JP4746496B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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本発明はコグニティブ無線の無線通信装置に関する。
情報化社会の発展により、身近な場面で使用できる通信手段が飛躍的に増加しており、その通信速度の増加も著しい。無線通信が手軽に使用される一方、周波数資源の枯渇は著しく、純粋に技術的には超高速無線通信は容易でも、限られた周波数資源の中で行うために膨大な努力が必要となっている。
このような状況に対応して、UWB(Ultra Wideband)のように非常に広い帯域を小電力近距離通信に限定して、他の用途と重ねるように開放する方法が認められている。また、周波数資源が足りないとは言っても、ライセンスベースで不足しているだけであり、ライセンスを受けた無線通信装置やシステムがその周波数を利用している時間的、場所的な割合はあまり大きくないという指摘がある。このような指摘を受けて、ライセンスシステムの時間的、場所的な未利用領域を検出して使用するコグニティブ無線方式の研究が開始されている。
コグニティブ無線は、既ライセンスシステムの周波数を利用するため、自無線通信装置近辺の電波環境の認識が重要な技術課題である。例えば、送信する周波数で、送信の直前にキャリアセンスを行って、その周波数に干渉波が存在すれば周波数を変更するといった方法がある(例えば、特許文献1参照)。コグニティブ無線通信システムでも同様の方法を利用して、送信前に、ライセンスを受けた無線通信装置が送信しているかどうかをチェックする必要がある。
特開平08−288888号公報
コグニティブ無線は既ライセンスシステムの時間的、場所的な隙間を見つけて使用するシステムであるために、送信前のキャリアセンスは十分に時間をかけて入念に行い、確度の高い検出をする必要がある。一方で、自無線通信装置の送信を行う時、自無線通信装置の送信帯域が、自無線通信装置がキャリアセンスしている帯域に近い周波数にあると、送信した電波が自無線通信装置の受信機に回り込んで、キャリアセンス用受信機が飽和してキャリアセンス感度が落ちる。しかし、キャリアセンス期間に送信が行えないと送信効率が落ちてしまう。
しかし、コグニティブ無線通信装置では、既ライセンスシステムの周波数を利用するため、送信前にはキャリアセンスを行ってその帯域にはライセンスを受けた無線通信装置の通信が無いことをしっかり確認するべきである。また、送受信の多重方法によってはキャリアセンス用受信機とデータ受信用受信機を別個に持つ必要があり、ハードウェア規模が増大する可能性がある。
この発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、ハードウェア規模を必要最小限に止めつつ、十分なキャリアセンス性能を維持し、高い送信効率を有するコグニティブ無線方式の無線通信装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の無線通信装置は、使用可能な周波数帯を複数の帯域に分割した複数のバンドから、受信チャンネルと、キャリアセンスチャンネルと、送信チャンネルを設定する第1の設定手段と、受信信号の受信中心周波数を設定し、送信信号の送信中心周波数を前記送信チャンネルの中心周波数に設定する第2の設定手段と、アンテナを介して受け取る受信信号を受信する受信手段と、前記受信信号から、隣接する2バンドをフィルタリングする第1のフィルターと、前記フィルタリングされた受信信号を、前記受信チャンネルに対応するチャンネルについて受信処理を行う受信ベースバンド部と、前記フィルタリングされた受信信号を、前記キャリアセンスチャンネルに対応するチャンネルについてキャリアセンス処理を行うキャリアセンス部と、送信データを送信信号に変換する送信ベースバンド部と、前記送信信号を、バンド単位でフィルタリングする第2のフィルターと、前記送信信号を、アンテナを介して送信する送信手段と、前記第1の設定手段が設定動作をしてからの経過時間が1タイムスロット分であるか否かを判定する判定手段と、を具備し、同一タイムスロットにおいて受信チャンネルとキャリアセンスチャンネルを同時に設定する場合、前記第1の設定手段は、前記複数のバンドのうち周波数が隣接する2つのバンドからなる第1のバンドペアのうちの一方のバンドである第1のバンドを受信チャンネルに、第1のバンドペアのうちの他方のバンドである第2のバンドをキャリアセンスチャンネルに設定し、前記第2の設定手段は、受信中心周波数を前記第1のバンドペアの中心周波数に設定し、前記判定手段が、前記経過時間が1タイムスロット分であると判定した場合に、前記第1の設定手段は、直前のタイムスロットにおいてキャリアセンスチャンネルとして用いられたバンドを送信チャンネルに設定し、前記キャリアセンス部が、送信動作を行うタイムスロットの直前のタイムスロットにおけるキャリアセンスで、他の無線通信システムに属する無線通信装置がキャリアセンスチャンネルの周波数の一部を使用していると判定した場合、前記使用されていると判定された周波数においては次のタイムスロットでの送信を行わないことを特徴とする。
本発明の無線通信装置によれば、ハードウェア規模を必要最小限に止めつつ、十分なキャリアセンス性能を維持し、送信効率を上げることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る無線通信装置について詳細に説明する。
まず、本実施形態の無線通信装置の概略を説明する。
本実施形態の無線通信装置は、複数のバンドをタイムスロットに分割し、キャリアセンスと送信とを交互に行う。隣接するバンドでは、送信のタイミングをずらす。具体的には、送信を行う前にキャリアセンスを必ず行う。無線通信装置は、送信は1バンドで行い、受信とキャリアセンスとは隣接する2バンドを1つの受信機で同時に行うことができる。本実施形態の無線通信装置は、送信前に必ず十分な期間のキャリアセンスを行っているにもかかわらず、送信機も受信機もほぼ常時使用することができるので送信効率が上がり、なおかつ、送信機、受信機ともに1つずつであるのでハードウェア規模が最小になる。また、送受信帯域幅は必要最小限の帯域幅とすることができる。
以下の図面においては、本実施形態の無線通信装置の動作に直接関連する部分を示し、無線通信システム、無線通信装置として必須であっても本実施形態での動作の本質に直接関連しない部分については図示、説明とも省略している。
次に、本実施形態の無線通信装置の無線部について図1を参照して説明する。
