JPH1125731A - ねじの仮止め装置 - Google Patents

ねじの仮止め装置

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JPH1125731A
JPH1125731A JP17471297A JP17471297A JPH1125731A JP H1125731 A JPH1125731 A JP H1125731A JP 17471297 A JP17471297 A JP 17471297A JP 17471297 A JP17471297 A JP 17471297A JP H1125731 A JPH1125731 A JP H1125731A
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screw
temporary fixing
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pieces
hole
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JP17471297A
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English (en)
Inventor
Homare Takai
誉 高井
Yoshimi Endo
吉見 遠藤
Iwao Toba
巌 鳥羽
Hideyuki Kanazawa
秀幸 金澤
Takafumi Oishi
崇文 大石
Masanao Hieda
正直 稗田
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ねじを傾くことなく確実に仮止めす
ることができ、しかも、ねじの挿通作業を容易に行える
とともに、何回も繰り返し使用できるねじの仮止め装置
を得ることにある。 【解決手段】仮止め装置は、被取り付け部材4 と;螺旋
状に巻かれたねじ山40を有するねじ35と;被取り付け部
材の貫通孔36に取り付けられ、ねじを被取り付け部材に
仮止めする仮固定具45と;を備えている。仮固定具は、
貫通孔に保持され、ねじが挿通可能な筒状の本体46と、
本体の内面に周方向に並べて配置され、本体の内側に向
けて突出する複数の仮固定片50a 〜50d と、を含んでい
る。仮固定片は、ねじ山40の間の谷40a に接する先端縁
部51を有し、各仮固定片の先端縁部から本体の内面まで
の長さは、一つの仮固定片の長さを基準として、ねじの
締め付け時の回転方向前方側の仮固定片に進むに従い大
きく定められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば器具本体
と、この器具本体にねじを介して固定された反射板とを
有する照明器具において、上記ねじを反射板に仮止めす
るための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】天井埋め込み形の照明器具は、天井裏に
据え付けられる器具本体と、この器具本体に支持される
反射板とを備えている。この反射板は、器具本体を下方
から覆い隠す天板を有し、この天板の複数箇所がねじを
介して器具本体に取り外し可能に固定されている。
【0003】ところで、器具本体の保守点検時あるいは
照明器具の清掃作業時には、ねじを緩めて反射板を器具
本体から取り外す必要がある。この際、ねじが反射板か
ら分離されてしまうと、ねじを紛失する恐があるととも
に、ねじ緩めたり、締め付ける度にねじを手で保持して
おかねばならず、作業性が極めて悪くなる。
【0004】このようなことから、従来、反射板にねじ
を仮止めする仮固定具を取り付け、ねじが反射板から抜
け落ちないようにした照明器具が開発されている。この
種の照明器具に用いられる仮固定具として、従来、「実
開平4−1714号公報」あるいは「実開平6−582
11号公報」に記載されたものが知られている。
【0005】「実開平4−1714号公報」に記載され
た仮固定具は、合成樹脂製の本体を有している。この本
体は、ねじが挿通可能な筒状をなしており、この本体の
内面には、複数の係止片が形成されている。係止片は、
ねじの挿通方向に傾いた姿勢で本体の内側に突出されて
おり、夫々弾性変形が可能となっている。
【0006】そのため、本体内にねじを挿通すると、ね
じ山の谷が係止片の先端に弾性的に引っ掛かり、このこ
とにより、ねじが本体に抜け止め保持されるようになっ
