JPH11261754A - 複合機及びサーバ及び複合機・サーバシステム及びプログラム記録媒体 - Google Patents

複合機及びサーバ及び複合機・サーバシステム及びプログラム記録媒体

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JPH11261754A
JPH11261754A JP10264585A JP26458598A JPH11261754A JP H11261754 A JPH11261754 A JP H11261754A JP 10264585 A JP10264585 A JP 10264585A JP 26458598 A JP26458598 A JP 26458598A JP H11261754 A JPH11261754 A JP H11261754A
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Ken Murata
謙 村田
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高司 川崎
Fumitake Abe
文武 安部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子的な文書の取り扱いがより効率的に行え、
かつ、安価に実現できるシステムである複合機・サーバ
システムを提供する。 【解決手段】ネットワークに、それぞれ、第2種処理を
要求されたときに、要求された第2種処理をサーバ40
と連携せずに実行する第2種処理機能と、第1種処理を
要求されたときに、サーバ40に、その第1種処理の実
行を依頼する第1種処理機能とを有する複数の複合機1
0と、複数の複合機から実行が依頼された第1種処理を
実行する機能を有するサーバ40とを接続することによ
って複合機・サーバシステムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合機とサーバと
をネットワークを介して接続することによって構成され
る複合機・サーバシステムと、そのような複合機・サー
バシステムを構築するための複合機及びサーバと、通信
機能を有するコンピュータをサーバとして動作させるた
めのプログラムが記録されたプログラム記録媒体に関す
る。さらに、本発明は、コンピュータ等が接続されたロ
ーカルネットワークと、ファクシミリ装置等が接続され
た、公衆電話回線あるいは専用電話回線等の回線との双
方に接続される複合機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LAN(Local Area
Network)、WAN(WideArea Net
work)、インターネット等のネットワークを介し
て、コンピュータ間で各種の情報をやり取りすることが
行われるようになっている。また、コピー機のデジタル
化が進み、コピー機に、FAXとしての機能や、プリン
タとしての機能の付加が容易に行えるようになった結
果、コピー、FAX、プリンタとしての機能を有する、
複合機と呼ばれている装置も市販されるようになってき
ている。
【0003】また、そのような複合機のプリンタとして
の機能を、LANに接続されたコンピュータから利用で
きるようにするために、LANボードを付加した(ネッ
トワークプリンタとしての機能を付加した)複合機も知
られている。
【0004】図41は、従来の複合機の一形態を示すブ
ロック図である。
【0005】この図41に示す複合機200は、スキャ
ナ部201、プリンタ部202、表示/操作部203、
通信制御部204、回線制御部205、および制御部2
06から構成される。 ここで、スキャナ部201は、
例えば用紙上に印刷されたドキュメント等を画像として
走査し、その画像をあらわすイメージデータを生成する
ものである。
【0006】また、プリンタ部202は、イメージデー
タに基づくドキュメント等の画像を用紙上に印刷する構
成部分である。
【0007】表示/操作部203は、この複合機に対し
各種の設定操作を行なう操作部と、その操作部による操
作のための操作画面や、操作部による操作結果等を表示
する表示部とからなる。
【0008】通信制御部204は、ローカルネットワー
クに接続され、そのローカルネットワークにイメージデ
ータを送り出したり、そのローカルネットワークを経由
して送られてきたイメージデータを受け取る機能を有す
る。このローカルネットワークには、ここに示す複合機
のほか、例えばパーソナルコンピュータや、あるいは、
ここに示した複合機と同様な機能を有する複合機等が接
続される。
【0009】さらに、回線制御部205は、一般の公衆
電話回線や、例えば会社の社内電話等に用いられる専用
電話回線等の回線に接続され、その回線にイメージデー
タを送り出したり、その回線を経由して送られてきたイ
メージデータを受け取る機能を有する。この回線には、
ここに示した複合機のほか、ファクシミリ装置が接続さ
れている。
【0010】さらに、制御部206は、上述の全ての要
素、すなわち、スキャナ部201、プリンタ部202、
表示/制御部203、通信制御部204、および回線制
御部205を制御して、以下に説明するコピー機能、ス
キャナ機能、プリント機能、およびファクシミリ機能の
4つの機能を実現している。
【0011】コピー機能は、スキャナ部201で画像を
読み取ってイメージデータを生成し、そのイメージデー
タをプリンタ部202に送ってそのプリンタ部202で
そのイメージデータに基づく画像を用紙上に印刷する機
能である。このコピー機能では、利用者は、表示/操作
部203にコピー用の操作画面を表示しその画面上で操
作を行なうことによりコピーの設定を行なう。ここでは
必要に応じて、両面コピーやとじしろ等のコピー方法や
コピー枚数等の設定も行なわれる。また、利用者は、こ
のコピーの設定と前後して、スキャナ部201に原稿を
セットする。その後、表示/操作部203のスタートボ
タン(図示省略)を押すと、スキャナ部201によりそ
の原稿が読み取られ、その読み取りにより得られたイメ
ージデータは制御部206でコピーに適した形式のデー
タに変換された後プリンタ部202に送られ、そのプリ
ンタ部202でそのイメージデータに基づく印刷が行な
われる。すなわち、このコピー機能では図41に示す矢
印aに沿ってイメージデータが流れる。
【0012】また、スキャナ機能は、スキャナ部201
で原稿を読み取り、得られたイメージデータをパーソナ
ルコンピュータ等に保存する機能であり、このスキャナ
機能を利用するときは、利用者は、表示/操作部203
にスキャナ用の操作画面を表示させ、スキャナ入力の設
定およびイメージデータの保存先の設定を行ない、スキ
ャナ部201に原稿をセットする。このスキャナ入力の
設定の際、必要に応じて、原稿の両面読取りや読取り濃
度等の設定も行なわれる。その後、スタートボタンが押
されると、スキャナ部201で原稿が読み取られてイメ
ージデータが生成され、そのイメージデータは、図41
に示す矢印bの流れに沿って、制御部206により所定
のデータ形式に変換され、通信制御部204から保存先
のパーソナルコンピュータ等に向けてローカルネットワ
ークに送り出される。
【0013】また、プリント機能は、スキャナ部201
で生成されたイメージデータを矢印bに沿ってローカル
ネットワークに送り出し、そのローカルネットワークを
経由して他のプリンタや他の複合機のプリント部に送
り、そのプリンタやプリント部等でその送られてきたイ
メージデータに基づく印刷を行なう機能である。またこ
こでは、他のスキャナや他の複合機のスキャナ部等で生
成されたイメージデータがローカルネットワークを経由
して送られてきたとき、その送られてきたイメージデー
タを矢印cに沿ってプリンタ部202に送り、そのプリ
ンタ部202で印刷を行なう機能も合わせ持っている。
【0014】この図41に示す複合機でイメージデータ
を生成し、そのイメージデータを他のプリンタや複合機
に送って印刷出力するプリント機能を利用しようとする
ときは、利用者は、表示/操作部203にプリント用の
操作画面を表示させ、プリントの設定およびプリント先
の設定を行ない、さらに必要に応じて、印刷枚数や両面
印刷等の指定を行ない、スキャナ部201に原稿をセッ
トしてスタートボタンを押す。するとスキャナ部201
で原稿が読み取られてイメージデータが生成され、その
イメージデータは矢印bに沿って制御部206に送られ
て他のプリンタや他の複合機に送信するのに適したデー
タ形式に変換され、通信制御部204により、指定され
た出力先へ向けてローカルネットワークに送り出され
る。
【0015】さらに、ファクシミリ機能は、スキャナ部
201でイメージデータを生成し、その生成されたイメ
ージデータを、矢印dに沿って、回線に接続された他の
ファクシミリ装置、あるいは回線に接続された他の複合
機に向けて、回線上に送り出す機能である。またここで
は、回線に接続された他のファクシミリ装置や他の複合
機等から回線を経由して自分あてに送られてきたイメー
ジデータを受け取り、その受け取ったイメージデータを
矢印eに沿ってプリンタ部202に送り、プリンタ部2
02でそのイメージデータに基づく印刷を行なう機能も
合わせて持っている。
【0016】ファクシミリ機能を利用するときは、利用
者は、表示/操作部203にファクシミリ用の操作画面
を表示させ、その操作画面上で操作することにより、フ
ァクシミリ機能を利用すること、およびイメージデータ
の送り先の電話番号(FAX番号)を指定し、さらに必
要に応じてファクシミリのモードや読み取り濃度等を指
定し、さらにはスキャナ部201に原稿をセットし、ス
タートボタンを押す。すると、スキャナ部201で原稿
が読み取られてイメージデータが生成され、その生成さ
れたイメージデータは制御部206に送られてファクシ
ミリの送信形式に変換され、回線制御部205により、
相手のファクシミリ装置や複合機等に向けて回線に送り
出される。
【0017】このような複合機では、一台の装置で、コ
ピー機能と、スキャナ機能と、プリント機能と、ファク
シミリ機能との4つの機能が実現でき、単機能の装置を
それぞれ導入する場合と比べ、設置スペース、導入コス
ト面について利点がある。これは、スキャナ部201や
プリント部202を複数の機能で共通化できるからであ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の、ネットワーク
プリンタとしての機能を有する複数の複合機を、LAN
に接続したシステムによれば、ドキュメントのコピーや
FAXを各複合機を用いて行え、かつ、LANに接続さ
れたコンピュータで作成した文書を任意の複合機に印刷
させることが出来ることになる。
【0019】しかしながら、従来の複合機は、複合機同
士でデータの授受を行うような利用形態を考慮せずに構
成されているため、従来の複合機を複数個接続したLA
Nシステムは、ある複合機に作成させたスキャンデータ
を、他の複合機に転送するような処理が簡単には行えな
いシステムとなっていた。要するに、従来の複合機は、
さまざまな機能を有するにもかかわらず、ネットワーク
に接続されたコンピュータからは、単なるプリンタとし
ての利用しか行えない装置となっていた。
【0020】そこで、本発明の第1の課題は、従来の複
合機を利用して構築されるシステムと同等以上の機能を
有するシステムであって、電子的な文書の取り扱いがよ
り効率的に行え、かつ、安価に実現できるシステムであ
る複合機・サーバシステム、並びに、そのような複合機
・サーバシステムの構築に用いることが出来る複合機及
びサーバを提供することにある。 また、例えば図41
を参照して説明した従来の複合機においては、前述した
ように、複数の機能で共通化されたスキャナ部やプリン
タ部を備えることによってコストダウンや省スペースが
図られ、さらに一台の装置で複数の機能を利用できると
いう利便性はあるものの、個々の機能を使用する際の使
用方法は従来の単機能の個々の装置の使用方法を単純に
寄せ集めたものに過ぎず、個々の機能の使用方法は、従
来の単機能の個々の装置のままである。換言すると、例
えば、スキャナ部で原稿を読み取って得たイメージデー
タを一部コピーし、さらにパーソナルコンピュータに送
って保存し、さらに他のプリンタに送って印刷し、さら
にファクシミリでも送りたいというような場合、コピー
機能、スキャナ機能、プリント機能、ファクシミリ機能
の各々の操作画面を表示させ、それぞれの機能について
指示し、それぞれの機能ごとに、原稿をセットしてはス
タートボタンを押す必要があるなど、操作性の面では単
機能の装置の単なる寄せ集めに過ぎず、従来の複合機は
操作性の面では複合機としての利点が十分には生かされ
ていない。
【0021】そこで、本発明の第2の課題は、操作の利
便性が追求された複合機を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、本発明では、ネットワークに、それぞれ、第
2種処理を要求されたときに、要求された第2種処理を
サーバと連携せずに実行する第2種処理機能と、第1種
処理を要求されたときに、サーバに、その第1種処理を
実行するのに必要な電子的な文書を渡してその電子的な
文書に対する第1種処理の実行を依頼する第1種処理機
能とを有する複数の複合機と、複数の複合機から実行が
依頼された第1種処理を実行する機能を有するサーバと
を接続することによって複合機・サーバシステムを構成
する。 すなわち、本発明では、何種類かの処理が行え
る複合機を構成するに際して、コピーなどの、複合機が
単独で行えることが望ましい処理(第2種処理)と、複
合機が単独で行えなくとも良い、あるいは、他機器(サ
ーバ)に一括して行わせた方が良い処理(第1種処理;
例えば、FAX送信や文書管理)に分け、第1種処理に
関しては、その処理の実行に必要な電子的な文書(イメ
ージデータ等)がサーバに渡されるようにする。また、
サーバには、複数の複合機から実行が依頼された第1種
処理を実際に実行する機能を持たせ、それらをネットワ
ークに接続することによって、1つのシステム(複合機
・サーバシステム)を構成する。この複合機・サーバシ
ステムでは、第1種処理のみに必要とされるハードウェ
ア(FAX用の回路や、文書管理用の記録装置など)
を、複合機毎に設けなくとも、各複合機を用いて第1種
処理が実行できることになるので、本発明の複合機・サ
ーバシステムを用いれば、従来の複合機を用いて構成さ
れるドキュメント環境と、同じドキュメント環境を、よ
り安価に実現できることになる。また、各複合機で実行
される第1種処理に関する電子的な文書がサーバに集ま
ることになるので、電子的な文書の管理がより効率的に
行えることになる。
【0023】また、上記課題を解決できる複合機・サー
バシステムを構築する際には、以下の構成を有する本発
明の複合機を用いることが出来る。
【0024】本発明の複合機は、(イ)ドキュメントの
イメージデータを生成するためのスキャナ手段と、
(ロ)それぞれ、スキャナ手段で生成されたイメージデ
ータを利用する、サーバと連携した動作が必要な第1所
定種類の第1種処理を実行するための第1種処理実行手
段と、(ハ)それぞれ、スキャナ手段で生成されたイメ
ージデータを利用する、サーバと連携した動作が必要と
しない第2所定種類の第2種処理を実行するための第2
種処理実行手段と、(ニ)第1種処理実行手段あるいは
第2種処理実行手段に実行させる第1種処理あるいは第
2種処理を指定するための指定手段と、(ホ)指定手段
を用いた第1種処理あるいは第2種処理の指定が行われ
たときに、スキャナ手段にイメージデータを生成させる
とともに、そのイメージデータを用いた、指定された第
1種処理あるいは第2種処理を、第1種処理実行手段あ
るいは第2種処理実行手段に実行させる実行制御手段
