JPH11251422A - ウェーハ収納容器 - Google Patents

ウェーハ収納容器

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JPH11251422A
JPH11251422A JP10051130A JP5113098A JPH11251422A JP H11251422 A JPH11251422 A JP H11251422A JP 10051130 A JP10051130 A JP 10051130A JP 5113098 A JP5113098 A JP 5113098A JP H11251422 A JPH11251422 A JP H11251422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内に導入するガスの流量を増しても、該
容器内に収納されるウェーハにパーティクルが生じる虞
がなく、したがって、容器内のガスの置換時間を短縮す
ることのできるウェーハ収納容器を提供する。 【解決手段】 箱状の容器本体2に、ウェーハ3を保持
するための溝部6aが複数本形成されるとともに、容器
本体2にガスを導入するためのガス導入用流路12及び
内部のガスを外部に排出するためのガス排出用流路が形
成されたウェーハ収納容器において、溝部6a、6a、
…各々に、ガス導入用流路12および/またはガス排出
用流路に連通する穴13を形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェーハ収納容器
に関し、特に、容器内に収納されるウェーハにパーティ
クルが生じる虞がなく、しかも、該容器内の不活性ガス
等のガスの置換時間を短縮することのできるウェーハ収
納容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工程等においては、3
00mm径等の大径のウェーハを保管・運搬するための
容器として、図5及び図6に示すようなウェーハ保管容
器がある。この容器は、通常、FOUPとも称されてい
る。このウェーハ保管容器1は、ウェーハをパーティク
ルから保護するためのもので、箱状の容器本体2の側面
2aにウェーハ3を出し入れするための開口4が形成さ
れ、該開口4には容器本体2内を気密状態に保持する蓋
5が着脱自在に設けられている。
【0003】この容器本体2内には、複数枚のウェーハ
3、3、…を横置き状態で保持するための溝部6a、6
a、…が上下方向に等間隔に形成された溝ティース(保
持部)6が設けられている。そして、この容器本体2の
底部には、該容器本体2の内部に窒素(N2)ガス等の
不活性ガスを導入するためのガス導入用流路7及び内部
の空気を外部に排出するための空気排出用流路8がそれ
ぞれ形成されている。これら流路7、8は、容器本体2
の側壁に形成されることもある。
【0004】このウェーハ保管容器1により複数枚のウ
ェーハ3、3、…を保管・運搬するには、まず、容器本
体2の開口4より蓋5を外し、溝ティース6の溝部6
a、6a、…各々にウェーハ3を横置き状態で収納し、
その後、開口4に蓋5を装着する。次いで、ガス導入用
流路7にガス置換器のガス導入用配管9を挿着し、容器
本体2内に不活性ガスgを導入するとともに内部の空気
aを外部に排出する。なお、前記不活性ガスgの替わり
にドライエア等のガスを導入する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のウェーハ保管容器1では、容器本体2内を不活性ガ
スgで置換するのに長時間を必要とするために、作業時
間が長くなり作業効率が低下するという問題点があっ
た。そこで、この不活性ガスgの置換時間を短縮するた
めに大量の不活性ガスgを一度に送り込むと、送り込ま
れた不活性ガスgにより乱流が生じ、この乱流によりガ
ス導入用流路7付近のウェーハ3が振動し、ウェーハ3
にパーティクルが発生する原因となる。このパーティク
ルは、半導体製造工程の製品歩留まりを低下させる要因
となるために、出来るだけ発生しないようにする必要が
ある。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、容器内に導入するガスの流量を増しても、
該容器内に収納されるウェーハにパーティクルが生じる
虞がなく、したがって、容器内のガスの置換時間を短縮
することのできるウェーハ収納容器を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様なウェーハ収納容器を提供する。す
なわち、請求項1記載のウェーハ収納容器は、箱状の容
器本体に、ウェーハを保持するための溝部が複数本形成
されるとともに、前記容器本体にガスを導入するための
ガス導入用流路及び内部のガスを外部に排出するための
ガス排出用流路が形成されたウェーハ収納容器におい
て、前記溝部各々に、前記ガス導入用流路および/また
はガス排出用流路に連通する穴が形成されていることを
特徴としている。
【0008】請求項2記載のウェーハ収納容器は、請求
項1記載のウェーハ収納容器において、前記容器本体内
に、前記ウェーハを保持するための溝部が複数本形成さ
れた保持部が設けられ、該保持部内に前記ガス導入用流
路および/またはガス排出用流路が形成されていること
を特徴としている。
【0009】請求項3記載のウェーハ収納容器は、請求
項1または2記載のウェーハ収納容器において、前記ガ
ス導入用流路の開口部にフィルタを設けたことを特徴と
している。
【0010】請求項4記載のウェーハ収納容器は、請求
項1、2または3記載のウェーハ収納容器において、前
記ガス導入用流路及びガス排出用流路各々の開口部に、
