JPH11253135A - 小魚等の煮沸加工装置 - Google Patents
小魚等の煮沸加工装置Info
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- JPH11253135A JPH11253135A JP11003631A JP363199A JPH11253135A JP H11253135 A JPH11253135 A JP H11253135A JP 11003631 A JP11003631 A JP 11003631A JP 363199 A JP363199 A JP 363199A JP H11253135 A JPH11253135 A JP H11253135A
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- small fish
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- pipes
- heat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小魚等の製品の加熱処理時に煮汁の汚れが付
着しても容易に除去できるとともに熱効率と作業能率を
高く維持し、作業者の労働環境を改善して管理面からも
好ましい小魚等の煮沸加工装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 熱交換用のパイプ22,22を略U字状
又は半円形状となるように多数本並べて液密状態に固着
したものを並列して複数連結させて複数の煮沸釜21
a,21bを形成し、前記固着した熱交換用のパイプ2
2,22の内面を底壁とし、その外面を外部に露出させ
てなり、複数の煮沸釜21a,21bにそれぞれ前記固
着した熱交換用のパイプ22,22に供給するスチーム
の入口27及びドレン出口28を設けた小魚等の煮沸加
工装置を提供する。
着しても容易に除去できるとともに熱効率と作業能率を
高く維持し、作業者の労働環境を改善して管理面からも
好ましい小魚等の煮沸加工装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 熱交換用のパイプ22,22を略U字状
又は半円形状となるように多数本並べて液密状態に固着
したものを並列して複数連結させて複数の煮沸釜21
a,21bを形成し、前記固着した熱交換用のパイプ2
2,22の内面を底壁とし、その外面を外部に露出させ
てなり、複数の煮沸釜21a,21bにそれぞれ前記固
着した熱交換用のパイプ22,22に供給するスチーム
の入口27及びドレン出口28を設けた小魚等の煮沸加
工装置を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小魚等の煮沸加工装
置に関し、特にはカエリ,シラス,イリコ,チリメンジ
ャコ等の小魚を食用或いはダシ取り用の干物として煮沸
加工したり、佃煮用の煮釜として使用する煮沸加工装置
に関するものである。
置に関し、特にはカエリ,シラス,イリコ,チリメンジ
ャコ等の小魚を食用或いはダシ取り用の干物として煮沸
加工したり、佃煮用の煮釜として使用する煮沸加工装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている小魚等の煮沸加工
を工程別に説明すると、原料の供給工程、洗浄装置への
移送工程、洗浄工程、煮沸釜への移送工程、煮沸工程、
乾燥工程及び製品梱包工程とから成る。原料としての小
魚は原料槽からバケット等を利用した移送機構を介して
洗浄装置に送り込まれ、水パイプからの放水によって小
魚に万遍なく注水されて十分な洗浄が行われてから前記
煮沸釜に供給されて所定の温度及び時間で煮沸された後
に乾燥加工が行われて製品として完成する。
を工程別に説明すると、原料の供給工程、洗浄装置への
移送工程、洗浄工程、煮沸釜への移送工程、煮沸工程、
乾燥工程及び製品梱包工程とから成る。原料としての小
魚は原料槽からバケット等を利用した移送機構を介して
洗浄装置に送り込まれ、水パイプからの放水によって小
魚に万遍なく注水されて十分な洗浄が行われてから前記
煮沸釜に供給されて所定の温度及び時間で煮沸された後
に乾燥加工が行われて製品として完成する。
【0003】具体的な煮沸加工装置として、図9,図1
0に示されているように並列に設けた2槽の煮沸釜1,
