JP2003078436A - 無線通信装置および方法 - Google Patents

無線通信装置および方法

Info

Publication number
JP2003078436A
JP2003078436A JP2001260849A JP2001260849A JP2003078436A JP 2003078436 A JP2003078436 A JP 2003078436A JP 2001260849 A JP2001260849 A JP 2001260849A JP 2001260849 A JP2001260849 A JP 2001260849A JP 2003078436 A JP2003078436 A JP 2003078436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
high frequency
band
pass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001260849A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4604433B2 (ja
Inventor
Naotaka Sato
直孝 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001260849A priority Critical patent/JP4604433B2/ja
Publication of JP2003078436A publication Critical patent/JP2003078436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4604433B2 publication Critical patent/JP4604433B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチバンドの無線通信装置を、低コストで
小型軽量化することができるようにする。 【解決手段】 周波数制御部62は、周波数制御信号線
69を介して、高周波部41の可変周波数分波器81、
および可変周波数帯域フィルタ82−1,82−2の通
過帯域を、携帯電話機31が今使用している通信システ
ムに割り当てられた周波数帯域に設定する。アンテナ1
2に受信された受信信号は、可変周波数分波器81、高
周波低雑音アンプ24、および可変周波数帯域フィルタ
82−1を介して、直交復調部51に供給される。直交
変調部64より供給された送信信号は、可変周波数帯域
フィルタ82−2、パワーアンプ25、アイソレータ2
6、可変周波数分波器81、およびアンテナ12を介し
て、外部に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置およ
び方法に関し、特に、マルチバンドの無線通信装置を、
低コストで小型軽量化することができるようにした無線
通信装置および方法に関する。
【0002】
【背景技術】移動無線通信における上りチャンネル(移
動局から基地局へのチャンネル)と、下りチャンネル
(基地局から移動局へのチャンネル)を分離する方式、
いわゆる2重化の方式として、使用する周波数(帯域)
で分離するFDD(frequency division duplex:周波数
分割デュープレクス)方式と、同一周波数(帯域)を時
間で分離するTDD(time division duplex)方式がよ
く使用されている。
【0003】このようなFDD方式およびTDD方式が用いら
れた無線通信機、例えば携帯電話機のデジタル変調方式
は、同じ変調方式が採用されることができる。
【0004】さらに、これらの2重化の方式は、次世代
の移動体通信システムUMTS(Universal Mobile Teleco
mmunication System)においても導入される予定であ
り、これらの方式、即ち、UMTSのFDDおよびTDD方式が使
用する周波数帯域は、それぞれお互いに近い周波数帯域
が割り当てられると予想されている。
【0005】そこで、UMTSのFDD方式およびTDD方式が共
に使用できる携帯電話機の開発が進められている。
【0006】図1は、このようなUMTSのFDD方式およびT
DD方式が共に使用できるようにするために考えられる携
帯電話機の高周波部11の構成例を表している。
【0007】高周波部11は、FDD方式において使用さ
れる周波数帯域の信号(以下、FDDの信号と称する)、T
DD方式において使用される第1の周波数帯域の信号(以
下、TDD1の信号と称する)、TDD方式において使用され
る第2の周波数帯域の信号(以下、TDD2の信号と称す
る)を、送受信するものとする。
【0008】はじめに受信系の回路構成から説明する。
【0009】高周波スイッチ21−1は、アンテナ12
を介して入力したTDD1の受信信号を、高周波帯域通過
フィルタ(Band Pass Filter(BPF))23−1を介
して、高周波スイッチ21−2に出力するように、その
接点が切り換えられる。
【0010】また、高周波スイッチ21−1は、アンテ
ナ12を介して入力したTDD2の受信信号を、BPF23−
2を介して、高周波スイッチ21−3に出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0011】さらに、高周波スイッチ21−1は、アン
テナ12を介して入力したFDDの受信信号を、周波数分
波器22の受信部を介して、高周波スイッチ21−4に
出力するように、その接点が切り換えられる。
【0012】高周波スイッチ21−2は、BPF23−1
より入力したTDD1の受信信号を、高周波スイッチ21−
4に出力するように、その接点が切り換えられる。
【0013】高周波スイッチ21−3は、BPF23−2
より入力した TDD2の受信信号を、高周波スイッチ21
−4に出力するように、その接点が切り換えられる。
【0014】高周波スイッチ21−4は、高周波スイッ
チ21−2より入力したTDD1の受信信号、高周波スイッ
チ21−3より入力したTDD2の受信信号、または周波数
分波器22より入力したFDDの受信信号を、高周波低雑
