JPH11256880A - テンションリングを利用した空気膜構造物 - Google Patents

テンションリングを利用した空気膜構造物

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JPH11256880A
JPH11256880A JP6322298A JP6322298A JPH11256880A JP H11256880 A JPH11256880 A JP H11256880A JP 6322298 A JP6322298 A JP 6322298A JP 6322298 A JP6322298 A JP 6322298A JP H11256880 A JPH11256880 A JP H11256880A
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JP
Japan
Prior art keywords
air film
tension ring
outer shell
column
shell frame
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Application number
JP6322298A
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English (en)
Inventor
Kimihiko Mogami
公彦 最上
Mineko Kobayashi
峯子 小林
Kozo Fukao
康三 深尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巨大空間を創出し、且つ多階層建築物として
も供される空気膜構造物を提供する。 【解決手段】 地面上に垂直に立て円筒形状に林立する
配列とされた柱と、前記柱の上端から上向きに内側へカ
ーブしながら各々が頂部で集束して球形状の一部をなす
ケーブルと、これらの上下方向に間隔をあけて取付けた
複数のテンションリングとによって外殻フレームが形成
され、下面が開口した袋形状をなし内圧を作用させる空
気膜が前記外殻フレームに取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巨大空間を創出
し、且つ多階層建築物としても供される空気膜構造物の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、他の構造では実用化が難しい巨大
空間も空気膜構造では可能であることから、巨大空間を
創出するドーム形状の空気膜構造物が提案されている。
特開昭63−165662号公報には、膜材に反力を付
与する引張材等の構造材を改良した空気膜構造物が開示
されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来の空気膜構造物
は、ドーム型の半球形状屋根として実施されたものは多
く存在するが、垂直方向に高い高層の空気膜構造物は見
聞しない。背の高い空気膜構造物を構築する場合、地震
や風荷重に対して形態の保持や構造的安定性を保つこと
が困難であるためと考えられる。
【0004】この発明の目的は、垂直方向に地上200
m以上にも達する高層構造の巨大空間を創出し、かつ多
階層構造の建築物としての適性をも有する空気膜構造物
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決する手段として、請求項1に記載した発明に係るテン
ションリングを利用した空気膜構造物は、地面上に垂直
に立て円筒形状に林立する配列とされた柱と、前記柱の
上端から上向きに内側へカーブしながら各々が頂部で集
束して閉じた球形状の一部をなすケーブルと、これらの
上下方向に間隔をあけて取付けた複数のテンションリン
グとによって外殻フレームが形成され、下面が開口した
袋形状をなし内圧を作用させる空気膜が前記外殻フレー
ムに取付けられていることを特徴とする。
【0006】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載したテンションリングを利用した空気膜構造物におけ
る請空気膜の内側の上下方向に水平な床板が多階層に設
置されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態及び実施例】請求項1に記載した発
明に係る空気膜構造物の実施形態として、図1及び2に
示したものは、肉厚が約20mm、外径が約1000mm程
度の鋼管より成る垂直高さ約150mの柱1が、直径1
50mの円周を等分した配置で16本、地面の基礎2か
ら垂直に立てられ円筒形状に林立する配列とされてい
る。
【0008】更に各柱1の上端部分には、直径が150
mの閉じた球形状の一部の経線に相当するように内側に
カーブしながら各々が頂部で集束して閉じた球形状をな
すケーブル3が、垂直高さにして約50mまで一連に形
成されている。ケーブル3の直径は60mm程度である。
そして、前記の柱1及びケーブル3の外側に、水平なテ
ンションリング4が、上下方向に一例として10m程度
の間隔をあけて前記柱群1…による円筒形状及びケーブ
ル3…による球形状に外接する形に設置され外殻フレー
ムが形成されている。
【0009】柱1とテンションリング4の取合いの詳細
を図4に示した。柱1には上下方向に10m毎に間隔を
あけてブラケット10が取り付けられている。外径が6
0mm位の鋼製の構造用スパイラルロープを繋いで直径約
150mの環状に形成したテンションリング4は、前記
ブラケット10のリング押え11に取り付けられてい
る。また、テンションリング4とケーブル3との取合い
は、一例を図5に示したように、直交型のジョイント1
2により連結される。こうして柱1及びその上方のケー
ブル3とテンションリング4とは、構造的に一体的に連
結されて全体として鳥籠様の外殻フレームを形成してい
る。
【0010】前記外殻フレームに、下面を開口した袋形
状の空気膜5が取付けられ、例えば1.03気圧の内圧
を作用させている。空気膜5には、厚さ1mmの構造用四
フッ化エチレン樹脂コーティングガラス繊維布が好適に
使用される。ただし、空気膜5の内圧及び材質は前記し
たものに限定されない。テンションリング4と空気膜5
との取合いは、一例を図3に群示したように、Uボルト
14でテンションリング4に沿って取付けたベースプレ
ート14と防水ゴム(ネオプレンゴム)15との間に膜
材5を挟みボルト止めする方式で結合する。
【0011】上記の構成により、垂直方向に地上200
m以上にも達する高層構造の空気膜構造物を建築するこ
とができる。地震や風荷重に対しては外殻フレームが空
気膜5を頑丈に支持し、空気膜構造物の形態の保持や構
造的安定性を保つことができる。次に、上記構成の空気
膜構造物において、空気膜5の内側に、例えば図6と図
7に示したように、前記テンションリング4の高さ位置
毎に、又は一つおき乃至複数おきの位置に、水平な床板
6を多階層に設置することにより、この空気膜構造物
を、多階層の高層建築物として実施することができる
(請求項2に記載した発明)。この場合に、各階の床板
6は円盤状に形成し、その外縁を柱1に直接取り付け
る。また、床板6の強度、剛性を確保するために、その
下面側に張弦梁7を設置するのが有効的である。
【0012】
【本発明が奏する効果】この発明に係る空気膜構造物
は、垂直方向に地上200m以上にも達する巨大空間構
造物として提供できる。或いは高層構造で、地震や風荷
