JPH11252311A - 画像読取装置及び画像読取制御手順を記録した記録媒体 - Google Patents

画像読取装置及び画像読取制御手順を記録した記録媒体

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JPH11252311A
JPH11252311A JP10051863A JP5186398A JPH11252311A JP H11252311 A JPH11252311 A JP H11252311A JP 10051863 A JP10051863 A JP 10051863A JP 5186398 A JP5186398 A JP 5186398A JP H11252311 A JPH11252311 A JP H11252311A
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JP
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color
exposure
image
image reading
order
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JP10051863A
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Hidehisa Dobashi
秀久 土橋
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、線順次でカラー画像を読み取る画
像読取装置において、画像読取の所要時間を短縮するこ
とを目的とする。 【解決手段】 互いに波長の異なる複数色の照明光を選
択的に原稿に照射する照明手段41と、前記照明手段に
よって照明される前記原稿から、複数色の各色成分の画
像を、1ラインずつ順次に読み取る1次元撮像手段43
と、前記1次元撮像手段が画像読取状態でない時に、前
記1次元撮像手段の画像読取位置と前記原稿との相対位
置を移動する副走査手段50と、動作条件に応じて、前
記複数色の照明光の各色の露光時間を決定し、各色の照
明光の露光の順序を、決定された各色の露光時間の大小
関係に従って決定する露光順序制御手段100とを設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムスキャ
ナ,イメージスキャナなどの画像読取装置及び画像読取
制御手順を記録した記録媒体に関する。特に、本発明
は、照明手段によって照明される原稿から、複数色の各
色成分の画像を、1ラインずつ順次に読み取る場合の制
御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置の従来技術としては、例え
ば特開平7−123221号公報が知られている。この
種の画像読取装置においては、一般に、一次元イメージ
センサを用いて、原稿の2次元画像を1ラインずつ順次
に読み取る。1ラインの画像を読み取る毎に、画像読取
装置の読取位置と原稿との相対位置を所定の副走査方向
に少しだけ移動する。
【0003】原稿のカラー画像を読み取る場合には、画
像の成分を一般にR(赤色),G(緑色)及びB(青色)の3
色に色分解して、R,G,Bのそれぞれの色成分の画像
を読み取る。色分解フィルタと3個の一次元イメージセ
ンサを用いる場合には、画像のR,G,Bの各色成分を
同時に読み取ることができる。しかし、画像読取装置が
高価になる。従って、単一の一次元イメージセンサのみ
を用いる場合が多い。
【0004】また、単一の一次元イメージセンサでR,
G,Bの各成分を同時に検出するために、透過色成分が
R色の色分解フィルタと、透過色成分がG色の色分解フ
ィルタと、透過色成分がB色の色分解フィルタを、一次
元イメージセンサの受光部の前面に受光画素単位で周期
的に並べた装置もある。しかし、解像度の低下は避けら
れない。
【0005】特開平7−123221号公報に示された
ように、照明光の波長を順次に切り替えて、R,G,B
の各色成分を単一の一次元イメージセンサで順番に読み
取る装置においては、比較的低コストで、解像度の高い
カラー画像を得ることができる。R,G,Bの各色成分
を順番に読み取る方法には、一般に、「線順次」と「面
順次」の2種類がある。「線順次」では、副走査方向の
微少移動毎に、R,G,Bの各色成分の1ライン画像を
順番に読み取る。「面順次」では、R色成分の画像を1
フレーム分全て読み取った後、G色成分の画像を1フレ
ーム分全て読み取り、続いてB色成分の画像を1フレー
ム分全て読み取る。
【0006】「面順次」の場合には、読み取られたR,
G,Bの各色成分の間に、位置ずれが生じやすいので、
「線順次」が採用される場合が多い。色成分の読取の順
序は、一般に、特開平7−123221号公報に示され
たように、R色,G色,B色の順である。また、R,
G,Bの色成分の読み取り順序が変更されることはな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】照明光の波長を順次に
切り替えて、R,G,Bの各色成分を単一の一次元イメ
ージセンサで順番に読み取る装置においては、3回の読
取を繰り返す必要がある。従って、カラー画像読み取り
においては、画像読取の所要時間が長くなる。例えば、
1ラインのR,G,Bの全色成分の読取所要時間が16
msecの場合に、1フレームが4000ラインで構成さ
れると仮定すると、1フレームのカラー画像の読み取り
に64secを要する。
【0008】本発明は、線順次でカラー画像を読み取る
画像読取装置において、画像読取の所要時間を短縮する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像読取装置
は、互いに波長の異なる複数色の照明光を選択的に原稿
に照射する照明手段と、前記照明手段によって照明され
る前記原稿から、複数色の各色成分の画像を、1ライン
ずつ順次に読み取る1次元撮像手段と、前記1次元撮像
手段が画像読取状態でない時に、前記1次元撮像手段の
画像読取位置と前記原稿との相対位置を移動する副走査
手段と、動作条件に応じて、前記複数色の照明光の各色
の露光時間を決定し、各色の照明光の露光の順序を、決
定された各色の露光時間の大小関係に従って決定する露
光順序制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】請求項2は、請求項1記載の画像読取装置
において、前記露光順序制御手段が、前記複数色の照明
光のうち、決定された露光時間が最小の色の露光順を最
後尾に配置することを特徴とする。請求項3は、請求項
1記載の画像読取装置において、前記露光順序制御手段
が、前記複数色の照明光のうち、決定された露光時間が
最大の色の露光順を先頭に配置することを特徴とする。
【0011】請求項4は、請求項1記載の画像読取装置
において、前記露光順序制御手段が、前記複数色の照明
光の露光順序を、決定された露光時間が大きい順に並べ
ることを特徴とする。請求項5は、請求項1記載の画像
読取装置において、前記露光順序制御手段が、予め読み
取られた原稿画像の明るさもしくは濃度のピークレベル
に応じて、前記複数色の照明光の各色の露光時間を修正
し、各色の照明光の露光の順序を、修正後の各色の露光
時間の大小関係に従って決定することを特徴とする。
【0012】請求項6は、請求項1記載の画像読取装置
において、露光順序の最後尾に配置された色に関する露
光が終了する前に、前記副走査手段に駆動開始信号を印
加する駆動制御手段を更に備えることを特徴とする。請
求項7は、請求項6記載の画像読取装置において、前記
副走査手段は、前記駆動開始信号の到来から実際の副走
査方向の相対移動開始までにタイムラグを有するもので
あって、前記駆動制御手段は、露光順序の最後尾に配置
された色に関する露光終了時点よりも、前記タイムラグ
の期間だけ早く前記駆動開始信号を印加することを特徴
とする。
【0013】請求項8は、請求項1記載の画像読取装置
において、前記1次元撮像手段から出力される画像信号
を所定増幅率以内で増幅する増幅手段を設けたことを特
徴とする。請求項9は、互いに波長の異なる複数色の照
明光を選択的に原稿に照射する照明手段と、前記照明手
段によって照明される前記原稿から、複数色の各色成分
の画像を、1ラインずつ順次に読み取る1次元撮像手段
と、前記1次元撮像手段が画像読取状態でない時に、前
記1次元撮像手段の画像読取位置と前記原稿との相対位
置を移動する副走査手段とを有する画像読取装置に対す
る画像読取制御手順を記録した記録媒体において、動作
条件に応じて、前記複数色の照明光の各色の露光時間を
決定する露光時間決定手順と、各色の照明光の露光の順
序を、決定された各色の露光時間の大小関係に従って決
定する露光順序決定手順とを記憶することを特徴とす
る。
【0014】(作用) (請求項1)照明手段は、互いに波長の異なる複数色の
照明光を選択的に原稿に照射する。1次元撮像手段は、
前記照明手段によって照明される原稿から、複数色の各
色成分の画像を、1ラインずつ順次に読み取る。副走査
手段は、前記1次元撮像手段が画像読取状態でない時
に、前記1次元撮像手段の画像読取位置と前記原稿との
相対位置を移動する。
【0015】露光順序制御手段は、動作条件に応じて、
前記複数色の照明光の各色の露光時間を決定し、各色の
照明光の露光の順序を、決定された各色の露光時間の大
小関係に従って決定する。1ラインあたりの画像読み取
り周期及び各制御のタイミングは、R,G,B各色の露
光時間、1次元撮像手段からの蓄積電荷の読みだし時
間、副走査移動時間などによって決定される。また、
