JPH11252652A - 複数モード通信装置 - Google Patents

複数モード通信装置

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JPH11252652A
JPH11252652A JP4737398A JP4737398A JPH11252652A JP H11252652 A JPH11252652 A JP H11252652A JP 4737398 A JP4737398 A JP 4737398A JP 4737398 A JP4737398 A JP 4737398A JP H11252652 A JPH11252652 A JP H11252652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、CDMA方式とその他の多元接続
方式との内、無線伝送路に実際に適用された多元接続方
式に適応した通信制御を自動的に行うことによって通信
路を確保する複数モード通信装置に関し、ハードウエア
の構成が複雑化することなくCDMA方式を確度高く特
定できることを目的とする。 【解決手段】 無線伝送路から受信波を取り込み、適応
制御の下でその受信波の受信処理を行う受信手段と、受
信手段と連係して適応制御を行うことによって、CDM
A方式を含む複数の多元接続方式の内、無線伝送路に適
応した多元接続方式を特定する制御手段と、受信波につ
いて、その受信波に付帯し得る占有帯域の全てあるいは
一部の周波数成分を求める周波数成分取得手段とを備
え、制御手段は、周波数成分取得手段が求めた周波数成
分の分布がなだらかであるときに、無線伝送路に適応し
た多元接続方式をCDMA方式であると特定して構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
方式とその他の単一または複数の多元接続方式との内、
無線伝送路に実際に適用された多元接続方式に適応した
通信制御を自動的に行うことによって通信路を確保する
複数モード通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、符号分割多元接続方式(以下、
「CDMA方式」という。)は、高度の送信電力制御を
達成する技術が確立したために、本来的に無線伝送路の
長さや伝搬損失が大幅に変化し得る移動通信システムに
対しても適用が可能となりつつある。
【0003】さらに、このようなCDMA方式が適用さ
れた移動通信システムについては、特に、周波数分割多
元接続方式(以下、「FDMA方式」という。)、時分
割多元接続方式(以下、「TDMA方式」という。)等
の他の多元接続方式に比べて、干渉や妨害に強く、かつ
秘匿性に富むと共に、多数の端末によって広い無線周波
帯域が共用されることによって周波数の再利用が不要で
あるために、種々の方式の実用化および研究が進められ
ている。
【0004】また、一般に、移動通信システムについて
は、無線基地局の設置や交換系との連係を実現する機器
等に多くの投資が行われ、かつ地理的に分散して位置し
て所在が一定しない多数の端末に通信サービスを提供し
続けることが要求されるために、新たな方式の移動通信
システムの多くは先行して稼働しているシステムと並行
して運用される場合が多い。
【0005】しかし、トラヒックが比較的少ない地域
(以下、「非都市部」という。)では、都市部のように
複数の方式のシステムが並行して稼働することはコスト
その他の制約によって許容され難いために、新たな方式
のみが適用される。したがって、これらの都市部と非都
市部との双方における通信サービスの提供を要求する加
入者にとっては、上述したCDMA方式と、FDMA方
式あるいはTDMA方式との何れにも適応可能なデュア
ルモード端末装置の利用が必要であり、このようなデュ
アルモード端末装置についても主要なシステムの組み合
わせに適応したものが実用化されつつある。
【0006】図14は、従来のデュアルモード端末装置
の構成例を示す図である。図において、アンテナ71の
給電端には空中線共用器72のアンテナ端子が接続さ
れ、その空中線共用器72の受信出力は縦続接続された
高周波増幅部73、周波数変換部74、中間周波増幅部
75および直交復調器76を介してディジタルシグナル
プロセッサ(以下、単に「DSP」という。)(DSP)
77の信号入力に接続される。DSP77の信号出力は
縦続接続された直交変調器78、中間周波増幅部79、
周波数変換部80、帯域増幅部81および電力増幅部8
2を介して空中線共用器72の送信入力に接続され、そ
のDSP77のバス端子にはプロセッサ83のバス端子
が接続される。プロセッサ83の第一の出力ポートには
シンセサイザ84の制御入力が接続され、そのシンセサ
イザ84の一方および他方の出力はそれぞれ周波数変換
部74、80の局発入力に接続される。プロセッサ83
の第二および第三の出力ポートはそれぞれシンセサイザ
85-R、85-Tの制御入力に接続され、これらのシンセ
サイザ85-R、85Tの出力はそれぞれ直交復調器76
と直交変調器78との局発入力に接続される。プロセッ
サ83の第四および第五の出力ポートはそれぞれ中間周
波増幅部75、79の制御入力に接続され、かつDSP
77の出力ポートは帯域増幅部81および電力増幅部8
2の制御入力に接続される。
【0007】また、中間周波増幅部75には、周波数変
換部74によって与えられる中間周波信号が何らかの処
理が施された後に、あるいは直接与えられるスイッチ
(SW)86-1と、そのスイッチ86-1によって形成さ
れる2つの分岐路にそれぞれ配置された帯域通過フィル
タ(BPF)87-F、87-Cと、これらの帯域通過フィ
ルタ87-F、87-Cの出力の何れかを後段に接続するス
イッチ(SW)86-2とが含まれる。なお、これらのス
イッチ86-1、86-2の制御入力には、それぞれプロセ
ッサ83の第四の出力ポートを介して特定の2値信号が
与えられる。
【0008】このような構成の従来例では、プロセッサ
83は、サービスエリアの圏外から何らかの無線ゾーン
の圏内に自局が進入しつつある場合、あるいは始動時に
は、CDMA方式に適応した無線ゾーンにおけるチャネ
ル設定を行うべき旨の指示をDSP77に与え、かつC
DMA方式に適応したチャネル設定に適用されるべき無
線周波数(ここでは、簡単のため、それぞれ980MH
z、100MHz、150MHzであると仮定する。)の生
成をシンセサイザ84、85-R、85-Tに対して指示す
る。さらに、プロセッサ83は、上述した2つの分岐路
の内、帯域通過フィルタ87-Cを介して形成される分岐
路を有効とする旨の指示をスイッチ86-1、86-2に与
える。
【0009】また、周波数変換部74は、無線基地局
(図示されない。)からアンテナ71に到来した受信波
(ここでは、880MHz帯に分布すると仮定する。)を
空中線共用器72および高周波増幅部73を介して取り
込み、その受信波とシンセサイザ84によって生成され
る局発信号との差分に相当する100MHz帯に分布した
中間周波信号を生成する。
【0010】中間周波増幅部75は上述したCDMA方
式に割り付けられた帯域に適応した通過域を有する帯域
通過フィルタ87-Cを介してこのような中間周波信号を
増幅し、かつ直交復調器76はその中間周波信号をシン
