JPH11259858A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH11259858A
JPH11259858A JP5977298A JP5977298A JPH11259858A JP H11259858 A JPH11259858 A JP H11259858A JP 5977298 A JP5977298 A JP 5977298A JP 5977298 A JP5977298 A JP 5977298A JP H11259858 A JPH11259858 A JP H11259858A
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JP
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recording medium
binder
magnetic
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JP5977298A
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Akira Kawakami
晃 川上
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学特性において卓越した透明磁性層を有す
る磁気記録媒体の提供。特に保護層として高強度かつ安
定な潤滑層を形成して、なお光学特性の均一かつ生産性
の良好なる磁気記録媒体の製造方法の提供。 【解決手段】 1.非磁性支持体上の一方の側に透明磁
性層が形成され、該透明磁性層の上に潤滑層を形成し、
該潤滑層が球状樹脂粒子と潤滑剤を含有し、かつ該潤滑
層を形成する際に、潤滑剤の融点以下で塗布、乾燥する
ことを特徴とする磁気記録媒体。2.非磁性支持体上の
一方の側に透明磁性層が形成され、該透明磁性層の上に
潤滑層を形成し、該潤滑層が球状樹脂粒子と潤滑剤を含
有し、かつ該潤滑層を形成する際に、潤滑剤の融点以下
で塗布、乾燥することを特徴とする磁気記録媒体の製造
方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明磁性層を有する
磁気記録媒体及びその製造方法に関し、詳しくは光学的
な透明性を有し、画像形成手段を反対面に付加すること
のできる磁気記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の塗布技術は、磁気記録の
高密度化と、これにともなう多層化、薄膜化の進行とと
もに進歩してきているが、磁気記録媒体に光学的な記録
層を形成する技術もまた、進展している。
【0003】磁気記録層付の写真フィルムの上梓もその
例である。
【0004】例えば、ハロゲン化銀写真感光材料(以
下、単に「感光材料」とも称す)に、例えば感光材料の
種類、製造番号、メーカー名、乳剤No.等に関する各
種情報、又、撮影日時、絞り、露出時間、照明条件、使
用フィルター、天候、撮影サイズ、撮影機種、アナモル
フィックレンズの使用等のカメラ撮影時の各種情報、更
に、プリント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好
み、トリミング枠の大きさ等のプリント作成時に必要な
各種情報、並びに、プリント枚数、フィルターの選択、
顧客の色の好み、トリミング枠の大きさ等のプリント時
に得られた各種の情報、その他顧客情報等を入力してお
くことは、管理の上からも、又、プリント品質の向上、
プリント作業の効率化の上からも必要である。
【0005】従来の感光材料においては、これら全ての
情報を入力することは不可能であって、撮影時に撮影日
時、絞り、露出時間等の情報を光学的に入力していたに
過ぎなかった。しかも、プリント時に上記情報を感光材
料へ入力することは、その手段がなく不可能であった。
【0006】磁気記録方式は記録/再生が容易であると
ころから、感光材料へ上記の各種情報を入力するために
該方式を使用することが研究され、各種技術が提案され
ている。
【0007】例えば、画像部の横の乳剤面又はバック面
に、強磁性体の微粒子を分散したストライプ状の磁気記
録層を設け、音声や撮影時の条件等の情報を記録するこ
とが、特開昭50−62627号、同49−4503
号、米国特許3,243,376号、同3,220,8
43号等に記載され、又、写真感光材料のバック面に、
磁性粒子の量、サイズ等を選択して必要な透明性を得た
透明磁気記録層を設けることが、米国特許3,782,
947号、同4,279,945号、同4,302,5
23号等に記載されている。又、米国特許4,947,
196号、WO90/04,254号には、写真フィル
ムの裏面に磁気記録を可能とする磁性体を含有した磁気
記録層を有するロール状フィルムと共に磁気ヘッドを有
する撮影用カメラが記載されている。
【0008】これらの磁気記録層を設けることによっ
て、従来困難であった上記の各種情報を感光材料中に記
録することが可能となり、更に、音声や画像信号をも記
録できるという将来性を有している。
【0009】しかしながら、感光材料の磁気記録層に要
求される塗布技術及びバインダーの物性は、耐水性、耐
摩耗性、磁性粉の分散性、透明性、薄膜塗布適性、断裁
や穿孔時の発塵性など、非常に高度かつ達成困難な水準
が求められる。その中でも、特に感光材料を塗工する前
の原反段階での磁気記録層と保護層の形成は磁気記録媒
体と類似の技術であるが、従来のオーディオ、ビデオな
どのテープ類と異なり、支持体自身の剛性や塗料組成が
全く異なる点、また、湿式の化学処理を前提としている
点、更に、これらの処理後に磁気ヘッドや、走行システ
ムのなかで表面を擦る点など、要求される品質項目が多
岐にわたり、既存の技術では到底到達することが困難で
ある。
【0010】特開平7−219091号には特定構造の
脂肪酸エステルと界面活性剤を透明磁性層と組合わせる
ことが開示されている。また特開平9−179240号
にはフッ素系化合物とヒドロキシルアルキルセルロース
の組合せが開示されている。しかし、これらの技術をも
ってしても、塗膜の強度と現像後の磁気入出力の安定性
は完全には得られていない。
【0011】また特開平4−243251号には高級脂
肪酸又はその誘導体を最外層に含有させ、塗布後、融点
以上のロールに接触させることが開示されている。
【0012】保護層として最表層を硬くすると下の層と
の接着性が劣化し、良溶剤をもちいると下層との接着は
改善するが、塗布後の塗膜の透明性が劣化する。保護層
を薄膜にするために低い固形分濃度の塗料を塗布すると
塗布の不均一やハジキ故障などの工程上の問題が発生す
る。更に、潤滑性を付与するために高級脂肪酸エステル
などを添加すると、低い融点のものは、加温された現像
液を通過する際に溶出し、高い融点のものは原反の塗布
後に表面に粉を吹いたような白濁現象が生じるので、い
ったん、融点以上の熱処理ゾーンを通して、乾燥させる
必要がある。
【0013】また、融点の高いワックスは通常、水や有
機溶剤に溶けにくいのでワックス粒子として低粘度の塗
料に分散させてもちいるが塗布後の乾燥工程において塗
膜中の対流現象でワックス粒子が偏在し、乾燥後の表面
の滑り性、撥水性、汚れ付着性が局所的に変動する。と
くに塗布時の最外層を磁気入出力の安定性確保のため、
表面を粗くかつ均一な潤滑剤分布にしたい場合には、不
均一な塗布後のワックス粒子を後処理で平滑で均一にす
るには融点以上の加熱のみでは達成できない。いずれに
せよ良好な潤滑層かつ保護層の機能を有する最表層の組
成と製法は達成されていない。
【0014】特に多層塗布の場合、下層の素材の性質、
すなわち粘着性、耐溶剤性などにより逐次重層が困難な
場合がある。また上層を極めて、薄く均一に塗布したい
場合に従来の素材を用いた上層塗布液では低粘性と固形
分濃度が低いため、わずかな工程変動で塗布後の品質が
大きく変化し、生産スケールでの長尺安定塗布が事実
上、不可能である。
【0015】加えて、使用できるバインダー、潤滑剤、
溶剤は限定され、又、実用化するためには非常に高度な
製造技術、処方技術等が必要であった。
【0016】また特開平7−333764号において透
明磁気記録層にセラミック粒子を含有させて耐傷性を向
上させる方法が開示されているが、現像後のフィルムの
汚れが磁気ヘッドに転写し、現像後のフィルムから磁気
信号が読み取れない場合には、単に磁気記録層の耐傷性
を向上させるのみでは、問題を解決できない。
【0017】近年の画像情報の処理技術の向上により、
ハロゲン化銀写真感光材料のネガフィルム、ポジフィル
ムから、光学的情報を直接、読み取る場合も増えてい
る。このための耐摩耗性、耐傷性を向上させるために研
磨粒子の添加やエンボス加工、ラミネート化などの方法
があるが、いずれも光学的透明性を損ない、画像情報の
品質を劣化させてしまう。比較的、有力な手段は保護層
に研磨粒子を添加する方法であるが表面層の研磨粒子の
保持力が低く、繰返しの擦過により、粒子が脱落し、画
像部に傷をつけたり、現像過程で脱落したりして、いま
だ、滑り層と耐傷性のともに優れた保護層は得られてい