R,G,B各色の画像の間に、位置ずれが生じるのを防
止するため、各色の露光中に原稿又は画像読み取り位置
を移動することはできない。
【0016】特定の条件において、R,G,Bの露光順
序だけを変えた、画像読み取りの制御タイミング例を図
5及び図6に示す。図6は、一般的なR,G,Bの順番
で露光した場合を示している。一方、図5は、露光時間
が長い順(この例ではB,G,Rの順)に露光した場合
を示している。1ライン読取周期TLは、図6の例では
16msec、図5の例では15msecになる。つまり、
R,G,Bの露光順序を変えるだけで、1ライン読取周
期TLの短縮が実現する。4000ラインで構成される
画像を読み取る場合には、4secの短縮になる。
【0017】実際には、R,G,B各色の露光時間の大
小関係に応じて露光順序を決定することにより、1ライ
ン読取周期TLの短縮が実現する。例えば、図5のよう
に露光時間が長い順に、露光順序を決定すると、無駄な
待ち時間の発生が低減され、1ライン読取周期TLが短
縮される。 (請求項2)前記複数色の照明光のうち、決定された露
光時間が最小の色の露光順が最後尾に配置される。
【0018】繰り返し実施される1ライン画像読取処理
には、R,G,B各色の露光,露光により1次元撮像手
段に蓄積された電荷の読みだし及び副走査の移動が含ま
れる。第n色の露光が終了した後、第n色の蓄積された
電荷の読みだし開始とほぼ同時に、第(n+1)色の露光
を開始することは可能である。しかし、R,G,B何れ
かの露光中には、副走査ができない。また、副走査の動
きが完全に停止した後でなければ、次ラインの画像読取
に移行できない。但し、電荷の読み出しと副走査の移動
は同時に行うことができる。
【0019】図5に示す例のように、副走査移動に関す
る待ち時間Tms(4msec)は、蓄積電荷の読みだし所
要時間Te(2msec)に比べて大きい場合が多い。図
5の例では、待ち時間Tmsの間に、2色分の電荷の読み
だしが可能である。図5の例では、R色の露光時間がT
rが電荷の読みだし所要時間Teに比べて短いので、G
色の電荷読みだしを待った後でR色の電荷読み出しが開
始される。しかし、待ち時間Tmsの間に、R色の電荷読
み出しが完了するので、無駄な待ち時間の発生が抑制さ
れる。
【0020】一方、図6に示す例では、R色の露光時間
Trが電荷の読みだし所要時間Teに比べて短いので、
R色の露光が終了した後、Xで示される残留電荷の読み
だし(時間Te)が完了するまで待たなければ、R色の電
荷読みだし及びG色の露光を開始できない。つまり、無
駄な待ち時間Twが生じる。露光時間が最小の色の露光
順を最後尾に配置すると、無駄な待ち時間(Tw等)が
発生する確率が低減される。即ち、画像読取所要時間の
短縮が可能である。
【0021】(請求項3)前記複数色の照明光のうち、
決定された露光時間が最大の色の露光順が先頭に配置さ
れる。上記説明と同様の理由により、露光時間が最大の
色の露光順を先頭に配置することによって、無駄な待ち
時間(Tw等)が発生する確率が低減される。即ち、画
像読取所要時間の短縮が可能である。
【0022】(請求項4)前記複数色の照明光の露光順
序が、決定された露光時間が大きい順に並べられる。上
記説明と同様の理由により、露光時間が大きい順に、露
光順序を並べることによって、無駄な待ち時間(Tw
等)が発生する確率が低減される。即ち、画像読取所要
時間の短縮が可能である。
【0023】(請求項5)画像読取装置においては、一
般に、撮像手段から出力されるアナログ画像信号をディ
ジタル信号に変換するために、A/D変換器が用いられ
る。画像読取装置のダイナミックレンジを大きくするた
めには、A/D変換器に入力されるアナログ画像信号の
振幅を、A/D変換器の入力レンジに近づけるのが望ま
しい。
【0024】A/D変換器に入力されるアナログ画像信
号の振幅は、画像の濃度分布,露光時間等に応じて変化
する。予め読み取った原稿画像の明るさもしくは濃度の
ピークレベルに応じて、照明光の各色の露光時間を修正
すれば、A/D変換器に入力されるアナログ画像信号の
振幅を、A/D変換器の入力レンジに近づけることがで
きる。
【0025】前記露光順序制御手段は、各色の照明光の
露光の順序を、修正後の各色の露光時間の大小関係に従
って決定する。 (請求項6)駆動制御手段は、露光順序の最後尾に配置
された色に関する露光が終了する前に、前記副走査手段
に駆動開始信号を印加する。
【0026】副走査手段に用いられるステッピングモー
タなどの駆動源は、一般的にタイムラグを有する。即
ち、駆動開始信号を印加してからモータが実際に動き始
めるまでに、所定の時間遅れが生じる。従って、露光が
完了する予定時刻からタイムラグ相当の時間だけ早い時
点に駆動開始信号を印加しても、実際には、露光期間中
には副走査の移動が生じない。露光が終了する前に駆動
開始信号を印加すると、露光完了とほぼ同時に、実際に
副走査移動を開始できる。
【0027】(請求項7)前記副走査手段は、前記駆動
開始信号の到来から実際の駆動開始までにタイムラグを
有する。前記駆動制御手段は、露光順序の最後尾に配置
された色に関する露光終了時点よりも、前記タイムラグ
の期間だけ早く前記駆動開始信号を印加する。
【0028】従って、露光終了とほぼ同時に、実際の副
走査移動を開始できる。このため、無駄な待ち時間の発
生を抑制できる。 (請求項8)増幅手段は、前記1次元撮像手段から出力
される画像信号を所定増幅率以内で増幅する。
【0029】前記1次元撮像手段から出力される画像信
号の振幅は、露光時間の変更によって調節することがで
きる。しかし、非常に濃度の高い原稿画像を読み取る場
合に、露光時間だけで振幅調節を実施すると、画像読取
の所要時間が非常に長くなる可能性がある。増幅手段の
設置により、画像読取所要時間の増大を抑制できる。 (請求項9)記録媒体に記録された露光時間決定手順
は、動作条件に応じて、前記複数色の照明光の各色の露
光時間を決定するための手順である。また、露光順序決
定手順は、各色の照明光の露光の順序を、決定された各
色の露光時間の大小関係に従って決定するための手順で
ある。
【0030】前記露光時間決定手順及び露光順序決定手
順を所定のコンピュータで実行し、画像読取装置を制御
すれば、本発明を実施できる。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)この形態の
画像読取装置の構成及び動作を、図1〜図14に示す。
この形態は、全ての請求項に対応する。この形態では、
画像読取装置がフィルムスキャナである場合について説
明する。
【0032】図1は、フィルムスキャナの構成の概略を
示すブロック図である。図2は、図1のフィルムスキャ
ナに装填されるフィルム原稿10の構成を示す平面図で
ある。図3は、図1のA/D変換ユニット150の構成
を示すブロック図である。図4は、図1のタイミング制
御ユニット170を示すブロック図である。図5は、図
1のフィルムスキャナにおける1ライン画像読取タイミ
ングの例を示すタイムチャートである。図6は、図5と
同様の条件で、露光順序のみを固定した場合の1ライン
画像読取タイミングの例を示すタイムチャートである。
【0033】図7は、プリスキャンの結果得られるヒス
トグラムと補正後の予想ディジタルデータ分布を示すグ
ラフである。図8は、図1の主制御ユニット100の動
作を示すフローチャートである。図9は、図8のステッ
プS3の内容を示すフローチャートである。
【0034】図10は、図8のステップS4の内容を示
すフローチャートである。図11は、図8のステップS
8の内容を示すフローチャートである。図12は、図8
のステップS10の内容を示すフローチャートである。
図13は、図11のステップS41の内容を示すフロー
チャートである。図14は、図1のホストコンピュータ
200に表示される入力画面の例を示す正面図である。
【0035】この形態においては、請求項1の照明手
段,1次元撮像手段,副走査手段及び露光順序制御手段
は、それぞれ、光源ユニット41,1次元イメージセン
サ43,ステッピングモータ50及び主制御ユニット1
00として具体化されている。また、請求項6の駆動制
御手段及び請求項8の増幅手段は、それぞれ、副走査制
御回路179及びA/D変換器151として具体化され
ている。
【0036】更に、請求項9の露光時間決定手順及び露
光順序決定手順は、それぞれ、ステップS41及びステ
ップS42として具体化されている。図1に示すフィル
ムスキャナにおいては、カメラで撮影され現像されたフ
ィルム原稿10を、原稿として用いる。ポジフィルムと
ネガフィルムの何れも、フィルム原稿10として利用で
きる。フィルム原稿10は、画像読取しない時には、ロ
ール状に巻回された状態で、カートリッジ11の内部に
収納されている。
【0037】図1のフィルムスキャナにカートリッジ1
1を装填すると、フィルム原稿10の一端が、カートリ
ッジ11の出入口11aから図示しないシャッターを介
して引き出される。そして、フィルム原稿10は矢印X
方向に送られる。フィルム原稿10の搬送経路の周囲に
は、光学センサ31,32,磁気ヘッド33,光源ユニ
ット41,レンズ42及び1次元イメージセンサ43が
設置されている。
【0038】カートリッジ11の軸には、フィルム原稿
10の繰り出し及び巻き戻しのために、ステッピングモ
ータ50の駆動軸が連結されている。また、ステッピン
グモータ50の駆動軸は、図示しない他の機構にも連結
されている。図2に示すように、フィルム原稿10は、
先端のリーダ部12と記録部13とで構成される。リー
ダ部12のY方向の一端には、バーコード12aが記録
されている。また、リーダ部12のY方向の一端及び他
端には、それぞれ、磁気情報12b及び12dが記録さ