セサイザ85-Rによって生成された局発信号に応じて直
交復調することによって、互いに直交する2つのベース
バンド信号i、qを生成する。
【0011】DSP77は、予めファームウエアとして
組み込まれ、かつスライディング相関器に等価な処理を
上述したようにプロセッサ83によって与えられた指示
に応じて行うことによって、そのプロセッサ83の主導
の下で行うチャネル設定の過程では、そのDSP77が
生成する拡散符号と受信波との位相の相違を圧縮した両
者の同期をとる同期捕捉を試行する。
【0012】さらに、プロセッサ83は、この同期捕捉
が所定の判定基準に基づいて達成されないと判定した場
合には、DSP77に対してCDMA方式以外の方式
(ここでは、簡単のため、FDMA方式であると仮定す
る。)に適応したチャネル設定の処理を開始すべき旨の
指示を与え、かつスイッチ86-1、86-2には、「周波
数変換部74によって与えられる中間周波信号の増幅が
既述の2つの分岐路の内、FDMA方式に適応した通過
域を有する帯域通過フィルタ87-Fを含む分岐路を介し
て行われるべき」旨の指示を与える。なお、CDMA方
式以外の方式に適応した各部の動作については、本願発
明には何ら関係がないので、以下では、特に明記すべき
事項以外の説明を省略する。
【0013】しかし、上述した同期捕捉が完了した場合
には DSP77は、その旨をプロセッサ83に通知
し、このプロセッサ83の主導の下で続行されるチャネ
ル制御の手順に基づいて連係することによって、位置登
録、入圏、待ち受け状態への移行、着信呼に対する応
答、発信、ハンドオーバおよび終話に適応した伝送情報
(通話信号を含む。)の変復調と、送信の断続とにかか
わる処理を適宜行う。
【0014】また、直交変調器78は、シンセサイザ8
5-Tがプロセッサ83によって指示された周波数で与え
る局発信号(ここでは、簡単のため150MHzであると
仮定する。)が与えられ、上述した処理の過程でDSP
77が生成した2つの直交するベースバンド信号(無線
伝送路を介して対向する無線基地局に向けて送出される
べき伝送情報を示し、かつ拡散処理が施されることによ
って生成されると仮定する。)i、qに応じてその局発
信号に直交変調を施すことによって、150MHz帯に分
布する拡散変調信号を生成する、さらに、中間周波増幅
部79、周波数変換部80、帯域増幅部81および電力
増幅部82は、高周波増幅部73、周波数変換部74お
よび中間周波増幅部75によって上述したように行われ
る処理に対して可逆的な処理を上述した拡散変調信号に
施すことによって、830MHz帯に分布する送信波信号
を生成する。
【0015】この送信波信号は空中線共用器72および
アンテナ71を介して無線伝送路に送信され、その無線
伝送路を介して対向する無線基地局に与えられるので、
この無線基地局との間には、CDMA方式に適応した全
二重方式の通信路が形成される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例では、同期捕捉の完了に数十秒以上の時間(例えば、
単位相関演算に所要する時間が20ミリ秒であり、適用
された拡散符号の系列が32,727(=215−1)ビットであ
る場合には、最大値は両者の積に等しい655秒とな
る。)を要するために、CDMA方式が適用された無線
ゾーンに対する入圏には長時間を要し、かつFDMA方
式やTDMA方式に適応した入圏処理の試行が無用に遅
れ、あるいはその試行がCDMA方式に適応した入圏処
理の試行に先行して行われなければならない制約が課さ
れる可能性が高かった。
【0017】また、このような課題を解決するために適
用可能な先行技術としては、(1) 異なる位相(オフセッ
ト)で並行して作動する複数のスライディング相関器が
DSP77によって並行して実現されることによって、
これらのスライディング相関器の台数分の一の時間で同
期捕捉を完了する技術、(2) 同期捕捉専用の特別な拡散
符号が適用される技術、(3) タップ付き遅延線整合フィ
ルタを介して系列推定法が適用される技術、がある。
【0018】しかし、これらの技術の内、技術(2) につ
いては、特別な拡散符号がオフセットに対してとる相関
のピーク点が複数あるために、同期捕捉に要する時間が
短縮されてもその同期捕捉の確度が低下する可能性が高
かった。さらに、これらの全ての技術(1)〜(3)について
は、ハードウエアもしくはソフトウエア(DSP77に
搭載されるべきファームウエアを含む。)が複雑化し、
かつ消費電力や実装密度あるいは実時間性にかかわる何
らかの制約が課されるために、実際には適用され難かっ
た。
【0019】本発明は、ハードウエアの構成が複雑化す
ることなく、CDMA方式に適応した通信制御が効率的
に、かつ確度高く行われる複数モード通信装置を構成す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。
【0021】請求項1に記載の発明は、無線伝送路を介
して与えられる受信波を取り込み、適応制御の下でその
受信波の受信処理を行う受信手段11と、受信手段11
と連係して適応制御を行うことによって、CDMA方式
を含む複数の多元接続方式の内、無線伝送路を介して与
えられる受信波に適応した多元接続方式を特定する制御
手段12と、無線伝送路を介して与えられる受信波につ
いて、その受信波に付帯し得る占有帯域の全てあるいは
一部の周波数成分を求める周波数成分取得手段13とを
備え、制御手段11は、周波数成分取得手段13によっ
て求められた周波数成分の分布がなだらかであるとき
に、無線伝送路を介して与えられる受信波に適応した多
元接続方式をCDMA方式であると特定することを特徴
とする。
【0022】図2は、請求項2〜6、12に記載の発明
の原理ブロック図である。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の複数モード通信装置において、周波数成
分取得手段13は、CDMA方式に適応した受信波の占
有帯域内に通過域が設定され、かつその通過域と通過帯
域幅との双方あるいは何れか一方が異なると共に、無線
伝送路を介して与えられる受信波に並行して濾波処理を
施してこの受信波の周波数成分を求める複数のフィルタ
21-1〜21-nで構成され、制御手段11は、複数のフ
ィルタ21-1〜21-nによって個別に求められた周波数
成分のレベルと、これらのフィルタ21-1〜21-nの個
々の通過域帯域幅との比の偏差に基づいて、無線伝送路
を介して与えられる受信波がCDMA方式に適応するか
否かを判別することを特徴とする。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の複数モード通信装置において、複数のフィルタ21-1
〜21-nの全てまたは一部は、複数の多元接続方式の
内、CDMA方式以外の多元接続方式に適応した周波数
配置の下で割り付けられ得る無線周波数の最小の間隔と
整数ではない数との積に等しい通過帯域幅を有すること
を特徴とする。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の複数モード通信装置において、複数の
フィルタ21-1〜21-nの全てまたは一部は、複数の多
