JPH1125857A - カラー受像管の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

カラー受像管の製造方法およびその製造装置

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JPH1125857A
JPH1125857A JP18206097A JP18206097A JPH1125857A JP H1125857 A JPH1125857 A JP H1125857A JP 18206097 A JP18206097 A JP 18206097A JP 18206097 A JP18206097 A JP 18206097A JP H1125857 A JPH1125857 A JP H1125857A
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JP18206097A
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Masahiro Yokota
昌広 横田
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正フィルタの透過率分布を可変にすること
ができるように露光装置を構成して、所望の蛍光面を容
易に形成できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 パネル1 内面に形成された蛍光面形成部
材層12に光源21から放射される光を補正フィルタ25およ
びシャドウマスク6 を介して照射し、蛍光面形成部材層
にシャドウマスクの開孔に対応するパターンを焼付ける
ことにより蛍光面を形成するカラー受像管の製造方法に
おいて、パターンの焼付け中、補正フィルタを前後、左
右、上下3方向のうち少なくとも1方向に往復移動さ
せ、補正フィルタが本来もつ透過率分布とは異なる透過
率分布にしてパネル内面における光量分布を補正するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー受像管の
製造方法およびその製造装置に係り、特にパネル内面に
蛍光面を形成するカラー受像管の製造方法およびその製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー受像管は、TV放送の受像
やコンピューターのモニターなどに幅広く使用されてい
る。
【0003】一般にそのカラー受像管は、図6に示すよ
うに、パネル1およびファンネル2からなる外囲器を有
し、そのパネル1の内面に、図7に示すように、マトリ
クス状の黒色非発光層3の隙間に青、緑、赤に発光する
ドット状の3色蛍光体層4B,4G ,4R が埋込まれる
ように設けられたブラックマトリクス形蛍光面5、およ
び図8に示すように、ストライプ状の黒色非発光層3の
隙間に青、緑、赤に発光するストライプ状の3色蛍光体
層4B ,4G ,4R が埋込まれるように設けられたブラ
ックストライプ形蛍光面5が設けられ、この蛍光面5に
対向して、その内側にシャドウマスク6が配置されてい
る。一方、ファンネル2のネック7内に電子銃8が設け
られている。そして、この電子銃8から放出される3電
子ビーム9B ,9G ,9R をファンネル2の外側に装着
された偏向ヨーク10により偏向し、シャドウマスク6
を介して上記蛍光面5を水平、垂直走査することによ
り、カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0004】従来より上記蛍光面5は、写真印刷法によ
り形成されされている。まず最初にパネルの内面にフォ
トレジストを塗布形成し、このフォトレジストをシャド
ウマスクを介して露光し、このシャドウマスクの開孔に
対応するパターンを焼付ける。ついでこのパターンの焼
付けられたフォトレジストを現像して、上記シャドウマ
スクの開孔に対応するパターンからなるレジストを形成
する。つぎにこのレジストの形成されたパネルの内面に
カーボンを主成分とする黒色塗料層を塗布形成する。そ
してレジスト上に塗布された黒色塗料層をレジストとと
もに剥離除去して、黒色非発光層を形成する。
【0005】その後、上記黒色非発光層の形成されたパ
ネルの内面に、蛍光体と感光剤を主成分とする感光性蛍
光体スラリ層を塗布形成し、この感光性蛍光体スラリ層
をシャドウマスクを介して露光して、その開孔に対応す
るパターンを焼付ける。ついでこのパターンの焼付けら
れた感光性蛍光体スラリ層を現像して、上記黒色非発光
