JPH11257590A - 監視装置および同装置を有する凝縮液トラップ組立体 - Google Patents
監視装置および同装置を有する凝縮液トラップ組立体Info
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- JPH11257590A JPH11257590A JP10352265A JP35226598A JPH11257590A JP H11257590 A JPH11257590 A JP H11257590A JP 10352265 A JP10352265 A JP 10352265A JP 35226598 A JP35226598 A JP 35226598A JP H11257590 A JPH11257590 A JP H11257590A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 監視装置を小型化し、配管部を介在させずに
凝縮液トラップに一体化することにより、追加作業及び
追加部品を省く。 【解決手段】 凝縮液トラップ組立体は、凝縮液トラッ
プ２と密に結合或いは一体化した監視装置４を備える。
監視装置４は、流れ絞り部５６と、センサ６６を収容す
る凝縮液受取り室４８を備える。室４８は流れ絞り部５
６の上流側で入口通路５２と、また流れ絞り部５６の下
流側で孔５０を介して出口通路５４と連通する。センサ
６６は、センサ先端６８が凝縮液内に没しているかによ
り、また凝縮液の温度によってトラップ２の状態の表示
を行う。
凝縮液トラップに一体化することにより、追加作業及び
追加部品を省く。 【解決手段】 凝縮液トラップ組立体は、凝縮液トラッ
プ２と密に結合或いは一体化した監視装置４を備える。
監視装置４は、流れ絞り部５６と、センサ６６を収容す
る凝縮液受取り室４８を備える。室４８は流れ絞り部５
６の上流側で入口通路５２と、また流れ絞り部５６の下
流側で孔５０を介して出口通路５４と連通する。センサ
６６は、センサ先端６８が凝縮液内に没しているかによ
り、また凝縮液の温度によってトラップ２の状態の表示
を行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術的分野】本発明は、凝縮液トラップ
の状態を監視する装置およびそのような装置を有する凝
縮液トラップ組立体に関する。
の状態を監視する装置およびそのような装置を有する凝
縮液トラップ組立体に関する。
【０００２】
【従来の技術】英国特許Ａ−２３０２７２２号は、凝縮
液トラップを備え、該凝縮液トラップの状態を監視する
ために凝縮液トラップの上流側に監視装置を配置した設
備を開示している。凝縮液トラップ自体は、トラップの
動作を制御する弁装置を備え、この弁は、特に監視装置
内のセンサからの信号に応じて作動する位置コントロー
ラによって作動する。
液トラップを備え、該凝縮液トラップの状態を監視する
ために凝縮液トラップの上流側に監視装置を配置した設
備を開示している。凝縮液トラップ自体は、トラップの
動作を制御する弁装置を備え、この弁は、特に監視装置
内のセンサからの信号に応じて作動する位置コントロー
ラによって作動する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記監視装置は凝縮液
トラップから独立した部品であるため、その設置には余
分な作業が伴い、接続具などの追加部品が必要となる。
そのような余分な作業及び追加部品を省くと共に設備全
体の外観を向上させるために、監視装置を凝縮液トラッ
プと一体化することが望ましい。
トラップから独立した部品であるため、その設置には余
分な作業が伴い、接続具などの追加部品が必要となる。
そのような余分な作業及び追加部品を省くと共に設備全
体の外観を向上させるために、監視装置を凝縮液トラッ
プと一体化することが望ましい。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために提案される。
するために提案される。
【０００５】本発明によれば、第１流路及び第２流路を
介して互いに連通する入口通路及び出口通路を備え、第
１流路は流れ絞り部からなり、第２流路は凝縮液受取り
室からなり、該凝縮液受取り室は前記入口通路より低い
レベルに位置して、且つ第１流通路を介して前記入口通
路に連通すると共に第２流通路を介して前記出口通路に
連通してなる、凝縮液トラップの状態を監視する監視装
置であって、前記第２流通路が前記凝縮液受取り室内に
開口する位置よりも上方の位置で該凝縮液受取り室内に
配置されたセンサ素子を有するセンサを備えたことを特
