JPH11253248A - 構成部材を固定するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも２つの部分装置から成っている、
構成部材を固定する装置を、使用者の掴み空間及び視界
に人間工学的により良く適合させること。 【解決手段】 少なくとも２つの部分装置が（α）≠１
８０゜の角度を成していること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は請求項１に記載した
形式の構成部材を固定するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＤＥ−Ｇｂｍ２９７０４２７１号によれ
ば複数の部分装置から成り、該部分装置がその端面に固
定された成形棒で互いに結合されている、構成部材を固
定するための装置はすでに公知である。当該装置は通常
はテーブル架台の上に固定されているので、当該装置は
使用者の前に垂直に立つか又は斜めに立つことになる。
取扱いを簡易化するためには装置の傾斜は１部調節可能
である。当該装置は１つの面だけに位置しているので、
構成部材の取扱いに際して問題が生じる。構成部材を固
定するためには当該装置に対して垂直な力を加える必要
がある。しかしながらこれは簡単には前述の装置におい
ては小さな範囲でしか可能ではない。つまり当該装置の
表面が使用者の掴み空間に対して接線方向に位置してい
る所でしか可能ではない。当該装置の他のすべての範囲
では非人間工学的な形によって困難になる。同様に視的
なコントロールも困難である。何故ならば構成部材の上
面は部分的は、使用者の視線方向に対して平行であるか
らである。

【０００３】類似の装置はさらにＥＰ０６４５２１５Ａ
ｌ号及びＤＥ４０１０８４０Ａｌ号によって公知であ
る。両方の装置は互いに接触し合う長手側に連結装置を
有しているが、この連結装置では同様に一面内にある複
数の部分装置から成る装置を形成することしかできな
い。

【０００４】構成部材を固定するための装置を組立るた
めにはさらに、例えばローバート・ボッシュＧｍｂＨ、
ストットガルトのカタログ「メカニック−基本部材」７
版、１９９７に開示されているようなジョイントが公知
である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、構成
部材を固定する当該装置を、使用者の掴み空間及び視界
に人間工学的により良く適合させることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の課題は、当該装
置が少なくとも２つの部分装置から成り、少なくとも２
つの当該部分装置が（α）≠１８０゜の角度を成してい
ることにより解決された。

【０００７】

【発明の利点】本発明による構成により構成部材の取扱
いは簡易化される、何故ならば使用者の掴み空間と視界
とに対しほぼ接線方向に位置する部分装置の数が大きく
なるからである。装置の傾斜調節は不要になる。

【０００８】

【実施例】次に本発明の１実施例を図面に示し、以後こ
れについて説明する。

【０００９】図１には練習場所１０が示されている。こ
の練習場所１０の前には象徴的に示された女性作業員が
立っている。練習場所１０はテーブルプレート１４とそ
の下に配置された抽出し１６とから成っている。テーブ
ルプレート１４の上には架台１８が配置されている。テ
ーブルプレート１４と架台１８とには、図示をされてい
ない構成部材、特にニューマチック又はハイドロリック
装置の構成部材を固定する装置２０が固定されている。
練習場所１０は１７６０ｍｍの高さ、１５００ｍｍの
幅、７８０ｍｍの深さを有している。架台１８の全面側
にも背面側にも１つの装置２０を取付けることができ
る。

【００１０】図２に拡大されて示された装置２０は２つ
の部分装置２２，２４から成っている。この場合、部分
装置２２は部分装置２４の上に配置されている。さらに
両方の部分装置２２，２４は互いに境界を接している。
しかし、両方の部分装置は例えばホースを通すために間
隔を有していることもできる。プレート２６の上面には
構成部材の固定のためにアンダカットされた溝２８が形
成されている。部分装置２２，２４の必要な大きさに応
じてそれぞれの部分装置２２，２４は単数又は複数のプ
レート２６から成っていることができる。二者択一的に
部分装置２２，２４のためには、表面に構成部材を固定
する孔を有するプレートを設けておくこともできる。部
分装置２２，２４の各端面側には１つの成形棒３０が固
定されている。各成形棒３０は部分装置２２もしくは２
４と同一面を成している。このような成形棒３０は例え
ばカタログ「メカニック基本部材」ローバート・ボッシ
ュＧｍｂＨの出版（７版）により公知である。１つの成
形棒はほぼ正方形の外側輪郭を有している。成形棒は長
手方向に中心孔を有しかつ長手側の外面のそれぞれ中央
部にアンダカットされた長手溝３１を有している。成形
棒３０は公知形式でねじで部分装置２２，２４に固定さ
れている。成形棒３０は種々の長さを備えていることが
できるので幅の著しく異なる部分装置を備えていること
ができる。

