JPH11262978A - 印刷性に優れたポリオレフィン樹脂フィルムラミネート金属板及びその製造方法 - Google Patents

印刷性に優れたポリオレフィン樹脂フィルムラミネート金属板及びその製造方法

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JPH11262978A
JPH11262978A JP8825998A JP8825998A JPH11262978A JP H11262978 A JPH11262978 A JP H11262978A JP 8825998 A JP8825998 A JP 8825998A JP 8825998 A JP8825998 A JP 8825998A JP H11262978 A JPH11262978 A JP H11262978A
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JP
Japan
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resin film
polyolefin resin
corona discharge
discharge treatment
laminated
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JP8825998A
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English (en)
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Koji Mori
浩治 森
Keiichi Watanabe
啓一 渡邊
Kenichi Okubo
謙一 大久保
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩ビ鋼板の代替材料として、印刷性を有するポ
リオレフィン樹脂フィルムラミネート金属板及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】ポリオレフィン樹脂フィルムの少なくとも
接着剤層に接しない面をコロナ放電処理し、コロナ放電
処理面がJIS K6768の濡れ指数で表面張力38
dyne/cm以上を有するポリオレフィン樹脂フィル
ムを接着剤層が形成された金属板に積層する際の金属板
温がポリオレフィン樹脂フィルムの融点+10℃以下で
あり積層後直ちに水冷するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家電製品などの外装
部材、内装建材、器物等を製造するのに適し、塩化ビニ
ル被覆鋼板の代替として使えるポリオレフィン樹脂フィ
ルムラミネート金属板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家電製品の外板には塩化ビニル被覆鋼板
(以下、塩ビ鋼板という)が使用されてきた。表面を形
成している塩化ビニル樹脂が可塑剤、安定剤などの処方
によって優れた物性を発揮し、任意の顔料を配合するこ
とによって種々の色調が付与される。またエンボス加工
により意匠性も付与され、厚膜効果によって重量感を持
つ素材ともなる。塩化ビニル樹脂表面に文字、マーク、
柄等を印刷できる利点もある。
【0003】しかし、表面層を形成する塩化ビニル樹脂
に塩素が含まれていることが環境を悪くし、塩ビ鋼板を
使用することが商品イメージ、ひいては企業イメージに
悪影響を及ぼすことから、塩ビ鋼板と同等の特性をもつ
塗装鋼板やラミネート鋼板への切り替えが進められてお
り、代表的なものにポリオレフィン樹脂フィルムラミネ
ート鋼板がある。
【0004】ポリオレフィン樹脂は、フッ素樹脂と同様
に難接着性プラスチックである。ポリオレフィンを接着
するためには、特開昭54−71180号公報などに紹
介されているポリオレフィン樹脂フィルムを接着変性ポ
リオレフィン樹脂を用いて融着させる熱融着法と、本発
