剤は、通常被覆用組成物のポットライフを短くするの
で、このような架橋剤を用いてのコーティング工程を制
御することは難しい。又、ポリマー内の官能基が混合中
にそのような架橋剤と相互作用するために、最終的に得
られた被覆の湿潤下での基板への接着性は一般的にあま
り良好ではない。
【0032】本発明に到達する際に、本発明の発明者ら
は、約100℃以上の比較的高温で反応性のある多官能
性架橋剤の使用が、インクジェット式記録に適応した優
れた架橋製品をもたらすこと発見した。少なくとも3つ
の官能基を有する好ましい高温反応性多官能性架橋剤
は、複数のエポキシ官能基を有する分子、ゼラチン硬化
剤、シメル及び他のメラミン樹脂である。このようにし
て、この架橋システムが、被覆用組成物に良好なポット
ライフを与え、貯蔵後のコーティング工程を可能にし、
結果として、湿潤下における基板に対して良好な接着性
を有する乾燥したインク受容層を形成させる。
【0033】本発明の水不溶性インク受容性材料におい
て、乾燥した被覆中の多官能性架橋剤の含有率は、用い
る架橋剤及び被覆システムに応じて、約0.05〜約1
0%の範囲にあることが好ましく、更に好ましくは、約
0.1〜約5%の範囲である。
【0034】本発明のインク受容性被覆は又、約0.5
〜30重量%(被覆中の全固体重量に対して)の顔料粒
子を含有でき、べとつきの問題を有さない光沢のある媒
体又はつや消しの媒体を得る。しかしながら、約15〜
25重量%(被覆中の全固体重量に対して)の無機顔料
は、つや消しの媒体を調製するために好ましいと考えら
れており、約0.5〜1重量%(被覆中の全固体重量に
対して)の有機顔料は、べとつきのない光沢のある媒体
を製造するために好ましい。本発明の媒体を調製する際
に用いられる顔料は、有機顔料及び無機顔料から選ばれ
る。シリカのような無機顔料は、1〜10ミクロンの平
均粒径(agglomerate size)を有す。
好ましい有機顔料の例としては、ポリ−(メチルメタク
リレート)(PMMA)ビーズ及び直径1〜10ミクロ
ンのフッ素処理されたポリマービーズが挙げられる。
【0035】本発明の好ましい態様において、インク受
容性被覆は調製され基板上にコートされてインクジェッ
ト式記録媒体を形成する。適切な基板としては、ポリエ
ステル、ポリ(スルフォン)、ポリ(塩化ビニル)、ポ
リ(ビニルアセテート)、ポリカーボネート、ポリ(メ
チルメタクリレート)、セルロースエステル、ポリ(エ
チレン)コート紙、クレーコート紙(clay coa
ted paper)、ポリエステル白色フィルム等の
熱可塑性ポリマーが挙げられる。ポリ(エチレン)テレ
フタレートフィルムは、特に好ましい基板である。
【0036】コーティングは、ローラーコーティング、
押し出しコーティング、ワイヤーバーコーティング(w
ire−bar coating)、ディップコーティ
ング、ロッドコーティング、ドクターコーティング又は
グラビアコーティングを含む好適な手段のいずれを用い
てもかまわない。このような技術はこの分野において公
知のものである。
【0037】以下に実施例及び比較例により本発明を具
体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するも
のではない。
【0038】実施例1組成 重量部 ゼラチン1) 8.0 シントランHX31−65 12.0 ヘロキシモディファイヤ482) 1.2 水 78.8 1:カインド&ノックゼラチン(Kind&Knox
Gelatin)、タイプ7838 2:エポキシ基含有架橋剤、シェル化学(Shell
Chemica)社製 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシントランHX31
−65及びヘロキシモディファイヤ(HeloxyMo
difier)48を加えることによって調製した。得
られた組成物は、メイヤー棒(Meyer rod)で
デュポン7ミル534白色フィルム上にコートし、15
0℃のオーブンで3分間乾燥させた。
【0039】実施例2組成 重量部 ゼラチン 11.4 シントランHX31−65 11.4 CR−5L1) 1.1 水 76.1 1:多官能性脂肪族エポキシド、エスプリット ケミカ
ル社(EspritChemical Compan
y)製 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシントランHX31