音アンプ24を介して、高周波スイッチ21−5へ出力
するように、その接点が切り換えられる。
【0015】高周波スイッチ21−5は、高周波低雑音
アンプ24より入力したTDD1の受信信号を、BPF23−
3を介して、高周波スイッチ21−6へ出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0016】また、高周波スイッチ21−5は、高周波
低雑音アンプ24より入力したTDD2の受信信号を、BPF
23−4を介して、高周波スイッチ21−6へ出力する
ように、その接点が切り換えられる。
【0017】さらに、高周波スイッチ21−5は、高周
波低雑音アンプ24より入力したFDDの受信信号を、BPF
23−5を介して、高周波スイッチ21−6へ出力する
ように、その接点が切り換えられる。
【0018】高周波スイッチ21−6は、BPF23−3
より入力したTDD1の受信信号、BPF23−4より入力し
たTDD2の受信信号、またはBPF23−5より入力したFDD
の受信信号を、直交復調部(図示せず)へ出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0019】次に、送信系の回路構成を説明する。
【0020】高周波スイッチ21−7は、直交変調部
(図示せず)より入力したTDD1の送信信号を、BPF23
−6を介して、高周波スイッチ21−8に出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0021】また、高周波スイッチ21−7は、直交変
調部より入力したTDD2の送信を、BPF23−7を介し
て、高周波スイッチ21−8に出力するように、その接
点が切り換えられる。
【0022】さらに、高周波スイッチ21−7は、直交
変調部より入力したFDDの送信信を、BPF23−8を介し
て、高周波スイッチ21−8に出力するように、その接
点が切り換えられる。
【0023】高周波スイッチ21−8は、BPF23−6
より入力したTDD1の送信信号、BPF23−7より入力し
たTDD2の送信信号、またはBPF23−8より入力したFDD
の送信信号を、パワーアンプ25、およびアイソレータ
26を介して、高周波スイッチ21−9に出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0024】高周波スイッチ21−9は、アイソレータ
26より入力したTDD1の送信信を、高周波スイッチ2
1−2に出力するように、その接点が切り換えられる。
【0025】また、高周波スイッチ21−9は、アイソ
レータ26より入力したTDD2の送信信号を、高周波ス
イッチ21−3に出力するように、その接点が切り換え
られる。
【0026】さらに、高周波スイッチ21−9は、アイ
ソレータ26より入力したFDDの送信信号を、周波数分
波器22の送信部を介して、高周波スイッチ21−1に
出力するように、その接点が切り換えられる。
【0027】高周波スイッチ21−2は、高周波スイッ
チ21−9より入力したTDD1の送信信号を、BPF23−
1を介して、高周波スイッチ21−1に出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0028】高周波スイッチ21−3は、高周波スイッ
チ21−9より入力したTDD2の送信信号を、BPF23−
2を介して、高周波スイッチ21−1に出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0029】高周波スイッチ21−1は、BPF23−1
より入力したTDD1、BPF23−2より入力したTDD2、ま
たは周波数分波器22より入力したFDDの送信信号を、
アンテナ12を介して、外部(基地局)へ出力するよう
に、その接点が切り換えられる。
【0030】次に、高周波部11の動作を説明する。
【0031】TDD1の信号が受信される場合、高周波スイ
ッチ21−1,21−4は、TDD1の受信信号を通過さ
せるためのBPF23−1、および高周波スイッチ21−
2を介して、相互に接続されるように、それぞれの接点
が切り換えられる。
【0032】高周波スイッチ21−2は、BPF23−1
より入力した受信信号を、高周波スイッチ21−4に出
力するように、接点が切り換えられる。
【0033】高周波スイッチ21−5,21−6は、TD
D1の受信信号を通過させるためのBPF23−3を介し
て、相互に接続されるように、それぞれの接点が切り換
えられる。
【0034】従って、アンテナ12に受信されたTDD1
の受信信号は、高周波スイッチ21−1、BPF23−
1、高周波スイッチ21−2、および高周波スイッチ2
1−4を介して、高周波低雑音アンプ24に出力され
る。
【0035】高周波低雑音アンプ24により増幅された
TDD1の受信信号は、高周波スイッチ21−5、BPF23
−3、および高周波スイッチ21−6を介して、直交復
調部に供給される。
【0036】一方、送信のタイミングにおいて、直交変
調部よりTDD1の送信信号が入力された場合、そのTDD1
の送信信号は、高周波スイッチ21−7、BPF23−
6、および高周波スイッチ21−8を介して、パワーア
ンプ25に入力される。
【0037】パワーアンプ25により増幅されたTDD1の
送信信号は、アイソレータ26、高周波スイッチ21−
9、高周波スイッチ21−2、BPF23−1、高周波ス
イッチ21−1、およびアンテナ12を介して、外部
(基地局)に出力(送信)される。
【0038】アンテナ12にTDD2の信号が受信された
場合、そのTDD2の受信信号は、高周波スイッチ21−
1、BPF23−2、高周波スイッチ21−3、および高
周波スイッチ21−4を介して、高周波低雑音アンプ2
4に出力される。
【0039】高周波低雑音アンプ24により増幅された
TDD2の受信信号は、高周波スイッチ21−5、BPF23
−4、および高周波スイッチ21−6を介して、直交復
調部に供給される。
【0040】直交変調部よりTDD2の送信信号が入力さ
れた場合、そのTDD2の送信信号は、高周波スイッチ21
−7、BPF23−7、および高周波スイッチ21−8を
介して、パワーアンプ25に出力される。
【0041】パワーアンプ25により増幅されたTDD2の