層の所定の隙間に蛍光体層を形成する。この蛍光体層の
形成工程を3色蛍光体について繰返すことにより形成さ
れている。
【0006】この蛍光面形成方法において、パネルの内
面に塗布形成されたフォトレジストや感光性蛍光体スラ
リ層にシャドウマスクの開孔に対応するパターンを焼付
けるとき、図9に示す露光装置が用いられる。この露光
装置は、内面にフォトレジストや感光性蛍光体スラリ層
などの蛍光面形成部材層12が形成されかつシャドウマ
スク6が装着されたパネル1を位置決め支持する支持台
13の下部に光源部14が設けられ、この光源部14上
に順次、光源部14から放射される光15の軌道を電子
銃から放出される電子ビームの軌道に近似させる補正レ
ンズ群16、支持台13に位置決め支持されたパネル1
内面における光量分布を補正する補正フィルタ17が配
置されている。
【0007】通常、その補正フィルタ17は、スパッタ
ー法によりガラスなどの透明基板に金属膜を被着するこ
とにより形成され、パネル内面全域の光量分布が所定の
分布になるように、中央部の透過率が周辺部よりも低い
透過率分布に形成されており、従来は、露光中この補正
フィルタ17を所定位置に静置して、シャドウマスクの
開孔に対応するパターンを焼付けをおこなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カラー
受像管の蛍光面は、写真印刷法により形成され、パネル
の内面に塗布形成されたフォトレジストや感光性蛍光体
スラリ層などの蛍光面形成部材層にシャドウマスクの開
孔に対応するパターンを焼付けるとき、パネル内面にお
ける光量分布を補正する補正フィルタが配置された露光
装置が用いられる。一般にその補正フィルタは、スパッ
ター法によりガラス基板に金属を被着することにより形
成され、パネル内面における光量が所定の分布になるよ
うに、中央部の透過率が周辺部よりも低い透過率分布に
形成されている。
【0009】しかし実際には金属をスパッターして所定
の透過率分布になるように形成することは難しく、透過
率分布にばらつきが生ずる。また露光装置の光源部の出
力のばらつきや露光時間の変化により、パネル内面にお
ける光量分布が変化し、所望の蛍光面を形成することが
困難であるという問題がある。
【0010】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、補正フィルタの透過率分布を可変にするこ
とができるように露光装置を構成して、所望の蛍光面を
容易に形成できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】パネル内面に形成された
蛍光面形成部材層に光源から放射される光をパネル内面
における光量分布を補正する補正フィルタおよびシャド
ウマスクを介して照射し、蛍光面形成部材層にシャドウ
マスクの開孔に対応するパターンを焼付けることにより
パネル内面に蛍光面を形成するカラー受像管の製造方法
において、パターンの焼付け中、補正フィルタを前後、
左右、上下3方向のうち少なくとも1方向に往復移動さ
せ、補正フィルタの本来の透過率分布とは異なる透過率
分布にしてパネル内面における光量分布を補正するよう
にした。
【0012】また、パネル内面に形成された蛍光面形成
部材層に照射する光を放射する光源と、この光源とシャ
ドウマスクとの間に配置され、パネル内面における光量
分布を補正する補正フィルタとを有し、この補正フィル
タおよびシャドウマスクを介して蛍光面形成部材層に光
源から放射される光により露光し、シャドウマスクの開
孔に対応するパターンを焼付ける露光装置からなるカラ
ー受像管の製造装置において、補正フィルタを前後、左
右、上下3方向のうち少なくとも1方向に往復移動可能
に配置し、駆動機構により駆動する構成とした。
【0013】ここで、補正フィルタの本来の透過率分布
とは、透明基板に、位置により透過率の異なる連続した
金属膜が被着形成された補正フィルタについては、この
補正フィルタを静置したときの透過率分布である。補正
フィルタには、このほか、透明基板に多数の遮光部を不
連続に設け、露光時これを往復移動させるものがある
が、このような補正フィルタについては、その移動時の
透過率分布をさす。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0015】図1にその一形態であるカラー受像管の蛍
光面形成に用いられる露光装置を示す。この露光装置
は、内面にフォトレジストや感光性蛍光体スラリ層など
