JPH11262756A

JPH11262756A - 家庭用浄活水器

Info

Publication number: JPH11262756A
Application number: JP11127298A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Yokoyama; 一宏横山; Osamu Asaoka; 修浅岡; Tadashi Hozumi; 忠穂積
Original assignee: ARUSOA OUSHOU KK
Current assignee: ARUSOA OUSHOU KK
Priority date: 1998-03-19
Filing date: 1998-03-19
Publication date: 1999-09-28

Abstract

(57)【要約】【課題】飲料水のカートリッジ内滞留時間を長くす
る。【解決手段】注水口と排水口とが開口する底部に、螺
旋板を周設した導水管が前記注水口と連通し且つ導水管
の上端が蓋部と接触しないように直立しており、内部に
濾過材または鉱石砕片が充填されるカートリッジ、必要
により内部に濾過膜が充填されると共に底部に給水口が
開口している濾過カートリッジとこれを収容するカート
リッジカバーとが載置台に取付けられていることを特徴
とする家庭用浄活水器。【効果】カートリッジの内部に螺旋板を配設している
ので飲料水のカートリッジ内滞留時間を延長することが
でき、カートリッジに充填されている濾過材または鉱石
砕片との接触時間が長くなり、製造ならび取扱い簡便に
して飲料水の浄化およびミネラル分溶解を充分に行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、家庭用の浄活水器に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、飲料水を浄化したり、これにミネ
ラル分を補給する浄活水器については多数の製品が販売
されている。とくに家庭や職場に設置して常用に供する
いわゆる据置き型の家庭用浄活水器は、水道水の異臭や
残留塩素、トリハロメタン等の有害物質の溶存、鉄錆、
ゴム屑、微細な砂、金属片等の異物の存在を嫌う利用者
に歓迎されて近年急激に需要が伸びている。

【０００３】ところが家庭用浄活水器は、一般にコンパ
クトに作られて容積が小さいので飲料水が濾過材や鉱石
砕片と接触する時間が少なく、水の浄化およびミネラル
供給能力は充分に満足できるものではなかった。

【０００４】これを解決する方法として、数個のカート
リッジを並列させることにより水を循環させて濾過材や
鉱石砕片との接触を繰返す方法およびカートリッジを大
きな容量に作り、濾過材や鉱石砕片との接触時間の延長
を図る方法が考えられる。しかしながら、これらの方法
ではもはやコンパクトな装置とは言えず、家庭用浄活水
器としては適当なものということはできない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、最少限
の数および比較的短い標準的な長さのカートリッジにお
いて、飲料水と濾過材や鉱石砕片との接触時間を長く保
つ方法につき鋭意研究の結果、カートリッジの内部に螺
旋板を周設した導水管を取付け、この螺旋板に沿って飲
料水が下降するようにすればよいことに想到し、本年２
月１２日に「浄活水器」の特許出願を行った。しかしな
がらこのものは螺旋板をカートリッジに取付けたものを
さらにカプセルカートリッジに嵌入させる構造のもの
で、製造に手間がかかる他、取扱いが複雑になるため、
カートリッジ１個のみを用い、これに螺旋板を装入する
ようにして製造ならびに取扱いを簡便なるようにし、本
発明を完成させた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、注水口と排水
口とが開口する底部に、螺旋板を周設した導水管が前記
注水口と連通し且つ導水管の上端が蓋部と接触しないよ
うに直立しており、内部に濾過材または鉱石砕片が充填
されるカートリッジ、必要により内部に濾過膜が充填さ
れると共に底部に給水口が開口している濾過カートリッ
ジとこれを収容するカートリッジカバーとが載置台に取
付けられていることを特徴とする家庭用浄活水器であ
る。

【０００７】以下、図面に基いて本発明の内容を説明す
る。図１は本発明家庭用浄活水器を分解した状態の一部
切欠斜視図である。図中、１はカートリッジであり、こ
の種家庭用浄活水器に通常用いるステンレススチール、
アルミニウム、真鍮、鉄アルミニウム合金、鉄チタン合
金、鉄亜鉛合金、鉄クロム、鉄マンガン、鉄モリブデ
ン、鉄ニッケル、鉄ボロン、鉄シリコン、鉄チタン、ニ
ッケルクロム鋼、クロムモリブデン鋼、ニッケルクロム
モリブデン鋼等の鋼合金等の金属、窒化アルミニウム、
窒化ホウ素、チタン酸アルミニウム、フッ素金雲母等の
セラミックス、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、アクリロニトリ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリビニルア
ルコール、ポリ塩化プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリアミド、アクリル樹脂、アセタ
ール樹脂、フッ素樹脂、アクリロニトリル・スチレン、
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリス
チレン、ユリア樹脂、メラミン・フェノール樹脂等の合
成樹脂を用いて作られ、高さ約５〜２００ｃｍ、好まし
くは約２０〜３０ｃｍ、口径約５〜５０ｃｍ、好ましく
は約７〜１０ｃｍのサイズのものである。