−65及びCR−5Lを加えることによって調製した。
得られた組成物は、メイヤー棒でデュポン7ミル534
白色フィルム上にコートし、150℃のオーブンで3分
間乾燥させた。
【0040】実施例3組成 重量部 ゼラチン 11.0 シントランHX31−65 13.0 ヘロキシモディファイヤ48 0.2 水 75.8 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシントランHX31
−65及びヘロキシモディファイヤ48を加えることに
よって調製した。得られた組成物は、メイヤー棒でデュ
ポン7ミル534白色フィルム上にコートし、150℃
のオーブンで3分間乾燥させた。
【0041】実施例4組成 重量部 ゼラチン 12.32 シントランHX31−65 15.06 シメル3251) 0.09 水 72.6 1:メラミン樹脂、サイテック インダストリーズ(C
ytec Industries)社製 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシントランHX31
−65及びシメル325を加えることによって調製し
た。得られた組成物は、メイヤー棒でデュポン7ミル5
34白色フィルム上にコートし、150℃のオーブンで
3分間乾燥させた。
【0042】実施例5組成 重量部 ゼラチン 9.3 シントランHX31−65 11.3 ヘロキシモディファイヤ48 0.4 FK−3101) 3.6 水 75.4 1:沈殿シリカ、デグッサ コーポレーション(Deg
ussa Corp.)製 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシントランHX31
−65、ヘロキシモディファイヤ48及び15重量%の
顔料(FK−310)ストック溶液を加えることによっ
て調製した。得られた組成物は、メイヤー棒でデュポン
7ミル534白色フィルム上にコートし、150℃のオ
ーブンで3分間乾燥させた。
【0043】実施例6組成 重量部 ゼラチン 11.0 シントランHX31−65 13.0 水 75.8 1:ゼラチン凝固剤、H.W.サンズ コーポレーショ
ン(H.W.Sands Corporation)製 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシントランHX31
−65及びOB1207Eを加えることによって調製し
た。得られた組成物は、メイヤー棒でデュポン7ミル5
34白色フィルム上にコートし、150℃のオーブンで
3分間乾燥させた。
【0044】比較例1組成 重量部 ゼラチン 11.0 シントランHX31−65 13.0 水 76.0 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシントランHX31
−65を加えることによって調製した。得られた組成物
は、メイヤー棒でデュポン7ミル534白色フィルム上
にコートし、150℃のオーブンで3分間乾燥させた。
【0045】比較例2組成 重量部 ゼラチン 11.0 ヘロキシモディファイヤ48 0.2 水 88.8 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にヘロキシモディファ
イヤ48を加えることによって調製した。得られた組成
物は、メイヤー棒でデュポン7ミル534白色フィルム
上にコートし、150℃のオーブンで3分間乾燥させ
た。
【0046】比較例3組成 重量部 ゼラチン 11.0 シメル325 0.05 水 88.9 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、得られたゼラチン水溶液にシメル325を加え
ることによって調製した。得られた組成物は、メイヤー
棒でデュポン7ミル534白色フィルム上にコートし、
150℃のオーブンで3分間乾燥させた。
【0047】比較例4組成 重量部 ゼラチン 11.0 ヘロキシモディファイヤ48 0.2 ガフクアト755 22.8 水 66.1 この被覆組成物は、ゼラチンを約60〜70℃の温水に
溶かし、ガフクアト755及びヘロキシモディファイヤ
48をゼラチン水溶液に加えることによって調製した。
得られた組成物は、メイヤー棒でデュポン7ミル534
白色フィルム上にコートし、150℃のオーブンで3分