の蛍光面形成部材層12が形成されかつシャドウマスク
6が装着されたパネル1を位置決め支持する支持台20
を有し、この支持台20の下部に超高圧水銀ランプなど
を光源21とする光源部22が設けられている。さらに
この光源部22上に順次、光源21から放射される光2
3の軌道をカラー受像管の電子銃から放出される電子ビ
ームの軌道に近似させる補正レンズ群24、支持台13
に位置決め支持されたパネル1内面における光量分布を
補正する補正フィルタ25が配置されている。この補正
フィルタ25は、透明基板に中央部の透過率が周辺部の
透過率よりも低い金属膜が連続的に被着形成されたもの
となっている。
【0016】特にこの露光装置においては、この補正フ
ィルタ25が前後、左右、上下の3方向に往復移動可能
に駆動機構26に取付けられ、制御装置(図示せず)に
組込まれたプログラムにより、上記3方向のうち少なく
とも任意1方向に駆動制御されるように構成されてい
る。
【0017】蛍光面の形成は、図2(a)に示すよう
に、まずパネル1内面に感光剤を塗布し乾燥してフォト
レジスト28を形成する。ついでこのフォトレジスト2
8の形成されたパネル1にシャドウマスク6を装着し
て、上記露光装置の支持台に位置決めする。そして光源
から放射される光により補正レンズ群、補正フィルタお
よびシャドウマスク6を介して露光し、フォトレジスト
28にシャドウマスク6の開孔29に対応するパターン
を焼付ける。このとき、補正フィルタを前後、左右、上
下3方向のうち少なくとも1方向に往復移動とながらお
こなわれる。つぎにこのパターンの焼付けられたフォト
レジスト28を現像して未感光部を除去し、同(b)に
示すように、上記シャドウマスクの開孔に対応するパタ
ーンからなるレジスト30を形成する。つぎに同(c)
に示すように、このレジスト30の形成されたパネル1
の内面にカーボンを主成分とする黒色塗料を塗布し乾燥
して黒色塗料層31を形成する。そして同(d)に示す
ように、レジスト30上に塗布された黒色塗料層31を
レジスト30とともに剥離除去して黒色非発光層3を形
成する。
【0018】その後、上記黒色非発光層3の形成された
パネル1の内面に、たとえば青蛍光体と感光剤を主成分
とする感光性蛍光体スラリを塗布し乾燥して、同(e)
に示すように、感光性蛍光体スラリ層32を形成する。
ついでこの感光性蛍光体スラリ層32の形成されたパネ
ル1にシャドウマスク6を装着して、上記露光装置の支
持台に位置決めする。そして光源から放射される光によ
り補正レンズ群、補正フィルタおよびシャドウマスク6
を介して露光し、感光性蛍光体スラリ層32にシャドウ
マスク6の開孔29に対応するパターンを焼付ける。こ
のとき、補正フィルタを前後、左右、上下3方向のうち
少なくとも1方向に往復移動とながらおこなわれる。つ
ぎにこのパターンの焼付けられた感光性蛍光体スラリ層
32を現像して、同(f)に示すように、黒色非発光層
3の所定の隙間に青蛍光体層4Bを形成する。つぎにこ
の青蛍光体層4B の形成工程を緑蛍光体および赤蛍光体
について繰返し、同(g)に示すように、黒色非発光層
3の所定の隙間に緑蛍光体層4G および赤蛍光体層4R
を形成する。
【0019】上記のように、カラー受像管の蛍光面形成
に際し、パネル1内面に形成されたフォトレジスト28
や感光性蛍光体スラリ層32などの蛍光面形成部材層1
2にシャドウマスク6の開孔に対応するパターンを焼付
けるとき、パネル1内面における光量分布を補正する補
正フィルタ25を前後、左右、上下3方向のうち、少な
くとも任意1方向に往復移動させると、補正フィルタ2
5の本来の透過率分布、すなわち補正フィルタ25を静
置したときの透過率分布とは異なる透過率分布とするこ
とができ、補正フィルタ25の移動方向、移動量を適宜
調整することにより、パネル1内面における光量分布を
所定の分布に適正化して、品位良好な蛍光面を安定かつ
容易に形成することができる。
【0020】すなわち、パネル1中央から水平軸(X
軸)端に至る水平軸上での補正フィルタ25の本来の透
過率分布をf(X)とするとき、このf(X)が、水平
軸を横軸とし、A,B,Cをパネルの中央、中間、水平
軸端に対応する位置として図3に示した曲線34で表さ
れるとすると、この補正フィルタ25を矢印35で示す
水平方向に±ΔX移動した場合の透過率分布f(X+Δ
X)およびf(X−ΔX)は、それぞれ曲線36,37
のように変化する。したがってパネル内面に形成された
蛍光面形成部材層にシャドウマスクの開孔に対応するパ
ターンを焼付けるため、この補正フィルタ25を一定時
