JPH11261029A - 層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜の作製方法、層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜及び層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜を有する電子部品 - Google Patents

層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜の作製方法、層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜及び層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜を有する電子部品

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JPH11261029A
JPH11261029A JP10080293A JP8029398A JPH11261029A JP H11261029 A JPH11261029 A JP H11261029A JP 10080293 A JP10080293 A JP 10080293A JP 8029398 A JP8029398 A JP 8029398A JP H11261029 A JPH11261029 A JP H11261029A
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Kentaro Morito
健太郎 森戸
Toushi Nishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、層状ペロブスカイト構造の誘電体膜
の作製方法、層状ペロブスカイト構造の誘電体膜及び層
状ペロブスカイト構造の誘電体膜を有する電子部品に関
し、例えばLSI、DRAM、メモリセル、MMIC、
FeRAM,マイクロアクチュエータに適用して、粉末
冶金法によっては層構造化しない種々のペロブスカイト
構造の誘電体についても、層構造による誘電体膜を作成
できるようにする。 【解決手段】薄膜作製手法により、基板上にAx BX
2+x で表されるペロブスカイト構造の化合物を堆積させ
て誘電体膜を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層状ペロブスカイ
ト構造の誘電体薄膜の作製方法、層状ペロブスカイト構
造の誘電体薄膜及び層状ペロブスカイト構造の誘電体薄
膜を有する電子部品に関し、例えばDRAM(Dynamic
Random Access Memory)、MMIC(Microwave Monoli
thic Integrated Circuit )、MCMのキャパシタに適
用することができ、特に強誘電体不揮発メモリに適用し
て好適なものである。本発明は、薄膜作製手法により、
基板上にAx BO2+x で表されるペロブスカイト構造の
化合物を堆積させることにより、粉末冶金法によっては
層構造化しない種々のペロブスカイト構造の誘電体につ
いても、層構造による誘電体膜を作製できるようにす
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ペロブスカイト構造の酸化物薄膜
材料は、強誘電性、高誘電率、電気光学効果、圧電効
果、焦電効果及び超伝導等の極めて多岐にわたる機能を
有することから、コンデンサ素子、強誘電体メモリ素
子、光学センサ等の広範な電子デバイスに応用されてい
る。特に最近では、ペロブスカイト酸化物薄膜の高誘電
率特性、強誘電特性に着目したメモリ素子の開発が脚光
を浴び、キャパシタ面積の低減による高集積化を図った
DRAM用キャパシタとしての応用、あるいは強誘電性
によるヒステリシス特性を利用した高速動作可能な不揮
発性強誘電体メモリとしての応用が精力的に検討されて
いる。
【0003】しかしながら、本材料は、従来のアモルフ
ァス系材料SiO2 Si34 とは異なり、結晶材料で
あるため、所望の特性発現には高度な薄膜結晶成長技術
及び欠陥制御技術が必要とされる。例えば、Pb(Zr
x Ti1-x )O3 系材料は、大きな自発分極値をもつこ
とから不揮発性強誘電体メモリ材料として用いられてい
る。しかしながらPbの揮発性に伴う陽イオン空孔が生
成され、またPt電極界面近傍で酸素欠陥が生成され、
さらにはパッシベーション膜形成等の半導体プロセスに
より欠陥が導入される等の問題があり、これらにより特
