JP3759298B2 - 超音波撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波撮像方法および装置に関し、特に、マイクロバルーン(micro baloon)造影剤を注入した被検体についての超音波撮像方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
造影剤を用いる超音波撮像では、直径が数μm程度の多数の気泡(マイクロバルーン)を液体に混入したマイクロバルーン造影剤を用い、その非直線的なエコー(echo)源性に基づく第2高調波エコーを利用して造影撮像を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
マイクロバルーン造影剤から帰投する超音波は、第2高調波エコーの他に様々な信号を含んでいる。その1つに、マイクロバルーンの破壊にともなって生じるサブハーモニックス(subharmonics)の超音波がある。これは、送波超音波の基本周波数の半分の周波数を持つ。サブハーモニックスの超音波は、特に、比較的殻が硬いマイクロバルーンが破壊する場合に顕著に発生する。
【0004】
また、送波超音波によって誘発される音響放射(asAE : acoustically stimulated acoustic emission)がある。これは、送波超音波の周波数と相関性がない周波数を持つ超音波信号となる。
【0005】
さらには、本発明者が発見した、仮にシンチレーション(scintillation) と呼ぶ現象に由来する信号がある。「シンチレーション」とは、エコー信号がその位相および振幅にランダム(random)な変調を受ける現象であり、エコー信号のドップラー(Doppler) として検出することができる。
【0006】
上記のように、マイクロバルーン造影剤から帰投する超音波には種々の信号が含まれるが、従来は、それらを総合的に利用して超音波撮像を行うという発想がなかった。
【0007】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、マイクロバルーン造影剤から帰投する超音波に含まれる複数の信号を総合的に利用して撮像を行う超音波撮像方法および装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決する第1の発明は、マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波を送波しそのエコーに基づいて画像を生成する超音波撮像方法であって、前記送波した超音波の基本波の周波数帯域のエコーおよびその両側の周波数帯域のエコーをそれぞれ画像生成に利用する、ことを特徴とする。
【0009】
(2)上記の課題を解決する第2の発明は、マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波を送波しそのエコーに基づいて画像を生成する超音波撮像方法であって、前記送波した超音波の基本波の周波数帯域のエコーおよびその外側の周波数帯域のエコーをそれぞれ受信し、それら受信信号ないしそれら受信信号に基づく信号間で信号修飾を行う、ことを特徴とする。
【0010】
(3)上記の課題を解決する第3の発明は、マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波を送波しそのエコーに基づいて画像を生成する超音波撮像方法であって、前記送波した超音波の基本波の周波数帯域のエコーおよびその外側の周波数帯域のエコーをそれぞれ受信し、それら受信信号間の時間差を合わせる、ことを特徴とする。
【0011】
(4)上記の課題を解決する第4の発明は、マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波を送波し送波超音波の基本波の周波数帯域のエコーおよびその両側の周波数帯域のエコーをそれぞれ受信する送受信手段と、前記送受信手段が受信した周波数帯域が異なる複数のエコー信号に基づいてそれぞれ画像を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴とする。
【0012】
(5)上記の課題を解決する第5の発明は、マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波を送波し送波超音波の基本波の周波数帯域のエコーおよびその外側の周波数帯域のエコーをそれぞれ受信する送受信手段と、前記送受信手段が受信した周波数帯域が異なる複数のエコー信号ないしそれらエコー信号に基づく信号間で信号修飾を行う信号修飾手段と、前記信号修飾を経た信号に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴とする。
【0013】
(6)上記の課題を解決する第6の発明は、マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波を送波し送波超音波の基本波の周波数帯域のエコーおよびその外側の周波数帯域のエコーをそれぞれ受信する送受信手段と、前記送受信手段が受信した周波数帯域が異なる複数のエコー信号間の時間差を合わせる時間差調整手段と、前記時間差調整手段により時間差が調整された信号に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴とする。
【0014】
第1の発明乃至第6の発明において、前記周波数帯域が異なる複数のエコー信号に基づく画像を表示色を変えて表示することが、造影剤像の識別を容易にする点で好ましい。
【0015】
また、第1の発明乃至第6の発明において、前記基本波の周波数帯域のエコーに基づく画像とそれ以外の周波数帯域のエコーに基づく画像とを組み合わせて表示することが体内組織に対する位置関係が明確な造影剤像を表示する点で好ましい。
【0016】
また、第1の発明乃至第6の発明において、前記周波数帯域が異なる複数のエコー信号に基づく画像を1画面中に並べて表示することが、画像の比較対照を容易にする点で好ましい。
【0017】
第2の発明または第5の発明において、前記信号修飾により体内組織画像への造影剤画像の嵌め込みを行うことが、造影剤画像を明瞭化する点で好ましい。
その場合、前記信号修飾により造影剤画像の嵌め込み部分における体内組織画像の切出しを行うことが、嵌め込み部分の体内組織画像を可視化する点で好ましい。
【0018】
また、第2の発明または第5の発明において、前記信号修飾により造影剤画像をマスクとして体内組織画像を強調することが、造影剤注入部分の体内組織画像画像を明瞭化する点で好ましい。
【0019】
(作用)
第1の発明または第4の発明では、送波超音波の基本波の周波数帯域のエコーおよびその両側の周波数帯域のエコーをそれぞれ利用して撮像を行う。
【0020】
第2の発明または第5の発明では、周波数帯域が異なる複数のエコー信号ないしそれらエコー信号に基づく信号間で信号修飾を行い、信号修飾を経た信号に基づいて画像を生成することにより、多様な表示画像を得る。
【0021】
第3の発明または第6の発明では、周波数帯域が異なる複数のエコー信号間で時間差を合わせることにより、相互間の位置ずれのない画像を得る。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
【0023】
図1に、超音波撮像装置のブロック(block) 図を示す。本装置は本発明の超音波撮像装置の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置についての実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法についての実施の形態の一例が示される。
【0024】
(構成)
本装置の構成を説明する。図1に示すように、本装置は、超音波プローブ(probe) 2を有する。超音波プローブ2は、例えば前方に張り出した円弧に沿って形成された図示しない超音波振動子アレイ(array) を有する。すなわち、超音波プローブ2はコンベックスプローブ(convex probe)となっている。超音波プローブ2は、操作者により被検体4に当接されて使用される。被検体4には、マイクロバルーン造影剤40が注入されている。
【0025】
超音波プローブ2は送受信部6に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を与えて、被検体4内に超音波を送波させるようになっている。送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波した被検体4からのエコーを受信するようになっている。超音波プローブ2および送受信部6は、本発明における送受信手段の実施の形態の一例である。
【0026】
送受信部6のブロック図を図2に示す。同図において、送波タイミング(timing)発生回路602は、送波タイミング信号を周期的に発生して送波ビームフォーマ(beam former) 604に入力するようになっている。
