JPH1126116A - 引戸用通電金具 - Google Patents

引戸用通電金具

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JPH1126116A
JPH1126116A JP18769397A JP18769397A JPH1126116A JP H1126116 A JPH1126116 A JP H1126116A JP 18769397 A JP18769397 A JP 18769397A JP 18769397 A JP18769397 A JP 18769397A JP H1126116 A JPH1126116 A JP H1126116A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸の閉め具合や引戸と戸枠とのスキマ如何
により、固定電極と可動電極との接触不良が生じること
を極力回避することができる。またいわゆる「アバウト
の感覚」で通電金具を取付けることができること。 【解決手段】 引戸1の框に取付けられかつ引戸側のリ
ード線7を介して電気錠2に接続される固定電極部材2
0を備えた取付けケース21と、戸枠1に取付けられか
つ戸枠側のリード線10を介して制御盤4に接続される
可動電極部材40を備えた支持ボックス41とから成
り、引戸1の閉鎖時に於いて、可動電極部材40は対向
する固定電極部材20に対し、一端部が支持ボックス4
1に取付けられた復帰用支持バネ42のバネ力に抗して
該支持ボックス41から飛び出す移動板55を有し、少
なくとも固定電極部材20又は可動電極部材40に設け
られた1個以上の磁石(32又は57)を介して両部材
20、40は互いに吸着すると共に、可動電極部材40
側の可動電極58と固定電極部材20側の固定電極34
とが接触すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸に設けられた
電気錠側のリード線と、前記電気錠に低電圧の電力を送
る為に戸枠側に設けられた制御盤(操作盤)側のリード
線とを通電するための引戸用通電金具に関する。この引
戸用通電金具は、特に引戸の閉鎖時に通電状態になり、
一方、引戸を開放した場合に非通電状態になる引戸用通
電金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本発明に最も近い引戸用通電金具
の一例は、実公平3−12128号公報に記載されてい
る。この公報に記載の実施例は、基本的には引戸の上框
に枢支箱介して取付けられ、かつ、引戸側リード線を介
して電気錠に接続される三味線のばち状可動接触板と、
一方、戸枠の上枠に前記可動接触板の爪状突出部に対向
するように絶縁性取付け金具を介して設けられ、かつ、
制御盤側のリード線と接続されるL字状固定接触板とか
ら構成されている。
【0003】しかして、前記可動接触板は、枢支箱に内
装されたバネ部材のバネ力により、その爪状突出部が常
時枢支箱の上部窓から突出するように付勢され、引戸の
閉鎖時に、引戸側の可動接触板が戸枠側の固定接触板に
スライド接触することにより通電状態となる。
【0004】しかしながら、上記構成に於いては、次に
列挙するような欠点があった。 可動接触板及び固定接触板の取付けが容易でない。す
なわち、引戸の上框の上端面とこれに対向する戸枠の上
枠の内壁面との間の間隙(スキマ)がどの程度である
か、また引戸の開閉の際に可動接触板の爪状突出部が戸
枠の上枠の内壁面をスライドしないようにするために
は、枢支箱の上部窓から突出する爪状突出部の突出量を
どの程度にするか等の事情を考慮し、しかも、可動接触
板と固定接触板との接触不良が生じないように、両接触
板を精度良く取付けることが要求される。したがって、
いわゆる「アバウトの感覚」で可動接触板や固定接触板
を取付けることができない。それ故に、作業員はある程
度の熟練を要する。 可動接触板の爪状突出部が邪魔をし、引戸を容易に取
り外すことができない。すなわち、可動接触板は、枢支
箱に内装されたバネ部材のバネ力により、その爪状突出