ない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、光学特性において卓越した透明磁性層を有する磁気
記録媒体を提供することにある。特に保護層として高強
度かつ安定な潤滑層を形成してなお光学特性の均一かつ
生産性の良好なる磁気記録媒体の製造方法を提供するこ
とにある。
【0019】第2の目的は、透明磁性層と潤滑層のバイ
ンダー組成を適切に選択することにより、耐摩耗性性、
耐ブロッキング性の優れた透明磁性層と潤滑層を有する
磁気記録媒体及びその製造方法を提供することにある。
【0020】第3の目的は、塗膜強度の良好かつ磁気ヘ
ッドのクリーニング力のある素材により、磁気信号の入
出力時の磁気ヘッドの汚れと出力低下が極めて少ない透
明磁性層を有する磁気記録媒体を提供することにある。
【0021】第4の目的は、耐水性に優れ、現像処理後
の汚れの少ない潤滑層を有しかつその現像後の磁気入出
力変動の少ないハロゲン化銀写真感光材料用の磁気記録
媒体を提供することにある。
【0022】第5の目的は透明磁性層の保護層として潤
滑層を非常に薄くすることにより、磁気入出力の安定化
された磁気記録媒体及びその製造方法を提供することに
ある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成により達成される。
【0024】1.非磁性支持体上の一方の側に透明磁性
層が形成され、該透明磁性層の上に潤滑層を形成し、該
潤滑層が球状樹脂粒子と潤滑剤を含有し、かつ該潤滑層
を形成する際に、潤滑剤の融点以下で塗布、乾燥するこ
とを特徴とする磁気記録媒体。
【0025】2.非磁性支持体上の一方の側に透明磁性
層が形成され、該透明磁性層の上に潤滑層を形成し、該
潤滑層が球状樹脂粒子と潤滑剤を含有し、かつ該潤滑層
を形成する際に、潤滑剤の融点以下で塗布、乾燥するこ
とを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
【0026】3.前記潤滑層がバインダーを含有し、該
バインダーが親水性バインダー及び疎水性バインダーで
あることを特徴とする前記1に記載の磁気記録媒体。
【0027】4.前記疎水性バインダーが放射線の照射
により架橋硬化するバインダーであることを特徴とする
前記1又は3に記載の磁気記録媒体。
【0028】5.前記潤滑層がバインダーを含有し、該
バインダーが親水性バインダー及び疎水性バインダーで
あることを特徴とする前記2に記載の磁気記録媒体の製
造方法。
【0029】6.前記疎水性バインダーが放射線の照射
により架橋硬化するバインダーであることを特徴とする
前記2又は5に記載の磁気記録媒体の製造方法。
【0030】7.前記潤滑層の乾燥膜厚が、15nm〜
800nmであることを特徴とする前記1、3又は4に
記載の磁気記録媒体。
【0031】8.前記透明磁性層中にポリイソシアネー
ト系の架橋剤が透明磁性層を構成する全バインダーに対
して、2重量%〜35重量%含有されており、かつ、前
記潤滑層が下記一般式(1)及び/又は、(2)で表さ
れる化合物を含有することを特徴とする前記1、3、4
又は7に記載の磁気記録媒体。
【0032】一般式(1)R112 一般式(2)R32YR4 ただし、一般式(1)において、R1、R2は脂肪族炭化
水素基であり、R1又はR2の少なくとも一方に少なくと
も1つの極性置換基を持つ。またR1、R2の合計の総炭
素数は25〜120である。また、X1は二価の連結基
である。また、一般式(2)において、R3は炭素数2
5〜70の脂肪族炭化水素基であり、X2は二価の連結
基である。また、Yは−(CH2CH2O)a−、(CH2
CH(OH)CH2O)b−又は−((CH2cCH
(R)CH2O)d−の各ユニットを少なくとも1つ含む
基であり、a、b、dは3〜40、cは1〜3、Rは水
素原子、ヒドロキシ基、炭素数8以下の炭化水素基を示
す。また、R4は水素原子又は炭素数8以下の炭化水素
基を示す。
【0033】9.前記非磁性支持体の塗布面に予め、バ
インダーと金属酸化物を含む層が形成されており、前記
透明磁性層が粒径0.1μm〜1μmのα−アルミナ粒
子を3mg/m2〜200mg/m2含有することを特徴
とする前記1、3、4、7又は8に記載の磁気記録媒
体。
【0034】10.前記非磁性支持体の塗布面に予め、
バインダーと金属酸化物を含む層が形成されており、前
記透明磁性層が粒径0.1μm〜1μmのα−アルミナ
粒子を3mg/m2〜200mg/m2含有することを特
徴とする前記2、5又は6に記載の磁気記録媒体の製造
方法。
【0035】11.前記球状樹脂粒子の粒径が0.2μ
m〜1.0μmであることを特徴とする前記1、3、
4、7、8又は9に記載の磁気記録媒体。
【0036】以下、本発明を詳細に説明する。
【0037】本発明は非磁性支持体の一方の側に透明磁
性層が形成され、該透明磁性層の上に潤滑層を形成し、
該潤滑層が球状樹脂粒子と潤滑剤を含有し、かつ該潤滑
層を形成する際に、潤滑剤の融点以下で塗布、乾燥する
ことを特徴とする磁気記録媒体及びその製造方法であ
る。
【0038】上記透明磁性層(以下、磁気記録層とも称
す)の“透明”とは、光学濃度が1.5以下であること
を言う。光学濃度の測定法はコニカ(株)社製サクラ濃
度計PDA−65を用い、ブルー光を透過するフィルタ
ーを介して436nmの波長の光を塗膜に垂直に入射さ
せ、該塗膜による光の吸収を算出する方法による光学濃
度が0.2以下が好ましく、特に好ましくは0.1以下
のことを言う。
【0039】本発明における単位面積当たりの磁化量と
は、磁気記録媒体1m2当たりの磁化の強さ、即ち、透
明磁性層1m2当たりの磁化の強さのことである。磁化
の強さは磁化とも呼ばれ詳細な説明及び計測法は、「磁
気工学の基礎I」(太田恵造著,共立全書)に記載され
ている。本発明においては、東英工業製試料振動型磁束
計(VSM−3)を用いて、一定体積の塗膜の塗布方向
に外部磁界1000エルステッド(Oe)で一度飽和さ
せた後、外部磁界を減少させて0にした時の磁束密度
(残留磁束密度)を計測して、これを磁気記録媒体1m
2当たりに含まれる透明磁性層の体積に換算して求める
方法によった。
【0040】透明磁性層の単位面積当たりの磁化量が3
×10-2emuより小さいと磁気記録の入出力に支障を
来す。
【0041】透明磁性層の厚みは0.5〜3.0μmが
好ましく、より好ましくは0.6〜2.5μm、更に好
ましくは0.6〜2.0μmである。
【0042】磁気記録層を形成する塗布液には、該記録
層に潤滑性の付与、帯電防止、接着防止、摩擦・磨粍耐
性向上等の機能を持たせるために、潤滑剤、帯電防止剤
等種々の添加剤を添加することができる。又、その他、
磁気記録層に柔軟性を与えるために可塑剤を、塗布液中
での磁性体の分散を助けるために分散剤を、磁気ヘッド
の目詰りを防止するために研磨剤を添加することができ
る。
【0043】本発明の製造方法は下層への溶剤浸透、膨
潤を抑え及び乾燥後の塗膜強度に優れるために、磁性粉
のみならず上記の各種添加剤をも併用して分散でき、感
光材料の構成層を減らすことも可能で、製造上有利であ
る。
【0044】磁気記録層を設けた後に、この層の上をカ
レンダリング処理して平滑性を向上させ、磁気出力のS
/N比を向上することも可能である。この場合、カレン
ダリング処理を施した後に、ハロゲン化銀感光性層を塗
布することが好ましい。
【0045】透明磁性層に用いられる強磁性微粉末とし
ては、強磁性酸化鉄微粉末、Coドープの強磁性酸化鉄
微粉末、強磁性二酸化クロム微粉末、強磁性金属粉末、
強磁性合金粉末、バリウムフェライト等が挙げられる。
【0046】強磁性粉末は公知の方法に従って製造する
ことができる。その形状としては、針状、米粒状、球
状、立方体状、板状等の何れでもよいが、針状、板状が
電磁変換特性上好ましい。結晶子サイズ、非表面積も特
に制限はないが、結晶子サイズで400Å以下が好まし
く、BET値で20m2/g以上が好ましく、30m2
g以上が特に好ましい。
【0047】強磁性粉末のpH、表面処理は特に制限な
く用いることができ、好ましいpHの範囲は5〜10で
ある。強磁性酸化鉄微粉末の場合、2価の鉄/3価の鉄
の比は特に制限されることなく用いることができる。こ
れらの磁気記録層については、特開昭47−32812
号、同53−109604号に記載されている。
【0048】磁性粉の好ましい使用量は、感光材料1m
2当たり4×10-4g以上が良い。これ未満であると磁
気記録の入出力に支障をきたす。又、上限は436nm
波長光の光学濃度が1.5以下であれば幾らでもよい
が、1m2当たり4g以下が好ましく、これを越える
と、感光材料として実用上の問題が発生する。
【0049】光学的に透明な磁気記録層を形成するに
は、バインダーは、磁性体粉末1重量部に対して1〜2
00重量部用いるのが好ましい。更に好ましくは、磁性
体粉末1重量部に対して2〜50重量部である。又、溶
剤は塗布が容易に行える量で用いられる。
【0050】支持体上に磁気記録層を設ける方法として
は、エクストルージョンコート、エアードクターコー
ト、ブレードコート、エアーナイフコート、スクイズコ
ート、含浸コート、リバースロールコート、トランスフ
