JPH11260446A - 積層型コネクターおよび回路装置検査用アダプター装置 - Google Patents

積層型コネクターおよび回路装置検査用アダプター装置

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JPH11260446A
JPH11260446A JP6000998A JP6000998A JPH11260446A JP H11260446 A JPH11260446 A JP H11260446A JP 6000998 A JP6000998 A JP 6000998A JP 6000998 A JP6000998 A JP 6000998A JP H11260446 A JPH11260446 A JP H11260446A
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layer
short
conductive film
circuit
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JP6000998A
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Kazumi Hanawa
一美 塙
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JSR Corp
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    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/325Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by abutting or pinching, i.e. without alloying process; mechanical auxiliary parts therefor
    • HELECTRICITY
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    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards
    • H05K3/4614Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards the electrical connections between the circuit boards being made during lamination

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線部を大きい自由度で容易に形成すること
ができ、接続信頼性の高い積層型コネクターおよびこの
積層型コネクターを具えた回路基板検査用アダプター装
置を提供すること。 【解決手段】 積層型コネクターは、下部側基板、絶縁
性接着層および上部側基板が一体的に積層され、下部側
基板は、上面に形成された下部側配線部と、下部側メタ
ルランドと、下部側基板をその厚み方向に貫通して伸び
る下部側短絡部とを有し、上部側基板は、下面に形成さ
れた上部側配線部と、下部側メタルランドに対応して配
置された上部側メタルランドと、上部側基板をその厚み
方向に貫通して伸びる上部側短絡部とを有し、絶縁性接
着層は、弾性基体およびその表面に設けられた導電膜よ
りなる、厚み方向に伸びる弾性短絡部を有し、弾性短絡
部の導電膜によって、下部側メタルランドが上部側メタ
ルランドに電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型コネクター
およびこの積層型コネクターを具えた回路装置検査用ア
ダプター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路においては、その
高機能化、高容量化に伴って電極数が増加し、電極の配
列ピッチすなわち隣接する電極の中心間距離が小さくな
って高密度化する傾向にある。また、このような半導体
集積回路を搭載するためのプリント回路基板において
は、図27に示すように、プリント回路基板90の中央
部に機能素子が高度の集積度で形成された機能素子領域
91が設けられると共に、その周縁部に機能素子領域9
1のための多数のリード電極92が配列されてなるリー
ド電極領域93が形成される。そして、現在において
は、機能素子領域91の集積度の増大に伴ってリード電
極領域93のリード電極数が増加し高密度化する傾向に
ある。
【0003】このような半導体集積回路やプリント回路
基板などの回路装置の電気的検査においては、検査対象
である回路装置の被検査電極と電気的検査装置との電気
的接続を行うために、絶縁性基板の一面に例えば格子点
位置に配置された端子電極を有し、他面に回路装置の被
検査電極に対応する接続電極を有するアダプターが用い
られており、更に、当該アダプターと回路装置との間に
異方導電性エラストマーシートを介在させることが行わ
れている。この異方導電性エラストマーシートは、厚さ
方向にのみ導電性を示すもの、あるいは加圧されたとき
に厚さ方向にのみ導電性を示す多数の加圧導電性導電部
を有するものであり、種々の構造のものが例えば特公昭
56−48951号公報、特開昭51−93393号公
報、特開昭53−147772号公報、特開昭54−1
46873号公報などにより、知られている。
【0004】然るに、上記の異方導電性エラストマーシ
ートは、それ自体が単独の製品として製造され、また単
独で取り扱われるものであって、電気的接続作業におい
ては回路装置に対して特定の位置関係をもって保持固定
することが必要である。しかしながら、独立した異方導
電性エラストマーシートを利用して回路装置の電気的接
続を達成する手段においては、検査対象である回路装置
における被検査電極の配列ピッチ(以下「電極ピッチ」
という。) 、すなわち互いに隣接する被検査電極の中心
間距離が小さくなるに従って異方導電性シートの位置合
わせおよび保持固定が困難となる、という問題点があ
る。
【0005】また、一旦は所望の位置合わせおよび保持
固定が実現された場合においても、温度変化による熱履
歴を受けた場合などには、熱膨張および熱収縮による応
力の程度が、検査対象である回路装置を構成する材料と
異方導電性エラストマーシートを構成する材料との間で
異なるため、電気的接続状態が変化して安定な接続状態
が維持されない、という問題点がある。
【0006】更に、検査対象である回路装置に対して安
定な接続状態が維持され得るとしても、例えば実装密度
の高いプリント回路基板のように、複雑で微細なパター
ンの被検査電極群を有する回路装置に対しては、当該被
検査電極の各々との電気的な接続を確実に達成すること
が困難であるため、所要の検査を十分に行うことができ
ない、という問題点がある。
【0007】そして、従来、以上のような問題を解決す
るために、下面に規格化された標準格子点上に配置され
た端子電極を有し、上面に検査対象回路装置の被検査電
極に対応するパターンに従って配置された接続用電極を
有するアダプター本体と、このアダプター本体の上面上
に一体的に設けられた異方導電性エラストマー層とより
なる回路装置検査用アダプター装置が提案されている。
【0008】このような回路装置検査用アダプター装置
によれば、検査対象である回路装置におけるリード電極
などの被検査電極が、電極ピッチが微小であり、かつ微
細で高密度の複雑なパターンのものである場合にも、当
該回路装置について所要の電気的接続を確実に達成する
ことができ、また温度変化による熱履歴などの環境の変
化に対しても良好な電気的接続状態が安定に維持され、
従って高い接続信頼性が得られる。
【0009】而して、このような回路装置検査用アダプ
ター装置においては、検査対象である回路装置の被検査
電極に対応したパターンすなわち電極ピッチが微小で複
雑なパターンの接続用電極と、例えば電極ピッチが2.
54mmまたは1.8mmの標準格子点上に配置された
端子電極とを電気的に接続することが必要であるため、
アダプター本体として積層型コネクターが用いられてい
る。かかる積層型コネクターは、例えば次のようにして
製造される。
【0010】図28に示すように、上部側配線部71お
よび下部側配線部72が形成された基板70の上側に、
熱硬化性樹脂シート73および銅箔74をこの順に重ね
て配置すると共に、基板70の下側にも熱硬化性樹脂シ
ート75および銅箔76をこの順に重ねて配置し、これ
らの全体を加圧下で加熱して熱硬化性樹脂シート73お
よび熱硬化性樹脂シート75を硬化することにより圧着
させ、これにより、図29に示すように、基板70の上
面に上部絶縁材層77を介して銅箔74による金属薄層
が形成され、かつ下面に下部絶縁材層78を介して銅箔
76による金属薄層が形成されてなる圧着積層型基板7
9を形成する。
【0011】この圧着積層型基板79に対し、図30に
示すように、例えば数値制御型ドリリング装置により、
上部側配線部71および下部側配線部72の形成位置に
関連した位置において、当該圧着積層型基板79の厚さ
方向に貫通して伸びるスルーホール用穴80Hが形成さ
れる。次いで、図31に示すように、無電解銅メッキ
法、電解銅メッキ法などによりスルーホール用穴80H
内に銅メッキ層が形成されて、銅箔74による金属薄層
