JPH11253088A - 自走式防除機 - Google Patents
自走式防除機Info
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- JPH11253088A JPH11253088A JP10377991A JP37799198A JPH11253088A JP H11253088 A JPH11253088 A JP H11253088A JP 10377991 A JP10377991 A JP 10377991A JP 37799198 A JP37799198 A JP 37799198A JP H11253088 A JPH11253088 A JP H11253088A
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- wheel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 園芸圃場内の畝間通路を走行する自走式防除
機において、畝壁を壊すことなく、転倒のない安定した
走行性と、防除時間を短縮するための高速走行性を有
し、低コストで散布効率が高く、車体を持ち上げること
なく容易に移動旋回を行えるようにする。 【解決手段】 車体フレーム1の中程の左右に駆動車輪
5を装着する。その車体フレーム1の四角に駆動車輪5
を支点として、前後方向に揺動可能となる位置に走行用
補助車輪前側6a、後側6bをハの字形に装着し、かつ
駆動車輪5の外側面となる位置の直近、もしくは外側の
位置に持ち出す。重量物であるバッテリー8と駆動用モ
ーター3は車体の総重量が駆動車輪5の接地面に集中す
るように装着し、スプレーホース2を車体フレーム1の
底部にて牽引する。
機において、畝壁を壊すことなく、転倒のない安定した
走行性と、防除時間を短縮するための高速走行性を有
し、低コストで散布効率が高く、車体を持ち上げること
なく容易に移動旋回を行えるようにする。 【解決手段】 車体フレーム1の中程の左右に駆動車輪
5を装着する。その車体フレーム1の四角に駆動車輪5
を支点として、前後方向に揺動可能となる位置に走行用
補助車輪前側6a、後側6bをハの字形に装着し、かつ
駆動車輪5の外側面となる位置の直近、もしくは外側の
位置に持ち出す。重量物であるバッテリー8と駆動用モ
ーター3は車体の総重量が駆動車輪5の接地面に集中す
るように装着し、スプレーホース2を車体フレーム1の
底部にて牽引する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は園芸圃場内の畝間通
路を自動走行しながら、薬液や水の散布を行う自走式防
除機に関するものである。
路を自動走行しながら、薬液や水の散布を行う自走式防
除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自走式防除機はモーター又はエン
ジンを動力とし、車体フレームに四輪の走行用車輪を装
着し、園芸圃場内の畝間通路を土で盛られた畝の側壁に
添って自動走行しながら、防除作業を行う自走式防除機
が知られている。
ジンを動力とし、車体フレームに四輪の走行用車輪を装
着し、園芸圃場内の畝間通路を土で盛られた畝の側壁に
添って自動走行しながら、防除作業を行う自走式防除機
が知られている。
【0003】その自走式防除機が畝間通路を走行中、畝
壁へ乗り上げて転倒することを防止するための手段とし
て、車体の四角に操舵用誘導車輪を取り付けた走行ロボ
ット実開昭63−15267号や、車体の四角に回動収
納式誘導車輪を取り付けた園芸用自走車、特願平8−2
20765号等が知られている。
壁へ乗り上げて転倒することを防止するための手段とし
て、車体の四角に操舵用誘導車輪を取り付けた走行ロボ
ット実開昭63−15267号や、車体の四角に回動収
納式誘導車輪を取り付けた園芸用自走車、特願平8−2
20765号等が知られている。
【0004】また、自走式防除機を畝間から畝間へ移動
させるときの旋回作業を容易にするために、重量物であ
るバッテリーを自走式防除機の最前部へ遥動自在に装置
した、自動走行ホース巻取り噴霧車が特公平6−756
96号により知られており、旋回用自動ホイスト装置を
内蔵した走行作業車実開平4−38278号や、ペダル
操作式の旋回用キャスターを装置した自走式防除機も知
られている。
させるときの旋回作業を容易にするために、重量物であ
るバッテリーを自走式防除機の最前部へ遥動自在に装置
した、自動走行ホース巻取り噴霧車が特公平6−756
96号により知られており、旋回用自動ホイスト装置を
内蔵した走行作業車実開平4−38278号や、ペダル
操作式の旋回用キャスターを装置した自走式防除機も知
られている。
【0005】また、均一散布を行う目的から散布ノズル
をモーター駆動により、機械式のカム等を用いてクラン
ク運動させることにより、散布ノズルが上下する自走散
布車が特開平5−269413号で知られている。
をモーター駆動により、機械式のカム等を用いてクラン
ク運動させることにより、散布ノズルが上下する自走散
布車が特開平5−269413号で知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記、従来の自走式防
除機は、車体フレームに装着された四輪の走行用車輪が
土で盛られた畝壁に添って回転することにより、畝間通
路を自動走行する構造となっている。しかし、以下に説
明する問題点から一部の限られた圃場でしか使用でき
ず、使用できる圃場においても取扱い上の不便さを有し
ている。
除機は、車体フレームに装着された四輪の走行用車輪が
土で盛られた畝壁に添って回転することにより、畝間通
路を自動走行する構造となっている。しかし、以下に説
明する問題点から一部の限られた圃場でしか使用でき
ず、使用できる圃場においても取扱い上の不便さを有し
ている。
【0007】自走式防除機が走行する園芸圃場内の畝間
通路は、通常縦方向に数十列設けられており、その形態
は作物の種類、圃場の土質、地域性、畝をつくる機械の
種類等により多種多様である。
通路は、通常縦方向に数十列設けられており、その形態
は作物の種類、圃場の土質、地域性、畝をつくる機械の
種類等により多種多様である。
【0008】各圃場毎に、畝間通路の広さ、畝の高さ、
畝壁の傾斜角度が異なることは通常であり、自走式防除
機が走行する畝間通路に面した畝の側壁部分には、農作
物の生育に一番大切な根が生えており、畝の保護用ビニ
ールを被せてある圃場も多い。
畝壁の傾斜角度が異なることは通常であり、自走式防除
機が走行する畝間通路に面した畝の側壁部分には、農作
物の生育に一番大切な根が生えており、畝の保護用ビニ
ールを被せてある圃場も多い。
【0009】このような土で作られた不規則な畝間を従
来の自走式防除機が走行した場合、駆動車輪が畝の側壁
部分に乗り上げて、農作物の根を傷め畝の保護用ビニー
ルを破り、ひいては自走式防除機が傾斜走行となり、転
倒事故を起こし農作物を傷めるという問題点を有してい
る。
来の自走式防除機が走行した場合、駆動車輪が畝の側壁
部分に乗り上げて、農作物の根を傷め畝の保護用ビニー
ルを破り、ひいては自走式防除機が傾斜走行となり、転
倒事故を起こし農作物を傷めるという問題点を有してい
る。
【0010】その原因は自走式防除機の駆動方式にも原
因があり、四輪駆動方式により走行する自走式防除機は
牽引力が強く、泥地や不整地でも安定した牽引力を有す
るが、その反面畝壁への乗り上げが顕著に表れ、転倒事
故が多発しやすいという問題点を有している。
因があり、四輪駆動方式により走行する自走式防除機は
牽引力が強く、泥地や不整地でも安定した牽引力を有す
るが、その反面畝壁への乗り上げが顕著に表れ、転倒事
故が多発しやすいという問題点を有している。
【0011】その点、往復走行において常に前輪側が駆