明者らが特願平9−325527号で提案したポリオレ
フィン樹脂フィルムの接着面をコロナ放電処理して易接
着化し、接着剤で接着するドライラミネート法に分けら
れる。これらのポリオレフィン樹脂フィルムラミネート
鋼板は、ポリオレフィン樹脂フィルム、接着剤の組成を
調整し、適正条件で製造することで従来の塩ビ鋼板の代
替材料として使用できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのポリ
オレフィン樹脂フィルムラミネート鋼板は、従来の塩ビ
鋼板のように印刷できない。例えばVTRならびにOA
機器外板、ドア面材などに使用される材料には、スクリ
ーン印刷、タンポ印刷等によって文字、マーク、柄など
を印刷する機会が多く、塩ビ鋼板では特に処理を施さな
くても印刷できる。塩ビ鋼板の代替材料として印刷性を
有することが必須であり、発明者らは、ポリオレフィン
樹脂フィルムに印刷する方法を種々検討した。前述の
「接着方法」に着目しポリオレフィン樹脂フィルム金属
板へのコロナ放電処理による易接着処理が印刷性にも良
好に作用することが判った。
【0006】しかし、コロナ放電処理設備はポリオレフ
ィン樹脂フィルムラミネート金属板の剪断ラインなど、
後工程の鋼板搬送設備への導入が必要であり、コイルで
納入する場合もあることから、コイル通板可能な設備に
コロナ放電処理設備を導入する等煩雑な工程を要するこ
とになる。本発明は、このような問題を解決するべく案
出されたものであり、ポリオレフィン樹脂フィルムにコ
ロナ放電処理し、フィルムの金属板への積層時の金属板
温度を調整することにより、印刷性に優れたポリオレフ
ィン樹脂フィルムラミネート金属板を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はその目的を達成
するため、ポリオレフィン樹脂フィルムの少なくとも接
着剤層に接しない面をコロナ放電処理し、コロナ放電処
理面がJIS K6768の濡れ指数で表面張力38d
yne/cm以上を有するポリオレフィン樹脂フィルム
を接着剤層が形成された金属板に積層し、ポリオレフィ
ン樹脂フィルムの金属板への積層時の板温度がポリオレ
フィン樹脂の融点+10℃以下で積層後直ちに水冷する
ようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明はポリオレフィン樹脂フィ
ルムラミネート金属板を製造する際に、ポリオレフィン
樹脂フィルムの少なくとも接着剤に接しない面を、予め
コロナ放電処理し、コロナ放電処理面がラミネート金属
板の表面に相当し、コロナ放電処理面を活かしてスクリ
ーン印刷、タンポ印刷に対する適性を発現するものであ
る。塩ビ鋼板への印刷インキの接着機構は、印刷インキ
のバインダー成分が一部塩化ビニル樹脂と相溶すること
に基づくと考えられているが、ポリオレフィン樹脂フィ
ルムでは印刷インキのバインダー成分、例えばアクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ
樹脂等とは相溶しない。したがって、コロナ放電処理し
たポリオレフィン樹脂フィルムの高表面張力面が前述の
印刷インキ接着性を発現したものと考える。
【0009】印刷対象面は予めコロナ放電処理する必要
があり、JIS K6768の濡れ指数での表面張力が
38dyne/cm以上でなければならない。JIS
K6768の濡れ指数での表面張力が38dyne/c
m未満では印刷インキ接着性に劣り実用に耐えられな
い。コロナ放電処理は、ポリオレフィン樹脂を押出し成
形法もしくはカレンダー法でフィルム化した両面にイン
ラインあるいはオフラインで行ってもよく、フィルムは
エンボス加工を施したものでもよい。また、連続式塗装
・ラミネート鋼板製造設備において、ポリオレフィン樹
脂フィルムを連続的に金属板に積層する際に、ロール状
に巻き取られた樹脂フィルムを巻き出しながら金属板へ
積層するまでの工程内でコロナ放電処理を施してもよ
い。
【0010】コロナ放電処理は、一般的な空気中コロナ