元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続方式に適
応した周波数配置の下で単一のゾーンあるいはセクタに
割り付けられ得る無線周波数と、反対に割り付けられ得
ない無線周波数とが異なる数で含まれる通過域を有する
ことを特徴とする。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の複数モード通信装置において、複数の
フィルタ21-1〜21-nの全てまたは一部は、複数の多
元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続方式に適
応した周波数配置の下で割り付けられ得る何れかの無線
周波数を含まず、かつその無線周波数の側波帯を含む通
過域を有することを特徴とする。
【0026】請求項6に記載の発明は、請求項2ないし
請求項5の何れか1項に記載の複数モード通信装置にお
いて、複数のフィルタ21-1〜21-nの全ての通過域の
集合は、CDMA方式を含む複数の多元接続方式に共用
される帯域に等しいことを特徴とする。図3は、請求項
7〜12に記載の発明の原理ブロック図である。
【0027】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の複数モード通信装置において、周波数数成分取得手段
13は、通過域と通過域帯域幅との双方あるいは何れか
一方の可変が可能であり、無線伝送路を介して与えられ
た受信波に濾波処理を施してこの受信波の周波数成分を
求める単一または複数のフィルタ31-1〜31-Nで構成
され、制御手段11は、単一または複数のフィルタ31
-1〜31-Nについて、通過域をCDMA方式に適応した
受信波に付帯すべき占有帯域内に保ちつつこれらの通過
域と通過帯域幅との双方あるいは何れか一方を可変し、
これらのフィルタ31-1〜31-Nによって求められた周
波数成分の密度の偏差に基づいて、無線伝送路を介して
与えられた受信波がCDMA方式に適応するか否かを判
別することを特徴とする。
【0028】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の複数モード通信装置において、制御手段11は、複数
の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続方式
に適応した周波数配置の下で割り付けられ得る無線周波
数の最小の間隔と整数ではない数との積に等しい値に、
単一または複数のフィルタ31-1〜31-Nの全てあるい
は一部の通過帯域幅を維持することを特徴とする。
【0029】請求項9に記載の発明は、請求項7または
請求項8に記載の複数モード通信装置において、制御手
段11は、複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外
の多元接続方式に適応した周波数配置の下で単一のゾー
ンあるいはセクタに割り付けられ得る無線周波数と、反
対に割り付けられ得ない無線周波数とが異なる数で含ま
れる通過域に、単一または複数のフィルタ31-1〜31
-Nの全てあるいは一部の通過域を維持することを特徴と
する。
【0030】請求項10に記載の発明は、請求項7また
は請求項8に記載の複数モード通信装置において、制御
手段11は、複数の多元接続方式の内、CDMA方式以
外の多元接続方式に適応した周波数配置の下で割り付け
られ得る何れかの無線周波数を含まず、かつその無線周
波数の側波帯を含む通過域に、単一または複数のフィル
タ31-1〜31-Nの全てあるいは一部の通過域を維持す
ることを特徴とする。
【0031】請求項11に記載の発明は、請求項7ない
し請求項10の何れか1項に記載の複数モード通信装置
において、制御手段11は、CDMA方式を含む複数の
多元接続方式に共用される帯域が単一または複数のフィ
ルタ31-1〜31-Nの通過域の集合で被われる条件の下
で、これらのフィルタ31-1〜31-Nの全てあるいは一
部の通過域と通過帯域幅との双方または何れか一方を可
変することを特徴とする。
【0032】請求項12に記載の発明は、請求項2ない
し請求項11の何れか1項に記載の複数モード通信装置
において、フィルタ21-1〜21-n、31-1〜31-Nの
全てあるいは一部は、CDMA方式に適応した同期捕捉
に供されるべき既存のフィルタであることを特徴とす
る。請求項1に記載の発明にかかわる複数モード通信装
置では、受信手段11は、無線伝送路を介して与えられ
る受信波を取り込み、かつ適応制御の下でその受信波の
受信処理を行う。制御手段12は、受信手段11と連係
しつつ上述した適応制御を行うことによって、CDMA
方式を含む複数の多元接続方式の内、無線伝送路を介し
て与えられる受信波に適応した多元接続方式を特定す
る。
【0033】また、周波数成分取得手段13は、上述し
たように無線伝送路を介して与えられる受信波につい
て、その受信波に付帯し得る占有帯域の全てあるいは一
部の周波数成分を求める。さらに、制御手段11は、こ
のようにして求められた周波数成分の分布がなだらかで
あるときには、無線伝送路を介して与えられる受信波に
適応した多元接続方式をCDMA方式と特定する。
【0034】すなわち、受信波がCDMA方式に適応す
るか否かの判別がその受信波の周波数スペクトラムの分
布が平坦である程度に基づいて行われるので、同様の判
別の結果が真であることが同期捕捉の試行の過程におい
てその同期捕捉が正常に完了するまで確定しなかった従
来例に比べて、受信波に適応した多元接続方式が効率的
に特定される。
【0035】請求項2に記載の発明にかかわる複数モー
ド通信装置では、請求項1に記載の複数モード通信装置
において、周波数成分取得手段13を構成する複数のフ
ィルタ21-1〜21-nは、CDMA方式に適応した受信
波の占有帯域内に通過域が設定され、かつその通過域と
通過帯域幅との双方あるいは何れか一方が異なる。した
がって、これらのフィルタ21-1〜21-nが無線伝送路
を介して与えられる受信波に並行して濾波処理を施すこ
とによって求められるこの受信波の周波数成分のレベル
は、その受信波がCDMA方式に適応する場合には、フ
ィルタ21-1〜21-nの個々の通過帯域幅にほぼ比例し
た値となる。
【0036】制御手段11は、このようにしてフィルタ
21-1〜21-nによって個別に求められた周波数成分の
レベルと、これらのフィルタ21-1〜21-nの個々の通
過域帯域幅との比の偏差が予め決められた上限値未満で
ある場合には、上述した受信波に適応した多元接続方式
をCDMA方式と特定する。すなわち、通過域と通過帯
域幅との双方あるいは何れか一方が異なる複数のフィル
タ21-1〜21-nを介して、受信波の周波数スペクトラ
ムの分布が平坦であるか否かの判別が行われるので、こ
れらのフィルタ21-1〜21-nの数が大きく、かつ個々
の通過域がCDMA方式に適応した受信波の占有帯域内
に一様に分布するほど、受信波に適応した多元接続方式
がCDMA方式であるか否かの判別が確度高く行われ
る。
【0037】請求項3に記載の発明にかかわる複数モー
ド通信装置では、請求項2に記載の複数モード通信装置
において、複数のフィルタ21-1〜21-nの全てまたは
一部は、複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の
