JPH11254361A - ロボットにおけるダイレクトティーチングのモード切替え方式 - Google Patents

ロボットにおけるダイレクトティーチングのモード切替え方式

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JPH11254361A
JPH11254361A JP6344598A JP6344598A JPH11254361A JP H11254361 A JPH11254361 A JP H11254361A JP 6344598 A JP6344598 A JP 6344598A JP 6344598 A JP6344598 A JP 6344598A JP H11254361 A JPH11254361 A JP H11254361A
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JP
Japan
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mode
direct teaching
force
threshold value
force sensor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6344598A
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English (en)
Inventor
Kazunori Watanabe
一範 渡辺
Kazutoshi Sakaki
和敏 榊
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータに意識させることなく自動でモー
ドの切替を行うことのできるダイレクトティーチングの
モード切替え方式を提供すること。 【解決手段】 ロボットのアームの手先部に操作装置を
設けてダイレクトティーチングが行われる。操作装置に
操作力を検出するための力センサを設け、該力センサに
より検出された操作力と手先部の速度にそれぞれ第1、
第2のスレショルド値を設定する。力センサにより検出
された操作力と第1のスレショルド値との大小関係及び
手先部の速度と第2のスレショルド値との大小関係に応
じて、ダイレクトティーチングモードと通常モードとの
間の自動切替えを行う切替え手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットアームの
手先部に操作装置を設けてダイレクトティーチングを行
うことのできるロボットに関し、特にダイレクトティー
チング時の操作性向上のための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットのティーチングの一手法に、ダ
イレクトティーチングがある。ダイレクトティーチング
とは、図2に示されるように、ロボットのアームを直接
人の手によって動かしティーチングを行う方法である。
【0003】このダイレクトティーチングの実現方法に
は、以下の2つの方法がある。
【0004】第1の方法は、ダイレクトティーチングに
際してクラッチ等によりアームとアクチュエータとを切
り離し、アームをフリー状態にする方法である。
【0005】第2の方法は、アームの手先部に力センサ
を設置した操作装置を取り付け、この操作装置によりサ
ーボ系を働かせて(力制御)フリー状態と同様の動作を
させる方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第2の方法においてダ
イレクトティーチングを行う時、コントローラでは、通
常の位置制御モード(以下、通常モードと呼ぶ)からダ
イレクトティーチング制御モード(以下、ダイレクトテ
ィーチングモードと呼ぶ)に切り換える必要がある。従
来は、これらのモードの切替えをオペレータが操作装置
に設けられたスイッチ、もしくはティーチングペンダン
トからの入力により行う必要があった。
【0007】そこで、本発明の課題は、ロボットをティ
ーチングする時の一手法であるダイレクトティーチング
において、オペレータに意識させることなく自動でモー
ドの切替を行うことのできるダイレクトティーチングの
モード切替え方式を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ロボッ
トのアームの手先部に操作装置を設けてダイレクトティ
ーチングを行うことのできるロボットにおいて、前記操
作装置に操作力を検出するための力センサを設け、該力
センサにより検出された操作力と前記手先部の速度にそ
れぞれ第1、第2のスレショルド値を設定し、前記力セ
ンサにより検出された操作力と前記第1のスレショルド
値との大小関係及び前記手先部の速度と前記第2のスレ
ショルド値との大小関係に応じて、ダイレクトティーチ
ングモードと通常モードとの間の自動切替えを行う切替
え手段を備えたことを特徴とするダイレクトティーチン
グのモード切替え方式が提供される。
【0009】なお、前記切替え手段は、前記力センサに
より検出された操作力が前記第1のスレショルド値以
上、前記手先部の速度が前記第2のスレショルド値以上
の少なくとも一方の条件で前記ダイレクトティーチング
モードに入り、前記ダイレクトティーチングモード時に
おいて前記力センサにより検出された操作力が前記第1
のスレショルド値よりも小さく、かつ前記手先部の速度
が前記第2のスレショルド値よりも低い時に、前記ダイ
レクトティーチングモードから通常モードへの切替えを
行う。
【0010】また、前記手先部の速度は、力制御におけ
る手先速度算出手段により算出される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態について説明する。本形態では、操作装置には操作
力を検出するための力センサが搭載されていることを前
提とし、モード切替制御のために、手先速度算出手段で
算出した手先速度をフィードバックする。そして、力セ
ンサより得られる操作力と算出された手先速度にそれぞ
れ第1、第2のスレショルド値Fmin、Vminを設
け、以降に示される表1のモード遷移に従ってモードを
切り替える。
【0012】図1は、本方式が適用される制御系のブロ
ック図を示す。本形態では、操作装置の力センサに着目
し、モード切替部10は力センサから得られる力情報F