送信信号は、アイソレータ26、高周波スイッチ21−
9、高周波スイッチ21−3、BPF23−2、高周波ス
イッチ21−1、およびアンテナ12を介して、外部
(基地局)に出力(送信)される。
【0042】アンテナ12によりFDDの受信信号が受信
された場合、そのFDDの受信信号は、高周波スイッチ2
1−1、周波数分波器22の受信部、高周波スイッチ2
1−4を介して、高周波低雑音アンプ24に出力され
る。
【0043】高周波低雑音アンプ24により増幅された
FDDの受信信号は、高周波スイッチ21−5、BPF23−
5、および高周波スイッチ21−6を介して、直交復調
部に供給される。
【0044】直交変調部よりFDDの送信信号が入力され
た場合、そのFDDの送信信号は、高周波スイッチ21−
7、BPF23−8、および高周波スイッチ21−8を介
して、パワーアンプ25に出力される。
【0045】パワーアンプ25により増幅されたFDDの
送信信号は、アイソレータ26、高周波スイッチ21−
9、周波数分波器22の送信部、高周波スイッチ21−
1、およびアンテナ12を介して、外部(基地局)に出
力(送信)される。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】このように、UMTSのFD
D方式およびTDD方式の両方が用いられるようにするため
に、携帯電話機の高周波部11を、図1に示されるよう
に構成した場合、複数の高周波帯域通過フィルタ、およ
びその高周波帯域通過フィルタを切り換えるための高周
波スイッチ(図1の例では、8個の高周波帯域通過フィ
ルタ(高周波帯域通過フィルタ23−1乃至高周波帯域
通過フィルタ23−8)、および9個の高周波スイッチ
(高周波スイッチ21−1乃至21−9))を必要とす
るため、その回路構成が複雑になるという問題点があっ
た。
【0047】また、そのような高周波スイッチを制御す
るための多くの信号線が必要となるため、その高周波部
の部品点数が増えるという問題点があった。
【0048】その結果、UMTSのFDD方式およびTDD方式の
両方が用いられるマルチバンドの携帯電話機を、低コス
トで小型軽量化することが困難であるという問題点があ
った。
【0049】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、マルチバンドの無線通信装置を、低コス
トで小型軽量化することができるようにするものであ
る。
【0050】
【課題を解決するための手段】本発明の無線通信装置
は、設定された通過帯域内の周波数の信号を通過させる
とともに、かつ通過帯域の設定の変更ができる信号通過
手段と、信号通過手段の通過帯域を、無線通信装置が今
使用している通信システムに割り当てられた周波数帯域
に設定するように制御する周波数制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0051】本発明の無線装置では、信号通過手段は、
所定の方向に信号を通過させる第1の信号通過部と、第
1の信号通過部とは逆方向に信号を通過させる第2の信
号通過部とから構成される可変周波数分波器と、第1お
よび第2の可変周波数帯域通過フィルタとを設けてお
り、周波数制御手段は、UMTSのFDD方式が使用される場
合、可変周波数分波器の第1の信号通過部、および第1
の可変周波数帯域通過フィルタの通過帯域を、UMTSのFD
D方式の送信用に割り当てられた周波数帯域に設定する
とともに、可変周波数分波器の第2の信号通過部、およ
び第2の可変周波数帯域通過フィルタの通過帯域を、UM
TSのFDD方式の受信用に割り当てられた前記周波数帯域
に設定し、UMTSのTDD方式が使用される場合、可変周波
数分波器の第1および第2の信号通過部、並びに第1お
よび第2の可変周波数帯域通過フィルタの通過帯域を、
UMTSのTDD方式に割り当てられた周波数帯域に設定する
ように制御するようにすることができる。
【0052】本発明の無線通信方法は、フィルタに、設
定された通過帯域内の周波数の信号を通過させるととも
に、フィルタの通過帯域を、無線通信装置が今使用して
いる通信システムに割り当てられた周波数帯域に設定す
るように制御することを特徴とする。
【0053】本発明の無線通信装置および方法において
は、通過帯域内の周波数の信号が通過されるように、か
つ通過帯域の設定が変更ができるように制御される。
【0054】
【発明の実施の形態】図2は、本発明が適用される無線
通信装置としての携帯電話機31の構成例を表してい
る。
【0055】図2の携帯電話機31は、FDDの信号、TDD
1の信号、TDD2の信号を送受信するものとする。
【0056】図2において、図1の携帯電話機の高周波
部11に対応する部分には、対応する符号が付してあ
り、その説明は適宜省略する。
【0057】はじめに、受信系の構成から説明する。
【0058】周波数制御部62は、CPU(Central Proces
sing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Ran
dom Access Memory)等から構成される主制御部54の制
御に基づいて、可変周波数分波器81の受信部および可
変高周波帯域通過フィルタ(以下、可変BPFと記述す
る)82−1の通過帯域(周波数範囲)を、周波数制御
信号線69を介して、所定の値になるように制御する
(設定する)。
【0059】その通過帯域は、携帯電話機31が今使用
している通信システムの受信信号の周波数帯域、即ち、
FDDの受信信号の周波数帯域、TDD1の信号の周波数帯
域、またはTDD2の信号の周波数帯域のいずれかに設定さ
れる。
【0060】可変周波数分波器81の受信部は、アンテ
ナ12を介して入力した高周波の受信信号を、高周波低
雑音アンプ24に出力する。
【0061】高周波低雑音アンプ24は、入力した受信
信号を増幅し、可変BPF82−1を介して、直交復調部
51に出力する。
【0062】局部発振部61−1は、周波数制御部62
の制御に基づいて、所定の周波数の局部発振信号を発生
し、直交復調部51に出力する。
【0063】直交復調部51は、局部発振部61−1よ
り入力した局部発振信号を用いて、可変BPF82−1よ
り入力した受信信号を、ベースバンド信号I,Qに変換さ
せ、A/D変換部52に出力する。