2内にスパイルスクリュウー3,4を通して該スパイル
スクリュウー3,4の下方に熱交換用の配管5,5を長
手方向に沿って収納し、煮沸釜1,2内に煮汁を入れて
加熱沸騰させてから水槽6内の原料小魚をコンベア7,
8を介して煮沸釜1内に投入し、開口部9から煮沸釜2
内に導いて、逆方向に回転するスパイルスクリュウー4
によりコンベア10方向に搬送し、更に該コンベア10
により上昇させながら汁を切り、他のコンベア14上で
送風機13により空冷用エアを吹き付けてから受箱15
に収納する(図9,図10の構成に関しては実公平7−
35580号公報を参照)。
0に示されているように並列に設けた2槽の煮沸釜1,
2内にスパイルスクリュウー3,4を通して該スパイル
スクリュウー3,4の下方に熱交換用の配管5,5を長
手方向に沿って収納し、煮沸釜1,2内に煮汁を入れて
加熱沸騰させてから水槽6内の原料小魚をコンベア7,
8を介して煮沸釜1内に投入し、開口部9から煮沸釜2
内に導いて、逆方向に回転するスパイルスクリュウー4
によりコンベア10方向に搬送し、更に該コンベア10
により上昇させながら汁を切り、他のコンベア14上で
送風機13により空冷用エアを吹き付けてから受箱15
に収納する(図9,図10の構成に関しては実公平7−
35580号公報を参照)。
【0004】上記熱交換用の配管5,5は水漏れしない
ように溶接止めもしくはボルト止めで煮沸釜1,2内に
取り付られている。直列接続の場合には水路と水路の仕
切り部にパイプを取付けて、そのパイプの左右でそれぞ
れの水路を煮沸する構造もある。熱交換器を下部に取付
けた型の例では、煮沸釜1内の下方部にL字型もしくは
U字型等に形成したパイプを配置して煮沸釜1内の水を
煮沸している。パイプでの加熱方式には2通りの加熱方
式があり、パイプに2〜3mmの穴を開けてスチームを
噴射させる直接方式と、パイプにスチームを通してパイ
プの外部よりスチームの熱を苛性ソーダで取る方式とが
ある。
ように溶接止めもしくはボルト止めで煮沸釜1,2内に
取り付られている。直列接続の場合には水路と水路の仕
切り部にパイプを取付けて、そのパイプの左右でそれぞ
れの水路を煮沸する構造もある。熱交換器を下部に取付
けた型の例では、煮沸釜1内の下方部にL字型もしくは
U字型等に形成したパイプを配置して煮沸釜1内の水を
煮沸している。パイプでの加熱方式には2通りの加熱方
式があり、パイプに2〜3mmの穴を開けてスチームを
噴射させる直接方式と、パイプにスチームを通してパイ
プの外部よりスチームの熱を苛性ソーダで取る方式とが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の小魚等の煮沸加工装置は、加熱処理時に煮汁
の石灰とか小魚等の油汚れ等が熱交換用の配管5に付着
してしまい、短期間で熱効率が著しく低下して時間当り
の処理能力が大幅に低下してしまうという課題があっ
た。
うな従来の小魚等の煮沸加工装置は、加熱処理時に煮汁
の石灰とか小魚等の油汚れ等が熱交換用の配管5に付着
してしまい、短期間で熱効率が著しく低下して時間当り
の処理能力が大幅に低下してしまうという課題があっ
た。
【0006】また、メンテナンス時に熱交換用の配管5
の上面は洗浄作業ができても、配管5の側面とか下面は
上面ほどには十分に洗浄できず、更に煮沸釜1内の下方
部にU字型のパイプを用いた装置の場合でも上面部は十
分洗浄できるが、側面と下面はほとんど洗浄できずに汚
れ放題となってしまい、前記したように熱交換用の配管
5に付着した汚れを取ることができない。
の上面は洗浄作業ができても、配管5の側面とか下面は
上面ほどには十分に洗浄できず、更に煮沸釜1内の下方
部にU字型のパイプを用いた装置の場合でも上面部は十
分洗浄できるが、側面と下面はほとんど洗浄できずに汚
れ放題となってしまい、前記したように熱交換用の配管
5に付着した汚れを取ることができない。
【0007】配管5を煮沸釜1の外へ取り出して洗浄す
る方法もあるが、この配管5は多数本であるとともに重
量も大きいため、洗浄作業が重労働を伴うことになって
作業者の負担が増大する難点がある。また、配管5とし
てL字型のパイプを用いた場合には、パイプの本数が少
なく、煮沸釜の側壁及び下壁から数cm離して取り付け
ることによって側面と下面も洗浄可能となるが、パイプ
に付着した汚れ(スケール)はパイプ自体が高温である