れている。更に、リーダ部12のY方向の他端には、位
置を示す穴12cが形成されている。
【0039】バーコード12aはフィルム原稿10の表
側の面に記録され、磁気情報12b及び12dは裏側の
面に記録される。バーコード12a及び磁気情報12
b,12dは、フィルム原稿10の全体の特性に関する
情報を保持する。フィルム原稿10の記録部13は、記
録のための所定数のフレーム1,2,3,4・・・で構
成される。互いのフレームの間には所定の間隔が設けて
ある。各々のフレームには、画像形成領域14,磁気情
報15,穴16及び17が設けてある。磁気情報15
は、フィルム原稿10の裏面に記録される。
【0040】撮影及び現像によって、各フレームの画像
形成領域14に、光学的に濃淡の現れた画像が形成され
る。磁気情報15には、撮影条件などの各々のフレーム
固有の情報が書き込まれる。穴16及び17は、それぞ
れ、フレーム位置の先端及び後端の識別に利用される。
光学センサ31は、フィルム位置の識別のために、フィ
ルム原稿10上の穴12c,16及び17を検出する。
光学センサ32は、バーコード12aを読み取るために
利用される。
【0041】磁気ヘッド33は、フィルム原稿10上に
記録された磁気情報12b,12d及び15を読み取
る。また、磁気ヘッド33は、磁気情報をフィルム原稿
10上に書き込む機能も有する。
【0042】光源ユニット41は、光源として発光ダイ
オードを内蔵している。光源ユニット41の発光ダイオ
ードを点灯すると、フィルム原稿10の表面が、上方か
らの照明光によって、全幅(Y方向の一端から他端まで
の全体)にわたって照明される。この例では、カラー画
像の読取を可能にするために、光源ユニット41が、R
(赤色),G(緑色)及びB(青色)の波長の光をそれ
ぞれ発光する、3種類の発光ダイオードを内蔵してい
る。
【0043】フィルム原稿10を透過した光は、レンズ
42によって1次元イメージセンサ43の受光面に結像
される。結像される光の強度は、フィルム原稿10の光
透過率、即ちフィルム原稿10上の画像に応じて変化す
る。従って、フィルム原稿10上の画像を構成するY軸
方向の1ラインのデータを、1次元イメージセンサ43
で読み取ることができる。1ラインの画像読取毎に、フ
ィルム原稿10が所定量だけX軸方向に移動するよう
に、副走査制御される。従って、1次元イメージセンサ
43の読取を繰り返すと、フィルム原稿10上の2次元
画像を、順次に読み取ることができる。
【0044】図1に示すフィルムスキャナの電装部に
は、主制御ユニット100,メモリユニット110,モ
ータドライバ120,信号処理ユニット130,サンプ
リングユニット140,A/D変換ユニット150,階
調変換テーブル160,タイミング制御ユニット17
0,LEDドライバ180及びインタフェースユニット
190が備わっている。
【0045】このフィルムスキャナには、インタフェー
スユニット190を介して、ホストコンピュータ200
が接続されている。ホストコンピュータ200は、一般
的な構成のパーソナルコンピュータである。ホストコン
ピュータ200には、図1のフィルムスキャナを利用し
て画像入力を実施するための、制御プログラムが搭載し
てある。
【0046】主制御ユニット100は、システムバス1
05を介して、メモリユニット110,モータドライバ
120,信号処理ユニット130,階調変換テーブル1
60,タイミング制御ユニット170及びインタフェー
スユニット190と互いに接続されている。主制御ユニ
ット100は、制御用のマイクロコンピュータを内蔵し
ている。主制御ユニット100は、内部メモリに保持さ
れたプログラムに従って、図1に示すフィルムスキャナ
の全体の動作を制御する。
【0047】メモリユニット110は、主として、フィ
ルム10から読み取った2次元画像のディジタルデータ
を一時的に保持するために利用される。メモリユニット
110は、2次元カラー画像の複数フレームのデータを
記憶できるメモリ容量を備えている。モータドライバ1
20は、主制御ユニット100及びタイミング制御ユニ
ット170からの制御信号に従って、ステッピングモー
タ50に印加する電力を制御する。
【0048】信号処理ユニット130は、磁気ヘッド3
3が出力するアナログ信号を、整形して、ディジタル信
号に変換する。また、磁気情報書き込みの際には、主制
御ユニット100から入力されるディジタル信号に従っ
て、磁気ヘッド33に印加する信号を生成する。サンプ
リングユニット140は、タイミング制御ユニット17
0から出力される制御信号に従って、1次元イメージセ
ンサ43が出力するアナログ画像信号から、各画素の信
号成分を抽出する。
【0049】サンプリングユニット140は、CDS
(Correlated Double Sampling)と呼ばれるサンプリン
グ回路を内蔵している。また、サンプリングユニット1
40は、シェーディング補正,暗電流補正及び偶数奇数
補正等の処理を行う回路も含んでいる。
【0050】A/D変換ユニット150は、タイミング
制御ユニット170からの制御信号に同期して、A/D
変換を実施する。即ち、サンプリングユニット140か
ら出力されるアナログ画像信号のレベルを、8ビットの
ディジタル値に変換する。A/D変換ユニット150の
具体的な構成は、図3に示されている。図3を参照する
と、A/D変換ユニット150は、A/D変換器15
1,D/A変換器152,153,レジスタ154,デ
ータセレクタ155及びレジスタ156〜158で構成
されている。
【0051】A/D変換器151は、変換レンジの最大
値(255)に対応する電圧を規定する入力端子(+REF)
と、変換レンジの最小値(0)に対応する電圧を規定す
る入力端子(-REF)を備えている。従って、2つの入力端
子(+REF,-REF)に印加する電圧の調整で、A/D変換器
151の変換レンジが変わる。A/D変換器151の変
換レンジの最大値を調整するために、D/A変換器15
2及びレジスタ154が設けてある。レジスタ154に
セットされた値に応じて、A/D変換器151の入力端
子(+REF)に印加される電圧が定まる。
【0052】また、A/D変換器151の変換レンジの
最小値を調整するために、D/A変換器153,データ
セレクタ155及びレジスタ156〜158が設けてあ
る。レジスタ156,157及び158は、それぞれ、
色成分のR,G及びBに対応付けてある。データセレク
タ155には、A/D変換対象のデータの色に応じた色
成分切替信号が、タイミング制御ユニット170から印
加される。データセレクタ155は、色成分切替信号に
従って、レジスタ156,157及び158の何れが出
力する値を選択し、D/A変換器153に出力する。
【0053】従って、レジスタ156,157及び15
8にセットされた値に応じて、R,G及びBの各色のデ
ータを処理する時に、A/D変換器151の入力端子(-
REF)に印加される電圧が定まる。レジスタ154,15
6,157及び158のそれぞれには、主制御ユニット
100の処理によって、データがセットされる。
【0054】A/D変換ユニット150における変換レ
ンジの調整は、増幅手段における増幅度の調整とみなす
こともできる。階調変換テーブル160は、読み書き可
能なメモリで構成されている。このメモリの内容は、主
制御ユニット100によって更新される。このメモリに
書き込まれたデータの内容に応じて、階調変換テーブル
160の入力と出力との相関、即ち変換特性が変わる。
【0055】階調変換テーブル160は、A/D変換ユ
ニット150から出力されるディジタル画像データの階
調特性を補正する。階調変換テーブル160の変換結果
は、メモリユニット110に出力される。階調変換テー
ブル160は、R,G及びBの各色に対応付けられる、
3組の変換テーブルを備えている。タイミング制御ユニ
ット170からの制御信号に従って、何れか1組の変換
テーブルを選択する。
【0056】タイミング制御ユニット170は、主制御
ユニット100から与えられる制御信号に従って、画像
読取に必要な各種タイミング信号を生成する。これらの
タイミング信号は、1次元イメージセンサ43,メモリ
ユニット110,モータドライバ120,サンプリング
ユニット140,A/D変換ユニット150,階調変換
テーブル160及びLEDドライバ180に印加され
る。
【0057】図4に示すように、タイミング制御ユニッ
ト170は、全体制御回路171,第1色露光時間制御
回路172,第2色露光時間制御回路173,第3色露
光時間制御回路174,信号切替回路175,CCD制
御回路176,A/D変換制御回路177,メモリ制御
回路178,副走査制御回路179及びテーブル切替回
路161を備えている。
【0058】全体制御回路171は、主制御ユニット1
00の制御に従って、画素毎のタイミング,1ライン毎
のタイミングなどを決定する基本的なタイミング信号を
発生する機能を有する。第1色露光時間制御回路172
は、R,G,Bの各色のうち、最初に露光される色の露
光タイミングを決定する信号を生成する。第1色の露光
開始タイミングは、全体制御回路171からのトリガ信
号によって決定される。
【0059】第2色露光時間制御回路173は、R,
G,Bの各色のうち、2番目に露光される色の露光タイ
ミングを決定する信号を生成する。第2色の露光開始タ
イミングは、第1色露光時間制御回路172の露光終了
タイミングで決定される。第3色露光時間制御回路17
4は、R,G,Bの各色のうち、最後に露光される色の
露光タイミングを決定する信号を生成する。第3色の露
光開始タイミングは、第2色露光時間制御回路173の
露光終了タイミングで決定される。
【0060】第1色,第2色及び第3色の露光期間は、