【0064】A/D変換部52は、入力したアナログのベ
ースバンド信号I,Qを、デジタルの信号に変換し、デジ
タル復調部53に出力する。
【0065】局部発振部61−3は、周波数制御部62
の制御に基づいて、所定の周波数の局部発振信号を発生
し、デジタル復調部53に出力する。
【0066】デジタル復調部53は、局部発振部61−
3より入力した局部発振信号を用いて、A/D変換部52
より入力したデジタルのベースバンド信号I,Qを、それ
ぞれ復調し、復調信号を、主制御部54に出力する。
【0067】主制御部54に入力された信号は多重化信
号であるため、主制御部54は、その多重化信号を、デ
ジタルの音声データとその他のデジタルのデータに分離
して、デジタルの音声データを、音声コーデック部55
に出力する。
【0068】音声コーデック部55は、入力したデジタ
ル音声データを、アナログの音声信号に変換させ、スピ
ーカ57に出力する。
【0069】スピーカ57は、入力した音声信号を、音
声に変換して外部に出力する。
【0070】主制御部54において分離されたその他の
デジタルのデータは、主制御部54の制御により、それ
ぞれ所定の処理が施される。
【0071】例えば、テキストデータ、画像データなど
が、主制御部54の制御により、液晶ディスプレィなど
から構成される表示部59に、テキスト、または画像と
して表示される。
【0072】次に、送信系の構成について説明する。
【0073】マイクロフォン56は、入力した音声を、
アナログの音声信号に変換させ、音声コーデック部55
に出力する。
【0074】音声コーデック部55は、入力したアナロ
グの音声信号を、デジタルの音声データに変換し、エン
コードして、主制御部54に出力する。
【0075】主制御部54は、音声コーデック部55よ
り入力したデジタルの音声データと、各種操作キー等か
ら構成される操作部58より入力したデジタルのデータ
を多重化し、デジタル変調部60に出力する。
【0076】局部発振部61−4は、周波数制御部62
の制御に基づいて、所定の周波数の局部発振信号を発生
し、デジタル変調部60に出力する。
【0077】デジタル変調部60は、局部発振部61−
4より入力した局部発振信号を用いて、主制御部54よ
り入力した多重化信号を変調し、デジタルのベースバン
ド信号I,Qとして、D/A変換部63に出力する。
【0078】D/A変換部63は、入力したデジタルのベ
ースバンド信号I,Qを、アナログの信号に変換し、直交
変調部64に出力する。
【0079】局部発振部61−2は、周波数制御部62
の制御に基づいて、所定の周波数の局部発振信号を発生
し、直交変調部64に出力する。
【0080】直交変調部64は、局部発振部61−2よ
り入力した局部発振信号を用いて、D/A変換部63より
入力したベースバンド信号I,Qを、高周波数帯域の変調
信号(以下、送信信号と称する)に変換させて、可変BP
F82−2に出力する。
【0081】周波数制御部62は、主制御部54の制御
に基づいて、可変周波数分波器81の送信部および可変
BPF82−2の通過帯域を、周波数制御信号線69を介
して、所定の値になるように制御する(設定する)。
【0082】その通過帯域は、携帯電話機31が今使用
している通信システムの送信信号の周波数帯域、即ち、
FDDの送信信号の周波数帯域、TDD1の信号の周波数帯
域、またはTDD2の信号の周波数帯域のいずれかに設定さ
れる。
【0083】可変BPF82−2は、直交変調部64より
入力した送信信号を、パワーアンプ25に出力する。
【0084】パワーアンプ25は、入力した送信信号を
増幅し、アイソレータ26、可変周波数分波器81の送
信部、およびアンテナ12を介して、外部(基地局)に
出力(送信)する。
【0085】次に、各通信方式の規格について、説明す
る。
【0086】規格では、UMTSのチャンネルは、次の式
(1)のように定められている。
【0087】N=5×F (1)
【0088】式(1)において、Nはチャンネルを表し
ており、Fは周波数を表している。周波数Fは、0MHz乃
至3276.6MHzと定められている。
【0089】これに基づいて、UMTSのFDD方式およびTDD
方式のチャンネルは、以下のように定められている。
【0090】即ち、UMTSのFDD方式の場合、Uplink(携
帯電話機31から信号を送信する場合)の周波数をFupl
ink、およびそのチャンネルをNuとした場合、チャンネ
ルNuは次の式(2)のように定められる。
【0091】Nu=5×Fuplink (2)
【0092】同様に、Downlink(携帯電話機31が信号
を受信する場合)の周波数をFdownlink、およびそのチ
ャンネルをNdとした場合、チャンネルNdは次の式(3)
のように定められる。
【0093】Nd=5×Fdownlink (3)
【0094】具体的には、周波数Fuplinkの帯域には、
1920MHz乃至1980MHzが割り当てられ、周波数Fd
ownlinkの帯域には、2110MHz乃至2170MHzが割
り当てられている。
【0095】ガードバンドは2.4MHzとされるので、
実際に使用する周波数Fuplinkの帯域は、1922.4M
Hz乃至1977.6MHzとなり、周波数Fdownlinkの帯域
は、2112.4MHz乃至2167.6MHzとなる。
【0096】これらをチャンネルNuおよびNdに換算する
と、実際に使用するチャンネルNuは、9612乃至98
88のいずれかのチャンネルとなり、チャンネルNdは1
0562乃至10838のいずれかのチャンネルとな
る。
【0097】同様に、UMTSのTDD方式の場合、周波数をF
tdd、およびそのチャンネルをNtとした場合、チャンネ
ルNtは次の式(4)のように定められる。
【0098】Nt=5×Ftdd (4)
【0099】具体的には、周波数Ftddの帯域 には、1
900MHz乃至1920MHz、および2010乃至202
5MHzが割り当てられている。
【0100】ガードバンドを2.4MHzと仮定した場合
(2001年8月現在、規格ではまだ定められていない
ため、UMTSのFDD方式のガードバンドと同一周波数と仮
定した場合)、実際に使用する周波数Ftddの帯域は、1
902.4MHz乃至1917.6MHz、および2012.
