JP2006109240A - 画像入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安価なカラー・エリアCCDを用いて高画質な画像を短時間で生成する。
【解決手段】 複数の画素が二次元状に配列され、画素ごとに赤、緑、青の3原色のうちのいずれかの色のフィルターを有する光電変換手段と、赤、緑、青の3原色の光源により読み取り原稿を照明する照明手段とを用い、照明手段の赤色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の赤色フィルター画素の出力と、照明手段の緑色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の緑色フィルター画素の出力と、照明手段の青色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の青色フィルター画素の出力とを合成して1枚の画像を生成する。
【選択図】 図9
【解決手段】 複数の画素が二次元状に配列され、画素ごとに赤、緑、青の3原色のうちのいずれかの色のフィルターを有する光電変換手段と、赤、緑、青の3原色の光源により読み取り原稿を照明する照明手段とを用い、照明手段の赤色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の赤色フィルター画素の出力と、照明手段の緑色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の緑色フィルター画素の出力と、照明手段の青色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の青色フィルター画素の出力とを合成して1枚の画像を生成する。
【選択図】 図9
Description
本発明は、フィルムなどの透過原稿上の画像情報を読み取る画像入力装置に関する。
フィルムなどの透過原稿上の画像を読み取るフィルムスキャナー、フラットベットスキャナーなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。
これらのスキャナーでは、照明用光源を用いてフィルムを照明し、投影レンズにより複数の画素(光電変換素子)を1直線状に並べたラインCCD上にフィルム透過光を結像させて1ライン分の画像を読み取る。1ライン分の画像読み取り後、フィルムと光学系を相対的に1ライン分移動して次の1ライン分の読み取りを行う。このような読み取り動作をラインごとに繰り返すことによって、1画面分の画像を読み取っている。
赤R、緑Gおよび青Bの3原色の照明用光源とモノクロのラインCCDとを用いたスキャナーでは、ラインごとに照明用光源の色をRGBの3原色に切り換えて3回ずつ読み取りを行う。一方、白色光の照明用光源と、赤色フィルターのラインCCD、緑色フィルターのラインCCDおよび青色フィルターのラインCCDの3本のラインCCDを平行に並べたRGBラインCCDを用いたスキャナーでは、ラインごとの各色ラインCCDの読み取り結果に基づいて色分解を行っている。
これらのスキャナーでは、照明用光源を用いてフィルムを照明し、投影レンズにより複数の画素(光電変換素子)を1直線状に並べたラインCCD上にフィルム透過光を結像させて1ライン分の画像を読み取る。1ライン分の画像読み取り後、フィルムと光学系を相対的に1ライン分移動して次の1ライン分の読み取りを行う。このような読み取り動作をラインごとに繰り返すことによって、1画面分の画像を読み取っている。
赤R、緑Gおよび青Bの3原色の照明用光源とモノクロのラインCCDとを用いたスキャナーでは、ラインごとに照明用光源の色をRGBの3原色に切り換えて3回ずつ読み取りを行う。一方、白色光の照明用光源と、赤色フィルターのラインCCD、緑色フィルターのラインCCDおよび青色フィルターのラインCCDの3本のラインCCDを平行に並べたRGBラインCCDを用いたスキャナーでは、ラインごとの各色ラインCCDの読み取り結果に基づいて色分解を行っている。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2004−032270号公報