多元接続方式に適応した周波数配置の下で割り付けられ
得る無線周波数の最小の間隔と整数ではない数との積に
等しい通過帯域幅を有する。
【0038】すなわち、複数のフィルタ21-1〜21-n
の内、このような通過帯域幅を有するフィルタによって
得られる受信波の周波数成分には、その受信波がCDM
A方式以外の多元接続方式に適応する場合には、何れか
の搬送波信号の成分が含まれることなくその搬送波信号
に付帯する側帯波の成分が含まれ、あるいは搬送波信号
の成分が含まれてもその搬送波信号に付帯する側帯波の
一部が含まれない。
【0039】したがって、CDMA方式以外の多元接続
方式に適応した受信波については、側帯波の周波数スペ
クトラムの分布が一般に一様でないことが積極的に適用
されることによって、CDMA方式と他の多元接続方式
との峻別の確度が高められる。請求項4に記載の発明に
かかわる複数モード通信装置では、請求項2または請求
項3に記載の複数モード通信装置において、複数のフィ
ルタ21-1〜21-nの全てまたは一部は、複数の多元接
続方式の内、CDMA方式以外の多元接続方式に適応し
た周波数配置の下で単一のゾーンあるいはセクタに割り
付けられ得る無線周波数と、反対に割り付けられ得ない
無線周波数とが異なる数で含まれる通過域を有する。
【0040】すなわち、複数のフィルタ21-1〜21-n
の内、このような通過域を有するフィルタによって得ら
れ、かつCDMA方式以外の多元接続方式に適応する受
信波の周波数成分については、側帯波の成分の割合が定
まらないので、その側帯波の周波数スペクトラムの分布
が一般に一様でないことが積極的に適用され、かつCD
MA方式と他の多元接続方式との峻別の確度が高められ
る。
【0041】請求項5に記載の発明にかかわる複数モー
ド通信装置では、請求項2または請求項3に記載の複数
モード通信装置において、複数のフィルタ21-1〜21
-nの全てまたは一部は、複数の多元接続方式の内、CD
MA方式以外の多元接続方式に適応した周波数配置の下
で割り付けられ得る何れかの無線周波数を含まず、かつ
その無線周波数の側波帯を含む通過域を有する。
【0042】すなわち、複数のフィルタ21-1〜21-n
の内、このような通過域を有するフィルタによって得ら
れ、かつCDMA方式以外の多元接続方式に適応する受
信波の周波数成分には、周波数スペクトラムの分布が一
様ではない側帯波の成分が含まれるので、占有帯域内の
周波数スペクトラムの分布が一般に一様であるCDMA
方式と他の多元接続方式との峻別の確度が高められる。
【0043】請求項6に記載の発明にかかわる複数モー
ド通信装置では、請求項2ないし請求項5の何れか1項
に記載の複数モード通信装置において、複数のフィルタ
21-1〜21-nの全ての通過域の集合は、CDMA方式
を含む複数の多元接続方式に共用される帯域に等しい。
すなわち、CDMA方式に適応した受信波の周波数スペ
クトラムについては、その受信波の占有帯域の全域に亘
って一様であるか否かが判別されるので、同様の判別が
受信波の占有帯域の一部について行われる場合に比べ
て、その判別の確度が高められる。
【0044】請求項7に記載の発明にかかわる複数モー
ド通信装置では、周波数数成分取得手段13を構成する
単一または複数のフィルタ31-1〜31-Nは、通過域と
通過域帯域幅との双方あるいは何れか一方の可変が可能
であり、無線伝送路を介して与えられた受信波に濾波処
理を施してこの受信波の周波数成分を求める。したがっ
て、無線伝送路を介して与えられる受信波にこれらのフ
ィルタ31-1〜31-Nが濾波処理を施すことによって求
めるこの受信波の周波数成分のレベルは、その受信波が
CDMA方式に適応する場合には、フィルタ31-1〜3
1-Nの個々の通過帯域幅にほぼ比例した値となる。
【0045】制御手段11は、フィルタ31-1〜31-N
の通過域をCDMA方式に適応した受信波の占有帯域内
に保ち、かつこれらのフィルタ31-1〜31-Nの通過域
と通過帯域幅との双方あるいは何れか一方を可変する。
【0046】さらに、制御手段11は、このようにして
フィルタ31-1〜31-Nによって求められた周波数成分
の密度の偏差が予め決められた上限値未満である場合に
は、上述した受信波に適応した多元接続方式をCDMA
方式と特定する。すなわち、受信波の周波数スペクトラ
ムの分布については、複数の多元接続方式の何れにも適
応した通過域と通過帯域幅とが設定され得るフィルタ3
1-1〜31-Nを介して平坦である程度が吟味されるの
で、これらのフィルタ31-1〜31-nの数が大きく、か
つ個々の通過域がCDMA方式に適応した受信波の占有
帯域内に一様に分布するほど、受信波に適応した多元接
続方式がCDMA方式であるか否かの判別が確度高く行
われる。
【0047】請求項8に記載の発明にかかわる複数モー
ド通信装置では、請求項7に記載の複数モード通信装置
において、制御手段11は、複数の多元接続方式の内、
CDMA方式以外の多元接続方式に適応した周波数配置
の下で割り付けられ得る無線周波数の最小の間隔と整数
ではない数との積に等しい値に、単一または複数のフィ
ルタ31-1〜31-Nの全てあるいは一部の通過帯域幅を
維持する。
【0048】すなわち、複数のフィルタ31-1〜31-N
の内、このような通過帯域幅を有するフィルタによって
得られ、かつCDMA方式以外の多元接続方式に適応す
る受信波の周波数成分には、何れかの搬送波信号の成分
が含まれることなくその搬送波信号に付帯する側帯波の
成分が含まれ、あるいは搬送波信号の成分が含まれても
その搬送波信号に付帯する側帯波の一部が含まれない。
【0049】したがって、CDMA方式以外の多元接続
方式に適応した受信波については、側帯波の周波数スペ
クトラムの分布が一般に一様でないことが積極的に適用
されることによって、CDMA方式と他の多元接続方式
との峻別の確度が高められる。請求項9に記載の発明に
かかわる複数モード通信装置では、請求項7または請求
項8に記載の複数モード通信装置において、制御手段1
1は、複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多
元接続方式に適応した周波数配置の下で単一のゾーンあ
るいはセクタに割り付けられ得る無線周波数と、反対に
割り付けられ得ない無線周波数とが異なる数で含まれる
通過域に、単一または複数のフィルタ31-1〜31-Nの
全てあるいは一部の通過域を維持する。
【0050】すなわち、複数のフィルタ31-1〜31-n
の内、このような通過域を有するフィルタによって得ら
れ、かつCDMA方式以外の多元接続方式に適応する受
信波の周波数成分については、側帯波の成分の割合が定
まらないので、その側帯波の周波数スペクトラムの分布
が一般に一様でないことが積極的に適用され、かつCD
MA方式と他の多元接続方式との峻別の確度が高められ
る。
【0051】請求項10に記載の発明にかかわる複数モ
ード通信装置では、請求項7または請求項8に記載の複
数モード通信装置において、制御手段11は、複数の多
元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続方式に適
応した周波数配置の下で割り付けられ得る何れかの無線