4MHz乃至2022.6MHzとなる。
【0101】これらをチャンネルNtに換算すると、実際
に使用するチャンネルNtは、9512乃至9588のい
ずれかのチャンネル、および10062乃至10113
のいずれかのチャンネルとなる。
【0102】このように、規格では、FDDの送信信号の
周波数帯域は、1922.4MHz乃至1977.6MHzと
され 、受信信号の周波数帯域は、2112.4MHz乃至
2167.6MHzとされている。
【0103】また、TDD1の信号の周波数帯域は、190
2.4MHz乃至1917.6MHzとされ、TDD2の信号の周
波数帯域は、2012.4MHz乃至2022.6MHzとさ
れるものと予想される。
【0104】次に、図3のフローチャートを参照して、
図2の携帯電話機31の通信の処理を説明する。
【0105】図2の携帯電話機31の電源(図示せず)
がオンされ、主制御部54等の各部が起動された場合、
ステップS11において、主制御部54は、各部の設定
をする。
【0106】例えば、主制御部54は、使用する通信シ
ステムを設定する。具体的には、主制御部54は、周波
数制御部62を制御することにより、その通信システム
に対応して、高周波部41の可変BPF82−1,82−
2、および可変周波数分波器81の設定をする。
【0107】なお、携帯電話機31の電源がオンされた
直後の処理の場合、主制御部54は、内蔵するROMにあ
らかじめ記憶されていた通信システムを、使用する通信
システムとして設定する。
【0108】一方、主制御部54は、後述するステップ
S12の処理で通信システムの変更が指示されたと判定
された場合、例えば、FDD方式、TDD1方式(TDD1の信号
が送受信される方式)、TDD2方式(TDD2の信号が送受信
される方式)の順に、使用する通信システムとして設定
する。
【0109】例えば、TDD2方式が設定されている場合、
ステップS12の処理で通信システムの変更が指示され
たと判定されたとき、ステップS11において、FDD方
式が設定される。さらに、ステップS12の処理で通信
システムの変更が指示されたと判定されたとき、ステッ
プS11において、TDD1方式が設定される。
【0110】具体的には、FDD方式を設定する場合、周
波数制御部62は、周波数制御信号線69を介して、可
変BPF82−1,82−2、および可変周波数分波器8
1に対して、図4に示されるように、「00」のデータを
出力する。
【0111】その結果、可変周波数分波器81の受信
部、および可変BPF82−1は、その通過帯域が、FDDの
受信信号の周波数帯域(2112.4MHz乃至216
7.6MHz)と一致するように設定される。
【0112】また、可変周波数分波器81の送信部、お
よび可変BPF82−2は、その通過帯域が、FDDの送信信
号の周波数帯域(1922.4MHz乃至1977.6MH
z)と一致するように設定される。
【0113】また、TDD1方式を設定する場合、周波数
制御部62は、周波数制御信号線69を介して、可変BP
F82−1,82−2、および可変周波数分波器81に
対して、図4に示されるように、「01」のデータを出力
する。
【0114】その結果、可変BPF82−1,82−2、
並びに可変周波数分波器81の送信部および受信部は、
その通過帯域が、TDD1の信号の周波数帯域(1902.
4MHz乃至1917.6MHz)と一致するように設定され
る。
【0115】さらに、TDD2方式を設定する場合、周波
数制御部62は、周波数制御信号線69を介して、可変
BPF82−1,82−2、および可変周波数分波器81
に対して、図4に示されるように、「10」のデータを出
力する。
【0116】その結果、可変BPF82−1,82−2、
並びに可変周波数分波器81の送信部および受信部は、
その通過帯域が、TDD2の信号の周波数帯域(201
2.4MHz乃至2022.6MHz)と一致するように設定
される。
【0117】ステップS12において、主制御部54
は、通信システムの変更が指示されたか否かを判定す
る。
【0118】即ち、基地局は、チャンネルを設定するた
めの制御信号(以下、チャンネル設定信号)を、周期的
に、携帯電話機31に対して送信する。
【0119】例えば、W-CDMA(Wideband Code Divisi
on Multiple Access)方式においては、1チャンネル
(以下、チャンネルNwと記述する)が使用する周波数帯
域は5MHzとされる。
【0120】従って、TDD1の信号が送受信される場合、
1902.4MHz乃至1907.4MHz(チャンネルNtで
は、9512乃至9537)、1907.6MHz191
2.6MHz(チャンネルNtでは、9538乃至956
3)、または1912.8MHz乃至1917.6MHz(チ
ャンネルNtでは、9563乃至9587)の周波数帯域
が割り当てられた3つのチャンネルNwのうちいずれかの
チャンネルNwが使用される。
【0121】そこで、基地局は、携帯電話機31に割り
当てるチャンネルNwの周波数帯域の中心の周波数の信号
を、チャンネル設定信号として、携帯電話機31に対し
て送信する。
【0122】例えば、基地局と携帯電話機31がTDD1の
信号を送受信する場合、1905MHz(チャンネルNtで
は、9525)、1910MHz(チャンネルNtでは、9
550)、または1915MHz(チャンネルNtでは、9
575)のチャンネル設定信号のうちいずれかのチャン
ネル設定信号が、基地局より、携帯電話機31に送信さ
れる。
【0123】携帯電話機31がTDD1方式以外の通信方式
に設定されている場合、上述したTDD1のチャンネル設定
信号は、高周波部41を通過することができないため、
主制御部54には入力されない。
【0124】そこで、主制御部54は、所定の時間が計
時されても、チャンネル設定信号が入力されない場合、
通信システムの変更が指示されたと判定する。
【0125】一方、チャンネル設定信号が主制御部54
に入力された場合、主制御部54は、通信システムの変
更が指示されていない(設定された通信システムが使用
できる)と判定する。
【0126】なお、チャンネル設定信号が主制御部54
に入力される処理については、後述する。
【0127】ステップS12において、通信システムの
変更が指示されたと判定された場合、ステップS11に
戻り、主制御部54は、通信システムを再設定し、ステ
ップS12において、通信システムの変更が指示された
否かを再度判定する。
【0128】ステップS12において、通信システムの
変更が指示されていないと判定されるまで(基地局から
送信されるチャンネル設定信号に対応する通信システム
に設定されるまで)、この処理が繰り返される。
【0129】ステップS12において、通信システムの
変更が指示されていないと判定された場合、ステップS
13において、主制御部54は、処理を待機する。即
ち、携帯電話機31は、待ち受け状態になる。
【0130】ただし、この間、携帯電話機31は、位置
登録するための制御信号(位置情報信号)等を、常時基
地局と送受信する。
【0131】このような制御信号が送受信される処理に
ついては、後述する。
【0132】いま、携帯電話機31は、TDD1方式に設
定され、待ち受け状態になっているものとする。
【0133】なお、FDDの信号、TDD1の信号、およびTD
D2の信号が送受信される動作は、基本的に同様であるた
め、以下では、TDD1の信号が送受信される例として説
明する。
【0134】ステップS14において、主制御部54
は、ユーザより通信開始が指示されたか否かを、通信開
始信号(例えば、操作部58の通話開始キー(図示せ
ず)の信号)が主制御部54に入力されたか否かで判定
する。
【0135】通信開始信号が入力されない場合(ステッ
プS14でNOと判定された場合)、ステップS12に戻
り、通信システムの変更が指示されていないと判定され
たとき、ステップS13において、主制御部54は、処
理を待機する。
【0136】即ち、通信開始信号が主制御部54に入力
されない場合、携帯電話機31は、待ち受け状態を継続
する。
【0137】ユーザにより通話開始キーが押下され、通
信開始信号が主制御部54に入力された場合(ステップ
S14でYESと判定された場合)、ステップS15にお
いて、主制御部54は、通信をするために必要な種々の
制御信号を入出力(送受信)した後、処理を待機する。
【0138】即ち、携帯電話機31は、通信可能状態に
なる。
【0139】例えば、着信の場合(基地局からの着信信
号およびチャンネル設定信号が主制御部54に入力さ
れ、これに応じて、ステップS14の処理で、通信開始
信号が主制御部54に入力された場合)、主制御部54
は、その着信に対する応答信号を生成し、変復調部4
2、高周波部41、およびアンテナ12を介して、基地
局に対して出力(送信)する。
【0140】また、発信の場合(ステップS14の処理
で、着信信号が主制御部54に入力されず、かつ通信開
始信号が主制御部54に入力された場合)、主制御部5
4は、基地局からの発信可能である旨の制御信号および
チャンネル設定信号を、アンテナ12、高周波部41、
および変復調部42を介して、入力(受信)するととも
に、発信要求信号を生成し、変復調部42、高周波部4
1、およびアンテナ12を介して、基地局に対して出力
(送信)する。
【0141】なお、上述した制御信号が送受信される処
理については、後述する。
【0142】ステップS16において、主制御部54
は、アンテナ12から、TDD1の受信信号(例えば、相手
先からの音声信号)を受信したか否かを判定し、受信し
たと判定した場合、ステップS17において、高周波部
41は、その受信信号を入力し、変復調部42の直交復
調部51に出力する。
【0143】即ち、アンテナ12に受信された受信信号
は、高周波分波器81の受信部を通過し、高周波低雑音
アンプ24により増幅され、さらに可変BPF82−1を
通過して、直交復調部51に出力される。
【0144】ステップS18において、変復調部42
は、可変BPF82−1より入力した受信信号を、復調
し、復調信号として主制御部54に出力する。
【0145】即ち、直交復調部51は、可変BPF82−
1より入力した受信信号を、局部発振部61−1より入
力した、ステップS15の処理で設定されたチャンネル
に対応する周波数の局部発振信号を用いて、ベースバン
ド信号I,Qに変換し、A/D変換部52に出力する。
【0146】A/D変換部52は、入力したアナログのベ
ースバンド信号I,Qを、デジタルの信号に変換し、デジ
タル復調部53に出力する。
【0147】デジタル復調部53は、入力したベースバ
ンド信号I,Qを、局部発振部61−3より入力した、ス
テップS15の処理で設定されたチャンネルに対応する
周波数の局部発振信号を用いて、それぞれ復調し、復調
信号として、主制御部54に出力する。
【0148】ステップS19において、主制御部54
は、変復調部42にデジタル復調部42より入力した復
調信号を、デジタルの音声データとその他のデジタルデ
ータに分離して、音声データを、音声コーデック部55
に出力する。音声コーデック部55は、そのデジタルの
音声データを、アナログの音声信号に変換し、スピーカ
57に出力する。
【0149】なお、分離されたその他のデジタルデータ
は、主制御部54により、所定の処理が施される。
【0150】ステップS20において、スピーカ57
は、その音声信号を、音声に変換し、外部に出力する。
【0151】一方、ステップS16において、TDD1の受
信信号を受信していないと判定された場合、ステップS
23において、音声コーデック部55が、マイクロフォ
ン56より音声信号を入力したとき、ステップS24に
おいて、音声コーデック部55は、そのアナログの音声
信号を、デジタルの音声データに変換し、エンコードし
て主制御部54に出力する。
【0152】主制御部54は、入力した音声データを、
操作部58等より入力したデータと多重化し、多重化信
号として、変復調部42のデジタル変調部60に出力す
る。
【0153】ステップS25において、変復調部42
は、主制御部54より入力した多重化信号を変調し、高
周波のTDD1の送信信号として、高周波部41の可変BPF
82−2に出力する。
【0154】即ち、デジタル変調部60は、主制御部5
4より入力した多重化信号を、局部発振部61−4より
入力した、ステップS15の処理で設定されたチャンネ
ルに対応する周波数の局部発振信号を用いて、ベースバ
ンド信号I,Qに変調し、D/A変換部63に出力する。
【0155】D/A変換部63は、入力したデジタルのベ
ースバンド信号I,Qを、アナログの信号に変換し、直交
変調部64に出力する。
【0156】直交変調部64は、D/A変換部63より入
力したベースバンド信号I,Qを、局部発振部61−2よ
り入力した、ステップS15の処理で設定されたチャン
ネルに対応する周波数の局部発振信号を用いて、高周波
のTDD1の送信信号に変換し、可変BPF82−2に出力す
る。
【0157】ステップS26において、高周波部41
は、直交変調部64より入力した送信信号を、アンテナ
12を介して、基地局に出力(送信)する。
【0158】即ち、可変BPF82−2に入力された送信
信号は、可変BPF82−2を通過し、パワーアンプ25
において増幅され、さらに、アイソレータ26、可変周
波数分波器81の送信部、およびアンテナ12を介し
て、基地局に出力(送信)される。
【0159】ステップS17乃至S20の処理(以下、
受信処理と称する)が終了された場合、ステップS23
乃至S26の処理(以下、送信処理と称する)が終了さ
れた場合、または、ステップS16において、アンテナ
12に受信信号が受信されないと判定された場合で、か
つ、主制御部54に音声データ(または、送信するため
のデータ)が入力されないとき(ステップS23でNOと
判定されたとき)、ステップS21において、主制御部
54は、通信を終了するか否かを判定する。
【0160】即ち、通信終了信号(例えば、操作部58
の通話終了キー(図示せず)の信号)が主制御部54に
入力されない場合(ステップS21でNOと判定された場
合)、ステップS15に戻り、主制御部54は、処理を
待機する。
【0161】即ち、携帯電話機31は、通話可能状態を
継続する。
【0162】一方、ステップS21において、通信終了
信号が主制御部54に入力されたと判定された場合(ス
テップS21でYESと判定された場合)、主制御部54
は、その通信終了信号を、上述した送信処理と同様の処
理により、変復調部42、高周波部41、およびアンテ
ナ12を介して、基地局に対して出力(送信)するとと
もに、それに対応する回路切断完了の制御信号を、上述
した受信処理と同様の処理により、アンテナ12、高周
波部41、および変復調部42を介して、基地局より入
力(受信)する。
【0163】ステップS22において、主制御部54
は、携帯電話機31の電源のオフが指令されたか否かを
判定し、指令されていない場合、ステップS12に戻
り、通信システムの変更が指示されていないとき、ステ
ップS13において、主制御部54は、処理を待機す
る。即ち、携帯電話機31は、待ち受け状態となる。
【0164】ステップS22において、携帯電話機31
の電源のオフが指令されたと判定された場合、携帯電話
機31は、各部の電力の供給を停止し、その通信処理を
終了する。
【0165】以上、携帯電話機31が、TDD1の信号を
送受信する処理について説明したが、携帯電話機31
は、上述した送受信処理と同様の処理により、様々なデ
ータの信号(例えば、上述した位置情報信号、着信信
号、チャンネル設定信号、基地局からの発信可能である
旨の信号、および発信要求信号等の制御信号、並びに画
像データの信号等)を、送受信することができる。
【0166】上述したように、図2の本発明が適用され
る携帯電話機31の高周波部41の回路規模は、図1の
高周波部11のそれに比較して、大幅に縮小されること
ができる。
【0167】その結果、携帯電話機31は、以下のよう
な効果を奏することができる。 (1)高周波部41の制御信号線は、1つの周波数制御
信号線69のみで実現されることが可能となり、これに
伴い、FDD方式およびTDD方式の切換が容易となる。 (2)高周波部41の製造コスト、即ち携帯電話機31
の製造コストが削減される。 (3)高周波部41、即ち携帯電話機31が小型軽量さ
れ、その容積も縮小される。 (4)高周波部41、即ち携帯電話機31の消費電力が
削減される。
【0168】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の無線通信装置お
よび方法においては、通過帯域内の周波数の信号を通過
させ、かつ通過帯域の設定が変更ができるように制御す
るので、マルチバンドの無線通信装置を、低コストで小
型軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の携帯電話機の高周波部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明が適用される携帯電話機の構成例を示す
ブロック図である。
【図3】本発明が提供される携帯電話機の通信処理を説
明するフローチャートである。
【図4】本発明が適用される携帯電話機の高周波部を制
御する制御信号の例を示す図である。
【符号の説明】
41 高周波部, 42変復調部, 62 周波数制御
部, 69周波数制御信号線, 81 可変周波数分波
器, 82−1,82−2 可変周波数帯域通過フィル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる周波数帯域が割り当てら
    れた複数の通信システムの信号を送受信する無線通信装
    置において、 設定された通過帯域内の周波数の信号を通過させ、かつ
    前記通過帯域の設定の変更ができる信号通過手段と、 前記信号通過手段の前記通過帯域を、前記無線通信装置
    が今使用している前記通信システムに割り当てられた前
    記周波数帯域に設定するように制御する周波数制御手段
    とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記信号通過手段は、 所定の方向に信号を通過させる第1の信号通過部と、前
    記第1の信号通過部とは逆方向に信号を通過させる第2
    の信号通過部とから構成される可変周波数分波器と、 第1および第2の可変周波数帯域通過フィルタとを有し
    ており、 前記周波数制御手段は、 UMTSのFDD方式が使用される場合、前記可変周波数分波
    器の前記第1の信号通過部、および前記第1の可変周波
    数帯域通過フィルタの前記通過帯域を、前記UMTSのFDD
    方式の送信用に割り当てられた前記周波数帯域に設定す
    るとともに、前記可変周波数分波器の前記第2の信号通
    過部、および前記第2の可変周波数帯域通過フィルタの
    前記通過帯域を、前記UMTSのFDD方式の受信用に割り当
    てられた前記周波数帯域に設定し、 UMTSのTDD方式が使用される場合、前記可変周波数分波
    器の前記第1および第2の信号通過部、並びに前記第1
    および第2の可変周波数帯域通過フィルタの前記帯域
    を、前記UMTSのTDD方式に割り当てられた前記周波数帯
    域に設定するように制御することを特徴とする請求項1
    に記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ異なる周波数帯域が割り当て
    られた複数の通信システムの信号を送受信する無線通信
    装置の無線通信方法において、 フィルタに、設定された通過帯域内の周波数の信号を通
    過させるとともに、 前記フィルタの前記通過帯域を、前記無線通信装置が今
    使用している前記通信システムに割り当てられた前記周
    波数帯域に設定するように制御することを特徴とする無
    線通信方法。
JP2001260849A 2001-08-30 2001-08-30 無線通信装置および方法 Expired - Fee Related JP4604433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001260849A JP4604433B2 (ja) 2001-08-30 2001-08-30 無線通信装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001260849A JP4604433B2 (ja) 2001-08-30 2001-08-30 無線通信装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003078436A true JP2003078436A (ja) 2003-03-14
JP4604433B2 JP4604433B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=19087989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001260849A Expired - Fee Related JP4604433B2 (ja) 2001-08-30 2001-08-30 無線通信装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4604433B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100658225B1 (ko) 2004-12-17 2006-12-15 한국전자통신연구원 신호처리 주파수대역의 가변을 위한 무선 송수신 장치
JP2009520396A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー アンテナダイバシティを実装するためのシステムおよび方法
WO2014013915A1 (ja) * 2012-07-17 2014-01-23 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線回路、周波数ペア決定方法