徴とする、監視装置が提供される。
介して互いに連通する入口通路及び出口通路を備え、第
１流路は流れ絞り部からなり、第２流路は凝縮液受取り
室からなり、該凝縮液受取り室は前記入口通路より低い
レベルに位置して、且つ第１流通路を介して前記入口通
路に連通すると共に第２流通路を介して前記出口通路に
連通してなる、凝縮液トラップの状態を監視する監視装
置であって、前記第２流通路が前記凝縮液受取り室内に
開口する位置よりも上方の位置で該凝縮液受取り室内に
配置されたセンサ素子を有するセンサを備えたことを特
徴とする、監視装置が提供される。
【０００６】本発明により構成された監視装置は、その
監視装置の部品を凝縮液トラップの本体内に収容する
か、または配管部を介在させずに監視装置を凝縮液トラ
ップに直接結合することによって、凝縮液トラップに一
体化させることが可能である。
監視装置の部品を凝縮液トラップの本体内に収容する
か、または配管部を介在させずに監視装置を凝縮液トラ
ップに直接結合することによって、凝縮液トラップに一
体化させることが可能である。
【０００７】監視装置の入口及び出口通路を互いにほぼ
一列に配置し、その間に流れ絞り部を設けることが可能
である。従って、監視装置を通る主流路は、流れ絞り部
を内部に配した直線的な通路からなることとなる。その
結果、凝縮液受取り室を主流路から効果的に分岐するこ
とが可能となる。
一列に配置し、その間に流れ絞り部を設けることが可能
である。従って、監視装置を通る主流路は、流れ絞り部
を内部に配した直線的な通路からなることとなる。その
結果、凝縮液受取り室を主流路から効果的に分岐するこ
とが可能となる。
【０００８】センサは好ましくは下から上向きに凝縮液
受取り室内へ突出し、センサの自由端にセンサ素子が設
けられている。監視装置を制御弁を有する凝縮液トラッ
プと結合または一体化する場合、センサは制御弁の操作
部材に平行に延設することが可能である。センサは好ま
しくは、液面センサと温度センサの両方を備え、それに
より凝縮液受取り室内の凝縮液の液面と室内の温度の両
方に応答可能となる。
受取り室内へ突出し、センサの自由端にセンサ素子が設
けられている。監視装置を制御弁を有する凝縮液トラッ
プと結合または一体化する場合、センサは制御弁の操作
部材に平行に延設することが可能である。センサは好ま
しくは、液面センサと温度センサの両方を備え、それに
より凝縮液受取り室内の凝縮液の液面と室内の温度の両
方に応答可能となる。
【０００９】好適な実施例では、凝縮液受取り室は下部
領域と、その下部領域より小径の上部領域を有してい
る。センサ素子は、上部領域内に配置されるのが望まし
く、第２流通路は上部及び下部領域間の移行部分で凝縮
液受取り室内に開口していることが望ましい。
領域と、その下部領域より小径の上部領域を有してい
る。センサ素子は、上部領域内に配置されるのが望まし
く、第２流通路は上部及び下部領域間の移行部分で凝縮
液受取り室内に開口していることが望ましい。
【００１０】入口及び出口通路と流れ絞り部は、装置の
内側本体内に形成可能であり、凝縮液受取り室は、内側
本体を収容する開口部を備えた外側本体に形成すること
が可能である。内側本体はさらに、第１及び第２流通路
を形成すべく、それぞれ入口通路及び出口通路から内側
本体の外面まで延びる孔を備えることが可能である。こ
れらの孔は内側本体の外面でそれぞれの環状溝内に開口
できるので、内側本体に対する外側本体の配向に関係な
く、孔は凝縮液受取り室に連通することが可能となる。
凝縮液受取り室は、外側本体内の開口部の内面に開い
て、入口通路から延びた孔と連通することが可能であ
る。同様に、出口通路から延びる孔と連通するように凝
縮液受取り室から外側本体の開口部の内面まで延びる別
の孔を外側本体に設けることが可能である。
内側本体内に形成可能であり、凝縮液受取り室は、内側
本体を収容する開口部を備えた外側本体に形成すること
が可能である。内側本体はさらに、第１及び第２流通路
を形成すべく、それぞれ入口通路及び出口通路から内側
本体の外面まで延びる孔を備えることが可能である。こ
れらの孔は内側本体の外面でそれぞれの環状溝内に開口
できるので、内側本体に対する外側本体の配向に関係な
く、孔は凝縮液受取り室に連通することが可能となる。
凝縮液受取り室は、外側本体内の開口部の内面に開い
て、入口通路から延びた孔と連通することが可能であ
る。同様に、出口通路から延びる孔と連通するように凝
縮液受取り室から外側本体の開口部の内面まで延びる別
の孔を外側本体に設けることが可能である。
【００１１】本発明はまた、凝縮液トラップ及び上記の