それぞれ、主制御ユニット100が第1色露光時間制御
回路172,第2色露光時間制御回路173及び第3色
露光時間制御回路174に印加する制御データによって
決定される。信号切替回路175は、第1色露光時間制
御回路172が出力する第1色の露光信号と、第2色露
光時間制御回路173が出力する第2色の露光信号と、
第3色露光時間制御回路174が出力する第3色の露光
信号を、全体制御回路171が出力する制御信号に従っ
て、R色制御信号,G色制御信号及びB色制御信号の何
れかに割り当てる。
【0061】即ち、信号切替回路175は、1番目に露
光される色,2番目に露光される色及び3番目に露光さ
れる色を、それぞれ、R,G,Bの何れかに割り当て
る。主制御ユニット100は、全体制御回路171を介
して信号切替回路175を制御する。従って、R,G,
Bの各色の露光順序を切り替えることができる。CCD
制御回路176は、全体制御回路171からのタイミン
グ信号に基づいて、1次元イメージセンサ43及びサン
プリングユニット140を制御するための各種タイミン
グ信号を生成する。
【0062】A/D変換制御回路177は、全体制御回
路171からのタイミング信号に基づいて、A/D変換
ユニット150を制御するための、各種タイミング信号
を生成する。メモリ制御回路178は、全体制御回路1
71からのタイミング信号に基づいて、メモリユニット
110を制御するための各種タイミング信号を生成す
る。
【0063】副走査制御回路179は、全体制御回路1
71からのタイミング信号に基づいて、モータドライバ
120を制御するための各種タイミング信号を生成す
る。テーブル切替回路161は、全体制御回路171か
らの信号と、R色制御信号,G色制御信号及びB色制御
信号に基づいて、階調変換テーブル160のテーブル
(R,G,B)を切り替えるための信号を生成する。
【0064】LEDドライバ180は、タイミング制御
ユニット170からのR色制御信号,G色制御信号及び
B色制御信号に従って、光源ユニット41を制御する。
即ち、光源ユニット41の照明の点灯/消灯の切替と、
発光色(R,G,B)の切替を実施する。インタフェー
スユニット190は、標準的な規格に従ったインタフェ
ース(SCSI)である。図1のフィルムスキャナに
は、インタフェースユニット190を介して、ホストコ
ンピュータ200が接続される。
【0065】図1のフィルムスキャナを使用して実際に
原稿画像を読み取る場合には、ホストコンピュータ20
0で実行される所定の画像読取プログラムからの指示
で、フィルムスキャナが制御される。画像読取プログラ
ムによって、ホストコンピュータ200のディスプレイ
には、図14に示すような画面が表示される。この画面
には、フレーム指定部210,色バランス調整部22
0,読取開始ボタン231及び巻き戻しボタン232が
表示されている。
【0066】フレーム指定部210には、原稿の各フレ
ームに対応付けて、それぞれ、見出し画像表示部21
1,フレーム情報表示部212及び指定ボタン213が
表示される。色バランス調整部220には、R,G,B
の各色に対応付けて、それぞれ、強調ボタン221,低
減ボタン222及び比率表示部223が表示される。例
えばマウスなどの入力装置をオペレータが操作して、読
取開始ボタン231,巻き戻しボタン232,指定ボタ
ン213,強調ボタン221及び低減ボタン222の何
れかをクリックすることにより、画像読取プログラムに
指示を与えることができる。
【0067】読取開始ボタン231は、画像読取開始の
指示を与えるために利用される。巻き戻しボタン232
は、画像読取制御を終了する指示を与えるために利用さ
れる。指定ボタン213は、特定画像フレームの読取を
予約するために利用される。強調ボタン221は、R,
G,Bのそれぞれの色成分について、成分の割合を増や
すために利用される。低減ボタン222は、R,G,B
のそれぞれの色成分について、成分の割合を減らすため
に利用される。
【0068】比率表示部223には、R,G,Bのそれ
ぞれの色成分の比率が、%単位の数値として表示され
る。強調ボタン221及び低減ボタン222を操作しな
い場合には、R,G,Bのそれぞれの色成分の比率は、
初期値の100%にセットされる。主制御ユニット10
0の動作の概略を図8に示す。また、図8の各処理の詳
細を図9〜図13に示す。以下、各ステップの内容につ
いて説明する。以下の説明においては、特に指摘しない
限り、処理を実行するのは、主制御ユニット100であ
る。
【0069】ステップS1では、システム全体の初期化
を実施する。例えば、ステッピングモータ50の停止制
御,光源ユニット41の消灯制御,画像読取の停止制
御,露光時間の初期化処理,ホストコンピュータ200
との間の通信の準備などの処理が実施される。
【0070】ステップS2では、図1のフィルムスキャ
ナの所定位置にフィルム原稿10が装填されたか否かを
識別する。この例では、ホストコンピュータ200の画
面において読取開始ボタン231がクリックされると、
ホストコンピュータ200から主制御ユニット100に
対して、原稿装填を示す情報が送られる。この情報を検
出すると、主制御ユニット100が原稿装填完了と識別
する。
【0071】ステップS3では、フィルム原稿10の先
端に設けられたリーダ部12の情報を読み取る。この処
理の詳細を図9に示す。図9に示す各処理の内容は、次
の通りである。ステップS20では、ステッピングモー
タ50の駆動が開始される。ここでは、ステッピングモ
ータ50が一定の速度で駆動される。これによって、カ
ートリッジ11内のフィルム原稿10が繰り出される。
カートリッジ11から繰り出されたフィルム原稿10
は、矢印X方向に搬送される。
【0072】ステップS21では、光学センサ31がフ
ィルム原稿10の先端を検出したか否かを識別する。先
端が検出されたら、次のステップS22に進む。ステッ
プS22では、リーダ部12の原稿情報を読み取る。即
ち、光学センサ32を使って、リーダ部12のバーコー
ド12aに記録されたデータを読み取る。また、磁気ヘ
ッド33を使って、リーダ部12の磁気情報12b及び
12dのデータを読み取る。
【0073】ステップS23では、光源ユニット41を
点灯し、1次元イメージセンサ43を用いて、フィルム
原稿10上の1ラインの像をR,G,Bの各色成分につ
いて読み取る。光源ユニット41の発光色は、1ライン
読取毎に、R,G,Bに順次に切り替える。R,G,B
の全ての色成分について1ラインの読取が完了したら、
光源ユニット41は消灯する。
【0074】ステップS23を実行するときには、フィ
ルム原稿10の先端が、1次元イメージセンサ43と対
向する位置まで到達しているので、フィルム原稿10上
のリーダ部12を、1次元イメージセンサ43で読み取
ることができる。図2に示すように、リーダ部12に
は、Y方向の両端部を除いて何も記録されていない。従
って、フィルム原稿10自体の光透過率に応じたベース
濃度を、R,G,Bの各色成分について、ステップS2
3で読み取ることができる。
【0075】ステップS24では、リーダ部12の尾端
が画像読取位置(1次元イメージセンサ43と対向する
位置)に到達したか否かを識別する。実際には、光学セ
ンサ31がリーダ部12の尾端に形成された穴12cを
通過した後の、ステッピングモータ50の駆動ステップ
数と予め定めた閾値とをステップS24で比較する。リ
ーダ部12の尾端が画像読取位置に到達すると、ステッ
プS25に進む。
【0076】ステップS25では、ステッピングモータ
50の駆動を停止して、次の動作に備える。ステップS
25を実行した後、図8の処理に戻る。ステップS4で
は、画像読取の準備として、フィルム原稿10の記録部
13の全体に記録された情報を読み取る。ステップS4
の処理の詳細は、図10に示されている。図10の各処
理ステップの内容は、次の通りである。
【0077】ステップS31では、フィルム原稿10の
種類が、ポジフィルムかネガフィルムかを識別する。フ
ィルム原稿10の種類の情報は、リーダ部12のバーコ
ード12a又は磁気情報12bに記録されている。従っ
て、前記ステップS22で読み取られた情報に基づい
て、ステップS31ではフィルム原稿10の種類を識別
する。フィルム原稿10がポジフィルムなら、ステップ
S32を実行する。
【0078】ステップS32では、図1のフィルムスキ
ャナの画像読取特性における、ホワイトバランスの調整
を実施する。具体的には、前記ステップS23で検出し
た、フィルム原稿10のベース濃度のR,G,B各成分
の濃度(明るさ)の比率と、予め定められた比率とに応
じて、R,G,B各色の露光時間を調整する。ステップ
S32を実行する前のフィルムスキャナの動作条件は、
ステップS1でプリセットされる各種固定値によって決
定される。しかし、例えば光源ユニット41に含まれる
各発光ダイオードの発光強度などの特性は、装置毎に異
なる。従って、R,G,Bの各色成分に対する画像読取
感度のバランスは、一定ではない。
【0079】フィルム原稿10上の画像の色とフィルム
スキャナで読み取られる色とを一致させるために、ホワ
イトバランスの調整が必要になる。この例では、R,
G,B各色の露光時間の修正により、ホワイトバランス
が調整される。なお、ネガ原稿の画像に対しては、ホワ
イトバランスの概念を適用できないので、ステップS3
2は実行しない。但し、必要に応じて、オペレータが図
14に示す色バランス調整部220を操作することによ
り、ネガ原稿に対しても、ホワイトバランスなどの調整
を実施できる。
【0080】ステップS33では、R,G,B各色の露
光順序を決定する。プリスキャンにおける露光順序につ
いては、この例では、露光時間とは無関係に、R色の露
