JPH11257297A - シロコファン - Google Patents
シロコファンInfo
- Publication number
- JPH11257297A JPH11257297A JP1243299A JP1243299A JPH11257297A JP H11257297 A JPH11257297 A JP H11257297A JP 1243299 A JP1243299 A JP 1243299A JP 1243299 A JP1243299 A JP 1243299A JP H11257297 A JPH11257297 A JP H11257297A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutoff
- cut
- scroll
- fan
- siroco
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 異常騒音を減少させることができ、風量を向
上させることができるシロコファンのスクロールを提供
する。 【解決手段】 本発明のシロコファンは、吸入口の形成
された吸入面と、前記吸入面に対向して閉鎖された底面
とを有するスクロールと;前記スクロールに設けられ、
空気を吸入 /吐出させるインペラーと ;を備えるシロコ
ファンであって、前記シロコファンのカットオフが傾斜
して形成されることから、前記インペラーの翼が前記カ
ットオフを通過する際、前記インペラーの翼の全部分と
前記カットオフの全部分とが同時に出合わないようにな
って、流動が安定化することを特徴とする。
上させることができるシロコファンのスクロールを提供
する。 【解決手段】 本発明のシロコファンは、吸入口の形成
された吸入面と、前記吸入面に対向して閉鎖された底面
とを有するスクロールと;前記スクロールに設けられ、
空気を吸入 /吐出させるインペラーと ;を備えるシロコ
ファンであって、前記シロコファンのカットオフが傾斜
して形成されることから、前記インペラーの翼が前記カ
ットオフを通過する際、前記インペラーの翼の全部分と
前記カットオフの全部分とが同時に出合わないようにな
って、流動が安定化することを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シロコファン（si
rocco fan）に関し、更に詳細にはシロコファンのスク
ロールの入口側と出口側とを仕分ける基準となるカット
オフに関する。
rocco fan）に関し、更に詳細にはシロコファンのスク
ロールの入口側と出口側とを仕分ける基準となるカット
オフに関する。
【０００２】
【従来の技術】シロコファンは、換気又は空気調節に広
く用いられる送風機の一種であって、空気調和機やファ
ンコイルヒータなどに使用される。前記シロコファン
は、翼の数が３０〜５０個程度と多く、多翼ファン(mul
tiblade fan)とも呼ばれ、このような点で翼の数の少な
いラジアルファン（radial fan）と区分される。
く用いられる送風機の一種であって、空気調和機やファ
ンコイルヒータなどに使用される。前記シロコファン
は、翼の数が３０〜５０個程度と多く、多翼ファン(mul
tiblade fan)とも呼ばれ、このような点で翼の数の少な
いラジアルファン（radial fan）と区分される。
【０００３】図１、図２は従来のシロコファンを示す斜
視図及び側面図である。これを参照して従来のシロコフ
ァンを説明する。
視図及び側面図である。これを参照して従来のシロコフ
ァンを説明する。
【０００４】シロコファン１は、空気の流路の役割をす
るスクロール２と、前記スクロール２内に設けられ、モ
ータ（図示せず）の駆動力により回転しつつ空気を吸入
／吐出させるインペラー３とからなる。
るスクロール２と、前記スクロール２内に設けられ、モ
ータ（図示せず）の駆動力により回転しつつ空気を吸入
／吐出させるインペラー３とからなる。
【０００５】インペラー３は、一対のリム３ａと、前記
リム３ａに平行に設けられる多数の翼１０等からなる。
スクロール２は、前記インペラー３の設けられる略円形
のボディ２ａと、前記ボディ２ａに連結されるディフュ
ーザ部２０とに分けられる。そして、前記ボディ２ａ
は、吸入口４を有する吸入面８と、前記吸入面８との対
向位置に形成され閉鎖された底面９とから構成され、前
記ディフューザ部２０の先端は吐出口５となる。
リム３ａに平行に設けられる多数の翼１０等からなる。
スクロール２は、前記インペラー３の設けられる略円形
のボディ２ａと、前記ボディ２ａに連結されるディフュ