監視装置を備え、監視装置の出口通路が凝縮液トラップ
の入口と連通するか、それを構成するようにした凝縮液
トラップ組立体を提供する。
監視装置を備え、監視装置の出口通路が凝縮液トラップ
の入口と連通するか、それを構成するようにした凝縮液
トラップ組立体を提供する。
【００１２】本発明におけるその他の特徴及び利点は、
添付の図面に沿って以下に詳述する好適な実施例の説明
から明らかとなろう。
添付の図面に沿って以下に詳述する好適な実施例の説明
から明らかとなろう。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１に示される組立体は、凝縮液
トラップ、即ち蒸気トラップ２と、監視装置４とからな
る。
トラップ、即ち蒸気トラップ２と、監視装置４とからな
る。
【００１４】蒸気トラップ２は英国特許Ａ−２３０２７
２２号に開示されているものと同様であり、入口栓部８
と出口栓部１０を備えた弁本体６を有する。弁本体６は
蒸気トラップ体１２と弁体１４を収容している。蒸気ト
ラップ体１２はトラップ室１６内に配置される。
２２号に開示されているものと同様であり、入口栓部８
と出口栓部１０を備えた弁本体６を有する。弁本体６は
蒸気トラップ体１２と弁体１４を収容している。蒸気ト
ラップ体１２はトラップ室１６内に配置される。
【００１５】弁体１４は、「バイパス」、「停止」及び
「トラップ」の３位置間を回転可能であり、この３位置
でそれぞれ、トラップ体１２を迂回し、トラップ２を通
る流れが完全に遮断され、トラップ２を通る流れがトラ
ップ体１２を介して生ずるようになっている。蒸気トラ
ップ２の作動は英国特許Ａ−２３０２７２２号により詳
しく記載されている。
「トラップ」の３位置間を回転可能であり、この３位置
でそれぞれ、トラップ体１２を迂回し、トラップ２を通
る流れが完全に遮断され、トラップ２を通る流れがトラ
ップ体１２を介して生ずるようになっている。蒸気トラ
ップ２の作動は英国特許Ａ−２３０２７２２号により詳
しく記載されている。
【００１６】弁体１４は、１つの壁１８だけが図示され
ているハウジング内に収容された電動回転ポジショナ
（図示せず）によって回転される。ポジショナモータ
は、弁体１４と係合した出力スピンドル２０を駆動す
る。スピンドル２０は、壁１８に固定されたハウジング
２２内に収容されている。
ているハウジング内に収容された電動回転ポジショナ
（図示せず）によって回転される。ポジショナモータ
は、弁体１４と係合した出力スピンドル２０を駆動す
る。スピンドル２０は、壁１８に固定されたハウジング
２２内に収容されている。
【００１７】出口栓部１０の内部にはねじ山が切ってあ
り、出口管取付具２４を支持している。シールリング２
６は出口管取付具２４により弁体１４に接触状態に保持
されている。
り、出口管取付具２４を支持している。シールリング２
６は出口管取付具２４により弁体１４に接触状態に保持
されている。
【００１８】入口栓部８の内部にもねじ山が切られてお
り、監視装置４の内側本体を構成する入口管取付具２８
を支持している。シールリング３０が内側本体２８によ
り弁体１４に当接状態に保持されている。内側本体２８
の外面３２は、外側本体３６の開口部３４を貫通してい
る。内側及び外側本体２８、３６は、弁本体６と反対側
の内側本体２８の端部に設けられたねじ山に螺着された
ナット３８により互いに対して相対的に固定されてい
る。
り、監視装置４の内側本体を構成する入口管取付具２８
を支持している。シールリング３０が内側本体２８によ
り弁体１４に当接状態に保持されている。内側本体２８
の外面３２は、外側本体３６の開口部３４を貫通してい
る。内側及び外側本体２８、３６は、弁本体６と反対側
の内側本体２８の端部に設けられたねじ山に螺着された
ナット３８により互いに対して相対的に固定されてい
る。
【００１９】外側本体３６は、順に大径となる３つの領
域４２、４４、４６を有する階段状の内孔を備えた半径
方向延出部分４０を備えている。領域４２及び４４は、
領域４２を介して開口部３４の内面に開く凝縮液受取り
室４８を形成する。さらに一つの孔即ちドリル加工部５
０が、領域４２、４４間の移行部分から延びて、開口部
３４内面上の、領域４２から軸方向に離れた位置に達し
ている。
域４２、４４、４６を有する階段状の内孔を備えた半径
方向延出部分４０を備えている。領域４２及び４４は、
領域４２を介して開口部３４の内面に開く凝縮液受取り
室４８を形成する。さらに一つの孔即ちドリル加工部５
０が、領域４２、４４間の移行部分から延びて、開口部
３４内面上の、領域４２から軸方向に離れた位置に達し
ている。
