JPH11256686A - 木造建築の軸組構造 - Google Patents
木造建築の軸組構造Info
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- JPH11256686A JPH11256686A JP10080434A JP8043498A JPH11256686A JP H11256686 A JPH11256686 A JP H11256686A JP 10080434 A JP10080434 A JP 10080434A JP 8043498 A JP8043498 A JP 8043498A JP H11256686 A JPH11256686 A JP H11256686A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】木造建築現場での軸組作業を誰でも簡便に能率
良く行なえ、しかも安定・高強度な軸組状態を得られる
ようにする。 【解決手段】上下一組の連結板(13)(14)を柱
(A)の垂直中心線上において平面視の直交状態に咬み
合わせ、その柱(A)から張り出す左右両端部又は一端
部に横架材(B)の係止ピン受け入れ凹欠(17)(1
8)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とを設
けて、横架材(B)の接合端部に切り欠かれた落し込み
凹溝(21)を、各連結板(13)(14)の張り出し
端部へ落し込むと共に、その横架材(B)に埋設された
水平な係止ピン(23)を上記係止ピン受け入れ凹欠
(17)(18)へ落し込み係止させた上、横架材
(B)を上記固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)
へ圧入される固定ピン(25)により、各連結板(1
3)(14)へ組付け一体化する。
良く行なえ、しかも安定・高強度な軸組状態を得られる
ようにする。 【解決手段】上下一組の連結板(13)(14)を柱
(A)の垂直中心線上において平面視の直交状態に咬み
合わせ、その柱(A)から張り出す左右両端部又は一端
部に横架材(B)の係止ピン受け入れ凹欠(17)(1
8)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とを設
けて、横架材(B)の接合端部に切り欠かれた落し込み
凹溝(21)を、各連結板(13)(14)の張り出し
端部へ落し込むと共に、その横架材(B)に埋設された
水平な係止ピン(23)を上記係止ピン受け入れ凹欠
(17)(18)へ落し込み係止させた上、横架材
(B)を上記固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)
へ圧入される固定ピン(25)により、各連結板(1
3)(14)へ組付け一体化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築の軸組工法
とそのための軸組用具に関する。
とそのための軸組用具に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に近似すると思われる木造建築の
軸組工法については、特開昭63−261028号と同
63−122840号が提案されており、これらの公知
発明によれば、その軸組用具をなす一方の貫(5a)や
定置側仕口板(1)と、同じく他方の貫(5b)や落し
掛け側仕口板(2)とが、柱(1)(4)の内部におい
て直交状態に咬み合わされる点で、高強度の軸組状態を
得られる利点があると言える。
軸組工法については、特開昭63−261028号と同
63−122840号が提案されており、これらの公知
発明によれば、その軸組用具をなす一方の貫(5a)や
定置側仕口板(1)と、同じく他方の貫(5b)や落し
掛け側仕口板(2)とが、柱(1)(4)の内部におい
て直交状態に咬み合わされる点で、高強度の軸組状態を
得られる利点があると言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
63−261028号発明の構成では、その木造建築現
場での軸組作業を行なう際、一対の貫(5a)(5b)
における柱(1)からの張り出し部分に開口する透孔
(13)(13)へ、横架材(梁や桁)(2)の対応す
る端部に開口する透孔(12)(12)を、一々正確に
合致させる必要があるばかりでなく、その合致させた双
方の透孔(12)(12)(13)(13)へハイテン
ションボルト(15)(15)を差し込み貫通させて、
これにナット(16)(16)も締結しなければならな
いので、甚だ煩らわしく、未だ少人数での簡便に能率良
く現場作業することができない。
63−261028号発明の構成では、その木造建築現
場での軸組作業を行なう際、一対の貫(5a)(5b)
における柱(1)からの張り出し部分に開口する透孔
(13)(13)へ、横架材(梁や桁)(2)の対応す
る端部に開口する透孔(12)(12)を、一々正確に
合致させる必要があるばかりでなく、その合致させた双
方の透孔(12)(12)(13)(13)へハイテン
ションボルト(15)(15)を差し込み貫通させて、
これにナット(16)(16)も締結しなければならな
いので、甚だ煩らわしく、未だ少人数での簡便に能率良
く現場作業することができない。
【0004】このことは上記特開昭63−122840
号発明でも同様であり、殊更その構成によれば定置側仕
口板(1)と落し掛け側仕口板(2)とが、何れもフラ
ンジ(11)(21)の張り出す対称なT字型に造形さ
れているため、これに対して横架材(5)を横方向から
差し込まざるを得ず、その横架材(5)を先に据え立て
た柱(4)の隣り合う相互間へ、爾後的に上方から落し
込む如く、上記仕口板(1)(2)へすばやく正確に組
付け作業することは不可能である。
号発明でも同様であり、殊更その構成によれば定置側仕
口板(1)と落し掛け側仕口板(2)とが、何れもフラ
ンジ(11)(21)の張り出す対称なT字型に造形さ
れているため、これに対して横架材(5)を横方向から
差し込まざるを得ず、その横架材(5)を先に据え立て
た柱(4)の隣り合う相互間へ、爾後的に上方から落し
込む如く、上記仕口板(1)(2)へすばやく正確に組
付け作業することは不可能である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために木造建築の軸組工法
として、垂直中心線上に沿って延在する短かい開口長さ
の下側連結板用受け入れ長孔と、同じく長い開口長さの
上側連結板用受け入れ長孔とが、平面視の直交状態に貫
通形成された柱と、
の改良を企図しており、そのために木造建築の軸組工法
として、垂直中心線上に沿って延在する短かい開口長さ
の下側連結板用受け入れ長孔と、同じく長い開口長さの
上側連結板用受け入れ長孔とが、平面視の直交状態に貫
通形成された柱と、
【0006】上記柱の下側連結板用受け入れ長孔へ横方
向から差し込み貫通された時、その柱から一定長さだけ
張り出すこととなる左右両端部又は一端部には、上向き
開放する係止ピン受け入れ凹欠と固定ピン受け入れ貫通
孔とが上下位置関係に対応分布されている一方、同じく
柱の内部に没入することとなる中心部又は他端部には、
上向き開放する咬み合い凹溝が切り欠かれた下側連結板
と、
向から差し込み貫通された時、その柱から一定長さだけ
張り出すこととなる左右両端部又は一端部には、上向き
開放する係止ピン受け入れ凹欠と固定ピン受け入れ貫通
孔とが上下位置関係に対応分布されている一方、同じく
柱の内部に没入することとなる中心部又は他端部には、
上向き開放する咬み合い凹溝が切り欠かれた下側連結板
と、
【0007】上記柱の上側連結板用受け入れ長孔へ横方
向から差し込み貫通された時、その柱からやはり一定長
さだけ張り出すこととなる左右両端部又は一端部には、
上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠と固定ピン受け入
れ貫通孔とが上下位置関係に対応分布されている一方、
同じく柱の内部に没入することとなる中心部又は他端部
には、下向き開放する咬み合い凹溝が切り欠かれた上側
連結板と、
向から差し込み貫通された時、その柱からやはり一定長
さだけ張り出すこととなる左右両端部又は一端部には、
上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠と固定ピン受け入
れ貫通孔とが上下位置関係に対応分布されている一方、
同じく柱の内部に没入することとなる中心部又は他端部
には、下向き開放する咬み合い凹溝が切り欠かれた上側
連結板と、
【0008】上記柱への接合端部に各連結板の張り出し
長さと対応する一定深さの落し込み凹溝が切り欠かれ、
その落し込み凹溝を横断する上段位置には、各連結板の
上記係止ピン受け入れ凹欠と対応位置することとなる水
平な係止ピンが埋め込み一体化されている一方、同じく
落し込み凹溝を横断する下段位置には、各連結板の上記
固定ピン受け入れ貫通孔と対応合致し得る固定ピン受け
入れ連通孔が開口形成された梁や胴差、桁などの横架材
とを用意して、
長さと対応する一定深さの落し込み凹溝が切り欠かれ、
その落し込み凹溝を横断する上段位置には、各連結板の
上記係止ピン受け入れ凹欠と対応位置することとなる水
平な係止ピンが埋め込み一体化されている一方、同じく
落し込み凹溝を横断する下段位置には、各連結板の上記
固定ピン受け入れ貫通孔と対応合致し得る固定ピン受け
入れ連通孔が開口形成された梁や胴差、桁などの横架材
とを用意して、
【0009】上記柱の下側連結板用受け入れ長孔へ下側
連結板を、同じく柱の上側連結板用受け入れ長孔へ上側
連結板を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側
連結板の下向き開放する咬み合い凹溝を下側連結板の上
向き開放する咬み合い凹溝へ落し込むことにより、両連
結板を柱の垂直中心線上において直交状態に咬み合わ
せ、
連結板を、同じく柱の上側連結板用受け入れ長孔へ上側
連結板を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側
連結板の下向き開放する咬み合い凹溝を下側連結板の上
向き開放する咬み合い凹溝へ落し込むことにより、両連
結板を柱の垂直中心線上において直交状態に咬み合わ
せ、
【0010】上記落し込みにより開口することとなる上
側連結板用受け入れ長孔の上部位置へ、別個な楔板を横
方向から圧入固定した後、
側連結板用受け入れ長孔の上部位置へ、別個な楔板を横
方向から圧入固定した後、
【0011】上記柱から一定長さだけ張り出した各連結
板の左右両端部又は一端部へ、上記横架材の落し込み凹
溝を順次落し込むと共に、その横架材の係止ピンを各連
結板の係止ピン受け入れ凹欠内へ落し込み係止させるこ
とにより、自づと合致連通した各連結板の固定ピン受け
入れ貫通孔と横架材の固定ピン受け入れ連通孔へ、その
横方向から固定ピンを圧入一体化することを特徴とし、
板の左右両端部又は一端部へ、上記横架材の落し込み凹
溝を順次落し込むと共に、その横架材の係止ピンを各連
結板の係止ピン受け入れ凹欠内へ落し込み係止させるこ
とにより、自づと合致連通した各連結板の固定ピン受け
入れ貫通孔と横架材の固定ピン受け入れ連通孔へ、その
横方向から固定ピンを圧入一体化することを特徴とし、
【0012】又、上記軸組工法に使う軸組用具として、
その構成上柱の垂直中心線上に細長く貫通形成された短
かい開口長さの下側連結板用受け入れ長孔と同じく長い
開口長さの上側連結板用受け入れ長孔へ、各々横方向か
ら差し込み貫通される下側連結板と上側連結板との一組
から成り、
その構成上柱の垂直中心線上に細長く貫通形成された短
かい開口長さの下側連結板用受け入れ長孔と同じく長い
開口長さの上側連結板用受け入れ長孔へ、各々横方向か
ら差し込み貫通される下側連結板と上側連結板との一組
から成り、
【0013】その両連結板を何れも高強度な合成樹脂材
料から、上記柱の一辺よりも長い四角形に成形して、同
じく両連結板の上記柱から一定長さだけ張り出す左右両
端部又は一端部には、横架材の係止ピンが落し込み係止
されることとなる上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠
と、その横架材の固定ピンが圧入されることとなる固定
ピン受け入れ貫通孔とを、上下位置関係に対応分布させ
ると共に、
料から、上記柱の一辺よりも長い四角形に成形して、同
じく両連結板の上記柱から一定長さだけ張り出す左右両
端部又は一端部には、横架材の係止ピンが落し込み係止
されることとなる上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠
と、その横架材の固定ピンが圧入されることとなる固定
ピン受け入れ貫通孔とを、上下位置関係に対応分布させ
ると共に、
【0014】下側連結板における上記柱の内部へ没入す
る中心部又は他端部には、上向き開放する咬み合い凹溝
をその連結板における縦辺の半分に相当する一定深さだ
け切り欠く一方、
る中心部又は他端部には、上向き開放する咬み合い凹溝
をその連結板における縦辺の半分に相当する一定深さだ
け切り欠く一方、
【0015】上側連結板における上記柱の内部へ没入す
る中心部又は他端部には、下向き開放する咬み合い凹溝
を上記下側連結板の咬み合い凹溝と同じ一定深さだけ対
応的に切り欠いて、
る中心部又は他端部には、下向き開放する咬み合い凹溝
を上記下側連結板の咬み合い凹溝と同じ一定深さだけ対
応的に切り欠いて、
【0016】両連結板を上記柱の両受け入れ長孔へ、そ
の咬み合い凹溝同志が咬み合う平面視の直交状態として
差し込み貫通させるように定めたことを特徴とするもの
である。
の咬み合い凹溝同志が咬み合う平面視の直交状態として
差し込み貫通させるように定めたことを特徴とするもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、先ず図1〜13は通し柱(A)に対して
合計4本の梁や胴差、桁、その他の横架材(B)を、平
面視の言わば直交する十字配列型に軸組みする基本実施
形態を示している。
を説明すると、先ず図1〜13は通し柱(A)に対して
合計4本の梁や胴差、桁、その他の横架材(B)を、平
面視の言わば直交する十字配列型に軸組みする基本実施
形態を示している。
【0018】上記柱(A)は言うまでもなく断面正方形
(例えば約120×120mm)をなしており、その所
定高さ位置には短かい開口長さ(例えば約240mm)
(H1)を備えた下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、長い開口長さ(例えば約360mm)(H2)を有
する上側連結板用受け入れ長孔(12)とが、その平面
視の直交状態に貫通形成されている。
(例えば約120×120mm)をなしており、その所
定高さ位置には短かい開口長さ(例えば約240mm)
(H1)を備えた下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、長い開口長さ(例えば約360mm)(H2)を有
する上側連結板用受け入れ長孔(12)とが、その平面
視の直交状態に貫通形成されている。
【0019】上記両受け入れ長孔(11)(12)は柱
(A)の垂直中心線上に沿って細長く延在しているが、
その下面は相互の同一高さ位置にある。又、両受け入れ
長孔(11)(12)の開口幅は例えば約6mmとし
て、これも相互の同一に定められている。
(A)の垂直中心線上に沿って細長く延在しているが、
その下面は相互の同一高さ位置にある。又、両受け入れ
長孔(11)(12)の開口幅は例えば約6mmとし
て、これも相互の同一に定められている。
【0020】(13)は上記柱(A)の下側連結板用受
け入れ長孔(11)へ横方向から差し込み貫通される下
側連結板、(14)は同じく柱(A)の上側連結板用受
け入れ長孔(12)へ横方向から差し込み貫通される上
側連結板であって、その上下一組の何れも強化6−ナイ
ロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な各種合成
樹脂材料から図2、3のように、上記柱(A)の一辺よ
りも長く且つ互いに同じ大きさの四角形(例えば約24
0×300mmの長方形)に成形されている。その板厚
が、両受け入れ長孔(11)(12)の上記開口幅とほ
ぼ同じ寸法であることは言うまでもない。両連結板(1
3)(14)には適当な着色カラーを施すことも可能で
ある。
け入れ長孔(11)へ横方向から差し込み貫通される下
側連結板、(14)は同じく柱(A)の上側連結板用受
け入れ長孔(12)へ横方向から差し込み貫通される上
側連結板であって、その上下一組の何れも強化6−ナイ
ロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な各種合成
樹脂材料から図2、3のように、上記柱(A)の一辺よ
りも長く且つ互いに同じ大きさの四角形(例えば約24
0×300mmの長方形)に成形されている。その板厚
が、両受け入れ長孔(11)(12)の上記開口幅とほ
ぼ同じ寸法であることは言うまでもない。両連結板(1
3)(14)には適当な着色カラーを施すことも可能で
ある。
【0021】上記両連結板(13)(14)のうち、そ
の下側連結板(13)における柱(A)の内部へ没入す
ることとなる垂直中心線上には、上向き開放する一定深
さ(例えば約120mm)(D1)の咬み合い凹溝(1
5)が切り欠かれている一方、上側連結板(14)の同
じく垂直中心線上には、逆な下向き開放する同じ一定深
さ(D1)の咬み合い凹溝(16)が切り欠かれてお
り、その上下一組の咬み合い凹溝(15)(16)同志
を上記柱(A)の内部において、直交状態に咬み合わせ
ることができるようになっている。その両咬み合い凹溝
(15)(16)の切り欠き深さ(D1)は、各連結板
(13)(14)における縦辺(図例では短辺)の半分
に等しい寸法として、その咬み合い状態での高低段差を
生じないようになってもいる。
の下側連結板(13)における柱(A)の内部へ没入す
ることとなる垂直中心線上には、上向き開放する一定深
さ(例えば約120mm)(D1)の咬み合い凹溝(1
5)が切り欠かれている一方、上側連結板(14)の同
じく垂直中心線上には、逆な下向き開放する同じ一定深
さ(D1)の咬み合い凹溝(16)が切り欠かれてお
り、その上下一組の咬み合い凹溝(15)(16)同志
を上記柱(A)の内部において、直交状態に咬み合わせ
ることができるようになっている。その両咬み合い凹溝
(15)(16)の切り欠き深さ(D1)は、各連結板
(13)(14)における縦辺(図例では短辺)の半分
に等しい寸法として、その咬み合い状態での高低段差を
生じないようになってもいる。
【0022】又、上記両連結板(13)(14)におけ
る柱(A)から張り出すこととなる左右両端部には、何
れも上向き開放する一定深さ(例えば約50mm)(D
2)の係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)と、その
下方位置に対応分布する固定ピン受け入れ貫通孔(1