重に対して形態の保持や構造的安定性を保つ多階層構造
の建築物として提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気膜構造物の実施例を示した立
面図である。
【図2】図1のA−A’矢視断面図である。
【図3】テンションリングと膜材の取合い詳細を示した
斜視図である。
【図4】AとBは柱とテンションリングの取合いの詳細
を示した立面図とB−B’断面図である。
【図5】ケーブルとテンションリングの取合い詳細を示
した斜視図である。
【図6】本発明に係る空気膜構造物の第2実施例の水平
断面図である。
【図7】図6のC−C’線矢視図である。
【符号の説明】
1 柱 2 基礎 3 ケーブル 4 テンションリング 5 空気膜 6 床板 7 張弦梁
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決する手段として、請求項1に記載した発明に係るテン
ションリングを利用した空気膜構造物は、地面上に垂直
に立て円筒形状に林立する配列とされた柱と、前記柱の
上端から上向きに内側へカーブしながら各々が頂部で集
束して球形状の一部をなすケーブルと、これらの上下方
向に間隔をあけて取付けた複数のテンションリングとに
よって外殻フレームが形成され、下面が開口した袋形状
をなし内圧を作用させる空気膜が前記外殻フレームに取
付けられていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載したテンションリングを利用した空気膜構造物におけ
空気膜の内側の上下方向に水平な床板が多階層に設
置されていることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】更に各柱1の上端部分には、直径が150
mの閉じた球形状の一部の経線に相当するように内側に
カーブしながら各々が頂部で集束して球形状の一部をな
すケーブル3が、垂直高さにして約50mまで一連に形
成されている。ケーブル3の直径は60mm程度である。
そして、前記の柱1及びケーブル3の外側に、水平なテ
ンションリング4が、上下方向に一例として10m程度
の間隔をあけて前記柱群1…による円筒形状及びケーブ
ル3…による球形状に外接する形に設置され外殻フレー
ムが形成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】柱1とテンションリング4の取合いの詳細
及び柱1と空気膜5との取合い概念を図4A、Bに示し
た。柱1には上下方向に連続する膜取付け用ブラケット
12が付設され、また、膜取付け用ブラケット12の上
下方向に約10m間隔をあけてブラケット10が取り
付けられている。外径が60mm程度の鋼製の構造用スパ
イラルロープを繋いで直径約150mの環状に形成した
テンションリング4は、前記ブラケット10のリング押
え11に取り付けられている。また、テンションリング
4とケーブル3との取合いは、一例を図5に示したよう
に、直交型のジョイント13により連結される。こうし
て柱1及びその上方のケーブル3とテンションリング4
とは、構造的に一体的に連結されて全体として鳥籠様の
外殻フレームを形成している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】前記外殻フレームに、下面を開口した袋形
状の空気膜5が取付けられ、例えば1.03気圧の内圧
を作用させている。空気膜5には、厚さ1mmの構造用四
フッ化エチレン樹脂コーティングガラス繊維布が好適に
使用される。ただし、空気膜5の内圧及び材質は前記し
たものに限定されない。テンションリング4と空気膜5
との取合いは、一例を図3に群示したように、Uボルト
16でテンションリング4に沿って取付けたベースプレ
ート14と防水ゴム(ネオプレンゴム)15との間に膜
材5を挟みボルト止めする方式で結合する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気膜構造物の実施例を示した立
面図である。
【図2】図1のA−A’矢視断面図である。
【図3】テンションリングと膜材の取合い詳細を示した
斜視図である。
【図4】AとBは柱とテンションリングの取合いの詳細
及び柱と膜との取合い概念を示した立面図とB−B’断
面図である。
【図5】ケーブルとテンションリングの取合い詳細を示
した斜視図である。
【図6】本発明に係る空気膜構造物の第2実施例の水平
断面図である。
【図7】図6のC−C’線矢視図である。
【符号の説明】 1 柱 2 基礎 3 ケーブル 4 テンションリング 5 空気膜 6 床板 7 張弦梁
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面上に垂直に立て円筒形状に林立する
    配列とされた柱と、前記柱の上端から上向きに内側へカ
    ーブしながら各々が頂部で集束して閉じた球形状の一部
    をなすケーブルと、これらの上下方向に間隔をあけて取
    付けた複数のテンションリングとによって外殻フレーム
    が形成され、下面が開口した袋形状をなし内圧を作用さ
    せる空気膜が前記外殻フレームに取付けられていること
    を特徴とするテンションリングを利用した空気膜構造
    物。
  2. 【請求項2】 空気膜の内側の上下方向に水平な床板が
    多階層に設置されていることを特徴とする、請求項1に
    記載したテンションリングを利用した空気膜構造物。
JP6322298A 1998-03-13 1998-03-13 テンションリングを利用した空気膜構造物 Pending JPH11256880A (ja)

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JP6322298A JPH11256880A (ja) 1998-03-13 1998-03-13 テンションリングを利用した空気膜構造物

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JP6322298A JPH11256880A (ja) 1998-03-13 1998-03-13 テンションリングを利用した空気膜構造物

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ID=13222976

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JP (1) JPH11256880A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006060927A1 (de) * 2004-12-08 2006-06-15 Prospective Concepts Ag Druckkörper mit externer membranverstärkung
US8820000B2 (en) 2003-07-18 2014-09-02 Prospective Concepts Ag Pneumatic support

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8820000B2 (en) 2003-07-18 2014-09-02 Prospective Concepts Ag Pneumatic support
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