JPH11260037A - ターンテーブルの製造方法 - Google Patents

ターンテーブルの製造方法

Info

Publication number
JPH11260037A
JPH11260037A JP10065009A JP6500998A JPH11260037A JP H11260037 A JPH11260037 A JP H11260037A JP 10065009 A JP10065009 A JP 10065009A JP 6500998 A JP6500998 A JP 6500998A JP H11260037 A JPH11260037 A JP H11260037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turntable
resin
liquid resin
absorbing portion
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10065009A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Kishibe
太郎 岸部
Mikio Hirano
幹雄 平野
Shigenori Uda
成徳 宇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10065009A priority Critical patent/JPH11260037A/ja
Priority to PCT/JP1999/001149 priority patent/WO1999046772A1/en
Priority to US09/646,358 priority patent/US6577587B1/en
Priority to DE69903138T priority patent/DE69903138T2/de
Priority to EP99907893A priority patent/EP1062665B1/en
Priority to CNB998034150A priority patent/CN1212616C/zh
Publication of JPH11260037A publication Critical patent/JPH11260037A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 このようにディスク台部の製造方法として液
化樹脂を硬化させたものは、表面が鏡面状になってしま
う。よってスピンドルモータを使用する場合、ディスク
台部にディスクを載置すると、ディスク台部の表面は鏡
面状となるので、ディスク台部の鏡面とディスクが密着
しすぎて、ディスク台部がディスクに吸着してしまう。 【解決手段】 ターンテーブル13の製造方法は、ター
ンテーブル本体の周縁部に、微粉末を混入した液体樹脂
を塗布した後、硬化させディスク台部を形成するもので
あり、液化樹脂を塗布し、硬化させて形成した面ぶれ吸
収層40の鏡面を粗面とすることで、ディスクスリップ
や、ディスクと面ぶれ吸収層40との吸着を抑えること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、MOディス
ク等の記録媒体を含む被回転体を回転駆動するためのス
ピンドルモータ等のターンテーブル。
【0002】
【従来の技術】CD、MOディスク等の円形の記録媒体
の駆動装置にはスピンドルモータが用いられ、数百から
数千回転で高速回転する。このような駆動装置のターン
テーブルは、ディスク装着面となるディスク台部を備え
ている。このディスク台部の製造方法として液化樹脂を
塗布した後、硬化させディスク台部を形成するものがあ
る。そして、このディスク台部の高さを調整して面ぶれ
補正を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにディスク台
部の製造方法として液化樹脂を硬化させたものは、表面
が鏡面状になってしまう。よってスピンドルモータを使
用する場合、ディスク台部にディスクを載置すると、デ
ィスク台部の表面は鏡面状となるので、ディスク台部の
鏡面とディスクが密着しすぎて、ディスク台部がディス
クに吸着してしまう。そのため、ディスクを取り外す
時、ディスクの取り外しが困難であるし、ディスクを取
り外す時、ディスク台部とディスクが離れる音がしてし
まう。また、ディスク台部は鏡面であるため、摩擦係数
が低くディスクスリップを生じてしまう。
【0004】本願発明は上記課題に鑑み、ディスクにデ
ィスク台部が吸着しないようなターンテーブルを容易製
造することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明のターンテーブ
ルの製造方法は、ターンテーブル本体の周縁部に、微粉
末を混入した液体樹脂を塗布した後、硬化させディスク
台部を形成するものであり、液化樹脂を塗布し、硬化さ
せて形成したディスク台部の鏡面を粗面とすることで、
ディスクスリップや、ディスクとディスク台部との吸着
を抑えることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本願発明のターンテーブルの製造