【０００８】このカートリッジ１の蓋部１１または底部
１２、好ましくは底部１２は着脱自在に作られており、
前記底部１２には適当な径の注水口１２１および排水口
１２２が開けられている。

【０００９】前記注水口１２１は底部１２の中心部に開
口しており、この注水口１２１に連通するように螺旋板
１３を周設した導水管１４が嵌合などの方法により直立
している。この導水管１４は、上端がカートリッジ１の
蓋部１１に接触しないような長さに作られ、前記螺旋板
１３の上方にカートリッジ１に密に内蓋をするような態
様で濾過板１５を外嵌させている。この濾過板１５は中
心部に導水管１４に嵌合する径の貫通孔を開け、該貫通
孔を囲周するようにして多数の小口径の孔１５１，１５
１，１５１……を板全体に散在させたものにアセチルセ
ルロース、再生セルロース、ポリ四フッ化エチレン、ポ
リスルホン、ポリプロピレン、ポリエステル等の材質の
不織布からなる濾過膜１５２を敷設したもので、濾過板
１５の外端がカートリッジ１の側壁１６に密接するよう
な幅径のものである。なお、前記孔１５１は小口径のも
のに限らず、これを比較的大径にして１乃至数個を開け
るようにしてもよい。

【００１０】前記螺旋板１３もその外端がカートリッジ
１の側壁１６に密接するような幅に作られている。即
ち、この螺旋板１３は、その内端が前記導水管１４を螺
旋状に囲周して固定され、外端がカートリッジ１の側壁
１６に密接する態様で用いられるのである。この螺旋板
１３は、飲料水のカートリッジ１内滞留時間を延長する
目的のものである。従って螺旋回数が多いほど滞留時間
が長くなるが、その分充填される濾過材２または鉱石砕
片２の体積が減少するので、この螺旋回数は約２〜１０
回の範囲、好ましくは約３〜４回程度とする。

【００１１】前記カートリッジ１の排水口１２２はこれ
を多数の小孔に作り、前記注水口１２１を囲周するよう
に底部１２全体に散在させるように開けるのが好ましい
が、これに限らず、比較的大径のものを１乃至数個開け
るようにしてもよい。

【００１２】前記カートリッジ１には、着脱自在な蓋部
１１または底部１２を取り外して、そこから濾過材２ま
たは鉱石砕片２を充填した後、再度閉蓋するようにして
行う。この濾過材２または鉱石砕片２は飲料水を浄化し
たり、これにミネラル分を溶解させるために用いられ
る。本発明で使用する濾過材２は、前記螺旋板１３の間
に隙間なく充填できるような粉状、粒状または粉粒状の
ものが好ましい。これには活性炭、イオン交換樹脂等が
挙げられる。

【００１３】また、本発明で使用する鉱石砕片２もまた
粉状、粒状または粉粒状のものが好ましく、これには人
体に必須の微量ミネラル成分、例えば銅、マンガン、亜
鉛、鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウム等を含有
し、水に溶出しうる鉱石、例えば医王石、バクハン石、
トルマリン、ケイソウ土、ゼオライト、銀ゼオライト、
コーラルサンド、磁鉄鉱、酸化チタン、大理石、石灰石
等が挙げられる。これらを最大径０．１〜１ｃｍ程度に
機械的に粉砕したものを、単独でもしくは２種以上の混
合物としたものをそのまま、必要により３００〜１２０
０℃の温度で焼成して使用する。

【００１４】なお、前記カートリッジ１の底部１２には
前記濾過膜１５２と同様に作った濾過膜１２３を敷詰め
て、排水口１２２から処理水とともに濾過材２または鉱
石砕片２が漏出するのを防止するようにするのが好まし
い。