ため、スケールが焼き付いた状態で付着しており、へら
等を用いても削ぎ落とすことができないという問題があ
る。
る方法もあるが、この配管5は多数本であるとともに重
量も大きいため、洗浄作業が重労働を伴うことになって
作業者の負担が増大する難点がある。また、配管5とし
てL字型のパイプを用いた場合には、パイプの本数が少
なく、煮沸釜の側壁及び下壁から数cm離して取り付け
ることによって側面と下面も洗浄可能となるが、パイプ
に付着した汚れ(スケール)はパイプ自体が高温である
ため、スケールが焼き付いた状態で付着しており、へら
等を用いても削ぎ落とすことができないという問題があ
る。
【0008】また、水路の仕切り部の湯の上部は100
℃であっても下部はそれ以下ということもあり、対流が
十分でないために煮沸釜の下面に製品が沈んでしまうと
いう問題も発生する。このような場合には、煮沸釜の下
面にスチームを吹き入れて製品が上部へ吹き上がるよう
にしているが、小魚等の製品に高温のスチームを直接吹
き付けると製品を傷つけることがあり、多用することは
できない。
℃であっても下部はそれ以下ということもあり、対流が
十分でないために煮沸釜の下面に製品が沈んでしまうと
いう問題も発生する。このような場合には、煮沸釜の下
面にスチームを吹き入れて製品が上部へ吹き上がるよう
にしているが、小魚等の製品に高温のスチームを直接吹
き付けると製品を傷つけることがあり、多用することは
できない。
【0009】更に佃煮については時間当りの処理能力を
上げる手段として、煮釜の台数を増したり1台の煮釜を
大型化したり二重釜にして処理能力を向上させる方法が
あるが、しかし大きな煮沸釜は伝熱面と原料中心部とが
遠くなり、十分に中心まで煮詰めることが困難となる
上、投入する原料が多くなった場合に仕上がりにムラが
生じるという問題がある。特に伝熱面積に対する原料の
量が増え過ぎると、20〜30分で仕上がる製品でもそ
の何倍もの時間がかかってしまい、かえって時間当たり
の処理能力が低下してしまうという問題が生じる。
上げる手段として、煮釜の台数を増したり1台の煮釜を
大型化したり二重釜にして処理能力を向上させる方法が
あるが、しかし大きな煮沸釜は伝熱面と原料中心部とが
遠くなり、十分に中心まで煮詰めることが困難となる
上、投入する原料が多くなった場合に仕上がりにムラが
生じるという問題がある。特に伝熱面積に対する原料の
量が増え過ぎると、20〜30分で仕上がる製品でもそ
の何倍もの時間がかかってしまい、かえって時間当たり
の処理能力が低下してしまうという問題が生じる。
【0010】更に小魚を入れたセイロ等の容器を一度に
10枚〜20枚重ねて煮沸釜に漬込んでから煮沸する方
法もあるが、漬込時に煮沸釜内の煮汁の温度が一時的に
低温になってしまい、それに伴って再加熱に要する時間
を必要として作業能率が低下したり、小魚の煮沸効果が
低くなるという問題点も生じる。
10枚〜20枚重ねて煮沸釜に漬込んでから煮沸する方
法もあるが、漬込時に煮沸釜内の煮汁の温度が一時的に
低温になってしまい、それに伴って再加熱に要する時間
を必要として作業能率が低下したり、小魚の煮沸効果が
低くなるという問題点も生じる。
【0011】そこで本発明はこのような従来の小魚等の
煮沸加工装置が有している課題を解消して、加熱処理時
に煮汁の汚れが付着しても容易に除去可能であり、熱効
率を高めて作業能率を高く維持し、しかも作業者の労働
環境を改善して管理面からも好ましい小魚等の煮沸加工
装置を提供することを目的とするものである。
煮沸加工装置が有している課題を解消して、加熱処理時
に煮汁の汚れが付着しても容易に除去可能であり、熱効
率を高めて作業能率を高く維持し、しかも作業者の労働
環境を改善して管理面からも好ましい小魚等の煮沸加工
装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、熱交換用のパイプを略U字状又は半円形状
となるように多数本並べて液密状態に固着して煮沸釜を
形成し、前記固着した熱交換用のパイプの内面を煮沸釜
の底壁とするとともに、その外面を外部に露出させてな
り、煮沸釜に前記固着した熱交換用のパイプに供給する
スチームの入口及びドレン出口を設けた小魚等の煮沸加
工装置を提供する。
するために、熱交換用のパイプを略U字状又は半円形状
となるように多数本並べて液密状態に固着して煮沸釜を
形成し、前記固着した熱交換用のパイプの内面を煮沸釜
