JPH0998112A - スペクトル拡散通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信装置

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JPH0998112A
JPH0998112A JP7256389A JP25638995A JPH0998112A JP H0998112 A JPH0998112 A JP H0998112A JP 7256389 A JP7256389 A JP 7256389A JP 25638995 A JP25638995 A JP 25638995A JP H0998112 A JPH0998112 A JP H0998112A
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hopping
spread spectrum
oscillator
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Masashi Higashimoto
雅至 東本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数ホッピングスペクトル拡散通信におい
て、受信側での初期同期獲得及び追従を容易に行うスペ
クトル拡散通信装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 任意のホッピングパターンでRF用の周
波数を切り換えて通信を行うスペクトル拡散通信の送信
側において、ホッピングの開始から所定時間の間、前記
第1の周波数シンセサイザ108の出力に代えて発振器
114の出力をRF生成用の信号(ローカル信号)11
0として用いる。受信側においては、検波器114の出
力が生じている期間を除く期間に、第2の周波数シンセ
サイザ130の出力を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数ホッピングを
用いたスペクトル拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散通信方式は、情報信号の
帯域幅よりも広帯域に信号を拡散して伝送する通信方式
であり、耐妨害性および秘話性に優れており、さらに、
フェージングに強い等の特徴を活かし、種々の応用が考
えられている。以下にスペクトル拡散通信方式の中の周
波数ホッピングを用いた通信装置について説明する。
【0003】図7の(a)および(b)は、周波数ホッ
ピングスペクトル拡散通信における従来の送信機および
受信機の一例を示すブロック図である。
【0004】まず送信機について説明する。図7の
(a)において、送信データ701は、変調器702に
よって、IF周波数帯における変調信号703になる。
変調信号703は、周波数変換器704によってRF周
波数に変換される。その際、周波数シンセサイザ708
から周波数変換器704に供給される局部発振周波数7
07は、ホッピングパターン発生器701により得られ
る予め定められたホッピングパターンに従って切り換え
られる。これにより、スペクトル拡散信号705が生成
され、バンドパスフィルタ706を通すことにより、ス
ペクトル拡散送信信号709が生成される。
【0005】さて、次に受信機について説明する。図7
の(b)において、スペクトル拡散受信信号711は、
バンドパスフィルタ712の通過後、周波数変換器71
4によってRF周波数からIF周波数に変換される。そ
の際、周波数変換器714に供給される局部発振周波数
717は、初期同期獲得回路722により初期同期獲得
後、送信機と同一のホッピングパターンで、同期の追跡
回路723によりバンドバスフィルタ712通過後のス
ペクトル拡散受信信号713のホッピングタイミングと
同期を保持しつつ切り換えられる。
【0006】これにより、広帯域のスペクトル拡散信号
713は、一定のIF周波数をもつ狭帯域の元の変調信
号715に変換され、IF帯のバンドパスフィルタ71
6通過後、復調器720によって復調データ721が得
られる(以上、参考文献は、化学技術出版社刊横山光雄
著の「スペクトル拡散通信システム」である)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、周波数
ホッピングスペクトル拡散通信装置において、送信機側
では、定められたホッピングパターンとホッピングタイ
ミングで周波数を切り換えて送信している。そのため、
受信機側では、初期同期としてホッピングパターンとホ
ッピングタイミングの同期の確立を行い、更に、確立し
た同期の追跡及び保持を行わなければならず、それぞれ
を行うための回路が受信機の中に組み込まれるため、受