9)(20)との一対づつが、上記垂直中心線を境界と
する左右対称形態に設けられている。
る柱(A)から張り出すこととなる左右両端部には、何
れも上向き開放する一定深さ(例えば約50mm)(D
2)の係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)と、その
下方位置に対応分布する固定ピン受け入れ貫通孔(1
9)(20)との一対づつが、上記垂直中心線を境界と
する左右対称形態に設けられている。
【0023】その場合、上記係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)の左右一対づつは正面視のほぼレ字型とし
て、その何れも入口部が奥底部よりも広く拡開してお
り、これによって後述の横架材(B)に埋設されている
水平な係止ピンを、その係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)内へ円滑に落し込み係止させることができるよ
うになっている。(θ)は上記拡開角度(例えば約15
度)を示している。
7)(18)の左右一対づつは正面視のほぼレ字型とし
て、その何れも入口部が奥底部よりも広く拡開してお
り、これによって後述の横架材(B)に埋設されている
水平な係止ピンを、その係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)内へ円滑に落し込み係止させることができるよ
うになっている。(θ)は上記拡開角度(例えば約15
度)を示している。
【0024】しかも、同じく係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)を形作る中心側の内壁面(17a)(18
a)が、ほぼ垂直面をなしているに反し、これと向かい
合う両端側の内壁面(17b)(18b)は傾斜面とし
て設定されており、これにより横架材(B)の後述する
係止ピンを、その落し込み過程において中心側へ徐々に
引き寄せ、その横架材(B)の木口面(柱(A)への接
合端面)を上記柱(A)の一辺(側面)へ、自づと密着
させ得るようになってもいる。
7)(18)を形作る中心側の内壁面(17a)(18
a)が、ほぼ垂直面をなしているに反し、これと向かい
合う両端側の内壁面(17b)(18b)は傾斜面とし
て設定されており、これにより横架材(B)の後述する
係止ピンを、その落し込み過程において中心側へ徐々に
引き寄せ、その横架材(B)の木口面(柱(A)への接
合端面)を上記柱(A)の一辺(側面)へ、自づと密着
させ得るようになってもいる。
【0025】先に一言した横架材(B)の合計4本は、
柱(A)から張り出すこととなる両連結板(13)(1
4)の左右両端部へ、上方から互換的に落し込まれるも
のとして、その各個における柱(A)への接合端部には
図8、9のような落し込み凹溝(21)が垂直方向への
延在状態に切り欠かれている。その落し込み凹溝(2
1)における木口面からの切り欠き深さ(D3)は例え
ば約90mmとして、上記両連結板(13)(14)に
おける柱(A)からの張り出し長さ(L)とほぼ同一の
寸法である。
柱(A)から張り出すこととなる両連結板(13)(1
4)の左右両端部へ、上方から互換的に落し込まれるも
のとして、その各個における柱(A)への接合端部には
図8、9のような落し込み凹溝(21)が垂直方向への
延在状態に切り欠かれている。その落し込み凹溝(2
1)における木口面からの切り欠き深さ(D3)は例え
ば約90mmとして、上記両連結板(13)(14)に
おける柱(A)からの張り出し長さ(L)とほぼ同一の
寸法である。
【0026】(22)は各横架材(B)における上記接
合端部の上段位置へ、その落し込み凹溝(21)を横断
する状態に貫通形成された係止ピン埋め込み孔、(2
3)はここに予じめ埋め込み一体化された水平な係止ピ
ンであり、これが各連結板(13)(14)の上記係止
ピン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止さ
れることになる。
合端部の上段位置へ、その落し込み凹溝(21)を横断
する状態に貫通形成された係止ピン埋め込み孔、(2
3)はここに予じめ埋め込み一体化された水平な係止ピ
ンであり、これが各連結板(13)(14)の上記係止
ピン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止さ
れることになる。
【0027】更に、(24)は同じく各横架材(B)に
おける接合端部の下段位置へ、その落し込み凹溝(2
1)をやはり横断する状態に貫通形成された水平な固定
ピン受け入れ連通孔であり、上記横架材(B)の係止ピ
ン(23)を各々連結板(13)(14)の係止ピン受
け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止させた状
態では、その横架材(B)の固定ピン受け入れ連通孔
(24)が自づと上記連結板(13)(14)の固定ピ
ン受け入れ貫通孔(19)(20)と合致連通して、こ
こに横方向から固定ピン(25)を圧入することができ
るようになっている。
おける接合端部の下段位置へ、その落し込み凹溝(2
1)をやはり横断する状態に貫通形成された水平な固定
ピン受け入れ連通孔であり、上記横架材(B)の係止ピ
ン(23)を各々連結板(13)(14)の係止ピン受
け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止させた状
態では、その横架材(B)の固定ピン受け入れ連通孔
(24)が自づと上記連結板(13)(14)の固定ピ
ン受け入れ貫通孔(19)(20)と合致連通して、こ
こに横方向から固定ピン(25)を圧入することができ
るようになっている。
【0028】上記横架材(B)の係止ピン(23)と固
定ピン(25)は互いに同一として、やはり強化6−ナ
イロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な合成樹
脂材料から、図14〜18のように成形されたものであ
り、その一種を互換使用できるようになっている。
定ピン(25)は互いに同一として、やはり強化6−ナ
イロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な合成樹
脂材料から、図14〜18のように成形されたものであ
り、その一種を互換使用できるようになっている。
【0029】つまり、これを抽出した図14〜18にお
いて、(26)は丸軸状のピン本体であり、その先端部
が先細り円錐面(27)として造形されているに反し、
同じく径大な頭部の円形外周面には圧入しやすく、且つ
抜け難い楔爪として働く螺旋条(28)が刻成されてい
る。(29)は上記頭部の頂面に切り欠かれた回動操作
工具用の係止凹溝、(30)は同じく頭部に向かい合う
一対として切り欠かれた扁平面であり、これによって頭
部が正面視のほぼ楕円形に造形されている。尚、これに
は適当な着色カラーを与えても良い。
いて、(26)は丸軸状のピン本体であり、その先端部
が先細り円錐面(27)として造形されているに反し、
同じく径大な頭部の円形外周面には圧入しやすく、且つ
抜け難い楔爪として働く螺旋条(28)が刻成されてい
る。(29)は上記頭部の頂面に切り欠かれた回動操作
工具用の係止凹溝、(30)は同じく頭部に向かい合う
一対として切り欠かれた扁平面であり、これによって頭
部が正面視のほぼ楕円形に造形されている。尚、これに
は適当な着色カラーを与えても良い。
【0030】上記のように構成された本発明の基本実施
形態において、その木造建築現場での軸組作業を行なう
に当っては、先ず柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔
(11)へ横方向から下側連結板(13)を差し込み貫
通させて、その下側連結板(13)の上向き開放する咬
み合い凹溝(15)を図4のように、柱(A)の上側連
結板用受け入れ長孔(12)と合致連通する位置決め状
態に保つ。
形態において、その木造建築現場での軸組作業を行なう
に当っては、先ず柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔
(11)へ横方向から下側連結板(13)を差し込み貫
通させて、その下側連結板(13)の上向き開放する咬
み合い凹溝(15)を図4のように、柱(A)の上側連
結板用受け入れ長孔(12)と合致連通する位置決め状
態に保つ。
【0031】次いで、同じく柱(A)における上側連結
板用受け入れ長孔(12)の上部位置へ、図5のように
横方向から上側連結板(14)を差し込み貫通させると
共に、その下向き開放する咬み合い凹溝(16)が下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
と咬み合うこととなるように、その上側連結板(14)
を下側連結板(13)へ落し込む。
板用受け入れ長孔(12)の上部位置へ、図5のように
横方向から上側連結板(14)を差し込み貫通させると
共に、その下向き開放する咬み合い凹溝(16)が下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
と咬み合うこととなるように、その上側連結板(14)
を下側連結板(13)へ落し込む。
【0032】そうすれば、上側連結板用受け入れ長孔
(12)と下側連結板用受け入れ長孔(11)との相互
間における開口長さ(H2)(H1)の長短差に基い
て、その上側連結板用受け入れ長孔(12)の上部位置
が自づと開口することになる結果、ここに図6のような
楔板(31)を横方向から圧入して、その上側連結板
(14)の不慮な浮上を防止し、これと下側連結板(1
3)との咬み合い状態を固定維持する。
(12)と下側連結板用受け入れ長孔(11)との相互
間における開口長さ(H2)(H1)の長短差に基い
て、その上側連結板用受け入れ長孔(12)の上部位置
が自づと開口することになる結果、ここに図6のような
楔板(31)を横方向から圧入して、その上側連結板
(14)の不慮な浮上を防止し、これと下側連結板(1
3)との咬み合い状態を固定維持する。
【0033】尚、上記楔板(31)は両連結板(13)
(14)と同様な高強度の各種合成樹脂材料や、柱
(A)と同様な木材などから別個に作成準備しておけば
良い。
(14)と同様な高強度の各種合成樹脂材料や、柱
(A)と同様な木材などから別個に作成準備しておけば
良い。
【0034】上記のような柱(A)の垂直中心線上にお
いて、平面視の直交状態に咬み合った両連結板(13)
(14)の左右両端部は、図7、8のように柱(A)か
ら一定長さ(L)だけ張り出すことになり、従ってその
左右両端部に分布する係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)と
の一対づつも露呈する。
いて、平面視の直交状態に咬み合った両連結板(13)
(14)の左右両端部は、図7、8のように柱(A)か
ら一定長さ(L)だけ張り出すことになり、従ってその
左右両端部に分布する係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)と
の一対づつも露呈する。
【0035】そこで、接合端部の上段位置に開口する係
止ピン埋め込み孔(22)へ、予じめ図8、9のように
水平な係止ピン(23)が埋め込み一体化された横架材
(B)の各個を、上記柱(A)の隣り合う相互間へ順次
吊り降ろして、その接合端部の落し込み凹溝(21)を
上記連結板(13)(14)の左右両端部へ、上方から
各々落し込むと共に、その係止ピン(23)を各連結板
(13)(14)の上向き開放する係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させる。
止ピン埋め込み孔(22)へ、予じめ図8、9のように
水平な係止ピン(23)が埋め込み一体化された横架材
(B)の各個を、上記柱(A)の隣り合う相互間へ順次
吊り降ろして、その接合端部の落し込み凹溝(21)を
上記連結板(13)(14)の左右両端部へ、上方から
各々落し込むと共に、その係止ピン(23)を各連結板
(13)(14)の上向き開放する係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させる。
【0036】その場合、各横架材(B)における接合端
部の下段位置に開口する固定ピン受け入れ連通孔(2
4)を活用して、ここに図19、20のような吊り金具
(32)の枢支ピン(33)を差し込むことにより、そ
の各横架材(B)を便利良く吊り降ろすことができる。
(34)は吊り索条を示している。
部の下段位置に開口する固定ピン受け入れ連通孔(2
4)を活用して、ここに図19、20のような吊り金具
(32)の枢支ピン(33)を差し込むことにより、そ
の各横架材(B)を便利良く吊り降ろすことができる。
(34)は吊り索条を示している。
【0037】上記横架材(B)の係止ピン(23)を落
し込む過程では、これが各連結板(13)(14)にお
ける係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)の傾斜した
内壁面(17b)(18b)に沿って、柱(A)の存在
する中心側へ徐々に引き寄せられることとなり、その結
果横架材(B)の木口面(柱(A)への接合端面)は図
10、11のように上記柱(A)の一辺(側面)へ密着
すると共に、その最終的に横架材(B)の固定ピン受け
入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正し
く合致連通するのである。
し込む過程では、これが各連結板(13)(14)にお
ける係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)の傾斜した
内壁面(17b)(18b)に沿って、柱(A)の存在
する中心側へ徐々に引き寄せられることとなり、その結
果横架材(B)の木口面(柱(A)への接合端面)は図
10、11のように上記柱(A)の一辺(側面)へ密着
すると共に、その最終的に横架材(B)の固定ピン受け
入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正し
く合致連通するのである。
【0038】そこで、ここへ横方向から最後に固定ピン
(25)を圧入して、その横架材(B)を上記連結板
(13)(14)へ各々組付け一体化すれば良く、高度
な技巧や豊富な経験を有さない作業者でも、極めて簡便
に能率良く軸組作業を行なうことができ、工期の短縮化
に役立つ。図12、13はその完了した軸組状態を示し
ている。
(25)を圧入して、その横架材(B)を上記連結板
(13)(14)へ各々組付け一体化すれば良く、高度
な技巧や豊富な経験を有さない作業者でも、極めて簡便
に能率良く軸組作業を行なうことができ、工期の短縮化
に役立つ。図12、13はその完了した軸組状態を示し
ている。
【0039】しかも、その図12、13から明白なよう
に、上下一組の連結板(13)(14)が柱(A)の垂
直中心線上において直交する咬み合い状態にあるため、
その柱(A)に欠損などを生じるおそれがなく、上記横
架材(B)を両連結板(13)(14)により柱(A)
へ、頗る高強度に安定良く軸組みできるのである。
に、上下一組の連結板(13)(14)が柱(A)の垂
直中心線上において直交する咬み合い状態にあるため、
その柱(A)に欠損などを生じるおそれがなく、上記横
架材(B)を両連結板(13)(14)により柱(A)
へ、頗る高強度に安定良く軸組みできるのである。
【0040】そして、このような効果の達成には両連結
板(13)(14)や係止ピン(23)、固定ピン(2
5)、楔板(31)などを均一な高品質に量産できるこ
と、又両連結板用受け入れ長孔(11)(12)を柱
(A)へ、落し込み凹溝(21)や係止ピン埋め込み孔
(22)、固定ピン受け入れ連通孔(24)などを横架
材(B)へ、その何れも工場でのプレカットとして高精
度に加工できることなども、有機的に働くこととなる。
板(13)(14)や係止ピン(23)、固定ピン(2
5)、楔板(31)などを均一な高品質に量産できるこ
と、又両連結板用受け入れ長孔(11)(12)を柱
(A)へ、落し込み凹溝(21)や係止ピン埋め込み孔
(22)、固定ピン受け入れ連通孔(24)などを横架
材(B)へ、その何れも工場でのプレカットとして高精
度に加工できることなども、有機的に働くこととなる。
【0041】図21〜25は本発明の第1変形実施形態
を示しており、これでは柱(A)に対して合計2本の横
架材(B)を、その平面視の直角なL字配列型として軸
組みするようになっている。
を示しており、これでは柱(A)に対して合計2本の横
架材(B)を、その平面視の直角なL字配列型として軸
組みするようになっている。
【0042】つまり、この第1変形実施形態に係る上下
一組の連結板(13)(14)は図21〜23から明白
なように、その左右何れかの一端部だけが柱(A)から
一定長さ(L)だけ張り出すようになっていて、その一
端部には横架材(B)の係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と、固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)
との一対づつが設けられている。
一組の連結板(13)(14)は図21〜23から明白
なように、その左右何れかの一端部だけが柱(A)から
一定長さ(L)だけ張り出すようになっていて、その一
端部には横架材(B)の係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と、固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)
との一対づつが設けられている。
【0043】そして、残る他端部は柱(A)から張り出
さぬ短かい長さ寸法として、ここには柱(A)の垂直中
心線上へ位置することとなる咬み合い凹溝(15)(1
6)が切り欠かれた形態をなしている。そのため、その
下側連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(1
5)と上側連結板(14)の下向き開放する咬み合い凹
溝(16)とが、柱(A)の垂直中心線上において直交
状態に咬み合うことは言うまでもない。
さぬ短かい長さ寸法として、ここには柱(A)の垂直中
心線上へ位置することとなる咬み合い凹溝(15)(1
6)が切り欠かれた形態をなしている。そのため、その
下側連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(1
5)と上側連結板(14)の下向き開放する咬み合い凹
溝(16)とが、柱(A)の垂直中心線上において直交
状態に咬み合うことは言うまでもない。
【0044】又、図26は上記図13、25と対応する
本発明の第2変形実施形態に係り、これでは上下一組を
なす連結板(13)(14)のうち、その何れか一方を
図1〜13に示した上記基本実施形態のそれとし、残る
他方を図21〜25に示した上記第1変形実施形態のそ
れとして組合せ使用することにより、柱(A)に対して