光順を1番に定め、G色の露光順を2番に定め、B色の
露光順を3番に定める。なお、プリスキャンにおける露
光順序において、露光時間が長い順番に設定されること
が望ましい。プリスキャンにおいて、主制御ユニット1
00が露光順序を決定する2つの場合を以下に示す。
【0081】1つ目は、主制御ユニット100がネガフ
ィルムの画像読取の設定をした場合である。主制御ユニ
ット100は、プリスキャンにおける各色の露光時間と
露光順序とを設定する。主制御ユニット100は、露光
順序を、露光時間の長い方からB色、G色、R色の順に
設定する。この順番は一般のネガフィルムにおいて濃度
の高い順番に相当する。すなわち、濃度の高いB色成分
の場合は、フィルムの透過光量が小さいので、露光時間
が長く設定されることになる。逆に濃度の低いR色成分
の場合は、フィルムの透過光量が大きいので、露光時間
が短く設定されることになる。
【0082】2つ目は、主制御ユニット100が、R
色,G色及びB色の照明強度に基づいて露光順序を設定
する場合である。仮にB色が一番暗い光源による照明で
あると仮定する。また、G色が一番明るい光源による照
明であると仮定する。この場合B色は暗いので、主制御
ユニット100は、B色の露光時間を他の色の露光時間
より長くする設定する。また、G色は明るいので、主制
御ユニット100はG色の露光時間を他の色の露光時間
より短く設定する。そして、主制御ユニット100は露
光順序を、露光時間の長い方からB色、R色、G色の順
に設定する。
【0083】ステップS34では、ステッピングモータ
50の定速駆動を開始する。ステップS34を実行した
後、フィルム原稿10は、矢印X方向に一定の速度で搬
送される。ステップS35では、1次元イメージセンサ
43を用いて、フィルム原稿10の各フレームの画像形
成領域14に記録された、画像の読取を実行する。ここ
で読み取る画像は、単なる見出し画像として利用され
る。従って、ステップS35では、粗い画像情報を得る
だけで十分である。
【0084】ステップS35では、フィルム原稿10の
副走査移動を停止することなく、各ラインの画像を読み
取る。従って、比較的短い時間で、画像の概略を読み取
ることができる。光源ユニット41の発光色は、画像の
1ラインを読み取る毎に、R,G,Bに順次に切り替え
られる。1次元イメージセンサ43が出力する画像の信
号は、サンプリングユニット140,A/D変換ユニッ
ト150及び階調変換テーブル160を通り、メモリユ
ニット110上に記憶される。
【0085】ステップS36では、磁気ヘッド33を利
用して、フィルム原稿10の各フレームに記録された磁
気情報15のデータを読み取る。読み取られた磁気情報
15のデータは、主制御ユニット100の内部メモリに
保持される。ステップS37では、フィルム原稿10の
最終フレームの終了位置が、1次元イメージセンサ43
と対向する位置に達したか否かを識別する。具体的に
は、ステップS35の処理で読み取った画像のフレーム
数と、撮影された画像のフレーム数と比較して識別す
る。
【0086】フィルム原稿10の最大フレーム数と撮影
された画像のフレーム数は、リーダ部12の磁気情報1
2bに記憶データとして含まれている。従って、ステッ
プS37では、ステップS3で読み取ったデータを参照
する。撮影された全フレームの読取が終了するまで、ス
テップS35及びステップS36の処理を繰り返す。撮
影された全フレームの読取が終了したら、次のステップ
S38に進む。
【0087】ステップS38では、ステッピングモータ
50の駆動方向を逆転し、フィルム原稿10を巻き戻
す。そして、フィルム原稿10の先頭フレームの先端
が、1次元イメージセンサ43と対向する位置に到達し
たら、ステッピングモータ50の駆動を停止する。ま
た、画像読取が終了したので、光源ユニット41を消灯
制御する。
【0088】ステップS39では、前記ステップS35
で読み取った画像情報に基づいて、画像濃度のヒストグ
ラムのデータを作成する。このヒストグラムは、画像の
フレーム毎に、それぞれ作成する。また、R,G,Bの
各色についてそれぞれ作成する。ステップS39で作成
される1フレームのヒストグラムは、例えば図7に示す
ようになる。この例では、A/D変換ユニット150の
出力データが8ビットなので、信号レベルの値は、0〜
255の範囲内になる。
【0089】ステップS39で作成したヒストグラムの
うち、R,G,B各色の最大値と最小値の情報は、後の
処理で利用される。これらの必要な情報は、各フレーム
番号に対応付けて、主制御ユニット100の内部メモリ
に保持される。ステップS39の処理が終了すると、図
8の処理に戻る。
【0090】図8のステップS5では、図14に示すフ
レーム指定部210にインデックス情報を表示できるよ
うに、ステップS4の「プリスキャン」処理で読み取っ
た情報を、インタフェースユニット190を介してホス
トコンピュータ200に送出する。この情報は、ホスト
コンピュータ200のプログラムによって処理される。
その結果、フレーム指定部210の見出し画像表示部2
11には、各フレームの見出し画像(粗い画像)が表示
される。また、フレーム情報表示部212には、各フレ
ームの磁気情報15の内容が表示される。
【0091】図8のステップS6では、主制御ユニット
100は、ホストコンピュータ200から送信される指
示情報の読取を実施する。ホストコンピュータ200
は、オペレータの入力操作を検出し、必要に応じて、フ
ィルムスキャナに指示情報を送出する。例えば、読取開
始ボタン231が操作されると、予め指定された画像フ
レームの番号と共に、「画像読取指示」を送出する。ま
た、巻き戻しボタン232が操作されると、「読取完了
指示」を送出する。
【0092】さらに、ホストコンピュータ200は、強
調ボタン221又は低減ボタン222が操作されると、
各々のボタンに対応付けられた指示を送出する。また、
各フレームの指定ボタン213が操作されると、それに
対応付けられたフレームの番号を、読み取る画像フレー
ムの番号として記憶する。主制御ユニット100は、ス
テップS7では、前記「画像読取指示」が入力されたか
否かを識別する。「画像読取指示」を検出すると、次の
ステップS8を実行する。
【0093】ステップS8では、指定された1つ又は複
数フレームの原稿画像の読取を実施する。この処理の詳
細については、あとで説明する。主制御ユニット100
は、ステップS9では、前記強調ボタン221又は低減
ボタン222が操作されたか否かを識別する。強調ボタ
ン221又は低減ボタン222が操作されると、「色バ
ランス調整指示」の検出とみなす。「色バランス調整指
示」を検出すると、次のステップS10を実行する。
【0094】ステップS10では、色バランスの更新を
実施する。この処理の詳細は、図12に示す通りであ
る。図12のステップS60では、R色に対応付けられ
た強調ボタン221がオン状態か否かを識別する。オン
なら、次のステップS61を実行する。ステップS61
では、R色の成分の割合を示す係数Kr(%)の値を
「1」だけ増やす。なお、更新後の係数Krの値は、比
率表示部223に表示される。
【0095】ステップS62では、R色に対応付けられ
た低減ボタン222がオン状態か否かを識別する。オン
なら、次のステップS63を実行する。ステップS63
では、R色の成分の割合を示す係数Kr(%)の値を
「1」だけ減らす。なお、更新後の係数Krの値は、比
率表示部223に表示される。ステップS64では、G
色に対応付けられた強調ボタン221がオン状態か否か
を識別する。オンなら、次のステップS65を実行す
る。
【0096】ステップS65では、G色の成分の割合を
示す係数Kg(%)の値を「1」だけ増やす。なお、更新
後の係数Kgの値は、比率表示部223に表示される。
ステップS66では、G色に対応付けられた低減ボタン
222がオン状態か否かを識別する。オンなら、次のス
テップS67を実行する。ステップS67では、G色の
成分の割合を示す係数Kg(%)の値を「1」だけ減ら
す。なお、更新後の係数Kgの値は、比率表示部223
に表示される。
【0097】ステップS68では、B色に対応付けられ
た強調ボタン221がオン状態か否かを識別する。オン
なら、次のステップS69を実行する。ステップS69
では、B色の成分の割合を示す係数Kb(%)の値を
「1」だけ増やす。なお、更新後の係数Kbの値は、比
率表示部223に表示される。
【0098】ステップS70では、B色に対応付けられ
た低減ボタン222がオン状態か否かを識別する。オン
なら、次のステップS71を実行する。ステップS71
では、B色の成分の割合を示す係数Kb(%)の値を
「1」だけ減らす。なお、更新後の係数Kbの値は、比
率表示部223に表示される。つまり、色バランス調整
部220に対するオペレータの操作によって、R,G,
B各色に対応付けられた係数Kr,Kg,Kbの比率を
調整することができる。係数Kr,Kg,Kbの比率
は、実際に読み取られる画像の色バランスに反映され
る。
【0099】主制御ユニット100は、図8のステップ
S11では、前記「読取完了指示」が入力されたか否か
を識別する。「読取完了指示」を検出すると、次のステ
ップS12を実行する。ステップS12では、ステッピ
ングモータ50を逆転方向に一定速度で駆動する。これ
により、フィルム原稿10は矢印Xと逆方向に巻き戻さ
れる。所定時間を経過すると、フィルム原稿10の先端
までカートリッジ11内に巻き戻されるので、ステッピ
ングモータ50の駆動を停止する。
【0100】ステップS8の詳細は、図11に示されて
いる。次に、図11の各処理ステップについて説明す
る。ステップS40では、指定された1つの画像フレー
ムについて、予め検出された情報を参照する。即ち、ス