ている。
【0007】また、「実開平6−58211号公報」に
記載された仮固定具は、合成樹脂製の本体を有してい
る。この本体は、ねじが挿通可能な筒状をなしており、
この本体の内面には、複数の凸部が形成されている。凸
部は、本体の周方向に間隔を存して配置されているとと
もに、夫々本体の軸方向に沿って延びている。
【0008】そのため、本体内にねじを挿入すると、ね
じ山の頂が凸部に摺動可能に圧接し、この圧接により、
ねじが本体に抜け止め保持されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】「実開平4−1714
号公報」に記載された仮固定具によると、複数の係止片
は、本体の内側に向けて均等に突出されており、各係止
片の先端から本体内面までの距離が略同等に定められて
いる。
【0010】しかしながら、ねじのねじ山は、所定のピ
ッチで螺旋状に巻かれているため、このねじを本体に挿
入すると、一つの係止片の先端がねじ山の谷に引っ掛か
った状態において、この係止片と向かい合う他の係止片
の先端がねじ山の頂に突き当たることがあり得る。この
ねじ山の頂に突き当たった係止片は、ねじ山に押されて
大きく弾性変形するので、ねじに加わる押圧力が周方向
に沿う複数箇所において不均等となる。そのため、ねじ
は、本体に傾いた姿勢で仮止めされることになり、この
ねじを締め付ける度にねじの姿勢を矯正する作業が必要
となる。したがって、ねじを締め付ける際の作業性が悪
くなる。
【0011】また、一部の係止片は、ねじ山の谷に引っ
掛かることなく、このねじ山の頂に乗り上げた状態とな
るので、係止片がねじ山から外れ易くなる。このため、
ねじが本体から脱落する恐があり、仮止めの信頼性に欠
けるといった問題がある。
【0012】一方、「実開平6−58211号公報」に
記載された仮固定具では、複数の凸部がねじ山に摺動可
能に圧接しているので、ねじを本体に挿入する際に大き
な摺動抵抗が発生し、ねじの挿入が妨げられてしまう。
また、ねじを容易に挿入し得るように、凸部の圧接力を
小さくすると、ねじが本体から脱落し易くなる。そのた
め、上記構成の仮固定具は、仮固定片とねじ山との圧接
力を十分に確保しなくてはならず、ねじを本体に挿入し
難くなる。
【0013】しかも、ねじを緩めたり締め付ける際に、
ねじ山が凸部に食い込んだり、ねじ山によって凸部が削
られてしまうので、ねじの脱着を繰り返すと、凸部がね
じ山に強固に圧接することができなくなり、ねじが本体
から脱落し易くなる。すると、特に照明器具の反射板
は、器具本体から取り外す頻度が比較的多いために、ね
じを着脱する度に凸部が削られてしまう上記従来の仮固
定具は、反射板のように何回も着脱を繰り返す部分の適
用には不向きとなる。
【0014】また、凸部は、ねじの軸方向に延びている
ので、ねじを本体に挿通した状態では、ねじが本体の軸
方向に沿って同軸状に保持される。そのため、ねじの傾
きはなくなるものの、逆にねじの姿勢を調整することが
できなくなる。この結果、ねじが器具本体のねじ込み対
象からずれた場合に、ねじを器具本体側に円滑にねじ込
むことができなくなり、締め付け作業性が悪くなる。
【0015】本発明の目的は、ねじを傾くことなく確実
に仮止めすることができ、しかも、ねじの挿通作業を容
易に行えるとともに、何回も繰り返し使用できるねじの
仮止め装置を得ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載されたねじの仮止め装置は、貫通孔
を有する被取り付け部材と;所定のピッチで螺旋状に巻
かれたねじ山を有し、上記被取り付け部材を据付部に取
り外し可能に固定するねじと;上記被取り付け部材の貫
通孔に取り付けられ、上記ねじを被取り付け部材に仮止
めする合成樹脂製の仮固定具と;を備えている。そし
て、上記仮固定具は、上記貫通孔に保持され、上記ねじ
が挿通可能な筒状の本体と、この本体の内面に周方向に
並べて配置され、本体の内側に向けて突出する複数の仮
固定片と、を含み、これら仮固定片は、夫々上記ねじ山
の間の谷に接する先端縁部を有し、各仮固定片の先端縁
部から上記本体の内面までの長さは、一つの仮固定片の
長さを基準として、上記ねじの締め付け時の回転方向前
方側に位置する仮固定片に進むに従い大きく定められて
いることを特徴としている。
【0017】この構成において、ねじを本体内に挿通す
ると、ねじのねじ山が複数の仮固定片の先端縁部に接触
