JPH11258706A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11258706A
JPH11258706A JP6239298A JP6239298A JPH11258706A JP H11258706 A JPH11258706 A JP H11258706A JP 6239298 A JP6239298 A JP 6239298A JP 6239298 A JP6239298 A JP 6239298A JP H11258706 A JPH11258706 A JP H11258706A
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JP6239298A
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Sukeaki Aoki
右顕 青木
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿押えによる原稿の自動検知の誤検知を従
来より低減することができる画像読取装置を提供する。 【解決手段】 コンタクトガラス上の原稿に発光素子か
ら光を照射し、受光素子105で受光する。受光素子1
05の信号電圧で、減算回路33は、受光素子105か
ら散乱点までの距離を非点収差法により求める。また、
加算回路36は受光素子105の受光した光の強度を求
める。減算回路33の出力に基づく距離検出信号と、加
算回路36の出力に基づく強度検出信号とのうち、いず
れによりコンタクトガラス上の原稿を検出するかは、メ
イン制御部から出力選択回路25に制御信号を出力する
ことにより行なう。この選択は、原稿押えの開きの角度
などを検出して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンタクトガラ
ス上の原稿を自動検出することができる画像読取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の画像読取装置は、図16
に示す原稿検出装置100を備えている。この原稿検出
装置100は、原稿101を載置するコンタクトガラス
102の下部に設けられ、発光素子駆動回路103で駆
動される発光素子104を備えている。この発光素子1
04は、コンタクトガラス102に向けて光を出射し、
その反射光をコンタクトガラス102の下部に設けた受
光素子105で受光して原稿103の検知を行なう。す
なわち、受光素子105の出力電流は、処理回路106
により増幅識別されて、原稿103の有無の検知を行な
う。すなわち、受光素子105が受光する反射光の強度
はコンタクトガラス102上の原稿101の有無により
異なるので、この反射光の強度から原稿の有無を判定す
る。
【0003】以上の機器構成を前提に、さらに複数組の
発光素子104、受光素子105を用い、コンタクトガ
ラス102上の複数点において原稿101の有無を決定
することを可能として、原稿101のサイズを特定する
従来技術もある(特開平5−5810号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
16に示す従来技術で、原稿押え107とコンタクトガ
ラス102とがなす角度θが小さいときに、原稿検出装
置100による検知を行なうと、発光素子104の出射
光の先に原稿101がないときは、原稿押え107に反
射した戻り光を検出してしまうこととなり、誤検知を生
じるので、原稿検出装置100自体の誤検出率が増加す
るという不具合がある。
【0005】かかる不具合を解決する手段として、第1
に、原稿検出装置100による原稿101の検知位置を
極力図16の左側、すなわち、原稿押え107の基端部
の回動軸から遠い位置にもってくるようにして、原稿押
え107による影響を軽減することが考えられる。しか
し、かかる手段では、今度は検知可能な領域が小さくな
ってしまうという不具合が生じる。
【0006】第2に、角度θが比較的大きくて、原稿押
え107からの戻り光が影響しない角度のときにのみ、
原稿検出装置100による原稿101の検知を行なうよ
うにすることが考えられる。しかし、かかる手段では、
原稿押え107に起因した誤検知はなくなるものの、原
稿検出装置100による原稿101の検知を行なえない
ときでも原稿押え107は中途半端に開いているのでユ
ーザが不用意に原稿101を動かしてしまう可能性が高
く、結果的に原稿101の位置がずれてしまう可能性が
高まるという不具合がある。