周波数を含まず、かつその無線周波数の側波帯を含む通
過域に、単一または複数のフィルタ31-1〜31-Nの全
てあるいは一部の通過域を維持する。
【0052】すなわち、複数のフィルタ31-1〜31-n
の内、このような通過域を有するフィルタによって得ら
れ、かつCDMA方式以外の多元接続方式に適応する受
信波の周波数成分には、周波数スペクトラムの分布が一
様ではない側帯波の成分が含まれるので、占有帯域内の
周波数スペクトラムの分布が一般に一様であるCDMA
方式と他の多元接続方式との峻別の確度が高められる。
【0053】請求項11に記載の発明にかかわる複数モ
ード通信装置では、請求項7ないし請求項10の何れか
1項に記載の複数モード通信装置において、制御手段1
1は、CDMA方式を含む複数の多元接続方式に共用さ
れる帯域が単一または複数のフィルタ31-1〜31-Nの
通過域の集合で被われる条件の下で、これらのフィルタ
31-1〜31-Nの全てあるいは一部の通過域と通過帯域
幅との双方または何れか一方を可変する。
【0054】すなわち、CDMA方式に適応した受信波
の周波数スペクトラムについては、その受信波の占有帯
域の全域に亘って一様であるか否かが判別されるので、
同様の判別が受信波の占有帯域の一部について行われる
場合に比べて、その判別の確度が高められる。請求項1
2に記載の発明にかかわる複数モード通信装置では、請
求項2ないし請求項11の何れか1項に記載の複数モー
ド通信装置において、フィルタ21-1〜21-n、31-1
〜31-Nの全てあるいは一部は、CDMA方式に適応し
た同期捕捉に供されるべき既存のフィルタである。
【0055】すなわち、請求項2ないし請求項11に記
載の発明が適用されるために新規に付加されるべきハー
ドウエアの規模が小さく抑えられるので、コスト、消費
電力、機械的寸法、形状、熱設計等にかかわる制約の緩
和がはかられる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0057】図4は、請求項1〜6、12に記載の発明
に対応した実施形態を示す図である。図において、図1
4に示すものと機能および構成が同じものについては、
同じ符号を付与して示し、ここではその説明を省略す
る。本実施形態と図14に示す従来例との構成の相違点
は、中間周波増幅部75に代えて中間周波増幅部75a
が備えられ、かつプロセッサ83に代えてプロセッサ8
3aが備えられた点にある。
【0058】また、中間周波増幅部75aと中間周波増
幅部75との構成の相違点は、スイッチ86-2の出力と
プロセッサ83aの対応する入力ポートとの間にレベル
検出部41が配置された点にある。なお、本実施形態と
図1および図2に示すブロック図との対応関係について
は、アンテナ71、空中線共用器72、高周波増幅部7
3、周波数変換部74、中間周波増幅部75a、直交復
調器76、DSP77、シンセサイザ84、85-Rおよ
びプロセッサ83aは受信手段11に対応し、プロセッ
サ83aは制御手段12に対応し、レベル検出部41は
周波数成分取得手段13およびフィルタ21-1〜21-n
に対応する。
【0059】図5は、請求項1〜6、12に記載の発明
に対応した本実施形態の動作を説明する図である。以
下、図4および図5を参照して請求項1〜6に記載の発
明に対応した本実施形態の動作を説明する。プロセッサ
83aは、サービスエリアの圏外から何らかの無線ゾー
ンの圏内に自局が進入しつつある場合、あるいは始動時
には、(a) CDMA方式に適応した無線ゾーンにおける
チャネル設定を行うべき旨の指示をDSP77に与え、
(b) CDMA方式に適応したチャネル設定に適用される
べき無線周波数の生成をシンセサイザ84、85-R、8
5-Tに指示する処理(従来例と同様にして行われる。)
に先行して、以下の処理を行う。
【0060】プロセッサ83aは、予め決められた期間
Tに亘って一定の周期(=t/2)で論理値が反転する2値
の制御信号をスイッチ86-1、86-2に与える。また、
アンテナ71に到来した受信波に応じて周波数変換部7
4が従来例と同様にして出力する中間周波信号は、これ
らのスイッチ86-1、86-2の接点が上述した制御信号
の論理値に応じて切り替えられることによって、帯域通
過フィルタ87-Fと帯域通過フィルタ87-Cとを交互に
介してレベル検出部41に与えられる。
【0061】レベル検出部41は、図5(a) に示すよう
に、このようにして与えられる中間周波信号のレベルを
計測する。プロセッサ83aは、これらのレベルを上述
した制御信号がとる2つの論理値L、Hと時系列iとに
対応した値PL(i)、PH(i)の列として蓄積する。
【0062】さらに、プロセッサ83aは、このように
して蓄積された値PL(i)、PH(i)の平均値PLA、PHA
を個別に算出し、かつ既知の値として予め与えられた帯
域通過フィルタ87-F、87-Cの帯域幅WF(例えば、3
0kHz)、WC(例えば、2MHz)と、所望の偏差δとに
対して、PLA/PHA=WF/WC±δの式が成立するか否
かを判別する。
【0063】ところで、CDMA方式に適応した受信波
の周波数スペクトラムについては、一般に、図5(b) に
示すように、周波数軸に沿ってほぼ一様であると見なし
得る。 したがって、上述した値PL(i)、PH(i)の比
は、帯域通過フィルタ87-F、87-Cの帯域幅WF、WC
の比にほぼ同じ値となる。しかし、FDMA方式に適応
した受信波の周波数スペクトラムについては、図(c) に
示すように、無線チャネルが周波数軸上に離散的に配置
され、かつ搬送波周波数の両側波帯に不均一に側帯波の
成分が付随して分布すると共に、通話のみに供される無
線チャネルに対する送信はその無線チャネルが何らかの
完了呼に割り付けられていなければ定常的には行われな
い。
【0064】したがって、上記の式は、帯域通過フィル
タ87-Cの帯域幅が周波数配置に適応した無線周波数の
間隔以上に設定された場合には、成立しない。さらに、
プロセッサ83aは、上述した判別の結果が真である場
合には、該当する無線ゾーンには高い確度でCDMA方
式が適用されているので、既述の処理(a)、(b)を速やか
に開始するが、反対にその判別の結果が偽である場合に
は、該当する無線ゾーンにCDMA方式が適用されてい
る確立は著しく低いので、従来例と同様にして、DSP
77に対してCDMA方式以外の方式に適応したチャネ
ル設定の処理を開始すべき旨の指示を与え、かつスイッ
チ86-1、86-2には、「周波数変換部74によって与
えられる中間周波信号の増幅が帯域通過フィルタ87-F
を介して行われるべき」旨の指示を与える。
【0065】このように本実施形態によれば、従来例に
レベル検出部41が付加され、かつプロセッサ83aが
行うべき処理の手順が上述したように軽微に変更される
ことによって、所望の無線ゾーンにCDMA方式が適用
されているか否かの判別が確度高く高速に行われる。し
たがって、このような判別が同期捕捉の試行過程として
行われていた従来例に比べて、コストが顕著に増加する
ことなく始動時や出圏後における待ち受け状態への移行
が効率的に行われる。
【0066】ところで、本実施形態では、FDMA方式
やTDMA方式の周波数配置に適応した隣接する全ての
無線チャネルが何らかの呼に割り付けられ、かつこれら