と、(ヘ)サーバと連携した動作が可能な状態にあるか
否かを判定する状態判定手段と、(ト)状態判定手段に
よってサーバと連携した動作が可能な状態にないと判定
されたときに、第1種処理を判定できないように指定手
段を制御する指定制御手段とを備える。
【0025】このように、本発明の複合機では、サーバ
と連携した動作が可能な状態にあるか否かの判定結果に
基づき、自動的に、動作状態が、実行不可能な処理の実
行指示が出せない状態に変更されるため、本発明の複合
機を用いて構築される複合機・サーバシステムでは、ユ
ーザが実行を指定した指示が確実に実行されることにな
る。換言すれば、ユーザが、ある複合機に対してある処
理の実行を指示した後、しばらくして、サーバと通信で
きないため処理が実行できないといった旨がユーザに示
されるといったことがない複合機・サーバシステムが得
られることになる。
【0026】なお、本発明の複合機を実現する際には、
状態判定手段として、複合機が起動されたときと、サー
バと連携した動作が可能な状態にないと判定した後、第
1所定時間後に、サーバにコネクション開設要求を送信
し、サーバから、連携した動作が可能となったことを示
す割当完了通知が送信されてきた場合にサーバと連携し
た動作が可能な状態にあると判定し、割当完了通知が送
信されてこない場合とサーバに対する最新の要求が出さ
れてからの経過時間が第2所定時間となった場合とにサ
ーバと連携した動作が可能な状態にないと判定する手段
を採用することが望ましい。
【0027】何故ならば、このような状態判定手段を採
用した複合機と、(1)それぞれ、ネットワークを介し
て受信した複合機からの要求を処理する機能を有する所
定数の要求処理手段と、(2)ネットワークを介して複
合機からのコネクション開設要求を受信したときに、所
定数の複合機要求手段の中に複合機が割り当てられてい
ない要求処理手段があった場合には、その複合機が割り
当てられていない要求処理手段に、コネクション開設要
求を出した複合機を割り当てるとともに、その複合機
に、ネットワークを介して連携した動作が可能となった
ことを示す割当完了通知を送出する割当手段と、(3)
割り当てられた複合機からの要求を所定時間受信してい
ない要求処理手段に関する複合機の割当を解除する割当
解除手段とを備える本発明のサーバとを用いて複合機・
サーバシステムを構築すれば、サーバの処理能力(ネッ
トワークの情報伝送能力)を越える要求が複数の複合機
から同時にサーバに入力されるのを防止できることにな
るからである。換言すれば、この複合機・サーバシステ
ムは、ユーザが実行を指定した第1種処理が確実に、か
つ、高速に実行される形態で、運用できることになる。
なお、本発明のサーバは、専用の装置として実現するこ
とも、通信機能(例えば、LANボード)を有するコン
ピュータに、プログラム記録媒体から、当該コンピュー
タをサーバとして動作させるためのプログラムをインス
トールすることによっても実現することも出来る。
【0028】本発明の複合機を、割当完了通知に基づき
サーバが対応可能な第1種処理を認識する手段を採用
し、指定制御手段として、状態判定手段によってサーバ
と連携した動作が可能な状態にあると判定された場合に
は、第1所定種類の第1種処理内の、状態判定手段がサ
ーバが対応可能と認識した第1種処理を除く第1種処理
の指定ができないように指定手段を制御する状態判定手
段を採用して構成しても良い。このような構成を有する
複合機を、サーバが実行できる機能に関する情報を含む
割当完了通知を送信する割当手段を採用したサーバと組
み合わせて使用すれば、導入時には、サーバに、最低限
の機能だけを持たせておき、その後、適宜、サーバに機
能を追加するといった形での運用が可能な複合機・サー
バシステムが構築できることになる。
【0029】また、第1種処理実行手段を利用するか否
かを示す動作モード情報を記録する動作モード情報記録
手段を付加し、状態判定手段として、動作モード情報記
録手段に、第1種処理実行手段を利用しないことを示す
動作モード情報が記録されていた場合、サーバとの通信
を試みることなく、サーバと連携した動作が可能な状態
にないと認識する手段を採用して、本発明の複合機を構
成することも出来る。
【0030】また、本発明の複合機を実現するに際して
は、実行制御手段として、指定手段を用いて複数の処理
が指定されたときには、スキャナ手段にイメージデータ
を生成させるとともに、そのイメージデータが共通に用
いられて、指定された複数の処理が実行されるように第
1種処理実行手段あるいは第2種処理実行手段を制御す
る手段を採用しても良い。複合機をこのような構成とし
ておけば、ドキュメントがスキャナ手段にセットし、実
行すべき複数の処理を指定するだけで、それら複数の処
理(例えば、コピーとFAX送信、コピーと文書登録)
を完了させることができるので、オペレータの操作負荷
が低減することになる。また、複数の処理が完了するま
でにスキャナ手段が1回しか動作しないので、総合的な
処理時間も低減することになる。
【0031】また、本発明の複合機に、第1種処理実行
手段並びに第2種処理実行手段の利用状況を監視する利
用状況監視手段と、利用状況監視手段の監視結果である
利用状況情報が記録される利用状況情報記録手段と、利
用状況情報記録手段内に記録されている利用状況情報
を、サーバに送信する利用状況情報送信手段とを付加す
るとともに、本発明のサーバに、複合機から送られてく
る利用状況情報を複合機別に記録する利用状況情報記録
手段と、利用状況情報送出要求を受信した際、あるい
は、予め定められたスケジュールに従って、利用状況情
報記録手段に記録された利用状況情報を、利用状況情報
送出要求の送出元ノードに送信する利用状況情報送出手
段とを付加し、そのような複合機とサーバとで複合機・
サーバシステムを構築すれば、サーバにおいて、各複合
機の利用状況が一括して管理でき、また、ネットワーク
に接続されたノードから、サーバ内に記録された利用状
況情報が読み出させるこになる。従って、この複合機・
サーバシステムを用いれば、課金管理や消耗品管理を容
易に行えることになる。
【0032】さらに、利用状況情報記録手段を用いて複
合機を構成する場合には、利用状況情報記録手段とし
て、不揮発性の記録手段を採用し、利用状況情報記録手
段内に記録された利用状況情報の破壊を検出する破壊検
出手段と、破壊検出手段が利用状況情報の破壊を検出し
たときに、サーバに自複合機に関する利用状況情報の送
出を要求し、その要求に対する応答として受信された利
用状況情報を利用状況記録手段に記録する利用状況情報
管理手段とを付加することも出来る。そして、その複合
機を、不揮発性の利用状況情報記録手段を不揮発性の記
録手段とし、利用状況情報記録手段内に記録された利用
状況情報の破壊を検出する破壊検出手段と、破壊検出手
段が利用状況情報の破壊を検出したときに、各複合機に
利用状況情報の送出を要求し、その要求に対する応答と
して受信された利用状況情報を利用状況記録手段に記録
する利用状況情報管理手段とを付加したサーバと組み合
わせることによって複合機・サーバシステムを構築すれ
ば、同じ利用状況情報は、システム内の2カ所に記録さ
れることになるので、利用状況情報が失われる確率が極
めて低い状態で運用できる複合機・サーバシステムが得
られることになる。
【0033】また、本発明の複合機を実現するに際し
て、イメージデータの表示が可能な表示手段を付加し、
実行制御手段として、第1種処理実行手段あるいは第2
種処理実行手段に第1種処理あるいは第2種処理を実行
させる前に、表示手段に、スキャナ手段により生成され
たイメージデータを表示し、処理の続行が指示された際
にのみ、そのイメージデータを用いた、指定された第1
種処理あるいは第2種処理を、第1種処理実行手段ある
いは第2種処理実行手段に実行する手段を採用しても良
い。このような構成の複合機によれば、何らかの原因に
よりイメージデータの生成に失敗した場合、そのこと
を、実施の処理(自装置あるいは他装置における用紙へ
の印刷や、文書登録)が行われる前に認識できるので、
用紙や時間が無駄に消費されるのを防止できることにな
る。
【0034】なお、本発明の複合機の構成要素である指
定手段としては、画像を表示する機能と、触れられた部
分の位置情報を出力する機能とを有するタッチパネルを
用いることができ、指定制御手段としては、指定できな
いことにする処理を選択するためのシンボルを含まない
画像を表示するように指定手段(タッチパネル)を制御
する手段を用いることが出来る。 また、上記第2の課
題を解決する本発明の複合機は、画像を走査してその画
像をあらわすイメージデータを生成するスキャナ部と、
イメージデータに基づく画像を印刷するプリンタ部と、
ネットワーク上にイメージデータを送り出す通信制御部
と、回線上にイメージデータを送り出す回線制御部と、
スキャナ部でイメージデータを生成し生成されたイメー
ジデータを保存のためにネットワーク上に送り出すスキ
ャナ機能、スキャナ部でイメージデータを生成し生成さ
れたイメージデータをプリンタ部に送ってプリンタ部で
そのイメージデータに基づく画像を印刷するコピー機
能、スキャナ部でイメージデータを生成し生成されたイ
メージデータを印刷のためにネットワーク上に送り出す
プリント機能、およびスキャナ部でイメージデータを生
成し生成されたイメージデータを回線上に送り出すファ
クシミリ機能の4つの機能が実現されるように、スキャ
ナ部、プリンタ部、通信制御部、および回線制御部を制
御する制御部と、スキャナ部でのイメージデータの生成
に先立って、イメージデータを送ることが可能な全ての
送り先のうちの1つ以上の任意の送り先の指定操作が行
なわれる操作部と、スキャナ部で生成されたイメージデ
ータが操作部の操作により指定された送り先全てに配送
されるようにスケジューリングを行なう連動動作制御部
とを備えたことを特徴とする。
【0035】上記の複合機は、スキャナ部で原稿を読み
取ってイメージデータを生成するに先立って、この複合
機にとってイメージデータを送ることが可能な全ての送
り先、すなわち、コピー機能、スキャナ機能、プリント
機能、ファクシミリ機能のいずれの機能を利用した送り
先であるかを問わない全ての送り先の中から任意の送り
先を1つ以上指定することができる操作部を備え、さら
に、スキャナ部でイメージデータが生成された後、その
イメージデータが、指定された送り先全てに、それらの
送り先がいずれの機能を利用して送るものであったとし
ても、配送されるように、スケジューリングを行なう連
動動作制御部を備えたため、上記4つの機能のうちのど
の機能を利用して送り先に送り届けるか気にすることな
く、送ろうとしている送り先を指定すれば、あとは自動
的にその送り先に適合した機能が働いてその送り先にイ
メージデータが送られる。したがって、操作性の格段の
向上が図られる。
【0036】ここで、上記4つの機能を備えた複合機に
おいて、スキャナ部で生成されたイメージデータが格納
される記録部を備え、上記制御部が、スキャナ部で取り
込まれたイメージデータに圧縮処理を施して記録部に格
納し、その記録部から圧縮形式のイメージデータを読み
出して伸長処理を施す圧縮伸長処理手段を備えたもので
あることが好ましい。
【0037】上記の複合機においては、スキャナ部で取
り込まれたイメージデータを指定された送り先に送るま
での間一時的に格納しておく記録部が必要となる。そこ
で、この記録部を備えるにあたり、この記録部に圧縮形
式のイメージデータを格納することにより記録部の記録
容量が小さいもので済み、コスト上有利となる。
【0038】また、4つの機能を備えた上記の複合機に
おいて、操作部が、印刷部数の指定操作が可能なもので
あって、連動動作制御部が、操作部の操作により、スキ
ャナ部で生成されるイメージデータの、印刷のための送
り先が複数指定されるとともに合計の印刷部数が指定さ
れた場合に、その指定された合計の印刷部数を、指定さ
れた、印刷のための複数の送り先に配分する印刷部数配
分手段を備えたものであることが好ましい。
【0039】この印刷部数配分手段は、指定された合計
の印刷部数を、指定された、印刷のための複数の送り先
の仕分け能力に応じて配分するものであってもよく、あ
るいは、この印刷部数配分手段は、指定された合計の印
刷部数を、指定された、印刷のための複数の送り先の印
刷処理能力に応じて配分するものであってもよい。
【0040】例えばコピー枚数や、印刷を行なわせよう
とするプリンタ個々に関するプリント枚数を個々に設定
してもよいが、複数の宛て先と、全体としての印刷部数
とを指定し、個々の宛て先での印刷枚数は自動配分する
ようにすると、その複合機の
【0041】使い勝手が一層向上する。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、実
施例に基づき、具体的に説明する。
【0042】[第1実施例]まず、図1を用いて、本発
明の第1実施例の複合機・サーバシステムの構成、動作
の概要を説明する。
【0043】図示したように、複合機・サーバシステム
は、通常、複数台の複合機10と1台のサーバ40が、
LAN、イントラネットを介して相互に接続されて構築
される。またサーバ40は電話回線とも接続される。
【0044】複合機10は、いわゆる、コピー機能を有
する装置に、プリント機能、FAX送信機能、文書登録
機能と名付けた機能を付加した装置となっている。プリ
ント機能は、ドキュメントのスキャンにより得られたイ
メージデータ(以下、スキャンデータと表記する)を、
ネットワークに接続された他の複合機(あるいは同等の
機能を有する機器)に印刷させるための機能である。ま
た、プリント機能は、ネットワークに接続された他装置
からのプリント要求を処理できる機能にもなっている。
FAX送信機能は、スキャンデータのFAX送信を、サ
ーバ40に依頼する機能である(第1実施例の複合機1
0自体は、FAX送信を行う機能を持たない)。文書登
録機能は、スキャンデータの登録(スキャンデータの、
ネットワークに接続された機器が有するフォルダへの格
納)を、サーバ40に依頼する機能となっている。
【0045】また、複合機10は、複数の機能を、同じ
ドキュメントに対して同時に使用することが出来る装置
にもなっている。すなわち、複合機10は、例えば、あ
るドキュメントのコピーを行うとともに、そのドキュメ
ントのFAX送信を行う、といった処理が行える装置と
なっている。
【0046】サーバ40は、複数の複合機10からのF
AX送信要求、文書登録要求を同時に(並列的に)処理
する機能、各複合機10の利用状況を管理する機能等を
有する。
【0047】以下、第1実施例の複合機10、サーバ4
0の構成、動作を具体的に説明する。
【0048】まず、サーバ40の構成と、動作の概要を
説明する。図2に、第1実施例のサーバ40の機能ブロ
ック図を示す。図示したように、サーバ40は、親運用
管理部41、複数の子処理部42、FAX管理部44、
文書管理部45、印刷管理部46、他システム連携制御
部47、課金管理部48、情報記録部49、通信制御部
53、入出力部54、情報設定部55を有する。なお、
サーバ40は、LAN用通信制御回路、電話回線用通信
制御回路を備えたコンピュータに、サーバ用に開発した
メインプログラム、各種のオプションプログラムをイン
ストールすることによって実現されており、図示した機
能ブロック図は、全オプションプログラムをインストー
ルした場合に相当するものとなっている。
【0049】また、サーバ40は、情報記録部49(コ
ンピュータが備えるHDD(Hard Disk Dr
ive)に相当)内に、原則として、オプション情報、
複合機接続情報、他システム連携情報、自システム内登
録先情報が設定された状態で運用が開始される装置とな
っている。
