JPH11253318A - 自動製パン器 - Google Patents

自動製パン器

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JPH11253318A
JPH11253318A JP5994898A JP5994898A JPH11253318A JP H11253318 A JPH11253318 A JP H11253318A JP 5994898 A JP5994898 A JP 5994898A JP 5994898 A JP5994898 A JP 5994898A JP H11253318 A JPH11253318 A JP H11253318A
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JP
Japan
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container
abnormality
bread
automatic bread
baking
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JP5994898A
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English (en)
Inventor
Seiji Koyabu
成二 小薮
Tatsuhisa Fukuda
達久 福田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Home Tech Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動製パン器において、容器の装着状態が異常
なときにそれをユーザーに認識させるようにすること。 【解決手段】万一、容器6が確実に装着されずに浮いた
状態になっているとき、その状態を検出して異常をユー
ザーに報知できるようにしている。これにより、ユーザ
ーが自身で容器6の装着状態を確認する必要がなく、ま
た、装着状態が悪いときでも、すぐに容器6を装着し直
せるようになる。応用として、例えば、混練処理の前に
容器6の装着異常を検出させるようにすれば、この段階
で装着異常を検出したとき、容器6の装着状態が不完全
なまま混練処理を開始させないように対処できるから、
容器6の損傷を回避するのに有効となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動製パン器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動製パン器では、ユーザーがパ
ン材料(小麦粉、水、イースト菌など)をホッパと呼ば
れる容器に入れて、スタートスイッチを押せば、パン材
料をこねる混練処理と、こねたパン生地を容器内で所要
高さ位置まで膨張させる成形発酵処理と、膨張させたパ
ン生地を焼き上げる焼成処理とを順次連続して自動的に
行うようになっている。
【0003】このような自動製パン器では、出来上がる
パンの大きさをほぼ一定にするために、上記各処理での
処理条件を一義的に固定するとともに、パン材料の使用
分量についても目安を規定している。
【0004】なお、パン材料を入れる作業や、焼き上が
ったパンを取り出す作業を容易とするために、通常、容
器は焼成槽に対して着脱自在になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、次のような不具合が指摘される。
【0006】つまり、パン製造を行うにあたって容器に
パン材料を入れてから、この容器を焼成槽に装着するの
であるが、希ではあるものの、容器が確実に装着されず
に浮いた姿勢になることがある。このような状態で、混
練処理を開始すると、容器の損傷につながるおそれがあ
る。従来では、上記容器の装着状態をユーザー自身が確
認する必要があり、不親切であると言える。
【0007】したがって、本発明は、自動製パン器にお
いて、容器の装着状態が異常なときにそれをユーザーに
報知できるようにすることを目的とする。また、本発明
は、自動製パン器において、混練処理の開始前に容器装
着状態が異常なときにそれをユーザーに報知できるよう
にするとともに、この異常状態のまま混練処理を開始さ
せることを防止できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の自動製
パン器は、上部が開口した容器内に収納されたパン材料
をこねる混練処理と、こねたパン生地を容器内で所要高
さ位置まで膨張させる成形発酵処理と、膨張させたパン
生地を焼き上げる焼成処理とを順次行うことによりパン
を製造するもので、取り外し可能に装着される容器の装
着状態が適正でないことを検出する異常検出手段と、前
記異常検出手段により異常を検出したとき、異常を報知