本実施形態の無線通信装置の無線部101は、送信ベースバンド部102、LPF(low-pass filter)103、周波数変換部104、PA(power amplifier)105、送信アンテナ106、受信部107、LPF108、周波数変換部109、LNA(low noise amplifier)110、受信アンテナ111、制御部112、受信ベースバンド部113、キャリアセンス部114、ローカル信号生成部115、データベース116を備えている。
送信ベースバンド部102は、送信のために入力されたデータを、所望のスペクトルのベースバンド無線信号に変換する。
LPF103は、送信ベースバンド部102から出力された信号から、帯域外のスプリアスを除去する。LPF103の帯域幅はおおよそバンド1つ分(図3Aのバンド周波数幅B)である。
周波数変換部104は、LPF103を通過した信号を、無線周波数に変換する。周波数変換部104の詳細は示さないが、この中にはミキサのみでなく適宜、利得調整部、フィルター、場合によっては中間周波を間に挟む2段階の周波数変換を行う構成が含まれる。無線通信装置の詳細構成は本実施形態の重要なポイントではないため、これ以上の詳細な記述は省略する。
PA105は、無線周波数に変換された信号を増幅する。PA105で増幅された信号は、送信アンテナ106によって放射される。
LNA110は、受信アンテナ111で受信された信号を増幅する。
周波数変換部109は、LNA110で増幅された信号をベースバンド信号に変換する。周波数変換部109は、周波数変換部104と同様に種々のブロックを含む可能性があるが詳細は省略する。ベースバンド信号に変換された受信信号の帯域幅はバンド2つ分、すなわちバンドペア1つ分の2Bである。
LPF108は、周波数変換部109が出力する信号から、受信帯域外信号を除去する。
受信部107は、入力された信号についてキャリアセンス処理及び受信処理を行う。
制御部112は、送信する周波数とその利用状況を把握し、利用状況に応じて送信周波数、送信の遂行・中止を制御する。
以降の動作については、まず、本実施形態の無線通信装置が利用するバンドの構成およびその利用方法の概略について図3A、図3B、図4、図7A、図7Bおよび図7Cを参照して説明した後に説明する。
図3Aでは横軸は周波数である。本願の無線通信端末が属する無線通信システムが利用可能な周波数範囲を複数のバンドに分割している。図3Aの例では、幅Bのバンド18個B1,B2〜B2に分割している。1バンドの幅Bは例えば500MHzである。これらのバンドは互いに隣り合うバンド同士でバンドペアBP1〜BP17を形成している。各々のバンドは、基本的には、低周波側の隣接バンドとのバンドペア、高周波側の隣接バンドとのバンドペアの2つに含まれる。例外は周波数範囲の端にあるバンドで、このバンドは1つのバンドペアにしか含まれない。図3Aにおいては、各々のバンドは1つおきに異なるバンドグループB1あるいはバンドグループB2に属している。異なるバンドグループのバンドはタイムスロットの使用法が若干異なっている。
図3Bは各バンドのタイムスロットの使用法の一例を示す。各バンドは時間方向にタイムスロットに分割されている。1タイムスロットは例えば20μsである。全てのバンドのタイムスロットの境界は同期している。また、図3Bの例では、それぞれのバンドはキャリアセンス用タイムスロットと送信可能なタイムスロットが交互に割り当てられており、送信を行う直前に必ずそのバンドでキャリアセンスを行うようになっている。異なるバンドグループに属するバンドは送信可能なタイムスロットのタイミングが互いにずれている。したがって、いずれのバンドペアでも、それに含まれる2つのバンドのうち、どのタイムスロットでもどちらか一方がキャリアセンス用タイムスロットであり、他方が送受信可能なタイムスロットとなっている。
タイムスロットは複数(図3Bでは16個)で1フレームを形成している。このタイムスロット割り当ては、同じ規格の無線通信装置で、互いに電波が届く範囲の無線通信装置で同期して使用される。電波が届く範囲にある全ての無線通信装置は同期している。したがって、電波が届く範囲では、図1の制御部112は、キャリアセンス用タイムスロットでは全ての無線通信装置が送信を行わないように制御する。
図4は、本実施形態の無線通信装置が受信、キャリアセンス、送信を行う場合のバンドおよびタイムスロットの使用方法の一例である。
各無線通信装置は、それぞれデータを送信するバンドおよびタイムスロットとデータを受信するバンドおよびタイムスロットを有する。あるバンドのあるタイムスロットで送信を行う場合は、その前のタイムスロットでは必ずキャリアセンスを行う。無線通信装置はキャリアセンス専用の受信機は持たず、データ用の受信機の帯域幅を拡張することで対応する。すなわち、送信はバンド単位(帯域幅B)で行うが受信はバンドペア単位(帯域幅2B)で行う。送信バンドで送信するタイムスロットの前のタイムスロットでキャリアセンスを行うので、タイムスロットを有効に利用しようとする場合、キャリアセンスを行うタイムスロットで、そのバンドとバンドペアを形成しているもう1つのバンドで受信を行う。
当然であるが、タイムスロットをフル活用しようとするならば、その無線通信装置に対して送信してくる他の無線通信装置には、自無線通信装置がどのバンドおよびタイムスロットで受信動作ができるかを予め通知しておく必要がある。すなわち、無線通信装置は、タイムスロットを予約に基づいて予め決定する。本実施形態では、相手無線通信装置との通信確立のためのプロトコルは規定しないが、例えば、専用の制御チャンネル、ISMバンド等で予め、どのバンド、どのタイムスロットで通信を行う等を設定しておく。
図4の例では、無線通信装置は、バンドB1,B2からなるバンドペアBP1と、バンドB2,B1からなるバンドペアBP4とを使用する。図3AからわかるようにBP1とBP4はやや周波数が離れている。すなわち、どちらかのバンドペアで受信・キャリアセンスを行っているタイムスロットでは、自無線通信装置が送信するとしても、そこから離れたバンドペアで送信を行うようになっている。送信を行うバンドペアの周波数と、受信・キャリアセンスを行うバンドペアの周波数とが離れているほど、送信信号が受信に回り込むことが少なくなり、良好なキャリアセンスを行うことができる。
本実施形態では、一方のバンドペアで送信を行っているときには、そのバンドペア内では受信もキャリアセンスも行わないため、受信機が空くことになる。その空き時間を利用して他のバンドペアでの受信・キャリアセンスを行えば送受信機を効率よく使用することができ、伝送レートが向上する。また、送信、受信を間断なく行えるため、QoSの保障が可能である。
しかし、図4に示した例では、2つのバンドペアを同時に使用しているが、もちろん、一方のバンドペアのみでもかまわない。伝送レート的に1つのバンドペアを送受時分割で使用すればよいのであれば、1つだけ利用する形をとってもよい。1つのバンドペアのみを使用する場合については後に図6を参照して説明する。