【0050】オプション情報は、図3に模式的に示した
ように、サーバ40が実行可能な機能(サーバ40にイ
ンストールされているオプションプログラム)を示す情
報であり、オプションプログラムのインストール時、そ
のインストーラによって、情報記録部49内に設定され
る。
【0051】複合機接続情報は、図4に示したように、
接続が許可されている複合機の識別情報(複合機のIP
アドレス)と、対応する複合機識別情報で識別される複
合機とサーバ40とが、現在、接続されているか否かを
示す接続状態情報、同時に接続して良い複合機の数であ
る最大接続数からなる。また、他システム連携情報は、
他システム内のフォルダへの文書登録時に利用される情
報であり、図5に示したように、他システム内のフォル
ダに関する情報(アドレス、フォルダ、アクセスユー
ザ、アクセスパスワード、連携方式)と表題情報とから
なる。また、自システム内登録先情報は、自システム内
のフォルダへの文書登録時に利用される情報であり、他
システム連携情報から、アドレスと連携方式とを取り除
いた形態の情報となっている。
【0052】複合機接続情報、他システム連携情報、自
システム内登録先情報の具体的な利用手順については後
述するが、これらの情報の設定は、サーバ40の運用を
開始する前(あるいは、ネットワークの構成を変えたと
き)に、入出力部54(キーボード、ディスプレイ等に
相当)を用いて情報設定部55を機能させることにより
行われる。ただし、複合機接続情報の要素である接続状
態情報は、サーバ40によって書き換えられる情報であ
るため、情報設定部55を用いた複合機接続情報の設定
時には、最大接続数と複合機識別情報のみの設定が行わ
れる。
【0053】サーバ40内の親運用管理部41、子処理
部42、FAX管理部44、印刷管理部46、通信制御
部53は、図中、模式的に示してあるように、他機器と
の通信を行う機能を有する。
【0054】親運用管理部41は、複合機10からのコ
ネクション開設要求を接続要求として認識し、その接続
要求を受け付けるか否かの判定を、情報記録部49内の
複合機接続情報(図4)を参照して行う(詳細は後
述)。そして、接続要求を受け付けることにした場合、
その複合機10に対して、1つの子処理部42を割り当
て、起動する。
【0055】子処理部42は、複合機10との間で、運
用管理プロトコルによる通信を行う運用管理部と、パネ
ル制御プロトコル及びスキャナ制御プロトコルによる通
信を行うパネル管理部とからなる。子処理部42は、複
合機10からの要求(FAX送信要求、文書登録要求
等)を受信した際には、その要求内容に応じて、FAX
管理部44、文書管理部45あるいは他システム連携制
御部47を起動する。また、子処理部42は、複合機1
0から要求されたデータを、情報記録部49から読み出
して複合機10に返送する処理等も行う。
【0056】通信制御部53は、通信処理部50とコマ
ンド解析部51と通知処理部52から構成されている。
通信処理部50は、HTTP(Hyper Text
Transport Protocol)通信、メール
通信、FTP(File Transfer Prot
ocol)等、各種のネットワークプロトコルによる通
信の制御を行える回路であり、受信した通信データの内
容に応じたデータ(コマンド)をコマンド解析部51に
供給する。コマンド解析部51は、通信処理部50から
与えられたコマンドを解析し、解析結果に応じた管理
部、制御部を起動する。通知処理部52は、管理部、制
御部からの指示に基づき、与えられたデータを与えられ
たプロトコルで送信するための通信データを作成する。
そして、通信処理部50を呼び出して、作成した通信デ
ータの送信を依頼する。
【0057】FAX管理部44は、FAX回線(電話回
線)からのFAX受信を行う。また、FAX管理部44
は、パネル管理部43や通信制御部53を経由して複合
機10あるいは他ノードからのFAX送信指示が与えら
れた場合、その指示に従ったFAX送信を行う。また、
FAX管理部44は、情報記録部49を利用した、FA
X送受信データの管理や、送受信イベントの履歴の管理
も行う。
【0058】文書管理部45は、情報記録部49内の文
書データベースを管理する。文書管理部45は、コマン
ド解析部51やパネル管理部43から指示が与えられた
場合、その指示に従って、新たな文書(イメージデータ
等の電子的な文書)の文書データベースへの登録や、文
書データベース内の文書の移動や削除を行う。また、文
書管理部45は、印刷管理部46やFAX送信部44と
連携して、文書データベース内の文書の印刷やFAX送
信なども行う。
【0059】印刷管理部46は、コマンド解析部51を
経由して入力された、他システムからの印刷要求を管
理、処理する。すなわち、印刷管理部46は、印刷プロ
トコルを用い、他ノードから与えられたデータの印刷を
指定された複合機10に対して指示する。
【0060】他システム連携制御部47は、パネル管理
部43を経由して入力された、他システムへの文書登録
要求を通信制御部53を利用して処理する。
【0061】課金管理部48は、接続されている複合機
10内に記録されている課金情報を、子処理部42(運
用管理部)を経由して周期的に収集し、情報記録部49
内に記録する。また、通信制御部53を経由して他シス
テムからの課金情報の通知要求を受けた場合には、その
通知要求に応答して、当該他システムに課金情報を通知
する。また、情報記録部49内に通知スケジュールが設
定されていた場合には、その通知スケジュールで定義さ
れているスケジュールに従って、特定のシステムに、課
金情報を通知するための処理を行う。
【0062】次に、複合機10の構成と、動作の概要を
説明する。
【0063】図6に示したように、複合機10は、操作
・表示パネル部11、スキャナ機構部12、プリンタ機
構部13、通信制御部29を備える。また、複合機10
は、パネル制御部14、スキャナ制御部15、プリンタ
制御部16、コピー制御部17、課金カウント制御部2
1、接続管理部22を備える。さらに、複合機10は、
受信印刷データバッファ18、ページバッファ19、ス
キャナ用バッファ20、情報記録部23、不揮発性情報
記録部24を備える。
【0064】情報記録部23内の接続情報は、図7に示
したように、サーバIPアドレス、自IPアドレス、ル
ータアドレス、運用モード情報、接続状態情報からな
る。サーバIPアドレス、自IPアドレス、ルータアド
レスは、それぞれ、サーバ40、自複合機10、自複合
機10が接続されるLANに接続されているルータのI
Pアドレスであり、運用モード情報は、自複合機10が
接続されるネットワークにサーバ40が接続されている
か否か(あるいは、複合機10に、サーバ40と連携し
た動作をさせるか否か)を示す情報である。接続状態情
報は、現在、自複合機10がサーバ40と接続されてい
るか否か(複合機10が、サーバ40と連携した動作が
可能な状態にあるか否か)を示す情報である。
【0065】なお、複合機10は、この接続情報のオリ
ジナル(接続状態情報は“未接続")が不揮発性情報記
録部24内に設定された状態で運用が開始される。
【0066】操作・表示パネル部11は、オペレータと
複合機とのインターフェイスである。図8に示したよう
に、操作・表示パネル部11は、各種の画面が表示され
るタッチスクリーンパネル、複数のボタンスイッチ、複
数の状態表示用のランプから構成されている。
【0067】スキャナ機構部12は、光検出器を使用し
て、自身にセットされているドキュメントをスキャン
し、そのドキュメントの明暗パターンに応じたデジタル
データを出力する機構である。なお、本第1実施例で
は、スキャナ機構部12として、自動ドキュメントフィ
ーダを備えたものを用いている。プリンタ機構部13
は、与えられたラスタイメージデータに応じた画像を用
紙上に印刷する機構である。
【0068】通信制御部29は、ネットワークに接続さ
れた他装置(サーバ40、複合機10等)とLAN回線
を介して通信を行うための機器である。通信制御部29
は、印刷用通信制御部25、スキャナ用通信制御部2
6、パネル用通信制御部27、運用管理用通信制御部2
8からなる。これらのうち、印刷用通信制御部25は、
印刷プロトコルに従った、他システム(サーバ40、他
の複合機10、クライアント)からの通信(印刷要求)
を受け付け、要求元から送られてくる印刷データを受信
印刷データバッファ18に格納する。また、印刷用通信
制御部28は、印刷要求を受け付けた際、その旨をプリ
ンタ制御部16に通知する。
【0069】スキャナ用通信制御部26は、スキャナ制
御プロトコルに従った通信(スキャナ制御コマンド)を
受け付け、スキャナ制御部15に通知する。また、スキ
ャナ制御部15から所定の指示が与えられた際には、ス
キャナ用バッファ20に格納されたイメージデータをス
キャナ制御プロトコルによりLAN回線を介してサーバ
40に送出する。
【0070】パネル用通信制御部27は、パネル制御プ
ロトコルに従った通信を受け付け、パネル制御部14に
通知する。また、パネル制御部14からコマンド送信指
示が与えられた際には、指示されたコマンドをパネル制
御プロトコルによりLAN回線上に送出する。
【0071】運用管理用通信制御部28は、運用管理プ
ロトコルに従った通信(コマンド)を受け付け、受け付
けたコマンドを、その内容に応じて、課金カウント制御
部21、接続管理部22のいずれかに通知する。また、
課金カウント制御部21あるいは接続管理部22からコ
マンド送信指示が与えられた際には、指示されたコマン
ドを運用管理プロトコルによりLAN回線上に送出す
る。
【0072】パネル制御部14は、操作・表示パネル部
11を制御し、そのタッチスクリーンパネルに、ユーザ
に機能を選択させるための機能選択画面(図8参照)
や、各機能が動作に必要とするデータを設定させるため
のデータ設定画面を表示する。そして、パネル制御部1
4は、操作・表示パネル部11に対して操作が行われた
ことを検出した場合には、その時点における表示内容と
検出した操作内容に応じた処理(操作・表示パネル部1
1の変更、スキャナ制御部15、コピー制御部17等の
起動)を行う。なお、パネル制御部14は、不揮発性情
報記録部24内に、前述した接続情報のオリジナルを作
成するための機能も有している。
【0073】パネル制御部14が実質的な動作を開始す
る際、情報記録部23内には、接続管理部22によっ
て、図9に示したような、複合機10が有する各機能
が、現在、有効であるか否かを示す有効機能情報が設定
されており、機能選択画面を表示する際、パネル制御部
14は、その有効機能情報を参照し、機能フラグが“使
用可"となっている機能のみが選択できる画面を表示す
る(詳細は後述)。
【0074】スキャナ制御部15は、パネル制御部1
4、コピー制御部17あるいはスキャナ用通信制御部2
6から与えられた指示に従い、スキャナ機構部12を制
御して、スキャナ用バッファ20内に、スキャナ機構部
12にセットされたドキュメントのイメージデータを格
納させる。
【0075】プリンタ制御部16は、コピー制御部17
から与えられた指示に従い、プリンタ機構部12を制御
して、スキャナ用バッファ20あるいはページバッファ
19に記録されているイメージデータを用紙上に印刷さ
せる。また、プリンタ制御部16は、印刷用通信制御部
25から所定の指示が与えられた際には、受信印刷デー
タバッファ18に記録された印刷データを、必要なら
ば、ラスタイメージデータに変換した後、プリンタ機構
部13に供給する。
【0076】コピー制御部17は、パネル制御部14か
らコピー動作の開始指示が与えられた際に、スキャナ機
構部12にセットされたドキュメントのコピーが、プリ
ンタ機構部13によって印刷されるように、スキャナ制
御部15とプリンタ制御部16とを同期的に制御する。
課金カウント制御部21は、スキャナ制御部15、プ
リンタ制御部16、コピー制御部17から課金を要する
イベントの発生が通知された際に、情報記録部23内の
課金情報の更新を行う。また、課金カウント制御部21
は、情報記録部23内の課金情報のコピーを不揮発性情
報記録部24内に作成する処理を周期的に行う。さら
に、課金カウント制御部21は、運用管理用通信制御部
28を経由して、サーバ40からの課金情報問い合わせ
コマンドを受信した際には、課金情報を、運用管理用通
信制御部28を介して、サーバ40に通知する。
【0077】以下、流れ図を参照して、第1実施例の複
合機10、サーバ40の動作をさらに具体的に説明す
る。
【0078】最初に、複合機10の起動時の動作、当該
動作に対するサーバ40の動作を説明する。 図10の
左側に示してあるように、複合機10が起動されると
(電源が投入されると)、まず、接続管理部22が、不
揮発性情報記録部24に記録されている接続情報を情報
記録部23に読み込む(ステップS101)。そして、
接続管理部22は、接続情報内の運用モードが“通常運
用"であるか“プリント&コピー"であるかを判断する
(ステップS102)。運用モードが“通常運用"であ
った場合(ステップS102;通常運用)、接続管理部
22は、運用管理用通信制御部28を制御することによ
って、接続情報内のサーバIPアドレスを有するノー
ド、すなわち、サーバ40に対してコネクションの開設
要求を出す(ステップS103)。
【0079】一方、サーバ40の起動後、サーバ40内
の親運用管理部41は、図10の右側に示してあるよう
に、コネクションの開設要求の受信の有無を監視してお
り(ステップS201)、コネクションの開設要求を受
信した際(ステップS201;YES)には、コネクシ
ョンOKを要求元ノードに通知する(ステップS20
2)。次いで、親運用管理部41は、コネクションの開
設要求を出した要求元ノードが、複合機接続情報(図
4)内にアドレスが記録されている複合機であるか否か
を判断する(ステップS203)。要求元ノードが複合
機接続情報内にアドレスが記録されている複合機であっ
た場合(ステップS203;YES)には、さらに、複
合機接続情報内の接続状態情報に基づき、現在、接続さ
れている複合機の数が最大接続数未満であるか否かを判
断する(ステップS204)。
【0080】現在、接続されている複合機の数が最大接
続数未満であった場合(ステップS204;YES)、
親運用管理部41は、コネクション開設要求を出した複
合機(以下、割当複合機と表記する)のアドレスを渡し
て、子処理部42(運用管理部並びにパネル管理部)を
起動する(ステップS205)。その後、親運用管理部
41は、ステップS201に戻り、他の複合機からのコ
ネクション開設要求が受信されるのを待機する。
【0081】また、要求元ノードが複合機接続情報内に
アドレスが記録されていないノードであった場合(ステ
ップS203;NO)と、現在、接続されている複合機
の数が最大接続数であった場合(ステップS205;N
O)、親運用管理部41は、コネクションを切断して
(ステップS206)、ステップS201に戻る。
【0082】サーバ40内の子処理部42(運用管理
部)は、起動された際、まず、複合機接続情報内の、割
り当てられた複合機に関する接続状態情報を“接続"に
変更する(ステップS211)。次いで、子処理部42
は、オプション情報(図3参照)を含むアサインコマン
ドを複合機に送出する(ステップS212)。
【0083】複合機10内の接続管理部22は、コネク
ション開設要求の送出後、コネクションOKがサーバ4
0から返送されるのを待機している(ステップS10
5)。そして、コネクションOKが返送されてきた場合
(ステップS105;YES)、接続管理部22は、さ
らに、アサインコマンドが受信されるのを待機(ステッ
プS106;NO)する。そして、アサインコマンドを
受信した際(ステップS106;YES)には、アサイ
ンコマンドに含まれるオプション情報に基づき、現在、