する管理手段とを含む。
【0009】請求項2の発明の自動製パン器は、上部が
開口した容器内に収納されたパン材料をこねる混練処理
と、こねたパン生地を容器内で所要高さ位置まで膨張さ
せる成形発酵処理と、膨張させたパン生地を焼き上げる
焼成処理とを順次行うことによりパンを製造するもの
で、取り外し可能に装着される容器の装着状態が適正で
ないことを検出する異常検出手段と、混練処理の開始前
に前記異常検出手段により異常を検出したとき、異常を
報知するとともに、混練処理を開始させない管理手段と
を含む。
【0010】請求項3の発明の自動製パン器は、請求項
1または2において、成形発酵処理過程でのパン生地の
膨張高さが所要高さに到達したか否かを検出する高さ検
出手段と、成形発酵処理の開始後において前記高さ検出
手段で到達有りを検出すると、この検出時点で成形発酵
処理を終了して後の焼成処理に移行させる一方、処理開
始時点から所要時間が経過しても前記高さ検出手段で到
達有りを検出しなければ前記所要時間の経過時点で成形
発酵処理を終了して後の焼成処理に移行させる管理手段
とを含む。
【0011】請求項4の発明の自動製パン器は、上記請
求項3において、前記高さ検出手段が、投光素子および
受光素子からなり、これら両素子間で送受される光が前
記容器の上部開口の上方を横切る形態とされるものであ
る。
【0012】請求項5の発明の自動製パン器は、上記請
求項1ないし4のいずれかにおいて、前記異常検出手段
が、上記請求項3または4に記載の高さ検出手段で代用
される。
【0013】請求項6の発明の自動製パン器は、上記請
求項1ないし4のいずれかにおいて、前記焼成処理の後
に、焼き上げたパンを所要時間保温する保温処理を行う
ものであり、容器が取り出されたときそれを検出する異
常検出手段と、保温処理過程において容器が取り出され
たことを前記検出手段で検出したとき、保温処理を終了
する管理手段とを含む。
【0014】以上、本発明では、要するに、例えば容器
が確実に装着されていないとき、これを検出して異常を
報知するようにしている。
【0015】特に、請求項2では、混練処理が正常に行
えなくなったり、あるいは混練処理にて容器が損傷した
りすることを事前に回避できるようになる。
【0016】また、請求項3,4では、上記の他に、成
形発酵処理においてパン生地の膨張が所要高さに到達す
るのを認識して当該成形発酵処理を終了させるようにし
ているから、成形発酵処理をほぼ適正に行えるようにな
る。しかも、パン材料の使用分量が少ないことが原因で
パン生地の膨張が所要高さに到達しないような状況だ
と、時間管理により当該成形発酵処理を終了させるよう
にしているから、成形発酵処理をいつまでたっても終了
させることができなくて、後の焼成処理に移行できなく
なるといった事態が発生するのを回避できるようにな
る。
【0017】また、請求項5のように、容器の装着状態
の異常を検出する異常検出手段を、パン生地膨張検出用
の検出手段で代用させるようにしていれば、部品点数を
少なくできるなど、設備を簡素にできるようになる。
【0018】さらに、請求項6のように、容器が取り出
されたときに保温処理を終了するようにすると、保温処
理において、ユーザーが容器を勝手に取り出したとき
に、容器が装着されていないにもかかわらず保温処理が
継続されるといった電力消費の無駄を無くせる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図1ないし図5に
示す実施形態に基づいて説明する。
【0020】図1ないし図5は本発明の一実施形態にか
かり、図1は、自動製パン器の蓋を取り外した状態を示
す上面図、図2は、自動製パン器の縦断正面図、図3
は、自動製パン器の構成を示すブロック図、図4および
図5は、自動製パン器の動作説明に用いるフローチャー
トである。
【0021】図1および図2において、Aは自動製パン
器の全体を示し、1は外箱、2は蓋、3は操作パネル、
4は焼成槽、5はヒータ、6はホッパと呼ばれる容器、
7はモータ、8は動力伝達ユニット、9は制御ユニット
である。
【0022】外箱1は、長方体形状に形成されており、
その上面において長手方向約2/3の領域が開口され、
この上方開口部に蓋2が上向きに開閉可能に取り付けら
れている。
【0023】操作パネル3は、外箱1の上面において残
り約1/3の領域に配設されており、パンの種類に応じ
た調理コースを選択するための選択スイッチ3aと、ス
タートスイッチ3bと、取り消しスイッチ3cと、異常
表示灯3dとを少なくとも備えている。
【0024】焼成槽4は、パン生地を焼き上げる雰囲気
を作るもので、外箱1の内部において上方開口部に対応
する領域に配設されている。この焼成槽4の底面中央に
は、スピンドル軸10が設けられている。
【0025】ヒータ5は、焼成槽4の内部を加熱するも
ので、焼成槽4の内底部に取り付けられている。
【0026】容器6は、内部に収納されるパン材料をこ
ねるためのもので、焼成槽4の内部に取り外し可能に装
着される。この容器6は、1斤半の食パンを製造可能な
形状つまり長方体形状に形成されており、その内底部に
は、パン材料をこねる撹拌ブレード11が設けられてお
り、この撹拌ブレード11が焼成槽4のスピンドル軸1
0に結合される。
【0027】モータ7は、焼成槽4のスピンドル軸10
を動力伝達ユニット8を介して回転駆動するもので、外
箱1の内部において操作パネル3の下方の領域に配設さ
れている。
【0028】動力伝達ユニット8は、外箱1の内底部の
全域に設けられ、モータ7の回転動力を焼成槽4のスピ
ンドル軸10に伝達するもので、モータ7の出力軸に固
定されるプーリ8aと、焼成槽4のスピンドル軸10に
固定されるプーリ8bと、両プーリ8a,8bに巻き掛
けられる無端ベルト8cとから構成されている。
【0029】制御ユニット9は、後で説明するパン製造
動作全般を制御するもので、外箱1において操作パネル
3の下方の領域でモータ7の上方に配設されている。こ
の制御ユニット9は、図3に示すように、CPU、RO
M、RAMなどからなるマイクロコンピュータ9aと、
I/O回路部9bと、モータ駆動回路部9cと、ヒータ
駆動回路部9dとを具備している。このマイクロコンピ
ュータ9aが請求項に記載の管理手段に相当する。
【0030】そして、焼成槽4の長手方向で対向する2
面と、外箱1および制御ユニット9の回路基板(図示省
略)との各間に、投光素子12および受光素子13が振
り分けて設けられており、投光素子12から出射された
光が容器6の上部開口部の上方を横切って受光素子13
に入射するように、焼成槽4において、前記各素子1
2,13に対応する箇所には、穴4a,4bが穿設され
ている。この投光素子12と受光素子13は、例えば赤
外線を送受するものとされる。この例では、受光素子1
3として、光が入射されたときにローレベルとなり、光
が入射されないときにハイレベルとなるものを用いる。
なお、この素子12,13と上記マイクロコンピュータ
9aとが、請求項に記載の異常検出手段、検出手段に相
当する。
【0031】次に、本発明の特徴を説明する。パン材料
を入れた容器6を焼成槽4に装着するときに、ユーザー
のミスにより容器6を確実に装着できないことが希にあ
るので、混練処理の開始前に容器6の装着状態の異常の
有無を調べて、異常があった場合に、それをユーザーに
報知して、混練処理を開始しないようにしていることで
ある。これにより、容器6の装着状態が悪くて容器6の
撹拌ブレード11が焼成槽4のスピンドル軸10に確実
に連結できていない状況になっていても、スピンドル軸
10によって容器6を損傷することを回避できるように
なる。
【0032】具体的に、上述した自動製パン器Aの動作
を説明する。パンを製造する場合、まず、ユーザーが容
器6内にパン生地(小麦粉、水、イースト菌など)を入
れてから、スタートスイッチ3bを押せば自動運転を開
始する。なお、スタートスイッチ3bを押さずに、任意
の時間からパン製造を開始させるタイマースタート機能
もある。このタイマースタートのときだけ、予約開始時
間になるまでの間、パン材料を入れた容器6を焼成槽4
内のヒータ5により14℃に保つ予約処理を行う。
【0033】自動運転では、要するに、混練処理、一次
発酵処理、ガス抜き処理、生地休め処理、生地丸め処
理、成形発酵処理、焼成処理、保温処理を、この記載順
に連続して行う。
【0034】混練処理では、まず、モータ7を5分間だ
け所定時間おきにオン・オフ駆動し、その後、モータ7
を20分間連続駆動することにより、パン材料をこね
る。
【0035】一次発酵処理では、ヒータ5により焼成槽
4内部の温度を30℃に保ち、40分間放置する。
【0036】ガス抜き処理では、モータ7を10秒間連
続駆動することにより、パン生地からガスを抜く。
【0037】生地休め処理では、ヒータ5により焼成槽
4内部の温度を30℃に保ち、25分間放置する。
【0038】生地丸め処理では、モータ7を15秒間連
続駆動することにより、パン生地を丸める。
【0039】成形発酵処理では、ヒータ5により焼成槽
4内部の温度を30℃に保ち、適宜時間(30〜70分
間の範囲)放置する。
【0040】焼成処理では、ヒータ5により焼成槽4内
部の温度を125℃に保ち、40分間放置する。
【0041】保温処理では、焼成槽4内部の温度を先の
焼成処理時の温度から80℃にまでゆっくり低下させ
る。このとき、最長60分間の範囲でヒータ5をオン・
オフする。
【0042】このような一連の処理を行う自動運転の具
体的な動作を、図4および図5に示すフローチャートを
参照して説明する。
【0043】まず、容器6が正常に装着されているか否
かを判定する(S1)。ここでは、パン生地の膨張高さ
検出用の素子12,13の出力を調べる。つまり、容器
6が正常に装着されていれば、受光素子13への光入射
を遮らないので、受光素子13の出力がローレベルとな
るが、容器6の装着が浅い場合には、容器6そのものが
浮くことになって、これが受光素子13への光入射を遮
ることになり、受光素子13の出力がハイレベルとな
る。
【0044】ここで、正常に装着されていなければ、異
常表示灯3dを点灯して、運転を中止する(S2)が、
正常に装着されていれば、混練処理を開始する(S
3)。
【0045】尚、上述のように、容器6が正常に装着さ
れておらず、運転が中止された場合は、取り消しスイッ
チ3cを操作して、異常表示灯を取り消し、容器6を再
装着した後、選択スイッチ3aにて調理コ−スを再設定
し、スタ−トスイッチ3bを押して自動運転を再開させ
る。
【0046】混練処理を開始すると、まず、受光素子1
3の出力が所要時間以上ハイレベルになっているか否か
を判定する(S4〜S6)。ここでは、投光素子12の
投光面や受光素子13の受光面にパン材料などの異物が
付着したり、あるいは故障したりしていないか、といっ
た素子12,13の異常を調べている。そして、混練処
理では、その途中で干し葡萄などを投入することがある
ので、これらの投入により、受光素子13の出力が一時
的にハイレベルになることがあるから、このトッピング
動作を無視するようにしている。
【0047】上記S4,S5の結果に応じて、一次発酵
処理から成形発酵処理までの処理を正常モードと異常モ
ードとに分けて行う。つまり、上記S4,S5におい
て、受光素子13の出力がローレベルであると判定すれ
ば、正常モード(S7〜S14)へ、また、受光素子1
3の出力がハイレベルであると判定すれば、異常表示灯
3dを点灯して(S6)、異常モード(S30〜S3
5)の流れに移行する。
【0048】なお、上記正常モードと異常モードとの内
容の違いは、成形発酵処理のみであり、その他の、一次
発酵処理(S7,S30)、ガス抜き処理(S8,S3
1)、生地休め処理(S9,S32)、生地丸め処理
(S10,S33)については全く同じ内容であるの
で、この成形発酵処理(S11〜S14,S34,S3
5)についてのみ説明する。
【0049】ここで、正常モードでの成形発酵処理を開
始すると(S11)、まず、処理開始時点から第1所要
時間T1(例えば30分)が経過するのを待つ(S1
2)。これは、成形発酵処理の初期段階で、投光素子1
2の投光面や受光素子13の受光面に異物が付着した
り、あるいは故障したりすることにより、受光素子13
の出力がハイレベルになったときでも、それらを無視し
て、パン生地をある程度以上膨張させようとするためで
ある。
【0050】処理開始時点から第1所要時間T1が経過
すると、受光素子13の出力がハイレベルになったか否
かを判定しながら、処理開始時点から第2所要時間T2
(例えば70分)が経過するのを待つ(S13〜S1
4)。ここで、受光素子13の出力がローレベルの状態
のまま第2所要時間T2が経過すると、成形発酵処理を
終了して、焼成処理(S15)に移行する。しかし、第
2所要時間T2が経過するまでの間に受光素子13の出
力がハイレベルになると、その時点で成形発酵処理を終
了して、焼成処理(S15)に移行する。
【0051】一方の異常モードでの成形発酵処理を開始
すると(S34)、受光素子13の出力を全く無視し
て、処理開始時点から所要時間T3(例えば50分)が
経過するのを待って(S35)、成形発酵処理を終了し
て、焼成処理(S15)に移行する。
【0052】そして、焼成処理(S15)によりパンの
焼き上がりが終了すると、保温処理(S16)に移行す
る。
【0053】保温処理では、開始時点から所要時間(例
えば60分間)が経過したとき(S17)、あるいは開
始時点から所要時間(例えば60分間)が経過しなくて
も焼成槽4内の雰囲気温度が80℃を下回ったとき(S
21)に保温処理を終了し、自動運転を完了する。この
他、保温処理の期間において、ユーザーにより焼成槽4
から容器6が取り出されたか否かを判定し(S18〜S
20)、容器6が取り出されたときも保温処理を終了し
て、自動運転を完了する。容器6の取り出し判定は、受
光素子13の出力が反転したか否かを判定すれば判る。
つまり、容器6が取り出されるときは、受光素子13の
出力がすぐに反転するので、この反転を調べればよい。
特に、この保温処理の前段階の成形発酵処理において、
パン生地が所要高さまで膨張していれば受光素子13の
出力がハイレベルになっているが、パン生地が所要高さ
まで膨張していなければ受光素子13の出力はローレベ
ルになっている。このような事情により、S18では、
現在の受光素子13の出力を判定し、S19,S20で
は受光素子13の反転を判定している。S19において
受光素子13の出力がローレベルのとき、成形発酵処理
を終了して焼成処理へ移行するが、ハイレベルのとき、
S21へ進む。S20において受光素子13の出力がハ
イレベルのとき成形発酵処理を終了して焼成処理へ移行
するが、ローレベルのとき、S21へ進む。