WO2014167963A1 (ja) * 2013-04-12 2014-10-16 株式会社Nttドコモ 移動通信機器
US9240622B2 (en) 2010-09-27 2016-01-19 Epcos Ag Circuit arrangement including hybrids and duplexers between antenna, transmission and reception ports

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10145262A (ja) * 1996-11-11 1998-05-29 Nec Corp デュアルバンドvco
JPH11122139A (ja) * 1997-10-17 1999-04-30 Murata Mfg Co Ltd アンテナ共用器
JPH11252652A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Fujitsu Ltd 複数モード通信装置
JP2001358607A (ja) * 2000-04-18 2001-12-26 Infineon Technologies Ag 送受信ユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10145262A (ja) * 1996-11-11 1998-05-29 Nec Corp デュアルバンドvco
JPH11122139A (ja) * 1997-10-17 1999-04-30 Murata Mfg Co Ltd アンテナ共用器
JPH11252652A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Fujitsu Ltd 複数モード通信装置
JP2001358607A (ja) * 2000-04-18 2001-12-26 Infineon Technologies Ag 送受信ユニット

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100658225B1 (ko) 2004-12-17 2006-12-15 한국전자통신연구원 신호처리 주파수대역의 가변을 위한 무선 송수신 장치
US7773953B2 (en) 2004-12-17 2010-08-10 Electronics And Telecommunications Research Institute Wireless transceiving apparatus for variability of signal processing band
JP2009520396A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー アンテナダイバシティを実装するためのシステムおよび方法
US8150454B2 (en) 2005-12-19 2012-04-03 Sony Ericsson Mobile Communications Ab System and method for implementing antenna diversity
US9240622B2 (en) 2010-09-27 2016-01-19 Epcos Ag Circuit arrangement including hybrids and duplexers between antenna, transmission and reception ports
WO2014013915A1 (ja) * 2012-07-17 2014-01-23 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線回路、周波数ペア決定方法
JP2014022870A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Ntt Docomo Inc 無線回路、周波数ペア決定方法
US9356644B2 (en) 2012-07-17 2016-05-31 Ntt Docomo, Inc. Wireless circuit and frequency pair determination method
WO2014167963A1 (ja) * 2013-04-12 2014-10-16 株式会社Nttドコモ 移動通信機器
JP2014207552A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 株式会社Nttドコモ 移動通信機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4604433B2 (ja) 2011-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1694367B (zh) 无线通信终端和天线切换控制方法
US6216017B1 (en) Separable cellular telephone and method for operating the same
JP2002043975A (ja) Cdma移動局
JPH11346383A (ja) 無線伝送システム
JPH07307981A (ja) 無線通信装置
JPH07221684A (ja) 移動体通信の無線端末装置
US6920324B2 (en) Methods, receivers, transmitters, and systems for performing a soft hand-over of a mobile terminal between base stations that communicate using different communication channels
JP2003078436A (ja) 無線通信装置および方法
KR100329717B1 (ko) 방송및데이터방송수신모듈내장다기능이동통신단말기
KR100557161B1 (ko) 무전기 겸용 휴대폰 장치
JP2007082080A (ja) 無線通信方法、無線通信システム及び無線基地局
KR100545079B1 (ko) 자동차원격시동기능이내장된휴대폰
JPH10145510A (ja) 通信端末装置
JP2008245228A (ja) 無線通信システム
JPH05218937A (ja) Tdd方式の送受信装置
JP2009100432A (ja) 無線中継機
JPH04343532A (ja) 携帯電話機
JPH1032519A (ja) 無線通信機
KR20000046206A (ko) 공중파 수신기를 내장한 코드 분할 다중-억세스 방식의 개인 휴대 단말기
JPH11154881A (ja) トーンスケルチ制御無線機
KR100247045B1 (ko) 통화장치와 무선 송,수신장치로 분리된 이동통신 단말기
KR100421960B1 (ko) 휴대폰과 무전기 기능이 혼용된 통신단말기
JP4341480B2 (ja) 通信端末装置
JPH0884172A (ja) 携帯電話装置
JP3219722B2 (ja) 移動通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100920

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees