JPH11255817A - クロム含有触媒系を用いたシンジオタクテイツク1,2―ポリブタジエンの製造方法 - Google Patents
クロム含有触媒系を用いたシンジオタクテイツク1,2―ポリブタジエンの製造方法Info
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- JPH11255817A JPH11255817A JP10376351A JP37635198A JPH11255817A JP H11255817 A JPH11255817 A JP H11255817A JP 10376351 A JP10376351 A JP 10376351A JP 37635198 A JP37635198 A JP 37635198A JP H11255817 A JPH11255817 A JP H11255817A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 66.5%より大きいシンジオタクテイック
性及び100℃より高い融点を有するシンジオタクテイ
ック1,2−ポリブタジエンの製造方法の提供。 【解決手段】 本方法は、(a)有機マグネシウム化合
物、(b)クロム化合物、(c)亜燐酸水素ジヒドロカ
ルビルの触媒的に有効な量の存在下に、炭化水素溶媒中
で1,3−ブタジエンを重合することを含んでなる。本
発明は、該方法で製造された生成物並びに該生成物から
製造された成形品にも関する。
性及び100℃より高い融点を有するシンジオタクテイ
ック1,2−ポリブタジエンの製造方法の提供。 【解決手段】 本方法は、(a)有機マグネシウム化合
物、(b)クロム化合物、(c)亜燐酸水素ジヒドロカ
ルビルの触媒的に有効な量の存在下に、炭化水素溶媒中
で1,3−ブタジエンを重合することを含んでなる。本
発明は、該方法で製造された生成物並びに該生成物から
製造された成形品にも関する。
Description
【0001】
【産業の利用分野】本発明はシンジオタクテイック1,
2−ポリブタジエンの製造のための触媒系に関する。
2−ポリブタジエンの製造のための触媒系に関する。
【0002】
【従来の技術】純粋なシンジオタクテイック1,2−ポ
リブタジエン(SPB)は、その重合鎖に交互に二重結
合が結合している熱可塑性樹脂である。シンジオタクテ
イック1,2−ポリブタジエンを用いてフイルム、繊維
及び成形品を製造することができる。また、それをゴム
に混入させ、共に硬化することができる。シンジオタク
テイック1,2−ポリブタジエンは、溶液、エマルシヨ
ン又は懸濁重合により製造することができる。それは、
典型的には約195℃ないし約215℃の範囲の融点を
有する。シンジオタクテイック1,2−ポリブタジエン
の製造のための、チタン、バナジウム、クロム、モリブ
デン、パラジウム、鉄及びコバルトに基く多くの遷移金
属触媒系が、先行文献中で報告されている(例えば、
J.Boor, Jr.チーグラー−ナッタ触媒及び重
合、アカデミツクプレス:ニューヨーク、1979年、
144頁参照)。しかしながら、これらの触媒の大半は
工業的適用に適さない。何故なら重合活性及び立体選択
性が不十分であり、時として商業用途に適さない低分子
量ポリマーや架橋されたポリマーが生成するからであ
る。以下のコバルト含有触媒系がシンジオタクテイック
1,2−ポリブタジエンの製造について広く知られてい
る: I. 日本合成ゴム株式会社に譲渡された米国特許第4
182813号に開示される二臭化コバルト/トリイソ
ブチルアルミニウム/水/トリフェニルホスフィン、 II.宇部興産株式会社に譲渡された米国特許第377
8424号に開示されるコバルトトリス(アセチルアセ
トネート)/トリエチルアルミニウム/水/二硫化炭素 これらの二つの触媒系には、重大な欠点がある。二臭化
コバルト/トリイソブチルアルミニウム/水/トリフェ
ニルホスフィン系では、低結晶性のシンジオタクテイッ
ク1,2−ポリブタジエンが生成する。加えて、この触
媒系は、重合媒体としてハロゲン化炭化水素溶媒中でし
か十分な活性を示さないが、ハロゲン化溶媒には、毒性
の問題がある。第二の触媒系は、二硫化炭素を触媒成分
の一つとして使用するが、その高い揮発性、低い還流温
度並びに毒性のために特殊な安全手段を必要とする。従
って該触媒系の工業的的応用には多くの制約が存在す
る。さらに、この触媒系を使用して製造されたシンジオ
タクテイック1,2−ポリブタジエンは、非常に高い融
点(200℃ないし210℃)を有することから加工が
困難である。
リブタジエン(SPB)は、その重合鎖に交互に二重結
合が結合している熱可塑性樹脂である。シンジオタクテ
イック1,2−ポリブタジエンを用いてフイルム、繊維
及び成形品を製造することができる。また、それをゴム
に混入させ、共に硬化することができる。シンジオタク
テイック1,2−ポリブタジエンは、溶液、エマルシヨ
ン又は懸濁重合により製造することができる。それは、
典型的には約195℃ないし約215℃の範囲の融点を
有する。シンジオタクテイック1,2−ポリブタジエン
の製造のための、チタン、バナジウム、クロム、モリブ
デン、パラジウム、鉄及びコバルトに基く多くの遷移金
属触媒系が、先行文献中で報告されている(例えば、
J.Boor, Jr.チーグラー−ナッタ触媒及び重
合、アカデミツクプレス:ニューヨーク、1979年、
144頁参照)。しかしながら、これらの触媒の大半は
工業的適用に適さない。何故なら重合活性及び立体選択
性が不十分であり、時として商業用途に適さない低分子
量ポリマーや架橋されたポリマーが生成するからであ
る。以下のコバルト含有触媒系がシンジオタクテイック
1,2−ポリブタジエンの製造について広く知られてい
る: I. 日本合成ゴム株式会社に譲渡された米国特許第4
182813号に開示される二臭化コバルト/トリイソ
ブチルアルミニウム/水/トリフェニルホスフィン、 II.宇部興産株式会社に譲渡された米国特許第377
8424号に開示されるコバルトトリス(アセチルアセ
トネート)/トリエチルアルミニウム/水/二硫化炭素 これらの二つの触媒系には、重大な欠点がある。二臭化
コバルト/トリイソブチルアルミニウム/水/トリフェ
ニルホスフィン系では、低結晶性のシンジオタクテイッ
ク1,2−ポリブタジエンが生成する。加えて、この触
媒系は、重合媒体としてハロゲン化炭化水素溶媒中でし
か十分な活性を示さないが、ハロゲン化溶媒には、毒性
の問題がある。第二の触媒系は、二硫化炭素を触媒成分
の一つとして使用するが、その高い揮発性、低い還流温
度並びに毒性のために特殊な安全手段を必要とする。従
って該触媒系の工業的的応用には多くの制約が存在す
る。さらに、この触媒系を使用して製造されたシンジオ
タクテイック1,2−ポリブタジエンは、非常に高い融
点(200℃ないし210℃)を有することから加工が
困難である。
【0003】コバルトをベースとする配位触媒、例えば
トリエチルアルミニウム/クロムトリス(アセチルアセ
トネート)は活性が低く、工業規模での使用は不可能で
ある。共に三菱の日本国特許公開第73−06939号