合計3本の横架材(B)を、その平面視のT字配列型に
軸組みするようになっている。
本発明の第2変形実施形態に係り、これでは上下一組を
なす連結板(13)(14)のうち、その何れか一方を
図1〜13に示した上記基本実施形態のそれとし、残る
他方を図21〜25に示した上記第1変形実施形態のそ
れとして組合せ使用することにより、柱(A)に対して
合計3本の横架材(B)を、その平面視のT字配列型に
軸組みするようになっている。
【0045】このような構成を採用するも、その下側連
結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)と
上側連結板(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(1
6)とが、やはり柱(A)の垂直中心線上において直交
状態に咬み合うため、上記基本実施形態と同等の効果を
達成することができる。
結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)と
上側連結板(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(1
6)とが、やはり柱(A)の垂直中心線上において直交
状態に咬み合うため、上記基本実施形態と同等の効果を
達成することができる。
【0046】尚、第1、2変形実施形態におけるその他
の構成や、その軸組作業順序などについては、図1〜1
3の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その
図21〜26に図1〜13との対応符号を記入するにと
どめて、その詳細な説明を省略する。
の構成や、その軸組作業順序などについては、図1〜1
3の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その
図21〜26に図1〜13との対応符号を記入するにと
どめて、その詳細な説明を省略する。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る木造建築の
軸組工法では、垂直中心線上に沿って延在する短かい開
口長さ(H1)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、同じく長い開口長さ(H2)の上側連結板用受け入
れ長孔(12)とが、平面視の直交状態に貫通形成され
た柱(A)と、
軸組工法では、垂直中心線上に沿って延在する短かい開
口長さ(H1)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、同じく長い開口長さ(H2)の上側連結板用受け入
れ長孔(12)とが、平面視の直交状態に貫通形成され
た柱(A)と、
【0048】上記柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔
(11)へ横方向から差し込み貫通された時、その柱
(A)から一定長さ(L)だけ張り出すこととなる左右
両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン受け入
れ凹欠(17)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)とが
上下位置関係に対応分布されている一方、同じく柱
(A)の内部に没入することとなる中心部又は他端部に
は、上向き開放する咬み合い凹溝(15)が切り欠かれ
た下側連結板(13)と、
(11)へ横方向から差し込み貫通された時、その柱
(A)から一定長さ(L)だけ張り出すこととなる左右
両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン受け入
れ凹欠(17)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)とが
上下位置関係に対応分布されている一方、同じく柱
(A)の内部に没入することとなる中心部又は他端部に
は、上向き開放する咬み合い凹溝(15)が切り欠かれ
た下側連結板(13)と、
【0049】上記柱(A)の上側連結板用受け入れ長孔
(12)へ横方向から差し込み貫通された時、その柱
(A)からやはり一定長さ(L)だけ張り出すこととな
る左右両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン
受け入れ凹欠(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(2
0)とが上下位置関係に対応分布されている一方、同じ
く柱(A)の内部に没入することとなる中心部又は他端
部には、下向き開放する咬み合い凹溝(16)が切り欠
かれた上側連結板(14)と、
(12)へ横方向から差し込み貫通された時、その柱
(A)からやはり一定長さ(L)だけ張り出すこととな
る左右両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン
受け入れ凹欠(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(2
0)とが上下位置関係に対応分布されている一方、同じ
く柱(A)の内部に没入することとなる中心部又は他端
部には、下向き開放する咬み合い凹溝(16)が切り欠
かれた上側連結板(14)と、
【0050】上記柱(A)への接合端部に各連結板(1
3)(14)の張り出し長さ(L)と対応する一定深さ
(D3)の落し込み凹溝(21)が切り欠かれ、その落
し込み凹溝(21)を横断する上段位置には、各連結板
(13)(14)の上記係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と対応位置することとなる水平な係止ピン(2
3)が埋め込み一体化されている一方、同じく落し込み
凹溝(21)を横断する下段位置には、各連結板(1
3)(14)の上記固定ピン受け入れ貫通孔(19)
(20)と対応合致し得る固定ピン受け入れ連通孔(2
4)が開口形成された梁や胴差、桁などの横架材(B)
とを用意して、
3)(14)の張り出し長さ(L)と対応する一定深さ
(D3)の落し込み凹溝(21)が切り欠かれ、その落
し込み凹溝(21)を横断する上段位置には、各連結板
(13)(14)の上記係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と対応位置することとなる水平な係止ピン(2
3)が埋め込み一体化されている一方、同じく落し込み
凹溝(21)を横断する下段位置には、各連結板(1
3)(14)の上記固定ピン受け入れ貫通孔(19)
(20)と対応合致し得る固定ピン受け入れ連通孔(2
4)が開口形成された梁や胴差、桁などの横架材(B)
とを用意して、
【0051】上記柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔
(11)へ下側連結板(13)を、同じく柱(A)の上
側連結板用受け入れ長孔(12)へ上側連結板(14)
を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側連結板
(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(16)を下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
へ落し込むことにより、両連結板(13)(14)を柱
(A)の垂直中心線上において直交状態に咬み合わせ、
(11)へ下側連結板(13)を、同じく柱(A)の上
側連結板用受け入れ長孔(12)へ上側連結板(14)
を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側連結板
(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(16)を下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
へ落し込むことにより、両連結板(13)(14)を柱
(A)の垂直中心線上において直交状態に咬み合わせ、
【0052】上記落し込みにより開口することとなる上
側連結板用受け入れ長孔(12)の上部位置へ、別個な
楔板(31)を横方向から圧入固定した後、
側連結板用受け入れ長孔(12)の上部位置へ、別個な
楔板(31)を横方向から圧入固定した後、
【0053】上記柱(A)から一定長さ(L)だけ張り
出した各連結板(13)(14)の左右両端部又は一端
部へ、上記横架材(B)の落し込み凹溝(21)を順次
落し込むと共に、その横架材(B)の係止ピン(23)
を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹欠
(17)(18)内へ落し込み係止させることにより、
自づと合致連通した各連結板(13)(14)の固定ピ
ン受け入れ貫通孔(19)(20)と横架材(B)の固
定ピン受け入れ連通孔(24)へ、その横方向から固定
ピン(25)を圧入一体化するようになっているため、
冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良できる効果が
ある。
出した各連結板(13)(14)の左右両端部又は一端
部へ、上記横架材(B)の落し込み凹溝(21)を順次
落し込むと共に、その横架材(B)の係止ピン(23)
を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹欠
(17)(18)内へ落し込み係止させることにより、
自づと合致連通した各連結板(13)(14)の固定ピ
ン受け入れ貫通孔(19)(20)と横架材(B)の固
定ピン受け入れ連通孔(24)へ、その横方向から固定
ピン(25)を圧入一体化するようになっているため、
冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良できる効果が
ある。
【0054】即ち、本発明の上記構成によれば、上下一
組の連結板(13)(14)が柱(A)から一定長さ
(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又は一端部に
は、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(1
8)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とが上
下位置関係に対応形成されており、他方横架材(B)に
おける柱(A)への接合端部には、各連結板(13)
(14)の上記張り出し長さ(L)と対応する一定深さ
(D3)の落し込み凹溝(21)が切り欠かれ、しかも
その落し込み凹溝(21)を横断する上段位置には水平
な係止ピン(23)が埋め込み一体化されていると共
に、同じく落し込み凹溝(21)を横断する下段位置に
は固定ピン受け入れ連通孔(24)が開口形成されてい
る。
組の連結板(13)(14)が柱(A)から一定長さ
(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又は一端部に
は、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(1
8)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とが上
下位置関係に対応形成されており、他方横架材(B)に
おける柱(A)への接合端部には、各連結板(13)
(14)の上記張り出し長さ(L)と対応する一定深さ
(D3)の落し込み凹溝(21)が切り欠かれ、しかも
その落し込み凹溝(21)を横断する上段位置には水平
な係止ピン(23)が埋め込み一体化されていると共
に、同じく落し込み凹溝(21)を横断する下段位置に
は固定ピン受け入れ連通孔(24)が開口形成されてい
る。
【0055】そして、上記柱(A)から一定長さ(L)
だけ張り出した各連結板(13)(14)の左右両端部
又は一端部へ、その後横架材(B)の上記落し込み凹溝
(21)を順次落し込むと共に、その横架材(B)の水
平な係止ピン(23)を各連結板(13)(14)の上
向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内
へ落し込み係止させるようになっているため、先に据え
立てた柱(A)の隣り合う相互間へ、その後横架材
(B)を吊り降ろす如く、これを上方から各連結板(1
3)(14)へすばやく正確に組付け作業することがで
きるのである。
だけ張り出した各連結板(13)(14)の左右両端部
又は一端部へ、その後横架材(B)の上記落し込み凹溝
(21)を順次落し込むと共に、その横架材(B)の水
平な係止ピン(23)を各連結板(13)(14)の上
向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内
へ落し込み係止させるようになっているため、先に据え
立てた柱(A)の隣り合う相互間へ、その後横架材
(B)を吊り降ろす如く、これを上方から各連結板(1
3)(14)へすばやく正確に組付け作業することがで
きるのである。
【0056】しかも、上記横架材(B)の係止ピン(2
3)を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させた最終的に
は、その横架材(B)の上記固定ピン受け入れ連通孔
(24)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入
れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正しく合致連通
することになるため、ここに横方向から固定ピン(2
5)を圧入一体化すれば足り、その木造建築現場での軸
組作業を誰でも軽快に能率良く行なえる効果がある。
3)を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させた最終的に
は、その横架材(B)の上記固定ピン受け入れ連通孔
(24)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入
れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正しく合致連通
することになるため、ここに横方向から固定ピン(2
5)を圧入一体化すれば足り、その木造建築現場での軸
組作業を誰でも軽快に能率良く行なえる効果がある。
【0057】このような現場作業性に優れるにも拘ら
ず、上記固定ピン(25)や係止ピン(23)を介して
横架材(B)と組付け一体化された連結板(13)(1
4)の上下一組は、柱(A)の垂直中心線上において平
面視の直交状態に咬み合っているため、極めて高剛性の
安定な軸組状態を確保することもでき、この点に格別の
技術的意味がある。
ず、上記固定ピン(25)や係止ピン(23)を介して
横架材(B)と組付け一体化された連結板(13)(1
4)の上下一組は、柱(A)の垂直中心線上において平
面視の直交状態に咬み合っているため、極めて高剛性の
安定な軸組状態を確保することもでき、この点に格別の
技術的意味がある。
【0058】又、柱(A)から一定長さ(L)だけ張り
出す左右両端部に、上記係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)や固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)の
一対づつが形成された連結板(13)(14)の上下一
組を使用して、図12、13ような平面視の十字配列型
に軸組みでき、同じく柱(A)から一定長さ(L)だけ
張り出す左右何れかの一端部だけに、やはり係止ピン受
け入れ凹欠(17)(18)や固定ピン受け入れ貫通孔
(19)(20)が形成された連結板(13)(14)
の上下一組を使用して、図25のような平面視のL字配
列型に軸組みできるほか、その2種を併用した上下一組
として使うことにより、図26のような平面視のT字配
列型に軸組みすることもできるため、その際横架材
(B)としては同一の仕口加工が施されたそれで足りる
こととも相俟ち、利便性と汎用性に著しく優れる。
出す左右両端部に、上記係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)や固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)の
一対づつが形成された連結板(13)(14)の上下一
組を使用して、図12、13ような平面視の十字配列型
に軸組みでき、同じく柱(A)から一定長さ(L)だけ
張り出す左右何れかの一端部だけに、やはり係止ピン受
け入れ凹欠(17)(18)や固定ピン受け入れ貫通孔
(19)(20)が形成された連結板(13)(14)
の上下一組を使用して、図25のような平面視のL字配
列型に軸組みできるほか、その2種を併用した上下一組
として使うことにより、図26のような平面視のT字配
列型に軸組みすることもできるため、その際横架材
(B)としては同一の仕口加工が施されたそれで足りる
こととも相俟ち、利便性と汎用性に著しく優れる。
【0059】特に、請求項2の係止ピン(23)と固定
ピン(25)を使用して、上記木造建築の軸組工法を実
行するならば、その高強度な合成樹脂製品であることに
より、この種多量に必要な軸組用具として、取扱い上並
びに木造建築物の軽量化を図ることができ、それにもま
して横架材(B)の係止ピン埋め込み孔(22)や固定
ピン受け入れ連通孔(24)などへ圧入すれば足り、冒
頭に述べた従来技術のようなボルトへの特別なナット締
結作業を要しない。
ピン(25)を使用して、上記木造建築の軸組工法を実
行するならば、その高強度な合成樹脂製品であることに
より、この種多量に必要な軸組用具として、取扱い上並
びに木造建築物の軽量化を図ることができ、それにもま
して横架材(B)の係止ピン埋め込み孔(22)や固定
ピン受け入れ連通孔(24)などへ圧入すれば足り、冒
頭に述べた従来技術のようなボルトへの特別なナット締
結作業を要しない。
【0060】更に、請求項3の軸組用具を使用するなら
ば、その多量に必要な上下一組の連結板(13)(1
4)として、やはり取扱い上並びに木造建築物の軽量化
を達成することができ、その柱(A)や横架材(B)な
どを損傷するおそれもない。
ば、その多量に必要な上下一組の連結板(13)(1
4)として、やはり取扱い上並びに木造建築物の軽量化
を達成することができ、その柱(A)や横架材(B)な
どを損傷するおそれもない。
【0061】その場合、上記連結板(13)(14)と
して請求項4の構成を採用するならば、横架材(B)に
予じめ埋め込み一体化されている水平な係止ピン(2
3)を、その各連結板(13)(14)の係止ピン受け
入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止させる過程
において、その端側の傾斜する内壁面(17b)(18
b)を活用しつつ、上記横架材(B)の木口面(柱