信機の構成が複雑になり、回路の規模が大きくかつ高価
になるという問題点がある。
【0008】更に、周波数ホッピングをPLL(Phase L
ocked Loop)周波数シンセサイザで行った場合、あるタ
イミングで周波数を切り換えても、希望する周波数に安
定するまでの時間が必要であり、その間、送受信機両側
において、周波数シンセサイザの出力を切るか、若しく
は受信機で復調されたデータ出力を切らねばならないた
め、周波数の利用効率が悪化するという問題点がある。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、受信側での初期同期獲得及び追従を簡易に行い、
更に初期同期獲得回路や追従回路を不要にすることで、
構成の簡易な受信機の実現を可能にし、また、周波数シ
ンセサイザの出力周波数の不安定区間においても、デー
タを送ることを可能にし、周波数の利用効率のよいスペ
クトル拡散通信装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスペクトル拡散通信装置は、請求項1で
は、任意のホッピングパターンでRF用の周波数を切り
換えて通信を行うスペクトル拡散通信の送信側におい
て、前記ホッピングパターンに応じて異なる発振周波数
を生成する第1の周波数シンセサイザと、前記第1の周
波数シンセサイザが生成する周波数とは別の固定の周波
数を生成する発振器と、前記第1の周波数シンセサイザ
の周波数ホッピングの生成のタイミングを決定するホッ
ピングタイミング生成手段と、このホッピングタイミン
グ生成手段の出力に応じて前記第1の周波数シンセサイ
ザと前記発振器の出力を切り換えるスイッチとを備え、
前記ホッピングの開始から所定時間の間、前記第1の周
波数シンセサイザの出力に代えて前記発振器の出力で周
波数変換することによりRF信号を生成することを特徴
とするものである。
【0011】また、請求項2では、前記スイッチは、前
記第1の周波数シンセサイザのホッピング時の発振周波
数が制定するまでの間、前記発振器の出力を選択するこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、請求項3では、受信側において、送
信側と同一のホッピングパターンに従って周波数を生成
する第2の周波数シンセサイザと、前記固定の周波数に
より生成されるRF信号の周波数の受信信号のみを検波
する検波器とを備え、この検波器の出力が生じている期
間を除く期間に、前記第2の周波数シンセサイザの出力
を使用することを特徴とするものである。
【0013】また、請求項4では、送信側において、周
波数ホッピングの処理を施すRF変換器の出力のレベル
調整を行うレベル調整回路と、前記ホッピングタイミン
グ生成手段の出力に応じて前記RF変換器の出力と前記
レベル調整回路の出力を切り換えるスイッチとを備える
ものである。
【0014】また、請求項5では、受信側において、送
信側と同一のホッピングパターンに従って周波数を生成
する第2の周波数シンセサイザと、前記固定の周波数を
生成する第2の発振器と、前記固定の周波数により生成
されるRF信号の周波数の受信信号のみを検波する検波
器と、この検波器の出力に応じて、前記第2の周波数シ
ンセサイザの出力と前記第2の発振器の出力を選択する
スイッチとを備え、前記スイッチで選択された出力で受
信信号を周波数変換することを特徴とするものである。
【0015】また、請求項6では、送信側では選択され
たホッピングパターンの順番の情報を上記固定の周波数
に載せて送信し、受信側では、前記順番の情報によって
所定のホッピングパターンを選択して受信信号の周波数
変換を行うことを特徴とするものである。
【0016】上記した構成により、本発明のスペクトル
拡散通信装置は、請求項1〜3では、送信機側では、ホ
ッピングを行うべき周波数のうち、ある1つの周波数を
生成する水晶発振器等の固定周波数の発振器と、それ以
外の周波数をホッピングパターンに従って生成する第1
の周波数シンセサイザを有し、各々の出力をスイッチ等
により選択するように構成し、第1の周波数シンセサイ
ザの周波数が切り替わる際の出力が不安定の間、固定の
周波数の発振器の出力を選択するようにスイッチ等を制
御しながら送信する。
【0017】受信機側では、送信機側と同一のホッピン
グパターンに従って周波数を生成する第2の周波数シン
セサイザと、送信機側の固定の周波数発振器に対応する
周波数帯のみを検波する検波器を有しておき、その検波
出力により、ホッピングタイミングを得て、そのタイミ
ングにより、受信機側の周波数シンセサイザの周波数を
切り換えることで同期保持を確立して逆拡散を行うこと
となり、同期保持の追従回路が不要となる。
【0018】また、請求項4では、各RF周波数におけ