【0007】この場合に、原稿押え107を完全に閉じ
て原稿101を押えている状態では原稿検出装置100
は原稿101の検知を行なえないが、前記のようにユー
ザが不用意に原稿101を動かしてしまう可能性は、角
度θが小さいほど小さくなるので、角度θが小さい場合
でも原稿101の検知ができることが望ましい。
【0008】この発明の目的は、原稿押えによる原稿の
自動検知の誤検知を従来より低減することができる画像
読取装置を提供することにある。
【0009】この発明の別の目的は、前記の場合に、原
稿押えによる悪影響がある場合とない場合とで原稿検知
の手法の使い分けを行なって、原稿の自動検知の検知精
度をさらに向上させることにある。
【0010】この発明の別の目的は、前記の場合に、原
稿検知の手法の使い分けを行なっても、回路構成を簡単
なものとすることにある。
【0011】この発明の別の目的は、前記の場合に、単
一の発光素子、受光素子により、複数サイズの原稿を識
別できるようにすることにある。
【0012】この発明の別の目的は、前記の場合に、複
数サイズの原稿を識別するに際し、現効能度による原稿
端部の検知誤差を補正できるようにすることにある。
【0013】この発明の別の目的は、前記の場合に、複
数サイズの原稿を識別できるようにしても、簡単なもの
とできるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、原稿を載置するコンタクトガラスと、前記原稿を前
記コンタクトガラスの下から照らす光源と、前記原稿の
反射光を受光して前記原稿の画像を読み取るイメージセ
ンサと、基端側の回転軸を中心に回転することにより前
記コンタクトガラス上に載置された原稿をその上から押
える原稿押えと、前記コンタクトガラスの下から前記コ
ンタクトガラスに向けて光を出射する発光素子と、この
出射光がその光路上で散乱したときに散乱光のうち前記
出射光と同じ光路で戻ってきたものを受光する受光素子
と、この受光素子が受光した光から前記散乱を生じた散
乱点と前記受光素子との距離を検出し、この距離から前
記コンタクトガラス上の原稿を検出する第1の原稿検出
装置と、を備えている。
【0015】従って、受光素子から出射光の散乱点まで
の距離の検出により原稿検知を行なうので、原稿押えに
よる影響を受けにくい。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明について、受光素子が受光した光の強度によりコ
ンタクトガラス上の原稿を検出する第2の原稿検出装置
と、この第2の原稿検出装置と第1の原稿検出装置との
うち、原稿の検出に用いる方を外部からの制御信号に従
って選択する選択装置と、前記コンタクトガラスに対す
る原稿押えの開き角度の大きさが所定の大きさより大き
いか小さいかを検出する開閉センサと、前記開閉の大き
さが前記所定の大きさより大きいことを検出したときは
第2の原稿検出装置を選択し、前記所定の大きさより小
さいことを検出したときは第1の原稿検出装置を選択す
るように、前記選択装置に制御信号を出力する制御装置
と、を備えている。
【0017】従って、コンタクトガラスに対する原稿押
えの開きが所定の大きさより大きい、すなわち原稿検知
に対する原稿押えの影響が少ないときには、戻り光のビ
ーム形状変化を測定するゆえ光の利用効率が低くてノイ
ズの影響が大きい距離の検出による原稿検知に代えて、
ノイズの影響が比較的小さい戻り光の強度による原稿検
知を行なうことが可能となる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明について、発光素子の出射光の強度を調
節することにより、第2の原稿検出装置を用いる場合と
第1の原稿検出装置を用いる場合とでコンタクトガラス
上の原稿の検出の有無の感度をほぼ同一にする出力調節
装置を備えている。
【0019】従って、原稿検知の手法にかかわらず、原
稿の検出の有無の感度をほぼ同一とするので、距離の検
出による原稿検知と光の強度による原稿検知とで、原稿
を識別するための回路を共通とすることができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明について、受光素子が受光した光の強度によりコ
ンタクトガラス上の原稿を検出する第2の原稿検出装置
と、この第2の原稿検出装置と第1の原稿検出装置との
うち、原稿の検出に用いる方を外部からの制御信号に従
って選択する選択装置と、コンタクトガラスに対する原
稿押えの開き角度の大きさを検出する開閉センサと、コ
ンタクトガラス上を走査するように発光素子の出射光の
照射位置を移動する走査装置と、この走査位置を検出す
る位置検出装置と、この走査位置の検出および前記原稿
押えの開き角度の大きさの検出の結果に応じて、第2の
原稿検出装置または第1の原稿検出装置を選択するよう
に前記選択装置に制御信号を出力する制御装置と、を備
えている。
【0021】従って、コンタクトガラス上を走査するよ
うに発光素子の出射光の照射位置を移動することがで
き、また、走査位置の検出および原稿押えの開き角度の
大きさの検出の結果に応じて、原稿検知に対する原稿押
えの影響が大きいときには距離の検出による原稿検知を
行ない、そうでないときは、戻り光のビーム形状変化を
測定するゆえ光の利用効率が低くてノイズの影響が大き
い距離の検出による原稿検知に代えて、ノイズの影響が
比較的小さい戻り光の強度による原稿検知を行なうこと
が可能となる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明について、走査による戻り光の強度を検出する光
強度検出装置を備え、第2の原稿検出装置は、前記光の
強度の変化から原稿の端部を検出したときの原稿濃度に
よる誤差を補正する補正装置を有している。
【0023】従って、走査による戻り光の強度の変化か
ら、原稿の端部を検出したときの原稿濃度による誤差を
補正することができる。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明について、発光素子の出射光の強度を調
節することにより、走査位置および原稿押えの開き角度
の大きさにかかわらず、第2の原稿検出装置を用いる場
合と第1の原稿検出装置を用いる場合とでコンタクトガ
ラス上の原稿の検出の有無の感度をほぼ同一にする出力
調節装置を備えている。
【0025】従って、原稿検知の手法にかかわらず、原
稿の検出の有無の感度をほぼ同一とするので、距離の検
出による原稿検知と光の強度による原稿検知とで、原稿
を識別するための回路を共通とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】〔発明の第1の実施の形態〕この
発明の第1の実施の形態にかかる画像読取装置1を、図
1〜図7を参照して説明する。図16に示す前記従来の
技術と共通の部材などには同一の符号を用い、詳細な説
明は省略する。この画像読取装置1は、例えばデジタル
複写機に搭載されているイメージスキャナとして使用さ
れる。
【0027】図1は、画像読取装置1の縦断断面図であ
る。図1に示すように、画像読取装置1は、原稿101
を載置するコンタクトガラス102と、読取光学系など
による各種のゆがみを補正するための白基準板2と、白
基準板2あるいはコンタクトガラス102面に対してあ
る角度で読み取り面を照射する光源(ハロゲンランプ)
3と、ミラー4、5、6とを備えている。光源3とミラ
ー4は第1キャリッジ7をなし、ミラー5、6は第2キ
ャリッジ8をなしていて、いずれも図示しないモータの
駆動により副走査方向(矢印9方向)に移動する。
【0028】白基準板2あるいは原稿101で反射した
光は、ミラー4、5、6に反射され、レンズユニット1
0を介してセンサボード基板11上に実装された、この
発明のイメージセンサの一例である3ライン型カラーC
CDセンサ12に入射する。3ライン型カラーCCDセ
ンサ12は、入射した光画像信号を光電変換する。信号
処理基板13には、前記光電変換後のアナログ画像信号
に信号処理を施す周知の信号処理回路が実装されてい
る。そして、センサボード基板11と、信号処理基板1
3とは、接続ケーブル14で接続されている。
【0029】図2は、画像読取装置1の原稿検出装置2
0の概略を示すブロック図である。図2に示すように、
ハーフミラー21は、発光素子104の照射光26を反
射し、この反射光は集光レンズ22を介し、コンタクト
レンズ102に向けて照射される。ハーフミラー21
は、この照射光27が、その光路24上で散乱したとき
の散乱光のうち、照射光27と同じ光路24で戻ってき
たものを透過する。この透過光28は、この透過光28
から非点収差光を得るための光学素子であるシリンダー
レンズ23を介して、受光素子105に入光する。
【0030】受光増幅回路30は、受光素子105の信
号電流から、光路24上の散乱点から受光素子105ま
での距離を検出し、また、受光素子105の受光した光
の強度を検出するために、増幅処理を行なう。この発明
の選択装置の一例である出力選択回路25は、受光増幅
回路30が出力する距離検出信号および強度検出信号の
いずれか一方を外部からの制御信号により選択して画像
