JP2005517064A - 連鎖延長熱可塑性グアニニウムポリマーを調製するためのプロセス - Google Patents

連鎖延長熱可塑性グアニニウムポリマーを調製するためのプロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2005517064A
JP2005517064A JP2003566076A JP2003566076A JP2005517064A JP 2005517064 A JP2005517064 A JP 2005517064A JP 2003566076 A JP2003566076 A JP 2003566076A JP 2003566076 A JP2003566076 A JP 2003566076A JP 2005517064 A JP2005517064 A JP 2005517064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
chain
water
ink
thermoplastic polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003566076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005517064A5 (ja
Inventor
アンナブル,トム
ホール,デニス
イーツ,スティーブン・ジョージ
Original Assignee
アベシア・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アベシア・リミテッド filed Critical アベシア・リミテッド
Publication of JP2005517064A publication Critical patent/JP2005517064A/ja
Publication of JP2005517064A5 publication Critical patent/JP2005517064A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/0011Pre-treatment or treatment during printing of the recording material, e.g. heating, irradiating
    • B41M5/0017Application of ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, on the substrate prior to printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5245Macromolecular coatings characterised by the use of polymers containing cationic or anionic groups, e.g. mordants
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/0027After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using protective coatings or layers by lamination or by fusion of the coatings or layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(i)1つ以上のグアニジニウムもしくはビグアニジニウム単位を含み、少なくとも1つの反応性末端基を有するプレポリマー;および(ii)(i)における前記反応性末端基(単数もしくは複数)と反応できる少なくとも2つの基を有する連鎖延長剤を反応させることを含む、連鎖延長熱可塑性ポリマーを形成するためのプロセス。ポリマーを、インクジェット印刷により調製される印刷部のハイライター汚れを減少させるために固着剤として用いてもよい。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ポリマーの調製のためのプロセス、本プロセスにより製造されるポリマー、インクジェット印刷方法、記録シート、記録シートの調製における使用に適する組成物、カートリッジおよびインクジェットプリンターにおける使用に適する液体セットに関する。
インクジェットプリンター(IJP)は、ノズルを基材と接触させることなく、インクの液滴が細目ノズルを通して基材、例えば、紙に、噴出される非衝撃印刷技術である。IJPに用いられる組成物は、良好な射出性(すなわち、インクジェットプリンターに用いられる細目ノズルをブロックする傾向が低いこと)を有するべきである。
IJPにより調製される像は、望ましくは多くの要件を満足させるものである。例えば、それらは、鮮鋭で毛羽立たないものでなければならず、また高耐水堅牢度、耐光堅牢度、耐湿堅牢度および光学濃度を示すべきである。さらに、像を印刷された記録シートは、印刷されたシートが直後に像を汚さないように、素早く乾燥することが好まれる。シートは、好ましくは顔料系インクで印刷されたときですら有意に亀裂せず、また誤って着色された像が生じるなどのインクのシェードもしくは色相に著しく影響を及ぼすべきではない。
ますます今日は、文書の特定の部分、例えば、重要な文章に注意を引きつけるために、ハイライターペンが用いられている。通常、明度のある着色の、あるいは蛍光インクを含むペンは、目立たせたい文書の箇所に読者により引かれる。インクジェット印刷により調製される多くの文書に関する問題は、ハイライターが文書の重要な部分を見苦しくあるいは判読できなくすらして、本文を汚し得ることである。かくて、ハイライターが印刷された本文を汚す程度を減少させ、同時に印刷が良質であり、汗など汚れの他の源に対して高耐久性(すなわち、堅牢度)を有することを保証する必要性も存在する。
米国特許第5,849,311号は、ポリヘキサメチレンビグアニドおよびN,N-ビスメチレンジグリシジルアニリンの反応から得られる接触キリング非浸出抗微生物材料を記載している。それらの材料は、高架橋熱硬化性ポリマーである。
我々は、インクジェット印刷を固着させ、そのような印刷が目立たせたときに汚れる傾向を減少させるために用い得るいくつかの熱可塑性ポリマーを考案した。
本発明によれば、(i)1つ以上のグアニジニウムもしくはビグアニジニウム単位を含み、少なくとも1つの反応性末端基を有するプレポリマー;および(ii)(i)における前記反応性末端基(単数もしくは複数)と反応できる少なくとも2つの基を有する連鎖延長剤を反応させることを含む、連鎖延長熱可塑性ポリマーを形成するためのプロセスが提供される。
反応は、好ましくは0〜110℃、より好ましくは10〜105℃、特に15〜102℃の温度で実施される。
反応時間は、温度、溶媒、(i)および(ii)の濃度、pHならびにプレポリマーに対する連鎖延長剤の反応性などの要因により、変化するであろう。しかし、5分〜5時間の反応時間が典型的である。
プレポリマー(i)対連鎖延長剤(ii)比を、連鎖延長剤上の反応性基に対するプレポリマー上の求核性基のモル比により定めてもよい。好ましくは、この比は、2:1〜0.5:1、より好ましくは1.5:1〜0.5:1、特に0.95:1〜0.6:1の範囲内にある。
好ましくは、反応は、溶媒、特に水、水と有機溶媒との混合物もしくは無水の有機溶媒の存在下で実施される。
液状媒体が水と有機溶媒との混合物を含むとき、水対有機溶媒の重量比は、好ましくは99:1〜1:99、より好ましくは99:1〜50:50、特に95:5〜80:20である。