しかしながら、スキャナーによるフィルム画像の読み取りは、高画質な画像を読み取ることができるが、1画面の画像を読み取るのに上述したラインごとの読み取り動作を数千回繰り返すので、速いものでも数十秒の読み取り時間がかかるという問題がある。
そこで、複数の画素(光電変換素子)を二次元状に配列したモノクロのエリアCCDを用い、1画面に対し照明用光源の色をRGBの3原色に切り換えて3回の画像読み取りを行うことが考えられるが、モノクロのエリアCCDは技術的には製作可能であっても、需要が限られるために相当高価になってしまう。
そこで、複数の画素(光電変換素子)を二次元状に配列したモノクロのエリアCCDを用い、1画面に対し照明用光源の色をRGBの3原色に切り換えて3回の画像読み取りを行うことが考えられるが、モノクロのエリアCCDは技術的には製作可能であっても、需要が限られるために相当高価になってしまう。
ところで、デジタルカメラには、赤R、緑G、青Bいずれかのカラーフィルターを有する複数の画素(光電変換素子)を二次元状にベイヤー配列したカラーのエリアCCDが数多く用いられており、安価に入手することができる。このカラー・エリアCCDをフィルムなどの透過原稿上の画像を読み取る画像入力装置に用いることができれば、従来のスキャナーに比べて画像の読み取り時間を大幅に短縮しながら、装置を安価に構成できる利点がある。
しかし、デジタルカメラなどに一般的に用いられているカラー・エリアCCDを用いて透過原稿上の画像を読み取る場合には、画質面において次のような問題がある。
図2は、デジタルカメラなどに一般的に用いられているベイヤー配列型エリアCCDのRGBフィルターの分光感度を示す。図2において、横軸は波長[nm]、縦軸は相対感度を表す。エリアCCDのフィルターの分光感度はかなり広く、各色どうしのすそ野の重なりも大きい。したがって、ある色の光が入ってきたときに、その色のフィルターの画素部から出力が出るだけでなく、他の色のフィルターの画素部からも出力が出てしまう。
図3はR、G、B3原色のLED照明光源の分光特性を示す。図3において、横軸は波長[nm]、縦軸は相対強度を表す。LEDの照明光源は狭い帯域の分光特性を示す。
ここで、ある色のLED照明光源を点灯して照明した場合のカラー・エリアCCDの出力は、図3に示すLEDの分光特性と図2に示すエリアCCDの分光感度との積の積分値(面積)として算出することができる。
図4は、R-LED照明光源を点灯してカラー・エリアCCDを照明した場合の各色フィルターのCCD出力を示す。図4において、横軸は波長[nm]、縦軸は相対出力を表す。ここで、各色フィルターのCCD出力の面積を計算し、RフィルターのCCD出力を100%とした場合の各色のCCD出力は、
R-LED×R-CCD=100%、
R-LED×G-CCD=33%、
R-LED×B-CCD=2.57% ・・・(1)
となる。例えばR-LEDを点灯し、RフィルターのCCD出力が255LSB(@8bit)になるように露光時間を決めた場合に、GフィルターとBフィルターのCCD出力は、
GフィルターCCD出力=255×0.33≒84LSB、
BフィルターCCD出力=255×0.0257≒7LSB ・・・(2)
となる。
R-LED×R-CCD=100%、
R-LED×G-CCD=33%、
R-LED×B-CCD=2.57% ・・・(1)
となる。例えばR-LEDを点灯し、RフィルターのCCD出力が255LSB(@8bit)になるように露光時間を決めた場合に、GフィルターとBフィルターのCCD出力は、
GフィルターCCD出力=255×0.33≒84LSB、
BフィルターCCD出力=255×0.0257≒7LSB ・・・(2)
となる。
図5は、G-LED照明光源を点灯してカラー・エリアCCDを照明した場合の各色フィルターのCCD出力を示す。図5において、横軸は波長[nm]、縦軸は相対出力を表す。各色フィルターのCCD出力の面積を計算し、GフィルターのCCD出力を100%とし、255LSB(@8bit)となるように露光時間を決めた場合の各色のCCD出力は、