該開口部に着脱される配管に連動して可動する逆止弁が
設けられていることを特徴としている。
【0011】本発明のウェーハ収納容器では、前記溝部
各々に、前記ガス導入用流路および/またはガス排出用
流路に連通する穴を形成したことにより、容器本体内を
不活性ガスやドライエア等のガスで置換する際に、前記
ガス導入用流路を通過したガスは前記溝部各々に形成さ
れた穴に分配され、これらの穴より容器本体内に噴出
し、ウェーハの表面に沿って流れる。この際、個々の穴
から噴出するガスの流量が減少するので、ガスの総流量
を増加させた場合においても、個々の穴から噴出するガ
スの流量を少なくすることが可能になる。これにより、
ガスによる乱流の発生が無くなり、この乱流によりガス
導入用流路付近のウェーハが振動し、ウェーハにパーテ
ィクルが発生するという不具合も無くなり、容器内のガ
スの置換時間を短縮することが可能になる。
【0012】さらに、前記溝部各々に、前記ガス導入用
流路に連通する穴、および前記ガス排出用流路に連通す
る穴を互いに対向するように形成すれば、前記ガス導入
用流路を通過したガスは、前記溝部各々に形成された穴
より容器本体内に噴出した後、ウェーハの表面に沿って
層状に流れ、前記溝部各々に形成された穴及び前記ガス
排出用流路を経由して外部へ排出される。これにより、
容器内のガスの置換時間をさらに短縮することが可能に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のウェーハ収納容器の一実
施形態について図面に基づき説明する。図1は本発明の
一実施形態のウェーハ収納容器を示す断面図、図2は図
1のB部分の拡大断面図であり、このウェーハ保管容器
11が図5及び図6に示す従来のウェーハ保管容器1と
異なる点は、溝ティース6内に上下方向に延在するガス
導入用流路12が形成され、溝部6a、6a、…各々
に、ガス導入用流路12に連通する穴13が形成され、
また、溝ティース6のガス導入用流路12と対向する位
置に空気排出用流路14が形成され、該空気排出用流路
14側の溝部6a、6a、…各々にも空気排出用流路1
4に連通する穴13が形成されている点である。
【0014】このガス導入用流路12の開口部は、その
中央部が拡径された筒状の中空部15とされ、その下端
部が後述するガス置換器21の不活性ガス導入用配管2
2の外径より僅かに大径の開口16となるように徐々に
縮径されている。この中空部15の上端部にはフィルタ
31が設けられ、この中空部15内に前記開口16に着
脱される不活性ガス導入用配管22に連動して可動する
逆止弁32が設けられている。
【0015】この逆止弁32は、中空部15内に挿入さ
れる前記開口16より大径のボール33と、前記フィル
タ31と該ボール33との間に設けられこれらを離間す
る方向に付勢するバネ34により構成されている。な
お、空気排出用流路14にも該逆止弁32と同様の構成
の逆止弁が設けられている。
【0016】一方、ガス置換器21は、このウェーハ収
納容器11のガス導入用流路12及び空気排出用流路1
4各々の開口部に対応して、不活性ガス導入用配管22
及び空気排出用配管23が配設されている。
【0017】このウェーハ保管容器11を用いてウェー
ハ3、3、…を保管・運搬するには、まず、図1に示す
ように、溝ティース6の溝部6a、6a、…各々にウェ
ーハ3を横置き状態で収納する。
【0018】次いで、図3(a)に示すように、このウ
ェーハ保管容器11をガス置換器21の上方に置き、こ
のウェーハ収納容器11のガス導入用流路12をガス置
換器21の不活性ガス導入用配管22に、また、空気排
出用流路14をガス置換器21の空気排出用配管23
に、それぞれ合わせ、図3(b)に示すように、不活性
ガス導入用配管22をガス導入用流路12の開口部に、
空気排出用配管23を空気排出用流路14の開口部にそ
れぞれ挿着する。
【0019】この際、図4に示すように、逆止弁32の
ボール33が不活性ガス導入用配管22により持ち上げ
られるために、ボール33と開口16との間に隙間が生
じ、該逆止弁32が開放され、同時に不活性ガス導入用
配管22がガス導入用流路12の開口部に係合する。同
様に、空気排出用配管23も空気排出用流路14の開口
部に係合する。その後、不活性ガス導入用配管22より
窒素(N2)ガス等の不活性ガスgが容器本体2内に導
入される。
【0020】不活性ガスgは、逆止弁32を通過した
後、ガス導入用流路12内を通過し、穴13、13、…
より容器本体2内部に向かって噴出し、ウェーハ3の表
面に沿って流れる。この場合、個々の穴13から噴出す
る不活性ガスgの流量が減少するために、不活性ガスg
の総流量を増加させても、個々の穴13から噴出する不
活性ガスgの流量は少なく、不活性ガスgにより乱流が
発生する虞が無くなり、この乱流によりウェーハ3が振
動する虞も無くなる。
【0021】一方、フィルタ31はボール33が動くこ
とにより発生するパーティクルが容器本体2内に吹き込
まないようにしている。なお、容器本体2内の空気aは
不活性ガスgにより押し出され、空気排出用流路14及
び空気排出用配管23を経由して外部へ排出される。
【0022】容器本体2内の空気が不活性ガスgにより
置換された後、このウェーハ保管容器11をガス置換器
21より外す。この際、逆止弁32のボール33が不活
性ガス導入用配管22を抜くことによりバネ34により
下方に押し下げられるために該ボール33が開口16に
密着した状態となり、該逆止弁32が閉鎖され、容器本
体2内の気密性を保持することができる。空気排出用流
路14の逆止弁も同様の動作を行なう。
【0023】以上説明した様に、本実施形態のウェーハ
保管容器11によれば、溝ティース6内にガス導入用流
路12を形成し、該溝ティース6の溝部6a、6a、…