図4の無線通信装置は、フレームの最初のタイムスロットS1で、バンドB1で受信し、同時に同じバンドペアのバンドB2でキャリアセンスを行う。同時にバンドペアBP4のうち、B1で送信を行う。次のタイムスロットS2では、S1でキャリアセンスを行ったバンドB2で、キャリアセンスの結果送信できることが判明したならば送信を行う。したがって、タイムスロットS2において、このバンドペアBP1では受信またはキャリアセンスは行わず、BP4のB2で受信、B1でキャリアセンスを行う。
図4のタイムスロットS1からS6まではこのような動作を繰り返す。もちろん、フレームの最後までこのように繰り返してもよい。本実施形態の特徴は、タイムスロットS1からS6までのように送信、受信、キャリアセンスを効率良く詰めたときにも最もよく発揮される。すなわち、送信前に必ず一定のキャリアセンス期間を取っているにもかかわらず、送信機も受信機もほぼ常時使用されているので通信効率が最もよくなる。さらに、送信機、受信機ともに1つずつであるので、ハードウェア規模を必要最小限に止めることができる。また、送信機、受信機の帯域幅はそれぞれ必要最小限の帯域幅で済み、最も効率的に利用した場合、各々の帯域幅がフル活用される。
しかし、もちろん、図4のタイムスロットS7以下のように、全てのタイムスロットのうちのいくつかを使用しない利用法でもよい。図4の例では、S7は使用せず、S8〜S11ではB1でキャリアセンスと送信とを2回繰り返し、その合間にB2でキャリアセンスと送信とを1回行っている。S8では、B2では受信を行っていないが、受信部107としてはバンドペアをまとめて受信する。他の部分でも必ずしもキャリアセンスと受信が同じタイムスロットで行われていない部分があるが、受信部107としてはバンドペア単位で受信する。
次に、具体例を示して、本実施形態の無線通信装置が利用する周波数帯域について図7A、図7B、図7Cを参照して説明する。
図7Aは、種々のライセンスシステムが周波数を利用していることを示している。本実施形態の無線通信装置は、コグニティブ無線システムの無線通信装置であるので、周波数の時間的場所的隙間を検出して利用する。したがって、バンドを利用するといっても、そのバンドを占有的に利用できるわけではない。図7Aに本実施形態のバンドプラン(図3A)を重ねると図7Bのようになる。それぞれのバンドの中は、例えば図7Cのように既ライセンスシステムの送信の合間をぬって送信する。もちろん、合間の全てを利用する必要はなく、図7Cの下に示したようにその一部のみを利用してもよい。
図7Cにおいて本実施形態の無線通信装置が利用する帯域として示した周波数は、そもそも他のシステムにライセンスされている帯域である。したがって、その周波数をライセンスされているシステムの無線通信装置はその周波数での優先権を持つ。本実施形態のコグニティブ無線システムの無線通信装置は、ライセンス無線通信装置が送信を開始したら、その周波数を明け渡す必要がある。本実施形態のキャリアセンス用タイムスロットは、時間の約半分を占めるほど量が多いが、これは、ライセンス無線通信装置が送信を開始したかどうかを高い確度で検出するためにある。
本実施形態の無線通信装置は、送信するバンドで送信するタイムスロットの前のタイムスロットでまずキャリアセンスをし、自無線通信装置が使用しようとしている周波数に送信が無いかどうかを確認する。本実施形態のシステムでは、電波の届く範囲で無線通信装置がタイムスロット同期をしており、キャリアセンス用タイムスロットの割り当ても同期しているので、キャリアセンス用タイムスロットで、ある周波数が利用されていれば、それは少なくとも本実施形態のコグニティブ無線通信装置のものではないことがわかる。キャリアセンス用タイムスロットで発見される、利用されている周波数は、もちろん雑音や他の規格のコグニティブ無線通信装置のものである可能性は否定できないが、ライセンス無線通信装置のものである可能性が高い。
したがって、本実施形態の無線通信装置は、送信の直前にキャリアセンス用タイムスロットでキャリアセンスし、キャリアセンス用タイムスロットで使用されていた周波数は次の送信タイムスロットでは利用しない。もちろん、タイムスロット全体の送信を中止する必要は無く、使用されていた周波数または、その周波数を含むその周りの帯域のみ送信を中止すればよい。このようにすることによって、コグニティブ無線通信装置の重要な要素である、既ライセンスシステムの送信を邪魔しないという性能が満足される。
また、本実施形態では、十分長い時間、タイムスロットと同じだけの時間を用いてキャリアセンスを行う。この時間を利用することによって、キャリアセンスを高い確度で行うことができるので、ライセンス無線通信装置を確実に検出して、その送信を妨害しないようにすることができる。
このようなバンド構成および利用法を実現するために、図1に示した形態の受信部107は、バンドペアをまとめて受信する。受信部107は、入力した信号を2分岐し、キャリアセンス部114および受信ベースバンド部113に出力する。通常は、キャリアセンスと受信とを同時に行う。しかし、受信部107は、タイムスロットの利用法によっては、受信をしなくてもキャリアセンスを行ったり、キャリアセンスをせず受信だけを行ったりする。この場合にも、受信部107はバンドペアをまとめて受信する。受信部107は、受信ベースバンド部113とキャリアセンス部114とを含む。なお、2分岐する際、単純に信号を2分岐してもよいし、周波数帯、すなわち、バンド単位で分岐するようにしてもよい。また、受信ベースバンド部113の構成によっては、信号をデジタル的に処理する場合もあるが、この場合、アナログ−デジタル変換器(analog-to-digital converter)が、設計によって、受信ベースバンド部113の、信号を入力する手前、あるいは、それ以降の適切な部分に配置される。
受信ベースバンド部113は、そのタイムスロットでデータを受信するバンドがある場合には、そのバンドで送信されてきたデータ信号を復調し、出力する。もし、復調時に受信パワーが十分あるにもかかわらず、復調ができないなど送信信号以外の干渉波が重なってきた可能性がある場合は、受信中にその周波数で送信優先権を持つライセンス無線通信装置が突然送信を開始した可能性があるため、制御部112に通知する。
キャリアセンス部114は、制御部112から指示される、キャリアセンスを行うタイムスロットでは、キャリアセンスを行うバンドについてその利用状況を検出する。特に、そのバンド内で、その次のタイムスロットで自無線通信装置が送信を行おうとしている周波数に関して、ライセンス無線通信装置あるいは他の未知の無線通信装置による送信が無いかどうかを検出する。もし、送信が検出された場合には、検出されたこととその周波数とを制御部112に通知する。制御部112は通知を受けて、次のタイムスロットでのその周波数での送信を中止するよう送信ベースバンド部102を制御する。