読取装置1の全体を制御するマイコンであるメイン制御
部に出力する。
【0031】基端部の所定の回転軸を中心に回動自在な
機構で画像読取装置1に取り付けられている原稿押え1
07には、所定の遮蔽部材29aが設けられている。そ
して、遮蔽部材29aの近傍にはこの発明の開閉センサ
の一例であるフォトインタラプタ29が設けられてい
て、コンタクトガラス102に対して原稿押え107が
所定の角度θ1以下になるときには、遮蔽部材29aが
フォトインタラプタ29を遮る。このように、フォトイ
ンタラプタ29は遮蔽部材29aにより遮られるか遮ら
れないかにより、コンタクトガラス102に対して原稿
押え107がなす角度の、所定の角度θ1に対する大小
を検出し、この画像読取装置1の全体を制御するマイコ
ンで、この発明の制御装置の一例であるメイン制御部3
9に出力し、メイン制御部39が後述する出力選択回路
25に制御信号を出力する。
【0032】図3は、受光素子105、受光増幅回路3
0、出力選択回路25の概略の回路構成を示すものであ
る。図3に示すように、受光素子105は4つの受光領
域105a,105b,105c,105dを有し、こ
の受光領域105a,105b,105c,105d
は、戻り光である透過光28の中心軸に対して対象で同
面積である。トランスインピーダンス回路31a,31
b,31c,31dは、受光領域105a,105b,
105c,105dの信号電流Ia,Ib,Ic,Id
を、各々信号電圧Va,Vb,Vc,Vdに変換する。
【0033】距離検出回路32は、この発明の第1の原
稿検出装置の一例である減算回路33を備えていて、こ
の減算回路33の非反転入力端子には、対角線に向き合
って配置されている受光領域105aおよび105cの
信号電圧Va,Vcが入力され、反転入力端子には、対
角線に向き合って配置されている受光領域105bおよ
び105dの信号電圧Vb,Vdが入力される。また、
減算回路33の出力電圧は、コンパレータ回路34によ
り所定の基準電圧と比較されて、受光素子105から原
稿101までの距離を示す距離検出信号として出力され
る。
【0034】強度検出回路35は、この発明の第2の原
稿検出装置の一例である加算回路36を備えていて、こ
の加算回路36の反転入力端子には、信号電圧Va,V
b,Vc,Vdが入力される。また、加算回路36の出
力電圧は、コンパレータ回路37により所定の基準電圧
と比較されて、受光素子105が受光する光の強度を示
す強度検出信号として出力される。
【0035】出力選択回路25はセレクタ38からな
り、その端子38aにはコンパレータ回路37が出力す
る強度検出信号が、端子38bにはコンパレータ回路3
4が出力する距離検出信号が、それぞれ入力し、端子3
8cにはフォトインタラプタ29から入力する制御信号
により、端子38dから強度検出信号または距離検出信
号が選択的に出力される。
【0036】以上のような原稿検出装置20で、コンタ
クトガラス102と原稿押え107とのなす角度θが、
一定値θ1より小さい一定値θ2以下であることを、例
えば、マイクロスイッチその他のセンサで検出する。そ
して、コンタクトガラス102と原稿押え107とのな
す角度θが一定値θ2以下であるときは、メイン制御部
39は原稿検出装置20による原稿101の検出を行な
わない。
【0037】コンタクトガラス102と原稿押え107
とのなす角度θが一定値θ2を超える場合には、原稿検
出装置20による原稿101の検出がなされる。第1
に、受光素子105から光路24上の散乱点までの距離
を検出するために、原稿検出装置20は前記のように非
点収差法を用いている。すなわち、図4に示すように、
透過光28が受光素子105に照射したときの光スポッ
ト28aの形状は前記の距離により様々に変動するた
め、信号電圧Va,Vb,Vc,Vdの各値が様々に変
化し、よって“Va+Vc”と“Vb+Vd”の差を減
算回路33でとることにより、受光素子105から原稿
までの距離を求めることができる。
【0038】第2に、信号電圧Va,Vb,Vc,Vd
の各値を加算回路36で加算すれば、その加算した電圧
の大きさで受光素子105が受光する光の強度がわか
る。そして、信号電圧Va,Vb,Vc,Vdの加算し
た電圧の大きさから、受光素子105から原稿101ま
での距離を求めることができる。なお、いずれの手段に
より、受光素子105から原稿101までの距離を求め
ても、光電流に対する増幅率は同一としている。
【0039】図5は、受光素子105からの距離と、コ
ンパレータ回路37が出力する距離検出信号およびコン