間乾燥させた。
【0048】比較例5組成 重量部 ゼラチン 11.0 ヘロキシモディファイヤ48 0.15 セルクアトH100 29.4 水 59.4 この被覆組成物は、11.0部のゼラチンを約60〜7
0℃の温水に溶かし、29.4部の2%セルクアト(C
elquat)H100及び0.15部のヘロキシモデ
ィファイヤ48をゼラチン水溶液に加えることによって
調製した。得られた組成物は、メイヤー棒でデュポン7
ミル534白色フィルム上にコートし、150℃のオー
ブンで3分間乾燥させた。
【0049】ゼラチンと水不溶性第四級陽イオンポリマ
ーとの架橋生成物を含有する本発明の特徴あるインク受
容性被覆は、良好な耐水性及び染料固定能を有する。本
発明の全実施例の湿潤下における基板への接着性は、ス
コエラー(Schoeller)紙などのポリエチレン
コート紙、クレーコート紙、及びICI製水性塗料(I
CI aqueous)で前処理された透明白色ポリエ
ステルフィルムなどの透明で白いポリエステルフィル
ム、等の多くの基板に対して良好である(ただし基板の
例はこれらに限定されない)。硬化した被覆は、良好な
画像品質を維持しながら、水で200回以上こする(r
ub)ことにも耐えられる。実施例5を除くその他の実
施例で調製された本発明のインク受容性被覆は又、一般
的に非常に光沢があった。印刷画像は、数週間水に浸漬
した後でも損われなかった。また、画像は、水中でも鮮
明なままであった。
【0050】架橋剤を含まない被覆(比較例1)又は第
四級陽イオンポリマーを含まない被覆(比較例2及び
3)、及び、架橋されたゼラチン及び水溶性の第四級陽
イオンポリマーを含有する被覆(比較例4及び5)は、
耐水性が弱く染料固定能も小さい。上述したように、本
発明の特徴あるインク受容性被覆の耐水性及び染料固定
能は、架橋網目と水不溶性第四級陽イオンポリマーの疎
水性とによって与えられる。一方の寄与が不足すると、
被覆の耐水性及び染料固定能は有意に減少する。例え
ば、比較例1で調製された媒体では、被覆は、たとえ染
料が被覆中に固定されていたとしても、こすったり汚さ
れたりすると基板から剥離した。同様に、比較例2〜5
で調製された媒体では、比較例1よりも良好な基板に対
する被覆の接着性及び湿潤下における基板に対する強い
接着性は得られたが、被覆上の画像の大部分は、表2
(a)及び2(b)に示すように、水と接触したときに
洗い流されてしまった。
【0051】
【表2(a)】 *上記退色度は、印刷画像(HP870CXi インク
ジェット式プリンターにより印刷)を24時間水に浸漬
させた後に測定して得られた値。
【0052】
【表2(b)】 *上記退色度は、印刷画像(キャノン4300インクジ
ェット式プリンターにより印刷)を24時間水に浸漬さ
せた後に測定して得られた値。
【0053】表2(a)及び2(b)に示した結果に関
して、以下のことが特に注目される。表2(a)及び2
(b)に示した実施例及び比較例の組成物は、デュポン
7ミル534白色フィルム上に40号のメイヤー棒でコ
ートして150℃のオーブンで3分間乾燥させた。得ら
れたフィルムはキャノン4300及びHP870Cxi
で印刷された。印刷されたサンプルは、周囲温度(約2
2℃)で24時間水に浸漬させた。浸漬前後の印刷画像
の光学密度は、マクベストランスミッションデンシトメ
ータ(Macbeth Transmission d
ensitometer)RD−933で測定した。上
記の表に示した“退色度(%)”は、式[(ODo−O
D)/ODo]・(100)によって得られる%として
定義され、ODoは水に浸漬前の画像の光学密度であ
り、ODは24時間水に浸漬後の画像の光学密度であ
る。負の記号のついた結果は、インクドットの広がりに
よるものであり、インクドットの広がりはあったが退色
のないことを示すものである。
【0054】表2(a)及び2(b)に示すように、本
発明の実施例で得られた媒体は、全比較例よりも優れた
染料固定能を示している。HP870Cxiによる印刷
物(表2(a))では、本発明の耐水性媒体は、ほとん
ど全ての染料において退色がないが、比較例2〜5で
は、シアン以外は80%までの退色がある。比較例1で
得られた媒体は退色を示さないが、湿潤下における基板
に対する接着性が悪い。水に触れて水でにじむとき、被
覆はべとつくようになり、基板から剥離した。キャノン
4300による印刷物(表2(b))においても、本発