テップS4のプリスキャンで得られたヒストグラムの、
最大値(図7のRmax,Gmax,Bmax)及び最小値(図
7のRmin,Gmin,Bmin)を入力する。
【0101】ステップS41では、R,G,B各色の望
ましい露光時間を算出する。ステップS40で入力した
各色の最大値に応じて、露光時間は自動的に調整され
る。この処理の具体的な内容は、図13に示されてい
る。この処理は、図7に示すヒストグラムのように、A
/D変換レンジ(0〜255)に比べて狭い範囲に分布
する画像データの振幅を、A/D変換レンジに近づける
ための補正処理である。この処理によって、露光時間が
修正されるので、図7に示すように、予想されるディジ
タルデータの分布範囲が、A/D変換レンジの0〜25
5に近づく。
【0102】図13のステップS80では、R,G及び
Bの各色の最大レベルを、それぞれ、変数Rmax,Gmax
及びBmaxに割り当てる。また、R,G及びBの各色の
最小レベルを、それぞれ変数Rmin,Gmin及びBminに
割り当てる。ステップS81では、変数Rmax,Gmax及
びBmaxの値を、それぞれ、前記係数Kr,Kg及びK
bに応じて調整する。調整後の変数Rmax,Gmax及びB
maxの値を、それぞれ、変数Rm,Gm及びBmに保持
する。
【0103】ステップS82では、変数Rm,Gm及び
Bmの中の最大値を求める。求めた最大値は、変数Lma
xに保持される。例えば、図7に示す例では、変数Rmax
の値がGmax及びBmaxより大きいので、通常は、変数R
mの値がLmaxに保持される。但し、大幅な色バランス
調整を実施すると、係数Kr,Kg及びKbの比率の変
化により、変数Gm又はBmの値がLmaxに保持され
る。
【0104】ステップS83では、変数Lmaxの値をA
/D変換レンジの最大値(255)と一致させるのに必
要な倍率(255/Lmax)を計算する。計算の結果は、変
数Mcに保持される。ステップS84では、変数Mcの
値を、上限を定める閾値Mxと比較する。例えば、原稿
画像が非常に暗い場合、露光時間が増大し、画像読取の
所要時間が非常に長くなる。そこで、変数Mcの値をM
x以下に制限する。変数Mcの値が閾値Mxよりも大き
い場合には、ステップS85に進む。変数Mcの値が閾
値Mx以下なら、ステップS88に進む。
【0105】ステップS85では、閾値Mxと変数Mc
の値との比率(Mx/Mc)を計算する。計算の結果
は、変数Mgに保持される。変数Mgの値は、変数Mc
の値の制限によって生じる補正の不足分を意味する。
【0106】ステップS86では、変数VPrefの値
を、変数Mgの値で補正する。変数VPrefの値は、A
/D変換器151の入力端子(+REF)に印加される電圧
に相当する。変数VPrefの値の修正によって、A/D
変換器151の変換レンジの最大レベルが変更される。
即ち、露光時間の調整だけで十分な補正ができない場合
には、A/D変換器151の変換レンジ自体を調整す
る。
【0107】なお、A/D変換器151の変換レンジの
最小レベルは、R,G,B各色の最小レベルRmin,Gm
in,Bminのうちの最小値に応じて、自動的に調整され
る。例えば図7においては、最小値Gminに応じてA/
D変換器151の入力端子(-REF)に印加する電圧が調整
される。ステップS87では、変数Mcに閾値Mxを代
入する。即ち、変数Mcの値を閾値Mxに置き換えるの
で、変数Mcの値は、Mx以下に制限される。
【0108】ステップS88では、変数Mgに1を代入
する。ステップS89では、R色の露光時間Tr,G色
の露光時間Tg及びB色の露光時間Tbのそれぞれの値
を、変数Mcの値によって補正する。プリスキャンで得
られる画像濃度のヒストグラムは、図7に示すように、
A/D変換レンジに比べて狭い範囲に分布する。
【0109】しかし、ステップS89の実行によって、
露光時間が増大するので、補正後の予想ディジタルデー
タ分布は、図7に示すように、A/D変換レンジのフル
スケールに近づく。図13の処理が終了すると、図11
の処理に戻り、ステップS42に進む。ステップS42
では、R,G,B各色の露光時間に応じて、露光順序を
決定する。具体的には、露光時間の大きい順に露光タイ
ミングの並び順を定める。
【0110】例えば、R色の露光時間Tr,G色の露光
時間Tg及びB色の露光時間Tbが、それぞれ、1[ms
ec],4[msec]及び6[msec]の場合には、R,G及び
Bの各色の露光順位を、3番,2番及び1番に決定す
る。この場合、図5に示すように、最初にB色の露光が
実施され、2番目にG色の露光が実施され、最後にR色
の露光が実施される。
【0111】ステップS43では、まず、フィルム原稿
10のリーダ部12のバーコード12a,磁気情報12
b及び12dに基づいて識別されるフィルム原稿10自
体の特性と、読み取る画像フレームの磁気情報15の内
容に基づいて識別される撮影条件とに応じて、適当な階
調変換カーブを求める。この階調変換カーブを実現する
のに必要なデータを生成して、このデータを階調変換テ
ーブル160に書き込む。
【0112】ステップS44では、ステッピングモータ
50を駆動して、フィルム原稿10を矢印X方向に搬送
する。そして、指定された画像フレームの先端位置が1
次元イメージセンサ43と対向する位置に到達したら、
ステッピングモータ50を停止する。ステップS45で
は、1フレームの画像を読み取るための、読取開始処理
を実施する。実際の画像読取動作は、主にタイミング制
御ユニット170によって制御されるので、主制御ユニ
ット100は、ステップS45で、タイミング制御ユニ
ット170に対して、読取に必要なデータをセットす
る。
【0113】まず、全体制御回路171を介して、第1
色露光時間制御回路172,第2色露光時間制御回路1
73及び第3色露光時間制御回路174に対して、それ
ぞれ、1番目,2番目及び3番目に露光する色の露光時
間に相当する値をセットする。これらの露光時間は、前
記ステップS41で算出された時間Tr,Tg,Tbで
ある。
【0114】例えば、図5に示す例では、第1色露光時
間制御回路172,第2色露光時間制御回路173及び
第3色露光時間制御回路174に対して、それぞれ、6
[msec],4[msec]及び1[msec]の値をセットする。
また、ステップS42で決定されたR,G,B各色の露
光順序に応じて、信号切替回路175に印加する制御信
号をセットする。
【0115】例えば、図5に示す例では、1番目に露光
する色がBなので、第1色露光時間制御回路172の出
力する信号が、B色制御信号として信号切替回路175
から出力される。同様に、2番目に露光する色がGなの
で、第2色露光時間制御回路173の出力する信号が、
G色制御信号として信号切替回路175から出力され
る。また、3番目に露光する色がRなので、第3色露光
時間制御回路174の出力する信号が、R色制御信号と
して信号切替回路175から出力される。
【0116】更に、ステップS45では、A/D変換ユ
ニット150の変換レンジを調整するために、レジスタ
154,156,157及び158に、必要なデータを
セットする。即ち、A/D変換器151の入力端子(+RE
F)の電圧を定めるために、レジスタ154に対して変数
VPrefの値をセットする。また、A/D変換器151
の入力端子(-REF)の電圧を定めるために、レジスタ15
6,157及び158には、それぞれ、R,G,B各色
の最小レベルRmin,Gmin及びBminに相当する値がセ
ットされる。
【0117】実際の画像読取タイミングについて、図5
を参照しながら説明する。R,G,B各色の画像位置を
一致させるために、画像読取(露光)を実施するときに
は、副走査(フィルム原稿10の移動)を停止する必要
がある。従って、タイミング制御ユニット170の副走
査制御回路179は、図5に示すように、露光が実施さ
れていない時に限り、ステッピングモータ50を駆動し
て、フィルム原稿10を移動する。
【0118】但し、モータドライバ120に駆動信号
(励磁切替)を印加してから、実際にステッピングモー
タ50が動き始めるまでに、ステッピングモータ50の
特性によって定まるタイムラグが存在する。このタイム
ラグの間は、フィルム原稿10が移動しない。そこで、
副走査制御回路179は、3番目の色の露光が終了する
予定タイミングに対して、タイムラグと一致する時間T
md(2msec)だけ早く、駆動信号をモータドライバ
120に印加する。従って、フィルム原稿10の実際の
移動は、3番目の色の露光が終了するのと同時に開始さ
れる。1ライン幅に相当する副走査移動が完全に停止す
ると、次ラインの画像読取が開始される。
【0119】画像読取のためには、最初に露光を実施す
る必要がある。即ち、光源ユニット41からのR,G,
Bの何れかの照明光で照明される、フィルム原稿10を
透過した画像光を、1次元イメージセンサ43の受光面
に結像する。1次元イメージセンサ43の各画素位置に
は、入射光の強度と露光時間にほぼ比例する電荷が蓄積
される。
【0120】露光によって各画素位置に蓄積された電荷
を読み出した後、次の露光動作を開始できる。但し、1
次元イメージセンサ43は、それに内蔵されたCCDシ
フトレジスタに、1ラインの全画素の蓄積電荷を、1ク
ロック周期程度の時間で、瞬時に転送できる。露光によ
って蓄積された全画素の電荷をCCDシフトレジスタに
転送した後、次の露光動作を開始できるので、1回の露
光動作が終了した直後に、次の露光を開始できる。
【0121】図5の例では、最初にB色の露光が実施さ
れる。また、B色の露光が終了した直後に、2番目のG
色の露光が開始される。そして、G色の露光が終了した
直後に、最後のR色の露光が開始される。1次元イメー
