JPH11254498A - プラスチック積層シートの製造方法 - Google Patents

プラスチック積層シートの製造方法

Info

Publication number
JPH11254498A
JPH11254498A JP10061269A JP6126998A JPH11254498A JP H11254498 A JPH11254498 A JP H11254498A JP 10061269 A JP10061269 A JP 10061269A JP 6126998 A JP6126998 A JP 6126998A JP H11254498 A JPH11254498 A JP H11254498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
adapter
resins
flow path
mixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10061269A
Other languages
English (en)
Inventor
Teru Nakada
輝 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP10061269A priority Critical patent/JPH11254498A/ja
Publication of JPH11254498A publication Critical patent/JPH11254498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の押出設備を利用して、複数の樹脂成分
で構成され、厚み方向で樹脂組成が連続的に変化するプ
ラスチック積層シートの製造方法を提供する。 【解決手段】 複数の樹脂を異なる押出機11,12で
それぞれ溶融した後それぞれ異なる吐出型定量ギアポン
プ21,22を介してアダプター3へ供給し、該アダプ
ター3内で複数の溶融樹脂の混合割合が厚み方向で異な
るように分配して金型4へ供給し、金型4内で積層一体
化してプラスチック積層シートを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚み方向で樹脂組
成の異なるプラスチック積層シートの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の樹脂を用いてプラスチ
ック積層シートを製造する場合、(1)シート用金型の
樹脂流入部に異なる樹脂を合流させて積層するアダプタ
ーを使用する方法、(2)複数のマニホールドを持つ多
層シート用金型を用いる方法、(3)多層シート用金型
に予め混合、撹拌した樹脂を投入することによって、厚
さ方向両端部で組成の異なる樹脂層と、中間部でその中
間的な組成を有する樹脂層とが積層されたプラスチック
積層シートを得る方法(特開平7−156322号公
報)などが採用されている。
【0003】しかしながら、上記(1)の方法では、複
数の樹脂を単独層で積層することができても、厚み方向
で中間的な樹脂組成を有する樹脂層を積層することはで
きなかった。上記(2)及び(3)の方法では、厚み方
向で中間的な組成を有する樹脂層を積層する場合は、大
がかりな設備を必要とするという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
の押出設備を利用して、複数の樹脂成分で構成され、厚
み方向で樹脂組成が連続的に変化するプラスチック積層
シートの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチック積
層シートの製造方法は、複数の樹脂を異なる押出機でそ
れぞれ溶融した後それぞれ異なる吐出型定量ギアポンプ
を介してアダプターへ供給し、該アダプター内で複数の
溶融樹脂の混合割合が厚み方向で異なるように分配して
金型へ供給し、金型内で積層一体化してプラスチック積
層シートを製造する際に、前記アダプター内で複数の溶
融樹脂を合流させるために設けた樹脂流路中に、さらに
複数の溶融樹脂の混合割合を厚み方向で変えるための混
合用樹脂流路を設け、該混合用樹脂流路内で複数の溶融
樹脂を混合撹拌することを特徴とする。
【0006】本発明で用いられる樹脂としては、シート
として溶融押出し可能な熱可塑性樹脂であれば、特に制
限されない。
【0007】
【作用】本発明のプラスチック積層シートの製造方法
は、厚み方向両端部では単独樹脂層を有し、その中間部
には複数の樹脂の混合組成からなる中間層を有するプラ
スチック積層シートを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の製造方法で用いられる主
要設備を示すブロック図であり、図2は、本発明の製造
方法で用いられる主要設備を示す概要図である。図1及
び2において、11,12は押出機、21,22は吐出
型定量ギアポンプ、3はアダプター、4は金型をそれぞ
れ示す。上記押出機11,12、吐出型定量ギアポンプ
21,22、金型4としては、一般にプラスチックシー
トの押出成形に用いられているものであれば、特に制限
なく使用可能である。
【0010】図2において、押出機11,12でそれぞ
れ溶融した2種類の樹脂A,Bを、それぞれ吐出型定量
ギアポンプ21,22からアダプター3へ定量的に供給
した後金型4へ移送し、金型4内で積層一体化して吐出
し積層シートを得る。上記金型4としては、例えば、コ
ートハンガー型シートダイが好適に用いられる。
【0011】図3(イ)は、上記アダプター3を上方か
らみた模式横断面図を示し、図3(ロ)は、アダプター
3を側面からみた模式縦断面図を示す。上記吐出型定量
ギアポンプ21から吐出された樹脂Aは断面形状が略四
角形の流入部51から、吐出型定量ギアポンプ22から
吐出された樹脂Bは断面形状が略四角形の流入部52か
ら、それぞれアダプター3へ供給される。上記アダプタ
ー3において、流入部52は流入部51に対して直角方
向に設けられており、流入部52から供給された樹脂B
は、樹脂AとBとの合流部に設けられた湾曲面をもつ誘
導板6によって、方向が変えられて樹脂流路53で樹脂
Aと合流し、樹脂流路53を矢印方向へ移動する。
【0012】上記アダプター3には、図3(イ)及び