する。この際、仮固定片の先端縁部は、ねじの締め付け
時の回転方向前方側の仮固定片に進むに従い本体の内側
に向けて張り出しているので、ねじを締め付けたり緩め
たりすると、複数の仮固定片の先端縁部は、夫々同一の
ピッチ円上のねじ山にガイドされて、このねじ山の谷に
接触する。そのため、一部の仮固定片の先端縁部がねじ
山の頂に乗り上げることはなく、各仮固定片の先端縁部
が同一のピッチ円上のねじ山の谷に略均等の弾性力をも
って係止される。この結果、ねじは、本体に対し傾くこ
となく同軸状に保持される。
【0018】また、全ての仮固定片の先端縁部がねじ山
の谷に引っ掛かるので、本体内に挿入されたねじを周方
向の複数箇所で確実に保持することができる。このた
め、ねじが本体から脱落し難くなり、仮止めの信頼性が
向上する。
【0019】しかも、仮固定片は、同一のピッチ円上の
ねじ山の谷に係止されるので、仮固定片がねじ山に食い
込んだり、仮固定片とねじ山との接触部分がねじの軸方
向に延びることはない。このため、ねじを本体内に挿入
する際に、この挿入を妨げるような大きな抵抗力が働く
ことはなく、ねじを本体に容易に挿入することができ
る。
【0020】それとともに、仮固定片の先端縁部は、ね
じを回転させた時にねじ山の谷に沿って移動するので、
仮固定片の縁部がねじ山によって削られたり、無理に変
形されることはない。よって、ねじの着脱を頻繁に行っ
ても、仮固定片が損傷し難くなり、仮固定具を何回も繰
り返して使用することができる。
【0021】請求項2によれば、上記請求項1に記載さ
れた仮固定片は、本体の内面の同一円周上に位置される
とともに、夫々本体の内面からこの本体の軸線と略直交
する方向に延出されていることを特徴としている。
【0022】この構成によると、仮固定片は、本体内に
おいて平面的に配置されるので、本体の軸方向の長さ寸
法を小さくすることができる。そのため、仮固定具を薄
くコンパクトに形成することができ、被取り付け部材上
に広い取り付けスペースを確保する必要はない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、蛍光
ランプ用の照明器具に適用した図面にもとづいて説明す
る。
【0024】図1および図2は、天井板1に埋め込まれ
た二灯式の照明器具2を示している。この照明器具2
は、器具本体3と、被取り付け部材としての反射板4
と、直管形の蛍光ランプ5とを備えている。器具本体3
は、上壁3aと、この上壁3aの側縁部から下向きに延
びる一対の側壁3b,3cおよび端壁3dとを有してい
る。この器具本体3は、蛍光ランプ5の軸方向に延びる
とともに、下向きに開放された細長い箱状をなしてい
る。この器具本体3の内部には、安定器や端子台を含む
点灯装置(図示せず)が収容されている。
【0025】器具本体3は、天井板1に開けた器具取り
付け孔1aを通じて天井裏に収められている。この器具
本体3の上壁3aには、挿通孔6が開口されている。挿
通孔6は、天井裏から延びる吊りボルト7に対応してい
る。吊りボルト7の先端部は、挿通孔6に差し込まれて
おり、この吊りボルト7の先端部には、ナット8がねじ
込まれている。ナット8は、上壁3aの内面に係止され
ており、このことにより、器具本体3が天井裏に吊り下
げ保持されている。
【0026】器具本体3の長手方向に沿う両端部には、
夫々ソケットホルダ10が取り付けられている。ソケッ
トホルダ10は、器具本体3と直交する方向に沿って水
平に延びている。このソケットホルダ10は、器具本体
3の両側に導出された第1の端部10aと第2の端部1
0bとを有している。第1および第2の端部10a,1
0bの下面には、夫々ランプソケット11が支持されて
いる。ランプソケット11は、図示しない配線を介して
点灯装置に接続されており、このランプソケット11に
蛍光ランプ5の口金が取り外し可能に接続されている。
【0027】そのため、蛍光ランプ5は、器具本体3の
下方において互いに平行に配置されており、これら蛍光
ランプ5は、天井板1の器具取り付け孔1aの内側に位
置されている。
【0028】反射板4は、天板13と、この天板13の
周縁部から下向きに延びる四つの側板14とを備え、全
体として下方に向けて開放された皿状をなしている。反
射板4は、天井板1の器具取り付け孔1aに下方から取
り外し可能に嵌め込まれており、この器具取り付け孔1
aを閉じている。天板13は、蛍光ランプ5と器具本体
3との間に位置され、器具本体3を下方から覆い隠して