ーザ部２０とに分けられる。そして、前記ボディ２ａ
は、吸入口４を有する吸入面８と、前記吸入面８との対
向位置に形成され閉鎖された底面９とから構成され、前
記ディフューザ部２０の先端は吐出口５となる。
【０００６】よって、シロコファン１では、スクロール
２の吸入面８に形成された吸入口４から空気が吸入され
て、前記ディフューザ２０の先端の吐出口５を介して空
気が吐出される。
２の吸入面８に形成された吸入口４から空気が吸入され
て、前記ディフューザ２０の先端の吐出口５を介して空
気が吐出される。
【０００７】未説明符号の６は、吸入口４側に設けら
れ、吸入される空気を案内するとともにインペラー３を
保護するためにスクロール２に詰合されるベルマウス６
である。一方、前記スクロール２のディフューザ２０の
開始部分はカットオフ７である。前記カットオフ７は、
スクロール２の膨張半径の基準点であり、入口側と出口
側とを仕分ける重要な部分である。すなわち、カットオ
フ７は、動圧を静圧に回復させてやる開始部分であるた
め、空気の吐出の開始点となり、急激な圧力の変動が周
期的に起こる部分である。
れ、吸入される空気を案内するとともにインペラー３を
保護するためにスクロール２に詰合されるベルマウス６
である。一方、前記スクロール２のディフューザ２０の
開始部分はカットオフ７である。前記カットオフ７は、
スクロール２の膨張半径の基準点であり、入口側と出口
側とを仕分ける重要な部分である。すなわち、カットオ
フ７は、動圧を静圧に回復させてやる開始部分であるた
め、空気の吐出の開始点となり、急激な圧力の変動が周
期的に起こる部分である。
【０００８】通常、従来のシロコファン１のカットオフ
７は、図２（ｂ）に示すようにインペラー３の翼１０方
向に平行に形成されるか、或いはスクロール２の製作時
にスクロール２が金型から容易に分離されるように非常
に小さな勾配（約２°未満）を有する。
７は、図２（ｂ）に示すようにインペラー３の翼１０方
向に平行に形成されるか、或いはスクロール２の製作時
にスクロール２が金型から容易に分離されるように非常
に小さな勾配（約２°未満）を有する。
【０００９】図２（ａ）、図２（ｂ）を参照して従来の
シロコファンの作用を説明する。
シロコファンの作用を説明する。
【００１０】スクロール２内に設けられたインペラー３
がモータ（図示せず）の駆動力により回転されると、前
記インペラー３の回転により吸入力が発生し、これによ
りスクロール２の吸入面８に形成された吸入口４からス
クロール２内へ空気が吸入される。吸入された空気は、
回転し続けるインペラー３によりスクロール２内を流動
しながら、前記スクロール２に形成された吐出口５を介
してスクロール２の外部に向かって吐出される。
がモータ（図示せず）の駆動力により回転されると、前
記インペラー３の回転により吸入力が発生し、これによ
りスクロール２の吸入面８に形成された吸入口４からス
クロール２内へ空気が吸入される。吸入された空気は、
回転し続けるインペラー３によりスクロール２内を流動
しながら、前記スクロール２に形成された吐出口５を介
してスクロール２の外部に向かって吐出される。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシロコ
ファンには下記のような問題点があった。
ファンには下記のような問題点があった。
【００１２】（１）カットオフ７がインペラーの翼１０
方向に平行に形成されているため、翼通過周波数(blade
passing frequence；以下,「BPF」とする）による異常
騒音が大きく発生する。なぜならば、インペラー３が回
転してインペラーの翼１０がカットオフ７に出合う際、
前記翼１０と前記カットオフ７とが平行であることか
ら、翼の全体が同時にカットオフの全体に出合うように
なって、翼の全長方向で同時にＢＰＦによる異常騒音が
発生するためである。
方向に平行に形成されているため、翼通過周波数(blade
passing frequence；以下,「BPF」とする）による異常
騒音が大きく発生する。なぜならば、インペラー３が回
転してインペラーの翼１０がカットオフ７に出合う際、
前記翼１０と前記カットオフ７とが平行であることか
ら、翼の全体が同時にカットオフの全体に出合うように
なって、翼の全長方向で同時にＢＰＦによる異常騒音が
発生するためである。
【００１３】（２）図３に示すように、シロコファン１
の特性上、流入される空気が底面にぶつかるまでその速
度が充分に減速されない。このため、流入された空気が
インペラー３の翼１０を通過するまで、インペラーの軸