【0054】以上説明したように、本発明では、自動運
転の開始に先立ち、万一、容器6の装着ミスが発生して
いるような状況においても、それを認識してユーザーに
報知できるようにしているから、従来では起こり得る容
器6の損傷を未然に回避できるようになる。
【0055】また、上記実施形態では、保温処理におい
て、ユーザーが容器6を勝手に取り出したときにも、そ
れを認識して保温処理を終了するようにしているから、
容器6の取り出し後も保温処理を継続するといった電力
消費の無駄を無くせる。
【0056】また、上記実施形態では、混練処理におい
て、パン材料が投光素子12または受光素子13に付着
するなどして当該素子12,13の検出異常が発生した
とき、この異常を検出してユーザーに報知できるように
している。しかも、前記素子12,13の検出異常を検
出したとき、後の成形発酵処理の処理条件を、正常な場
合での成形発酵処理とせずに、受光素子13の検出出力
を無視して必ず所要時間だけ行わせるようにしているか
ら、パン生地の膨張が不十分なまま焼成処理に移行し
て、パン製造を失敗させるような無駄を無くすことがで
きるようになる。
【0057】さらに、素子12,13の検出異常が発生
した状態で、保温処理に移行した場合でも、保温開始時
点から所要時間が経過したとき、あるいは保温開始時点
から所要時間が経過しなくても焼成槽4内の雰囲気温度
が所定温度を下回ったときに保温処理を自動的に終了さ
せるようにしているから、素子の異常の為にユ−ザ−が
容器を取り出したことを認識できなくても,保温処理が
永遠と継続されることがなく、電力消費の無駄を無くす
ことができる。
【0058】また、上記実施形態では、正常な成形発酵
処理において、ユーザーによるパン材料の計量ミスある
いはユーザーが意図的にパン材料を少なくしたことが原
因で、成形発酵処理においてパン生地が容器6の上部開
口から突出せずに、投光素子12からの光を遮断しない
ような状況が発生したときでも、成形発酵処理を永遠に
継続するのではなく、所要時間の経過を待って終了し
て、続く焼成処理へと移行させることにより、必ずパン
を焼き上げてパン製造の全処理を完了させるようにして
いる。そのため、いつまでたっても焼成処理に進めずに
パンを焼き上げることができなくなるといった事態の発
生を無くすことができる。
【0059】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられ
る。 (1) 上記実施形態では、容器6を1斤半の食パン製
造が可能な形状としているが、1斤の食パン製造が可能
な形状としたものにも本発明を適用できる。 (2) 上記実施形態では、成形発酵処理におけるパン
生地の膨張高さを検出するための検出手段として、投光
素子12および受光素子13を用いているが、その他の
センサを用いることも可能である。 (3) 上記実施形態では、容器6の異常装着や取り出
しを検出するための異常検出手段について、成形発酵処
理におけるパン生地の膨張高さを検出するための素子1
2,13で代用しているが、専用のセンサを用いるよう
にしてもよい。 (4) 上記実施形態において、混練処理の開始前に、
容器6の装着状態の異常の有無を調べるようにしている
が、混練処理の過程で容器6の装着状態が悪くなること
が希に有り得るので、この点を考慮して、混練処理の過
程においても、容器6の装着状態の異常の有無を調べる
ようにし、異常が発生したときに、ユーザーに報知する
ようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1ないし5の発明にかかる自動製
パン器では、容器が確実に装着されずに浮いた状態にな
っているときでも、その状態を検出して異常をユーザー
に報知することができる。これにより、ユーザーが自身
で容器の装着状態を確認する必要がなく、また、装着状
態が悪いときでも、すぐに容器を装着しなおせるように
なるなど、使い勝手が向上する。
【0061】特に、請求項2のように、例えば混練処理
の開始前に容器装着状態の異常を検出したときに、混練
処理を開始させないようにしていれば、容器の万一の損
傷を回避できるようになる。
【0062】また、請求項3、4では、上記効果の他
に、成形発酵処理においてパン生地の膨張が所要高さに
到達するのを認識して当該成形発酵処理を終了させるこ
とができるから、成形発酵処理をほぼ適正に行うことが
できるようになる。しかも、パン材料の使用分量が少な
いことが原因でパン生地の膨張が所要高さに到達しない
ような状況だと、時間管理により当該成形発酵処理を終
了させることができるから、成形発酵処理をいつまでた
っても終了させることができなくて、後の焼成処理に進
めずにパンを焼き上げることができなくなるといった事
態が発生するのを回避できるようになる。
【0063】また、請求項5のように、容器の装着状態
の異常を検出する異常検出手段を、パン生地膨張検出用