【００１５】さらにこのカートリッジ１は、平面部に注
水口１２１および排水口１２２に夫々連通する注水孔３
１および排水孔３２を開けた載置台３に固定するように
するのが好ましい。この載置台３の下面にはこれら注水
孔３１および排水孔３２に夫々連通する注水管３３およ
び排水管３４が取付けられて台下を通り、台側３５に開
けた孔から外方に突出するようにすれば全体がコンパク
トにまとまって安定し、取扱いに便利である。

【００１６】前記注水管３３は、前記カートリッジ１で
用いるのと同材料の金属、セラミックスおよび合成樹脂
の他、加硫ゴム、シリコンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム、合成ゴム、ポリスルフィドゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム、アクリロニトリルイソプレンゴ
ム、イソブチレン−イソプレンゴム、ポリプロピレンオ
キシドゴム、ポリエステルウレタンゴム、ブタジエンゴ
ム、エピクロロヒドリンゴム、クロロプレンゴム、エチ
レンプロピレンゴム、ポリエーテルウレタンゴム等のゴ
ムで作られている。この注水管３３は、一端が前記注水
口１２１乃至導水管１４に連通し、他端が本発明浄活水
器の外方に突出して、水填蛇口、該水道蛇口に取付けた
ホース等の水源に連通するように作られている。

【００１７】また、前記排水管３４は前記注水管３３と
同材料で作られ、排水口１２２の位置から本発明浄活水
器の外方に突出させて配水に供せしめるか、または後述
するように隣接するカートリッジカバー４に連通するよ
うに作られている。

【００１８】本発明浄活水器は叙上のものを基本的構成
とするが、必要によりこれにさらに濾過装置を付設す
る。この濾過装置は、基本的に前記カートリッジ１と同
材料、同サイズに作られたカートリッジカバー４と濾過
カートリッジ５とから構成されており、特に前記カート
リッジ１に鉱石砕片２を充填してミネラルを供給する場
合に水の浄化を行うのに有用である。

【００１９】即ち、前記カートリッジカバー４は、その
蓋部４１または必要により用いられる底部４２が着脱自
在に作られており、前記載置台３にネジ等により固定さ
れている。通常、前記カートリッジカバー４には蓋部４
１のみを取付けており、底部４２を用いないが、用いる
場合にはこれに適当な径の導水口４２１および給水口４
２２が開けられる。そして前記載置台３の平面にこれら
導水口４２１および給水口４２２に夫々連通する導水孔
３６および給水孔３７を開け、この導水孔３６に連通す
るように、前記載置台３の排水孔３２に一端が取付けら
れている排水管３４の他端が載置台３の下面に外設され
ている。このようにして前記カートリッジ１とカートリ
ッジカバー４とは排水管３４を介して連通している。

【００２０】また前記載置台３の下面には前記給水孔３
７に連通するように給水管３８が外設されている。前記
給水口４２２はカートリッジカバー４の底部４２の中心
部に開けられおり、また前記導水口４２１は好ましくは
中心部から前記カートリッジ１寄りの位置に開けられて
いる。

【００２１】前記濾過カートリッジ５は、互いに嵌合し
得る径の頂部５１、側部５２および底部５３で構成され
ており、前記カートリッジカバー４の着脱自在な蓋部４
１または底部４２を取り外して内部に収容した後、閉蓋
して用いる。前記頂部５１は、上下方向に複数の凸部５
１１を設けた凹凸形状で、且つ水平方向に複数の凸状部
５１２を設けた環状に作られ、凸部５１１の上端をカー
トリッジカバー４の蓋部４１に、また凸状部５１２の外
端をカートリッジカバー４の内側壁４３に接するように
してカートリッジカバー４内における濾過カートリッジ
５の位置安定を確保すると共に凹部空間から水が流入す
るようにされている。なお、前記環状の頂部５１の底部
は、前記カートリッジ１の濾過膜１２３，１５２で用い
たのと同じ不織布からなる濾過膜５１３で閉蓋されて、
水の逆流を防止するようにしている。

【００２２】また、前記濾過カートリッジ５の側部５２
は、前記頂部５１に嵌合するよう円筒形に作られて、内
部に中空糸膜に形成した逆浸透膜、限外濾過膜、マイク
ロフィルター膜等の濾過部材５２１が充填されている。