間t(露光時間)、±ΔX往復移動すると、この往復移
動した場合の透過率分布g(X)は、露光時間t内での
f(X±ΔX)の積算となり、曲線38で表される。こ
のように水平方向のみに往復移動する場合は、露光時間
tに対する往復移動の条件が既知であれば、f(X)と
ΔX(t)とからg(X)が算出される。
【0021】実際には、補正フィルタ25は、2次元の
広がりをもつので、透過率分布は、水平、垂直軸(X
軸、Y軸)を座標軸とするX,Y直交座標系によりf
(X,Y)で表され、往復移動の移動量ΔX(t),Δ
Y(t)を与えることで、往復移動した場合の透過率分
布g(X,Y)を算出することができる。
【0022】同様に、補正フィルタ25を上下方向(Z
方向)に往復移動する場合は、補正フィルタ25のもつ
本来の透過率分布f(X,Y)が上下方向に移動したと
きの透過率分布の変化を加味して、透過率分布をf
(X,Y,Z)とすればよい。この場合、透過率分布f
(X,Z)が、横軸を水平軸として図4に示した曲線3
9で表されるとすると、この補正フィルタ25を矢印4
0で示す上下方向に±ΔZ移動した場合の透過率分布f
(X,Z+ΔZ)およびf(X,Z−ΔZ)は、それぞ
れ曲線41,42のように変化する。したがってパネル
内面に形成された蛍光面形成部材層にシャドウマスクの
開孔に対応するパターンを焼付けるため、この補正フィ
ルタ25を一定時間t(露光時間)、±ΔZ往復移動す
ると、この往復移動した場合の透過率分布h(X,Z)
は、曲線43となり、f(X,Z±ΔZ)とΔZ(t)
とから算出できる。
【0023】数学的には、往復移動した場合の透過率分
布g(X,Y,Z)は、補正フィルタ25のもつ本来の
透過率分布f(X,Y,Z)の2回偏微分値の大きいと
ころでなだらかになる傾向にあり、往復移動量が大きい
ほど、なだらかになる度合いが大きくなる。
【0024】したがって最適な透過率分布とその調整範
囲がわかれば、往復移動の条件と補正フィルタ25の本
来の透過率分布とから算出することができ、補正フィル
タ25を交換することなく、往復移動の条件を調整する
だけで、パネル1内面における光量分布を最適化するこ
とができる。
【0025】このような補正フィルタの一例として、管
軸を水平方向として配置された超高圧水銀ランプの電極
付近の石英ガラスからなるバルブが失透し、光源の大き
さおよび光源から放射される光量が低下した場合につい
て述べる。この場合、バルブの失透により、矩形状パネ
ルの水平軸端および対角軸端で光量が減少するが、中央
部および垂直軸端には、ほとんど超高圧水銀ランプの失
透しない中央部からの光が到達するため、光量はあまり
減少しない。
【0026】図5(a)は、補正フィルタの中心からの
放射方向距離rを横軸とし、H,V,Dをそれぞれパネ
ルの水平軸端、垂直軸端および対角軸端に対応する位置
として、超高圧水銀ランプ失透前の補正フィルタの最適
透過率分布を示したものであり、曲線45H は水平軸方
向の最適透過率分布gH (r)、曲線45V は垂直軸方
向の最適透過率分布gV (r)、曲線45D は対角軸方
向の最適透過率分布gD (r)であり、曲線45H ´,
45V ´,45D ´は、それぞれ失透後の水平軸方向、
垂直軸方向および対角軸方向の最適透過率分布を示した
ものである。これら曲線45H ,45V ,45D ,45
H ´,45V ´,45D ´に示されているように、パネ
ルの中央部および垂直軸端は、超高圧水銀ランプが失透
しても、光量の変化が少ないため、失透前後の最適透過
率は、ほぼ同じでよいが、水平軸端および対角軸端で
は、光量が変化するため、失透前に対して失透後は、最
適透過率を高くする必要がある。
【0027】これに対して、図5(b)は、補正フィル
タの透過率分布(本来の透過率分布)を示したものであ
り、曲線46H は水平軸方向の透過率分布fH (r)、
曲線46V は垂直軸方向の透過率分布fV (r)、曲線
46D は対角軸方向の透過率分布fD (r)である。パ
ネル内面に形成された蛍光面形成部材層にシャドウマス
クの開孔に対応するパターンを焼付ける露光時には、こ
の補正フィルタを水平軸方向に往復移動させる。この補
正フィルタの本来の透過率分布は、水平軸方向の透過率
分布fH (r)および対角軸方向の透過率分布fD
(r)が水平軸端部および対角軸端部でそれぞれ水平方
向の2回微分値が大きくなるように設定され、水平方向
の往復移動量を大きくするほど、往復移動後の水平軸端
部および対角軸端部の透過率が他の部分の透過率にくら
べて大きく減少するものとなっている。