の検出手段で代用させるようにしていれば、部品点数を
削減できるなど、設備を簡素化できて、コスト低減に貢
献できるようになる。
【0064】また、請求項6のように、容器が取り出さ
れたときそれを検出する異常検出手段を設け、保温処理
過程において容器が取り出されたら保温処理を終了する
ようにすると、保温処理において、ユーザーが容器を勝
手に取り出したときにも、それを認識して保温処理を終
了するようにでき、容器装着異常の検出による効果に加
えて、保温処理の無駄な継続を防止でき、電力消費の無
駄を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の自動製パン器の蓋を取り
外した状態を示す上面図
【図2】同実施形態の自動製パン器の縦断正面図
【図3】同実施形態の自動製パン器の構成を示すブロッ
ク図
【図4】同実施形態の自動製パン器の動作説明に用いる
フローチャート
【図5】図4の続きを示すフローチャート
【符号の説明】
A 自動製パン器 1 外箱 3 操作パネル 4 焼成槽 5 ヒータ 6 容器 7 モータ 8 動力伝達ユニット 9 制御ユニット 12 投光素子 13 受光素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口した容器内に収納されたパン
    材料をこねる混練処理と、こねたパン生地を容器内で所
    要高さ位置まで膨張させる成形発酵処理と、膨張させた
    パン生地を焼き上げる焼成処理とを順次行うことにより
    パンを製造する自動製パン器であって、 取り外し可能に装着される容器の装着状態が適正でない
    ことを検出する異常検出手段と、 前記異常検出手段により異常を検出したとき、異常を報
    知する管理手段と、 を含むことを特徴とする自動製パン器。
  2. 【請求項2】 上部が開口した容器内に収納されたパン
    材料をこねる混練処理と、こねたパン生地を容器内で所
    要高さ位置まで膨張させる成形発酵処理と、膨張させた
    パン生地を焼き上げる焼成処理とを順次行うことにより
    パンを製造する自動製パン器であって、 取り外し可能に装着される容器の装着状態が適正でない
    ことを検出する異常検出手段と、 混練処理の開始前に前記異常検出手段により異常を検出
    したとき、異常を報知するとともに、混練処理を開始さ
    せない管理手段と、 を含むことを特徴とする自動製パン器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動製パン器
    において、成形発酵処理過程でのパン生地の膨張高さが
    所要高さに到達したか否かを検出する高さ検出手段と、 成形発酵処理の開始後において前記高さ検出手段で到達
    有りを検出すると、この検出時点で成形発酵処理を終了
    して後の焼成処理に移行させる一方、処理開始時点から
    所要時間が経過しても前記高さ検出手段で到達有りを検
    出しなければ前記所要時間の経過時点で成形発酵処理を
    終了して後の焼成処理に移行させる管理手段と、 を含むことを特徴とする自動製パン器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の自動製パン器におい
    て、前記高さ検出手段が、投光素子および受光素子から
    なり、これら両素子間で送受される光が前記容器の上部
    開口の上方を横切る形態とされるものである、ことを特
    徴とする自動製パン器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の自
    動製パン器において、前記異常検出手段が、上記請求項
    3または4に記載の高さ検出手段で代用される、ことを
    特徴とする自動製パン器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の自
    動製パン器において、前記焼成処理の後に、焼き上げた
    パンを所要時間保温する保温処理を行うものであり、容
    器が取り出されたときそれを検出する異常検出手段と、
    保温処理過程において容器が取り出されたことを前記検
    出手段で検出したとき、保温処理を終了する管理手段と
    を含む、ことを特徴とする自動製パン器。
JP5994898A 1998-03-11 1998-03-11 自動製パン器 Pending JPH11253318A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233457A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 タイガー魔法瓶株式会社 誘導加熱式製パン器

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