制御部112は、このように、送信する周波数とその利用状況を把握し、利用状況に応じて送信周波数、送信の遂行・中止を制御する機能を有している。なお、キャリアセンスについては、キャリアセンスを行うタイムスロット以外(例えば、後の図4の空いているスロット)でも、バンドの利用状況の情報収集のために、制御部112がキャリアセンス部114に指示してキャリアセンスを行ってもよい。
ローカル信号生成部115は、送信ベースバンド信号を無線周波数に変換するために使用されるローカル信号、受信した信号をベースバンド信号に変換する際に使用されるローカル信号を生成する。バンドペアを1つのみ使用して、送受信は時分割で行う場合は、周波数変換部104と周波数変換部109に入力するローカル信号の周波数は一定である。しかし、図4のように2つのバンドペアを利用して、送受をタイムスロットごとに切り替えて行う場合は、送信のバンドペア、受信のバンドペアが切り替わるごとに周波数変換部104、周波数変換部109に入力するローカル信号を切り替える必要がある。ローカル信号生成部115の詳細については後に図2を参照して説明する。
データベース116は、電波を利用するけれども電波を発信しない他システムの周波数など、キャリアセンスを行うまでもなく、予め利用が禁止されている周波数などを記憶しておく。また、場合によっては他周波数より干渉に弱く、利用頻度の特別な配慮が必要となる周波数も格納する。なお、データベース116は無線通信装置に備えず、他の無線端末装置またはネットワークで接続されたデータベース局が所有していてもよい。本実施形態の無線通信装置は、このデータベースにアクセスして内容を参照して制御部112が利用周波数を決定する基盤にしたり、キャリアセンス部114を制御したりする。
図1の構成は、基本的な機能を示した非常に単純な構成である。無線部の構成として同相(I)成分,直交位相(Q)成分をベースバンド部で個別に扱い、アナログ部で合成分離を行う構成も可能である。詳細は図示しないが、この場合、I成分、Q成分の2系統に分かれるため系統数が増加し、LPFの帯域幅は図1の半分になる。
次に、図1のローカル信号生成部115の一例について図2を参照して説明する。
ローカル信号生成部115は、例えば図2に示すように周波数シンセサイザ201、分周逓倍器202、203、204、クロスバースイッチ(SW)205、周波数変換部206、スイッチ207を備えている。
周波数シンセサイザ201は、周波数リファレンスを入力して周波数リファレンスに同期した単一周波数信号を生成し、この生成した信号を3分岐して分周逓倍器202、203、204のそれぞれに出力する。周波数リファレンスの詳細はここでは述べないが、例えば、受信信号から抽出したクロック成分や、独立した水晶発振器出力などである。
分周逓倍器202、203は、無線信号をベースバンド信号に変換する際に利用するローカル信号を生成する。図4の例の場合は、BP1をベースバンドに変換する周波数信号が分周逓倍器202で生成され、BP4をベースバンドに変換する周波数信号が分周逓倍器203で生成される。さらに、分周逓倍器202、203出力は、ベースバンド信号を無線信号に変換する際利用するローカル信号の生成にも利用される。
すなわち、クロスバースイッチ205には、分周逓倍器202、203の2つの出力信号を入力して、送信と受信とでバンドペアが切り替えられるタイミングで2つの出力信号を切り替える。クロスバースイッチ205の一方の出力は、周波数変換部206とスイッチ207とに出力される。クロスバースイッチ205の他方の出力は、そのまま周波数変換部109に出力され、受信した信号をベースバンド信号に変換する際に使用される。
分周逓倍器204は、周波数シンセサイザ201の出力を、バンドペア中のバンドを切り替えるのに必要な周波数差に変換する。分周逓倍器204は、例えば、バンドの周波数幅がBならばバンドペアの周波数幅2Bに対応する周波数を生成する。
周波数変換部206は、分周逓倍器204の出力と、クロスバースイッチ205の2分岐された出力の一方と、を混合して、これらの出力の差周波または和周波を生成する。周波数変換部206が、差周波を生成するか和周波を生成するかは設計によって異なる。
スイッチ207は、周波数変換部206の出力と、クロスバースイッチ205の一方の2分岐された出力の他方を入力する。スイッチ207は、バンドペアのうち、送信に利用するバンドが高周波側にあるか低周波側にあるかが切り替わるたびに、周波数変換部104に渡す出力として、周波数変換部206の出力またはクロスバースイッチ205の出力のいずれかに切替える。スイッチ207の出力は周波数変換部104に入力され、送信ベースバンド信号を無線周波数に変換するために使用される。
次に、本実施形態の無線通信装置が2つのバンドペアを使用して通信を行う場合の無線通信装置の動作の一例についてフローチャート図5を参照して説明する。ここでは、一例としてバンドペアBP1とBP4とを使用する場合について説明する。この動作は図4のタイムスロットS1〜S6までが対応する。
制御部112が、受信チャンネルをB1に設定し、キャリアセンスチャンネルをB2に設定し、送信チャンネルをB1に設定する(ステップS501)。制御部112は、バンドペアBP1(B1+B2)をベースバンド信号に変換するように周波数変換部109の変換周波数を設定する(ステップS502)。さらに、制御部112が、周波数変換部104の出力中心周波数をB1の中心周波数に設定する(ステップS502)。制御部112がタイマ(図示せず)をリセットする(ステップS503)。
受信ベースバンド部113が受信チャンネルB1で受信処理を行い、キャリアセンス部114がキャリアセンスチャンネルB2でキャリアセンスを行い、送信ベースバンド部102が送信チャンネルB1で送信処理を行う(ステップS504)。
制御部112が、上位レイヤ(図示せず)から終了の割込命令があるかないかを判定し、終了の割込命令があった場合には通信を終了し、終了の割込命令が無かった場合にはステップS506に進む(ステップS505)。制御部112が、ステップS503でリセットされたタイマが、1タイムスロット分経過したことを示しているかを判定して、1タイムスロット分経過している場合にはステップS507へ進み、1タイムスロット分経過していない場合にはステップS504へ戻る(ステップS506)。1タイムスロット分経過した場合には、制御部112が、ステップS501で設定した受信チャンネル、キャリアセンスチャンネル、送信チャンネルの設定をクリアする(ステップS507)。
制御部112が、新たに、次のタイムスロット用に、受信チャンネルをB2に設定し、キャリアセンスチャンネルをB1に設定し、送信チャンネルをB2に設定する(ステップS508)。制御部112が、バンドペアBP4(B2+B1)をベースバンド信号に変換するように周波数変換部109の変換周波数を設定する(ステップS509)。さらに、制御部112が、周波数変換部104の出力中心周波数をB2の中心周波数に設定する(ステップS509)。制御部112がタイマをリセットする(ステップS510)。
受信ベースバンド部113が受信チャンネルB2で受信処理を行い、キャリアセンス部114がキャリアセンスチャンネルB1でキャリアセンスを行い、送信ベースバンド部102が送信チャンネルB2で送信処理を行う(ステップS511)。
制御部112が、上位レイヤから終了の割込命令があるかないかを判定し、終了の割込命令があった場合には通信を終了し、終了の割込命令が無かった場合にはステップS513に進む(ステップS512)。制御部112が、ステップS510でリセットされたタイマが、1タイムスロット分経過したことを示しているかを判定して、1タイムスロット分経過している場合にはステップS514へ進み、1タイムスロット分経過していない場合にはステップS511へ戻る(ステップS513)。1タイムスロット分経過している場合には、制御部112が、ステップS508で設定した受信チャンネル、キャリアセンスチャンネル、送信チャンネルの設定をクリアしてステップS501に戻る(ステップS514)。
次に、本実施形態の無線通信装置が1つのバンドペアを使用して通信を行う場合の無線通信装置の動作の一例について図6を参照して説明する。ここでは、一例としてバンドペアBP1のみを使用する場合について説明する。この動作は図4でバンドペアBP1のみのタイムスロットS1〜S6までが対応する。以下、既に説明したステップと同様なものは同一の番号を付してその説明を省略する。
制御部112が、受信チャンネルをB1に設定し、キャリアセンスチャンネルをB2に設定する(ステップS601)。制御部112が、バンドペアBP1(B1+B2)をベースバンド信号に変換するように周波数変換部109の変換周波数を設定する(ステップS602)。
受信ベースバンド部113が受信チャンネルB1で受信処理を行い、キャリアセンス部114がキャリアセンスチャンネルB2でキャリアセンスを行う(ステップS603)。
制御部112が、ステップS601で設定した受信チャンネル、キャリアセンスチャンネルの設定をクリアする(ステップS604)。制御部112が、送信チャンネルをB2に設定する(ステップS605)。制御部112が、周波数変換部104の出力中心周波数をB2の中心周波数に設定する(ステップS606)。
送信ベースバンド部102が送信チャンネルB2で送信処理を行う(ステップS607)。
制御部112が、ステップS605で設定した送信チャンネルの設定をクリアしてステップS601に戻る(ステップS608)。
次に、本実施形態のより詳細な構成・動作を説明する。
(タイムスロットの同期)
図3Bにおいて、タイムスロットおよびキャリアセンス用タイムスロットの時刻は電波の届く範囲の無線通信装置で同期する。同期の方法は、例えば、送信する全無線通信装置はタイムスロットの始めに既知の固定パターンを送信し、新たに送信を開始しようとする無線通信装置は、電波環境検出手順において、その固定パターンを検出して、タイムスロットの始めの時刻を検出し、同期する。タイムスロットがフレーム単位で括られている場合のフレーム同期も同様であり、フレームの始めにフレームの始めを示す固定パターンを送信する。
電波が届く範囲に他の無線通信装置がいない場合、すなわち、周波数範囲内において一定時間測定しても固定パターンが検出されない場合、その無線通信装置が送信を行いたいならば、独自のタイミングでタイムスロット、フレームを設定することになる。これに、他の無線通信装置が同調すると、そのタイミングで動作している位置的な範囲が広がっていく。このような場合、離れた位置で異なるタイミングで動作している無線通信装置の一群があり、その双方に電波が届く位置に新たな無線通信装置が動作を開始しようとすると、どちらに同期すべきか混乱し、また、どちらに同期したとしても同期しなかった方の一群に対しては、正しくないタイミングで動作することになる。どちらに同期するかは、例えば自無線通信装置が通信したい相手がいる方に同期する、あるいは、もし既に送信を行っている無線通信装置に通信したい相手がいない場合には、より電波の強い方に同期するなどすればよい。
同期した結果、同期しなかった方にずれたタイミングの電波が届いてしまう問題については、以下のように一定の手順を定めて解消するとよい。例えば、ある無線通信装置が通信中に、タイミングの異なる無線通信装置を検出したとする。このような状態が発生する理由は、主として3つである。
1つ目は上述のように、違うタイミングの群の間に挟まった無線通信装置がどちらかのタイミングを選択したために、他方の群にはタイミングが違って見える場合である。
2つ目は、送信を開始しようとする無線通信装置の電波が届く範囲には、送信動作中の他の無線通信装置はいないがその無線通信装置が通信を行う相手の無線通信装置の周辺には動作中の他無線通信装置があり、送信を開始しようとした無線通信装置が自分のタイミングで送信を開始したときにその相手無線通信装置が自分宛て送信のタイミングに同期して送信を返そうとすると、相手無線通信装置の近傍の他無線通信装置とタイミングがずれてしまう場合である。
最後は、受信感度や出力パワーの差により、ある無線通信装置が送信を開始する場合に、自無線通信装置のまわりには動作中の他無線通信装置がいないと判断したが、他無線通信装置の方はこれより受信感度が良く(あるいは自無線通信装置の送信パワーが他無線通信装置の送信パワーより大きいために)、他無線通信装置には自無線通信装置の電波が届いてしまう場合である。
2つ目の場合が最も単純であり、仮に送信開始時に通信帯域外の専用制御チャンネル等で予め通信パラメータの設定を行うのであれば、お互いの同期検出情報を予めやりとりすることで、最初からこのようなことが発生しないようにできる。すなわち、相手無線通信装置が検出している他無線通信装置のタイミングに同期させて、最初から通信を開始することが出来る。帯域外の専用チャンネルが無く、帯域内で最初のパラメータのやり取りを行う場合には、送信無線通信装置が独自のタイミングで送信を開始する際に、独自のタイミングで送信を開始したことをパラメータとして通知すれば、相手無線通信装置は、送信無線通信装置からの送信タイミングがずれていることを検出した段階で、送信無線通信装置にタイミングがずれていることと、正しいタイミングとを通知すればよい。この場合、相手無線通信装置は周囲の無線通信装置に同期したタイミングで送信することが望ましいので、送信無線通信装置の方は自送信に対する応答が自分のタイミングでは返ってこない事態を想定して種々の受信タイミングで受信できるようにするとよい。