動車輪となる二輪駆動方式による四輪型の自走式防除機
は走行直進性が良く、畝への乗り上げが少ないという特
性を有している。しかしその反面、機械式のワンウェイ
クラッチを用いて前輪と後輪の駆動輪を進行方向に応じ
て切り替える機構のため、使用場所が土の圃場内で尚且
つ農薬や雨、湿気や砂に犯されやすい環境にあることか
ら、ワンウェイクラッチのトラブルが多発し走行不能と
なる問題点を有している。
動車輪となる二輪駆動方式による四輪型の自走式防除機
は走行直進性が良く、畝への乗り上げが少ないという特
性を有している。しかしその反面、機械式のワンウェイ
クラッチを用いて前輪と後輪の駆動輪を進行方向に応じ
て切り替える機構のため、使用場所が土の圃場内で尚且
つ農薬や雨、湿気や砂に犯されやすい環境にあることか
ら、ワンウェイクラッチのトラブルが多発し走行不能と
なる問題点を有している。
【0012】更に、駆動方式を二輪駆動車とすることは
駆動車輪の接地重量が四輪に分散することから、二個の
駆動車輪では接地力が弱くなり、軽度の坂道や不整地通
路でもスリップしてしまい、走行不能を起こすという問
題点を有している。
駆動車輪の接地重量が四輪に分散することから、二個の
駆動車輪では接地力が弱くなり、軽度の坂道や不整地通
路でもスリップしてしまい、走行不能を起こすという問
題点を有している。
【0013】そこで自走式防除機の転倒事故を防ぐため
の改善策として、四輪型台車の四角に操舵用誘導車輪を
取り付けた走行ロボット、前記実開昭63−15267
号や四輪型台車の四角に回動収納式誘導車輪を取り付け
た園芸用自走車、前記特願平8−220765号等が知
られている。
の改善策として、四輪型台車の四角に操舵用誘導車輪を
取り付けた走行ロボット、前記実開昭63−15267
号や四輪型台車の四角に回動収納式誘導車輪を取り付け
た園芸用自走車、前記特願平8−220765号等が知
られている。
【0014】前記の走行ロボットや園芸用自走車は自動
走行により畝間通路を走行する際、自走車の四角に装着
された誘導車輪が畝壁に接触することにより、畝壁の加
圧力で自走車の進路を強制的に通路中央へ修正し、畝へ
の乗り上げを防止する方法である。しかし、双方の自走
車とも車体重量が重く四輪型台車構造のため、畝壁の加
圧力に対して台車の回頭性が悪く、畝壁の土が固く加圧
力の強い圃場であれば問題なく誘導力を発揮できるが、
一般的に土の畝はもろく、乾燥して砂状の畝や柔らかい
土の畝では誘導車輪が畝壁に埋まり込み、誘導効果を発
揮できずに畝を壊し作物を傷めるという問題点を有して
いる。
走行により畝間通路を走行する際、自走車の四角に装着
された誘導車輪が畝壁に接触することにより、畝壁の加
圧力で自走車の進路を強制的に通路中央へ修正し、畝へ
の乗り上げを防止する方法である。しかし、双方の自走
車とも車体重量が重く四輪型台車構造のため、畝壁の加
圧力に対して台車の回頭性が悪く、畝壁の土が固く加圧
力の強い圃場であれば問題なく誘導力を発揮できるが、
一般的に土の畝はもろく、乾燥して砂状の畝や柔らかい
土の畝では誘導車輪が畝壁に埋まり込み、誘導効果を発
揮できずに畝を壊し作物を傷めるという問題点を有して
いる。
【0015】更に前記の実開昭63−15267号の走
行ロボットは、走行部と別に機械式の操舵誘導装置を備
えなければならないことから、 (イ)構造が複雑化することにより製造コストが高くな
り、車体重量が重くなる。 (ロ)使用場所が高温多湿で砂や塵の多い土の圃場であ
り、細かなメンテナンスや調整が必要となる。 (ハ)付帯車輪が邪魔になり取り回し性が悪くなる。と
いう問題点を有している。
行ロボットは、走行部と別に機械式の操舵誘導装置を備
えなければならないことから、 (イ)構造が複雑化することにより製造コストが高くな
り、車体重量が重くなる。 (ロ)使用場所が高温多湿で砂や塵の多い土の圃場であ
り、細かなメンテナンスや調整が必要となる。 (ハ)付帯車輪が邪魔になり取り回し性が悪くなる。と
いう問題点を有している。
【0016】ところで、防除作業は晴天時に一定条件の
気温内で行うことが望ましく、園芸農家としては防除時
間を極力短縮し、スピード化したいという願望を持って
いる。しかし、従来の自走式防除機は四輪型台車を土で
盛られた畝壁に添って走らせる構造であるため、台車の
回頭性や通路に対する追従性が悪く、走行スピードを速
くすると転倒の危険性が増し、更にスプレーホース巻取
り装置のトラブルや誘導車輪による畝壁の損傷など、さ
まざまなトラブルを誘発する。したがって、従来の自走
式防除機は防除時間を手がけ、慣行散布より短縮するこ
とが困難であるという問題点を有している。
気温内で行うことが望ましく、園芸農家としては防除時
間を極力短縮し、スピード化したいという願望を持って
いる。しかし、従来の自走式防除機は四輪型台車を土で
盛られた畝壁に添って走らせる構造であるため、台車の
回頭性や通路に対する追従性が悪く、走行スピードを速
くすると転倒の危険性が増し、更にスプレーホース巻取
り装置のトラブルや誘導車輪による畝壁の損傷など、さ
まざまなトラブルを誘発する。したがって、従来の自走
式防除機は防除時間を手がけ、慣行散布より短縮するこ
とが困難であるという問題点を有している。
【0017】また、ビニールハウスの圃場においてはハ
ウス内通路に暖房機や暖房用ダクト、ハウスの支柱等障
害物が多く、自走式防除機を畝間から畝間へ移動旋回さ
せるための枕地スペースはかなり狭くなっており、従来
の四輪型の自走式防除機を移動旋回させるためには、図
13に示すように自走式防除機の前輪を支点として、後
輪側のハンドルにて重量が100kg前後と重い車体の
後部を持ち上げながら移動旋回を行う必要がある。
ウス内通路に暖房機や暖房用ダクト、ハウスの支柱等障
害物が多く、自走式防除機を畝間から畝間へ移動旋回さ
せるための枕地スペースはかなり狭くなっており、従来
の四輪型の自走式防除機を移動旋回させるためには、図
13に示すように自走式防除機の前輪を支点として、後
輪側のハンドルにて重量が100kg前後と重い車体の
後部を持ち上げながら移動旋回を行う必要がある。
【0018】そのため、ハウス内に設けられた数十列も
の畝間通路を移動旋回するのに要する時間と労力は多大
なものとなっており、自走式防除機による防除作業の自
動化と軽労働化を阻害する要因となっている。更に車体
重量が重いことは、圃場への搬入や搬出、トラックへの
積み下ろしが困難であるという問題点を有している。
の畝間通路を移動旋回するのに要する時間と労力は多大
なものとなっており、自走式防除機による防除作業の自
動化と軽労働化を阻害する要因となっている。更に車体
重量が重いことは、圃場への搬入や搬出、トラックへの
積み下ろしが困難であるという問題点を有している。
【0019】そこで、自走式防除機の移動旋回における
取り回し性を向上するための改善策として、自走式防除
機の車体内に装置されている、重量物であるバッテリー
を車体の最前部に揺動自在に装置し、後部ハンドル側の
重量を軽くすることにより取り回し性の向上を計ること
を目的とした、前記自動走行ホース巻取り噴霧車、特公
平6−75696号が知られている。
取り回し性を向上するための改善策として、自走式防除
機の車体内に装置されている、重量物であるバッテリー
を車体の最前部に揺動自在に装置し、後部ハンドル側の
重量を軽くすることにより取り回し性の向上を計ること
を目的とした、前記自動走行ホース巻取り噴霧車、特公
平6−75696号が知られている。
【0020】しかし、この噴霧車は重量物を車体の前側
に集中させる構造から車体後部側が軽くなり、後輪の接
地力が弱まり二輪駆動方式ではスリップによる走行不能
事故が多発することから、駆動方式を四輪駆動方式に限
定する必要性が生じる。しかし、四輪駆動車は畝へ乗り
上げやすく転倒事故が多発するという問題点を有してい
ることから、取り回し性を向上するための改善策が走行