各々にガス導入用流路12に連通する穴13を形成し、
また、溝ティース6のガス導入用流路12と対向する位
置に空気排出用流路14を形成し、さガス導入用流路1
2と対向する溝ティース6内に空気排出用流路14を形
成し、該溝ティース6の溝部6a、6a、…各々にも空
気排出用流路14に連通する穴13を形成したので、こ
れらの穴13、13、…から不活性ガスgを容器本体2
内に噴出させることにより、これらの穴13、13、…
各々からの不活性ガスgの噴出流量を減少させることが
できる。
【0024】したがって、導入する不活性ガスgの総流
量を増加させても、不活性ガスgによる乱流の発生を防
止することができ、この乱流によりウェーハが振動し、
ウェーハにパーティクルが発生するという不具合を防止
することができ、不活性ガスgの置換時間を短縮するこ
とができる。
【0025】しかも、溝部6a、6a、…各々に互いに
対向するように、ガス導入用流路12に連通する穴13
及び空気排出用流路14に連通する穴13を形成したの
で、導入される不活性ガスgの流れが略水平方向の層流
となり、不活性ガスgによる乱流の発生をさらに防止す
ることができ、この乱流によるウェーハの振動を防止す
ることができる。
【0026】なお、本実施形態では、容器本体2内に設
けられた溝ティース6内にガス導入用流路12を形成
し、溝部6a、6a、…各々にガス導入用流路12に連
通する穴13を形成したが、容器本体2の側壁にガス導
入用流路12及び穴13、13、…を形成してもよい。
また、空気排出用流路14に連通する穴13も同様の構
成としてもよい。また、前記不活性ガスgの替わりにド
ライエア等のガスを導入してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のウェーハ収
納容器によれば、前記溝部各々に、前記ガス導入用流路
および/またはガス排出用流路に連通する穴を形成した
ので、容器本体内を不活性ガスやドライエア等のガスで
置換する際に、前記ガス導入用流路を通過したガスが前
記溝部各々に形成された穴に分配され、これらの穴より
容器本体内に噴出しウェーハの表面に沿って流れる。こ
れにより、個々の穴から噴出するガスの流量を減少させ
ることができ、ガスの総流量を増加させた場合において
も、個々の穴から噴出するガスの流量を少なくすること
ができる。
【0028】したがって、容器本体内に導入するガスの
総流量を増加させても、該ガスによる乱流の発生を防止
することができ、この乱流によりウェーハが振動し、ウ
ェーハにパーティクルが発生するという不具合を防止す
ることができ、導入するガスの置換時間を短縮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のウェーハ収納容器を示
す断面図である。
【図2】 図1のB部分の拡大断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態のウェーハ収納容器をガ
ス置換器に挿着する方法を示す過程図である。
【図4】 本発明の一実施形態のウェーハ収納容器をガ
ス置換器に挿着した状態を示す拡大断面図である。
【図5】 従来のウェーハ収納容器を示す斜視図であ
る。
【図6】 図5のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ウェーハ保管容器 2 容器本体 2a 側面 3 ウェーハ 4 開口 5 蓋 6 溝ティース(保持部) 6a 溝部 7 ガス導入用流路 8 空気排出用流路 11 ウェーハ保管容器 12 ガス導入用流路 13 穴 14 空気排出用流路 15 中空部 16 開口 21 ガス置換器 22 不活性ガス導入用配管 23 空気排出用配管 31 フィルタ 32 逆止弁 33 ボール 34 バネ a 空気 g 不活性ガス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状の容器本体に、ウェーハを保持する
    ための溝部が複数本形成されるとともに、前記容器本体
    に外部よりガスを導入するためのガス導入用流路及び内
    部のガスを外部に排出するためのガス排出用流路が形成
    されたウェーハ収納容器において、 前記溝部各々に、前記ガス導入用流路および/またはガ
    ス排出用流路に連通する穴が形成されていることを特徴
    とするウェーハ収納容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体内に、前記ウェーハを保持
    するための溝部が複数本形成された保持部が設けられ、
    該保持部内に前記ガス導入用流路および/またはガス排
    出用流路が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のウェーハ収納容器。
  3. 【請求項3】 前記ガス導入用流路の開口部にフィルタ
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のウェ
    ーハ収納容器。
  4. 【請求項4】 前記ガス導入用流路及びガス排出用流路
    各々の開口部に、該開口部に着脱される配管に連動して
    可動する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求
    項1、2または3記載のウェーハ収納容器。
JP05113098A 1998-03-03 1998-03-03 ウェーハ収納容器 Expired - Fee Related JP4164891B2 (ja)

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