JPH11258839A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH11258839A
JPH11258839A JP6139098A JP6139098A JPH11258839A JP H11258839 A JPH11258839 A JP H11258839A JP 6139098 A JP6139098 A JP 6139098A JP 6139098 A JP6139098 A JP 6139098A JP H11258839 A JPH11258839 A JP H11258839A
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JP
Japan
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compound
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group
charge
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JP6139098A
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English (en)
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Tomoko Taniguchi
智子 谷口
Michihiko Sato
道彦 佐藤
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度及び繰り返し安定性を有する電子写真感
光体を提供すること。 【解決手段】導電性支持体上に下記一般式IまたはIIで
示されるエナミン化合物を含み、かつ、ハイドロキノン
化合物、ヒンダードフェノール化合物、トコフェロール
化合物より選ばれる1種または2種以上の化合物を含む
感光層を有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (一般式I及びIIにおいて、R1及びR2はアルキル基、
置換基を有していても良いフェニル基を表し、Zは下記
一般式IIIまたはIVで示される基を表す。一般式IIIにお
いて、R3及びR4は水素原子、アルキル基、アラルキル
基、アリール基、または複素環基を示し、nは0または
1を示す。一般式IVにおいて、R5及びR6はアルキル
基、アラルキル基、アリール基、または複素環基を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定のエナミン化合
物を含み、かつ、ハイドロキノン化合物、ヒンダードフ
ェノール化合物、トコフェロール化合物より選ばれる化
合物を含有することを特徴とする電子写真感光体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の感光体には無機系
の光導電性物質、例えばセレン、硫化カドミウム、酸化
亜鉛、シリコン等が知られており、広く研究され、かつ
実用化されている。これらの無機物質は多くの長所を持
っているのと同時に、種々の欠点をも有している。例え
ばセレンには製造条件が難しく、熱や機械的衝撃で結晶
化しやすいという欠点があり、硫化カドミウムや酸化亜
鉛は耐湿性、耐久性に難がある。シリコンについては帯
電性の不足や製造上の困難さが指摘されている。更に、
セレンや硫化カドミウムには毒性の問題もある。
【0003】これに対し、有機系の光導電性物質は成膜
性がよく、可撓性も優れていて、軽量であり、透明性も
よく、適当な増感方法により広範囲の波長域に対する感
光体の設計が容易であるなどの利点を有していることか
ら、現在実用化がすすんでいる。
【0004】ところで、電子写真技術に於て使用される
感光体は、一般的に基本的な性質として次のような事が
要求される。即ち、(1) 暗所におけるコロナ放電に対し
て帯電性が高いこと、(2) 得られた帯電電荷の暗所での
漏洩(暗減衰)が少ないこと、(3) 光の照射によって帯
電電荷の散逸(光減衰)が速やかであること、(4) 光照
射後の残留電荷が少ないことなどである。
【0005】しかしながら、今日まで有機系光導電性物
質としてポリビニルカルバゾールを始めとする光導電性
ポリマーに関して多くの研究がなされてきたが、これら
は必ずしも皮膜性、可撓性、接着性が十分でなく、又上
述の感光体としての基本的な性質を十分に具備している
とはいい難い。
【0006】一方、有機系の低分子光導電性化合物につ
いては、感光体形成に用いる結着剤などを選択すること
により、皮膜性や接着性、可撓性など機械的強度に優れ
た感光体を得ることができ得るものの、高感度の特性を
保持し得るのに適した化合物を見出すことは困難であ
る。
【0007】このような点を改良するためにキャリア発
生機能とキャリア輸送機能とを異なる物質に分担させ、
より高感度の特性を有する有機感光体が開発されてい
る。機能分離型と称されているこのような感光体の特徴
はそれぞれの機能に適した材料を広い範囲から選択でき
ることであり、任意の性能を有する感光体を容易に作製
し得ることから多くの研究が進められてきた。
【0008】このうち、キャリア発生機能を担当する物
質としては、フタロシアニン化合物、スクエアリウム色
素、アゾ化合物、ペリレン化合物等の多種の物質が検討
されている。中でもアゾ顔料は多様な分子構造が可能で
あり、また、高い電荷発生効率が期待できることから広
く研究され、実用化も進んでいる。しかしながら、この
アゾ顔料においては、分子構造と電荷発生効率の関係は
いまだに明らかになっていない。膨大な合成研究を積み
重ねて、最適の構造を探索しているのが実情である。ま
た、フタロシアニン化合物は、構造の多様性という点で
はアゾ顔料に劣るものの、結晶多形で材料としての多様
性が得られるため、結晶形に着目した研究が進められて
いる。しかしながら、先に掲げた感光体として求められ
ている基本的な性質や高い耐久性などの要求を満足する
ものは、未だ十分に得られていない。
【0009】一方、キャリア輸送機能を担当する物質に
は正孔輸送物質と電子輸送物質がある。正孔輸送物質と
してはヒドラゾン化合物やスチルベン化合物など、電子
輸送性物質としては2,4,7−トリニトロ−9−フル
オレノン、ジフェノキノン誘導体など多種の物質が検討
され、実用化も進んでいるが、こちらも膨大な合成研究
を積み重ねて最適の構造を探索しているのが実情であ
る。
【0010】また、電子写真感光体の実用化に当たって
は、感光体の繰り返し安定性も無視できない要件とな
る。感光体を繰り返し使用することで、帯電電位の低下
や、感度の低下、残留電位の上昇など、画像の欠陥(地
肌かぶり、黒ポチ、画像欠損など)を招くさまざまな現
象が出てくる。これらを抑制することを目的として、感
光層に添加する物質も種々検討されているが、キャリア
発生物質・キャリア輸送物質の種類や組み合せによりそ
の効果が異なり、実用に耐えうる構成を探索するのは難
しい状況である。
【0011】事実、これまでに多くの改良がなされてき
たが、先に掲げた感光体として求められている基本的な
性質や高い耐久性などの要求を満足するものは、未だ十
分に得られていない。
【0012】以上述べたように電子写真感光体の作製に
は種々の改良が成されてきたが、先に掲げた感光体とし
て要求される基本的な性質や高い耐久性などの要求を満
足するものは未だ十分に得られていないのが現状であ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高感
度で、帯電電位が高く、繰返し使用しても感度の低下が
殆んど起らず、帯電電位の安定した電子写真感光体を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高感度、繰
返し安定性を有する光導電性物質の研究を行なった結
果、一般式IまたはIIで示されるエナミン化合物と、ハ
イドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、ト
コフェロール化合物より選ばれる化合物を組み合わせて
用いることが有効であることを見出し、本発明に至っ
た。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】一般式I及びIIにおいて、R1及びR2はア
ルキル基、置換基を有していても良いフェニル基を表
し、Zは下記一般式IIIまたはIVで示される基を表す。
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】一般式IIIにおいて、R3及びR4はそれぞ
れ水素原子、置換されていてもよいアルキル基、アラル
キル基、アリール基、または複素環基を示し、R3及び
4は互いに結合して環を形成していても良い。但しR3
及びR4がともに水素原子となることはない。また、n
は0または1を示す。一般式IVにおいて、R5及びR6
それぞれ置換されていてもよいアルキル基、アラルキル
基、アリール基、または複素環基を示し、R5及びR6
互いに結合して環を形成していても良い。
【0021】ここでR1及びR2はメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基等のアルキル基、置換基を有して
いても良いフェニル基であり、置換基としてはメチル
基、エチル基、ブチル基等のアルキル基、メトキシ基、
エトキシ基等のアルコキシ基、塩素原子、臭素原子等の
ハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基
等のアミノ基、水酸基、エステル化されていても良いカ
ルボキシル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基
等が挙げられる。
【0022】また、R3及びR4の具体例としては水素原
子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基等