の無線チャネルに対する送信が定常的に行われている場
合には、既述の判定は必ずしも正確には行われない。し
かし、FDMA方式やTDMA方式が適用された移動通
信システムでは、一般に、送信中の端末が無線基地局の
至近点に位置する状態で発生し得る相互変調に起因した
混信等の回避をはかるために、周波数軸上で隣接する無
線ゾーンは同一の無線ゾーンやセクタには割り付けられ
ず、かつ互いに地理的に隔たった位置に形成される無線
ゾーンやセクタに割り付けられる。
【0067】したがって、本実施形態では、帯域通過フ
ィルタ87-Cの帯域幅が上述したチャネル間隔により広
いほど、既述の判定の結果は確度高く得られる。なお、
本実施形態では、レベル検出部41がプロセッサ83a
の主導の下で共用されることによって受信波の周波数ス
ペクトラムの分布が一様であるか否かの判別が行われて
いるが、例えば、図6に示すように、スイッチ86-1に
代えて分波器50が備えられ、かつ帯域通過フィルタ8
7-F、87-Cがその分波器50によって形成される3つ
の分岐路の内、2つの分岐路に個別に直結されると共
に、スイッチ86-2が備えられず、さらに、これらの帯
域通過フィルタ87-F、87-Cの後段に個別に直結され
たレベル検出部51-F、51-Cが既述のレベル検出部4
1に代えて備えられる構成の下においても、プロセッサ
83aは、これらのレベル検出部51-F、51-Cによっ
て並行して計測されたレベルの比を同様にして求めるこ
とができる。
【0068】また、本実施形態では、既存の帯域通過フ
ィルタ87-F、87-Cが積極的に活用されているが、ハ
ードウエアの規模の増加や消費電力の増加が許容され、
かつ実装密度や熱設計にかかわる余裕度が確保される場
合には、これらの帯域通過フィルタ87-F、87-Cに代
わるフィルタが別途付加されてもよい。さらに、本実施
形態では、既述の制御信号の論理値L、Hに個別に対応
して時系列iの順に計測されたレベルの値PL(i)、PH
(i)の平均値PLA、PHAが算出された後に、両者の比と
帯域通過フィルタ87-F、87-Cの帯域幅WF、WCの比
との相関関係が吟味されているが、例えば、時系列のi
の順に値PL(i)、PH(i)の比が算出され、このようにし
て算出された比の平均値と帯域通過フィルタ87-F、8
7-Cの帯域幅WF、WCの比との相関関係が吟味されても
よい。
【0069】図7は、請求項7〜12に記載の発明に対
応した実施形態を示す図である。図において、本実施形
態と図4に示す実施形態との構成の相違点は、中間周波
増幅部75aに代えて中間周波増幅部75bが備えら
れ、かつプロセッサ83aに代えてプロセッサ83bが
備えられた点にある。また、中間周波増幅部75bと図
4に示す中間周波増幅部75aとの構成の相違点は、帯
域通過フィルタ87-F、87-Cに代えて単一の可変帯域
通過フィルタ(BPFV)61が備えられ、スイッチ8
6-1、86-2が備えられず、これらのスイッチ86-1、
86-2を介することなく可変帯域通過フィルタ61が配
置されると共に、この可変帯域通過フィルタ61の制御
入力にプロセッサ83bの第四の出力ポートが接続され
た点にある。
【0070】なお、本実施形態と図1および図3に示す
ブロック図との対応関係については、可変帯域通過フィ
ルタ61がフィルタ31-1〜31-Nに対応する点を除い
て、図4に示す実施形態における対応関係と同じである
から、ここではその説明を省略する。
【0071】図8は、請求項7〜12に記載の発明に対
応した本実施形態の動作を説明する図(1) である。以
下、図7および図8を参照して請求項7〜12に記載の
発明に対応した本実施形態の動作を説明する。プロセッ
サ83bは、可変帯域通過フィルタ61の帯域幅をCD
MA方式とFDMA方式(TDMA方式)とに適応した
帯域幅に適宜設定する。
【0072】しかし、サービスエリアの圏外から何らか
の無線ゾーンの圏内に自局が進入しつつある場合、ある
いは始動時には、プロセッサ83bは、既述の(a)、(b)
に示す処理に先行して、以下の処理を行う。プロセッサ
83bは、図8(a)に示すように、可変帯域通過フィル
タ61の帯域幅を予め決められた値Bに設定して維持
し、その可変帯域通過フィルタ61の通過域をCDMA
方式に適応した受信波のスペクトラムが分布すべき帯域
の全域あるいは一部に亘って掃引する。
【0073】また、レベル検出部41はこのようにして
通過域が掃引されている可変帯域通過フィルタ61を介
して得られる受信波の成分のレベルを求め、そのレベル
が図8(b)に示すように、所望の偏差の範囲内で一定で
あるか否かを判別する 。したがって、プロセッサ83
bは、上述した判別の結果が真である場合には、該当す
る無線ゾーンに高い確度でCDMA方式が適用されてい
ると見なし得るので、可変帯域通過フィルタ61の帯域
幅および通過域をそのCDMA方式に適応した値に設定
した後に、上述した処理(a)、(b)を開始する。
【0074】しかし、反対にその判別の結果が偽である
場合には、該当する無線ゾーンにCDMA方式が適用さ
れている可能性は著しく低いので、プロセッサ83b
は、可変帯域通過フィルタ61の帯域幅および通過域を
FDMA(あるいはTDMA方式)に適応した値に設定
し、かつ従来例と同様にして、DSP77に対してその
FDMA方式(あるいはTDMA方式)に適応したチャ
ネル設定の処理を開始すべき旨の指示を与える。
【0075】このように本実施形態によれば、従来例に
搭載されていたスイッチ86-1、86-2および帯域通過
フィルタ87-F、87-Cに代えて可変帯域通過フィルタ
61が備えられ、プロセッサ83bがその可変帯域通過
フィルタ61の帯域幅および通過域を適宜可変すること
によって、図4に示す実施形態と同様にして、所望の無
線ゾーンにCDMA方式が適用されているか否かの判別
が確度高く高速に行われると共に、従来例に比べて始動
時や出圏後における待ち受け状態への移行が効率的に行
われる。
【0076】なお、本実施形態では、上述した判定の対
象であるレベルが取得される過程において可変帯域通過
フィルタ61の通過域のみが可変されているが、例え
ば、図9(a) に示すように、CDMA方式に適応した受
信波の占有帯域の全域あるいは一部に亘ってその可変帯
域通過フィルタ61の帯域幅Bが可変され、かつ図9
(b)、(c)に示すように、レベル検出部41によって得ら
れたレベルがその帯域幅に所望の偏差の範囲内で比例し
た値であるか否かの判定が行われてもよい。
【0077】また、プロセッサ83bが可変帯域通過フ
ィルタ61の帯域幅Bを確度高く把握することができる
場合には、そのプロセッサ83bの主導の下でこの可変
帯域通過フィルタ61の帯域幅Bおよび通過域が共に可
変され、かつレベル検出部41によって得られたレベル
とその帯域幅Bとの比が所望の偏差の範囲内で一定であ
るか否かの判定が行われてもよい。
【0078】さらに、本実施形態では、既述の判定がC
DMA方式とその他の多元接続方式との周波数配置にか
かわる既知の情報に基づいて行われているが、これらの
多元接続方式が適用される無線周波数の内、「送信が行
われていない無線周波数」、あるいは「所望のゾーンに
適用されていない無線周波数」が一定ではなく、かつ報
知情報等として確実に与えられる場合には、その無線周