性を悪くするという問題点を有している。
に集中させる構造から車体後部側が軽くなり、後輪の接
地力が弱まり二輪駆動方式ではスリップによる走行不能
事故が多発することから、駆動方式を四輪駆動方式に限
定する必要性が生じる。しかし、四輪駆動車は畝へ乗り
上げやすく転倒事故が多発するという問題点を有してい
ることから、取り回し性を向上するための改善策が走行
性を悪くするという問題点を有している。
【0021】また前記ホース巻取り噴霧車以外にも、取
り回し性を向上するための装置として、旋回用自動ホイ
スト装置を内蔵した走行作業車、前記実開平4−382
78号や、ペダル操作により車体内に装置された旋回用
キャスターを出し入れして移動旋回を行う自走車も知ら
れている。しかし、前記の走行作業車、ペダル操作式の
自走車ともに構造が複雑になり、製造コストが高くなる
ことや、車体重量が増加するという問題点を有してお
り、移動旋回毎に旋回用キャスターを出し入れしなくて
はならず、余分な操作が増えることによりスムーズな流
れで移動旋回が行えないという取扱い上の不便さを有し
ている。
り回し性を向上するための装置として、旋回用自動ホイ
スト装置を内蔵した走行作業車、前記実開平4−382
78号や、ペダル操作により車体内に装置された旋回用
キャスターを出し入れして移動旋回を行う自走車も知ら
れている。しかし、前記の走行作業車、ペダル操作式の
自走車ともに構造が複雑になり、製造コストが高くなる
ことや、車体重量が増加するという問題点を有してお
り、移動旋回毎に旋回用キャスターを出し入れしなくて
はならず、余分な操作が増えることによりスムーズな流
れで移動旋回が行えないという取扱い上の不便さを有し
ている。
【0022】更に園芸農家としては作物全体に薬液がム
ラなく展着する事を要望しており、前記従来の四輪型台
車の自走式防除機は、台車自体が走行中前後に揺動しな
いため、四輪型台車上に立設されたノズルによる散布
は、噴霧位置が常に同じ位置になりやすく、散布ムラが
発生しやすいという問題点を有している。
ラなく展着する事を要望しており、前記従来の四輪型台
車の自走式防除機は、台車自体が走行中前後に揺動しな
いため、四輪型台車上に立設されたノズルによる散布
は、噴霧位置が常に同じ位置になりやすく、散布ムラが
発生しやすいという問題点を有している。
【0023】そこで均一散布を行う為の改善策として、
四輪型台車の自走散布車に立設しているノズルをモータ
ー駆動により、機械式のカム等を用いてクランク運動さ
せることにより、散布ノズルを上下させながら、散布走
行を行なう前記自走散布車が特開平5−269413号
にて知られている。しかし、この自走散布車によるノズ
ルの上下動散布では、台車の走行にあわせてノズルが上
下方向へジグザグに動くことから、作物の最上部と最低
部では散布ムラが出やすく、ノズルを上下運動させる為
のモーターや機械式クランク機構を別途要する事から製
造コストが高くなり、車体重量が増加するという問題点
を有している。
四輪型台車の自走散布車に立設しているノズルをモータ
ー駆動により、機械式のカム等を用いてクランク運動さ
せることにより、散布ノズルを上下させながら、散布走
行を行なう前記自走散布車が特開平5−269413号
にて知られている。しかし、この自走散布車によるノズ
ルの上下動散布では、台車の走行にあわせてノズルが上
下方向へジグザグに動くことから、作物の最上部と最低
部では散布ムラが出やすく、ノズルを上下運動させる為
のモーターや機械式クランク機構を別途要する事から製
造コストが高くなり、車体重量が増加するという問題点
を有している。
【0024】尚、従来の自走式防除機は前記のような問
題点を有していながらも、手掛け慣行散布で用いられる
水和剤の散布が可能なことや、露地栽培、ハウス栽培を
問わず付帯設備も要さずに使用できる利便性から全国的
に導入されたが、土で作られた不規則な形状の畝間通路
においては、大半の圃場で前記のような問題が多発し、
メーカー各社より前記の改善策も含めさまざまな改善案
が出されたが、いずれも基本構造の改善がなされていな
いため走行性と取り回し性を同時に改善するものがな
く、自走式防除機を導入しても使われずに放置されてい
るケースも多い。
題点を有していながらも、手掛け慣行散布で用いられる
水和剤の散布が可能なことや、露地栽培、ハウス栽培を
問わず付帯設備も要さずに使用できる利便性から全国的
に導入されたが、土で作られた不規則な形状の畝間通路
においては、大半の圃場で前記のような問題が多発し、
メーカー各社より前記の改善策も含めさまざまな改善案
が出されたが、いずれも基本構造の改善がなされていな
いため走行性と取り回し性を同時に改善するものがな
く、自走式防除機を導入しても使われずに放置されてい
るケースも多い。
【0025】そして、自走式防除機の価格が高いことか
ら園芸農家の経済的負担は大きく、園芸農家の高齢化や
防除作業の危険性、重労働性が原因で生産農家をやめる
ケースも多々あり、このような園芸農家の実状を考慮す
ると前記の問題点を早急に解決し、水和剤による手掛け
防除作業を自動化、軽労働化することが急務であるとい
う課題を有している。
ら園芸農家の経済的負担は大きく、園芸農家の高齢化や
防除作業の危険性、重労働性が原因で生産農家をやめる
ケースも多々あり、このような園芸農家の実状を考慮す
ると前記の問題点を早急に解決し、水和剤による手掛け
防除作業を自動化、軽労働化することが急務であるとい
う課題を有している。
【0026】本発明は、上記のような従来における自走
式防除機の問題点を解決し、使用条件が不規則で多種多
様な畝間通路や、枕地スペースが狭く障害物の多い園芸
圃場においても、(イ)畝への乗り上げを防止し転倒の
ない安定した走行性を有し、(ロ)防除時間を短縮する
ためのスピード化に対応できる走行性を有し、(ハ)車
体を持ち上げることなく容易に移動旋回が行え、(ニ)
特殊な機械構造を用いずに散布効率を向上し、(ホ)シ
ンプルな構造により低コストでメンテナンス性が良く、
(ヘ)大型園芸農家も含め中小規模の園芸農家でも手軽
に導入できる、自走式防除機の提供を目的としたもので
ある。
式防除機の問題点を解決し、使用条件が不規則で多種多
様な畝間通路や、枕地スペースが狭く障害物の多い園芸
圃場においても、(イ)畝への乗り上げを防止し転倒の
ない安定した走行性を有し、(ロ)防除時間を短縮する
ためのスピード化に対応できる走行性を有し、(ハ)車
体を持ち上げることなく容易に移動旋回が行え、(ニ)
特殊な機械構造を用いずに散布効率を向上し、(ホ)シ
ンプルな構造により低コストでメンテナンス性が良く、
(ヘ)大型園芸農家も含め中小規模の園芸農家でも手軽
に導入できる、自走式防除機の提供を目的としたもので
ある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の自走
式防除機はそのための具体的手段として、 (イ)車体フレーム1の底部にて、スプレーホース2を
牽引し、駆動軸4は車体フレーム1の前後方向の中程に
て左右に突出するように装着し、その両端に駆動車輪5
を装着する。 (ロ)前記駆動車輪5を前後方向から挟む位置に、車体
フレーム1の正面から見て、ハの字形になるように傾斜
角度をつけた走行用補助車輪前側6a、後側6bを車体
フレーム1の下部の四角に装着する。 (ハ)その走行用補助車輪前側6a、後側6bの上下方
向の取り付け位置は、車体フレーム1が駆動車輪5を支
点として、前後方向に揺動可能となる位置を取付位置と
し、尚かつ駆動車輪5の外側面となる位置の直近、もし
くは外側に持ち出した位置に装着する。 (ニ)重量物であるバッテリー8と駆動用モーター3
は、車体の総重量が駆動軸4の両端に装着された駆動車
輪5の接地面に集中するように、車体フレーム1上に配
置、装着する。以上の如く構成による手段を講じる。