のアルキル基、ベンジル基、β−フェニルエチル基、α
−ナフチルメチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナ
フチル基、アントリル基等のアリール基、ピリジル基、
フリル基、チエニル基等の複素環基を挙げる事ができ
る。また、R3及びR4は互いに結合して環を形成してい
ても良く、具体的にはインデン環、フルオレン環等が挙
げられる。また、上記基に置換する置換基としては、例
えばハロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミ
ノ基等のアミノ基、水酸基、エステル化されていてもよ
いカルボキシル基、シアノ基、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル
基、トリフルオロメチル基等のアルキル基、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基等のア
ルコキシ基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、
フェノキシ基等のアリールオキシ基、メチルチオ基、エ
チルチオ基等のアルキルチオ基、フェニルチオ基等のア
リールチオ基等が挙げられる。
【0023】また、R5及びR6の具体例としてはメチル
基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基等のアルキル
基、ベンジル基、β−フェニルエチル基、α−ナフチル
メチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナフチル基、
アントリル基等のアリール基、ピリジル基、フリル基、
チエニル基等の複素環基を挙げる事ができる。またR5
及びR6は互いに結合して環を形成していても良く、具
体的にはインドール環、カルバゾール環等が挙げられ
る。また、上記基に置換する置換基としては、例えばハ
ロゲン原子、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基等
のアミノ基、水酸基、エステル化されていてもよいカル
ボキシル基、シアノ基、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、ト
リフルオロメチル基等のアルキル基、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基等のアルコキシ
基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、フェノキ
シ基等のアリールオキシ基、メチルチオ基、エチルチオ
基等のアルキルチオ基、フェニルチオ基等のアリールチ
オ基等が挙げられる。
【0024】本発明に使用されるハイドロキノン化合物
の具体例としては、ハイドロキノン、メチルハイドロキ
ノン、2,3−ジメチルハイドロキノン、2,5−ジメ
チルハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン、2,
5−ジアミルハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノ
ン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、クロロハ
イドロキノン、2,5−ジオクチルハイドロキノン、2
−t−ブチル−5−メチルハイドロキノン、メトキシハ
イドロキノン、2−メチル−5−クロロハイドロキノ
ン、1,4−ナフタレンジオール、5,10−アントラ
センジオール等が挙げられる。
【0025】また、前記一般式IまたはIIで示されるエ
ナミン化合物と、ヒンダードフェノール化合物を組み合
わせて用いることも同様に有効である。本発明で用いら
れるヒンダードフェノール化合物は例えば、3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、2,2′−メ
チレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、4,4′−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3
−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−
ブチル−3−メチルフェノール)、2,2′−チオジエ
チレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサン
ジオールビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリ
チルテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール等が挙げられ
る。
【0026】また、前記一般式IまたはIIで示されるエ
ナミン化合物と、トコフェロール化合物を組み合わせて
用いることも同様に有効である。本発明で用いられるト
コフェロール化合物の具体例としては、一般に知られる
α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフ
ェロール、δ−トコフェロール等の他、酢酸トコフェロ
ール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロー
ルのカルシウム塩等、各種誘導体も用いることができ
る。
【0027】さらに、前記ハイドロキノン化合物、ヒン
ダードフェノール化合物、及びトコフェロール化合物を
2種以上併用するとさらに効果をあげることができる。
【0028】本発明に用いられる一般式IまたはIIで示
されるエナミン化合物の具体例としては、例えば次の構
造式を有するものが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】
【化22】
【0043】
【化23】
【0044】
【化24】
【0045】本発明の電子写真感光体は、前記一般式I
またはIIで示されるエナミン化合物、電荷発生物質、及
びハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合
物、トコフェロール化合物より選ばれる添加剤をそれぞ
れ1種類あるいは2種類以上含有することにより得られ
る。電荷発生物質としてはセレン、カドミウム等の金属
や、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等のペリレン
化合物、アントラキノン誘導体、アンスアンスロン誘導
体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導
体、ビオラントロン誘導体等のアントラキノン顔料また
は多環キノン顔料、金属フタロシアニン、無金属フタロ
シアニン等のフタロシアニン化合物、金属ナフタロシア
ニン、無金属ナフタロシアニン等のナフタロシアニン化
合物、ポルフィリン顔料、キナクリドン顔料、シアニン
色素、アズレニウム色素等、また、アゾ化合物も用いら
れる。なかでも、ビスアゾ化合物、トリスアゾ化合物、
フタロシアニン化合物を用いたものは、キャリア発生効
率が高く、高感度の感光体を提供するため好ましい。
【0046】例えばアゾ化合物としては、特開昭47−
37543号、特開昭53−95033号、特開昭53
−132347号、特開昭53−133445号、特開
昭54−12742号、特開昭54−20736号、特
開昭54−20737号、特開昭54−21728号、
特開昭54−22834号、特開昭55−69148
号、特開昭55−69654号、特開昭55−7944
9号、特開昭55−117151号、特開昭56−46
237号、特開昭56−116039号、特開昭56−
116040号、特開昭56−119134号、特開昭
56−143437号、特開昭57−63537号、特
開昭57−63538号、特開昭57−63541号、
特開昭57−63542号、特開昭57−63549
号、特開昭57−66438号、特開昭57−7474
6号、特開昭57−78542号、特開昭57−785
43号、特開昭57−90056号、特開昭57−90
057号、特開昭57−90632号、特開昭57−1
16345号、特開昭57−202349号、特開昭5
8−4151号、特開昭58−90644号、特開昭5
8−144358号、特開昭58−177955号、特
開昭59−31962号、特開昭59−33253号、
特開昭59−71059号、特開昭59−72448
号、特開昭59−78356号、特開昭59−1363
51号、特開昭59−201060号、特開昭60−1
5642号、特開昭60−140351号、特開昭60
−179746号、特開昭61−11754号、特開昭
61−90164号、特開昭61−90165号、特開
昭61−90166号、特開昭61−112154号、
特開昭61−281245号、特開昭61−51063
号、特開昭62−267363号、特開昭63−688
44号、特開昭63−89866号、特開昭63−13
9355号、特開昭63−142063号、特開昭63
−183450号、特開昭63−282743号、特開
昭64−21455号、特開昭64−78259号、特
開平1−200267号、特開平1−202757号、
特開平1−319754号、特開平2−72372号、
特開平2−254467号、特開平3−278063
号、特開平4−96068号、特開平4−96069
号、特開平4−147265号、特開平5−14284
1号、特開平5−303226号、特開平6−3245
04号、特開平7−168379号公報に記載の化合物
が挙げられる。
【0047】また、これらのアゾ顔料に用いられるカッ
プラー成分の構造は多岐に渡る。たとえば特開昭54−
17735号、特開昭54−79632号、特開昭57
−176055号、特開昭59−197043号、特開
昭60−130746号、特開昭60−153050