波数を含む帯域に可変帯域通過フィルタ61の通過域が
設定され、あるいは維持されることによって、同様の判
定の確度が高められてもよい。
【0079】また、上述した各実施形態では、帯域通過
フィルタ87-F、87-Cおよび可変帯域通過フィルタ6
1の帯域幅Wの値が具体的に示されていないが、例え
ば、FDMA方式(TDMA方式)の周波数配置の下で
隣接する無線周波数の間隔Δが既知の一定の値として与
えられる場合には、その帯域幅Wの値は、図10に示す
ように、この隣接する無線周波数の間隔Δの整数倍に等
しくない値に設定され、あるいは維持されることによっ
て、FDMA方式(TDMA方式)における側帯波の成
分が周波数領域で不均一に分布することが積極的に利用
されるので、既述の判定の確度が高められ得る。
【0080】さらに、帯域通過フィルタ87-F、87-C
および可変帯域通過フィルタ61の帯域幅については、
FDMA方式(TDMA方式)の周波数配置の下で隣接
する無線周波数がインタリーブ方式に基づいて所望の無
線ゾーンに割り付けられない場合には、例えば、図11
に実線と点線とで示すように、通過域に含まれる無線周
波数の内、割り付けられている無線周波数の数と、反対
に割り付けられていない無線周波数との数が異なる値に
設定され、あるいは維持されることによって、無線ゾー
ンやセクタ毎に割り付けられる無線周波数が周波数軸上
で離散的に分布することが積極的に利用されるので、既
述の判定の確度が高められ得る。
【0081】また、帯域通過フィルタ87-F、87-Cお
よび可変帯域通過フィルタ61の通過域については、F
DMA方式(TDMA方式)の周波数配置の下で上述し
たインタリーブ方式が適用されている場合には、例え
ば、図12に示すように、隣接する2つの無線周波数の
内、低い無線周波数の上側帯波および高い無線周波数の
下側帯波のみが分布する帯域に設定され、あるいは維持
されることによって、無線ゾーンやセクタ毎に割り付け
られる無線周波数が周波数軸上で離散的に分布すること
が積極的に利用されるので、既述の判定の確度が高めら
れ得る。
【0082】さらに、上述した各実施形態では、帯域通
過フィルタ87-F、87-Cおよび可変帯域通過フィルタ
61の通過域がCDMA方式に適応した受信波の周波数
スペクトラムが分布し得る帯域に設定されているが、例
えば、図13に示すように、その受信波とFDMA方式
(あるいはTDMA方式)の受信波とが共に分布し得る
帯域の全域に設定され、あるいは維持されることによっ
て、既述の判定の確度が高められてもよい。
【0083】また、上述した各実施形態では、ダイレク
トシーケンス方式に基づいて生成された受信波のみが
「CDMA方式に適応した受信波」として与えられてい
るが、周波数スペクトラムの分布が既知であるならば、
本願発明は、周波数ホッピング方式、タイムホッピング
方式、これらの組み合わせからなる如何なるハイブリッ
ド方式に適応した受信波についても同様に適用可能であ
る。
【0084】さらに、上述した各実施形態では、移動通
信システムの端末装置に本願発明が適用されているが、
CDMA方式とその他の多元接続方式(FDMA方式や
TDMA方式だけではなく、空間分割多元接続方式が含
まれてもよい。)の全てあるいは一部との組み合わせに
適応した通信制御が自動的に行われることが要求される
ならば、本願発明は、例えば、通信衛星やその通信衛星
を介して回線を形成する地球局に搭載されるべき通信装
置にも同様にして適用可能である。
【0085】また、上述した各実施形態では、共通の無
線周波帯域にCDMA方式とその他の多元接続方式とに
適応した無線ゾーンの何れか一方が形成され得ることが
前提となっているが、これらの無線ゾーンが異なる帯域
に形成される場合にも、本願発明は適用可能である。さ
らに、上述した各実施形態では、フィルタ87-F、87
-Cや可変帯域通過フィルタ61がそれぞれ1つずつ備え
られているが、既述の判定にかかわる精度や速度が高め
られるならば、ハードウエアやソフトウエアの規模、消
費電力その他の増加が許容される限り、これらのフィル
タの数は複数であってもよい。
【0086】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、従来例に比べて、受信波に適応した多元接続方式が
効率的に特定される。また、請求項2、7に記載の発明
では、搭載されたフィルタの数が大きく、これらのフィ
ルタの通過域がCDMA方式に適応した受信波の占有帯
域内に一様に分布するほど、受信波に適応した多元接続
方式がCDMA方式であるか否かの判別が確度高く行わ
れる。
【0087】さらに、請求項3〜6、8〜11に記載の
発明では、CDMA方式と他の多元接続方式との峻別の
確度が高められる。また、請求項12に記載の発明で
は、コスト、消費電力、機械的寸法、形状、熱設計等に
かかわる制約の緩和がはかられる。したがって、これら
の発明が適用された通信システムでは、始動時の立ち上
がりや端末の移動に応じて複数の多元接続方式に柔軟に
適応しつつ高速に通信路が形成されると共に、サービス
品質が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】請求項2〜6、12に記載の発明の原理ブロッ
ク図である。
【図3】請求項7〜12に記載の発明の原理ブロック図
である。
【図4】請求項1〜6、12に記載の発明に対応した実
施形態を示す図である。
【図5】請求項1〜6、12に記載の発明に対応した本
実施形態の動作を説明する図である。
【図6】請求項1〜6、12に記載の発明に対応した実
施形態の他の構成を示す図である。
【図7】請求項7〜12に記載の発明に対応した実施形
態を示す図である。
【図8】請求項7〜12に記載の発明に対応した本実施
形態の動作を説明する図(1) である。
【図9】請求項7〜12に記載の発明に対応した本実施
形態の動作を説明する図(2) である。
【図10】請求項3、8に記載の発明に適応した帯域幅
を示す図である。
【図11】請求項4、9に記載の発明に適応した通過域
を示す図である。
【図12】請求項5、10に記載の発明に適応した通過
域を示す図である。
【図13】請求項6、11に記載の発明に適応した通過
域を示す図である。
【図14】従来のデュアルモード端末の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
11 受信手段 12 制御手段 13 周波数成分取得手段 21,31 フィルタ 41,51 レベル検出部 50 分波器 61 可変帯域通過フィルタ(BPFV) 71 アンテナ 72 空中線共用器 73 高周波増幅部 74,80 周波数変換部 75,75a,75b,79 中間周波増幅部 76 直交復調器 77 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP) 78 直交変調器 81 帯域増幅部 82 電力増幅部 83,83a,83b プロセッサ 84,85 シンセサイザ 86 スイッチ(SW) 87 帯域通過フィルタ(BPF)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線伝送路を介して与えられる受信波を
    取り込み、適応制御の下でその受信波の受信処理を行う
