JP2780886B2 - 建物及びその構築方法 - Google Patents

建物及びその構築方法

Info

Publication number
JP2780886B2
JP2780886B2 JP4001687A JP168792A JP2780886B2 JP 2780886 B2 JP2780886 B2 JP 2780886B2 JP 4001687 A JP4001687 A JP 4001687A JP 168792 A JP168792 A JP 168792A JP 2780886 B2 JP2780886 B2 JP 2780886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
tubular member
tubular members
wall structure
stacking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4001687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05179709A (ja
Inventor
正博 山元
Original Assignee
正博 山元
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 正博 山元 filed Critical 正博 山元
Priority to JP4001687A priority Critical patent/JP2780886B2/ja
Publication of JPH05179709A publication Critical patent/JPH05179709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2780886B2 publication Critical patent/JP2780886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は簡易建物及びその構築法
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、催し会場や展示場、倉庫、飯場など
に使用され得る簡易建物としてはプレハブ式のものが知
られており、これらはいずれも軽量鉄骨に壁を構成する
金属製のパネル板と屋根を取り付け、必要に応じて内部
に床を張った構造を成している。また最近では、いわゆ
るウッディーな家として丸太を積み重ねて作ったログハ
ウスがセカンドハウス或いは別荘などに用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のプレハブ式の簡
易建物は、鉄骨に金属製のパネル板を取り付ける構造で
あるため、大きな建物になると、鉄骨に重量物を使用し
たり使用する鉄骨の数が増え、材料だけでも相当にかさ
ばりしかも費用がかさみ、簡易建物と言えども相当な工
事日数及び建築費が掛っている。また大きな建物では梁
材に加わる荷重が大きくなるため、建物内部に中柱が必
要となり、そのため広い内部空間を必要とする場合には
そのような中柱が邪魔となっている。さらに建物の外観
デザインについても自由度に乏しく、特にドーム型や円
筒型のような曲面をもつ建物に構成することは、使用す
るパネル板を予定の曲率をもって製作する必要があり、
実際上、本建築と同程度またはそれ以上の費用がかかっ
てしまうため、実用化が困難である。一方、丸太を積み
重ねて作られるログハウスは、使用される丸太材の材料
費が高く、しかも組立てに相当な人手や経費がかかり、
高価なものとなっている。またドーム型や円筒型のよう
な曲面をもつログハウスを構成する場合には材料の加工
や組立てに手間がかかり一層経費がかさむことになる。
【0004】そこで、本発明は、プレハプ式の従来の簡
易建物や積み重ね式のログハウスなどにおける問題を解
決して、安い材料費でしかも短期間に構築でき、所要の
広さの自由空間をもっと同時に外観デザインの自由度の
高い建物及びその構築法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の発明によれば、外周基礎上に細長
い管状部材を積み重ね、上下に隣接した管状部材を互い
に接合して形成した壁構造体から成り、壁構造体が、積
み重ねられた隣接管状部材間の接合部の内側及び外側の
一方または両方に沿って別の管状部材を接合して構成さ
れる建物が提供される。
【0006】本発明の第2の発明によれば、上記建物の
構築法は、熱可塑性樹脂から成る細長い管状部材を加熱
手段により所要の形状に曲げながら外周基礎上に順次積
み重ね、上下に隣接した管状部材間を接合手段より接合
して予定の形状の壁構造体を形成することを特徴として
いる。外周基礎上における管状部材の積み重ねは、管状
部材を予定の曲率で螺旋状に巻き重ねるかまたは管状部
材を一段づづ環状に積み重ねることによって行われ得
る。
【0007】
【作用】このように構成された本発明の第1の発明によ
る建物においては、外周基礎上に構築される壁構造体を
細長い管状部材の積み重ねによって構成しているので、
内部に実質的に支持柱などの支持体が必要でなくなり、
内部に所望の大きさ及び形状の空間を形成することがで
きる。また互いに重ねて接合された隣接管状部材同志間
でいわゆる楔作用が得られ、自重や雪、雨、風などに対
して十分な耐力を得ることができる。また使用する管状
部材を曲げることによって円形や球形、多角形ドーム型
など任意の外形に構成することができる。管状部材に透
明材料を使用した場合には、太陽光線などを内部へ取り
入れることができる。また、本発明の第2の発明による
構築法では、通常巻枠に巻かれた状態で提供される長尺
(例えば数十メートルの長さ)の熱可塑性樹脂製の細長
い管状部材を建築現場で基礎上に送り出しながら加熱手
段で順次加熱し予定の形状に曲げて基礎上に配設するこ
とができる。この場合、加熱手段としては管状部材を通
す加熱通路の内側に放熱部を備え、管状部材を外周から
加熱する形式のものや管状部材に熱媒を供給して内部か
ら加熱する形式のものを使用することができる。
【0008】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。図1には、半球形ドーム型に構成した本
発明の一実施例による建物を示している。図1におい
て、1は建物の外周基礎で、その上に、熱可塑性樹脂例
えば塩化ビニル製の断面円形の管状部材2を予定の球面
上に沿って螺旋状に巻き重ね、螺旋状に巻き重ねられた
隣接管状部材2間の接触部分3を接合材で密封接合して
半球形の壁構造体4が構築されている。この壁構造体4
は図示実施例では建物の側壁部から天井すなわち屋根部
まで一体に構成され、図示してないが、適当な位置に少
なくとも一つの出入口及び必要に応じて窓部が形成され
得る。また使用する管状部材2の一部を透明な材料で構
成することによって窓部または採光部を形成することが
できる。図示実施例において、使用する管状部材2の太
さ及び肉厚は十分な強度を保証できるように構築しよう