(A)への接合端面)を柱(A)の存在する中心側へ自
づと引き寄せることができ、その木口面を柱(A)の一
辺(側面)へ確固に安定良く密着させ得る効果がある。
して請求項4の構成を採用するならば、横架材(B)に
予じめ埋め込み一体化されている水平な係止ピン(2
3)を、その各連結板(13)(14)の係止ピン受け
入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止させる過程
において、その端側の傾斜する内壁面(17b)(18
b)を活用しつつ、上記横架材(B)の木口面(柱
(A)への接合端面)を柱(A)の存在する中心側へ自
づと引き寄せることができ、その木口面を柱(A)の一
辺(側面)へ確固に安定良く密着させ得る効果がある。
【図1】本発明の基本実施形態を示す分解斜面図であ
る。
る。
【図2】図1の下側連結板を抽出して示す正面図であ
る。
る。
【図3】同じく図1の上側連結板を抽出して示す正面図
である。
である。
【図4】柱に対する下側連結板の差し込み過程を示す斜
面図である。
面図である。
【図5】図4に続く上側連結板の差し込み過程を示す斜
面図である。
面図である。
【図6】図5に続く楔板の圧入過程を示す斜面図であ
る。
る。
【図7】両連結板の差し込み完了状態を示す断面平面図
である。
である。
【図8】連結板と横架材との対応関係を示す斜面図であ
る。
る。
【図9】連結板に対する横架材の落し込み過程を示す側
断面図である。
断面図である。
【図10】同じく落し込み係止状態を示す斜面図であ
る。
る。
【図11】図10の側断面図である。
【図12】柱に対して横架材の合計4本を十字配列型に
軸組みした状態の斜面図である。
軸組みした状態の斜面図である。
【図13】図12の断面平面図である。
【図14】互換使用可能な係止ピンと固定ピンを抽出し
て示す斜面図である。
て示す斜面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】同じく図14の側面図である。
【図17】図15の17−17線断面図である。
【図18】図16の18−18線断面図である。
【図19】横架材の吊り金具を抽出して示す斜面図であ
る。
る。
【図20】同じく横架材の吊り降ろし過程を示す斜面図
である。
である。
【図21】図1に対応する本発明の第1変形実施形態を
示す分解斜面図である。
示す分解斜面図である。
【図22】図21の下側連結板を抽出して示す正面図で
ある。
ある。
【図23】同じく図21の上側連結板を抽出して示す正
面図である。
面図である。
【図24】図21の柱に対する両連結板の差し込み完了
状態を示す斜面図である。
状態を示す斜面図である。
【図25】図24の断面平面図である。
【図26】図13と図25に対応する本発明の第2変形
実施形態を示す断面平面図である。
実施形態を示す断面平面図である。
(11)・下側連結板用受け入れ長孔 (12)・上側連結板用受け入れ長孔 (13)・下側連結板 (14)・上側連結板 (15)・咬み合い凹溝 (16)・咬み合い凹溝 (17)・係止ピン受け入れ凹欠 (17a)・垂直面 (17b)・傾斜面 (18)・係止ピン受け入れ凹欠 (18a)・垂直面 (18b)・傾斜面 (19)・固定ピン受け入れ貫通孔 (20)・固定ピン受け入れ貫通孔 (21)・落し込み凹溝 (23)・係止ピン (24)・固定ピン受け入れ連通孔 (25)・固定ピン (28)・螺旋条 (29)・回動操作工具用係止凹溝 (31)・楔板 (A)・柱 (B)・横架材 (L)・張り出し長さ (D1)・切り欠き深さ (D2)・切り欠き深さ (D3)・切り欠き深さ (H1)・短かい開口長さ (H2)・長い開口長さ (θ)・拡開角度
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 木造建築の軸組構造
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築の軸組構造
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に近似すると思われる木造建築の
軸組構造については、特開昭63−261028号と同
63−122840号が提案されており、これらの公知
発明によれば、その軸組用具をなす一方の貫(5a)や
定置側仕口板(1)と、同じく他方の貫(5b)や落し
掛け側仕口板(2)とが、柱(1)(4)の内部におい
て直交状態に咬み合わされる点で、高強度の軸組状態を
得られる利点があると言える。
軸組構造については、特開昭63−261028号と同
63−122840号が提案されており、これらの公知
発明によれば、その軸組用具をなす一方の貫(5a)や
定置側仕口板(1)と、同じく他方の貫(5b)や落し
掛け側仕口板(2)とが、柱(1)(4)の内部におい
て直交状態に咬み合わされる点で、高強度の軸組状態を
得られる利点があると言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
63−261028号発明の構成では、その木造建築現
場での軸組作業を行なう際、一対の貫(5a)(5b)
における柱(1)からの張り出し部分に開口する透孔
(13)(13)へ、横架材(梁や桁)(2)の対応す
る端部に開口する透孔(12)(12)を、一々正確に
合致させる必要があるばかりでなく、その合致させた双
方の透孔(12)(12)(13)(13)へハイテン
ションボルト(15)(15)を差し込み貫通させて、
これにナット(16)(16)も締結しなければならな
いので、甚だ煩らわしく、未だ少人数での簡便に能率良
く現場作業することができない。
63−261028号発明の構成では、その木造建築現
場での軸組作業を行なう際、一対の貫(5a)(5b)
における柱(1)からの張り出し部分に開口する透孔
(13)(13)へ、横架材(梁や桁)(2)の対応す
る端部に開口する透孔(12)(12)を、一々正確に
合致させる必要があるばかりでなく、その合致させた双
方の透孔(12)(12)(13)(13)へハイテン
ションボルト(15)(15)を差し込み貫通させて、
これにナット(16)(16)も締結しなければならな
いので、甚だ煩らわしく、未だ少人数での簡便に能率良
く現場作業することができない。
【0004】このことは上記特開昭63−122840
号発明でも同様であり、殊更その構成によれば定置側仕
口板(1)と落し掛け側仕口板(2)とが、何れもフラ
ンジ(11)(21)の張り出す対称なT字型に造形さ
れているため、これに対して横架材(5)を横方向から
差し込まざるを得ず、その横架材(5)を先に据え立て
た柱(4)の隣り合う相互間へ、爾後的に上方から落し
込む如く、上記仕口板(1)(2)へすばやく正確に組
付け作業することは不可能である。
号発明でも同様であり、殊更その構成によれば定置側仕
口板(1)と落し掛け側仕口板(2)とが、何れもフラ
ンジ(11)(21)の張り出す対称なT字型に造形さ
れているため、これに対して横架材(5)を横方向から
差し込まざるを得ず、その横架材(5)を先に据え立て
た柱(4)の隣り合う相互間へ、爾後的に上方から落し
込む如く、上記仕口板(1)(2)へすばやく正確に組
付け作業することは不可能である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために木造建築の軸組構造
として、垂直中心線上に沿って延在する短かい開口長さ
の下側連結板用受け入れ長孔と、同じく長い開口長さの
上側連結板用受け入れ長孔との2種のみが、その下面同
志の同一高さ位置として平面視の直交状態に貫通形成さ
れた断面ほぼ正方形の柱と、
の改良を企図しており、そのために木造建築の軸組構造
として、垂直中心線上に沿って延在する短かい開口長さ
の下側連結板用受け入れ長孔と、同じく長い開口長さの
上側連結板用受け入れ長孔との2種のみが、その下面同
志の同一高さ位置として平面視の直交状態に貫通形成さ
れた断面ほぼ正方形の柱と、
【0006】高強度な合成樹脂材料から上記柱の一辺よ
りも長い正面視の四角形に成形されることにより、その
柱の下側連結板用受け入れ長孔へ横方向から差し込み貫
通された時、上記柱から一定長さだけ張り出すこととな
る左右両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン
受け入れ凹欠と固定ピン受け入れ貫通孔との一対のみが
上下位置関係に対応分布されている一方、同じく柱の内
部へ没入することとなる中心部又は他端部には、上向き
開放する咬み合い凹溝のみが縦辺の半分に相当する一定
深さとして切り欠かれた下側連結板と、
りも長い正面視の四角形に成形されることにより、その
柱の下側連結板用受け入れ長孔へ横方向から差し込み貫
通された時、上記柱から一定長さだけ張り出すこととな
る左右両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン
受け入れ凹欠と固定ピン受け入れ貫通孔との一対のみが
上下位置関係に対応分布されている一方、同じく柱の内
部へ没入することとなる中心部又は他端部には、上向き
開放する咬み合い凹溝のみが縦辺の半分に相当する一定
深さとして切り欠かれた下側連結板と、
【0007】同じく高強度な合成樹脂材料から上記柱の
一辺よりも長い正面視の四角形に成形されることによ
り、その柱の上側連結板用受け入れ長孔へ横方向から差
し込み貫通された時、上記柱からやはり一定長さだけ張
り出すこととなる左右両端部又は一端部には、上向き開
放する係止ピン受け入れ凹欠と固定ピン受け入れ貫通孔
との一対のみが上下位置関係に対応分布されている一
方、同じく柱の内部へ没入することとなる中心部又は他
端部には、下向き開放する咬み合い凹溝のみが上記下側
連結板の咬み合い凹溝と同じ一定深さとして対応的に切
り欠かれた上側連結板と、
一辺よりも長い正面視の四角形に成形されることによ
り、その柱の上側連結板用受け入れ長孔へ横方向から差
し込み貫通された時、上記柱からやはり一定長さだけ張
り出すこととなる左右両端部又は一端部には、上向き開
放する係止ピン受け入れ凹欠と固定ピン受け入れ貫通孔
との一対のみが上下位置関係に対応分布されている一
方、同じく柱の内部へ没入することとなる中心部又は他
端部には、下向き開放する咬み合い凹溝のみが上記下側
連結板の咬み合い凹溝と同じ一定深さとして対応的に切
り欠かれた上側連結板と、
【0008】上記下側連結板用受け入れ長孔の開口長さ
と上側連結板用受け入れ長孔の開口長さに長短差がある
ことに基いて、その柱における上側連結板用受け入れ長
孔の上部位置に開口することとなる空隙へ、横方向から
圧入されることにより上側連結板の浮上を防止するため
の高強度な合成樹脂材料から成る楔板と、
と上側連結板用受け入れ長孔の開口長さに長短差がある
ことに基いて、その柱における上側連結板用受け入れ長
孔の上部位置に開口することとなる空隙へ、横方向から
圧入されることにより上側連結板の浮上を防止するため
の高強度な合成樹脂材料から成る楔板と、
【0009】上記柱への接合端部に、各連結板の張り出
し長さと対応する一定深さの落し込み凹溝が垂直方向へ
の貫通状態に切り欠かれているほか、その落し込み凹溝
を横断する上段位置には、各連結板の上記係止ピン受け
入れ凹欠と対応位置することとなる水平な1個の係止ピ
ン埋み込み孔が貫通形成されている一方、同じく落し込
み凹溝を横断する下段位置には、各連結板の上記固定ピ
ン受け入れ貫通孔と対応合致し得る水平な1個の固定ピ
ン受け入れ連通孔が貫通形成された梁や胴差、桁などの
横架材と、
し長さと対応する一定深さの落し込み凹溝が垂直方向へ
の貫通状態に切り欠かれているほか、その落し込み凹溝
を横断する上段位置には、各連結板の上記係止ピン受け
入れ凹欠と対応位置することとなる水平な1個の係止ピ
ン埋み込み孔が貫通形成されている一方、同じく落し込
み凹溝を横断する下段位置には、各連結板の上記固定ピ
ン受け入れ貫通孔と対応合致し得る水平な1個の固定ピ
ン受け入れ連通孔が貫通形成された梁や胴差、桁などの
横架材と、
【0010】上記横架材の水平な係止ピン埋み込み孔へ
予じめ埋め込み一体化される係止ピンと、
予じめ埋め込み一体化される係止ピンと、
【0011】同じく横架材の水平な固定ピン受け入れ連
通孔と各連結板の固定ピン受け入れ貫通孔へ、横方向か
ら圧入される固定ピンとを備え、
通孔と各連結板の固定ピン受け入れ貫通孔へ、横方向か
ら圧入される固定ピンとを備え、
【0012】上記各連結板の上向き開放する係止ピン受
け入れ凹欠を、その何れも中心側のほぼ垂直な内壁面と
端側の傾斜する内壁面とから、一定角度だけ拡開する正
面視のレ字型に造形すると共に、
け入れ凹欠を、その何れも中心側のほぼ垂直な内壁面と
端側の傾斜する内壁面とから、一定角度だけ拡開する正
面視のレ字型に造形すると共に、
【0013】上記横架材の係止ピンと固定ピンとを何れ
も高強度な合成樹脂材料からの同一成形品として、その
丸棒状ピン本体から張り出す径大な頭部の円形外周面に
は、圧入しやすく抜け難い楔爪となる螺旋条と一対の向
かい合う扁平面を、同じく頭部の頂面には回動操作工具
用の係止凹溝を各々付与することにより、互換使用でき
るように定めて、
も高強度な合成樹脂材料からの同一成形品として、その
丸棒状ピン本体から張り出す径大な頭部の円形外周面に
は、圧入しやすく抜け難い楔爪となる螺旋条と一対の向
かい合う扁平面を、同じく頭部の頂面には回動操作工具
用の係止凹溝を各々付与することにより、互換使用でき
るように定めて、
【0014】上記柱の下側連結板用受け入れ長孔へ下側
連結板を、同じく柱の上側連結板用受け入れ長孔へ上側
連結板を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側
連結板の下向き開放する咬み合い凹溝を下側連結板の上
向き開放する咬み合い凹溝へ落し込むことにより、両連
結板を柱の垂直中心線上において直交状態に咬み合わ
せ、
連結板を、同じく柱の上側連結板用受け入れ長孔へ上側
連結板を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側
連結板の下向き開放する咬み合い凹溝を下側連結板の上
向き開放する咬み合い凹溝へ落し込むことにより、両連
結板を柱の垂直中心線上において直交状態に咬み合わ
せ、
【0015】上記落し込みにより上側連結板用受け入れ
長孔の上部位置に開口することとなる空隙へ、上記楔板
を横方向から圧入固定した後、
長孔の上部位置に開口することとなる空隙へ、上記楔板
を横方向から圧入固定した後、
【0016】上記柱から一定長さだけ張り出した各連結
板の左右両端部又は一端部へ、上記横架材の落し込み凹
溝を順次落し込むと共に、その横架材に予じめ埋め込ま
れている係止ピンを、各連結板の係止ピン受け入れ凹欠
内へ落し込み係止させることにより、その傾斜した内壁
面に沿い上記横架材の接合端面を柱の存在する中心側へ
徐々に引き寄せて、その柱の一辺へ自づと密着させ、
板の左右両端部又は一端部へ、上記横架材の落し込み凹
溝を順次落し込むと共に、その横架材に予じめ埋め込ま
れている係止ピンを、各連結板の係止ピン受け入れ凹欠
内へ落し込み係止させることにより、その傾斜した内壁
面に沿い上記横架材の接合端面を柱の存在する中心側へ
徐々に引き寄せて、その柱の一辺へ自づと密着させ、
【0017】その最終的に自づと合致連通した各連結板
の固定ピン受け入れ貫通孔と横架材の固定ピン受け入れ
連通孔へ、その横方向から固定ピンを圧入一体化したこ
とを特徴とするものである。
の固定ピン受け入れ貫通孔と横架材の固定ピン受け入れ
連通孔へ、その横方向から固定ピンを圧入一体化したこ
とを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、先ず図1〜13は通し柱(A)に対して
合計4本の梁や胴差、桁、その他の横架材(B)を、平
面視の言わば直交する十字配列型に軸組みする基本実施
形態を示している。
を説明すると、先ず図1〜13は通し柱(A)に対して
合計4本の梁や胴差、桁、その他の横架材(B)を、平
面視の言わば直交する十字配列型に軸組みする基本実施
形態を示している。
【0019】上記柱(A)は言うまでもなく断面ほぼ正
方形(例えば約120×120mm)をなしており、そ
の所定高さ位置には短かい開口長さ(例えば約240m
m)(H1)を備えた下側連結板用受け入れ長孔(1
1)と、長い開口長さ(例えば約360mm)(H2)
を有する上側連結板用受け入れ長孔(12)との2種の
みが、その平面視の直交状態に貫通形成されている。
方形(例えば約120×120mm)をなしており、そ
の所定高さ位置には短かい開口長さ(例えば約240m
m)(H1)を備えた下側連結板用受け入れ長孔(1
1)と、長い開口長さ(例えば約360mm)(H2)
を有する上側連結板用受け入れ長孔(12)との2種の
みが、その平面視の直交状態に貫通形成されている。
【0020】上記両受け入れ長孔(11)(12)は柱
(A)の垂直中心線上に沿って細長く延在しているが、
その下面は相互の同一高さ位置にある。又、両受け入れ
長孔(11)(12)の開口幅は例えば約6mmとし
て、これも相互の同一に定められている。
(A)の垂直中心線上に沿って細長く延在しているが、
その下面は相互の同一高さ位置にある。又、両受け入れ
長孔(11)(12)の開口幅は例えば約6mmとし
て、これも相互の同一に定められている。
【0021】(13)は上記柱(A)の下側連結板用受
け入れ長孔(11)へ横方向から差し込み貫通される下
側連結板、(14)は同じく柱(A)の上側連結板用受
け入れ長孔(12)へ横方向から差し込み貫通される上
側連結板であって、その上下一組の何れも強化6−ナイ
ロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な各種合成
樹脂材料から図2、3のように、上記柱(A)の一辺よ
りも長く且つ互いに同じ大きさを備えた正面視の四角形
(例えば約240×300mmの長方形)に成形されて
いる。その板厚が、両受け入れ長孔(11)(12)の
上記開口幅とほぼ同じ寸法であることは言うまでもな
い。両連結板(13)(14)には適当な着色カラーを
施すことも可能である。
け入れ長孔(11)へ横方向から差し込み貫通される下
側連結板、(14)は同じく柱(A)の上側連結板用受
け入れ長孔(12)へ横方向から差し込み貫通される上
側連結板であって、その上下一組の何れも強化6−ナイ
ロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な各種合成
樹脂材料から図2、3のように、上記柱(A)の一辺よ
りも長く且つ互いに同じ大きさを備えた正面視の四角形
(例えば約240×300mmの長方形)に成形されて
いる。その板厚が、両受け入れ長孔(11)(12)の
上記開口幅とほぼ同じ寸法であることは言うまでもな
い。両連結板(13)(14)には適当な着色カラーを
施すことも可能である。
【0022】上記両連結板(13)(14)のうち、そ
の下側連結板(13)における柱(A)の内部へ没入す
ることとなる垂直中心線上には、上向き開放する一定深
さ(例えば約120mm)(D1)の咬み合い凹溝(1
5)のみが切り欠かれている一方、上側連結板(14)