性が著しく劣化する。特に、近年問題となっているもの
に、分極反転サイクルに伴う自発分極の劣化、いわゆる
疲労特性がある。この疲労特性は、これらの欠陥に深く
起因するものであり、実用上大きな問題となっている。
【0004】最近、これらの問題に対し、プロセス上か
らの観点ではなく、材料系そのものを改良する試みがな
されている。その代表的な例がビスマス系層状強誘電体
酸化物薄膜を用いた強誘電体メモリに関する提案であ
り、層状ペロブスカイト構造をもつSrBi2 Ta2
9 材料を適用することにより著しい疲労特性の改善が報
告されている。
【0005】なおここでいう層状ペロブスカイト構造と
は、図7に示すように、擬ペロブスカイト構造の層と他
の結晶構造の挿入層が、一方向に対して所定周期で交互
に積層された結晶構造であり、ビスマス層状強誘電体酸
化物では、挿入層の陽イオンサイトがビスマスとなる。
擬ペロブスカイト構造は、挿入層の存在により、一般的
なペロブスカイト構造の組成式ABO3 で表せられない
ものが形成される。典型的なビスマス層状誘電体酸化物
は、(Bi22 )(An-1n 3n+1)の組成で表さ
れ、Bi22 が挿入層、An-1n 3n+1が擬ペロブ
スカイト層となる。
【0006】この構造においては、強誘電体特性の起源
であるBO6 酸素八面体の頂点共有による3次元ネット
ワーク構造を挿入層が分断することにより、分極反転に
伴う結晶内の機械的歪みが挿入層部分で緩衝される。ま
た挿入層は、電荷移動、酸素空孔移動の障壁として機能
する。これらにより上述した格子欠陥を主要因とする分
極反転に伴う自発分極劣化、リーク電流特性等の特性劣
化が著しく低減される。
【0007】一方、ビスマスを含まない層状ペロブスカ
イト構造を有する材料系として、Srn+1 Tin 3n+1
が知られている(S.N.Ruddlesden an
dPopper,Acta Cryst.,11,54
−55(1958))。この材料は、(SrO)(Sr
n Tin 3n)と記述され、図8に示すように、ABO
3 で示されるペロブスカイト構造の層と岩塩型構造のS
rO挿入層との交互積層の形で存在する。
【0008】この材料とビスマス系との構造的な相違点
は、挿入層の形態にある。ビスマス系の挿入層は、2枚
のビスマスイオン面と1枚の酸素イオン面とで構成され
ているのに対し、Srn+1 Tin 3n+1の挿入層は、1
枚のSrO面で構成され、かつその陽イオンサイトがペ
ロブスカイト層を構成する陽イオンと同種である。この
ことはビスマス系に比べ、本材料系の方が挿入層の存在
によるペロブスカイト層への拘束力が弱いことを意味
し、ペロブスカイト層に大きな自由度を与えることにな
る。
【0009】一般に、強誘電体の自発分極の大きさは、
元素種及び結晶格子の歪みに強く支配されることが知ら
れているが、ビスマス層状強誘電体酸化物では、強い結
合力をもつBi22 層の存在によって、A、Bサイト
の元素選択に大きな制限が加わる。これによりビスマス
層状強誘電体酸化物では、イオン半径の異なる異種元素
を置換して効果的に格子歪みを生成することが困難にな
る。
【0010】例えば、ビスマス層状強誘電体酸化物とし
てよく知られるSrBi2 Ta29 材料は、格子を構
成するSr、Bi及び酸素のイオン半径がそれぞれ
(0.158〔nm〕、0.131〔nm〕、0.12
6〔nm〕)であり、自発分極の大きなPZTのPb
(0.163〔nm〕)及び酸素のイオン半径に比べ歪
みが小さく、自発分極も小さい。しかしながら、Sr
n+1 Tin 3n+1で見られるAn+1n 3n+1タイプの
構造では、挿入層がAO一層であるため拘束力が小さ
く、Aサイト元素を適宜選択して効果的な格子歪みを導
入することができる。
【0011】また、この材料系の特徴として、SrとT
iの組成比は、厳密にn+1:nに設定する必要はな
く、通常のペロブスカイト構造をもつSrTiO3 (一
般にABO3 で表す)の組成に対し、Aサイト成分であ
るSrを若干過剰に加えることにより、すなわちAサイ
ト過剰の非化学量論組成を持たせることにより、一定の
周期は持たないが、SrO挿入層を無秩序的に導入する
ことが可能である。この事実は組成制御に対しても大き
な自由度を与えることとなる。
【0012】このAサイト過剰Srx TiO2+x (x>
1)系にみられる層状ペロブスカイト構造の形成は、一
部CaTiO3 で見つかっているものの、物性発現上、
極めて興味深い他のペロブスカイト構造を有するPbT
iO3 、BaTiO3 等では発見されていない。幾何学
的観点からすれば、層状ペロブスカイトAx BO
2+x(x>1)は、Aサイトを占有するイオンと酸素イ
オンの最密充填構造を基本としているため、その構造安
定性はAイオンと酸素イオンのイオン半径に規定され
る。
【0013】従って、層状構造形成の困難は、このイオ
ン半径比に起因したものと考えられるが、その違いは極
めて小さいものであり、他のペロブスカイト構造をもつ
系でも準安定構造として存在しうる可能性がある。ま
た、このように準安定的な層構造の形成は、格子に大き
な歪みを導入し、高い自発分極を実現するものと考えら
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、不揮
発性強誘電体メモリ用材料として検討されているPb
(Zr、Ti)O3 は、Pbの高い揮発性に起因したP
b陽イオン空孔及び酸素空孔生成に伴う疲労特性の悪化
が問題となっている。
【0015】これに対して新たに開発された分極反転耐
性に優れるビスマス層状酸化物薄膜は、従来のPZT系
薄膜に比して自発分極値が低く、かつ結晶化温度が高
く、半導体プロセスとの整合性が悪いという欠点があ
る。更に、構成元素であるビスマスが比較的高い揮発性
を有し、かつPt電極内部にも取り込まれるという本質
的な問題を抱えている。現状の用途においては、Bi2
3 挿入層のバリア性により、ビスマスが離脱して陽イ
オンの空孔が形成されることに伴う疲労特性劣化は、実
用上十分に抑制されているが、特性上何らかの悪影響を
与えることは必至である。
【0016】これらの問題を解決する手段として、次の
2つの方法が考えられる。一つはPb(Zr、Ti)O
3 を基本としたもので、ビスマス層状酸化物薄膜の構造
に類似したSrn+1 Tin 3n+1に見られる層状構造に
おいて、Pb(Zr、Ti)O3 のPb量を過剰にする
ことである。すなわち、Bi層酸化物のBi22 挿入
層に類似した層をPb(Zr、Ti)O3 に導入するこ
とにより、疲労特性を改善する方法である。
【0017】また一つは、揮発性の高いBi、Pbを含
まず、かつ結晶化温度の低い層状強誘電性ペロブスカイ
ト酸化物を形成するものである。例えば自発分極をもつ
BaTiO3 のBaを化学量論組成より過剰にすること
によりSrn+1 Tin 3n+1に類似した層状構造を形成
し、耐疲労特性を付与し、かつ層状構造の形成により格
子歪みを導入し、高い自発分極を得る方法である。
【0018】ところがこれら強誘電性をもつBaTiO
3 、PZT等のペロブスカイト化合物は、従来の粉末冶
金法のよる研究において、Aサイト過剰SrTiO3
(Srx TiO2+x )(x>1)で見られるような層状
構造を形成しないことが確認されている。
【0019】すなわち、粉末冶金法によりSrx TiO
2+x 焼結体セラミックスを作製した場合、過剰SrO成
分が岩塩型構造の挿入層としてペロブスカイト構造内に
吸収され、容易に層状ペロブスカイト構造が形成され
る。この種の構造は、CaTiO3 においても確認され
ているが、これら以外のBi系を除く強誘電性ペロブス
カイト化合物では、層状構造を安定的に形成することが
困難で、過剰Aサイト成分がある種の2次相を形成す
る。例えば、BaTiO3 においてBaOを過剰に導入
した場合、ペロブスカイト構造をもつ通常のBaTiO
3 相以外にBa2 TiO4 の化学式で示される2次相が
形成される。
【0020】しかしながらこの種の強誘電特性をもつペ
ロブスカイト化合物に対しても、SrTiO3 同様、A
サイトを過剰にすることにより層状構造が実現できれ
ば、優れた特性をもつ不揮発性強誘電体メモリ材料に適
用することができる。具体的には、層状構造形成により
疲労特性の改善、誘電率、抗電解及び残留分極の制御が
可能となる。また層状構造形成は、従来のペロブスカイ
ト化合物では見られなかった特異な物性を発現する可能
性が高く、DRAM、MMIC、MCM等の広範にわた
る電子部品用途に対して、優れた特性を提供するものと
考えられる。
【0021】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来の粉末冶金法では層状構造を形成できないペロ
ブスカイト酸化物に対し、熱力学的に非平衡状態で層状
構造を実現させることができる層状ペロブスカイト構造
の誘電体薄膜の作製方法、この手法により形成された層
状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜、さらには層状ペロ
ブスカイト構造の誘電体薄膜有する電子部品を提案しよ
うとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1に係る本発明においては、層状ペロブスカイ
ト構造の誘電体薄膜の作製方法に適用して、薄膜作製手
法により、所望の基板上にAサイト過剰の非化学量論組
成をもつAx BO2+x で表されるペロブスカイト化合物
を堆積させ、BO6 酸素八面体が頂点共有したペロブス
カイト構造層と岩塩型構造のAO層とを無秩序又は秩序
的に積層化する。但し、Aは、Ca、Mg、Sr、B
a、Pb及びCdからなる群より選ばれた少なくとも1
種の元素であり、x>1である。また、Bは、Ti及び
Zrからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素であ
り、AがSr、Caの場合に、Ti以外の元素である。
【0023】また請求項2に係る発明においては、先の
Aの元素にイオン半径の異なる2種以上の元素を適用す
ることにより、(A’n A”x-n )BO2+x の組成を有
するペロブスカイト化合物を堆積させ、岩塩型構造のA
O層の陽イオン位置にイオン半径の小さいA’元素を選
択的に析出させて結晶構造を安定化させる。但し、x>
n、n>0である。
【0024】また請求項3に係る発明においては、先の
Aサイト元素の一部をイオン半径の異なる希土類元素R
で置換した化学式(A1-m m x BO3+y で表される
層状ペロブスカイト構造を形成する。但し、Rは、L
a、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy及びH
oからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素であ
り、0<m<1であり、y>0である。
【0025】また請求項3〜請求項7に係る発明におい
ては、層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜に適用し
て、これらの方法により層状ペロブスカイト構造の誘電
体膜を作製し、さらに電子部品に適用して、この種のペ
ロブスカイト構造の誘電体膜を有するようにする。
【0026】本発明に関して、所望の基板上に所望の化
合物を堆積させるにつき、例えばレーザアブレーション
法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、CVD(Ch
emical Vapor Deposition )法、ゾルゲル法、スパッタ
リング法等の薄膜作製手法によれば、粉末冶金法による
焼成温度のおよそ1/2以下の温度により成膜すること
ができる。このような低い温度による成膜においては、
従来の粉末冶金法では安定的には存在し得ない準安定的
構造が比較的安定に存在し得る。すなわち粉末冶金法で
は熱力学的に熱平衡状態に近い状態がもたらされるた
め、エネルギー的に最も安定な物質が形成されるのに対
し、低温プロセスで結晶成長を行う薄膜技術では熱力学
的に非平衡な状態に保たれ、これにより準安定的な構造
を作製することが可能となる。
【0027】従ってAx BO2+x で表されるAサイト過
剰のペロブスカイト化合物においては、薄膜作製手法に
より熱力学的に非平衡な状態で所望の基板上に結晶成長
され、焼結法で通常見られる2次相の形成が抑制され、
準安定状態をもつ層状ペロブスカイト構造が安定に形成
されることになる。
【0028】これにより請求項1に係る発明において、
薄膜作製手法により、所望の基板上にAサイト過剰の非
化学量論組成をもつAx BO2+x で表されるペロブスカ
イト化合物を堆積させれば、BO6 酸素八面体が頂点共
有したペロブスカイト構造層と岩塩型構造のAO層とを
無秩序又は秩序的に積層化して、粉末冶金法によって層
状構造を形成することが困難な種々のペロブスカイト構
造を有する誘電体材料系についても層状構造を形成する
ことができる。また、実験した結果によれば、単にAサ
イト過剰に設定するだけで、容易に層状構造を形成する
ことができる。
【0029】また一般に、単純な幾何学的観点からすれ
ば、イオン結晶の構造安定性は、各構成元素のイオン半
径から類推され、イオン半径の大きな元素程、高い配位
数をとることにより安定化される。従って、このように
して成膜により作製される誘電体薄膜において、AO挿
入層のAサイトの配位数は、ペロブスカイト構造層のA
サイトのそれに比べ小さいため、より小さなイオン半径
をもつA’元素がAO層の陽イオンサイトを優先的に占
有し、結晶を安定化する。
【0030】これにより請求項2に係る発明において
は、先の組成の層状ペロブスカイト酸化物において、A
の元素をイオン半径の異なる2種以上の元素により構成