式防除機はそのための具体的手段として、 (イ)車体フレーム1の底部にて、スプレーホース2を
牽引し、駆動軸4は車体フレーム1の前後方向の中程に
て左右に突出するように装着し、その両端に駆動車輪5
を装着する。 (ロ)前記駆動車輪5を前後方向から挟む位置に、車体
フレーム1の正面から見て、ハの字形になるように傾斜
角度をつけた走行用補助車輪前側6a、後側6bを車体
フレーム1の下部の四角に装着する。 (ハ)その走行用補助車輪前側6a、後側6bの上下方
向の取り付け位置は、車体フレーム1が駆動車輪5を支
点として、前後方向に揺動可能となる位置を取付位置と
し、尚かつ駆動車輪5の外側面となる位置の直近、もし
くは外側に持ち出した位置に装着する。 (ニ)重量物であるバッテリー8と駆動用モーター3
は、車体の総重量が駆動軸4の両端に装着された駆動車
輪5の接地面に集中するように、車体フレーム1上に配
置、装着する。以上の如く構成による手段を講じる。
【0028】また請求項2の自走式防除機は、 (イ)駆動車輪5を前後方向から挟む位置に走行用補助
車輪前側6c、後側6dを車体フレーム1の下部に装着
する。 (ロ)その走行用補助車輪前側6c、後側6dの上下方
向の取り付け位置は、車体フレーム1が駆動車輪5を支
点として、前後方向に揺動可能となる位置を取付位置と
する。 (ハ)前記走行用補助車輪前側6c、後側6dの外側と
なる位置に車体フレーム1の正面から見て、ハの字形と
なるように傾斜角度をつけた誘導車輪前側7a、後側7
bを装着する。以上の如く構成による手段を講じる。
車輪前側6c、後側6dを車体フレーム1の下部に装着
する。 (ロ)その走行用補助車輪前側6c、後側6dの上下方
向の取り付け位置は、車体フレーム1が駆動車輪5を支
点として、前後方向に揺動可能となる位置を取付位置と
する。 (ハ)前記走行用補助車輪前側6c、後側6dの外側と
なる位置に車体フレーム1の正面から見て、ハの字形と
なるように傾斜角度をつけた誘導車輪前側7a、後側7
bを装着する。以上の如く構成による手段を講じる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を述べる
と、この自走式防除機は図1及び図2、図3に示すよう
に、車体フレーム1の中程に取付けられている駆動軸4
の両端に装着された駆動車輪5が、車体フレーム1に搭
載されているバッテリー8と駆動用モーター3により、
駆動軸付減速機12または、図5に示すチェーン13と
駆動軸4、を介して駆動する。そして薬液や水を圧送す
るスプレーホース2を車体フレーム1の底部にて牽引し
ながら、前後両方向へ自動的に走行できるようになって
おり、この自走式防除機が畝の先端に到達すると車体フ
レーム1の前方に設けられたバンパースイッチ16が、
事前に設置されている杭にあたることにより自動的に逆
転走行を始め、その作動は操作ボックス17により制御
されている。さらに、車体フレーム1の上部には、パイ
プ状のハンドル18を設け、そのハンドルの前方に噴霧
ノズル15を装着し、スプレーホース2と噴霧バルブ1
9を介し動力ポンプより圧送されてきた薬液や水を噴霧
しながら自動走行を行なう。
と、この自走式防除機は図1及び図2、図3に示すよう
に、車体フレーム1の中程に取付けられている駆動軸4
の両端に装着された駆動車輪5が、車体フレーム1に搭
載されているバッテリー8と駆動用モーター3により、
駆動軸付減速機12または、図5に示すチェーン13と
駆動軸4、を介して駆動する。そして薬液や水を圧送す
るスプレーホース2を車体フレーム1の底部にて牽引し
ながら、前後両方向へ自動的に走行できるようになって
おり、この自走式防除機が畝の先端に到達すると車体フ
レーム1の前方に設けられたバンパースイッチ16が、
事前に設置されている杭にあたることにより自動的に逆
転走行を始め、その作動は操作ボックス17により制御
されている。さらに、車体フレーム1の上部には、パイ
プ状のハンドル18を設け、そのハンドルの前方に噴霧
ノズル15を装着し、スプレーホース2と噴霧バルブ1
9を介し動力ポンプより圧送されてきた薬液や水を噴霧
しながら自動走行を行なう。
【0030】次に各主要構成部分における実施例を説明
する。車体フレーム1が駆動車輪5を支点として、前後
方向へ揺動可能となるように、走行用補助車輪・誘導車
輪取付ブラケット20を介して、走行用補助車輪前側6
a、後側6b及び誘導車輪前側7a、後側7bを取付シ
ャフトショート9a、ロング9bに装着する方法は、 (イ)図8で示すように、取付シャフトショート9aの
長手方向に遊びを設けずに走行用補助車輪前側6a、後
側6b及び誘導車輪前側7a、後側7bを装着する方
法。 (ロ)図9で示すように、若干長めの取付シャフトロン
グ9bに走行用補助車輪前側6a、後側6b及び誘導車
輪前側7a、後側7bが取付シャフトロング9b上を斜
め上下方向にスライドするように遊びを設けて装着する
方法。 (ハ)図10で示すように、前記(ロ)の取付方法にお
ける若干長めの取付シャフトロング9bの先端部と走行
用補助車輪前側6a、後側6b及び誘導車輪前側7a、
後側7bの取付ボスの間にコイルスプリング10を取り
付けて装着する方法。等があり、何れかの取付方法を必
要に応じて選択してもよい。
する。車体フレーム1が駆動車輪5を支点として、前後
方向へ揺動可能となるように、走行用補助車輪・誘導車
輪取付ブラケット20を介して、走行用補助車輪前側6
a、後側6b及び誘導車輪前側7a、後側7bを取付シ
ャフトショート9a、ロング9bに装着する方法は、 (イ)図8で示すように、取付シャフトショート9aの
長手方向に遊びを設けずに走行用補助車輪前側6a、後
側6b及び誘導車輪前側7a、後側7bを装着する方
法。 (ロ)図9で示すように、若干長めの取付シャフトロン
グ9bに走行用補助車輪前側6a、後側6b及び誘導車
輪前側7a、後側7bが取付シャフトロング9b上を斜
め上下方向にスライドするように遊びを設けて装着する
方法。 (ハ)図10で示すように、前記(ロ)の取付方法にお
ける若干長めの取付シャフトロング9bの先端部と走行
用補助車輪前側6a、後側6b及び誘導車輪前側7a、
後側7bの取付ボスの間にコイルスプリング10を取り
付けて装着する方法。等があり、何れかの取付方法を必
要に応じて選択してもよい。
【0031】前記取付シャフトショート9a、ロング9
bに装着する方法(イ)、(ロ)、(ハ)における走行
用補助車輪前側6a、後側6bの上下方向の取付位置
は、車体フレーム1が駆動車輪5を支点として前後方向
に揺動した時に、浮き上がる側となる走行用補助車輪前
側6a、又は後側6bは地面より少し浮いた状態となる
ように装着する。
bに装着する方法(イ)、(ロ)、(ハ)における走行
用補助車輪前側6a、後側6bの上下方向の取付位置
は、車体フレーム1が駆動車輪5を支点として前後方向
に揺動した時に、浮き上がる側となる走行用補助車輪前
側6a、又は後側6bは地面より少し浮いた状態となる
ように装着する。
【0032】尚、前記取付シャフトロング9bに装着す
る方法(ロ)、(ハ)に限り、走行用補助車輪前側6
a、後側6bが取付シャフトロング9b上を斜め上下方
向にスライドするように装着されていることから、車体
フレーム1が駆動車輪5を支点として前後方向に揺動し
た時に、浮き上がる側となる走行用補助車輪前側6a、
又は後側6bは地面に接触した状態にあっても良い。
る方法(ロ)、(ハ)に限り、走行用補助車輪前側6
a、後側6bが取付シャフトロング9b上を斜め上下方
向にスライドするように装着されていることから、車体
フレーム1が駆動車輪5を支点として前後方向に揺動し
た時に、浮き上がる側となる走行用補助車輪前側6a、
又は後側6bは地面に接触した状態にあっても良い。
【0033】車体フレーム1の正面から見て、ハの字形
となるように傾斜角度をつけた走行用補助車輪前側6
a、後側6bの傾き角度は、車体の走行性と誘導性にか