の同じく垂直中心線上には、逆な下向き開放する同じ一
定深さ(D1)の咬み合い凹溝(16)のみが切り欠か
れており、その上下一組の咬み合い凹溝(15)(1
6)同志を上記柱(A)の内部において、直交状態に咬
み合わせることができるようになっている。その両咬み
合い凹溝(15)(16)の切り欠き深さ(D1)は、
各連結板(13)(14)における縦辺(図例では短
辺)の半分に等しい寸法として、その咬み合い状態での
高低段差を生じないようになってもいる。
の下側連結板(13)における柱(A)の内部へ没入す
ることとなる垂直中心線上には、上向き開放する一定深
さ(例えば約120mm)(D1)の咬み合い凹溝(1
5)のみが切り欠かれている一方、上側連結板(14)
の同じく垂直中心線上には、逆な下向き開放する同じ一
定深さ(D1)の咬み合い凹溝(16)のみが切り欠か
れており、その上下一組の咬み合い凹溝(15)(1
6)同志を上記柱(A)の内部において、直交状態に咬
み合わせることができるようになっている。その両咬み
合い凹溝(15)(16)の切り欠き深さ(D1)は、
各連結板(13)(14)における縦辺(図例では短
辺)の半分に等しい寸法として、その咬み合い状態での
高低段差を生じないようになってもいる。
【0023】又、上記両連結板(13)(14)におけ
る柱(A)から張り出すこととなる左右両端部には、何
れも上向き開放する一定深さ(例えば約50mm)(D
2)の係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)と、その
下方位置に対応分布する固定ピン受け入れ貫通孔(1
9)(20)との一対づつが、上記垂直中心線を境界と
する左右対称形態に設けられている。
る柱(A)から張り出すこととなる左右両端部には、何
れも上向き開放する一定深さ(例えば約50mm)(D
2)の係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)と、その
下方位置に対応分布する固定ピン受け入れ貫通孔(1
9)(20)との一対づつが、上記垂直中心線を境界と
する左右対称形態に設けられている。
【0024】その場合、上記係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)の左右一対づつは正面視のほぼレ字型とし
て、その何れも入口部が奥底部よりも広く拡開してお
り、これによって後述の横架材(B)に埋設されている
水平な係止ピンを、その係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)内へ円滑に落し込み係止させることができるよ
うになっている。(θ)は上記拡開角度(例えば約15
度)を示している。
7)(18)の左右一対づつは正面視のほぼレ字型とし
て、その何れも入口部が奥底部よりも広く拡開してお
り、これによって後述の横架材(B)に埋設されている
水平な係止ピンを、その係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)内へ円滑に落し込み係止させることができるよ
うになっている。(θ)は上記拡開角度(例えば約15
度)を示している。
【0025】しかも、同じく係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)を形作る中心側の内壁面(17a)(18
a)が、ほぼ垂直面をなしているに反し、これと向かい
合う両端側の内壁面(17b)(18b)は傾斜面とし
て設定されており、これにより横架材(B)の後述する
係止ピンを、その落し込み過程において中心側へ徐々に
引き寄せ、その横架材(B)の木口面(柱(A)への接
合端面)を上記柱(A)の一辺(側面)へ、自づと密着
させ得るようになってもいる。
7)(18)を形作る中心側の内壁面(17a)(18
a)が、ほぼ垂直面をなしているに反し、これと向かい
合う両端側の内壁面(17b)(18b)は傾斜面とし
て設定されており、これにより横架材(B)の後述する
係止ピンを、その落し込み過程において中心側へ徐々に
引き寄せ、その横架材(B)の木口面(柱(A)への接
合端面)を上記柱(A)の一辺(側面)へ、自づと密着
させ得るようになってもいる。
【0026】先に一言した横架材(B)の合計4本は、
柱(A)から張り出すこととなる両連結板(13)(1
4)の左右両端部へ、上方から互換的に落し込まれるも
のとして、その各個における柱(A)への接合端部には
図8、9のような落し込み凹溝(21)が垂直方向への
貫通状態に切り欠かれている。その落し込み凹溝(2
1)における木口面からの切り欠き深さ(D3)は例え
ば約90mmとして、上記両連結板(13)(14)に
おける柱(A)からの張り出し長さ(L)とほぼ同一の
寸法である。
柱(A)から張り出すこととなる両連結板(13)(1
4)の左右両端部へ、上方から互換的に落し込まれるも
のとして、その各個における柱(A)への接合端部には
図8、9のような落し込み凹溝(21)が垂直方向への
貫通状態に切り欠かれている。その落し込み凹溝(2
1)における木口面からの切り欠き深さ(D3)は例え
ば約90mmとして、上記両連結板(13)(14)に
おける柱(A)からの張り出し長さ(L)とほぼ同一の
寸法である。
【0027】(22)は各横架材(B)における上記接
合端部の上段位置へ、その落し込み凹溝(21)を横断
する水平状態に貫通形成された1個の係止ピン埋め込み
孔、(23)はここに予じめ埋め込み一体化される水平
な係止ピンであり、これが各連結板(13)(14)の
上記係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込
み係止されることになる。
合端部の上段位置へ、その落し込み凹溝(21)を横断
する水平状態に貫通形成された1個の係止ピン埋め込み
孔、(23)はここに予じめ埋め込み一体化される水平
な係止ピンであり、これが各連結板(13)(14)の
上記係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込
み係止されることになる。
【0028】更に、(24)は同じく各横架材(B)に
おける接合端部の下段位置へ、その落し込み凹溝(2
1)をやはり横断する水平状態に貫通形成された1個の
固定ピン受け入れ連通孔であり、上記横架材(B)の係
止ピン(23)を各々連結板(13)(14)の係止ピ
ン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止させ
た状態では、その横架材(B)の固定ピン受け入れ連通
孔(24)が自づと上記連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)と合致連通して、
ここに横方向から固定ピン(25)を圧入することがで
きるようになっている。
おける接合端部の下段位置へ、その落し込み凹溝(2
1)をやはり横断する水平状態に貫通形成された1個の
固定ピン受け入れ連通孔であり、上記横架材(B)の係
止ピン(23)を各々連結板(13)(14)の係止ピ
ン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み係止させ
た状態では、その横架材(B)の固定ピン受け入れ連通
孔(24)が自づと上記連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)と合致連通して、
ここに横方向から固定ピン(25)を圧入することがで
きるようになっている。
【0029】上記横架材(B)の係止ピン(23)と固
定ピン(25)とは互いに同一として、やはり強化6−
ナイロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な合成
樹脂材料から、図14〜18のように成形されたもので
あり、その一種を互換使用できるようになっている。つ
まり、上記係止ピン(23)を横架材(B)の固定ピン
受け入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の
固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)へ、上記固定
ピン(25)を横架材(B)の係止ピン埋め込み孔(2
2)へ各々圧入することもできるようになっているわけ
である。
定ピン(25)とは互いに同一として、やはり強化6−
ナイロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な合成
樹脂材料から、図14〜18のように成形されたもので
あり、その一種を互換使用できるようになっている。つ
まり、上記係止ピン(23)を横架材(B)の固定ピン
受け入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の
固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)へ、上記固定
ピン(25)を横架材(B)の係止ピン埋め込み孔(2
2)へ各々圧入することもできるようになっているわけ
である。
【0030】その互いに同一の係止ピン(23)と固定
ピン(25)を抽出して示した図14〜18において、
(26)は丸軸状のピン本体であり、その先端部が先細
り円錐面(27)として造形されているに反し、同じく
径大な頭部の円形外周面には圧入しやすく、且つ抜け難
い楔爪として働く螺旋条(28)が刻成されている。
(29)は上記頭部の頂面に切り欠かれた回動操作工具
用の係止凹溝、(30)は同じく頭部に向かい合う一対
として切り欠かれた扁平面であり、これによって頭部が
正面視のほぼ楕円形に造形されている。尚、これには適
当な着色カラーを与えても良い。
ピン(25)を抽出して示した図14〜18において、
(26)は丸軸状のピン本体であり、その先端部が先細
り円錐面(27)として造形されているに反し、同じく
径大な頭部の円形外周面には圧入しやすく、且つ抜け難
い楔爪として働く螺旋条(28)が刻成されている。
(29)は上記頭部の頂面に切り欠かれた回動操作工具
用の係止凹溝、(30)は同じく頭部に向かい合う一対
として切り欠かれた扁平面であり、これによって頭部が
正面視のほぼ楕円形に造形されている。尚、これには適
当な着色カラーを与えても良い。
【0031】上記のように構成された本発明の基本実施
形態において、その木造建築現場での軸組作業を行なう
に当っては、先ず柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔
(11)へ横方向から下側連結板(13)を差し込み貫
通させて、その下側連結板(13)の上向き開放する咬
み合い凹溝(15)を図4のように、柱(A)の上側連
結板用受け入れ長孔(12)と合致連通する位置決め状
態に保つ。
形態において、その木造建築現場での軸組作業を行なう
に当っては、先ず柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔
(11)へ横方向から下側連結板(13)を差し込み貫
通させて、その下側連結板(13)の上向き開放する咬
み合い凹溝(15)を図4のように、柱(A)の上側連
結板用受け入れ長孔(12)と合致連通する位置決め状
態に保つ。
【0032】次いで、同じく柱(A)における上側連結
板用受け入れ長孔(12)の上部位置へ、図5のように
横方向から上側連結板(14)を差し込み貫通させると
共に、その下向き開放する咬み合い凹溝(16)が下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
と咬み合うこととなるように、その上側連結板(14)
を下側連結板(13)へ落し込む。
板用受け入れ長孔(12)の上部位置へ、図5のように
横方向から上側連結板(14)を差し込み貫通させると
共に、その下向き開放する咬み合い凹溝(16)が下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
と咬み合うこととなるように、その上側連結板(14)
を下側連結板(13)へ落し込む。
【0033】そうすれば、上側連結板用受け入れ長孔
(12)と下側連結板用受け入れ長孔(11)との相互
間における開口長さ(H2)(H1)の長短差に基い
て、その上側連結板用受け入れ長孔(12)の上部位置
が自づと開口することになる結果、この空隙に図6のよ
うな楔板(31)を横方向から圧入して、その上側連結
板(14)の不慮な浮上を防止し、これと下側連結板
(13)との咬み合い状態を固定維持する。
(12)と下側連結板用受け入れ長孔(11)との相互
間における開口長さ(H2)(H1)の長短差に基い
て、その上側連結板用受け入れ長孔(12)の上部位置
が自づと開口することになる結果、この空隙に図6のよ
うな楔板(31)を横方向から圧入して、その上側連結
板(14)の不慮な浮上を防止し、これと下側連結板
(13)との咬み合い状態を固定維持する。
【0034】尚、上記楔板(31)は両連結板(13)
(14)と同様な高強度の各種合成樹脂材料から別個に
作成準備しておく。
(14)と同様な高強度の各種合成樹脂材料から別個に
作成準備しておく。
【0035】上記のような柱(A)の垂直中心線上にお
いて、平面視の直交状態に咬み合った両連結板(13)
(14)の左右両端部は、図7、8のように柱(A)か
ら一定長さ(L)だけ張り出すことになり、従ってその
左右両端部に分布する係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)と
の一対づつも露呈する。
いて、平面視の直交状態に咬み合った両連結板(13)
(14)の左右両端部は、図7、8のように柱(A)か
ら一定長さ(L)だけ張り出すことになり、従ってその
左右両端部に分布する係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)と
の一対づつも露呈する。
【0036】そこで、接合端部の上段位置に開口する係
止ピン埋め込み孔(22)へ、予じめ図8、9のように
水平な係止ピン(23)が埋め込み一体化された横架材
(B)の各個を、上記柱(A)の隣り合う相互間へ順次
吊り降ろして、その接合端部の落し込み凹溝(21)を
上記連結板(13)(14)の左右両端部へ、上方から
各々落し込むと共に、その係止ピン(23)を各連結板
(13)(14)の上向き開放する係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させる。
止ピン埋め込み孔(22)へ、予じめ図8、9のように
水平な係止ピン(23)が埋め込み一体化された横架材
(B)の各個を、上記柱(A)の隣り合う相互間へ順次
吊り降ろして、その接合端部の落し込み凹溝(21)を
上記連結板(13)(14)の左右両端部へ、上方から
各々落し込むと共に、その係止ピン(23)を各連結板
(13)(14)の上向き開放する係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させる。
【0037】その場合、各横架材(B)における接合端
部の下段位置に開口する固定ピン受け入れ連通孔(2
4)を活用して、ここに図19、20のような吊り金具
(32)の枢支ピン(33)を差し込むことにより、そ
の各横架材(B)を便利良く吊り降ろすことができる。
(34)は吊り索条を示している。
部の下段位置に開口する固定ピン受け入れ連通孔(2
4)を活用して、ここに図19、20のような吊り金具
(32)の枢支ピン(33)を差し込むことにより、そ
の各横架材(B)を便利良く吊り降ろすことができる。
(34)は吊り索条を示している。
【0038】上記横架材(B)の係止ピン(23)を落
し込む過程では、これが各連結板(13)(14)にお
ける係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)の傾斜した
内壁面(17b)(18b)に沿って、柱(A)の存在
する中心側へ徐々に引き寄せられることとなり、その結
果横架材(B)の木口面(柱(A)への接合端面)は図
10、11のように上記柱(A)の一辺(側面)へ密着
すると共に、その最終的に横架材(B)の固定ピン受け
入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正し
く合致連通するのである。
し込む過程では、これが各連結板(13)(14)にお
ける係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)の傾斜した
内壁面(17b)(18b)に沿って、柱(A)の存在
する中心側へ徐々に引き寄せられることとなり、その結
果横架材(B)の木口面(柱(A)への接合端面)は図
10、11のように上記柱(A)の一辺(側面)へ密着
すると共に、その最終的に横架材(B)の固定ピン受け
入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正し
く合致連通するのである。
【0039】そこで、ここへ横方向から最後に固定ピン
(25)を圧入して、その横架材(B)を上記連結板
(13)(14)へ各々組付け一体化すれば良く、高度
な技巧や豊富な経験を有さない作業者でも、極めて簡便
に能率良く軸組作業を行なうことができ、工期の短縮化
に役立つ。図12、13はその完了した軸組状態を示し
ている。
(25)を圧入して、その横架材(B)を上記連結板
(13)(14)へ各々組付け一体化すれば良く、高度
な技巧や豊富な経験を有さない作業者でも、極めて簡便
に能率良く軸組作業を行なうことができ、工期の短縮化
に役立つ。図12、13はその完了した軸組状態を示し
ている。
【0040】又、上記横架材(B)における柱(A)へ
の接合端部には、一定深さ(D)の落し込み凹溝(2
1)が垂直方向への貫通状態に切り欠かれており、その
上段位置に貫通形成された水平な1個の係止ピン埋め込
み孔(22)と、同じく下段位置に貫通形成された水平
な1個の固定ピン受け入れ連通孔(24)に対しては、
上記係止ピン(23)と固定ピン(25)が互換的に且
つ左右何れの横方向からでも区別なく圧入使用できるよ
うになっているため、このことも木造建築現場における
上記軸組作業の能率化に寄与する。
の接合端部には、一定深さ(D)の落し込み凹溝(2
1)が垂直方向への貫通状態に切り欠かれており、その
上段位置に貫通形成された水平な1個の係止ピン埋め込
み孔(22)と、同じく下段位置に貫通形成された水平
な1個の固定ピン受け入れ連通孔(24)に対しては、
上記係止ピン(23)と固定ピン(25)が互換的に且
つ左右何れの横方向からでも区別なく圧入使用できるよ
うになっているため、このことも木造建築現場における
上記軸組作業の能率化に寄与する。
【0041】更に、その図12、13から併せて明白な
ように、上下一組の連結板(13)(14)が柱(A)
の垂直中心線上において直交する咬み合い状態にあるた
め、しかもその柱(A)には両連結板(13)(14)
の受け入れ長孔(11)(12)のみが貫通形成されて
いるに過ぎず、更に各連結板(13)(14)が柱
(A)の内部へ没入することとなる中心部にも、咬み合