【0027】
送波ビームフォーマ604は、送波タイミング信号に基づいて、送波ビームフォーミング(beam forming)信号、すなわち、超音波振動子アレイ中の複数の超音波トランスデューサ(transducer)を時間差をもって駆動する複数の駆動信号を発生し、送受切換回路606に入力するようになっている。
【0028】
送受切換回路606は、複数の駆動信号をセレクタ(selector)608に入力するようになっている。セレクタ608は、超音波振動子アレイの中から送波アパーチャ(aperture)を形成する複数の超音波トランスデューサを選択し、それらに複数の駆動信号をそれぞれ与えるようになっている。
【0029】
複数の超音波トランスデューサは、複数の駆動信号の時間差に対応した位相差を持つ複数の超音波をぞれぞれ発生する。それら超音波の波面合成によって超音波ビームが形成される。超音波ビームの送波方向は、セレクタ608が選択する送波アパーチャによって定まる。
【0030】
超音波ビームの送波は、送波タイミング発生回路602が発生する送波タイミング信号により、一定の時間間隔で繰り返し行われる。超音波ビームの送波方向は、セレクタ608で送波アパーチャを切り換えることにより順次変更される。それによって、被検体4の内部が、超音波ビームが形成する音線によって走査される。すなわち被検体4の内部が音線順次で走査される。
【0031】
セレクタ608は、また、超音波トランスデューサのアレイの中から受波アパーチャを形成する複数の超音波トランスデューサを選択し、それら超音波トランスデューサが受波した複数のエコー信号を送受切換回路606に入力するようになっている。
【0032】
送受切換回路606は、複数のエコー信号を受波ビームフォーマ610に入力するようになっている。受波ビームフォーマ610は、複数のエコー信号に時間差を付与して位相を調整し、次いでそれら加算して受波のビームフォーミング、すなわち、受波音線上のエコー受信信号を形成するようになっている。セレクタ608により、受波の音線も送波に合わせて走査される。
【0033】
以上の、送波タイミング発生回路602乃至受波ビームフォーマ610は、後述の制御部18によって制御されるようになっている。
超音波プローブ2および送受信部6によって、例えば図3に示すような走査が行われる。すなわち、同図に示すように、放射点200から発する音線202が円弧204上を移動することにより、扇面状の2次元領域206がθ方向に走査され、いわゆるコンベックススキャンが行われる。音線202を超音波の送波方向(z方向)とは反対方向に延長したとき、全ての音線が一点208で交わるようになっている。点208は全ての音線の発散点となる。
【0034】
送受信部6はBモード(mode)処理部10およびドップラ(Doppler) 処理部12に接続されている。送受信部6から出力される音線毎のエコー受信信号は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12に入力される。
【0035】
Bモード処理部10はBモード画像データ(data)を形成するものである。Bモード処理部10は、図4に示すように4系統のフィルタ(filter)100〜106と、各フィルタに接続されたシグナルコンディショナ(signal conditioner)110〜116を備えている。フィルタ100〜106に受波ビームフォーマ610の出力信号が入力される。
【0036】
フィルタ100〜106は、それぞれ、図5に示す周波数通過帯域B1〜B4を有する。帯域B1は、送波超音波の基本周波数f0の半分の周波数、すなわち、サブハーモニッスに合わせてある。帯域B2は、送波超音波の基本周波数f0に合わせてある。帯域B4は、送波超音波の第2高調波2f0に合わせてある。帯域B3は、帯域B2とB4の間の帯域に合わせてある。フィルタ100〜106は、後述の制御部18によって制御されるようになっている。
【0037】
シグナルコンディショナ(signal conditioner)110〜116は、それぞれ、フィルタ100〜106を通過した信号について、対数増幅、包絡線検波、レベル(level) 調整、遅延時間調整等の処理を行うようになっている。シグナルコンディショナ110〜116は、後述の制御部18によって制御されるようになっている。
【0038】
