JPH11260226A - 電力伝送路開閉装置 - Google Patents

電力伝送路開閉装置

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JPH11260226A
JPH11260226A JP5364498A JP5364498A JPH11260226A JP H11260226 A JPH11260226 A JP H11260226A JP 5364498 A JP5364498 A JP 5364498A JP 5364498 A JP5364498 A JP 5364498A JP H11260226 A JPH11260226 A JP H11260226A
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JP
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relay
power transmission
semiconductor switch
transistor
control signal
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JP5364498A
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Inventor
Takaharu Maejima
孝晴 前島
Toshio Gounai
敏夫 郷内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体スイッチを使った電力伝送システムに
おいて、電力伝送路が開の状態の時の絶縁抵抗をほぼ無
限大、漏れ電流を零にすることを目的とする。 【解決手段】 電力伝送路の入力部に半導体スイッチを
接続し、その出力を受電し伝送路の出力部となるように
リレーを接続した構成において、それぞれに独立して制
御信号を入力できるようにすることにより、リレーの印
加電圧が接点開閉電圧以下であることを確認した上で、
リレーの開閉を行うことができるようになるので、リレ
ー開閉時のアーク放電等による接点損傷を防ぐことが可
能となり、リレーが開の状態になっているときには、出
力部の絶縁抵抗をほぼ無限大、漏れ電流を零にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力伝送路の開
閉に半導体スイッチとリレーを使用した電力伝送システ
ムにおいて、伝送路開閉時のリレーの損傷を防止し、伝
送路が開の状態のときの絶縁抵抗がほぼ無限大、漏れ電
流が零になる電力伝送路開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力需要の増加に伴い、損失を可能な限
り少なくした大電力伝送が必須になっている。そのた
め、伝送電力の高電圧化が進んでおり、伝送路に使用す
る部品に対しても、高耐圧化が求められている。一方、
安全上の観点からは、感電等の事故を避けるために、伝
送路が開の状態のときには、その出力部に現れる電圧、
電流が共に零であることが望まれる。言い換えれば、電
力出力の必要がない伝送路は、絶縁抵抗が無限大、漏れ
電流が零になっていることが安全上必要、ということに
なる。
【0003】電力伝送路の開閉を行う部品としては、半
導体スイッチとリレーがあげられる。半導体スイッチ
は、可動部や接点が無いため、応答速度、消費電力、耐
久性の点において、コイルで機械接点を動作させるリレ
ーに比べて優れている。加えて、定格負荷の大きな高耐
圧の半導体スイッチが開発されてきており、この点でも
リレーに比べて有利になっている。その反面、絶縁抵抗
が無限大にはならないため、1μA程度の漏れ電流が発
生する欠点がある。
【0004】一方、リレーは機械接点が開放状態になる
ため、このときに絶縁抵抗がほぼ無限大、漏れ電流が零
になるという利点がある。しかし、前述の通り、応答速
度、消費電力、耐久性の点で半導体スイッチに劣ってい
る。さらに、リレー開閉時には、アーク放電等による接