ァーロールコート、グラビアコート、キスコート、キャ
ストコート、スプレイコート等が利用できる。多条のス
トライプ塗布を行うには、これら塗布ヘッドを多連にす
ればよく、ストライプ塗布の具体的方法としては、例え
ば特開昭48−25503号、同48−25504号、
同48−98803号、同50−138037号、同5
2−15533号、同51−3208号、同51−62
39号、同51−65606号、同51−140703
号、特公昭29−4221号、米国特許3,062,1
81号、同3,227,165号等の記載を参考にする
ことができる。
【0051】磁気記録層を支持体上に強固に接着させる
ために、支持体に下塗層を設けてもよく、又、支持体を
薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火炎処理、紫
外線処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ
処理、レーザー処理、濃酸処理、オゾン酸化処理等の表
面活性化処理をしてもよい。更に、これら表面活性化処
理をした後に下塗層を設けてもよい。下塗層は水系ラテ
ックス系のものが好ましい。
【0052】磁気記録層・保護層・下引層に用いるバイ
ンダーとしては、熱可塑性樹脂、放射線硬化性樹脂、熱
硬化性樹脂、その他の反応型樹脂があり、有機溶媒や水
に溶解又は分散したものを単独又は混合して使用するこ
とができる。
【0053】熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢
酸ビニル・ビニルアルコール共重合体、部分加水分解し
た塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共
重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、塩素化
ポリ塩化ビニル、エチレン・塩化ビニル共重合体、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体又は共重
合体、ニトロセルロース、セルロースジアセテート、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート樹脂等のセルロース誘導体、マレイン酸
及び/又はアクリル酸の共重合体、アクリル酸エステル
共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、塩素
化ポリエチレン、アクリロニトリル・塩素化ポリエチレ
ン・スチレン共重合体、メチルメタクリレート・ブタジ
エン・スチレン共重合体、アクリル樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステ
ルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、
ポリカーボネートポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アミノ樹脂、
スチレン・ブタジエン樹脂、ブタジエン・アクリロニト
リル樹脂等のゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、弗素系樹
脂等を挙げることができる。特にセルロース誘導体、中
でもセルロースジアセテートが好ましい。
【0054】上記熱可塑性樹脂は、Tgが通常−40〜
180℃、好ましくは−30〜150℃であり、重量平
均分子量は5,000〜300,000であるものが好
ましく、更に好ましくは重量平均分子量が10,000
〜200,000のものである。
【0055】本発明における透明磁性層は、Tgが50
℃以上のものと、30℃以下のものを併用するのが好ま
しい。Tgについては、新実験化学講座19(高分子化
学II),丸善に詳しく記載されている。
【0056】これらは水系エマルジョン又は水系コロイ
ド溶液として使用することもできる。これら合成樹脂系
エマルジョンの粒径は5nm〜2μmのものを使うこと
が出来る。
【0057】放射線硬化性樹脂とは、電子線、紫外線等
の放射線によって硬化させる樹脂であり、無水マレイン
酸型、ウレタンアクリル型、エーテルアクリル型、エポ
キシアクリル型のものが挙げられる。いずれも、不飽和
結合を光、放射線、電子線などにより重合、開環、架橋
させて高分子量化させるものである。
【0058】具体的には、ビニルエステル樹脂「リポキ
シ」シリーズ(昭和高分子(株))、セイカビームPH
C・MPLシリーズ、セイカビームDPシリーズ、セイ
カビームP−1000シリーズ、セイカビームW500
0シリーズ、セイカビームKシリーズ(以上、大日精化
工業(株))、コーエイハードAシリーズ、Cシリー
ズ、Mシリーズ、Tシリーズ、Dシリーズ、NSシリー
ズ、Fシリーズ、HSシリーズ、Jシリーズ(以上、広
栄化学工業(株))、紫外線硬化型ハードコート剤DH
シリーズ((株)大八化学工業所)、オーレクスシリー
ズ(中国塗料(株))などが挙げられる。
【0059】又、熱硬化性樹脂、その他の反応型樹脂と
しては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
系硬化型樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂、シリコン系
硬化型樹脂等が挙げられる。
【0060】上記列挙の結合剤は、その分子中に極性基
を有していてもよい。極性基としてはエポキシ基、−C
OOM、−OH、−NR2、−NR3X、−SO3M、−
OSO3M、−PO32、−OPO3M(Mは各々、水素
原子、アルカリ金属又はアンモニウムを、Xはアミン塩
を形成する酸を、Rは各々、水素原子、アルキル基を表
す)等が挙げられる。
【0061】上記のバインダーはエポキシ系、アジリジ
ン系、イソシアネート系の公知の架橋剤、或いは放射線
硬化型の樹脂モノマーを併用して硬化処理することがで
きる。イソシアネート系架橋剤としてはイソシアネート
基を2個以上有するポリイソシアネート化合物で、たと
えば、トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン1,
5−ジイソシアネート、o−トルイジンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、などのイソシアネー
ト類、及び、これらのイソシアネート類とポリアルコー
ルとの反応生成物(例えば、トリレンジイソシアネート
3molとトリメチロールプロパン1molの反応生成
物)、及び、これらのイソシアネートの縮合により生成
したポリイソシアネートなどがあげられる。具体的に
は、コロネート3041、ミリオネート400(日本ポ
リウレタン)などがあげられる。
【0062】この他に本発明に使用できる親水性バイン
ダーとしては、例えばリサーチ・ディスクロージャ(R
DNo.17643,26頁、及び同No.1871
6,651頁に記載されている水溶性ポリマー、セルロ
ースエーテル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエステ
ルを挙げることができる。
【0063】水溶性ポリマーとしては、前述の他にゼラ
チン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸ナ
トリウム、澱粉、ポリビニールアルコール、アクリル酸
系共重合体、無水マレイン酸共重合体等が挙げられ、セ
ルロースエーテルとしては、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。
【0064】水溶性ポリマーを使用する場合は硬膜剤を
使用するのが好ましい。使用できる硬膜剤としては、ア
ルデヒド系化合物類、ケトン化合物類、反応性ハロゲン
を有する化合物類、反応性オレフィンを持つ化合物類、
N−メチロール化合物、イソシアナート類、アジリジン
化合物類、酸誘導体類、エポキシ化合物類、ムコハロ酸
類、クロム明礬、硫酸ジルコニウム、カルボキシル基活
性型硬膜剤等を挙げることができる。硬膜剤は、通常、
樹脂固形分に対して0.01〜60重量%用いられ、好
ましくは0.05〜50重量%である。
【0065】透明磁性層及び潤滑層に使用できる潤滑剤
としては、ポリシロキサン等のシリコンオイル、ポリエ
チレン、ポリテトラフルオロエチレン等のプラスチック
微粉末、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、パラフィン
ワックス、フルオロカーボン類が挙げられる。これら
は、単独又は混合して用いることができる。これらの添
加量は、乾燥塗膜100重量部に対し0.5〜20重量
部の範囲で用いることができる。水に溶けるか拡散させ
ることができるものが好ましい。
【0066】本発明に好ましく用いられる一般式
(1)、(2)で表される滑り剤化合物について説明す
る。一般式(1)において、R1、R2は、脂肪族炭化水
素基であり、R1又はR2の少なくとも一方に、少なくと
も1つ極性置換基を持つ。この化合物のR1、R2の合計
の総炭素数は25〜120である。