    受信手段と、 前記受信手段と連係して前記適応制御を行うことによっ
    て、CDMA方式を含む複数の多元接続方式の内、前記
    無線伝送路を介して与えられる受信波に適応した多元接
    続方式を特定する制御手段と、 前記無線伝送路を介して与えられる受信波について、そ
    の受信波に付帯し得る占有帯域の全てあるいは一部の周
    波数成分を求める周波数成分取得手段とを備え、 前記制御手段は、 前記周波数成分取得手段によって求められた周波数成分
    の分布がなだらかであるときに、前記無線伝送路を介し
    て与えられる受信波に適応した多元接続方式を前記CD
    MA方式であると特定することを特徴とする複数モード
    通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の複数モード通信装置に
    おいて、 周波数成分取得手段は、 CDMA方式に適応した受信波の占有帯域内に通過域が
    設定され、かつその通過域と通過帯域幅との双方あるい
    は何れか一方が異なると共に、無線伝送路を介して与え
    られる受信波に並行して濾波処理を施してこの受信波の
    周波数成分を求める複数のフィルタで構成され、 制御手段は、 前記複数のフィルタによって個別に求められた周波数成
    分のレベルと、これらのフィルタの個々の通過域帯域幅
    との比の偏差に基づいて、前記無線伝送路を介して与え
    られる受信波が前記CDMA方式に適応するか否かを判
    別することを特徴とする複数モード通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の複数モード通信装置に
    おいて、 複数のフィルタの全てまたは一部は、 複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続
    方式に適応した周波数配置の下で割り付けられ得る無線
    周波数の最小の間隔と整数ではない数との積に等しい通
    過帯域幅を有することを特徴とする複数モード通信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の複数モ
    ード通信装置において、 複数のフィルタの全てまたは一部は、 複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続
    方式に適応した周波数配置の下で単一のゾーンあるいは
    セクタに割り付けられ得る無線周波数と、反対に割り付
    けられ得ない無線周波数とが異なる数で含まれる通過域
    を有することを特徴とする複数モード通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の複数モ
    ード通信装置において、 複数のフィルタの全てまたは一部は、 複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続
    方式に適応した周波数配置の下で割り付けられ得る何れ
    かの無線周波数を含まず、かつその無線周波数の側波帯
    を含む通過域を有することを特徴とする複数モード通信
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5の何れか1項に
    記載の複数モード通信装置において、 複数のフィルタの全ての通過域の集合は、CDMA方式
    を含む複数の多元接続方式に共用される帯域に等しいこ
    とを特徴とする複数モード通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の複数モード通信装置に
    おいて、 周波数数成分取得手段は、 通過域と通過域帯域幅との双方あるいは何れか一方の可
    変が可能であり、無線伝送路を介して与えられた受信波
    に濾波処理を施してこの受信波の周波数成分を求める単
    一または複数のフィルタで構成され、 制御手段は、 前記単一または複数のフィルタについて、通過域をCD
    MA方式に適応した受信波に付帯すべき占有帯域内に保
    ちつつこれらの通過域と通過帯域幅との双方あるいは何
    れか一方を可変し、これらのフィルタによって求められ
    た周波数成分の密度の偏差に基づいて、前記無線伝送路
    を介して与えられた受信波がCDMA方式に適応するか
    否かを判別することを特徴とする複数モード通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の複数モード通信装置に
    おいて、 制御手段は、 複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続
    方式に適応した周波数配置の下で割り付けられ得る無線
    周波数の最小の間隔と整数ではない数との積に等しい値
    に、単一または複数のフィルタの全てあるいは一部の通
    過帯域幅を維持することを特徴とする複数モード通信装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の複数モ
    ード通信装置において、 制御手段は、 複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続
    方式に適応した周波数配置の下で単一のゾーンあるいは
    セクタに割り付けられ得る無線周波数と、反対に割り付
    けられ得ない無線周波数とが異なる数で含まれる通過域
    に、単一または複数のフィルタの全てあるいは一部の通
    過域を維持することを特徴とする複数モード通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項7または請求項8に記載の複数
    モード通信装置において、 制御手段は、 複数の多元接続方式の内、CDMA方式以外の多元接続
    方式に適応した周波数配置の下で割り付けられ得る何れ
    かの無線周波数を含まず、かつその無線周波数の側波帯
    を含む通過域に、単一または複数のフィルタの全てある
    いは一部の通過域を維持することを特徴とする複数モー
    ド通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし請求項10の何れか1
    項に記載の複数モード通信装置において、 制御手段は、 CDMA方式を含む複数の多元接続方式に共用される帯
    域が単一または複数のフィルタの通過域の集合で被われ
    る条件の下で、これらのフィルタの全てあるいは一部の
    通過域と通過帯域幅との双方または何れか一方を可変す
    ることを特徴とする複数モード通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項2ないし請求項11の何れか1
    項に記載の複数モード通信装置において、 フィルタの全てあるいは一部は、 CDMA方式に適応した同期捕捉に供されるべき既存の
    フィルタであることを特徴とする複数モード通信装置。
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