方法は、ターンテーブル本体の周縁部に、微粉末を混入
した液体樹脂を塗布した後、硬化させディスク台部を形
成するものであり、液体樹脂が硬化する時、樹脂が収縮
するのに対して微粉末は収縮しないのでターンテーブル
の表面を容易に粗面とすることができる。
【0007】更に、微粉末は粒子径1nm〜100nm
とすることで、ディスク台部の厚みに与える影響が少な
いので、ディスク台部の厚みを変えることにより面ぶれ
補正を行うことができる。
【0008】更に、液体樹脂は塗膜形成装置が有するイ
ンクジェットノズルにより排出する場合、微粉末を混入
してもインクジエットノズルがつまることはない。
【0009】更に、微粉末はシリカである、シリカは液
体樹脂と化学反応を起こしにくいので、適切な凹凸面を
造ることができる。
【0010】また、微粉末の含有量が3〜5%である
と、ターンテーブル表面の摩擦力が適切である。
【0011】また、液体樹脂とは紫外線硬化樹脂であ
り、紫外線照射により前記液体樹脂を硬化したものであ
るので、樹脂の硬化を迅速に行うことができる。
【0012】更に、本願発明のターンテーブルの製造方
法は、ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂を塗布
し、この液体樹脂の表面に梨地状に荒らしたシートを密
着して硬化させ、その後、シートを取り外すして面振れ
吸収部を形成したので、この梨地状の面を樹脂表面に転
写することにより面振れ吸収部の表面を粗面とすること
ができる。
【0013】また、梨地状シートとしてすりガラスを用
いてもよい。更に、梨地状シートは柔軟性を持ったフィ
ルムとすると、柔軟性を持っているので、梨地状シート
が面振れ補正した液体樹脂に追従しやすい。
【0014】また、本願発明はターンテーブル本体の周
縁部に液体樹脂を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成
した後、前記面振れ吸収部の表面にPAD印刷により樹
脂で凹凸を作成したターンテーブルを製造してもよい。
【0015】更に、PAD印刷の樹脂がUV硬化樹脂と
してもよい。更に、ターンテーブル本体の周縁部に液体
樹脂を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、前
記面振れ吸収部の表面にスクリーン印刷により樹脂で凹
凸を作成してもよい。
【0016】また、本願発明のターンテーブルの製造方
法は、ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂を塗布
し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、前記面振れ吸
収部の表面を回転式切削機で樹脂の表面に凹凸を設けて
もよい。
【0017】また、本願発明のターンテーブルの製造方
法はターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂を塗布し、
硬化して面振れ吸収部を作成した後、前記面振れ吸収部
の表面に高温に熱したブロックを樹脂上に密着させ凹凸
を作成してもよい。
【0018】更に、ブロックは樹脂との密着部を梨地状
に荒らしてもよい。また、本願発明のターンテーブルの
製造方法は、ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂を
塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、面振れ吸
収部にレーザーを照射して面振れ吸収部の表面に凹凸を
形成するとよい。
【0019】更に、レーザーはエキシマレーザーである
とよい。更に、レーザーはCO2レーザーであるとよ
い。
【0020】
【実施例】(実施例1)図1および図2において、本発
明の実施例によるスピンドルモータ1は、たとえば、光
ディスク駆動装置に用いられるものであり、DCブラシ
レスモータである。スピンドルモータ1は、ベースブラ
ケット10と、ベースブラケット10に固定されたステ
ータ11と、ベースブラケット10に回転自在に支持さ
れたロータ12と、ターンテーブル13とを備えてい
る。
【0021】ベースブラケット10は鍔付円筒形状であ
り、その円筒部10aの内周部には有底円筒形状の軸受
ケース15が回動不能に嵌め込まれている。軸受ケース
15の中心部には回転軸20が先端を上向きにして配置
されている。軸受ケース15の内部には、上下に間隔を
隔てて1対のラジアル軸受16,16が設けられてい
る。軸受ケース15の底面中心部にはスラスト板17が
設けられている。軸受16およびスラスト板17により
回転軸20が軸受ケース15に回転自在かつ軸方向に移
動不能に支持されている。なお、軸受としては、接触式
軸受に代えて流体軸受等の非接触式軸受を用いてもよ
い。
【0022】ステータ11は、ベースブラケット10の
円筒部10aの外周側に固定されたステータコア21
と、ステータコア21に巻かれた巻線22とを有してい
る。ロータ12は、筒状のロータフレーム30と、ロー
タフレーム30に固定されたロータマグネット31とを
有している。ロータフレーム30は、ステータ11の外
周側に配置されている。ロータマグネット31は、ロー
タフレーム30の内周側にステータ12と対向して配置