1つ目の場合および最後の場合では、違うタイミングの送信を検出した無線通信装置がタイミングを変えるようにする。受信感度的に他無線通信装置の存在を検出できない無線通信装置に対して電波で正しいタイミングを通知することは難しいし、承知の上で違うタイミングを選択した無線通信装置に対してもタイミング変更を行わせることは難しいからである。実際、自無線通信装置が送信しようとしている周波数においてキャリアセンス用タイムスロットで他無線通信装置の送信を検出すれば、本実施形態の無線通信装置は次のスロットでの送信を止める。そこで、検出した信号がライセンス無線通信装置のものではなく、タイミングのずれた他無線通信装置からのものであると検出したならば、自無線通信装置は通信相手および同じネットワークに所属する他無線通信装置にタイミングを変更することを通知して、検出した方のタイミングに変更するとよい。これらの無線通信装置のタイミング変更は結果として、上述の1つ目の理由で違うタイミングを選択したことと同じになる。その結果、その周囲の電波が届く範囲の全ての無線通信装置に同じような動作を引き起こし、全ての電波が届く範囲の無線通信装置が同期する。なお、キャリアセンス用タイムスロットにおいて検出された信号がタイミングのずれた同一規格の他無線通信装置のものであるかどうかは、タイムスロット検出用の固定パターンの検出の有無、あるいは、受信内容から判断すればよい。
なお、2つ目の理由と、1つ目、3つ目の理由が同時に発生する場合があり、動作が競合して互いにタイミングを変え合ってしまう場合がある。このような事態を避けるため、2つ目の理由に対する対応と、1つ目、3つ目の理由に対する対応の時定数を大きく変えておくとよい。望ましくは、2つ目の理由の場合は短い時間で、1つ目、3つ目はそれよりも長い時間でタイミングを変更するようにするとよい。
(帯域割り当て)
次に、フレーム内のタイムスロット割り当てについて説明する。
まず、本実施形態の複数の無線通信装置が、上位レイヤ、例えばデータリンクレイヤ的に同一ネットワークに属する場合には、その無線通信装置間では、例えば帯域割り当てのための親無線通信装置を選出して、バンドやタイムスロット、バンド内周波数の割り当てを行えばよい。このようにすると少なくとも同じネットワークに所属する無線通信装置間では送信の衝突などが起こらない。割り当てられたタイムスロットは必要なだけ継続して利用し、不要になったら親無線通信装置に通知して、解放する。
何かの理由で他のバンドに移動したい場合、あるいは、他の周波数を利用したい場合は、移動したいバンド、利用したい周波数を親無線通信装置に申告して割り当ててもらえばよい。親無線通信装置が全てのバンドの全てのタイムスロットのライセンス端末送信を含む電波利用状況を把握しているとは限らないので、各無線通信装置は自力で電波利用状況を検出した後、親無線通信装置に申告する。移動時に限らず最初の割り当て手順でも同様である。
したがって、親無線通信装置は、電波利用状況を全て把握した上で管理するのではなく、割り当てが衝突しないよう調節する役割を果たすものである。親無線通信装置がこのような簡略な機能しか持たないことを考慮すれば、本実施形態の無線通信装置によるネットワークが互いに電波が届かないような広域渡ることは望ましくなく、できれば、互いに電波が届く範囲程度でネットワークを形成することが望ましい。
なお、本実施形態におけるバンドの利用法は図7Cの下の図ようにバンドの一部の周波数のみを利用することができる。したがって、利用していない周波数を他の無線通信装置が利用することが可能である。したがって、同一バンド、同一タイムスロットを複数の無線端末装置に周波数分割ベースで割り当てることが可能である。このようなバンド内周波数分割を許容する形態を取る場合は、親無線通信装置は、割り当てを行うときに、バンド、タイムスロットのみでなく、バンド内の周波数まで割り当てを行うと良い。
(他ネットワーク無線通信装置間の衝突の減少)
また、本実施形態では、明確な割り当てを行わずに暗黙の了解をベースとして他の無線通信装置に対してタイムスロットの継続利用を主張することができるので、その方法を説明する。すなわち、同一ネットワークに属さない無線通信装置間でも、フレームを利用して互いに衝突が起こりにくくすることができる。
上述のように割り当てられて使用されている送信は、基本的にフレーム単位で繰り返される。したがって、あるフレームで使用されていなかったバンド、タイムスロット、さらにバンド内周波数は次のフレームでも使用されない可能性が高い。そこで、新たに送信を開始しようとする無線通信装置は、送信バンド、タイムスロット、周波数を決定する際、まず、自分が送信しようと思うバンド、タイムスロット、周波数で1フレーム分キャリアセンスを行い、他の無線通信装置で利用されていなかったところを利用して、次のフレームから送信を開始するとよい。この場合、偶然、他の無線通信装置がそこを利用することもある。このような衝突確率はSlotted Alohaの衝突確率と同様であり、電波の届く範囲が狭く、無線通信装置数があまり多くない場合にはさほど大きくない。したがって、1フレーム分を予めキャリアセンスすることによって、高い確率で他無線通信装置と重ならず送信を開始できる。
(フレーム化しない形態)
以上の例ではタイムスロットはフレームにまとめられていたが、フレームは必須ではなく、タイムスロットがあればよい。フレームがない場合は、周期的に繰り返される単位でタイムスロットを予め割り当てることが難しくなるので、そのバンドを(キャリアセンス用タイムスロットは除いて)継続して利用するか、ランダムアクセスベースで利用するといった利用法になる。
(キャリアセンス時間)
図3Bでは、各バンドでキャリアセンス用タイムスロットが1つおきに挿入されている。もし、いずれかのバンドのライセンスシステムが他より干渉に弱い場合には、そのバンドでは、例えばキャリアセンス用タイムスロット3つと送信可能なタイムスロット1を繰り返すような形にしてもよい。バンドの幅をどの程度に取るかによるが、バンドの幅がライセンスシステム1つ分の帯域幅程度であるならばそのようにするとよい。