有機溶媒は、水溶性有機溶媒もしくはそのような溶媒の混合物であることが好ましい。好ましい水溶性有機溶媒には、C1-6-アルカノール類、好ましくはメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール、n-ペンタノール、シクロペンタノールおよびシクロヘキサノール;線状アミド類、好ましくはジメチルホルムアミドもしくはジメチルアセトアミドが含まれる。溶媒が無水の(すなわち、重量で1%未満の水)有機溶媒を含むとき、溶媒は、好ましくは30℃〜200℃、より好ましくは40℃〜150℃、特に50〜125℃の沸点を有する。
溶媒が水であることが、特に好ましい。
本発明のプロセスにおいて、プレポリマーは、連鎖延長剤との反応に先立って溶媒中に分散、あるいはより好ましくは溶解されることが好ましい。
好ましくは、プレポリマーは、式(1)の化合物の塩を含む:
Figure 2005517064
式中、各Rは、独立してC2-18-ヒドロカルビル基であり;
mは、1もしくは2であり;
nは、1〜100であり;そして
Zは、求核性基である。
mが1のとき、式(1)における反復単位は、グアニジニウム基を含み、mが2のとき、式(1)における反復単位は、ビグアニジニウム基を含む。
連鎖延長熱可塑性ポリマーの合成の間、インクジェット印刷の性能を低下させる望ましくないゲル生成の危険がある。ゲル生成を避けるために、プレポリマーが低レベルの枝分れ、好ましくは<20%、より好ましくは<15%、特に10%未満、を有することが望ましい。さらに、本発明の第一側面において、望ましくないゲル生成の危険は、塩の形のプレポリマー(例、式(1)、(2)および(3)の化合物)により減少させることができるが、それはグアニジニウムおよびビグアニジニウム基が遊離グアニジンおよびビグアニド基よりも連鎖延長剤に対して有意に反応性が低いからである。かくて、ゲル化は、グアニジンもしくはビグアニドプレポリマーが塩の形であり、末端アミノ基はいずれも塩の形でない(すなわち、無NH2)ことを確実にすることにより避けられる。
好ましくは、Rで表されるヒドロカルビル基は、C3-18-アルキレン(より好ましくはC4-16-アルキレン、特にC6-12-アルキレン、より特別にはC6-アルキレン);C3-12-アリーレン、より好ましくはC6-10-アリーレン、特にフェニレンもしくはナフチレン;C7-12-アラキレン(より好ましくはC7-11-アリーレン、特にベンジレンもしくはキシリレン);あるいはこれらの組合せである。
Rで表されるヒドロカルビル基がアルキレン基を含むとき、それは好ましくは直鎖もしくは枝分れ鎖である。
Rで表されるヒドロカルビル基は、場合によっては1つ以上のヘテロ原子もしくは基を介在させており、場合によっては1つ以上の水素以外の置換基を担持する。好ましい介在原子および基は、-O-、-S-、-NH-、-C(=O)-およびフェニレンである。場合によって有してもよい好ましい置換基は、ヒドロキシ;C1-4-アルコキシ;ハロ、特にクロロもしくはブロモ;ニトロ;アミノ;置換アミノ;ならびに酸基、特にカルボキシ、スルホおよびホスファトである。
式(1)のプレポリマーは、単一の化合物でも、変化するn値を有する化合物の混合物でもよい。典型的に、式(1)のプレポリマーの製造は、平均値あたりで種々のn値を有する化合物の統計的な混合物を生じる。
式(1)のプレポリマーは、mが1である化合物とmが2である化合物との混合物でもよい。しかし、好ましくは、プレポリマーは、優勢的にはmが1もしくは2である式(1)の化合物を含む。プレポリマーが優勢的にはmが1である式(1)の化合物を含むことが、特に好ましい。
前記好適態様から、プレポリマーは、好ましくは式(2)の化合物の塩である:
Figure 2005517064
式中、nは、1〜100であり;そして
Zは、求核基である。
別の好ましい態様において、プレポリマーは、式(3)の化合物の塩である:
Figure 2005517064
式中、nは、1〜100であり;そして
Zは、求核基である。
式(1)、(2)および(3)において、nは、好ましくは2〜40、より好ましくは5〜20である。
前記の事柄から、「プレポリマー」という語は、この種がポリマーであり得ないと暗示してはおらず、むしろそれが最終連鎖延長熱可塑性ポリマーへの前駆体であると意味していることが理解されよう。
プレポリマーは、好ましくは水溶性塩の形をとる。特に好ましい塩類は、塩酸塩、アセテート、プロピオネート、スルフェート、ホスフェート、ニトレートおよびこれらの混合物類である。
式(1)、(2)および(3)において、Zは、好ましくはチオール、ヒドロキシ、あるいはより好ましくはアミノ基(塩の形のアミノ基を含む)である。
連鎖延長剤は、好ましくはC3-18-ヒドロカルビル鎖および(i)における反応性基と反応できる2つの基を含む。
好ましいC3-18-ヒドロカルビル基は、Rについて先に定義されるものである。もちろん、RにおけるC3-18-ヒドロカルビル基は、連鎖延長剤におけるC3-18-ヒドロカルビル基と同じでも異なってもよい。かくて、(i)における反応性基(単数もしくは複数)と反応できる基は、イソシアネート(例えば、連鎖延長剤は、イソホロンジイソシアネート、トルエンジイソシアネートもしくはヘキシレンジイソシアネートであり得る);エポキシド(例えば、連鎖延長剤は、テトラエチレングリコールジエポキシド、ポリエチレングリコールジエポキシド、ポリプロピレングリコールジエポキシドもしくはビスフェノールAジエポキシドであり得る);ハライド(例えば、連鎖延長剤は、ジブロモヘキサンもしくはキシリレンジクロライドであり得る);および(メタ)アクリレート(例えば、連鎖延長剤は、ジプロピレングリコールジアクリレートもしくはトリエチレングリコールジアクリレートであり得る)である。
かくて、好ましい実施態様において、反応性末端基はアミノ基であり、(i)における反応性基と反応できる少なくとも2つの基は、イソシアネートおよびエポキシドから選ばれる。
前記好適態様によれば、本発明の第一側面の特に好ましい実施態様は、
(i)塩の形の式(1)のプレポリマー:
Figure 2005517064
式中、各Rは、独立してC2-18-ヒドロカルビル基であり;
mは、1もしくは2であり;
nは、1〜100であり;そして
Zは、少なくとも50%のアミン基を含む求核性基である;および
(ii)Zと反応できるイソシアネート、エポキシド、ハライドおよび(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも2つの基を有する連鎖延長剤を、溶媒の存在下で反応させることを含む、連鎖延長熱可塑性ポリマーを形成するためのプロセスである。
本発明の第二側面によれば、本発明の第一側面によるプロセスにより得られる、もしくは得ることのできる連鎖延長熱可塑性ポリマーが提供される。
好ましくは、連鎖延長熱可塑性ポリマーは、500ppm未満のハライド、より好ましくは500ppm未満のクロライド(“ppm”は、ポリマーの全重量に対する100万分の1重量部を意味する)を含む。
当業界でよく理解されているように(例、Collins Concise Dictionary and Thesaurusを参照)、熱可塑性ポリマーは、加熱されると軟化し、特性に感知できるほどの変化なしで冷却によって再硬化する。これらは、1回の熱適用後永久に硬化する熱硬化性ポリマーと対照させられる。
連鎖延長熱可塑性ポリマーは、ゲル透過クロマトグラフィーにより測定したとき、好ましくは1000よりも大きい数平均分子量(Mn)を有する。これらのMnは、インクジェット印刷の固着剤として特に良好な特性を有する連鎖延長熱可塑性ポリマーを導く。ゲル透過クロマトグラフィーによるMnの測定は、当業者に周知であり、例えば、既知の分子量のポリスチレンもしくはポリメチルメタクリレートなどの標準的ポリマーと結合して実施してもよい。
本発明の第三側面によれば、