【００２０】内側本体２８は、入口通路５２と、出口通
路５４と、流れ絞り部５６とからなる貫通路を備える。
出口通路５４はトラップ２の入口を構成している。入口
及び出口通路５２、５４は互いに一列に配置されてお
り、流れ絞り部５６により分離されている。
路５４と、流れ絞り部５６とからなる貫通路を備える。
出口通路５４はトラップ２の入口を構成している。入口
及び出口通路５２、５４は互いに一列に配置されてお
り、流れ絞り部５６により分離されている。
【００２１】孔５８及び６０が入口通路５２及び出口通
路５４からそれぞれ半径方向に延びて環状溝６２及び６
４内に開いており、これらの溝には凝縮液受取り室４８
の小径領域４２とドリル加工部５０が開いている。孔５
８及び溝６０は第１流通路として働き、孔６０、溝６４
及びドリル加工部５０は第２流通路として働く。
路５４からそれぞれ半径方向に延びて環状溝６２及び６
４内に開いており、これらの溝には凝縮液受取り室４８
の小径領域４２とドリル加工部５０が開いている。孔５
８及び溝６０は第１流通路として働き、孔６０、溝６４
及びドリル加工部５０は第２流通路として働く。
【００２２】センサ６６が下から凝縮液受取り室４８内
へ延びている。センサ６６の先端６８が液面及び温度感
知素子を構成しており、凝縮液受取り室４８の小径領域
４２内に配置されている。センサ６６は、カラー７４で
シールプレート７２に当接して固定されたテーパ状取り
付け領域７０を備えている。カラー７４は管状シュラウ
ド７６とナット７８により所定位置に保持されている。
へ延びている。センサ６６の先端６８が液面及び温度感
知素子を構成しており、凝縮液受取り室４８の小径領域
４２内に配置されている。センサ６６は、カラー７４で
シールプレート７２に当接して固定されたテーパ状取り
付け領域７０を備えている。カラー７４は管状シュラウ
ド７６とナット７８により所定位置に保持されている。
【００２３】シュラウド７６は壁１８と係合し、センサ
６６から延びたリード線（図示せず）用の導管を形成し
ている。
６６から延びたリード線（図示せず）用の導管を形成し
ている。
【００２４】作動の際、図１に示される組立体は、ナッ
ト３８で蒸気処理管に接続される。管取付具２４は凝縮
液戻し管に接続される。
ト３８で蒸気処理管に接続される。管取付具２４は凝縮
液戻し管に接続される。
【００２５】通常の作動では、装置が高温になった時、
弁体は図１に示される「トラップ」位置にあって、凝縮
液によってトラップ体１２の温度が低下すると、トラッ
プ体１２が作動してトラップ２を開放する。すべての凝
縮液が排出された時、トラップ体１２の温度は再び上昇
し、トラップ２が閉じる。排出中の凝縮液の主流は流れ
絞り部５６を介して入口及び出口通路５２、５４を直線
状に通ることが理解されよう。このため、流体の主流が
蛇行路に沿って進む場合に発生するようなスプリアス結
果を最小限に抑えることが可能となる。
弁体は図１に示される「トラップ」位置にあって、凝縮
液によってトラップ体１２の温度が低下すると、トラッ
プ体１２が作動してトラップ２を開放する。すべての凝
縮液が排出された時、トラップ体１２の温度は再び上昇
し、トラップ２が閉じる。排出中の凝縮液の主流は流れ
絞り部５６を介して入口及び出口通路５２、５４を直線
状に通ることが理解されよう。このため、流体の主流が
蛇行路に沿って進む場合に発生するようなスプリアス結
果を最小限に抑えることが可能となる。
【００２６】前記組立体に到達した凝縮液は、まず凝縮
液受取り室４８内に蓄積され、トラップ２からのわずか
な蒸気の漏れによって、蒸気は監視装置の入口通路５
２、流れ絞り部５６及び出口通路５４を低速で流れるこ
とになる。最初は、一部が凝縮液受取り室４８を介して
ドリル加工部５０を通って流れることもあり得るが、こ
れは、通常状態のように、凝縮液受取り室４８内の凝縮
液の液面が、ドリル加工部５０が凝縮液受取り室４８に
開いている位置より高くなった時に停止する。
液受取り室４８内に蓄積され、トラップ２からのわずか
な蒸気の漏れによって、蒸気は監視装置の入口通路５
２、流れ絞り部５６及び出口通路５４を低速で流れるこ
とになる。最初は、一部が凝縮液受取り室４８を介して
ドリル加工部５０を通って流れることもあり得るが、こ
れは、通常状態のように、凝縮液受取り室４８内の凝縮
液の液面が、ドリル加工部５０が凝縮液受取り室４８に
開いている位置より高くなった時に停止する。
【００２７】このように、通常の作動状態では、センサ
６６の先端６８が凝縮液内に没しているが、入口通路５
２またはその付近に蒸気が存在するために、凝縮液は高
温である。しかし、蒸気トラップ２に過剰な漏れが発生