G-LED×R-CCD=9.7% → ≒25LSB相当、
G-LED×G-CCD=100% → ≒255LSB、
G-LED×G-CCD=42.2% → ≒108LSB相当 ・・・(3)
となる。
G-LED×R-CCD=9.7% → ≒25LSB相当、
G-LED×G-CCD=100% → ≒255LSB、
G-LED×G-CCD=42.2% → ≒108LSB相当 ・・・(3)
となる。
図6は、B-LED照明光源を点灯してカラー・エリアCCDを照明した場合の各色フィルターのCCD出力を示す。図6において、横軸は波長[nm]、縦軸は相対出力を表す。各色フィルターのCCD出力の面積を計算し、BフィルターのCCD出力を100%とし、255LSB(@8bit)となるように露光時間を決めた場合の各色のCCD出力は、
B-LED×R-CCD=8.47% → ≒21LSB相当、
B-LED×G-CCD=27% → ≒69LSB相当、
B-LED×B-CCD=100% → ≒255LSB ・・・(4)
となる。
B-LED×R-CCD=8.47% → ≒21LSB相当、
B-LED×G-CCD=27% → ≒69LSB相当、
B-LED×B-CCD=100% → ≒255LSB ・・・(4)
となる。
ところで、R、G、B3原色のLED照明光源を同時に点灯した場合には、RフィルターのCCD出力はR-LEDによる照明分だけでなく、G-LEDとB-LEDによる照明分も加算される。同様に、GフィルターのCCD出力はG-LEDによる照明分だけでなく、R-LEDとB-LEDによる照明分も加算される。また、BフィルターのCCD出力はB-LEDによる照明分だけでなく、R-LEDとG-LEDによる照明分も加算される。したがって、例えばR-LEDの点灯時間を調節してRフィルターのCCD出力を制御しようとしても、G-LEDやB-LEDの点灯時間を変えるとRフィルターのCCD出力が変化してしまう。他色についても同様である。つまり、各色LEDの点灯時間で各色フィルターのCCD出力を制御することはできない。
各色LEDを順に単独に点灯して各色フィルターのCCD出力が255LSB(@8bit)となるように露光時間を決定し、次に全色LEDを同時に点灯すると、
RフィルターのCCD出力=255(R-LEDによる照明分)+25(G-LEDによる照明分)+21(B-LEDによる照明分)=301、
GフィルターのCCD出力=84(R-LEDによる照明分)+255(G-LEDによる照明分)+69(B-LEDによる照明分)=408、
BフィルターのCCD出力=7(R-LEDによる照明分)+108(G-LEDによる照明分)+255(B-LEDによる照明分)=370 ・・・(5)
となる。R、G、BフィルターのCCD出力が(255、255、255)となるように点灯しても(301、408、370)になってしまい、ホワイトバランスが崩れる上に、実際には255を超えた時点でアナログ出力が飽和してしまい、制御不能となる。
RフィルターのCCD出力=255(R-LEDによる照明分)+25(G-LEDによる照明分)+21(B-LEDによる照明分)=301、
GフィルターのCCD出力=84(R-LEDによる照明分)+255(G-LEDによる照明分)+69(B-LEDによる照明分)=408、
BフィルターのCCD出力=7(R-LEDによる照明分)+108(G-LEDによる照明分)+255(B-LEDによる照明分)=370 ・・・(5)
となる。R、G、BフィルターのCCD出力が(255、255、255)となるように点灯しても(301、408、370)になってしまい、ホワイトバランスが崩れる上に、実際には255を超えた時点でアナログ出力が飽和してしまい、制御不能となる。
このように、カラー・エリアCCDでは、R、G、B各色LEDの点灯時間を調節してもR、G、B各色フィルターのCCD出力が独立に変化しないので、ホワイトバランスをとることは困難である。また、各色フィルターの分光感度のすそ野が広いために、色再現上、彩度の低い、つまり濁り感の強い画像になってしまうという問題もある。