(a)インクをインクジェットプリンターにより局部的に基材に適用して前記基材上に像を形成し;そして
(b)前記基材に、本発明の第二側面による連鎖延長熱可塑性ポリマー、液状媒体および場合によってはバインダーを含む固着組成物を適用する、工程(a)および(b)を、いずれの順序でも、あるいは同時に含む、インクジェット印刷プロセスが提供される。
本プロセスの工程(a)に用いられるインクは、好ましくは液状媒体および着色剤を含む。好ましい液状媒体には、水、水と有機溶媒との混合物および無水の有機溶媒が含まれる。
媒体が水と有機溶媒との混合物を含むとき、水対有機溶媒の重量比は、好ましくは99:1〜1:99、より好ましくは99:1〜50:50、特に95:5〜80:20である。
水と有機溶媒との混合物に存在する有機溶媒は、水溶性有機溶媒もしくはそのような溶媒の混合物であることが好ましい。好ましい水溶性有機溶媒は、本発明の第一側面に記載されるようなものである。
液状媒体が無水の(すなわち、重量で1%未満の水)有機溶媒を含むとき、溶媒は、好ましくは30℃〜200℃、より好ましくは40℃〜150℃、特に50℃〜125℃の沸点を有する。有機溶媒は、水非混和性、水溶性もしくはそのような溶媒の混合物でもよい。好ましい水溶性有機溶媒は、前述の水溶性有機溶媒およびこれらの混合物類のいずれかである。好ましい水非混和性溶媒には、例えば、脂肪族炭化水素類;エステル類、好ましくはエチルアセテート;塩素化炭化水素類、好ましくはCH2Cl2;およびエーテル類、好ましくはジエチルエーテル;ならびにこれらの混合物類が含まれる。
液状媒体が水非混和性有機溶媒を含むとき、好ましくは極性溶媒が含まれるが、それはこれが液状媒体における染料の溶解度を高めるからである。極性溶媒の例には、C1-4-アルコール類が含まれる。好適態様によれば、液状媒体が無水の有機溶媒である場合、それがケトン(特にメチルエチルケトン)および/またはアルコール(特にC1-4-アルカノール、より特別にはエタノールもしくはプロパノール)を含むことが特に好ましい。
無水の有機溶媒は、単一の有機溶媒でも2つ以上の有機溶媒の混合物でもよい。媒体が無水の有機溶媒であるとき、それが2〜5の異なる有機溶媒の混合物であることが好ましい。これは、インクの乾燥特性および貯蔵安定性に対して良好な制御を与える媒体が選ばれることを可能せしめる。
無水の有機溶媒を含む液状媒体は、速乾時間が要求されるとき、特に疎水性で非吸収性の基材、例えば、プラスチック、金属およびガラスに印刷するとき、特に有用である。
インクジェット印刷に好適な着色剤をいずれもインクに用いてもよい。好ましい着色剤は、有機(カーボンブラックを含む)でも無機でもよい顔料、分散染料および水溶性染料、より好ましくは水溶性アゾ染料である。
着色剤は、好ましくは水溶性/分散性を与える、あるいは助けるために、1つ以上の基を有する。そのような基の例には、-COOH、-SO3H、-PO3H2、モルホリニルおよびピペラジニルならびにこれらの塩類である。
着色剤が顔料のとき、インクは、好ましくはインク中の顔料の安定した分散を与えるために好適な分散剤も含む。好ましくは、インクに用いられる顔料の粒度は、1μm未満である。
インクは、単一の着色剤を含んでも、あるいは2つ以上の着色剤の混合物を含んでもよい。本発明の第三側面に用いられるインクに用いてもよい顔料の例には、米国特許第5,085,698号、7欄36行から8欄48行、および米国特許第5,846,307号、3欄21〜52行に記載されるものが含まれ、その内容は参照によって本明細書に取り込まれる。さらに、Cabot Corporationに所属する特許に記載されるものなど官能化顔料も用いてもよい。
本発明の第三側面のプロセスに用いられるインクに用いてもよい染料の例は、Avecia製Pro-Jet(登録商標)染料類および米国特許第4,725,849号、4欄13行から6欄13行に挙げられる染料類であり、その内容は参照によって本明細書に取り込まれる。
着色剤は、好ましくはインクの重量に基づいて0.5〜20重量部、より好ましくは1〜15重量部、特に1〜5重量部の濃度でインク中に存在する。
インクは、インクジェット印刷インクに従来用いられている追加成分、例えば、粘度および表面張力調整剤、腐蝕防止剤、ペーパーカールを防ぐ添加剤、殺生剤、コゲーション減少添加剤、分散剤およびイオン性でも非イオン性でもよい界面活性剤も含み得る。
工程(b)において、固着組成物は、好ましくはディップコーティング、リバースローラーコーティング、Kバーコーティングもしくは噴霧などの一般的な被覆方法を用いて基材に適用され、これらの場合コーティングは、通常基材全体もしくは少なくとも片面のほとんどに適用されるか、あるいは固着組成物が基材の選ばれた領域に適用されるときはインクジェットプリンターにより適用される。インクジェットプリンターを用いるとき、固着組成物は、好ましくは分解もしくはインクジェットプリンターの細目ノズルをブロックしかねない沈殿物を生成することなしで長期貯蔵安定である。
連鎖延長熱可塑性ポリマーおよび、場合によっては、バインダーは、好ましくは液状媒体に分散、より好ましくは溶解されている。液状媒体は、好ましくは水;有機溶媒;および水と1つ以上の水溶性有機溶媒(単数もしくは複数)から選ばれる。好ましい溶媒および溶媒システムは、インク用液状媒体に関連して先に挙げたものから選ばれる。
工程(b)で用いられる固着組成物は、好ましくはバインダーを含む。バインダーは、好ましくは高分子もしくは重合性バインダー、より好ましくは水溶性もしくは水消散性あるいは重合性高分子バインダー、もしくは疎水性バインダーである。好ましい水溶性高分子および重合性バインダーには、スターチ類、好ましくはヒドロキシアルキルスターチ類、例えば、ヒドロキシエチルスターチ;セルロース類、例えば、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(およびこれらの塩類)ならびにセルロースアセテート;ブチレート;ゼラチン;ガム類、例えば、グアー、キサンタンガムおよびアラビアゴム;ポリビニルアルコール;ポリビニルホスフェート;ポリビニルピロリドン;ポリビニルピロリジン;ポリエチレングリコール;加水分解ポリビニルアセテート;ポリエチレンイミン;ポリアクリルアミド類、例えば、ポリアクリルアミドおよびポリ(N,N-ジメチルアクリルアミド)ならびにポリアクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸);アクリルアミド-アクリル酸コポリマー類;ポリビニルピリジン;ポリビニルホスフェート;ビニルピロリドン-ビニルアセテートコポリマー類;ビニルピロリドン-スチレンコポリマー類;ポリビニルアミン;ポリ(ビニルピロリドンジアルキルアミノアルキルアルキルアクリレート類)、例えば、ポリビニルピロリドン-ジエチルアミノメチルメタクリレート;酸官能アクリルポリマー類およびコポリマー類、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸と他の(メタ)アクリレートモノマー類とのコポリマー類;アミン官能アクリルポリマー類およびコポリマー類、例えば、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート;酸もしくはアミン官能ウレタンポリマー類、好ましくはジメチロールプロパン酸および/またはペンダントもしくは末端ポリエチレングリコール類を含むもの;イオンポリマー類、特に陽イオンポリマー類、例えば、ポリ(N,N-ジメチル-3,5-ジメチレンピペリジニウムクロライド);ポリエステル類、好ましくは水可溶化基、特にスルホン酸基を担持するもの、例えば、ポリオールをソジオスルホイソフタル酸と重合させることにより得られるポリエステル類が含まれる。