した場合、絞り部５６を通る流量が増加して、絞り部５
６での圧力降下が生じる。孔５８及び溝６２を介して凝
縮液受取り室４８内の凝縮液に作用してその凝縮液をド
リル加工部５０から押し出す入口通路５２の圧力が高く
成る程、凝縮液の液面がセンサ６６の先端６８より下が
る。その時、センサ６８はトラップ漏れ状態を表す信号
を発生し、この状態が持続する場合、制御信号が回転ポ
ジショナへ送られて弁体１４を「停止」位置へ移動さ
せ、出口通路５４の下流側端部を閉じることで、蒸気ト
ラップ２を通る流れを遮断する。
６６の先端６８が凝縮液内に没しているが、入口通路５
２またはその付近に蒸気が存在するために、凝縮液は高
温である。しかし、蒸気トラップ２に過剰な漏れが発生
した場合、絞り部５６を通る流量が増加して、絞り部５
６での圧力降下が生じる。孔５８及び溝６２を介して凝
縮液受取り室４８内の凝縮液に作用してその凝縮液をド
リル加工部５０から押し出す入口通路５２の圧力が高く
成る程、凝縮液の液面がセンサ６６の先端６８より下が
る。その時、センサ６８はトラップ漏れ状態を表す信号
を発生し、この状態が持続する場合、制御信号が回転ポ
ジショナへ送られて弁体１４を「停止」位置へ移動さ
せ、出口通路５４の下流側端部を閉じることで、蒸気ト
ラップ２を通る流れを遮断する。
【００２８】通常発生するように、凝縮液が凝縮液受取
り室４８内に蓄積すると、センサ６６の先端６８は再び
没し、これにより弁体１４が「トラップ」位置へ戻る。
漏れが継続する場合、このサイクルが繰り返され、蒸気
トラップ２はトラップ体１２から独立したトラップとし
て弁体１４の移動によって作動し続ける。
り室４８内に蓄積すると、センサ６６の先端６８は再び
没し、これにより弁体１４が「トラップ」位置へ戻る。
漏れが継続する場合、このサイクルが繰り返され、蒸気
トラップ２はトラップ体１２から独立したトラップとし
て弁体１４の移動によって作動し続ける。
【００２９】漏れるのではなく、凝縮液が存在するにも
かかわらずトラップ体１２が閉じたままである場合、前
記組立体は浸水状態になり、入口通路５２及びその上流
まで凝縮液が蓄積する。この凝縮液は冷え、センサ先端
６８はその冷却状態と、浸漬状態の両方を検出し、これ
により弁体１４を「バイパス」位置へ移動させるように
回転ポジショナを起動させる信号を発生させ、監視装置
の出口通路５４から蒸気トラップの出口２４までの直通
路を形成する。このため、蓄積した凝縮液は弁体１４を
通って排出され、蒸気が監視装置４を通過すると、それ
による流れ絞り部５６での圧力降下によって凝縮液がそ
れまでと同様に凝縮液受取り室４８から排出され、セン
サ先端６８は凝縮液の液面より上方に残って高温蒸気に
曝される。これが起きると、センサ６６は、信号を送っ
て回転ポジショナが弁体１４を状況に応じて「停止」ま
たは「トラップ」位置へ戻るようにする。
かかわらずトラップ体１２が閉じたままである場合、前
記組立体は浸水状態になり、入口通路５２及びその上流
まで凝縮液が蓄積する。この凝縮液は冷え、センサ先端
６８はその冷却状態と、浸漬状態の両方を検出し、これ
により弁体１４を「バイパス」位置へ移動させるように
回転ポジショナを起動させる信号を発生させ、監視装置
の出口通路５４から蒸気トラップの出口２４までの直通
路を形成する。このため、蓄積した凝縮液は弁体１４を
通って排出され、蒸気が監視装置４を通過すると、それ
による流れ絞り部５６での圧力降下によって凝縮液がそ
れまでと同様に凝縮液受取り室４８から排出され、セン
サ先端６８は凝縮液の液面より上方に残って高温蒸気に
曝される。これが起きると、センサ６６は、信号を送っ
て回転ポジショナが弁体１４を状況に応じて「停止」ま
たは「トラップ」位置へ戻るようにする。
【００３０】従って、トラップ体１２が故障して、部分
的に開いて漏れを発生させるか、或いは閉じるかのいず
れになっても、センサ先端６８の周囲によりもたらされ
る出力で弁体１４を制御できるようにし、その結果、ト
ラップ体１２から独立して蒸気トラップの作動を継続さ
せることができる。
的に開いて漏れを発生させるか、或いは閉じるかのいず
れになっても、センサ先端６８の周囲によりもたらされ
る出力で弁体１４を制御できるようにし、その結果、ト
ラップ体１２から独立して蒸気トラップの作動を継続さ
せることができる。
【００３１】監視装置４の構造は、配管を介在させずに
蒸気トラップ２に密に結合可能なコンパクトなユニット
を提供する。また、センサ６６は弁体１４の制御スピン
ドル２０にほぼ平行であるため、センサ収納部４０、７
６及びスピンドル２０のハウジング２２の両方を、回転