【００１１】図３から判るように両方の部分装置２２，
２４は有利には約１６５゜の角度αを成している。これ
は１８０゜でない鈍角である。さらに図３から判るよう
に、上方の部分装置２２は垂線に対し約１２゜角度βを
有し、下方の部分装置２４は垂線に対し約２７゜の角度
を成している。角度α，β，γは図１の練習場所１０に
おいても実現されている。装置２０は練習場所１０にお
いて種々異なる別の角度位置で配置することもできる。
これについてはあとで記述する。

【００１２】図４には成形棒３０、ひいては部分装置２
２，２４がどのように結合され得るかが示されている。
平らな薄板アングル部材３２として構成されたジョイン
トは２つの脚部３４を有している。これらの脚部３４は
成形棒３０の端面範囲においてアンダカットされた長手
溝３１内に配置されているので、脚部３４は同様に１６
５゜の角度αを成している。各脚部３４は孔３６を有
し、これらの孔３６内にはねじピン３８又は選択的にね
じがねじ込まれている。これによって薄板アングル部材
３２は成形棒３０に固定されている。しかしながらアン
ダカットされた長手溝３１内でプレス嵌合坐を有し、ね
じピン又はねじを省略できる薄板アングル部材３２を使
用することもできる。

【００１３】さらに成形棒３０を例えば成形棒３０の中
心孔内に配置されかつ又は変化する角度を可能にする成
形ジョイントで結合することも可能である。このような
成形ジョイントは例えばローバート・ボッシュＧｍｂＨ
のカタログ「メカニック基本部材」により公知である。

【００１４】図５においては装置２０がもう一度側面図
で示されている。装置２０の前には小さな人を表わす女
性作業員１２と大きな人を表わす男性作業員４０が示さ
れている。女性作業員１２は掴み空間４２と視界４４と
を有し、男性作業員４０は掴み空間４６と視界４８とを
有している。装置２０は図５では、男性作業員４０の掴
み空間に内接するが、女性作業員１２の視界に対しても
最適化して配置されている。しかしながらこの装置は、
女性作業員１２の掴み空間に内接するか又は選択的に男
性作業員４０の視界４８に対して最適化して配置するこ
ともできる。さらに装置２０がより小さい女性作業員１
２の掴み空間４２に対して最適化されかつより大きな男
性作業員の掴み空間４６に対し最適化して配置されてい
るか又は装置２０がより小さい人の視界４４にかつより
大きい人の視界４８に最適化されて配置される中間位置
も可能である。

【００１５】掴み空間４２又は４８は幾何学的に女性作
業員１２もしくは男性作業員４０の肩の間隔とそれぞれ
の腕長さとによって規定されている。つまり、掴み空間
は２つの交差する球によって規定される。本発明による
装置は、装置が２つよりも多くの部分装置２２，２４か
ら成ることで、掴み空間により近づくように最適化され
る。この場合には隣り合う部分装置は角度αを成し、こ
れによって掴み空間４２，４８の球に対する接線状の接
触点の数が増大する。この第１歩としては相互に配置さ
れた３つの部分装置が配置されている。又、任意の多角
成形棒の平行な又は平行でない外面に２つの部分装置を
固定し、形成される装置が一層掴み空間に適合するよう
にすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】構成部材を固定する装置を有する練習場所を示
した図。

【図２】図１に示した装置の斜視図。

【図３】図２の装置の側面図。

【図４】図３の１部を示した図。

【図５】本発明の装置を象徴的に示した使用者と共に示
した側面図。

【符号の説明】

１０ 練習場所、 １２ 女性作業員、 １４ テーブ
ルプレート、 １６抽出し、 １８ 架台、 ２０ 装
置、 ２２，２４ 部分装置、 ２６ プレート、 ２
８ 溝、 ３０ 成形棒、 ３１ 長手溝、 ３２ 薄
板アングル部材、 ３４ 脚部、 ３６ 孔、 ４０
男性作業員、 ４２ 掴み空間、 ４４ 視界、 ４６
掴み空間、 ４８ 視界