【0067】これは十分な滑り性を有するために総炭素
数25以上必要でありまた総炭素数が多くなると有機溶
剤への溶解性が悪くなり有機溶剤中での分散がしにくく
なるためである。総炭素数としてより好ましくは30〜
100であり、更に好ましくは40〜80である。ま
た、R1、R2それぞれは、十分な耐傷性、及び種々の使
用条件での滑り性の悪化を抑えるため、それぞれ炭素数
10〜70の脂肪族炭素化水素基である事が好ましい。
炭素数が10未満の場合は、耐傷性が悪化し、種々の使
用条件で滑り剤の転写により滑り性の悪化が起こる。ま
た、炭素数70越える、片末端官能基化された脂肪族化
合物は、一般に知られていない。この脂肪族炭化水素基
は、直鎖構造でも良いし、不飽和結合を含んでいても良
いし、一部置換基を持っていても良いし、分岐構造を持
っていても良い。このうち、耐傷性の観点で特に好まし
いのは直鎖構造である。R1、R2の炭素数として、更に
好ましいのは、15〜50である。X1は二価の連結基
である一般式(2)において、R3は、炭素数25〜7
0の脂肪族炭化水素基である。この炭化水素基は不飽和
結合或いは分岐構造を含んでいてもよく、各種置換基で
置換されていても良い。滑り性や磁気入出力特性に特に
好ましいのは直鎖脂肪族炭化水素基である。炭素数が2
5未満であると現像処理後の滑り性が劣化する。炭素数
が70を越えると、素材の合成や精製が困難で、工業的
に入手しにくい。X2は二価の連結基であり、X1と同様
の基である。また、Yは−(CH2CH2O)a−、(C
2CH(OH)CH2O)b−又は−((CH2cCH
(R)CH2O)d−の各ユニットを少なくとも1つ含む
基であり、a、b、dは3〜40、cは1〜3、Rは水
素原子、ヒドロキシ基、炭素数8以下の炭化水素基(例
えばメチル基)を示す。また、R4は水素原子又は炭素
数8以下の炭化水素基を示す。一般式(1)と(2)の
使用割合は1:9〜9:1であり、好ましくは8:2〜
3:7である。
【0068】また、一般式(1)、(2)において、R
1、R2の少なくとも一方に、又は、R3、R4、Rの少な
くとも一方に、極性の置換基を持つ化合物である。極性
基は化合物の疎水性を低減し現像処理時の処理液の付着
ムラを防止する事が可能でありまた有機溶剤中への分散
安定性も良化させることが可能である。ここで言う極性
置換基とは、水素結合をしうる基、もしくはイオン性解
離基の事を示す。極性置換基としては、−OH、−CO
OH、−COOM、−NH3、−NR4 +-、−CONH
2が好ましい。ここで、Mはアルカリ金属原子、アルカ
リ土類金属原子、4級アンモニウム塩等のカチオン、R
は水素原子又は炭素数8以下の炭化水素基、A-はハロ
ゲン原子等のアニオンである。また、これらの基のうち
−OHは特に好ましい。この極性の置換基は、1分子中
にいくつあっても良い。本発明の一般式(1)、(2)
表される滑り剤の使用量は特に限定されないが、その含
有量は十分な滑り、耐傷性を発現するためには0.00
1〜0.1g/m2が好ましく、より好ましくは0.0
05〜0.05g/m2である。以下に具体例を挙げる
がこれに限定されない。
【0069】 (1−1)HOCO(CH210COOC2143 (1−2)C1735COOCH2CH(OH)C1225 (1−3)C919C(OH)(C919)CH2COO
2551 (1−4)C613CH(OH)(CH210COOC40
81 (1−5)C1429CH(NH2)COO(CH2)nC
H(CH3)(CH2)m−CH(n+m=15) (1−6)CH3(CH22CH(COONa)(C
26COOC4081 (1−7)HOCH2(CH26CH(OH)CH(O
H)(CH24COO−C50101 (1−8)C1735COO(CH216OH (1−9)CH3(CH22CH(OH)(CH26
ONHC2143 (1−10)C2755COOCH2CH(OH)CH2
H (1−11)HOCO(CH25COOC4081 (1−12)CH3(CH215CH(SO3Na)CO
OCH2CH(C1327)−C1021 (2−1)n−C3061O(CH2CH2O)10H (2−2)n−C4081O(CH2CH2O)15H (2−3)n−C50101O(CH2CH2O)16H (2−4)n−C50101O(CH2CH2O)30H (2−5)n−C4081O(CH2CH2O)10H (2−6)n−C50101O(CH2CH2O)16H (2−7)n−C50101O−(CH(CH3)CH
2O)3(CH2CH2O)16H (2−8)n−C50101O−(CH2CH(OH)CH
2O)3(CH(CH3)CH2O)3(CH2CH2O)15
H (2−9)n−C4081OCOCH2CH2COO(CH
2CH2O)16H (2−10)n−C50101OCOCH=CHCOO
(CH2CH2O)16H (2−11)n−C50101OCOCH2CH2COO
(CH2CH(OH)CH2O)3(CH2CH2O)15H 前述の滑り剤は、これを適当な水又は有機溶剤に溶解、
又は分散した塗布液を、支持体、又はバック面にその他
の層を付与した支持体上又は、乳剤塗布時に塗布し、乾
燥することにより形成できる。有機溶剤中に溶解する場
合一般式(1)で示される化合物が非常に疎水的なため
極性の低い炭化水素系有機溶剤にしか溶けないものが多
く、製造工程中での溶剤取り扱いが難しくなってしまう
ため水又は一般の有機溶剤中に分散する事が好ましいが
平均分散粒子サイズが大きいと塗布した後の面状が悪化
するため平均分散粒子サイズは0.1μm以下である事
が好ましい。滑り剤を分散する方法としては、一般的に
知られている乳化、分散法を利用する事が出来る。具体
的には、有機溶剤に溶解しておいて水中で乳化する方
法、滑り剤を高温で溶融して水中で乳化する方法、ボー
ルミル、サンドグラインダーによる固体分散法等であ
る。このような乳化分散法については、刈米、小石、日
高編集、「乳化・分散技術応用ハンドブック」(サイエ
ンスフォーラム版)等の成書に記載されている。
【0070】有機溶剤中に分散する方法としては、一般
的に知られている方法を用いる事ができる。好ましい方
法としては、具体的には、滑り剤を有機溶剤中で、ボー
ルミル、サンドグラインダー等により、固体分散する方
法、滑り剤を有機溶剤中で加温溶解しておき、攪拌しな
がら冷却析出させて分散する方法、また、滑り剤を有機
溶剤中で加温溶解しておき、これを、常温又は冷却した
有機溶剤中に添加して冷却析出させて分散する方法、ま
た、相互に相溶しない有機溶剤同志により乳化する方法
等である。このうち好ましい方法は滑り剤を有機溶剤中
で加温溶解しておき、これを、常温又は冷却した有機溶
剤中に添加して冷却析出させて分散する方法と滑り剤を
有機溶剤中で、ボールミル、サンドグラインダー等によ
り、固体分散する方法である。
【0071】この分散に用いられる有機溶剤としては分
散性が悪化しなければ特に制限はない。冷却析出させる
方法において滑り剤溶解液を添加する冷却媒としては、
極性の高い溶剤が好ましい。特に好ましい方法は滑り剤
を60℃〜150℃に加熱溶解し冷却媒として滑り剤の
常温での溶解度が1%以下の溶媒中に分散する方法であ
る。滑り剤の常温での溶解度が1%以下の溶媒の中でも
特にケトン類、アルコール類が分散性が良く好ましい。
また、この分散で用いられる分散機としては、通常の攪
拌機が使用できるが、特に好ましいのは、超音波分散
機、ホモジナイザーである。
【0072】塗布に使用される希釈溶剤としては、滑り
剤の分散安定性、又は溶解性を悪化させないものであれ
ば良く例えば、水、各種界面活性剤を含有した水、アル
コール類(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノールなど)、ケトン類(アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノンなど)、エステル類(酢
酸、蟻酸、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸などのメチ
ル、エチル、プロピル、ブチルエステルなど)、炭化水
素系(ヘキサン、シクロヘキサンなど)ハロゲン化炭化
水素系(メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭
素など)、芳香族炭化水素系(ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ベンジルアルコール、安息香酸、アニソールな
ど)、アミド系(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、n−メチルピロリドンなど)、エーテル系
(ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラハイドロフラ
ンなど)、プロピレングリコールモノメチルエーテルな
どのエーテルアルコール類、グリセリン、ジエチレング
リコール、ジメチルスルホキシド等がある。この中でも
取り扱い上水、各種界面活性剤を含有した水、アルコー
ル類、ケトン類、エステル類が好ましい。
【0073】また、塗布された一般式(1)、(2)で
示される化合物を均一に表面に存在させるための塗布後