および銅箔76による金属薄層、上部側配線部71およ
び下部側配線部72に接続された状態で伸びるスルーホ
ールによる短絡部80が形成される。そして、当該圧着
積層型基板79の上面の銅箔74および下面の銅箔76
による金属薄層を、例えばフォトエッチング法によって
パターニングすることにより、それぞれ接続用電極およ
び端子電極が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな積層型コネクターにおいては、短絡部80が当該積
層型コネクター全体を貫通するスルーホールによるもの
であるため、基板70の上部側配線部71および下部側
配線部72を大きい自由度で形成することができない。
従って、検査対象である回路装置の被検査電極が極めて
高密度のものである場合において、これに対応する積層
型コネクターを製造するためには、積層数を増やすこと
が必要となり、配線設計に要する時間および費用、積層
型コネクターの製造に要する時間および費用が多大なも
のとなる。そのため、従来においては、上面に接続用電
極を有する基板と、下面に端子電極を有する基板とを用
い、これらの基板の間に異方導電性シートを介在させて
両者を電気的に接続することが行われているが、2つの
基板の間の安定な接続状態を維持することできないた
め、所要の検査を十分に行うことが困難であった。
【0013】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものであって、回路装置の検査に用いられる積層
型コネクターであって、検査対象回路装置におけるリー
ド電極などの被検査電極が、電極ピッチが微小であり、
かつ微細で高密度の複雑なパターンのものである場合に
も、配線部を大きい自由度でかつ容易に形成することが
でき、しかも、所要の電気的接続が確実に達成されて接
続信頼性の高い積層型コネクターを提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、検査対象回路装置における
リード電極などの被検査電極が、電極ピッチが微小であ
り、かつ微細で高密度の複雑なパターンのものである場
合にも、当該回路装置について所要の電気的接続を確実
に達成することができ、また温度変化による熱履歴など
の環境の変化に対しても良好な電気的接続状態が安定に
維持され、従って接続信頼性の高い回路装置検査用アダ
プター装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の積層型コネクタ
ーは、下部側基板と、この下部側基板の上面に絶縁性接
着層を介して一体的に積層された上部側基板とを具えて
なり、前記下部側基板は、その上面に形成された下部側
配線部と、この下部側配線部に接続された下部側メタル
ランドと、前記下部側配線部に接続された、当該下部側
基板をその厚み方向に貫通して伸びる下部側短絡部とを
有してなり、前記上部側基板は、その下面に形成された
上部側配線部と、この上部側配線部に接続された、前記
下部側基板の下部側メタルランドに対応して配置された
上部側メタルランドと、前記上部側配線部に接続され
た、当該上部側基板をその厚み方向に貫通して伸びる上
部側短絡部とを有してなり、前記絶縁性接着層は、前記
下部側基板の下部側メタルランドと前記上部側基板の上
部側メタルランドとの間の位置に、エラストマー材料よ
りなる弾性基体およびその表面に設けられた導電膜によ
り構成された、当該絶縁性接着層の厚み方向に貫通して
伸びる弾性短絡部を有してなり、前記絶縁性接着層の弾
性短絡部の導電膜によって、前記下部側基板の下部側メ
タルランドが前記上部側基板の上部側メタルランドに電
気的に接続されていることを特徴とする。
【0015】本発明の回路装置検査用アダプター装置
は、検査対象回路装置と電気的検査装置との間に介在さ
れて当該回路装置の電極の電気的接続を行う回路装置検
査用アダプター装置であって、上面に検査対象回路装置
の被検査電極に対応して配置された接続用電極を有し、
下面に格子点上に配置された端子電極を有するアダプタ
ー本体と、このアダプター本体の上面に一体的に設けら
れた異方導電性エラストマー層とよりなり、前記アダプ
ター本体は、上記の積層型コネクターを具えてなり、当
該上部側基板の上部側短絡部は、前記接続用電極に電気
的に接続され、当該下部側基板の下部側短絡部は、前記
端子電極に電気的に接続されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の積層型コネクターによれば、それぞれ
独立して形成される、下部側配線部を有する下部側基板
および上部側配線部を有する上部側基板が、絶縁性接着
層を介して一体的に積層されることにより構成されてい
るため、短絡部の形成は各基板ごとに行うことができ、
従って、当該積層型コネクター全体を貫通するスルーホ
ールによる短絡部を形成することが不要となるので、各
基板における配線部を大きい自由度でかつ容易に形成す
ることができる。しかも、絶縁性接着層には、エラスト
マー材料よりなる弾性基体およびその表面に設けられた
導電膜により構成された、当該絶縁性接着層の厚み方向
に伸びる弾性短絡部が設けられているため、当該弾性短
絡部が下部側基板の下部側メタルランドまたは上部側基
板の上部側メタルランドに弾性的に接触されることによ
り、当該弾性短絡部の導電膜によって下部側基板と上部
側基板との電気的接続が確実に達成されて高い接続信頼
性を得ることができる。
【0017】そして、このような積層型コネクターは、
下記の工程(イ)、工程(ロ)、工程(ハ)、工程
(ニ)および工程(ホ)を経由して製造することができ
る。 工程(イ):下部側基板の上面に、下部側配線部および
この下部側配線部に接続された下部側メタルランドを形
成すると共に、前記下部側配線部に接続された、当該下
部側基板をその厚み方向に貫通して伸びる下部側短絡部
を形成する工程。 工程(ロ):上部側基板の下面に、上部側配線部および
この上部側配線部に接続された上部側メタルランドを形
成すると共に、前記上部側配線部に接続された、当該上
部側基板をその厚み方向に貫通して伸びる上部側短絡部
を形成する工程。 工程(ハ):導電膜形成用転写板を用意し、この導電膜
形成用転写板の一面に、上部側基板の上部側メタルラン
ドと対掌なパターンに従って配置された有底筒状の導電
膜用金属部材を形成し、この導電膜用金属部材が形成さ
れた導電膜形成用転写板の一面に、硬化されて絶縁性の
弾性高分子物質となる高分子物質用材料を塗布すること
により、当該導電膜用金属部材が埋設された状態の高分
子物質用材料層を形成する工程。 工程(ニ):導電膜形成用転写板の一面上に形成された
導電膜用金属部材および高分子物質用材料層を上部側基
板の下面に転写すると共に、当該高分子物質用材料層の
硬化処理を行うことにより、前記上部側基板の下面に、
エラストマー材料よりなる絶縁性接着層の上層部分を一
体的に形成すると共に、前記上部側メタルランドの表面
に、エラストマー材料よりなる弾性基体と、この弾性基
体の表面に形成され、当該上部側メタルランドに接続さ
れた導電膜とよりなる弾性短絡部を、当該絶縁性接着層
の上層部分の下面から突出するよう形成する工程。 工程(ホ):絶縁性接着層の上層部分の下面に、熱硬化
性樹脂シートを介して、下部側基板をその下部側メタル
ランド上に弾性短絡部が位置されるよう配置し、この状
態で熱圧着処理することにより、前記上層部分および前
記熱硬化性樹脂シートが硬化して当該上層部分に一体的
に形成される下層部分よりなる絶縁性接着層によって前
記下部側基板と上部側基板とを接着すると共に、当該下
部側基板の下部側メタルランドに弾性短絡部を弾性的に
接触させる工程。
【0018】本発明のアダプター装置によれば、アダプ
ター本体が上記の積層型コネクターを具えてなるもので
あり、その上面に形成された検査対象回路装置の被検査
電極に対応して配置された接続用電極が上部側短絡部に
電気的に接続されると共にその下面に格子点上に配置さ
れた端子電極が下部側短絡部に電気的に接続されてお
り、しかもアダプター本体の配線層部分の表面上には異
方導電性エラストマー層が設けられているため、検査対
象である回路装置の被検査電極が、電極ピッチが微小で
あり、かつ微細で高密度の複雑なパターンのものである
場合にも、当該回路装置について所要の電気的接続を確
実に達成することができ、また温度変化による熱履歴な
どの環境の変化に対しても良好な電気的接続状態が安定
に維持され、従って高い接続信頼性を得ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の積層型コネクターの一例
における構成を示す説明用断面図である。この積層型コ
ネクターは、下部側基板10と、この下部側基板10の
上面に絶縁性接着層30を介して一体的に積層された上
部側基板20とにより構成されている。下部側基板10
および上部側基板20の材質は、寸法安定性の高い耐熱
性材料よりなる板状体であることが好ましく、各種の絶
縁性樹脂を使用することができるが、特にガラス繊維補
強型エポキシ樹脂が最適である。
【0020】図2にも拡大して示すように、下部側基板
10の上面には、適宜のパターンに従って下部側配線部
11が形成され、当該下部側基板10の上面における適
宜の個所に、下部側メタルランド12が当該下部側基板
10の上面から突出する状態に形成されており、当該下
部側メタルランド12は、下部側配線部11に接続され
ている。この下部側メタルランド12の径は、例えば
0.08〜0.5mmであり、その厚み(下部側基板1
0の上面からの突出高さをいう。)は例えば10〜50
μmである。また、下部側基板10には、その厚み方向
に貫通して伸びる下部側短絡部13が形成されており、
この下部側短絡部13の上端には、下部側配線部11が
接続されている。また、この例においては、下部側基板
10の下面に、検査用テスターに適宜の手段によって電
気的に接続される端子電極14が格子点上に配置されて
設けられており、この端子電極14は、下部側短絡部1
3の下端に接続されている。端子電極14に係る格子点
間の距離、すなわち端子電極14の電極ピッチは、特に
限定されるものではなく、検査の条件に応じて適宜の大
きさとすることができるが、例えば2.54mmまたは
1.8mmである。
【0021】上部側基板20の下面には、適宜のパター
ンに従って上部側配線部21が形成されると共に、下部
側基板10の下部側メタルランド12に対応する位置
に、上部側メタルランド22が当該上部側基板20の下
面から突出する状態に形成されており、当該上部側メタ
ルランド22は、上部側配線部21に接続されている。
この上部側メタルランド22の径は、例えば0.08〜
0.5mmであり、その厚み(上部側基板20の下面か
らの突出高さをいう。)は例えば10〜50μmであ
る。また、上部側基板20には、その厚み方向に貫通し
て伸びる上部側短絡部23が形成されており、この上部
側短絡部23の下端には、上部側配線部21が接続され
ている。また、この例においては、上部側基板20の上
面に、検査対象である回路装置の被検査電極(図示省
略)のパターンに対応した位置に配置された接続用電極
24が、当該上面から突出する状態に形成されている。
この接続用電極24は、下部側短絡部23の上端に直接
または上面配線部25を介して接続されている。
【0022】この例における絶縁性接着層30は、エラ
ストマー材料よりなる弾性を有する上層部分34と、こ
の上層部分34の下面に熱圧着によって硬化された熱硬
化性樹脂シートにより一体的に形成された剛性を有する
下層部分35とにより構成されている。
【0023】この絶縁性接着層30には、下部側基板1
0の下部側メタルランド12と上部側基板20の上部側
メタルランド22との間の位置に、当該絶縁性接着層3
0をその厚み方向に貫通して伸びる弾性短絡部31が形
成されている。この弾性短絡部31は、エラストマー材
料よりなる円柱状の弾性基体32と、この弾性基体32
の表面に設けられた金属製の導電膜33とにより構成さ
れている。図示の例の導電膜33は、全体が有底円筒状
の形状を有すると共にその上端に鍔部を有し、その筒孔
内に弾性基体32が嵌合されて当該弾性基体32の下面
および側周面を覆うよう設けられており、その鍔部が上
部側基板20の上部側メタルランド22に接続されてい
る。そして、絶縁性接着層30の弾性短絡部31の下端
面が、下部側基板10の下部側メタルランド12に弾性
的に接触されることにより、当該弾性短絡部31の導電
膜33によって当該下部側メタルランド12が上部側メ
タルランド22に電気的に接続されている。絶縁性接着
層30の弾性短絡部31は、下部側基板10の下部側メ
タルランド12および上部側基板20の上部側メタルラ
ンド22の各々に圧接された状態で、すなわち下部側メ
タルランド12および上部側メタルランド22に加圧さ
れることによって当該弾性短絡部31が厚み方向に圧縮
されるよう変形した状態で接触されていることが好まし
く、これにより、下部側メタルランド12と上部側メタ
ルランド22との電気的接続が確実に達成される。な
お、下部側基板10の下部側配線部11および上部側基
板20の上部側配線部21は、図1または図2におい
て、いずれも紙面と交わる方向に伸びる状態に形成され
得ることは勿論であって、図3にはそのような状態が示
されている。
【0024】このように、図1に示す積層型コネクター
においては、上部側基板20の上面に形成された接続用
電極24の各々が、上部側短絡部23、上部側配線部2
1、上部側メタルランド22、弾性短絡部31、下部側
メタルランド12、下部側配線部11および下部側短絡
部13を介して、下部側基板10の下面に形成された端
子電極14と電気的に接続されている。
【0025】実際の構成において、接続用電極24と端
子電極14との電気的な接続は回路装置の検査目的に応
じた態様で達成されればよい。従って、すべての接続用
電極24と端子電極14とが必ず1対1の対応関係で接
続される必要はなく、端子電極14、下部側配線部1
1、下部側メタルランド12、上部側メタルランド2
2、上部側配線部21および接続用電極24について種
々の要請される接続状態を実現することができる。例え
ば、上面配線部25を利用して接続用電極24同士を接
続すること、複数の接続用電極24を1つの上部側配線
部21に共通に接続すること、その他が可能である。
【0026】本発明においては、下部側メタルランド1
2および上部側メタルランドの厚みの合計は、絶縁性接
着層30の厚みの10〜90%であることが好ましい。
また、絶縁性接着層30の弾性短絡部31の径は、下部
側メタルランド12および上部側メタルランドの径の5
〜200%であることが好ましい。このような条件を満
足することにより、絶縁性接着層30の弾性短絡部31
が、下部側メタルランド12または上部側メタルランド
22に十分に圧接された状態で接触され、その結果、下
部側メタルランド12と上部側メタルランド22との電
気的接続が確実に達成される。
【0027】以上において、絶縁性接着層30における
弾性短絡部31の弾性基体32を構成するエラストマー
材料としては、架橋構造を有する高分子物質が好まし
い。架橋高分子物質を得るために用いることができる硬
化性の高分子物質用材料としては、例えばシリコーンゴ
ム、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソプレン、スチ
レン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、クロロプレ
ンゴム、エピクロルヒドリンゴム、軟質液状エポキシ樹
脂などを挙げることができる。
【0028】具体的には、硬化処理前には液状であっ
て、硬化処理後に導電膜33を構成する金属材料と密着
状態または接着状態を保持して一体となる高分子物質用
材料が好ましい。このような観点から、本発明に好適な
高分子物質用材料としては、液状シリコーンゴム、液状
ウレタンゴム、軟質液状エポキシ樹脂などを挙げること
ができる。高分子物質用材料には、導電膜33を構成す
る金属材料に対する接着性を向上させるために、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤などの添加剤を
添加することができる。
【0029】導電膜33を構成する金属材料としては、
種々のものを用いることができるが、後述する方法によ
り導電膜33を形成する場合には、金、銀、パラジウ
ム、ロジウムなどの耐蝕性金属材料が用いられる。ま
た、弾性基体32との接着性を高めるために、導電膜3
3の裏面(弾性基体32との接触面)に、弾性基体32
を構成するエラストマー材料に応じて適宜のプライマー
処理を行うことができる。絶縁性接着層30の上層部分
34を構成するエラストマー材料としては、弾性基体3
2を構成するエラストマー材料として例示したものと同
様のものを用いることができる。また、絶縁性接着層3
0の下層部分35を形成する熱硬化性樹脂シートとして
は、硬化処理によって寸法安定性の高い耐熱性樹脂とな
るものを用いることが好ましく、各種の樹脂シートを使
用することができるが、ガラス繊維補強型エポキシプリ
プレグ樹脂シートやポリイミドプリプレグ樹脂シートが
好ましい。
【0030】上記のような積層型コネクターによれば、
それぞれ独立して形成される、下部側配線部11を有す
る下部側基板10および上部側配線部21を有する上部
側基板20が、絶縁性接着層30を介して一体的に積層
されることにより構成されているため、下部側短絡部1
3および上部側短絡部23の形成は各基板ごとに行うこ
とができ、従って、当該積層型コネクター全体を貫通す
るスルーホールによる短絡部を形成することが不要とな
るので、下部側配線部11および上部側配線部21を大
きい自由度でかつ容易に形成することができる。しか
も、絶縁性接着層30には、エラストマー材料よりなる
弾性基体32およびその表面に設けられた導電膜33に
より構成された、当該絶縁性接着層30の厚み方向に伸
びる弾性短絡部31が設けられているため、当該弾性短
絡部31が下部側基板10の下部側メタルランド12ま
たは上部側基板20の上部側メタルランド22に弾性的
に接触されることにより、当該弾性短絡部31の導電膜
33によって下部側基板10と上部側基板20との電気
的接続が確実に達成されて高い接続信頼性を得ることが
できる。
【0031】次に、本発明の積層型コネクターを製造す
る方法について説明する。この積層型コネクターの製造
方法は、下記の工程(イ)、工程(ロ)、工程(ハ)、
工程(ニ)および工程(ホ)を有する。
【0032】工程(イ) この工程(イ)は、図4〜図6に示すように、下部側基
板10の上面に、下部側配線部11および下部側メタル
ランド12を形成すると共に、当該下部側基板10をそ
の厚み方向に貫通して伸びる下部側短絡部13が形成す
る工程である。具体的に説明すると、図4に示すよう
に、例えば銅などよりなる金属薄層11Aおよび14A
が両面に積層して設けられた硬質樹脂よりなる平板状の
