JPH11262724A - レジスト組成物の再生方法および再生装置 - Google Patents

レジスト組成物の再生方法および再生装置

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JPH11262724A
JPH11262724A JP8927298A JP8927298A JPH11262724A JP H11262724 A JPH11262724 A JP H11262724A JP 8927298 A JP8927298 A JP 8927298A JP 8927298 A JP8927298 A JP 8927298A JP H11262724 A JPH11262724 A JP H11262724A
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JP
Japan
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resist composition
tank
solvent
viscosity
regenerating
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Application number
JP8927298A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Shiraishi
仁士 白石
Osamu Tanaka
収 田中
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Miura Co Ltd
Miura Institute of Research and Development Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Miura Institute of Research and Development Co Ltd
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Publication date
Application filed by Miura Co Ltd, Miura Institute of Research and Development Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピナーから飛散したレジスト組成物を濃縮
し、所定の粘度に調整する方法および装置を提供する。 【解決手段】 回収したレジスト組成物の再生方法であ
って、前記レジスト組成物の粘度に基づいて溶剤の含有
率を算出し、この算出値と所定の粘度となる含有率との
差に基づいて前記溶剤の蒸発量を演算し、この演算値に
基づいて真空吸引を行い、前記真空吸引後のレジスト組
成物に溶剤を添加して希釈することを特徴としており、
またスピナーから飛散したレジスト組成物の蒸発槽と、
前記レジスト組成物の粘度測定手段と、前記蒸発槽内を
真空吸引する真空吸引手段と、前記レジスト組成物の希
釈槽とからなることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリコンウエハ
にレジスト組成物を塗布する工程において、露光されず
再利用可能なレジスト組成物を再利用できる性状に調整
するための再生方法および再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】レジスト組成物は、半導体工業等におい
て、大量に使用されており、たとえばICを製作する
際、シリコンウエハにレジスト組成物をスピナーを用い
て塗布している。レジスト組成物の性状としては、膜圧
を均一にするために厳密な粘度管理が要求されており、
粘度の精度としては、±5×10-4Pa・ s (±0.5c
P)が必要である。レジスト組成物は、前記粘度となる
ように予め溶剤で希釈され、所定の濃度に設定される。
また、スピナーで供給される溶剤には、このレジスト組
成物を希釈する溶剤と同種のものが使用されている。
【0003】ところで、レジスト組成物の塗布工程にお
いては、レジスト組成物は、スピナーで供給される溶剤
により希釈されてレジスト組成物の濃度が低下する。し
たがって、そのままでは再利用できないので、レジスト
組成物と溶剤の濃度を調整して再利用できる形態にする
必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑み、回収したレジスト組成物を濃縮し、所定の粘
度に調整する再生方法および再生装置を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、回収したレジスト組成物の再生方法であっ
て、前記レジスト組成物の粘度に基づいて溶剤の含有率
を算出し、この算出値と所定の粘度となる含有率との差
に基づいて前記溶剤の蒸発量を演算し、この演算値に基
づいて真空吸引を行い、前記真空吸引後のレジスト組成
物に溶剤を添加して希釈することを特徴としており、ま
た請求項2に記載の発明は、真空吸引中に窒素ガスを供
給することを特徴としており、また請求項3に記載の発
明は、スピナーから飛散したレジスト組成物の蒸発槽
と、前記レジスト組成物の粘度測定手段と、前記蒸発槽
内を真空吸引する真空吸引手段と、前記レジスト組成物
の希釈槽とからなることを特徴としており、また請求項
4に記載の発明は、前記蒸発槽内への窒素ガス供給手段
を設けたことを特徴としており、また請求項5に記載の
発明は、前記真空吸引手段が液封式真空ポンプであるこ
とを特徴としており、また請求項6に記載の発明は、前
記液封式真空ポンプの封液として、溶剤を使用すること
を特徴としており、さらに請求項7に記載の発明は、前
記液封式真空ポンプの封液の冷却手段を設けたことを特
徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。この発明は、シリコンウエハにレジス
ト組成物を塗布する工程において、スピナーから飛散し
たレジスト組成物を再利用できるように再生を行う方法
において好適に実施できる。この発明によるレジスト組
成物の再生方法について説明すると、まずスピナーから
飛散したレジスト組成物を蒸発槽内へ導入する。このレ
ジスト組成物は、スピナーで供給される溶剤によって希
釈されて、レジスト組成物の濃度が低下している。そし
て、前記レジスト組成物の粘度および容積を測定した
後、この粘度に基づいて溶剤の含有率を算出する。この
算出値と所定の粘度,すなわち塗布工程に再利用できる
粘度との差に基づいて前記溶剤の蒸発量を演算し、この
蒸発量に基づいて所定の粘度となるレジスト組成物の容
積(第一目標容積)を演算する。そして、前記蒸発槽に
設けた真空吸引手段である液封式真空ポンプを作動させ
ることにより、前記蒸発槽と前記液封式真空ポンプとの
温度差に起因する溶剤の蒸気圧差による拡散作用が生
じ、前記蒸発槽内のレジスト組成物の溶剤が蒸発し、前
記液封式真空ポンプにおいて凝縮する。この結果、前記
蒸発槽内のレジスト組成物の容積が前記第一目標容積よ
りも減少し、レジスト組成物の粘度が所定の粘度より大
となる。そして、前記真空吸引後のレジスト組成物を希
釈槽内へ導入し、この希釈槽において溶剤を添加して希
釈していき、前記レジスト組成物の容積が第二目標容積
に達して前記レジスト組成物の粘度が所定の粘度に達し
たとき、溶剤の添加を終了することによって、前記レジ
スト組成物の粘度を所定の粘度に調整する。
【0007】さらに、真空吸引中に前記蒸発槽内へ窒素
ガスを供給することにより、溶剤の蒸発を促進すること
ができる。
【0008】つぎに、この発明を実施したレジスト組成
物の再生装置について説明する。前記再生装置にあって
は、スピナーから飛散したレジスト組成物を導入する蒸
発槽を備えている。この蒸発槽には、蒸発槽へ導入した
レジスト組成物の粘度を測定する粘度測定手段が接続さ
れているとともに、前記蒸発槽内を真空吸引する真空吸
引手段が接続されている。また、前記蒸発槽から導入し
たレジスト組成物に溶剤を添加して希釈する希釈槽を備
えている。
【0009】さらに、真空吸引中において、前記蒸発槽
内のレジスト組成物の溶剤の蒸発を促進するために、前
記蒸発槽の底部に窒素ガス供給手段を設けている。
【0010】前記真空吸引手段としては、液封式真空ポ
ンプが好適に用いられる。この液封式真空ポンプの封液
は、封液タンクから供給されるが、封液として、前記レ
ジスト組成物に使用する溶剤を用いるのが好ましい。ま
た、この封液は、封液タンクに冷却手段を設けて、冷却
するのが好ましく、この冷却により、前記のような前記
蒸発槽内の溶剤の蒸発を促進することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。この発明の第一実施例を示す図1
について説明する。図1 は、この発明に係るレジスト組
成物の再生装置の構成を示す概略説明図である。
【0012】図1において、スピナー(図示省略)から
飛散したレジスト組成物を一時的に貯留しておくための
原液槽1と攪拌器2を備えた蒸発槽3の上部とを原液供
給ライン4で接続している。この攪拌器2は、前記蒸発
槽3内を一様に攪拌するような回転羽根を形成してお
り、またその回転軸は、前記蒸発槽3との接触部におい
てシール構造を備え、外気の侵入を防止するようになっ
ている。前記原液供給ライン4には、原液供給ポンプ5
および第一電磁弁6が上流側から順次設けられている。
また、前記蒸発槽3の下部とレジスト組成物の粘度を測
定する粘度測定部7とを第一粘度測定ライン8で接続し
ている。この第一粘度測定ライン8には、第二電磁弁9
が設けられている。そして、後述するように、前記第一
粘度測定ライン8に前記蒸発槽3内のレジスト組成物を
前記粘度測定部7へ供給するポンプ(図示省略)を設け
ることや、あるいは前記蒸発槽3の上部に前記蒸発槽3
内へ窒素ガスを供給する第一窒素ガス供給ライン(図示
省略)を設けることも、実施に応じて好適である。
【0013】そして、前記蒸発槽3の下部とレジスト組
成物に溶剤を添加して希釈する希釈槽10とを希釈槽供
給ライン11で接続している。この希釈槽供給ライン1
1には、第三電磁弁12が設けられている。また、前記
粘度測定部7と前記希釈槽10の下部とを第二粘度測定
ライン13で接続している。この第二粘度測定ライン1
3には、第四電磁弁14が設けられている。そして、後
述するように、前記第二粘度測定ライン13に前記希釈
槽10内のレジスト組成物を前記粘度測定部7へ供給す
るポンプ(図示省略)を設けることや、あるいは前記希
釈槽10の上部に前記希釈槽10内へ窒素ガスを供給す
る第二窒素ガス供給ライン(図示省略)を設けること
も、実施に応じて好適である。また、レジスト組成物を
希釈するための溶剤を貯留した溶剤槽15と前記希釈槽
10の上部とを溶剤供給ライン16で接続している。こ
の溶剤供給ライン16には、溶剤供給ポンプ17および
第五電磁弁18が上流側から順次設けられている。さら
に、前記希釈槽10の下部には、処理液ライン19が接
続されており、この処理液ライン19には、第六電磁弁
20が設けられている。
【0014】ここで、前記蒸発槽3は、前記原液槽1か
ら導入されたレジスト組成物を加温して恒温に維持する
ための手段(以下、「加温手段」という。)21を備え
ている。この加温手段21としては、たとえば電気ヒー
タあるいは温水を熱源とした加熱器等が用いられる。ま
た、前記蒸発槽3には、前記蒸発槽3内の液位を検出す
るための第一液位計22が設けられている。この第一液
位計22としては、たとえば液面センサ,静電センサ等
の電気式のものが用いられる。また、前記希釈槽10に
は、前記希釈槽10内の液位を検出するための第二液位
計23が設けられている。この第二液位計23として
は、前記第一液位計22と同様のものが用いられる。
【0015】また、前記蒸発槽3の上部とこの蒸発槽3
内を真空吸引する液封式真空ポンプ24とを真空吸引ラ
イン25で接続している。そして、この液封式真空ポン
プ24と封液タンク26の下部とを封液ライン27で接
続するとともに、前記液封式真空ポンプ24と前記封液
タンク26の上部とを排気ライン28で接続している。
この封液タンク26には、この封液タンク26内の封液
を冷却するための冷却器29が設けられている。この冷
却器29としては、図示した冷水発生器の他に、コイル
を設けてその中に冷却水を通してもよい。また、封液と
しては、レジスト組成物に使用する溶剤と同種の溶剤が
用いられる。
【0016】そして、前記原液供給ポンプ5,前記各電
磁弁6,9,12,14,18,20,前記粘度測定部
7,前記溶剤供給ポンプ17,前記加温手段21,前記
第一液位計22,前記第二液位計23および前記液封式
真空ポンプ24は、それぞれ第一〜第十三信号線30,
31,32,33,34,35,36,37,38,3
9,40,41,42を介して制御器43に接続されて
いる。
【0017】つぎに、前記第一実施例の構成におけるレ
ジスト組成物の再生方法について説明する。まず、レジ
スト組成物の塗布工程において、スピナー(図示省略)
から飛散したレジスト組成物が原液槽1に貯留される。
このレジスト組成物は、スピナーで供給される溶剤によ
って希釈されて、レジスト組成物の濃度が低下してい
る。そして、制御器43を介して第一電磁弁6:開とす
るとともに、原液供給ポンプ5を起動する。この結果、
前記原液槽1内のレジスト組成物は、原液供給ライン4
を介して蒸発槽3内へ導入される。前記蒸発槽3内へ導
入されたレジスト組成物は、攪拌器2によって攪拌さ
れ、この攪拌は、再生工程が終了するまで継続する。
【0018】そして、前記制御器43を介して第二電磁
弁9:開とする。さらに、前記のように第一粘度測定ラ
イン8にポンプ(図示省略)を設けている場合は、この
ポンプを作動させ、あるいは第一窒素ガス供給ライン
(図示省略)を設けている場合は、この第一窒素ガス供
給ラインを介して前記蒸発槽3内へ窒素ガスを供給して
前記蒸発槽3内を加圧する。この結果、前記蒸発槽3内
のレジスト組成物の一部が前記第一粘度測定ライン8を
介して粘度測定部7へ流入し、この粘度測定部7におい
てその粘度が測定される。一方、第一液位計22によ
り、前記蒸発槽3内のレジスト組成物の容積が測定され
る。この後、前記のように測定されたレジスト組成物の
粘度および容積の値は、各信号線37および40を介し
て前記制御器43へ出力される。
【0019】さて、これらの各信号を受けた前記制御器
43には、レジスト組成物および溶剤の組成比率に対す
る粘度が予め設定されており、前記制御器43は、この
予め設定されている粘度に基づいて溶剤の含有率を算出
し、この算出値と所定の粘度との差に基づいて前記溶剤
の蒸発量を演算する。そして、この蒸発量に基づいて所
定の粘度となるレジスト組成物の容積,すなわち第一目
標容積を演算する。ここで、所定の粘度とは、塗布工程
に使用される,すなわち再利用できる初期のレジスト組
成物の粘度である。
【0020】そして、前記制御器43を介して加温手段
21を作動させ、前記蒸発槽3内のレジスト組成物を加
温した後、50℃前後の恒温に維持する。それと同時
に、前記制御器43を介して液封式真空ポンプ24を作
動させる。この液封式真空ポンプ24の封液は、冷却器
29により20℃程度に冷却されており、したがって前
記蒸発槽3と前記液封式真空ポンプ24との温度差に起
因する溶剤の蒸気圧差による拡散作用が生じる。その結
果、前記蒸発槽3内のレジスト組成物の溶剤が蒸発し、
前記液封式真空ポンプ24において凝縮するとともに、
発生する溶剤の気泡により前記蒸発槽3内のレジスト組
成物が攪拌される。このように、溶剤の蒸気が封液に回
収されるので、引火性のある溶剤を飛散させることな
く、安全に回収することができる。また、この真空吸引
過程において、レジスト組成物中の溶存気体が脱気さ
れ、塗布工程時の気泡による塗布不良を防止することが
できる。
【0021】前記蒸発槽3内のレジスト組成物の液位が
低下すると、前記第一液位計22が、前記第一目標容積
よりもわずかに少ない容積に到達したことを検知する。
ここにおいて、前記蒸発槽3内のレジスト組成物は、そ
の粘度が所定の粘度より大きい状態,すなわちレジスト
組成物の濃度が高く、過濃縮した状態となる。そして、
前記第一液位計22は、前記検知信号を前記制御器43
へ出力し、この検知信号を受けた前記制御器43は、前
記加温手段21を停止する。
【0022】一方、前記液封式真空ポンプ24は運転を
継続しており、したがって前記蒸発槽3内のレジスト組
成物の溶剤は、引き続き蒸発し、この蒸発に伴って前記
蒸発槽3内の温度が低下する。そして、前記蒸発槽3内
に設けた温度センサ(図示省略)が、前記蒸発槽3内の
温度が約20〜40℃の常温に低下したことを検知し、
この検知信号を前記制御器43へ出力する。この検知信
号を受けた前記制御器43は、前記液封式真空ポンプ2
4を停止し、これにより、前記蒸発槽3内の真空状態が
徐々に破壊され、前記蒸発槽3内の圧力は、大気圧とな
る。
【0023】そして、前記制御器43を介して第三電磁
弁12:開とすることにより、前記蒸発槽3内のレジス
ト組成物は、希釈槽供給ライン11を介して希釈槽10
へ流入する。
【0024】そして、前記制御器43を介して第四電磁