部が枢支箱の上部窓から常時突出するように付勢されて
いるので、通電金具の点検や修理の際に引戸を戸枠から
容易に取り外すことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の問題点に鑑み、第1の目的は引戸の開閉に対応し
て、必ず非通電又は通電状態になることである。第2の
目的は固定電極と可動電極との互いの接触面積を大きく
することができ、よって、作業員がある程度の熟練を要
しなくても、いわゆる「アバウトの感覚」で通電金具を
取付けることができることである。第3の目的は通電金
具の点検や修理の際に引戸を戸枠から容易に取り外すこ
とができることである。第4の目的は引戸の閉鎖時に於
ける磁場を極力強くすることができ、よって、引戸の閉
鎖状態、或いは引戸と戸枠とのスキマ等の事情により、
固定電極と可動電極との接触不良が生じないようにする
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の引戸用通電金具
は、引戸1の框に取付けられかつ引戸側のリード線7を
介して電気錠2に接続される固定電極部材20を備えた
取付けケース21と、戸枠1に取付けられかつ戸枠側の
リード線10を介して制御盤4に接続される可動電極部
材40を備えた支持ボックス41とから成り、引戸1の
閉鎖時に於いて、前記可動電極部材40は対向する固定
電極部材20に対し、一端部が支持ボックス41に取付
けられた復帰用支持バネ42のバネ力に抗して該支持ボ
ックス41から飛び出す移動板55を有し、少なくとも
固定電極部材20又は可動電極部材40に設けられた1
個以上の磁石(32又は57)を介して両部材20、4
0は互いに吸着すると共に、可動電極部材40側の可動
電極58と固定電極部材20側の固定電極34とが接触
することを特徴とする。
【0007】上記構成に於いて、可動電極部材40の移
動板55には、固定電極部材20の固定磁石32の極性
に対応して該固定磁石に吸着する可動磁石57と、固定
電極部材20の固定電極34と接触する可動電極58と
が設けられている。また取付けケース21は案内箱であ
り、この案内箱に設けられた固定電極部材20は、案内
箱21に設けられたガイド螺杆25を介して進退動する
調整板30と、この調整板30に設けられかつ可動電極
部材40の可動磁石57に対向するように案内箱21に
形成された窓23に臨む固定磁石32と、この固定磁石
32に調整板30を介して一体的に設けられた固定電極
34とを備える。さらに、可動電極部材40の可動電極
58は、移動板55に形成されたガイド孔59を貫通す
るガイドバー60と、一端部に設けられかつ移動板55
の一面と当接するストッパー61と、他端部に突起状に
設けられかつ固定電極34に接触する接触部62とを有
し、前記突起状接触部62と移動板55の他面との間の
ガイドバーの部位には、押しバネ63が装着されてい
る。
【0008】また本発明の引戸用通電金具は、引戸1B
の框に取付けられかつ引戸側のリード線7を介して電気
錠2に接続される固定電極部材20Bを備えた取付けケ
ース21Bと、戸枠1に取付けられかつ戸枠側のリード
線10を介して制御盤4に接続される可動電極部材40
Bを備えた支持ボックス41Bとから成り、引戸1Bの
閉鎖時に於いて、前記可動電極部材40Bは対向する固
定電極部材20Bに対し、一端部が支持ボックス41B
に取付けられた復帰用支持バネ42のバネ力に抗して該
支持ボックス41Bから飛び出す移動板55Bを有し、
少なくとも固定電極部材20B又は可動電極部材40B
に設けられた1個以上の磁石(32B又は57B)を介
して両部材20B、40Bは互いに吸着すると共に、可
動電極部材40B側の可動電極58Bと固定電極部材2
0B側の固定電極34Bとが接触し、一方、引戸1Bの
開放時に於いて、可動電極部材40Bの可動電極58B
の弧状接触部62Bが固定電極34Bが多少落ち込んだ
状態で嵌合する嵌合孔33Bのテーパー状縁部65に摺
接することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態を第1実施例の引戸用通電金具Xの例で説明する。