することにより、すなわち(A’n A”x-n )BO2+x
で表される組成のペロブスカイト化合物を薄膜作製手法
により所望の基板上に堆積させることにより、岩塩型構
造を有するAO挿入層のA陽イオン位置にイオン半径の
小さなA’元素を選択的に析出させ、結晶構造を安定化
させることができる。
【0031】また請求項3に係る発明においては、Aサ
イト元素の一部をイオン半径の異なる希土類元素Rで置
換することにより、AO挿入層による格子歪みと、Aサ
イト元素と異なるイオン半径をもつ希土類元素の導入に
よる格子歪みとの相乗作用により、より大きな格子歪み
が誘起され、これにより優れた特性、例えば高い自発分
極が得られる。
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施形態に係る誘電体薄膜の作
製装置を示す略線図である。この実施の形態において
は、この作製装置1により薄膜作製手法の1つであるレ
ーザーアブレーション法によりペロブスカイト化合物を
成膜用基板4に堆積させ、層状ペロブスカイト構造によ
る誘電体薄膜を作製する。
【0032】すなわちこの作製装置1は、真空チャンバ
ー2内にターゲット3を配置し、このターゲット3に対
して所定距離だけ離間して成膜用基板4を配置する。更
にこの成膜用基板4の近傍に酸素ガスを導入した酸化雰
囲気中で、エキシマレーザー発振器によるレーザー光源
5より波長193〔nm〕のArFレーザービームを射
出し、このレーザービームを反射ミラー6で反射してタ
ーゲット3に照射する。
【0033】これにより作製装置1は、レーザービーム
を照射したターゲット3から励起種等を飛散させ、対向
する成膜用基板4にターゲット3とほぼ同組成を有する
薄膜を成膜する。なお、薄膜形成を行う際の雰囲気酸素
圧は、1〔mTorr〕、基板温度は700度である。
【0034】ここでターゲット3は、通常の粉末冶金法
によって作製される。すなわち、所望の組成になるよう
に原料粉末を混合し、その後、仮焼、成形、及び焼成を
することによりターゲットとなるセラミックス焼結体が
得られる。ここでターゲット3は、Aサイト過剰でなる
Ba1.2 TiO3.2 の焼結体であり、ペロブスカイト構
造をもつBaTiO3 粒子とその粒界に均一に分布した
2次相Ba2 TiO4より構成される微細構造をもつ。
【0035】ターゲット3は、成膜時、図示しない回転
機構により回転され、これによりBa、Ti元素の均一
な飛散を確保するようになされている。
【0036】図2(A)及び(B)は、この作製装置1
により作製した層状ペロブスカイト構造の断面を示す高
分解能透過型電子顕微鏡像である。この図2によれば、
原子レベルで岩塩型構造をもつBaO層の形成を確認す
ることができ、また層状のBaTiO3 結晶が形成され
ていることがわかる。なおこの図2においては、層状構
造を容易に確認できるように、単結晶/SrTiO3
よる成膜用基板4を使用して誘電体膜をエピタキシャル
成長させた。
【0037】以上の構成によれば、従来粉末冶金法では
形成困難な層状ペロブスカイト構造のAサイト過剰をも
つBax TiO2+x 誘電体薄膜を作製することができ
る。
【0038】また以上の構成では、層状ペロブスカイト
構造は、ターゲットの組成を単にAサイト過剰にするこ
とにより自己制御的に形成され、これにより簡易にこの
種の層状ペロブスカイト構造を有する誘電体薄膜を作製
することができる。
【0039】因みに、原子、分子層オーダーで所望組成
をもった2次元周期構造を成膜する人工超格子の手法を
適用しても、同様の層状ペロブスカイト構造を実現する
ことができる。この場合、BaO分子層及びTiO2
子層を交互に積層することによりペロブスカイト構造を
もつBaTiO3 薄膜が形成され、周期的にBaO分子
層を1層過剰に加えることにより層状ペロブスカイト構
造が実現される。この人工超格子の手法においては、B
aOの挿入層が存在する部分でTiとO間の共有結合が
切断され、方向性を持たないBaとO間のイオン結合が
支配的となるため、成長過程で生ずる格子歪みを緩和す
ることが可能である。
【0040】ところがこの人工超格子の手法は、非常に
高精度な制御技術が必要となり、プロセスが複雑とな
る。ところがこの実施形態では、これらの手法に比して
格段的に簡易に層状ペロブスカイト構造を作製すること
ができる。
【0041】なおこのようにして形成される層状構造
は、単に一方向にAO層とABO3 層を交互に積層した
構造ではなく、図3に示すように、3次元的に垂直な関
係にある三方向に積層された構造も含まれる。この構造