方向の速度成分を維持する。このため底面９にぶつかっ
た空気がスクロール２の側面に沿って再循環する。又、
スクロール２により動圧が充分に静圧に変換されないた
め、吐出口５において底面９に近い地点では流速が相対
的に早く、流入面８側では流速が大分落ち、このため吐
出される空気の流れが不均一になる。更に、場合に応じ
て一部で逆流Ａが発生する。
の特性上、流入される空気が底面にぶつかるまでその速
度が充分に減速されない。このため、流入された空気が
インペラー３の翼１０を通過するまで、インペラーの軸
方向の速度成分を維持する。このため底面９にぶつかっ
た空気がスクロール２の側面に沿って再循環する。又、
スクロール２により動圧が充分に静圧に変換されないた
め、吐出口５において底面９に近い地点では流速が相対
的に早く、流入面８側では流速が大分落ち、このため吐
出される空気の流れが不均一になる。更に、場合に応じ
て一部で逆流Ａが発生する。
【００１４】要約すれば、従来のシロコファンでは、異
常騒音が多く発生し、風量及び流動側面で良好でないと
いう問題点があった。
常騒音が多く発生し、風量及び流動側面で良好でないと
いう問題点があった。
【００１５】本発明は上述したような従来の問題点を解
決するためになされたものであり、その目的は、ＢＰＦ
による異常騒音を低減させることのできるシロコファン
を提供することにある。
決するためになされたものであり、その目的は、ＢＰＦ
による異常騒音を低減させることのできるシロコファン
を提供することにある。
【００１６】本発明の他の目的は、風量を増加させるこ
とができ、安定した流動を可能にするシロコファンを提
供することにある。
とができ、安定した流動を可能にするシロコファンを提
供することにある。
【００１７】
【課題を解決するための手段】本発明のシロコファン
は、吸入口が形成された吸入面と、前記吸入面に対向し
て閉鎖された底面とを有するスクロールと；前記スクロ
ールに設けられ、空気を吸入／吐出させるインペラー
と；を備えるシロコファンであって、前記シロコファン
のカットオフが傾斜して形成されることから、前記イン
ペラーの翼が前記カットオフを通過する際、前記インペ
ラーの翼の全部分が前記カットオフの全部分に同時に出
合わないようになって、流動が安定化することを特徴と
する。
は、吸入口が形成された吸入面と、前記吸入面に対向し
て閉鎖された底面とを有するスクロールと；前記スクロ
ールに設けられ、空気を吸入／吐出させるインペラー
と；を備えるシロコファンであって、前記シロコファン
のカットオフが傾斜して形成されることから、前記イン
ペラーの翼が前記カットオフを通過する際、前記インペ
ラーの翼の全部分が前記カットオフの全部分に同時に出
合わないようになって、流動が安定化することを特徴と
する。
【００１８】前記カットオフは、前記スクロールの吸入
面から前記底面に下向傾斜していることを特徴としても
よい。
面から前記底面に下向傾斜していることを特徴としても
よい。
【００１９】前記カットオフの傾斜角の範囲は２０°〜
５０°であることを特徴としてもよい。
５０°であることを特徴としてもよい。
【００２０】前記カットオフの傾斜角の範囲は３０°〜
４０°であることを特徴としてもよい。
４０°であることを特徴としてもよい。
【００２１】前記カットオフは、所定の曲率を有する曲
線型に形成されることを特徴としてもよい。
線型に形成されることを特徴としてもよい。
【００２２】前記カットオフは、下方に凸状になる曲線
型であることを特徴としてもよい。
型であることを特徴としてもよい。
【００２３】前記カットオフは、上方に凸状になる曲線
型であることを特徴としてもよい。
型であることを特徴としてもよい。
【００２４】前記カットオフの開始点と終了点とを連結
する直線と水平線との間の角度（傾斜角）の範囲は２０
°〜５０°であることを特徴としてもよい。
する直線と水平線との間の角度（傾斜角）の範囲は２０
°〜５０°であることを特徴としてもよい。
【００２５】上述の構成を有する本発明によれば、異常
騒音の発生を減少させることができ、高風量化及び流動
の安定性を実現することができる。
騒音の発生を減少させることができ、高風量化及び流動
の安定性を実現することができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるシロコファン
の好適な実施形態を添付図面を参照して詳述する。
の好適な実施形態を添付図面を参照して詳述する。
【００２７】図４は本発明のシロコファンの一実施形態
を示す斜視図で、図５は図４の側面図である。これらを