下部側基板10が用意され、この下部側基板10に対
し、例えば数値制御型ドリリング装置により、図5に示
すようにスルーホール用穴13Hが形成される。
【0033】次に、上記下部側基板10に対し、図6に
示すように、無電解銅メッキ、電解銅メッキを施すこと
により、スルーホール用穴13Hの内部を銅の堆積体に
よって充填し、これにより、下部側基板10を貫通して
伸びる下部側短絡部13が形成される。また、下部側基
板10の上面の金属薄層11Aに対してフォトリソグラ
フィーおよびエッチング処理を施してその一部を除去す
ることにより、最終的に得るべき態様に応じたパターン
の下部側配線部11が形成される。更に、図7にも拡大
して示すように、下部側基板10の上面の下部側配線部
11における適宜の個所において、フォトリソグラフィ
ーおよび電解銅メッキの手法により、下部側配線部11
に接続された薄板状の金属堆積体が形成されて下部側メ
タルランド12が形成される。
【0034】一方、下部側基板10の下面の金属薄層1
4Aに対してフォトリソグラフィーおよびエッチング処
理を施してその一部を除去することにより、格子点上に
配置された端子電極14が各々下部短絡部13に連結さ
れた状態で形成される。この端子電極14の電極ピッチ
は、例えば2.54mmまたは1.8mmである。
【0035】工程(ロ) この工程(ロ)は、図8〜図12に示すように、上部側
基板20の下面に、上部側配線部21および上部側メタ
ルランド22を形成すると共に、当該上部側基板20を
その厚み方向に貫通して伸びる上部側短絡部23を形成
する工程である。具体的に説明すると、図8に示すよう
に、例えば銅などよりなる金属薄層21Aおよび24A
が両面に積層して設けられた硬質樹脂よりなる平板状の
上部側基板20が用意され、この上部側基板20に対
し、例えば数値制御型ドリリング装置により、図9に示
すようにスルーホール用穴23Hが形成される。
【0036】次に、上記上部側基板20に対し、図10
に示すように、無電解銅メッキ、電解銅メッキを施すこ
とにより、スルーホール用穴23Hの内部を銅の堆積体
によって充填し、これにより、上部側基板20を貫通し
て伸びる上部側短絡部23が形成される。また、上部側
基板20の下面の金属薄層21Aに対してフォトリソグ
ラフィーおよびエッチング処理を施してその一部を除去
することにより、最終的に得るべき態様に応じたパター
ンの上部側配線部21が形成される。更に、上部側基板
20の下面における下部側基板10の下部側メタルラン
ド12に対応する個所において、フォトリソグラフィー
および電解銅メッキの手法により、上部配線部21に接
続された薄板状の金属堆積体が形成されて上部側メタル
ランド22が形成される。
【0037】一方、上部側基板20の上面の金属薄層2
4Aに対してフォトリソグラフィーおよびエッチング処
理を施してその一部が除去されることにより、検査対象
である回路装置の被検査電極に対応したパターンの接続
用電極基層24Bおよび所望の態様の上面配線部25が
形成される。この接続用電極基層24Bは、上部側短絡
部23に直接または上面配線部25を介して接続された
状態である。そして、図12に示すように、上記の接続
用電極基層の上面に、例えばメッキ法により金属を堆積
させることにより、金属層としての厚みを大きくして所
要の接続用電極24が形成される。
【0038】工程(ハ) この工程(ハ)は、図13〜図16に示すように、導電
膜形成用転写板36の一面に、上部側基板20の上部側
メタルランド22と対掌なパターンに従って配置された
有底筒状の導電膜用金属部材33Aを形成すると共に、
この導電膜用金属部材33Aが形成された導電膜形成用
転写板36の一面に、硬化されて絶縁性の弾性高分子物
質となる高分子物質用材料を塗布することにより、当該
導電膜用金属部材33Aが埋設された状態の高分子物質
用材料層30Aを形成する工程である。
【0039】具体的に説明すると、図13に示すよう
に、金属製の導電膜形成用転写板36の一面に、フォト
リソグラフィーおよびエッチング処理によって、上部側
基板20の上部側メタルランド22と対掌なパターンに
従って形成すべき弾性短絡部31の輪郭形状に適合する
形状(図示の例では円柱状)の凹所37が形成される。
そして、この導電膜形成用転写板36の一面に対してフ
ォトリソグラフィーおよびメッキ処理を施すことによ
り、図14に示すように、導電膜形成用転写板36にお
ける凹所37の内面および凹所37周辺に、導電膜用金
属部材33Aが形成される。その後、導電膜形成用転写
板36の一面に対してエッチング処理を施すことによっ
てその表面層部分を除去することにより、図15に示す
ように、導電膜用金属部材33Aの上部が導電膜形成用
転写板36の一面から突出した状態とされる。次いで、
導電膜形成用転写板36の一面に、硬化されて絶縁性の
弾性高分子物質となる高分子物質用材料を塗布すること
により、当該導電膜用金属部材33Aが埋設された状態
の高分子物質用材料層30Aが形成される。
【0040】以上において、導電膜形成用転写板36を
構成する金属材料としては、エッチング処理に用いられ
るエッチング液に溶解し得るものであれば種々のものを
用いることができ、その具体例としては、銅、燐青銅、
真鍮、ニッケル、ステンレス(SUS)などが挙げられ
る。また、導電膜形成用転写板36の厚みは、例えば3
5〜300μmであることが好ましい。導電膜用金属部
材33Aにおける導電膜形成用転写板36の一面からの
突出高さは、導電膜用金属部材33A全体の高さの80
%以下であって5μm以上であることが好ましい。
【0041】工程(ニ):この工程(ニ)は、図17〜
図19に示すように、導電膜形成用転写板36の一面上
に形成された導電膜用金属部材33Aおよび高分子物質
用材料層30Aを上部側基板20の下面に転写すると共
に、当該高分子物質用材料層30Aの硬化処理を行うこ
とにより、前記上部側基板の下面に、エラストマー材料
よりなる絶縁性接着層の上層部分34を一体的に形成す
ると共に、上部側メタルランド22の表面に、エラスト
マー材料よりなる弾性基体32と、この弾性基体32の
表面に形成され、上部側メタルランド22に接続された
導電膜33とよりなる弾性短絡部31を、当該絶縁性接
着層の上層部分34の下面から突出するよう形成する工
程である。
【0042】具体的に説明すると、図17に示すよう
に、導電膜形成用転写板36の一面上に形成された高分
子物質用材料層30Aの上面に、上部側基板20をその
上部側メタルランド22が導電膜用金属部材33A上に
位置されるよう配置する。そして、この状態で高分子物
質用材料層30Aの硬化処理を行うことにより、図18
に示すように、上部側基板20の下面に、エラストマー
材料よりなる絶縁性接着層の上層部分34が形成され
て、導電膜形成用転写板36、絶縁性接着層の上層部分
34および上部側基板20がこの順で積層されてなる中
間積層体が形成されると共に、当該上部側基板20の上
部側メタルランド22の表面に接着された、エラストマ
ー材料よりなる弾性基体32と、この弾性基体32の表
面に形成され、上部側メタルランド22に接続された導
電膜33とよりなる弾性短絡部31が、当該絶縁性接着
層の上層部分34の下面から突出するよう形成される。
その後、中間積層体における導電膜形成用転写板36に
対してエッチング処理を施すことにより、図19に示す
ように、当該中間積層体から導電膜形成用転写板36が
除去されて絶縁性接着層の上層部分34の下面および弾
性短絡部31の下部における導電膜33が露出される。
【0043】以上において、高分子物質用材料層30A
の硬化処理は、使用される材料によって適宜選定される
が、通常、熱処理によって行われる。具体的な加熱温度
および加熱時間は、高分子物質用材料の種類などを考慮
して適宜選択される。例えば、高分子物質用材料が室温
硬化型シリコーンゴムである場合には、硬化処理は、室
温で24時間程度、40℃で2時間程度、80℃で30
分間程度で行われる。
【0044】工程(ホ):この工程(ホ)は、図21に
示すように、絶縁性接着層30の上層部分34の下面
に、熱硬化性樹脂シート30Bを介して、下部側基板1
0をその下部側メタルランド12上に弾性短絡部31が
位置されるよう配置し、この状態で熱圧着処理すること
により、上層部分34および熱硬化性樹脂シート30B
が硬化して当該上層部分34に一体的に形成される下層
部分35よりなる絶縁性接着層30によって下部側基板
10と上部側基板20とを接着すると共に、当該下部側
基板10の下部側メタルランド12に弾性短絡部31を
弾性的に接触させる工程である。
【0045】具体的に説明すると、図20に示すよう
に、絶縁性接着層の上層部分34の下面に、予め弾性短
絡部31に対応する位置に貫通孔31Hを形成した熱硬
化性樹脂シート30Bが位置決めされて重ねられること
により、絶縁性接着層の上層部分34の下面から突出す
る弾性短絡部31の下部が、熱硬化性樹脂シート30B
の貫通孔31H内に挿入された状態とされ、更に、この
熱硬化性樹脂シート30Bの下面に、下部側基板10が
位置決めされて重ねられることにより、弾性短絡部31
が下部側基板10の下部側メタルランド12上に位置さ
れた状態とされる。そして、図21に示すように、下部
側基板10、熱硬化性樹脂シート30Aおよび上部側基
板20の下面に形成された絶縁性接着層の上層部分34
に対して熱圧着処理を行うことにより、熱硬化性樹脂シ
ート30Bが硬化し、これにより得られる絶縁性接着層