号、特開昭60−103048号、特開昭60−189
759号、特開昭63−131146号、特開昭63−
155052号、特開平2−110569号、特開平4
−149448号、特開平6−27705号、特開平6
−348047号公報に記載の化合物が挙げられる。
【0048】上記アゾ化合物の具体例として以下の表に
示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。また、これらの化合物と他の電荷発生物質を併
用することも可能である。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】
【表10】
【0059】
【表11】
【0060】
【表12】
【0061】
【表13】
【0062】
【表14】
【0063】
【表15】
【0064】
【表16】
【0065】
【表17】
【0066】
【表18】
【0067】
【表19】
【0068】
【表20】
【0069】
【表21】
【0070】
【表22】
【0071】
【表23】
【0072】
【表24】
【0073】
【表25】
【0074】
【表26】
【0075】
【表27】
【0076】
【表28】
【0077】
【表29】
【0078】
【表30】
【0079】
【表31】
【0080】
【表32】
【0081】
【表33】
【0082】
【表34】
【0083】
【表35】
【0084】
【表36】
【0085】
【表37】
【0086】
【表38】
【0087】
【表39】
【0088】
【表40】
【0089】
【表41】
【0090】
【表42】
【0091】
【表43】
【0092】
【表44】
【0093】
【表45】
【0094】また、例えばフタロシアニン化合物であれ
ば、無金属フタロシアニン類、チタニルオキシフタロシ
アニン類、銅フタロシアニン類、アルミニウムフタロシ
アニン類、ゲルマニウムフタロシアニン類、クロロガリ
ウムフタロシアニン類、クロロインジウムフタロシアニ
ン類、マグネシウムフタロシアニン類、クロロアルミニ
ウムフタロシアニン類、スズフタロシアニン類、バナジ
ルオキシフタロシアニン類、ガリウムフタロシアニン
類、亜鉛フタロシアニン類、コバルトフタロシアニン
類、ニッケルフタロシアニン類、ヒドロキシガリウムフ
タロシアニン類、ジクロロチタニルフタロシアニン類、
ジフェノキシゲルマニウムフタロシアニン類等が挙げら
れる。
【0095】感光体の形態としては種々のものが知られ
ているが、そのいずれにも用いることができる。例え
ば、導電性支持体上に電荷発生物質、電荷輸送性物質、
およびフィルム形成性結着剤樹脂からなる感光層を設け
たものがある。また、導電性支持体上に、電荷発生物質
と結着剤樹脂からなる電荷発生層と、電荷輸送性物質と
結着剤樹脂からなる電荷輸送層を設けた積層型の感光体
も知られている。電荷発生層と電荷輸送層はどちらが上
層となっても構わない。また、必要に応じて導電性支持
体と感光層の間に下引き層を、感光体表面にオーバーコ
ート層を、積層型感光体の場合は電荷発生層と電荷輸送
層との間に中間層を設けることもできる。
【0096】本発明に係わる化合物を用いて感光体を作
製する支持体としては、周知の電子写真感光体に採用さ
れているものがいずれも使用できる。例えば、金属製ド
ラム、金属板、導電性加工を施した紙、プラスチックフ
ィルムのシート状、ドラム状あるいはベルト状の支持体
等が使用される。
【0097】それらの支持体上へ感光層を形成するため
に用いるフィルム形成性結着剤樹脂としては利用分野に
応じて種々のものがあげられる。例えば複写用感光体の
用途ではポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリ
レート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等があげられる。
これらの中でも、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタ
ール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリアリレート樹脂等は感光体としての電位特性に優れ
ている。又、これらの樹脂は、単独あるいは共重合体と
して2種以上を混合して用いることができる。
【0098】積層型感光体の場合、電荷発生層に含有さ
れるこれらの樹脂は、電荷発生物質に対して1〜100
0重量%が好ましく、1〜400重量%がより好まし
い。樹脂の比率が高くなりすぎると電荷発生効率が低下
し、また樹脂の比率が低くなりすぎると成膜性に問題が
生じる。また、電荷輸送層に含有されるこれらの樹脂
は、電荷輸送物質に対して10〜500重量%が好まし
く、50〜200重量%がより好ましい。樹脂の比率が
高すぎると感度が低下し、また、樹脂の比率が低くなり
すぎると繰り返し特性の悪化や塗膜の欠損を招くおそれ
がある。
【0099】これらの樹脂の中には、引っ張り、曲げ、
圧縮等の機械的強度に弱いものがある。この性質を改良
するために、可塑性を与える物質を加えることができ
る。具体的には、フタル酸エステル(例えばDOP、D
BP等)、リン酸エステル(例えばTCP、TOP
等)、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、ニト
リルゴム、塩素化炭化水素等があげられる。これらの物
質は、必要以上に添加すると電子写真特性に悪影響を及
ぼすので、その割合は結着剤樹脂に対し20重量%以下
が好ましい。
【0100】積層型の感光体の場合、本発明に用いられ
るハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合
物、トコフェロール化合物は電荷発生層、電荷輸送層の
どちらに含有されていても構わない。本発明に係わるエ
ナミン化合物と共に電荷輸送層に含有された場合は残留
電位の上昇を抑制する効果が高く、また、電荷発生物質
と共に電荷発生層に含有された場合は帯電電位の悪化を
抑制する効果がみられる。
【0101】一般式IまたはIIで示されるエナミン化合
物はさらに他の電荷輸送物質と組み合わせて用いること
ができる。電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送物
質がある。前者の例としては、例えば特公昭34−54
66号公報に示されているオキサジアゾール類、特公昭
45−555号公報に示されているトリフェニルメタン
類、特公昭52−4188号公報に示されているピラゾ
リン類、特公昭55−42380号公報に示されている
ヒドラゾン類、特開昭56−123544号公報に示さ
れているオキサジアゾール類等をあげることができる。
一方、電子輸送物質としては、例えばクロラニル、テト
ラシアノエチレン、2,4,7−トリニトロ−9−フル
オレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、
1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン等がある。
これらの電荷輸送物質は単独または2種以上組み合わせ
て用いることができる。
【0102】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
【0103】実施例1 電荷発生物質(例示化合物K−1)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(電気化学工業製、デンカブチラー
ル#3000−K)1重量部を1,2−ジメトキシエタ
ン100重量部に混合し、ペイントコンディショナーに
よりガラスビーズと共に4時間分散した。こうして得た
分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル
上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成し
た。次にエナミン化合物(例示化合物CT−14)10
重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パンライ
トC−1300)10重量部、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノン(以下TBHと略す)0.2重量部をジ
クロロメタン150重量部に溶解し、上記電荷発生層の
上にアプリケーターで塗布して、膜厚約20μmの電荷
輸送層を形成した。
【0104】このようにして作製した積層型感光体を、
室温暗中に一昼夜保管した後、静電記録試験装置(川口
電機製作所製、SP−428)により電子写真特性評価
を行なった。 測定条件:印加電圧−6kV、スタティックNo.3(タ
ーンテーブルの回転スピードモード:10m/min
)、照射光照度2ルックス。その結果、帯電電位V0が
−766V、半減露光量E1/2が0.84ルックス・
秒と高感度の値を示した。
【0105】次にこの感光体をアルミニウム製のドラム
素管に張り付け、ドラム感光体評価装置(ジェンテック
製、シンシア90)により帯電及び光除電の繰り返し特
性を評価した。 測定条件:コロナ印加電圧−5.2kV、プロセス速度
160mm/s、TCCDモード2、光除電:タングス
テンランプアレイ。帯電後の表面電位(帯電電位V0)
及び光除電後の表面電位(残留電位Vr)は1回目の帯
電電位V0が−766V、残留電位Vrが−12Vに対
し、5000回目の帯電電位V0は−750V、残留電
位Vrは−15Vであり、繰り返しによる変化が極めて
少ないことがわかった。
【0106】実施例2〜6 実施例1のエナミン化合物の代わりにそれぞれ表46に
示す化合物を用いる他は、実施例1と同様にして感光体
を作製してその特性を評価した。半減露光量E1/2、
1回目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及び残
留電位の差(ΔVr)を表46に示す。
【0107】実施例7 電荷発生物質(例示化合物L−2)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックBM
−S)1重量部をメチルイソブチルケトン100重量部
に混合し、ペイントコンディショナーによりガラスビー
ズと共に4時間分散した。こうして得た分散液をアプリ
ケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、
膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成した。次にエナミ
ン化合物(例示化合物CT−14)10重量部、ポリカ
ーボネート樹脂(帝人化成製、TS−2050)8重量
部、ポリエステル樹脂(東洋紡績製、バイロン220)
2重量部、TBH0.2重量部をジクロロメタン150
重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケーター
で塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして作製した積層型感光体を実施例1と同様
に評価した。結果を表46に示す。
【0108】実施例8 電荷発生物質(例示化合物N−4)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックKS
−1)1重量部をメチルエチルケトン100重量部に混
合し、ペイントコンディショナーによりガラスビーズと
共に4時間分散した。こうして得た分散液をアプリケー
ターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚
約0.4μmの電荷発生層を形成した。次にエナミン化
合物(例示化合物CT−14)10重量部、ポリカーボ
ネート樹脂(出光興産製、タフゼットB−500)10
重量部、TBH0.2重量部をジクロロメタン150重
量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで
塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。こ
のようにして作製した積層型感光体を実施例1と同様に
評価した。結果を表46に示す。
【0109】実施例9 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)1重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂(積水化学工業製、エスレック
C)1重量部を酢酸ブチル100重量部に混合し、ペイ
ントコンディショナーによりガラスビーズと共に4時間
分散した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、
アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.4μ
mの電荷発生層を形成した。次にエナミン化合物(例示
化合物CT−14)10重量部、ポリカーボネート樹脂
(帝人化成製、パンライトK−1300)10重量部、
TBH0.2重量部をジクロロメタン150重量部に溶
解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで塗布し
て、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。このよう
にして作製した積層型感光体を実施例1と同様に評価し
た。結果を表46に示す。
【0110】
【表46】
【0111】実施例10 電荷発生物質(例示化合物K−1)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(電気化学工業製、デンカブチラー
ル#3000−K)1重量部を1,2−ジメトキシエタ
ン100重量部に混合し、ペイントコンディショナーに
よりガラスビーズと共に4時間分散した。こうして得た
分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル
上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成し
た。次にエナミン化合物(例示化合物CT−14)10
重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パンライ
トC−1300)10重量部、3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシトルエン(以下BHTと略す)0.2
重量部をジクロロメタン150重量部に溶解し、上記電
荷発生層の上にアプリケーターで塗布して、膜厚約20
μmの電荷輸送層を形成した。このようにして作製した
積層型感光体を実施例1と同様に評価した。その結果、
半減露光量E1/2が0.86ルックス・秒、1回目の
帯電電位V0が−740V、残留電位Vrが−3Vに対
し、5000回目の帯電電位V0は−723V、残留電
位Vrは−7Vであり、繰り返しによる変化が極めて少
ないことがわかった。
【0112】実施例11〜15 実施例10のエナミン化合物の代わりにそれぞれ表47
に示す化合物を用いる他は、実施例10と同様にして感
光体を作製してその特性を評価した。半減露光量E1/
2、1回目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及
び残留電位の差(ΔVr)を表47に示す。
【0113】実施例16 電荷発生物質(例示化合物L−2)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックBM
−S)1重量部をメチルイソブチルケトン100重量部
に混合し、ペイントコンディショナーによりガラスビー
ズと共に4時間分散した。こうして得た分散液をアプリ
ケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、
膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成した。次にエナミ
ン化合物(例示化合物CT−14)10重量部、ポリカ
ーボネート樹脂(帝人化成製、TS−2050)8重量
部、ポリエステル樹脂(東洋紡績製、バイロン220)
2重量部、BHT0.2重量部をジクロロメタン150
重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケーター
で塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして作製した積層型感光体を実施例10と同
様に評価した。結果を表47に示す。
【0114】実施例17 電荷発生物質(例示化合物N−4)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックKS
−1)1重量部をメチルエチルケトン100重量部に混
合し、ペイントコンディショナーによりガラスビーズと
共に4時間分散した。こうして得た分散液をアプリケー
ターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚
約0.4μmの電荷発生層を形成した。次にエナミン化
合物(例示化合物CT−14)10重量部、ポリカーボ
ネート樹脂(出光興産製、タフゼットB−500)10
重量部、BHT0.2重量部をジクロロメタン150重
量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで
塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。こ
のようにして作製した積層型感光体を実施例10と同様
に評価した。結果を表47に示す。
【0115】実施例18 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)1重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂(積水化学工業製、エスレック
C)1重量部を酢酸ブチル100重量部に混合し、ペイ
ントコンディショナーによりガラスビーズと共に4時間
分散した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、
アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.4μ
mの電荷発生層を形成した。次にエナミン化合物(例示
化合物CT−14)10重量部、ポリカーボネート樹脂
(帝人化成製、パンライトK−1300)10重量部、
BHT0.2重量部をジクロロメタン150重量部に溶
解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで塗布し
て、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。このよう
にして作製した積層型感光体を実施例10と同様に評価
した。結果表47に示す。
【0116】
【表47】
【0117】実施例19 電荷発生物質(例示化合物K−1)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(電気化学工業製、デンカブチラー
ル#3000−K)1重量部を1,2−ジメトキシエタ
ン100重量部に混合し、ペイントコンディショナーに
よりガラスビーズと共に4時間分散した。こうして得た
分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル
上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成し
た。次にエナミン化合物(例示化合物CT−14)10
重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パンライ
トC−1300)10重量部、α−トコフェロール0.
2重量部をジクロロメタン150重量部に溶解し、上記
電荷発生層の上にアプリケーターで塗布して、膜厚約2
0μmの電荷輸送層を形成した。このようにして作製し
た積層型感光体を、実施例1と同様に評価した。その結
果、半減露光量E1/2が0.85ルックス・秒、1回
目の帯電電位V0が−749V、残留電位Vrが−7V
に対し、5000回目の帯電電位V0は−732V、残
留電位Vrは−8Vであり、繰り返しによる変化が極め
て少ないことがわかった。
【0118】実施例20〜24 実施例19のエナミン化合物の代わりにそれぞれ表48
に示す化合物を用いる他は、実施例19と同様にして感
光体を作製してその特性を評価した。半減露光量E1/
2、1回目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及
び残留電位の差(ΔVr)を表48に示す。
【0119】実施例25 電荷発生物質(例示化合物L−2)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックBM
−S)1重量部をメチルイソブチルケトン100重量部
に混合し、ペイントコンディショナーによりガラスビー
ズと共に4時間分散した。こうして得た分散液をアプリ
ケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、
膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成した。次にエナミ
ン化合物(例示化合物CT−14)10重量部、ポリカ
ーボネート樹脂(帝人化成製、TS−2050)8重量
部、ポリエステル樹脂(東洋紡績製、バイロン220)
2重量部、α−トコフェロール0.2重量部をジクロロ
メタン150重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にア
プリケーターで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層
を形成した。このようにして作製した積層型感光体を実
施例19と同様に評価した。結果を表48に示す。
【0120】実施例26 電荷発生物質(例示化合物N−4)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックKS
−1)1重量部をメチルエチルケトン100重量部に混
合し、ペイントコンディショナーによりガラスビーズと
共に4時間分散した。こうして得た分散液をアプリケー
ターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚
約0.4μmの電荷発生層を形成した。次にエナミン化
合物(例示化合物CT−14)10重量部、ポリカーボ
ネート樹脂(出光興産製、タフゼットB−500)10
重量部、α−トコフェロール0.2重量部をジクロロメ
タン150重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプ
リケーターで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を
形成した。このようにして作製した積層型感光体を実施
例19と同様に評価した。結果を表48に示す。
【0121】実施例27 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)1重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂(積水化学工業製、エスレック
C)1重量部を酢酸ブチル100重量部に混合し、ペイ
ントコンディショナーによりガラスビーズと共に4時間
分散した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、
アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.4μ
mの電荷発生層を形成した。次にエナミン化合物(例示
化合物CT−14)10重量部、ポリカーボネート樹脂
(帝人化成製、パンライトK−1300)10重量部、
α−トコフェロール0.2重量部をジクロロメタン15
0重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケータ
ーで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成し
た。このようにして作製した積層型感光体を実施例19
と同様に評価した。結果を表48に示す。
【0122】
【表48】
【0123】実施例28 電荷発生物質(例示化合物K−1)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(電気化学工業製、デンカブチラー
ル#3000−K)1重量部、及びTBH0.2重量部
をメチルイソブチルケトン100重量部に混合し、ペイ
ントコンディショナーによりガラスビーズと共に4時間
分散した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、
アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.4μ
mの電荷発生層を形成した。次にエナミン化合物(例示
化合物CT−14)10重量部、ポリカーボネート樹脂
(帝人化成製、TS−2050)8重量部、ポリエステ
ル樹脂(東洋紡績製、バイロン220)2重量部をジク
ロロメタン150重量部に溶解し、上記電荷発生層の上
にアプリケーターで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸
送層を形成した。このようにして作製した積層型感光体
を実施例1と同様に評価した。その結果、半減露光量E
1/2が0.87ルックス・秒、1回目の帯電電位V0
が−540V、残留電位Vrが−4Vに対し、5000
回目の帯電電位V0が−529V、残留電位Vrが−1
3Vであり、高感度で、繰り返しによる変化が極めて少
ないことがわかった。
【0124】実施例29〜33 実施例28のエナミン化合物の代わりにそれぞれ表49
に示す化合物を用いる他は、実施例28と同様にして感
光体を作製してその特性を評価した。半減露光量E1/
2、1回目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及
び残留電位の差(ΔVr)を表49に示す。
【0125】実施例34 電荷発生物質(例示化合物L−2)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックBM
−S)1重量部、TBH0.2重量部をメチルイソブチ
ルケトン100重量部に混合し、ペイントコンディショ
ナーによりガラスビーズと共に4時間分散した。こうし
て得た分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエ
ステル上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を
形成した。次にエナミン化合物(例示化合物CT−1
4)10重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、
TS−2050)8重量部、ポリエステル樹脂(東洋紡
績製、バイロン220)2重量部をジクロロメタン15
0重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケータ
ーで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成し
た。このようにして作製した積層型感光体を実施例28
と同様に評価した。結果を表49に示す。
【0126】実施例35 電荷発生物質(例示化合物N−4)を1重量部、TBH
0.2重量部、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工
業製、エスレックKS−1)1重量部をメチルエチルケ
トン100重量部に混合し、ペイントコンディショナー
によりガラスビーズと共に4時間分散した。こうして得
た分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステ
ル上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成
した。次にエナミン化合物(例示化合物CT−14)1
0重量部、ポリカーボネート樹脂(出光興産製、タフゼ
ットB−500)10重量部をジクロロメタン150重
量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで
塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。こ
のようにして作製した積層型感光体を実施例28と同様
に評価した。結果を表49に示す。
【0127】実施例36 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)1重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂(積水化学工業製、エスレック
C)1重量部、TBH0.2重量部を酢酸ブチル100
重量部に混合し、ペイントコンディショナーによりガラ
スビーズと共に4時間分散した。こうして得た分散液を
アプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布
して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成した。次に
エナミン化合物(例示化合物CT−14)10重量部、
ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パンライトK−1
300)10重量部をジクロロメタン150重量部に溶
解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで塗布し
て、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。このよう
にして作製した積層型感光体を実施例28と同様に評価
した。結果を表49に示す。
【0128】
【表49】
【0129】実施例37 電荷発生物質(例示化合物K−1)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(電気化学工業製、デンカブチラー
ル#3000−K)1重量部、及びBHT0.2重量部
をメチルイソブチルケトン100重量部に混合し、ペイ
ントコンディショナーによりガラスビーズと共に4時間
分散した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、
アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.4μ
mの電荷発生層を形成した。次にエナミン化合物(例示
化合物CT−14)10重量部、ポリカーボネート樹脂
(帝人化成製、TS−2050)8重量部、ポリエステ
ル樹脂(東洋紡績製、バイロン220)2重量部をジク
ロロメタン150重量部に溶解し、上記電荷発生層の上
にアプリケーターで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸
送層を形成した。このようにして作製した積層型感光体
を実施例1と同様に評価した。その結果、半減露光量E
1/2が0.86ルックス・秒、1回目の帯電電位V0
が−539V、残留電位Vrが−15Vに対し、500
0回目の帯電電位V0が−528V、残留電位Vrが−
23Vであり、高感度で、繰り返しによる変化が極めて
少ないことがわかった。
【0130】実施例38〜42 実施例37のエナミン化合物の代わりにそれぞれ表50
に示す化合物を用いる他は、実施例37と同様にして感
光体を作製してその特性を評価した。半減露光量E1/
2、1回目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及
び残留電位の差(ΔVr)を表50に示す。
【0131】実施例43 電荷発生物質(例示化合物L−2)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックBM
−S)1重量部、BHT0.2重量部をメチルイソブチ
ルケトン100重量部に混合し、ペイントコンディショ
ナーによりガラスビーズと共に4時間分散した。こうし
て得た分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエ
ステル上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を
形成した。次にエナミン化合物(例示化合物CT−1
4)10重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、
TS−2050)8重量部、ポリエステル樹脂(東洋紡
績製、バイロン220)2重量部をジクロロメタン15
0重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケータ
ーで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成し
た。このようにして作製した積層型感光体を実施例37
と同様に評価した。結果を表50に示す。
【0132】実施例44 電荷発生物質(例示化合物N−4)を1重量部、BHT
0.2重量部、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工
業製、エスレックKS−1)1重量部をメチルエチルケ
トン100重量部に混合し、ペイントコンディショナー
によりガラスビーズと共に4時間分散した。こうして得
た分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステ
ル上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成
した。次にエナミン化合物(例示化合物CT−14)1
0重量部、ポリカーボネート樹脂(出光興産製、タフゼ
ットB−500)10重量部をジクロロメタン150重
量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで
塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。こ
のようにして作製した積層型感光体を実施例37と同様
に評価した。結果を表50に示す。
【0133】実施例45 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)1重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂(積水化学工業製、エスレック
C)1重量部、BHT0.2重量部を酢酸ブチル100
重量部に混合し、ペイントコンディショナーによりガラ
スビーズと共に4時間分散した。こうして得た分散液を
アプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布
して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形成した。次に
エナミン化合物(例示化合物CT−14)10重量部、
ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パンライトK−1
300)10重量部をジクロロメタン150重量部に溶
解し、上記電荷発生層の上にアプリケーターで塗布し
て、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成した。このよう
にして作製した積層型感光体を実施例37と同様に評価
した。結果を表50に示す。
【0134】
【表50】
【0135】実施例46 電荷発生物質(例示化合物K−1)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(電気化学工業製、デンカブチラー
ル#3000−K)1重量部、及びα−トコフェロール
0.2重量部をメチルイソブチルケトン100重量部に
混合し、ペイントコンディショナーによりガラスビーズ
と共に4時間分散した。こうして得た分散液をアプリケ
ーターにて、アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜
厚約0.4μmの電荷発生層を形成した。次にエナミン
化合物(例示化合物CT−14)10重量部、ポリカー
ボネート樹脂(帝人化成製、TS−2050)8重量
部、ポリエステル樹脂(東洋紡績製、バイロン220)
2重量部をジクロロメタン150重量部に溶解し、上記
電荷発生層の上にアプリケーターで塗布して、膜厚約2
0μmの電荷輸送層を形成した。このようにして作製し
た積層型感光体を実施例1と同様に評価した。その結
果、半減露光量E1/2が0.85ルックス・秒、1回
目の帯電電位V0が−540V、残留電位Vrが−19
Vに対し、5000回目の帯電電位V0が−528V、
残留電位Vrが−28Vであり、高感度で、繰り返しに
よる変化が極めて少ないことがわかった。
【0136】実施例47〜51 実施例46のエナミン化合物の代わりにそれぞれ表51
に示す化合物を用いる他は、実施例46と同様にして感
光体を作製してその特性を評価した。半減露光量E1/
2、1回目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及
び残留電位の差(ΔVr)を表51に示す。
【0137】実施例52 電荷発生物質(例示化合物L−2)を1重量部とポリビ
ニルブチラール樹脂(積水化学工業製、エスレックBM
−S)1重量部、α−トコフェロール0.2重量部をメ
チルイソブチルケトン100重量部に混合し、ペイント
コンディショナーによりガラスビーズと共に4時間分散
した。こうして得た分散液をアプリケーターにて、アル
ミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.4μmの
電荷発生層を形成した。次にエナミン化合物(例示化合
物CT−14)10重量部、ポリカーボネート樹脂(帝
人化成製、TS−2050)8重量部、ポリエステル樹
脂(東洋紡績製、バイロン220)2重量部をジクロロ
メタン150重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にア
プリケーターで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層
を形成した。このようにして作製した積層型感光体を実
施例46と同様に評価した。結果を表51に示す。
【0138】実施例53 電荷発生物質(例示化合物N−4)を1重量部、α−ト
コフェロール0.2重量部、ポリビニルブチラール樹脂
(積水化学工業製、エスレックKS−1)1重量部をメ
チルエチルケトン100重量部に混合し、ペイントコン
ディショナーによりガラスビーズと共に4時間分散し
た。こうして得た分散液をアプリケーターにて、アルミ
蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約0.4μmの電
荷発生層を形成した。次にエナミン化合物(例示化合物
CT−14)10重量部、ポリカーボネート樹脂(出光
興産製、タフゼットB−500)10重量部をジクロロ
メタン150重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にア
プリケーターで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層
を形成した。このようにして作製した積層型感光体を実
施例46と同様に評価した。結果を表51に示す。
【0139】実施例54 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)1重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂(積水化学工業製、エスレック
C)1重量部、α−トコフェロール0.2重量部を酢酸
ブチル100重量部に混合し、ペイントコンディショナ
ーによりガラスビーズと共に4時間分散した。こうして
得た分散液をアプリケーターにて、アルミ蒸着ポリエス
テル上に塗布して、膜厚約0.4μmの電荷発生層を形
成した。次にエナミン化合物(例示化合物CT−14)
10重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人化成製、パン
ライトK−1300)10重量部をジクロロメタン15
0重量部に溶解し、上記電荷発生層の上にアプリケータ
ーで塗布して、膜厚約20μmの電荷輸送層を形成し
た。このようにして作製した積層型感光体を実施例46
と同様に評価した。結果を表51に示す。
【0140】
【表51】
【0141】実施例55 電荷発生物質(例示化合物H−1)1重量部とテトラヒ
ドロフラン40重量部を、ペイントコンディショナー装
置によりガラスビーズと共に4時間分散処理した。こう
して得た分散液に、エナミン化合物(例示化合物CT−
14)を2.5重量部、TBHを0.05重量部、ポリ
カーボネート樹脂(三菱ガス化学製、PCZ−200)
10重量部、テトラヒドロフラン60重量部を加え、さ
らに30分間のペイントコンディショナー装置による分
散処理を行った後、アプリケーターにて、アルミ蒸着ポ
リエステル上に塗布して、膜厚約15μmの感光体を形
成した。この感光体の電子写真特性を、実施例1と同様
にして測定した。ただし、SP−428の印加電圧を+
5kVに、シンシア90の印加電圧を+5.2kVに変
更した。その結果、半減露光量E1/2が0.98ルッ
クス・秒、1回目の初期電位V0が+460V、残留電
位Vrが+9V、5000回繰り返し後の初期電位V0が
+448V、残留電位Vrが+14Vと、高感度でしか
も変化の少ない、優れた特性を示した。
【0142】実施例56〜60 実施例55のエナミン化合物の代わりに表52に示す化
合物を用いる他は、実施例55と同様にして感光体を作
製してその特性を評価した。半減露光量E1/2、1回
目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及び残留電
位の差(ΔVr)を表52に示す。
【0143】実施例61 電荷発生物質として例示化合物K−1を用いるほかは実
施例55と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結
果を表52に示す。
【0144】実施例62 電荷発生物質として例示化合物L−2を用いるほかは実
施例55と同様に単層型感光体を作製し、評価した。半
結果を表52に示す。
【0145】実施例63 電荷発生物質として例示化合物N−4を用いるほかは実
施例55と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結
果を表52に示す。
【0146】実施例64 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)を用いるほかは実施例5
5と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結果を表
52に示す。
【0147】
【表52】
【0148】実施例65 電荷発生物質(例示化合物H−1)1重量部とテトラヒ
ドロフラン40重量部を、ペイントコンディショナー装
置によりガラスビーズと共に4時間分散処理した。こう
して得た分散液に、エナミン化合物(例示化合物CT−
14)を2.5重量部、BHTを0.05重量部、ポリ
カーボネート樹脂(三菱ガス化学製、PCZ−200)
10重量部、テトラヒドロフラン60重量部を加え、さ
らに30分間のペイントコンディショナー装置による分
散処理を行った後、アプリケーターにて、アルミ蒸着ポ
リエステル上に塗布して、膜厚約15μmの感光体を形
成した。この感光体の電子写真特性を、実施例55と同
様にして測定した。その結果、半減露光量E1/2が
0.99ルックス・秒、1回目の初期電位V0が+45
3V、残留電位Vrが+6V、5000回繰り返し後の
初期電位V0が+438V、残留電位Vrが+9Vと、高
感度でしかも変化の少ない、優れた特性を示した。
【0149】実施例66〜70 実施例65のエナミン化合物の代わりに表53に示す化
合物を用いる他は、実施例65と同様にして感光体を作
製してその特性を評価した。半減露光量E1/2、1回
目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及び残留電
位の差(ΔVr)を表53に示す。
【0150】実施例71 電荷発生物質として例示化合物K−1を用いるほかは実
施例65と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結
果を表53に示す。
【0151】実施例72 電荷発生物質として例示化合物L−2を用いるほかは実
施例65と同様に単層型感光体を作製し、評価した。半
結果を表53に示す。
【0152】実施例73 電荷発生物質として例示化合物N−4を用いるほかは実
施例65と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結
果を表53に示す。
【0153】実施例74 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)を用いるほかは実施例6
5と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結果を表
53に示す。
【0154】
【表53】
【0155】実施例75 電荷発生物質(例示化合物H−1)1重量部とテトラヒ
ドロフラン40重量部を、ペイントコンディショナー装
置によりガラスビーズと共に4時間分散処理した。こう
して得た分散液に、エナミン化合物(例示化合物CT−
14)を2.5重量部、α−トコフェロールを0.05
重量部、ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学製、PC
Z−200)10重量部、テトラヒドロフラン60重量
部を加え、さらに30分間のペイントコンディショナー
装置による分散処理を行った後、アプリケーターにて、
アルミ蒸着ポリエステル上に塗布して、膜厚約15μm
の感光体を形成した。この感光体の電子写真特性を、実
施例55と同様にして測定した。その結果、半減露光量
E1/2が0.98ルックス・秒、1回目の初期電位V
0が+455V、残留電位Vrが+6V、5000回繰り
返し後の初期電位V0が+439V、残留電位Vrが+1
0Vと、高感度でしかも変化の少ない、優れた特性を示
した。
【0156】実施例76〜80 実施例75のエナミン化合物の代わりに表54に示す化
合物を用いる他は、実施例75と同様にして感光体を作
製してその特性を評価した。半減露光量E1/2、1回
目と5000回目の帯電電位の差(ΔV0)及び残留電
位の差(ΔVr)を表54に示す。
【0157】実施例81 電荷発生物質として例示化合物K−1を用いるほかは実
施例75と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結
果を表54に示す。
【0158】実施例82 電荷発生物質として例示化合物L−2を用いるほかは実
施例75と同様に単層型感光体を作製し、評価した。半
結果を表54に示す。
【0159】実施例83 電荷発生物質として例示化合物N−4を用いるほかは実
施例75と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結
果を表54に示す。
【0160】実施例84 電荷発生物質としてτ型無金属フタロシアニン(東洋イ
ンキ製造製、TPA−891)を用いるほかは実施例7
5と同様に単層型感光体を作製し、評価した。結果を表
54に示す。
【0161】
【表54】
【0162】比較例1 電荷発生物質として例示化合物K−1を用い電荷輸送物
質としてエナミン化合物(例示化合物CT−1)を用い
る他は、実施例1と同様にして積層型感光体を作製し
て、その特性を評価した。但し、ハイドロキノン誘導体
等は添加しなかった。その結果、半減露光量E1/2は
0.92ルックス・秒、1回目の初期電位V0は−65
0V、残留電位Vrは−8Vと良好な結果であったが、
5000回目の初期電位V0は−540V、残留電位Vr
は−52Vであり、繰り返しによる残留電位の上昇がみ
られた。
【0163】比較例2 電荷発生物質として例示化合物K−1を用い電荷輸送物
質として下記化合物(CT−65)を用いる他は、実施
例1と同様にして積層型感光体を作製して、その特性を
評価した。その結果、半減露光量E1/2は2.33ル
ックス・秒、1回目の初期電位V0は−500V、残留
電位Vrは−17Vと感度不足であった。
【0164】比較例3 電荷発生物質として例示化合物N−4を用い電荷輸送物
質としてエナミン化合物(例示化合物CT−1)を用い
る他は、実施例28と同様にして積層型感光体を作製し
て、その特性を評価した。但し、ハイドロキノン誘導体
は添加しなかった。その結果、半減露光量E1/2は
0.91ルックス・秒、1回目の初期電位V0は−62
0V、残留電位Vrは−12Vと良好な結果であった
が、5000回目の初期電位V0は−500V、残留電
位Vrは−59Vであり、繰り返しによる初期電位の低
下、残留電位の上昇がみられた。
【0165】比較例4 電荷発生物質として例示化合物N−4を用い電荷輸送物
質として下記化合物(CT−65)を用いる他は、実施
例28と同様にして積層型感光体を作製して、その特性
を評価した。その結果、半減露光量E1/2は2.14
ルックス・秒、1回目の初期電位V0は−480V、残
留電位Vrは−18Vと感度不足であった。
【0166】比較例5 電荷発生物質として例示化合物K−1を用い電荷輸送物
質としてエナミン化合物(例示化合物CT−1)を用い
る他は、実施例55と同様にして単層型感光体を作製し
て、その特性を評価した。但し、ハイドロキノン誘導体
は添加しなかった。その結果、半減露光量E1/2は
1.21ルックス・秒、1回目の初期電位V0は+42
0V、残留電位Vrは+7Vと良好な結果であったが、
5000回目の初期電位V0は+380V、残留電位Vr
は+52Vであり、繰り返しによる残留電位の上昇がみ
られた。
【0167】比較例6 電荷発生物質として例示化合物K−1を用い電荷輸送物
質として下記化合物(CT−65)を用いる他は、実施
例55と同様にして単層型感光体を作製して、その特性
を評価した。その結果、半減露光量E1/2は3.12
ルックス・秒、1回目の初期電位V0は+250V、残
留電位Vrは+10Vと感度不足であった。
【0168】
【化25】
【0169】比較例1、3、5では、電荷輸送物質とし
てエナミン化合物を用いているので感度及び初期帯電電
位は良好であるが、ハイドロキノン誘導体を添加しなか
ったので、繰返しによる電位の変化は大きいものであっ
た。また、比較例2、4、6では、電荷輸送物質として
エナミン化合物の代わりに上記化合物(CT−65)を
用いたところ、感度、初期帯電電位とも低かった。
【0170】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば高感度で繰返し安定性の高い電子写真感光体を提供す
ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に下記一般式IまたはII
    で示されるエナミン化合物を含み、かつ、ハイドロキノ
    ン化合物、ヒンダードフェノール化合物、トコフェロー
    ル化合物より選ばれる1種または2種以上の化合物を含
    む感光層を有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 【化2】 (一般式I及びIIにおいて、R1及びR2はアルキル基、
    置換基を有していても良いフェニル基を表し、Zは下記
    一般式IIIまたはIVで示される基を表す。) 【化3】 【化4】 (一般式IIIにおいて、R3及びR4はそれぞれ水素原
    子、置換されていてもよいアルキル基、アラルキル基、
    アリール基、または複素環基を示し、R3及びR4は互い
    に結合して環を形成していても良い。但しR3及びR4
    ともに水素原子となることはない。また、nは0または
    1を示す。一般式IVにおいて、R5及びR6はそれぞれ置
    換されていてもよいアルキル基、アラルキル基、アリー
    ル基、または複素環基を示し、R5及びR6は互いに結合
    して環を形成していても良い。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と電荷輸送層とを積層してなる積層型感光体において、
    電荷輸送層に上記一般式IまたはIIで示されるエナミン
    化合物を含み、かつ、概電荷輸送層にハイドロキノン化
    合物、ヒンダードフェノール化合物、トコフェロール化
    合物より選ばれる1種または2種以上の化合物を含む感
    光層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層
    と電荷輸送層とを積層してなる積層型感光体において、
    電荷輸送層に上記一般式IまたはIIで示されるエナミン
    化合物を含み、かつ、電荷発生層にハイドロキノン化合
    物、ヒンダードフェノール化合物、トコフェロール化合
    物より選ばれる1種または2種以上の化合物を含む感光
    層を有することを特徴とする電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に直接あるいは下引き層
    を介して少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質とを含
    む感光層を有する感光体において、概感光層に上記一般
    式IまたはIIで示されるエナミン化合物を含み、かつ、
    ハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化合物、
    トコフェロール化合物より選ばれる1種または2種以上
    の化合物を含むことを特徴とする電子写真感光体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004126592A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Samsung Electronics Co Ltd 正帯電型有機感光体及びその製造方法
US7045264B2 (en) 2002-06-07 2006-05-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Single layered electrophotographic photoreceptor
JP2010102112A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体、およびこれを備えた画像形成装置

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