放電処理が用い易く、スパークギャップ方式、真空管方
式、ソリッドステート方式に基づくコロナ放電処理装置
を使用できる。コロナ放電処理の印加条件は特に限定さ
れるものではないが、電圧は5〜30kV、周波数は1
〜600kHzの範囲で行う。
【0011】ポリオレフィン樹脂フィルムの積層時の金
属板温度は、ポリオレフィン樹脂フィルムの融点+10
℃以下でなければならない。コロナ放電処理を施したフ
ィルム面の温度は、ポリオレフィン樹脂フィルムの厚み
にもよるが、およそ金属板温度に対して10〜15℃低
い。コロナ放電処理面はポリオレフィン樹脂の溶融に伴
い瞬時に低表面張力化し、コロナ放電処理効果が消失す
ることが判った。コロナ放電処理によって生成し高表面
張力を発現していたポリオレフィン樹脂フィルム表面に
存在した極性基が熱力学的に安定な形態をとる。即ちポ
リオレフィン樹脂フィルム内表層に潜り込むためと推察
される。このことから、ポリオレフィン樹脂フィルムの
積層時の金属板の温度がポリオレフィン樹脂フィルムの
融点+10℃を超えた場合、ラミネート金属板表面は高
表面張力面ではないことから、印刷性が得られず印刷イ
ンキ接着性が乏しくなる。ポリオレフィン樹脂フィルム
を積層後、直ちに水冷を行う必要がある。積層後冷却し
なければポリオレフィン樹脂フィルム表面の温度は金属
板温度に近くなり、ポリオレフィン樹脂の融点を超え、
印刷性が損なわれる恐れがある。
【0012】ポリオレフィン樹脂フィルムとしては、エ
チレン、プロピレンならびにα−オレフィンから選ばれ
た単量体のホモ重合体又は共重合体、これらの混合物
に、ポリオレフィンゴムとしてエチレン−プロピレンゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー等を配
合したものがある。ポリオレフィンゴムを多量に配合す
ると、マトリックスの結晶化度が低下し、コロナ放電処
理によって生成したポリオレフィン樹脂フィルム表面に
存在する極性基がフィルム内表層に潜り込み経時的に表
面張力が低下し易くなり、印刷までに長期間在庫した場
合、印刷できないことがある。
【0013】したがって、ゴム配合量はゴム種や配合す
るポリオレフィン樹脂との組合せにもよるが、20重量
%以下であることが好ましい。必要に応じて顔料や種々
の添加剤を配合することができる。フィルムの厚みは特
に限定されるものではないが、製造性、取り扱い、諸性
能を考慮すると50〜300μm程度のものが好まし
い。ポリオレフィン樹脂フィルムには印刷性を損なわな
い範囲で、予めエンボス加工を施してもよい。
【0014】ポリオレフィン樹脂フィルムの接着方法
は、前述したように2種類あり、これに併せて接着剤
も、熱融着型と、ドライラミネート型がある。本発明は
いずれの接着剤でも用いることができ、例えば前者はポ
リオレフィン樹脂にマレイン酸等のエチレン性不飽和基
を有する酸無水物をグラフト重合したもの、オレフィン
と(メタ)アクリル酸との共重合体を始めとするオレフ
ィンとエチレン性不飽和基を有するカルボン酸との共重
合体などが挙げら、これらの単体もしくは混合体として
使用できる。後者は2液型のポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などがある。
硬化剤はイソシアネート等が用いられ、例えばガラス転
移温度が−5〜35℃である主樹脂とイソシアネートに
ついて、イソシアネートの−NCO基/ポリオール樹脂
の−OH基比が3〜15であるものが用いられる。
【0015】前者、後者いずれの接着剤とも必要に応じ
て着色顔料、防錆顔料、体質顔料などを添加してもよ
い。接着剤層は乾燥塗膜厚さで2〜20μmにすること
が好ましい。金属板と接着剤との間にはプライマー層を
設けることができる。プライマー塗料はポリエステル樹
脂系、高分子ポリエステル樹脂系、エポキシ樹脂系など
がある。必要に応じて顔料や種々の添加剤を配合するこ
とができる。プライマーの厚みは2〜10μm程度であ
ることが好ましい。
【0016】前者の熱融着型接着剤ではポリオレフィン
樹脂フィルムは未処理のまま接着することができるが、