参照して本発明のシロコファンを説明する。従来のシロ
コファンと同様な構成要素は同じ名称及び符号を付しそ
の説明を省略する。
を示す斜視図で、図５は図４の側面図である。これらを
参照して本発明のシロコファンを説明する。従来のシロ
コファンと同様な構成要素は同じ名称及び符号を付しそ
の説明を省略する。
【００２８】本発明のシロコファン１は、従来と同様
に、スクロール２と、前記スクロール２内に設けられる
インペラー３とを備える。前記スクロール２、インペラ
ー３の構成要素も従来と同様である。
に、スクロール２と、前記スクロール２内に設けられる
インペラー３とを備える。前記スクロール２、インペラ
ー３の構成要素も従来と同様である。
【００２９】従来のシロコファン１のカットオフ７は、
単にインペラー３の翼１０に平行であったが、本発明の
カットオフ７はインペラー３の翼１０と互いに食い違っ
て形成される。すなわち、カットオフ７は、吸入面８か
ら底面９に所定の角度に傾斜して形成される。このよう
に構成すれば、従来とは違い、インペラー３の翼１０が
回転してカットオフ７を通過する際、翼１０の全体とカ
ットオフ７の全体とが同時に出合わずに互いに食い違っ
て通過するため、空気流動又は騒音減少の側面で有利で
ある。
単にインペラー３の翼１０に平行であったが、本発明の
カットオフ７はインペラー３の翼１０と互いに食い違っ
て形成される。すなわち、カットオフ７は、吸入面８か
ら底面９に所定の角度に傾斜して形成される。このよう
に構成すれば、従来とは違い、インペラー３の翼１０が
回転してカットオフ７を通過する際、翼１０の全体とカ
ットオフ７の全体とが同時に出合わずに互いに食い違っ
て通過するため、空気流動又は騒音減少の側面で有利で
ある。
【００３０】カットオフ７の傾斜の方向は、吸入面８か
ら底面９方向に下向して形成することが好ましい。一
方、図６、図７に示すように、前記カットオフ７は、所
定の曲率を有する曲線に形成してもよい。さらに、前記
カットオフ７の曲線は、下方に凹状に形成してもよく、
上方に凹状に形成してもよい。
ら底面９方向に下向して形成することが好ましい。一
方、図６、図７に示すように、前記カットオフ７は、所
定の曲率を有する曲線に形成してもよい。さらに、前記
カットオフ７の曲線は、下方に凹状に形成してもよく、
上方に凹状に形成してもよい。
【００３１】次に、上述したように構成された本発明の
シロコファンの作用を説明する。
シロコファンの作用を説明する。
【００３２】従来と同様に、インペラー３の回転により
スクロール２の吸入口４から吸入された空気は、スクロ
ール２内を流動した後、スクロール２のディフューザ部
２０の先端の吐出口５を介してシロコファン１の外部に
向かって吐出される。この際、本発明では、従来とは違
い、スクロール２の吐出口５に形成されたカットオフ７
が所定の角度に傾斜しているため、シロコファン１内に
吸入された空気が外部に円滑に吐出される。
スクロール２の吸入口４から吸入された空気は、スクロ
ール２内を流動した後、スクロール２のディフューザ部
２０の先端の吐出口５を介してシロコファン１の外部に
向かって吐出される。この際、本発明では、従来とは違
い、スクロール２の吐出口５に形成されたカットオフ７
が所定の角度に傾斜しているため、シロコファン１内に
吸入された空気が外部に円滑に吐出される。
【００３３】詳細に説明すれば、インペラー３の翼１０
がカットオフ７と所定の角度に傾斜しているため、翼１
０の全部分がカットオフ７の全部分に同時に出合わな
い。すなわち、翼１０とカットオフ７とが互いに食い違
って順次通過するため、前記翼１０がカットオフ７を通
過する際に発生する圧力の変動が相当部分減少する。何
れか一つの翼を基準として見る際、翼１０の一側面が吸
入面８より接触しだし、翼１０の他側が底面９の部分よ
り接触することにより、翼１０がカットオフ９を通過す
るようになるため、翼１０とカットオフ７との干渉によ
る圧力変動が急でなく緩やかである。即ち、翼１０とカ
ットオフ７とが互いに交差する際、部分的に互いに位相
差が生じるため、相互間の干渉により発生する圧力の変
動が翼方向に自然に起こり、これにより流動が円滑にな
る。また、翼１０とカットオフ７との間の距離が非常に
近くなっても、ＢＰＦによる離散周波数音が効果的に抑
制される。
がカットオフ７と所定の角度に傾斜しているため、翼１
０の全部分がカットオフ７の全部分に同時に出合わな
い。すなわち、翼１０とカットオフ７とが互いに食い違
って順次通過するため、前記翼１０がカットオフ７を通
過する際に発生する圧力の変動が相当部分減少する。何