ポジショナ及び関連する制御回路用のハウジングの壁１
８に連結することが比較的簡単である。さらに、監視装
置４は２つの主要部品、すなわち内側本体２８及び外側
本体３６を必要とするだけであるため、特に内側本体２
８を弁本体６の入口栓部８に直接嵌合可能であるから、
その製造及び組み立てが非常に簡単になる。
蒸気トラップ２に密に結合可能なコンパクトなユニット
を提供する。また、センサ６６は弁体１４の制御スピン
ドル２０にほぼ平行であるため、センサ収納部４０、７
６及びスピンドル２０のハウジング２２の両方を、回転
ポジショナ及び関連する制御回路用のハウジングの壁１
８に連結することが比較的簡単である。さらに、監視装
置４は２つの主要部品、すなわち内側本体２８及び外側
本体３６を必要とするだけであるため、特に内側本体２
８を弁本体６の入口栓部８に直接嵌合可能であるから、
その製造及び組み立てが非常に簡単になる。
【００３２】図２ないし図４は、監視装置を備えた蒸気
トラップの他の実施例を示している。本実施例では、蒸
気トラップは、ケーシング８２及び端部キャップ８４か
らなるハウジング内に取り付けられたフロート８０を有
するフロートトラップである。フロート８０はレバー８
６に取り付けられており、このレバーはフロート８０の
上下動につれて開閉して出口８８からの凝縮液の排出を
制御する弁機構（詳細は図示せず）を制御する。
トラップの他の実施例を示している。本実施例では、蒸
気トラップは、ケーシング８２及び端部キャップ８４か
らなるハウジング内に取り付けられたフロート８０を有
するフロートトラップである。フロート８０はレバー８
６に取り付けられており、このレバーはフロート８０の
上下動につれて開閉して出口８８からの凝縮液の排出を
制御する弁機構（詳細は図示せず）を制御する。
【００３３】図４に示されるように、ケーシング８２は
横方向延出部分９０を備え、それに監視装置９２が収容
されている。この延出部分は、図１の実施例のものに対
応した通路及び部材を備え、同じ参照番号に’を付けて
表す。従って、図４の実施例では、監視装置９２の入口
通路５２’が流れ絞り部５６’を介して出口通路５４’
に連通している。出口通路５４’は蒸気トラップそのも
のへの入口をも構成している。センサ６６’は凝縮液受
取り室４８’内へ延び、その先端６８’は、図１のドリ
ル加工部５０に対応する通路５０’が凝縮液受取り室４
８’に開く位置よりも上方の、室４８’の上部領域内に
配置されている。
横方向延出部分９０を備え、それに監視装置９２が収容
されている。この延出部分は、図１の実施例のものに対
応した通路及び部材を備え、同じ参照番号に’を付けて
表す。従って、図４の実施例では、監視装置９２の入口
通路５２’が流れ絞り部５６’を介して出口通路５４’
に連通している。出口通路５４’は蒸気トラップそのも
のへの入口をも構成している。センサ６６’は凝縮液受
取り室４８’内へ延び、その先端６８’は、図１のドリ
ル加工部５０に対応する通路５０’が凝縮液受取り室４
８’に開く位置よりも上方の、室４８’の上部領域内に
配置されている。
【００３４】このため、図４の監視装置９２は図１の監
視装置４と同様に作動することが理解されよう。しか
し、図２ないし図４の実施例には、フロート８０で作動
する弁機構の故障の際に蒸気トラップ動作を行う自動弁
機構を備えていない。しかしながら、センサ６６’の出
力を利用して、蒸気トラップの故障作動を直す必要があ
ることを作業員に知らせる警告信号を発生させることが
できる。いずれの実施例でも、そのような警告信号は、
蒸気トラップ自体で、或いは例えば、工場内の数カ所に
設けた蒸気トラップの監視装置の信号を受け取ることが
できる遠隔監視部のいずれかで発生させることが可能で
ある。
視装置４と同様に作動することが理解されよう。しか
し、図２ないし図４の実施例には、フロート８０で作動
する弁機構の故障の際に蒸気トラップ動作を行う自動弁
機構を備えていない。しかしながら、センサ６６’の出
力を利用して、蒸気トラップの故障作動を直す必要があ
ることを作業員に知らせる警告信号を発生させることが
できる。いずれの実施例でも、そのような警告信号は、
蒸気トラップ自体で、或いは例えば、工場内の数カ所に
設けた蒸気トラップの監視装置の信号を受け取ることが
できる遠隔監視部のいずれかで発生させることが可能で
ある。
【００３５】
【発明の効果】このように、本発明によれば、監視装置
をコンパクトに製造することができ、また追加作業を伴
わず且つ追加部品を要することなく容易にその据え付け
を行うことが可能となる。これにより、全体の外観も向
上する。