【0010】まず図1は引戸用通電金具Xの使用状態の
概略説明図である。図1に於いて、1は引戸、2は引戸
の開放側縦框の中央部に内装された電気錠、3は戸枠、
4は建物の室内に設置された制御盤である。引戸用通電
金具Xは、例えば前記引戸1の上框1aと、この上框1
aと対向する戸枠3の上枠6とにそれぞれ取付けられて
いる。おな、本実施例の引戸用通電金具Xは、引戸1の
縦框1bと、この縦框1bに対向する戸枠3のたて枠8
にも取付けが可能であるが、前述した従来の実施例との
対比との関係を考慮し、前者の例で説明する。
【0011】しかして、前記引戸1は片引戸でも良い
が、本実施例では両方が開放可能な引き違い式引戸であ
り、また電気錠2は引戸用通電金具Xと引戸側リード線
7を介して電気的に接続され、かつ、その係合錠杆2a
は戸枠3のたて枠8内に設けられた受け金具9と係脱す
る。また制御盤4は前記引戸用通電金具Xと制御盤側リ
ード線10を介して電気的に接続している。
【0012】ところで、制御盤4は商業用交流電源1
1、室内外に設置されたテンキーや施解錠手段等の入力
部12と電気的に接続している。また制御盤側リード線
10は、一般的に電気錠2が施錠又は解錠の際に起電力
の方向に変化が生じるロータリソレノイドを採用してい
るために、施錠信号用リード線10aと、解錠信号用リ
ード線10bとに区別されている。
【0013】次に図2乃至図7は、引戸用通電金具Xの
具体的構成を示した各説明図である。これらの各図に於
いて、20は引戸1の上框1aにけられた固定電極部材
である。この電極部材20は、本実施例では前記上框1
aに固定的に取付けられた案内箱21を介して移動可能
に設けられている。この案内箱21は、固定電極部材2
0を直接上框1aに固定的に設けた場合には必要がな
い。しかしながら、固定電極部材20は、後述する可動
電極部材が支持ボックスに複数個のバネ部材を介して移
動可能に設けられているので、望ましくは案内箱21内
に位置調整可能に設けるべきである。
【0014】ここで、まず取付けケースの一例としての
案内箱21について説明する。案内箱21は、例えば上
框1aの戸先側に形成した切欠部に嵌合する。この場合
案内箱21は上框1aに固定的に取付けられるが、案内
箱21の上壁22と上框1aの上端面とが同一水平面上
に位置するように取付けるのが望ましい。しかして、前
記上壁22の中央部には比較的大きい矩形状の窓23が
形成され、また上壁22並びに底壁24の左右には、左
右一対のガイド螺杆25用の貫通孔26、26が形成さ
れている。なお、前記ガイド螺杆25の頭部25aは、
上壁22と面一になるように上壁22側の断面段差状貫
通孔26内に嵌合している。
【0015】次に固定電極部材20について説明する。
固定電極部材20は、案内箱21の窓23から出没でき
るように左右一対のガイド螺杆25、25を介して該案
内箱21に内装された断面凸状の調整板30と、この調
整板30の凸状中央部に金属片31を介して埋設された
固定磁石32と、この固定磁石32の左右に位置するよ
うに前記調整板30の突部に形成された貫通状嵌合孔3
3にそれぞれ嵌合する固定電極34と、これらの固定電
極34に一端部が接続されると共に、他端部は前記貫通
状嵌合孔33を介して案内箱21の内部空間28へと案
内された結線用リード線35とから成る。
【0016】しかして、前記調整板30は、左右のガイ
ド螺杆25とそれぞれ螺合するメネジ36を有すると共
に、固定電極34は導体なので、絶縁材料で形成されて
いる。また前記結線用リード線35を案内箱21内で結
線しない場合を考慮し、案内箱21の底壁24或いは側
壁にはリード線35用の適当な孔が形成されている。
【0017】ところで、固定電極34の大きさや形状
は、特に問わないが、望ましくは上框1aの長さ方向
(引戸の開閉方向)に長くし、また後述の可動電極の接
触面と大きく面接触するようにその接触面を偏平状にす
べきである。また固定電極34の取付け位置は、後述す
る可動電極部材の可動電極の取付け箇所に対応せざるを