されている。
【0023】ターンテーブル13は、ロータフレーム3
0の上端を塞ぐようにロータフレーム30と一体で形成
されている。ターンテーブル13は、中央部に光ディス
クの中心穴に係合する円形の突起部13aを有し、突起
部13aの中心部に回転軸20を圧入するための取付穴
13bを有する円板状の部材である。ターンテーブル1
3の周縁部13cには、弾性を有する樹脂を硬化して形
成されたリング状の面ぶれ吸収層40が固着されてい
る。
【0024】面ぶれ吸収層40は、弾性を有する樹脂製
であるので、面ぶれ吸収機能とともに、光ディスクがタ
ーンテーブル上ですべるのを防止するため面ぶれ吸収層
に微粉末となすシリカを混入し、滑り止め防止機能も有
している。面ぶれ吸収層40は、スピンドルモータ1を
組み立てた後にその面ぶれ量に応じた厚みに形成され
る。面ぶれ吸収層40に用いる光硬化性樹脂としては、
たとえば、サンユレジン(株)社製,商品名「SUV−
350」等の弾性を有する紫外線硬化性樹脂が好まし
い。
【0025】次に、スピンドルモータ1の製造手順につ
いて説明する。まず、ベースブラケット10と、ステー
タ11と、ロータ12とを用意する。ベースブラケット
10には軸受ケース15を装着しておく。また軸受ケー
ス15にはラジアル軸受16を取り付けておく。
【0026】つぎに、ステータ11をベースブラケット
10の円筒部10aの外周に嵌め込んだ後、ターンテー
ブル13を回転軸20に圧入する。この圧入の際には、
ターンテーブル13の取付穴13bに回転軸20を挿入
して圧入する。そして、最後に、面ぶれ吸収層40を形
成する。
【0027】面ぶれ吸収層40は、面ぶれ量に応じて膜
厚を変化させて塗布して形成する。この場合、図3に示
すように、完成したスピンドルモータ1上に、面ぶれ量
に応じて塗膜を形成可能な塗膜形成装置を配置すればよ
い。この時の面ぶれ吸収層40には、粒子径が1nm〜
100nmの大きさのシリカを混入しておく。
【0028】塗膜形成装置は、面ぶれ量を計測するため
のフォトセンサ70と、インクジェットノズル71と、
制御部72と、インク供給部73と、紫外線ランプ74
とを備えている。
【0029】フォトセンサ70は、ターンテーブル13
の周縁部13cに対向して所定の間隔を隔てて配置さ
れ、周縁部13cとの距離変動を測定可能なセンサであ
る。フォトセンサ70は、たとえばマイクロコンピュー
タからなる制御部72に接続されており、制御部72
は、ターンテーブル13を回転させたときの所定のサン
プリングタイムでのフォトセンサ70の計測結果により
各回転位置での面ぶれ量を算出し、算出結果に基づき平
坦となる基準面を決定する。制御部72にはインク供給
部73と紫外線ランプ74も接続されているインクジェ
ットノズル71は、フォトセンサ70と例えば回転方向
に180度離れて配置されている。インクジェットノズ
ル71は、紫外線硬化型の弾性を有する樹脂製のインク
を吐出するものであり、塗布厚みを任意に制御可能であ
る。そして、樹脂製のインクには粒子径が1nm〜10
0nmのシリカを混入している。
【0030】インクジェットノズル71の回転方向下流
側に紫外線ランプ74が配置されている。紫外線ランプ
74は周縁部13cに向けて紫外線を照射する。インク
供給部73はインクジェットノズル71に接続されてい
る。インク供給部73は、たとえば1回の吐出量が一定
な定量吐出ポンプおよびインクを貯留するタンクからな
り、その吐出回数を調整することでインクジェットノズ
ル71に任意の量のインクを供給可能である。制御部7
2は、決定した基準面に基づき吐出回数を制御する信号
を所定のタイミングでインク供給部73に与える。な
お、この時のインクジットノズルの径は、φ0.1〜
0.3mmである。
【0031】このように構成された実施例では、まず、
スピンドルモータ1を塗膜形成装置下の所定位置に配置
して回転させる。そして、フォトセンサ70で面ぶれ量
を全周にわたり計測する。面ぶれ量が計測されると、制
御部72は平坦面となる基準面を決定し、周縁部13c
全周が基準面となるまで吐出回数制御信号をインク供給
部73に送る。この結果、インク供給部73がインクジ
ェットノズル71に所定量のインクを供給し、基準面と
なるまでインクジェットノズル71がインクを吐出して
周縁部13c上にリング状の塗布膜40bが形成され
る。この塗布膜40bを紫外線ランプ74により硬化
し、更に乾燥させることで面ぶれ吸収層が形成される。
【0032】なお、いっぺんに塗布を行うのではなく、
塗布直後に順次乾燥(硬化)させ、塗布,乾燥を繰り返
して行ってもよい。
【0033】ここでは、面ぶれ吸収層を塗布により形成
しているので、面ぶれ吸収層の形成工程の工程数が減少
し、より安価なコストでかつ高精度な面ぶれ吸収層を形
成できる。また、処理タクトが大幅に短縮される。
【0034】このように微粉末を混入した樹脂性のイン
クを塗布し、硬化させることで面ぶれ吸収層の鏡面は鏡
面状とならず、凹凸面となる。なぜならば、インクは紫
外線を硬化させる時、全体的に収縮してしまうが、紫外
線を当てたとしてもシリカは一定の大きさなのでシリカ
が浮き出てしまい凹凸面を形成する。また、このように
シリカを使う理由としてはシリカは他の物質とは化学反