明の耐水性媒体は退色がないが、ほとんどすべての比較
例において、実質的な退色、特に黄色及び黒の退色がみ
られた。
【0055】したがって、表2(a)及び2(b)に示
したテスト結果は、水溶性陽イオンポリマーと比較する
と、染料固定において水不溶性第四級陽イオンポリマー
が有意に有用であることを示している。又、染料固定に
おける架橋されたIPN構造の重要性も示している。
【0056】
【表3(a)】
【0057】
【表3(b)】
【0058】
【表4】
【0059】表3(a)、3(b)及び4に示された比
較テストの結果に関して、以下のことが注目される。
【0060】表3(a)、3(b)及び4に示した実施
例における組成物は、40号のメイヤー棒でデュポン7
ミル534白色フィルム上にコートして150℃のオー
ブンで3分間乾燥させ、異なるプリンターで印刷し、ア
トラスサンチェックスUVチャンバー(ATLAS S
unChex UV chamber)内で一定時間U
V光線に露光させた。実施例3では、組成物をデュポン
4ミル534フィルム上にもコートした。UV光線に露
光前及び露光後のシーラブ(CIELAB)法によるL
、a、b数を測定し、光退色性を定量的に示すデ
ルタEは、下記式に従って計算した。 デルタE=[(ΔL+(Δa+(Δb
1/2
【0061】本発明の媒体に印刷された画像の光退色性
は、市販されている製品の殆んどと比較して良好であ
る。色調範囲は色濃度(color density
or richness)を定義するために用いられ、
下記式から計算される。 色調範囲=(4/3)π((L −L )(a
最大−a 最小)(b 最大−b 最小)/10
【0062】表3(a)、3(b)及び4に示した結果
から、本発明の耐水性媒体は、市販されている大部分の
プリンターで良好な印刷の質及びUV光線耐性をもって
印刷できることがわかる。本発明の媒体と対照媒体との
間で光退色性及び色調範囲に有意な差はなかった。本発
明は、上述した特定の具体例としての態様に限定される
ものではない。当業者が、本発明の請求範囲又は開示の
範囲からはずれることなくここに開示した本発明の態様
に種々の可能な改変及び変更を加えることができる。し
たがって、本発明は、上記の実施態様に不当に限定され
るものではなく、請求の範囲及びそれとの均等によって
のみ限定されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニュエン カーン アメリカ合衆国、ロード アイランド 02893、ウエスト ウォーウイック、メイ ン ストリート アパートメント 21050、 (72)発明者 スティーブン ジェイ. サージェント アメリカ合衆国、ロード アイランド 02893、ウエスト ウォーウイック、リジ ェンド ウエイ 2

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその1つの表面が水不溶性イ
    ンク受容性被覆でコートされている基板を包含し、該被
    覆が、ゼラチン、水不溶性第四級陽イオンポリマー及び
    多官能性架橋剤を含有してなることを特徴とする水不溶
    性インク受容性材料。
  2. 【請求項2】 該水不溶性インク受容性被覆が、被覆中
    の固形分の全重量に対して0.5〜1重量%の顔料を更
    に含有することを特徴とする請求項1に記載の水不溶性
    インク受容性材料。
  3. 【請求項3】 該ゼラチンが、約100〜約300のブ
    ルーム数及び3〜55mPa.sの粘度を有するゼラチ
    ンであることを特徴とする請求項1に記載の水不溶性イ
    ンク受容性材料。
  4. 【請求項4】 該ゼラチンが、酸処理された前駆体に由
    来するゼラチンであることを特徴とする請求項1に記載
    の水不溶性インク受容性材料。
  5. 【請求項5】 該ゼラチンが、アルカリ処理された前駆
    体に由来するゼラチンであることを特徴とする請求項1
    に記載の水不溶性インク受容性材料。
  6. 【請求項6】 該水不溶性第四級陽イオンポリマーが、
    少なくとも1つの疎水性分子成分を含有することを特徴
    とする請求項1に記載の水不溶性インク受容性材料。
  7. 【請求項7】 該水不溶性第四級陽イオンポリマーが、
    少なくとも1種の水不溶性モノマーと少なくとも1種の