点損傷を防止するために、リレーに対する印加電圧、電
流を接点開閉電圧、電流値以下にしておく必要がある。
この点も、半導体スイッチには無い使用上の制約事項と
なる。
【0005】図7は、半導体スイッチにより電力伝送路
の開閉を行い、半導体スイッチが開のときには、出力部
をトランジスタにより終端し、出力電圧をほぼ零にする
ことを実現している従来の電力伝送路開閉装置の概略図
を示したものである。1は半導体スイッチ、3は電力伝
送路基準電位、7は半導体スイッチ制御信号発生器、1
5はトランジスタ、Pinは入力電力、Poutは出力
電力、Ssは半導体スイッチ制御信号である。
【0006】図7の動作原理を以下に説明する。半導体
スイッチ1は、半導体スイッチ制御信号発生器7から出
力された半導体スイッチ制御信号Ssに応じて、電力伝
送路を開閉する。半導体スイッチ制御信号Ssがハイレ
ベルのとき、半導体スイッチ1が閉(伝送路が閉)、ト
ランジスタ15はオフ状態となり、出力部に入力電力P
inにほぼ等しい電力Poutが伝送される。又、半導
体スイッチ制御信号Ssがローレベルのとき、半導体ス
イッチ1が開(伝送路が開)、トランジスタ15はオン
状態となり、出力部がこのトランジスタ15を介して電
力伝送路基準電位3に短絡され、ここに現れる電圧はほ
ぼ零となる。このとき、出力部に観測される漏れ電流
は、半導体スイッチ1の特性に依存する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電力伝送
路開閉装置では、伝送路が開のときの絶縁抵抗、及び漏
れ電流は半導体スイッチの特性に依存することになり、
安全上必要である絶縁抵抗がほぼ無限大、漏れ電流が零
の状態を実現できないという問題点があった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
に成されたものであり、半導体スイッチの特定に関係な
く、電力伝送路が開の状態の時の絶縁抵抗がほぼ無限
大、漏れ電流が零になる状態を得ることを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明による電力伝
送路開閉装置は、電力伝送路の入力部に接続された半導
体スイッチと、同じく伝送路の入力部に接続されたツェ
ナー電圧生成用抵抗と、前記ツェナー電圧生成用抵抗の
伝送路入力部と接続されていない側にカソードが接続さ
れアノードを電力伝送路基準電位とするツェナーダイオ
ードと、前記半導体スイッチの出力を受電し伝送路の出
力部となり、かつ内部コイルが前記ツェナーダイオード
のカソード側に接続されたリレーと、前記リレーの内部
コイルのツェナーダイオードと接続されていない側にコ
レクタが接続されエミッタを電力伝送路基準電位とする
トランジスタと、前記半導体スイッチに制御信号を出力
する半導体スイッチ制御信号発生器と、リレー制御信号
を前記第一のトランジスタのベースに出力するリレー制
御信号発生器とを設けたものである。
【0010】また、第2の発明による電力伝送路開閉装
置は、電力伝送路の入力部に接続された半導体スイッチ
と、前記伝送路の入力部に接続されたツェナー電圧生成
用抵抗と、前記ツェナー電圧生成用抵抗の伝送路入力部
と接続されていない側にカソードが接続され、アノード
を電力伝送路基準電位とするツェナーダイオードと、前
記半導体スイッチの出力を受電し伝送路の出力部とな
り、かつ内部コイルが前記ツェナーダイオードのカソー
ド側に接続されたリレーと、前記リレーの内部コイルの
ツェナーダイオードと接続されていない側にコレクタが
接続され、エミッタを電力伝送路基準電位とする第一の
トランジスタと、前記半導体スイッチに制御信号を出力
する半導体スイッチ制御信号発生器と、前記第一のトラ
ンジスタのベースにリレーの制御信号を出力するリレー
制御信号発生器と、前記リレーの内部コイルのツェナー
ダイオードと接続されていない側にコレクタが接続され
エミッタを電力伝送路基準電位とする第二のトランジス
タと、前記半導体スイッチの出力部と前記第二のトラン
ジスタのベースの間に接続された第一の電圧検出用抵抗
と、前記第二のトランジスタのベースと電力伝送路基準