の乾燥ゾーン又は熱処理ゾーン又は両ゾーンとも実質的
な温度を該一般式(1)、(2)で示される化合物の融
点以上とする事が必要である。融点以上の熱処理により
塗布された一般式(1)、(2)の化合物がフィルム上
で溶解し均一に塗れ広がり易くなりまた熱処理ゾーンの
ローラーと塗布面がタッチしたときに該化合物が押し広
がるためフィルム表面に均一に存在するようになる。乾
燥、熱処理温度は該化合物の融点以上であれば良いが高
すぎるとフィルム自体の変形等がおこり易くなるため、
フィルム種類にもよるがその上限は200℃が好まし
い。後述するガラス転移温度以下で熱処理したポリエチ
レンナフタレートを50重量%以上含む支持体を用いた
場合は支持体の巻き癖改良特性を悪化させないために一
般式(1)、(2)の化合物を塗布した後の乾燥、熱処
理温度は一般式(1)、(2)の化合物の融点以下かつ
該熱処理した支持体のガラス転移温度以下で行うことが
好ましい。
【0074】透明磁性層に使用できる研磨剤としては、
モース硬度が通常5以上、好ましくは6以上の非磁性無
機粉末が挙げられ、具体的には、酸化物アルミニウム
(α−アルミナ、γ−アルミナ、コランダム等)、酸化
クロム(Cr23)、酸化鉄(α−Fe23)、二酸化
珪素、二酸化チタン等の酸化物、炭化珪素、炭化チタン
等の炭化物、ダイアモンド等の微粉末を挙げることがで
きる。これらの平均粒径は0.01〜2.0μmが好ま
しく、バインダー100重量部に対して0.5〜300
重量部の範囲で添加して、磁気記録媒体の単位面積あた
りの付量を3mg/m2〜200mg/m2の範囲で使用
することが好ましい。
【0075】上記研磨剤の中で、本発明においてはα−
アルミナが好ましい。
【0076】透明磁性層に含有される帯電防止剤として
は金属酸化物の微粒子が好ましい。具体例としてはNb
25+xのような酸素過剰な酸化物、RhO2−x,Ir
23-x等の酸素欠損酸化物、或いはNi(OH)xの
ような不定比水素化物、HfO2,ThO2,ZrO2
CeO2,ZnO,TiO2,SnO2,Al23,In2
3,SiO2,MgO,BaO,MoO2,V25等、
或いはこれらの複合酸化物が好ましく、特にZnO,T
iO2及びSnO2が好ましい。異種原子を含む例として
は、例えばZnOに対してAl,In等の添加、TiO
2に対してはNb,Ta等の添加、又、SnO2に対して
はSb,Nb,ハロゲン元素等の添加が効果的である。
これら異種原子の添加量は0.01〜25mol%の範
囲が好ましいが、0.1〜15mol%の範囲が特に好
ましい。
【0077】又、これらの導電性を有する金属酸化物粉
体の体積抵抗率は107Ωcm、特に105Ωcm以下で
あることが好ましい。又、前記金属酸化物の微粒子が水
溶液中に混合されたゾルを用いてもよい。
【0078】この他に、カーボンブラック、カーボンブ
ラックグラフトポリマー等の導電性微粉末、アルキレン
オキサイド系、グリセリン系及びグリシドール系等のノ
ニオン系界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級ア
ンモニウム塩類、ピリジンその他の複素環化合物の塩
類、ホスホニウム又はスルホニウム類等のカチオン系界
面活性剤;カルボキシル基、燐酸基、硫酸エステル基、
燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン系界面活性
剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコー
ルの硫酸又は燐酸エステル類等の両性界面活性剤等を挙
げることができる。
【0079】本発明のバインダー系はこれらの帯電防止
剤の分散性にも優れるので、透明磁性層に良好な導電性
を付与することができる。尚、界面活性剤は、ポリマー
の置換基として含まれていてもよい。
【0080】本発明の潤滑層とは透明磁性層の上にあっ
て球状樹脂粒子と潤滑剤を含有し、該潤滑層を形成する
際に、潤滑剤の融点以下で、形成したもののことであ
る。
【0081】本発明の潤滑層にはバインダーを含有する
ことが好ましい。使用できるバインダーは前述の熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化樹脂、など幅広く用
いることができるが、好ましくは疎水性の樹脂と親水性
の樹脂を併用することが望ましく、これにより、現像後
の汚れの付着性や潤滑剤の分散性、球状樹脂粒子の塗膜
への保持力を改善することができる。
【0082】疎水性の樹脂として好ましいのは放射線硬
化型、光(紫外光など)・電子線硬化型の樹脂である。
すなわち、透明磁性層形成後に、潤滑層を形成する際
に、これらの樹脂であれば、バインダーを溶解して、塗
布に適する粘度に収めるための溶剤を、極力減らすこと
ができ、磁性層の光学的透明性や耐傷性を良好に維持で
きる。親水性樹脂の例としては前述のセルロースエーテ
ル、水溶性ポリエステルなどがある。
【0083】潤滑層の塗布膜厚は乾燥後で、15nm〜
800nmが好ましく、薄すぎると、潤滑機能が不充分
であり、また、現像後の汚れの付着を防止できない。ま
た厚すぎると磁気ヘッドと磁気記録層の距離が離れて、
磁気入出力が不充分となり、また、塗布時の下層にあた
る透明磁性層の濁りや膜強度の劣化をまねく。
【0084】本発明の潤滑層が含有する球状樹脂粒子と
は、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
などのケトン類、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコールなどのアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香
族の各溶媒に不溶の樹脂からなり、粒径が0.2μm〜
1.5μmの粒子のことであることが好ましく、より好
ましい粒径は0.2μm〜1.0μmである。
【0085】0.2μm未満ではバインダーと混合して
塗膜を形成したときに粒子としての機能が見られず、ま
た、溶剤不溶の粒子を得にくい。粒径が1.0μmを越
えると、保護層を薄くした場合に、保護層から脱落しや
すく、不適である。
【0086】添加量は0.5mg/m2〜50mg/m2
が好ましい。
【0087】上記球状樹脂粒子としては、架橋ポリメチ
ルメタクリレート、スチレン・ジビニルベンゼン共重合
体、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、高分子量ポリエチレン、トリアセチルセルロー
ス、架橋ジアセチルセルロース、或いはこれらの混合物
で、溶剤に不要なものならば、広範に使用可能である。
粒子の形状は塗料調製時には不定形であっても、塗膜形
成後に球形であればよい。従って、樹脂を粉砕して望ま
しい粒径を得た後の不定形の樹脂粒子であっても、その
後の処理によって塗膜中で球形となるものは、使用する
ことができる。
【0088】これらの中で、好ましいのは、架橋ポリメ
チルメタクリレートで、MX100が挙げられる。
【0089】本発明において、潤滑層を形成する際に潤
滑剤の融点以下で塗布、乾燥を行うとは以下のことであ
る。即ち、潤滑層に常温で固体の潤滑剤が含有されてい
て、この潤滑剤が融点をもつこと、塗布後の潤滑層を乾
燥させる場合に塗布面が融点を越えないことである。
【0090】実際には乾燥直後は溶剤の蒸発潜熱のため
に、塗布面に吹き付ける乾燥風が、潤滑剤の融点を越え
ていても、潤滑層の温度は潤滑剤の融点以下である。本
発明では、塗布・乾燥工程の最初から最後までを潤滑層
の塗布膜を潤滑剤の融点以下で処理する。
【0091】本発明の磁気記録媒体の製造方法におけ
る、分散、混練、塗布の際に使用する溶媒としては、任
意の比率でアセトン、メチルエチルケトン、メチル−i
−ブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、テト
ラヒドロフラン等のケトン系;メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、i−ブチルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、メチルシクロヘキサノー
ル等のアルコール系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸−i−ブチル、酢酸−i−プロピル、乳酸エ
チル、酢酸グリコール、モノエチルエーテル等のエステ
ル系;エーテル、グリコールジメチルエーテル、グリコ
ールモノエチルエーテル、ジオキサンなどのグリコール
エーテル系;ベンゼン、トルエン、キシレン、クレゾー
ル、クロルベンゼン、スチレンなどのタール系(芳香族
炭化水素);メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリ
ン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素;N,N−ジ
メチルホルムアルデヒド、ヘキサン、水などが使用でき
る。
【0092】本発明において、支持体としては各種のも