の形成により、結晶内に均一な歪み場が生じ、より高い
自発分極値及び新規な特性が発現する。
【0042】これらにより種々の電子部品の誘電体膜に
適用して、層状構造による岩塩型AO構造の形成が、母
格子であるペロブスカイト構造に大きな格子歪みを誘起
させ、誘電率、自発分極を増大でき、また疲労劣化等の
特性劣化を抑制することができる。特に、FeRAM等
に適用して分極反転に伴う自発分極の劣化を低減するこ
とができる。
【0043】(2)第2の実施の形態 この実施の形態では、第1の実施形態に係る誘電体薄膜
の作製装置1において、Aサイト過剰組成をもつ(Sr
0.85Mg0.151.2 TiO3.2 焼結体のターゲットを用
いて誘電体薄膜を作製する。
【0044】図4は、作製した誘電体薄膜のプランビュ
ー透過型電子顕微鏡像であり、原子層レベルでペロブス
カイト構造内に形成された(Sr、Mg)O挿入層の形
成を確認することができる。また図5は、この領域の制
限視野電子線回折像であり、層状ペロブスカイト構造の
形成を示唆するストリークスポットの存在が確認でき
る。
【0045】なお、この場合も成膜用基板4は、単結晶
SrTiO3 であり、基板温度は600度である。
【0046】この実施の形態のように、(Sr0.85Mg
0.151.2 TiO3.2 化合物についても、層状ペロブス
カイト構造をもつ誘電体薄膜を作製することができる。
【0047】(3)第3の実施の形態 この実施形態では、第1の実施形態に係る誘電体薄膜の
作製装置1において、Aサイト過剰組成をもつ(Ba
0.95La0.051.1 TiO3.1 焼結体のターゲットを用
いて誘電体薄膜を作製する。なお、この場合も成膜基板
4は、単結晶SrTiO3 であり、基板温度は600度
である。
【0048】この実施形態では、第1の実施の形態で作
成した誘電体薄膜に見られた層状構造と同様の構造によ
る誘電体薄膜が作成された。従って(Ba0.95
0.051.1 TiO3.1 化合物についても、薄膜作成手
法により層状ペロブスカイト構造をもつ誘電体薄膜を作
製することができる。
【0049】(4)第4の実施の形態 この実施の形態においては、薄膜作成手法により強誘電
体不揮発性メモリを作成する。
【0050】すなわちこの本不揮発性メモリは、図6に
示すように、Si基板上にMgAl24 薄膜、SrR
uO3 薄膜、Bax TiO2+x 薄膜及びSrRuO3
膜が所定順序により積層されてメモリセルが作成され
る。ここでBax TiO2+x 薄膜及びSrRuO3 薄膜
は、レーザーアブレーション法による薄膜作成手法によ
り作成される。
【0051】これらの薄膜のうち、SrRuO3 薄膜
は、それぞれ上部電極及び下部電極に使用される。また
MgAl24 薄膜は、Si基板上に成膜するためのバ
ッファ層として用いられる。
【0052】この構成においては、MgAl24 薄膜
は、Si基板上に完全な面方位関係を持って、エピタキ
シャル成長し、その上に更にSrRuO3 を成長させて
いる。この場合、電極層としてペロブスカイト構造をも
つ導電性酸化物電極を用いているため、強誘電体酸化物
層であるBax TiO2+x 薄膜は、その電極層上に容易
にエピタキシャル成長させることができる。
【0053】従って、この構成を持った強誘電体メモリ
素子では、単に層状ペロブスカイト構造が有する優れた
強誘電体特性に加えて、完全に格子整合した強誘電体薄
膜酸化物電極界面の実現により、Pt電極を用いた場合
に見られる強誘電体薄膜電極間の密着性の問題、及び疲
労特性劣化を誘発する構成元素、特に酸素の拡散を回避
することができる。
【0054】なおこの実施の形態では、MgAl24
薄膜をバッファ層とし使用して、Si基板上に電極をエ
ピタキシャル成長させ、また上部にペロブスカイト構造
をもつ導電性酸化物をエピタキシャル成長させた場合に
ついて述べたが、バッファ層はこれに限らず、使用する
導電性基板の格子整合性に応じて、Si基板にエピタキ
シャル成長する各種酸化物、MgO、CeO2 、α−A
23 、YSZ(イットリウム安定化ジルコニウム)
を使用することができる。
【0055】またバッファ層の上にエピタキシャル形成
される導電性酸化物に関しても、上部の層状ペロブスカ
イト酸化物強誘電体及び下部バッファ層との格子整合性
を考慮して、ペロブスカイト構造をもつ各種酸化物、C
aBO3 (B=V、Cr、Fe、Ru)、SrBO3
(B=V、Cr、Fe、Ru)、LaBO3 (B=T
i、Co、Ni、Cu)、La1-x Srx BO3 (B=
V、Mn、Co、x>0.23)、BaPbO3 、Sr
RuO3 、SrIrO3 、Sr2 RuO4 、Sr2Ir
4 及び(La1-x Srx 2 CuO4 (x>0.3)
等の高温超伝導材料を使用することができる。
【0056】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、Bax TiO2+x
(Sr、Mg)TiO2+x 系における層状ペロブスカイ
ト構造をもった誘電体薄膜を作製する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、従来の粉末冶金法によっ
て層構造化しない種々のAサイト過剰の非化学量論組成
をもつAx BO2+x で表されるペロブスカイト誘電体に
ついても、薄膜技術を適用することにより層状ペロブス
カイト構造をもつ誘電体薄膜を作製することができる。
ただし、Aは、Ca、Mg、Sr、Ba、Pb及びCd
からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素であり、
x>1である。また、Bは、Ti及びZrからなる群よ
り選ばれた少なくとも1種の元素であり、AがSr、C
aの場合に、Ti以外の元素である。
【0057】また上述の実施の形態においては、レーザ
ーアブレーション法によりAサイト過剰組成をもつペロ
ブスカイト化合物を成膜用基板に堆積させ、層状ペロブ
スカイト構造をもつ誘電体薄膜を作製する場合について
述べたが、本発明はこの手法に限らず、種々のスパッタ
リング法、CVD(MOCVD)法、ゾルゲル法、MB
E法等、熱力学的に非平衡な状態で結晶成長を行う薄膜
作製手法を広く適用することができる。
【0058】また上述の実施の形態においては、強誘電
体メモリ素子に適用する誘電体薄膜として、層状ペロブ
スカイト構造をもつ誘電体薄膜の作製する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、種々の電子部品に適
用される誘電体薄膜について応用することができる。例
えばDRAM用キャパシタ或いは、MCM用デカップリ
ングキャパシタとして適用することにより、これら部品
の高機能化することができる。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば下記のような効果を得ることができる。すなわ
ち薄膜作製手法を用い、基板上にAx BO2+x で表され
るペロブスカイト酸化物を堆積させ、誘電体薄膜を作製
することにより、従来の粉末冶金法では層構造化しない
種々のペロブスカイト構造の誘電体酸化物についても、
層状ペロブスカイト構造を有する誘電体薄膜を作製する
ことができる。
【0060】また準準安定構造をもつ層状ペロブスカイ
ト構造の形成により、結晶格子に任意の歪みを与え、優
れた強誘電特性を発現させることができる。
【0061】さらに種々の組成の層状ペロブスカイト酸
化物において、Aがイオン半径の異なる2種以上の組み
合わせで構成される場合、すなわち(A’n A”x-n
BO2+y で表される場合、小さいイオン半径をもつA’
元素を選択的に岩塩型構造を有するAO挿入層のA陽イ
オン位置に析出させ、結晶構造を安定化させることがで
きる。
【0062】さらにAサイト元素の一部をイオン半径の
異なる希土類元素Rで置換した化学式(A1-m m x
BOy で表される層状ペロブスカイト誘電体薄膜を形成
することにより、このようにして作製される層状ペロブ
スカイト構造に更なる格子歪みを効果的に導入して、更
に優れた強誘電特性を発現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る誘電体膜の作製装置
を示す略線図である。
【図2】図1の作製装置においてBa1.2 TiO3.2
結体をターゲットにした場合の、Aサイト過剰組成をも
つBaTiO3 薄膜内に形成された層状ペロブスカイト
構造を示す高分解能透過型電子顕微鏡像である。
【図3】図2のペロブスカイト構造を説明する結晶構造
の模式図である。
【図4】第2の実施の形態に係るAサイト過剰組成をも
つ(Sr、Mg)TiO3 薄膜内に形成された層状ペロ
ブスカイト構造を示すプランビュー高分解能透過型電子
顕微鏡像である。
【図5】図4の層状ペロブスカイト構造の制限視野電子
線回折像である。
【図6】第4の実施の形態に係る強誘電体不揮発性メモ
リの断面図である。
【図7】擬ペロブスカイト構造を説明する結晶構造の模
式図である。
【図8】ビスマス層状ペロブスカイト構造を説明する結