る周波数スペクトルの電力が均一となる。また、請求項
5では、前記固定の周波数の信号にも情報を載せること
ができることとなる。また、請求項6では、予めどのホ
ッピングパターンを用いるかが受信側で判るので、初期
同期獲得回路及び追従回路が不要となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
のスペクトル拡散通信装置につき、説明を行う。図1
は、本発明の第1の実施形態におけるスペクトル拡散通
信装置の構成を示すブロック図であり、図1の(a)
は、送信側を、図1の(b)は受信側の構成を表してい
る。
【0020】図1の(a)において、送信機側では、送
信データ101は変調器102に入力され、IF周波数
帯の変調信号103になる。変調信号103は、周波数
変換器104によってRF周波数に変換される。
【0021】その際、周波数変換器104に入力される
局部発振周波数110は、ホッピングのために割り当て
られたN個の周波数のうち、1個のある周波数を生成す
る水晶発振器等で固定周波数発振器114の出力115
と、ホッピングタイミング生成回路112で生成される
ホッピングタイミング信号111により予め与えられた
ホッピングパターンに従って周波数を切り換える周波数
シンセサイザ108の出力109とをスイッチ116で
切り換えることにより得られる。
【0022】これにより、周波数ホッピングスペクトル
拡散信号105が生成され、バンドパスフィルタ106
を通過させて周波数ホッピングスペクトル拡散送信信号
107を生成する。
【0023】ここで、ホッピングのために割り当てられ
たN個の周波数をfL0,fL1,・・・,fL(N-1)とする
と、固定周波数発振器114への周波数の割当はfL0
周波数シンセサイザ103への周波数の割当はfL1,f
L2,・・・,fL(N-1)とする。
【0024】さらに、周波数シンセサイザ108の周波
数切り換えにおいて、切換開始から切換後の周波数が安
定するまでの時間をTs、1ホップ当たりの時間をTh
(>Ts)とすると、ホッピングタイミング生成回路1
12が生成するホッピングタイミング信号111は、図
2の(a)に示すように、周期がTh、パルス幅がTs
の信号になる。
【0025】さらに、ホッピングタイミング信号111
をスイッチ制御信号113としてスイッチ116を制御
し、この際、パルスが出ている間、固定周波数発振器1
14の出力115を選択するように構成する。これによ
り、例えば、周波数シンセサイザ108の周波数がホッ
ピングパターンにより、fL1,fL3,fL2の順に切り替
わる場合の局部発振周波数110の時間に対するシーケ
ンスは、図2の(b)のようになる。
【0026】さて、図1の(b)において、受信機側で
は、周波数ホッピングスペクトル拡散受信信号117
は、バンドパスフィルタ118の通過後、分波器120
により2分配され、一方は、周波数変換器123に入力
され、他の一方は、送信機側で局部周波数110として
固定周波数発振器114の出力115が選択された場合
に対する周波数帯のみを通過させるバンドパスフィルタ
131の通過後、検波器132に入力される。
【0027】検波器132では、送信機側が、固定周波
数発振器114の出力115を用いている場合に検波出
力133が得られ、また、送信機側ではホッピング毎に
固定周波数発振器114の出力115を用いることか
ら、検波出力133により、送信機側のホッピングタイ
ミングが検知できることになる。
【0028】この検波出力133をコンパレータ134
に通すことで、送信機側のホッピングタイミングに同期
したホッピングタイミング信号135を再生できる。
【0029】周波数変換器123に入力された分配後の
信号122は、RF周波数からIF周波数帯の信号に変
換され、その際に、周波数シンセサイザ130から周波
数変換器123に入力される局部発振周波数128は、
初期同期獲得回路129によって初期同期獲得後、送信
機側と共有した同一のホッピングパターンに従って、再
生したホッピングタイミング信号135に同期して切り
換えられる。
【0030】ここで、受信機側の周波数シンセサイザ1
30から出力される周波数は、送信機側の周波数シンセ
サイザ108に設定された周波数に対応した周波数f
RLk(k=1,2,3,・・・,N−1)とすると、受
信機側の検波出力133、再生したホッピングタイミン
グ信号135および局部発振周波数128の時間に対す
るシーケンスは、それぞれ図2の(c)、(d)、
(e)のようになる。
【0031】これにより、周波数ホッピングスペクトル
拡散信号122は、一定のIF周波数である元の変調信
号124に逆拡散される。逆拡散された変調信号124
は、IF周波数帯のバンドパスフィルタ125通過後、
復調器127に入力され、復調データ137を得ること
ができる。
【0032】また、図1(a)に示す送信機により出力
される送信信号107は、図7(b)に示す従来の受信
機においても、ホッピングパターン発生器724が送信
機のホッピングパターン発生器136と同一のホッピン
グパターンを発生するように設定することにより受信
し、復調することができる。
【0033】さらに、図1(b)に示す受信機において
は、受信機の検波器132がホッピングのために割り当
てられたN個の周波数のうち1個のある周波数を検波す
るため、図7(a)に示す従来の送信機による出力信号
709を受信した場合も周期的に検波出力133を得る
ことができ、この検波出力133によりホッピングパタ
ーンの位相をホッピングパターン毎に知ることができ、
これによりホッピングタイミングの追従を行なうことが
できる。
【0034】従って、第1の実施形態における受信機
(図1(b))は従来の周波数ホッピングスペクトル拡
散装置の受信機としても用いることができ、かつ本発明
の送信機による送信信号を復調する場合と同様に同期保
持の追従回路が不要となる。
【0035】次に本発明の第2の実施形態につき説明す
る。第1の実施形態の送信機においては、周波数ホッピ
ングの為に割り当てられた周波数をN個、局部発振周波
数として固定周波数発振器の出力を選択している時間を
Tt0、その時の送信周波数をft0、周波数シンセサイ
ザの出力を選択している時間をTs、送信周波数をft
k(k=1,2,・・・,N−1)とすると、Ts=T
0×(N−1)の場合、図3の(a)のように周波数
ホッピングスペクトル拡散送信信号の帯域内の平均電力
スペクトルが均一になる。
【0036】また、Ts>Tt0×(N−1)の場合、
周波数ft0に対する平均電力が、他の周波数ftk(k
=1,2,・・・,N−1)に比べて小さくなるため、
図3の(b)のように帯域内の平均電力スペクトルは不
均一になるという問題がある。
【0037】図4は、その問題を解決するための第2の
実施形態の構成を示すブロック図である。同図におい
て、符号101〜116のブロックおよび信号は、第1
の実施形態におけるそれらと同一であり、説明を省略す
る。本実施形態の特徴は、周波数変換器104の出力端
に、増幅器または減衰器で構成されるレベル調整回路4
07とレベル調整回路407を通過させて出力するか通
過させないで出力するかを選択するスイッチ406を付
加したものである。
【0038】ここで、スイッチ406の制御は、固定周
波数発振器114の出力115と周波数シンセサイザ1
08の出力109を選択するためのスイッチ116の制
御と同様に、ホッピングタイミング信号113をスイッ
チ制御信号として用い、パルスが出ている間、レベル調
整回路407を通過させて出力するように構成する。
【0039】このように構成することで、局部発振周波
数115として固定周波数発振器114の出力105
は、レベル調整回路407を通過する。さらに、レベル
調整回路407の増幅率あるいは減衰率は、局部発振周
波数110として固定周波数発振器114の出力115
を選択している場合の送信周波数ft0の平均電力が、
周波数シンセサイザ108の出力109を選択している
場合の送信周波数ftk(k=1,2,・・・,N−
1)の平均電力と等しくなるように予め調整しておく。
【0040】これにより、Ts≠Ttkの場合において
も、周波数ホッピングスペクトル拡散送信信号107の
平均電力スペクトルが均一になる。さらに、Ts>Tt
0×(N−1)の場合、送信周波数ft0の電力を増幅し
て送信するため、受信機の検波器における搬送波信号電
力対雑音電力(C/N)が改善される。
【0041】このような処理を行う理由は以下の通りで
ある。スペクトル拡散通信は、元来が秘話性の優れたも
のであるが、特定の帯域(ft0)の電力スペクトルが
他の帯域に比べて変化してしまうと、そのスペクトルに
特定の意味を見いだされてしまうことを防止するためで
ある。
【0042】次に本発明の第3の実施形態のスペクトル
拡散通信装置について説明する。第1の実施形態の受信
機の場合、送信機側で局部発振周波数として固定周波数
発振器114の出力を用いている時にデータを送信して
も、受信機側の局部発振周波数は、送信機側の固定周波
数発振器の出力周波数に対応する周波数の設定がないた
め、データを復調できないという課題があった。
【0043】図5は、そのような課題を解決するための
スペクトル拡散通信装置における受信機の構成を示すブ
ロック図である。同図において117〜138のブロッ
ク及び信号は第1の実施形態と同一であり、詳しい説明
を省略する。
【0044】本実施形態の特徴は、送信機と同様に固定
周波数発振器516を追加し、局部発振周波数523
は、固定周波数発振器516の出力517と周波数シン
セサイザ130の出力128とをスイッチ522で選択
することにより得られるようにしたことにある。
【0045】これにより、固定周波数発振器516の出
力周波数は、送信機の固定周波数発振器114の出力周
波数に対応する周波数に設定しておく。また、スイッチ
522は、第1の実施形態の受信機と同様の方式により
得られるホッピングタイミング信号135をスイッチ制
御信号514として用いる。これにより、送信機側が局
部発振周波数として固定周波数発振器の出力を用いたと
きにデータを送信した場合においても、受信機側では、
送信されたデータを復調できる。
【0046】次に本発明の第4の実施形態におけるスペ
クトル拡散通信装置について説明する。図6は、本発明
の第4の実施形態におけるスペクトル拡散通信装置の構
成を表すブロック図である。同図における構成上の特徴
は、ホッピングパターン発生器138の入力を復調器1
27の出力137とし、初期同期獲得回路129を省略
した点にある。
【0047】本発明を低速周波数ホッピングスペクトル
拡散通信方式に適用した場合において、通信のデータレ
ートをRd[Hz]とすると、第1の実施形態および第
2の実施形態の送信機側では、ホッピングタイミング信
号のパルス幅Ts0をTs≦Ts0=M/Rd(Mは任意
の整数)となるように設定し、局部発振周波数として固
定周波数発振器の出力が選択されている間、次に周波数
シンセサイザが出力する周波数等のホッピング情報を送
信し、受信機側では、第3の実施形態と同様にしてホッ
ピングタイミング信号135およびスイッチ制御信号5
14の再生を行い、送信データを復調することで復調デ
ータ137を得る。
【0048】復調データ137のうち、局部発振周波数
523として固定周波数発振器516の出力517を選
択している間は、ホッピング情報であるため、復調デー
タ137からホッピング情報を抜き出してホッピングパ
ターン発生器138に入力し、ホッピングパターン発生
器138では、得られたホッピング情報をもとに送信機
側のホッピングパターンに同期してホッピングパターン
を発生する。
【0049】これにより、第3の実施形態の特性をその
まま受け継ぎ、かつホッピング情報も得られることか
ら、初期同期獲得回路が不要になる。これらのようにす
ることで、初期同期獲得及び同期の追従が行え、それら
を行う従来の回路が不要になり、従来の方式に比べて容
易でかつ安価なシステムの構成を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、請求項1
〜3では、送信機側では、周波数のホッピングごとに、
用意されたホッピング周波数のうち、決められた周波数
を送信するため、受信機側では、その決められた周波数
を検波し、その出力により周波数のホッピングを行うこ
とで、ホッピングタイミングの同期が容易に行えるの
で、同期保持の追従回路が不要になり、小型で安価な受
信機を得ることができるという効果がある。
【0051】また、請求項4では、レベル調整回路とそ
れを使用するか否かを決めるスイッチを設けることによ
り、出力される電力スペクトルが均一になり、秘話性が
向上するという効果がある。
【0052】また、請求項5では、受信機側に、送信機
側の固定周波数発振器に対応する固定周波数発振器を付
加し、その出力と第2の周波数シンセサイザの出力の選
択を上記の検波出力により制御することによって、第2
の周波数シンセサイザの出力が不安定の間もデータを送
受信でき、周波数の利用効率を改善することができると
いう効果が得られる。
【0053】また、請求項6では、請求項5の効果に加
えて、送信データ中にホッピング情報を含めることで、
ホッピングパターンの同期を容易に行えるうえに、初期
同期獲得回路も不要となるため、受信機の構成がさらに
容易になり、小型で安価な受信機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態におけるスペクトル
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における要部の動作を示す波形図
である。
【図3】 周波数ホッピング拡散信号の電力スペクトル
を表す図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態におけるスペクトル
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態におけるスペクトル
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態におけるスペクトル
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の従来例におけるスペクトル通信装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 送信データ 102 変調器 103 拡散前の変調信号 104、123 周波数変換器 105、119、121、122 スペクトル拡散信