れか一つの翼を基準として見る際、翼１０の一側面が吸
入面８より接触しだし、翼１０の他側が底面９の部分よ
り接触することにより、翼１０がカットオフ９を通過す
るようになるため、翼１０とカットオフ７との干渉によ
る圧力変動が急でなく緩やかである。即ち、翼１０とカ
ットオフ７とが互いに交差する際、部分的に互いに位相
差が生じるため、相互間の干渉により発生する圧力の変
動が翼方向に自然に起こり、これにより流動が円滑にな
る。また、翼１０とカットオフ７との間の距離が非常に
近くなっても、ＢＰＦによる離散周波数音が効果的に抑
制される。
【００３４】又、本発明によれば、カットオフ７が底面
９方向に下向傾斜しているため、相対的に底面９部分の
領域が広くなり、吸入面８部分の面積が狭くなる。すな
わち、吐出速度が相対的に大きく且つ流動が比較的に安
定した底面９部分の吐出面積は大きくなり、逆に吐出速
度が小さく且つ流動が不安定になりやすい吸入面８部分
の吐出面積は小さくなるため、全体的に風量が増加し、
流動が安定的になる。又、従来に比べて実際にディフュ
ージングの起こるスクロール２の長さが増加するため、
静圧の回復に有利であり、流動が安定的となり、風量が
増加する。
９方向に下向傾斜しているため、相対的に底面９部分の
領域が広くなり、吸入面８部分の面積が狭くなる。すな
わち、吐出速度が相対的に大きく且つ流動が比較的に安
定した底面９部分の吐出面積は大きくなり、逆に吐出速
度が小さく且つ流動が不安定になりやすい吸入面８部分
の吐出面積は小さくなるため、全体的に風量が増加し、
流動が安定的になる。又、従来に比べて実際にディフュ
ージングの起こるスクロール２の長さが増加するため、
静圧の回復に有利であり、流動が安定的となり、風量が
増加する。
【００３５】一方、カットオフ７の傾斜角をｔａｎα＝
Ｈ／Ｌ（ここで、Ｈはスクロールの幅、Ｌはカットオフ
の幅）と定義する際に、最も好適な傾斜角（α）が得ら
れるのが予想できる。なぜならば、傾斜角（α）が最
大、すなわち９０゜になることは傾斜がないことと同一
であることから、０゜と９０゜間に最も好適な傾斜角
（α）が存することが予想できるためである。
Ｈ／Ｌ（ここで、Ｈはスクロールの幅、Ｌはカットオフ
の幅）と定義する際に、最も好適な傾斜角（α）が得ら
れるのが予想できる。なぜならば、傾斜角（α）が最
大、すなわち９０゜になることは傾斜がないことと同一
であることから、０゜と９０゜間に最も好適な傾斜角
（α）が存することが予想できるためである。
【００３６】カットオフ７の傾斜角（α）の変化に従う
騒音を測定した結果を図９に示した。図９はベルマウス
の曲率の異なる２つのシロコファンに対する実験結果を
示すグラフである。カットオフ７が所定の角度に傾斜し
ている際に騒音が減少するのが図９から分かる。傾斜角
（α）が０゜である場合、つまり従来のシロコファンの
場合には騒音が約４５．２ｄＢであるのに対して、傾斜
角（α）が約３５゜である場合には騒音が約４１．２ｄ
Ｂとなる。傾斜角（α）の範囲が２０゜〜５０゜である
際に騒音が大きく減少し、特に傾斜角（α）の範囲が約
３０゜〜４０゜である場合に騒音が更に効率よく減少す
る。
騒音を測定した結果を図９に示した。図９はベルマウス
の曲率の異なる２つのシロコファンに対する実験結果を
示すグラフである。カットオフ７が所定の角度に傾斜し
ている際に騒音が減少するのが図９から分かる。傾斜角
（α）が０゜である場合、つまり従来のシロコファンの
場合には騒音が約４５．２ｄＢであるのに対して、傾斜
角（α）が約３５゜である場合には騒音が約４１．２ｄ
Ｂとなる。傾斜角（α）の範囲が２０゜〜５０゜である
際に騒音が大きく減少し、特に傾斜角（α）の範囲が約
３０゜〜４０゜である場合に騒音が更に効率よく減少す
る。
【００３７】上述したような本発明のシロコファンは、
パッケージ型の空気調和機、窓型の空気調和機、天井型
又は天井埋込型の空気調和機などに使用することができ
る。又、室内のファンコイルユニット用或いは事務機器
或いは台所機器の放熱を目的として使用、或いは産業用
のシロコブロワ、その他のシロコファン/ブロワ等に使
用することができる。
パッケージ型の空気調和機、窓型の空気調和機、天井型
又は天井埋込型の空気調和機などに使用することができ
る。又、室内のファンコイルユニット用或いは事務機器
或いは台所機器の放熱を目的として使用、或いは産業用
のシロコブロワ、その他のシロコファン/ブロワ等に使
用することができる。
【００３８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は下記のよ