【００２３】さらに、前記濾過カートリッジ５の底部５
３は、前記側部５２に嵌合する短い円筒形の胴部に底蓋
５３１が固定されたもので、該底蓋５３１の中心部には
排出口５３２が開けられ、この排出口５３２から外方に
向け短い筒状の排出管５３３が突出している形態のもの
である。この排出管５３３は、前記カートリッジカバー
４に底部４２を取付けている場合にはその給水口４２２
に内嵌し得る径で、また底部４２を用いない場合には前
記給水管３８に連通するように作られている。

【００２４】本発明浄活水器は叙上の如き構成のもので
あり、これを以下のようにして用いる。先ず、前記載置
台３の注水管３３を水道の蛇口乃至蛇口に連結したホー
ス等の水源に連結する。水源からの飲料水は前記注水管
３３に導かれて載置台３の注水孔３１、次いでカートリ
ッジ１の注水口１２１を経て導水管１４内を上昇する。
上昇した飲料水は導水管１４の上端から溢れ出て濾過板
１５上に流入し、この濾過板１５の濾過膜１５２、さら
に孔１５１，１５１……を通過して濾過材２または鉱石
砕片２が充填された中を螺旋板１３の螺旋に沿って下降
する。従って、カートリッジ１内の飲料水の下降は螺旋
の回数に応じて緩慢になり、濾過材２または鉱石砕片２
との接触時間が長くなり、飲料水の濾過材２による浄化
または鉱石砕片２によるミネラル分の溶解が充分にされ
る。

【００２５】このようにしてカートリッジ１内を下降し
て底部１２に達した飲料水は、該底部１２の濾過膜１２
３、次いで排水口１２２，１２２……を通過し、前記載
置台３のの排水孔３２から排水管３４を経て排水され
る。このようにして処理された飲料水はそのまま飲料に
供されるが、上記装置にさらに濾過装置を付設している
場合には次のようにして用いる。

【００２６】即ち、前記カートリッジ１から排水管３４
を経た飲料水は、載置台３の導水孔３６、次いでカート
リッジカバー４に底部４２を取付ける場合には、その導
水口４２１より内部に流入し、このカートリッジカバー
４と濾過カートリッジ５の空隙を上昇して頂部５１の凹
部空間から濾過カートリッジ５内部に飲料水を流入させ
る。即ち、飲料水は濾過カートリッジ５の頂部５１の濾
過膜５１３を通過し、中空糸膜等の濾過部材５２１の層
を下降して濾過された後、順次排出口５３２、排出管５
３３、給水管３８を通って浄活水器の外に誘導され、飲
用に供されるのである。

【００２７】

【発明の効果】本発明家庭用浄活水器は、カートリッジ
の内部に螺旋板を配設しているので飲料水のカートリッ
ジ内滞留時間を延長することができ、カートリッジに充
填されている濾過材または鉱石砕片との接触時間が長く
なるので、製造ならび取扱い簡便にして飲料水の浄化お
よびミネラル分溶解を充分に行うことができる利益があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明家庭用浄活水器を分解した状態の一部切
欠斜視図である。

【図２】本発明家庭用浄活水器の別の実施態様を示す一
部切欠斜視図である。

【図３】本発明家庭用浄活水器にかかる載置台の実施態
様を示す斜視図である。

【図４】本発明家庭用浄活水器にかかる濾過装置の実施
態様を示す一部切欠斜視図である。

【図５】本発明家庭用浄活水器の使用態様を示す特性線
図である。

【符号の説明】

１カートリッジ１１蓋部１２底部１２１注水口１２２排水口１２３濾過膜１３螺旋板１４導水管１５濾過板１５１孔１５２濾過膜１６側壁２濾過材または鉱石砕片３載置台３１注水孔３２排水孔３３注水管３４排水管３５台側３６導水孔３７給水孔３８給水管４カートリッジカバー４１蓋部４２底部４２１導水口４２２給水口４３内側壁５濾過カートリッジ５１頂部５１１凸部５１２凸状部５１３濾過膜５２側部５２１濾過部材５３底部５３１底蓋５３２排出口５３３排出管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＣ０２Ｆ 1/68 ５４０Ｃ０２Ｆ 1/68 ５４０Ａ５４０Ｄ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】注水口と排水口とが開口する底部に、螺
旋板を周設した導水管が前記注水口と連通し且つ導水管
の上端が蓋部と接触しないように直立しており、内部に
濾過材または鉱石砕片が充填されるカートリッジ、必要
により内部に濾過膜が充填されると共に底部に給水口が
開口している濾過カートリッジとこれを収容するカート
リッジカバーとが載置台に取付けられていることを特徴
とする家庭用浄活水器。