得ないが、固定電極20が導電性の金属であること、引
戸側リード線7と電気錠側の電線との結線の容易性等を
考慮し、、望ましくは引戸1の上框1aの引戸開放側端
部にすべきである。
【0018】次に前記固定電極部材20に対応する可動
電極部材40について説明する。可動電極部材40は戸
枠1の上枠6に取付けられた支持ボックス41及び支持
バネ42を介し、本実施例では上下動可能に設けられて
いる。なお、この可動電極部材40は、引戸用通電金具
Xを、引戸1の縦框1bと、この縦框1bに対向する戸
枠3のたて枠8に取付ける場合には、支持ボックス41
等に水平移動可能に設けられる。
【0019】ここで、まず支持ボックス41について説
明する。支持ボックス41は、固定電極部材20に対向
するように上枠6内に嵌め込まれ、固着具43を介して
上枠6に固着される。
【0020】しかして、支持ボックス41は、図7で示
すように本実施例では固着具43が係合するネジ孔44
を有する取付けフランジ部45と、この取付けフランジ
部45に連設する下側開口46の嵌合ボックス部47と
から成り、前記嵌合ボックス部47の内部上壁48の中
央部にはリード線用導入孔49が形成されている。した
がって、例えば嵌合ボックス部47内で結線する場合に
は、制御盤側のリード線10a、10bの接続部を前記
線導入孔49を介して嵌合ボックス部47の内部空間5
0ヘと導く必要がある。
【0021】次に可動電極部材40について説明する。
可動電極部材40は、上端部が支持ボックス41の嵌合
ボックス部47の内部上壁48に取付けられた複数個の
復帰用支持バネ42を介し、望ましくは後述する移動板
が嵌合ボックス部47の内部空間50内に位置するよう
に設けられている。
【0022】しかして、この可動電極部材40は、左右
一対の支持バネ42を介して嵌合ボックス部47の内部
空間50内に水平状態に支持された絶縁性移動板55
と、この絶縁性移動板55の中央部に任意形状の金属支
持片56を介して設けられ、かつ、固定電極部材20の
固定磁石32の極性に対応して吸着する可動磁石57
と、この可動磁石57の左右に位置すると共に、固定電
極部材20の固定電極34に接触することができるよう
に絶縁性移動板55に設けられた左右一対の可動電極5
8とから構成されている。
【0023】しかして、前記可動電極58は、本実施例
では絶縁性移動板55に形成された小径の垂直ガイド孔
59を貫通するガイドバー60と、上端部(端子部)に
周設され、かつ、絶縁性移動板55の上面と常時当接す
るストッパー61と、下端部に突起状に設けられ、か
つ、固定電極34に接触する弧状面或いは球面の接触部
62とを有し、前記突起状接触部62と絶縁性移動板5
5の下面との間のガイドバーの部位には、押しバネ63
が装着されている。
【0024】ところで、この押しバネ63は、支持ボッ
ク41を上枠6に取付けた(可動電極部材40を水平状
態に配設した)場合には、可動電極58が自重で下降す
るので必ずしも必要ではないが、支持ボック41をたて
枠8に取付けた(可動電極部材40を垂直状態に配設し
た)場合には、可動電極58を復帰させるために必要で
ある。なお、可動電極58のガイドバー60の上端部
(端子部)には制御盤側のリード線10a、10bがそ
れぞれ結線されている。
【0025】上記構成に於いて、図2及び図3が引戸1
の閉鎖時の通電状態を示す各説明図である。この場合引
戸1側の固定電極部材20は、支持ボックス41内の可
動電極部材40の下方へと入り込んで来るので、可動電
極部材40は、復帰用支持バネ42のバネ力に抗して支
持ボックス41の内部空間50内から飛び出す。その結
果、可動電極部材40の可動磁石57は固定電極部材2
0の固定磁石32にそれぞれ吸着すると同時に、可動電
極部材40の左右の可動電極58は、固定電極部材20
の固定電極34に押しバネ63のバネ力に抗してそれぞ
れ接触する。したがって、制御盤4からリード線10、
引戸用通電金具X、リード線7をそれぞれ介し、電気錠
2へと施錠信号又は解錠信号を送ることが可能になる。
【0026】一方、図4及び図5が引戸1の開放時の非