応を起こさないので、樹脂の特性が変化しない。
【0035】このように面ぶれ吸収層の表面に凹凸を作
ることにより、面ぶれ吸収層に適度の摩擦力が生じ、デ
ィスクスリップを抑えることができる。更に、凹凸の形
成した面ぶれ吸収部にディスクを載置したとしても、デ
ィスクと面ぶれ吸収部の接触は完全に密着したような状
態ではなく、面ぶれ吸収部からディスクを取り外す時に
音は生じない。
【0036】特に、従来のポータブルディスク駆動装置
では、表面が鏡面である面ぶれ吸収部に吸着したディス
クが、面ぶれ吸収部から離れる音が度々生じていた。な
ぜなら、ポータブルディスク装置を持ち運ぶと、ポータ
ブルディスク装置に揺れが生じるためである。本実施例
のように、面ぶれ吸収層に凹凸を設けることで、面ぶれ
吸収層とディスクは吸着しないので、ポータブル駆動装
置を持ち運んでも、ディスクと面ぶれ吸収部から音は生
じない。
【0037】また、図4に示すように、面ぶれ計測と塗
布とを別に行ってもよい。この実施例の塗膜形成装置
は、フォトセンサ70と、インクジェットノズル71
と、制御部72と、インク供給部73と、紫外線ランプ
74と、識別インク塗布ノズル75と、識別インク供給
部76と、画像認識センサ77とを備えている。制御部
72にはこれらの各部が接続されている。インクジェッ
トノズル71および画像識別センサ77は、矢印で示す
ように周縁部13cに沿って旋回移動可能である。
【0038】識別インク供給部76は、決定された基準
面に基づき制御部72から与えられたインク供給信号に
より所定量の識別インクを識別インク塗布ノズル75に
供給する。これにより、識別インク塗布ノズル75は、
決定された基準面からの距離に応じた濃淡模様を周縁部
13cに形成する。画像認識センサ77は、形成された
濃淡模様の濃淡を識別してその識別結果を制御部72に
与える。制御部72は、識別結果に基づきインク供給部
73に吐出回数制御信号を与える。これにより、インク
ジェットノズル71は、濃淡模様、つまり基準面の距離
に応じた厚みの塗膜を周縁部13c上に形成する。
【0039】ここでは、面ぶれ計測のさいには、スピン
ドルモータ1を回転させ、フォトセンサ70により面ぶ
れ量を計測する。そして、その面ぶれ量に応じて基準面
を決定し、決定された基準面から周縁部13cまでの距
離に応じて、識別インク塗布ノズル75が識別インクを
塗布して濃淡模様を周縁部13c上に形成する。つづい
て、スピンドルモータ1の回転を停止し、画像識別セン
サ77を周縁部13cの上方に沿って旋回移動させる。
これにより制御部72は濃淡模様の濃淡を識別する。そ
して、濃淡模様の濃淡に応じた吐出回数制御信号をイン
ク供給部73に与え、インクジェットノズル71を周縁
部13cに沿って旋回移動させて、濃淡模様、つまり基
準面からの距離に応じた膜厚の塗膜を周縁部13c上に
形成する。最後にスピンドルモータ1を回転させ、紫外
線ランプ74を照射して硬化乾燥することで、周縁部1
3c上に面ぶれ吸収層が形成される。
【0040】なお、画像識別および塗膜形成のときにス
ピンドルモータ1を回転駆動させてもよい。
【0041】ここでは、スピンドルモータ1を停止させ
て塗布しているので、回転させて塗布する場合のように
塗布液が周縁部13cから飛び出すことがなくなり、よ
り精度がよい塗膜形成が可能になる。
【0042】また、光硬化性の樹脂を用いる代わりに、
アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂を用いてもよい。この場
合には、光源に代えてヒータを型およびプレス機等に配
置すればよい。
【0043】また、図5に示すように、面ぶれ吸収部4
0aを、面ぶれ量に応じて高さ(厚み)が異なるように
ターンテーブル13の周縁部に沿って間隔を隔てて形成
してもよい。この面ぶれ吸収部40aは周縁部13cの
3か所以上で形成されていればよい。
【0044】図6に示すように、ターンテーブル13が
回転軸20に対して圧入時に僅かに左に傾斜して装着さ
れ、ターンテーブル13が面ぶれしていても、図5右端
と図5左端とで面ぶれ吸収層40が面ぶれ量に応じた異
なる厚みで形成される。このため、面ぶれ吸収層40上
に装着される光ディスクは面ぶれしにくい。したがっ
て、スピンドルモータ1の各部品の加工精度や組立精度
をそれほど高くしなくても、面ぶれしにくいスピンドル
モータ1が得られる。たとえば、従来では、ターンテー
ブルの面ぶれ量を20μm以下に抑えようとすると、個
々の部品の加工精度や組立精度をその2〜5μm以下に
しなければならないが、本実施例では20〜30μmの
精度で加工精度や組立精度を仕上げればよく、部品の製
造コストや組立コストが低減する。このため、スピンド
ルモータ1を安価に製造できる。
【0045】(実施例2)また、面ぶれ吸収層40の面
ぶれ面に凹凸部を設ける方法として、梨地状に荒らした
シート、すりガラス、柔軟性を持つ他フィルム等を利用
することもできる。
【0046】まず、面ぶれ量に応じて膜厚を変化させて
塗布して形成する。この場合、図6に示すように、完成
したスピンドルモータ1上に、面ぶれ量に応じて塗膜を
形成可能な塗膜形成装置を配置する。
【0047】そして、ターンテーブルの面ぶれ量を算出
し、この面ぶれ量に応じて紫外線硬化樹脂を塗布してい