かわる構成から、車体フレーム1を正面から見て地面を
0゜とした場合、約40゜〜55゜位の傾斜角度に設定
すると良い。
となるように傾斜角度をつけた走行用補助車輪前側6
a、後側6bの傾き角度は、車体の走行性と誘導性にか
かわる構成から、車体フレーム1を正面から見て地面を
0゜とした場合、約40゜〜55゜位の傾斜角度に設定
すると良い。
【0034】又、走行用補助車輪前側6a、後側6bの
左右方向への出幅は、各畝間通路の最小幅にあわせて、
駆動車輪5の外側面となる位置の直近から外側となる位
置の範囲内で、走行用補助車輪・誘導車輪取付ブラケッ
ト20の出幅を左右に調整し、最適な位置を設定した上
で車体フレーム1に装着すると良い。
左右方向への出幅は、各畝間通路の最小幅にあわせて、
駆動車輪5の外側面となる位置の直近から外側となる位
置の範囲内で、走行用補助車輪・誘導車輪取付ブラケッ
ト20の出幅を左右に調整し、最適な位置を設定した上
で車体フレーム1に装着すると良い。
【0035】請求項2の自走式防除機は図4及び図5で
示すように、誘導車輪前側7a、後側7bを車体フレー
ム1の正面から見てハの字形となるように、走行用補助
車輪前側6c、後側6dの外側の位置に装着した構成か
ら、請求項1の自走式防除機と同じ効果が得られる。
示すように、誘導車輪前側7a、後側7bを車体フレー
ム1の正面から見てハの字形となるように、走行用補助
車輪前側6c、後側6dの外側の位置に装着した構成か
ら、請求項1の自走式防除機と同じ効果が得られる。
【0036】誘導車輪前側7a、後側7bの上下方向の
取付位置は、前記取付シャフトショート9a、ロング9
bに装着する方法(イ)、(ロ)、(ハ)において、車
体フレーム1が駆動車輪5を支点として前後方向に揺動
した時に、誘導車輪前側7a、後側7b、双方の接地面
は常に地面より少し浮いている状態で装着する。
取付位置は、前記取付シャフトショート9a、ロング9
bに装着する方法(イ)、(ロ)、(ハ)において、車
体フレーム1が駆動車輪5を支点として前後方向に揺動
した時に、誘導車輪前側7a、後側7b、双方の接地面
は常に地面より少し浮いている状態で装着する。
【0037】尚、前記取付シャフトロング9bに装着す
る方法(ロ)、(ハ)に限り誘導車輪前側7a、後側7
bが取付シャフトロング9b上を、斜め上下方向にスラ
イドするように装着されていることから、誘導車輪前側
7a、後側7bの接地面となる位置は、走行用補助車輪
前側6c、後側6dの接地面の位置と同じか、もしくは
若干下側となる位置に装着しても良い。
る方法(ロ)、(ハ)に限り誘導車輪前側7a、後側7
bが取付シャフトロング9b上を、斜め上下方向にスラ
イドするように装着されていることから、誘導車輪前側
7a、後側7bの接地面となる位置は、走行用補助車輪
前側6c、後側6dの接地面の位置と同じか、もしくは
若干下側となる位置に装着しても良い。
【0038】但し、車体フレーム1が駆動車輪5を支点
として前後方向に揺動した時、車体フレーム1の下がっ
た側となる誘導車輪前側7a、又は後側7bの接地面
は、走行用補助車輪前側6c、又は後側6dの接地面の
位置よりも、若干上側となる位置へスライドして逃げる
位の遊びを持たせて装着しなければならない。
として前後方向に揺動した時、車体フレーム1の下がっ
た側となる誘導車輪前側7a、又は後側7bの接地面
は、走行用補助車輪前側6c、又は後側6dの接地面の
位置よりも、若干上側となる位置へスライドして逃げる
位の遊びを持たせて装着しなければならない。
【0039】走行用補助車輪前側6c、後側6dは前記
誘導車輪前側7a、後側7bと一緒に装着する構成か
ら、車体フレーム1を正面から見て、直立か、もしくは
ハの字形に傾けた状態の、何れかの方法で装着しても良
い。
誘導車輪前側7a、後側7bと一緒に装着する構成か
ら、車体フレーム1を正面から見て、直立か、もしくは
ハの字形に傾けた状態の、何れかの方法で装着しても良
い。
【0040】誘導車輪前側7a、後側7bは誘導専用の
補助車輪として独立していることから、必要に応じて車
体フレーム1の進行方向に対して、若干内側にハンドル
を切った(トーインの)状態で装着しても良い。
補助車輪として独立していることから、必要に応じて車
体フレーム1の進行方向に対して、若干内側にハンドル
を切った(トーインの)状態で装着しても良い。
【0041】車体フレーム1の正面から見て、ハの字形
となるように傾斜角度をつけた誘導車輪前側7a、後側
7bは誘導専用の車輪であることから、車体フレーム1
を正面から見て地面を0゜とした場合、傾斜角度を約3
0゜〜55゜位と広範囲に設定しても良い。
となるように傾斜角度をつけた誘導車輪前側7a、後側
7bは誘導専用の車輪であることから、車体フレーム1
を正面から見て地面を0゜とした場合、傾斜角度を約3
0゜〜55゜位と広範囲に設定しても良い。
【0042】この誘導車輪前側7a、後側7bには強い
荷重が加わらないことから、図4で示すように素手で締
付のできるグリップ式のボルト等を用いた、誘導車輪幅
調整ボルト11を設けることにより、誘導車輪前側7
a、後側7bの出幅を容易に調整することができる。
荷重が加わらないことから、図4で示すように素手で締
付のできるグリップ式のボルト等を用いた、誘導車輪幅
調整ボルト11を設けることにより、誘導車輪前側7
a、後側7bの出幅を容易に調整することができる。
【0043】園芸ハウスの中には、ハウス中央部の列は
畝間の通路幅が1m位、ハウスの谷間や側面の通路幅は
60cm位という圃場も多々あり、そのような場合でも
誘導車輪前側7a、後側7bの出幅を50cm〜80c
m位に調整することにより即応が可能である。
畝間の通路幅が1m位、ハウスの谷間や側面の通路幅は
60cm位という圃場も多々あり、そのような場合でも
誘導車輪前側7a、後側7bの出幅を50cm〜80c
m位に調整することにより即応が可能である。
【0044】尚、畝間通路の幅が35cm〜60cm位
と狭い圃場においては、請求項1の自走式防除機の構成
が適しており、畝間通路の幅が60cm〜1m位と広い
圃場においては、請求項2の自走式防除機の構成が適し
ている。
と狭い圃場においては、請求項1の自走式防除機の構成
が適しており、畝間通路の幅が60cm〜1m位と広い
圃場においては、請求項2の自走式防除機の構成が適し
ている。
【0045】駆動用モーター3及び伝導機構については
図2及び図3で示すように、駆動シャフト4が減速機内
に組込まれたタイプの駆動軸付減速機12を用いると、
駆動用モーター3が車体フレーム1内に納まり、防水性
に優れ意匠的にも好ましい。
図2及び図3で示すように、駆動シャフト4が減速機内
に組込まれたタイプの駆動軸付減速機12を用いると、
駆動用モーター3が車体フレーム1内に納まり、防水性
に優れ意匠的にも好ましい。
【0046】又、図4及び図5で示すように伝導機構に
チエーン13を用いる方法は、防水性や意匠面では図2
及び図3で示す伝導機構に若干劣るが、製造コストは安
くなるので必要に応じて何れかの方法を選択しても良
い。
チエーン13を用いる方法は、防水性や意匠面では図2
及び図3で示す伝導機構に若干劣るが、製造コストは安
くなるので必要に応じて何れかの方法を選択しても良
い。
【0047】本発明の自走式防除機は、車体の総重量を
駆動車輪5に集中させる必要性から、車体の総重量の約
半分を占める、重量物である駆動用モーター3とバッテ
リー8は、次の方法にて装着する。
駆動車輪5に集中させる必要性から、車体の総重量の約
半分を占める、重量物である駆動用モーター3とバッテ
リー8は、次の方法にて装着する。
【0048】(イ)図3で示すように駆動用モーター3
を車体フレーム1の中程に装着し、バッテリー8を駆動
軸4を挟んで車体フレーム1の前後に搭載する方法が好
ましい。但し、使用する駆動用モーターやバッテリー他