の底壁とするとともに、その外面を外部に露出させてな
り、煮沸釜に前記固着した熱交換用のパイプに供給する
スチームの入口及びドレン出口を設けた小魚等の煮沸加
工装置を提供する。
【0013】また、熱交換用のパイプを略U字状又は半
円形状となるように多数本並べて液密状態に固着したも
のを並列して複数連結させて複数の煮沸釜を形成し、前
記固着した熱交換用のパイプの内面を底壁とし、その外
面を外部に露出させてなり、複数の煮沸釜にそれぞれ前
記固着した熱交換用のパイプに供給するスチームの入口
及びドレン出口を設けた小魚等の煮沸加工装置を提供
し、更に、複数の煮沸釜の左右両端部にサイド板を立設
し、隣接する煮沸釜の間に仕切板を立設した構成を提供
する。
円形状となるように多数本並べて液密状態に固着したも
のを並列して複数連結させて複数の煮沸釜を形成し、前
記固着した熱交換用のパイプの内面を底壁とし、その外
面を外部に露出させてなり、複数の煮沸釜にそれぞれ前
記固着した熱交換用のパイプに供給するスチームの入口
及びドレン出口を設けた小魚等の煮沸加工装置を提供
し、更に、複数の煮沸釜の左右両端部にサイド板を立設
し、隣接する煮沸釜の間に仕切板を立設した構成を提供
する。
【0014】かかる小魚等の煮沸加工装置によれば、熱
交換用のパイプ自体が煮汁の流通する煮沸釜の一部とし
て構成されるため、小魚等の製品に対して十分な伝熱面
積を確保することができるとともにパイプ上部の伝熱部
を活用することで煮沸釜内に流入する煮汁を容易に煮沸
することができる。また、煮沸釜毎に熱交換用のパイプ
に供給するスチームの入口及びドレン出口を設けている
ため、煮沸の効率がよく、かつ、煮沸を均等に行なうこ
とができる。更に、パイプの外面が外部に露出している
ため、スケールが付着することがない。そして、伝熱部
がパイプの上部側であるため、この部分にスケールが付
着しても回転ブラシ等を用いて容易に洗浄することがで
きる。
交換用のパイプ自体が煮汁の流通する煮沸釜の一部とし
て構成されるため、小魚等の製品に対して十分な伝熱面
積を確保することができるとともにパイプ上部の伝熱部
を活用することで煮沸釜内に流入する煮汁を容易に煮沸
することができる。また、煮沸釜毎に熱交換用のパイプ
に供給するスチームの入口及びドレン出口を設けている
ため、煮沸の効率がよく、かつ、煮沸を均等に行なうこ
とができる。更に、パイプの外面が外部に露出している
ため、スケールが付着することがない。そして、伝熱部
がパイプの上部側であるため、この部分にスケールが付
着しても回転ブラシ等を用いて容易に洗浄することがで
きる。
【0015】佃煮のような製品に適用する場合でも熱交
換用のパイプの上部の伝熱部だけを使用して煮詰めるこ
とができるために焦げ付きが発生することがない。
換用のパイプの上部の伝熱部だけを使用して煮詰めるこ
とができるために焦げ付きが発生することがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明にかか
る小魚等の煮沸加工装置の各種実施形態を説明する。図
1は本実施形態の基本構成である小魚等の煮沸加工装置
21の要部縦断面図、図2は同正面図、図3は同左側面
図、図4は平面図である。図中の22,22は熱交換用
のパイプであり、このパイプ22,22を略U字状又は
半円形状になるように多数本並べ、各パイプ22の間を
液密状態に密着させた状態で片方もしくは両方溶接で固
着したものを複数連結させて複数の煮沸釜21a,21
bを形成し、該固着したパイプ22,22の内面をそれ
ぞれ煮沸釜21a,21bの底壁とするとともに、この
パイプ22,22の外面を外部に露出させておく。
る小魚等の煮沸加工装置の各種実施形態を説明する。図
1は本実施形態の基本構成である小魚等の煮沸加工装置
21の要部縦断面図、図2は同正面図、図3は同左側面
図、図4は平面図である。図中の22,22は熱交換用
のパイプであり、このパイプ22,22を略U字状又は
半円形状になるように多数本並べ、各パイプ22の間を
液密状態に密着させた状態で片方もしくは両方溶接で固
着したものを複数連結させて複数の煮沸釜21a,21
bを形成し、該固着したパイプ22,22の内面をそれ
ぞれ煮沸釜21a,21bの底壁とするとともに、この
パイプ22,22の外面を外部に露出させておく。
【0017】更に煮沸釜21a,21bの左右両端部に
サイド板23,23を立設し、隣接する煮沸釜21a,