もし、バンドの幅が平均的なライセンスシステム1つ分より十分に大きいのであれば、他より干渉に弱いライセンスシステムがある場合には、そのライセンスシステムの周波数についてのみ、送信を行わない期間を長く取る、すなわち、キャリアセンスを長くするとよい。ある送信可能なタイムスロットでも、特定の周波数だけ送信を行わないようにして、例えば、1つのタイムスロットで送信したら、キャリアセンス用タイムスロットも含めて3タイムスロット分送信を行わず、また次のタイムスロットは送信を行うなどである。同様に、特に干渉に弱いライセンスシステムや、あるいは、送信前にキャリアセンスを行うライセンスシステムの場合には、ある程度の空白期間がないとライセンス無線通信装置が送信を開始できなくなるので、時々、長い間隔で送信しない期間を設ける必要がある。その場合には、例えばフレーム単位で、その周波数については送信を行わないようにしてもよい。
各々の無線通信装置は、そのような特殊な周波数については予めその情報をデータとして保有しており、フレームに対してどのタイムスロットで送信を行えるか、停止するかについては既知であって、周囲の無線通信装置で同期するものである。
このような実施形態を取る場合、図1のデータベース116は、スペクトルマスクのみでなく、干渉に弱い周波数帯を予め格納する。制御部112は、データベース116に格納されている周波数帯域に対してはキャリアセンスの時間を長くするようにキャリアセンス部114を制御する。スペクトルマスクの場合と同様に、データベース116は無線通信装置に備えず、他の無線端末装置またはネットワークで接続されたデータベース局が所有していてもよい。この場合、本実施形態の無線通信装置は、このデータベースにアクセスして内容を参照して制御部112がキャリアセンス部114を制御する。
(バンドペア移動)
本実施形態の無線通信システムは、他のライセンスシステムの周波数を一時的に利用するシステムであるので、他のライセンス無線通信装置が通信を開始したら、その周波数は明け渡さなければならない。仮に1つのバンドペアのライセンスシステムの利用率が急に上昇して、本実施形態の無線通信装置の要求に答えられる程の帯域が確保できない場合、他のバンドペアに移動する必要がある。あるいは、あるバンドペアが他の規格の無線通信装置、例えばUWB無線通信装置などによる干渉パワーの増加によって利用に耐えられなくなった場合にも他のバンドペアに移動する必要がある。
図4のように2つのバンドペアを利用して通信を行っている場合には、上述のように2つのバンドペアはある程度、周波数が離れている。UWB無線通信装置が送信を開始したような場合でも、両方のバンドペアが同時に使用不能になる可能性は小さい。そこで、本実施形態では、そのような場合、使用できるバンドペアで一時的に送受時分割モードに移行する。すなわち、図4における2つのバンドペアのうち、使用できる方のバンドペアでのみ通信を行う。
例えば、バンドペアBP1のみが通信を継続する場合、BP4で通信していた内容のうち、通信を継続する必要のあるものをバンドペアBP1に移せるだけ移す。このとき場合によっては、BP4から一時的に移動してくるトラフィックのために、BP1で通信していた内容のうち優先度の低い通信は一時的に停止またはレートを落とすこともある。1バンドペアでの送受時分割モードでは送信動作を行っている間、受信機が空いているので、BP1およびBP4に含まれるバンド以外からなるバンドペアに対してキャリアセンス動作を行う。この場合、主に送信可能なタイムスロットの利用状況を測定する。もちろん、ペアになっているキャリアセンス用タイムスロットのキャリアセンスも行ってもよい。しかし、この場合、新規の送信可能性を探すので、ライセンス無線通信装置の送信のみでなく、他の無線通信装置の送信も把握したい。送受信用タイムスロットはその双方の送信が含まれているのでこちらを主に検査する。フレーム構成となっている場合は、使用したいタイムスロットでそのバンドペアの利用状況を測定する。
次に、測定した結果、送信できるバンドおよびタイムスロットが発見された場合には、その帯域を通信したい相手に通知する。相手無線通信装置も同様に、相手無線通信装置が検出した結果を自無線通信装置に通知する。この時、相手無線通信装置と選択したバンドペアが異ならないように、予め測定するバンドペアを決めて通知しておくなどするとよい。
図4からわかるように自無線通信装置が送信している間に、自無線通信装置の空いている受信機を利用して新たなバンドペアを探す場合、そのタイムスロットでは自無線通信装置は受信機が余っている状態なので、受信を割り当てることになる。したがって、自無線通信装置が検出した利用可能なバンドおよびタイムスロットは相手無線通信装置が送信に利用する。同様に、自無線通信装置は相手無線通信装置が利用可能として検出したバンドおよびタイムスロットで送信を行う。その際、当然であるが、詳細なバンドおよびタイムスロットの割り当てや各バンド内の周波数の利用の方法などはそのバンドペアでの通信を開始する前にお互いに連絡しておく。
このようにして2バンドペアでのモードに復帰したら、BP1に詰めていた送信を分散させ、また、帯域不足のために中止していた、あるいは、レートを下げていた送信を復帰させる。このように2バンドペアを組み合わせて利用することにより、一方のバンドペアが利用できなくなっても通信を継続することが可能となる。本実施形態の構成では、2バンドペアを組み合わせるといっても、送受信機が2倍の個数必要になるわけではなく、それぞれ1系統でよい。本実施形態の構成では、1系統の送受信を複数の帯域に分散させることができるので、通信の継続性が高くなり、QoSを保ち易くすることができる。
(タイムスロット長)
フレーム内のタイムスロット長は、同一ネットワークで同時に送信を行う可能性がある最大の無線通信装置数の平方根程度の数値にしておくとよい。例えば最大無線通信装置数が256の場合、その平方根は16である。256個の無線通信装置を16×16の行列に配置し、行ごとの16グループと列ごとの16グループに分割する。一方のバンドペアでは、行ごとのグループがそれぞれ1つのタイムスロットで送信し、他方のバンドペアでは列ごとのグループがそれぞれ1つのタイムスロットで送信を行うようにすると、全ての無線通信装置から全ての無線通信装置への送信が理論的には可能になる。(もちろん、それぞれのリンクのスループットは非常に小さい。)このようにすると、n:nの通信が可能になる。
(禁止帯域を含む場合のバンドペア形成)
次に、図3Aに示したような周波数範囲の中にバンドが隙間無く配置されている場合と異なり、周波数範囲の途中に禁止帯域が入るような場合について図8を参照して説明する。
このような場合は、バンドペアの組み合わせは、禁止帯域で一旦切れる形となり、禁止帯域の両端のバンドは1つのバンドペアのみに含まれる。本実施形態ではバンドペア内の2つのバンドを同時に受信するため、途中が離れているバンドはシステム上では隣接していてもバンドペアを形成することはできない。