シグナルコンディショナ110〜116は、いずれも、対数増幅および包絡線検波により音線上の個々の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope) 信号を得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード(mode)画像データを形成するようになっている。これによって、4系統のBモード画像データを得るようになっている。
【0039】
Aスコープ信号は、シグナルコンディショナ110〜116のレベル調整機能によりそのレベルが調整できるようになっている。また、遅延時間調整機能により遅延量を調整できるようになっている。
【0040】
ドップラ処理部12はドップラ画像データを形成するものである。ドップラ処理部12は、図6に示すように直交検波回路120、MTIフィルタ(moving target indication filter) 122、自己相関回路124、平均流速演算回路126、分散演算回路128およびパワー(power) 演算回路130を備えている。
【0041】
ドップラ処理部12は、直交検波回路120でエコー受信信号を直交検波し、MTIフィルタ122でMTI処理し、自己相関回路124で自己相関演算を行い、平均流速演算回路126で自己相関演算結果から平均流速を求め、分散演算回路128で自己相関演算結果から流速の分散を求め、パワー演算回路130で自己相関演算結果からドプラ信号のパワーを求めるようになっている。
【0042】
これによって、被検体4内の血流やその他のドップラ信号源(以下、血流等という)の平均流速とその分散およびドプラ信号のパワーを表すそれぞれのデータ(ドップラ画像データ)が音線毎に得られる。なお、流速は音線方向の成分として得られる。流れの方向は、近づく方向と遠ざかる方向とが区別される。
【0043】
マイクロバルーン造影剤40も、前述の「シンチレーション」によりドップラ信号源となる。したがって、それについてのドップラ画像データも得ることができる。
【0044】
Bモード処理部10およびドップラ処理部12は画像処理部14に接続されている。Bモード処理部10、ドップラ処理部12および画像処理部14は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例である。画像処理部14は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12からそれぞれ入力されるデータに基づいて、それぞれBモード画像およびドップラ画像を生成するものである。
【0045】
画像処理部14は、図7に示すように、バス(bus) 140によって接続された音線データメモリ(data memory) 142、ディジタル・スキャンコンバータ(digital scan converter)144、画像メモリ146および画像処理プロセッサ(prosessor) 148を備えている。
【0046】
Bモード処理部10およびドップラ処理部12から音線毎に入力されたBモード画像データおよびドップラ画像データは、音線データメモリ142にそれぞれ記憶される。
【0047】
ディジタル・スキャンコンバータ144は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間のデータに変換するものである。ディジタル・スキャンコンバータ144によって変換された画像データは、画像メモリ146に記憶される。すなわち、画像メモリ146は物理空間の画像データを記憶する。画像処理プロセッサ148は、音線データメモリ142および画像メモリ146のデータについてそれぞれ所定のデータ処理を施すものである。データ処理については、のちにあらためて説明する。
【0048】
画像処理部14には表示部16が接続されている。表示部16は、画像処理部14から画像信号が与えられ、それに基づいて画像を表示するようになっている。表示部16は、カラー(color)画像が表示可能なものとなっている。
【0049】
以上の送受信部6、Bモード処理部10、ドップラ処理部12、画像処理部14および表示部16は制御部18に接続されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与えてその動作を制御するようになっている。また、制御部18には、被制御の各部から各種の報知信号が入力されるようになっている。制御部18の制御の下で、Bモード動作およびドップラモード動作が遂行される。
【0050】
制御部18には操作部20が接続されている。操作部20は操作者によって操作され、制御部18に所望の指令や情報を入力するようになっている。操作部20は、例えばキーボード(keyboard)やその他の操作具を備えた操作パネル(panel) で構成される。