21bの間に仕切板24を立設してある。なお、図示例
では煮沸釜を2個としたが、更に複数のものを並列させ
ることも可能である。或いは1個の煮沸釜として構成し
てもよい。
サイド板23,23を立設し、隣接する煮沸釜21a,
21bの間に仕切板24を立設してある。なお、図示例
では煮沸釜を2個としたが、更に複数のものを並列させ
ることも可能である。或いは1個の煮沸釜として構成し
てもよい。
【0018】26,26は煮沸釜21a,21bの長手
方向両端部に配備した化粧板であり、この化粧板26,
26の煮沸釜21a,21bの底壁近傍には、排水口2
5,25が配設されている。
方向両端部に配備した化粧板であり、この化粧板26,
26の煮沸釜21a,21bの底壁近傍には、排水口2
5,25が配設されている。
【0019】図3に示したように、化粧板26の一部を
切り欠いて略半円形状のスチームの入口27が一対設け
てあり、このスチームの入口27に沿って前記熱交換用
のパイプ22,22が密着した状態に連結されている。
28,28はドレン出口である。
切り欠いて略半円形状のスチームの入口27が一対設け
てあり、このスチームの入口27に沿って前記熱交換用
のパイプ22,22が密着した状態に連結されている。
28,28はドレン出口である。
【0020】上記構成にかかる煮沸釜21a,21bに
よれば、熱交換用のパイプ22,22自体の内面が煮汁
の流通する煮沸釜21a,21bの一部として構成され
ていて、特に多数本のパイプ22,22を用いたことに
より、小魚等の製品に対して十分な伝熱面積を確保する
ことができる。
よれば、熱交換用のパイプ22,22自体の内面が煮汁
の流通する煮沸釜21a,21bの一部として構成され
ていて、特に多数本のパイプ22,22を用いたことに
より、小魚等の製品に対して十分な伝熱面積を確保する
ことができる。
【0021】熱交換用のパイプ22,22の内部には高
温のスチームを通してあり、このスチームの熱を水中に
放射している。パイプ22,22の内部ではスチームと
熱交換された高温の湯が生成し、熱交換によって生成さ
れたパイプ22,22内部の湯はスチームの圧力により
ドレンとしてドレン出口28から押し出されるように流
出する。
温のスチームを通してあり、このスチームの熱を水中に
放射している。パイプ22,22の内部ではスチームと
熱交換された高温の湯が生成し、熱交換によって生成さ
れたパイプ22,22内部の湯はスチームの圧力により
ドレンとしてドレン出口28から押し出されるように流
出する。
【0022】そしてパイプ22,22上部の伝熱部を活
用することで煮沸釜21a,21b内を流れる煮汁を煮
沸する。パイプ22,22の形状はスチームが大量にあ
る上部のパイプ面が煮汁側となり、ドレンの溜まる下部
は煮沸に使用しない形となっていて、パイプ22,22
上部の伝熱部を活用することで煮沸釜21a,21b内
の流入する煮汁を容易に煮沸することができる。この伝
熱部をパイプ22,22の上部側としたことにより、製
品加工時にスケールが付いて洗浄作業が行いにくいパイ
プ22,22の下部側が煮沸釜内部から排除される。
用することで煮沸釜21a,21b内を流れる煮汁を煮
沸する。パイプ22,22の形状はスチームが大量にあ
る上部のパイプ面が煮汁側となり、ドレンの溜まる下部
は煮沸に使用しない形となっていて、パイプ22,22
上部の伝熱部を活用することで煮沸釜21a,21b内
の流入する煮汁を容易に煮沸することができる。この伝
熱部をパイプ22,22の上部側としたことにより、製
品加工時にスケールが付いて洗浄作業が行いにくいパイ
プ22,22の下部側が煮沸釜内部から排除される。
【0023】図5は上記煮沸釜21a,21bを利用し
た小魚等の煮沸加工装置21の平面図、図6は同動作説
明図である。30は煮汁用のブロータンクであり、この
ブロータンク30内にも熱交換器31が配置されてい
る。32は流体ポンプ、33は煮汁の予熱水路であって
該予熱水路33内にも熱交換器34,35が配置されて
いる。21a,21bは図1で説明した煮沸釜、36は
コンベア装置、37は該コンベア装置36の下部に配置
された空冷用ブローである。
た小魚等の煮沸加工装置21の平面図、図6は同動作説
明図である。30は煮汁用のブロータンクであり、この
ブロータンク30内にも熱交換器31が配置されてい
る。32は流体ポンプ、33は煮汁の予熱水路であって