電位の間に接続された第二の電圧検出用抵抗と、前記第
二の電圧検出用抵抗に並列に接続されたコンデンサとを
設けたものである。
【0011】また、第3の発明による電力伝送路開閉装
置は、電力伝送路の入力部に接続された半導体スイッチ
と、同じく伝送路の入力部に接続されたツェナー電圧生
成用抵抗と、前記ツェナー電圧生成用抵抗の伝送路入力
部と接続されていない側にカソードが接続され、アノー
ドを電力伝送路基準電位とするツェナーダイオードと、
前記半導体スイッチの出力を受電し伝送路の出力部とな
り、かつ内部コイルが前記ツェナーダイオードのカソー
ド側に接続されたリレーと、前記リレーの内部コイルの
ツェナーダイオードと接続されていない側にコレクタが
接続され、エミッタを電力伝送路基準電位とする第一の
トランジスタと、前記リレーの内部コイルのツェナーダ
イオードと接続されていない側にコレクタが接続され、
エミッタを電力伝送路基準電位とする第二のトランジス
タと、前記半導体スイッチの出力部と前記第二のトラン
ジスタのベースの間に接続された第一の電圧検出用抵抗
と、前記第二のトランジスタのベースと電力伝送路基準
電位の間に接続された第二の電圧検出用抵抗と、前記第
二の電圧検出用抵抗に並列に接続されたコンデンサと、
前記第一のトランジスタのベースに伝送路の制御信号を
出力する伝送路制御信号発生器と、前記の制御信号を受
け遅延させて前記半導体スイッチへ出力する遅延回路と
を設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1を示す構成図であり、図1において、
1、3、7、Pin、Pout、及びVsは従来装置と
全く同一のものである。2はツェナー電圧生成用抵抗、
4はツェナーダイオード、5はリレー、6はトランジス
タ、8はリレー制御信号発生器、Srはリレー制御信
号、Vrはリレー入力部における印加電圧であり、リレ
ー5の接点開閉電圧はVthとする。
【0013】前記のように構成された電力伝送路開閉装
置において、電力伝送を行うときには、初めにリレー制
御信号発生器8がハイレベルのリレー制御信号Srを出
力する状態にし、トランジスタ6をオンさせ、ツェナー
電圧生成用抵抗2とツェナーダイオード4で作られた電
圧によりリレー5の内部コイルを通電状態とし、リレー
5を閉の状態にする。次に、半導体スイッチ制御信号発
生器7がハイレベルの半導体スイッチ制御信号Ssを出
力する状態にし、半導体スイッチ1を閉の状態にする。
これにより、伝送路が閉の状態になり、入力電力Pin
は、半導体スイッチ1とリレー5を通って出力電力Po
utとして出力される。
【0014】一方、電力伝送を止めるときには、初めに
半導体スイッチ制御信号発生器7がローレベルの半導体
スイッチ制御信号Ssを出力する状態にし、半導体スイ
ッチ1を開の状態にする。次に、リレー5に印加されて
いる電圧Vrが接点開閉電圧Vth以下であることを確
認し、リレー制御信号発生器8がローレベルのリレー制
御信号Srを出力する状態にし、トランジスタ6をオフ
させ、リレー5の内部コイルを非通電状態とし、リレー
5を開の状態にする。これにより、伝送路が開の状態に
なり、電力伝送が止まる。以上の動作における各部の信
号、電力、電圧の変化を時間に対応させたものを図2に
示す。
【0015】上記のように、半導体スイッチ1とリレー
5に対する制御信号をそれぞれ独立して入力できる構成
にしたので、シーケンシャルな信号入力が可能になり、
リレー入力部印加電圧Vrが接点開閉電圧Vth以下で
あることを確認した上でリレー5に対する制御信号を入
力することができるため、リレー5開閉時のアーク放電
等によるリレー5の損傷を防ぐことができる。さらに、
リレー5が開の状態になっているときは、出力部の絶縁
抵抗はほぼ無限大、漏れ電流は零となる。
【0016】また、上記説明において信号に関してハ
イ、ローの表現を用いているものは相対的な概念であ
り、レベルを反転して構成しても同様の効果を奏する。
【0017】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2を示す構成図であり、図3において、1、3、