パレータ回路34が出力する強度検出信号の電圧との関
係を示すグラフである。図6は、図2の矢印Xの方向、
向きの座標(X座標)と、コンタクトガラス102と原
稿押え107とのなす角度θが検出限界である一定値θ
2にあるときの受光素子105から原稿押え107まで
の距離との関係を示すグラフである。図7は、コンタク
トガラス102と原稿押え107とのなす角度θと、受
光素子105から原稿押え107までの距離との関係を
示すグラフである。
【0040】図5に示すように、強度検出信号による原
稿101の判定レベルはV1、距離検出信号による原稿
101の判定レベルはV2である。図6を参照して、い
ま、原稿検出装置20がX座標でX1より大きくX2よ
り小さい位置にあるコンタクトガラス102上の点(座
標X3)を検知しているとする。このときの感度は図5
のとおりであるとする。このとき、受光素子105とコ
ンタクトガラス102上の座標X3の点との距離は、角
度θが一定値θ1以下のときはL2以下となり、コンタ
クトガラス102上に原稿101がないときにも強度検
出信号は原稿判定レベルV1を超えてしまい、誤検知を
起こす。
【0041】そこで、フォトインタラプタ29は、遮蔽
部材29aにより遮られるか遮られないかによって、コ
ンタクトガラス102に対して原稿押え107がなす角
度θがθ1より大きいか小さいかを検出し、出力選択回
路25にメイン制御部39が制御信号を出力することに
より、角度θがθ1以下のときは距離検出信号を出力選
択回路25が出力する。この距離検出信号または強度検
出信号により、メイン制御部39はコンタクトガラス1
02上の原稿101の有無やサイズを判断する。
【0042】よって、この実施の形態によれば、受光素
子105から照射光27の散乱点までの距離により原稿
101の検知を行なうことで、原稿押え107の開きが
小さくても、原稿押え107により原稿101の誤検知
を生じることがない。
【0043】また、コンタクトガラス102に対して原
稿押え107がなす角度θがθ1より大きいときは出力
選択回路25に制御信号を出力し、強度検出信号を出力
選択回路25から出力する。よって、原稿押え107の
開きが大きいために原稿押え107による誤検出のおそ
れがないときは、ノイズの影響が比較的小さい受光素子
105の受光する光の強度で原稿101の検出を行なう
ことができる。
【0044】〔発明の第2の実施の形態〕この発明の第
2の実施の形態にかかる画像読取装置1を、図8〜図1
0を参照して説明する。図1〜図7に示す前記第1の実
施の形態と共通の部材などには同一の符号を用い、詳細
な説明は省略する。
【0045】図8は、この実施の形態の画像読取装置1
の原稿検出装置20の概略を示すブロック図であり、図
9は発光素子105、受光増幅回路30、出力選択回路
25の回路図である。この実施形態の画像読取装置1が
前記第1の実施の形態のものと相違する第1の点は、図
8に示すように、フォトインタラプタ29が出力する制
御信号により発光素子駆動回路103を制御し、発光素
子104の出力電流を調整する、この発明の出力調整装
置の一例である出力電流調整回路40を備えている点に
ある。第2の点は、図9に示すように、前記第1の実施
の形態のコンパレータ回路34、37に代えて、コンパ
レータ回路41を備えている点にある。このコンパレー
タ回路41は、出力選択回路25が選択的に出力する減
算回路33の出力または加算回路36の出力を所定の基
準値と比較することにより、距離検出信号または強度検
出信号を出力する。
【0046】以上のような回路構成で、出力電流調整回
路40は、発光素子104の出力電流の調整により、図
10に示すように、受光素子105からの距離L1にお
ける距離検出信号と強度検出信号との出力電圧レベルが
一定となるように調整する。従って、この第2の実施の
形態によれば、距離検出による原稿101の検出も、光
強度の検出による原稿101の検出も、検出出力レベル
を同じV1にすることができるので、第1の実施の形態
のように2つのコンパレータ回路34、37を必要とせ
ず、単一のコンパレータ回路41により、距離検出信号
も強度検出信号も出力することができる。よって、第1
の実施の形態の場合より、回路を簡素化することができ
る。
【0047】〔発明の第3の実施の形態〕この発明の第
3の実施の形態にかかる画像読取装置1を、図11、図
12を参照して説明する。図8〜図10に示す前記第2
の実施の形態と共通の部材などには同一の符号を用い、
詳細な説明は省略する。
【0048】図11は画像読取装置1の原稿検出装置2
0の概略を示すブロック図であり、図12は画像読取装
置1の光学系の平面図である。この実施の形態の画像読
取装置1が、前記第2の実施の形態と相違する点は次の
とおりである。
【0049】すなわち、図11、図12に示すように、
この実施の形態では、照射光27を反射してコンタクト
ガラス102に投光する反射ミラー50と、この反射ミ
ラー50の向きを変えて照射光27をコンタクトガラス
102上で走査するモータ51と、モータ51の回転角
を検出して反射ミラー50の走査位置を検出するロータ
リーエンコーダ52と、コンタクトガラス102と原稿
押え107とのなす角度を検出するロータリーエンコー
ダ53とを備えている。ロータリーエンコーダ52、5
3の検出信号は、メイン制御部39に入力される。反射
ミラー50およびモータ51は、この発明の走査装置の
一例であり、ロータリーエンコーダ52は、この発明の
位置検出装置一例である。
【0050】以上のような回路構成において、メイン制
御部39には、ロータリーエンコーダ53からコンタク
トガラス102と原稿押え107とのなす角度θの情報
が入力され、ロータリーエンコーダ52から走査位置の
情報が入力される。角度θの大きさが同じでも走査位置
により原稿押え107の位置も違うため、メイン制御部
39(のROM)には、原稿押え107の開きの大きさ
および走査位置と、原稿101の検出を光強度により行
なうか距離検出により行なうかの別が対応付けられたテ
ーブルが予め格納されていて、このテーブルのルックア
ップにより、原稿押え107の開きの大きさおよび走査
位置から原稿押え107が光強度による原稿101の誤
検出のおそれがある場合は距離検出信号を出力するよう
に、かかるおそれがないときは強度検出信号を出力する
ように、制御する。図12の例では、軌跡D上の位置D
0から走査が開始し、D1、D2において原稿101の
端部を検出することとなる。
【0051】従って、この実施の形態では、単一の発光
素子104、受光素子105により、複数サイズの原稿
101を識別できる。
【0052】〔発明の第4の実施の形態〕この発明の第
4の実施の形態にかかる画像読取装置1を、図13〜図
15を参照して説明する。図11、図12に示す前記第
2の実施の形態と共通の部材などには同一の符号を用
い、詳細な説明は省略する。
【0053】図13は画像読取装置1の原稿検出装置2
0の回路構成の一部を示すブロック図である。この実施
の形態が前記第3の実施の形態と異なる点は以下のとお
りである。すなわち、図13で、微分回路60は、出力
選択回路25が出力する強度検出信号または距離検出信
号を微分して、原稿101の端部を検出できるようにす
る。エッジ補正回路61は、この発明の補正装置の一例
であり、微分回路60の出力に基づいて原稿101の端
部の検出の誤差を補正する。
【0054】以上のような回路構成において、検出限界
濃度の原稿101を検出したとすると、その原稿101
の端部の検出信号の波形は、コンタクトガラス102に
投光されたビーム径が有限であることから、図14に示
す符号62のような波形になる。このときの原稿101
の判定レベルはV3に設定されているものとする。ま
た、原稿検出装置20は、原稿101の端部の位置とロ
ータリーエンコーダ52の出力による走査位置との対応
がとれるように設定されているものとする。そして、コ
ンタクトガラス102の同じ位置に検出限界濃度より明
るい原稿101がおかれていたときは、その原稿101
の端部の検出信号の波形は、図14に示す符号63のよ
うな波形になるため、原稿判定レベルV3に対しては誤
差δtを生じてしまう。このとき、波形62の場合と波
形63の場合とで、図15に示すように、微分回路60
の出力の差(波形64と65の差)δVに応じた補正
を、エッジ補正回路61が行なって、原稿101の端部
を正確に求めることができる。
【0055】また、メイン制御部39の制御は、ロータ
リーエンコーダ52、53の出力とに基づき、原稿10
1の検出を光強度により行なうか距離により行なうかの
別と走査位置とを判断して、予めすべての走査位置と原
稿101の検出の手法とにおける原稿101からの戻り
光の出力を、出力電流調整回路40で出力電流を調節す
ることにより、原稿101の検出を光強度により行なう
か距離により行なうかの別と走査位置とに関係なく、常
に感度を一定に保つ。よって、受光増幅回路30は、図
9に示すものと同一の回路構成にすることができるか
ら、原稿検出装置20を原稿101を走査できる構成と
しても、回路構成を簡易なものとすることができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、受光素子から
出射光の散乱点までの距離の検出により原稿検知を行な
うので、原稿押えによる影響を受けにくいから、原稿押
えによる原稿の自動検知の誤検知を従来より低減するこ
とができる。
【0057】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明について、コンタクトガラスに対する原稿押えの
開きが所定の大きさより大きい、すなわち原稿検知に対
する原稿押えの影響が少ないときには、戻り光のビーム
形状変化を測定するゆえ光の利用効率が低くてノイズの
影響が大きい距離の検出による原稿検知に代えて、ノイ
ズの影響が比較的小さい戻り光の強度による原稿検知を
行なうことが可能となるから、原稿押えによる悪影響が
ある場合とない場合とで原稿検知の手法の使い分けを行
なって、原稿の自動検知の検知精度をさらに向上させる
ことができる。
【0058】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明について、原稿検知の手法にかかわら
ず、原稿の検出の有無の感度をほぼ同一とするので、距
離の検出による原稿検知と光の強度による原稿検知と
で、原稿を識別するための回路を共通とすることができ
るから、回路構成を簡易なものとすることができる。
【0059】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明について、コンタクトガラス上を走査するように
発光素子の出射光の照射位置を移動することができ、ま
た、走査位置の検出および原稿押えの開き角度の大きさ
の検出の結果に応じて、原稿検知に対する原稿押えの影
響が大きいときには距離の検出による原稿検知を行な
い、そうでないときは、戻り光のビーム形状変化を測定
するゆえ光の利用効率が低くてノイズの影響が大きい距
離の検出による原稿検知に代えて、ノイズの影響が比較
的小さい戻り光の強度による原稿検知を行なうことが可
能となるので、単一の発光素子、受光素子により、複数
サイズの原稿を識別できる。
【0060】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明について、走査による戻り光の強度の変化から、
原稿の端部を検出したときの原稿濃度による誤差を補正
することができる。
【0061】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明について、原稿検知の手法にかかわら
ず、原稿の検出の有無の感度をほぼ同一とするので、距
離の検出による原稿検知と光の強度による原稿検知と
で、原稿を識別するための回路を共通とすることができ
るから、回路構成を簡易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかる画像読取
装置の縦断面図である。
【図2】前記画像読取装置の原稿検出装置の概要を示す
ブロック図である。
【図3】前記原稿検出装置の受光増幅回路の概略の回路
図である。
【図4】前記原稿検出装置の受光素子の動作を説明する
平面図である。
【図5】前記原稿検出装置で、受光素子からの距離と、
距離検出信号および強度検出信号の電圧との関係を示す
グラフである。
【図6】前記原稿検出装置で、図2のX座標と、コンタ
クトガラスと原稿押えとのなす角度θが検出限界である
一定値θ2にあるときの受光素子から原稿押えまでの距
離との関係を示すグラフである。
【図7】前記原稿検出装置で、コンタクトガラスと原稿
押えとのなす角度θと、受光素子から原稿押えまでの距
離との関係を示すグラフである。
【図8】この発明の第2の実施の形態である画像読取装
置の原稿検出装置の概要を示すブロック図である。
【図9】前記原稿検出装置の受光増幅回路の概略の回路
図である。
【図10】前記原稿検出装置で、受光素子からの距離
と、距離検出信号および強度検出信号の出力電圧レベル
との関係を示すグラフである。
【図11】この発明の第3の実施の形態である画像読取
装置の原稿検出装置の概要を示すブロック図である。
【図12】前記原稿検出装置の光学系を示す平面図であ
る。
【図13】この発明の第4の実施の形態である原稿検出
装置の回路構成の概要の一部を示すブロック図である。
【図14】前記原稿検出装置で、原稿検出端部を検出し
たときの出力電圧レベルの時間変化を示すグラフであ
る。
【図15】前記原稿検出装置の微分回路の出力電圧レベ
ルの時間変化を示すグラフである。
【図16】従来の原稿検出装置の概要を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 3 光源 12 イメージセンサ 20 原稿検出装置 25 選択装置 29 開閉センサ 33 第1の原稿検出装置 36 第2の原稿検出装置 39 制御装置 40 出力調節装置 50 走査装置 51 走査装置 52 位置検出装置 53 開閉センサ 61 補正装置 101 原稿 102 コンタクトガラス 104 発光素子 105 受光素子 107 原稿押え

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置するコンタクトガラスと、 前記原稿を前記コンタクトガラスの下から照らす光源
    と、 前記原稿の反射光を受光して前記原稿の画像を読み取る
    イメージセンサと、 基端側の回転軸を中心に回転することにより前記コンタ
    クトガラス上に載置された原稿をその上から押える原稿
    押えと、 前記コンタクトガラスの下から前記コンタクトガラスに
    向けて光を出射する発光素子と、 この出射光がその光路上で散乱したときに散乱光のうち
    前記出射光と同じ光路で戻ってきたものを受光する受光
    素子と、 この受光素子が受光した光から前記散乱を生じた散乱点
    と前記受光素子との距離を検出し、この距離から前記コ
    ンタクトガラス上の原稿を検出する第1の原稿検出装置
    と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 受光素子が受光した光の強度によりコン
    タクトガラス上の原稿を検出する第2の原稿検出装置
    と、 この第2の原稿検出装置と第1の原稿検出装置とのう
    ち、原稿の検出に用いる方を外部からの制御信号に従っ
    て選択する選択装置と、 前記コンタクトガラスに対する原稿押えの開き角度の大
    きさが所定の大きさより大きいか小さいかを検出する開
    閉センサと、 前記開閉の大きさが前記所定の大きさより大きいことを
    検出したときは第2の原稿検出装置を選択し、前記所定
    の大きさより小さいことを検出したときは第1の原稿検
    出装置を選択するように、前記選択装置に制御信号を出
    力する制御装置と、を備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 発光素子の出射光の強度を調節すること
    により、第2の原稿検出装置を用いる場合と第1の原稿
    検出装置を用いる場合とでコンタクトガラス上の原稿の
    検出の有無の感度をほぼ同一にする出力調節装置を備え
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】 受光素子が受光した光の強度によりコン
    タクトガラス上の原稿を検出する第2の原稿検出装置
    と、 この第2の原稿検出装置と第1の原稿検出装置とのう
    ち、原稿の検出に用いる方を外部からの制御信号に従っ
    て選択する選択装置と、 コンタクトガラスに対する原稿押えの開き角度の大きさ
    を検出する開閉センサと、 コンタクトガラス上を走査するように発光素子の出射光
    の照射位置を移動する走査装置と、 この走査位置を検出する位置検出装置と、 この走査位置の検出および前記原稿押えの開き角度の大
    きさの検出の結果に応じて、第2の原稿検出装置または
    第1の原稿検出装置を選択するように前記選択装置に制
    御信号を出力する制御装置と、を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 走査による戻り光の強度を検出する光強
    度検出装置を備え、 第2の原稿検出装置は、前記光の強度の変化から原稿の
    端部を検出したときの原稿濃度による誤差を補正する補
    正装置を有していることを特徴とする請求項4に記載の
    画像読取装置。
  6. 【請求項6】 発光素子の出射光の強度を調節すること
    により、走査位置および原稿押えの開き角度の大きさに
    かかわらず、第2の原稿検出装置を用いる場合と第1の
    原稿検出装置を用いる場合とでコンタクトガラス上の原
    稿の検出の有無の感度をほぼ同一にする出力調節装置を
    備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の
    画像読取装置。
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