JPH11258079A - 自転車のペダル踏力検出装置および方法 - Google Patents

自転車のペダル踏力検出装置および方法

Info

Publication number
JPH11258079A
JPH11258079A JP7828998A JP7828998A JPH11258079A JP H11258079 A JPH11258079 A JP H11258079A JP 7828998 A JP7828998 A JP 7828998A JP 7828998 A JP7828998 A JP 7828998A JP H11258079 A JPH11258079 A JP H11258079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
pedal
sprocket
phase difference
sensors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7828998A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Miura
信夫 三浦
Kiyoshi Miura
静止 三浦
Satoshi Honda
聡 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP7828998A priority Critical patent/JPH11258079A/ja
Priority to EP99103193A priority patent/EP0941918B1/en
Priority to DE1999635750 priority patent/DE69935750T2/de
Priority to ES99103193T priority patent/ES2284221T3/es
Priority to TW88102835A priority patent/TW404914B/zh
Priority to CNB99102592XA priority patent/CN1147718C/zh
Publication of JPH11258079A publication Critical patent/JPH11258079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペダル踏力を検出するための一対の回転体の
中心にずれがあっても、正確にペダル踏力を検出できる
ようにすること。 【解決手段】 ペダルに加えられた踏力を、弾性部材を
介してスプロケットに伝達するようにした自転車のペダ
ル踏力検出装置において、前記ペダル側の部材とスプロ
ケットにそれぞれ固定された、N極とS極が等間隔で交
互に配された第1、第2の磁性リング141、142の
磁気を検知するための二対のセンサ(151a,152
a)、(151a´,152a´)を、一対ずつ互いに
ほぼ180°離れた位置に置き、両磁性リング141、
142間の位相差を、各対のセンサで得られた位相差を
平均して求めるようにした。これにより、両磁性リング
141、142に軸ずれがあっても、両磁性リング14
1、142間の位相差を正しく求められるようになり、
かつペダル踏力を正確に検出できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自転車のペダル踏
力検出装置および方法に関し、特に、ペダル踏力を検出
するための一対の回転体の中心にずれがあっても、正確
にペダル踏力を検出できるようにした自転車のペダル踏
力検出装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電動モータ付き自転車に関する発明は、
従来から種々なされているが、その一つに例えば特開平
9−290795号公報に記されているものがある。こ
の発明は、人力駆動系と電気駆動系とを並列に設け、該
人力駆動系の変化に対応して電気駆動系の出力を制御す
ることにより、人力駆動トルクが急変したときのモータ
駆動力の変化を緩やかにして、その時のモータ駆動力の
衝撃を弱め、電動モータ付き乗り物の乗り心地を向上さ
せるようにしたものである。
【0003】さて、この発明では、前記人力駆動トルク
の検出手段として、前記人力駆動系に弾性材を介して回
転を伝達する一対の回転体を設け、これらの回転体のそ
れぞれに、所定回転角毎に永久磁石を固着し、車体側に
固定したセンサ(例えば、ホールセンサ)で前記永久磁
石の通過を検出するようにしたものが使用されている。
この構成の人力駆動トルク検出手段によれば、構造が簡
単であり、小形化することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
人力駆動トルク検出手段においては、前記一対の回転体
の中心にずれがあると、該人力駆動トルクが正確に検出
できないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を除去し、ペダル踏力を検出するための一対の回転体
の中心にずれがあっても、正確にペダル踏力を検出でき
るようにした自転車のペダル踏力検出装置および方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ペダルに加えられた踏力を、弾性部材を
介してスプロケットに伝達するようにした自転車のペダ
ル踏力検出装置において、前記ペダル側の部材とスプロ
ケット側の部材にそれぞれ固定されて回転する回転体で
あって、回転方向に磁性体が所定の間隔で配された第
1、第2の磁性リングと、該第1、第2の磁性リングと
対向する位置に固定的に配置された第1、第2の磁気検
知センサと、前記第1、第2の磁性リングに関して、該
第1、第2の磁気検知センサとほぼ180°異なる位置
に固定的に配置された第3、第4の磁気検知センサとを
具備した点に第1の特徴がある。
【0007】また、ペダルに加えられた踏力を、弾性部
材を介してスプロケットに伝達するようにした自転車の
ペダル踏力検出方法において、前記ペダル側の部材とス
プロケット側の部材にそれぞれ固定されて回転する回転
体であって、回転方向に磁性体が所定の間隔で配された
第1、第2の磁性リングの位相差を、該第1、第2の磁
性リングに関してほぼ180°異なる二つの位置で検出
し、両者の平均の位相差を用いてペダル踏力を求めるよ
うにした点に第2の特徴がある。
【0008】前記第1の特徴によれば、第1、第2の磁
性リングに関してほぼ180°異なる位置に一対のセン
サを配置するだけの簡単な手段の追加により、該第1、
第2の磁性リングに軸ずれがあっても、正しい位相差を
検出できるようになる。
【0009】また、前記第2の特徴によれば、前記第
1、第2の磁性リングに軸ずれがあり、一方の位置で検
出された位相差が進角または遅角を含んでいても、他方
のほぼ180°異なる位置で検出された位相差は逆に同
じ大きさの遅角または進角を含むことになるので、両位
相差の平均を取ることにより前記進角または遅角は相殺
され、正しい位相差を求めることができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。図
1ないし図14は本発明を電動モータ付き自転車に適用
したときの第1実施例を示すものであり、図1は電動モ
ータ付き自転車の側面図、図2は図1の要部拡大図、図
3は図2の3−3線断面図、図4は図3の要部拡大図、
図5は図4の5−5線断面図、図6は図4の6−6線断
面図、図7は図2の7−7線拡大断面図、図8は図4の
8−8線断面図、図9は図4の9−9線断面図、図10
は第1センサと第1磁性リングの磁極との相対配置を示
す図、図11は第1磁性リングとの周方向相対位置変化
に伴なう第1センサの検出パターンを説明するための
図、図12は制御ユニットにおける電動モータの制御手
順を示すフローチャート、図13は第1および第2磁性
リングの相対回転に伴なう第1および第2センサの検出
パターンを説明するための図、図14は通常走行状態で
の位相差検出を説明するための図である。
【0011】先ず図1ないし図3において、この電動モ
ータ付き自転車は側面視で上方に開いた略U字状である
車体フレーム21を備え、該車体フレーム21は、その
前端のヘッドパイプ22と、ヘッドパイプ22から後下
りに延びるダウンパイプ23と、ダウンパイプ23の後
端に固着されて左右に延びる支持パイプ24と、支持パ
イプ24から上方に立上がるシートパイプ25とを備え
る。
【0012】ヘッドパイプ22にフロントフオーク26
が操向可能に支承され、該フロントフォーク26の下端
に前輪WF が軸支され、フロントフォーク26の上端に
操向ハンドル27が設けられる。また車体フレーム21