とする建物の規模、形状等に応じて適宜選定される。構
築の際、管状部材2は適当な加熱手段(図示してない)
を用いて設計図に合わせて屈曲され得る。また管状部材
2の端部の連結は、配管工事等で通常用いられている仕
方、例えば連結管体(図示してない)を連結しようとす
る管状部材2の端部に嵌合することによって行われ得、
これにより表面に凹凸のない滑らかな連結部を形成する
ことができる。
【0009】図2には図1に示す壁構造体の変形例を示
し、巻き重ねられた管状部材2の外側は管状部材2と同
じ材料から成るがそれより細い補助管状部材5が取付け
られている。すなわち、この補助管状部材5は隣接管状
部材2間の外側凹みに沿ってこれら隣接管状部材2に接
合材により接合されている。
【0010】図3は別の変形例を示し、この場合には、
巻き重ねられた管状部材2の内側に管状部材2と同じ材
料から成る別の細い補助管状部材6が取付けられ、この
別の補助管状部材6は隣接管状部材2間の内側凹みに沿
って接合材により接合されている。またこの補助管状部
材6は図示したように上下に隣接した補助管状部材6の
部分同志も管状部材2と同様に互いに接触するように管
径が選定され、従ってこの例では二重壁構造体を構成し
ている。なお、上下に隣接した補助管状部材6間の接触
部分も当然接合材により互いに接合され得る。
【0011】図4には図1の壁構造体の内側及び外側に
塗装層7を施して表面を滑らかにした例を示し、この場
合外側と内側に用いられる塗料は別種のものでも同種の
ものでもよいが、外側に用いる塗料は耐候性や防水性、
耐熱性に優れたものを用いるのが好ましい。
【0012】図5には別の別の実施例を示し、この実施
例では断面が楕円形の管状部材8が用いられている。管
状部材8は円形に設けられた外周基礎1上に一層づづ環
状に配置され、上下の管状部材8は図1の実施例の同様
に接合材によって密封接合され、頂部の開口部9には図
示してない適当な屋根部材が装着される。この実施例に
おいても図2〜図4に示すように管状部材8の外側また
は内側に補助環状部材を設けることができる。
【0013】ところで図1に示す実施例では環状部材2
を螺旋状に積み重ねているが、図5に示すように一段づ
づ環状に形成することもできる。また図示実施例におい
ては管状部材を三重またはそれ以上に設けることもでき
る。使用される管状部材は断面円形または楕円形のもの
に限定されることなく、例えば多角形或いは構築すべき
建物の外形曲率に応じて楔形に形成したものを使用する
こともできる。使用する管状部材の材質についても熱可
塑性樹脂に限定されるものではなく、アルミニウム性の
管材等任意の材質の管材を使用することができ、或いは
代わりに、可撓性の管材を使用することもできる。可撓
性の管材を使用する場合には、予め互いに接合してか
ら、空気等の加圧媒体を内部へ供給することにより壁構
造造体として組み上げることができる。また、図示実施
例では隣接管状部材の接合に接合材を用いるているが、
当然積み重ねられた管状部材の両側から板金のような支
持部材で挾持するようにしてもよい。さらにまた、図示
実施例では円形ドーム型の建物について例示してきた
が、当然任意の外形に構成することができる。加えて、
積み重ねた管状部材の内に冷媒または温媒を供給するよ
うにして建物内の空調を行なうように構成することがで
き、その場合、冷媒または温媒の循環系統を幾つかに別
けて設けることもできる。また、使用する管状部材を透
明材料で構成し、グリーンハウスとして構成することも
可能であり、その場合には管部材内に冷媒または温媒を
供給するようにすることによってハウス内部を植物の生
育に最適な温度に容易に維持することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、比較的安価に提供される管状部材を積み重ね、接合
するだけで構成されるので、安価な簡易建物を提供する
ことができしかも建物内部の広さや形状及び外観を任意
に設計することができる。また工事に関しても巻取式の
管状部材を使用することによって材料置き場等に特別の
スペースを取る必要がなく、短期間に比較的少ない人手
で構築することが可能となる。従って、本発明による建
物は従来のプレハブ式やグリーンハウスの建物に代わっ
てより短期間で構築できしかも安価で堅固で任意の外形
をもつ建物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す建物を示す概略断面
図。
【図2】 図1の建物における壁構造体の変形を示す拡
大部分断面図。
【図3】 図1の建物における壁構造体の別の変形を示
す拡大部分断面図。
【図4】 図1の建物における壁構造体のさらに別の変
形を示す拡大部分断面図。
【図5】 本発明の別の実施例を示す概略断面図。
【符号の説明】
1:基礎 2:管状部材 3:接触部分 4:壁構造体 5:補助管状部材 6:別の補助管状部材 7:塗装層 8:管状部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周基礎上に細長い管状部材を積み重ね、
    上下に隣接した管状部材を互いに接合して形成した壁構
    造体から成り、壁構造体が、積み重ねられた隣接管状部
    材間の接合部の両側の少なくとも一方に沿って接合され
    た別の管状部材を備えているることを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂から成る細長い管状部材を加
    熱手段により所要の形状に曲げながら外周基礎上に順次
    積み重ね、上下に隣接した管状部材間を接合手段より接
    合して予定の形状の壁構造体を形成することを特徴とす
    る建物の構築法。
  3. 【請求項3】外周基礎上における管状部材の積み重ね工
    程が、管状部材を予定の曲率で螺旋状に巻き重ねること
    によって行われる請求項2に記載の建物の構築法。
  4. 【請求項4】外周基礎上における管状部材の積み重ね工
    程が管状部材を一段づづ環状に積み重ねることによって
    行われる請求項2に記載の建物の構築法。
JP4001687A 1992-01-08 1992-01-08 建物及びその構築方法 Expired - Fee Related JP2780886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4001687A JP2780886B2 (ja) 1992-01-08 1992-01-08 建物及びその構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4001687A JP2780886B2 (ja) 1992-01-08 1992-01-08 建物及びその構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05179709A JPH05179709A (ja) 1993-07-20
JP2780886B2 true JP2780886B2 (ja) 1998-07-30