うな効果を奏する。（１）本発明のシロコファンによれ
ば、シロコファンの動作時に発生するＢＰＦによる異常
騒音を効率よく減少させることができるため、本発明の
シロコファンを空気調和機等に使用するに際して静粛な
運転を具現することができる。（２）カットオフとイン
ペラーの翼との間の距離が狭くなっても、ＢＰＦによる
異常騒音が効率よく減少されるため、シロコファンの設
計の自由度が増加する。（３）シロコファンの風量が増
加され、流動が円滑になるため、シロコファンの性能が
向上する。
うな効果を奏する。（１）本発明のシロコファンによれ
ば、シロコファンの動作時に発生するＢＰＦによる異常
騒音を効率よく減少させることができるため、本発明の
シロコファンを空気調和機等に使用するに際して静粛な
運転を具現することができる。（２）カットオフとイン
ペラーの翼との間の距離が狭くなっても、ＢＰＦによる
異常騒音が効率よく減少されるため、シロコファンの設
計の自由度が増加する。（３）シロコファンの風量が増
加され、流動が円滑になるため、シロコファンの性能が
向上する。
【図１】従来のシロコファンを示す分解斜視図である。
【図２】（ａ）は従来のシロコファンを示す斜視図であ
り、（ｂ）は吐出口側から見た従来のシロコファンを示
す側面図である。
り、（ｂ）は吐出口側から見た従来のシロコファンを示
す側面図である。
【図３】従来のシロコファンにおける空気の流動状態を
示す状態図である。
示す状態図である。
【図４】本発明によるシロコファンの一実施形態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図５】図４の側面図である。
【図６】本発明によるシロコファンの他の実施形態を示
す側面面である。
す側面面である。
【図７】本発明によるシロコファンの又他の実施形態を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図８】本発明のシロコファンにおける空気の流動状態
を示す状態図である。
を示す状態図である。
【図９】本発明のシロコファンにおいてカットオフの傾
斜角度による騒音を示すグラフである。
斜角度による騒音を示すグラフである。
１ シロコファン(sirocco fan) ２ スクロール(scroll) ３ インペラー(impeller) ４ 吸入口(inlet) ５ 吐出口(outlet) ７ カットオフ(cutoff) ８ 吸入面(inlet wall) ９ 底面(endwall) １０ 翼(blade) ２０ ディフューザ部(diffuser)
Claims (9)
- 【請求項１】 吸入口が形成された吸入面と、前記吸入
面に対向して閉鎖された底面とを有するスクロールと；
前記スクロールに設けられ、空気を吸入／吐出させるイ
ンペラーと；を備えるシロコファンであって、 前記シロコファンのカットオフが傾斜して形成されるこ
とから、前記インペラーの翼が前記カットオフを通過す
る際、前記インペラーの翼の全部分が前記カットオフの
全部分に同時に出合わないようになって、流動が安定化
することを特徴とするシロコファン。 - 【請求項２】 前記カットオフは、前記スクロールの吸
入面から前記底面に下向傾斜していることを特徴とする
請求項１に記載のシロコファン。 - 【請求項３】 前記カットオフの傾斜角の範囲は２０°
〜５０°であることを特徴とする請求項２に記載のシロ
コファン。 - 【請求項４】 前記カットオフの傾斜角の範囲は３０°
〜４０°であることを特徴とする請求項３に記載のシロ
コファン。 - 【請求項５】 前記カットオフは、所定の曲率を有する
曲線型に形成されることを特徴とする請求項２に記載の
シロコファン。 - 【請求項６】 前記カットオフは、下方に凸状になる曲
線型であることを特徴とする請求項５に記載のシロコフ
ァン。 - 【請求項７】 前記カットオフは、上方に凸状になる曲
線型であることを特徴とする諸求項５に記載のシロコフ
ァン。 - 【請求項８】 前記カットオフの開始点と終了点とを連
結する直線と水平線との間の角度（傾斜角）の範囲は２
０°〜５０°であることを特徴とする請求項６又は７に
記載のシロコファン。 - 【請求項９】 前記カットオフの傾斜角の範囲は３０°
〜４０°であることを特徴とする請求項８記載のシロコ
ファン。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR19980001512 | 1998-01-20 | ||
| KR1998-1512 | 1998-01-20 | ||