のが使用できる。具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等
のポリエステルフィルム、セルローストリアセテート
(TAC)フィルム、セルロースジアセテート(DA
C)フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリオレフィンフィルム等を挙げることが
できる。
【0093】ポリエステル支持体としては特に限定され
ないが、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸とエチレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール等のアルキレングリコール類との縮合ポリマ
ー、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ジナフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等、或いはこれらの
共重合体が挙げられる。特に、現像処理後の巻癖回復性
の点で特開平1−244446号、同1−291248
号、同1−298350号、同2−89045号、同2
−93641号、同2−181749号、同2−214
852号及び特開平2−291135号等に示されるよ
うな、含水率の高いポリエステルを用いることが好まし
い。これらのポリエステルは、極性基、その他の置換基
を有していてもよい。
【0094】本発明の非磁性支持体としてはPET又は
PENが好ましい。これらポリエステルは、フィルム支
持体の機械的強度、寸法安定性などを満足させるために
面積比で4〜16倍の範囲で延伸を行うことが好まし
い。
【0095】支持体には、マット剤、帯電防止剤、滑
剤、界面活性剤、安定剤、分散剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、導電性物質、粘着性付与剤、軟化剤、流動性付与
剤、増粘剤、酸化防止剤等を添加することができる。
【0096】支持体は、最小濃度部の色味のニュートラ
ル化、写真乳剤層を塗設したフィルムに光がエッジから
入射した時に起こるライトパイピング現象(縁カブリ)
の防止、ハレーション防止等の目的で染料を含有させる
ことができる。
【0097】この染料の種類は特に限定されないが、支
持体としてポリエステルフィルムを用いる場合、製膜工
程上、耐熱性に優れたものが好ましく、例えばアンスラ
キノン系化学染料等が挙げられる。又、色調としては、
ライトパイピング防止を目的とする場合、一般の感光材
料に見られるようにグレー染色が好ましい。染料は1種
類又は2種類以上の染料を混合して用いてもよい。市販
品として、三菱化成社製:Diaresin、Baye
r社製:MACROLEX等の染料を、単独又は適宜混
合して用いることで目標を達成することが可能である。
【0098】本発明の磁気記録層を有する感光材料は、
黒白用感光材料、カラーネガ用感光材料、カラーペーパ
ー用感光材料、カラーリバーサル用感光材料、映画用感
光材料、X線用感光材料、印刷用感光材料、マイクロ写
真用感光材料等、何れの感光材料であってもよい。
【0099】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるも
のではない。
【0100】実施例1 (下引処理ベースの作製)ポリエチレン−2,6−ナフ
タレートベース(厚さ85μm)の両面に20W/m2
・minのコロナ放電処理を施し、片面に下記組成の下
引層塗布液U−1、U−2を調製し、ベース側より順次
0.8μm、0.1μmの乾燥膜厚となるように塗布
し、他方の面に下記組成の下引層塗布液U−3、S−1
を調製し、ベース側より順次0.1μm、0.2μmの
乾燥膜厚となるように塗布して帯電防止機能を持つ下引
層形成済み支持体を作製した。尚、以下の実施例におい
て、特に断りない限り、各素材の「部」は「重量部」を
示す。
【0101】 下引層塗布液(U−1) ブチルアクリレート/t−ブチルアクリレート/スチレン/ 2−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体ラテックス液 (重量構成比=30:20:25:25,固形分30%) 270部 界面活性剤(A−1) 0.5部 硬膜剤(H−1) 1部 純水 730部 下引層塗布液(U−2) スチレン/マレイン酸共重合体ラテックス液(固形分5%) 100部 界面活性剤(A−1) 0.5部 硬膜剤(H−2) 0.1部 マット剤(平均粒径3μmのシリカ粒子) 0.5部 純水 900部 下引層塗布液(U−3) ブチルアクリレート/t−ブチルアクリレート/スチレン/ 2−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体ラテックス液 (重量構成比,固形分共U−1と同じ) 270部 界面活性剤(A−1) 0.5部 硬膜剤(H−1) 1部 純水 730部 下引層塗布液(S−1) 酸化錫微粉末(平均粒径0.1μm)(石原産業(株)製:SN100P) 60部 スルホ基含有ポリエステルラテックス(固形分30%) 120部 ヒドロキシル基含有アクリル酸エステルラテックス(固形分30%) 12部 界面活性剤(A−1) 1部 純水 1200部 使用した化合物の構造を下記に示す。
【0102】
【化1】
【0103】(磁気記録層と潤滑層の塗設)前記下引処
理ベースの下引層S−1(導電層に当たる)が塗布され
た面に、下記組成と手順で磁性層塗布液(M−1)と潤
滑層塗布液(W−1)を調製し、塗膜が未乾燥のうちに
配向磁場中で塗布方向へ配向させ磁気記録の高出力化を
はかった。引き続き、W−1を常温下の雰囲気で塗布
し、塗布後の原反を乾燥ゾーンへ導入して、カルナバワ
ックスの融点以下である75℃を上限として、制御した
乾燥風と搬送ロールを通過させて充分乾燥させた。
【0104】引続き、乾燥ゾーンで完全に乾燥させ、冷
却してから、巻取った。塗布後の元巻を50℃のオーブ
ンに3日間放置して、架橋剤の反応を十分におこなって
磁気記録媒体とした。
【0105】〈磁性層塗布液(M−1)〉下記組成P−
1を攪拌混合したのち、サンドミルで分散する。
【0106】 〈P−1〉 コバルト含有γ−酸化鉄(平均長軸長0.12μm,短軸長0.015μm, Fe2+/Fe3+=0.2,比表面積40m2/g,Hc=750 Oe) 7部 α−アルミナ(平均粒径0.3μm) 2部 ポリウレタン(分子量4万,1分子中スルホン酸基1.5個含有) 1部 メチルエチルケトン 10部 シクロヘキサノン 4部 上記P−1を下記の希釈用樹脂溶液LD−1で希釈し攪
拌・混合する。
【0107】 〈LD−1〉 セルロースジアセテート 136部 シクロヘキサノン 900部 アセトン 900部 この塗布液をサンドミルで更に分散した後、コロネート
L(固形分50%)を30部添加して攪拌後、フィルタ
ーで濾過して磁性層塗布液M−1とした。
【0108】 〈潤滑層塗布液(W−1)〉 ジアセチルセルロース 50部 ヒドロキシプロピルセルロース 30部 カルナバワックス 80部 架橋ポリメチルメタクリレート粒子(粒径1.0μm) 2部 シクロヘキサノン 400部 イソプロピルアルコール 400部 上記を撹拌、混合後、サンドミルで分散して原液1と
し、これをシクロヘキサノン/エタノールの重量比1/
1の溶媒で、塗布液の固形分の付量が表1,2の値にな
るように適宜稀釈し、濾過後、ワックス液W−1として
用いた。
【0109】(磁気記録媒体の評価)このようにして得
られた試料1について塗布性と失透度、支持体との接着
性を評価した。また、磁気入出力と変動を計測し、塗布
の均一性と磁性体の凝集状態を評価した。
【0110】《塗布性》潤滑層塗布直後のベースが乾燥
ゾーンに入る前の状態を目視で観察し、以下のように分
類した。
【0111】 ○:良好な塗布状態 △:上下層のまだらムラ、スジムラなどの塗布故障が発
生して塗布可能範囲が極めてせまいもの ×:実用不可能のレベル。
【0112】《乾燥性》オーブンから取り出したサンプ
ルを観察して塗布面の表面を目視でチェックして均一
性、濁りの変動を以下のように分類した。
【0113】 ○:透明性が良好で、見た目に均一塗布状態 △:均一だが、光にかざして全面にうすく白い粉を吹い
たように見える状態 ×:白く曇った部分と透明な部分がまだらに見えて、実
用上問題となる。
【0114】《濁度(ヘーズ値)》三菱化成工業社製の
濁度計SEP−PT−501D型を用いて測定した。
【0115】《接着性》試料にセロハンテープを一定面
積、貼付け、ゴムローラーで一定荷重を掛けた後、剥が
して裏面(磁気記録層)の剥離面積を調べた。最初にテ
ープを貼った部分に対する面積比で算出した。
【0116】全く剥がれないものを0%、磁気記録層が
セロハンテープ側にすべて転写したものを100%とし
た。
【0117】(感光材料の作製)試料1の磁気記録層を
有する面と逆の面、即ち、前記下引層U−2の上に25
W/m2・minのコロナ放電を施した後、特開平8−
334858号記載の実施例1の試料101相当の乳剤
層構成より成る多層カラー感光材料を作製した。
【0118】該試料の乳剤層において、銀塗布量は6.