Family

ID=11508433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4001687A Expired - Fee Related JP2780886B2 (ja) 1992-01-08 1992-01-08 建物及びその構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2780886B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5654171B1 (ja) * 2014-08-26 2015-01-14 黒沢建設株式会社 プレストレスを導入した屋根架構

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6087906U (ja) * 1983-11-24 1985-06-17 芳野 秀治 曲面屋根

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05179709A (ja) 1993-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3763608A (en) Prefabricated all weather dome-type shelter
US11028572B2 (en) System and method for primarily erecting curvilinear buildings using a plurality of interconnected structural tubes/sandwich panels
US4094110A (en) Building system and method
US4878322A (en) Insulating plastic film structures and method
JP3231072B2 (ja) ドーム式屋根構造
US20030000158A1 (en) Flexible reflective skylight tubes
US20140290153A1 (en) Construction-unit for immediate or permanent shelter
US4486993A (en) Building structure and method of construction
JP3028140B2 (ja) 高強度多層テープ
EP0306717A1 (en) Insulating plastic film structures and method
WO2008014587A1 (en) System and method for modular construction of a dome structure and assembly components for facilitating same
US4665664A (en) Dome building structure
US4133150A (en) Dome and semi-dome-shaped structure
US4179858A (en) Building structure and method of construction
JP2780886B2 (ja) 建物及びその構築方法
US4878329A (en) Structural panels for walls, floors and roofs having exterior metal layers and an insulating concrete core
GB2051918A (en) volume-enclosing Structure
WO1998031884A1 (en) Improved building structures
JP3852202B2 (ja) トラス状骨組構造体
JP4037375B2 (ja) 樹脂製組立式家屋およびドーム状家屋組立方法
WO1998049403A2 (en) Building structures fabricated from stressed-skin panels
RU2811575C1 (ru) Способ теплоизоляции и звукоизоляции геодезического купола
JPH09111867A (ja) トラス弦材のジョイント部材
JPH07259187A (ja) ハイパーストリングドーム
JPH09111881A (ja) トラスベース構造物におけるフレーム弦材のジョイント部材体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees