JPH11251587A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11251587A
JPH11251587A JP5107598A JP5107598A JPH11251587A JP H11251587 A JPH11251587 A JP H11251587A JP 5107598 A JP5107598 A JP 5107598A JP 5107598 A JP5107598 A JP 5107598A JP H11251587 A JPH11251587 A JP H11251587A
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JP
Japan
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film
metal film
dopant impurity
forming
polysilicon film
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JP5107598A
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Fumio Otake
文雄 大竹
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温熱処理が必要なメモリ素子と高速動作が
必要なロジック素子とを同一基板上に形成した半導体装
置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10上に絶縁膜12を介して
形成され、第1導電型のドーパント不純物が導入された
ポリシリコン膜14と、第1導電型のドーパント不純物
が導入された金属膜15とを有するゲート電極13と、
ゲート電極13の両側の半導体基板10に形成されたソ
ース/ドレイン拡散層18とを有することを特徴とする
半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特に、高温での熱処理におけるデバ
イス特性の劣化を防止しうる半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、システムLSI(Large Scale In
tegration、大規模集積回路)の分野において、ロジッ
ク素子とメモリ素子とをワンチップ化したメモリ素子混
載ロジック半導体装置が注目されている。メモリ素子混
載ロジック半導体装置では、ロジック回路の動作速度等
の特性を劣化せず、且つ、メモリ素子の集積度を低下せ
ずにこれらデバイスを構築することが要求される。した
がって、これらデバイスを如何にして混載するかが半導
体装置の開発上極めて重要である。
【0003】しかし、一般に、ロジック素子とメモリ素
子とはそれぞれの特性に応じてプロセスを構築してお
り、これらのプロセスを単純に組み合わせてメモリ素子
混載ロジック半導体装置を構成することは、以下の理由
から困難である。即ち、一般のロジック素子のMOSF
ET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Trans
istor、金属・酸化膜・半導体電解効果トランジスタ)
には、高速動作等の要求に応えるべく、pチャネルトラ
ンジスタにはp+ポリシリコン膜が用いられ、nチャネ
ルトランジスタにはn+ポリシリコン膜が用いられたサ
リサイド構造が採用されている。このように異なった導
電型のポリシリコン膜を形成するためには、製造方法の
容易さ等の理由から、ポリシリコン膜を形成した後に、
p形不純物として例えばBをイオン注入してp+ポリシ
リコン膜を形成し、n形不純物として例えばPを注入し
てn+ポリシリコン膜を形成することが一般的である。
しかし、イオン注入によるドーパント不純物の導入で
は、Pに比べて質量の小さいBを注入する場合には、B
が基板内にまで到達してしまうことがあり、p+ポリシ
リコン膜の不純物濃度をn+ポリシリコン膜の不純物濃
度と同等にまで高くするのが困難であった。このためp
+ポリシリコン膜の不純物濃度は低いものとなっていた
が、後工程で高温熱処理を行うことがないため、トラン
ジスタの特性が劣化してしまうことはなかった。
【0004】一方、メモリ素子のMOSFETでも、ロ
ジック素子と同様に、ポリシリコン膜とシリサイド層と
により構成される多層膜がゲート電極として用いられて
いるが、製造工程の簡略のために、pチャネルトランジ
スタとnチャネルトランジスタの双方に、CVD(Chem
ical Vapor Deposition、化学気相堆積)法により形成
されたn+ポリシリコン膜が用いられている。本来、メ
モリ素子の場合も、pチャネルトランジスタには、p+
ポリシリコン膜を用い、nチャネルトランジスタには、
+ポリシリコン膜を用いるのが望ましい。しかし、メ
モリ素子の場合は、トランジスタ形成後のキャパシタ形
成における800℃程度の高温熱処理により、ポリシリ
コン膜のドーパント不純物がポリシリコン膜上のシリサ
イド膜に吸い上げられてしまうことがあるため、ドーパ
ント不純物が吸い上げられることによるゲートの空乏化
などの特性劣化を抑制すべく、ドーパント不純物が吸い
上げられることをも考慮してポリシリコン膜に高濃度に
ドーパント不純物を導入しておくことが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、ロジック
素子やメモリ素子はそれぞれの特性に応じてプロセスを
構築しており、これらのプロセスを単純に組み合わせて
メモリ素子混載ロジック半導体装置を形成しようとする
と、高温熱処理によりロジック素子のポリシリコン膜の
ドーパント不純物がシリサイド層に吸い上げられ、特に
ドーパント不純物の濃度が低いp+ポリシリコン膜を用
いたロジック素子のpチャネルトランジスタでは、ゲー
ト電極の空乏化などの特性劣化が生じてしまう。一方、
ロジック素子の高温熱処理におけるデバイス特性の劣化
を防止すべく、CVD法により形成したn+ポリシリコ
ン膜をゲート電極に用いた場合には、pチャネルトラン
ジスタ、nチャネルトランジスタのいずれにもn+ポリ
シリコン膜を用いられることとなるため、pチャネルト
ランジスタのしきい値電圧が高くなってしまい、ロジッ
ク素子に要求される高速動作を実現することが困難とな
ってしまう。このため、従来の半導体装置では、製造方
法を単純に組み合わせただけでは、高温熱処理工程が必
要とされるメモリ素子と、高速動作が要求されるロジッ
ク素子とを1つのチップ内に混載することが困難であ
り、同一基板上に形成するための技術が待望されてい
た。
【0006】また、近年ではメモリ素子のMOSFET
の高速化も要求されており、pチャネルトランジスタの
ゲート電極には、高濃度にp形のドーパント不純物が導
入されれたp+ポリシリコン膜を用い、nチャネルトラ
ンジスタのゲート電極には、高濃度にn形のドーパント
不純物が導入されたn+ポリシリコン膜を用いて、動作
速度を向上する技術が待望されていた。
【0007】本発明の目的は、高温熱処理が必要なメモ
リ素子と高速動作が必要なロジック素子とを同一基板上
に形成した半導体装置及びその製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
上に絶縁膜を介して形成され、第1導電型のドーパント
不純物が導入されたポリシリコン膜と、前記第1導電型
のドーパント不純物が導入された金属膜とを有するゲー
ト電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に形
成されたソース/ドレイン拡散層とを有することを特徴
とする半導体装置により達成される。これにより、ドー
パント不純物が導入されたポリシリコン膜と、ドーパン
ト不純物が導入された金属膜とによりゲート電極が構成
されているので、ゲート電極形成後の熱処理においてポ
リシリコン膜のドーパント不純物が金属膜に吸い上げら
れてしまうのを防止することができる。ポリシリコン膜
自体の抵抗、及びポリシリコン膜と金属膜と間のコンタ
クト抵抗を低減することができ、また、高温の熱処理に
おけるしきい値電圧等のデバイス特性の劣化を防止する
ことができるので、メモリ素子とロジック素子とが混載
された半導体装置を提供することができる。
【0009】また、上記目的は、半導体基板上に絶縁膜
を介して形成され、第1導電型のドーパント不純物が導
入されたポリシリコン膜と、前記第1導電型のドーパン
ト不純物が導入された金属膜とを有するゲート電極と、
前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に形成されたソ
ース/ドレイン拡散層とを有する前記第1導電型の第1
のトランジスタと、前記半導体基板上に前記絶縁膜を介
して形成され、第2導電型のドーパント不純物が導入さ
れたポリシリコン膜と、前記第2導電型のドーパント不
純物が導入された金属膜とを有するゲート電極と、前記
ゲート電極の両側の前記半導体基板に形成されたソース
/ドレイン拡散層とを有する前記第2導電型の第2のト
ランジスタとを有することを特徴とする半導体装置によ
り達成される。これにより、pチャネルトランジスタと
nチャネルトランジスタを同一基板上に形成する場合で
あっても、ポリシリコン膜自体の抵抗、及びポリシリコ
ン膜と金属膜と間のコンタクト抵抗を低減することがで
き、また、高温の熱処理におけるしきい値電圧等のデバ
イス特性の劣化を防止することができるので、メモリ素
子とロジック素子とが混載された半導体装置を提供する
ことができる。
【0010】また、上記の半導体装置において、前記ド
ーパント不純物は、As、P、又はBであることが望ま
しい。また、上記の半導体装置において、前記金属膜
は、WN膜又はTiN膜である第1の膜と、前記第1の
膜上に形成された、W膜、Ti膜、Co膜、又はMo膜
である第2の膜より成ることが望ましい。
【0011】また、上記目的は、下地基板上にポリシリ
コン膜を形成するポリシリコン膜形成工程と、前記ポリ
シリコン膜上に、ドーパント不純物が導入された金属膜
を形成する金属膜形成工程と、前記ポリシリコン膜及び
前記金属膜をパターニングし、前記ポリシリコン膜及び
前記金属膜より成るゲート電極を形成するゲート電極形
成工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
法により達成される。これにより、ポリシリコン膜と、
ドーパント不純物が導入された金属膜とによりゲート電
極が構成されているので、ゲート電極形成後の熱処理に
おいてポリシリコン膜のドーパント不純物が金属膜に吸
い上げられてしまうのを防止することができる。ポリシ
リコン膜自体の抵抗、及びポリシリコン膜と金属膜と間
のコンタクト抵抗を低減することができ、また、高温の
熱処理におけるしきい値電圧等のデバイス特性の劣化を
防止することができるので、メモリ素子とロジック素子
とが混載された半導体装置の製造方法を提供することが
できる。
【0012】また、上記目的は、下地基板上にポリシリ
コン膜を形成するポリシリコン膜形成工程と、前記ポリ
シリコン膜の第1の領域に、第1導電型のドーパント不
純物を導入する第1ドーパント不純物導入工程と、前記
ポリシリコン膜の前記第1の領域と異なる第2の領域
に、前記第1導電型と異なる第2導電型のドーパント不
純物を導入する第2ドーパント不純物導入工程と、前記
第1の領域の前記ポリシリコン膜上に、前記第1導電型
のドーパント不純物が導入された第1の金属膜を形成す
る第1金属膜形成工程と、前記第2の領域の前記ポリシ
リコン膜上に、前記第2導電型のドーパント不純物が導
入された第2の金属膜を形成する第2金属膜形成工程
と、前記第1の領域の前記ポリシリコン膜及び前記第1
の金属膜をパターニングし、前記ポリシリコン膜及び前
記第1の金属膜より成る第1のゲート電極を形成し、前
記第2の領域の前記ポリシリコン膜及び前記第2の金属
膜をパターニングし、前記ポリシリコン膜及び前記第2
の金属膜より成る第2のゲート電極を形成するゲート電
極形成工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
造方法により達成される。これにより、pチャネルトラ
ンジスタとnチャネルトランジスタを同一基板上に形成
する場合であっても、ポリシリコン膜自体の抵抗、及び
ポリシリコン膜と金属膜との間のコンタクト抵抗を低減
することができ、また、高温の熱処理におけるしきい値
電圧等のデバイス特性の劣化を防止することができるの
で、メモリ素子とロジック素子とが混載された半導体装
置の製造方法を提供することができる。
【0013】また、上記目的は、下地基板上の第1の領
域に、第1導電型の第1のポリシリコン膜を形成する第
1ポリシリコン膜形成工程と、前記第1のポリシリコン
膜上に、前記第1導電型のドーパント不純物が導入され
た第1の金属膜を形成する第1金属膜形成工程と、前記
下地基板上の前記第1の領域と異なる第2の領域に、前
記第1導電型と異なる第2導電型の第2のポリシリコン
膜を形成する第2ポリシリコン膜形成工程と、前記第2
のポリシリコン膜上に、前記第2導電型のドーパント不
純物が導入された第2の金属膜を形成する第2金属膜形
成工程と、前記第1のポリシリコン膜及び前記第1の金
属膜をパターニングして、前記第1のポリシリコン膜及
び前記第1の金属膜より成る第1のゲート電極を形成
し、前記第2のポリシリコン膜及び前記第2の金属膜を
パターニングして、前記第2のポリシリコン膜及び前記
第2の金属膜より成る第2のゲート電極を形成するゲー
ト電極形成工程とを有することを特徴とする半導体装置
の製造方法により達成される。これにより、pチャネル
トランジスタとnチャネルトランジスタを同一基板上に
形成する場合であっても、ポリシリコン膜自体の抵抗、
及びポリシリコン膜と金属膜との間のコンタクト抵抗を
低減することができ、また、高温の熱処理におけるしき
い値電圧等のデバイス特性の劣化を防止することができ
るので、メモリ素子とロジック素子とが混載された半導
体装置の製造方法を提供することができる。
【0014】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記金属膜に導入される前記ドーパント不純物は、
前記金属膜の形成と同時に前記金属膜に導入することが
望ましい。これにより、イオン注入によらずに金属膜に
ドーパント不純物を導入するので、ゲート絶縁膜が薄く
てもドーパント不純物がゲート絶縁膜を抜けて基板に達
してしまうことがなく、また基板のイオン損傷なども防
止することができるので、良好なデバイス特性を有する
半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【0015】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記ドーパント不純物を含む金属ターゲットを用い
たスパッタ法により、前記ドーパント不純物が導入され
た前記金属膜を形成することが望ましい。また、上記の
半導体装置の製造方法において、前記ドーパント不純物
を含む雰囲気中で、金属ターゲットをスパッタし、前記
ドーパント不純物が導入された前記金属膜を形成するこ
とが望ましい。
【0016】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記ドーパント不純物を含む原料ガスを用いた化学
気相堆積法により、前記ドーパント不純物が導入された
前記金属膜を形成することが望ましい。また、上記の半
導体装置の製造方法において、前記ドーパント不純物
は、前記金属膜を形成した後に前記金属膜に導入するこ
とが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による半導体装置及びその製造方法を図1乃至図
3を用いて説明する。図1は、本実施形態による半導体
装置を示す断面図である。図2及び図3は、本実施形態
による半導体装置を示す工程断面図である。図4は、金
属膜にドーパント不純物が吸い上げられることによる静
電容量−ゲート電圧特性の変化を示すグラフである。
【0018】(半導体装置)まず、本実施形態による半
導体装置を図1を用いて説明する。図1に示すように、
n形のシリコン基板10上には、シリコン酸化膜より成
るゲート絶縁膜12、ゲート電極13、シリコン酸化膜
又はシリコン窒化膜より成る絶縁膜16が順に形成され
ている。ゲート電極13は、高濃度にドーパント不純物
が導入されたポリシリコン膜14と、ポリシリコン膜1
4上に形成された金属膜15とから構成されている。金
属膜15は、高濃度にドーパント不純物が導入されたW
N膜(W:タングステン)と、WN膜上に形成され、高
濃度にドーパント不純物が導入されたW膜との積層膜
(以下、W/WN膜と表現する)より成るものである。
金属膜15のWN膜は、W膜とポリシリコン膜14との
反応を防止するバリアメタルとして機能するものであ
る。
【0019】シリコン基板10には、ゲート電極13に
自己整合で、LDD(Lightly Doped Drain)の低濃度
拡散層18aが形成されている。ゲート電極13の側壁
には、サイドウォール絶縁膜20が形成されている。基
板10には、サイドウォール絶縁膜20が形成されたゲ
ート電極13に自己整合で、高濃度拡散層18bが形成
されており、低濃度拡散層18aと高濃度拡散層18b
とによりソース/ドレイン拡散層18が構成されてい
る。
【0020】本実施形態による半導体装置は、ゲート電
極13の金属膜15に高濃度にドーパント不純物が導入
されていることに主な特徴があるものである。高濃度に
不純物が導入された金属膜15が用いられているのは、
熱処理によりポリシリコン膜のドーパント不純物が金属
膜に吸い上げられることによりデバイス特性が変化して
しまうことを防止するためである。ドーパント不純物が
金属膜に吸い上げられることによるデバイス特性の変化
を図4を用いて説明する。
【0021】図4は、縦軸をMOSダイオードの静電容
量、横軸をゲート電圧とした場合の静電容量−ゲート電
圧特性を示したものであって、ゲート電極のp+ポリシ
リコン膜上に金属膜が形成されていない場合(X)と、
ゲート電極のp+ポリシリコン膜上にドーパント不純物
が導入されていない金属膜が形成されている場合(Y)
とにおける、熱処理前後の特性変化を示したものであ
る。なお、熱処理条件を800℃、60分とした。
【0022】図4からわかるように、ゲート電極のp+
ポリシリコン膜上に金属膜が形成されていない場合
(X)では、熱処理を行っても静電容量はわずかしか減
少していない。これに対し、ゲート電極のp+ポリシリ
コン膜上にドーパント不純物が導入されていない金属膜
が形成されている場合(Y)は、熱処理前に比べて熱処
理後では静電容量が大幅に減少している。
【0023】このように、p+ポリシリコン膜上に金属
膜を形成することにより、熱処理前後において静電容量
の変化がみられるが、これはp+ポリシリコン膜中のド
ーパント不純物が金属膜中に吸い上げられるためと考え
られる。すなわち、金属膜中にドーパント不純物が吸い
上げられることによりp+ポリシリコン膜中の不純物濃
度が低下し、この結果、p+ポリシリコン膜中に空乏層
が伸び、静電容量の減少をもたらしたものと考えられ
る。
【0024】そこで、本実施形態では高濃度にドーパン
ト不純物を導入した金属膜15を用いることにより、ポ
リシリコン膜14から金属膜15にドーパント不純物が
吸い上げられるのを防止している。従来の半導体装置で
は、ゲート電極を形成した後に高温の熱処理を行うと、
高濃度にドーパント不純物を導入したポリシリコン膜か
らポリシリコン膜上のシリサイド層中にドーパント不純
物が吸い上げられ、デバイス特性が劣化、具体的にはし
きい値電圧の変動やId−Vg特性の変化等が生じてい
た。
【0025】本実施形態による半導体装置では、高濃度
にドーパント不純物を導入したポリシリコン膜14上
に、高濃度にドーパント不純物を導入した金属膜15が
形成されているので、高温の熱処理においてポリシリコ
ン膜14から金属膜15へのドーパント不純物が吸い上
げられるのが防止され、これによりデバイス特性の劣化
が防止される。また、ゲート電極13に金属膜15が用
いられているので、ゲート電極にシリサイド層が用いら
れていた従来の半導体装置と比較して、ポリシリコン膜
自体の抵抗、及びポリシリコン膜と金属膜との間のコン
タクト抵抗を低減することができる。
【0026】(半導体装置の製造方法)次に、本実施形
態による半導体装置の製造方法を図2及び図3を用いて
説明する。まず、n形のシリコン基板10上に、ゲート
絶縁膜12を形成する(図2(a)参照)。
【0027】次に、ゲート絶縁膜12上に、CVD法に
より、高濃度にドーパント不純物が導入されたポリシリ
コン膜14を形成する。ドーパント不純物としては、例
えばBを用いることができる(図2(b)参照)。次
に、W/WN膜より成る金属膜15を形成する(図2
(c)参照)。WN膜を形成する場合には、ドーパント
不純物が導入されたWのターゲットを用い、窒素雰囲気
中でスパッタ法により形成する。また、W膜を形成する
場合には、ドーパント不純物が導入されたWのターゲッ
トを用い、スパッタ法により形成する。ドーパント不純
物としては、例えばポリシリコン膜14に導入されたド
ーパント不純物と同一のドーパント不純物であるBを用
いることができる。なお、金属膜15に導入するドーパ
ント不純物の濃度は、例えば1×1020〜5×1021
-3に設定すればよい。
【0028】本実施形態による半導体装置の製造方法で
は、イオン注入によらずにドーパント不純物を金属膜1
5に導入するので、例えば5nm以下の薄いゲート絶縁
膜12を用いた場合でも、ドーパント不純物がゲート絶
縁膜12を突き抜けてシリコン基板10に達してしまう
ことがなく、またシリコン基板10のイオン損傷なども
防止することができる。
【0029】次に、金属膜15上に、CVD法により、
シリコン酸化膜より成る絶縁膜16を形成する。なお、
絶縁膜16としてシリコン窒化膜を用いてもよい(図2
(d)参照)。次に、フォトリソグラフィ技術により、
絶縁膜16、金属膜15、ポリシリコン膜14、ゲート
絶縁膜12をパターニングし、ポリシリコン膜14と金
属膜15より成るゲート電極13を形成する(図3
(a)参照)。
【0030】次に、ゲート電極13に自己整合でドーパ
ント不純物を導入し、低濃度拡散層18aを形成する
(図3(a)参照)。次に、全面に、CVD法により、
シリコン酸化膜を形成し、この後、シリコン酸化膜を異
方性エッチングすることにより、ゲート電極13の側面
にシリコン酸化膜より成るサイドウォール絶縁膜20を
形成する(図3(b)参照)。
【0031】次に、サイドウォール絶縁膜20が形成さ
れたゲート電極13に自己整合でドーパント不純物を導
入し、高濃度拡散層18bを形成する(図3(b)参
照)。このように、本実施形態によれば、高濃度にドー
パント不純物が導入されたポリシリコン膜と、高濃度に
ドーパント不純物が導入された金属膜とによりゲート電
極を構成するので、ゲート電極形成後の熱処理において
ポリシリコン膜のドーパント不純物が金属膜に吸い上げ
られてしまうのを防止することができる。ポリシリコン
膜自体の抵抗、及びポリシリコン膜と金属膜との間のコ
ンタクト抵抗を低減することができ、また、高温の熱処
理におけるしきい値電圧等のデバイス特性の劣化を防止
することができるので、メモリ素子とロジック素子とが
混載された半導体装置及びその製造方法を提供すること
ができる。
【0032】また、本実施形態によれば、イオン注入に
よらずに金属膜にドーパント不純物を導入するので、ゲ
ート絶縁膜が薄くてもドーパント不純物がゲート絶縁膜
を抜けて基板に達してしまうことがなく、また基板のイ
オン損傷なども防止することができるので、良好なデバ
イス特性を有する半導体装置及びその製造方法を提供す
ることができる。
【0033】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法を図5乃至図15を用
いて説明する。図5は、本実施形態による半導体装置を
示す断面図である。図6乃至図15は、本実施形態によ
る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図1
乃至図4に示す第1実施形態による半導体装置及びその
製造方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説
明を省略または簡潔にする。
【0034】(半導体装置)本実施形態による半導体装
置は、図5に示すように、同一のシリコン基板10上
に、pチャネルトランジスタ6aとnチャネルトランジ
スタ6bとが形成されていることに主な特徴がある。素
子分離膜11により画定された図5の紙面左側の素子領
域には、n形ウェル9aが形成されており、このn形ウ
ェル9a上には、図1に示す第1実施形態による半導体
装置と同様のpチャネルトランジスタ6aが形成されて
いる。
【0035】一方、図5の紙面右側の素子領域のシリコ
ン基板10には、p形ウェル9bが形成されており、こ
のp形ウェル9b上には、nチャネルトランジスタ6b
が形成されている。このnチャネルトランジスタ6b
は、ゲート電極13aが、n形のドーパント不純物が高
濃度に導入されたポリシリコン膜14bと、n形のドー
パント不純物が高濃度に導入された金属膜15aより成
ること、低濃度拡散層18cと高濃度拡散層18dにn
形のドーパント不純物が導入されていることの他は、p
チャネルトランジスタ6aと同様である。
【0036】(半導体装置の製造方法)次に、本実施形
態による半導体装置の製造方法を図6乃至図15を用い
て説明する。説明の便宜上、図6乃至図15の紙面左側
は、pチャネルトランジスタを形成する領域8aとし、
紙面右側は、nチャネルトランジスタを形成する領域8
bとする。
【0037】まず、LOCOS法により、素子領域を画
定する素子分離膜11を形成する(図6(a)参照)。
次に、pチャネルトランジスタを形成する領域8aの素
子領域にn形のドーパント不純物を導入し、これにより
n形ウェル9aを形成する。また、nチャネルトランジ
スタを形成する領域8bの素子領域にp形のドーパント
不純物を導入し、これによりp形ウェル9bを形成する
(図6(a)参照)。
【0038】次に、熱酸化法により、素子分離膜11が
形成されたシリコン基板10上に、ゲート絶縁膜12を
形成する(図6(a)参照)。次に、全面に、CVD法
により、ポリシリコン膜14を形成する(図6(b)参
照)。次に、nチャネルトランジスタを形成する領域8
bを覆うレジストマスク22をマスクとして、p形のド
ーパント不純物、例えばBをイオン注入し、pチャネル
トランジスタを形成する領域8aのポリシリコン膜14
にp形のドーパント不純物を導入する。これにより、p
形のドーパント不純物が導入されたポリシリコン膜14
aが形成されることとなる(図7(a)参照)。
【0039】次に、pチャネルトランジスタを形成する
領域8aを覆うレジストマスク24をマスクとして、n
形のドーパント不純物、例えばAsをイオン注入し、n
チャネルトランジスタを形成する領域8bのポリシリコ
ン膜14にn形のドーパント不純物を導入する。これに
より、n形のドーパント不純物が導入されたポリシリコ
ン膜14bが形成されることとなる(図7(b)参
照)。
【0040】次に、全面に、シリコン酸化膜26を形成
し、nチャネルトランジスタを形成する領域8bをシリ
コン酸化膜26で覆うように、シリコン酸化膜26をパ
ターニングする(図8(a)参照)。次に、図2(c)
に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様
にして、全面に、W/WN膜より成り、p形のドーパン
ト不純物としてBが高濃度に導入された金属膜15を形
成する。高濃度にドーパント不純物が導入された金属膜
15が形成されるため、イオン注入によりポリシリコン
膜14aに導入されたドーパント不純物のドーパント濃
度が低い場合でも、高温熱処理においてポリシリコン膜
14aから金属膜15へドーパント不純物が吸い上げら
れてしまうのが抑制され、しきい値電圧の変動等のデバ
イス特性の劣化が抑制される(図8(a)参照)。
【0041】次に、pチャネルトランジスタを形成する
領域8aを覆うレジストマスク28を形成する(図8
(b)参照)。次に、このレジストマスク28をマスク
として、金属膜15をRIE(Reactive Ion Etching、
反応性イオンエッチング)によりエッチングする。この
後、更に、レジストマスク28をマスクとしてシリコン
酸化膜26をエッチングする(図9(a)参照)。
【0042】次に、全面に、シリコン酸化膜30を形成
する(図9(b)参照)。次に、フォトリソグラフィ技
術により、pチャネルトランジスタを形成する領域8a
をシリコン酸化膜30で覆うように、シリコン酸化膜3
0をパターニングする(図10(a)参照)。次に、全
面に、W/WN膜より成り、n形のドーパント不純物が
高濃度に導入された金属膜15aを形成する。n形のド
ーパント不純物が導入されたWのターゲットを用いる他
は、金属膜15の形成方法と同様である(図10(b)
参照)。
【0043】次に、nチャネルトランジスタを形成する
領域8bを覆うレジストマスク32を形成する(図11
(a)参照)。次に、このレジストマスク32をマスク
として、金属膜15aをRIE(Reactive Ion Etchin
g、反応性イオンエッチング)によりエッチングする。こ
の後、更に、レジストマスク32をマスクとして、シリ
コン酸化膜30をエッチングする(図11(b)参
照)。
【0044】次に、全面に、シリコン酸化膜より成る絶
縁膜16を形成する。なお、絶縁膜16としてシリコン
窒化膜を用いてもよい(図12(a)参照)。次に、フ
ォトリソグラフィ技術により、絶縁膜16、金属膜1
5、15a、ポリシリコン膜14a、14b、ゲート絶
縁膜12をパターニングし、ポリシリコン膜14a及び
金属膜15より成るゲート電極13と、ポリシリコン膜
14b及び金属膜15aより成るゲート電極13aとを
形成する(図12(b)参照)。
【0045】次に、nチャネルトランジスタを形成する
領域8bを覆うレジストマスク34を形成する(図13
(a)参照)。次に、図3(a)に示す第1実施形態に
よる半導体装置の製造方法と同様にして、ゲート電極1
3に自己整合で低濃度拡散層18aを形成する(図13
(a)参照)。
【0046】次に、pチャネルトランジスタを形成する
領域8aを覆うレジストマスク36を形成する(図13
(b)参照)。次に、ゲート電極13aに自己整合でn
形のドーパント不純物として例えばAsを導入し、低濃
度拡散層18cを形成する(図13(b)参照)。次
に、ゲート電極13、13aの側面にサイドウォール絶
縁膜20を形成する(図14(a)参照)。
【0047】次に、nチャネルトランジスタを形成する
領域8bを覆うレジストマスク38を形成する(図14
(a)参照)。次に、サイドウォール絶縁膜20が形成
されたゲート電極13に自己整合でp形のドーパント不
純物として例えばBを導入し、高濃度拡散層18bを形
成する(図14(a)参照)。
【0048】次に、pチャネルトランジスタを形成する
領域8aを覆うレジストマスク40を形成する(図14
(b)参照)。次に、サイドウォール絶縁膜20が形成
されたゲート電極13aに自己整合でn形のドーパント
不純物として例えばAsを導入し、高濃度拡散層18d
を形成する(図14(b)参照)。
【0049】次に、レジストマスク40を除去する(図
15参照)。このように、本実施形態によれば、pチャ
ネルトランジスタとnチャネルトランジスタを同一基板
上に形成する場合であっても、第1実施形態と同様に、
ポリシリコン膜自体の抵抗、及びポリシリコン膜と金属
膜との間のコンタクト抵抗を低減することができ、ま
た、高温の熱処理におけるしきい値電圧等のデバイス特
性の劣化を防止することができる。これにより、メモリ
素子とロジック素子とが混載された半導体装置及びその
製造方法を提供することができる。
【0050】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる半導体装置の製造方法を図16乃至図18を用いて
説明する。図16乃至図18は、本実施形態による半導
体装置の製造方法を示す工程断面図である。図1乃至図
15に示す第1実施形態又は第2実施形態による半導体
装置及びその製造方法と同一の構成要素には、同一の符
号を付して説明を省略または簡潔にする。
【0051】本実施形態では、図5に示す第2実施形態
による半導体装置の他の製造方法について説明する。ま
ず、n形ウェル9a、p形ウェル9bを形成する工程ま
では、図6(a)に示す第2実施形態による半導体装置
の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
【0052】次に、全面に、CVD法により、高濃度に
p形のドーパント不純物が導入されたポリシリコン膜1
4aを形成する。p形のドーパント不純物としては、例
えばBを用いることができる(図16(a)参照)。次
に、図2(c)に示す第1実施形態による半導体装置の
製造方法と同様にして、高濃度にp形のドーパント不純
物が導入された金属膜15を形成する(図16(a)参
照)。
【0053】次に、全面に、シリコン酸化膜30を形成
する(図16(a)参照)。次に、pチャネルトランジ
スタを形成する領域8aを覆うレジストマスク28をマ
スクとして、シリコン酸化膜30、金属膜15、ポリシ
リコン膜14aをエッチングする(図16(b)参
照)。次に、全面に、CVD法により、高濃度にn形の
ドーパント不純物、例えばAsが導入されたポリシリコ
ン膜14bを形成する(図17(a)参照)。
【0054】次に、図10(b)に示す第2実施形態に
よる半導体装置の製造方法と同様にして、全面に、W/
WN膜より成り、n形のドーパント不純物として、例え
ばAsが導入された金属膜15aを形成する(図17
(a)参照)。次に、nチャネルトランジスタを形成す
る領域8bを覆うレジストマスク32を形成する(図1
7(b)参照)。
【0055】次に、このレジストマスク32をマスクと
して、金属膜15aをRIE(Reactive Ion Etching、
反応性イオンエッチング)によりエッチングする。この
後、更に、レジストマスク32をマスクとして、ポリシ
リコン膜14b、シリコン酸化膜30をエッチングする
(図18(a)参照)。次に、全面に、シリコン酸化膜
より成る絶縁膜16を形成する。なお、絶縁膜16とし
てシリコン窒化膜を用いてもよい(図18(b)参
照)。
【0056】この後の本実施形態による半導体装置の製
造方法は、図12(b)乃至図15に示す第2実施形態
による半導体装置の製造方法と同様であるので省略す
る。このように、本実施形態によれば、pチャネルトラ
ンジスタとnチャネルトランジスタを同一基板上に形成
する場合であっても、第1実施形態と同様に、ポリシリ
コン膜自体の抵抗、及びポリシリコン膜と金属膜との間
のコンタクト抵抗を低減することができ、また、高温の
熱処理におけるしきい値電圧等のデバイス特性の劣化を
防止することができる。これにより、メモリ素子とロジ
ック素子とが混載された半導体装置及びその製造方法を
提供することができる。
【0057】[変形実施形態]本発明は上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態
では、pチャネルトランジスタを形成する場合はドーパ
ント不純物としてBを用い、n形トランジスタを形成す
る場合はドーパント不純物としてAsを用いたが、ドー
パント不純物はBやAsに限定されるものではなく、所
定の導電型を形成するためのドーパント不純物であれば
あらゆるドーパント不純物を用いることができ、例えば
P等を用いてもよい。また、金属膜は、W/WN膜に限
定されるものではなく、Ti/TiN膜を用いてもよ
い。また、WN膜やTiN膜等をバリヤメタルとして、
バリアメタル上にCo膜、Mo膜等他の高融点金属膜を
形成して金属膜を構成してもよい。
【0058】また、ドーパント不純物が導入された金属
膜の形成方法は、上記実施形態に限定されるものではな
く、いかなる方法を用いてもよい。例えば、ドーパント
不純物が導入されていないターゲットを用い、B26
スやPH3ガス等の雰囲気中で、スパッタ法により金属
膜を形成してもよい。また、金属の原料ガスとドーパン
ト不純物の原料ガスとを用い、CVD法により金属膜を
形成してもよい。この場合、ドーパント不純物の原料ガ
スとしては、例えばB26ガスやPH3ガス等を用いる
ことができる。
【0059】また、金属膜を形成した後、イオン注入に
より金属膜にドーパント不純物を導入してもよい。ま
た、高温の熱処理において、一方の導電型のトランジス
タにおいてポリシリコン膜内のドーパント不純物が吸い
上げられてしまうのが特に問題となる場合には、その一
方のトランジスタにおいてのみ金属膜に高濃度にドーパ
ント不純物を導入するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、高濃度に
ドーパント不純物が導入されたポリシリコン膜と、高濃
度にドーパント不純物が導入された金属膜とによりゲー
ト電極を構成するので、ゲート電極形成後の熱処理にお
いてポリシリコン膜のドーパント不純物が金属膜に吸い
上げられてしまうのを防止することができる。ポリシリ
コン膜自体の抵抗、及びポリシリコン膜と金属膜との間
のコンタクト抵抗を低減することができ、また、高温の
熱処理におけるしきい値電圧等のデバイス特性の劣化を
防止することができるので、メモリ素子とロジック素子
とが混載された半導体装置及びその製造方法を提供する
ことができる。
【0061】また、本発明によれば、イオン注入によら
ずに金属膜にドーパント不純物を導入するので、ゲート
絶縁膜が薄くてもドーパント不純物がゲート絶縁膜を抜
けて基板に達してしまうことがなく、また基板のイオン
損傷なども防止することができるので、良好なデバイス
特性を有する半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とができる。
【0062】また、本発明によれば、pチャネルトラン
ジスタとnチャネルトランジスタを同一基板上に形成す
る場合であっても、ポリシリコン膜自体の抵抗、及びポ
リシリコン膜と金属膜との間のコンタクト抵抗を低減す
ることができ、また、高温の熱処理におけるしきい値電
圧等のデバイス特性の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置を示す
断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】金属膜にドーパント不純物が吸い上げられるこ
とによる静電容量−ゲート電圧特性の変化を示すグラフ
である。
【図5】本発明の第2実施形態による半導体装置を示す
断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図7】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図8】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その3)である。
【図9】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その4)である。
【図10】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図11】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その6)である。
【図12】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その7)である。
【図13】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その8)である。
【図14】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その9)である。
【図15】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その10)である。
【図16】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図17】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図18】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その3)である。
【符号の説明】
6a…pチャネルトランジスタ 6b…nチャネルトランジスタ 8a…pチャネルトランジスタを形成する領域 8b…nチャネルトランジスタを形成する領域 9a…n形ウェル 9b…p形ウェル 10…シリコン基板 11…素子分離膜 12…ゲート絶縁膜 13、13a…ゲート電極 14、14a、14b…ポリシリコン膜 15、15a…金属膜 16…絶縁膜 18…ソース/ドレイン拡散層 18a、18c…低濃度拡散層 18b、18d…高濃度拡散層 20…サイドウォール絶縁膜 22…レジストマスク 24…レジストマスク 26…シリコン酸化膜 28…レジストマスク 30…シリコン酸化膜 32…レジストマスク 34…レジストマスク 36…レジストマスク 38…レジストマスク 40…レジストマスク

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁膜を介して形成さ
    れ、第1導電型のドーパント不純物が導入されたポリシ
    リコン膜と、前記第1導電型のドーパント不純物が導入
    された金属膜とを有するゲート電極と、 前記ゲート電極の両側の前記半導体基板に形成されたソ
    ース/ドレイン拡散層とを有することを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に絶縁膜を介して形成さ
    れ、第1導電型のドーパント不純物が導入されたポリシ
    リコン膜と、前記第1導電型のドーパント不純物が導入
    された金属膜とを有するゲート電極と、前記ゲート電極
    の両側の前記半導体基板に形成されたソース/ドレイン
    拡散層とを有する前記第1導電型の第1のトランジスタ
    と、 前記半導体基板上に前記絶縁膜を介して形成され、第2
    導電型のドーパント不純物が導入されたポリシリコン膜
    と、前記第2導電型のドーパント不純物が導入された金
    属膜とを有するゲート電極と、前記ゲート電極の両側の
    前記半導体基板に形成されたソース/ドレイン拡散層と
    を有する前記第2導電型の第2のトランジスタとを有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 前記ドーパント不純物は、As、P、又はBであること
    を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体装置において、 前記金属膜は、WN膜又はTiN膜である第1の膜と、
    前記第1の膜上に形成された、W膜、Ti膜、Co膜、
    又はMo膜である第2の膜より成ることを特徴とする半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 下地基板上にポリシリコン膜を形成する
    ポリシリコン膜形成工程と、 前記ポリシリコン膜上に、ドーパント不純物が導入され
    た金属膜を形成する金属膜形成工程と、 前記ポリシリコン膜及び前記金属膜をパターニングし、
    前記ポリシリコン膜及び前記金属膜より成るゲート電極
    を形成するゲート電極形成工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 下地基板上にポリシリコン膜を形成する
    ポリシリコン膜形成工程と、 前記ポリシリコン膜の第1の領域に、第1導電型のドー
    パント不純物を導入する第1ドーパント不純物導入工程
    と、 前記ポリシリコン膜の前記第1の領域と異なる第2の領
    域に、前記第1導電型と異なる第2導電型のドーパント
    不純物を導入する第2ドーパント不純物導入工程と、 前記第1の領域の前記ポリシリコン膜上に、前記第1導
    電型のドーパント不純物が導入された第1の金属膜を形
    成する第1金属膜形成工程と、 前記第2の領域の前記ポリシリコン膜上に、前記第2導
    電型のドーパント不純物が導入された第2の金属膜を形
    成する第2金属膜形成工程と、 前記第1の領域の前記ポリシリコン膜及び前記第1の金
    属膜をパターニングし、前記ポリシリコン膜及び前記第
    1の金属膜より成る第1のゲート電極を形成し、前記第
    2の領域の前記ポリシリコン膜及び前記第2の金属膜を
    パターニングし、前記ポリシリコン膜及び前記第2の金
    属膜より成る第2のゲート電極を形成するゲート電極形
    成工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 下地基板上の第1の領域に、第1導電型
    の第1のポリシリコン膜を形成する第1ポリシリコン膜
    形成工程と、 前記第1のポリシリコン膜上に、前記第1導電型のドー
    パント不純物が導入された第1の金属膜を形成する第1
    金属膜形成工程と、 前記下地基板上の前記第1の領域と異なる第2の領域
    に、前記第1導電型と異なる第2導電型の第2のポリシ
    リコン膜を形成する第2ポリシリコン膜形成工程と、 前記第2のポリシリコン膜上に、前記第2導電型のドー
    パント不純物が導入された第2の金属膜を形成する第2
    金属膜形成工程と、 前記第1のポリシリコン膜及び前記第1の金属膜をパタ
    ーニングして、前記第1のポリシリコン膜及び前記第1
    の金属膜より成る第1のゲート電極を形成し、前記第2
    のポリシリコン膜及び前記第2の金属膜をパターニング
    して、前記第2のポリシリコン膜及び前記第2の金属膜
    より成る第2のゲート電極を形成するゲート電極形成工
    程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記金属膜に導入される前記ドーパント不純物は、前記
    金属膜の形成と同時に前記金属膜に導入することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記ドーパント不純物を含む金属ターゲットを用いたス
    パッタ法により、前記ドーパント不純物が導入された前
    記金属膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記ドーパント不純物を含む雰囲気中で、金属ターゲッ
    トをスパッタし、前記ドーパント不純物が導入された前
    記金属膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記ドーパント不純物を含む原料ガスを用いた化学気相
    堆積法により、前記ドーパント不純物が導入された前記
    金属膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記ドーパント不純物は、前記金属膜を形成した後に前
    記金属膜に導入することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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