JPH11253445A - 超音波撮像方法および装置 - Google Patents

超音波撮像方法および装置

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JPH11253445A
JPH11253445A JP6292198A JP6292198A JPH11253445A JP H11253445 A JPH11253445 A JP H11253445A JP 6292198 A JP6292198 A JP 6292198A JP 6292198 A JP6292198 A JP 6292198A JP H11253445 A JPH11253445 A JP H11253445A
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Yasuto Takeuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロバルーン造影剤を用いる超音波撮像
が適切に行なえる超音波撮像方法および装置を実現す
る。 【解決手段】 マイクロバルーン造影剤を注入した被検
体に超音波を送波しエコーに基づいて造影撮像を行なう
に当たり、マイクロバルーンからのエコーを受信する周
波数範囲B2を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波撮像方法お
よび装置に関し、特に、マイクロバルーン(microballoo
n) 造影剤を用いて造影撮像を行なう超音波撮像方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】造影剤を用いる超音波撮像では、直径が
1〜数μmの多数のマイクロバルーンを液体に混入した
マイクロバルーン造影剤を用いる。マイクロバルーンは
生体に無害な気体を、生体に無害かつ経時分解性の殻に
封入したものとなっている。このようなマイクロバルー
ンは、送波超音波の周波数に共振することに由来する非
線形なエコー(echo)源性により、送波超音波の第2高調
波エコーを発生する。そこで、第2高調波エコーに基づ
いて画像を生成し、体内におけるマイクロバルーンの分
布状態を画像化するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マイクロバルーンから
帰投する超音波には、第2高調波エコーの他に、送波超
音波によって誘発された音響放射(asAE : acoustically
stimulated acoustic emission)がある。これは、送波
超音波の周波数と相関性がない周波数を持つ超音波信号
となる。
【0004】また、送波超音波によってマイクロバルー
ンが破壊したときは、それにともなってサブハーモニッ
クスエコー(subharmonics echo) が生じる。これは、送
波超音波の基本周波数の半分の周波数を持つ。サブハー
モニックスエコーは、特に、比較的殻が硬いマイクロバ
ルーンが破壊する場合に顕著に発生する。
【0005】上記の誘発音響およびサブハーモニックス
エコーもマイクロバルーンに固有の信号であって、いず
れもマイクロバルーンの画像化すなわち造影撮像に利用
可能であり、造影剤の銘柄や超音波の送波条件等によっ
ては、第2高調波エコーを利用するよりも良好な撮像が
行なえる可能性があるが、従来は専ら第2高調波エコー
を利用した撮像を行なっており、必ずしも常に適切な造
影撮像を行なっているとは限らないという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、マイクロバルーン造影剤を
用いる超音波撮像が適切に行なえる超音波撮像方法およ
び装置を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の発明は、マイクロバルーン造影剤を注入した
被検体に超音波を送波しエコーに基づいて造影撮像を行
なうに当たり、前記エコーを受信するときの周波数を調
節することを特徴とする超音波撮像方法である。
【0008】(2)上記の課題を解決する第2の発明
は、マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波
を送波しエコーに基づいて造影撮像を行なう超音波撮像
装置であって、前記エコーを受信するときの周波数を調
節する周波数調節手段、を具備することを特徴とする超
音波撮像装置である。
【0009】第1の発明または第2の発明において、前
記周波数の調節はインタラクティブに行なわれること
が、良好な造影撮像を行なう点で好ましい。また、第1
の発明または第2の発明において、前記周波数の調節は
周波数帯域の幅を含めて行なうことが、さらに良好な造
影撮像を行なう点で好ましい。
【0010】また、第1の発明または第2の発明におい
て、前記周波数の調節は関心領域について行なうこと
が、関心領域に関し良好な造影撮像を行なう点で好まし
い。また、第1の発明または第2の発明において、第2
高調波エコーに基づく撮像をも行なうことが、周波数調
節を適切に行なう点で好ましい。
【0011】(作用)本発明では、エコー受信の周波数
を調節することにより、造影剤を画像化するのに最適な
受信信号を得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0013】図1に、超音波撮像装置のブロック(bloc