通電状態を示す各説明図である。例えば引戸1の閉鎖中
に電気錠2へ解錠信号用リード線10b、引戸用通電金
具X等を介して解錠信号が送られると、電気錠2の係合
錠杆2aは受け金具9から外れる。そこで、引戸1を開
放すると、固定電極部材20の固定磁石32は、支持ボ
ックス41から飛び出し中の可動電極部材40の可動磁
石57からスライドしなから離れる。そうすると、可動
電極部材40は、左右の支持バネ42の復帰(収縮)力
により支持ボックス41内へと後退する。
【0027】
【実施例】図2乃至図7の第1実施例に於いて、可動電
極部材40を備えた支持ボックス41を戸枠3のたて枠
8の上部内に取付け、一方、固定電極部材20を備えた
案内箱21を引戸1の縦框1b内に固定しても良い。
【0028】また固定電極部材20の磁石32と固定電
極34は、調整板30を介して一体的に配設されている
が、例えば磁石32を固定電極34に内蔵したり、或い
は固定磁石32を固定電極34の側壁に貼着したりする
等固定磁石32と固定電極34とを直接一体にしても良
い。この点は可動電極部材40の可動磁石57と可動電
極58との関係も同様である。
【0029】また図8で示すように支持ボックス41A
と案内箱21Aとの位置を入れ替え、可動電極部材40
Aを備えた支持ボックス41Aを引戸1Aの上框1a
に、一方、固定電極部材20Aを備えた案内箱21Aを
戸枠3Aの上枠6内に固定的に取付けても良い。この場
合支持ボックス41Aと可動電極部材40Aを連結する
復帰用支持バネ42Aは、必ずしも設ける必要はない。
けだし、引戸1Aを開け、可動電極部材40A側の可動
磁石57Aが固定電極部材20A側の固定磁石32Aか
ら離れると、可動電極部材40Aはその自重で支持ボッ
クス41Aの内部空間50A内で自然落下するからであ
る。したがって、このような実施例の場合には、移動板
55Aに複数の案内側壁を適宜に形成するのが望まし
い。
【0030】また図2乃至図7で示した第1実施例及び
図8で示す第1実施例の取付箇所の変形例に於いて、固
定電極部材20(20A)の固定磁石32(32A)が
単なる金属部材(ブロック、板等)であっあり、又は逆
に可動電極部材40(40A)の可動磁石57(57
A)が単なる金属部材(ブロック、板等)であっありし
ても良い。要は引戸1(1A)の閉鎖時に、可動電極部
材40(40A)又は固定電極部材20(20A)に設
けられた少なくとも1個以上の磁石を介し、互いの電極
34、58が接触するように可動電極部材40(40
A)が固定電極部材20(20A)に吸着すれば良い。
【0031】次に図9乃至図11で示す本発明の第2実
施例について説明する。なお、この実施例の説明に当っ
て、前記第1実施例と同一の部分には同一又は同様の符
合を付し、重複する説明を省略する。
【0032】第2実施例は、案内箱21B内に位置調整
可能に設けられた固定電極部材20Bの固定磁石32B
が、調整板30Bに間隔を有して2個設けられている
点、これに対応して支持ボックス41B内の可動電極部
材40Bの可動磁石57Bが、移動板55Bに金属支持
片56Bを介して2個設けられている点である。
【0033】また固定電極部材20Bの前記調整板30
Bの左右の貫通状嵌合孔33Bがやや大き目に形成さ
れ、一対の固定電極34Bがこれらの貫通状嵌合孔33
Bに落ち込んだ状態で嵌合していると共に、可動電極部
材40Bの可動電極58Bの弧状接触部62Bが前記貫
通状嵌合孔33Bのテーパー状縁部65に摺接する点で
ある。
【0034】このように構成すると、第1の特徴点に於
いて、固定電極部材20Bと可動電極部材40Bとの関
係で、磁石32B、57Bを中心とする磁場を大きくす
ることができ、また第2の特徴点に於いて、図11で示
すように引戸1Bの開放時に可動電極58Bの弧状接触
部62Bが貫通状嵌合孔33Bのテーパー状縁部65に
摺接するので、可動電極58Bに付着したゴミ70を少
しでも除去することができる。
【0035】なお、この第2実施例に於いても、一方が
金属部材であり、他方がこの金属部材に吸着する複数個