機器類のタイプによっては、
を車体フレーム1の中程に装着し、バッテリー8を駆動
軸4を挟んで車体フレーム1の前後に搭載する方法が好
ましい。但し、使用する駆動用モーターやバッテリー他
機器類のタイプによっては、
【0049】(ロ)図6で示すように駆動用モーター3
を駆動軸4を挟んで、車体フレーム1の前方又は後方に
装着し、その対行側にバッテリー8を搭載する方法や、
を駆動軸4を挟んで、車体フレーム1の前方又は後方に
装着し、その対行側にバッテリー8を搭載する方法や、
【0050】(ハ)図7で示すように駆動用モーター3
を車体フレーム1の中程に装着し、バッテリー8は駆動
軸4を挟んで前方又は後方の片側にのみ搭載し、その対
行側となる部分にはバッテリー8と同重量となる位のウ
エイト14を搭載し、前後のバランスをとっても良い。
尚、搭載するウエイトは鉛、鉄、水等の重量物が好まし
い。
を車体フレーム1の中程に装着し、バッテリー8は駆動
軸4を挟んで前方又は後方の片側にのみ搭載し、その対
行側となる部分にはバッテリー8と同重量となる位のウ
エイト14を搭載し、前後のバランスをとっても良い。
尚、搭載するウエイトは鉛、鉄、水等の重量物が好まし
い。
【0051】又、前記(イ)、(ロ)、(ハ)における
駆動用モーター3とバッテリー8の各装着方法におい
て、車体の総重量における前後の重量バランスを調整す
る上で、バッテリーや使用する機器類の位置を若干移動
してバランスを調整しても良い。
駆動用モーター3とバッテリー8の各装着方法におい
て、車体の総重量における前後の重量バランスを調整す
る上で、バッテリーや使用する機器類の位置を若干移動
してバランスを調整しても良い。
【0052】次に車体フレーム1の底部にて、スプレー
ホース2を牽引する位置は、車体フレーム1内に装着さ
れる駆動用モーター、バッテリー、機器類のタイプによ
って位置を選定するが、
ホース2を牽引する位置は、車体フレーム1内に装着さ
れる駆動用モーター、バッテリー、機器類のタイプによ
って位置を選定するが、
【0053】(イ)通常は図3で示すように車体フレー
ム1の中程にて牽引する。 (ロ)又は、図6及び図7で示すように車体フレーム1
の後方又は前方にて牽引する。以上、何れも車体フレー
ム1の底部であれば、ほぼ同じ作用がえられるので使用
する機器の条件に合わせて、牽引位置を選定すると良
い。但し、車体フレーム1を正面から見た時の牽引位置
は、車体フレーム1における中央部分の底部にて牽引す
ることが好ましい。
ム1の中程にて牽引する。 (ロ)又は、図6及び図7で示すように車体フレーム1
の後方又は前方にて牽引する。以上、何れも車体フレー
ム1の底部であれば、ほぼ同じ作用がえられるので使用
する機器の条件に合わせて、牽引位置を選定すると良
い。但し、車体フレーム1を正面から見た時の牽引位置
は、車体フレーム1における中央部分の底部にて牽引す
ることが好ましい。
【0054】本発明の自走式防除機は以上の如く構成さ
れており、車体が静止している時は車体フレーム1の中
程に装着されている駆動車輪5に重心があるが、図11
及び図12で示すように、 (イ)前進走行時は図11で示すように、駆動用モータ
ー3の動力が駆動車輪5に伝わり、その駆動車輪が回転
を始めると車体フレーム1は駆動車輪5とは逆の方向に
回転しようとして、車体フレーム1の後部が下がり、前
側の走行用補助車輪前側6aは浮き上がり、後側の走行
用補助車輪後側6bが地面に接地した状態となる。 (ロ)更に、車体フレーム1の底部にて牽引されるスプ
レーホース2の牽引負荷重量10kg前後が車体フレー
ム1の底部にかかることにより、後側の走行用補助車輪
後側6bはより適格に地面に接地する。 (ハ)したがって、本発明の自走式防除機は、車体フレ
ーム1の中程に装着されている駆動車輪5により走行を
行なう、前輪駆動車と同様の走行車となり、走行直進性
が良い。更に進行方向となる前側の走行用補助車輪前側
6aは浮き気味となり、畝間通路内に収穫物や石ころ等
の障害物があっても乗越えが容易である。
れており、車体が静止している時は車体フレーム1の中
程に装着されている駆動車輪5に重心があるが、図11
及び図12で示すように、 (イ)前進走行時は図11で示すように、駆動用モータ
ー3の動力が駆動車輪5に伝わり、その駆動車輪が回転
を始めると車体フレーム1は駆動車輪5とは逆の方向に
回転しようとして、車体フレーム1の後部が下がり、前
側の走行用補助車輪前側6aは浮き上がり、後側の走行
用補助車輪後側6bが地面に接地した状態となる。 (ロ)更に、車体フレーム1の底部にて牽引されるスプ
レーホース2の牽引負荷重量10kg前後が車体フレー
ム1の底部にかかることにより、後側の走行用補助車輪
後側6bはより適格に地面に接地する。 (ハ)したがって、本発明の自走式防除機は、車体フレ
ーム1の中程に装着されている駆動車輪5により走行を
行なう、前輪駆動車と同様の走行車となり、走行直進性
が良い。更に進行方向となる前側の走行用補助車輪前側
6aは浮き気味となり、畝間通路内に収穫物や石ころ等
の障害物があっても乗越えが容易である。
【0055】また図12に示すように、前記自走式防除
機が畝の先端に到達し逆転走行を始めたときは、逆走側
となる進行方向に対して、 (イ)前側となる走行用補助車輪後側6bが浮き気味と
なり、後側となる走行用補助車輪前側6aが地面に接地
することにより、車体フレーム1の中程に装着されてい
る駆動車輪5により走行を行なう前輪駆動車と同様の走
行車となる。 (ロ)そのとき、車体フレーム1の底部にて牽引されて
いるスプレーホース2は、車体が逆転走行を始めると同
時に車体の反対側に残るかたちとなり、ヘアピン状にな
りながら車体フレーム1の底部にて牽引される。 (ハ)したがって、逆転走行時においても、車体フレー
ム1に対してスプレーホース2の牽引負荷重量がかかっ
た状態で走行を行なうため、車体フレーム1の中程に装
着されている駆動車輪5による前輪駆動車と同様の走行
車となり、走行直進性と障害物の乗り越え性が良い。
機が畝の先端に到達し逆転走行を始めたときは、逆走側
となる進行方向に対して、 (イ)前側となる走行用補助車輪後側6bが浮き気味と
なり、後側となる走行用補助車輪前側6aが地面に接地
することにより、車体フレーム1の中程に装着されてい
る駆動車輪5により走行を行なう前輪駆動車と同様の走
行車となる。 (ロ)そのとき、車体フレーム1の底部にて牽引されて
いるスプレーホース2は、車体が逆転走行を始めると同
時に車体の反対側に残るかたちとなり、ヘアピン状にな
りながら車体フレーム1の底部にて牽引される。 (ハ)したがって、逆転走行時においても、車体フレー
ム1に対してスプレーホース2の牽引負荷重量がかかっ
た状態で走行を行なうため、車体フレーム1の中程に装
着されている駆動車輪5による前輪駆動車と同様の走行
車となり、走行直進性と障害物の乗り越え性が良い。
【0056】また、走行用補助車輪前側6a、後側6b
は車体フレーム1の正面から見てハの字形となるよう
に、傾斜角度をつけて車体フレーム1の四角に装着され
ているため、誘導車輪としての役割もはたし、車体の総
重量が車体フレーム1の中程に装着されている駆動車輪
5の接地面に集中する重心構造から、車体の回頭性が良
く、柔らかい畝壁や凸凹のある畝壁の畝間通路において
も、走行用補助車輪前側6a、後側6bが畝壁に軽く接
触するだけで、容易に車体の進路が修正される。したが
って、畝間通路を従来の自走式防除機の倍以上のスピー
ドで走行しても、本発明の自走式防除機は畝間通路に対
する追従性が大変良い。
は車体フレーム1の正面から見てハの字形となるよう
に、傾斜角度をつけて車体フレーム1の四角に装着され
ているため、誘導車輪としての役割もはたし、車体の総
重量が車体フレーム1の中程に装着されている駆動車輪
5の接地面に集中する重心構造から、車体の回頭性が良