いる。この天板13の両端部には、複数の貫通孔13a
が開口されており、これら貫通孔13aを通じてランプ
ソケット11が天板13の下方に導出されている。側板
14は、天板13に連続して蛍光ランプ5の周囲を取り
囲んでいる。そのため、蛍光ランプ5から放射された光
は、反射板4によって下向きに反射されるようになって
いる。
【0029】図1および図2に示すように、上記器具本
体3は、据付部としての板金製のブラケット16を備え
ている。ブラケット16は、反射板4を支持するための
もので、主部17と、一対の脚部18a,18bとを有
している。
【0030】主部17は、器具本体3と直交する方向に
沿って水平に延びている。主部17は、その両側縁部か
ら上向きに延びる一対の立上がり壁19a,19bを有
し、これら立上がり部19a,19bの中央部には、夫
々係止部20が形成されている。係止部20は、器具本
体3の内側に入り込み、この器具本体3の側壁3b,3
cの間に位置されている。係止部20は、夫々一対の係
止片21a,21bを有している。係止片21a,21
bは、器具本体3 の側壁3b,3cに開けた係合孔22
に取り外し可能に係合されており、この係合により、ブ
ラケット16が器具本体3に結合されている。
【0031】主部17は、一対の嵌合孔23を有してい
る。各嵌合孔23には、ねじ受け金具25が取り付けら
れている。図5に示すように、ねじ受け金具25は、嵌
合孔23を塞ぐ底板26と、この底板26の両側部から
上向きに延びる弾性変形が可能な一対の係合片27,2
8とを備えている。底板26は、ねじ挿通孔29を有
し、このねじ挿通孔29は、嵌合孔23の内側に位置さ
れている。係合片27,28は、互いに向かい合うとと
もに、上方に進むに従い互いに近接する方向に傾斜され
ている。そのため、係合片27,28の上端縁部27
a,28aは、所定の隙間Sを存して互いに向かい合っ
ており、この隙間Sは、ねじ挿通孔29の上方に位置さ
れている。
【0032】ブラケット16の脚部18a,18bは、
上記主部17の両端部から下向きに延びている。脚部1
8a,18bの先端は、器具取り付け孔1aの開口縁部
に引っ掛かっており、このことにより、天井板1に対す
る器具本体3の位置が規定されている。
【0033】図1および図2に示すように、反射板4
は、一対のねじ35を介してブラケット16の主部17
に取り外し可能に支持されている。すなわち、反射板4
の天板13は、ブラケット16の主部17と向かい合う
部分に一対の貫通孔36を有している。貫通孔36は、
上記ねじ挿通孔29の下方に位置されており、この貫通
孔36に天板13の下方から上記ねじ35が挿通されて
いる。
【0034】ねじ35は、軸部38と、この軸部38の
基端に連なるヘッド部39とを有している。軸部36
は、所定のピッチPで螺旋状に巻かれたねじ山40を有
するねじ部41と、このねじ部41とヘッド部39とを
結ぶ円柱状の胴部42とで構成されている。
【0035】ねじ35のねじ部41は、上記ねじ挿通孔
29を通じてねじ受け金具25の係合片27,28の間
に導かれている。そして、このねじ35を上向きに押圧
しつつ締め付け方向に回転させると、ねじ部41の先端
が隙間Sに臨み、係合片27,28を互いに遠ざかる方
向に弾性変形させるとともに、これら係合片27,28
の上端縁部27a,28aの間に介在される。そのた
め、ねじ部41のねじ山40が係合片27,28の上端
縁部27a,28aに噛み合い、ねじ35がねじ受け金
具25にねじ込まれる。
【0036】図5ないし図7に示すように、反射板4の
貫通孔36には、ねじ35を反射板4に仮止めする仮固
定具45が取り付けられている。仮固定具45は、合成
樹脂製の本体46を有している。本体46は、上記貫通
孔36に挿通可能な外径を有するとともに、上記ねじ3
5の軸部38が挿通可能な内径を有する中空円筒状をな
している。
【0037】本体46の外周部には、フランジ部47と
複数の係止爪48とが一体に形成されている。フランジ
部47は、本体46の一端において径方向外側に張り出
している。このフランジ部47の径は、反射板4 の貫通
孔36の径よりも大きく定められている。係止爪48
は、本体46の他端において、その周方向に間隔を存し
て配置されている。これら係止爪48は、フランジ部4
7に向けて延びるとともに、このフランジ部47に近づ
くに従い本体46の外周面から遠ざかる方向に傾斜され
ている。そして、係止爪48は、本体46の外周面に近
づいたり遠ざかる方向に弾性変形が可能となっている。
【0038】本体46は、天板13の下方から貫通孔3
6に挿入されている。本体46を貫通孔36に挿入する
と、係止爪48が弾性変形しつつ貫通孔36を通過する
とともに、これら係止片48は、貫通孔36を通過した
時点で本体46の径方向外側に向けて広がるように弾性
的に復帰する。そのため、係止片48の先端とフランジ
部47との間で貫通孔36の開口周縁部が挟み込まれ、
仮固定具45が反射板4の天板13に保持されるように
なっている。
【0039】図3および図4に示すように、本体46の
内周面には、フランジ状をなす第1ないし第4の仮固定
片50a〜50dが一体に形成されている。仮固定片5
0a〜50dは、本体46の径方向内側に向けて突出さ
れており、夫々本体46の軸線と略直交する方向に沿っ
て水平に延びている。これら仮固定片50a〜50d
は、本体46の内周面において周方向に並べて配置され
ており、本実施形態の場合は、同一円周状に位置されて
いる。そして、これら仮固定片50a〜50dは、ねじ
35の挿通方向に沿って弾性変形が可能となっている。
【0040】第1ないし第4の仮固定片50a〜50d
は、本体46にねじ35を挿通した時に、上記ねじ山4
0の間の谷40aに接する先端縁部51を有している。
各仮固定片50a〜50dの先端縁部51は、円弧状に
湾曲されており、これら先端縁部51は、互いに協働し
て上記本体46の内側にねじ部41の先端が導かれるガ
イド孔52を構成している。
【0041】第1ないし第4の仮固定片50a〜50b
は、ねじ35の締め付け時の回転方向に沿って順番に並
べられている。これら第1 ないし第4 の仮固定片50a
〜50dにおいて、その先端縁部51から本体46の内
面までの長さL1 〜L4 は、第1の仮固定片50aを基
準として、ねじ35の締め付け時の回転方向X1 の前方
側に位置する第2ないし第4の仮固定片50b〜50d
に進むに従い大きく定められている。そして、隣り合う
仮固定片50b〜50dの長さの差は、ねじ35のピッ
チPの値を仮固定片50b〜50dの数(4)で割った
値に規定されている。
【0042】このため、図5に示すように、ねじ35が
本体46に挿通された状態では、第1ないし第4の仮固
定片50a〜50dの先端縁部51が、ねじ山40の間
の谷40aに弾性的に係止されており、このことによ
り、ねじ35が反射板4の天板13に抜出不能に仮止め
されている。
【0043】このような構成の照明器具1において、反
射板4を器具本体3に取り付けるには、図1あるいは図
5に示すように、反射板4の天板13をブラケット16
の主部17と対向させる。次に、反射板4に仮止めされ
たねじ35を押し上げる。すると、仮固定具45の第1
ないし第4の仮固定片50a〜50dは、ねじ35の挿
通方向に弾性変形が可能であるから、ねじ山40が仮固
定片50a〜50dの先端縁部51を順次乗り越えてい
くことになる。そのため、図6に示すように、ねじ部4
1の先端がねじ挿通孔29を通じてねじ受け金具25の
係合片27,28の間に導かれる。
【0044】次に、ねじ35を押し上げながら締め付け
方向に回転させる。すると、ねじ部41の先端は、ねじ
35の押し上げ動作に伴い係合片27,28を互いに遠
ざかる方向に変形させつつ、これら係合片27,28の
上端縁部27a,28aの間に入り込む。この結果、ね
じ山40が係合片27,28の上端縁部27a,28a
に順次噛み合い、ねじ35がねじ受け金具25にねじ込
まれていく。
【0045】図7に示すように、ねじ35がねじ受け金
具25に完全にねじ込まれると、ねじ35のねじ部41
が仮固定具45の第1ないし第4の仮固定片50a〜5
0dから離脱するとともに、ねじ部41に連なる胴部4
2が仮固定片50a〜50dの先端縁部51に摺動可能
に接触し、ねじ35のヘッド部39が仮固定具45のフ
ランジ部47に突き当たる。これにより、ねじ35のね
じ込みが制限され、反射板4が器具本体3に結合され
る。
【0046】反射板4を器具本体3から取り外すには、
ねじ35を逆向きに回転させ、ねじ部41とねじ受け金
具25との噛み合いを解除する。これにより、ねじ35
がねじ受け金具25から離脱し、反射板4とブラケット
16との結合が解除される。ねじ部41とねじ受け金具
25との噛み合いが解除されても、ねじ部41は、仮固
定具45の本体46を貫通した状態あり、そのねじ山4
0の間の谷40aに第1ないし第4の仮固定片50a〜
50dの先端縁部51が係止されている。そのため、ね
じ35は、仮固定具45を介して反射板4に仮止めされ
ており、ねじ35が反射板4から抜け落ちることはな
い。
【0047】ところで、上記構成の仮固定具45による
と、ねじ山40の間の谷40aに係止される第1ないし
第4の仮固定片50a〜50dの先端縁部51は、本体
46の内周面からの距離L1 〜L4 がねじ35の締め方
向の前方側に位置する仮固定片50b〜50dに進むほ
どに大きくなっており、隣り合う仮固定片50a〜50
dの長さの差は、ねじ35のピッチPの値を仮固定片5
0a〜50dの数(4)で割った値に定められている。
【0048】このため、ねじ35のねじ部41を本体4
6に挿通すると、第1ないし第4の仮固定片50a〜5
0dの先端縁部51は、夫々同一のピッチ円上のねじ山
40にガイドされて、このねじ山40の谷40aに接触
する。したがって、各仮固定片50a〜50dの先端縁
部51が同一のピッチ円上のねじ山40の谷40aに略
均等の弾性力をもって係止され、それ故、ねじ35は、
本体46に対し傾くことなくこの本体46の軸線に沿っ
て同軸状に保持される。
【0049】この結果、ねじ35を締め付ける際に、こ
のねじ35の傾きを矯正する必要はなく、従来に比べて
締め付け作業を容易に行うことができる。
【0050】また、全ての仮固定片50a〜50dの先
端縁部51がねじ山40の谷40aに係止されるので、
本体46に挿通されたねじ35を周方向に沿う複数箇所
で確実に保持することができる。このため、ねじ35が
本体46から脱落し難くなり、仮止めの信頼性が向上す
る。
【0051】しかも、上記構成によると、第1ないし第
4の仮固定片50a〜50dは、同一のピッチ円上のね
じ山40の谷40aに係止されるので、これら仮固定片
50a〜50dがねじ山40の頂に食い込んだり、仮固
定片50a〜50dとねじ山40との接触部分がねじ3
5の軸方向に延びることはない。このため、ねじ35を
本体46に挿入する際に、この挿入を妨げるような大き
な抵抗力が働くことはなく、ねじ35を本体46に容易
に挿入することができる。
【0052】さらに、ねじ35と第1 ないし第4 の仮固
定片50a〜50dとの接触部分が本体46の同一円周
上に位置することから、この接触部分を支点としてねじ
35を傾斜させることができる。このため、照明器具2
の寸法公差の影響により、ねじ35のねじ部41とブラ
ケット16側のねじ受け金具25との位置にずれが生じ
た場合でも、ねじ部41がねじ受け金具25のねじ挿通
孔29を指向するように、ねじ35の仮止め姿勢を調整
することができる。したがって、ねじ35の締め付け作
業を容易に行うことができ、照明器具2の組み立て作業
性が良好となる。
【0053】加えて、上記仮固定具45によると、第1
ないし第4の仮固定片50a〜50dの先端縁部51
は、ねじ35を回転させた時にねじ山40の谷40aに
沿って移動するので、先端縁部51がねじ山40によっ
て削られたり、無理に変形されることはない。よって、
ねじ35の着脱を頻繁に行っても、仮固定片50a〜5
0dが損傷を受け難くなり、何回も繰り返して使用する
ことができる。
【0054】また、フランジ状の第1ないし第4の仮固
定片50a〜50dは、本体46の内周面の同一平面上
に位置され、本体46の軸線と直交するように平面的に
配置されているので、これら仮固定片50a〜50dが
本体46の軸方向に延びることはない。このため、本体
46の軸方向の寸法を小さくすることができ、その分、
仮固定具45を薄くコンパクトに形成することができ
る。
【0055】なお、本発明に係る仮固定具は、照明器具
用に特定されるものではなく、その他の種々な分野に適
用可能であることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、複数の仮
固定片の先端縁部が同一のピッチ円上のねじ山の谷に略
均等の弾性力をもって係止されるので、本体内でのねじ
の傾きを防止することができる。このため、ねじの傾き
を矯正する必要もなく、ねじの締め付け作業を容易に行
うことができる。また、全ての仮固定片の先端縁部がね
じ山の谷に係止されるので、ねじを本体に挿入された状
態に確実に抜け止め保持することができ、仮止めの信頼
性が向上する。しかも、仮固定片がねじ山の頂に食い込
んだり、仮固定片とねじ山との接触部分がねじの軸方向
に延びることはないので、ねじを本体に挿通する際に、
この挿通を妨げるような大きな抵抗力が働くことはな
く、ねじの仮止め作業を容易に行うことができる。それ
とともに、仮固定片の先端縁部は、ねじを回転させた時
にねじ山の谷に沿って移動するので、仮固定片の先端縁
部がねじ山によって削られたり、無理に変形させられる
ことはない。よって、ねじの着脱を頻繁に行っても、仮
固定片が損傷し難くなり、何回も繰り返して使用できる
といった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る照明器具において、
反射板と器具本体のブラケットとの位置関係を分解して
示す斜視図。
【図2】照明器具の断面図。
【図3】(A)は、仮固定具の平面図。(B)は、仮固
定具の底面図。(C)は、図3の(A)のA−A線に沿
う断面図。(D)は、図3の(B)のB−B線に沿う断
面図。
【図4】仮固定具とねじとの位置関係を示す斜視図。
【図5】ねじが仮固定具に仮止めされた状態を示す断面
図。
【図6】仮固定具に仮止めされたねじをねじ受け金具に
向けて押し込んだ状態を示す断面図。
【図7】ねじがねじ受け金具にねじ込まれた状態を示す
断面図。
【符号の説明】
4…被取り付け部材(反射板) 16…据付部(ブラケット) 35…ねじ 36…貫通孔 40…ねじ山 40a…谷 45…仮固定具 46…本体 50a〜50d…仮固定片 51…先端縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金澤 秀幸 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内 (72)発明者 大石 崇文 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内 (72)発明者 稗田 正直 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク三島事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有する被取り付け部材と;所定
    のピッチで螺旋状に巻かれたねじ山を有し、上記被取り
    付け部材を据付部に取り外し可能に固定するねじと;上
    記被取り付け部材の貫通孔に取り付けられ、上記ねじを
    被取り付け部材に仮止めする合成樹脂製の仮固定具と;
    を備えており、 上記仮固定具は、上記貫通孔に保持され、上記ねじが挿
    通可能な筒状の本体と、この本体の内面に周方向に並べ
    て配置され、本体の内側に向けて突出する複数の仮固定
    片と、を含み、これら仮固定片は、夫々上記ねじ山の間
    の谷に接する先端縁部を有し、各仮固定片の先端縁部か
    ら上記本体の内面までの長さは、一つの仮固定片の長さ
    を基準として、上記ねじの締め付け時の回転方向前方側
    に位置する仮固定片に進むに従い大きく定められている
    ことを特徴とするねじの仮止め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記仮固定片
    は、上記本体の同一円周上に位置されるとともに、夫々
    本体の内面からこの本体の軸線と略直交する方向に延出
    されていることを特徴とするねじの仮止め装置。
JP17471297A 1997-06-30 1997-06-30 ねじの仮止め装置 Pending JPH1125731A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002184232A (ja) * 2000-12-18 2002-06-28 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具およびねじ用導通部材
JP2007280820A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Iwasaki Electric Co Ltd 照明器具
JP2013156777A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Fujitsu Frontech Ltd 取付け機構、電子機器、及び、媒体処理装置
KR102599425B1 (ko) * 2023-07-10 2023-11-07 (주)지엘텍 라인형 led 조명등 프레임

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