の後部の支持パイプ24から後方側に延出される左、右
一対のリヤフォーク28L 、28R の後端間に後輪WR
が軸支され、シートパイプ25の上部および両リヤフォ
ーク28L 、28R 間には左、右一対のステ−29、…
が設けられる。シートパイプ25には、上端にシート3
0を備えるシートポスト31がシート30の上下位置を
調整可能として装着される。
【0013】また後輪WR の上方に配置されるリヤキャ
リア67上にはリヤバスケット33が設けられており、
リヤキャリア67は、リヤフォーク28L 、28R の後
端から上方に延びる左、右一対の支持部材68、…と、
シートパイプ25の上端から後方に延びる支持部材69
とで固定的に支持される。リヤキャリア67内の前部に
は、バッテリBを挿脱可能に収納せしめるバッテリ収納
箱32が設けられる。
【0014】シートパイプ25の後方側には、前記バッ
テリBから電力を供給される補助動力としての電動モー
タ34を有するパワーユニット35が配置され、該パワ
ーユニット35は、シートパイプ25および右側のリャ
フォーク28R で支持される。 車体フレーム21の支
持パイプ24を同軸に貫通するペダル軸36の左端およ
び右端にクランクペダル37L 、37R がそれぞれ固定
的に連結され、ぺダル軸36を回転自在に貫通せしめて
支持パイプ24の左端および右端をそれぞれ塞ぐ蓋板3
8L 、38R とペダル軸36との間にはボールベアリン
グ39、39がそれぞれ設けられる。すなわちペダル軸
36は車体フレーム21で回転自在に支承されることに
なる。
【0015】ペダル軸36の左右両端のクランクペダル
37L 、37R による踏力は、それらのクランクペダル
37L 、37R の回転に同期して第1回転円板40に伝
達されるものであり、右側のクランクペダル37R と第
1回転円板40との間には第1回転円板40からクラン
クペダル37R へのトルク伝達を遮断する第1ワンウェ
イクラッチ41が設けられる。
【0016】図4ないし図6を併せて参照して、第1ワ
ンウェイクラッチ41は、複数のボルト47により右側
のクランクペダル37R の基端部に固着されてペダル軸
36を同軸に囲繞するクラッチ内輪42と、該クラッチ
内輪42を同軸に囲繞するクラッチ外輪43と、クラッ
チ内輪42の外周に枢支されると共に環状のスプリング
45で拡開方向に付勢された複数たとえば3個のラチェ
ット爪44、…とを備え、クラッチ外輪43の内周に
は、前記各ラチェット爪44、…を係合せしめるラチェ
ット歯46が形成され、クラッチ外輪43の外周に第1
回転円板40の内周が溶接等により固着される。
【0017】このような第1ワンウエイクラッチ41に
よれば、クランクペダル37L 、37R を踏んでぺダル
軸36を正転させると、クランクペダル37L 、37R
の踏力が第1回転円板40に伝達されるが、クランクベ
ダル37L 、37R を踏んでペダル軸36を逆転させた
ときには、第1ワンウェイクラッチ41がスリップして
ペダル軸36の逆転が許容され、また第1回転円板40
からクランクペダル37R 側にトルクが伝達されること
もない。
【0018】ペダル軸36の軸線に沿って第1回転円板
40の内方側で隣接した位置には、第1回転円板40よ
りも大径に形成される第2回転円板48がペダル軸36
を同軸に囲繞するようにして配置されており、第2回転
円板48の内周部は、第1ワンウェイクラッチ41のク
ラッチ内輪42と、円筒状の支持部材50が備える鍔部
50aとの間に相対回転を可能として挟まれ、支持部材
50は、ペダル軸36を相対回転自在に囲繞してクラッ
チ内輪42の内周に、たとえばねじ結合等により結合さ
れる。また前記ペダル軸36の軸線に沿って第1回転円
板40の外方側には、第1回転円板40の外周部を第2
回転円板48との間に挟むようにしてリング状の挟持板
49が配置される。
【0019】第1回転円板40の外周寄りの部分の周方
向に沿う複数箇所たとえば等間隔をあけた4箇所には、
ぺダル軸36の軸線を中心とする仮想円に沿って円弧状
に延びる案内孔51、51、…が設けられており、各案
内孔51、51、…にそれぞれ挿通される円筒状のカラ
−52、52、…が第2回転円板48および挟持板49
間に配置され、第2回転円板48および挟持板49は、
各カラ−52、52、…を貫通するリベット53、5
3、…で相互に連結される。したがって第2回転円板4
8および挟持板49は、各カラ−52、52、…が案内
孔51、51、…内で移動し得る範囲で第1回転円板4
0に対して相対回転することができる。而して第1回転
円板4Oと、第2回転円板48および挟持板49との対向
面には、錆の発生を防止するための防錆フィルム(図示
せず)がそれぞれ貼着されている。
【0020】第1回転円板40には、その周方向に比較
的長く延びる複数の収納孔54、54、…が、各案内孔
51、51・・相互間にたとえば2つずつ配置されるよう
にして設けられており、第2回転円板48および規制板
49にも、第1回転円板40の各収納孔54、54・・に
対応した規制孔55、55・・・,56、56・・がそれぞれ
設けられる。各収納孔54、54・・および各規制孔5
5、55、…、56、56、…には、コイルばね57、
57・・が収納されており、第1回転円板40と、第2回
転円板48および挟持板49とが相対回転していない時
には、各コイルばね57、57・・・ の両端は各収納孔5
4、54・・および各規制孔55、55、・・56、56・・
・ の両端に当接した状態にある。しかるに、第1回転円
板40と、第2回転円板48および挟持板49とが相対
回転すると、各コイルばね57、57・・の一端は各収納
孔54、54・・の一端に当接したままであるが、他端は
各規制孔55、55・・・,56、56・・の他端で押されて
各収納孔54,54・・・の他端から離反するようになる。す
なわち各コイルばね57、57・・を圧縮しつつ、第1回
転円板40と、第2回転円板48および挟持板49とが
相対回転することになる。
【0021】前記各収納孔54、54・・および各規制孔
55、55・・・,56、56・・へのコイルばね57、57
・・の収納状態を保持するために、第2回転円板48に
は、各規制孔55、55・・の両側縁からコイルばね5
7、57・・の外周にほぼ沿って斜めに延びる保持壁部5
5a、55a・・・ が設けられ、挟持板49には、各規制
孔56、56・・・ の両側縁からコイルはね57、57・・
の外周にほぼ沿って斜めに延びる保持壁部56a、56
a・・・ が設けられる。
【0022】第1回転円板4Oおよび挟持板49は、第1
回転円板40の外周に装着されるカバ−58で覆われて
おり、第1ワンウエイクラッチ41のクラッチ外輪43
に装着された環状の弾性シール部材59が外周側に備え
るリップ部59aが前記カバ−58の内周部内面に弾発
的に接触せしめられ、また前記弾性シール部59がその
内周側に備えるリップ部59bがクラッチ内輪42に弾
発的に接触せしめられる。而して第1ワンウエイクラッ
チ42のクラッチ内輪42およびクラッチ外輪43間に
は、前記リップ部59bで封入されるようにしてグリス
60が充填される。
【0023】前記カバ−58から外側方に突出する第2
回転円板48の外周には、ぺダル軸36と同軸にしてぺ
ダルスプロケット61が設けられており、該ペダルスプ
ロケット61と、パワーユニット35で駆動されるアシ
ストスプロケット62と、後輪WR の車軸に設けられた
被動スプロケット63とに無端状のチェーン64が巻掛
けられ、該チェーン64に張力を与えるテンショナ65
が備えるスプロケット66がアシストスプロケット62
および被動スプロケット63間でチェーン64に噛合さ
れる。
【0024】したがって第1ワンウェイクラッチ41を
介して第1回転円板40に伝達されるクランクペダル3
7L 、37R の踏力は、各コイルばね57、57、…を
圧縮しつつ第2回転円板48すなわちペダルスプロケッ
ト61に伝達され、さらにチェ一ン64および被動スプ
ロケット63を介して後輪WR に伝達されることにな
り、またパワーユニット35からアシストスプロケット
62に与えられるアシスト動力はチェーン64および被
動スプロケット63を介して後輪WR に伝達され、この
パワーユニット35からのアシスト動力によるトルクは
第1ワンウェイクラッチ41の働きによりクランクペダ
ル37L 、37R 側に伝達されることはない。
【0025】図7において、パワーユニット35のケー
シング70は、左ケーシング半体71と、該左ケーシン
グ半体71との間に第1収納室74を形成して左ケーシ
ング半体71に結合される右ケーシング半体72と、左
ケーシング半体71との間に第2収納室75を形成して
左ケーシング半体71に結合されるカバ−73とから成