水溶性バインダーは、それらの速乾時間およびインクジェットプリンターに用いられる細目ジェットをブロックする傾向が低いゆえに、水消散性バインダーより好まれる。水溶性バインダーと水消散性バインダーとの組合せも、改善された機械的強度、シートが他着する減少した傾向及び良好なインク吸収性の見地から有利であり得る。
好ましい水消散性バインダーは、水消散性高分子バインダー類、より好ましくはラテックスポリマー類、例えば、陽イオン、非イオンおよび陰イオンスチレン-ブタジエンラテックス類;ビニルアセテート-アクリルコポリマーラテックス類;第四アンモニウム基を担持するアクリルコポリマーラテックス類、例えば、共重合ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートを含む;ならびにポリエステル、ポリウレタン、(メタ)アクリレートもしくはビニルポリマー類およびこれらのコポリマー類の分散物である。ポリマー分散物は、好ましくは乳化重合により、あるいは懸濁、塊(bulk)もしくは溶液重合により調製されたポリマー類の水への分散により調製される。
バインダーは、単一のバインダー、もしくは2つ以上のバインダー、特に前述の好ましいバインダーの混合物を含んでもよい。
総合的に特に良好な結果は、バインダーがメチルセルロース(良好な機械的性質を与えるため)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールもしくは前述の組み合わせた利点を与えるためにこれらの組合せを含むときに見出せる。
バインダーが一般的な被覆方法により適用される工程(b)の固着組成物に含まれるとき、バインダー対ポリマーの重量比は、好ましくは99:1〜1:99、より好ましくは60:40〜15:85、特に50:50〜20:80、より特別には30:70〜20:80である。
バインダーがインクジェットプリンターを用いて適用される工程(b)の固着組成物に含まれるとき、バインダー対ポリマーの重量比は、好ましくは0.1〜20、より好ましくは0.5〜10、特に1〜5である。好ましくは、工程(b)の固着組成物がインクジェットプリンターを用いて適用されるとき、固着組成物はバインダーを含まない。
固着組成物は、インクジェット以外の被覆方法により適用されるとき、架橋剤も、好ましくは0.1〜5%、より好ましくは0.15〜4%、特に0.2〜2%の固着組成物の架橋性成分の架橋を生じる量で、含んでもよい。これらのレベルの架橋が好まれるが、それはインク吸収性に悪影響を及ぼすことなく強化された機械的強度をもたらすことができるからである。
好適な架橋剤には、二価および三価の金属の塩類(例、カルシウムおよびマグネシウムアセテート)が含まれる。これらの金属は、結果として得られる印刷の耐水堅牢度をさらに改善する利点を提供する。
工程(b)の固着組成物は、一般的な被覆方法により適用されるとき、所望ならさらなる成分、例えば、ほんの数例挙げるだけでも、触媒(例、バインダーの架橋を促進するため)、高分子充填剤(例、10〜50μm直径のポリメチルメタクリレート粒子)、コゲーション防止添加剤、架橋剤、プライマー、乾燥時間促進剤、接着促進剤、脱泡剤、界面活性剤、陽イオンもしくは陰イオン塩類(例、場合によっては置換されていてもよいポリエチレンイミンの無機酸もしくは有機酸塩)、白色体質顔料および/または無機鉱物(例、シリケート類およびアルミネート類など、インクを閉じ込めるため)およびこれらの組合せも含んでもよい。
インクジェット以外の被覆方法により固着組成物をインクに先立って基材に施すとき、インクが施される前に固着組成物が乾燥および/または重合させられること(例、架橋)が好ましい。いずれの好適な乾燥方法も、例えば、熱風乾燥(hot air drying)など、用いてもよい。したがって、本プロセスの好ましい実施態様は、工程(b)、工程(b)の生成物の乾燥および/または重合が続き、その後工程(a)を含む。
工程(b)の固着組成物は、好ましくは、基材上の連鎖延長熱可塑性ポリマーの濃度が、乾燥しているとき、20g.m-2以下、より好ましくは5g.m-2以下、特に0.1〜2g.m-2、より特別には0.5〜1g.m-2であるように適用される。
好ましくは、本プロセスの工程(b)は、工程(a)の前に、もしくは工程(a)と同時に実施される。
工程(b)の固着組成物がインクジェットプリンターにより基材に適用されるとき、インクジェットプリンターは、好ましくは工程(a)においてインクを基材に適用するために用いられるものと同じである。この実施態様において、工程(b)の固着組成物は、好ましくは工程(a)におけるインクの適用直前に、もしくは同時に基材に適用される。好ましくは、工程(b)のインクおよび固着組成物を適用するために用いられるインクジェットプリンターは、工程(b)の固着組成物の適用に専念するプリンター内にノズルもしくは一連のノズルを有する。かくて、プリンターは、「5つ以上のペン」型であってもよく、これにおいては黄色、マゼンタ色、シアンおよび黒が4つのペンにより適用され、固着組成物が5番目のペンにより適用される。好適なインクジェットプリンターおよびその制御方法は、EP 657 849に記載されている。
工程(b)の固着組成物をインクジェットプリンターにより適用することにより、高価な特別な基材の必要性を避けて、普通の媒体(例、プレーンペーパー)を基材として用いてもよい。さらに、インクジェットプリンターによる固着組成物の適用は、連鎖延長熱可塑性ポリマーを消耗することを避けることができるが、それはポリマーが工程(a)において言及される局部的な領域に選択的に適用できるからである。連鎖延長熱可塑性ポリマーを局部的に選択的に適用する能力から生じるさらに別の利点は、汚れ、茶、コーヒーなどの望ましくない汚染物が未印刷領域に吸引もしくは固着されないことである。
したがって工程(b)においては、固着組成物が局部的に基材に適用されることが好ましく、インクおよび固着組成物が工程(a)および(b)で適用される領域は、実質的に同一である。例えば、インクで印刷された領域および固着組成物で印刷された領域は、少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、特に少なくとも95%、より特別には98%重なる。
本発明のすべての実施態様において、「インク」、「着色剤」、「プレポリマー」、「連鎖延長剤」、「連鎖延長熱可塑性ポリマー」および「バインダー」という語は、これらの材料の1つにも、2つ以上にも渡ることを理解すべきである。
好ましくは、工程(b)においてインクジェットプリンターにより基材に適用される固着組成物は、
(a)0.1〜10部の本発明の第二側面による連鎖延長熱可塑性ポリマー;
(b)0〜10部のバインダー;
(c)30〜60部の水溶性有機溶媒;および
(d)35〜80部の水を含み;すべての部が重量部であり、部(a)+(b)+(c)+(d)の総数が100である、組成物である。
固着組成物は、本発明の第四の特徴を形成する。
好ましい水溶性有機溶媒は、インク用液状媒体に関する上記リストから選ばれ、好ましいバインダーは、前述のものである。もちろん、固着組成物は、(a)〜(d)に加えてさらなる成分、例えば、表面張力調整剤、粘度調整剤、殺生剤などを含んでもよい。
1つの実施態様において、固着組成物は、好ましくは25℃で20cP未満、より好ましくは5cP未満の粘度を有する。そのような固着組成物は、インクジェットプリンターによる基材への適用に特によく適する。
好ましくは、固着組成物は、乾燥時に透明もしくは無色である。
好ましくは、固着組成物は、全部で500ppm未満、より好ましくは250ppm未満、特に100ppm未満、より特別には10ppm未満の二価および三価の金属のイオン(インクの成分に結合した二価および三価の金属のイオン以外のもの)を含む。