25mg/m2、乾燥膜厚は18μmであった。
【0119】〈現像処理〉作製した感光材料を、以下に
示す処理工程に従って現像処理した。
【0120】 処理工程 処理時間 カラー現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 2分10秒 定 着 4分20秒 水 洗 3分15秒 安 定 1分05秒 各工程に用いた処理液組成は下記の通りであった。
【0121】 カラー現像液 ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸カリウム 30.0g 臭化カリウム 1.4g 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル)アミノ−2 −メチルアニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて1リットルとし、pH10.0に調整する。
【0122】 漂白液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 硝酸アンモニウム 10.0g 水を加えて1リットルとし、pH6.0に調整する。
【0123】 定着液 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム(70%) 175.0g 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて1リットルとし、pH6.6に調整する。
【0124】 安定液 ホルマリン(40%) 2.0mg ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル(平均重合度10) 0.3g 水を加えて1リットルとした。
【0125】比較例1 実施例1において潤滑層の塗設の際の乾燥温度95℃に
上げて乾燥ゾーンとこの中に設置された金属搬送ロール
に接触させて搬送した他はまったく同じように試料2を
作製し、磁気記録媒体とハロゲン化銀写真感光材料の評
価をおこなった。
【0126】比較例2 実施例1において潤滑層塗布液(W−1)の架橋ポリメ
チルメタクリレート粒子2部を添加しない他はまったく
同じように試料3を作製し、磁気記録媒体とハロゲン化
銀写真感光材料の評価をおこなった。
【0127】比較例3 実施例1において潤滑層塗布液(W−1)のカルナバワ
ックス80部を添加しない他はまったく同じように試料
4を作製し、磁気記録媒体とハロゲン化銀写真感光材料
の評価をおこなった。
【0128】実施例2 実施例1において潤滑層塗布液(W−1)のヒドロキシ
プロピルセルロース30部を添加しない他はまったく同
じように試料5を作製し、磁気記録媒体とハロゲン化銀
写真感光材料の評価をおこなった。
【0129】実施例3 実施例1の潤滑層塗布液を下記W−2とし、磁性層塗布
液はM−1を用いて、塗布サンプルを作製した。磁性層
塗布液M−1の塗布・乾燥までは実施例1と同様とし、
W−2を常温下の雰囲気で塗布し、塗布後の原反を乾燥
ゾーンに導入してカルナバワックスの融点以下である6
5℃を上限として乾燥させた後、高圧水銀灯80W/c
m、10灯の照射下を連続的に通過させて、潤滑層の架
橋をはかった。
【0130】 〈潤滑層塗布液(W−2)〉 多官能ポリウレタンアクリル樹脂(DH500) 50部 ヒドロキシプロピルセルロース 30部 カルナバワックス 80部 メラミン・ホルムアルデヒド架橋樹脂粒子(粒径0.6μm) 2部 シクロヘキサノン 400部 イソプロピルアルコール 400部 上記を撹拌、混合後、サンドミルで分散して原液2と
し、これをシクロヘキサノン/エタノールの重量比1/
1の溶媒で、塗布液の固形分の付量が表1,2の値にな
るように適宜稀釈し、濾過後、ワックス液W−2として
用いた。
【0131】このようにして得られた試料6を試料1と
同様に評価した。
【0132】比較例4 実施例3のW−2の組成をメラミン・ホルムアルデヒド
樹脂2部を除き、カルナバワックスを別のワックス組成
(化合物Aと化合物Bの3:1混合物)80部に変更し
たほかは実施例3とまったく同様にして試料7を作製
し、磁気記録媒体及び写真感光材料として評価した。
【0133】実施例4 実施例3のW−2の組成をメラミン・ホルムアルデヒド
樹脂2部を架橋ポリメチルメタクリレート(粒径1.0
μm)2部に置き換え、W−2の乾燥ゾーンの温度を1
00℃に上げた他は実施例3とまったく同様にして試料
8を作製し、磁気記録媒体及び写真感光材料として評価
した。
【0134】実施例5 実施例3において磁性層塗布液M−1の調製の際にP−
1組成からアルミナを除いたP−2を用い、潤滑層塗布
液を下記W−3とした他は、実施例3とまったく同様に
して試料9を作製し、磁気記録媒体及び写真感光材料と
して評価した。
【0135】 〈潤滑層塗布液(W−3)〉 多官能ビニルエステル樹脂(SP9000) 50部 ヒドロキシプロピルセルロース 30部 化合物A C613CH(OH)(CH210COOC4081 60部 化合物B n−C3061O(CH2CH2O)10H 20部 架橋ポリメチルメタクリレート粒子(粒径1.0μm) 2部 シクロヘキサノン 400部 イソプロピルアルコール 400部 上記を撹拌、混合後、サンドミルで分散して原液3と
し、これをシクロヘキサノン/エタノールの重量比1/
1の溶媒で、塗布液の固形分の付量が表1,2の値にな
るように適宜稀釈し、濾過後、ワックス液W−3として
用いた。
【0136】実施例6 実施例3においてS−1を塗布せずにM−1を直接、U
−3上に塗布し、W−2をW−3に置き換えた他は、実
施例3とまったく同様にして試料10を作製し、磁気記
録媒体及び写真感光材料として評価した。
【0137】実施例7〜10 実施例3において、W−2をW−4に置き換えて、潤滑
層の固形分の付量が表1,2の値になるように塗布条件
を調整した他は、実施例3とまったく同様にして試料1
0〜14を作製し、磁気記録媒体及び写真感光材料とし
て評価した。
【0138】 〈潤滑層塗布液(W−4)〉 多官能ビニルエステル樹脂(SP9000) 50部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 30部 化合物AC613CH(OH)(CH210COOC4081(mp95℃) 60部 化合物BC3061O(CH2CH2O)10H(mp94℃) 20部 架橋ポリメチルメタクリレート粒子(粒径1.0μm) 2部 シクロヘキサノン 400部 エチルアルコール 400部 上記を撹拌、混合後、サンドミルで分散して原液4と
し、これをシクロヘキサノン/エタノールの重量比1/
1の溶媒で、塗布液の固形分の付量が表1,2の値にな
るように適宜稀釈し、濾過後、ワックス液W−4として
用いた。
【0139】実施例11 実施例3において、W−2をW−5に置き換えて、M−
1にコロネートLを添加しなかった他は、実施例3とま
ったく同様にして試料15を作製し、磁気記録媒体及び
写真感光材料として評価した。
【0140】実施例12 実施例3において、W−2をW−5に置き換えた他は、
実施例3とまったく同様にして試料16を作製し、磁気
記録媒体及び写真感光材料として評価した。
【0141】 〈潤滑層塗布液(W−5)〉 多官能ビニルエステル樹脂(SP1507) 50部 ジアセチルセルロース 30部 化合物A 60部 化合物B 20部 架橋ポリメチルメタクリレート粒子(粒径1.0μm) 2部 シクロヘキサノン 400部 イソプロピルアルコール 400部 上記を撹拌、混合後、サンドミルで分散して原液5と
し、これをシクロヘキサノン/エタノールの重量比1/
1の溶媒で、塗布液の固形分の付量が表1,2の値にな
るように適宜稀釈し、濾過後、ワックス液W−5として
用いた。
【0142】実施例13 実施例1において潤滑層塗布液(W−1)の架橋ポリメ
チルメタクリレート粒子2部をγアルミナ粒子(0.0
2μm)2部に置き換えた他はまったく同じように試料
17を作製し、磁気記録媒体とハロゲン化銀写真感光材
料の評価をおこなった。
【0143】実施例14 実施例1において潤滑層塗布液(W−1)の架橋ポリメ
チルメタクリレート粒子2部を平均粒径2.0μmの架
橋ポリメチルメタクリレートに置き換えた他はまったく
同じように試料18を作製し、磁気記録媒体とハロゲン
化銀写真感光材料の評価をおこなった。
【0144】(感光材料の評価)上記のように作製した