| KR1019990001154A KR100323702B1 (ko) | 1998-01-20 | 1999-01-16 | 시로코 팬 |
| KR1999-1154 | 1999-01-16 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11257297A true JPH11257297A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=26633398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1243299A Pending JPH11257297A (ja) | 1998-01-20 | 1999-01-20 | シロコファン |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11257297A (ja) |
| CN (1) | CN1106507C (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009082579A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Hitachi Appliances Inc | 乾燥機及び洗濯乾燥機 |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP1243299A patent/JPH11257297A/ja active Pending
- 1999-01-20 CN CN 99100697 patent/CN1106507C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009082579A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Hitachi Appliances Inc | 乾燥機及び洗濯乾燥機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1106507C (zh) | 2003-04-23 |
| CN1224122A (zh) | 1999-07-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100323702B1 (ko) | 시로코 팬 | |
| KR100420518B1 (ko) | 팬하우징 | |
| KR20120061512A (ko) | 공기조화기용 송풍기 | |
| WO2006006668A1 (ja) | 遠心送風機および遠心送風機を備えた空気調和装置 | |
| JPH0886299A (ja) | 遠心式送風機 | |
| EP1139033A1 (en) | Air conditioner | |
| JP6945739B2 (ja) | 多翼送風機及び空気調和装置 | |
| JP6078945B2 (ja) | 遠心送風機 | |
| CN109958633B (zh) | 多叶片离心风机 | |
| JP4505885B2 (ja) | 送風機及びこれを用いた空気調和機並びに空気清浄機 | |
| JP2002005090A (ja) | 遠心ファン | |
| JP2011149328A (ja) | 多翼遠心ファンおよびそれを用いた空気調和機 | |
| JPH05302600A (ja) | 遠心式送風機 | |
| JP2002161896A (ja) | 遠心式送風機 | |
| JPH09195988A (ja) | 多翼送風機 | |
| JP4269092B2 (ja) | 多翼遠心ファン | |
| JP2001182692A (ja) | 遠心式送風機 | |
| JPH11257297A (ja) | シロコファン | |
| JP3123288B2 (ja) | 電動送風機 | |
| JP6265843B2 (ja) | 換気送風機 | |
| JP3092613U (ja) | シロコファン | |
| JPH10311294A (ja) | 遠心送風機 | |
| JPH07233798A (ja) | 多翼送風機 | |
| JP2813494B2 (ja) | 貫流送風機内蔵型空気調和機 | |
| JP2004308442A (ja) | 遠心ファン |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020607 |