号 106 送受信帯域幅のバンドパスフィルタ 107 スペクトル拡散送信信号 108、130 周波数シンセサイザ 109 周波数シンセサイザの出力 110、128 局部発振周波数 111 ホッピングタイミング信号 112 ホッピングタイミング生成回路 113 スイッチ制御信号 114 固定周波数発振器 115 固定周波数発振器の出力 116 切り換えスイッチ 117 スペクトル拡散受信信号 120 分波器 124、126 逆拡散後の変調信号 125 IF周波数帯のバンドパスフィルタ 127 復調器 129 初期同期獲得回路 131 RF周波数帯のバンドパスフィルタ 132 検波器 133 検波器出力 134 コンパレータ 136、138 ホッピングパターン発生器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のホッピングパターンでRF用の周
    波数を切り換えて通信を行うスペクトル拡散通信の送信
    側において、 前記ホッピングパターンに応じて異なる発振周波数を生
    成する第1の周波数シンセサイザと、 前記第1の周波数シンセサイザが生成する周波数とは別
    の固定の周波数を生成する発振器と、 前記第1の周波数シンセサイザの周波数ホッピングの生
    成のタイミングを決定するホッピングタイミング生成手
    段と、 このホッピングタイミング生成手段の出力に応じて前記
    第1の周波数シンセサイザと前記発振器の出力を切り換
    えるスイッチと、を備え、前記ホッピングの開始から所
    定時間の間、前記第1の周波数シンセサイザの出力に代
    えて前記発振器の出力で周波数変換することによりRF
    信号を生成することを特徴とするスペクトル拡散通信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチは、前記第1の周波数シン
    セサイザのホッピング時の発振周波数が静定するまでの
    間、前記発振器の出力を選択することを特徴とする請求
    項1に記載のスペクトル拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 受信側において、 送信側と同一のホッピングパターンに従って周波数を生
    成する第2の周波数シンセサイザと、 前記固定の周波数により生成されるRF信号の周波数の
    受信信号のみを検波する検波器と、を備え、この検波器
    の出力が生じている期間を除く期間に、前記第2の周波
    数シンセサイザの出力を使用することを特徴とする請求
    項1に記載のスペクトル拡散通信装置。
  4. 【請求項4】 送信側において、周波数ホッピングの処
    理を施すRF変換器の出力レベル調整を行うレベル調整
    回路と、 前記ホッピングタイミング生成手段の出力に応じて前記
    RF変換器の出力と前記レベル調整回路の出力を切り換
    えるスイッチと、を備える請求項1に記載のスペクトル
    拡散通信装置。
  5. 【請求項5】 受信側において、 送信側と同一のホッピングパターンに従って周波数を生
    成する第2の周波数シンセサイザと、 前記固定の周波数を生成する第2の発振器と、 前記固定の周波数により生成されるRF信号の周波数の
    受信信号のみを検波する検波器と、 この検波器の出力に応じて、前記第2の周波数シンセサ
    イザの出力と前記第2の発振器の出力を選択するスイッ
    チと、を備え、前記スイッチで選択された出力で受信信
    号を周波数変換することを特徴とする請求項1に記載の
    スペクトル拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 送信側では選択されたホッピングパター
    ンの順番の情報を上記固定の周波数に載せて送信し、受
    信側では、前記順番の情報によって所定のホッピングパ
    ターンを選択して受信信号の周波数変換を行うことを特
    徴とする請求項5に記載のスペクトル拡散通信装置。
JP7256389A 1995-10-03 1995-10-03 スペクトル拡散通信装置 Pending JPH0998112A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6989862B1 (ja) * 2020-11-26 2022-01-12 洋二 巻島 デジタル通信方式

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