及び日本国特許公開第73−64178号は、(A)可
溶性のクロム化合物、(B)トリアルキルアルミニウム
化合物、(C)亜燐酸水素ジアルキルを含んでなる3成
分触媒系を使用した1,3−ブタジエンのアモルファス
1、2−ポリブタジエンへの重合方法を開示する。生成
物は、明瞭な融点を示さないゲル状部分を含む白色のゴ
ム状ポリマーであったと報告されている。
トリエチルアルミニウム/クロムトリス(アセチルアセ
トネート)は活性が低く、工業規模での使用は不可能で
ある。共に三菱の日本国特許公開第73−06939号
及び日本国特許公開第73−64178号は、(A)可
溶性のクロム化合物、(B)トリアルキルアルミニウム
化合物、(C)亜燐酸水素ジアルキルを含んでなる3成
分触媒系を使用した1,3−ブタジエンのアモルファス
1、2−ポリブタジエンへの重合方法を開示する。生成
物は、明瞭な融点を示さないゲル状部分を含む白色のゴ
ム状ポリマーであったと報告されている。
【0004】バイエルに譲渡された米国特許第4751
275号は、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサンまた
はn−ヘキサンのような炭化水素重合媒体中で1,3−
ブタジエンの溶液重合によるSPBの製造方法を開示す
る。この溶液重合で使用される触媒系は、炭化水素に可
溶性のクロム-III化合物、トリアルキルアルミニウム化
合物及びジ−ネオペンチルホスファイトまたはネオペン
チルメチルホスファイトを含有する。しかしながら、重
合生成物は、融点で十分に特定されていないばかりかシ
ンジオタクテイック性(syndiotacticit
y)の度合も報告されていない。
275号は、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサンまた
はn−ヘキサンのような炭化水素重合媒体中で1,3−
ブタジエンの溶液重合によるSPBの製造方法を開示す
る。この溶液重合で使用される触媒系は、炭化水素に可
溶性のクロム-III化合物、トリアルキルアルミニウム化
合物及びジ−ネオペンチルホスファイトまたはネオペン
チルメチルホスファイトを含有する。しかしながら、重
合生成物は、融点で十分に特定されていないばかりかシ
ンジオタクテイック性(syndiotacticit
y)の度合も報告されていない。
【0005】グッドイヤーに譲渡された米国特許第41
68357号及び米国特許第4168374号は、高シ
ス−1,4−ポリペンタジエンの製造のためのクロム含
有触媒を記述する。
68357号及び米国特許第4168374号は、高シ
ス−1,4−ポリペンタジエンの製造のためのクロム含
有触媒を記述する。
【0006】これらの先行文献にかかわらず、先行文献
の方法により製造されたシンジオタクテイック1,2−
ポリブタジエンと比較して、より高い融点及び増強され
たシンジオタクテイック性を有するシンジオタクテイッ
ク1,2−ポリブタジエン生成物を製造するために使用
することができる新規で改良された触媒系を作り出すこ
とは、有意義である。
の方法により製造されたシンジオタクテイック1,2−
ポリブタジエンと比較して、より高い融点及び増強され
たシンジオタクテイック性を有するシンジオタクテイッ
ク1,2−ポリブタジエン生成物を製造するために使用
することができる新規で改良された触媒系を作り出すこ
とは、有意義である。
【0007】本発明の目的は、先行文献の欠点を克服
し、先行文献のシンジオタクテイック1,2−ポリブタ
ジエンより高い融点及び増強されたシンジオタクテイッ
ク性を有するシンジオタクテイック1,2−ポリブタジ
エン生成物を製造するために使用することができる新規
で改良された触媒系を提供することである。
し、先行文献のシンジオタクテイック1,2−ポリブタ
ジエンより高い融点及び増強されたシンジオタクテイッ
ク性を有するシンジオタクテイック1,2−ポリブタジ
エン生成物を製造するために使用することができる新規
で改良された触媒系を提供することである。
【0008】本発明は、66.5%より大きいシンジオ
タクテイック性及び約100℃より高い融点温度を有す
るシンジオタクテイック1,2−ポリブタジエンそ生成
する方法に関する。該方法には、1,3−ブタジエン
を、(a)有機マグネシウム化合物、(b)クロム化合
物、(c)亜燐酸水素ジヒドロカルビル(dihydr
ocarbyl hydrogen phosphit
e)を触媒的に有効な量の存在下で重合することを含
む。本発明はまた上記方法による製造物及び該製造物か
らの成形品をも視野に含める。
タクテイック性及び約100℃より高い融点温度を有す
るシンジオタクテイック1,2−ポリブタジエンそ生成
する方法に関する。該方法には、1,3−ブタジエン
を、(a)有機マグネシウム化合物、(b)クロム化合
物、(c)亜燐酸水素ジヒドロカルビル(dihydr
ocarbyl hydrogen phosphit
e)を触媒的に有効な量の存在下で重合することを含
む。本発明はまた上記方法による製造物及び該製造物か
らの成形品をも視野に含める。
【0009】本発明は、(a)炭化水素に可溶性のクロ
ム化合物、(b)有機マグネシウム化合物及び(c)亜
燐酸水素ジヒドロカルビルを含んでなる触媒系を用いて
1,3−ブタジエンを重合することによるシンジオタク
テイック1,2−ポリブタジエンの製造方法を教示す
る。
ム化合物、(b)有機マグネシウム化合物及び(c)亜
燐酸水素ジヒドロカルビルを含んでなる触媒系を用いて
1,3−ブタジエンを重合することによるシンジオタク
テイック1,2−ポリブタジエンの製造方法を教示す
る。
【0010】本発明の触媒系において用いられるクロム
化合物は、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素又は脂環式
炭化水素等の炭化水素溶媒中に可溶であり、そして、ク
ロムカルボキシレート、例えばクロム2−エチルヘキサ
ノエート、クロムネオデカノエート、クロムナフテネー
ト、クロムステアレート、クロムオレエート、及びクロ
ムベンゾエート;クロムβ−ジケトネート、例えばクロ
ムトリス(アセチルアセトネート)、クロムトリス(ト
リフルオロアセチルアセトネート)、クロムトリス(ヘ
キサフルオロアセチルアセトネート)、クロムトリス
(ベンゾイルアセトネート)、及びクロムトリス(2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネー
ト);クロムアルコキシド又はアリールオキシド、例え
ばクロムエトキシド、クロムイソプロポキシド、クロム
2−エチルヘキソキシド、クロムフェノキシド、クロム
ノニルフェノキシド、及びクロムナフトキシドおよび有
機クロム化合物、例えば、トリス(アリル)クロム、ト
リス(メタアリル)クロム、トリス(クロチル)クロ
ム、ビス(シクロぺンタジエニル)クロム、トリス(ク
ロチル)クロム、ビス(シクロぺンタジエニル)クロム
(クロモセン(chromocene)ともいう)、ビ
ス(ペンタメチルシクロぺンタジエニル)クロム(デカ
メチルクロモセンともいう)、ビス(ベンゼン)クロ
ム、ビス(エチルベンゼン)クロム、及びビス(メシチ
レン)クロムが含まれるが、しかしそれらに限定される
ものではない。
化合物は、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素又は脂環式
炭化水素等の炭化水素溶媒中に可溶であり、そして、ク
ロムカルボキシレート、例えばクロム2−エチルヘキサ
ノエート、クロムネオデカノエート、クロムナフテネー
ト、クロムステアレート、クロムオレエート、及びクロ
ムベンゾエート;クロムβ−ジケトネート、例えばクロ
ムトリス(アセチルアセトネート)、クロムトリス(ト
リフルオロアセチルアセトネート)、クロムトリス(ヘ
キサフルオロアセチルアセトネート)、クロムトリス
(ベンゾイルアセトネート)、及びクロムトリス(2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオネー
ト);クロムアルコキシド又はアリールオキシド、例え
ばクロムエトキシド、クロムイソプロポキシド、クロム
2−エチルヘキソキシド、クロムフェノキシド、クロム
ノニルフェノキシド、及びクロムナフトキシドおよび有
機クロム化合物、例えば、トリス(アリル)クロム、ト
リス(メタアリル)クロム、トリス(クロチル)クロ
ム、ビス(シクロぺンタジエニル)クロム、トリス(ク
ロチル)クロム、ビス(シクロぺンタジエニル)クロム
(クロモセン(chromocene)ともいう)、ビ
ス(ペンタメチルシクロぺンタジエニル)クロム(デカ
メチルクロモセンともいう)、ビス(ベンゼン)クロ
ム、ビス(エチルベンゼン)クロム、及びビス(メシチ
レン)クロムが含まれるが、しかしそれらに限定される
ものではない。
【0011】本発明の触媒系に用いられる有機マグネシ
ウム化合物は、ジヒドロカルビルマグネシウム化合物又
は炭化水素に可溶なグリニヤール試薬である。ジヒドロ
カルビルマグネシウム化合物は、式MgR2、(式中、
それぞれのRは、同一でも異なっていてもよく、例え
ば、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキ
ル、又はアリル基であり、それぞれの基は、好ましくは
20個の炭素原子までの基を形成するために1または適
当な最小の炭素原子を含有する)で表わされる。このよ
うなジヒドロカルビルマグネシウム化合物の例として
は、ジエチルマグネシウム、ジ−n−プロピルマグネシ
ウム、ジイソプロピルマグネシウム、ジブチルマグネシ
ウム、ジヘキシルマグネシウム、ジフェニルマグネシウ
ム、ジベンジルマグネシウムがある。有機マグネシウム
化合物は、炭化水素重合媒体に可溶であることが好まし
い。ジブチルマグネシウムは、入手が容易で可溶性であ
ることから特に好ましい。炭化水素に可溶性のグリニヤ
ール試薬は、式RMgX、(式中、Rは、ヒドロカルビ
ル基、例えば上で例示したものであり、Xは、フッ素、
塩素、臭素、又はヨウ素である)、で表される。このR
MgX触媒成分のグループには、臭化エチルマグネシウ
ム、臭化ブチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウ
ム、塩化メチルマグネシウム、塩化ブチルマグネシウ
ム、ヨウ化エチルマグネシウム、ヨウ化フェニルマグネ
シウム等があるが、これらに限定されるものではない。
ウム化合物は、ジヒドロカルビルマグネシウム化合物又
は炭化水素に可溶なグリニヤール試薬である。ジヒドロ
カルビルマグネシウム化合物は、式MgR2、(式中、
それぞれのRは、同一でも異なっていてもよく、例え
ば、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキ
ル、又はアリル基であり、それぞれの基は、好ましくは
20個の炭素原子までの基を形成するために1または適
当な最小の炭素原子を含有する)で表わされる。このよ
うなジヒドロカルビルマグネシウム化合物の例として
は、ジエチルマグネシウム、ジ−n−プロピルマグネシ
ウム、ジイソプロピルマグネシウム、ジブチルマグネシ
ウム、ジヘキシルマグネシウム、ジフェニルマグネシウ
ム、ジベンジルマグネシウムがある。有機マグネシウム
化合物は、炭化水素重合媒体に可溶であることが好まし
い。ジブチルマグネシウムは、入手が容易で可溶性であ
ることから特に好ましい。炭化水素に可溶性のグリニヤ
ール試薬は、式RMgX、(式中、Rは、ヒドロカルビ
ル基、例えば上で例示したものであり、Xは、フッ素、
塩素、臭素、又はヨウ素である)、で表される。このR
MgX触媒成分のグループには、臭化エチルマグネシウ
ム、臭化ブチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウ
ム、塩化メチルマグネシウム、塩化ブチルマグネシウ
ム、ヨウ化エチルマグネシウム、ヨウ化フェニルマグネ
シウム等があるが、これらに限定されるものではない。
【0012】本発明の触媒系に用いられる亜燐酸水素ジ
ヒドロカルビルは、下記
ヒドロカルビルは、下記
【0013】
【化1】
【0014】ここで、R1及びR2は、同一でも異なって
もよく、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラル
キル、又はアリル基であり、それぞれの基は、好ましく
は20個の炭素原子までの基を形成するために1または
適当な最小の炭素原子を含有するで表されるケト−エノ
ール互変異性体構造で表わされる。
もよく、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラル
キル、又はアリル基であり、それぞれの基は、好ましく
は20個の炭素原子までの基を形成するために1または
適当な最小の炭素原子を含有するで表されるケト−エノ
ール互変異性体構造で表わされる。
【0015】亜燐酸水素ジヒドロカルビルは、主にケト
型互変異性体(左の式で表される)として存在し、エノ
ール型互変異性体(右の式で表される)が少量存在す
る。双方の互変異性体、水素結合により、二量体、又は
三量体に自然に会合(selfassociated)
する。
型互変異性体(左の式で表される)として存在し、エノ
ール型互変異性体(右の式で表される)が少量存在す
る。双方の互変異性体、水素結合により、二量体、又は
三量体に自然に会合(selfassociated)
する。
【0016】亜燐酸水素ジヒドロカルビルの例として
は、亜燐酸水素ジメチル、亜燐酸水素ジエチル、亜燐酸
水素ジブチル、亜燐酸水素ジヘキシル、亜燐酸水素ジオ
クチル、亜燐酸水素ジデシル、亜燐酸水素ジドデシル、
亜燐酸水素ジオクタデシル、亜燐酸水素ジイソプロピ
ル、亜燐酸水素ジ−tert−ブチル、亜燐酸水素ビス
(2−エチルヘキシル)、亜燐酸水素ジネオペンチル、
亜燐酸水素ビス(シクロプロピルメチル)、亜燐酸水素
ビス(シクロブチルメチル)、亜燐酸水素ビス(シクロ
ペンチルメチル)、亜燐酸水素ビス(シクロヘキシルメ
チル)、亜燐酸水素ジシクロブチル、亜燐酸水素ジシク
ロペンチル、亜燐酸水素ジシクロヘキシル、亜燐酸水素
ジメンチル、亜燐酸水素ジフェニル、亜燐酸水素ジナフ
チル、亜燐酸水素ジベンジル、亜燐酸水素ビス(1−ナ
フチルメチル)、亜燐酸水素エチルブチル、亜燐酸水素
メチルヘキシル、亜燐酸水素メチルネオペンチル、亜燐
酸水素メチルフェニル、亜燐酸水素メチルシクロヘキシ
ル、亜燐酸水素メチルベンジルを挙げることができる。
は、亜燐酸水素ジメチル、亜燐酸水素ジエチル、亜燐酸
水素ジブチル、亜燐酸水素ジヘキシル、亜燐酸水素ジオ
クチル、亜燐酸水素ジデシル、亜燐酸水素ジドデシル、
亜燐酸水素ジオクタデシル、亜燐酸水素ジイソプロピ
ル、亜燐酸水素ジ−tert−ブチル、亜燐酸水素ビス
(2−エチルヘキシル)、亜燐酸水素ジネオペンチル、
亜燐酸水素ビス(シクロプロピルメチル)、亜燐酸水素
ビス(シクロブチルメチル)、亜燐酸水素ビス(シクロ
ペンチルメチル)、亜燐酸水素ビス(シクロヘキシルメ
チル)、亜燐酸水素ジシクロブチル、亜燐酸水素ジシク
ロペンチル、亜燐酸水素ジシクロヘキシル、亜燐酸水素
ジメンチル、亜燐酸水素ジフェニル、亜燐酸水素ジナフ
チル、亜燐酸水素ジベンジル、亜燐酸水素ビス(1−ナ
フチルメチル)、亜燐酸水素エチルブチル、亜燐酸水素
メチルヘキシル、亜燐酸水素メチルネオペンチル、亜燐
酸水素メチルフェニル、亜燐酸水素メチルシクロヘキシ
ル、亜燐酸水素メチルベンジルを挙げることができる。
【0017】本発明の触媒は、その場(in sit
u)で触媒成分をモノマー/溶媒混合物に順次もしくは
同時に加えることにより生成してもよい。成分を順次加
える場合の順番は、重要ではないが、有機マグネシウム
化合物、クロム化合物そして最後に亜燐酸水素ジヒドロ
カルビルを加えることが好ましい。触媒は、重合系の外
で成分を予備的に混合することにより前以て生成し、得
られた予備的に混合された触媒を重合系に加えてもよ
い。
u)で触媒成分をモノマー/溶媒混合物に順次もしくは
同時に加えることにより生成してもよい。成分を順次加
える場合の順番は、重要ではないが、有機マグネシウム
化合物、クロム化合物そして最後に亜燐酸水素ジヒドロ
カルビルを加えることが好ましい。触媒は、重合系の外
で成分を予備的に混合することにより前以て生成し、得
られた予備的に混合された触媒を重合系に加えてもよ
い。
【0018】本発明の触媒系は、広範囲の全触媒濃度及
び触媒成分比で重合活性を示す。触媒成分は活性触媒種
を形成するため明らかに互相作用する結果として、触媒
成分の一つの最適濃度は、他の触媒濃度に依存する。重
合は広範囲の触媒濃度及び比率で起こるがもっとも好ま
しい物性を有するポリマーが得られるのは狭い範囲であ
る。
び触媒成分比で重合活性を示す。触媒成分は活性触媒種
を形成するため明らかに互相作用する結果として、触媒
成分の一つの最適濃度は、他の触媒濃度に依存する。重
合は広範囲の触媒濃度及び比率で起こるがもっとも好ま
しい物性を有するポリマーが得られるのは狭い範囲であ
る。
【0019】有機マグネシウムのクロム化合物に対する
モル比(Mg/Cr)は、約2:1ないし約50:1に
変えることができる。しかしながら、好ましいMg/C
rモル比は、約3:1ないし約20:1である。亜燐酸
水素ジヒドロカルビルのクロム化合物に対するモル比
(P/Cr)は約0.5:1ないし25:1であり、P
/Crモル比の好ましい範囲は、約1:1ないし10:
1である。
モル比(Mg/Cr)は、約2:1ないし約50:1に
変えることができる。しかしながら、好ましいMg/C
rモル比は、約3:1ないし約20:1である。亜燐酸
水素ジヒドロカルビルのクロム化合物に対するモル比
(P/Cr)は約0.5:1ないし25:1であり、P
/Crモル比の好ましい範囲は、約1:1ないし10:
1である。
【0020】触媒溶液が重合とは別に調製される場合
は、触媒成分溶液として使用することができる有機溶媒
は芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素及び脂環式炭化水素
並びにそれらの化合物の2以上の混合物から選択するこ
とができる。好ましくは、有機溶媒は、ベンゼン、トル
エン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン及びシク
ロヘキサンから選択された少なくとも一つからなる。
は、触媒成分溶液として使用することができる有機溶媒
は芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素及び脂環式炭化水素
並びにそれらの化合物の2以上の混合物から選択するこ
とができる。好ましくは、有機溶媒は、ベンゼン、トル
エン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン及びシク
ロヘキサンから選択された少なくとも一つからなる。
【0021】重合塊中の全触媒濃度は、成分の純度、所
望の重合速度及びコンバージョン、そして重合温度とい
った要因に依存する。それ故特定の全触媒濃度を限定し
て記述することはできないが、それぞれの触媒成分につ
いて、触媒的に効果的な量を使用するべきである。一般
的にクロム化合物の使用量は1,3−ブタジエン100
グラム当たり0.01ないし2ミリモルの範囲で変化さ
せることができ、好ましい範囲は、1,3−ブタジエン
100グラム当たり0.05ないし1.0ミリモルの範
囲である。本発明の実施例に所望の物性を有するポリマ
ーを製造する特定の全触媒濃度及び触媒成分比を実証す
る。
望の重合速度及びコンバージョン、そして重合温度とい
った要因に依存する。それ故特定の全触媒濃度を限定し
て記述することはできないが、それぞれの触媒成分につ
いて、触媒的に効果的な量を使用するべきである。一般
的にクロム化合物の使用量は1,3−ブタジエン100
グラム当たり0.01ないし2ミリモルの範囲で変化さ
せることができ、好ましい範囲は、1,3−ブタジエン
100グラム当たり0.05ないし1.0ミリモルの範
囲である。本発明の実施例に所望の物性を有するポリマ
ーを製造する特定の全触媒濃度及び触媒成分比を実証す
る。
【0022】重合を行うに際して、非常に高分子量のポ
リマーから低分子量のポリマーの範囲のシンジオタクテ
イック1,2−ポリブタジエンの合成するために分子量
調整剤(molecular weight regu
lator)を使用することにより、重合系の適用範囲
を増大するために分子量調整剤を使用してもよい。この
ような分子量調整剤の代表的な例としてはアキュミュレ
ーテツドジオレフィン(accumulated di
olefins)、例えばアレン及び1,2−ブタジエ
ン及び非共役ジオレフィン、例えば1,5−シクロオク
タジエン、4−ビニルシクロヘキセン、1,4−ペンタ
ジエン、1,5−ヘキサジエン及び1,6−ヘプタジエ
ンである。100分の一重量部(parts par
hundred by weight;phm)で表さ
れた、重合に用いられる1,3−ブタジエンモノマーに
対する使用される分子量調整剤の量は0.01ないし1
phmの範囲であり、好ましくは0.05ないし0.5
phmの範囲である。
リマーから低分子量のポリマーの範囲のシンジオタクテ
イック1,2−ポリブタジエンの合成するために分子量
調整剤(molecular weight regu
lator)を使用することにより、重合系の適用範囲
を増大するために分子量調整剤を使用してもよい。この
ような分子量調整剤の代表的な例としてはアキュミュレ
ーテツドジオレフィン(accumulated di
olefins)、例えばアレン及び1,2−ブタジエ
ン及び非共役ジオレフィン、例えば1,5−シクロオク
タジエン、4−ビニルシクロヘキセン、1,4−ペンタ
ジエン、1,5−ヘキサジエン及び1,6−ヘプタジエ
ンである。100分の一重量部(parts par
hundred by weight;phm)で表さ
れた、重合に用いられる1,3−ブタジエンモノマーに
対する使用される分子量調整剤の量は0.01ないし1
phmの範囲であり、好ましくは0.05ないし0.5
phmの範囲である。
【0023】本発明の重合は、通常不活性有機溶媒中で
行われる。そのような溶媒の例は、脂肪族、脂環式及び
芳香族炭化水素である。好ましい溶媒は、ヘキサン、ペ
ンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、ベン
ゼン及びトルエンである。上述の炭化水素の市販の混合
物もまた使用可能である。通常重合反応を開始するため
に使用される触媒系に関して不活性な溶媒を選択するこ
とが望ましい。
行われる。そのような溶媒の例は、脂肪族、脂環式及び
芳香族炭化水素である。好ましい溶媒は、ヘキサン、ペ
ンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、ベン
ゼン及びトルエンである。上述の炭化水素の市販の混合
物もまた使用可能である。通常重合反応を開始するため
に使用される触媒系に関して不活性な溶媒を選択するこ
とが望ましい。
【0024】本発明の実施に際し、重合される1,3−
ブタジエンモノマー及び生成するポリマーが重合媒体中
に溶解する溶液重合法を採用してもよい。他方、生成す
るポリマーが不溶である溶媒を選択することにより沈殿
重合法を採用してもよい。両方の場合、触媒成分溶液に
含まれる有機溶媒に加えて多量の有機溶媒が重合系に添
加される。追加される有機溶媒は、触媒成分溶液中に含
まれる有機溶媒を同一でも異なっていてもよい。重合さ
れる1,3−ブタジエンモノマーの濃度は特定の範囲に
限定されることはない。しかしながら、一般的に重合反
応混合物中の1,3−ブタジエンの濃度は3ないし80
重量%が好ましく、しかし、より好ましくは約5%ない
し約50重量%であり、最も好ましくは約10重量%な
いし約30重量%である。
ブタジエンモノマー及び生成するポリマーが重合媒体中
に溶解する溶液重合法を採用してもよい。他方、生成す
るポリマーが不溶である溶媒を選択することにより沈殿
重合法を採用してもよい。両方の場合、触媒成分溶液に
含まれる有機溶媒に加えて多量の有機溶媒が重合系に添
加される。追加される有機溶媒は、触媒成分溶液中に含
まれる有機溶媒を同一でも異なっていてもよい。重合さ
れる1,3−ブタジエンモノマーの濃度は特定の範囲に
限定されることはない。しかしながら、一般的に重合反
応混合物中の1,3−ブタジエンの濃度は3ないし80
重量%が好ましく、しかし、より好ましくは約5%ない
し約50重量%であり、最も好ましくは約10重量%な
いし約30重量%である。
【0025】本発明の重合方法は、連続式又は回分式の
どちらの方式で行ってもよく、双方とも温和に又は激し
く撹拌することを要する。重合は、不活性保護ガス、例
えば窒素、アルゴン又はヘリウムを使用して嫌気条件下
で行われる。本発明の実施のために用いられる重合温度
は低温、例えば−10℃又はそれ以下から高温例えば1
00℃以上まで広い範囲で変化させることができるがし
かし好ましい温度範囲は約20℃〜90℃である。重合
熱は、外部冷却、1,3−ブタジエンモノマー又は溶媒
の蒸発による冷却、又はこれら二つの方法の組み合わせ
により除去することができる。本発明の実施に用いられ
る重合圧力は、広い範囲で変化させることができるが、
好ましい圧力範囲は、約1気圧ないし約10気圧であ
る。
どちらの方式で行ってもよく、双方とも温和に又は激し
く撹拌することを要する。重合は、不活性保護ガス、例
えば窒素、アルゴン又はヘリウムを使用して嫌気条件下
で行われる。本発明の実施のために用いられる重合温度
は低温、例えば−10℃又はそれ以下から高温例えば1
00℃以上まで広い範囲で変化させることができるがし
かし好ましい温度範囲は約20℃〜90℃である。重合
熱は、外部冷却、1,3−ブタジエンモノマー又は溶媒
の蒸発による冷却、又はこれら二つの方法の組み合わせ
により除去することができる。本発明の実施に用いられ
る重合圧力は、広い範囲で変化させることができるが、
好ましい圧力範囲は、約1気圧ないし約10気圧であ
る。
【0026】所望の重合度に達した時、既知の重合停止
剤を反応系に加える事により触媒系を不活性化して重合
反応を停止することができ、引き続いて共役ジエンポリ
マーの製造の技術分野の当業者に既知であり、典型的に
用いられる方法で通常の脱溶媒、乾燥段階を行う。典型
的には、触媒を不活性化するために使用される停止剤は
プロテイック(protic)化合物、例えばアルコー
ル、カルボン酸、無機酸及び水又はそれらの混合物であ
る。抗酸化剤例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4
−メチルフェノールを停止剤とともに、又は停止剤の添
加の前後に加えてもよい。使用される抗酸化剤の量は通
常ポリマー生成物の0.2ないし1重量%の範囲であ
る。重合反応を停止したとき、シンジオタクテイック
1,2−ポリブタジエン生成物は、メタノール、エタノ
ール又はイソプロパノール等のアルコールにより沈殿さ
せるか、溶媒及び未反応モノマーの水蒸気蒸留により重
合混合物から単離し、続いて濾過することができる。生
成物は次に約25℃ないし約100℃(好ましくは約6
0℃)の温度で定常減圧下で乾燥する。
剤を反応系に加える事により触媒系を不活性化して重合
反応を停止することができ、引き続いて共役ジエンポリ
マーの製造の技術分野の当業者に既知であり、典型的に
用いられる方法で通常の脱溶媒、乾燥段階を行う。典型
的には、触媒を不活性化するために使用される停止剤は
プロテイック(protic)化合物、例えばアルコー
ル、カルボン酸、無機酸及び水又はそれらの混合物であ
る。抗酸化剤例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4
−メチルフェノールを停止剤とともに、又は停止剤の添
加の前後に加えてもよい。使用される抗酸化剤の量は通
常ポリマー生成物の0.2ないし1重量%の範囲であ
る。重合反応を停止したとき、シンジオタクテイック
1,2−ポリブタジエン生成物は、メタノール、エタノ
ール又はイソプロパノール等のアルコールにより沈殿さ
せるか、溶媒及び未反応モノマーの水蒸気蒸留により重
合混合物から単離し、続いて濾過することができる。生
成物は次に約25℃ないし約100℃(好ましくは約6
0℃)の温度で定常減圧下で乾燥する。
【0027】シンジオタクテイック1,2−ポリブタジ
エンには多くの用途がある。シンジオタクテイック1,
2−ポリブタジエンは、ゴム、特にタイヤの生強度を改
良するために、合成弾性体に混和することができる。タ
イヤの支持カーカス(強化カーカス)は、タイヤ製造及
び硬化段階で、特に歪む傾向がある。このためシンジオ
タクテイック1,2−ポリブタジエンのタイヤ支持カー
カス用ゴムへの混和は特に有効である。シンジオタクテ
イック1,2−ポリブタジエンはまた食品フイルムの製
造及び多くの成形用途に有用である。
エンには多くの用途がある。シンジオタクテイック1,
2−ポリブタジエンは、ゴム、特にタイヤの生強度を改
良するために、合成弾性体に混和することができる。タ
イヤの支持カーカス(強化カーカス)は、タイヤ製造及
び硬化段階で、特に歪む傾向がある。このためシンジオ
タクテイック1,2−ポリブタジエンのタイヤ支持カー
カス用ゴムへの混和は特に有効である。シンジオタクテ
イック1,2−ポリブタジエンはまた食品フイルムの製
造及び多くの成形用途に有用である。
【0028】以下の実施例は本発明の性質をさらに実証
する目的で提出され、その範囲を限定するものと見なさ
れるべきではない。実施例中に示される部及びパーセン
テージはとくに指示がない限り重量に基く。
する目的で提出され、その範囲を限定するものと見なさ
れるべきではない。実施例中に示される部及びパーセン
テージはとくに指示がない限り重量に基く。
【0029】
【実施例】(実施例1)オーブンで乾燥された一リット
ルガラス瓶をセルフシーリングラバーライナーと穴のあ
る金属キャップで封をし、そして窒素流でパージした。
その瓶に200グラムの25重量%の1,3−ブタジエ
ンのヘキサン中混合物(25/75w/w)及び255
グラムのヘキサンを追加して充填した。以下の触媒成分
を以下の順番で瓶に加えた:0.45ミリモルのMgB
u2;0.050ミリモルのクロム2−エチルヘキサノ
エート:及び0.25ミリモルの亜燐酸水素ビス(2−
エチルヘキシル)。水浴中で4時間の間50℃に保たれ
たままタンブルされた。重合を0.5gの2,6−ジ−
tert−4−メチルフェノールを含む10ミリリット
ルのイソプロパノールを加えることにより停止させた。
重合混合物を3リットルのイソプロパノール中に加え
た。ポリマーを濾過により単離し、60℃の真空中で定
常的な重量になるまで乾燥した。収量は、32.5グラ
ム(65%)であった。回収された1,2−ポリブタジ
エンのシンジオタクテイック性は示差走査熱量計(DS
C)及び核磁気共鳴(NMR)による分析の結果により
確認された。DSCの測定では、1,2−ポリブタジエ
ンの融点は144℃であった。ポリマーのNMR分析で
は、1,2−の微細構造(microstructu
e)含量は、86.2%であり、シンジオタクテイック
性は、70.8%であった。ゲルパーミエーシヨンクロ
マトグラフィーによる測定の結果、ポリマーは、重量平
均分子量(Mw)が997000、数平均分子量(M
n)が490000、そして多分散性指数(polyd
ispersity index)(Mw/Mn)が
2.0であった。モノマー充填量、触媒量、得られたシ
ンジオタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表
Iにまとめる。
ルガラス瓶をセルフシーリングラバーライナーと穴のあ
る金属キャップで封をし、そして窒素流でパージした。
その瓶に200グラムの25重量%の1,3−ブタジエ
ンのヘキサン中混合物(25/75w/w)及び255
グラムのヘキサンを追加して充填した。以下の触媒成分
を以下の順番で瓶に加えた:0.45ミリモルのMgB
u2;0.050ミリモルのクロム2−エチルヘキサノ
エート:及び0.25ミリモルの亜燐酸水素ビス(2−
エチルヘキシル)。水浴中で4時間の間50℃に保たれ
たままタンブルされた。重合を0.5gの2,6−ジ−
tert−4−メチルフェノールを含む10ミリリット
ルのイソプロパノールを加えることにより停止させた。
重合混合物を3リットルのイソプロパノール中に加え
た。ポリマーを濾過により単離し、60℃の真空中で定
常的な重量になるまで乾燥した。収量は、32.5グラ
ム(65%)であった。回収された1,2−ポリブタジ
エンのシンジオタクテイック性は示差走査熱量計(DS
C)及び核磁気共鳴(NMR)による分析の結果により
確認された。DSCの測定では、1,2−ポリブタジエ
ンの融点は144℃であった。ポリマーのNMR分析で
は、1,2−の微細構造(microstructu
e)含量は、86.2%であり、シンジオタクテイック
性は、70.8%であった。ゲルパーミエーシヨンクロ
マトグラフィーによる測定の結果、ポリマーは、重量平
均分子量(Mw)が997000、数平均分子量(M
n)が490000、そして多分散性指数(polyd
ispersity index)(Mw/Mn)が
2.0であった。モノマー充填量、触媒量、得られたシ
ンジオタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表
Iにまとめる。
【0030】
【表1】
【0031】*は、ビニル基のラセミ体の3体(rac
emic triad)を表し、1,4微細構造を有す
るモノマー単位に隣接するものを除外している。
emic triad)を表し、1,4微細構造を有す
るモノマー単位に隣接するものを除外している。
【0032】(実施例2〜3)実施例2及び3におい
て、表Iに示すモノマーと触媒の比率で実施例1を繰り
返した。モノマーの充填量、触媒量及び得られたシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表Iに
まとめた。
て、表Iに示すモノマーと触媒の比率で実施例1を繰り
返した。モノマーの充填量、触媒量及び得られたシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表Iに
まとめた。
【0033】(実施例4〜6)亜燐酸水素ジネオペンチ
ルを亜燐酸水素ビス(2−エチルヘキシル)の代わりに
使用し表Iに示すモノマーと触媒の比率で実施例1を繰
り返した。モノマーの充填量、触媒量及び得られたシン
ジオタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表I
にまとめた。
ルを亜燐酸水素ビス(2−エチルヘキシル)の代わりに
使用し表Iに示すモノマーと触媒の比率で実施例1を繰
り返した。モノマーの充填量、触媒量及び得られたシン
ジオタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表I
にまとめた。
【0034】(比較例7及び8)比較例7及び8におい
ては、ジブチルマグネシウムに代わってトリアルキルア
ルミニウムを用いたことを除いて実施例1の手順が繰り
返され、モノマーの充填量、触媒量を表IIに示すよう
に変化させた。モノマーの充填量、触媒量を表IIに示
すように変化させた。それぞれの実験で得られたシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表II
にまとめた。
ては、ジブチルマグネシウムに代わってトリアルキルア
ルミニウムを用いたことを除いて実施例1の手順が繰り
返され、モノマーの充填量、触媒量を表IIに示すよう
に変化させた。モノマーの充填量、触媒量を表IIに示
すように変化させた。それぞれの実験で得られたシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエンの物性を表II
にまとめた。
【0035】
【表2】
【0036】(比較例9及び10)比較例9及び10に
おいて、トリアルキルアルミニウムに代わってジブチル
マグネシウムを用い、亜燐酸水素ビス(2−エチルヘキ
シル)の代わりに亜燐酸水素ジネオペンチルを使用した
他は実施例1の手順を繰り返し、そして、モノマーの充
填量、触媒量を表IIに示すように変化させた。それぞ
れの実験で得られたシンジオタクテイック1,2−ポリ
ブタジエンの物性を表IIにまとめた。
おいて、トリアルキルアルミニウムに代わってジブチル
マグネシウムを用い、亜燐酸水素ビス(2−エチルヘキ
シル)の代わりに亜燐酸水素ジネオペンチルを使用した
他は実施例1の手順を繰り返し、そして、モノマーの充
填量、触媒量を表IIに示すように変化させた。それぞ
れの実験で得られたシンジオタクテイック1,2−ポリ
ブタジエンの物性を表IIにまとめた。
【0037】実施例1ないし6で得られたポリマーの分
析データと比較例7ないし10で得られたポリマーの分
析データとの比較から、本発明の触媒系により製造され
たシンジオタクテイック1,2−ポリブタジエンは、先
行文献で開示されたクロム含有触媒系で得られたポリマ
ーよりも顕著に高い融点及び高いシンジオタクテイック
性で示されるより高品質のシンジオタクテイック1,2
−ポリブタジエンであることが示された。
析データと比較例7ないし10で得られたポリマーの分
析データとの比較から、本発明の触媒系により製造され
たシンジオタクテイック1,2−ポリブタジエンは、先
行文献で開示されたクロム含有触媒系で得られたポリマ
ーよりも顕著に高い融点及び高いシンジオタクテイック
性で示されるより高品質のシンジオタクテイック1,2
−ポリブタジエンであることが示された。
【0038】(実施例11−16)実施例11ないし1
6において、1,2−ブタジエンを分子量調整剤として
評価するために一連の実験が行われた。実質的に実施例
1と同一の手順が繰り返されたが、但し、触媒成分を添
加する前に、さまざまな量の1,2−ブタジエンがモノ
マー溶液を含有する重合瓶に加えられた。モノマーの充
填量、触媒量及び得られたシンジオタクテイック1,2
−ポリブタジエンの物性を表IIIにまとめた。
6において、1,2−ブタジエンを分子量調整剤として
評価するために一連の実験が行われた。実質的に実施例
1と同一の手順が繰り返されたが、但し、触媒成分を添
加する前に、さまざまな量の1,2−ブタジエンがモノ
マー溶液を含有する重合瓶に加えられた。モノマーの充
填量、触媒量及び得られたシンジオタクテイック1,2
−ポリブタジエンの物性を表IIIにまとめた。
【0039】
【表3】
【0040】本発明は、特定の手段、材料及び具体例を
参照して記述されているが、本発明は、特定の開示に限
定されることはなく請求項に記載されたすべての当価物
に拡張されることと理解される。
参照して記述されているが、本発明は、特定の開示に限
定されることはなく請求項に記載されたすべての当価物
に拡張されることと理解される。
【0041】本発明の主な構成と態様は以下のとおりで
ある。
ある。
【0042】1. (a)有機マグネシウム化合物 (b)クロム化合物 (c)亜燐酸水素ジヒドロカルビル の触媒的に有効な量の存在下に、炭化水素溶媒中で1,
3−ブタジエンを重合することを含んでなる、シンジオ
タクテイック1,2−ポリブタジエン生成物の生成方
法。
3−ブタジエンを重合することを含んでなる、シンジオ
タクテイック1,2−ポリブタジエン生成物の生成方
法。
【0043】2.クロム化合物及び有機マグネシウムが
炭化水素溶媒中に可溶性である上記第1項記載の方法。
炭化水素溶媒中に可溶性である上記第1項記載の方法。
【0044】3.シンジオタクテイック1,2−ポリブ
タジエンが66.5%より大きいシンジオタクテイック
性及び約100℃より高い融点を有する第1項記載の方
法。
タジエンが66.5%より大きいシンジオタクテイック
性及び約100℃より高い融点を有する第1項記載の方
法。
【0045】4.シンジオタクテイック1,2−ポリブ
タジエンが70%より大きいシンジオタクテイック性及
び約140℃より高い融点を有する上記第1項記載の方
法。
タジエンが70%より大きいシンジオタクテイック性及
び約140℃より高い融点を有する上記第1項記載の方
法。
【0046】5.上記第1項記載の方法において、該方
法が撹拌下、約−10℃ないし約100℃の温度で不活
性保護ガスの存在下で行われる方法。
法が撹拌下、約−10℃ないし約100℃の温度で不活
性保護ガスの存在下で行われる方法。
【0047】6.上記第1項記載の方法において、該方
法が分子量調整剤の存在下で行われる方法。
法が分子量調整剤の存在下で行われる方法。
【0048】7.有機マグネシウム化合物がジヒドロカ
ルビルマグネシウム又はハロゲン化ヒドロカルビルマグ
ネシウムである上記第1項記載の方法。
ルビルマグネシウム又はハロゲン化ヒドロカルビルマグ
ネシウムである上記第1項記載の方法。
【0049】8.有機マグネシウム化合物がMgR2、
式中、Rは同一又は異なった基であり、アルキル、シク
ロアルキル、アリール、アラルキル、及びアリル基から
なる群から選択される、で表される、上記第1項記載の
方法。
式中、Rは同一又は異なった基であり、アルキル、シク
ロアルキル、アリール、アラルキル、及びアリル基から
なる群から選択される、で表される、上記第1項記載の
方法。
【0050】9.有機マグネシウム化合物がRMgX、
式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アリール、アラ
ルキル、及びアリル基からなる群から選択され,Xは、
フッ素、塩素、臭素及びヨウ素からなる群から選択され
る、で表される、上記第1項記載の方法。
式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アリール、アラ
ルキル、及びアリル基からなる群から選択され,Xは、
フッ素、塩素、臭素及びヨウ素からなる群から選択され
る、で表される、上記第1項記載の方法。
【0051】10.クロム化合物が、クロム2−エチル
ヘキサノエート、クロムネオデカノエート、クロムナフ
テネート、クロムステアレート、クロムオレエート、ク
ロムベンゾエート、クロムトリス(アセチルアセトネー