【0051】
(動作)
本装置の動作を説明する。操作者は、予めマイクロバルーン造影剤40を被検体4に注入し、超音波プローブ2を被検体4の所望の個所に当接し、操作部20を操作して、例えばBモードとドップラモードを併用した撮像を行う。
【0052】
撮像は、制御部18による制御の下で、Bモードとドップラモードの時分割動作により行われる。すなわち、例えばドップラモードのスキャンを数回行う度にBモードのスキャンを1回行う割合で、Bモードとドップラモードの混合スキャンを行う。
【0053】
Bモードにおいては、送受信部6は、超音波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部を走査して逐一そのエコーを受信する。音線がマイクロバルーン造影剤40の注入部位を走査したとき、エコーには、体内組織からの基本波エコーに加えて、マイクロバルーン造影剤40からの第2高調波エコーおよび誘発音響が含まれる。また、マイクロバルーンの破壊をともなうときは、サブハーモニックスエコーも含まれる。これらのエコーの混在した信号が、送受信部6からBモード処理部10に入力される。
【0054】
Bモード処理部10は、フィルタ100、102、104および106で、それぞれ、サブハーモニックスエコー、基本波エコー、誘発音響および第2高調波エコーを抽出する。
【0055】
このとき、マイクロバルーンのエコー発生メカニズムにより、第2高調波エコー、サブハーモニックスエコーおよび誘発音響は、基本波エコーよりも超音波振動の半サイクルまたはそれ以上遅れて発生する。また、第2高調波エコーおよびサブハーモニックスエコーをそれぞれ抽出するフィルタ106および100の狭帯域性は当然に信号の遅延量を大きくする。
【0056】
このような遅れは、画像を形成したときの各画像間の位置ずれとなって表れるので、シグナルコンディショナ110〜116の遅延時間調整機能により、それぞれの信号の遅延時間を調整して相互間の遅れを無くす。そして、そのような信号に基づいて、それぞれのエコーに対応する4種類のBモード画像データを形成する。シグナルコンディショナ110〜116は、本発明における時間差調整手段の実施の形態の一例である。
【0057】
画像処理部14は、Bモード処理部10から入力される4種類のBモード画像データを音線データメモリ142に記憶する。これによって、音線データメモリ142内に、Bモード画像データについての4系統の音線データ空間が形成される。
【0058】
ドップラモードにおいては、送受信部6は超音波プローブ2を通じて音線順次で被検体4の内部を走査して逐一そのエコーを受信する。その際、1音線当たり複数回の超音波の送波とエコーの受信が行われる。
【0059】
ドップラ処理部12は、エコー受信信号を直交検波回路120で直交検波し、MTIフィルタ122でMTI処理し、自己相関回路124で自己相関を求め、自己相関結果から、平均流速演算回路126で平均流速を求め、分散演算回路128で分散を求め、パワー演算回路130でパワーを求める。
【0060】
これらの算出値は、それぞれ、例えば血流等の平均流速とその分散およびドップラ信号のパワーを音線毎に表すドップラ画像データとなる。また、マイクロバルーン造影剤40の「シンチレーション」を示すドップラ画像データとなる。なお、MTIフィルタ122でのMTI処理は1音線当たりの複数回のエコー受信信号を用いて行われる。
【0061】
画像処理部14は、ドップラ処理部12から入力される音線毎のドップラ画像データを音線データメモリ142に記憶する。これによって、音線データメモリ142内に、ドップラ画像データについての音線データ空間が形成される。
【0062】
画像処理プロセッサ148は、音線データメモリ142の4系統のBモード画像データとドップラ画像データを、ディジタル・スキャンコンバータ144でそれぞれ走査変換して画像メモリ146に書き込む。その際、ドップラ画像データを、流速に分散を加えたCFM(color flow mapping)画像用の画像データおよびパワードップラ画像用の画像データとしてそれぞれ書き込む。
【0063】
画像処理プロセッサ148は、4系統のBモード画像、CFM画像およびパワードップラ画像を別々な領域に書き込む。基本波エコーによるBモード画像は、走査面における体内組織の断層像を示すものとなる。第2高調波エコーによるBモード画像は、走査面におけるマイクロバルーン造影剤40の広がりを示すものとなる。誘発音響によるBモード画像およびサブハーモニックスエコーによるBモード画像も、走査面におけるマイクロバルーン造影剤40の広がりをそれぞれ示すものとなる。
【0064】
第2高調波エコーによるBモード画像、誘発音響によるBモード画像およびサブハーモニックスエコーによるBモード画像は、いずれもマイクロバルーン造影剤40の像を示すものであるが、エコーないし誘発音響の発生のメカニズム(mechanism) の相違により、それらBモード画像はそれぞれ固有の態様を示す。この態様の相違を病理診断等に効果的に役立てることができる。
【0065】
CFM画像は、走査面における血流等の速度およびマイクロバルーン造影剤40の「シンチレーション」の2次元分布を示す画像となる。パワードップラ画像は、走査面における血流等および「シンチレーション」の所在を示す画像となる。この「シンチレーション」も、マイクロバルーン造影剤40の像を独特の態様で示すものとなり、Bモード画像とは異なった観点での有用性がある。
【0066】
操作者は、操作部20を操作して、上記のような各種のBモード画像ないしドップラ画像を表示部16に表示させる。すなわち、例えば図8に示すように、組織の断層像160と第2高調波エコー像162との合成画像、および、組織の断層像160と誘発音響像164との合成画像を1画面中に並べて表示させる。これにより、組織に対する位置関係が明確な造影剤像をそれぞれ得ることができる。
【0067】
シグナルコンディショナ110〜116により遅延時間が調整されているので、画像の合成は位置ずれなしに行える。なお、位置ずれの調整は、必ずしもシグナルコンディショナ110〜116での遅延時間調整によらずとも、画像処理プロセッサ148によって行うようにしても良い。ここで、画像処理プロセッサ148は、本発明における時間差調整手段の実施の形態の一例である。
【0068】
組織の断層像160、第2高調波エコー像162および誘発音響像164は、それぞれ表示の色等を違えるのが区別を容易にする点で好ましい。このような2つの態様の表示画像を比較対照することにより、病理診断等を効果的に行うことができる。
【0069】
誘発音響像164は、指定によりサブハーモニックスエコー像に代えることができる。また、CFM画像あるいはパワードップラ画像に代えることもできる。それらの画像もそれぞれ固有の色等で表示する。あるいは、それらの画像をそれぞれ組織の断層像160と合成して、例えば図9に示すように、全てを同一画面に並べて表示するようにしても良い。これは、比較対照による病理診断等を一層効果的に行う点で好ましい。
【0070】
あるいは、第2高調波エコー像、誘発音響像、サブハーモニックスエコー像、CFM画像およびパワードップラ画像のうち、制御部18ないし画像処理プロセッサ148により所定の評価基準で最も信号レベルの高いものを選び、基本波エコー像と重ね合わせて表示するようにしても良い。これは、最も明瞭な造影剤像を組織像とともに表示する点で好ましい。
【0071】
また、造影剤として、マイクロバルーンの殻が軟らかいものと硬いものとの混合剤を用いた場合は、軟殻のマイクロバルーン造影剤像は主として第2高調波エコー像(非破壊モード像)として得られ、硬殻のマイクロバルーン造影剤像は主としてサブハーモニックスエコー像(破壊モード像)として得られる。そこで、両画像から2種類のマイクロバルーン間の相互関係等を把握し、診断に役立てることができる。
【0072】
ところで、組織の断層像と造影剤像とを合成するにあたり、それらを単に足し合わせただけでは、たとえ表示色を違えたとしても、造影部位は必ずしも明瞭に表示されるとは限らない。そこで、造影剤像と重なる部分では画像の足し合わせではなく嵌め込みを行うようにする。
【0073】
以下、造影剤像の嵌め込みについて説明する。造影剤像の嵌め込みの1つの態様では、制御部18が、例えばシグナルコンディショナ116における第2高調波エコー信号のレベルを監視し、それが所定の閾値を越えたときはシグナルコンディショナ112における基本波エコー信号のレベルを0ないし極低レベルにする。あるいは、フィルタ102の低域のカットオフ(cut off) 周波数をf0よりも高くし、基本波エコー信号の通過を阻止する。
【0074】
すなわち、第2高調波エコー信号に基づいて、基本波エコー信号の修飾を行う。シグナルコンディショナ112またはフィルタ102と制御部18は、本発明における信号修飾手段の実施の形態の一例である。
【0075】