感光材料の各試料について以下のように評価した。
【0145】《耐久性テスト》15cmの距離を水平に
往復走行する荷台の上に、試料の測定面を上にして固定
し、上方よりステンレス綱球(5mmφ)で150gの
荷重を掛けた。荷台を10cm/secの速度で摺動さ
せ、1000往復繰り返した。試験終了後の傷付きの程
度を以下に示すランクにより測定した。測定面は現像後
の乳剤層を有さない面であり、測定環境は常温(25℃
・55%RH)で行った。
【0146】 A・・・傷付きなし B・・・摺動跡はあるものの、磁気記録再生装置での出
力低下なし C・・・傷付きあり、磁気記録再生装置での出力が50
%低下 D・・・膜剥がれを生じる。
【0147】《耐水性試験》5cmの距離を水平に往復
走行する平板の上に、各試料の測定面を上にして固定
し、上方より水/エタノール=4/1を染み込ませたフ
ェルト(5mm角)を10gの荷重で押し当てた。試料
を載せた平板を10cm/secの速度で走行させ、3
0回の往復を繰り返した。耐溶剤性の程度を以下に示す
ランクで測定した。
【0148】 A・・・全く変化のないもの B・・・僅かに保護層の光沢が変化するもの C・・・磁気層まで削られて色調が周辺部に比べ変化す
るもの D・・・10回以上で磁気層が完全に溶出するもの。
【0149】《汚れ付着性試験》前記定着液と安定液と
をそれぞれ30倍に濃縮(水の稀釈量を1/30に減じ
る)した液を混合し、通常の現像処理をおこなった後の
サンプルを10分間、浸潤したのち、引上げ、23℃、
50%環境下に塗布面を垂直方向にして自然乾燥させ
た。
【0150】このサンプルの汚れを下記基準によって評
価した。
【0151】 ○・・・見た目に変化なく、写真用のフィルムとして使
用可能なもの △・・・周辺部に水垢状の汚れが見えるが、実用状許容
できるもの ×・・・付着固形分が固まりになって、明らかに透明性
が劣化するもの。
【0152】《ヘッド汚れ試験》全長20mの現像済み
長尺ネガフィルムの幅方向中央部の磁気層側を市販のオ
ーディオヘッドを押し当て、乳剤面側からヘッドのギャ
ップを押さえるように回転するゴムロールで支持して1
0cm/secで走行させた。この走行系をもちいて、
サンプルを2往復させたのち、ヘッドの汚れと出力の低
下をモニターした。
【0153】ヘッドの汚れを顕微鏡下で観察し、5段階
に評価した。
【0154】 5・・・最初の状態のままで、ヘッドギャップ、周辺部
が清浄である 4・・・ギャップは清浄だが、ゴムロールの当たりの弱
いヘッド端部が少し汚れている 3・・・ギャップはまだ見えるが、汚れ全体の30%の
面積をしめる 2・・・ギャップにかかる汚れが多く、出力が低下する 1・・・ヘッド全面が褐色に汚れ、出力信号が出ない。
【0155】出力の低下は最初の出力信号からの低下を
デシベルで表示した。数値が大きいほどヘッドが汚れや
すく、異物のヘッドへの付着が多いことを示す。
【0156】評価した結果をまとめて表1〜3に示す。
尚、本発明の感光材料は、写真的に透明で鮮鋭性、粒状
性共優れ、写真として全く問題のないことを確認した。
【0157】
【表1】
【0158】
【表2】
【0159】
【表3】
【0160】
【発明の効果】実施例にて実証した如く、本発明によれ
ば、光学的透明性が高く、塗布故障の発生しにくい、即
ち、生産性の良好で透明性の良好な磁気記録媒体を製造
できる。更に、本発明の磁気記録媒体を透明磁性層を有
するハロゲン化銀写真感光材料へも使用することができ
ることがわかった。これにより本発明の目的を達成され
た。
【0161】また、透明磁性層と潤滑のバインダーの適
切な選択により、耐摩耗性、接着の良好な透明磁性層と
潤滑層を有する写真感光材料用の磁気記録媒体が得られ
ることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/702 G11B 5/702 5/708 5/708

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上の一方の側に透明磁性層
    が形成され、該透明磁性層の上に潤滑層を形成し、該潤
    滑層が球状樹脂粒子と潤滑剤を含有し、かつ該潤滑層を
    形成する際に、潤滑剤の融点以下で塗布、乾燥すること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 非磁性支持体上の一方の側に透明磁性層
    が形成され、該透明磁性層の上に潤滑層を形成し、該潤
    滑層が球状樹脂粒子と潤滑剤を含有し、かつ該潤滑層を
    形成する際に、潤滑剤の融点以下で塗布、乾燥すること
    を特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記潤滑層がバインダーを含有し、該バ
    インダーが親水性バインダー及び疎水性バインダーであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記疎水性バインダーが放射線の照射に
    より架橋硬化するバインダーであることを特徴とする請
    求項1又は3に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記潤滑層がバインダーを含有し、該バ
    インダーが親水性バインダー及び疎水性バインダーであ
    ることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記疎水性バインダーが放射線の照射に
    より架橋硬化するバインダーであることを特徴とする請
    求項2又は5に記載の磁気記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記潤滑層の乾燥膜厚が、15nm〜8
    00nmであることを特徴とする請求項1、3又は4に
    記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記透明磁性層中にポリイソシアネート
    系の架橋剤が透明磁性層を構成する全バインダーに対し
    て、2重量%〜35重量%含有されており、かつ、前記
    潤滑層が下記一般式(1)及び/又は(2)で表される
    化合物を含有することを特徴とする請求項1、3、4又
    は7に記載の磁気記録媒体。 一般式(1)R11 一般式(2)R2YR4 ただし、一般式(1)において、R1、R2は脂肪族炭化
    水素基であり、R1又はR2の少なくとも一方に少なくと
    も1つの極性置換基を持つ。またR1、R2の合計の総炭
    素数は25〜120である。また、X1は二価の連結基
    である。また、一般式(2)において、R3は炭素数2
    5〜70の脂肪族炭化水素基であり、X2は二価の連結
    基である。また、Yは−(CH2CH2O)a−、(CH2
    CH(OH)CH2O)b−又は−((CH2cCH
    (R)CH2O)d−の各ユニットを少なくとも1つ含む
    基であり、a、b、dは3〜40、cは1〜3、Rは水
    素原子、ヒドロキシ基、炭素数8以下の炭化水素基を示
    す。また、R4は水素原子又は炭素数8以下の炭化水素
    基を示す。
  9. 【請求項9】 前記非磁性支持体の塗布面に予め、バイ
    ンダーと金属酸化物を含む層が形成されており、前記透
    明磁性層が粒径0.1μm〜1μmのα−アルミナ粒子
    を3mg/m2〜200mg/m2含有することを特徴と
    する請求項1、3、4、7又は8に記載の磁気記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 前記非磁性支持体の塗布面に予め、バ
    インダーと金属酸化物を含む層が形成されており、前記
    透明磁性層が粒径0.1μm〜1μmのα−アルミナ粒
    子を3mg/m2〜200mg/m2含有することを特徴
    とする請求項2、5又は6に記載の磁気記録媒体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記球状樹脂粒子の粒径が0.2μm
    〜1.0μmであることを特徴とする請求項1、3、
    4、7、8又は9に記載の磁気記録媒体。
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