り、カバ−73の左ケーシング半体71への結合面には
ゴム製のガスケット76が装着される。
【0026】ケーシング70には、ぺダル軸36の回転
軸線と平行な回転軸線を有する電動モータ34が取付け
られており、この電動モータ34の出力は、クランクペ
ダル37L 、37R による踏力をアシストすべく減速ギ
ヤ列77を介してアシストスプロケット62に伝達され
る。
【0027】電動モータ34の動力をアシストスプロケ
ット62に伝達するための減速ギヤ列77は、第2収納
室75内で電動モータ34のモータ軸78に固着される
駆動ギヤ79と、第2収納室75内でアイドル軸80の
一端に固着されて前記駆動ギヤ79に噛合される第1中
間ギヤ81と、第1収納室74内でアイドル軸80にー
体に設けられる第2中間ギヤ82と、第2中間ギヤ82
に噛合される被動ギヤ83と、被動ギヤ83と同軸に配
置される回転軸84と、被動ギヤ83および回転軸84
間に設けられる第2ワンウェイクラッチ85とを備え、
前記回転軸84の右ケーシング半体72からの突出端部
にアシストスプロケット62が固着される。
【0028】アイドル軸80は、電動モータ34のモー
タ軸78と平行な軸線を有するものであり、右ケーシン
グ半体72およびアイドル軸80間にボールベアリング
86が、また左ケーシング半体71およびアイドル軸8
0間にボールベアリング87が介装される。回転軸84
はアイドル軸80と平行な軸線を有するものであり、右
ケーシング半体72および回転軸84間にボールベアリ
ング88が、また左ケーシング半体71および回転軸8
4間にボールベアリング89が介装される。
【0029】このような減速ギヤ列77では、電動モー
タ34の作動に伴なうトルクが減速されてアシストスプ
ロケット62に伝達されるが、電動モータ34の作動が
停止したときには、第2ワンウェイクラッチ85の働き
により回転軸84の空転が許容され、クランクペダル3
7L 、37R の踏力によるアシストスプロケット62の
回転が妨げられることはない。
【0030】ケーシング70における左ケーシング半体
71には、カバ−73とは反対側に突出する嵌合筒部9
0が一体に設けられており、電動モータ34が備える有
底円筒状のモータハウジング91は、該嵌合筒部90に
嵌合された状態で、複数たとえば2つのボルト92、9
2により左ケーシング半体71に締結される。しかも左
ケーシング半体71に植設された位置決めピン93がモ
ータハウジング91の開口部に係合されており、モータ
ハウジング91の嵌合筒部90内での軸線まわりの位置
が定められる。さらにモータハウジング91の開口端寄
りの外面と、嵌合筒部90の内面とには、相互間に環状
のシール部材94を挟持する段部か相互に対応して形成
されており、モータハウジング91の嵌合筒部90内へ
の嵌合、固定によりシール部材94がモータハウジング
91および嵌合筒部90間に保持されることになる。
【0031】電動モータ34は、ぺダル軸36と平行な
軸線を有するモータ軸78を有するものであり、このモ
ータ軸78に設けられたコンミテータ95に複数のブラ
シ96、…が摺接される。而して左ケーシング半体71
には、モータハウジング91の開口部に対向する支持壁
部100が嵌合筒部90の内端を閉じるようにして一体
に設けられており、支持壁部100に締結された非導電
性材料製の支持板97と、該支持板97に取付けられる
ホルダ98、…との間に各ブラシ96、…が保持され、
ホルダ96、…およびブラシ96、…間に受けられるば
ね99、…によりブラシ96、…はコンミテータ95に
摺接する方向に付勢される。
【0032】モータ軸78は、支持壁部100を回転自
在に貫通して第2収納室75側に突出されるものであ
り、支持壁部100とモータ軸78との間には、ボール
ベアリング101が支持壁部100に圧入されるように
して設けられ、モータ軸78にはボールベアリング10
1の内輪がコンミテータ95側に移動するのを規制する
止め輪102が装着される。
【0033】ところで、ケーシング70は、ペダル軸3
6よりも後方側上部に電動モータ34が配置されるよう
にして、車体フレーム21のシートパイプ25ならびに
右側のリヤフォーク28R に支持されるものであり、シ
ートパイプ25に固着されたブラケット105に、左ケ
ーシング半体71の上部に上方に隆起するようにしてー
体に設けられたハンガー部106がボルト107および
ナット108により締結され、また右側のリヤフォーク
28R に固着されたブラケット109に、左、右ケーシ
ング半体71、72から前方に突出するようにして一体
に設けられたハンガー部110が、ボルト111および
ナット112により締結される。
【0034】第2収納室75に突出したモータ軸78の
端部には駆動ギヤ79がスプライン嵌合されており、ボ
ールベアリング101の内輪との間に、前記駆動ギヤ7
9およびリラクタ114を挟むようにして、モータ軸7
8と同軸のボルト113がモータ軸78の端部に螺合さ
れることにより、モータ軸78の軸線に沿う駆動ギヤ7
9の移動が阻止され、駆動ギヤ79がモータ軸78に固
定される。
【0035】前記リラクタ114と共働してモータ軸7
8の回転速度を検出する電磁ピックアップコイル式の回
転数センサ116が、図2で示すように、リラクタ11
4に対向して第2収納室75内に配置されるようにして
ケーシング70の左ケーシング半体71に固定される。
【0036】駆動ギヤ79に噛合する第1中間ギヤ81
は、その外周部すなわち駆動ギヤ79との噛合部を合成
樹脂製として形成されるものであり、アイドル軸80に
結合される金属製のボス117に、外周に歯部118を
有して合成樹脂によりリング状に形成されるリング体1
19が複数のボルト120、…で締結されて成る。
【0037】ボス117は、アイドル軸80で支持され
ているボールベアリング87の内輪に一端を当接させる
ようにして、アイドル軸80にスプライン嵌合される。
一方、アイドル軸80の端部外面には止め輪121が装
着され、該止め輪121によリボス117から離反する
方向の移動を阻止されるようにして受け部材122がア
イドル軸80に装着されており、前記ボス117の他端
と、受け部材122との間には皿ばね123が設けられ
る。該皿ばね123が発揮するばね力により、第1中間
ギヤ81はボールベアリング87の内輪側に向けて押圧
され、第1中間ギヤ81がアイドル軸80に固定される
ことになる。またリング体119には、金属製の補強板
124が当接されており、該補強板124は、前記ボル
ト120、…でリング体119に共締めされる。
【0038】回転軸84は、第2ワンウェイクラッチ8
5を介して該回転軸84に装着される被動ギヤ83の下
部が、左、右のリヤフォーク28L 、28R 間に配置さ
れるようにしてケーシング70で回転自在に支承される
ものであり、複数のボルト125、…で相互に締結され
る左、右ケーシング半体71、72の下部は、前記被動
ギヤ83の下部を覆うようにした両リヤフォーク28L
、28R 間を下方に延びるように形成される。このよ
うに左、右ケーシング半体71、72の下部すなわちケ
ーシング70の下部が両リヤフォーク28L 、28R よ
りも下方に配置されることにより、パワーユニット35
の重心が極力下方に配置されることになり、電動モータ
付き自転車の低重心化に寄与することができる。
【0039】左ケーシング半体71の下端には、アーム
部126が一体に設けられており、このアーム部126
に、チェーン64を緊張せしめるテンショナ65が取付
けられる。該テンショナ65は、回転軸84と平行な軸
線まわりの揺動を可能としてアーム部126に基端部が
支持されるレバ−127と、該レバ−127の先端に回
転自在に支持されるスプロケット66と、スプロケット
66に噛合したチェーン64を緊張せしめる方向にレバ
−127を付勢するばね128とを備える。
【0040】レバ−127は、その基端部に円筒部12
7aを備えるものであり、該円筒部127a内に挿入さ
れる円筒状の支軸129が、回転軸84と平行な軸線を
有するようにしてボルト130によりアーム部126に
締結される。ばね128は、前記円筒部127aを囲繞
するねじりばねであり、該ばね128の両端はアーム部
126およびレバ−127に係合される。
【0041】レバ−127の先端部には、前記支軸12
9と平行な軸線を有する軸131が固着されており、該
軸131との間にボールベアリング132を介在させる
ようにしてスプロケット66がレバ−127の先端部に
装着される。
【0042】ところで、回転軸84に設けられているア
シストスプロケット62は、ペダルスプロケット61お
よび被動スプロケット63間でのチェーン64の緩み側
である下方チェーンラインに噛合されるものであり、両
リヤフォーク28L 、28Rの上方に位置するようにし