該予熱水路33内にも熱交換器34,35が配置されて
いる。21a,21bは図1で説明した煮沸釜、36は
コンベア装置、37は該コンベア装置36の下部に配置
された空冷用ブローである。
【0024】かかる小魚等の煮沸加工装置21によれ
ば、図6に示したようにブロータンク30内の煮汁は予
め熱交換器31により加熱され、小魚とともに流体ポン
プ32により予熱水路33に流入して熱交換器34,3
5により予熱されてから煮沸釜21a,21bに流入す
る。そして2槽の煮沸釜21a,21bの下部にあるパ
イプ22,22内に高温のスチームを通すことにより、
小魚に対して所望の加熱処理が行われる。
ば、図6に示したようにブロータンク30内の煮汁は予
め熱交換器31により加熱され、小魚とともに流体ポン
プ32により予熱水路33に流入して熱交換器34,3
5により予熱されてから煮沸釜21a,21bに流入す
る。そして2槽の煮沸釜21a,21bの下部にあるパ
イプ22,22内に高温のスチームを通すことにより、
小魚に対して所望の加熱処理が行われる。
【0025】図6の矢印aに示したように、煮汁と小魚
が並列に設けた2槽の煮沸釜21a,21bを流れてコ
ンベア装置36に達して、該コンベア装置36上を搬送
される際に下部に配置された空冷用ブロー37から空冷
用エアを吹き付けてから図外の受箱に収納して作業が終
了する。
が並列に設けた2槽の煮沸釜21a,21bを流れてコ
ンベア装置36に達して、該コンベア装置36上を搬送
される際に下部に配置された空冷用ブロー37から空冷
用エアを吹き付けてから図外の受箱に収納して作業が終
了する。
【0026】図7は煮沸釜21a,21bを利用した小
魚等の煮沸加工装置21の他の実施形態を示す平面図、
図8は同動作説明図である。この例では循環ポンプ38
を用いてブロータンク30内の煮汁を小魚とともに水路
39を通して煮沸釜21a,21bに流入させる。そし
て2槽の煮沸釜21a,21bの下部にあるパイプ2
2,22内に高温のスチームを通すことによって小魚に
対して所望の加熱処理が行われる。
魚等の煮沸加工装置21の他の実施形態を示す平面図、
図8は同動作説明図である。この例では循環ポンプ38
を用いてブロータンク30内の煮汁を小魚とともに水路
39を通して煮沸釜21a,21bに流入させる。そし
て2槽の煮沸釜21a,21bの下部にあるパイプ2
2,22内に高温のスチームを通すことによって小魚に
対して所望の加熱処理が行われる。
【0027】煮汁は傾斜面40を通ってブロータンク3
0に戻り、再度循環ポンプ38の駆動に伴って該煮汁が
水路39内に流入して上記の動作が繰り返される。小魚
等の製品はコンベア装置41により上昇させながら汁を
切り、該コンベア装置41上で空冷用ブロー37により
空冷用エアを吹き付けてから図外の受箱に収納する。
0に戻り、再度循環ポンプ38の駆動に伴って該煮汁が
水路39内に流入して上記の動作が繰り返される。小魚
等の製品はコンベア装置41により上昇させながら汁を
切り、該コンベア装置41上で空冷用ブロー37により
空冷用エアを吹き付けてから図外の受箱に収納する。
【0028】水路39とか煮沸釜21a,21b内を洗
浄する際には、回転するブラシを取り付けることによっ
て自動洗浄を行うことができる。特に熱交換用のパイプ
22,22がそのまま煮沸釜の底壁を形成しているた
め、従来のようにパイプ22,22の側面とか下面に付
着したスケールを取り除くことができないという事態は
発生せず、熱交換用のパイプ22,22の洗浄作業は容
易に行うことができる。
浄する際には、回転するブラシを取り付けることによっ
て自動洗浄を行うことができる。特に熱交換用のパイプ
22,22がそのまま煮沸釜の底壁を形成しているた
め、従来のようにパイプ22,22の側面とか下面に付
着したスケールを取り除くことができないという事態は
発生せず、熱交換用のパイプ22,22の洗浄作業は容
易に行うことができる。
【0029】パイプ22,22に付着したスケールを取
り除くことにより、魚油のカスとか水の中に含まれるカ
ルシウム等のカスが製品とともに排出されたり、配管下
部に残留して変色した製品が出てくるという事態が生じ
る惧れがなく、製品の品質を高めることができる。
り除くことにより、魚油のカスとか水の中に含まれるカ
ルシウム等のカスが製品とともに排出されたり、配管下
部に残留して変色した製品が出てくるという事態が生じ
る惧れがなく、製品の品質を高めることができる。