い凹溝(15)(16)のみが切り欠かれているにとど
まるため、その柱(A)や両連結板(13)(14)に
欠けや割れなどの弱体化を生じるおそれがなく、上記横
架材(B)を両連結板(13)(14)により柱(A)
へ、頗る高強度に安定良く軸組みできるのであり、その
意味から比較的細い柱(A)に対しても、本発明を支障
なく汎用的に適用実施し得ることとなる。
ように、上下一組の連結板(13)(14)が柱(A)
の垂直中心線上において直交する咬み合い状態にあるた
め、しかもその柱(A)には両連結板(13)(14)
の受け入れ長孔(11)(12)のみが貫通形成されて
いるに過ぎず、更に各連結板(13)(14)が柱
(A)の内部へ没入することとなる中心部にも、咬み合
い凹溝(15)(16)のみが切り欠かれているにとど
まるため、その柱(A)や両連結板(13)(14)に
欠けや割れなどの弱体化を生じるおそれがなく、上記横
架材(B)を両連結板(13)(14)により柱(A)
へ、頗る高強度に安定良く軸組みできるのであり、その
意味から比較的細い柱(A)に対しても、本発明を支障
なく汎用的に適用実施し得ることとなる。
【0042】そして、このような効果の達成には両連結
板(13)(14)や係止ピン(23)、固定ピン(2
5)、楔板(31)などを均一な高品質に量産できるこ
と、又両連結板用受け入れ長孔(11)(12)を柱
(A)へ、落し込み凹溝(21)や係止ピン埋め込み孔
(22)、固定ピン受け入れ連通孔(24)などを横架
材(B)へ、その何れも工場でのプレカットとして高精
度に加工できることなども、有機的に働くこととなる。
板(13)(14)や係止ピン(23)、固定ピン(2
5)、楔板(31)などを均一な高品質に量産できるこ
と、又両連結板用受け入れ長孔(11)(12)を柱
(A)へ、落し込み凹溝(21)や係止ピン埋め込み孔
(22)、固定ピン受け入れ連通孔(24)などを横架
材(B)へ、その何れも工場でのプレカットとして高精
度に加工できることなども、有機的に働くこととなる。
【0043】図21〜25は本発明の第1変形実施形態
を示しており、これでは柱(A)に対して合計2本の横
架材(B)を、その平面視の直角なL字配列型として軸
組みするようになっている。
を示しており、これでは柱(A)に対して合計2本の横
架材(B)を、その平面視の直角なL字配列型として軸
組みするようになっている。
【0044】つまり、この第1変形実施形態に係る上下
一組の連結板(13)(14)は図21〜23から明白
なように、その左右何れかの一端部だけが柱(A)から
一定長さ(L)だけ張り出すようになっていて、その一
端部には横架材(B)の係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と、固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)
との一対づつが設けられている。
一組の連結板(13)(14)は図21〜23から明白
なように、その左右何れかの一端部だけが柱(A)から
一定長さ(L)だけ張り出すようになっていて、その一
端部には横架材(B)の係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と、固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)
との一対づつが設けられている。
【0045】そして、残る他端部は柱(A)から張り出
さぬ短かい長さ寸法として、ここには柱(A)の垂直中
心線上へ位置することとなる咬み合い凹溝(15)(1
6)のみが切り欠かれた形態をなしている。そのため、
その下側連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝
(15)と上側連結板(14)の下向き開放する咬み合
い凹溝(16)とが、柱(A)の垂直中心線上において
直交状態に咬み合うことは言うまでもない。
さぬ短かい長さ寸法として、ここには柱(A)の垂直中
心線上へ位置することとなる咬み合い凹溝(15)(1
6)のみが切り欠かれた形態をなしている。そのため、
その下側連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝
(15)と上側連結板(14)の下向き開放する咬み合
い凹溝(16)とが、柱(A)の垂直中心線上において
直交状態に咬み合うことは言うまでもない。
【0046】又、図26は上記図13、25と対応する
本発明の第2変形実施形態に係り、これでは上下一組を
なす連結板(13)(14)のうち、その何れか一方を
図1〜13に示した上記基本実施形態のそれとし、残る
他方を図21〜25に示した上記第1変形実施形態のそ
れとして組合せ使用することにより、柱(A)に対して
合計3本の横架材(B)を、その平面視のT字配列型に
軸組みするようになっている。
本発明の第2変形実施形態に係り、これでは上下一組を
なす連結板(13)(14)のうち、その何れか一方を
図1〜13に示した上記基本実施形態のそれとし、残る
他方を図21〜25に示した上記第1変形実施形態のそ
れとして組合せ使用することにより、柱(A)に対して
合計3本の横架材(B)を、その平面視のT字配列型に
軸組みするようになっている。
【0047】このような構成を採用するも、その下側連
結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)と
上側連結板(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(1
6)とが、やはり柱(A)の垂直中心線上において直交
状態に咬み合うため、上記基本実施形態と同等の効果を
達成することができる。
結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)と
上側連結板(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(1
6)とが、やはり柱(A)の垂直中心線上において直交
状態に咬み合うため、上記基本実施形態と同等の効果を
達成することができる。
【0048】尚、第1、2変形実施形態におけるその他
の構成や、その軸組作業順序などについては、図1〜1
3の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その
図21〜26に図1〜13との対応符号を記入するにと
どめて、その詳細な説明を省略する。
の構成や、その軸組作業順序などについては、図1〜1
3の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その
図21〜26に図1〜13との対応符号を記入するにと
どめて、その詳細な説明を省略する。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る木造建築の
軸組構造では、垂直中心線上に沿って延在する短かい開
口長さ(H1)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、同じく長い開口長さ(H2)の上側連結板用受け入
れ長孔(12)との2種のみが、その下面同志の同一高
さ位置として平面視の直交状態に貫通形成された断面ほ
ぼ正方形の柱(A)と、
軸組構造では、垂直中心線上に沿って延在する短かい開
口長さ(H1)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、同じく長い開口長さ(H2)の上側連結板用受け入
れ長孔(12)との2種のみが、その下面同志の同一高
さ位置として平面視の直交状態に貫通形成された断面ほ
ぼ正方形の柱(A)と、
【0050】高強度な合成樹脂材料から上記柱(A)の
一辺よりも長い正面視の四角形に成形されることによ
り、その柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
へ横方向から差し込み貫通された時、上記柱(A)から
一定長さ(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又は
一端部には、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(1
7)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)との一対のみが
上下位置関係に対応分布されている一方、同じく柱
(A)の内部へ没入することとなる中心部又は他端部に
は、上向き開放する咬み合い凹溝(15)のみが縦辺の
半分に相当する一定深さ(D1)として切り欠かれた下
側連結板(13)と、
一辺よりも長い正面視の四角形に成形されることによ
り、その柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
へ横方向から差し込み貫通された時、上記柱(A)から
一定長さ(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又は
一端部には、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(1
7)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)との一対のみが
上下位置関係に対応分布されている一方、同じく柱
(A)の内部へ没入することとなる中心部又は他端部に
は、上向き開放する咬み合い凹溝(15)のみが縦辺の
半分に相当する一定深さ(D1)として切り欠かれた下
側連結板(13)と、
【0051】同じく高強度な合成樹脂材料から上記柱
(A)の一辺よりも長い正面視の四角形に成形されるこ
とにより、その柱(A)の上側連結板用受け入れ長孔
(12)へ横方向から差し込み貫通された時、上記柱
(A)からやはり一定長さ(L)だけ張り出すこととな
る左右両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン
受け入れ凹欠(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(2
0)との一対のみが上下位置関係に対応分布されている
一方、同じく柱(A)の内部へ没入することとなる中心
部又は他端部には、下向き開放する咬み合い凹溝(1
6)のみが上記下側連結板(13)の咬み合い凹溝(1
5)と同じ一定深さ(D1)として対応的に切り欠かれ
た上側連結板(14)と、
(A)の一辺よりも長い正面視の四角形に成形されるこ
とにより、その柱(A)の上側連結板用受け入れ長孔
(12)へ横方向から差し込み貫通された時、上記柱
(A)からやはり一定長さ(L)だけ張り出すこととな
る左右両端部又は一端部には、上向き開放する係止ピン
受け入れ凹欠(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(2
0)との一対のみが上下位置関係に対応分布されている
一方、同じく柱(A)の内部へ没入することとなる中心
部又は他端部には、下向き開放する咬み合い凹溝(1
6)のみが上記下側連結板(13)の咬み合い凹溝(1
5)と同じ一定深さ(D1)として対応的に切り欠かれ
た上側連結板(14)と、
【0052】上記下側連結板用受け入れ長孔(11)の
開口長さ(H1)と上側連結板用受け入れ長孔(12)
の開口長さ(H2)に長短差があることに基いて、その
柱(A)における上側連結板用受け入れ長孔(12)の
上部位置に開口することとなる空隙へ、横方向から圧入
されることにより上側連結板(14)の浮上を防止する
ための高強度な合成樹脂材料から成る楔板(31)と、
開口長さ(H1)と上側連結板用受け入れ長孔(12)
の開口長さ(H2)に長短差があることに基いて、その
柱(A)における上側連結板用受け入れ長孔(12)の
上部位置に開口することとなる空隙へ、横方向から圧入
されることにより上側連結板(14)の浮上を防止する
ための高強度な合成樹脂材料から成る楔板(31)と、
【0053】上記柱(A)への接合端部に、各連結板
(13)(14)の張り出し長さ(L)と対応する一定
深さ(D3)の落し込み凹溝(21)が垂直方向への貫
通状態に切り欠かれているほか、その落し込み凹溝(2
1)を横断する上段位置には、各連結板(13)(1
4)の上記係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)と対
応位置することとなる水平な1個の係止ピン埋み込み孔
(22)が貫通形成されている一方、同じく落し込み凹
溝(21)を横断する下段位置には、各連結板(13)
(14)の上記固定ピン受け入れ貫通孔(19)(2
0)と対応合致し得る水平な1個の固定ピン受け入れ連
通孔(24)が貫通形成された梁や胴差、桁などの横架
材(B)と、
(13)(14)の張り出し長さ(L)と対応する一定
深さ(D3)の落し込み凹溝(21)が垂直方向への貫
通状態に切り欠かれているほか、その落し込み凹溝(2
1)を横断する上段位置には、各連結板(13)(1
4)の上記係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)と対
応位置することとなる水平な1個の係止ピン埋み込み孔
(22)が貫通形成されている一方、同じく落し込み凹
溝(21)を横断する下段位置には、各連結板(13)
(14)の上記固定ピン受け入れ貫通孔(19)(2
0)と対応合致し得る水平な1個の固定ピン受け入れ連
通孔(24)が貫通形成された梁や胴差、桁などの横架
材(B)と、
【0054】上記横架材(B)の水平な係止ピン埋み込
み孔(22)へ予じめ埋め込み一体化される係止ピン
(23)と、
み孔(22)へ予じめ埋め込み一体化される係止ピン
(23)と、
【0055】同じく横架材(B)の水平な固定ピン受け
入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)へ、横方向から圧
入される固定ピン(25)とを備え、
入れ連通孔(24)と各連結板(13)(14)の固定
ピン受け入れ貫通孔(19)(20)へ、横方向から圧
入される固定ピン(25)とを備え、
【0056】上記各連結板(13)(14)の上向き開
放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)を、その
何れも中心側のほぼ垂直な内壁面(17a)(18a)
と端側の傾斜する内壁面(17b)(18b)とから、
一定角度(θ)だけ拡開する正面視のレ字型に造形する
と共に、
放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)を、その
何れも中心側のほぼ垂直な内壁面(17a)(18a)
と端側の傾斜する内壁面(17b)(18b)とから、
一定角度(θ)だけ拡開する正面視のレ字型に造形する
と共に、
【0057】上記横架材(B)の係止ピン(23)と固
定ピン(25)とを何れも高強度な合成樹脂材料からの
同一成形品として、その丸棒状ピン本体(26)から張
り出す径大な頭部の円形外周面には、圧入しやすく抜け
難い楔爪となる螺旋条(28)と一対の向かい合う扁平
面(30)を、同じく頭部の頂面には回動操作工具用の
係止凹溝(29)を各々付与することにより、互換使用
できるように定めて、
定ピン(25)とを何れも高強度な合成樹脂材料からの
同一成形品として、その丸棒状ピン本体(26)から張
り出す径大な頭部の円形外周面には、圧入しやすく抜け
難い楔爪となる螺旋条(28)と一対の向かい合う扁平
面(30)を、同じく頭部の頂面には回動操作工具用の
係止凹溝(29)を各々付与することにより、互換使用
できるように定めて、
【0058】上記柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔
(11)へ下側連結板(13)を、同じく柱(A)の上
側連結板用受け入れ長孔(12)へ上側連結板(14)
を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側連結板
(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(16)を下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
へ落し込むことにより、両連結板(13)(14)を柱
(A)の垂直中心線上において直交状態に咬み合わせ、
(11)へ下側連結板(13)を、同じく柱(A)の上
側連結板用受け入れ長孔(12)へ上側連結板(14)
を順次横方向から差し込み貫通させて、その上側連結板
(14)の下向き開放する咬み合い凹溝(16)を下側
連結板(13)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)
へ落し込むことにより、両連結板(13)(14)を柱
(A)の垂直中心線上において直交状態に咬み合わせ、
【0059】上記落し込みにより上側連結板用受け入れ
長孔(12)の上部位置に開口することとなる空隙へ、
上記楔板(31)を横方向から圧入固定した後、
長孔(12)の上部位置に開口することとなる空隙へ、
上記楔板(31)を横方向から圧入固定した後、
【0060】上記柱(A)から一定長さ(L)だけ張り
出した各連結板(13)(14)の左右両端部又は一端
部へ、上記横架材(B)の落し込み凹溝(21)を順次
落し込むと共に、その横架材(B)に予じめ埋め込まれ
ている係止ピン(23)を、各連結板(13)(14)
の係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み
係止させることにより、その傾斜した内壁面(17b)
(18b)に沿い上記横架材(B)の接合端面を柱
(A)の存在する中心側へ徐々に引き寄せて、その柱
(A)の一辺へ自づと密着させ、
出した各連結板(13)(14)の左右両端部又は一端
部へ、上記横架材(B)の落し込み凹溝(21)を順次
落し込むと共に、その横架材(B)に予じめ埋め込まれ
ている係止ピン(23)を、各連結板(13)(14)
の係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内へ落し込み
係止させることにより、その傾斜した内壁面(17b)
(18b)に沿い上記横架材(B)の接合端面を柱
(A)の存在する中心側へ徐々に引き寄せて、その柱
(A)の一辺へ自づと密着させ、
【0061】その最終的に自づと合致連通した各連結板
(13)(14)の固定ピン受け入れ貫通孔(19)
(20)と横架材(B)の固定ピン受け入れ連通孔(2
4)へ、その横方向から固定ピン(25)を圧入一体化
してあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改
良できる効果がある。
(13)(14)の固定ピン受け入れ貫通孔(19)
(20)と横架材(B)の固定ピン受け入れ連通孔(2
4)へ、その横方向から固定ピン(25)を圧入一体化
してあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改
良できる効果がある。
【0062】即ち、本発明の上記構成によれば、上下一
組の連結板(13)(14)が柱(A)から一定長さ
(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又は一端部に
は、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(1
8)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)との一
対づつが上下位置関係に対応形成されており、他方横架
材(B)における柱(A)への接合端部には、各連結板
(13)(14)の上記張り出し長さ(L)と対応する
一定深さ(D3)の落し込み凹溝(21)が垂直方向へ
の貫通状態に切り欠かれ、しかもその落し込み凹溝(2
1)を横断する上段位置には水平な1個の係止ピン(2
3)が予じめ埋め込み一体化されていると共に、同じく
落し込み凹溝(21)を横断する下段位置には水平な1
個の固定ピン受け入れ連通孔(24)が貫通形成されて
いる。
組の連結板(13)(14)が柱(A)から一定長さ
(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又は一端部に
は、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(1
8)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)との一
対づつが上下位置関係に対応形成されており、他方横架
材(B)における柱(A)への接合端部には、各連結板
(13)(14)の上記張り出し長さ(L)と対応する
一定深さ(D3)の落し込み凹溝(21)が垂直方向へ
の貫通状態に切り欠かれ、しかもその落し込み凹溝(2
1)を横断する上段位置には水平な1個の係止ピン(2
3)が予じめ埋め込み一体化されていると共に、同じく
落し込み凹溝(21)を横断する下段位置には水平な1
個の固定ピン受け入れ連通孔(24)が貫通形成されて
いる。
【0063】そして、上記柱(A)から一定長さ(L)
だけ張り出した各連結板(13)(14)の左右両端部
又は一端部へ、その後横架材(B)の上記落し込み凹溝
(21)を順次落し込むと共に、その横架材(B)の水
平な係止ピン(23)を各連結板(13)(14)の上
向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内
へ落し込み係止させるようになっているため、先に据え
立てた柱(A)の隣り合う相互間へ、その後横架材
(B)を吊り降ろす如く、これを上方から各連結板(1
3)(14)へすばやく正確に組付け作業することがで
きるのである。
だけ張り出した各連結板(13)(14)の左右両端部
又は一端部へ、その後横架材(B)の上記落し込み凹溝
(21)を順次落し込むと共に、その横架材(B)の水
平な係止ピン(23)を各連結板(13)(14)の上
向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)内
へ落し込み係止させるようになっているため、先に据え
立てた柱(A)の隣り合う相互間へ、その後横架材
(B)を吊り降ろす如く、これを上方から各連結板(1
3)(14)へすばやく正確に組付け作業することがで
きるのである。
【0064】しかも、上記横架材(B)の係止ピン(2
3)を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させた最終的に
は、その横架材(B)の上記固定ピン受け入れ連通孔
(24)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入
れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正しく合致連通
することになるため、ここに横方向から固定ピン(2
5)を圧入一体化すれば足り、その木造建築現場での軸
組作業を誰でも軽快に能率良く行なえる効果がある。そ
の場合、横架材(B)の固定ピン受け入れ連通孔(2
4)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入れ貫
通孔(19)(20)は僅かな1個づつであるため、そ
の合致連通状態を得ることも極めて容易となる。
3)を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させた最終的に
は、その横架材(B)の上記固定ピン受け入れ連通孔
(24)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入
れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正しく合致連通
することになるため、ここに横方向から固定ピン(2
5)を圧入一体化すれば足り、その木造建築現場での軸
組作業を誰でも軽快に能率良く行なえる効果がある。そ
の場合、横架材(B)の固定ピン受け入れ連通孔(2
4)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入れ貫
通孔(19)(20)は僅かな1個づつであるため、そ
の合致連通状態を得ることも極めて容易となる。
【0065】又、上記下側連結板用受け入れ長孔(1
1)と上側連結板用受け入れ長孔(12)は、何れも柱
(A)に貫通形成されているため、ここに下側連結板
(13)と上側連結板(14)を図13、25、26か
ら明白な如く、左右何れの横方向からでも区別なく差し
込み貫通させることができ、又横架材(B)の水平な係
止ピン埋み込み孔(22)と固定ピン受け入れ連通孔
(24)も貫通形成されているため、やはり図13、2
5、26から明白な通り、ここに係止ピン(23)と固
定ピン(25)を左右何れの横方向からでも区別なく圧
入することができるのである。
1)と上側連結板用受け入れ長孔(12)は、何れも柱
(A)に貫通形成されているため、ここに下側連結板
(13)と上側連結板(14)を図13、25、26か
ら明白な如く、左右何れの横方向からでも区別なく差し
込み貫通させることができ、又横架材(B)の水平な係
止ピン埋み込み孔(22)と固定ピン受け入れ連通孔
(24)も貫通形成されているため、やはり図13、2
5、26から明白な通り、ここに係止ピン(23)と固
定ピン(25)を左右何れの横方向からでも区別なく圧
入することができるのである。
【0066】更に、上記横架材(B)における柱(A)
への接合端部に切り欠かれた落し込み凹溝(21)は、
垂直方向への貫通状態にあり、しかもその落し込み凹溝
(21)を横断する上段位置と下段位置には、各連結板
(13)(14)の上記係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と対応位置する水平な係止ピン埋め込み孔(2
2)と、同じく各連結板(13)(14)の上記固定ピ
ン受け入れ貫通孔(19)(20)と対応合致し得る水
平な固定ピン受け入れ連通孔(24)との1個づつが貫
通形成されているにとどまる。
への接合端部に切り欠かれた落し込み凹溝(21)は、
垂直方向への貫通状態にあり、しかもその落し込み凹溝
(21)を横断する上段位置と下段位置には、各連結板
(13)(14)の上記係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と対応位置する水平な係止ピン埋め込み孔(2
2)と、同じく各連結板(13)(14)の上記固定ピ
ン受け入れ貫通孔(19)(20)と対応合致し得る水
平な固定ピン受け入れ連通孔(24)との1個づつが貫
通形成されているにとどまる。
【0067】そのため、その係止ピン埋め込み孔(2
2)と固定ピン受け入れ孔(24)との上下一対へ横方
向から圧入される係止ピン(23)と固定ピン(25)
とが、互換使用できる同一成形品であることとも相俟っ
て、上記横架材(B)を言わば上下逆向きとしても各連
結板(13)(14)の左右両端部又は一端部へ制約な
く落し込むことができ、その落し込み状態にある横架材
(B)をやはり係止ピン(23)と固定ピン(25)と
の上下一対によって、上記柱(A)から張り出した各連
結板(13)(14)の左右両端部又は一端部へ組付け
一体化し得るのであり、これらのことも木造建築現場に
おける軸組作業の能率向上に大きく寄与する。
2)と固定ピン受け入れ孔(24)との上下一対へ横方
向から圧入される係止ピン(23)と固定ピン(25)
とが、互換使用できる同一成形品であることとも相俟っ
て、上記横架材(B)を言わば上下逆向きとしても各連
結板(13)(14)の左右両端部又は一端部へ制約な
く落し込むことができ、その落し込み状態にある横架材
(B)をやはり係止ピン(23)と固定ピン(25)と
の上下一対によって、上記柱(A)から張り出した各連
結板(13)(14)の左右両端部又は一端部へ組付け
一体化し得るのであり、これらのことも木造建築現場に
おける軸組作業の能率向上に大きく寄与する。
【0068】このような現場作業性に優れるにも拘ら
ず、その仕上がった木造建築の軸組構造として、次の諸
効果も期待することができる。即ち、上記係止ピン(2
3)と固定ピン(25)を介して横架材(B)と組付け
一体化された連結板(13)(14)の上下一組は、断
面ほぼ正方形な柱(A)の垂直中心線上において平面視
の直交状態に咬み合わされているため、その上側連結板
(14)の浮上を防止すべく圧入された楔板(31)と
も相俟って、極めて高剛性の安定な軸組状態を確保でき
るが、その際柱(A)には連結板(13)(14)の受
け入れ長孔(11)(12)のみが貫通形成されている
に過ぎない。又、その柱(A)の内部へ没入することと
なる各連結板(13)(14)の中心部又は他端部に
も、咬み合い凹溝(15)(16)のみが切り欠かれて
いるにとどまる。
ず、その仕上がった木造建築の軸組構造として、次の諸
効果も期待することができる。即ち、上記係止ピン(2
3)と固定ピン(25)を介して横架材(B)と組付け
一体化された連結板(13)(14)の上下一組は、断
面ほぼ正方形な柱(A)の垂直中心線上において平面視
の直交状態に咬み合わされているため、その上側連結板
(14)の浮上を防止すべく圧入された楔板(31)と
も相俟って、極めて高剛性の安定な軸組状態を確保でき
るが、その際柱(A)には連結板(13)(14)の受
け入れ長孔(11)(12)のみが貫通形成されている
に過ぎない。又、その柱(A)の内部へ没入することと
なる各連結板(13)(14)の中心部又は他端部に
も、咬み合い凹溝(15)(16)のみが切り欠かれて
いるにとどまる。
【0069】その結果、その両連結板(13)(14)
や楔板(31)が高強度な合成樹脂材料からの成形品で
あることとも相俟って、上記柱(A)や両連結板(1
3)(14)に欠けや割れなどを生じたり、これらの弱
体化を招いたりするおそれが全然なく、常に安定・強固
な軸組状態を維持できるのであり、その意味から比較的
細い柱(A)にも支障なく汎用的に適用実施し得ること
となる。
や楔板(31)が高強度な合成樹脂材料からの成形品で
あることとも相俟って、上記柱(A)や両連結板(1
3)(14)に欠けや割れなどを生じたり、これらの弱
体化を招いたりするおそれが全然なく、常に安定・強固
な軸組状態を維持できるのであり、その意味から比較的
細い柱(A)にも支障なく汎用的に適用実施し得ること
となる。
【0070】特に、各連結板(13)(14)の上向き
開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)は、そ
の何れも中心側のほぼ垂直な内壁面(17a)(18
a)と端側の傾斜する内壁面(17b)(18b)とか
ら、一定角度(θ)だけ拡開する正面視のレ字型に造形
されており、ここへ上記横架材(B)に予じめ埋め込ま
れている係止ピン(23)を落し込み係止させさえすれ
ば、その係止ピン(23)が上記傾斜した内壁面(17
b)(18b)に沿って、横架材(B)の接合端面を柱
(A)の存在する中心側へ徐々に引き寄せ、その柱
(A)の一辺へ自づと密着させるようになっているた
め、木造建築現場での軸組作業性に役立つばかりでな
く、柱(A)と横架材(B)との安定・確固な軸組状態
を容易に達成できる効果がある。
開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)は、そ
の何れも中心側のほぼ垂直な内壁面(17a)(18
a)と端側の傾斜する内壁面(17b)(18b)とか
ら、一定角度(θ)だけ拡開する正面視のレ字型に造形
されており、ここへ上記横架材(B)に予じめ埋め込ま
れている係止ピン(23)を落し込み係止させさえすれ
ば、その係止ピン(23)が上記傾斜した内壁面(17
b)(18b)に沿って、横架材(B)の接合端面を柱
(A)の存在する中心側へ徐々に引き寄せ、その柱
(A)の一辺へ自づと密着させるようになっているた
め、木造建築現場での軸組作業性に役立つばかりでな
く、柱(A)と横架材(B)との安定・確固な軸組状態
を容易に達成できる効果がある。
【0071】更に、上記柱(A)から張り出した各連結
板(13)(14)と横架材(B)とを組付けるための
係止ピン(23)と固定ピン(25)は、何れも高強度
な合成樹脂材料からの同一成形品として、その丸棒状ピ
ン本体(26)から張り出す径大な頭部の円形外周面
に、圧入しやすく抜け難い楔爪として機能する螺旋条
(28)と、一対の向かい合う扁平面(30)が付与さ
れているため、これらを上記横架材(B)の係止ピン埋
め込み孔(22)や固定ピン受け入れ連通孔(24)
へ、その横架材(B)の欠けや割れなどを生じるおそれ
なく容易に圧入でき、それにも拘らず抜け難い固定状態
を確保し得るのであり、冒頭に述べた従来技術のような
ボルトへの特別なナット締結作業を要しない。
板(13)(14)と横架材(B)とを組付けるための
係止ピン(23)と固定ピン(25)は、何れも高強度
な合成樹脂材料からの同一成形品として、その丸棒状ピ
ン本体(26)から張り出す径大な頭部の円形外周面
に、圧入しやすく抜け難い楔爪として機能する螺旋条
(28)と、一対の向かい合う扁平面(30)が付与さ
れているため、これらを上記横架材(B)の係止ピン埋
め込み孔(22)や固定ピン受け入れ連通孔(24)
へ、その横架材(B)の欠けや割れなどを生じるおそれ
なく容易に圧入でき、それにも拘らず抜け難い固定状態
を確保し得るのであり、冒頭に述べた従来技術のような
ボルトへの特別なナット締結作業を要しない。
【0072】又、上記径大な頭部の頂面には回動操作工
具用の係止凹溝(29)も切り欠かれているため、ここ
に回動操作工具を係止させて回動操作するならば、その
係止ピン(23)や固定ピン(25)を爾後的に抜き出
すことも可能となる。
具用の係止凹溝(29)も切り欠かれているため、ここ
に回動操作工具を係止させて回動操作するならば、その
係止ピン(23)や固定ピン(25)を爾後的に抜き出
すことも可能となる。
【0073】しかも、上記係止ピン(23)と固定ピン
(25)は高強度な合成樹脂材料からの同一成形品とし
て、互換性を有するため、これらを横架材(B)の係止
ピン埋め込み孔(22)と固定ピン受け入れ連通孔(2
4)へ区別なく圧入使用することができ、取扱い上の利
便性と量産性に優れるほか、上記の両連結板(13)
(14)や楔板(31)も高強度な合成樹脂材料からの
成形品であるため、この種多量に使う軸組用具として、
木造建築物の軸組強度を低下させることなく、その著し
い軽量化を図れる効果がある。
(25)は高強度な合成樹脂材料からの同一成形品とし
て、互換性を有するため、これらを横架材(B)の係止
ピン埋め込み孔(22)と固定ピン受け入れ連通孔(2
4)へ区別なく圧入使用することができ、取扱い上の利
便性と量産性に優れるほか、上記の両連結板(13)
(14)や楔板(31)も高強度な合成樹脂材料からの
成形品であるため、この種多量に使う軸組用具として、
木造建築物の軸組強度を低下させることなく、その著し
い軽量化を図れる効果がある。
【0074】尚、上記柱(A)から一定長さ(L)だけ
張り出す左右両端部に、係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)の
一対づつが形成された連結板(13)(14)の上下一
組を使用して、図12、13のような平面視の十字配列
型に軸組みでき、同じく柱(A)から張り出す左右何れ
かの一端部だけに、やはり係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(2
0)が形成された連結板(13)(14)の上下一組を
使用して、図25のような平面視のL字配列型に軸組み
できるほか、その2種を併用した上下一組として使うこ
とにより、図26のような平面視のT字配列型に軸組み
することもできるため、その際に横架材(B)としては
同一の仕口加工が施されたそれで足りることとも相俟
ち、利便性と汎用性に優れることは言うまでもない。 ─────────────────────────────────────────────────────
張り出す左右両端部に、係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)の
一対づつが形成された連結板(13)(14)の上下一
組を使用して、図12、13のような平面視の十字配列
型に軸組みでき、同じく柱(A)から張り出す左右何れ
かの一端部だけに、やはり係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(2
0)が形成された連結板(13)(14)の上下一組を
使用して、図25のような平面視のL字配列型に軸組み
できるほか、その2種を併用した上下一組として使うこ
とにより、図26のような平面視のT字配列型に軸組み
することもできるため、その際に横架材(B)としては
同一の仕口加工が施されたそれで足りることとも相俟
ち、利便性と汎用性に優れることは言うまでもない。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために木造建築の軸組構造
として、垂直中心線上に沿って延在する短かい開口長さ
の下側連結板用受け入れ長孔と、同じく長い開口長さの
上側連結板用受け入れ長孔との2種のみが、その下面同
志の同一高さ位置として平面視の直交状態に貫通形成さ
れた断面正方形の柱と、
の改良を企図しており、そのために木造建築の軸組構造
として、垂直中心線上に沿って延在する短かい開口長さ
の下側連結板用受け入れ長孔と、同じく長い開口長さの
上側連結板用受け入れ長孔との2種のみが、その下面同
志の同一高さ位置として平面視の直交状態に貫通形成さ
れた断面正方形の柱と、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】上記横架材(B)の係止ピン(23)と固
定ピン(25)とは互いに同一として、やはり強化6−
ナイロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な合成
樹脂材料から、図14〜18のように成形されたもので