これによって、第2高調波エコー像と重複する部分では基本波エコー像の画像データが0ないし極低輝度のデータとなって、その部分に造影剤像が嵌め込まれることになり、図8に示す合成画像において第2高調波エコー像162168の表示が明瞭になる。
【0076】
同様な処理を誘発音響信号およびサブハーモニックスエコー信号に基づいてそれぞれ行うことにより、誘発音響像164およびサブハーモニックスエコー像166の嵌め込みを行うことができる。
【0077】
上記のような信号処理は、画像処理プロセッサ148を用いて行うこともできる。すなわち、音線データメモリ142または画像メモリ146に記憶されたデータについて、造影剤像データが所定の閾値を越える部分に相当する基本波エコー像の部分を消去するようにすれば、上記と同様な効果を得ることができる。
【0078】
また、CFM画像またはパワードップラ画像で表される造影剤像168の嵌め込みも同様に行うことができる。ここで、画像処理プロセッサ148は、本発明における信号修飾手段の実施の形態の一例である。
【0079】
また、画像処理プロセッサ148で処理する場合は、造影剤像の画素と組織の断層像の画素を、足し合わせることなく混ぜ合わせるいわゆるノンアディティブ・ミキシング(non additive mixing) の手法を用いて、嵌め込みと同様の効果を得ることが可能である。
【0080】
また、画像処理プロセッサ148で処理する場合は、造影剤像と重なる部分の組織の断層像を別に切り出して、例えば図10に示すように合成画像と並べて表示することが、嵌め込みによって見えなくなる造影剤注入部位の組織像を見えるようにする点で好ましい。これも信号修飾の実施の形態である。
【0081】
また、画像処理プロセッサ148を用いた場合は、造影剤像をマスク(mask)としてマスクに相当する部分の組織像を強調することもできる。すなわち、音線データメモリ142または画像メモリ146に記憶されたデータについて、造影剤像データが所定の閾値を越える部分をマスク領域とし、このマスク領域に相当する基本波エコー像の部分の輝度を上げるか、あるいは、マスク領域以外の部分の輝度を下げるようにする。これも信号修飾の実施の形態である。
【0082】
これによって、例えば図11に示すように、マスク領域に属する部分を強調した組織の断層像を得ることができ、造影剤注入部位の組織の断層像を特に強調した画像表示を行うことができる。強調にあたっては、造影剤像の輝度に応じた強調をかけることが、表示画像にアクセント(accent)をつける点で好ましい。
【0083】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、マイクロバルーン造影剤から帰投する超音波に含まれる複数の信号を総合的に利用して撮像を行う超音波撮像方法および装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の装置における送受信部のブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態の一例の装置による音線走査の概念図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるBモード処理部のブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるフィルタの通過帯域を示すグラフである。
【図6】 本発明の実施の形態の一例の装置におけるドップラ処理部のブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態の一例の装置における画像処理部のブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態の一例の装置における表示画像の模式図である。
【図9】 本発明の実施の形態の一例の装置における表示画像の模式図である。
【図10】 本発明の実施の形態の一例の装置における表示画像の模式図である。
【図11】 本発明の実施の形態の一例の装置における表示画像の模式図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ
4 被検体
40 マイクロバルーン造影剤
6 送受信部
10 Bモード処理部
12 ドップラ処理部
14 画像処理部
16 表示部
18 制御部
20 操作部
602 送波タイミング発生回路
604 送波ビームフォーマ
606 送受切換回路
608 セレクタ
610 受波ビームフォーマ
100〜106 フィルタ
110〜116 シグナルコンディショナ