て回転軸84すなわちアシストスプロケット62が配置
されており、ぺダルスプロケット61およびアシストス
プロケット62の中心を結ぶ線よりも下方においてアシ
ストスプロケット62の近傍にテンショナ65のスプロ
ケット66が配置され、アシストスプロケット62ヘの
チェーン64の巻掛け角度αは、図2で明示するよう
に、12O 度以上の大きな角度、この実施例では160
度に設定される。
【0043】左ケーシング半体71の外面側で回転軸8
4および電動モータ34間には凹部135が設けられて
おり、該凹部135および電動モータ34の一部を覆う
カバー137が複数のボルト138、…により左ケーシ
ング半体71に締結されており、該カバ−137および
前記凹部135により形成される収納室136に制御ユ
ニット140が収納される。すなわち図7で示すよう
に、チェーン64および減速ギヤ列77間に制御ユニッ
ト140が配置されることになる。
【0044】電動モータ34の作動は、制御ユニット1
40で制御されるものであり、該制御ユニット140
は、回転数センサ116で検出される電動モータ34の
回転数、ならびにクランクペダル37L 、37R による
入カトルクに基づいて電動モータ34の作動を制御す
る。
【0045】前記カバ−137の外面には、チェーン6
4のアシストスプロケット62への巻掛け部分と、チェ
ーン64の被動スプロケット63からぺダルスプロケッ
ト61に至る部分とか相互に接触することを回避するよ
うにしてチェーン64の走行を案内するガイド突部13
9が、チェーン64のアシストスプロケット62への巻
掛け部分を外側方から覆うようにして一体に突設され
る。
【0046】再び図4において、第2回転円板48に関
して第1回転円板40とは反対側には、第1回転円板4
0とともに回転する第1磁性リング141が配置され、
第1磁性リング141を第2回転円板48との間に挟む
位置には、第2回転円板48とともに回転する第2磁性
リング142が配置される。すなわち第1および第2磁
性リング141、142は、第1および第2回転円板4
0、48の軸方向一側で軸方向に並んで配置される。
【0047】図8を併せて参照して、第1磁性リング1
41は、周方向に隣接して相互に極性を異ならせるよう
にしてリング状に配置される複数のN極143N 、…お
よび複数のS極143S 、…が、合成樹脂等の非磁性材
料から成る円筒状の第1ハウジング144の内周に設け
られて成るものであり、N極143N 、…およびS極1
43S 、…は、たとえば3度の中心角を有して60極ず
つ第1ハウジング144の内周に設けられる。
【0048】ところで、第1磁性リング141に隣接す
る第2回転円板48の周方向複数箇所たとえば4箇所に
は挿通孔145、…が設けられており、第1回転円板4
0には、前記各挿通孔145、…に対応した係合孔14
6、…が設けられる。一方、第1磁性リング141の第
1ハウジング144には、挿通孔145、…を貫通して
第1回転円板40に当接する当接脚部144a、…と、
挿通孔145、…を貫通して係合孔146、…に弾発係
合する係合爪部144b、…とが一体に設けられてお
り、第1磁性リング141は第1回転円板40に弾性係
合されることになる。而して第1および第2回転円板4
0、48は相対回転するものであるので、各挿通孔14
5、…は、第1および第2回転円板40、48の相対回
転時にも当接脚部144a、…および係合爪部144
b、…が挿通孔145、…の周方向両側に接触すること
がないように第2回転円板48の周方向に沿って比較的
長く形成される。
【0049】図9を併せて参照して、第2磁性リング1
42は、周方向に隣接して相互に極性を異ならせるよう
にしてリング状に配置される複数のN極147N 、…お
よび複数のS極147S 、…が、合成樹脂等の非磁性材
料から成る円筒状の第2ハウジング148の内周に設け
られて成るものであり、N極147N 、…およびS極1
47S 、…は、第1磁性リング141のN極143N 、
…およびS極143S、…と同一角度で第2ハウジング
148の内周に設けられる。
【0050】第2回転円板48の周方向複数箇所たとえ
ば4箇所には係合孔149、…が設けられており、第2
磁性リング142の第2ハウジング148には、第2回
転円板48に当接する複数たとえば4つの当接脚部14
8a、…と、係合孔149、…にそれぞれ弾発係合する
係合爪部148b、…とが一体に設けられ、第2磁性リ
ング142は第2回転円板48に弾性係合されることに
なる。また第1回転円板40には、係合孔149、…に
係合した係合爪部148b、…をそれぞれ配置せしめる
開口部150、…が設けられており、第1および第2回
転円板40、48は相対回転するものであるので、各開
口部150、…は、第1および第2回転円板4O、48
の相対回転時にも係合爪部148b、…が開口部15
0、…の周方向両側に接触することがないように第1回
転円板40の周方向に沿って比較的長く形成される。
【0051】また第2磁性リング142における第2ハ
ウジング148には、当接脚部148aが設けられてい
る位置の全周から半径方向外方に延びるカバー部148
cが一体に設けられており、第1回転円板40とは反対
側で第2回転円板48の各規制孔55、…に対応する部
分がカバー部148cで覆われる。
【0052】第1磁性リング141の内方には、第1磁
性リング141が内周に備えるN極143N 、…および
S極143S 、…を検出する第1センサ151、…が周
方向に等間隔をあけてたとえば4個配置されており、ま
た第2磁性リング142の内方には、第2磁性リング1
42が内周に備えるN極147N 、…およびS極147
S 、…を検出する第2センサ152、…が周方向に等間
隔をあけてたとえば4個配置される。これらの第1およ
び第2センサ151・・・,152・・は、磁極を検出するも
のであればよく、たとえばホール素子やMR素子が好適
に用いられる。
【0053】第1センサ151・・および第2センサ15
2・・は、合成樹脂等から成るベース部材153に埋設さ
れており、該ベース部材153は、車体フレーム21に
おける支持パイプ14の右端に螺合される蓋板38R と
支持パイプ24の右端との間に挟持される支持リング1
54に、複数たとえば2つのねじ部材155、155で
締結される。
【0054】図10において、4つの第1センサ15
1、…は、N極143N 、…およびS極13S 、…が3
度ずつの角度を有するものであるのに対して、相互間に
6.75度ずつの間隔をあけてベース部材153に埋設
されるものであり、このようなN極143N 、…および
S極143S 、…と、第1センサ151、…との配置に
よれば、固定の第1センサ161、…に対して第1磁性
リング141が図10の矢印で示す方向に角偏位したと
きに、0.75度毎に設定される第1ステージST13
〜第8ステージST8までの各ステージSTI〜ST8
毎に、4つの第1センサ151、…による検出信号の組
み合わせパターンが異なることになる。
【0055】ここで、4つの第1センサ151、…にそ
の配列順にNO.1〜NO.4までの順番を付し、N極
143N の検出時にハイレベルの信号を第1センサ15
1が出力するとすると、NO.1〜NO.4の第1セン
サ151、…は、各ステージST1〜ST8毎に図11
で示すような信号を出力することになる。すなわちハイ
レベル信号を「1」、ローレベル信号を「0」としたと
きに、第1ステージST1では各第1センサ151、…
の出力信号の組み合わせが2進数で「llll」(16
進数では0F)、第2ステージ゛ST2では各第1セン
サ151、…の出力信号の組み合わせが2進数で「11
10」(16進数では0E) 、第3ステージST3では
各第1センサ151、…の出力信号の組み合わせが2進
数で「ll00」(16進数では0C)、第4ステージ
ST4では各第1センサ151、…の出力信号の組み合
わせが2進数で「1000」(16進数では08)、第
5ステージST5では各第1センサ151、…の出力信
号の組み合わせが2進数で「0000」(16進数では
00)、第6ステージST6では各第1センサ151、
…の出力信号の組み合わせが2進数で「0001」(1
6進数では01)、第7ステージST7では各第1セン
サ151、…の出力信号の組み合わせが2進数で「00
11」(16進数では03)、第8ステージST8では
各第1センサ151、…の出力信号の組み合わせが2進
数で「0111」(16進数では07)となる。
【0056】4つの第2センサ152、…は、第1セン
サ151、…と、第1磁性リング141のN極143b
およびS極143s との相対位置と同一の相対位置関係
を第2磁性リング142のN極147N およびS極14