の磁石であっても、第1実施例と同様の効果を達成する
ことができる。また可動電極部材40Bを備えた支持ボ
ックス41Bを引戸1Bの上框1aに、一方、固定電極
部材20Bを備えた取付けケース21Bを戸枠3の上枠
6内に固定的に取付けても良い。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)引戸の閉めると、可動電極部材は、少なくとも可
動電極部材又は固定電極部材のいずれか一方に設けた磁
石の磁力により、支持ボックス内の復帰用支持バネのバ
ネ力に抗して戸枠又は引戸から飛び出して固定電極部材
に吸着すると共に、可動電極部材側の可動電極と固定電
極部材側の固定電極とが接触する。一方、引戸を開く
と、可動電極部材は復帰用支持バネのバネ力により、戸
枠又は引戸内に後退する。したがって、引戸と戸枠との
間に多少のスキマがあっても、引戸の開閉に対応して、
必ず非通電又は通電状態になる。それ故に、引戸の閉め
具合や引戸と戸枠とのスキマ如何により、固定電極と可
動電極との接触不良が生じることを極力回避することが
できる。 (2)一方の電極(例えば固定電極)の接触面を大きく
すると、作業員がある程度の熟練を要しなくても、いわ
ゆる「アバウトの感覚」で通電金具を取付けることがで
きる。 (3)可動電極部材は、引戸を開くと固定電極部材から
離れると共に、戸枠又は引戸内の支持ボックス或いは取
付けケース内に略後退する。したがって、通電金具の点
検や修理の際に引戸を戸枠から容易に取り外すことがで
きる。 (4)引戸の閉鎖時に於ける磁場を極力強くし、よっ
て、引戸の閉鎖状態、或いは引戸と戸枠とのスキマ等の
事情により、固定電極と可動電極との接触不良が生じな
いようにすることができる。 (5)請求項6記載の発明は、可動電極部材の可動電極
に付着したゴミを引戸開放時に除去することができる。
【図面の簡単な説明】 図1乃至図7は本発明の第1実施例を示す各説明図。図
8は第1実施例の取付け箇所の変形例を示す説明図、図
9乃至図11は第2実施例を示す各説明図である。
【図1】引戸用通電金具Xの実施の形態を示す説明図。
【図2】引戸の閉鎖時の通電状態を示す説明図。
【図3】図2の3−3線方向から見た概略説明図。
【図4】引戸の開放時の非通電状態を示す説明図。
【図5】図4の5−5線方向から見た概略説明図。
【図6】要部(固定電極部材を備えた取付けケース)の
説明図。
【図7】要部(可動電極部材を備えた支持ボックス)の
説明図。
【図8】第1実施例に於いて、可動電極部材と固定電極
部材の取付け箇所を入れ替えた場合の説明図。
【図9】第2実施例の図2と同様の図。
【図10】第2実施例の図3と同様の図。
【図11】第2実施例の要部の説明図。
【符号の説明】
X…引戸用通電金具、1、1A、1B…引戸、1a…上
框、1b…縦框、2…電気錠、3、3A…戸枠、4…制
御盤、6、6a…上枠、7…引戸側リード線、8…たて
枠、9…受け金具、10…制御盤側のリード線、20、
20A、20B…固定電極部材、21、21A、21B
…取付けケース(案内箱)、23…窓、25…ガイド螺
杆、28、50、50A…内部空間、30、30B…調
整板、32、32A、32B…固定磁石、33、33B
…嵌合孔、34、34B…固定電極、35…結線用リー
ド線、40、40A、40B…可動電極部材、41、4
1A…支持ボックス、42、42A…支持バネ、47…
嵌合ボックス部、55、55A、55B…移動板、5
6、56B…金属支持片、57、57A、57B…可動
磁石、58、58B…可動電極、60…ガイドバー、6
2…接触部、63…押しバネ、テーパー状縁部、70…
ゴミ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸1の框に取付けられかつ引戸側のリ
    ード線7を介して電気錠2に接続される固定電極部材2
    0を備えた取付けケース21と、戸枠1に取付けられか
    つ戸枠側のリード線10を介して制御盤4に接続される
    可動電極部材40を備えた支持ボックス41とから成
    り、引戸1の閉鎖時に於いて、前記可動電極部材40は