をコンパクトに製造することができ、また追加作業を伴
わず且つ追加部品を要することなく容易にその据え付け
を行うことが可能となる。これにより、全体の外観も向
上する。
【図１】 本発明の一実施例による監視装置を備えた凝
縮液トラップ組立体の断面図
縮液トラップ組立体の断面図
【図２】 本発明の他の実施例を示すフロートトラップ
の破断斜視図
の破断斜視図
【図３】 図２のフロートトラップの側面図
【図４】 図３の４−４線に沿った断面図。
２ 凝縮液トラップ ４，９２ 監視装置 ２８ 内側本体 ３２ 内側本体の外面 ３４ 開口部 ３６ 外側本体 ４２，４２’ 上部領域 ４４，４４’ 下部領域 ４８，４８’ 凝縮液受取り室 ５０，５８，６０ 孔 ５２，５２’ 入口通路 ５４，５４’ 出口通路 ５６，５６’ 流れ絞り部 ６２，６４ 環状溝 ６６，６６’ センサ ６８，６８’ センサ素子
Claims (12)
- 【請求項１】 第１流路及び第２流路（５８，６２，４
２，４４，４８，５０，６４，６０；４２' ，４４' ，
４８' ，５０' ）を介して互いに連通する入口通路（５
２；５２' ）及び出口通路（５４；５４' ）を備え、第
１流路は流れ絞り部（５６；５６' ）からなり、第２流
路は凝縮液受取り室（４８；４８' ）からなり、該凝縮
液受取り室は前記入口通路（５２；５２' ）より低いレ
ベルに位置して、且つ第１流通路（５８，６２；４２'
）を介して前記入口通路に連通すると共に第２流通路
（６４，６０；５０' ）を介して前記出口通路（５４；
５４' ）に連通してなる、凝縮液トラップ（２；８０，
８２，８４）の状態を監視する監視装置であって、前記
第２流通路（５０，６４，６０；５０' ）が前記凝縮液
受取り室（４８；４８' ）内に開口する位置よりも上方
の位置で該凝縮液受取り室（４８；４８' ）内に配置さ
れたセンサ素子（６８；６８' ）を有するセンサ（６
６；６６' ）を備えたことを特徴とする、監視装置。 - 【請求項２】 前記入口及び出口通路は互いにほぼ一列
に配置されている請求項１に記載の監視装置。 - 【請求項３】 前記センサ（６６；６６' ）は凝縮液受
取り室（４８；４８' ）内へ上向きに突出しており、前
記センサ素子（６８；６８' ）は前記センサの先端に位
置する請求項１または２に記載の監視装置。 - 【請求項４】 前記凝縮液受取り室は下部領域（４４；
４４' ）と上部領域（４２；４２' ）を備え、上部領域
は下部領域よりも断面積が小さい前記請求項のいずれか
１項に記載の監視装置。 - 【請求項５】 前記センサ素子（６８；６８' ）は凝縮
液受取り室（４８；４８' ）の上部領域（４２；４２'
）内に配置される請求項４に記載の監視装置。 - 【請求項６】 前記第２流通路（５０，６４，６０；５
０' ）は上部及び下部領域間の移行部分で前記凝縮液受
取り室（４８；４８' ）内に開いている請求項４または
５に記載の監視装置。 - 【請求項７】 内側本体（２８）と、該内側本体が内部
へ延びる開口部（３４）を有する外側本体（３６）とを
備え、前記入口及び出口通路（５２；５４）と前記流れ
絞り部（５６）は前記内側本体に形成され、前記凝縮液
受取り室（４８）は前記外側本体に形成される前記請求
項のいずれか１項に記載の監視装置。 - 【請求項８】 前記入口及び出口通路（５２；５４）か
ら前記内側本体（２８）の外面（３２）まで延びて前記
第１及び第２流通路を形成する孔（５８；６０）が前記
内側本体に形成されている請求項７に記載の監視装置。 - 【請求項９】 前記孔（５８；６０）は前記内側本体
（２８）の外面（３２）の環状溝（６２；６４）内にそ
れぞれ開口している請求項８に記載の監視装置。 - 【請求項１０】 孔（５０）が前記外側本体（３６）に
形成され、前記第２流通路を形成している請求項７から
９までのいずれか１項に記載の監視装置。 - 【請求項１１】 凝縮液トラップ（２；８０，８２，８
４）と、前記請求項のいずれか１項に記載の監視装置
（４；９２）とからなり、前記監視装置（４；９２）の
出口通路（５４；５４' ）が前記凝縮液トラップ（２；
８０，８２，８４）の入口に連通することを特徴とす
る、凝縮液トラップ組立体。 - 【請求項１２】 前記凝縮液トラップと前記監視装置
（９２）が共通の本体（８２，９０）内に収容されてい
る請求項１１に記載の凝縮液トラップ組立体。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GB9726225A GB2332262A (en) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | Monitoring condensate traps |