30の下層部分35および絶縁性接着層30の上層部分
34によって下部側基板10と上部側基板20とが接着
される。これと共に、弾性短絡部31が、下部側基板1
0の下部側メタルランド12によって圧接された状態、
すなわち下部側メタルランド12に加圧されることによ
って圧縮されるよう変形した状態で、当該下部側メタル
ランド12に接触される。このようにして、図1に示す
構成の積層型コネクターが製造される。
【0046】このような方法によれば、下部側配線部1
1および下部側短絡部13を有する下部側基板10と、
上部側配線部21および上部側短絡部23を有する上部
側基板20とが、それぞれ独立した工程により製造され
るため、各々の工程において、下部側配線部11および
上部側配線部21を大きい自由度で容易に形成すること
ができる。また、下部側基板10、熱硬化性樹脂シート
30Aおよび下面に絶縁性接着層の上層部分34が形成
された上部側基板20を熱圧着処理することにより、上
層部分34および熱硬化性樹脂シート30Aが硬化して
当該上層部分34に一体的に形成される下層部分35よ
りなる絶縁性接着層30を介して、下部側基板10と上
部側基板20とが接着されると共に、上部側メタルラン
ド22に接続された弾性短絡部31が下部側メタルラン
ド12に弾性的に接触されるので、下部側基板10と上
部側基板20との電気的接続が確実に達成されて接続信
頼性の高い積層型コネクターを製造することができる。
【0047】以上において、下部側基板10の下部側メ
タルランド12および上部側基板20の上部側メタルラ
ンド22の各々の表面には、例えば金などの貴金属、ま
たはスズ−鉛−ビスマス合金、スズ−鉛合金などの比較
的軟質な合金よりなるメッキが施されていることが好ま
しく、これにより、下部側メタルランド12および上部
側メタルランド22と弾性短絡部31との密着性が向上
する結果、下部側メタルランド12および上部側メタル
ランド22の間に高い電気的導通性が得られる。また、
メッキ層の厚みは0.02〜2μmであることが好まし
い。
【0048】下部側基板10、絶縁性接着層形成材30
Aおよび上部側基板20の熱圧着処理としては、例えば
真空プレス法を利用することができる。また、絶縁性接
着層形成材30Aの厚みは、20〜100μmであるこ
とが好ましく、これにより、例えば真空プレス法によっ
て確実にかつ高い効率で下部側基板10と上部側基板2
0とを接着させることができる。また、下部側基板1
0、絶縁性接着層形成材30Aおよび上部側基板20の
位置決めは、例えばこれらの各々に位置決め用のガイド
孔を形成して共通のガイドピンを挿通させることにより
行うことができる。
【0049】下部側基板10の端子電極14、上部側基
板20の接続用電極24および上面配線部25は、それ
ぞれ上記の工程(イ)および工程(ロ)において形成さ
れる必要はなく、工程(ホ)における熱圧着処理後に形
成することもできる。
【0050】下部側メタルランド12、上部側メタルラ
ンド22または接続用電極24の形成は、下部側基板1
0の上面、上部側基板20の下面または上部側基板20
の上面にフォトレジスト膜を形成してパターニングを行
うことにより、当該フォトレジスト膜における下部側メ
タルランド12、上部側メタルランド22または接続用
電極24を形成する個所に穴部を形成し、この穴部内に
金属をメッキ法などによって充填し、然る後にフォトレ
ジスト膜を除去することにより行うこともできる。
【0051】次に、本発明の回路装置検査用アダプター
装置について説明する。図22は、本発明の回路装置検
査用アダプター装置の一例における構成を示す説明用断
面図である。この回路装置検査用アダプター装置は、ア
ダプター本体1と、このアダプター本体1の上面上に設
けられた異方導電性エラストマー層(以下単に「エラス
トマー層」という。)40とにより構成されている。
【0052】具体的に説明すると、アダプター本体1
は、図1に示す構成の積層型コネクターよりなり、この
アダプター本体1の上面には、エラストマー層40が一
体的に接着乃至密着した状態で形成されている。このエ
ラストマー層40は、図23に示すように、絶縁性の弾
性高分子物質E中に導電性粒子Pが密に充填されてなる
多数の導電部41がアダプター本体1の接続用電極24
上に位置された状態で、かつ、隣接する導電部41が相
互に絶縁部42によって絶縁された状態とされている。
各導電部41においては、導電性粒子Pが厚さ方向に並
ぶよう配向されており、厚さ方向に伸びる導電路が形成
されている。この導電部41は、厚さ方向に加圧されて
圧縮されたときに抵抗値が減少して導電路が形成され
る、加圧導電部であってもよい。これに対して、絶縁部
42は、加圧されたときにも厚さ方向に導電路が形成さ
れないものである。
【0053】上記エラストマー層40の導電部41にお
いては、導電性粒子Pの充填率が10体積%以上、特に
15体積%以上であることが好ましい。導電部を加圧導
電部とする場合において、導電性粒子の充填率が高いと
きには、加圧力が小さいときにも確実に所期の電気的接
続を達成することができる点では好ましい。しかし、接
続用電極24の電極ピッチが小さくなると、隣接する導
電部間に十分な絶縁性が確保されなくなるおそれがあ
り、このため、導電部41における導電性粒子Pの充填
率は40体積%以下であることが好ましい。
【0054】このような構成の回路装置検査用アダプタ
ー装置においては、アダプター本体1の上面にエラスト
マー層40が一体的に形成されており、しかもアダプタ
ー本体1の接続用電極24上にエラストマー層40の導
電部41が配置されているため、電気的接続作業時にエ
ラストマー層40の位置合わせおよび保持固定を行うこ
とが全く不要であり、従ってリード電極領域の電極ピッ
チが微小である場合にも、所要の電気的接続を確実に達
成することができる。
【0055】また、エラストマー層40はアダプター本
体1と一体であるため、温度変化による熱履歴などの環
境の変化に対しても、良好な電気的接続状態が安定に維
持され、従って常に高い接続信頼性を得ることができ
る。
【0056】図示の例においては、エラストマー層40
の外面において、導電部41が絶縁部42の表面から突
出する突出部を形成している。このような例によれば、
加圧による圧縮の程度が絶縁部42より導電部41にお
いて大きいために十分に抵抗値の低い導電路が確実に導
電部41に形成され、これにより、加圧力の変化乃至変
動に対して抵抗値の変化を小さくすることができ、その
結果、エラストマー層40に作用される加圧力が不均一
であっても、各導電部41間における導電性のバラツキ
の発生を防止することができる。
【0057】このように導電部41が突出部を形成する
場合には、当該突出部の突出高さhは、エラストマー層
40の全厚t(t=h+d、dは絶縁部42の厚さであ
る。)の8%以上であることが好ましい。また、エラス
トマー層40の全厚tは、接続用電極24の中心間距離
として定義される電極ピッチpの300%以下、すなわ
ちt≦3pであることが好ましい。このような条件が充
足されることにより、エラストマー層40に作用される
加圧力が変化した場合にも、それによる導電部41の導
電性の変化が十分に小さく抑制されるからである。
【0058】導電部41が突出部を形成する場合におい
ては、突出部の平面における全体が導電性を有すること
は必ずしも必要ではなく、例えば突出部の周縁には、電
極ピッチの20%以下の導電路非形成部分が存在してい
てもよい。また、隣接する導電部41間の離間距離rの
最小値は、当該導電部41の幅Rの10%以上であるこ
とが好ましい。このような条件が満足されることによ
り、加圧されて突出部が変形したときの横方向の変位が
原因となって隣接する導電部41同士が電気的に接触す
るおそれを十分に回避することができる。以上の例にお
いて、導電部41の平面形状は接続用電極24と等しい
幅の矩形状とすることができるが、必要な面積を有する
円形、その他の適宜の形状とすることができる。
【0059】導電部41の導電性粒子としては、例えば
ニッケル、鉄、コバルトなどの磁性を示す金属の粒子も
しくはこれらの合金の粒子、またはこれらの粒子に金、
銀、パラジウム、ロジウムなどのメッキを施したもの、
非磁性金属粒子もしくはガラスビーズなどの無機質粒子
またはポリマー粒子にニッケル、コバルトなどの導電性
磁性体のメッキを施したものなどを挙げることができ
る。
【0060】後述する方法においては、ニッケル、鉄、
またはこれらの合金などよりなる導電性磁性体粒子が用
いられ、また接触抵抗が小さいなどの電気的特性の点で
金メッキされた粒子を好ましく用いることができる。ま
た、磁気ヒステリシスを示さない点から、導電性超常磁
性体よりなる粒子も好ましく用いることができる。
【0061】導電性粒子の粒径は、導電部41の加圧変
形を容易にし、かつ導電部41において導電性粒子間に
十分な電気的な接触が得られるよう、3〜200μmで
あることが好ましく、特に10〜100μmであること
が好ましい。
【0062】導電部41を構成する絶縁性で弾性を有す
る高分子物質としては、架橋構造を有する高分子物質が
好ましい。架橋高分子物質を得るために用いることがで
きる硬化性の高分子物質用材料としては、例えばシリコ
ーンゴム、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソプレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、ク
ロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、軟質液状エ
ポキシ樹脂などを挙げることができる。
【0063】具体的には、硬化処理前には液状であっ
て、硬化処理後にアダプター本体1の上部側基板20と
密着状態または接着状態を保持して一体となる高分子物
質用材料が好ましい。このような観点から、本発明に好
適な高分子物質用材料としては、液状シリコーンゴム、
液状ウレタンゴム、軟質液状エポキシ樹脂などを挙げる
ことができる。高分子物質用材料には、アダプター本体
1の上部側基板20に対する接着性を向上させるため
に、シランカップリング剤、チタンカップリング剤など
の添加剤を添加することができる。
【0064】絶縁部42を構成する材料としては、導電
部41を構成する高分子物質と同一のものまたは異なる
ものを用いることができるが、同様に硬化処理後にアダ
プター本体1の上部側基板20と密着状態または接着状
態を保持してアダプター本体1と一体となるものが用い
られる。
【0065】このような絶縁部を形成することにより、
エラストマー層それ自体の一体性並びにそのアダプター
本体に対する一体性が確実に高くなるため、アダプター
装置全体としての強度が大きくなり、従って繰り返し圧
縮に対して優れた耐久性を得ることができる。
【0066】以上のような構成のアダプター装置は、そ
の上面に検査対象である回路装置が配置されて接続用電
極24に回路装置の被検査電極が対接されると共に、下
面の端子電極14が適宜の接続手段を介してテスターに
接続され、更に全体が厚み方向に圧縮するよう加圧され
た状態とされる。この状態においては、アダプター装置
のエラストマー層40の導電部41が導電状態となり、
これにより、被検査電極とテスターとの所要の電気的な
接続が達成される。
【0067】上記の回路装置検査用アダプター装置は、
例えば次のようにしてアダプター本体1の上面にエラス
トマー層40が設けらて製造される。先ず、硬化処理に
よって絶縁性の弾性高分子物質となる高分子物質用材料
中に導電性磁性体粒子を分散させて流動性の混合物より
なるエラストマー材料が調製され、図24に示すよう
に、このエラストマー材料がアダプター本体1の上面に
塗布されることによりエラストマー材料層45が形成さ
れ、これが金型50のキャビティ内に配置される。
【0068】この金型50は、各々電磁石を構成する上
型51と下型52とよりなり、上型51には、接続用電
極24に対応するパターンの強磁性体部分(斜線を付し
て示す)Mと、それ以外の非磁性体部分Nとよりなる、
下面が平坦面である磁極板53が設けられており、当該
磁極板53の平坦な下面がエラストマー材料層45の表
面から離間されて間隙Gが形成された状態とされる。な
お、図24および図25においては、接続用電極24を
除き、アダプター本体1の詳細は省略されている。
【0069】この状態で上型51と下型52の電磁石を
動作させ、これにより、アダプター本体1の厚さ方向の
平行磁場を作用させる。その結果、エラストマー材料層
45においては接続用電極24上に位置する部分におい
て、それ以外の部分より強い平行磁場が厚さ方向に作用
されることとなり、この分布を有する平行磁場により、
図25に示すように、エラストマー材料層45内の導電
性磁性体粒子が、強磁性体部分Mによる磁力により接続
用電極24上に位置する部分に集合して更に厚さ方向に
配向する。
【0070】然るに、このとき、エラストマー材料層4
5の表面側には間隙Gが存在するため、導電性磁性体粒
子の移動集合によって高分子物質用材料も同様に移動す
る結果、接続用電極24上に位置する部分の高分子物質
用材料表面が隆起し、突出した導電部41が形成され
る。従って、形成される絶縁部42の厚さt1は、初期
のエラストマー材料層45の厚さt0より小さいものと
なる。そして、平行磁場を作用させたまま、あるいは平
行磁場を除いた後、硬化処理を行うことにより、突出部
を形成する導電部41と絶縁部42とよりなるエラスト
マー層40をアダプター本体1上に一体的に設けること
ができ、以てアダプター装置が製造される。
【0071】磁極板53の代わりに、図26に示すよう
に、接続用電極24に対応するパターンの強磁性体部分
Mとそれ以外の非磁性体部分Nよりなり、その下面にお
いて強磁性体部分Mが非磁性体部分Nより下方に突出し
た状態の磁極板55を使用することもできる。更に、全
体が強磁性体よりなる磁極板であって、接続用電極24
に対応するパターンの部分が、それ以外の部分より下方
に突出した状態の磁極板を用いることもできる。これら
の場合にも、エラストマー材料層45に対しては接続用
電極24の領域において、より強い平行磁場が作用され
ることとなる。
【0072】また、平行磁場を作用させたままで上型5
1と下型52の間隔が可変の金型を用い、始めは上型5
1をエラストマー材料層45のすぐ上に配置し、平行磁
場を作用させながら上型51と下型52の間隔を徐々に
広げ、これによってエラストマー材料層45の隆起を生
じさせ、その後に硬化処理を行うこともできる。
【0073】本発明においては、エラストマー層40の
導電部41が絶縁部42より突出していることは必須の
ことではなく、平坦な表面を有するものとすることもで
きる。このような場合には、例えば図24に示した構成
の金型を用い、間隙Gを形成せずに処理すればよい。
【0074】エラストマー材料層45の厚さは例えば
0.1〜3mmとされる。このエラストマー材料層45
のための高分子物質用材料は、導電性磁性体粒子の移動
が容易に行われるよう、その温度25℃における粘度が
101 sec-1の歪速度の条件下において104 〜10
7 センチポアズ程度であることが好ましい。エラストマ
ー材料層45の硬化処理は、平行磁場を作用させたまま
の状態で行うことが好ましいが、平行磁場の作用を停止
させた後に行うこともできる。
【0075】また、磁極板53の強磁性体部分Mは鉄、
ニッケルなどの強磁性体により、また非磁性体部分N
は、銅などの非磁性金属、ポリイミドなどの耐熱性樹脂
または空気層などにより形成することができる。エラス
トマー材料層45に作用される平行磁場の強度は、金型
50のキャビティの平均で200〜20,000ガウス
となる大きさが好ましい。
【0076】硬化処理は、使用される材料によって適宜
選定されるが、通常、熱処理によって行われる。具体的
な加熱温度および加熱時間は、エラストマー材料層45
の高分子物質用材料の種類、導電性磁性体粒子の移動に
要する時間などを考慮して適宜選定される。例えば、高
分子物質用材料が室温硬化型シリコーンゴムである場合
に、硬化処理は、室温で24時間程度、40℃で2時間
程度、80℃で30分間程度で行われる。
【0077】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0078】〈実施例1〉 (1)積層型コネクターの製造 工程(イ):各々の厚みが9μmの銅よりなる金属薄層
(11A,14A)を厚さ0.5mmのガラス繊維補強
型エポキシ樹脂よりなる板材の両面に積層してなる材料
を用意し、これを縦330mm、横500mmの矩形状
に裁断して下部側基板(10)としたものにおいて、2
軸ドリリング装置「ND−1W−212」(日立精工社
製)を用いて、各々の内径が0.15mmのスルーホー
ル用穴(13H)を形成した(図4および図5参照)。
【0079】次いで、銅メッキにより、スルーホール用
穴(13H)内に下部側短絡部(13)を形成すると共
に、下部側基板(10)の上面の金属薄層(11A)に
対してフォトリソグラフィーおよびエッチング処理を施
すことにより、上面に、下部側短絡部(13)に接続さ
れた下部側配線部(11)を形成した。その後、下部側
基板(10)の上面の下部側配線部(11)に、フォト
リソグラフィーおよび電解銅メッキの手法により、厚み
が30μmで直径が0.2mmの円形薄板状の下部側メ
タルランド(12)を形成した。一方、下部側基板(1
0)の下面の金属薄層(14A)に対してフォトリソグ
ラフィーおよびエッチング処理を施すことにより、下部
短絡部(13)の下端に連結されて格子点上に配置され
た端子電極(14)を形成した(図6および図7参
照)。
【0080】工程(ロ):各々の厚みが9μmの銅より
なる金属薄層(21A,24A)を厚さ0.5mmのガ
ラス繊維補強型エポキシ樹脂よりなる板材の両面に積層
してなる材料を用意し、これを縦330mm、横500
mmの矩形状に裁断して上部側基板(20)としたもの
において、2軸ドリリング装置「ND−1W−212」
(日立精工社製)を用いて、各々の内径が0.15mm
のスルーホール用穴(23H)を形成した(図8および
図9参照)。
【0081】次いで、銅メッキにより、スルーホール用
穴(23H)内に上部側短絡部(23)を形成すると共
に、上部側基板(20)の下面の金属薄層(21A)に
対してフォトリソグラフィーおよびエッチング処理を施
すことにより、下面に、上部側短絡部(23)に接続さ
れた上部側配線部(21)と、これに接続された、直径
が0.2mmの円形薄板状の上部側メタルランド基層を
形成し、更に、上部側メタルランド基層上に厚みが2μ
mの金メッキを施すことにより、厚みが31μmの上部
側メタルランド(22)を形成した。
【0082】一方、上部側基板(20)の上面の金属薄
層(24A)に対してフォトリソグラフィーおよびエッ
チング処理を施すことにより、検査対象回路装置の被検
査電極に対応するパターン状の接続用電極基層(24