好ましくは、固着組成物は、重量で500ppm未満のハライド、より好ましくは500ppm未満のクロライド(“ppm”は、固着組成物の全重量に対する100万分の1重量部を意味する)を含む。
好ましくは、固着組成物は、10μm以下、より好ましくは3μm以下、特に2μm以下、より特別には1μm以下の平均ポアサイズを有するフィルターを通してろ過されている。このろ過は、さもないと多くのインクジェットプリンターに見られる細目ノズルをブロックしかねない粒状物質を除去する。
かくて、特に好ましい固着組成物は、連鎖延長熱可塑性ポリマーを含み、500ppm未満の二価および三価の金属のイオン(インクの成分に結合した二価および三価の金属のイオン以外のもの)を含み、10μm以下の平均ポアサイズを有するフィルターを通してろ過されているものである。
インクジェットプリンターは、好ましくはインク(および場合によっては連鎖延長熱可塑性ポリマーを含む固着組成物)を、小さなオリフィスを通して基材上に噴出される液滴の形で基材に適用する。好ましいインクジェットプリンターは、圧電インクジェットプリンターおよび熱インクジェットプリンターである。熱インクジェットプリンターにおいて、プログラムされたパルスの熱が、オリフィスに隣接する抵抗体によりインク溜め内のインクに適用され、それによりインクを基材とオリフィスとの間の相対運動の間に基材に向けられる小さな液滴の形でオリフィスから噴出させる。圧電インクジェットプリンターにおいて、小結晶の振動は、オリフィスからインクを噴出させる。あるいは、国際特許出願WO 00/48938およびWO 00/55089に記載される「パドル」型のインクジェットプリンターを用いてもよい。
基材は、好ましくは紙、プラスチック、テキスタイル、金属もしくはガラス、より好ましくは紙、テキスタイルもしくはプラスチックフィルム(特に透明フィルム、例えば、頭上投映機スライド)である。基材が紙(特にコーティッド紙、より特別には軽量コーティッドオフセット型の紙)、テキスタイルもしくは透明フィルムであることが特に好ましい。
好ましいプラスチックフィルムは、透明高分子フィルム類、特に頭上投映機スライドとしての使用に適するもの、例えば、ポリエステル類(特にポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート類、ポリイミド類、ポリスチレン類、ポリエーテルスルホン類、セルロースジアセテートおよびセルローストリアセテートフィルム類である。
好ましいテキスタイル材料は、天然、合成および半合成材料である。好ましい天然テキスタイル材料の例には、羊毛、絹、髪およびセルロース材料、特に木綿、ジュート、大麻、亜麻およびリネンが含まれる。好ましい合成および半合成材料の例には、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリアクリロニトリル類およびポリウレタン類が含まれる。
本プロセスを用いて得られた印刷部は、低カラーブリード、高印刷質、ハイライターペンに対する優れた堅牢度および、ときには連鎖延長熱可塑性ポリマーなしで調製される印刷部よりも高い耐光堅牢度を示す。さらに、連鎖延長熱可塑性ポリマーの適用は、インクのシェードもしくは色相に著しい影響を及ぼさず、印刷された基材の変色をもたらさない。
本発明の第五側面によれば、本発明の第三側面によるプロセスによる像の印刷された基材が提供される。好ましい基材は、本発明の第三側面に関連して先に定義されるものである。
本発明の第六側面によれば、基材、本発明の第二側面による連鎖延長熱可塑性ポリマーおよび場合によってはバインダーを含む記録シートが提供される。
好ましい連鎖延長熱可塑性ポリマーおよびバインダーは、先に記載されたものである。
好ましくは、記録シートは、白色もしくは透明である。
記録シートが多層コーティングの一部として連鎖延長熱可塑性ポリマーを担持するとき、連鎖延長熱可塑性ポリマーは多層コーティングのいずれの位置でもよく、例えば、場合によっては基材と直接接触する一番内部の層でも、一番外部の層、一番内部および一番外部の層との間の層でもよく、連鎖延長熱可塑性ポリマー層は、そのような位置の2箇所以上で存在してもよい。好ましくは、記録シートは、薄い(好ましくは0.1〜9.9μm厚さ)外側の連鎖延長熱可塑性ポリマー層および連鎖延長熱可塑性ポリマーを含まない厚い(好ましくは10〜50μm厚さ)内側層を担持する。このようにして、速乾時間および良好な染料定着が、厚い層および薄い層の組合せを用いなかったときに比べて層の「クラッキング」可能性を減少することと同様、達成され得る。厚い内側層は、連鎖延長熱可塑性ポリマーを省略することを除いて、グアニジン層について前述したとおりにバインダーから調製してもよい。
記録シートは、好ましくは10〜1000μm、より好ましくは50〜500μmの厚さを有する。基材は、好ましくは9〜990μm、より好ましくは49〜499μmの厚さを有する。コーティングは、単一でも多層でも、好ましくは0.1〜50μm、より好ましくは5〜30μm、特に10〜20μmの全厚を有する。
組成物は、好ましくは本発明の第三側面に関連して前述された方法により基材に適用される。
記録シートを、幅広い範囲の印刷プロセスで、特にインクジェット印刷で、インク受容シートとして用いてもよい。それらは、良好な耐湿潤堅牢度、耐光堅牢度、光沢および低他着性およびクラッキング性(low sticking and cracking properties)を有する優れた品質の像、しばしば写真の品質に近いものを提供できる。結果として得られる印刷部は、通常、従来の記録シートに印刷されたときしばしば光学濃度における低下、見苦しいグレーの外観および貧相な像の質に悩む黒色顔料インク類の場合ですら、良好な光学濃度を有する。耐湿潤堅牢度も良好である。さらにシートは、良好な貯蔵安定性および細菌の腐朽に対する低感受性から利益を得る。
本発明の第七側面によれば、
(a)(i)0.01〜50部、より好ましくは0.1〜30、特に0.1〜10部の本発明の第二側面による連鎖延長熱可塑性ポリマー;
(ii)50〜99.8、より好ましくは60〜80部の水、1つ以上の水溶性有機溶媒、および水と1つ以上の水溶性有機溶媒との混合物から選ばれる液状媒体;および
(iii)0〜50、好ましくは0〜40、より好ましくは0〜10部のバインダーを含み;すべての部が重量部であり、部(i)+(ii)+(iii)の総数が100である、固着組成物;ならびに
(b)着色剤および液状媒体を含むインク、を含むインクジェットプリンターにおける使用に適する液体セットが提供される。
好ましい連鎖延長熱可塑性ポリマー、インク、着色剤、液状媒体およびバインダーは、本発明の第三側面において先に定義されるものである。
本発明の第七側面によるセットは、好ましくはインクジェットプリンターに収容される;すなわち、本発明は、印刷機構および液体セット(前記液体セットは、本発明の第七側面に定義されるものである)を含むインクジェットプリンターも提供する。液体セットを、インクジェットプリンターに存在する1つ以上のカートリッジに含ませてもよい。
本発明は、また複数のチャンバーおよび液体セットを含み、前記液体が、インクジェットプリンターカートリッジの個々のチャンバーに含まれ、前記液体セットが、本発明の第七側面に定義されるものである、インクジェットプリンターカートリッジも提供する。
本発明は、また複数のチャンバーおよび組成物を含み、前記組成物が、インクジェットプリンターカートリッジのチャンバーに含まれ、前記組成物が、本発明の第四側面に定義されるものである、インクジェットプリンターカートリッジも提供する。
固着剤としての使用に考案され、最適化されたものであるが、本発明の第二側面によるプレポリマーは、例えば、水泳プール消毒剤、消毒剤、コンタクトレンズ溶液用防腐剤、もしくはパーソナルケア防腐剤として速殺が要求される用途において特別な使用効果を有する抗微生物剤としても有用であり得る。
本特許明細書の表題は、単に説明のナビゲーションを助けるためのものであり、本発明の範囲もしくは1つの表題の下の本文の適応性を本発明の特定の側面に限定するものではない。
本発明を、さらに下記実施例により説明するが、すべての部およびパーセンテージは、特に断りがない限り重量である。
実施例1
連鎖延長熱可塑性ポリマー“CEポリマー1”の調製
段階1:プレポリマー1溶液の調製
グアニジン塩酸塩(200部)およびヘキサメチレンジアミン(292部)の混合物を、窒素雰囲気下120℃に4時間加熱した。ついで温度を、さらに5時間150〜170℃に上げた。混合物を80℃に冷却し、水(400部)を添加し、溶解が起こるまで温度を80℃に維持した。ついで混合物を冷却して、水性ゲル透過クロマトグラフィーにより測定して、重量平均分子量(Mw)1010および数平均分子量(Mn)710を有するプレポリマー1と言及されるポリヘキサメチレングアニジンの水溶液を与えた。
塩酸(1M)での滴定により測定されたプレポリマー1におけるアミン(NH2として)のパーセンテージは、全重量で4.7%であるとわかった。13C NMRは、アミン基であるプレポリマー1における末端基のパーセンテージが71.5重量%であることを示した。13C NMRは、またインチェーン(in-chain)グアニジン基のトリプル置換を通した枝分れパーセンテージが12%であることも示した。
段階2
プレポリマー1の連鎖延長剤との反応
段階1からのプレポリマー1溶液(51.2g)を、水(78.83g)およびテトラエチレングリコールジエポキシド(9.8g、Denacol(登録商標)EX821と呼ばれる連鎖延長剤、Nagase製)と混合した。2つの成分は、窒素雰囲気下25℃で2時間反応した。
結果として得られた連鎖延長熱可塑性ポリマー、CEポリマー1は、3190のMwおよび1520のMnを有した。
実施例2〜12
プレポリマー1を、上記実施例1に記載されるように調製した。
プレポリマー2の調製
グアニジン塩酸塩(200部)およびヘキサメチレンジアミン(268部)を、窒素雰囲気下120℃に4時間加熱した。ついで反応混合物の温度を、さらに10時間150〜170℃に上げた。混合物を80℃に冷却し、水(400部)を添加し、一方温度は、溶解が起こるまで80℃に維持された。ついで混合物を冷却して、ポリヘキサメチレングアニジン(プレポリマー2)の水溶液を与えた。
プレポリマー2は、水性ゲル透過クロマトグラフィーにより測定して、1120のMwおよび740のMnを有した。プレポリマー2におけるアミン(NH2として)のパーセンテージは、塩酸(1M)での滴定により測定されて、全重量で3.5%であった。
連鎖延長熱可塑性ポリマーCE2〜11の調製および特性は、下記表1に示される。9.8gのテトラエチレングリコールジエポキシドの代わりに連鎖延長剤を下記表1、第2欄に示される量で用いたことを除いて、実施例1の方法を繰り返した。反応混合物中のエポキシド対アミンのモル比は、第3欄に示される。表1の第3、第4および第5欄は、結果として得られる連鎖延長熱可塑性ポリマーの名前、ならびにそのMwおよびMnをそれぞれ示す。TEGDは、テトラエチレングリコールジエポキシドであり、TPGDは、テトラプロピレングリコールジエポキシドである。
Figure 2005517064
実施例13〜15
プレポリマー3溶液の調製
グアニジン塩酸塩(200部)およびヘキサメチレンジアミン(292部)を、窒素雰囲気下120℃に4時間加熱した。ついで反応混合物の温度を、さらに10時間150〜170℃に上げた。生成物を80℃に冷却し、1,5-ペンタンジオール(400部)を添加し、一方温度は、溶解が起こるまで80℃に維持された。ついで混合物を冷却して、ポリヘキサメチレングアニジン(プレポリマー3)の1,5-ペンタンジオール溶液を与えた。
プレポリマー3は、ゲル透過クロマトグラフィーにより測定して、1830のMwおよび1030のMnを有した。塩酸(1M)での滴定により測定されたアミン(NH2として)のパーセンテージは、全重量で4.0%であるとわかった。
プレポリマー3の連鎖延長剤との反応
プレポリマー3溶液(73.17g)を、窒素雰囲気下25℃で1,5-ペンタンジオール(26.83g)およびイソホロンジイソシアネート(IPDI、Aldrich製)と混合した。イソシアネート基の損失を赤外分光計により監視し、完全な損失が起こるまで反応を続けた。イソホロンジイソシアネートの重量およびプレポリマー3からのイソシアネート対アミンの結果として得られるモル比は、水性ゲル透過クロマトグラフィーにより測定した、生成した結果として得られる連鎖延長熱可塑性ポリマーの分子量とともに表2に示される。
連鎖延長熱可塑性ポリマーCE13〜15の調製および特性は、下記表2に示される。9.8gのテトラエチレングリコールジエポキシドの代わりに連鎖延長剤を下記表2、第3欄に示される量で用いたことを除いて、実施例1の方法を繰り返した。反応混合物中のイソシアネート対アミンのモル比は、第4欄に示される。表2の第5、第6および第7欄は、結果として得られる連鎖延長熱可塑性ポリマーの名前、ならびにそのMwおよびMnをそれぞれ示す。
Figure 2005517064
実施例14〜28:固着組成物1〜15の調製
固着組成物を、表3、第2欄に示す固着剤(5部)を2-ピロリジノン(9部)、チオジエチレングリコール(9部)、シクロヘキサノール(2部)および脱イオン水(75部)の混合物に溶解することにより調製した。pHを、必要に応じて硝酸もしくは水酸化ナトリウム(1M)を用いて4.0に調整した。
対照実施例において、PEIは、BASFにより供給されるMw800のポリエチレンイミン(Lupasol(登録商標)FG)であり、PHMGは、プレポリマー2である。
Figure 2005517064
実施例29:インクジェット印刷
段階1:インクの調製
インクを、表3に示される成分を混合し、水酸化ナトリウム(1M)を用いてpHを8.0に調整することにより調製した。ProJet Fast Magenta 2(登録商標)を、Avecia Limitedから得た。
Figure 2005517064
インクジェット印刷
固着組成物を、空のOlivetti JP192(登録商標)カラーインクカートリッジのシアン区画に注入することにより評価し、インクは、空の黄色のチャンバーに注入された。固着組成物は、Olivetti JP192(登録商標)標準3色熱インクジェットプリンターを用いてSpectratech Lustrolaser(登録商標)紙に印刷され、続いてインクが印刷された。したがって固着。
結果として得られた印刷部を、下記のように評価した。
耐湿潤堅牢度評価
パラレルバーのパターンでインクで印刷された紙を、パラレルバーが水平方向になるように45°の角度で支持体に取り付けた。ついで、ピペットを用いて0.5mlの蒸留水(pH6〜7)を、印刷部上への水の流れ落ち(ランダウン)がプリントバーに対して可能な限り直角に近いことを確実にするよう注意しながら、パラレルバーのトップのやや上の位置で印刷部にかけた。
印刷部を乾燥させた後、プリントバー4〜6間の汚染領域の平均反射光学濃度(「OD汚染」)および未印刷、未汚染領域の平均反射光学濃度(「バックグラウンドOD」)を、Xライト分光濃度計を用いて測定した。水が印刷部を未印刷領域まで流れるようにした程度(すなわち、「ランダウン」)を、下記方程式により計算した:
ランダウン=(OD汚染−バックグラウンドOD)
ハイライター汚れ