7s との間に持つようにして、べース部材153に埋設
されており、固定の第2センサ152、…に対して第2
磁性リング142が第1ステージST13〜第8ステー
ジST8まで角偏位する毎に、4つの第2センサ15
2、…による検出信号の組み合わせパターンが、4つの
第1センサ151、…によるものと同様に異なることに
なる。
【0057】したがって、第1および第2回転円板4
0、48の回転位相差の最大値が第8ステージST8の
範囲 (8×0.75度=6度) 内であれば、クランクペ
ダル37L 、37R に人カトルクが加えられることによ
って生じる前記回転位相差に応じて第1および第2セン
サ151、…、152、…の検出信号の組み合わせパタ
ーンが変化することになり、制御ユニット140は両回
転円板40、48の回転位相差を判断することができ
る。
【0058】このような第1センサ151、…および第
2センサ152、…の検出信号は制御ユニット140に
人力されるものであり、制御ユニット140は、第1お
よび第2センサ151、…、152、…の検出信号に応
じて、図12で示す制御手順に従って電動モータ34の
作動を制御する。
【0059】図12において、ステップS1では車速を
演算し、ステップS2では、車速が設定車速VS以上で
あるか否かを判定する。この判定車速VSは、クランク
ペダル37L 、37R の踏み込み開始時で電動モータ付
き自転車が走行開始前のほぼ停車状態にあるか否かを判
定するために「0」に近い値、たとえば0.5〜lkm
/hとして予め設定されるものであり、車速が設定車速
VS未満であると判定したとき、すなわちクランクペダ
ル37L 、37R の踏み込み開始時であると判定したと
きには、ステップS3に進む。
【0060】ステップS3では4つの第1センサ15
1、…の出力を読込み、次のステッブS4で4つの第1
センサ151、…の検出パターンを算出する。またステ
ップS5では、4つの第2センサ152、…の出力を読
込み、次のスデップS6で4つの第2センサ152、…
の検出パターンを算出する。さらにステップS7では、
第1および第2磁性リング141、142の位相差すな
わち第1および第2回転円板40、48の回転位相差を
第1センサ151、…および第2センサ152、…の検
出パターンの組み合わせによって算出する。
【0061】ここで、トルク入力に応じた両回転円板4
0、48の回転位相差発生に伴って、NO.1〜NO.
4の第1センサ151、…の出力信号と、NO.1〜N
O.4の第2センサ152、…の出力信号とが、図13
で示すようなものとなっている場合を想定すると、検出
夕イミングT1では、第1センサ151、…の検出パタ
ーンが「0E」(16進数)であるのに対し、第2セン
サ152、…の検出パターンは「07」(16進数)で
ある。したがって第1センサ151、…による検出パタ
ーンは第2ステージST2であることを示しているのに
対し、第2センサ152、…による検出パターンは第8
ステージST8であることを示していることになり、両
回転円板40、48の回転位相差は(2−8=−6)で
あり、ステージ数が「8」であることに基づく補数処理
を行なうと、回転位相差は2ステージ(1.5度)分と
なる。また検出夕イミングT2では、第1センサ15
1、…の検出パターンが「00」(1616進数)であ
るのに対し、第2センサ152、…・・の検出パターンは
「08」(16進数)である。したがって第1センサ1
51、…による検出パターンは第4ステージST5であ
ることを示しているのに対し、第2センサ152、…に
よる検出パターンは第4ステージST4であることを示
していることになり、両回転円板40、48の回転位相
差は(5−4=1)であり、回転位相差は1ステージ
(0.75度) 分となる。
【0062】このようにして、検出可能な最大トルクの
1/8〜2/8のトルクが人力されたときに、検出夕イ
ミングによって1あるいは2ステージ分の回転位相差が
第1センサ151、…および第2センサ152、…の検
出パターンの組み合わせによってステップS7でデジタ
ル値として得られることになり、ステップS8では、第
1および第2回転円板40、48間に設けられているコ
イルばね57のばね定数を前記回転位相差に乗算するこ
とにより入力トルクを得ることができる。
【0063】ステップS9では、ステップS8で得た入
力トルクに応じたモータ制御量を決定するが、電動モー
タの作動はデューティ制御されるものであり、ステップ
S9では電動モータ34のデューテイ制御量を算出し、
ステップS10で、その制御量を出力することになる。
【0064】このようなステップS1〜S10の手順
は、クランクペダル37L 、37R の踏み込み開始時に
おける入力トルクの検出、ならびに検出した入力トルク
に基づく電動モータ34の作動制御を行なうためのもの
であり、電動モータ付き自転車が通常の走行状態となっ
たときには、ステップSll〜S17の手順に続いてス
テップS8〜S10の手順を実行することになる。すな
わち、ステップS2において車速が設定車速VS以上と
なった判定したときには、ステップS2からステップS
11に進み、このステップSllで、4つの第1センサ
51、…においてNO.1の第1センサ51の出力がハ
イレベルとなったかどうかを判定し、ハイレべルとなっ
たときにステップS12でタイマによる計時を開始す
る。
【0065】ステップS13では、4つの第2センサ5
2、…においてNO.1の第2センサ52の出力がハイ
レベルとなったかどうかを判定し、ハイレベルとなった
ときにステップS14でタイマの計値時tを記憶する。
さらにステップS15で、4つの第1センサ51、…に
おいてN0.1の第1センサ51の出力が再びハイレベ
ルとなったかどうかを判定し、再びハイレベルとなった
ときにステップS16でタイマによる計時値Tを記憶す
るとともに、タイマをリセットする。
【0066】このようなステップS11〜S16の手順
によると、N0.1の第1センサ51の出力が図14
(a) で示すようなものであり、NO.1の第2センサ5
2の出力が図14(b) で示すようなものであるときに、
計時値tは、第1および第2センサ51、52の出力の
ずれ時間を表すものであり、計時値Tは、N0.1の第
1センサ51の検出周期を表すものである。
【0067】ステップS17ではt/Tを算出するもの
であり、第1および第2磁性リング141、142の位
相差すなわち第1および第2回転円板40、48の位相
差をアナログ値であるt/TとしてステップS17で得
ることができ、その後、ステップS8〜S10を順次経
過することにより、電動モータ付き自転車の通常走行状
態での電動モータ34の作動制御が実行されることにな
る。
【0068】前記したステップS11〜S17の処理で
は、第1および第2磁性リング141、142の軸中心
が完全に一致している時に両リング間の位相差は精度良
く検出できるが、ペダルとスプロケットの同心度が悪
く、第1および第2磁性リング141、142の軸中心
にずれがあると、該位相差の検出精度は悪くなる。その
理由を以下に説明する。
【0069】図15(a) 〜(d) は、前記第1および第2
磁性リング141、142の軸中心141c、142c
が両リングの回転中心Cに対してずれている場合の4つ
の偏心回転軌跡を示す模式図である。両リングのa方向
の回転に伴って、その状態は(a) →(d) →(c) →(b) と
変化する。図中の151a、152aは、前記第1セン
サ151、…および第2センサ152、…の中の所定の
1個を示している。
【0070】いま、第1および第2磁性リング141、
142の回転方向を矢印a方向であるとすると、該第1
および第2磁性リング141、142の軸中心141
c、142cが同図(a) 、(c) のように、第1センサお
よび第2センサ151a、152aに対して縦方向にず
れている状態、つまり両軸心が回転中心Cに対して上下
の位置関係にある状態では、第2磁性リング142の第
1磁性リング141に対する位相は、図(a) の場合に
は、センサ151aが第1磁性リング141の141d
の位置を検出し、センサ152aは第2磁性リング14
2の142dの位置を検出することになり、142dは
141dに対して、遅れた位置を検出していることにな
る。図(c) の場合は、この関係が逆転することになり、
両リングの位置検出は、それぞれ、遅角、進角の関係に
なる。また、同図(b) 、(d) のように、第1および第2
磁性リング141、142の軸中心が第1センサおよび
第2センサ151a、152aに対して横方向にずれて
いる状態、つまり両回転中心141c、142cと、回
転中心Cがセンサ151a、152aと一直線上に並ぶ
状態では、両者の位相は同相になる。
【0071】次に、上記のように、第1および第2磁性