    水溶性モノマーとに由来する共重合体であることを特徴
    とする請求項1に記載の水不溶性インク受容性材料。
  8. 【請求項8】 該水溶性モノマーが、少なくとも1種の
    反応性官能性置換基を有することを特徴とする請求項7
    に記載の水不溶性第四級陽イオンポリマー。
  9. 【請求項9】 該水溶性モノマーが、水酸基含有反応性
    官能性置換基、カルボキシル基含有反応性官能性置換基
    及びアミン含有反応性官能性置換基よりなる群から選ば
    れる少なくとも1種の反応性官能性置換基を有すること
    を特徴とする請求項7に記載の水不溶性第四級陽イオン
    ポリマー。
  10. 【請求項10】 該水溶性モノマーが、四級化されたジ
    アルキルアミノアルキルメタクリレート及びメチル基で
    四級化されたジアルキルアミノアルキルアクリレートよ
    りなる群から選ばれることを特徴とする請求項7に記載
    の水不溶性第四級陽イオンポリマー。
  11. 【請求項11】 該水不溶性モノマーが、アルキルメタ
    クリレート及びアルキルアクリレートよりなる群から選
    ばれることを特徴とする請求項7に記載の水不溶性第四
    級陽イオンポリマー。
  12. 【請求項12】 該水不溶性第四級陽イオンポリマー
    が、1,000〜10,000の平均分子量を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の水不溶性インク受容性
    材料。
  13. 【請求項13】 該多官能性架橋剤が、エポキシ、アジ
    リジン、シメル及びその他のメラミン樹脂、ゼラチン硬
    化剤、及び、多官能性架橋性ポリマーよりなる群から選
    ばれることを特徴とする請求項1に記載の水不溶性イン
    ク受容性材料。
  14. 【請求項14】 乾燥した被覆中の該ゼラチンの含有量
    が、乾燥被覆中の固形分の全重量に対して約30〜90
    重量%であることを特徴とする請求項1に記載の水不溶
    性インク受容性材料。
  15. 【請求項15】 乾燥した被覆中の該水不溶性第四級陽
    イオンポリマーの含有量が、乾燥被覆中の固形分の全重
    量に対して約40%以下であることを特徴とする請求項
    1に記載の水不溶性インク受容性材料。
  16. 【請求項16】 乾燥した被覆中の該多官能性架橋剤の
    含有量が、該被覆中の固形分の全重量に対して約0.0
    5〜約10重量%であることを特徴とする請求項1に記
    載の水不溶性インク受容性材料。
  17. 【請求項17】 少なくともその1つの表面が水不溶性
    インク受容性被覆でコートされている基板を包含し、該
    被覆が、ゼラチン、水不溶性第四級陽イオンポリマー及
    び多官能性架橋剤を含有してなることを特徴とするつや
    消しの水不溶性インク受容性材料。
  18. 【請求項18】 該水不溶性インク受容性被覆が、被覆
    中の固形分の全重量に対して0.5〜25重量%の顔料
    を更に含有することを特徴とする請求項17に記載のつ
    や消しの水不溶性インク受容性材料。
  19. 【請求項19】 インクジェット式記録媒体用の水不溶
    性インク受容性被覆の製造方法であって、ゼラチン及び
    水不溶性第四級陽イオンポリマーを含有する組成物を、
    多官能性架橋剤を用いて架橋処理に付して水不溶性イン
    ク受容性被覆を形成することを特徴とする水不溶性イン
    ク受容性被覆の製造方法。
  20. 【請求項20】 該組成物が、顔料を更に含有すること
    を特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 該ゼラチン及び該水不溶性第四級陽イ
    オンポリマーを含有する該組成物を、該多官能性架橋剤
    を用いて100℃以上の温度で架橋処理に付すことを特
    徴とする請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】 該顔料を更に含有する該組成物を、該
    多官能性架橋剤を用いて100℃以上の温度で架橋処理
    に付すことを特徴とする請求項20に記載の方法。
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