7、Pin、Pout、及びSsは従来装置と全く同一
のものである。2はツェナー電圧生成用抵抗、4はツェ
ナーダイオード、5はリレー、6は第一のトランジス
タ、8はリレー制御信号発生器、9は第二のトランジス
タ、10は第一の電圧検出用抵抗、11は第二の電圧検
出用抵抗、12はコンデンサ、Srはリレー制御信号、
Vrはリレー入力部における印加電圧、Vtr2は第二
のトランジスタのベース電位であり、リレー5の接点開
閉電圧はVthとする。
【0018】前記のように構成された電力伝送路開閉装
置において、電力伝送を行うときには、初めにリレー制
御信号発生器8がハイレベルのリレー制御信号Srを出
力する状態にし、第一のトランジスタ6をオンさせ、ツ
ェナー電圧生成用抵抗2とツェナーダイオード4で作ら
れた電圧によりリレー5の内部コイルを通電状態とし、
リレー5を閉の状態にする。次に、半導体スイッチ制御
信号発生器7がハイレベルの半導体スイッチ制御信号S
sを出力する状態にし、半導体スイッチ1を閉の状態に
する。これにより、伝送路が閉の状態になり、入力電力
Pinは、半導体スイッチ1とリレー5を通って出力電
力Poutとして出力される。このとき、第二のトラン
ジスタ9は、そのベースに第一の電圧検出用抵抗10と
第二の電圧検出用抵抗11の分割比によって決まる電圧
Vtr2が印加され、オン状態になる。
【0019】一方、電力伝送を止めるときには、初めに
リレー制御信号発生器8がローレベルのリレー制御信号
Srを出力する状態にし、第一のトランジスタ6をオフ
させる。このとき、第二のトランジスタ9は、そのベー
スに第一の電圧検出用抵抗10と第二の電圧検出用抵抗
11の分割比によって決まる電圧Vtr2が印加されて
いるためオン状態を維持するので、リレー5の内部コイ
ルは通電状態を継続し、リレー5は閉のままである。
【0020】次に、半導体スイッチ制御信号発生器7が
ローレベルの半導体スイッチ制御信号Ssを出力する状
態にし、半導体スイッチ1を開の状態にする。これに伴
い、リレー入力部印加電圧Vrが、第一の電圧検出用抵
抗10、第二の電圧検出用抵抗11、及びコンデンサ1
2で決まる時定数で下がり始める。リレー入力部印加電
圧Vrがリレー5の接点開閉電圧Vth以下になったと
き、第二のトランジスタ9のベース電位Vtr2が、第
二のトランジスタ9をオフさせる値になるように、第一
の電圧検出用抵抗10と第二の電圧検出用抵抗11の抵
抗値を選定する。第二のトランジスタ9がオフすると、
リレー5の内部コイルが非通電状態になり、リレー5は
開の状態になる。これにより、伝送路が開の状態にな
り、電力伝送が止まる。以上の動作における各部の信
号、電力、電圧の変化を時間に対応させたものを図4に
示す。
【0021】上記のように、半導体スイッチ1とリレー
5に対する制御信号をそれぞれ独立して入力できる構成
にしたので、シーケンシャルな信号入力が可能になり、
リレー5に印加されている電圧が接点開閉電圧Vth以
下になっていることを確認した上でリレー5に対する閉
信号を入力することができ、電力伝送路を閉じるときの
アーク放電等によるリレー5の損傷を防ぐことができ
る。また、リレー制御信号発生器8の出力信号をローレ
ベルにし、第一のトランジスタ6をオフさせておくこと
により、リレー入力部印加電圧Vrがリレー5の接点開
閉電圧Vth以下になったときに、第一の電圧検出用抵
抗10と第二の電圧検出用抵抗11の分割比によって決
まる第二のトランジスタのベース電位Vtr2も低下
し、第二のトランジスタ9をオフさせ、リレー5の内部
コイルが非通電状態になり、リレー5を開の状態にする
構成にしたので、電力伝送路を開くときにもアーク放電
等によるリレー5の損傷を防ぐことができる。さらに、
リレー5が開の状態になっているときには、出力部の絶
縁抵抗はほぼ無限大、漏れ電流は零になる。
【0022】なお、上記説明において、信号に関してハ
イ、ローの表現を用いているものは相対的な概念であ
り、レベルを反転して構成しても同様の効果を奏する。