リング141、142の軸中心にずれがある場合の前記
第1および第2センサ151a、152aの検出信号の
タイムチャートを、図16(a) 〜(c) に示す。いま、第
1センサ151aが検出する第1磁性リング141の検
出信号が同図(a) のようであり、トルクが0での等速回
転における第2センサ152aが検出する第2磁性リン
グ142の検出信号が同図(b) のようであったとする
と、トルクありの時の第2センサ152aが検出する第
2磁性リング142の検出信号は同図(c) のようにな
る。
【0072】この(c) 図において、第1および第2磁性
リング141、142の軸中心が完全に一致していると
か、軸中心のずれの形態が図15の(b) または(d) の場
合には、トルクの等速回転では、両リングの位相ずれは
なく、その時のトルクに比例した両者の位相差はt1 と
検出されるのに対して、軸中心のずれの形態が図15
(a) の場合にはトルク=0での等速回転において第2磁
性リングは第1磁性リングに対して遅角しているので、
実際のペダルトルクにより発生する本来の位相差t1 に
対して両者の位相差はt2 と短い値として検出され、ま
た軸中心のずれの形態が図15(c) の場合にはその関係
が逆転している進角状態となるので両者の位相差はt3
とt1 に対して長い値と検出される。
【0073】前記図12のステップS17では、下式に
より、トルク印加時の位相変動角度Aが求められる。 トルク印加時の位相変動角度A={(t1 −t0 )/
T}×{360°/(磁性リング磁極数/2)} しかしながら、本来のペダルトルクによる位相差t1 は
前記のように、図15(a) の場合には位相差t2 とな
り、同図(c) の場合には位相差t3 (t3 >t1>t2
)となってしまい、両リングの回転に伴って位相差は
t2 →t1 →t3 →t1 →t2 …と変化するため正しい
トルク印加時の位相変動角度Aは求まらなくなる。
【0074】したがって、第1および第2磁性リング1
41、142の軸中心にずれがある場合には、正しい位
相変動角度Aを安定的に求めることができないので、正
しいペダル踏力を求めることができなくなる。
【0075】そこで、本発明では、図17に示されてい
るように、前記第1、第2センサ151a、152aに
関し、第1および第2磁性リング141、142の回転
方向に約180°回転した位置に、第3、第4のセンサ
151a´、152a´を置いた。なお、図では第1〜
4のセンサ151a、152a、151a´、152a
´は第1および第2磁性リング141、142の外側に
置かれているが、内側に置いても良い。
【0076】図18(a) 〜(d) は、前記第1および第2
磁性リング141、142の軸中心141c、142c
が両リングの回転中心Cに対してずれている場合の4つ
の偏心回転軌跡を示す模式図を示し、両リングのa方向
の回転に伴って、その状態は(a) →(d) →(c) →(b) と
変化する。図19(a) 〜(d) は、図18(a) の第1〜4
のセンサ151a、152a、151a´、152a´
の検出信号のタイムチャートを示す。
【0077】図18(a) の軸中心のずれの形態では、第
2磁性リング142の第1磁性リング141に対する位
相は遅角の関係になるので、第2のセンサ152aは図
19(c) に示されているように、位相差t2 (=t1 −
Δt)を検出する。一方、第4のセンサ152a´は第
2のセンサ152aを約180°回転した位置にあるの
で、該第4のセンサ152a´の位置では第2磁性リン
グ142の第1磁性リング141に対する位相関係は前
記の逆になり、進角の関係になる。このため、該第4の
センサ152a´は図19(d) に示されているように、
位相差t3 (=t1 +Δt)を検出する。
【0078】そして、下記の式により、トルク印加時の
位相変動角度Bを求めることにした 。 トルク印加時の位相変動角度B =[{(t2 −t0 )/T}+{(t3 −t0')/T}]/2 ×{360°/(磁性リング磁極数/2)} …式 =[{t1 −(t0 +t0')/2}/T]×{360°/(磁性リング磁極数 /2)} 上式でトルク印加時の位相変動角度Bを求めると、遅角
および進角の位相差は互いにキャンセルされ、安定的に
正しい位相変動角度Bを求めることができるようにな
る。この結果、正しいペダル踏力を求めることができる
ようになる。
【0079】図20は、本発明による電動モータ34の
作動の制御手順を示す。なお、図12と共通の処理は図
示および説明を省略する。ステップS21では、初期ず
れ量が検出されているか否かが判断される。この判断が
肯定の時にはステップS1に進み、否定の時にはステッ
プS22に進む。ステップS22では、初期ずれ量t0
及びt0'が検出される。t0 はセンサ151a、152
a間のずれであり、t0'はセンサ151a' 、152
a' 間のずれとなる。
【0080】ステップS23ではメモリスイッチがオン
になっているか否かが判断され、この判断が肯定の時に
はステップS24に進んで初期ずれ量t0 およびt0'が
メモリに記憶される。このように、一度初期ずれ量t0
、t0'がメモリに記憶されると、次のスタートから
は、ステップS21の判断は常に肯定になる。なお、前
記ステップS22〜S24は一般的にはメーカの工場で
出荷前に行われる。
【0081】ステップS1で車速演算がなされ、ステッ
プS2で車速≧VSが成立するか否かの判断がなされ、
この判断が否定になると、図12のステップS3に進
み、前記と同じ動作が行われる。一方、この判断が肯定
になると、ステップS25に進んで、図17または図1
8のセンサ151aと152aとで、位相差t2 が検出
される。次いで、ステップS26で、センサ151aと
152aとは約180°離れた位置にあるセンサ151
a´と152a´とにより、位相差t3 が検出される。
ステップS27では、センサ151aまたは151a´
で、周期Tが検出される。そして、ステップS28に進
み、前記式で、位相変動角度Bが求められる。その
後、ステップS8〜S10を順次経過することにより、
電動モータ付き自転車の通常走行状態での電動モータ3
4の作動制御が実行されることになる。
【0082】支持リング154には、保護カバ−158
が複数のねじ部材159、…で締結されており、第1お
よび第2磁性リング141、142と、第1および第2
センサ151、152が埋設されたベース部材153と
は、第1および第2回転円板40、48とは反対側から
保護カバ−158で覆われる。しかも固定状態に在る保
護カバ−158の周縁部と、ぺダル軸36の軸線まわり
に回転する第2磁性リング142の第2ハウジング14
8との間には、ラビリンス構造160が構成されてい
る。したがって水や泥等による第1および第2センサ1
51、…、152、…および両磁性リング141、14
2の汚損が極力防止されることになる。
【0083】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、電動モータ付き自転車を走行させるべく乗員がク
ランクペダル37L 、37R を踏むのに応じて、クラン
クペダル37L 、37R の踏力が第1ワンウェイクラッ
チ41、第1回転円板40、各コイルばね57、…およ
び第2回転円板48を介してペダルスプロケット61に
伝達され、さらにチェーン64および被動スプロケット
63を介して後輪WRに動力が伝達されることになる。
【0084】このときのクランクペダル37L 、37R
による踏力に応じて第1回転円板40と、第2回転円板
48との間にはコイルばね57、…を圧縮しつつ回転位
相差が生じることになり、第1回転円板40とともに回
転する第1磁性リング141におけるN極143N およ
びS極143s を検出する複数の第1センサ151、…
の検出信号と、第2回転円板48とともに回転する第2
磁性リング142におけるN極147N 、およびS極1
47s を検出する複数の第2センサ152、…の検出信
号との組み合わせに応じて制御ユニット140が入力ト
ルクを演算し、その人力トルクに応じたアシスト動力を
電動モータ34で発揮させるように制御ユニット140
が電動モータ34を制御することにより、アシストスプ
ロケット62の回転補助動力が制御され、乗員の負荷を
軽減することができる。
【0085】しかもクランクペダル37L 、37R の操
作初期にあって後輪WR が回転していない状態でも、第
1回転円板40は第2回転円板48に対して回転位相差
を生じることになり、したがって第1磁性リング141
も第2磁性リング142に対して回転位相差を生じるの
で、第1センサ151、…および第2センサ152、…
の検出信号の組み合わせパターンがクランクペダル37