ジセンサ43の前記CCDシフトレジスタからの電荷の
読み出しは、所定のクロックパルスに同期して1画素毎
に順次に実施される。図5の例では、クロックパルスの
周期が0.5μsec、1次元イメージセンサ43の1ライン
の画素数が4000の場合を想定している。従って、1
ラインの蓄積電荷の読み出し所要時間Teは2msecに
なる。
【0122】1次元イメージセンサ43からの蓄積電荷
の読み出し動作に同期して、画素単位で、サンプリング
ユニット140のサンプリング動作,A/D変換ユニッ
ト150のA/D変換動作及びメモリユニット110に
対するデータ書き込み動作が、繰り返し実施される。図
5の例では、露光開始時の1次元イメージセンサ43の
蓄積電荷をクリアするために、1番目の露光の直前に、
余分な蓄積電荷がCCDシフトレジスタに転送される。
余分な蓄積電荷は、図5に「X」で示す読み出し期間中
に、CCDシフトレジスタから読み出される。
【0123】なお、露光開始時に、蓄積電荷のクリアを
必要としない場合には、図5に「X」で示す期間の読み
出し動作は不要である。図5の例では、B色の露光開始
とほぼ同時に、余分な電荷の読み出しが開始される。ま
た、G色の露光開始とほぼ同時に、1回目の露光で蓄積
されたB色成分の電荷読み出しが開始される。更に、R
色の露光開始とほぼ同時に、2回目の露光で蓄積された
G色成分の電荷読みだしが開始される。
【0124】R色の露光時間Tr(1msec)がG色成
分の電荷読みだし所要時間Te(2msec)よりも短い
ので、R色の露光が終了した後も、G色成分の電荷読み
出しが継続する。G色成分の電荷読み出しが継続する間
は、CCDシフトレジスタが使用されているので、R色
成分の電荷読みだしを開始できない。G色成分の電荷読
み出しが終了すると、その直後に、3回目の露光動作に
より1次元イメージセンサ43に蓄積されたR色成分の
電荷が、CCDシフトレジスタに転送される。そして、
CCDシフトレジスタからR色成分の電荷読み出しが開
始される。
【0125】図5の例では、実際の副走査移動が開始さ
れてから所定期間Tms(4msec)を経過すると、副
走査移動が完全に停止する。R色成分の電荷読みだしが
終了した時には、副走査の移動が停止していないので、
前記期間Tmsが終了するまで、次ラインの画像読取に
は移行しない。副走査移動が完全に停止すると、露光を
開始できるので、次ラインの画像読取動作を開始する。
従って、図5の例では、1ラインのR,G,B全成分の
読取所要時間TLが15msecになる。
【0126】一方、露光順序を一般的なR,G,Bの順
に定め、それ以外は図5と同じ条件を想定した場合、画
像読取のタイミングは図6のように変わる。図6の例で
は、1ラインのR,G,B全成分の読取所要時間TLが
16msecである。つまり、R,G,Bの露光順序の変
更によって、読取所要時間TLが変わることが分かる。
1フレームの画像が4000ラインで構成される場合に
は、1フレームの画像読取所要時間に4秒の違いが生じ
る。
【0127】図6を参照すると、余分な電荷の読み出し
所要時間Teが、1番目に露光されるR色の露光時間よ
りも長いので、R色の露光が終了しても、余分な電荷の
読み出しが継続する。余分な電荷の読み出しが継続して
いる間は、2番目のG色の露光を開始できない。従っ
て、R色の露光終了からG色の露光開始までに、待ち時
間Tw(1msec)が発生する。
【0128】一方、最後の露光が終了してから副走査移
動が停止するまでの待ち時間Tw2は、図5に比べて図
6の方が長くなっている。つまり、R,G,Bの露光順
序は、R色の露光時間Tr,G色の露光時間Tg及びB
色の露光時間Tbの大小関係に応じて決定するのがよ
い。特に、この例のように露光時間が長い順に露光順を
決定すると、図5及び図6に示すように、1ライン読取
周期TLを短縮できる可能性が高い。
【0129】図11のステップS46では、1フレーム
の画像読取が終了するまで待機する。実際には、予め定
めた数のライン読取が完了すると、タイミング制御ユニ
ット170からフレーム読取終了信号が出力される。主
制御ユニット100は、タイミング制御ユニット170
が出力するフレーム読取終了信号を監視して、フレーム
の終了の有無を識別する。1フレームの読取が終了する
と、次のステップS47に進む。
【0130】ステップS47では、1フレームの読取を
終了するための処理を実行する。即ち、タイミング制御
ユニット170を制御して、画像読取動作の終了,光源
ユニット41の消灯及びステッピングモータ50の駆動
停止を実行する。ステップS48では、ホストコンピュ
ータ200から読取を指示された、全ての指定フレーム
の画像読取が終了したか否かを識別する。全フレームが
終了してなければ、ステップS40に戻り、次フレーム
の読取を行う。全フレームが終了したら、図8の処理に
戻る。
【0131】メモリユニット110に記憶された2次元
カラー画像データは、ホストコンピュータ200からの
指示に応じて、インタフェースユニット190を介して
ホストコンピュータ200に送られる。なお、この実施
の形態では、R,G,B各色の露光時間の決定と、R,
G,B各色の露光順序を主制御ユニット100が制御し
ている。しかし、これらの制御をホストコンピュータ2
00上で実行することもできる。また、ホストコンピュ
ータ200上に記憶したプログラムやデータを、主制御
ユニット100に転送して、このプログラムを主制御ユ
ニット100が実行するように制御することもできる。
【0132】また、上記実施の形態では、A/D変換ユ
ニット150に入力される画像信号の振幅調整のため
に、R,G,B各色の露光時間の修正と、A/D変換レ
ンジの調整を実施している。しかし、主制御ユニット1
00がLEDドライバに光源ユニット41の発光強度を
調整させることによっても、画像信号の振幅調整が実現
される。また、主制御ユニット100が階調変換テーブ
ル160の変換特性を調節し、階調変換テーブル160
のディジタル信号処理によって信号の振幅を調整しても
良い。
【0133】更に、上記実施の形態では、R,G,Bの
3色のそれぞれの成分について、画像を読み取る装置の
場合を示した。しかし、R,G,B以外の色成分を読み
取る装置や、4色以上の成分を読み取る装置において
も、本発明は実施できる。R,G,B以外の波長とし
て、例えば赤外光成分の読み取りを実施しても良い。 (第2の実施の形態)この形態における露光順序決定処
理を図15に示す。この形態は、請求項2に対応する。
この形態は、上記第1の実施の形態の変形例であり、図
15の露光順序決定処理は、図11のステップS42の
代わりに実施される。それ以外の構成及び動作は、第1
の実施の形態と同一である。
【0134】図15の露光順序決定処理について説明す
る。ステップS90では、R,G,B各色の露光順序
を、予め定めた順番に配置する。例えば、R,G及びB
の各色の露光順序を、それぞれ、1番目,2番目及び3
番目に配置する。ステップS91では、R色の露光時間
Tr,G色の露光時間Tg及びB色の露光時間Tbの中
で時間が最小の色を識別する。そして、露光時間が最小
の色に割り当てられた識別番号を変数COLに保持す
る。
【0135】ステップS92では、ステップS90で定
めた露光順序の最後尾が、変数COLの色と一致するか
否かを識別する。一致しない場合には、次のステップS
93を実行する。ステップS93では、露光順序の最後
尾の色と、変数COLの色との並び順を入れ替える。即
ち、露光時間が最小の色の露光順序を最後尾に配置す
る。
【0136】露光時間が最小の色の露光順序を最後尾に
配置すると、図5に示す例と同様に、副走査移動中の待
ち時間(Tms)を、蓄積電荷の読み出し期間(Te)
として有効利用できる可能性が高まる。
【0137】(第3の実施の形態)この形態における露
光順序決定処理を図16に示す。この形態は、請求項3
に対応する。この形態は、上記第1の実施の形態の変形
例であり、図16の露光順序決定処理は、図11のステ
ップS42の代わりに実施される。それ以外の構成及び
動作は、第1の実施の形態と同一である。
【0138】図16の露光順序決定処理について説明す
る。ステップS95では、R,G,B各色の露光順序
を、予め定めた順番に配置する。例えば、R,G及びB
の各色の露光順序を、それぞれ、1番目,2番目及び3
番目に配置する。ステップS96では、R色の露光時間
Tr,G色の露光時間Tg及びB色の露光時間Tbの中
で時間が最大の色を識別する。そして、露光時間が最大
の色に割り当てられた識別番号を変数COLに保持す
る。
【0139】ステップS97では、ステップS95で定
めた露光順序の先頭が、変数COLの色と一致するか否
かを識別する。一致しない場合には、次のステップS9
8を実行する。ステップS98では、露光順序の先頭の
色と、変数COLの色との並び順を入れ替える。即ち、
露光時間が最大の色の露光順序を先頭に配置する。
【0140】露光時間が最大の色の露光順序を先頭に配
置すると、図6に示す待ち時間Twが生じにくい。即
ち、図5に示す例と同様に、1番目の色の露光が終了し
た直後に、2番目の色の露光を開始できる可能性が高ま
る。上記第3の実施の形態においては、主制御ユニット
100が、露光時間最長の色を1番目の露光順に設定し
ている。そのため、第3の実施の形態の装置は、次のよ
うな効果を有する。
【0141】図5に示されるような、副走査移動終了直
後に第1色目の露光をする場合を考える。この場合、第
1色目の露光開始時に、まだ副走査系の移動による機械
的な振動が残っている可能性がある。振動が収まるまで
の期間は、1次元イメージセンサ43に対して原稿がぶ
れてしまう。露光時間の短い色が1番目に設定されてい