使用可能な機能を認識し、有効機能情報(図9参照)内
の、使用可能な機能に関する機能フラグを“使用可"と
し、使用不可能な機能に関する機能フラグを“使用不
可"とするとともに、接続情報内の接続状態情報を“接
続"とする(ステップS106)。
【0084】一方、運用モードが“プリント&コピー"
であった場合(ステップS102;プリント&コピ
ー)、及び、コネクションの開設に失敗した場合(ステ
ップS104;NO)には、接続管理部22は、有効機
能情報内の、プリント機能とコピー機能に関する機能フ
ラグを“使用可"とする。また、FAX送信機能、文書
登録機能に関する機能フラグを“使用不可"とし、接続
情報内の接続状態情報を“未接続"とする(ステップS
107)。
【0085】接続管理部22による、図示した処理の終
了後、複合機10内では、パネル制御部14等による処
理(詳細は後述)が開始される。また、接続管理部22
は、パネル制御部14等による処理とは独立に、図11
に示した処理を開始する。
【0086】すなわち、接続管理部22は、接続情報内
の接続状態が“接続"であった場合(ステップS11
1;YES)には、前回の、サーバ40からのコマンド
受信から5分以上経過したか否かの監視(ステップS1
12)を行う。そして、前回のコマンド受信から5分以
上経過したことを検出した際(ステップS112;YE
S)には、有効機能情報内の、FAX送信機能、文書登
録機能に関する機能フラグを“使用不可"とし、接続情
報内の接続状態情報を“未接続"とする(ステップS1
13)。次いで、接続管理部22は、有効機能情報を更
新した旨をパネル制御部14に通知する(ステップS1
14)。
【0087】これに対して、接続情報内の接続状態が
“未接続"であった場合(ステップS111;NO)、
接続管理部22は、接続状態が“未接続"になってから
2分が経過したか否かの監視(ステップS115)を行
う。そして、2分が経過したことを検出した場合(ステ
ップS115;YES)には、図10のステップS10
3に戻り、再度、サーバ40に対してコネクションの開
設要求を出す。
【0088】なお、繁雑になるのを避けるため図示は省
略したが、図11に示した処理は、運用モードが“通常
運用"であるときのみに行われる(図10のステップS
102で“プリント&コピー"側への分岐が行われた場
合、図11の処理は行われない)。
【0089】一方、子処理部42は、アサインコマンド
の送出後、図12に示したように、まず、タイマー(第
1実施例では1分)をスタートさせる(ステップS22
0)。その後、子処理部42は、当該タイマーのタイム
アウトの発生の有無、割り当てられている複合機10か
らのコマンド受信の有無を監視(ステップS221、S
223)し、コマンドを受信した際(ステップS22
3;YES)には、コマンドに応じた処理、制御を実行
する(ステップS224)。その後、ステップS220
に戻り、タイマーを再びスタートさせる。
【0090】そして、コマンドを受信することなく、タ
イマーがタイムアウトしたことを検出したとき(ステッ
プS221;YES)、子処理部42は、割り当てられ
ている複合機に関する接続情報内の接続状態情報を“未
接続"に変更(ステップS222)し、図示した処理を
終了する。
【0091】すなわち、本実施例の複合機・サーバシス
テムでは、このような手順での接続状態の制御により、
数が有限の子処理部42(情報伝送能力が有限のLAN
回線)が効率的に利用されるようにしている。
【0092】次に、接続管理部22による図10に示し
た処理の終了後、パネル制御部14が開始する処理の説
明を行う。
【0093】パネル制御部14は、図13に示したよう
に、まず、情報記録部23内に記録されている有効機能
情報に基づき、操作・表示パネル部11に、現在、使用
可能となっている機能のみが選択できる機能選択画面を
表示させる(ステップS121)。具体的には、全機能
が使用可能となっていた場合には、図14(A)に示し
たような機能選択画面を操作・表示パネル部11に表示
させ、プリント機能とコピー機能のみが使用可能となっ
ていた場合(動作モードが“プリント&コピー"であっ
た場合、サーバ40と接続されなかった場合)には、図
14(B)に示したような機能選択画面を操作・表示パ
ネル部11に表示させる。
【0094】その後、パネル制御部14は、操作・表示
パネル部11に対して操作がなされる、あるいは、接続
管理部22から有効機能情報の更新通知が出されるのを
待機する状態(ステップS122)に移行する。そし
て、有効機能情報を更新されたことを通知された際(ス
テップS122;更新通知)には、ステップS121に
戻り、更新された有効機能情報に即したものに画面を変
更する。また、操作・表示パネル部11に対して操作が
なされたことを検出した際(ステップS122;操作検
出)には、その操作内容に応じた処理(制御)を実行
(ステップS123)し、その処理の完了後、ステップ
S122に戻る。
【0095】以下、パネル制御部14の動作をさらに具
体的に説明する。
【0096】例えば、文書登録機能のみを利用する場
合、オペレータは、機能選択画面(図14(A)参照)
の“文書登録"と表示されている部分に触れることによ
って、“文書登録"を選択し、次いで、“設定"を選択す
る。
【0097】機能選択画面の表示中に、“文書登録"が
選択されたことを検出した場合、パネル制御部14は、
ステップS123(図13)において、その旨を記録す
るとともに、“文書登録"の表示形態のみを変更するた
めの制御を行う。そして、“設定"が選択されたことを
検出した際には、今回、使用される機能が文書登録機能
だけであることを認識し、文書登録機能を利用するため
に必要な情報(登録先)をオペレータから取得するため
の文書登録用情報設定画面を表示する処理である文書登
録用情報設定画面表示処理を開始する。
【0098】図15の左側に示したように、文書登録用
情報設定画面表示処理時、パネル制御部14は、まず、
登録先情報が情報記録部23内に記録されているか否か
を判断する(ステップS130)。そして、登録先情報
が記録されていなかった場合(ステップS130;YE
S)には、パネル用通信制御部27を利用して、サーバ
40に登録先情報要求コマンドを送出する(ステップS
131)。
【0099】割り当てられている複合機10(以下、対
象複合機と表記する)からの登録先情報要求コマンドを
受信したサーバ40(子処理部42)は、図15の右側
に示した登録先情報要求コマンド応答処理を開始し、ま
ず、情報記録部49内に自システム内登録先情報が存在
しているか否かを判断する(ステップS230)。そし
て、自システム内登録先情報が存在した場合(ステップ
S230;YES)には、自システム内登録先情報から
表題情報を抽出する(ステップS231)。次いで、子
処理部42は、情報記録部49内に他システム連携情報
が存在しているか否かを判断する(ステップS23
2)。そして、他システム連携情報が存在した場合(ス
テップS232;YES)には、他システム連携情報か
ら表題情報を抽出する(ステップS234)。
【0100】そして、子処理部42は、抽出した表題情
報を含む、登録先情報要求コマンドに対するコマンド応
答を、対象複合機に返送する(ステップS234)。
【0101】登録先情報要求コマンドを送出したパネル
制御部14は、そのコマンドに対するコマンド応答が、
サーバ40から送信されてくるのを待機しており(ステ
ップS132)、コマンド応答を受信した際(ステップ
S132;YES)には、受信した応答情報に含まれて
いる表題情報を、登録先情報として、情報記録部23に
記録する(ステップS133)。そして、操作・表示パ
ネル部11に、登録先情報の内容が示された(表題情報
のリストを含む)文書登録用情報設定画面を表示させる
(ステップ134)。
【0102】なお、情報記録部23内に登録先情報が記
録されていた場合(ステップS130;YES)、パネ
ル制御部14は、サーバ40との通信を行うことなく、
ステップS134に進み、操作・表示パネル部11に文
書登録用情報設定画面を表示させる。
【0103】その後、パネル制御部14は、ステップS
122(図13)において、操作・表示パネル部11に
対して操作がなされるのを待機し、登録先(表題情報)
が選択されたことを検出した場合には、図16の左側に
示したように、パネル制御プロトコルによる、選択され
た表題情報を含む登録先選択コマンドをサーバ40に送
出する(ステップS135)。登録先選択コマンドを受
信した子処理部42は、図16の右側に示してあるよう
に、登録先選択コマンドが示している登録先を記録(ス
テップS240)し、OKを意味するコマンド応答を、
対象複合機に返送する(ステップS241)。コマンド
応答を受信したパネル制御部14は、図示した処理を終
了し、次の操作(文書登録の開始指示であるスタートボ
タンの押下)が行われるのを待機する。
【0104】文書登録の開始が指示されたことを検出し
た場合、パネル制御部14は、図17の左側に示したよ
うに、パネル用通信制御部の制御により文書登録要求コ
マンドをサーバ40に送信する(ステップS140)。
【0105】文書登録要求コマンドを受信したサーバ4
0(子処理部)は、図17の右側に示したように、OK
を意味するコマンド応答を、対象複合機10に返送し
(ステップS250)、スキャナ制御のためのコネクシ
ョンを対象複合機との間に確立する(ステップS25
1)。その後、子処理部42は、スキャナ制御プロトコ
ルによるスキャナ読込要求を対象複合機10に送出する
(ステップS252)。
【0106】子処理部42が送出したスキャナ読込要求
は、対象複合機内のスキャナ通信制御部26によって、
スキャナ制御部15に通知される(ステップS14
1)。当該通知を受けたスキャナ制御部15は、スキャ
ナ機構部12を制御し、ドキュメントのスキャナデータ
をスキャナ用バッファ20に格納する(ステップS25
4)。その後、スキャナ用通信制御部26によって、ス
キャナ用バッファ25内のスキャナデータがサーバ40
に送信される(ステップS255)。
【0107】サーバ40内の子処理部42は、対象複合
機からのスキャナデータを受け取り(ステップS25
3)、指定されている登録先が自システム内のフォルダ
であった場合(ステップS254;YES)には、指定
された登録先への登録に必要な情報を自システム内登録
先情報から取得し、文書管理部45を起動(ステップS
255)する。そして、起動された文書管理部45によ
って、対象複合機からのスキャナデータが指定された登
録先に登録される。
【0108】一方、登録先が他システム内のフォルダで
あった場合(ステップS254;NO)には、指定され
た登録先への登録に必要な情報を他システム連携情報か
ら取得(ステップS257)し、取得した情報を用いて
他システム連携制御部47を起動する(ステップS25
8)。そして、起動された他システム連携制御部47に
よって、対象複合機からのスキャナデータが、他システ
ム内の登録先に登録するための処理が行われる。
【0109】また、例えば、コピー機能と文書登録機能
を利用する場合、オペレータは、機能選択画面の“コピ
ー機能"と表示されている部分と“文書登録"と表示され
ている部分に触れる。このような操作を検出した場合、
パネル制御部14は、機能選択画面の内容を、図18に
模式的に示したように、“コピー機能"と“文書登録"と
が選択されていることを表すものに変更する。
【0110】その後、“設定"が選択されたことを検出
した際、パネル制御部14は、今回、使用される機能が
コピー機能と文書登録機能であることを認識し、コピー
並びに文書登録に関する情報を設定するための、図19
に示したような画面を、操作・表示パネル部11に表示
する。そして、操作内容に応じたデータを記録してい
き、動作開始が指示されたことを検出した際には、“文
書登録"時(図17)と同様に、パネル用通信制御部2
7を制御して、文書登録要求コマンドをサーバに送信す
る。また、パネル制御部14は、プリンタ制御部16に
も、スキャナ制御部15によってスキャナ用バッファ2
0に格納されるスキャナデータの印刷を指示する。
【0111】このように、コピー機能と文書登録機能の
実行が指示された場合、複合機10内では、同じスキャ
ナデータを用いて両機能が実行されるよう各部が制御さ
れる。他の、機能の組み合わせに対しても同様に、同じ
スキャナデータを用いて各機能が実行されるよう各部が
制御される。例えば、文書登録機能とFAX送信機能を
含む複数の機能の実行が指示された場合、複合機10
(パネル制御部14)からサーバ40に対して、FAX
送信と文書登録を同じスキャナデータに対して行うこと
を指示するコマンドが出され、サーバ40側で、複合機
10から送られてきたスキャナデータを用いた、文書登
録とFAX送信が行われる。
【0112】なお、パネル制御部14は、複数の機能の
同時実行中には、図20に示したような状態表示画面を
操作・表示パネル部11に表示し、操作・表示パネル部
11上の、いずれかの“中止"文字列が選択されたこと
を検出した際には、その文字列に対応する機能の実行の
みを中止し、状態表示画面の内容を変更するようにも構
成されている。
【0113】次に、複合機10、サーバ40の課金情報
関連の動作を説明する。
【0114】図21の左側に示したように、複合機10
内の課金カウント制御部21は、常に、課金イベントの
発生、バックアップ時間の経過、サーバ40からの課金
情報問い合わせコマンドの受信を監視している。
【0115】そして、課金カウント制御部21は、課金
イベントの発生を検出した場合(ステップS301;Y
ES)には、情報記録部23内の課金情報の更新を行う
(ステップS302)。
【0116】なお、情報記録部23内の課金情報は、1
日の利用状況を記録するための情報であり、図22に示
したように、利用された処理別に、その利用回数が記録
される情報となっている。また、ステップS301にお
いて、課金カウント制御部21は、課金イベントの発生
を、制御部15〜17からの通知により認識する。例え
ば、コピーが行われている場合には、コピー制御部17
が、用紙へのコピーが完了する毎に、用紙サイズ、片面
/両面情報を課金カウント制御部21に通知する。その
通知により課金カウント制御部21は、課金イベントの
発生を認識し、通知された情報に応じて、情報記録部2
3内の課金情報の内容を更新する。
【0117】また、課金カウント制御部21は、バック
アップ時間が経過したことを検出した場合(ステップS
303;YES)、情報記録部23内の課金情報のバッ
クアップを不揮発性情報記録部24内に作成する(ステ
ップS304)。このステップS304では、不揮発性
記録部24内に、情報記録部23内の課金情報に日付情
報を付加したバックアップが作成される。より具体的に
は、不揮発性記録部24内には、課金情報を日付別に記
録するためのファイル(データベース)である課金情報
ファイルが用意されており、ステップS304におい
て、課金カウント制御部21は、情報記録部23内の課
金情報で、課金情報ファイル内の、当日に関する課金情
報を書き換える。なお、情報記録部23内の課金情報の
クリアは、日付が変わったときや、電源がオフされたと
きに、そのバックアップの作成後(課金情報ファイルの
内容の変更後)、行われる。
【0118】そして、課金カウント制御部21は、サー
バ40からの課金情報問い合わせコマンドを受信した際
(ステップS305;YES)には、情報記録部23内
の課金情報をサーバ40を送出する(ステップS30
6)。
【0119】課金情報問い合わせコマンドは、サーバ4
0内の課金管理部48が通信制御部53を利用して送出
するコマンドである。
【0120】図21の右側に示してあるように、課金管