と手先速度算出部11で算出されたロボットの手先速度
Vをもとに自動でダイレクトティーチングのモードを切
り換える。すなわち、力センサで検出された現在の操作
力Fが、設定した第1のスレショルド値Fmin以上に
なるとダイレクトティーチングモードへの切替えが行わ
れる(図1の点線部)。
【0013】また、モード切替部10は、一旦ダイレク
ティーチングモードに入ると、現在の操作力F、算出さ
れた手先速度Vの両方が第1、第2のスレショルド値F
min、Vminを下回らない限り、通常モードに戻ら
ないようにしている。これは、ダイレクティーチングモ
ードにおいてオペレータがアーム操作中に操作装置から
手を離したとき、急にロボットが停止するのを避ける目
的と、第1のスレショルド値付近の力で操作している時
モードの切替えが頻繁に起こり、ハンチングするのを避
ける目的がある。
【0014】以上のモード遷移を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】なお、操作力、手先速度の第1、第2のス
レショルド値Fmin、Vminは人により最適値は異
なるが、おおむね以下の値前後である。
【0017】 操作力の第1のスレショルド値:150(g) 手先速度の第2のスレショルド値:0.01(mm/s
ec) ダイレクティーチングモードでの動作について、6関節
ロボットの場合について簡単に説明する。6関節ロボッ
トの各関節における速度をVθ1 〜Vθ6 とする。この
場合、ロボット手先のX軸、Y軸、Z軸に関する並進速
度をVx、Vy、Vz、回転速度をωx、ωy、ωzと
する。これらをベクトル表記すると、以下の式(1)、
(2)となる。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】これらの式(1)、(2)は、ヤコビ行列
Jを用いて以下の式(3)で結ばれる。
【0021】
【数3】 この場合、ヤコビ行列Jは、6×6の行列となる。
【0022】逆に、式(2)で表されたロボットの手先
速度から式(1)で表された関節速度を求める場合は、
式(3)の両辺にヤコビ行列の逆行列J-1をかけること
により、以下の式(4)により算出される。
【0023】
【数4】
【0024】これは逆ヤコビ行列演算と呼ばれ、このよ
うな演算が図1に示されたブロック12で行われること
により、各関節において各軸速度への変換が行われ、こ
の変換結果に基づいてブロック13では各軸毎のサーボ
制御が行われる。
【0025】従来の方法では、モードという概念をオペ
レータが意識して操作する必要があった。しかし、本方
式では操作装置に手を触れるのみで自動的にダイレクト
ティーチングモードに入り、また手を離せば通常モード
に戻るため、オペレータはモードの意識をすることなく
ダイレクトティーチングを行うことができる。
【0026】最初にロボットを動作させる時は第1のス
レショルド値以上の操作力が必要となるが、一旦ロボッ
トが動作し始めると、ロボットが停止するまでダイレク
ティーチングモードを維持するので、位置決め時の微小
操作力でもダイレクティーチングモードを脱することは
無い。
【0027】また、通常停止状態からロボットを動作さ
せる時は、大きな力を加えるためすぐに操作力が第1の
スレショルド値を越える。そのため、ロボットの動き始
めにおける操作上の違和感は少ない。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、操作装置に手を触れるのみで自動的にダイレクトテ
ィーチングモードに入り、また手を離せば通常モードに
戻るため、オペレータはモードの意識をすることなくダ
イレクトティーチングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御系の動作を説明するためのブロッ
ク図である。
【図2】ロボットに対するダイレクトティーチングを説
明するための概略図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットのアームの手先部に操作装置を
    設けてダイレクトティーチングを行うことのできるロボ
    ットにおいて、 前記操作装置に操作力を検出するための力センサを設
    け、 該力センサにより検出された操作力と前記手先部の速度
    にそれぞれ第1、第2のスレショルド値を設定し、 前記力センサにより検出された操作力と前記第1のスレ
    ショルド値との大小関係及び前記手先部の速度と前記第
    2のスレショルド値との大小関係に応じて、ダイレクト
    ティーチングモードと通常モードとの間の自動切替えを
    行う切替え手段を備えたことを特徴とするダイレクトテ
    ィーチングのモード切替え方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダイレクトティーチング
    のモード切替え方式において、前記切替え手段は、前記
    力センサにより検出された操作力が前記第1のスレショ
    ルド値以上、前記手先部の速度が前記第2のスレショル
    ド値以上の少なくとも一方の条件で前記ダイレクトティ
    ーチングモードに入り、前記ダイレクトティーチングモ
    ード時において前記力センサにより検出された操作力が
    前記第1のスレショルド値よりも小さく、かつ前記手先
    部の速度が前記第2のスレショルド値よりも低い時に、
    前記ダイレクトティーチングモードから通常モードへの
    切替えを行うことを特徴とするダイレクトティーチング
    のモード切替え方式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のダイレクトティーチング
    のモード切替え方式において、前記手先部の速度は、力
    制御における手先速度算出手段により算出されることを
    特徴とするダイレクトティーチングのモード切替え方
    式。
JP6344598A 1998-03-13 1998-03-13 ロボットにおけるダイレクトティーチングのモード切替え方式 Withdrawn JPH11254361A (ja)

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Effective date: 20050607