ると、露光時間に対するぶれの影響が大きくなり、画質
が劣化するおそれがある。それに対して上記第3の実施
の携帯の装置のように露光時間が最長の色が1番目にな
るように露光順が設定されていると、露光時間に対する
ぶれの影響が相対的に少なくなる。従って良い画像が得
られることが期待できる。
【0142】
【発明の効果】(請求項1)複数の色の露光順序を、各
色の露光時間の大小関係に応じて決定するので、1ライ
ン当たりの画像読み取り所要時間が、低減される可能性
が高まる。(請求項2)露光時間が最小の色の露光順を
最後尾に配置するので、副走査移動停止までの待ち時間
を、蓄積電荷の読み出し処理時間として有効に利用でき
る。
【0143】(請求項3)露光時間が最大の色の露光順
を先頭に配置するので、1番目の露光終了から2番目の
露光開始までの間の待ち時間Twの発生を抑制できる。 (請求項4)複数色の照明色の露光順序を、露光時間が
大きい順に配置するので、副走査移動停止までの待ち時
間を、蓄積電荷の読み出し処理時間として有効に利用で
きる。また、1番目の露光終了から2番目の露光開始ま
での間の待ち時間Twの発生を抑制できる。
【0144】(請求項5)画像読み取り装置のダイナミ
ックレンジの改善につながる。 (請求項6)1ライン当たりの画像読み取り所要時間が
短縮される。
【0145】(請求項7)1ライン当たりの画像読み取
り所要時間が短縮される。特に、露光中の副走査移動を
回避できるので、複数の色成分間の画像の位置ずれ防止
に効果的である。 (請求項8)読み取られる画像の濃度変化の振幅を、必
要に応じて調整できる。 (請求項9)複数の色の露光順序を、各色の露光時間の
大小関係に応じて決定するので、1ライン当たりの画像
読み取り所要時間が、低減される可能性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムスキャナの構成の概略を示すブロック
図である。
【図2】図1のフィルムスキャナに装填されるフィルム
原稿10の構成を示す平面図である。
【図3】図1のA/D変換ユニット150の構成を示す
ブロック図である。
【図4】図1のタイミング制御ユニット170を示すブ
ロック図である。
【図5】図1のフィルムスキャナにおける1ライン画像
読取タイミングの例を示すタイムチャートである。
【図6】図5と同様の条件で、露光順序のみを固定した
場合の1ライン画像読取タイミングの例を示すタイムチ
ャートである。
【図7】プリスキャンの結果得られるヒストグラムと補
正後の予想ディジタルデータ分布を示すグラフである。
【図8】図1の主制御ユニット100の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】図8のステップS3の内容を示すフローチャー
トである。
【図10】図8のステップS4の内容を示すフローチャ
ートである。
【図11】図8のステップS8の内容を示すフローチャ
ートである。
【図12】図8のステップS10の内容を示すフローチ
ャートである。
【図13】図11のステップS41の内容を示すフロー
チャートである。
【図14】図1のホストコンピュータ200に表示され
る入力画面の例を示す正面図である。
【図15】第2の実施の形態における露光順序決定処理
の内容を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施の形態における露光順序決定処理
の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 フィルム原稿 11 カートリッジ 12 リーダ部 12a バーコード 12b 磁気情報 12c 穴 12d 磁気情報 13 記録部 14 画像形成領域 15 磁気情報 16,17 穴 31 光学センサ 32 光学センサ 33 磁気ヘッド 41 光源ユニット 42 レンズ 43 1次元イメージセンサ 50 ステッピングモータ 100 主制御ユニット 105 システムバス 110 メモリユニット 120 モータドライバ 130 信号処理ユニット 140 サンプリングユニット 150 A/D変換ユニット 151 A/D変換器 152,153 D/A変換器 154 レジスタ 155 データセレクタ 156,157,158 レジスタ 160 階調変換テーブル 161 テーブル切替回路 170 タイミング制御ユニット 171 全体制御回路 172 第1色露光時間制御回路 173 第2色露光時間制御回路 174 第3色露光時間制御回路 175 信号切替回路 176 CCD制御回路 177 A/D変換制御回路 178 メモリ制御回路 179 副走査制御回路 180 LEDドライバ 190 インタフェースユニット 200 ホストコンピュータ 210 フレーム指定部 211 見出し画像表示部 212 フレーム情報表示部 213 指定ボタン 220 色バランス調整部 221 強調ボタン 222 低減ボタン 223 比率表示部 231 読取開始ボタン 232 巻き戻しボタン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに波長の異なる複数色の照明光を選
    択的に原稿に照射する照明手段と、 前記照明手段によって照明される前記原稿から、複数色
    の各色成分の画像を、1ラインずつ順次に読み取る1次
    元撮像手段と、 前記1次元撮像手段が画像読取状態でない時に、前記1
    次元撮像手段の画像読取位置と前記原稿との相対位置を
    移動する副走査手段と、 動作条件に応じて、前記複数色の照明光の各色の露光時
    間を決定し、各色の照明光の露光の順序を、決定された
    各色の露光時間の大小関係に従って決定する露光順序制
    御手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記露光順序制御手段が、前記複数色の照明光のうち、
    決定された露光時間が最小の色の露光順を最後尾に配置
    することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記露光順序制御手段が、前記複数色の照明光のうち、
    決定された露光時間が最大の色の露光順を先頭に配置す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記露光順序制御手段が、前記複数色の照明光の露光順
    序を、決定された露光時間が大きい順に並べることを特
    徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記露光順序制御手段が、予め読み取られた原稿画像の
    明るさもしくは濃度のピークレベルに応じて前記複数色
    の照明光の各色の露光時間を修正し、各色の照明光の露
    光の順序を修正後の各色の露光時間の大小関係に従って
    決定することを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像読取装置において、
    露光順序の最後尾に配置された色に関する露光が終了す
    る前に、前記副走査手段に駆動開始信号を印加する駆動
    制御手段を更に備えることを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像読取装置において、
    前記副走査手段は、前記駆動開始信号の到来から実際の
    副走査方向の相対移動開始までにタイムラグを有するも
    のであって、前記駆動制御手段は、露光順序の最後尾に
    配置された色に関する露光終了時点よりも、前記タイム
    ラグの期間だけ早く前記駆動開始信号を印加することを
    特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の画像読取装置において、
    前記1次元撮像手段から出力される画像信号を所定増幅
    率以内で増幅する増幅手段を設けたことを特徴とする画
    像読取装置。
  9. 【請求項9】 互いに波長の異なる複数色の照明光を選
    択的に原稿に照射する照明手段と、 前記照明手段によって照明される前記原稿から、複数色
    の各色成分の画像を、1ラインずつ順次に読み取る1次
    元撮像手段と、 前記1次元撮像手段が画像読取状態でない時に、前記1
    次元撮像手段の画像読取位置と前記原稿との相対位置を
    移動する副走査手段とを有する画像読取装置に対する画
    像読取制御手順を記録した記録媒体において、 動作条件に応じて、前記複数色の照明光の各色の露光時
    間を決定する露光時間決定手順と、 各色の照明光の露光の順序を、決定された各色の露光時
    間の大小関係に従って決定する露光順序決定手順とを記
    憶することを特徴とする画像読取制御プログラムを記録
    した記録媒体。
JP10051863A 1998-03-04 1998-03-04 画像読取装置及び画像読取制御手順を記録した記録媒体 Pending JPH11252311A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002111969A (ja) * 2000-07-24 2002-04-12 Nikon Corp 画像読取装置、画像読取システム、画像読取装置に対する制御手順を記憶する記憶媒体
JP2011139236A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Brother Industries Ltd 画像読取装置

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