理部48は、接続されている各複合機に対して、前回、
課金情報の問い合わせを行ってから所定時間が経過した
か否かを監視している(ステップS401)。
【0121】前回の課金情報問い合わせから所定時間が
経過した複合機が現れた場合(ステップS401;YE
S)、課金管理部48は、子処理部42(運用管理部)
を介して、その複合機に対して課金情報問い合わせコマ
ンドを送出する(ステップS402)。そして、課金管
理部48は、複合機から送られてくる課金情報を用い
て、サーバ40内の課金情報を更新する(ステップS4
03)。
【0122】サーバ40内に記録される課金情報は、図
23に示してあるように、複合機並びに日付単位で、課
金情報を集計するための情報となっている。課金管理部
49は、ステップS403の処理を行う際、課金情報を
収集した複合機についての、収集を行った日付に関する
課金情報が既に存在する場合には、その既存の課金情報
に、複合機からの課金情報を加算する。また、該当する
課金情報がない場合には、収集した課金情報用のエント
リを新たに作成する。
【0123】さらに、複合機10内の課金カウント制御
部21とサーバ40内の課金管理部48には、以下に記
す機能もが付与されている。
【0124】課金カウント制御部21は、不揮発性情報
記録部24内の課金情報ファイルが正常に読み出せる状
態にあるか否かを定期的に検査する。そして、課金情報
ファイルが破壊されていたことを検出した場合には、サ
ーバ40に対して自複合機に関する課金情報の送出を依
頼し、送られてきた課金情報に基づき、課金情報ファイ
ルを再構成する。
【0125】課金管理部48も、課金カウント制御部2
1と同様に、情報記録部49内の課金情報が正常に読み
出せる状態にあるか否かを定期的に検査する。そして、
課金情報が破壊されていたことを検出した場合には、各
複合機に対して、課金情報ファイルの内容の送出を依頼
し、送られてきた情報に基づき、課金情報を再構成す
る。
【0126】すなわち、第1実施例の複合機・サーバシ
ステムは、複合機10内と、サーバ40内とに、同じ課
金情報が保持されるよう構成されている。換言すれば、
第1実施例の複合機・サーバシステムは、システム内か
ら課金情報が失われてしまう確立が極めて低いシステム
となっている。
【0127】複合機10、サーバ40内の課金情報は、
その利用が完了したときに、クリアされる。 具体的に
は、課金情報の管理者は、課金情報を利用(収集)する
際、サーバ40と通信可能な管理用端末を用いて、図2
4に示したような、課金情報通知要求コマンドをサーバ
40に送出する。
【0128】課金情報通知要求コマンドがサーバ40に
到達した場合、図25に示したように、サーバ40内の
コマンド解析部51が、解析結果(課金情報通知要求コ
マンドの内容)を課金管理部48に出力する(ステップ
S501)。課金管理部48は、入力された期間(19
98/1/1−1998/3/31)の課金情報を、情
報記録部49内の課金情報から抽出する(ステップS5
02)。そして、抽出した課金情報と入力された連携方
式(MAIL)とを通知処理部52に出力する(ステッ
プS503)。
【0129】通知処理部52は、入力された課金情報と
連携方式に基づき、図24に示したようなコマンド応答
本文を作成し、通信処理部50に出力し(ステップS5
04)、通信処理部50は、そのコマンド応答本文を要
求元に送出する(ステップS505)。
【0130】必要な課金情報を受け取った後、管理者
は、管理用端末を用いて、利用が終わった課金情報のク
リアを指示するコマンド(クリアする期間を指定したコ
マンド)を、サーバ40に対して送出する。当該コマン
ドを通信制御部53を介して受信した課金管理部49
は、情報記録部49内の課金情報内の指定された情報を
消去するとともに、関連する複合機に、課金情報ファイ
ル内の同じ情報の消去を指示するコマンドを送出する。
そして、当該コマンドを受けた複合機10内の課金カウ
ント制御部21によって、課金情報ファイルから指定さ
れた情報が消去される。
【0131】また、既に概要説明を行ったように、課金
管理部49は、情報記録部49内に通知スケジュールが
設定されていた場合、その内容に従った処理も行う。具
体的には、通知スケジュールは、通知先のアドレスと連
携方式、通知を行う日時を指定するスケジュール情報か
らなっている。課金管理部49は、情報記録部49内に
通知スケジュールが設定されていた場合、スケジュール
情報で指定されている日時になったときに、通知スケジ
ュール内に設定されているアドレスを有するシステムに
対して、設定されている連携方式で、前回の課金情報の
送出時以後、収集した課金情報を送出する。なお、本実
施例のサーバ40では、スケジュール情報として、毎日
何時に通知を行うことを指示する情報、毎週何曜日の何
時に通知を行うことを指示する情報、毎月何日の何時に
通知を行うことを指示する情報を組み合わせた形態のも
のを用いている。すなわち、通知スケジュールは、サー
バ40に、例えば、毎月1日のX時と15日のY時と毎
週月曜日のZ時に、課金情報の通知を行わせることが出
来るものとなっている。
【0132】また、実際の、管理用端末、サーバ40間
の課金情報関連のコマンドと課金情報の授受は、不正な
利用や情報の改竄を避けるために、パスワードによる暗
号化技術を利用して行われている。
【0133】すなわち、サーバ40には、予め、管理者
によって、パスワードが登録(記録)されており、管理
用端末からのコマンドは、そのパスワードをキーに暗号
化された後に、サーバ40に送信される。サーバ40で
は、パスワードに対するキーにより復号化が行われ、正
しく復号化が行われたときのみに、送られてきたコマン
ドに対する処理が行われる。サーバ40からの課金情報
の送信時にも同様の暗号化が行われている。
【0134】[第2実施例]以下、第2実施例の複合機
・サーバシステムを説明する。第2実施例の複合機・サ
ーバシステムは、第1実施例で示した複合機と、それぞ
れ、第1実施例で示した複合機、サーバに、機能を付加
した機器である第2実施例の複合機とサーバとで構成さ
れる。このため、以下では、第1実施例の複合機、サー
バと異なる部分の説明のみを行うこととする。
【0135】第2実施形態の複合機は、不揮発性情報記
録部24に相当するHDDとして大容量のものを備えて
おり、当該HDD内に文書を登録できる装置となってい
る。すなわち、第2実施例の複合機は、サーバと接続さ
れていない状態においても、文書登録機能(ただし、自
装置内のフォルダへの文書登録のみ)が利用できる装置
となっている。
【0136】また、第2実施例の複合機は、FAX信号
の送受信を行える回路を有し、サーバと接続されていな
い状態においても、FAX送信機能が利用でき、また、
サーバからのFAX送信要求に応答できる装置にもなっ
ている。
【0137】サーバと接続されていない状態においてF
AX送信機能の実行が指示された場合の複合機の動作手
順は、通常のFAXと全く同じものとなっている。ただ
し、サーバと接続されている状態でFAX送信機能の実
行が指示された場合、第2実施例の複合機並びにサーバ
は、以下のように動作する。
【0138】複合機(以下、要求元複合機と表記する)
は、サーバと接続されている状態で、FAX送信機能の
実行が指示された場合、FAX送信機能を利用するため
に既に入力されている電話番号をサーバに通知する。
【0139】一方、サーバには、各複合機のFAX番号
並びに送受信ボーレートが与えられている。また、サー
バは、おり、サーバは、要求元複合機からFAX送信先
の電話番号が通知された際、内部に保持している各複合
機のFAX番号、送受信ボーレートに基づき、最も安価
にFAX送信が行える装置(複合機あるいはサーバ自
身)を特定する。
【0140】特定した装置が、要求元複合機であった場
合、サーバは、要求元複合機に、スキャナデータのFA
X送信を指示する。これに対して、特定した装置が、要
求元複合機でなかった場合、サーバは、要求元複合機
に、スキャナデータの自装置への送出を指示する。そし
て、自身が、最も安価にFAX送信が行える装置であっ
た場合には、送出されてきたスキャナデータを、自らの
FAX送信機能を利用してFAX送信する。要求元複合
機ではない複合機が、最も安価にFAX送信が行える装
置であった場合には、送出されてきたスキャナデータの
FAX送信をその複合機に依頼する。
【0141】さらに、第2実施例の複合機には、サムネ
イル表示機能と名付けた機能も付加されている。以下、
サムネイル表示機能の詳細を説明する。
【0142】サムネイル表示機能は、スキャナ機構部に
よるドキュメントの読み込み(スキャナデータへの変
換)の失敗に因り、汚いイメージデータが印刷、登録さ
れてしまうのを防ぐために設けた機能である。なお、サ
ムネイル表示機能は、オン/オフがデータ設定画面にお
いて設定できる機能となっている。
【0143】サムネイル表示機能を利用することが設定
された状態で、何らかの機能に関するデータ設定が完了
し、スタートボタンが押下された場合、図26に示した
ように、パネル制御部は、まず、スキャナ制御部を起動
し、スキャナ機構部に設定されたドキュメントの読み込
み(スキャナデータへの変換)を行わせる(ステップS
601)。そして、パネル制御部は、読み込みが完了す
るのを待機(ステップS602)し、読み込みが完了し
た際(ステップS602;YES)には、スキャナデー
タを用いて、第1ページのサムネイル(縮小イメージ)
を作成する(ステップS604)。次いで、操作・表示
パネル部に、作成したサムネイルを含むサムネイル確認
画面を表示させる(ステップS605)。
【0144】図27に模式的に示したように、サムネイ
ル確認画面は、サムネイル表示領域31と、位置制御ボ
タン32、ページ制御ボタン33、縮小率制御ボタン3
4、中止ボタン35、開始ボタン36からなり、作成し
たサムネイルの一領域が、サムネイル表示領域31内に
表示される。
【0145】このようなサムネイル確認画面の表示後、
パネル制御部は、ユーザの指示が入力されるのを待機す
る状態(ステップS605)に移行する。そして、制御
ボタン32〜34が選択されたことを検出した場合(ス
テップS605;制御)には、サムネイル表示領域31
内の表示内容を、選択されたボタンに応じて変更する
(ステップS606)。例えば、ページ制御ボタン33
が選択された場合には、次ページ(あるいは前ページ)
のサムネイルを作成して、サムネイル表示領域31内に
表示する。また、縮小率制御ボタン34が選択された場
合には、表示中のページに関する、縮小率を大きく(あ
るいは小さく)したサムネイルを作成して、サムネイル
表示領域31内に表示する。また、位置制御ボタン32
が選択された場合には、サムネイル表示領域31内に表
示するサムネイルの領域を、選択されたボタンに応じて
上下左右いずれかの方向にずらす。
【0146】開始ボタンが選択されたことを検出した場
合(ステップS605;開始)、パネル制御部は、指定
されている機能に応じて制御部に、スキャナデータに対
する処理の開始を指示する(ステップS606)。ま
た、中止ボタンが選択されたことを検出した場合(ステ
ップS605;中止)、パネル制御部は、各部の状態を
スタートボタンの押下前の状態に戻し(ステップS60
7)、図示した処理を終了する。
【0147】このように、第2実施例の複合機は、サム
ネイルによってイメージデータへの変換が正確に行われ
たことを確認した後、実際の処理を行わせることができ
るので、用紙や時間が無駄に消費されることを防止する
ことが出来る。
【0148】[変形例]各実施例の複合機・サーバシス
テムは、課金情報が複合機単位で収集されるシステムで
あったが、利用者単位あるいは利用者が属する部署単位
の課金情報収集がサーバで行えるよう複合機・サーバシ
ステムを構成しても良いことは当然である。なお、その
ような複合機・サーバシステムは、例えば、操作時に、
利用者ID等の入力が必要なようにするとともに、その
利用者IDによつて、利用者単位あるいは部署単位の課
金情報が記録されるように複合機を変形することによっ
て、簡単に実現することが出来る。
【0149】また、各実施例の複合機・サーバシステム
は、課金情報がサーバによって収集されるシステムであ
ったが、消耗品の消費状態に関する情報もがサーバによ
って収集されるようにしても良いことは当然である。
【0150】[第3実施例]図28は、本発明の第3実
施例である複合機と、ローカルネットワークや公衆回線
を介してその複合機に接続された機器からなる通信網を
示す図である。
【0151】この複合機100は、ローカルネットワー
ク301と、公衆回線303との双方に接続されてい
る。ローカルネットワーク301には、複合機100の
ほか、ここでは代表的に示す2台のパーソナルコンピュ
ータ3021,3022が接続されており、公衆回線30
3にはこの複合機100のほか、代表的にファクシミリ
装置304が接続されている。
【0152】図29は、図28に1つのブロックで示す
複合機100の内部構成図である。
【0153】この図29に示す複合機100を構成する
スキャナ部101、プリンタ部102、表示/操作部1
03、通信制御部104、回線制御部105、および制
御部106は、図41に示す従来の複合機200を構成
するスキャナ部201、プリンタ部202、表示/操作
部203、通信制御部204、回線制御部205、およ
び制御部206のそれぞれに対応している。ただし、以
上の各部のうち、表示/操作部103および制御部10
6は、図41に示す表示/操作部203および制御部2
06とはその作用が多少異なり、この第3実施例に適合
するように構成されている。
【0154】図29に示す複合機100を構成する設定
/定義部107は、表示/操作部103からの操作に応
じて、この複合機100からイメージデータを送ること
のできる機器への宛て先全てからなる宛て先一覧をあら
わす設定情報を作成する役割りを担う部分である。本実
施例では、その設定/定義部107内にその作成された
設定情報を記録しておく設定情報記録部107aが備え
られており、この設定/定義部107で作成された設定
情報は、その設定情報記録部107a内に格納される。
【0155】図30は、設定情報の一部を示す概念図で
ある。
【0156】コピー機能に関しては、イメージデータの
送り先(宛て先)は、図29に示す自分自身の複合機1
00のプリンタ部102に限られるため、特に宛て先の
定義は不要である。
【0157】プリント機能に関しては、イメージデータ
の送り先は、URL(Uniform Resorce
Locator)名あるいは、ホスト名+プリンタ名
で記述される。
【0158】ホスト名とは例えば図28に示すパーソナ
ルコンピュータ3021,3022のうちの1台や、ロー
カルネットワークに図29に示す複合機100とは別に
同種の複合機がさらに接続されている場合におけるその
複合機など、ローカルネットワークに接続されるととも
に、自分が制御するプリンタを持つ機器を特定する名称
である。ローカルネットワークプリンタ自体が接続され
ている場合、ホスト名はそのプリント自体を特定する名
称であってもよい。また、プリンタ名は、その特定され
た機器が複数のプリンタを持っている場合も考えられる
ことから、その特定された機器により制御されるプリン
タのうちの特定のプリンタを指定する名称である。UR
L名で指定する場合も、そのURL名中にホスト名やプ
リンタ名が含まれている。
【0159】URL名を使用するかホスト名+プリンタ
名を使用するかは任意であり、図29の複合機はいずれ
か一方しか使用できないものであってもよく、双方が使
用可能であって、その複合機100が接続されるローカ
ルネットワークの性格等によって選択するものであって
もよい。
【0160】スキャナ機能に関しても、イメージデータ