    対向する固定電極部材20に対し、一端部が支持ボック
    ス41に取付けられた復帰用支持バネ42のバネ力に抗
    して該支持ボックス41から飛び出す移動板55を有
    し、少なくとも固定電極部材20又は可動電極部材40
    に設けられた1個以上の磁石(32又は57)を介して
    両部材20、40は互いに吸着すると共に、可動電極部
    材40側の可動電極58と固定電極部材20側の固定電
    極34とが接触することを特徴とする引戸用通電金具。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、可動電極部材40の
    移動板55には、固定電極部材20の固定磁石32の極
    性に対応して該固定磁石に吸着する可動磁石57と、固
    定電極部材20の固定電極34と接触する可動電極58
    とが設けられていることを特徴とする引戸用通電金具。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、取付けケース21は
    案内箱であり、この案内箱に設けられた固定電極部材2
    0は、案内箱21に設けられたガイド螺杆25を介して
    進退動する調整板30と、この調整板30に設けられか
    つ可動電極部材40の可動磁石57に対向するように案
    内箱21に形成された窓23に臨む固定磁石32と、こ
    の固定磁石32に調整板30を介して一体的に設けられ
    た固定電極34とを備えることを特徴とする引戸用通電
    金具。
  4. 【請求項4】 請求項1に於いて、可動電極部材40の
    可動電極58は、移動板55に形成されたガイド孔59
    を貫通するガイドバー60と、一端部に設けられかつ移
    動板55の一面と当接するストッパー61と、他端部に
    設けられかつ固定電極34に接触する接触部62とを有
    し、前記接触部62と移動板55の他面との間のガイド
    バーの部位には、押しバネ63が装着されていることを
    特徴とする引戸用通電金具。
  5. 【請求項5】 請求項1に於いて、可動電極部材40A
    を備えた支持ボックス41Aを引戸1Aの上框1aに、
    一方、固定電極部材20Aを備えた案内箱21Aを戸枠
    3Aの上枠6内に固定的に取付けることを特徴とする引
    戸用通電金具。
  6. 【請求項6】 引戸1Bの框に取付けられかつ引戸側の
    リード線7を介して電気錠2に接続される固定電極部材
    20Bを備えた取付けケース21Bと、戸枠1に取付け
    られかつ戸枠側のリード線10を介して制御盤4に接続
    される可動電極部材40Bを備えた支持ボックス41B
    とから成り、引戸1Bの閉鎖時に於いて、前記可動電極
    部材40Bは対向する固定電極部材20Bに対し、一端
    部が支持ボックス41Bに取付けられた復帰用支持バネ
    42のバネ力に抗して該支持ボックス41Bから飛び出
    す移動板55Bを有し、少なくとも固定電極部材20B
    又は可動電極部材40Bに設けられた1個以上の磁石
    (32B又は57B)を介して両部材20B、40Bは
    互いに吸着すると共に、可動電極部材40B側の可動電
    極58Bと固定電極部材20B側の固定電極34Bとが
    接触し、一方、引戸1Bの開放時に於いて、可動電極部
    材40Bの可動電極58Bの接触部62Bが固定電極3
    4Bが多少落ち込んだ状態で嵌合する嵌合孔33Bのテ
    ーパー状縁部65に摺接することを特徴とする引戸用通
    電金具。
  7. 【請求項7】 請求項6に於いて、可動電極部材40B
    を備えた支持ボックス41Bを引戸1Bの上框1aに、
    一方、固定電極部材20Bを備えた取付けケース21B
    を戸枠3の上枠6内に固定的に取付けることを特徴とす
    る引戸用通電金具。
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