く、柔らかい畝壁や凸凹のある畝壁の畝間通路において
も、走行用補助車輪前側6a、後側6bが畝壁に軽く接
触するだけで、容易に車体の進路が修正される。したが
って、畝間通路を従来の自走式防除機の倍以上のスピー
ドで走行しても、本発明の自走式防除機は畝間通路に対
する追従性が大変良い。
【0057】尚、従来の自走式防除機の平均走行速度は
0.4m〜0.6m/秒であるが、本発明の自走式防除
機の走行最高速度は1.0m以上/秒である。ちなみ
に、四反の平均的なハウスを防除するために要する時間
は、 (イ)手掛け慣行散布、約2時間半〜3時間 (ロ)従来の自走式防除機、約3時間半〜4時間 (ハ)本発明の自走式防除機、約2時間である。
0.4m〜0.6m/秒であるが、本発明の自走式防除
機の走行最高速度は1.0m以上/秒である。ちなみ
に、四反の平均的なハウスを防除するために要する時間
は、 (イ)手掛け慣行散布、約2時間半〜3時間 (ロ)従来の自走式防除機、約3時間半〜4時間 (ハ)本発明の自走式防除機、約2時間である。
【0058】また、車体の総重量が駆動車輪5に集中し
ている特性から、 (イ)二輪駆動方式の駆動構造にもかかわらず駆動車輪
5の接地力は強く、四輪駆動車と比べても遜色のない牽
引力を有している。尚、牽引するスプレーホースの最大
負荷重量は、畝の長さ130mの長大ハウスでも最大2
0kg前後であり、本発明の自走式防除機は一般的な土
の圃場においては自重60kgの70%相当の重量、約
40kg位まで牽引可能であり、コンクリートのように
グリップのきく圃場であれば、それ以上の牽引力を有す
る。 (ロ)更に、駆動車輪5を車体フレーム1の中程に装着
し、四角の走行用補助車輪前側6a、後側6bが駆動車
輪5の接地面よりも少し浮いた位置に装着、又は可動装
着されている構成から、図14で示すように自走式防除
機を畝間から畝間へ移動旋回するときも、ハンドル18
にて車体フレーム1を持ち上げることなく、駆動車輪5
を旋回の支点として容易に移動旋回が行なえる。
ている特性から、 (イ)二輪駆動方式の駆動構造にもかかわらず駆動車輪
5の接地力は強く、四輪駆動車と比べても遜色のない牽
引力を有している。尚、牽引するスプレーホースの最大
負荷重量は、畝の長さ130mの長大ハウスでも最大2
0kg前後であり、本発明の自走式防除機は一般的な土
の圃場においては自重60kgの70%相当の重量、約
40kg位まで牽引可能であり、コンクリートのように
グリップのきく圃場であれば、それ以上の牽引力を有す
る。 (ロ)更に、駆動車輪5を車体フレーム1の中程に装着
し、四角の走行用補助車輪前側6a、後側6bが駆動車
輪5の接地面よりも少し浮いた位置に装着、又は可動装
着されている構成から、図14で示すように自走式防除
機を畝間から畝間へ移動旋回するときも、ハンドル18
にて車体フレーム1を持ち上げることなく、駆動車輪5
を旋回の支点として容易に移動旋回が行なえる。
【0059】尚、従来の自走式防除機は全長が1m以上
あり、容易に移動旋回を行なうには、移動旋回に要する
枕地幅を2m以上要していたが、本発明の自走式防除機
は全長が約80cmであり、車体の中心部を支点として
旋回できる構造のため、枕地幅が1m以下の狭いハウス
でも容易に移動旋回が行なえる。
あり、容易に移動旋回を行なうには、移動旋回に要する
枕地幅を2m以上要していたが、本発明の自走式防除機
は全長が約80cmであり、車体の中心部を支点として
旋回できる構造のため、枕地幅が1m以下の狭いハウス
でも容易に移動旋回が行なえる。
【0060】また図11及び図12で示すように、駆動
車輪5を支点として車体が前後に揺動する走行特性か
ら、図11のように車体が前進して散布を行なう時は、
車体フレーム1に立設されたノズル15は若干上向きに
噴霧し、図12のように逆転して後進散布を行なう時は
ノズル15は若干下向きとなり、往復散布において前進
時と後進時ではノズル15の噴霧角度が変化する事によ
り、散布ムラを極力少なくし防除効果を高める事が可能
である。
車輪5を支点として車体が前後に揺動する走行特性か
ら、図11のように車体が前進して散布を行なう時は、
車体フレーム1に立設されたノズル15は若干上向きに
噴霧し、図12のように逆転して後進散布を行なう時は
ノズル15は若干下向きとなり、往復散布において前進
時と後進時ではノズル15の噴霧角度が変化する事によ
り、散布ムラを極力少なくし防除効果を高める事が可能
である。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の自走式
防除機は (イ)車体フレーム1の四角にハの字形に装着されてい
る走行用補助車輪前側6a、後側6b及び誘導車輪前側
7a、後側7bと、 (ロ)車体の総重量を車体フレーム1の中程に装着した
駆動車輪5の接地面に集中させた重心構造と、 (ハ)牽引するスプレーホース2の負荷重量を利用し
た、車体の前後方向揺動による前輪駆動走行の特性か
ら、以下に記載されるような効果を奏するとともに、従
来における自走式防除機の問題点を解決する。
防除機は (イ)車体フレーム1の四角にハの字形に装着されてい
る走行用補助車輪前側6a、後側6b及び誘導車輪前側
7a、後側7bと、 (ロ)車体の総重量を車体フレーム1の中程に装着した
駆動車輪5の接地面に集中させた重心構造と、 (ハ)牽引するスプレーホース2の負荷重量を利用し
た、車体の前後方向揺動による前輪駆動走行の特性か
ら、以下に記載されるような効果を奏するとともに、従
来における自走式防除機の問題点を解決する。
【0062】(イ)使用条件の悪い軟弱な畝壁や凸凹の
ある畝壁の通路においても、畝壁を壊すことなく畝への
乗り上げを防止し、安定した走行により確実な防除が行
なえる。 (ロ)走行スピードを従来の自走式防除機の二倍以上と
速くすることが可能となり、防除に要する時間を大幅に
短縮することができる。 (ハ)車体フレーム1の中程に装着された駆動車輪5を
支点として旋回することが可能であり、車体を持ち上げ
ることなく狭い枕地でも容易に移動旋回が行なえ、移動
旋回に要する時間と労力を大幅に削減できる。 (ニ)前進時と後進時でノズルの噴霧角度が変化する走
行特性から、特殊な機械構造を用いずに散布ムラを少な
くし防除効果を高めることが可能である。 (ホ)シンプルな車体構造により低コスト化が可能であ
り、中小規模の園芸農家でも手軽に導入することが可能
となり、大型園芸農家においては複数台の導入により一
斉に短時間で防除を行なうことも可能となる。 (ヘ)従来の自走式防除機に使用されている機械式の誘
導装置や、常時前輪駆動用の部品ワンウェイクラッチや
機械式クランク装置等を用いずに、車体に固定された走
行用補助車輪や誘導車輪による誘導機構や、車体自体の
揺動運動による前輪駆動機構のため作動トラブルが少な
く、素人でもメンテナンスが容易に行なえる。 (ト)車体を小型化できる構造であることから、高齢者
や女性でも手軽に扱え圃場への搬入、搬出、トラックへ
の積み下ろしが容易に行なえる。
ある畝壁の通路においても、畝壁を壊すことなく畝への
乗り上げを防止し、安定した走行により確実な防除が行
なえる。 (ロ)走行スピードを従来の自走式防除機の二倍以上と
速くすることが可能となり、防除に要する時間を大幅に
短縮することができる。 (ハ)車体フレーム1の中程に装着された駆動車輪5を
支点として旋回することが可能であり、車体を持ち上げ
ることなく狭い枕地でも容易に移動旋回が行なえ、移動
旋回に要する時間と労力を大幅に削減できる。 (ニ)前進時と後進時でノズルの噴霧角度が変化する走
行特性から、特殊な機械構造を用いずに散布ムラを少な
くし防除効果を高めることが可能である。 (ホ)シンプルな車体構造により低コスト化が可能であ
り、中小規模の園芸農家でも手軽に導入することが可能
となり、大型園芸農家においては複数台の導入により一