の送り先はURL名で記述され、あるいは、ホスト名+
格納先ディレクト名で記述される。ホスト名は、例えば
図28に代表的に示す2台のパーソナルコンピュータ
等、イメージデータの格納先を制御する機器のうちの1
台を特定する名称であり、格納先ディレクトリ名は、そ
の特定された機器が複数の格納先を持っている場合もあ
るため、それら複数の格納先のうちの1つを特定する名
称である。URL名で指定する場合も、そのURL名中
にホスト名やディレクトリ名が含まれている。URL名
を使用するか、ホスト名+ディレクトリ名を使用するか
は、プリンタ機器の説明の場合と同様である。
【0161】ファクシミリ機能の場合は、相手のファク
シミリ装置のFAX番号(電話番号)と、そのFAX番
号(電話番号)を特定する短縮番号とにより記述され
る。
【0162】尚、この図30では、プリント機能、スキ
ャナ機能、ファクシミリ機能についてそれぞれ各一例の
み示したが、各機能のいずれについても複数の宛て先が
入力され、それら全ての宛て先からなる宛て先一覧をあ
らわす設定情報が作成される。またこの図30では省略
したが、URL名やFAX番号では利用者にとって宛て
先を認識しにくいため、宛て先の部署名等、利用者にと
って解りやすい宛て先名も、各URL名やFAX番号に
対応付られて設定情報中に記録される。以上説明した通
り、送り先は機能と宛て先の双方を規定したものに限定
されるものではなく、読み込んだイメージの出力先が一
意に決定するもであれば良い。また、送り先は機能にの
みであるか、機能と宛て先を規定したものであるか、機
能と宛て先のみならず他の設定を付加したものであって
もよい。例えば、コピー機能には宛て先を設定すること
はできないが、複数のスタッカを有するプリンタである
場合には、どのスタッカに印刷物を排出するか設定する
ことができる。このような設定の違いとコピー機能とを
合わせたものを送り先と定義しても良い。さらに、プリ
ント機能、キャスナ機能、ファクシミリ機能について
は、全て宛て先が必要である場合を説明したが、運用形
態に応じて宛て先が1つしか無い場合はそれぞれの機能
のみを規定したものを送り先としても良い。このよう
に、機能を問わず共通の送り先という概念を新たに導入
し、その送り先を機能の種類を問わず設定可能とするこ
とで、機能が増えたことにより操作が複雑になるという
複合機特有の問題を解決し得るものである。
【0163】図29に戻って説明を続ける。
【0164】図29の複合機100を構成する宛て先設
定部108は、表示/操作部103の操作に応じて、ス
キャナ部101で今回読み取ろうとしている原稿から得
られるイメージデータの今回の送り先を指定する役割り
を担う要素であり、表示/操作部103の操作により送
り先が指定されると、宛て先設定部108は、設定情報
記録部107a中に記録されている設定情報があらわす
宛て先一覧中の、その指定された宛て先にフラグを立て
る。このフラグは今回の送り先であることをあらわして
いる。ここで、表示/操作部103には宛て先一覧が表
示されるが、設定情報中にフラグが立てられると、表示
/操作部103では、そのフラグが立てられた宛て先
は、特別な態様、例えば白黒反転等の態様で表示され
る。 また連動動作制御部109は、スキャナ部101
で原稿が読み取られてイメージデータが生成されたと
き、設定情報記録部107aに格納されている設定情報
を読み出し、その生成されたイメージデータが、その設
定情報中のフラグが立てられている送り先に適したデー
タ形式に変換され、その変換されたデータ形式のイメー
ジデータがその送り先に送られるよう、スケジューリン
グを行なう。
【0165】尚、図29には、連動動作制御部109中
に印刷部数配分手段109aが示されているが、これは
後述する変形例で必要となる要素であり、その印刷部数
配分手段109aについては、変形例の説明の際に説明
する。
【0166】また、図29に示す記録部110は、イメ
ージデータを一時的に格納しておくためのものであり、
制御部106は圧縮伸長手段106aを有し、スキャナ
部101で原稿を読み取ることにより生成されたイメー
ジデータには、制御部106の圧縮伸長手段106aで
圧縮処理が施され、圧縮形式のイメージデータが記録部
110に一旦格納される。記録部110に格納された圧
縮形式のイメージデータは制御部106により読み出さ
れ、その圧縮伸長手段106aにより伸長処理が施さ
れ、さらに、プリント機能、ファクシミリ機能等の各機
能に応じたデータ形式に変換され、コピーの場合はプリ
ンタ部102に送られて印刷され、プリントあるいはス
キャナの場合は通信制御部104からローカルネットワ
ークに送り出され、ファクシミリの場合は、回線制御部
105から回線に送り出される。
【0167】このように、制御部106に圧縮伸長手段
106aを持つことにより、記録部110には圧縮形式
のイメージデータが格納されることになり、記録部11
0の記録容量を下げることができる。
【0168】また、この記録部110は、ローカルネッ
トワークあるいは回線を経由して入力されてきたイメー
ジデータ(このイメージデータは、ローカルネットワー
クあるいは回線を経由する各送信に適した、圧縮され
た、それぞれのデータ形式のイメージデータである)の
一時格納場所としても使用される。記録部110に一旦
格納されたイメージデータは、制御部106により読み
出されプリンタ部102での印刷に適したデータ形式に
変換されてプリンタ部102に送られ、プリンタ部10
2ではそのイメージデータに基づく印刷が行なわれる。
【0169】図31〜図33は、表示/操作部の操作パ
ネルを示す図である。
【0170】この操作パネルには、各種の操作画面を表
示する表示部と、文字や数字を入力するための設定キー
1032と、動作の停止を指示するストップボタン10
33と、動作の開始を指示するスタートボタン1034
が配置されている。
【0171】ここで、図31、図32、図33では、表
示部1031に、それぞれ、入力初期画面、宛て先設定
/定義画面、宛て先選択画面が表示されている。
【0172】図29に示す構成の複合機100に電源が
投入されると、あるいは1つの操作が終了しリセットが
なされると、表示部1031には、先ずは、図31に示
す入力初期画面が表示される。
【0173】ここで、“特殊入力"ボタンを指で押す
と、ここには図示は省略されているが、“特殊入力"の
メニュー画面が表示され、そのメニュー画面でさらに操
作することにより、図32に示す宛て先設定/定義画面
が表示される。この図32に示す宛て先設定/定義画面
は、“プリント"用の宛て先を設定/定義画面であり、
宛て先設定/定義画面には、このほかに、“スキャナ"
用、“ファクシミリ"用の各宛て先設定/定義画面が存
在する。
【0174】設定キー103を操作すると文字や数字が
入力されるが、ここではカーソルキー1031aで欄を
選んで、その選んだ欄に宛て先名と宛て先が文字および
数字で入力される。
【0175】ここに示す例では、宛て先名“aaa"が
示されているが、ここには、操作者にとって解り易い宛
て先名、例えば総務部に置かれているプリンタを宛て先
とするときは例えば“SOUMU"等が入力される。こ
こに示す例では、宛て先“http://abc.ab
c"が示されているが、この欄は、図30を参照して説
明したように、「URL名」あるいは「ホスト名+プリ
ンタ名」が入力される。カーソルキー1031aで順次
欄を選んで入力を繰り返し、最終的に“終了"ボタンを
押すと図31に示す初期設定画面に戻る。このとき、図
29に示す設定/定義部107では設定情報が作成され
て設定情報記録部107aに格納される。“スキャナ"
用の宛て先設定/定義画面、および“ファクシミリ"用
の宛て先設定/定義画面の場合も同様である。
【0176】スキャナ部101から原稿を読み取りイメ
ージデータを生成して、そのイメージデータを特定の1
つもしくは複数の宛て先に送ろうとするときは、図31
に示す入力初期画面上で“宛て先"ボタンを押す。する
と、図29に示す宛て先設定部108により設定情報が
読み出され、図33に示すような、宛て先一覧が表示さ
れた宛て先選択画面が表示される。ここでは図32を参
照して説明した設定、定義の行なわれた“プリント"
用、“スキャナ"用、“ファクシミリ"用の全ての宛て先
にさらにコピーを含めた全ての宛て先の一覧が表示され
る。
【0177】この宛て先一覧表を、カーソルキー103
1aでスクロールしながら、イメージデータを送りたい
宛て先を指で押すと、表示画面上ではその押された宛て
先にマークが表示され、その宛て先が選択されたことが
わかるようになっている。また図29に示す宛て先設定
部108は、その選択された宛て先にフラグを付して設
定情報格納部107aに書き戻す。この宛て先の選択
は、コピー、プリント、スキャナ、ファクシミリ等の各
機能を問わず,任意の宛て先を任意の数選択することが
できる。
【0178】このようにして宛て先を選択し、さらに必
要に応じて、“原稿サイズ"、“片面/両面"、“濃度"
を設定し、スキャナ部101に原稿をセットしてスター
トボタン1034を押す。そうすると、スキャナ部10
1で原稿が読み取られてイメージデータが生成され、そ
のイメージデータは制御部106の圧縮伸長手段106
aにより圧縮されて記録部110に一旦格納され、その
後、制御部106は、連動動作制御部109の指示に従
って、その記録部110で記録された圧縮イメージデー
タを読み出して宛て先に応じたデータ形式に変更する。
そのデータ形式の変更されたイメージデータはその宛て
先に向けて出力される。どの宛て先に向けて出力するか
は、設定情報に付されたフラグをモニタする連動動作制
御部によって指示される。
【0179】図34、図35は、図2に示す複合機の、
イメージデータ送信時の動作を示すフローチャートの、
それぞれ前半部分、後半部分を示す図である。これまで
にも個々には説明してきたが、ここでは、このフローチ
ャートに従って複合機によるイメージデータの出力時の
動作をまとめて説明する。
【0180】先ず利用者が、図31に示す入力初期画面
で“宛て先"ボタンを押すと、宛て先設定部108は、
設定/定義部107で定義された宛て先一覧を設定情報
から取り出し、表示/操作部103に表示する(ステッ
プS701、図33参照)。次いで利用者が、表示され
た宛て先一覧の中から宛て先を選択するのを待ち(ステ
ップS702)、選択されると、宛て先設定部108
は、選択された宛て先に対応する設定情報のフラグをセ
ットする(ステップS703)。この宛て先の選択操作
が必要に応じて繰り返され、スタートボタン1034が
押されると(ステップS704)、スキャナ部101で
原稿が読み取られてイメージデータが生成され(ステッ
プS705)、その読み取って得たイメージデータは制
御部106の圧縮伸長手段106aで圧縮形式に変換さ
れて記録部110に格納される(ステップS706)。
【0181】次いで、連動動作制御部109は、設定情
報を読み出して、その設定情報中の、フラグがセットさ
れた宛て先を調べる(ステップS707)。そのフラグ
がセットされた宛て先に“コピー"が含まれていたとき
は(ステップS708)、連動動作制御部109は、制
御部106に、プリンタ部102による印刷を行なうよ
う指示する(ステップS709)。すると、制御部10
6は、記録部110に格納された圧縮イメージデータを
読み出して、その制御部106の圧縮伸長手段106a
で伸長処理が行なわれ、その伸長処理後のイメージデー
タがプリンタ部102へ送出され、そのプリンタ部10
2で印刷が行なわれる(ステップS710)。
【0182】設定情報中のフラグがセットされた宛て先
に“プリント"の宛て先が含まれていたときは(ステッ
プS711)、連動動作制御部109は、制御部106
に、その“プリント"の宛て先のリストを送るととも
に、“プリント"を行なうべきことを指示する(ステッ
プS712)。すると、制御部106は、記録部110
から圧縮イメージデータを読み出し、“プリント"用の
データ形式に変換した上でそのデータとそのデータの宛
て先を通信制御部104に送出し(ステップS71
3)、通信制御部104はそのデータと宛て先を受け取
り、その宛て先で定義されるネットワーク上のアドレス
にデータ送信処理を行なう(ステップS714)。以上
のデータ送信処理が“プリント"の、フラグがセットさ
れた宛て先分だけ繰り返される(ステップS715)。
設定情報中の、フラグがセットされた宛て先に“スキャ
ナ"の宛て先が含まれていたときは(ステップS71
6)、連動動作制御部109は、制御部106に、その
“スキャナ"に関する宛て先(すなわち格納先)のリス
トを送るとともに“スキャナ"機能を実行すべきことを
指示する(ステップS717)。
【0183】すると、制御部106は、記録部110か
ら圧縮イメージデータを読み出し、“スキャナ"用のデ
ータ形式に変換した上で、そのデータとそのデータの宛
て先(格納先)を通信制御部104に送出する(ステッ
プS718)。通信制御部104は、そのデータとその
データの宛て先(格納先)の情報を受け取り、その宛て
先で定義されるネットワーク上のアドレスにデータ送信
処理を行なう(ステップS719)。すると、受信側の
パーソナルコンピュータ等では、指定された格納先にイ
メージデータが格納される。以上のデータ送信処理が
“スキャナ"の、フラグがセットされていた宛て先分だ
け繰り返される(ステップS720)。
【0184】設定情報中の、フラグがセットされた宛て
先に“ファクシミリ"の宛て先が含まれていたときは
(ステップS721)、連動動作制御部109は、制御
部106に、その“ファクシミリ"の宛て先(電話番
号)のリストと、“ファクシミリ"機能を実行すべきこ
とを指示する(ステップS722)。すると、制御部1
06は、記録部110から圧縮イメージデータを読み出
し、“ファクシミリ"用のデータ形式に変換し(ステッ
プS723)、指定の電話番号を回線制御部105に送
信する(ステップS724)、すると回線制御部105
は、指定の電話番号との間で回線接続の手続きを行な
い、接続確立後、その指定先にイメージデータを送信す
る(ステップS725)、以上の、指定の電話番号との
間での回線接続の手続き、およびイメージデータの送信
処理が“ファクシミリ"の、フラグがセットされていた
宛て先分だけ繰り返される(ステップS726)。
【0185】以上の全ての処理が終了すると、記録部1
10内のイメージデータが削除される(ステップS72
7)。
【0186】この第3実施例では、以上のようにして、
“コピー"、“プリント"、“スキャナ"、“ファクシミ
リ"の4つの機能について、どの機能を使うかを意識せ
ずに宛て先を1つもしくは複数指定し、指定された宛て
先にイメージデータを送ることができる。
【0187】[変形例]次に、以上に説明した第3実施例
の変形例について説明する。
【0188】図36は、第3実施例における図33に示
す宛て先選択画面に代わる、この変形例用の宛て先選択
画面が表示された状態の操作パネルを示す図、図37
は、属性設定画面が表示された状態の操作パネルを示す
図である。
【0189】図36に示す宛て先選択画面は、図33に
示す宛て先選択画面と比べ、各宛て先に“部数"の表示
欄と、“属性設定"ボタンが表示されている点が異な
る。この“属性設定"ボタンを押すと、図37に示す属
性設定画面が表示される。この属性設定画面では、コピ
ーあるいはプリントの部数と、その部数の配分方法が指
定される。配分方法を示す3つのボタンのうちの“個別
設定"ボタンは利用者が各宛て先ごとに印刷部数を指定
するモードを選択するボタンであり、このモードを採用
して部数を設定するときは、図36に示す宛て先は選択
画面で宛て先を1つもしくは複数選択し、次にその選択
した宛て先をカーソルボタン1031aでもう一度選ら
んで“属性設定"ボタンを押し、“個別設定"を選んで部
数を指定する。すると、その宛て先の部数が指定され
る。属性設定画面内の“終了"ボタンを押すと図36に
示す宛て先選択画面に戻り、カーソルボタン1031a
で次の宛て先を選んで“属性設定"ボタンを押し、上記
と同様にしてその宛て先に関する部数を設定する。これ
を繰り返すことにより、個々の宛て先それぞれについて
の印刷部数が設定される。
【0190】尚、図36に示す宛て先選択画面におい
て、宛て先を選択するとその宛て先の印刷部数の初期値
として‘1'が設定される。したがって1つの宛て先の
部数を2部以上に設定する場合のみ、上記の操作を行な
えばよい。また図37に示す属性設定画面では、配分方
法の初期設定としては“個別設定"が設定されており、
したがって上記の印刷部数の個別設定操作を行なうにあ
たっては、“個別設定"ボタンをいちいち操作する必要
はない。
【0191】また、印刷部数の配分方法の他のボタンと
して、“自動(仕分け)"ボタンと、“自動(処理)"ボ
タンが用意されている。“自動(仕分け)"ボタンある
いは“自動(処理)"ボタンが押されたときは、部数指
定は、個々の宛て先の印刷部数ではなく、図36に示す
宛て先選択画面上で選択された全ての宛て先の合計の印
刷部数を意味し、“自動(仕分け)"ボタンあるいは
“自動(処理)"ボタンを押して部数を設定すると、そ
の設定された部数が、選択された宛て先に自動的に配分
される。この配分にあたり、“自動(仕分け)"ボタン
が押されたときは、宛て先毎のプリンタ(コピー用の自
分自身のプリンタ部102を含む)の仕分け能力に応じ
て配分され、“自動(処理)"ボタンが押されたとき
は、宛て先毎のプリントの印刷処理能力に応じて配分さ
れる。この配分方法の具体例については後述する。
【0192】次にこの変形例における設定情報について
説明する。
【0193】ここでは、以下に例示する3種類の設定情
報が用いられる。
【0194】
【表1】
【0195】
【表2】
【0196】
【表3】
【0197】表1に示す設定情報1のうちの“宛て先
名"、“種別"、“詳細"は前述した第3実施例におけ
る、図32に示す宛て先設定/定義画面上で操作して設
定された設定情報と同じであり、既に説明済であるた
め、ここでの重複説明は省略する。また、“フラグ
は"、図36に示す宛て先選択画面で選択された宛て先
(on)を示すフラグであり、“部数"は、個別に設定
された、あるいは自動的に配分された各宛て先ごとの印
刷部数である。
【0198】表2に示す設定情報2は、設定された印刷
部数の配分方法を示す情報であり、“個別設定"、“自
動(仕分け能力)"、“自動(処理能力)"の別が格納さ
れる。この設定情報2中の“部数"は、“自動(仕分け
能力)"、“自動(処理能力)"のときに有効な情報であ
って、合計の印刷部数をあらわしている。この合計の印
刷部数が自動的に設定情報1のフラグがオン(on)に
なっている宛て先に配分される。
【0199】表3に示す設定情報3は、この設定情報3
を設定する設定画面の図示は省略するが、設定情報1の
“フラグ"と“部数"の設定を除く部分の宛て先一覧を設
定する際に合わせて設定される情報であり、各宛て先ご
とに仕分け能力と処理能力が設定される。尚、仕分け能
力のないプリンタの場合は仕分け能力がない旨設定され
る。尚、この設定情報3は、操作パネルから設定する代
わりに、通信により各プリンタから仕分け能力や処理能
力の情報を得て、自動設定するようにしてもよい。
【0200】この設定情報1,2,3は、図29に示す
設定情報記録部107aに格納され、イメージデータへ
の送信にあたり、連動動作制御部109aにより参照さ
れる。この変形例においては、連動動作制御部109a
は、印刷部数配分手段109aを有し、設定情報2に
“自動(仕分け能力)"あるいは“自動(処理能力)"が
設定されていたとき、この印刷部数配分手段109aに
より、以下に例示するようにして、“コピー"および
“プリント"の各宛て先に、印刷部数が配分される。
【0201】(仕分け能力による配分)合計の部数を
n、“コピー"を含む“プリント"の、今回選択された
(フラグがセットされている)宛て先の数をm、各宛て
先の仕分け能力をPk (k=1〜m)、各宛て先kに配
分された印刷部数をZk (k=1〜m)としたとき、 (1)先ず、選択された各宛て先には最低1部ずつ配分
する。したがって残りの部数na は、 na =n−m (2) na >P1 −1 の場合は、 Z1 =P1 とし、na をna −(Z1 −1)に更新する。ここで、
1 −1,Z1 −1の“−1"は、最初に各宛て先に1
部ずつ配分したことに対応する。
【0202】(3)以上をkを順次1,2,……と更新
しながら繰り返し、 na ≦Pk −1 のときは、宛て先kに残りのna 部を全て配分し、その
時点で配分は終了する。
【0203】(4)k=mにおいてもna >Pm −1の
ときは、Zm =na +1とする。すなわち、最終の宛て
先mは仕分け能力からするとオーバーフローすることに
なるが、合計の印刷部数の確保の方を優先し、オーバー
フローする分は全て宛て先mに配分する。
【0204】(処理能力による配分)合計の印刷部数を
n、宛て先毎の処理能力(印刷枚数/分)の総計をA、
各宛て先毎の処理能力をPk (k=1〜m)としたと
き、 宛て先kの印刷部数(Pk /A)×n とする。但し、各宛て先へは最低1部配分することと
し、かつ上記の各宛て先の印刷部数は整数値となるよう
に調整し、さらに合計の印刷部数がnとなるように調整
する。
【0205】図38〜図40は、ここで説明している変
形例におけるイメージデータ送信時の動作を示すフロー
チャートの、各一部分を示す図である。前述した図3
4、図35に示すフローチャートとの相違点について説
明する。
【0206】各ステップS801〜S803は、図34
の各ステップS701〜S703と同様であり説明は省
略する。ただし図34のステップ703では“設定情
報" と記述されているが、図38のステップS803で
は他の設定情報2、3との区別のために“設定情報1"
と記述されている。
【0207】ステップS804では、選択された各宛て
先について個別の部数指定がある場合には、設定情報1
に各宛て先ごとに指定部数を格納する(表1参照)。こ
れは、図37に示す属性設定画面における“個別設定"
の処理である。
【0208】ステップS805では、図37に示す属性
設定画面で指定された配分方法が設定情報2(表2参
照)に格納される。このとき、“自動(仕分け能力)"
あるいは“自動(処理能力)"が設定されたときは、設
定情報2には、合計の印刷部数も設定、格納される。
【0209】スタートボタンが押されると(ステップS
806)、スキャナ部101で原稿が読み取られてイメ
ージデータが生成され(ステップS808)、その生成
されたイメージデータは、制御部106の圧縮伸長手段
106aで圧縮形式に変換されて記録部110に格納さ
れる(ステップS708)。
【0210】次いで連動動作制御部109は、設定情報
1,2を読み出して(ステップS809)、“コピー"
と“プリント"とを合わせたとき2つ以上の宛て先が選
択されており、かつ設定情報2に印刷部数の指定がある
か否かが判定される(ステップS810)。宛て先が1
ヵ所のみの場合、あるいは、宛て先が2ヵ所以上あって
も印刷部数の指定がない場合は、直接にステップS81
5へ進む。
【0211】ステップS810の条件を満足するとき
は、ステップS811に進み、設定情報2に格納されて
いる配分方法が“自動(仕分け能力)"であるか否かが
判定される。配分方法が“自動(仕分け能力)"のとき
は、ステップS812において、前述した、仕分け能力
に応じた配分方法に基づいて印刷部数を配分する。この
配分された印刷部数は、設定情報1の、各宛て先ごとの
“部数"の欄に格納される。
【0212】また、ステップS813では、設定情報2
に格納されている配分方法が“自動(処理能力)"であ
るか否かが判定され、その配分方法が“自動(処理能
力)"であるときは、ステップS814において、前述
した、処理能力に応じた配分方法に基づいて印刷部数が
配分され、設定情報1の、各宛て先ごとの“部数"の欄
に格納される。尚、配分方法が“個別設定"のときは、
設定情報1の、各宛て先ごとの部数は、前述したように
して既に個別設定されている。
【0213】ステップS815〜S834は、“コピ
ー"および“プリント"の場合に印刷部数が指定される点
を除き、図34,図35のステップS708〜S727
と同様であり、重複説明は省略する。
【0214】“コピー"および“プリント"では各宛て先
ごとに印刷部数が指定され、各受信先ではその指定され
た印刷部数だけ印刷が行なわれ、仕分け能力があるとき
は仕分けが行なわれる。
【0215】この変形例では、総印刷部数を指定して各
宛て先毎の印刷部数を自動的に配分するようにしたた
め、宛て先の数や印刷部数が多い場合に、この複合機の
使い勝手が一層向上する。
【0216】
【発明の効果】本発明の複合機・サーバシステム、本発
明の複合機、サーバを用いて構成される複合機・サーバ
システムによれば、第1種処理のみに必要とされるハー
ドウェア(FAX用の回路や、文書管理用の記録装置な
ど)を、複合機毎に設けなくとも、各複合機を用いて第
1種処理が実行できるので、従来の複合機を用いて構成
されるドキュメント環境と、同じドキュメント環境を、
より安価に実現できることになる。また、各複合機で実
行される第1種処理に関する電子的な文書がサーバに集
まることになるので、電子的な文書の管理がより効率的
に行えることになる。
【0217】また、“コピー"、“プリント"、“スキャ
ナ"、“ファクシミリ"の4つの機能を持った複合機によ
れば、宛て先にイメージデータに送るときの“機能"を
気にすることなく宛て先を設定さえすればよく、あとは
自動的にその宛て先に適合した機能が働いてその宛て先
に向けてイメージデータが送られるため、操作性が格段
に向上する。さらに、印刷部数を自動的に配分するよう
にすると、使い勝手が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による複合機、サーバを用
いて構築される複合機・サーバシステムの構成を示す説
明図である。
【図2】第1実施例のサーバの構成を示す機能ブロック
図である。
【図3】第1実施例のサーバが保持するオプション情報
の内容を示す説明図である。
【図4】第1実施例のサーバが保持する複合機接続情報
の内容を示す説明図である。
【図5】第1実施例のサーバが保持する他システム連携
情報の内容を示す説明図である。
【図6】第1実施例の複合機の構成を示す機能ブロック
図である。
【図7】第1実施例の複合機が備える操作・表示パネル
部の外観図である。
【図8】第1実施例の複合機が保持する接続情報の内容
を示す説明図である。
【図9】第1実施例の複合機が保持する有効機能情報の
内容を示す説明図である。
【図10】第1実施例の複合機とサーバの動作手順を示
す流れ図である。
【図11】第1実施例の複合機の動作手順を示す流れ図
である。
【図12】第1実施例のサーバの動作手順を示す流れ図
である。
【図13】第1実施例の複合機との動作手順を示す流れ
図である。
【図14】第1実施例の複合機が表示する機能選択画面
の説明図である。
【図15】第1実施例の複合機とサーバの動作手順を示
す流れ図である。
【図16】第1実施例の複合機とサーバの動作手順を示
す流れ図である。
【図17】第1実施例の複合機とサーバの動作手順を示
す流れ図である。
【図18】第1実施例の複合機が表示する機能選択画面
の説明図である。
【図19】第1実施例の複合機が表示する情報設定画面
の説明図である。
【図20】第1実施例の複合機が表示する状態表示画面
の説明図である。
【図21】第1実施例の複合機、サーバの課金情報関連
の動作手順を示す流れ図である。
【図22】第1実施例の複合機が保持する課金情報の内
容を示す説明図である。
【図23】第1実施例のサーバが保持する課金情報の内
容を示す説明図である。
【図24】第1実施例のサーバの課金情報通知要求コマ
ンドに対する応答手順を示す流れ図である。
【図25】第1実施例のサーバが受信する課金情報通知
要求コマンドと、サーバが送出する応答コマンドの説明
図である。
【図26】第2実施例の複合機が有するサムネイル表示
機能を説明するための流れ図である。
【図27】第2実施例の複合機が表示するサムネイル確
認画面の説明図である。
【図28】本発明の第3実施例である複合機と、ローカ
ルネットワークや公衆回線を介してその複合機に接続さ
れた機器からなる通信網を示す図である。
【図29】本発明の第3実施例の複合機の内部構成図で
ある。
【図30】設定情報の一部を示す概念図である。
【図31】表示/操作部の、初期画面が表示された状態
の操作パネルを示す図である。
【図32】表示/操作部の、宛て先設定/定義画面が表
示された状態の操作パネルを示す図である。
【図33】表示/操作部の、宛て先選択画面が表示され
た状態の操作パネルを示す図である。
【図34】図2に示す複合機の、イメージデータ送信時
の動作を示すフローチャートの前半部分を示す図であ
る。
【図35】図2に示す複合機の、イメージデータ送信時
の動作を示すフローチャートの後半部分を示す図であ
る。
【図36】第3実施例の変形例用の宛て先選択画面が表
示された状態の操作パネルを示す図である。
【図37】属性設定画面が表示された状態の操作パネル
を示す図である。
【図38】第3実施例の変形例における、イメージデー
タ送信時の動作を示すフローチャートの一部分を示す図
である。
【図39】第3実施例の変形例における、イメージデー
タ送信時の動作を示すフローチャートの一部分を示す図
である。
【図40】第3実施例の変形例における、イメージデー
タ送信時の動作を示すフローチャートの一部分を示す図
である。
【図41】従来の複合機の一形態を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 複合機 11 操作・表示パネル部 12 スキャナ機構部 13 プリンタ機構部 14 パネル制御部 15 スキャナ制御部 16 プリンタ制御部 17 コピー制御部 18 受信印刷データバッファ 19 ページバッファ 20 スキャナ用バッファ 21 課金カウント制御部 22 接続管理部 23 情報記録部 24 不揮発性情報記録部 25 印刷用通信制御部 26 スキャナ用通信制御部 27 パネル用通信制御部 28 運用管理用通信制御部 29 通信制御部 41 親運用管理部 42 子処理部 44 FAX管理部 45 文書管理部 46 印刷管理部 47 他システム連携制御部 48 課金管理部 49 情報記録部 53 通信制御部 50 通信処理部 51 コマンド解析部 52 通知処理部 54 入出力部 55 情報設定部 100 複合機 101 スキャナ部 102 プリンタ部 103 表示/操作部 104 通信制御部 105 回線制御部 106 制御部 106a 圧縮伸長手段 107 設定/定義部 107a 設定情報記録部 108 宛て先設定部 109 連動動作制御部 109a 印刷部数配分手段 200 複合機 201 スキャナ部 202 プリンタ部 203 表示/操作部 204 通信制御部 205 回線制御部 206 制御部 301 ローカルネットワーク 302 パーソナルコンピュータ 303 公衆回線 304 ファクシミリ装置 1031 表示部 1032 設定キー 1033 ストップボタン 1034 スタートボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 謙 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 川崎 高司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 安部 文武 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続されたサーバと複数