【0023】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3を示す構成図であり、図5において、1、3、
7、Pin、Pout、及びSsは従来装置と全く同一
のものである。2はツェナー電圧生成用抵抗、4はツェ
ナーダイオード、5はリレー、6は第一のトランジス
タ、9は第二のトランジスタ、10は第一の電圧検出用
抵抗、11は第二の電圧検出用抵抗、12はコンデン
サ、13は伝送路制御信号発生器、14は遅延回路、S
pは伝送路制御信号、Vrはリレー入力部における印加
電圧、Vtr2は第二のトランジスタのベース電位であ
り、リレー5の接点開閉電圧はVthとする。
【0024】前記のように構成された電力伝送路開閉装
置において、電力伝送を行うときには、伝送路制御信号
発生器13が第一のトランジスタ6のベースと遅延回路
14に対してハイレベルの伝送路制御信号Spを出力す
る。このとき、第一のトランジスタ6はオン状態にな
り、ツェナー電圧生成用抵抗2とツェナーダイオード4
で作られた電圧によりリレー5の内部コイルを通電状態
にし、リレー5を閉の状態にする。一方、遅延回路14
に入力された伝送路制御信号Spは、リレー5の応答時
間以上の遅延時間を伴ってハイレベルの半導体スイッチ
制御信号Ssとして遅延回路14から出力され、半導体
スイッチ1を閉の状態にする。これにより、伝送路が閉
の状態になり、入力電力Pinは、半導体スイッチ1と
リレー5を通って出力電力Poutとして出力される。
このとき、第二のトランジスタ9は、そのベースに第一
の電圧検出用抵抗10と第二の電圧検出用抵抗11の分
割比によって決まる電圧Vtr2が印加され、オン状態
になる。
【0025】一方、電力伝送を止めるときには、伝送路
制御信号発生器13が、第一のトランジスタ6のベース
と遅延回路14に対して、ローレベルの伝送路制御信号
Spを出力する。このとき、第一のトランジスタ6はオ
フ状態になるが、第二のトランジスタ9は、そのベース
に第一の電圧検出用抵抗10と第二の電圧検出用抵抗1
1の分割比によって決まる電圧Vtr2が印加されてい
るためオン状態を維持するので、リレー5の内部コイル
は通電状態を継続し、リレー5は閉のままである。
【0026】一方、遅延回路14に入力されたローレベ
ルの伝送路制御信号Spは、前述の遅延時間を伴って遅
延回路14からローレベルの半導体スイッチ制御信号S
sとして出力され、半導体スイッチ1を開の状態にす
る。これに伴い、リレー入力部印加電圧Vrが、第一の
電圧検出用抵抗10、第二の電圧検出用抵抗11、及び
コンデンサ12で決まる時定数で下がり始める。リレー
入力部印加電圧Vrがリレー5の接点開閉電圧Vth以
下になったとき、第二のトランジスタ9のベース電位V
tr2が、第二のトランジスタ9をオフさせる値になる
ように、第一の電圧検出用抵抗10と第二の電圧検出用
抵抗11の抵抗値を選定する。第二のトランジスタ9が
オフすると、リレー5の内部コイルが非通電状態にな
り、リレー5は開の状態になる。これにより、伝送路が
開の状態になり、電力伝送が止まる。以上の動作におけ
る各部の信号、電力、電圧の変化を時間に対応させた図
を図6に示す。
【0027】上記のように、伝送路制御信号Spを半導
体スイッチ1とリレー5を開閉する信号として共通に使
用し、半導体スイッチ1に入力される信号には、遅延回
路14を経由させることによりリレー5の応答時間以上
の遅延時間をもたせた構成にしたので、伝送路を閉の状
態にするときにリレー5を閉にしてから半導体スイッチ
1を閉にするシーケンシャルな信号入力が可能になり、
伝送路を閉じるときのアーク放電等によるリレー5の損
傷を防ぐことができる。また、伝送路制御信号発生器1
3の出力信号をローレベルにし、第一のトランジスタ6
をオフさせておくことにより、リレー入力部印加電圧V
rがリレー5の接点開閉電圧Vth以下になったとき
に、第一の電圧検出用抵抗10と第二の電圧検出用抵抗
11の分割比によって決まる第二のトランジスタのベー
ス電位も低下し、第二のトランジスタ9をオフさせ、リ
レー5の内部コイルが非通電状態になり、リレー5を開
の状態にする構成にしたので、電力伝送路を開くときに