ト)、クロムトリス(トリフルオロアセチルアセトネー
ト)、クロムトリス(ヘキサフルオロアセチルアセトネ
ート)、クロムトリス(ベンゾイルアセトネート)、ク
ロムトリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−
ヘプタンジオネート)、クロムエトキシド、クロムイソ
プロポキシド、クロム2−エチルヘキソキシド、クロム
フェノキシド、クロムノニルフェノキシド、クロムナフ
トキシド、トリス(アリル)クロム、トリス(メタアリ
ル)クロム、トリス(クロチル)クロム、ビス(シクロ
ぺンタジエニル)クロム、ビス(ペンタメチルシクロぺ
ンタジエニル)クロム、ビス(ベンゼン)クロム、ビス
(エチルベンゼン)クロム、及びビス(メシチレン)ク
ロムから選択される上記第1項記載の方法。
ヘキサノエート、クロムネオデカノエート、クロムナフ
テネート、クロムステアレート、クロムオレエート、ク
ロムベンゾエート、クロムトリス(アセチルアセトネー
ト)、クロムトリス(トリフルオロアセチルアセトネー
ト)、クロムトリス(ヘキサフルオロアセチルアセトネ
ート)、クロムトリス(ベンゾイルアセトネート)、ク
ロムトリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−
ヘプタンジオネート)、クロムエトキシド、クロムイソ
プロポキシド、クロム2−エチルヘキソキシド、クロム
フェノキシド、クロムノニルフェノキシド、クロムナフ
トキシド、トリス(アリル)クロム、トリス(メタアリ
ル)クロム、トリス(クロチル)クロム、ビス(シクロ
ぺンタジエニル)クロム、ビス(ペンタメチルシクロぺ
ンタジエニル)クロム、ビス(ベンゼン)クロム、ビス
(エチルベンゼン)クロム、及びビス(メシチレン)ク
ロムから選択される上記第1項記載の方法。
【0052】11.亜燐酸水素ジヒドロカルビルが下記
【0053】
【化2】
【0054】式中、R1R2は独立してアルキル、シクロ
アルキル、アリール、アラルキル、及びアリルからなる
群から選択される、の一般的互変異性体構造を有する上
記第1項記載の方法。
アルキル、アリール、アラルキル、及びアリルからなる
群から選択される、の一般的互変異性体構造を有する上
記第1項記載の方法。
【0055】12.66.5%より大きいシンジオタク
テイック性及び約100℃より高い融点を有するシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエン。
テイック性及び約100℃より高い融点を有するシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエン。
【0056】13.70%より大きいシンジオタクテイ
ック性及び約140℃より高い融点を有する上記第12
項記載のシンジオタクテイック1,2−ポリブタジエ
ン。
ック性及び約140℃より高い融点を有する上記第12
項記載のシンジオタクテイック1,2−ポリブタジエ
ン。
【0057】14.66.5%より大きいシンジオタク
テイック性及び約100℃より高い融点を有するシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエンから製造された
成形品 15.70%より大きいシンジオタクテイック性及び約
140℃より高い融点を有するシンジオタクテイック
1,2−ポリブタジエンから製造された上記第14項記
載の成形品。
テイック性及び約100℃より高い融点を有するシンジ
オタクテイック1,2−ポリブタジエンから製造された
成形品 15.70%より大きいシンジオタクテイック性及び約
140℃より高い融点を有するシンジオタクテイック
1,2−ポリブタジエンから製造された上記第14項記
載の成形品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエイムズ・イー・ホール アメリカ合衆国オハイオ州44260モガド ア・ポーテイジラインロード1929 (72)発明者 ジヤング・ダブリユー・カング アメリカ合衆国ハワイ州96825ホノルル・ ハワイカイドライブ6710・ナンバー206・ ヘリテイジハウス
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)有機マグネシウム化合物 (b)クロム化合物 (c)亜燐酸水素ジヒドロカルビル の触媒的に有効な量の存在下に、炭化水素溶媒中で1,
3−ブタジエンを重合することを含んでなる、シンジオ
タクテイック1,2−ポリブタジエン生成物の生成方
法。 - 【請求項2】 66.5%より大きいシンジオタクテイ
ック性及び約100℃より高い融点を有するシンジオタ
クテイック1,2−ポリブタジエン - 【請求項3】 66.5%より大きいシンジオタクテイ
ック性及び約100℃より高い融点を有するシンジオタ
クテイック1,2−ポリブタジエンから製造された成形
品
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US7872075B2 (en) * | 2005-10-07 | 2011-01-18 | Exxonmobil Chemical Patents Inc. | Peroxide-cured thermoplastic vulcanizates and process for making the same |
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US4168357A (en) | 1978-04-05 | 1979-09-18 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Preparation of high cis-1,4-polypentadiene |
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-
1997
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-
1998
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- 1998-11-23 EP EP98122116A patent/EP0926167B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-23 DE DE69809182T patent/DE69809182T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-12-09 CA CA002255351A patent/CA2255351A1/en not_active Abandoned
- 1998-12-22 JP JP10376351A patent/JPH11255817A/ja active Pending
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