    の複合機からなる複合機・サーバシステムであって、 前記複数の複合機は、それぞれ、第2種処理を要求され
    たときに、要求された第2種処理を前記サーバと連携せ
    ずに実行する第2種処理機能と、第1種処理を要求され
    たときに、前記サーバに、前記ネットワークを介して、
    その第1種処理を実行するのに必要な電子的な文書を渡
    してその電子的な文書に対する第1種処理の実行を依頼
    する第1種処理機能とを有し、 前記サーバは、複数の複合機から実行が依頼された第2
    種処理を実行する機能を有することを特徴とする複合機
    ・サーバシステム。
  2. 【請求項2】 サーバと、ネットワークを介して接続さ
    れて使用される複合機であって、 ドキュメントのイメージデータを生成するためのスキャ
    ナ手段と、 それぞれ、前記スキャナ手段で生成されたイメージデー
    タを利用する、前記サーバと連携した動作が必要な第1
    所定種類の第1種処理を実行するための第1種処理実行
    手段と、 それぞれ、前記スキャナ手段で生成されたイ
    メージデータを利用する、前記サーバの連携した動作が
    必要としない第2所定種類の第2種処理を実行するため
    の第2種処理実行手段と、 前記第1種処理実行手段あるいは前記第2種処理実行手
    段に実行させる第1種処理あるいは第2種処理を指定す
    るための指定手段と、 前記指定手段を用いた第1種処理あるいは第2種処理の
    指定が行われたときに、前記スキャナ手段にイメージデ
    ータを生成させるとともに、そのイメージデータを用い
    た、指定された第1種処理あるいは第2種処理を、前記
    第1種処理実行手段あるいは前記第2種処理実行手段に
    実行させる実行制御手段と、 前記サーバと連携した動作が可能な状態にあるか否かを
    判定する状態判定手段と、 前記状態判定手段によって前記サーバと連携した動作が
    可能な状態にないと判定されたときに、前記第1種処理
    を指定できないように前記指定手段を制御する指定制御
    手段とを備えることを特徴とする複合機。
  3. 【請求項3】 前記状態判定手段は、複合機が起動され
    たときと、前記サーバと連携した動作が可能な状態にな
    いと判定した後、第1所定時間後に、前記サーバにコネ
    クション開設要求を送信し、サーバから、連携した動作
    が可能となったことを示す割当完了通知が送信されてき
    た場合に前記サーバと連携した動作が可能な状態にある
    と判定し、割当完了通知が送信されてこない場合とサー
    バに対する最新の要求が出されてからの経過時間が第2
    所定時間となったときに前記サーバと連携した動作が可
    能な状態にないと判定することを特徴とする請求項2記
    載の複合機。
  4. 【請求項4】 前記割当完了通知は、前記サーバが実行
    できる機能に関する情報を含み、 前記状態判定手段は、割当完了通知に基づき前記サーバ
    が対応可能な第1種処理を認識し、 前記指定制御手段は、前記状態判定手段によって前記サ
    ーバと連携した動作が可能な状態にあると判定された場
    合には、前記第1所定種類の第1種処理内の、前記状態
    判定手段が前記サーバが対応可能と認識した第1種処理
    を除く第1種処理の指定ができないように前記指定手段
    を制御することを特徴とする請求項3記載の複合機。
  5. 【請求項5】 前記第1種処理実行手段を利用するか否
    かを示す動作モード情報を記録する動作モード情報記録
    手段を、さらに、備え、 前記状態判定手段は、前記動作モード情報記録手段に、
    前記第1種処理実行手段を利用しないことを示す動作モ
    ード情報が記録されていた場合、前記サーバとの通信を
    試みることなく、前記サーバと連携した動作が可能な状
    態にないと認識することを特徴とする請求項2ないし請
    求項4のいずれかに記載の複合機。
  6. 【請求項6】 前記実行制御手段は、前記指定手段を用
    いて複数の処理が指定されたときには、前記スキャナ手
    段にイメージデータを生成させるとともに、そのイメー
    ジデータが共通に用いられて、指定された複数の処理が
    実行されるように前記第1種処理実行手段あるいは前記
    第2種処理実行手段を制御することを特徴とする請求項
    2ないし請求項5のいずれかに記載の複合機。
  7. 【請求項7】 前記第1種処理実行手段が実行する前記
    第1所定種類の第1種処理の中に、前記スキャナ手段で
    生成されたイメージデータのFAX送信を前記サーバに
    依頼する処理が含まれていることを特徴とする請求項2
    ないし請求項4のいずれかに記載の複合機。
  8. 【請求項8】 前記第1種処理実行手段が実行する前記
    第1所定種類の第1種処理の中に、前記スキャナ手段で
    生成されたイメージデータの登録を前記サーバに依頼す
    る処理が含まれていることを特徴とする請求項2ないし
    請求項7のいずれかに記載の複合機。
  9. 【請求項9】 前記第2種処理実行手段が実行する前記
    第2所定種類の第2種処理の中に、前記スキャナ手段で
    生成されたイメージデータの印刷を前記ネットワークに
    接続されたノードに依頼する処理が含まれていることを
    特徴とする請求項2ないし請求項8のいずれかに記載の
    複合機。
  10. 【請求項10】 前記第1種処理実行手段並びに前記第
    2種処理実行手段の利用状況を監視する利用状況監視手
    段と、 前記利用状況監視手段の監視結果である利用状況情報が
    記録される利用状況情報記録手段と、 前記利用状況情報記録手段内に記録されている利用状況
    情報を、前記サーバに送信する利用状況情報送信手段と
    を、さらに、備えることを特徴とする請求項2ないし請
    求項9のいずれかに記載の複合機。
  11. 【請求項11】 前記利用状況情報記録手段は、不揮発
    性の記録手段であり、 前記利用状況情報記録手段内に記録された利用状況情報
    の破壊を検出する破壊検出手段と、 前記破壊検出手段が利用状況情報に破壊を検出したとき
    に、前記サーバに自複合機に関する利用状況情報の送出
    を要求し、その要求に対する応答として受信された利用
    状況情報を前記利用状況記録手段に記録する利用状況情
    報管理手段とを、さらに、備えることを特徴とする請求
    項10記載の複合機。
  12. 【請求項12】 イメージデータの表示が可能な表示手
    段を、さらに、備え、 前記実行制御手段は、前記第1種処理実行手段あるいは
    前記第2種処理実行手段に第1種処理あるいは第2種処
    理を実行させる前に、前記表示手段に、スキャナ手段に
    より生成されたイメージデータを表示し、処理の続行が
    指示された際にのみ、そのイメージデータを用いた、指
    定された第1種処理あるいは第2種処理を、前記第1種
    処理実行手段あるいは前記第2種処理実行手段に実行す
    ることを特徴とする請求項2ないし請求項11のいずれ
    かに記載の複合機。
  13. 【請求項13】 前記指定手段は、画像を表示する機能
    と、触れられた部分の位置情報を出力する機能とを有す
    るタッチパネルからなり、 前記指定制御手段は、指定できないことにする処理を選
    択するためのシンボルを含まない画像を表示するよう前
    記指定手段を制御することを特徴とする請求項2ないし
    請求項12のいずれかに記載の複合機。
  14. 【請求項14】 複数の複合機と、ネットワークを介し
    て接続されて使用されるサーバであって、 それぞれ、前記ネットワークを介して受信した複合機か
    らの要求を処理する機能を有する所定数の要求処理手段
    と、 前記ネットワークを介して複合機からのコネクション開
    設要求を受信したときに、前記所定数の複合機要求手段
    の中に複合機が割り当てられていない要求処理手段があ
    った場合には、その複合機が割り当てられていない要求
    処理手段に、コネクション開設要求を出した複合機を割
    り当てるとともに、その複合機に、前記ネットワークを
    介して連携した動作が可能となったことを示す割当完了
    通知を送出する割当手段と、 割り当てられた複合機からの要求を所定時間受信してい
    ない要求処理手段に関する複合機の割当を解除する割当
    解除手段とを備えることを特徴とするサーバ。
  15. 【請求項15】 前記割当手段は、サーバが実行できる
    機能に関する情報を含む割当完了通知を送出することを
    特徴とする請求項14記載のサーバ。
  16. 【請求項16】 イメージデータをFAX送信するFA
    X手段を、さらに、備え、 前記所定数の要求処理手段は、それぞれ、割り当てられ
    ている複合機からFAX送信が依頼された場合、複合機
    から送信されてくるイメージデータがFAX送信される
    よう、前記FAX手段を制御することを特徴とする請求
    項14または請求項15記載のサーバ。
  17. 【請求項17】 複数のイメージデータを記録するため
    のイメージデータ記録手段を、さらに、備え、 前記所定数の要求処理手段は、それぞれ、割り当てられ
    ている複合機からイメージデータの登録が依頼された場
    合、前記イメージデータ記録手段に、複合機から送信さ
    れてくるイメージデータを記録することを特徴とする請
    求項14ないし請求項16のいずれかに記載のサーバ。
  18. 【請求項18】 複合機から送られてくる利用状況情報
    を複合機別に記録する利用状況記録手段と、 利用状況情報送出要求を受信した際に、前記利用状況情
    報記録手段に記録された利用状況情報を、前記利用状況
    情報送出要求の送出元ノードに送信する利用状況情報送
    出手段とを、さらに、備えることを特徴とする請求項1
    4ないし請求項16のいずれかに記載のサーバ。
  19. 【請求項19】 複合機から送られてくる利用状況情報
    を複合機別に記録する利用状況情報記録手段と、 予め定められたスケジュールに従って、前記利用状況情
    報記録手段に記録された利用状況情報を、前記利用状況
    情報送出要求の送出元ノードに送信する利用状況情報送
    出手段とを、さらに、備えることを特徴とする請求項1
    4ないし請求項16のいずれかに記載のサーバ。
  20. 【請求項20】 前記利用状況情報記録手段は、不揮発
    性の記録手段であり、 前記利用状況情報記録手段内に記録された利用状況情報
    の破壊を検出する破壊検出手段と、 前記破壊検出手段が利用状況情報の破壊を検出したとき
    に、各複合機に利用状況情報の送出を要求し、その要求
    に対する応答として受信された利用状況情報を前記利用
    状況記録手段に記録する利用状況情報管理手段とを、さ
    らに、備えることを特徴とする請求項18または請求項
    19記載のサーバ。
  21. 【請求項21】 ネットワークを介して他機器と通信を
    行える機能を有するコンピュータを、 それぞれ、前記ネットワークを介して受信した複合機か
    らの要求を処理する機能を有する所定数の要求処理手段
    と、 前記ネットワークを介して複合機からのコネクション開
    設要求を受信したときに、前記所定数の複合機要求手段
    の中に複合機が割り当てられていない要求処理手段があ
    った場合には、その複合機が割り当てられていない要求
    処理手段に、コネクション開設要求を出した複合機を割
    り当てるとともに、その複合機に、前記ネットワークを
    介して連携した動作が可能となったことを示す割当完了
    通知を送出する割当手段と、 割り当てられた複合機からの要求を所定時間受信してい
    ない要求処理手段に関する複合機の割当を解除する割当
    解除手段とを備えるサーバとして動作させるためのプロ
    グラムが記録されたプログラム記録媒体。
  22. 【請求項22】 画像を走査して該画像をあらわすイメ
    ージデータを生成するスキャナ部と、 イメージデータに基づく画像を印刷するプリンタ部と、 ネットワーク上にイメージデータを送り出す通信制御部
    と、 回線上にイメージデータを送り出す回線制御部と、 前記スキャナ部でイメージデータを生成し生成されたイ
    メージデータを保存のためにネットワーク上に送り出す
    スキャナ機能、前記スキャナ部でイメージデータを生成
    し生成されたイメージデータを前記プリンタ部に送って
    該プリンタ部で該イメージデータに基づく画像を印刷す
    るコピー機能、前記スキャナ部でイメージデータを生成
    し生成されたイメージデータを印刷のためにネットワー
    ク上に送り出すプリント機能、および前記スキャナ部で
    イメージデータを生成し生成されたイメージデータを回
    線上に送り出すファクシミリ機能の4つの機能が実現さ
    れるように、前記スキャナ部、前記プリンタ部、前記通
    信制御部、および前記回線制御部を制御する制御部と、 前記スキャナ部でのイメージデータの生成に先立って、
    イメージデータを送ることが可能な全ての送り先のうち
    の1つ以上の任意の送り先の指定操作が行なわれる操作
    部と、 前記スキャナ部で生成されたイメージデータが前記操作
    部の操作により指定された送り先全てに配送されるよう
    にスケジューリングを行なう連動動作制御部とを備えた
    ことを特徴とする複合機。
  23. 【請求項23】 前記スキャナ部で取り込まれたイメー
    ジデータが格納される記録部を備え、 前記制御部が、前記スキャナ部で取り込まれたイメージ
    データに圧縮処理を施して前記記録部に格納し、前記記
    録部から圧縮形式のイメージデータを読み出して伸長処
    理を施す圧縮伸長処理手段を備えたものであることを特
    徴とする請求項22記載の複合機。
  24. 【請求項24】 前記操作部が、印刷部数の指定操作が
    可能なものであって、 前記連動動作制御部が、前記操作部の操作により、前記
    スキャナ部で生成されるイメージデータの、印刷のため
    の送り先が複数指定されるとともに合計の印刷部数が指
    定された場合に、その指定された合計の印刷部数を、指
    定された、印刷のための複数の送り先に配分する印刷部
    数配分手段を備えたものであることを特徴とする請求項
    22記載の複合機。
  25. 【請求項25】 前記印刷部数配分手段が、指定された
    合計の印刷部数を、印刷のために指定された複数の送り
    先の仕分け能力に応じて配分するものであることを特徴
    とする請求項24記載の複合機。
  26. 【請求項26】 前記印刷部数配分手段が、指定された
    合計の印刷部数を、印刷のために指定された複数の送り
    先の印刷処理能力に応じて配分するものであることを特
    徴とする請求項24記載の複合機。
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