k) 図を示す。本装置は本発明の超音波撮像装置の実施
の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の
装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動
作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が
示される。
【0014】本装置の構成を説明する。図1に示すよう
に、本装置は、超音波プローブ(probe) 2を有する。超
音波プローブ2は、例えば前方に張り出した円弧に沿っ
て形成された図示しない超音波トランスデューサ(trans
ducer)のアレイ(array) を有する。すなわち、超音波プ
ローブ2はコンベックスプローブ(convex probe)となっ
ている。超音波プローブ2は、操作者により被検体4に
当接されて使用される。被検体4には、マイクロバルー
ン造影剤40が注入されている。
【0015】超音波プローブ2は送受信部6に接続され
ている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を
与えて、被検体4内に超音波を送波させるようになって
いる。送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波し
た被検体4からのエコーを受信するようになっている。
【0016】送受信部6のブロック図を図2に示す。同
図において、送波タイミング(timing)発生回路602
は、送波タイミング信号を周期的に発生して送波ビーム
フォーマ(beam former) 604に入力するようになって
いる。
【0017】送波ビームフォーマ604は、送波タイミ
ング信号に基づいて、送波ビームフォーミング(beam fo
rming)信号、すなわち、超音波トランスデューサのアレ
イ中の複数の超音波トランスデューサを時間差をもって
駆動する複数の駆動信号を発生し、送受切換回路606
に入力するようになっている。駆動信号は周波数が変更
可能になっている。これによって、マイクロバルーンの
共振周波数に適合した周波数を持つ超音波を送波する。
【0018】送受切換回路606は、複数の駆動信号を
セレクタ(selector)608に入力するようになってい
る。セレクタ608は、超音波トランスデューサのアレ
イの中から送波アパーチャ(aperture)を形成する複数の
超音波トランスデューサを選択し、それらに複数の駆動
信号をそれぞれ与えるようになっている。
【0019】複数の超音波トランスデューサは、複数の
駆動信号の時間差に対応した位相差を持つ複数の超音波
をぞれぞれ発生する。それら超音波の波面合成によって
超音波ビームが形成される。超音波ビームの送波方向
は、セレクタ608が選択する送波アパーチャによって
定まる。
【0020】超音波ビームの送波は、送波タイミング発
生回路602が発生する送波タイミング信号により、所
定の時間間隔で繰り返し行われる。超音波ビームの送波
方向は、セレクタ608で送波アパーチャを切り換える
ことにより順次変更される。それによって、被検体4の
内部が、超音波ビームが形成する音線によって走査され
る。すなわち被検体4の内部が音線順次で走査される。
【0021】セレクタ608は、また、超音波トランス
デューサのアレイの中から受波アパーチャを形成する複
数の超音波トランスデューサを選択し、それら超音波ト
ランスデューサが受波した複数のエコー信号を送受切換
回路606に入力するようになっている。
【0022】送受切換回路606は、複数のエコー信号
を受波ビームフォーマ610に入力するようになってい
る。受波ビームフォーマ610は、複数のエコー信号に
時間差を付与して位相を調整し、次いでそれら加算して
受波のビームフォーミング、すなわち、受波音線上のエ
コー受信信号を形成するようになっている。セレクタ6
08により、受波の音線も送波に合わせて走査される。
【0023】以上の、送波タイミング発生回路602乃
至受波ビームフォーマ610は、後述の制御部18によ
って制御されるようになっている。超音波プローブ2お
よび送受信部6によって、例えば図3に示すような走査
が行われる。すなわち、同図に示すように、放射点20
0から発する音線202が円弧204上を移動すること
により、扇面状の2次元領域206がθ方向に走査さ
れ、いわゆるコンベックススキャン(convex scan) が行
われる。音線202を超音波の送波方向(z方向)とは
反対方向に延長したとき、全ての音線が一点208で交
わるようになっている。点208は全ての音線の発散点
となる。
【0024】送受信部6はBモード(mode)処理部10に
接続され、音線毎のエコー受信信号をBモード処理部1
0に入力するようになっている。Bモード処理部10は
Bモード画像データ(data)を形成するものである。Bモ
ード処理部10は、図4に示すように2系統のフィルタ
(filter)100,102と、各フィルタにそれぞれ接続
されたシグナルコンディショナ(signal conditioner)1
10,112を備えている。フィルタ100,102に
受波ビームフォーマ610の出力信号が共通に入力され
る。