L 、37R の操作前に比べて変化することになり、車両
の停止状態での入力操作開始初期に直ちに入力トルクを
検出して電動モータ34による補助動力を後輪WRに付与
することができる。
【0086】またクランクペダル37L 、37R の操作
初期にあって後輪WR が回転していない状態では、デジ
タル値として得た回転位相差に基づいて入力トルクを演
算するのであるが、電動モータ付き自転車が通常の走行
状態に入ったときには、アナログ値として得た回転位相
差に基づいて入力トルクをリニアに演算することがで
き、そのリニアな入力トルクに応じた補助動力を電動モ
ータ34に発揮させるようにして入力トルクにリニアに
対応した補助動力を得ることができるものであり、クラ
ンクペダル37L 、37R の操作初期から通常走行状態
までの全ての領域で入力トルクを確実に検出し、電動モ
ータ34による補助動力を後輪WR に付与することが可
能となる。
【0087】また右側のクランクベダル37R に第1ワ
ンウエイクラッチ41を介して第1回転円板40が連結
され、第1回転円板48との間にコイルばね57、…が
設けられる第2回転円板48が、第1回転円板40に隣
接した位置で同一軸線まわりに回転することを可能とし
て配置され、第1および第2磁性リング141、142
が第1および第2回転円板40、48の軸方向一側に配
置されているので、第1および第2回転円板40、48
の一側に第1および第2センサ151、…、152、…
を配置するスペースを確保するようにし、両センサ15
1、…、152、…を配置するために余分なスペースを
確保することが不要となるだけでなく、第1および第2
磁性リング141、142ならびに第1および第2セン
サ151、…、152、…の取付けを両回転円板40、
48の一側に纏めるようにして取付け作業を容易とする
ことができる。
【0088】さらに第1および第2磁性リング141、
142は第1および第2回転円板40、48にそれぞれ
弾性係合されるものであり、第1および第2磁性リング
141、142のメンテナンスおよび取付け作業が容易
である。
【0089】しかも第1磁性リング141はリング状の
第1ハウジング144の内周に複数のN極143N 、…
およびS極143S 、…がそれぞれ設けられて成るもの
であり、第2磁性リング142はリング状の第2ハウジ
ング148の内周に複数のN極147N 、…およびS極
147S 、…がそれぞれ設けられて成るものであり、第
1および第2センサ151、…、152、…が共通のベ
ース部材153に埋設されるようにして各磁性リング1
41、142の内方側に配置されるので、円筒状である
第1および第2磁性リング141、142の内方に両セ
ンサ151、…、152、…が配置されるようにしてよ
り一層の省スペース化を図ることが可能となり、さらに
両センサ151、…、152、…を第1および第2ハウ
ジング144、148で覆って保護することができる。
【0090】さらにアシストスプロケット62へのチェ
ーン64の巻掛け角度αは、120度以上の大きな角度
たとえば160度に設定されるので、アシストスプロケ
ット61からチェーン64が浮き上がることを防止しつ
つ、アシストスプロケット62からのアシスト動力を有
効かつ確実にチェーン64に伝達することができる。
【0091】しかも両リヤフォーク28L 、28R の上
方に位置するようにしてアシストスプロケット62が配
置されており、ペダルスプロケット61および被動スプ
ロケット63の中心を結ぶ線よりも上方にアシストスプ
ロケット62が配置され、前記線よりも下方でアシスト
スプロケット62の中心を結ぶ線よりも下方においてア
シストスプロケット62の近傍にテンショナ65のスプ
ロケット66が配置されるので、ペダル軸36と後輪W
R との間の限られたスペースにパワーユニット35を効
果的に配置すると共に、テンショナ65を極力上方に配
置することを可能としてロードクリアランスの減小を招
くことなくパワーユニット35を車体フレーム21に搭
載することが可能となる。
【0092】またぺダルスプロケット61および被動ス
プロケット63間でのチェーン64の緩み側である下方
チェーンラインにアシストスプロケット62が噛合され
ることにより、パワーユニット35を車体フレーム21
の比較的低い位置に搭載することが可能となり、車体フ
レーム21の重心位置を比較的低くして走行安定性の向
上に寄与することができる。それに加えて、パワーユニ
ット35の下部が両リヤフオーク28L 、28R 間に配
置されており、テンショナ65がパワーユニット35の
下部に配設されるので、ぺダルスプロケット61および
被動スプロケット63間でのチェーン64の張り側であ
る上方チェーンラインと両リヤフォーク28L 、28R
間にアシストスプロケット62を配置することが可能と
なり、電動モータ付きの自転車の軽快な外観を損なうこ
となく、パワーユニット34をペダル軸36および後輪
WR 間の限られたスペースにコンパクトに配置すること
ができる。
【0093】制御ユニット140は、チェーン64およ
び減速ギヤ列77間に配置されており、かかる構成によ
れは、減速ギヤ列およびチェーン64間に必然的に生じ
るスぺースを有効に利用して制御ユニット140をパワ
ーユニット35に組付けることが可能であり、パワーユ
ニット35のケーシング70におけるカバ−73に、チ
ェーン64のアシストスプロケット62への巻掛け部分
を外側方から覆うガイド突部139が一体に突設される
ことにより、アシストスプロケット62への巻掛け部分
でのチェーン64の暴れをガイド突部139で有効に防
止することが可能であり、アシストスプロケット62か
らのアシスト動力のチェーン64への伝達をより一層有
効にすることができる。
【0094】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0095】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、第1および第2の磁性リングに
関してほぼ180°異なる位置に磁気センサを追加する
だけで、第1および第2の磁性リングに軸ずれがあって
も、正しい位相差およびペダル踏力を検出できるように
なる。また、簡単かつ安価な手段で実現することができ
るようになる。
【0096】また、請求項2、3の発明によれば、該第
1、第2の磁性リングに関してほぼ180°異なる二つ
の位置で検出した位相差を平均してペダル踏力を求める
ようにしているので、第1および第2の磁性リングに軸
ずれがあっても、正しい位相差を求めることができるよ
うになり、また正しいペダル踏力を検出できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電動モータ付き自転車の側面図で
ある。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】図2の7−7線拡大断面図である。
【図8】図4の8−8線断面図である。
【図9】図4の9−9線断面図である。
【図10】第1センサと第1磁性リングの磁極との相対
配置を示す図である。
【図11】第1磁性リングとの周方向相対位置変化に伴
なう第1センサの検出パターンを説明するための図であ
る。
【図12】制御ユニットにおける電動モータの制御手順
を示すフローチャートである。
【図13】第1および第2磁性リングの相対回転に伴な
う第1および第2センサの検出パタ一ンを説明するため
の図である。
【図14】通常走行状態での位相差検出を説明するため
の図である。
【図15】第1および第2磁性リングの同心度がずれて
いる時の典型的な態様を示す図である。
【図16】図15の走行状態での位相差検出を説明する
ための図である。
【図17】第1および第2磁性リングと第1〜第4セン
サの位置関係を示す斜視図である。
【図18】第1および第2磁性リングの同心度がずれて
いる時の本発明のセンサの位置関係を示す図である。
【図19】図18の走行状態での位相差検出を説明する
ための図である。
【図20】制御ユニットにおける電動モータの制御手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21、161…車体フレーム 34…補助動力源としての電動モータ 35、165…パワーユニット 36…ペダル軸 61…ぺダルスプロケット 62…アシストスプロケット 63…被動スプロケット 64…チェーン 70…ケーシング 139…ガイド突部 141…第1の磁性リング 142…第1の磁性リング 151a…第1のセンサ 151a´…第3のセンサ 152a…第2のセンサ 152a´…第4のセンサ 163…補助動力源としてのエンジン WR …後輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルに加えられた踏力を、弾性部材を