もアーク放電等によるリレー5の損傷を防ぐことができ
る。さらに、リレー5が開の状態になっているときに
は、出力部の絶縁抵抗はほぼ無限大、漏れ電流は零にな
る。
【0028】なお、上記説明において、信号に関してハ
イ、ローの表現を用いているものは相対的な概念であ
り、レベルを反転して構成しても同様の効果を奏する。
【0029】
【発明の効果】第1の発明によれば、半導体スイッチと
リレーをそれぞれ独立して開閉することができ、リレー
に印加されている電圧がリレーの接点開閉電圧以下であ
ることを確認してからリレーの開閉を行うことができる
ため、リレー開閉時のアーク放電等による接点の損傷を
防ぐことができ、さらに、リレーが開の状態では、電力
伝送路出力部の絶縁抵抗がほぼ無限大、漏れ電流を零に
できる効果がある。
【0030】第2の発明によれば、リレーに印加されて
いる電圧がリレーの接点開閉電圧以下であることを確認
してからリレーを閉の状態にすることができ、また、リ
レーはその印加電圧が接点開閉電圧以下でないと開の状
態にならないので、リレー開閉時のアーク放電等による
接点の損傷を防ぐことができ、さらに、リレーが開の状
態では、電力伝送路出力部の絶縁抵抗がほぼ無限大、漏
れ電流を零にできる効果がある。
【0031】第3の発明によれば、リレーの開閉は、常
にリレーに印加されている電圧が接点開閉電圧以下の状
態で行われることになるので、リレー開閉時のアーク放
電等による接点の損傷を防ぐことができ、さらに、リレ
ーが開の状態では、電力伝送路出力部の絶縁抵抗がほぼ
無限大、漏れ電流を零にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による電力伝送路開閉装置の実施の
形態1を示す構成図である。
【図2】 この発明による電力伝送路開閉装置の実施の
形態1における各部の動作状態を示すタイムチャートで
ある。
【図3】 この発明による電力伝送路開閉装置の実施の
形態2を示す構成図である。
【図4】 この発明による電力伝送路開閉装置の実施の
形態2における各部の動作状態を示すタイムチャートで
ある。
【図5】 この発明による電力伝送路開閉装置の実施の
形態3を示す構成図である。
【図6】 この発明による電力伝送路開閉装置の実施の
形態3における各部の動作状態を示すタイムチャートで
ある。
【図7】 従来の電力伝送路開閉装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体スイッチ、2 ツェナー電圧生成用抵抗、3
電力伝送路基準電位、4 ツェナーダイオード、5
リレー、6 第一のトランジスタ、7 半導体スイッチ
制御信号発生器、8 リレー制御信号発生器、9 第二
のトランジスタ、10 第一の電圧検出用抵抗、11
第二の電圧検出用抵抗、12 コンデンサ、13 伝送
路制御信号発生器、14 遅延回路、15 トランジス
タ、Pin 入力電力、Pout 出力電力、Ss 半
導体スイッチ制御信号、Sr リレー制御信号、Vr
リレー入力部印加電圧、Vth リレー接点開閉電圧、
Vtr2 第二のトランジスタのベース電位、Sp 伝
送路制御信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力伝送路の入力部に接続された半導体
    スイッチと、前記伝送路の入力部に接続されたツェナー
    電圧生成用抵抗と、前記ツェナー電圧生成用抵抗の伝送
    路入力部と接続されていない側にカソードが接続され、
    アノードを電力伝送路基準電位とするツェナーダイオー
    ドと、前記半導体スイッチの出力を受電し伝送路の出力
    部となり、かつ内部コイルが前記ツェナーダイオードの
    カソード側に接続されたリレーと、前記リレーの内部コ
    イルのツェナーダイオードと接続されていない側にコレ
    クタが接続されエミッタを電力伝送路基準電位とするト
    ランジスタと、前記半導体スイッチに制御信号を出力す
    る半導体スイッチ制御信号発生器と、前記トランジスタ
    のベースにリレーの制御信号を出力するリレー制御信号