(ロ)に示したように、上記樹脂流路53内で樹脂Aと
Bとが合流し略平行流となる位置に、断面形状が略長方
形の混合用樹脂流路7が設置されている。混合用樹脂流
路7は、樹脂流路53と同一幅を有し、厚み方向で樹脂
流路53の中間部に位置するように設置される。この混
合用樹脂流路7を設置することによって、樹脂流路53
は、上方から樹脂流路54、混合用樹脂流路7及び樹脂
流路55に三分割されるため、樹脂流路54では樹脂A
単独層、混合用樹脂流路7では樹脂AとBとの混合組成
による中間層、樹脂流路55では樹脂B単独層にそれぞ
れ分配して、金型4へ供給することができる。
【0013】上記混合用樹脂流路7によって樹脂AとB
とを撹拌混合することにより、積層シートにおいて樹脂
A成分とB成分との混合組成をもつ中間層を形成するこ
とができる。上記混合用樹脂流路7を上下方向へ移動す
ることによって、中間層における樹脂AとBとの混合割
合を変えることが可能となり、中間層の組成を変えるこ
とができる。尚、混合用樹脂流路7は、任意の固定装置
9により、アダプター31に固定されている。
【0014】また、上記混合用樹脂流路7内には、補助
ミキシング装置8(例えば、スタティックミキサー、ス
ルザーミキシングエレメント等)を設置することが好ま
しく、このような補助ミキシング装置8によって、混合
用樹脂流路7内で樹脂AとBとを十分に撹拌混合するこ
とができる。
【0015】以上、樹脂AとBの2成分系について説明
したが、樹脂A、B及びCの3成分系の場合は、3台の
異なる吐出型定量ギアポンプから溶融樹脂を、図4に示
した二つの混合用樹脂流路71を設けたアダプター31
に供給して金型内で積層一体化することにより、樹脂A
層とB層の界面にAとBとの混合組成を有する中間層、
樹脂B層とC層との界面にBとCとの混合組成を有する
中間層を形成することができる。
【0016】さらに、4成分系以上の多成分系の場合
は、多数の混合用樹脂流路を設けたアダプターを使用す
ることによって、各樹脂成分の混合組成を有する中間層
を形成することができる。
【0017】(実施例)A成分として低密度ポリエチレ
ン、B成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用
し、A成分の吐出温度130℃、押出量100kg/h
rとし、B成分の吐出温度120℃、押出量100kg
/hrとして、図5に示した構造及び寸法を有するアダ
プター32へ供給した。アダプター32内の混合用樹脂
流路72を上下方向へ移動させることによって、中間層
におけるA成分とB成分との割合を変化させながら厚み
2mm、幅800mmの積層シートを押出成形した。上
記積層シートとして、上層がA成分単独、下層がB成分
単独からなり、中間層にA成分とB成分との混合組成を
有するものを得た。上記混合用樹脂流路72を上下方向
へ移動させた場合の中間層におけるA成分の割合を、D
SCにより融解熱を測定することにより求め、図6に表
示した。尚、図6において、上記混合用樹脂流路72
が、図5に示した丁度中央に位置するときの距離(X)
を0mm、中央からA成分側へ4mm、6mm移動させ
たときの距離(X)をそれぞれ+4mm、+6mm、中
央からB成分側へ4mm、6mm移動させたときの距離
(X)ををそれぞれ−4mm、−6mmで表した。
【0018】
【発明の効果】本発明のプラスチック積層シートの製造
方法は、上述の構成であり、既存の押出設備を大幅に改
造することなく、簡単なアダプターを取付けるだけで、
複数の単独樹脂層を外層とし、その中間層に複数の樹脂
の混合組成からなる中間層を有するプラスチック積層シ
ートを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いられる主要設備を示すブ
ロック図である。
【図2】図2は、本発明で用いられる主要設備を示す概
要図である。
【図3】図3(イ)は、本発明で用いられるアダプター
3を上方からみた模式横断面図を示し、図3(ロ)は、
アダプター3を側面からみた模式縦断面図を示す。
【図4】3成分系のプラスチック積層シートに用いられ
るアダプターを示す模式断面図である。
【図5】実施例で用いたアダプターを示す模式断面図で
ある。
【図6】積層シートの中間層におけるA成分の割合を示
す。
【符号の説明】
A,B 樹脂 11,12 押出機 21,22 吐出型定量ギアポンプ 3,31,32 アダプター 51,52 流入部 53,54,55 樹脂流路 6 誘導板 7,71,72 混合用樹脂流路 4 金型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の樹脂を異なる押出機でそれぞれ溶
    融した後それぞれ異なる吐出型定量ギアポンプを介して
    アダプターへ供給し、該アダプター内で複数の溶融樹脂
    の混合割合が厚み方向で異なるように分配して金型へ供
    給し、金型内で積層一体化してプラスチック積層シート
    を製造する際に、前記アダプター内で複数の溶融樹脂を
    合流させるために設けた樹脂流路中に、さらに複数の溶
    融樹脂の混合割合を厚み方向で変えるための混合用樹脂
    流路を設け、該混合用樹脂流路内で複数の溶融樹脂を混
    合撹拌することを特徴とするプラスチック積層シートの
    製造方法。
JP10061269A 1998-03-12 1998-03-12 プラスチック積層シートの製造方法 Pending JPH11254498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10061269A JPH11254498A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 プラスチック積層シートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10061269A JPH11254498A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 プラスチック積層シートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11254498A true JPH11254498A (ja) 1999-09-21