弁14:開とする。さらに、前記のように第二粘度測定
ライン13にポンプ(図示省略)を設けている場合は、
このポンプを作動させ、あるいは第二窒素ガス供給ライ
ン(図示省略)を設けている場合は、この第二窒素ガス
供給ラインを介して前記希釈槽10内へ窒素ガスを供給
して前記希釈槽10内を加圧する。この結果、前記希釈
槽10内のレジスト組成物の一部が前記第二粘度測定ラ
イン13を介して前記粘度測定部7へ流入し、前記粘度
測定部7においてその粘度が測定される。一方、第二液
位計23により、前記希釈槽10内のレジスト組成物の
容積が測定される。この後、前記のように測定されたレ
ジスト組成物の粘度および容積の値は、前記各信号線3
7および41を介して前記制御器43へ出力される。
【0025】さて、これらの各信号を受けた前記制御器
43は、前記第一目標容積の演算と同様にして、所定の
粘度に調整するために溶剤を添加した後のレジスト組成
物の容積,すなわち第二目標容積を演算し、これより溶
剤の添加量を演算する。
【0026】そして、前記制御器43を介して第五電磁
弁18:開とするとともに、溶剤供給ポンプ17を起動
し、溶剤槽15内の溶剤を前記希釈槽10内へ導入し
て、レジスト組成物を希釈する。
【0027】そして、前記制御器43を介して第六電磁
弁20:開とすることにより、前記のように所定の粘度
に調整されたレジスト組成物は、処理液ライン19を介
して取り出され、再生工程が終了する。
【0028】ところで、前記第一実施例において、前記
粘度測定部7を前記蒸発槽3および前記希釈槽10とは
別個に設けているが、前記蒸発槽3および前記希釈槽1
0にそれぞれ攪拌による回転トルクを測定する手段を付
設してもよい。回転トルクの増減量を測定することによ
り、粘度計を用いないで、レジスト組成物の粘度に対応
した変化を測定する。そして、前記目標容積の代わりに
所定の粘度となる目標トルクを設定し、この目標トルク
に到達させるように前記蒸発槽3および前記希釈槽10
内のレジスト組成物をそれぞれ蒸発,希釈する方法も実
施に応じて好適である。
【0029】また、前記蒸発槽3内のレジスト組成物の
容積変化,すなわち溶剤の蒸発量を前記第一液位計22
によって測定しているが、前記液封式真空ポンプ24に
おける溶剤の凝縮量を測定して、レジスト組成物の容積
を間接的に前記第一目標容積以下にする方法もある。こ
の場合、前記溶剤の凝縮量は、前記封液タンク26の液
位変化量を測定することにより、あるいは前記排気ライ
ン28に流量計を設けて測定することにより求めること
ができる。
【0030】また、前記第一実施例の構成において、前
記原液供給ポンプ5を作動させて前記蒸発槽3内へ原液
を導入するが、前記液封式真空ポンプ24を作動させて
前記蒸発槽3内を真空吸引することによっても、前記蒸
発槽3内へ原液を導入することができる。したがって、
前記構成において、前記原液供給ポンプ5を省略するこ
とができる。
【0031】さらに、前記第一実施例におけるレジスト
組成物の再生方法によれば、回収したレジスト組成物の
原液を前記蒸発槽3内へ導入した後、前記粘度測定部7
において粘度を測定するが、前記原液槽1へ原液を導入
した段階で、予め粘度を測定しておくこともできる。こ
の方法によれば、前記蒸発槽3内を真空吸引して原液を
前記蒸発槽3内へ導入し、この真空吸引を継続しなが
ら、前記のとおり説明したレジスト組成物の容積測定,
目標容積の演算処理およびレジスト組成物の恒温維持を
行った後、前記希釈槽10においてレジスト組成物の希
釈を行うことにより、レジスト組成物を再生する。
【0032】つぎに、この発明の第二実施例を示す図2
について説明する。図2は、この発明に係るレジスト組
成物の再生装置の構成を示す概略説明図である。第二実
施例は、前記第一実施例の構成に窒素ガス供給手段44
を加えたものである。この窒素ガス供給手段44は、前
記蒸発槽3の底部に設けられており、第十四信号線45
を介して前記制御器43に接続されている。前記窒素ガ
ス供給手段44を除く構成は、前記第一実施例と同一で
あり、したがってその詳細な説明は省略する。
【0033】つぎに、前記第二実施例の構成におけるレ
ジスト組成物の再生方法について説明する。このレジス
ト組成物の再生方法の基本的な過程は、前記第一実施例
と同様なので、相違点のみを説明する。すなわち、液封