| GB9726225:7 | 1997-12-11 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11257590A true JPH11257590A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=10823470
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10352265A Pending JPH11257590A (ja) | 1997-12-11 | 1998-12-11 | 監視装置および同装置を有する凝縮液トラップ組立体 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6035882A (ja) |
| EP (1) | EP0924455A1 (ja) |
| JP (1) | JPH11257590A (ja) |
| GB (1) | GB2332262A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7764549B2 (en) * | 2005-06-20 | 2010-07-27 | Sandisk 3D Llc | Floating body memory cell system and method of manufacture |
| JP6531310B1 (ja) * | 2018-04-17 | 2019-06-19 | 株式会社エコファースト | 監視システム |
| US20230078460A1 (en) * | 2021-06-04 | 2023-03-16 | Vitesco Technologies USA, LLC | Multi-port valve assembly |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2022846B (en) * | 1978-05-30 | 1982-09-02 | Spirax Sarco Ltd | Pressure detectors |
| JPS6347596A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-29 | 株式会社 テイエルブイ | スチ−ムトラツプの蒸気漏洩量測定装置 |
| DE4001152A1 (de) * | 1990-01-17 | 1991-07-18 | Gestra Ag | Kondensatableiter mit ueberwachungseinrichtung |
| GB2256472B (en) * | 1991-06-03 | 1994-12-14 | Spirax Sarco Ltd | Condensate traps |
| GB9312843D0 (en) * | 1993-06-22 | 1993-08-04 | Spirax Sarco Ltd | Condensate traps |
| GB2302722B (en) * | 1995-06-29 | 1999-03-31 | Spirax Sarco Ltd | Equipment comprising a condensate trap |
-
1997
- 1997-12-11 GB GB9726225A patent/GB2332262A/en not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-10-23 EP EP98308711A patent/EP0924455A1/en not_active Withdrawn
- 1998-11-13 US US09/192,550 patent/US6035882A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-12-11 JP JP10352265A patent/JPH11257590A/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0924455A1 (en) | 1999-06-23 |
| US6035882A (en) | 2000-03-14 |
| GB2332262A (en) | 1999-06-16 |
| GB9726225D0 (en) | 1998-02-11 |
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