【0030】本発明の装置を佃煮のような調味料だけで
煮詰める製品に適用する際には、熱交換用のパイプの上
面だけ使用して煮詰めることができるため、効率良く作
業が進行して、装置内に製品が溜って焦げ付くという問
題は生じない。
煮詰める製品に適用する際には、熱交換用のパイプの上
面だけ使用して煮詰めることができるため、効率良く作
業が進行して、装置内に製品が溜って焦げ付くという問
題は生じない。
【0031】更に本発明にかかる煮沸釜と予熱水路とを
併用することにより、魚体の大きな製品でも加工できる
とともに作業中の熱量の低下もなくなり、又煮汁を循環
させる装置と併用することによって煮汁の再加熱に要す
る時間を短縮して熱効率が高められ、作業能率を向上さ
せることができる。
併用することにより、魚体の大きな製品でも加工できる
とともに作業中の熱量の低下もなくなり、又煮汁を循環
させる装置と併用することによって煮汁の再加熱に要す
る時間を短縮して熱効率が高められ、作業能率を向上さ
せることができる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる小魚等の煮沸加工装置によれば、熱交換用のパイプ
自体の内面が煮汁の流通する煮沸釜の一部となっている
ため、製品に対して伝熱面積を十分に確保して煮沸釜内
に流入する煮汁の煮沸効果が高く、時間当りの処理能力
を高めることができる。また、煮沸釜毎に熱交換用のパ
イプに供給するスチームの入口及びドレン出口を設けて
いるため、煮沸の効率がよく、かつ、煮沸を均等に行な
うことができる。
かる小魚等の煮沸加工装置によれば、熱交換用のパイプ
自体の内面が煮汁の流通する煮沸釜の一部となっている
ため、製品に対して伝熱面積を十分に確保して煮沸釜内
に流入する煮汁の煮沸効果が高く、時間当りの処理能力
を高めることができる。また、煮沸釜毎に熱交換用のパ
イプに供給するスチームの入口及びドレン出口を設けて
いるため、煮沸の効率がよく、かつ、煮沸を均等に行な
うことができる。
【0033】特に加熱処理時に煮汁の石灰とか小魚等の
油汚れ等のスケールが熱交換用のパイプに付着しても、
伝熱部がパイプの上部側であるため、メンテナンス時に
回転ブラシ等を用いて伝熱部の汚れを容易に洗浄するこ
とができる。従って従来のように熱交換用の配管を煮沸
釜の外へ取り出して洗浄する等の操作は不要であり、作
業者の負担を軽減することができる。
油汚れ等のスケールが熱交換用のパイプに付着しても、
伝熱部がパイプの上部側であるため、メンテナンス時に
回転ブラシ等を用いて伝熱部の汚れを容易に洗浄するこ
とができる。従って従来のように熱交換用の配管を煮沸
釜の外へ取り出して洗浄する等の操作は不要であり、作
業者の負担を軽減することができる。
【0034】水路内の湯の対流は十分に取れるため、煮
沸釜の下面に製品が沈んでしまうという問題もなく、小
魚の煮沸効果を高めるとともに製品の変形とかウロコの
剥離等に起因する色合の変化を防止して製品の品質を向
上させることができる。また、予熱水路との併用によ
り、魚体の大きな製品でも加工できるとともに作業中の
熱量の低下がなく、作業能率を向上させることができ
る。
沸釜の下面に製品が沈んでしまうという問題もなく、小
魚の煮沸効果を高めるとともに製品の変形とかウロコの
剥離等に起因する色合の変化を防止して製品の品質を向
上させることができる。また、予熱水路との併用によ
り、魚体の大きな製品でも加工できるとともに作業中の
熱量の低下がなく、作業能率を向上させることができ
る。
【0035】更に佃煮のような製品に適用する場合に
は、熱交換用のパイプの上面だけ使用して煮詰めること
ができるために焦げ付きは発生せず、製品の損傷をなく
すとともに熱効率は良好となる。
は、熱交換用のパイプの上面だけ使用して煮詰めること
ができるために焦げ付きは発生せず、製品の損傷をなく
すとともに熱効率は良好となる。
【0036】従って本発明によれば、煮汁の温度の低下
に伴う製品の品質及び作業能率の低下を防止し、作業者
の環境面からも好ましく、小魚の損傷に起因する煮汁の
劣化をなくして歩留まり及び商品価値を高めた小魚等の
煮沸加工装置を提供することができて、小魚を食用或い
はダシ取り用の干物として加工する工場等で採用して有
用である。
に伴う製品の品質及び作業能率の低下を防止し、作業者
の環境面からも好ましく、小魚の損傷に起因する煮汁の