Family

ID=13166344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10061269A Pending JPH11254498A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 プラスチック積層シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11254498A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069122A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Bridgestone Corp ゴム混合比切替装置及びゴム押出機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069122A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Bridgestone Corp ゴム混合比切替装置及びゴム押出機
JP4582625B2 (ja) * 2004-09-03 2010-11-17 株式会社ブリヂストン ゴム混合比切替装置及びゴム押出機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101947841B (zh) 一种高阻隔性微纳叠层复合材料的制备装置及方法
KR880001779B1 (ko) 동시 압출 장치
US4911628A (en) Triwall siding apparatus
CN100540267C (zh) 用于在多层复合物中定向层的方法和装置
US20040145967A1 (en) Micro-mixer
JP2006326891A (ja) 多層フィルムの製造方法およびその装置
JP2005523831A5 (ja)
JP2928108B2 (ja) 複合樹脂シートの製造装置及びその製造方法
US4265693A (en) Method of molding tubular laminate
JP2634440B2 (ja) Tダイへの複数の溶融樹脂の送給方法および装置
JPH09183147A (ja) 多層積層体の製造方法
JPH11254498A (ja) プラスチック積層シートの製造方法
JPS6238132B2 (ja)
KR101841787B1 (ko) 복적층체의 제조 방법 및 그 제조 장치, 복적층체
CN201800215U (zh) 一种制备多层材料的层倍增装置
CN101801637A (zh) 用于制造模塑板的方法和装置
CN205997320U (zh) 一种多层共挤出复合薄膜的模具
JPH06122142A (ja) 共押出用フラットダイ
JP2009297945A (ja) フラットダイ、シート製造方法
US20050140046A1 (en) Device for producing multilayer blown film
JPH0461764B2 (ja)
KR102220615B1 (ko) 피드 블록과 이것을 구비한 시트의 제조 장치, 및 시트의 제조 방법
JP2610938B2 (ja) 積層緩衝材及びその製造方法
CN202029486U (zh) 一种高阻隔性微纳叠层复合材料的制备装置
JP3576907B2 (ja) 表皮木目模様形成のダイス構造