B)および上面配線部(25)を形成し、この上部側基
板(20)の上面上に厚みが50μmのフォトレジスト
膜「HK350」(日立化成工業社製)を設け、これを
フォトリソグラフィーの手法により処理して検査対象回
路装置の被検査電極に対応するパターンに従って除去
し、斯くして形成された穴部に銅メッキ法により金属銅
を充填し、その後フォトレジスト膜を剥離することによ
り、突出高さが50μmの接続用電極(24)を形成
し、更に各接続用電極(24)には厚みが2μmの金メ
ッキを施した(図10〜図12参照)。以上において、
上部側基板(20)の上面に形成された接続用電極(2
4)は、各電極の直径が0.15mmの円形で電極ピッ
チが0.25mmの電極群と、各電極の寸法が幅0.2
mm、長さ0.5mmの矩形で電極ピッチが0.6mm
の電極群と、各電極の寸法が1mm平方で電極ピッチが
2mmの電極群とを有するものであった。
【0083】工程(ハ):厚みが200μmの銅よりな
る金属薄板材料を用意し、これを縦330mm、横50
0mmの矩形状に裁断した後、その一面に対してフォト
リソグラフィーおよびエッチング処理を施すことによ
り、各々の内径が0.25mmで深さが100μmの円
柱状の複数の凹所(37)を有する導電膜形成用転写板
(36)を作製した(図13参照)。次いで、この導電
膜形成用転写板(36)の一面に対してフォトリソグラ
フィーおよび金メッキ処理を施し、次いで銅メッキ処理
を施すことにより、導電膜形成用転写板(36)の一面
における凹所(37)の内面および凹所(37)の周辺
に、導電膜用金属部材(33A)を形成した(図14参
照)。この導電膜用金属部材(33A)の肉厚(メッキ
厚)は15μmであった。その後、導電膜形成用転写板
(36)の一面に対してエッチング処理を施すことによ
ってその表面層部分を除去することにより、導電膜用金
属部材(33A)の上部を導電膜形成用転写板(36)
の一面から20μm突出させた(図15参照)。次い
で、導電膜形成用転写板(36)の一面に、室温硬化型
シリコーンゴムを塗布することにより、当該導電膜用金
属部材(33A)が埋設された状態の高分子物質用材料
層(30A)を形成した(図16参照)。
【0084】工程(ニ):導電膜形成用転写板(36)
の一面上に形成された高分子物質用材料層(30A)の
上面に、上部側基板(20)をその上部側メタルランド
(22)が導電膜用金属部材33A上に位置されるよう
配置し、100℃で1時間の条件で高分子物質用材料層
(30A)の硬化処理を行うことにより、導電膜形成用
転写板36、絶縁性接着層の上層部分34および上部側
基板20がこの順で積層されてなる中間積層体を形成し
た(図17および図18参照)。その後、中間積層体に
おける導電膜形成用転写板(36)に対してエッチング
処理を施して当該中間積層体から導電膜形成用転写板
(36)を除去することにより、絶縁性接着層の上層部
分(34)の下面および弾性短絡部(31)の下部にお
ける導電膜(33)を露出させた(図19参照)。
【0085】工程(ホ):厚み60μmの熱硬化性樹脂
シートを用意し、この熱硬化性樹脂シート(30B)に
おける弾性短絡部(31)に対応する位置に、NCドリ
ルリング装置により直径0.35mmの貫通孔(31
H)を形成した。この熱硬化性樹脂シート(30B)
を、導電膜形成用転写板(36)が除去された中間積層
体における絶縁性接着層の上層部分(34)の下面に、
弾性短絡部(31)の下部が熱硬化性樹脂シート(30
B)の貫通孔(31H)内に挿入されるよう位置合わせ
て重ねると共に、当該熱硬化性樹脂シート(30B)の
下面に、下部側基板(10)を弾性短絡部(31)が下
部側メタルランド(12)上に位置されるよう位置合わ
せして重ね、更に、上部側基板(20)の上面に厚みが
50μmのフッ素樹脂製離型フィルム「アフレックス5
0N」(旭硝子社製)と、厚みが2.0mmのフッ素ゴ
ム製クッションシート「キンヨーボードF−200」
(金陽社製)をこの順に重ねた後、真空プレス機「MH
PCV−200−750」(名機製作所社製)により、
10torrの減圧下において、プレス最高圧力30K
g/cm2 、最高温度170℃で2時間プレスして熱圧
着処理することにより、本発明の積層型コネクターを製
造した(図20および図21参照)。
【0086】(2)アダプター装置の製造:上記の積層
型コネクターをアダプター本体として用い、このアダプ
ター本体の上面、次のようにしてエラストマー層を形成
した。室温硬化型ウレタンゴムに平均粒径26μmのニ
ッケルよりなる導電性磁性体粒子を15体積%となる割
合で混合してなるエラストマー材料を調製し、これをア
ダプター本体の上面に塗布したものを、基本的に図19
に示した金型を用いる方法に従って処理した。すなわ
ち、下面において強磁性体部分(M)が非磁性体部分
(N)より0.1mm突出する磁極板(55)を用い、
強磁性体部分(M)の下面とエラストマー材料層(4
5)との間に0.03mmの間隙を形成して平行磁場を
作用させてコネクター用材料層(45)を隆起させ、こ
の状態で室温で24時間放置して硬化させ、これによ
り、導電部の厚さtが0.3mm、絶縁部の厚さdが
0.27mm、導電部の突出割合(t−d)/tが10
%のエラストマー層を形成し、もって回路装置検査用ア
ダプター装置を製造した。
【0087】〈実施例2〉実施例1の工程(イ)およひ
工程(ロ)において、下部側メタルランド(12)およ
び上部側メタルランド(12)の各々に、厚さ1μmの
スズ−鉛−ビスマスからなる低融点半田メッキを施した
こと以外は、実施例1と同様にして回路装置検査用アダ
プター装置を製造した。
【0088】〔実験例1〕以上のアダプター装置につい
て、抵抗測定器「ミリオームハイテスター」(日置電機
社製)を用い、基板の下面側に共通の導電板を配置して
すべての端子電極を短絡状態とし、この導電板と各接続
用電極との間の電気抵抗値をプローブピンを利用して測
定した。その結果、すべての接続用電極について、電気
抵抗値は500mΩ以下と非常に小さく、接続されるべ
き端子電極と接続用電極との間の電気的な接続が十分に
達成されていることが確認された。
【0089】〔実験例2〕当該アダプター装置につい
て、上記と同様の抵抗測定器を用い、互いに絶縁状態と
されるべき隣接する接続用電極の間の電気抵抗値をプロ
ーブピンを利用して測定したところ、電気抵抗値はいず
れも2MΩ以上と非常に大きく、十分な絶縁状態が達成
されていることが確認された。
【0090】〔実験例3〕当該アダプター装置を太陽工
業社の検査機「TY−CHECKER HV4096」
に取り付け、予め断線箇所、ショート箇所が明らかな実
基板を用い、ゲージ圧2.5〜3.5kg/cm2 の推
力で基板の検査テストを行ったところ、断線箇所、ショ
ート箇所が従来の方法で検査したデータと相違がないこ
とが確認された。また、アダプター装置の接触不安定に
由来する検査の不安定さが改良され、従来の異方導電シ
ートを層間に介在させたアダプター装置と比較して、検
査のやり直しが少なくなり、これにより、検査時間が3
0%短縮されることが確認された。更に、上記の試験
を、同一の基板に対して3万回以上繰り返して行ったと
ころ、安定した検査結果が得られることが確認された。
【0091】
【発明の効果】本発明の積層型コネクターによれば、そ
れぞれ独立して形成される、下部側配線部を有する下部
側基板および上部側配線部を有する上部側基板が、絶縁
性接着層を介して一体的に積層されることにより構成さ
れているため、短絡部の形成は各基板ごとに行うことが
でき、従って、当該積層型コネクター全体を貫通するス
ルーホールによる短絡部を形成することが不要となるの
で、各基板における配線部を大きい自由度でかつ容易に
形成することができる。しかも、絶縁性接着層には、エ
ラストマー材料よりなる弾性基体およびその表面に設け
られた導電膜により構成された、当該絶縁性接着層の厚
み方向に伸びる弾性短絡部が設けられているため、当該
弾性短絡部が下部側基板の下部側メタルランドまたは上
部側基板の上部側メタルランドに弾性的に接触されるこ
とにより、当該弾性短絡部の導電膜によって下部側基板
と上部側基板との電気的接続が確実に達成されて高い接
続信頼性を得ることができる。
【0092】そして、本発明によれば、下記の工程
(イ)、工程(ロ)、工程(ハ)、工程(ニ)および工
程(ホ)を有する積層型コネクターの製造方法を提供す
ることができる。 工程(イ):下部側基板の上面に、下部側配線部および
この下部側配線部に接続された下部側メタルランドを形
成すると共に、前記下部側配線部に接続された、当該下
部側基板をその厚み方向に貫通して伸びる下部側短絡部
を形成する工程。 工程(ロ):上部側基板の下面に、上部側配線部および
この上部側配線部に接続された上部側メタルランドを形
成すると共に、前記上部側配線部に接続された、当該上
部側基板をその厚み方向に貫通して伸びる上部側短絡部
を形成する工程。 工程(ハ):導電膜形成用転写板を用意し、この導電膜
形成用転写板の一面に、上部側基板の上部側メタルラン
ドと対掌なパターンに従って配置された有底筒状の導電
膜用金属部材を形成し、この導電膜用金属部材が形成さ
れた導電膜形成用転写板の一面に、硬化されて絶縁性の
弾性高分子物質となる高分子物質用材料を塗布すること
により、当該導電膜用金属部材が埋設された状態の高分
子物質用材料層を形成する工程。 工程(ニ):導電膜形成用転写板の一面上に形成された
導電膜用金属部材および高分子物質用材料層を上部側基