劣化をなくして歩留まり及び商品価値を高めた小魚等の
煮沸加工装置を提供することができて、小魚を食用或い
はダシ取り用の干物として加工する工場等で採用して有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した小魚等の煮沸加工装置の要部
縦断面図。
縦断面図。
【図2】同小魚等の煮沸加工装置の正面図。
【図3】同小魚等の煮沸加工装置の左側面図。
【図4】同小魚等の煮沸加工装置の平面図。
【図5】本発明を適用した他の小魚等の煮沸加工装置の
平面図。
平面図。
【図6】図5の動作説明図。
【図7】本発明を適用した他の小魚等の煮沸加工装置の
平面図。
平面図。
【図8】図7の動作説明図。
【図9】従来の小魚等の煮沸加工装置例を示す平面図。
【図10】図9のB−B線に沿う断面図。
21…小魚等の煮沸加工装置 21a,21b…煮沸釜 22…(熱交換用の)パイプ 23…サイド板 24…仕切板 25…排水口 26…化粧板 27…スチームの入口 28…ドレン出口 30…ブロータンク 31,34,35…熱交換器 32…流体ポンプ 33…予熱水路 36,41…コンベア装置 37…空冷用ブロー 38…循環ポンプ 39…水路 40…傾斜面 整理番号 P2912
Claims (3)
- 【請求項1】 熱交換用のパイプを略U字状又は半円形
状となるように多数本並べて液密状態に固着して煮沸釜
を形成し、前記固着した熱交換用のパイプの内面を煮沸
釜の底壁とするとともに、その外面を外部に露出させて
なり、煮沸釜に前記固着した熱交換用のパイプに供給す
るスチームの入口及びドレン出口を設けたことを特徴と
する小魚等の煮沸加工装置。 - 【請求項2】 熱交換用のパイプを略U字状又は半円形
状となるように多数本並べて液密状態に固着したものを
並列して複数連結させて複数の煮沸釜を形成し、前記固
着した熱交換用のパイプの内面を底壁とし、その外面を
外部に露出させてなり、複数の煮沸釜にそれぞれ前記固
着した熱交換用のパイプに供給するスチームの入口及び
ドレン出口を設けたことを特徴とする小魚等の煮沸加工
装置。 - 【請求項3】 複数の煮沸釜の左右両端部にサイド板を
立設し、隣接する煮沸釜の間に仕切板を立設した請求項
2記載の小魚等の煮沸加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00363199A JP3714811B2 (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00363199A JP3714811B2 (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10064108A Division JP2931578B1 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253135A true JPH11253135A (ja) | 1999-09-21 |
JP3714811B2 JP3714811B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=11562850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00363199A Expired - Fee Related JP3714811B2 (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | 小魚等の煮沸加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3714811B2 (ja) |
-
1999
- 1999-01-11 JP JP00363199A patent/JP3714811B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3714811B2 (ja) | 2005-11-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041215 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050809 |
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