式真空ポンプ24を作動させると同時に、制御器43を
介して窒素ガス供給手段44を作動させ、蒸発槽3内の
液相部へ微量の窒素ガスを供給する。この窒素ガスの気
泡は、前記窒素ガス供給手段44の噴射ノズル(図示省
略)の作用によって微細化されるとともに、前記蒸発槽
3内が真空吸引されていることにより、その容積が増加
する。この気泡の作用によって前記蒸発槽3内が攪拌さ
れ、また溶剤の蒸気を伴流し、したがって溶剤の蒸発が
促進される。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回収
したレジスト組成物の再生方法であって、前記レジスト
組成物の粘度に基づいて溶剤の含有率を算出し、この算
出値と所定の粘度となる含有率との差に基づいて前記溶
剤の蒸発量を演算し、この演算値に基づいて真空吸引を
行い、前記真空吸引後のレジスト組成物に溶剤を添加し
て希釈するので、希釈されたレジスト組成物を濃縮し、
所定の粘度に調整することにより、効率よく再生するこ
とができる。また、前記蒸発槽内の真空吸引手段とし
て、溶剤と同種の封液を使用した液封式真空ポンプを用
いるとともに、封液を冷却するので、溶剤が蒸気として
飛散することがなく、溶剤を安全かつ効率的に封液中へ
回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るレジスト組成物の再生装置の第
一実施例の構成を示す概略説明図である。
【図2】この発明に係るレジスト組成物の再生装置の第
二実施例の構成を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1…原液槽 2…攪拌器 3…蒸発槽 4…原液供給ライン 7…粘度測定部 8…第一粘度測定ライン 10…希釈槽 11…希釈槽供給ライン 13…第二粘度測定ライン 15…溶剤槽 16…溶剤供給ライン 19…処理液ライン 21…加温手段 22…第一液位計 23…第二液位計 24…液封式真空ポンプ 25…真空吸引ライン 26…封液タンク 27…封液ライン 28…排気ライン 29…冷却器 43…制御器 44…窒素ガス供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B05D 3/00 B05D 3/00 E H01L 21/027 H01L 21/30 564Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回収したレジスト組成物の再生方法であ
    って、前記レジスト組成物の粘度に基づいて溶剤の含有
    率を算出し、この算出値と所定の粘度となる含有率との
    差に基づいて前記溶剤の蒸発量を演算し、この演算値に
    基づいて真空吸引を行い、前記真空吸引後のレジスト組
    成物に溶剤を添加して希釈することを特徴とするレジス
    ト組成物の再生方法。
  2. 【請求項2】 真空吸引中に窒素ガスを供給することを
    特徴とする請求項1に記載のレジスト組成物の再生方
    法。
  3. 【請求項3】 スピナーから飛散したレジスト組成物の
    蒸発槽と、前記レジスト組成物の粘度測定手段と、前記
    蒸発槽内を真空吸引する真空吸引手段と、前記レジスト
    組成物の希釈槽とからなることを特徴とするレジスト組
    成物の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸発槽内への窒素ガス供給手段を設
    けたことを特徴とする請求項3に記載のレジスト組成物
    の再生装置。
  5. 【請求項5】 前記真空吸引手段が液封式真空ポンプで
    あることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の
    レジスト組成物の再生装置。
  6. 【請求項6】 前記液封式真空ポンプの封液として、溶
    剤を使用することを特徴とする請求項5に記載のレジス
    ト組成物の再生装置。
  7. 【請求項7】 前記液封式真空ポンプの封液の冷却手段
    を設けたことを特徴とする請求項5または請求項6に記
    載のレジスト組成物の再生装置。
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