耐湿潤堅牢度評価のために、紙を前述のように印刷した。ハイライター汚れテストを、Stabilo Boss(登録商標)黄色ハイライター“Stabilo highlighter”およびSanford Major Accent(登録商標)黄色ハイライター“Sanford highlighter”を用いて印刷した後、24時間実施した。テストは、ハイライターを紙の未印刷領域に2回引き、ついでプリントバーおよび隣接する未印刷領域に2回引くことにより実施した。平均反射光学濃度を、ハイライターペンを2回以上引いた紙の未印刷領域について測定した(「バックグラウンドOD」)。さらに、平均反射光学濃度を、ハイライターを2回以上引いた印刷領域に隣接する紙の領域について測定した(「OD汚れ」)。ハイライターペンが印刷を紙の未印刷領域まで入り込ませて汚した程度(すなわち、「ハイライター汚れ」)を、下記方程式により計算した:
ハイライター汚れ=(OD汚れ−バックグラウンドOD)。
ランダウンおよびハイライター汚れ結果を表5に示すが、値が低いほどランダウンが低く(すなわち、良好な耐湿潤堅牢度)、ハイライター汚れが低いことを示す。
表5において、固着組成物は、同じ数字の連鎖延長熱可塑性ポリマーを含んだ;例えば、固着組成物11は、CEポリマー11を含んだ。
Figure 2005517064
表5の結果の比較は、固着組成物1〜15が連鎖延長されていないプレポリマー(すなわち、PHMG)、別の固着剤(PEI)および固着剤をまったく使用しないもの(水)よりも優れたハイライターペンによる汚れに対する抵抗性を実証したことを示す。

Claims (16)

  1. (i)1つ以上のグアニジニウムもしくはビグアニジニウム単位を含み、少なくとも1つの反応性末端基を有するプレポリマー;および
    (ii)(i)における前記反応性末端基(単数もしくは複数)と反応できる少なくとも2つの基を有する連鎖延長剤を反応させることを含む、連鎖延長熱可塑性ポリマーを形成するためのプロセス。
  2. 0〜110℃の温度で実施される、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記反応性末端基が、求核性基である、請求項1〜2のいずれか1つに記載のプロセス。
  4. 前記求核性基が、チオール、ヒドロキシもしくはアミノ基である、請求項3に記載のプロセス。
  5. (i)における前記反応性基と反応できる前記少なくとも2つの基が、イソシアネート、エポキシド、ハライドおよび(メタ)アクリレートから選ばれる、請求項1〜4のいずれか1つに記載のプロセス。
  6. 前記反応性末端基が、塩の形のアミノ基を含むアミノ基であり、(i)における前記反応性基と反応できる前記少なくとも2つの基が、イソシアネートおよびエポキシドから選ばれる、請求項1〜5のいずれか1つに記載のプロセス。
  7. 前記プレポリマーが、低レベルの枝分れを有する、請求項1〜6のいずれか1つに記載のプロセス。
  8. 前記プレポリマーが、塩の形をとる、請求項1〜7のいずれか1つに記載のプロセス。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載のプロセスにより得られる、もしくは得ることのできる連鎖延長熱可塑性ポリマー。
  10. (a)0.1〜10部の請求項9に記載の連鎖延長熱可塑性ポリマー;
    (b)0〜10部のバインダー;
    (c)30〜60部の水溶性有機溶媒;および
    (d)35〜80部の水を含み;すべての部が重量部であり、部(a)+(b)+(c)+(d)の総数が100である、組成物。
  11. (a)インクをインクジェットプリンターにより局部的に基材に適用して前記基材上に像を形成し;そして
    (b)前記基材に、請求項9に記載の連鎖延長熱可塑性ポリマー、液状媒体および場合によってはバインダーを含む固着組成物を適用する、工程(a)および(b)を、いずれの順序でも、あるいは同時に含む、インクジェット印刷プロセス。
  12. 請求項11に記載のプロセスにより像を印刷された基材。
  13. 基材、請求項9に記載の連鎖延長熱可塑性ポリマーおよび場合によってはバインダーを含む、記録シート。
  14. (a)(i)0.01〜50部、より好ましくは0.1〜30、特に0.1〜10部の請求項9に記載の連鎖延長熱可塑性ポリマー;
    (ii)50〜99.8、より好ましくは60〜80部の水、1つ以上の水溶性有機溶媒、および水と1つ以上の水溶性有機溶媒との混合物から選ばれる液状媒体;および
    (iii)0〜50、好ましくは0〜40、より好ましくは0〜10部のバインダーを含み、すべての部が重量部であり、部(i)+(ii)+(iii)の総数が100である,固着組成物;ならびに
    (b)着色剤および液状媒体を含むインク、を含む、インクジェットプリンターにおける使用に適する液体セット。
  15. 複数のチャンバーおよび液体セットを含み、前記液体が、インクジェットプリンターカートリッジの個々のチャンバーに含まれ、前記液体セットが、請求項14に定義されるものである、インクジェットプリンターカートリッジ。
  16. 複数のチャンバーおよび請求項10に記載の組成物を含み、前記組成物が、インクジェットプリンターカートリッジのチャンバーに含まれる、インクジェットプリンターカートリッジ。
JP2003566076A 2002-02-02 2003-01-06 連鎖延長熱可塑性グアニニウムポリマーを調製するためのプロセス Pending JP2005517064A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0202494.1A GB0202494D0 (en) 2002-02-02 2002-02-02 Process
PCT/GB2003/000011 WO2003066709A1 (en) 2002-02-02 2003-01-06 Process for preparing chain extended thermoplastic guanidinium polymers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005517064A true JP2005517064A (ja) 2005-06-09
JP2005517064A5 JP2005517064A5 (ja) 2005-12-22

Family

ID=9930324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003566076A Pending JP2005517064A (ja) 2002-02-02 2003-01-06 連鎖延長熱可塑性グアニニウムポリマーを調製するためのプロセス

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7172274B2 (ja)
EP (1) EP1481019B1 (ja)
JP (1) JP2005517064A (ja)
AT (1) ATE344818T1 (ja)
AU (1) AU2003201025A1 (ja)
DE (1) DE60309570D1 (ja)
GB (1) GB0202494D0 (ja)
WO (1) WO2003066709A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142460A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Hewlett-Packard Development Co Lp 陽イオンポリマー定着剤中の検出可能なマーカー

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080148689A1 (en) * 2006-12-20 2008-06-26 Bausch & Lomb Incorporated Packaging solutions
US20080317958A1 (en) * 2007-06-20 2008-12-25 Bhatt Jayprakash C Pigmented ink-jet ink with improved highlighter smear