さらに、カラー・エリアCCDでは、ネガフィルムの読み取りにおいても次のような問題がある。すなわち、ネガフィルムの場合はRGBの濃度が異なり、特に青Bの濃度が赤R、緑Gに比べて高い。したがって、通常の白色光源で読み取りを行うと、BフィルターのCCD出力が小さくなり、画質を損ねる。そのため、従来のスキャナーでは、ネガフィルムの読み取り時には露光時間をR<G<Bの長さに制御し、各色フィルターのCCD出力を得ている。しかし、上述したように、あるフィルター色のCCD出力を大きくしようとしてそのフィルター色のCCDの露光時間だけを長くしても、他のフィルター色のCCD出力にも影響が現れてしまう。例えばBフィルターCCDの露光時間を長くするとGフィルターCCDへの影響が大きくなり、所望の露光時間バランスで読み取りが行えないことになり、高画質のネガポジ変換が行えないことになる。
複数の画素が二次元状に配列され、画素ごとに赤、緑、青の3原色のうちのいずれかの色のフィルターを有する光電変換手段と、赤、緑、青の3原色の光源により読み取り原稿を照明する照明手段とを用い、照明手段の赤色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の赤色フィルター画素の出力と、照明手段の緑色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の緑色フィルター画素の出力と、照明手段の青色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの光電変換手段の青色フィルター画素の出力とを合成して1枚の画像を生成する。
本発明によれば、デジタルカメラなどに一般的に用いられている安価なカラー・エリアCCDを用いて画質のよい画像を短時間で読み取ることができる。
図1は一実施の形態の構成を示す。搬送機構1は透過原稿であるストリップフィルム2を搬送し、搬送制御装置3は搬送機構1を駆動してフィルム2上の任意の駒を所定の読み取り位置に設定する。面照明装置4はRGB3原色のLED光源によりフィルム2を照明する。照明制御装置5は面照明装置4の各色LEDを駆動制御し、各色の単独発光もしくは任意の色の同時発光を行うとともに、同時発光時には各色LEDの点灯時間を個別に制御する。フィルム2を透過した光束は投影レンズ6によりカラー・エリアCCD7上に導かれ、結像する。カラー・エリアCCD7には、デジタルカメラなどに用いられているベイヤー配列の3原色カラーフィルター付きエリアCCDを用いる。この種のカラー・エリアCCDは安価であるため、画像入力装置を安価に構成することができる。
AD変換器8はCCD7のアナログ撮像信号をデジタル画像データに変換し、メモリ9はデジタル画像データを記憶する。CPU10は、画像データに対して各種の演算、補正、補間などの画像処理を行うとともに、搬送制御装置3と照明制御装置5を制御する。画像処理後の画像データはコンパクトフラッシュ(登録商標)カードなどのメモリカード11に記録したり、USBインターフェイス12を介してパーソナルコンピューターなどの外部機器へ送られる。
図7は初期化処理を示すフローチャート、図8は画像読み取り処理を示すフローチャートである。CPU10は画像の読み取りを行う前に図7に示す初期化処理を実行する。ステップ1〜4において、面照明装置4のR-LEDを点灯して搬送機構1にフィルム2を装填せずに素通しでCCD2を照明し、CCD2のRフィルターCCD出力が所定値、例えば255LSB(@8bit)となるように点灯時間を調整し、RフィルターCCD出力が上記所定値になる時間をRフィルターCCDのホワイトバランス露光時間として記憶する。なお、ホワイトバランス露光時間を測定するためのCCD出力は上記所定値255LSBに限定されず、また所定値でなくても所定の範囲としてもよい。
次に、ステップ5〜8において、面照明装置4のG-LEDを点灯して搬送機構1にフィルム2を装填せずに素通しでCCD2を照明し、CCD2のGフィルターCCD出力が所定値、例えば255LSB(@8bit)となるように点灯時間を調整し、GフィルターCCD出力が上記所定値になる時間をGフィルターCCDのホワイトバランス露光時間として記憶する。