晶構造の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01G 4/33 H01L 27/10 451 4/12 397 H01G 4/06 102 H01L 27/10 451 H01L 29/78 371 21/8247 29/788 29/792 (72)発明者 西 湯二 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 小林 和義 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄膜作製手法により、所望の基板上にAサ
    イト過剰の非化学量論組成をもつAx BO2+x で表され
    るペロブスカイト化合物を堆積させ、 BO6 酸素八面体が頂点共有したペロブスカイト構造層
    と岩塩型構造のAO層とを無秩序又は秩序的に積層化す
    ることを特徴とする層状ペロブスカイト構造の誘電体薄
    膜の作製方法。但し、Aは、Ca、Mg、Sr、Ba、
    Pb及びCdからなる群より選ばれた少なくとも1種の
    元素であり、x>1である。また、Bは、Ti及びZr
    からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素であり、
    AがSr、Caの場合に、Ti以外の元素である。
  2. 【請求項2】前記Aの元素にイオン半径の異なる2種以
    上の元素を適用することにより、(A’n A”x-n )B
    2+x の組成を有するペロブスカイト化合物を堆積さ
    せ、 岩塩型構造のAO層の陽イオン位置にイオン半径の小さ
    いA’元素を選択的に析出させて結晶構造を安定化させ
    たことを特徴とする請求項1に記載の層状ペロブスカイ
    ト構造の誘電体薄膜の作製方法。但し、x>n、n>0
    である。
  3. 【請求項3】前記Aサイト元素の一部をイオン半径の異
    なる希土類元素Rで置換した化学式(A1-m m x
    3+y で表される層状ペロブスカイト構造を形成するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の層状ペロ
    ブスカイト構造の誘電体薄膜の作製方法。但し、Rは、
    La、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy及び
    Hoからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素であ
    り、0<m<1であり、y>0である。
  4. 【請求項4】Aサイト過剰の非化学量論組成をもつAx
    BO2+x で表される組成を有し、 BO6 酸素八面体が頂点共有したペロブスカイト構造層
    と岩塩型構造のAO層が無秩序又は秩序的に積層化され
    たことを特徴とする層状ペロブスカイト構造の誘電体薄
    膜。但し、Aは、Ca、Mg、Sr、Ba、Pb及びC
    dからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素であ
    り、x>1である。また、Bは、Ti及びZrからなる
    群より選ばれた少なくとも1種の元素であり、AがS
    r、Caの場合に、Ti以外の元素である。
  5. 【請求項5】前記Aの元素にイオン半径の異なる2種以
    上の元素を適用することにより、(A’n A”x-n )B
    2+x の組成を有し、 岩塩型構造のAO層の陽イオン位置にイオン半径の小さ
    いA’元素を選択的に析出させることにより結晶構造を
    安定化させたことを特徴とする請求項4に記載の層状ペ
    ロブスカイト構造の誘電体薄膜。但し、x>n、n>0
    である。
  6. 【請求項6】前記Aサイト元素の一部をイオン半径の異
    なる希土類元素Rで置換した化学式(A1-m m x
    3+y で表されることを特徴とする請求項4又は請求項
    5に記載の層状ペロブスカイト構造の誘電体薄膜。但
    し、Rは、La、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
    b、Dy及びHoからなる群から選ばれた少なくとも1
    種の元素であり、0<m<1であり、y>0である。
  7. 【請求項7】請求項4、請求項5又は請求項6に記載の
    誘電体薄膜を有することを特徴とする層状ペロブスカイ
    ト構造の誘電体薄膜を有する電子部品。
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