板の下面に転写すると共に、当該高分子物質用材料層の
硬化処理を行うことにより、前記上部側基板の下面に、
エラストマー材料よりなる絶縁性接着層の上層部分を一
体的に形成すると共に、前記上部側メタルランドの表面
に、エラストマー材料よりなる弾性基体と、この弾性基
体の表面に形成され、当該上部側メタルランドに接続さ
れた導電膜とよりなる弾性短絡部を、当該絶縁性接着層
の上層部分の下面から突出するよう形成する工程。 工程(ホ):絶縁性接着層の上層部分の下面に、熱硬化
性樹脂シートを介して、下部側基板をその下部側メタル
ランド上に弾性短絡部が位置されるよう配置し、この状
態で熱圧着処理することにより、前記上層部分および前
記熱硬化性樹脂シートが硬化して当該上層部分に一体的
に形成される下層部分よりなる絶縁性接着層によって前
記下部側基板と上部側基板とを接着すると共に、当該下
部側基板の下部側メタルランドに弾性短絡部を弾性的に
接触させる工程。
【0093】本発明のアダプター装置によれば、アダプ
ター本体が上記の積層型コネクターを具えてなるもので
あり、その上面に形成された検査対象回路装置の被検査
電極に対応して配置された接続用電極が上部側短絡部に
電気的に接続されると共にその下面に格子点上に配置さ
れた端子電極が下部側短絡部に電気的に接続されてお
り、しかもアダプター本体の配線層部分の表面上には異
方導電性エラストマー層が設けられているため、検査対
象である回路装置の被検査電極が、電極ピッチが微小で
あり、かつ微細で高密度の複雑なパターンのものである
場合にも、当該回路装置について所要の電気的接続を確
実に達成することができ、また温度変化による熱履歴な
どの環境の変化に対しても良好な電気的接続状態が安定
に維持され、従って高い接続信頼性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層型コネクターの一例における構成
を示す説明用断面図である。
【図2】図1における積層型コネクターの一部を拡大し
て示す説明用断面図である。
【図3】図1における積層型コネクターの各部の配置の
状態を示す説明用平面図である。
【図4】図1における積層型コネクターの製造方法に用
いられる下部側基板の説明用断面図である。
【図5】下部側基板にスルーホール用穴が形成された状
態を示す説明用断面図である。
【図6】下部側基板に下部側配線部と下部側短絡部と中
間短絡用メタルランドとが形成された状態を示す説明用
断面図である。
【図7】図6における下部側基板の一部を拡大して示す
説明用断面図である。
【図8】図1における積層型コネクターの製造方法に用
いられる上部側基板の説明用断面図である。
【図9】上部側基板にスルーホール用穴が形成された状
態を示す説明用断面図である。
【図10】上部側基板に上部側配線部と上部側短絡部と
メタルランドとが形成された状態を示す説明用断面図で
ある。
【図11】図6における上部側基板の一部を拡大して示
す説明用断面図である。
【図12】図6における上部側基板の上面に接続用電極
が形成された状態を示す説明用断面図である。
【図13】導電膜形成用転写板の一例を示す説明用断面
図である。
【図14】導電膜形成用転写板に導電膜用金属部材が形
成された状態を示す説明用断面図である。
【図15】導電膜形成用転写板の一面における表面層部
分が除去されて導電膜用金属部材の上部が突出された状
態を示す説明用断面図である。
【図16】導電膜形成用転写板の一面上に高分子物質用
材料層が形成された状態を示す説明用断面図である。
【図17】高分子物質用材料層上に上部側基板が配置さ
れた状態を示す説明用断面図である。
【図18】高分子物質用材料層が硬化処理されて中間積
層体が形成された状態を示す説明用断面図である。
【図19】図18に示す中間積層体から導電膜形成用転
写板が除去された状態を示す説明用断面図である。
【図20】絶縁性接着層の上層部分の下面に、熱硬化性
シートを介して下部側基板が配置された状態を示す説明
用断面図である。
【図21】上部側基板、絶縁性接着層の上層部分、熱硬
化性樹脂シートおよび下部側基板が熱圧着処理された状
態を示す説明用断面図である。
【図22】本発明の回路装置検査用アダプター装置の一
例における構成を示す説明用断面図である。
【図23】図22における回路装置検査用アダプター装
置のコネクター層部分の説明用拡大断面図である。
【図24】エラストマー材料層が形成されたアダプター
本体が金型にセットされた状態を示す説明用断面図であ
る。
【図25】図24において平行磁場が作用された状態を
示す説明用断面図である。
【図26】エラストマー層を形成するために用いられる
金型の他の例を示す説明用断面図である。
【図27】プリント回路基板の一例の配置を示す説明図
である。
【図28】従来の積層型コネクターを製造するための部
材の配置状態を示す説明用断面図である。
【図29】図25における各部材が熱圧着されて圧着積
層型基板が形成された状態を示す説明用断面図である。
【図30】圧着積層型基板にスルーホール用穴が形成さ
れた状態を示す説明用断面図である。
【図31】圧着積層型基板のスルーホール用穴に短絡部
が形成された状態を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
1 アダプター本体 10 下部側基板 11 下部側配線部 11A 金属薄層 12 下部側メタルランド 13 下部側短絡部 13H スルーホール用穴 14 端子電極 14A 金属薄層 20 上部側基板 21 上部側配線部 21A 金属薄層 22 上部側メタルランド 23 上部側短絡部 23H スルーホール用穴 24 接続用電極 24A 金属薄層 24B 接続用電極基層 25 上面配線部 30 絶縁性接着層 30A 高分子物質用材料層 30B 熱硬化性樹脂シート 31 弾性短絡部 31A 弾性短絡部形成材料層 31H 貫通孔 32 弾性基体 33 導電膜 33A 導電膜用金属部材 34 上層部分 35 下層部分 36 導電膜形成用転写板 37 凹所 40 異方導電性エラストマー層 41 導電部 42 絶縁部 E 弾性高分子物質 P 導電性粒子 45 エラストマー材料層 50 金型 51 上型 52 下型 M 強磁性体部分 N 非磁性体部分 53 磁極板 G 間隙 55 磁極板 70 基板 71 上部側配線部 72 下部側配線部 73 熱硬化性樹脂シート 74 銅箔 75 熱硬化性樹脂シート 76 銅箔 77 上部絶縁材層 78 下部絶縁材層 79 圧着積層型基板 80 短絡部 80H スルーホール用穴 90 回路装置 91 機能素子領域 92 リード電極 93 リード電極領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部側基板と、この下部側基板の上面に
    絶縁性接着層を介して一体的に積層された上部側基板と
    を具えてなり、 前記下部側基板は、その上面に形成された下部側配線部
    と、この下部側配線部に接続された下部側メタルランド
    と、前記下部側配線部に接続された、当該下部側基板を
    その厚み方向に貫通して伸びる下部側短絡部とを有して
    なり、 前記上部側基板は、その下面に形成された上部側配線部
    と、この上部側配線部に接続された、前記下部側基板の
    下部側メタルランドに対応して配置された上部側メタル
    ランドと、前記上部側配線部に接続された、当該上部側
    基板をその厚み方向に貫通して伸びる上部側短絡部とを
    有してなり、 前記絶縁性接着層は、前記下部側基板の下部側メタルラ
    ンドと前記上部側基板の上部側メタルランドとの間の位
    置に、エラストマー材料よりなる弾性基体およびその表
    面に設けられた導電膜により構成された、当該絶縁性接
    着層の厚み方向に貫通して伸びる弾性短絡部を有してな
    り、 前記絶縁性接着層の弾性短絡部の導電膜によって、前記
    下部側基板の下部側メタルランドが前記上部側基板の上
    部側メタルランドに電気的に接続されていることを特徴
    とする積層型コネクター。
  2. 【請求項2】 検査対象回路装置と電気的検査装置との
    間に介在されて当該回路装置の電極の電気的接続を行う
    回路装置検査用アダプター装置であって、 上面に検査対象回路装置の被検査電極に対応して配置さ
    れた接続用電極を有し、下面に格子点上に配置された端
    子電極を有するアダプター本体と、このアダプター本体
    の上面に一体的に設けられた異方導電性エラストマー層
    とよりなり、 前記アダプター本体は、請求項1に記載の積層型コネク
    ターを具えてなり、当該上部側基板の上部側短絡部は、
    前記接続用電極に電気的に接続され、当該下部側基板の
    下部側短絡部は、前記端子電極に電気的に接続されてい
    ることを特徴とする回路装置検査用アダプター装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7244127B2 (en) 2002-03-20 2007-07-17 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. Anisotropic conductive sheet and its manufacturing method
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