また、ステップ9〜12において、面照明装置4のB-LEDを点灯して搬送機構1にフィルム2を装填せずに素通しでCCD2を照明し、CCD2のBフィルターCCD出力が所定値、例えば255LSB(@8bit)となるように点灯時間を調整し、BフィルターCCD出力が上記所定値になる時間をBフィルターCCDのホワイトバランス露光時間として記憶する。ステップ13において、RGB全色フィルターCCDのホワイトバランス時間の測定を完了したら初期化処理を終了する。
初期化処理後、図8に示す画像読み取り処理を行う。図9はRGB各色フィルターCCDによる画像読み取り手順を示す図である。図9を参照しながら、一実施の形態の画像読み取り処理を説明する。
ステップ21において、搬送機構1によりフィルム2の画像読み取り駒を所定の読み取り位置に設定した後、初期化処理で記憶したRフィルターCCDのホワイトバランス露光時間だけ面照明装置4のR-LEDを点灯し、図9(a1)に示すようにR-LEDにより照明されたフィルム画像をCCD2で読み取る。読み取った画像はAD変換器8によりデジタル画像データに変換し、メモリ9に格納する。続くステップ22では、図9(a2)に示すように、デジタル画像データのうちのRフィルターCCDの出力データのみを採用し、GフィルターCCDとBフィルターCCDの出力データを0に置換する。そして、ステップ23でR-LEDにより照明して撮像した画像データ(図9(a2)参照)をメモリ9に一時記憶する。
次に、ステップ24において、初期化処理で記憶したGフィルターCCDのホワイトバランス露光時間だけ面照明装置4のG-LEDを点灯し、図9(b1)に示すようにG-LEDにより照明されたフィルム画像をCCD2で読み取る。読み取った画像はAD変換器8によりデジタル画像データに変換し、メモリ9に格納する。続くステップ25では、図9(b2)に示すように、デジタル画像データのうちのGフィルターCCDの出力データのみを採用し、RフィルターCCDとBフィルターCCDの出力データを0に置換する。そして、ステップ26でG-LEDにより照明して撮像した画像データ(図9(b2)参照)をメモリ9に一時記憶する。
さらに、ステップ27において、初期化処理で記憶したBフィルターCCDのホワイトバランス露光時間だけ面照明装置4のB-LEDを点灯し、図9(c1)に示すようにB-LEDにより照明されたフィルム画像をCCD2で読み取る。読み取った画像はAD変換器8によりデジタル画像データに変換し、メモリ9に格納する。続くステップ28では、図9(c2)に示すように、デジタル画像データのうちのBフィルターCCDの出力データのみを採用し、RフィルターCCDとGフィルターCCDの出力データを0に置換する。そして、ステップ29でB-LEDにより照明して撮像した画像データ(図9(c2)参照)をメモリ9に一時記憶する。
ステップ30において、メモリ9に一時記憶したRGB3原色LEDで照明して撮像した3枚の画像データをCCD2の画素(光電変換素子)ごとに加算し、図9(d)に示すように1枚の画像データに合成する。次に、ステップ31でベイヤー補間処理を行い、図9(e)に示すように3chの画像データを作成する。その後、ステップ32で一般的な各種の画像補正処理を行って最終画像データを作成し、ステップ33で最終画像データをメモリカード11に記録するとともに、USBインターフェイス12を介してパーソナルコンピューターなどの外部機器へ出力する。
このようにすれば、各色フィルターCCDから同一色のLEDによる照明を行った場合の受光成分のみが取り出せることになり、各色フィルターCCDの分光感度のすそ野の広がりによる他色成分の影響を排除することができる。つまり、各色LEDの点灯時間を調節することによって各色フィルターCCDの露光量(出力)を独立に制御することができる。
なお、上述した一実施の形態ではRGBごとにホワイトバランス時間でフィルムの読み取りを行ったが、フィルムのベース濃度を考慮してホワイトバランス時間に所定の係数を乗じた時間で読み取りを行ってもよい。係数はRGB同一でもよいし、異なっていても構わない。例えば、ネガフィルムの場合には、Rは(ホワイトバランス時間)×2、Gは(ホワイトバランス時間)×4、Bは(ホワイトバランス時間)×8の読み取り時間とするのが望ましい。