【0025】フィルタ100は、図5に示す周波数通過
帯域B0を有する。帯域B0は、送波超音波の基本周波
数f0に合わせてある。フィルタ102は、図5に示す
周波数通過帯域B2を有する。帯域B2は移動可能にな
っており、送波超音波の基本周波数f0の半分の周波数
すなわちサブハーモニッスf0/2から、送波超音波の
第2高調波2f0を越える周波数範囲まで連続的に移動
可変になっている。フィルタ100,102は、後述の
制御部18によって制御される。
【0026】サブハーモニッスf0/2の位置にはサブ
ハーモニッスエコーが存在する。基本周波数f0と第2
高調波2f0の間および第2高調波2f0を越える周波
数範囲には、マイクロバルーンから生じる誘発音響の周
波数が存在する。したがって、フィルタ102の帯域B
2をf0/2から2f0を越える周波数範囲まで移動さ
せることにより、サブハーモニックスエコー、誘発音響
および第2高調波エコーのいずれでも受信すること可能
である。なお、基本波エコーを受信することも可能であ
るが、体内組織からのエコーと区別できないので、帯域
2を基本波エコーに合わせることはしない。
【0027】シグナルコンディショナ110,112
は、それぞれ、フィルタ100,102を通過した信号
について、対数増幅、包絡線検波、レベル(level) 調
整、遅延時間調整等の処理を行うようになっている。シ
グナルコンディショナ110,112は、後述の制御部
18によって制御されるようになっている。
【0028】シグナルコンディショナ110,112
は、いずれも、対数増幅および包絡線検波により音線上
の個々の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわち
Aスコープ(scope) 信号を得て、このAスコープ信号の
各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード(mode)
画像データを形成するようになっている。これによっ
て、2系統のBモード画像データを得るようになってい
る。
【0029】Aスコープ信号は、シグナルコンディショ
ナ110,112のレベル調整機能によりそのレベルが
調整できるようになっている。また、遅延時間調整機能
により遅延量を調整できるようになっている。
【0030】Bモード処理部10は画像処理部14に接
続されている。画像処理部14は、Bモード処理部10
から入力される2系統のBモード画像データに基づいて
それぞれBモード画像を生成するものである。
【0031】画像処理部14は、図6に示すように、バ
ス(bus) 140によって接続された音線データメモリ(d
ata memory) 142、ディジタル・スキャンコンバータ
(digital scan converter)144、画像メモリ146お
よび画像処理プロセッサ(prosessor) 148を備えてい
る。
【0032】Bモード処理部10から音線毎に入力され
た2系統のBモード画像データは、音線データメモリ1
42にそれぞれ記憶される。音線データメモリ142内
にはそれぞれの音線データ空間が形成される。
【0033】ディジタル・スキャンコンバータ144
は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間
のデータに変換するものである。ディジタル・スキャン
コンバータ144によって変換された画像データは、画
像メモリ146に記憶される。すなわち、画像メモリ1
46は物理空間の画像データを記憶する。画像処理プロ
セッサ148は、音線データメモリ142および画像メ
モリ146のデータについてそれぞれ適宜のデータ処理
を施す。
【0034】画像処理部14には表示部16が接続され
ている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が
与えられ、それに基づいて画像を表示するようになって
いる。表示部16は、カラー(color)画像が表示可能な
ものとなっている。
【0035】以上の送受信部6、Bモード処理部10、
画像処理部14および表示部16は制御部18に接続さ
れている。制御部18は、それら各部に制御信号を与え
てその動作を制御するようになっている。また、制御部
18には、被制御の各部から各種の報知信号が入力され
るようになっている。制御部18による制御の下で、超
音波撮像が遂行される。
【0036】制御部18には操作部20が接続されてい
る。操作部20は操作者によって操作され、制御部18
に所望の指令や情報を入力するようになっている。操作
部20は、例えばキーボード(keyboard)やその他の操作
具を備えた操作パネル(panel) で構成される。
【0037】操作具の1つとして、例えば図7に示すよ
うな操作具が設けられている。この操作具は、操作ツマ
ミ22を操作パネル24の溝26に沿って所望の目盛位
置に移動させることにより、Bモード処理部10におけ
るフィルタ102の帯域B2の中心周波数を目盛に対応
した周波数となるように調節するものである。なお、目
盛は送波の基本周波数f0の倍数で目盛ってある。
【0038】操作ツマミ22の位置は、操作パネル24
の裏側に設けた、図示しない例えばポテンショメータ(p
otentiometer) 等、適宜の位置検出手段により検出され
制御部18に指令として伝えられる。制御部18はこの
指令に従ってBモード処理部におけるフィルタ102の
周波数通過帯域B2を制御する。操作ツマミ22、制御
部18およびフィルタ102は、本発明における周波数
調節手段の実施の形態の一例である。
【0039】本装置の動作を説明する。操作者は、予め
被検体4にマイクロバルーン造影剤40を注入し、マイ
クロバルーン造影剤40が撮像対象部位に行き渡るまで
の待ち時間の後に撮像を開始する。操作者は、超音波プ
ローブ2を被検体4の所望の個所に当接し、操作部20
を操作して撮像を行う。撮像は、制御部18による制御
の下で遂行される。
【0040】送受信部6は、超音波プローブ2を通じて
音線順次で被検体4の内部を走査して逐一そのエコーを
受信する。音線がマイクロバルーン造影剤40の注入部
位を走査したとき、エコーには、体内組織からの基本波
エコーに加えて、マイクロバルーン造影剤40からの第
2高調波エコーおよび誘発音響が含まれる。また、マイ
クロバルーンの破壊をともなうときは、サブハーモニッ
クスエコーも含まれる。これらのエコー等の混在した信
号が、送受信部6からBモード処理部10に入力され
る。Bモード処理部10は、フィルタ100で基本波エ
コーを抽出し、フィルタ102で帯域B2に属する周波
数を持つ受信信号を抽出する。これら受信信号は、周波
数軸における帯域B2の位置に応じて、サブハーモニッ
クスエコー、誘発音響または第2高調波エコーのいずれ
かである。以下、これらを非基本波エコーという。
【0041】このとき、マイクロバルーンのエコー発生
メカニズムにより、非基本波エコーは、基本波エコーよ
りも超音波振動の半サイクルまたはそれ以上遅れて発生
する。このような遅れは、画像を形成したときの各画像
間の位置ずれとなって表れるので、シグナルコンディシ
ョナ110,112の遅延時間調整機能により、それぞ
れの信号の遅延時間を調整して相互間の遅れを無くす。
そして、そのような信号に基づいて、それぞれのエコー
に対応する2種類のBモード画像データを形成する。
【0042】画像処理部14は、Bモード処理部10か
ら入力される2種類のBモード画像データに基づいて2
種類のBモード画像を生成する。基本波エコーによるB
モード画像は、走査面における体内組織の断層像を示す
ものとなる。非基本波エコーによるBモード画像は、走
査面におけるマイクロバルーン造影剤40の広がりを示
すものとなる。
【0043】操作者は、操作部20を操作して、上記の
ような2種類のBモード画像を表示部16に表示させ
る。すなわち、例えば図8に示すように、組織の断層像
160と造影剤像162との合成画像を表示させる。こ
れにより、組織に対する位置関係が明確な造影剤像を得
ることができる。
【0044】シグナルコンディショナ110,112に
より遅延時間が調整されているので、画像の合成は位置
ずれなしに行える。なお、位置ずれの調整は、必ずしも
シグナルコンディショナ110,112での遅延時間調
整によらずとも、画像処理プロセッサ148によって行
うようにしても良い。組織の断層像160、造影剤像1
62は、それぞれ表示の色等を違えるのが区別を容易に
する点で好ましい。
【0045】操作者は、このような表示画像を観察しな
がら操作部20の操作ツマミ22を動かし、非基本波エ
コーを受信する周波数帯域B2を調節する。このとき、
帯域B2に属する信号の強度に対応した輝度変化等によ
り、造影剤像162の状態が変化するので、それを見な
がらインタラクティブ(interactive) に操作ツマミ22
を動かすことにより、造影剤像162が最良の状態で得
られるようにすることができる。
【0046】調整が完了した段階では、サブハーモニッ
クスエコー、誘発音響または第2高調波エコーのうち最
も信号状態が良い受信信号を受信する状態となるので、
マイクロバルーン造影剤の銘柄や超音波の送波条件等、
与えられた状況の中で最良の撮像を行なうことができ
る。
【0047】なお、帯域B2の調節時には、図示しない
適宜の操作具等により、中心周波数に対する帯域幅の比
をも調節するのが、さらに適切な受信信号を得る点で好
ましい。
【0048】また、非基本波エコーを受信する帯域B2
の調節は、表示画面上に設定した所望の関心領域(ROI :
region of interest)において有効になるようにするの
が、ROIにおける造影剤像を最適化する点で好まし
い。
【0049】また、Bモード処理部10は、図9に示す
ように、もう1系統のフィルタ104とシグナルコンデ
ィショナ114を設けるようにしても良い。ここで、フ
ィルタ104の周波数通過帯域B3は、図10に示すよ
うに、第2高調波2f0に合わせてある。このようなB
モード処理部10を用いることにより、上記の2種類の
Bモード画像に加えて、第2高調波エコー像をも撮像す
ることができる。
【0050】そこで、図11に示すように、組織の断層
像160と造影剤像162との組み合わせ画像、およ
び、組織の断層像160と第2高調波エコー像164と
の組み合わせ画像を表示部16に同時表示すれば、両画
面を比較対照することができる。
【0051】このような2画面表示の状態で帯域B2を
調節すると、造影剤像162の状態が変化するが、第2
高調波エコー像164は変化しない。このため、第2高
調波エコー像164を基準として造影剤像162の改善
度を判定することができ、最良の造影剤像162を容易
に得ることができる。