120 直交検波回路
122 MTIフィルタ
124 自己相関回路
126 平均流速演算回路
128 分散演算回路
130 パワー演算回路
140 バス
142 音線データメモリ
144 ディジタル・スキャンコンバータ
146 画像メモリ
148 画像処理プロセッサ
200 放射点
202 音線
204 円弧
206 2次元領域
208 発散点

Claims (6)

  1. マイクロバルーン造影剤を注入した被検体に超音波プローブを用いて超音波を送波し前記被検体からのエコーを受信する送受信手段と、
    前記送受信手段が受信したエコーを複数のフィルタに通過させることにより送波超音波の基本波の周波数帯域のエコー信号およびその両側の周波数帯域のエコー信号である周波数帯域が異なる前記複数のエコー信号を得て、これらのエコー信号に所定の処理を行うことにより複数系統のBモード画像データを得るBモード処理手段と、
    前記Bモード処理手段から出力される音線データである複数系統のBモード画像データに基づいて前記基本波の周波数帯域のエコー信号による基本波周波数帯域画像と前記基本波の周波数帯域より高い周波数帯域のエコー信号による高周波数帯域画像及び前記基本波の周波数帯域より低い周波数帯域のエコー信号による低周波数帯域画像のうちの少なくとも一方の画像とを生成し、前記基本波周波数帯域画像、前記基本波周波数帯域画像と前記高周波数帯域画像とを合成した画像及び前記基本波周波数帯域画像と前記低周波数帯域画像とを合成した画像のうちの少なくとも2つの画像を表示手段の1画面中に並べて表示する画像を生成する画像処理手段とを具備することを特徴とする超音波撮像装置。
  2. 請求項1に記載の超音波撮像装置において、
    前記Bモード処理手段における複数のフィルタは、4つのフィルタであり、それぞれ、前記送波超音波の基本波周波数を中心として所定の周波数幅を有する第1の周波数帯域、前記送波超音波の基本波の1/2の周波数を中心として所定の周波数幅を有する第2の周波数帯域、前記送波超音波の基本波の2倍の周波数を中心として所定の周波数幅を有する第3の周波数帯域、前記第1の周波数帯域と前記第3の周波数帯域との間の第4の周波数帯域を有することを特徴とする超音波撮像装置。
  3. 請求項2に記載の超音波撮像装置において、
    前記表示手段に表示される画像は、前記第1の周波数帯域を有するエコー信号による組織の断層像と前記第3の周波数帯域を有するエコー信号による第2高調波エコー像とを合成した合成画像と、前記組織の断層像と前記第4の周波数帯域を有するエコー信号による誘発音響像とを合成した合成画像とを1画面中に並べて表示させた画像であることを特徴とする超音波撮像装置。
  4. 請求項2に記載の超音波撮像装置において、
    前記表示手段に表示される画像は、前記第1の周波数帯域を有するエコー信号による組織の断層像と前記第3の周波数帯域を有するエコー信号による第2高調波エコー像とを合成した合成画像と、前記組織の断層像と前記第4の周波数帯域を有するエコー信号による誘発音響像とを合成した合成画像と、前記組織の断層像と前記第2の周波数帯域を有するエコー信号によるサブハーモニックスエコー像とを合成した合成画像と、前記組織の断層像とパワードップラ像又はCFM像とを合成した合成画像と、を1画面中に並べて表示させた画像であることを特徴とする超音波撮像装置。
  5. 請求項2に記載の超音波撮像装置において、
    前記表示手段に表示される画像は、前記第1の周波数帯域を有するエコー信号による組織の断層像と前記第3の周波数帯域を有するエコー信号による第2高調波エコー像とを合成した合成画像と、前記合成画像において第2高調波エコー像と重なる部分の組織の断層像を別に切り出した組織の断層像とを1画面中に並べて表示させた画像であることを特徴とする超音波撮像装置。
  6. 請求項2に記載の超音波撮像装置において、
    前記表示手段に表示される画像は、前記第1の周波数帯域を有するエコー信号による組織の断層像と前記第3の周波数帯域を有するエコー信号による第2高調波エコー像とを合成した合成画像と、前記合成画像おける前記第2高調波エコー像のデータが所定の閾値を超える部分をマスク領域とし、前記マスク領域に相当する前記組織の断層像の部分の輝度を上げるか又は前記マスク領域以外の部分の輝度を下げた組織の断層像とを1画面中に並べて表示させた画像であることを特徴とする超音波撮像装置。
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