以上に示した実施形態によれば、送信前に必ず十分な期間のキャリアセンスを行っているにもかかわらず、送信機も受信機もほぼ常時使用することができるので送信効率が上がり、なおかつ、送信機、受信機ともに1つずつであるのでハードウェア規模が最小になる。また、その帯域幅は送受信帯域幅それぞれ対応した必要最小限の帯域幅とすることができる。さらに、送信機と受信機が同時に使用されていてもその周波数は常に離れているためキャリアセンスの感度が落ちるといったことがない。したがって、送受信機を送信レート的に必要最小限の構成に留めていて、かつ、コグニティブ無線の無線通信装置として十分なキャリアセンスを行う機能が実現できている。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本実施形態の無線通信装置のブロック図。 図1のローカル信号生成部のブロック図。 図1の無線通信装置が利用するバンド構成を示す図。 図3Aの各バンドでのタイムスロットの時間的経過を示す図。 図1の無線通信装置が受信、キャリアセンス、送信を行う場合のバンドおよびタイムスロットの使用形態の一例を示す図。 図1の無線通信装置が2つのバンドペアを使用して通信を行う場合の動作の一例を示すフローチャート。 図1の無線通信装置が1つのバンドペアを使用して通信を行う場合の動作の一例を示すフローチャート。 ある周波数帯域でライセンスシステムの周波数利用状況を示す図。 図7Aに図3Aのバンドの図を重ねた図。 図7BのバンドB1での図1の無線通信装置が利用する周波数帯域の一例を示す図。 周波数範囲の途中に禁止帯域が入る場合のバンド構成を示す図。
符号の説明
101・・・無線部、102・・・送信ベースバンド部、103・・・LPF、104・・・周波数変換部、105・・・PA、106・・・送信アンテナ、107・・・受信部、108・・・LPF、109、206・・・周波数変換部、110・・・LNA、111・・・受信アンテナ、112・・・制御部、113・・・受信ベースバンド部、114・・・キャリアセンス部、115・・・ローカル信号生成部、116・・・データベース、201・・・周波数シンセサイザ、202、203、204・・・分周逓倍器、205・・・クロスバースイッチ、207・・・スイッチ

Claims (7)

  1. 使用可能な周波数帯を複数の帯域に分割した複数のバンドから、受信チャンネルと、キャリアセンスチャンネルと、送信チャンネルを設定する第1の設定手段と、
    受信信号の受信中心周波数を設定し、送信信号の送信中心周波数を前記送信チャンネルの中心周波数に設定する第2の設定手段と、
    アンテナを介して受け取る受信信号を受信する受信手段と、
    前記受信信号から、隣接する2バンドをフィルタリングする第1のフィルターと、
    前記フィルタリングされた受信信号を、前記受信チャンネルに対応するチャンネルについて受信処理を行う受信ベースバンド部と、
    前記フィルタリングされた受信信号を、前記キャリアセンスチャンネルに対応するチャンネルについてキャリアセンス処理を行うキャリアセンス部と、
    送信データを送信信号に変換する送信ベースバンド部と、
    前記送信信号を、バンド単位でフィルタリングする第2のフィルターと、
    前記送信信号を、アンテナを介して送信する送信手段と、
    前記第1の設定手段が設定動作をしてからの経過時間が1タイムスロット分であるか否かを判定する判定手段と、を具備し、
    同一タイムスロットにおいて受信チャンネルとキャリアセンスチャンネルを同時に設定する場合、前記第1の設定手段は、前記複数のバンドのうち周波数が隣接する2つのバンドからなる第1のバンドペアのうちの一方のバンドである第1のバンドを受信チャンネルに設定し、第1のバンドペアのうちの他方のバンドである第2のバンドをキャリアセンスチャンネルに設定し、前記第2の設定手段は、受信中心周波数を前記第1のバンドペアの中心周波数に設定し、
    前記判定手段が、前記経過時間が1タイムスロット分であると判定した場合に、前記第1の設定手段は、直前のタイムスロットにおいてキャリアセンスチャンネルとして用いられたバンドを送信チャンネルに設定し、
    前記キャリアセンス部が、送信動作を行うタイムスロットの直前のタイムスロットにおけるキャリアセンスで、他の無線通信システムに属する無線通信装置がキャリアセンスチャンネルの周波数の一部を使用していると判定した場合、前記使用されていると判定された周波数においては次のタイムスロットでの送信を行わないことを特徴とする無線通信装置。
  2. 互いに通信を行うかどうかによらず、互いの送信電波を受信できる場所的範囲にある複数の無線通信装置がタイムスロットを同期し、かつ、キャリアセンスチャンネルに使用するバンドおよびタイムスロットの割り当てを同期させるための同期手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1の設定手段は、同一タイムスロットにおいて、キャリアセンスチャンネルまたは受信チャンネルと、送信チャンネルとを同時に設定する場合、第1のバンドペアとは含まれるバンドが異なる第2のバンドペアの一方のバンドを送信チャンネルに設定することを特徴とする請求項1または請求項に記載の無線通信装置。
  4. 前記第1のバンドペアおよび第2のバンドペアのいずれか一方が使用不能になったことが判明した場合、前記第1の設定手段と前記第2の設定手段は一時的に他方のバンドペアのみで通信を行う設定を行い、前記他方のバンドペアのみを使用している期間のうち、送信を行うタイムスロットにおいて他の使用可能なバンドペアを探す探索手段をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
  5. 前記同期手段は、互いの送信電波を受信できる場所的範囲にある複数の無線端末装置が同一の無線通信システムに属する場合において、複数の前記タイムスロットからなるフレーム単位で同期することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 前記キャリアセンス部は、前記複数のバンドの1つにおいて新規に送信を開始する場合、該バンドおよびタイムスロットにおいて1フレームの間キャリアセンスを行って、他の端末によって使用されていない周波数およびタイムスロットを検出し、その結果に基づいて次のフレームでの送信周波数および送信タイムスロットを選択することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
  7. 互いに通信を行うためのネットワークに属する複数の無線通信装置の間で、通信を行うタイムスロットを予約に基づいて予め決定するスケジュール手段をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
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