【0028】このように補正フィルタの本来の透過率分
布を設定し、超高圧水銀ランプが失透していないとき
は、水平方向の往復移動量を大きくし、失透するにした
がってその往復移動量を小さくすることにより、パネル
内面の光量分布を最適化でき、所望の蛍光面を安定かつ
容易に形成することができる。
【0029】なお、上記実施の形態では、透明基板に位
置により透過率の異なる金属膜が連続的に被着形成され
た補正フィルタについて説明したが、この発明は、透明
基板に多数の遮光部が不連続に設けられ、露光時これを
往復移動させる補正フィルタについても、適用可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】上述のように、パネル内面に形成された
蛍光面形成部材層にシャドウマスクの開孔に対応するパ
ターンを焼付けることによりパネル内面に蛍光面を形成
するとき用いられる補正フィルタを、前後、左右、上下
3方向のうち少なくとも1方向に往復移動させ、補正フ
ィルタの本来の透過率分布とは異なる透過率分布にして
パネル内面における光量分布を補正するようにすると、
製造条件により、パネル内面における光量分布が変化し
ても、あるいは異なる光量分布を必要とする場合でも、
補正フィルタの透過率分布を適性に変化させて、容易に
所望の光量分布にすることができ、カラー受像管の蛍光
面品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態であるカラー受像管の
蛍光面形成に用いられる露光装置の構成を示す図であ
る。
【図2】図2(a)ないし(g)はそれぞれこの発明の
実施の一形態であるカラー受像管の蛍光面形成方法の主
要工程を示す図である。
【図3】露光装置を構成する補正フィルタを水平方向に
移動した場合の透過率分布の変化および往復移動した場
合の積算された透過率分布を示す図である。
【図4】露光装置を構成する補正フィルタを上下方向に
移動した場合の透過率分布の変化および往復移動した場
合の積算された透過率分布を示す図である。
【図5】図5(a)および(b)はそれぞれ超高圧水銀
ランプが失透した場合の補正フィルタの透過率分布を説
明するための図である。
【図6】カラー受像管の構成を示す図である。
【図7】図7(a)は上記カラー受像管を構成するブラ
ックマトリクス形蛍光面の構成を示す平面図、図7
(b)はその断面図である。
【図8】図8(a)は上記カラー受像管を構成するブラ
ックストライプ形蛍光面の構成を示す平面図、図8
(b)はその断面図である。
【図9】カラー受像管の蛍光面形成に用いられる従来の
露光装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…パネル 6…シャドウマスク 12…蛍光面形成部材層 21…光源 22…光源部 25…補正フィルタ 26…駆動装置 29…開孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル内面に形成された蛍光面形成部材
    層に光源から放射される光を上記パネル内面における光
    量分布を補正する補正フィルタおよびシャドウマスクを
    介して照射し、上記蛍光面形成部材層に上記シャドウマ
    スクの開孔に対応するパターンを焼付けることにより上
    記パネル内面に蛍光面を形成するカラー受像管の製造方
    法において、 上記パターンの焼付け中、上記補正フィルタを前後、左
    右、上下3方向のうち少なくとも1方向に往復移動さ
    せ、上記補正フィルタの本来の透過率分布とは異なる透
    過率分布にして上記パネル内面における光量分布を補正
    することを特徴とするカラー受像管の製造方法。
  2. 【請求項2】 パネル内面に形成された蛍光面形成部材
    層に照射する光を放射する光源と、この光源とシャドウ
    マスクとの間に配置され、上記パネル内面における光量
    分布を補正する補正フィルタとを有し、この補正フィル
    タおよび上記シャドウマスクを介して上記蛍光面形成部
    材層に上記光源から放射される光により露光し、上記シ
    ャドウマスクの開孔に対応するパターンを焼付ける露光
    装置からなるカラー受像管の製造装置において、 上記補正フィルタは前後、左右、上下3方向のうち少な
    くとも1方向に往復移動可能に配置され、駆動機構によ
    り駆動されることを特徴とするカラー受像管の製造装
    置。
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