    発生器とを備えたことを特徴とする電力伝送路開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 電力伝送路の入力部に接続された半導体
    スイッチと、前記伝送路の入力部に接続されたツェナー
    電圧生成用抵抗と、前記ツェナー電圧生成用抵抗の伝送
    路入力部と接続されていない側にカソードが接続され、
    アノードを電力伝送路基準電位とするツェナーダイオー
    ドと、前記半導体スイッチの出力を受電し伝送路の出力
    部となり、かつ内部コイルが前記ツェナーダイオードの
    カソード側に接続されたリレーと、前記リレーの内部コ
    イルのツェナーダイオードと接続されていない側にコレ
    クタが接続され、エミッタを電力伝送路基準電位とする
    第一のトランジスタと、前記半導体スイッチに制御信号
    を出力する半導体スイッチ制御信号発生器と、前記第一
    のトランジスタのベースにリレーの制御信号を出力する
    リレー制御信号発生器と、前記リレーの内部コイルのツ
    ェナーダイオードと接続されていない側にコレクタが接
    続されエミッタを電力伝送路基準電位とする第二のトラ
    ンジスタと、前記半導体スイッチの出力部と前記第二の
    トランジスタのベースの間に接続された第一の電圧検出
    用抵抗と、前記第二のトランジスタのベースと電力伝送
    路基準電位の間に接続された第二の電圧検出用抵抗と、
    前記第二の電圧検出用抵抗に並列に接続されたコンデン
    サとを備えたことを特徴とする電力伝送路開閉装置。
  3. 【請求項3】 電力伝送路の入力部に接続された半導体
    スイッチと、前記伝送路の入力部に接続されたツェナー
    電圧生成用抵抗と、前記ツェナー電圧生成用抵抗の伝送
    路入力部と接続されていない側にカソードが接続され、
    アノードを電力伝送路基準電位とするツェナーダイオー
    ドと、前記半導体スイッチの出力を受電し伝送路の出力
    部となり、かつ内部コイルが前記ツェナーダイオードの
    カソード側に接続されたリレーと、前記リレーの内部コ
    イルのツェナーダイオードと接続されていない側にコレ
    クタが接続され、エミッタを電力伝送路基準電位とする
    第一のトランジスタと、前記リレーの内部コイルのツェ
    ナーダイオードと接続されていない側にコレクタが接続
    され、エミッタを電力伝送路基準電位とする第二のトラ
    ンジスタと、前記半導体スイッチの出力部と前記第二の
    トランジスタのベースの間に接続された第一の電圧検出
    用抵抗と、前記第二のトランジスタのベースと電力伝送
    路基準電位の間に接続された第二の電圧検出用抵抗と、
    前記第二の電圧検出用抵抗に並列に接続されたコンデン
    サと、前記第一のトランジスタのベースに伝送路の制御
    信号を出力する伝送路制御信号発生器と、前記の制御信
    号を受け遅延させて前記半導体スイッチへ出力する遅延
    回路とを備えたことを特徴とする電力伝送路開閉装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100438434B1 (ko) * 2002-06-18 2004-07-03 삼성전자주식회사 제어부와 종속부를 가지는 전자기기에서의 전원 및 신호제어 장치
JP2011233517A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Lsis Co Ltd ハイブリッド限流器

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KR100438434B1 (ko) * 2002-06-18 2004-07-03 삼성전자주식회사 제어부와 종속부를 가지는 전자기기에서의 전원 및 신호제어 장치
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