【0052】図12に、送受信部6およびBモード処理
部10の構成の他の例を示す。同図において、図2およ
び図4に示したものと同様の部分は同一の符号を付して
説明を省略する。この構成例では、レベル比較回路61
2および周波数制御回路614が、図2および図4に示
した送受信部6およびBモード処理部10の構成に追加
されている。
【0053】フィルタ100,102の出力信号は、前
述のようにシグナルコンディショナ110,112にそ
れぞれ入力されとともに、レベル比較回路612に入力
されるようになっている。レベル比較回路612は、フ
ィルタ100の出力信号である基本波エコーとフィルタ
102の出力信号である非基本波エコーとのレベルを比
較し、それらの比を求めるようになっている。レベル比
較回路612の出力信号は周波数制御回路614に入力
される。
【0054】周波数制御回路614は、入力信号に応じ
て送波ビームフォーマ604が発生する駆動信号の周波
数を制御するようになっている。駆動信号の周波数を変
化させることにより送波超音波の周波数が変わり、マイ
クロバルーンの共振周波数に対する同調性が変化し、第
2高調波エコーおよびその他の非基本波エコーのレベル
が変化する。
【0055】そこで、周波数制御回路614により、送
波超音波の周波数を、基本波エコーに対する非基本波エ
コーのレベル比が最大になるように制御する。これによ
り、体内にその時点で存在するマイクロバルーンの共振
周波数に最も良く同調する周波数を持つ超音波により、
感度の高い造影撮像を行なうことができる。すなわち、
送信周波数のオートチューニング(auto-tuning) が実現
できる。
【0056】なお、オートチューニングを行なうに当た
っては、先ず標準的な周波数の送波超音波で造影撮像を
行ない、その画像上で確認した造影剤の所在に合わせて
関心領域(ROI : region of interest)を設定し、ROI
に属するエコーについてオートチューニングを作動させ
るのが、動作の安定性の点で好ましい。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、マイクロバルーン造影剤を用いる超音波撮像が適
切に行なえる超音波撮像方法および装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置における送受
信部のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置による音線走
査の概念図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置におけるBモ
ード処理部のブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置におけるフィ
ルタの周波数通過帯域を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置における画像
処理部のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置における操作
具の一例の模式図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置における表示
画像の模式図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例の装置におけるBモ
ード処理部のブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例の装置におけるフ
ィルタの周波数通過帯域を示すグラフである。
【図11】本発明の実施の形態の一例の装置における表
示画像の模式図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部とBモード処理部のブロック図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ 4 被検体 40 マイクロバルーン造影剤 6 送受信部 10 Bモード処理部 14 画像処理部 16 表示部 18 制御部 20 操作部 602 送波タイミング発生回路 604 送波ビームフォーマ 606 送受切換回路 608 セレクタ 610 受波ビームフォーマ 100〜104 フィルタ 110〜114 シグナルコンディショナ 140 バス 142 音線データメモリ 144 ディジタル・スキャンコンバータ 146 画像メモリ 148 画像処理プロセッサ 612 レベル比較回路 614 周波数制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロバルーン造影剤を注入した被検
    体に超音波を送波しエコーに基づいて造影撮像を行なう
    に当たり、 前記エコーを受信するときの周波数を調節する、ことを
    特徴とする超音波撮像方法。
  2. 【請求項2】 マイクロバルーン造影剤を注入した被検
    体に超音波を送波しエコーに基づいて造影撮像を行なう
    超音波撮像装置であって、 前記エコーを受信するときの周波数を調節する周波数調
    節手段、を具備することを特徴とする超音波撮像装置。
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