後者のドライラミネート型接着剤ではポリオレフィン樹
脂フィルムの接着剤層に接する面を、積層するに際して
JIS K6768の濡れ指数での表面張力が38dy
ne/cm以上としたコロナ放電処理を施したものを用
いなければならない。したがって、熱融着型接着剤では
積層するポリオレフィン樹脂フィルムの接着剤層に接し
ない面だけコロナ放電処理すればよく、ドライラミネー
ト型接着剤では積層するポリオレフィン樹脂フィルムの
両面をコロナ放電処理する必要がある。
【0017】本発明のポリオレフィン樹脂フィルムラミ
ネート金属板は、Znめっき鋼板、Zn−Alめっき鋼
板、Alめっき鋼板等の各種めっき鋼板、Al板、ステ
ンレス鋼板などに必要に応じてリン酸塩処理、塗布型ク
ロメート処理などの前処理を施し、接着剤をロールコー
ト法、カーテンコート法等の公知塗布方法で形成した
後、オーブンで焼付け乾燥し、その上にラミネーターを
用いてポリオレフィン樹脂フィルムを積層することによ
って製造することができる。必要に応じて接着剤層の下
層にプライマー層を接着剤層と同様な方法で設けたもの
を使用することもできる。
【0018】
【実施例】実施例1;板厚0.5mm、片面当たりの目
付量が45g/m2の溶融亜鉛めっき鋼板に塗布型クロ
メート処理を施し、次いで無水マレイン酸グラフトポリ
プロピレン樹脂接着剤を乾燥膜厚が5μmになるように
バーコーターで塗布し、オーブンで最高到達板温が16
0℃になるように60秒間加熱乾燥した後、直ちに5%
エチレン−プロピレンゴム配合ポリプロピレン樹脂フィ
ルム(酸化チタン20重量%配合、厚さ150μm、融
点159℃、接着剤に接しない面をコロナ放電処理済
み:JIS K6768の濡れ指数での表面張力51d
yne/cm)を積層し水冷した。
【0019】実施例2;板厚0.45mmのSUS43
0鋼板に塗布型クロメート処理を施し、エポキシ樹脂系
プライマーを乾燥膜厚5μmになるようにバーコーター
で塗布し、オーブンで最高到達板温が210℃になるよ
うに40秒間加熱乾燥し、次いでマレイン酸グラフトプ
ロピレン−ブテン共重合体系接着剤(硬化剤:イソシア
ネート)を乾燥膜厚が5μmになるように、バーコータ
ーで塗布し、オーブンで最高到達板温が120℃になる
ように60秒間加熱乾燥し、直ちに5%エチレン−プロ
ピレンゴム配合ポリエチレン樹脂フィルム(酸化チタン
10重量%配合、厚さ150μm、融点118℃、接着
剤に接しない面をコロナ放電処理済み:JIS K67
68の濡れ指数での表面張力48dyne/cm)を積
層し水冷した。
【0020】実施例3;板厚0.5mm、片面当たりの
目付量が45g/m2の溶融亜鉛めっき鋼板に塗布型ク
ロメート処理を施し、次いで2液型ポリエステル樹脂系
接着剤(硬化剤:イソシアネート)を乾燥膜厚が5μm
になるようにバーコーターで塗布し、オーブンで最高到
達板温が140℃になるように60秒間加熱乾燥した
後、直ちに5%エチレン−プロピレン−ジエンターポリ
マー配合ポリプロピレン樹脂フィルム(酸化チタン20
重量%配合、厚さ150μm、融点159℃、両面をコ
ロナ放電処理済み:JIS K6768の濡れ指数での
表面張力51dyne/cm)を積層し水冷した。
【0021】実施例4;板厚0.45mmのSUS43
0鋼板に塗布型クロメート処理を施し、ポリエステル樹
脂系プライマーを乾燥膜厚が5μmになるようにバーコ
ータで塗布し、オーブンで最高到達板温が210℃にな
るように40秒間加熱乾燥し、次いで2液型ポリウレタ
ン樹脂系接着剤を乾燥膜厚が5μmになるようにバーコ
ータで塗布し、オーブンで最高到達板温が130℃にな
るように60秒間加熱乾燥し、直ちに10%エチレン−
プロピレン−ジエンターポリマー配合ポリプロピレン樹
脂フィルム(酸化チタン20重量%配合、厚さ150μ
m、融点158℃、両面をコロナ放電処理済み:JIS
K6768の濡れ指数での表面張力53dyne/c
m)を積層し水冷した。
【0022】比較例1;5%エチレン−プロピレンゴム
配合ポリプロピレン樹脂フィルムにコロナ放電処理を施
さない以外は実施例1と同じ条件である。比較例2;無
水マレイン酸グラフトプロピレン−ブテン共重合体系接
着剤のオーブンでの最高到達板温が140℃になるよう
に調整した以外は実施例2と同じ条件である。比較例
3;コロナ放電処理した5%エチレン−プロピレンゴム
配合ポリエチレン樹脂フィルムの接着剤に接しない面の
JIS K6768の濡れ指数での表面張力が35dy
ne/cmである以外は実施例2と同じ条件である。
【0023】比較例4;2液型ポリエステル樹脂系接着
剤のオーブンでの最高到達板温が180℃になるように
調整した以外は実施例3と同じ条件である。比較例5;
10%エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー配合
ポリプロピレン樹脂フィルムが接着剤層に接する面のみ
コロナ放電処理を施した(JIS K6768の濡れ指
数での表面張力53dyne/cm)以外は実施例4と
同じ条件である。
【0024】ポリオレフィン樹脂フィルムはいずれも押
出し法により、フィルム成形後、接着剤層に接しない面
(ラミネート表面)に極微小な梨地エンボスロールによ
り極微細なマット調のエンボスを刻印したものを用い
た。なお、コロナ放電処理はエンボス刻印後行った。
【0025】得られたポリオレフィン樹脂フィルムラミ
ネート金属板に塩ビ鋼板用のポリウレタン樹脂系白色印
刷インキをスクリーン印刷で厚さ15μmベタ印刷し、
碁盤目セロハン粘着テープ剥離試験法により、印刷性
(インキ接着性)を評価した。その結果、実施例1〜4
はいずれも強固なインキ接着性を示したが、比較例1〜
5は全て印刷インキがポリオレフィン樹脂フィルム印刷
インキ層の間で界面剥離した。本発明のポリオレフィン
樹脂フィルムラミネート金属板は印刷対象面全面がコロ
ナ放電処理されているが、表面について耐油性フェルト
ペン汚染性、耐食品汚染性(醤油、ソース、カレー、食
用油)、耐薬品性(5%塩酸、5%苛性ソーダ)を調査
した結果、印刷対象面をコロナ放電処理していないもの
と同等の性能を有することを確認できた。
【0026】
【発明の効果】以上のとおり本発明の印刷性に優れたポ
リオレフィン樹脂フィルムラミネート金属板及びその製
造方法は、現行の塩ビ鋼板に用いられている印刷インキ
をそのまま適用することができ、塩ビ鋼板の代替材料と
して充分使用できる。
フロントページの続き (72)発明者 大久保 謙一 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内 (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン樹脂フィルムの少なくとも
    接着剤層に接しない面をコロナ放電処理し、コロナ放電
    処理面がJIS K6768の濡れ指数で表面張力38
    dyne/cm以上を有するポリオレフィン樹脂フィル
    ムを接着剤層が形成された金属板に積層することを特徴
    とする印刷性に優れたポリオレフィン樹脂フィルムラミ
    ネート金属板。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン樹脂フィルムの少なくとも
    接着剤層に接しない面をコロナ放電処理し、コロナ放電
    処理面がJIS K6768の濡れ指数で表面張力38
    dyne/cm以上を維持している状態のポリオレフィ
    ン樹脂フィルムを接着剤層が形成された金属板に金属板
    温度がポリオレフィン樹脂フィルムの融点+10℃以下
    で積層し、直ちに水冷することを特徴とする印刷性に優
    れたポリオレフィン樹脂フィルムラミネート金属板の製
    造方法。
JP8825998A 1998-03-18 1998-03-18 印刷性に優れたポリオレフィン樹脂フィルムラミネート金属板及びその製造方法 Withdrawn JPH11262978A (ja)

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