WO2011135577A1 (en) * 2010-04-29 2011-11-03 Bios Agricorp Pvt. Ltd. Polyhexamethyleneguanidine and its salts based disinfectant.
WO2014056950A1 (en) * 2012-10-09 2014-04-17 Zamtec Ltd Method of high-speed printing for improving optical density in pigment-based inks
US9840553B2 (en) 2014-06-28 2017-12-12 Kodiak Sciences Inc. Dual PDGF/VEGF antagonists
EP3207128B1 (en) 2014-10-17 2022-07-27 Kodiak Sciences Inc. Butyrylcholinesterase zwitterionic polymer conjugates
AU2016381964B2 (en) 2015-12-30 2024-02-15 Kodiak Sciences Inc. Antibodies and conjugates thereof
WO2018191548A2 (en) 2017-04-14 2018-10-18 Kodiak Sciences Inc. Complement factor d antagonist antibodies and conjugates thereof
CN107759740B (zh) * 2017-10-24 2019-10-01 上海应用技术大学 一种含胍盐酸盐的亲水扩链剂单体及纳米乳液和制备方法
CN110408278B (zh) * 2019-09-05 2021-06-04 上海富元塑胶科技有限公司 一种本征功能性涂料及其制备与应用
JP2022553640A (ja) 2019-10-10 2022-12-26 コディアック サイエンシーズ インコーポレイテッド 眼障害を処置する方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4159898A (en) 1974-09-10 1979-07-03 Institut Francais Du Petrole Alkyl-guanidino-heterocyclic compounds, their manufacture and use as additives for fuels and lubricants
NL8401931A (nl) 1983-06-30 1985-01-16 Sandoz Ag Verbeteringen aan of met betrekking tot organische verbindingen.
US4666519A (en) 1984-06-29 1987-05-19 Orient Chemical Industries, Ltd. Aqueous ink composition
US5212008A (en) * 1992-04-01 1993-05-18 Xerox Corporation Coated recording sheets
ES2122288T3 (es) 1993-05-26 1998-12-16 Fresenius Ag Antiinfeccioso.
US5849311A (en) 1996-10-28 1998-12-15 Biopolymerix, Inc. Contact-killing non-leaching antimicrobial materials
US5425805A (en) 1994-03-02 1995-06-20 Scitex Digital Printing, Inc. Waterfast dyes for ink jet recording fluids
EP0743345A3 (en) 1995-05-18 1998-04-15 SCITEX DIGITAL PRINTING, Inc. Waterfast primary color dyes for ink jet recording fluids
US6291023B1 (en) 1998-04-22 2001-09-18 Sri International Method and composition for textile printing
CN1154575C (zh) * 1998-12-18 2004-06-23 艾夫西亚有限公司 使用聚合双胍化合物的喷墨打印方法
JP3636426B2 (ja) 1999-03-29 2005-04-06 日華化学株式会社 インクジェット記録用被記録材
DE50107440D1 (de) 2000-07-25 2005-10-20 Membrana Gmbh Modifizierter polymerer formkörper, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142460A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Hewlett-Packard Development Co Lp 陽イオンポリマー定着剤中の検出可能なマーカー

Also Published As

Publication number Publication date
US20050041080A1 (en) 2005-02-24
GB0202494D0 (en) 2002-03-20
EP1481019A1 (en) 2004-12-01
AU2003201025A1 (en) 2003-09-02
US7172274B2 (en) 2007-02-06
DE60309570D1 (de) 2006-12-21
EP1481019B1 (en) 2006-11-08
ATE344818T1 (de) 2006-11-15
WO2003066709A1 (en) 2003-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1577354B1 (en) Ink-jet imaging on offset media
US6932466B2 (en) Ink-jet printing process
JP3559679B2 (ja) インクジェット用記録媒体及びこれを用いたインクジェット記録方法
US6485139B1 (en) Ink-jet printing process using polymeric biguanides
JP2005517064A (ja) 連鎖延長熱可塑性グアニニウムポリマーを調製するためのプロセス
JP2009113499A (ja) 組成物と方法
EP1346842B1 (en) Ink-jet recording sheet
JP4489965B2 (ja) 方法
US7151131B2 (en) Composition and media
US6156110A (en) Jet ink composition
WO1998021283A1 (fr) Composition d'encre contenant une resine cationique hydrosoluble
US7393093B2 (en) Process for ink jet printing
EP1010738A1 (en) Ink jet printing method
MXPA01006137A (en) Ink-jet printing process using polymeric biguanides
JP2003326839A (ja) インクジェット記録用紙