    介してスプロケットに伝達するようにした自転車のペダ
    ル踏力検出装置において、 前記ペダル側の部材とスプロケット側の部材にそれぞれ
    固定されて回転する回転体であって、回転方向に磁性体
    が所定の間隔で配された第1、第2の磁性リングと、 該第1、第2の磁性リングと対向する位置に固定的に配
    置された第1、第2の磁気検知センサと、 前記第1、第2の磁性リングに関して、該第1、第2の
    磁気検知センサとほぼ180°異なる位置に固定的に配
    置された第3、第4の磁気検知センサとを具備し、 前記第1、第2の磁気検知センサと、第3、第4の磁気
    検知センサとで得られた位相差に基づいてペダル踏力を
    検出するようにしたことを特徴とする自転車のペダル踏
    力検出装置。
  2. 【請求項2】 ペダルに加えられた踏力を、弾性部材を
    介してスプロケットに伝達するようにした自転車のペダ
    ル踏力検出方法において、 前記ペダル側の部材とスプロケット側の部材にそれぞれ
    固定されて回転する回転体であって、回転方向に磁性体
    が所定の間隔で配された第1、第2の磁性リングの位相
    差を、該第1、第2の磁性リングに関してほぼ180°
    異なる二つの位置で検出し、両者の平均の位相差を用い
    てペダル踏力を求めるようにしたことを特徴とする自転
    車のペダル踏力検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自転車のペダル踏力検
    出方法において、 前記位相差の平均は、加算平均であることを特徴とする
    自転車のペダル踏力検出方法。
JP7828998A 1998-03-11 1998-03-11 自転車のペダル踏力検出装置および方法 Pending JPH11258079A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7828998A JPH11258079A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 自転車のペダル踏力検出装置および方法
EP99103193A EP0941918B1 (en) 1998-03-11 1999-02-18 Pedal depression force detecting device and method for bicycle
DE1999635750 DE69935750T2 (de) 1998-03-11 1999-02-18 Pedalkraftdetektor für Fahrrad und Verfahren
ES99103193T ES2284221T3 (es) 1998-03-11 1999-02-18 Dispositivo y metodo para la deteccion de fuerza de depresion de pedal para bicicleta.
TW88102835A TW404914B (en) 1998-03-11 1999-02-25 Pedal depression force detecting device and method for bicycle
CNB99102592XA CN1147718C (zh) 1998-03-11 1999-03-03 自行车的踏板踏力检测装置及方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7828998A JPH11258079A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 自転車のペダル踏力検出装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11258079A true JPH11258079A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13657791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7828998A Pending JPH11258079A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 自転車のペダル踏力検出装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11258079A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002101346A1 (en) * 2001-06-12 2002-12-19 Fast Technology Ag (disc) magnetic torque sensing with segments
JP2010038801A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Yamaha Motor Electronics Co Ltd トルクセンサ
JP2012042353A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Tdk Corp 回転角・トルクセンサ
JP2019119444A (ja) * 2018-01-05 2019-07-22 黄永松 管式クラッチ自転車電力駆動装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002101346A1 (en) * 2001-06-12 2002-12-19 Fast Technology Ag (disc) magnetic torque sensing with segments
JP2010038801A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Yamaha Motor Electronics Co Ltd トルクセンサ
JP2012042353A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Tdk Corp 回転角・トルクセンサ
JP2019119444A (ja) * 2018-01-05 2019-07-22 黄永松 管式クラッチ自転車電力駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3954693B2 (ja) 電動補助車両における入力トルク検出装置
EP0941918B1 (en) Pedal depression force detecting device and method for bicycle
EP2423093B1 (en) Bicycle with auxiliary power unit
CA2836455C (en) Driving unit and electric assist bicycle
JP5211212B2 (ja) 自転車用モータ制御装置および自転車
JP4827114B2 (ja) 磁気ベース・トルク/速度センサー
US9428245B2 (en) Bicycle drive unit
JP2000002604A (ja) 動力アシスト車両の入力トルク検出装置
JPH11258079A (ja) 自転車のペダル踏力検出装置および方法
JPH09301262A (ja) 電動補助自転車
JP3980716B2 (ja) 補助動力付き自転車
JPH11258080A (ja) 自転車のペダル踏力検出方法
JP4206148B2 (ja) 動力アシスト車両のアシスト動力伝達装置
EP0847915B1 (en) Power unit for motor-assisted bicycle
TWM553291U (zh) 自行車用變速單元
JP2000118476A (ja) 電動補助車両およびその踏力等検知装置
JP3554454B2 (ja) 電動補助自転車のパワーユニット
EP0847914B1 (en) Power unit for motor-assisted bicycle
JP2003166563A (ja) 補助動力付車両用駆動装置
JP2002331987A (ja) 電動補助自転車の動力ユニット付きハブ
JP4802014B2 (ja) 回転電機を搭載する鞍乗型車両
JP3645977B2 (ja) 電動補助自転車のパワーユニット
CN114683766A (zh) 用于人力车辆的轮毂

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070425