ポジフィルムにおいては光源のホワイトバランスが正確に取れ、また色再現にしても濁りのない鮮やかな画像を得ることができる。一方、ネガフィルムにおいてもRGB各色フィルターCCDの露光量(出力)を独立に制御できるので、高濃度のチャンネルにおいてもS/N比の良い信号が得られ、またフィルムの銘柄や撮影条件などにより濃度にばらつきがあっても高画質のネガポジ変換を行うことができる。
以上説明したように一実施の形態によれば、複数の画素(光電変換素子)が二次元状に配列され、画素ごとに赤、緑、青の3原色のうちのいずれかの色のフィルターを有するカラー・エリアCCD2と、赤、緑、青の3原色のLED光源により読み取り原稿を照明する面照明装置4とを用い、面照明装置4のR-LEDを点灯して読み取り原稿を照明したときのCCD2のRフィルターCCDの出力と、面照明装置4のG-LEDを点灯して読み取り原稿を照明したときのCCD2のGフィルターCCDの出力と、面照明装置4のB-LEDを点灯して読み取り原稿を照明したときのCCD2のBフィルターCCDの出力とを合成して1枚の画像を生成するようにしたので、デジタルカメラなどに一般的に用いられている安価なカラー・エリアCCDを用いて画質のよい画像を短時間で読み取ることができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、カラー・エリアCCD2が光電変換手段を、面照明装置4が照明手段を、投影レンズ6が光学系を、CPU10が画像生成手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
なお、上述した一実施の形態ではRGB3原色の照明による3枚の画像データを合成してからベイヤー補間を行う例を示したが、RGB各色の照明による3枚の画像データに対してそれぞれベイヤー補間を行ってRGB各チャンネルの画像を生成し、R-LED照明時のRチャンネル、G-LED照明時のGチャンネル、B-LED照明時のBチャンネルのみを持ってきてRGB画像を合成してもよい。
また、上述した一実施の形態ではRGB3原色の照明による3枚の画像データを得る際に、RGB各色LEDの点灯時間を調節する例を示したが、LEDの点灯時間を調節する代わりに各色フィルターCCDの電荷蓄積時間を調節するようにしてもよい。
上述した一実施の形態では、画像読み取り前の初期化処理においてRGB3原色の照明による各色フィルターのCCD出力が同一値となるRGB各色LEDの点灯時間を計測し、各色フィルターCCDのホワイトバランス露光時間として記憶しておき、画像読み取り時にRGB各色のLEDをそれぞれのホワイトバランス露光時間だけ点灯してホワイトバランス処理を行う例を示したが、必ずしも画像読み取り前の初期化処理において上述したホワイトバランス処理を行う必要はなく、RGB各色のLEDを同一時間だけ順次点灯して画像読み取りを3回行い、得られた3枚の画像データに対してホワイトバランス処理を行うようにしてもよい。
さらに、読み取る画像の種類や画像を読み取る目的によっては、RGBの照明色を切り換えて3回の読み取り動作を行う必要がなく、RGBの照明を同時に行って1回の読み取り動作を行ってもよい場合がある。後者の1回の画像読み取りでは画質は劣るが短時間で読み取ることができ、前者の3回の画像読み取りと適宜併用することによってそれぞれの長所を生かした効果的な画像読み取りを行うことができる。
例えば、ポジ原稿の場合はRGB同時照明で1回の読み取りを行い、ネガ原稿の場合はRGB照明色を切り換えて3回の読み取りを行う。また、原稿のおおまかな解析のための予備的な読み取りはRGB同時照明で1回の読み取りを行い、色や画質を重要視する正式な本読み取りはRGB照明色を切り換えて3回の読み取りを行う。
例えば、ポジ原稿の場合はRGB同時照明で1回の読み取りを行い、ネガ原稿の場合はRGB照明色を切り換えて3回の読み取りを行う。また、原稿のおおまかな解析のための予備的な読み取りはRGB同時照明で1回の読み取りを行い、色や画質を重要視する正式な本読み取りはRGB照明色を切り換えて3回の読み取りを行う。
上述した一実施の形態ではデジタルカメラなどに一般的に用いられている安価なカラー・エリアCCDを用いる例を示したが、エリアCCDと同様な分光感度を有するRGB3ラインのCCD、もしくは画素ごとにR、G、Bフィルターを有する1ラインCCDを用いてもよい。すなわち、R-LEDを点灯して原稿を照明し、フィルムと光学系を相対的に1ライン分ずつ移動してラインCCDのRフィルター部で読み取り、次にG-LEDを点灯して原稿を照明し、フィルムと光学系を相対的に1ライン分ずつ移動してラインCCDのGフィルター部で読み取り、さらにB-LEDを点灯して原稿を照明し、フィルムと光学系を相対的に1ライン分ずつ移動してラインCCDのBフィルター部で読み取る。このラインCCDを用いた画像の読み取りによれば、従来の装置に比べ、読み取り速度の改善はできないが、分光感度の重なりの影響を排除した高画質な画像を得ることができる。
1 搬送機構
2 フィルム
3 搬送制御装置
4 面照明装置
5 照明制御装置
6 投影レンズ
7 カラー・エリアCCD
8 AD変換器
9 メモリ
10 CPU
11 メモリカード
12 USB
2 フィルム
3 搬送制御装置
4 面照明装置
5 照明制御装置
6 投影レンズ
7 カラー・エリアCCD
8 AD変換器
9 メモリ
10 CPU
11 メモリカード
12 USB
Claims (3)
- 複数の画素が二次元状に配列され、画素ごとに赤、緑、青の3原色のうちのいずれかの色のフィルターを有する光電変換手段と、
赤、緑、青の3原色の光源により読み取り原稿を照明する照明手段と、
前記照明手段により照明された読み取り原稿からの光を前記光電変換手段へ導き、前記光電変換手段上に画像を結像させる光学系と、
前記光電変換手段の画素の出力に基づいて画像を生成する画像生成手段とを備え、
前記画像生成手段は、前記照明手段の赤色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの前記光電変換手段の赤色フィルター画素の出力と、前記照明手段の緑色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの前記光電変換手段の緑色フィルター画素の出力と、前記照明手段の青色光源を点灯して読み取り原稿を照明したときの前記光電変換手段の青色フィルター画素の出力とを合成して1枚の画像を生成する(以下、第1の画像生成方法という)ことを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1に記載の画像入力装置において、
前記画像生成手段は、前記照明手段の赤、緑、青の3原色の光源を同時に点灯して読み取り原稿を照明したときの前記光電変換手段のすべての画素の出力に基づいて1枚の画像を生成する(以下、第2の画像生成方法という)ことができ、
読み取り原稿がネガフィルムの場合は前記第1の画像生成方法により画像を生成し、読み取り原稿がポジフィルムの場合は前記第2の画像生成方法により画像を生成することを特徴とする画像入力装置。 - 請求項1に記載の画像入力装置において、
前記画像生成手段は、前記照明手段の赤、緑、青の3原色の光源を同時に点灯して前記読み取り原稿を照明したときの前記光電変換手段のすべての画素の出力に基づいて1枚の画像を生成する(以下、第2の画像生成方法という)ことができ、
画像の正式な読み取りを行う場合は前記第1の画像生成方法により画像を生成し、画像の予備的な読み取りを行う場合は前記第2の画像生成方法により画像を生成することを特徴とする画像入力装置。
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JP2011054110A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-17 | Mitsutoyo Corp | 画像処理型測定機および画像処理測定方法 |
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