あり、その一種を互換使用できるようになっている。
定ピン(25)とは互いに同一として、やはり強化6−
ナイロンや66−ナイロン、FRPなどの高強度な合成
樹脂材料から、図14〜18のように成形されたもので
あり、その一種を互換使用できるようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】つまり、その互いに同一の係止ピン(2
3)と固定ピン(25)を抽出して示した図14〜18
において、(26)は丸軸状のピン本体であり、その先
端部が先細り円錐面(27)として造形されているに反
し、同じく径大な頭部の円形外周面には圧入しやすく、
且つ抜け難い楔爪として働く螺旋条(28)が刻成され
ている。(29)は上記頭部の頂面に切り欠かれた回動
操作工具用の係止凹溝、(30)は同じく頭部に向かい
合う一対として切り欠かれた扁平面であり、これによっ
て頭部が正面視のほぼ楕円形に造形されている。尚、こ
れには適当な着色カラーを与えても良い。
3)と固定ピン(25)を抽出して示した図14〜18
において、(26)は丸軸状のピン本体であり、その先
端部が先細り円錐面(27)として造形されているに反
し、同じく径大な頭部の円形外周面には圧入しやすく、
且つ抜け難い楔爪として働く螺旋条(28)が刻成され
ている。(29)は上記頭部の頂面に切り欠かれた回動
操作工具用の係止凹溝、(30)は同じく頭部に向かい
合う一対として切り欠かれた扁平面であり、これによっ
て頭部が正面視のほぼ楕円形に造形されている。尚、こ
れには適当な着色カラーを与えても良い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】しかも、その図12、13から併せて明白
なように、上下一組の連結板(13)(14)が柱
(A)の垂直中心線上において直交する咬み合い状態に
あるため、その柱(A)に欠けや割れなどの弱体化を生
じるおそれがなく、上記横架材(B)を両連結板(1
3)(14)により柱(A)へ、頗る高強度に安定良く
軸組みできるのである。
なように、上下一組の連結板(13)(14)が柱
(A)の垂直中心線上において直交する咬み合い状態に
あるため、その柱(A)に欠けや割れなどの弱体化を生
じるおそれがなく、上記横架材(B)を両連結板(1
3)(14)により柱(A)へ、頗る高強度に安定良く
軸組みできるのである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る木造建築の
軸組構造では、垂直中心線上に沿って延在する短かい開
口長さ(H1)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、同じく長い開口長さ(H2)の上側連結板用受け入
れ長孔(12)との2種のみが、その下面同志の同一高
さ位置として平面視の直交状態に貫通形成された断面正
方形の柱(A)と、
軸組構造では、垂直中心線上に沿って延在する短かい開
口長さ(H1)の下側連結板用受け入れ長孔(11)
と、同じく長い開口長さ(H2)の上側連結板用受け入
れ長孔(12)との2種のみが、その下面同志の同一高
さ位置として平面視の直交状態に貫通形成された断面正
方形の柱(A)と、
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】しかも、上記横架材(B)の係止ピン(2
3)を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させた最終的に
は、その横架材(B)の上記固定ピン受け入れ連通孔
(24)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入
れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正しく合致連通
することになるため、ここに横方向から固定ピン(2
5)を圧入一体化すれば足り、その木造建築現場での軸
組作業を誰でも軽快に能率良く行なえる効果がある。
3)を各連結板(13)(14)の係止ピン受け入れ凹
欠(17)(18)内へ落し込み係止させた最終的に
は、その横架材(B)の上記固定ピン受け入れ連通孔
(24)と各連結板(13)(14)の固定ピン受け入
れ貫通孔(19)(20)とが、自づと正しく合致連通
することになるため、ここに横方向から固定ピン(2
5)を圧入一体化すれば足り、その木造建築現場での軸
組作業を誰でも軽快に能率良く行なえる効果がある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】そのため、その係止ピン埋め込み孔(2
2)と固定ピン受け入れ孔(24)との上下一対へ横方
向から圧入される係止ピン(23)と固定ピン(25)
とが、互換使用できる同一成形品であることとも相俟っ
て、上記横架材(B)を各連結板(13)(14)の左
右両端部又は一端部へ制約なく落し込むことができ、そ
の落し込み状態にある横架材(B)を係止ピン(23)
と固定ピン(25)との上下一対によって、上記柱
(A)から張り出した各連結板(13)(14)の左右
両端部又は一端部へ能率良く組付け一体化し得るのであ
る。
2)と固定ピン受け入れ孔(24)との上下一対へ横方
向から圧入される係止ピン(23)と固定ピン(25)
とが、互換使用できる同一成形品であることとも相俟っ
て、上記横架材(B)を各連結板(13)(14)の左
右両端部又は一端部へ制約なく落し込むことができ、そ
の落し込み状態にある横架材(B)を係止ピン(23)
と固定ピン(25)との上下一対によって、上記柱
(A)から張り出した各連結板(13)(14)の左右
両端部又は一端部へ能率良く組付け一体化し得るのであ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】このような現場作業性に優れるにも拘ら
ず、その仕上がった木造建築の軸組構造として、次の諸
効果も期待することができる。即ち、上記係止ピン(2
3)と固定ピン(25)を介して横架材(B)と組付け
一体化された連結板(13)(14)の上下一組は、断
面正方形な柱(A)の垂直中心線上において平面視の直
交状態に咬み合わされているため、その上側連結板(1
4)の浮上を防止すべく圧入された楔板(31)とも相
俟って、極めて高剛性の安定な軸組状態を確保できる
が、その際柱(A)には連結板(13)(14)の受け
入れ長孔(11)(12)のみが貫通形成されているに
過ぎない。又、その柱(A)の内部へ没入することとな
る各連結板(13)(14)の中心部又は他端部にも、
咬み合い凹溝(15)(16)のみが切り欠かれている
にとどまる。
ず、その仕上がった木造建築の軸組構造として、次の諸
効果も期待することができる。即ち、上記係止ピン(2
3)と固定ピン(25)を介して横架材(B)と組付け
一体化された連結板(13)(14)の上下一組は、断
面正方形な柱(A)の垂直中心線上において平面視の直
交状態に咬み合わされているため、その上側連結板(1
4)の浮上を防止すべく圧入された楔板(31)とも相
俟って、極めて高剛性の安定な軸組状態を確保できる
が、その際柱(A)には連結板(13)(14)の受け
入れ長孔(11)(12)のみが貫通形成されているに
過ぎない。又、その柱(A)の内部へ没入することとな
る各連結板(13)(14)の中心部又は他端部にも、
咬み合い凹溝(15)(16)のみが切り欠かれている
にとどまる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】又、上記柱(A)から一定長さ(L)だけ
張り出す左右両端部に、係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)の
一対づつが形成された連結板(13)(14)の上下一
組を使用して、図12、13のような平面視の十字配列
型に軸組みでき、同じく柱(A)から張り出す左右何れ
かの一端部だけに、やはり係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(2
0)が形成された連結板(13)(14)の上下一組を
使用して、図25のような平面視のL字配列型に軸組み
できるほか、その2種を併用した上下一組として使うこ
とにより、図26のような平面視のT字配列型に軸組み
することもできるため、その際に横架材(B)としては
同一の仕口加工が施されたそれで足りることとも相俟
ち、利便性と汎用性に優れる。
張り出す左右両端部に、係止ピン受け入れ凹欠(17)
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)の
一対づつが形成された連結板(13)(14)の上下一
組を使用して、図12、13のような平面視の十字配列
型に軸組みでき、同じく柱(A)から張り出す左右何れ
かの一端部だけに、やはり係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(19)(2
0)が形成された連結板(13)(14)の上下一組を
使用して、図25のような平面視のL字配列型に軸組み
できるほか、その2種を併用した上下一組として使うこ
とにより、図26のような平面視のT字配列型に軸組み
することもできるため、その際に横架材(B)としては
同一の仕口加工が施されたそれで足りることとも相俟
ち、利便性と汎用性に優れる。
Claims (4)
- 【請求項1】垂直中心線上に沿って延在する短かい開口
長さ(H1)の下側連結板用受け入れ長孔(11)と、
同じく長い開口長さ(H2)の上側連結板用受け入れ長
孔(12)とが、平面視の直交状態に貫通形成された柱
(A)と、 上記柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔(11)へ横
方向から差し込み貫通された時、その柱(A)から一定
長さ(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又は一端
部には、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(17)
と固定ピン受け入れ貫通孔(19)とが上下位置関係に
対応分布されている一方、同じく柱(A)の内部に没入
することとなる中心部又は他端部には、上向き開放する
咬み合い凹溝(15)が切り欠かれた下側連結板(1
3)と、 上記柱(A)の上側連結板用受け入れ長孔(12)へ横
方向から差し込み貫通された時、その柱(A)からやは
り一定長さ(L)だけ張り出すこととなる左右両端部又
は一端部には、上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠
(18)と固定ピン受け入れ貫通孔(20)とが上下位
置関係に対応分布されている一方、同じく柱(A)の内
部に没入することとなる中心部又は他端部には、下向き
開放する咬み合い凹溝(16)が切り欠かれた上側連結
板(14)と、 上記柱(A)への接合端部に各連結板(13)(14)
の張り出し長さ(L)と対応する一定深さ(D3)の落
し込み凹溝(21)が切り欠かれ、その落し込み凹溝
(21)を横断する上段位置には、各連結板(13)
(14)の上記係止ピン受け入れ凹欠(17)(18)
と対応位置することとなる水平な係止ピン(23)が埋
め込み一体化されている一方、同じく落し込み凹溝(2
1)を横断する下段位置には、各連結板(13)(1
4)の上記固定ピン受け入れ貫通孔(19)(20)と
対応合致し得る固定ピン受け入れ連通孔(24)が開口
形成された梁や胴差、桁などの横架材(B)とを用意し
て、 上記柱(A)の下側連結板用受け入れ長孔(11)へ下
側連結板(13)を、同じく柱(A)の上側連結板用受
け入れ長孔(12)へ上側連結板(14)を順次横方向
から差し込み貫通させて、その上側連結板(14)の下
向き開放する咬み合い凹溝(16)を下側連結板(1
3)の上向き開放する咬み合い凹溝(15)へ落し込む
ことにより、両連結板(13)(14)を柱(A)の垂
直中心線上において直交状態に咬み合わせ、 上記落し込みにより開口することとなる上側連結板用受
け入れ長孔(12)の上部位置へ、別個な楔板(31)
を横方向から圧入固定した後、 上記柱(A)から一定長さ(L)だけ張り出した各連結
板(13)(14)の左右両端部又は一端部へ、上記横
架材(B)の落し込み凹溝(21)を順次落し込むと共
に、その横架材(B)の係止ピン(23)を各連結板
(13)(14)の係止ピン受け入れ凹欠(17)(1
8)内へ落し込み係止させることにより、自づと合致連
通した各連結板(13)(14)の固定ピン受け入れ貫
通孔(19)(20)と横架材(B)の固定ピン受け入
れ連通孔(24)へ、その横方向から固定ピン(25)
を圧入一体化することを特徴とする木造建築の軸組工
法。 - 【請求項2】横架材(B)の係止ピン(23)と固定ピ
ン(25)を互換使用できる高強度な合成樹脂製品とし
て、その扁平な径大頭部の円形外周面に楔爪となる螺旋
条(28)を刻成すると共に、同じく径大頭部の頂面に
回動操作工具の係止凹溝(29)を切り欠いたことを特
徴とする請求項1記載の木造建築の軸組工法。 - 【請求項3】柱(A)の垂直中心線上に細長く貫通形成
された短かい開口長さ(H1)の下側連結板用受け入れ
長孔(11)と同じく長い開口長さ(H2)の上側連結
板用受け入れ長孔(12)へ、各々横方向から差し込み
貫通される下側連結板(13)と上側連結板(14)と
の一組から成り、 その両連結板(13)(14)を何れも高強度な合成樹
脂材料から、上記柱(A)の一辺よりも長い四角形に成
形して、 同じく両連結板(13)(14)の上記柱(A)から一
定長さ(L)だけ張り出す左右両端部又は一端部には、
横架材(B)の係止ピン(23)が落し込み係止される
こととなる上向き開放する係止ピン受け入れ凹欠(1
7)(18)と、その横架材(B)の固定ピン(25)
が圧入されることとなる固定ピン受け入れ貫通孔(1
9)(20)とを、上下位置関係に対応分布させると共
に、 下側連結板(13)における上記柱(A)の内部へ没入
する中心部又は他端部には、上向き開放する咬み合い凹
溝(15)をその連結板(13)における縦辺の半分に
相当する一定深さ(D1)だけ切り欠く一方、 上側連結板(14)における上記柱(A)の内部へ没入
する中心部又は他端部には、下向き開放する咬み合い凹
溝(16)を上記下側連結板(13)の咬み合い凹溝
(15)と同じ一定深さ(D1)だけ対応的に切り欠い
て、 両連結板(13)(14)を上記柱(A)の両受け入れ
長孔(11)(12)へ、その咬み合い凹溝(15)
(16)同志が咬み合う平面視の直交状態として差し込
み貫通させるように定めたことを特徴とする木造建築の
軸組用具。 - 【請求項4】両連結板(13)(14)の係止ピン受け
入れ凹欠(17)(18)を、その中心側のほぼ垂直な
内壁面(17a)(18a)と端側の傾斜する内壁面
(17b)(18b)とから一定角度(θ)だけ拡開す
る正面視のレ字型に造形したことを特徴とする請求項3
記載の木造建築の軸組用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043498A JP2962471B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 木造建築の軸組構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043498A JP2962471B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 木造建築の軸組構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256686A true JPH11256686A (ja) | 1999-09-21 |
JP2962471B2 JP2962471B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13718170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8043498A Expired - Fee Related JP2962471B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 木造建築の軸組構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2962471B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008303704A (ja) * | 2008-06-17 | 2008-12-18 | J Simons Robert | 梁相互接続構造体 |
JP2012067592A (ja) * | 2011-11-25 | 2012-04-05 | Conxtech Inc | 梁を設置する方法 |
WO2012154111A1 (en) * | 2011-05-06 | 2012-11-15 | Makahper Ab | System of elements with columns, cross beams and column fittings with clips |
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JPS63122840A (ja) * | 1986-11-11 | 1988-05-26 | シ−ウツド研究所有限会社 | 木造建造物の仕口構造およびそのための仕口金具 |
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JPH08170369A (ja) * | 1994-12-19 | 1996-07-02 | Kenchiku Shiryo Kenkyusha:Kk | 建築用打込栓 |
JPH09287201A (ja) * | 1996-04-23 | 1997-11-04 | Inshiyou Ringyo Kk | 木造建築の金具軸組工法、金具軸組構造、そのための連結金具及び連結金具ユニット |
JPH1054082A (ja) * | 1996-08-12 | 1998-02-24 | Sekisui House Ltd | 木造軸組の接合構造と接合金物 |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP8043498A patent/JP2962471B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2014084659A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Sekisui House Ltd | 建物の外部付帯物の支持構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2962471B2 (ja) | 1999-10-12 |
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