く。そして、面ぶれ吸収層を作成するだけの硬化樹脂を
ターンテーブルの周縁部に塗布した後、面ぶれ吸収層の
ディスク載置面にすりガラス密着させる。そして密着し
た状態で、紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させ
る。このようにして、面ぶれ吸収層のディスク載置面に
凹凸を作ることができる。
【0048】(実施例3)また、面ぶれ吸収層40の面
ぶれ面に凹凸部を設ける方法として、印刷技法を利用す
ることもできる。梨地状に荒らしたシート、すりガラ
ス、柔軟性を持つ他フィルム等を利用することもでき
る。
【0049】まず、面ぶれ量に応じて膜厚を変化させて
塗布して形成する。この場合、図6に示すように、完成
したスピンドルモータ1上に、面ぶれ量に応じて塗膜を
形成可能な塗膜形成装置を配置する。
【0050】そして、ターンテーブルの面ぶれ量を算出
し、この面ぶれ量に応じて紫外線硬化樹脂を塗布してい
く。そして、面ぶれ吸収層を作成するだけの硬化樹脂を
ターンテーブルの周縁部に塗布し、紫外線を照射して面
ぶれ吸収層を作る。その後、PAD印刷方法で面ぶれ吸
収部の表面に凸部を転写していく。なお、このことはP
AD印刷に限らず、凸部を設けるスクリーン印刷方法に
より設けることができる。
【0051】(実施例4)また、面ぶれ吸収層40の面
ぶれ面に凹凸部を設ける方法として、微少のブロック
を、硬化した面ぶれ吸収部のディスク接触面に設けても
よい。
【0052】まず、面ぶれ量に応じて膜厚を変化させて
塗布して形成する。この場合、図6に示すように、完成
したスピンドルモータ1上に、面ぶれ量に応じて塗膜を
形成可能な塗膜形成装置を配置する。そして、ターンテ
ーブルの面ぶれ量を算出し、この面ぶれ量に応じて紫外
線硬化樹脂を塗布していく。そして、面ぶれ吸収層に紫
外線硬化樹脂を照射した後、微少のブロックを高熱に熱
し、このブロックを面ぶれ吸収部の表面にふりかけ、面
ぶれ吸収部の表面に凹凸を形成することも可能である。
【0053】(実施例5)また、面ぶれ吸収層40の面
ぶれ面に凹凸部を設ける方法として、硬化した面ぶれ吸
収部の表面を機械的に切削して凹凸を作ってもよい。
【0054】まず、面ぶれ量に応じて膜厚を変化させて
塗布して形成する。この場合、図6に示すように、完成
したスピンドルモータ1上に、面ぶれ量に応じて塗膜を
形成可能な塗膜形成装置を配置する。そして、ターンテ
ーブルの面ぶれ量を算出し、この面ぶれ量に応じて紫外
線硬化樹脂を塗布していく。そして、面ぶれ吸収層に紫
外線硬化樹脂を照射した後、レーザー(エキシマレーザ
ー、CO2レーザー等)を照射して面振れ吸収部の表面
に凹凸を形成していく。この切削はレーザーによって行
うに限らず、破壊突起を利用して、面振れ吸収層の表面
に凹凸を作ってもよい。
【0055】
【発明の効果】本願請求項1、3、5記載の発明は、液
体樹脂を硬化させたディスク台の鏡面を、容易に粗面と
することができる。
【0056】請求項2記載の発明は、微粉末が小さいの
でディスク台の厚みに大きな影響を与えない。
【0057】請求項4記載の発明は微粉末をシリカとす
ることで、微粉末を混入することで液体樹脂に化学的影
響を与えない。
【0058】請求項6記載の発明は容易に液体樹脂を硬
化することができる。請求項7、8記載の発明は、液体
樹脂を硬化させたディスク台の鏡面を、容易に粗面とす
ることができる。
【0059】請求項9記載の発明は、フィルムがディス
ク台部に追従し、塗布した状態に近いディスク台部を作
ることができる。
【0060】請求項10、11記載の発明は、液体樹脂
を硬化させたディスク台の鏡面を、容易に粗面とするこ
とができる。
【0061】請求項12記載の発明は、液体樹脂を硬化
させたディスク台の鏡面を、容易に粗面とすることがで
きる。
【0062】請求項13記載の発明は、液体樹脂を硬化
させたディスク台の鏡面を、容易に粗面とすることがで
きる。
【0063】請求項14、15記載の発明は、液体樹脂
を硬化させたディスク台の鏡面を、容易に粗面とするこ
とができる。
【0064】請求項16、17、18記載の発明は、液
体樹脂を硬化させたディスク台の鏡面を、容易に粗面と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施例1のターンテーブルの斜視図
【図2】同ディスク駆動装置の断面図
【図3】同面ぶれ吸収層の製造方法を示す図
【図4】面ぶれ吸収層の他の製造方法を示す図
【図5】本願実施例1のターンテーブルの断面図
【図6】他のターンテーブルを示す図
【符号の説明】
13 ターンテーブル 40 面ぶれ吸収層

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターンテーブル本体の周縁部に、微粉末を
    混入した液体樹脂を塗布した後、硬化させディスク台部
    を形成するターンテーブルの製造方法。
  2. 【請求項2】微粉末は1nm〜100nmである請求項
    1記載のターンテーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】液体樹脂は塗膜形成装置が有するインクジ
    ェットノズルより排出する請求項2記載のターンテーブ
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】微粉末はシリカである請求項1記載のター
    ンテーブルの製造方法。
  5. 【請求項5】微粉末の含有量が3〜5%である請求項1
    記載のターンテーブルの製造方法。
  6. 【請求項6】液体樹脂とは紫外線硬化樹脂であり、紫外
    線照射により前記液体樹脂を硬化したものである請求項
    1記載のターンテーブルの製造方法。
  7. 【請求項7】ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂を
    塗布し、この液体樹脂の表面に梨地状に荒らしたシート
    を密着して硬化させ、その後、シートを取り外ずして面
    振れ吸収部を形成したターンテーブルの製造方法。
  8. 【請求項8】梨地状シートはすりガラスである請求項7
    記載のターンテーブルの製造方法。
  9. 【請求項9】梨地状シートは柔軟性を持ったフィルムで
    ある請求項7記載のターンテーブルの製造方法。
  10. 【請求項10】ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂
    を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、前記面
    振れ吸収部の表面にPAD印刷により樹脂で凹凸を作成
    したターンテーブルの製造方法。
  11. 【請求項11】PAD印刷の樹脂がUV硬化樹脂である
    請求項10記載のターンテーブルの製造方法。
  12. 【請求項12】ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂
    を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、前記面
    振れ吸収部の表面にスクリーン印刷により樹脂で凹凸を
    作成したターンテーブルの製造方法。
  13. 【請求項13】ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂
    を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、前記面
    振れ吸収部の表面を回転式切削機で樹脂の表面に凹凸を
    設けたターンテーブルの製造方法。
  14. 【請求項14】ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂
    を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、前記面
    振れ吸収部の表面に高温に熱したブロックを樹脂上に密
    着させ凹凸を作成したターンテーブルの製造方法。
  15. 【請求項15】ブロックは樹脂との密着部を梨地状に荒
    らしたものである請求項14記載のターンテーブルの製
    造方法。
  16. 【請求項16】ターンテーブル本体の周縁部に液体樹脂
    を塗布し、硬化して面振れ吸収部を作成した後、面振れ
    吸収部にレーザーを照射して面振れ吸収部の表面に凹凸
    を形成するターンテーブルの製造方法。
  17. 【請求項17】レーザーはエキシマレーザーである請求
    項16記載のターンテーブルの製造方法。
  18. 【請求項18】レーザーはCO2レーザーである請求項
    16記載のターンテーブルの製造方法。
JP10065009A 1998-03-13 1998-03-16 ターンテーブルの製造方法 Withdrawn JPH11260037A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10065009A JPH11260037A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 ターンテーブルの製造方法
PCT/JP1999/001149 WO1999046772A1 (en) 1998-03-13 1999-03-10 Turntable device and manufacturing method thereof
US09/646,358 US6577587B1 (en) 1998-03-13 1999-03-10 Turntable device and manufacturing method thereof
DE69903138T DE69903138T2 (de) 1998-03-13 1999-03-10 Drehtischgerät und herstellungsverfahren dafür
EP99907893A EP1062665B1 (en) 1998-03-13 1999-03-10 Turntable device and manufacturing method thereof
CNB998034150A CN1212616C (zh) 1998-03-13 1999-03-10 转盘装置及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10065009A JPH11260037A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 ターンテーブルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11260037A true JPH11260037A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13274568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10065009A Withdrawn JPH11260037A (ja) 1998-03-13 1998-03-16 ターンテーブルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11260037A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014823A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd モーター用ターンテーブル及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014823A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd モーター用ターンテーブル及びその製造方法
US8528011B2 (en) 2010-06-30 2013-09-03 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Turntable for motor with disk holding part having particles and method for producing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3307209B2 (ja) 回転駆動装置の製造方法
US8088438B2 (en) Resin layer formation method, resin layer formation device, and disk manufacturing method
US6577587B1 (en) Turntable device and manufacturing method thereof
JPH11260037A (ja) ターンテーブルの製造方法
JPH11328927A (ja) タ―ンテ―ブル装置
JP2000339837A (ja) 回転駆動装置の製造方法
WO2003032306A1 (fr) Procede de fabrication d'un support d'enregistrement optique multicouche et support d'enregistrement optique mutlicouche
WO2003028024A1 (fr) Procede de production d'un support d'enregistrement optique multicouche et systeme de production d'un support d'enregistrement optique multicouche
JP2003099991A (ja) 光記録媒体の製造方法および光記録媒体製造装置
US7323124B2 (en) Optical disc cover layer formation method and optical disc cover layer formation device
JP4068187B2 (ja) 光ディスク製造方法
JP2004095108A (ja) 光学記録媒体の製造方法
JP3493824B2 (ja) 光ディスクの製造方法及び製造装置
JP2004134050A (ja) 光ディスクのカバー層形成方法
JP2000339921A (ja) ターンテーブル及びその製造方法並びにディスク駆動装置
JP2002206598A (ja) 高速回転体の回転バランス調整方法及び装置
WO2004064058A1 (ja) ターンテーブル装置の製造方法及びターンテーブル装置
JP4471593B2 (ja) 有機膜の基板貼付け方法
JP4531645B2 (ja) 光学記録媒体の製造方法
JP3739172B2 (ja) ターンテーブルの製造方法
JPH1120037A (ja) 薄膜形成装置、薄膜形成方法及びそれを用いる複合レンズの製造方法
JP2000268489A (ja) ターンテーブルとその製造方法
JP2003047901A (ja) 塗布装置
JP2003047906A (ja) 円盤状記録媒体の製造方法および塗布装置
JPH1038742A (ja) 回転体、回転体の動的不つりあい調整方法及びその調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041227

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050627

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061101