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 構成部材、特にニューマチック又はハイ
   ドロリック装置の構成部材を固定する装置であって、少
   なくとも２つの部分装置（２２，２４）から成っている
   形式のものにおいて、少なくとも２つの前記部分装置
   （２２，２４）が（α）≠１８０゜の角度を成している
   ことを特徴とする、構成部材を固定する装置。
2. 【請求項２】 少なくとも２つの部分装置（２２，２
   ４）が互いに接続されている、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 鈍角な角度（α）が設けられている、請
   求項１又は２記載の装置。
4. 【請求項４】 約１６５゜の角度（α）が設けられてい
   る、請求項１から３までのいずれか１項記載の装置。
5. 【請求項５】 上方の部分装置（２２）が垂線に対し約
   １２゜の角度（β）を有し、下方の部分装置（２４）が
   約２７゜の角度（γ）を垂線に対して有している、請求
   項１から４までのいずれか１項記載の装置。
6. 【請求項６】 少なくとも２つの前記部分装置（２２，
   ２４）がプレート（２６）を有し、該プレート（２６）
   内に、アンダカットされた溝（２８）が構成されてい
   る、請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。
7. 【請求項７】 少なくとも２つの前記部分装置（２２，
   ２４）が、孔を備えたプレートを有している、請求項１
   から５までのいずれか１項記載の装置。
8. 【請求項８】 少なくとも２つの前記部分装置（２２，
   ２４）の端面に成形棒（３０）が配置されている、請求
   項１から７までのいずれか１項記載の装置。
9. 【請求項９】 前記成形棒（３０）のアンダカットされ
   た長手方向溝（３１）内に、それぞれ２つの成形棒（３
   ０）を互いに結合するジョイントが配置されている、請
   求項８記載の装置。
10. 【請求項１０】 前記ジョイント（３２）が平らでかつ
    ２つの脚（３４）を有している、請求項９記載の装置。
11. 【請求項１１】 前記ジョイントが前記脚（３４）の孔
    （３６）内にねじ込まれたねじで前記成形棒（３０）に
    固定されている、請求項１０記載の装置。
12. 【請求項１２】 成形棒が、可変な角度（α）を可能に
    する成形棒ジョイントで結合されている、請求項８記載
    の装置。
13. 【請求項１３】 当該装置（２０）が架台に配置可能で
    ある、請求項１から１２までのいずれか１項記載の装
    置。
14. 【請求項１４】 当該装置（２０）が前記架台（１８）
    に種々異なる角度位置（β，γ）で配置可能である、請
    求項１３記載の装置。
15. 【請求項１５】 当該装置（２０）が練習場の架台（１
    ８）と、抽出し（１６）を備えたテーブルプレート（１
    ４）の上に配置されている、請求項１から１４までのい
    ずれか１項記載の装置。
16. 【請求項１６】 当該装置（２０）が大きな作業員（４
    ０）の掴み空間（４６）に内接している、請求項１から
    １５までのいずれか１項記載の装置。
17. 【請求項１７】 当該装置（２０）が小さな作業員（１
    ２）の掴み空間（４２）に内接している、請求項１から
    １５までのいずれか１項記載の装置。
18. 【請求項１８】 当該装置（２０）が大きい作業員の視
    界（４８）に最適化されて配置されている、請求項１か
    ら１５までのいずれか１項記載の装置。
19. 【請求項１９】 当該装置（２０）が小さい作業員（１
    ２）の視界に最適化されて配置されている、請求項１か
    ら１５までのいずれか１項記載の装置。
20. 【請求項２０】 当該装置（２０）が小さな作業員（１
    ２）の掴み空間（４２）と大きな作業員（４０）の掴み
    空間（４６）とに最適化して配置されている、請求項１
    から１５までのいずれか１項記載の装置。
21. 【請求項２１】 当該装置（２０）が小さい作業員（１
    ２）の視界（４４）と大きな作業員（４０）の視界に最
    適化して配置されている、請求項１から１５までのいず
    れか１項記載の装置。
22. 【請求項２２】 ３つの部分装置（２２，２４）が相互
    に配置されている、請求項１から２１までのいずれか１
    項記載の装置。
23. 【請求項２３】 部分装置（２２，２４）が横に並べて
    配置されている、請求項１から２２までのいずれか１項
    記載の装置。