斉に短時間で防除を行なうことも可能となる。 (ヘ)従来の自走式防除機に使用されている機械式の誘
導装置や、常時前輪駆動用の部品ワンウェイクラッチや
機械式クランク装置等を用いずに、車体に固定された走
行用補助車輪や誘導車輪による誘導機構や、車体自体の
揺動運動による前輪駆動機構のため作動トラブルが少な
く、素人でもメンテナンスが容易に行なえる。 (ト)車体を小型化できる構造であることから、高齢者
や女性でも手軽に扱え圃場への搬入、搬出、トラックへ
の積み下ろしが容易に行なえる。
【図1】本発明の全体構成を示す斜視図。
【図2】本発明の正面図。
【図3】本発明の側面図。
【図4】本発明の他の実施例における正面図で、ノズル
を省略して示す。
を省略して示す。
【図5】本発明の他の実施例における側面図で、ノズル
を省略して示す。
を省略して示す。
【図6】本発明の他の実施例における側面図で、ノズル
を省略して示す。
を省略して示す。
【図7】本発明の他の実施例における側面図で、ノズル
を省略して示す。
を省略して示す。
【図8】本発明における正面図で、走行用補助車輪及び
誘導車輪の、取付シャフトショートへの取付実施例。
誘導車輪の、取付シャフトショートへの取付実施例。
【図9】本発明における正面図で、走行用補助車輪及び
誘導車輪の、取付シャフトロングへの取付実施例。
誘導車輪の、取付シャフトロングへの取付実施例。
【図10】本発明における正面図で、走行用補助車輪及
び誘導車輪の、取付シャフトロングへの取付実施例。
び誘導車輪の、取付シャフトロングへの取付実施例。
【図11】本発明の前進走行状態を示す側面図。
【図12】本発明の後進走行状態を示す側面図。
【図13】従来の自走式防除機の移動旋回の状態を示す
側面図。
側面図。
【図14】本発明の移動旋回の状態を示す側面図。
1:車体フレーム 2:スプレーホース 3:駆動用モーター 4:駆動軸 5:駆動車輪 6a:走行用補助車輪前側 6b:走行用補助車輪後側 6c:走行用補助車輪前側 6d:走行用補助車輪後側 7a:誘導車輪前側 7b:誘導車輪後側 8:バッテリー 9a:取付シャフトショート 9b:取付シャフトロング 10:コイルスプリング 11:誘導車輪幅調整ボルト 12:駆動軸付減速機 13:チェーン 14:ウエイト 15:噴霧ノズル 16:バンパースイッチ 17:操作ボックス 18:ハンドル 19:噴霧バルブ 20:走行用補助車輪・誘導車輪取付ブラケット
Claims (2)
- 【請求項1】(イ) 車体フレーム(1)の底部にて、
スプレーホース(2)を牽引し、駆動軸(4)は車体フ
レーム(1)の前後方向の中程にて左右に突出するよう
に装着し、その両端に駆動車輪(5)を装着する。 (ロ) 前記駆動車輪(5)を前後方向から挟む位置
に、車体フレーム(1)の正面から見て、ハの字形とな
るように傾斜角度をつけた走行用補助車輪前側(6
a)、後側(6b)を車体フレーム(1)の下部の四角
に装着する。 (ハ) その走行用補助車輪前側(6a)、後側(6
b)の上下方向の取り付け位置は、車体フレーム(1)
が駆動車輪(5)を支点として、前後方向に揺動可能と
なる位置を取付位置とし、尚かつ駆動車輪(5)の外側
面となる位置の直近、もしくは外側に持ち出した位置に
装着する。 (ニ) 重量物であるバッテリー(8)と駆動用モータ
ー(3)は、車体の総重量が駆動軸(4)の両端に装着
された駆動車輪(5)の接地面に集中するように、車体
フレーム(1)上に配置、装着する。以上の如く構成さ
れた自走式防除機。 - 【請求項2】(イ) 駆動車輪(5)を前後方向から挟
む位置に走行用補助車輪前側(6c)、後側(6d)を
車体フレーム(1)の下部に装着する。 (ロ) その走行用補助車輪前側(6c)、後側(6
d)の上下方向の取り付け位置は、車体フレーム(1)
が駆動車輪(5)を支点として、前後方向に揺動可能と
なる位置を取付位置とする。 (ハ) 前記走行用補助車輪前側(6c)、後側(6
d)の外側となる位置に、車体フレーム(1)の正面か
ら見て、ハの字形となるように傾斜角度をつけた誘導車
輪前側(7a)、後側(7b)を装着した請求項1の自
走式防除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10377991A JPH11253088A (ja) | 1997-12-18 | 1998-12-16 | 自走式防除機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37010797 | 1997-12-18 | ||
JP9-370107 | 1997-12-18 | ||
JP10377991A JPH11253088A (ja) | 1997-12-18 | 1998-12-16 | 自走式防除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253088A true JPH11253088A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=26582197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10377991A Pending JPH11253088A (ja) | 1997-12-18 | 1998-12-16 | 自走式防除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253088A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101961004A (zh) * | 2010-10-13 | 2011-02-02 | 扬州大学 | 变地隙隧道式喷雾机 |
CN106937583A (zh) * | 2017-04-21 | 2017-07-11 | 惠安县长捷机械科技有限公司 | 一种升降喷洒的农业灌溉车 |
CN110881455A (zh) * | 2019-12-11 | 2020-03-17 | 添宇 | 一种升降式多角度喷雾装置 |
CN111644412A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-09-11 | 秦永昌 | 一种全方位快速清洗绿化带推车 |
WO2022213548A1 (zh) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | 海南宝秀节水科技股份有限公司 | 一种无线传输智能控制主机节水灌溉装置 |
-
1998
- 1998-12-16 JP JP10377991A patent/JPH11253088A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101961004A (zh) * | 2010-10-13 | 2011-02-02 | 扬州大学 | 变地隙隧道式喷雾机 |
CN106937583A (zh) * | 2017-04-21 | 2017-07-11 | 惠安县长捷机械科技有限公司 | 一种升降喷洒的农业灌溉车 |
CN110881455A (zh) * | 2019-12-11 | 2020-03-17 | 添宇 | 一种升降式多角度喷雾装置 |
CN111644412A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-09-11 | 秦永昌 | 一种全方位快速清洗绿化带推车 |
WO2022213548A1 (zh) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | 海南宝秀节水科技股份有限公司 | 一种无线传输智能控制主机节水灌溉装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |