JPH11250925A - りん酸型燃料電池発電設備 - Google Patents

りん酸型燃料電池発電設備

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JPH11250925A
JPH11250925A JP10047853A JP4785398A JPH11250925A JP H11250925 A JPH11250925 A JP H11250925A JP 10047853 A JP10047853 A JP 10047853A JP 4785398 A JP4785398 A JP 4785398A JP H11250925 A JPH11250925 A JP H11250925A
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JP
Japan
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pressure
gas
fuel cell
reformer
fuel
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Application number
JP10047853A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tsuru
潔 都留
Masaru Ogawa
賢 小川
Yasumasa Morita
泰正 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、改質器の圧損を従来よりも大き
くし、小型化を図りながら、燃料極出口圧力を低く、さ
らには極間差圧を小さく保つことができる常圧型燃料電
池を用いたりん酸型燃料電池発電設備を得る。 【解決手段】 燃焼排ガス吸引ブロア13が改質器7の
燃焼排ガスを外部に排出する燃焼排ガスライン20の経
路中に設けられている。そして、燃焼排ガス吸引ブロア
13を作動させて、燃焼排ガスを、改質器圧損に見合う
程度に吸引させることにより、燃料極出口ガス圧を大気
圧付近に低く抑えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、りん酸型燃料電
池発電設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開平9−63613号公
報に記載されている常圧型のりん酸型燃料電池発電設備
のフロー図である。図において、1は都市ガスや天然ガ
スなどの原燃料中の硫黄分を水素を用いて除去する脱硫
器である。2は脱硫器1の上流側に配設されて原燃料を
脱硫器1の動作温度まで昇温する原燃料予熱器、4は起
動時に使用する起動時用電気ヒータ4aを有する水蒸気
分離器、5は脱硫器1の下流側に配設されたスチームエ
ゼクタであり、このスチームエゼクタ5は水蒸気分離器
4から供給されるスチームを用いて原燃料を吸引し、ス
チームと原燃料とを混合して混合ガスを生成する。6は
スチームエゼクタ5の下流側に配設されて混合ガスを予
熱する原料予熱器、7は原燃料とスチームとの混合ガス
を反応させて水素を含む改質ガスを生成する改質器、8
は改質器7を出た改質ガス中の一酸化炭素を水素に変換
して変成ガスを生成するCO変成器である。9はCO変
成器8を出た改質ガス中の水素と空気中の酸素とを反応
させて発電する常圧型の燃料電池であり、この燃料電池
9は変成ガスが供給される燃料極9a、空気が供給され
る空気極9bおよび発電時の発熱を逃がす冷却器9cを
備えている。10はCO変成器6を出た改質ガスの一部
を脱硫器1の上流にリサイクルするための水添用リサイ
クルガスラインである。3は空気極9bに電池用空気を
供給する電池空気用ブロア、11は改質器7で燃料極9
aから排気されたガスを燃焼させるために燃焼空気を供
給する燃焼空気用ブロア、12は燃焼空気を改質器7か
ら排出される燃焼排ガスを用いて予熱する燃焼空気予熱
器である。
【0003】つぎに、上記従来のりん酸型燃料電池発電
設備の動作について説明する。都市ガスや天然ガスから
なる原燃料は、原燃料予熱器2によって脱硫反応に適し
た温度まで昇温された後、脱硫器1に供給される。原燃
料は、脱硫器1により脱硫された後、水蒸気分離器4よ
り供給されるスチームの駆動力により、スチームエゼク
タ5に吸引され、スチームと混合される。そして、スチ
ームと混合された原燃料は、原料予熱器6で改質反応に
適した温度まで昇温された後、改質器7に供給される。
改質器7で改質反応により生成された改質ガスは、原料
予熱器6と原燃料予熱器2とで冷却された後、CO変成
器8に供給される。CO変成器8で改質ガス中の一酸化
炭素が水素に変換された後、燃料電池の燃料極9aに供
給され、ここで電池用空気ブロア3から空気極9bに供
給された空気中の酸素と反応して発電が起こる。燃料極
9aで発電のために水素が消費される。消費されなかっ
た水素やCO2などは、燃料極9a出口ガスとして改質
器7のバーナ部に供給され、燃焼用空気ブロア11から
供給された燃焼用空気により燃焼する。燃焼ガスはその
熱により原燃料を加熱して改質ガスに変換させる。燃焼
排ガスは、燃焼空気予熱器12で冷却されて放出され
る。CO変成器8を出た改質ガスの一部は、スチームエ
ゼクタ5により吸引されて水添用リサイクルガスライン
10を通じて脱硫器1の上流側にリサイクルされる。
【0004】一般に、常圧型の燃料電池9の場合、10
00mmAq以下の圧力条件(ガスの入口部の圧力)で使用
される。これは、加圧型に見られるように燃料電池が筐
体を有していないので、圧力が高いと大気圧との差が大
きくなり、燃料電池のヘッダ部などから燃料や空気が漏
れるために、低く抑える必要があることによる。また、
燃料電池9の燃料極9aと空気極9bは薄い電極材料で
仕切られているだけなので、燃料極9a出口圧力と空気
極9b出口圧力の圧力差(以下、極間差圧と呼ぶ)が大
きいとこれらが損傷してしまう。そのため、これらの差
圧は300mmAq程度以下(できれば100mmAq以下が望
ましい。)とすることが求められる。加圧型では燃料極
側、空気極側にそれぞれ圧力調節弁を有して、極間差圧
を調整しているのに対して、常圧型では、燃料極側、空
気極側の圧力そのものを大気圧付近に低く保つことで、
極間差圧を小さくしているため、調節弁を用いた極間差
圧(燃料極出口と空気極出口の差圧のこと)の制御を行
わないなどの特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のりん酸型燃料電
池発電設備は、以上のように、常圧型の燃料電池9を用
いていたので、次の様な課題があった。燃料電池9を1
000mmAq以下の圧力で運転するためには、燃料極9a
下流の改質器7や燃焼空気予熱器12などの圧力損失を
低いレベルに抑える必要がある(400mmAq以下程
度)。そして、改質器7は燃料極9a出口ガスを燃やし
て得た高温の燃焼ガスの顕熱を利用して原燃料(都市ガ
ス+スチーム)を加熱し、改質ガスに変換するが、改質
器7における胴側(燃焼ガス側)の圧損を低く抑えるた
めに、大きな圧力損失を要する高度な伝熱促進策がとれ
ず、従って燃焼ガスから改質ガスへの熱伝達率を上げら
れず、広い伝熱面積が必要となり、その結果として改質
器7の大型化を招いてしまっていた。特に、数MW級の
改質器の場合には、この制限により、陸上輸送制限を越
えてしまうこともあった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、改質器の胴側(燃焼ガス側)
の圧損を従来よりも大きくし、小型化を図りながら、燃
料極出口圧力を低く、さらには極間差圧を小さく保つこ
とができる常圧型燃料電池を用いたりん酸型燃料電池装
置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のりん酸型燃料
電池発電設備は、燃焼排ガス吸引ブロアが燃焼排ガスラ
インの経路中に設けられているものである。
【0008】また、燃料極出口ガス圧を検出する圧力検
出器と、圧力検出器の検出圧が一定となるように燃焼排
ガス吸引ブロアの動力をコントロールするインバータと
を備えたものである。
【0009】また、燃料極出口ガス圧と空気極出口ガス
圧との差圧を検出する極間差圧検出器と、極間差圧検出
器の検出差圧が一定となるように燃焼排ガス吸引ブロア
の動力をコントロールするインバータとを備えたもので
ある。
【0010】また、改質器の炉口圧が負圧となるように
燃焼排ガス吸引ブロアを動作させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るり
ん酸型燃料電池発電設備のフロー図である。図におい
て、1は都市ガスや天然ガスなどの原燃料中の硫黄分を
水素を用いて除去する脱硫器である。2は脱硫器1の上
流側に配設されて原燃料を脱硫器1の動作温度まで昇温
する原燃料予熱器、4は起動時に使用する起動時用電気
ヒータ4aを有する水蒸気分離器、5は脱硫器1の下流
側に配設されたスチームエゼクタであり、このスチーム
エゼクタ5は水蒸気分離器4から供給されるスチームを
用いて原燃料を吸引し、スチームと原燃料とを混合して
混合ガスを生成する。6はスチームエゼクタ5の下流側
に配設されて混合ガスを予熱する原料予熱器、7は原燃
料とスチームとの混合ガスを反応させて水素を含む改質
ガスを生成する改質器、8は改質器7を出た改質ガス中
の一酸化炭素を水素に変換して変成ガスを生成するCO
変成器である。9はCO変成器8を出た改質ガス中の水
素と空気中の酸素とを反応させて発電する常圧型の燃料
電池であり、この燃料電池9は変成ガスが供給される燃
料極9a、空気が供給される空気極9bおよび発電時の
発熱を逃がす冷却器9cを備えている。10はCO変成
器6を出た改質ガスの一部を脱硫器1の上流にリサイク
ルするための水添用リサイクルガスラインである。3は
空気極9bに電池用空気を供給する電池空気用ブロア、
11は改質器7で燃料極9aから排気されたガスを燃焼
させるために燃焼空気を供給する燃焼空気用ブロア、1
2は改質器7での燃焼排ガスを外部に排出する燃焼排ガ
スライン20の経路中に配設されて、該燃焼排ガスを用
いて燃焼空気を予熱する燃焼空気予熱器、13は燃焼排
ガスライン20の経路中に設置された燃焼排ガス吸引ブ
ロアである。
【0012】つぎに、この実施の形態1によるりん酸型
燃料電池発電設備の動作について説明する。都市ガスや
天然ガスからなる原燃料は、原燃料予熱器2によって脱
硫反応に適した温度まで昇温された後、脱硫器1に供給
される。原燃料は、脱硫器1により脱硫された後、水蒸
気分離器4より供給されるスチームの駆動力により、ス
チームエゼクタ5に吸引され、スチームと混合される。
そして、スチームと混合された原燃料は、原料予熱器6
で改質反応に適した温度まで昇温された後、改質器7に
供給される。改質器7で改質反応により生成された改質
ガスは、原料予熱器6と原燃料予熱器2とで冷却された
後、CO変成器8に供給される。CO変成器8で改質ガ
ス中の一酸化炭素が水素に変換された後、燃料電池の燃
料極9aに供給され、ここで電池用空気ブロア3から空
気極9bに供給された空気中の酸素と反応して発電が起
こる。燃料極9aで発電のために水素が消費される。消
費されなかった水素やCO2などは、燃料極出口ガスと
して改質器7のバーナ部に供給され、燃焼用空気ブロア
11から供給された燃焼用空気により燃焼する。燃焼ガ
スはその熱により原燃料を加熱して改質ガスに変換させ
る。燃焼排ガスは、燃焼排ガスライン20を通って燃焼
空気予熱器12で冷却されて放出される。CO変成器8
を出た改質ガスの一部は、スチームエゼクタ5により吸
引されて水添用リサイクルガスライン10を通じて脱硫
器1の上流側にリサイクルされる。
【0013】ここで、燃焼排ガス吸引ブロア13を動作
させて、燃焼排ガスを、燃料極下流のガスの圧損(改質
器7や燃焼空気予熱器12および燃焼排ガスライン20
の配管の圧損)に見合う程度の吸引・昇圧を行うことに
より、燃料極出口圧力を大気圧付近(0〜300mmAq)
に保つことができる。りん酸型燃料電池発電設備は、通
常、発電端で20〜100%程度の運転範囲を有する
が、部分負荷になれば、その出力にほぼ比例するように
プロセスガス流量が減少する。そして、プロセスガス流
量が減れば、燃料極下流のガスの圧損も減少する。この
とき、定格時と同様の動力で燃焼排ガス吸引ブロア13
を動作させれば、吸引力が強すぎて燃料極出口ガス圧が
負圧になる恐れがある。負圧になれば、燃料電池9のヘ
ッダ部から大気を吸い込む恐れがあり、逆火の危険も生
じる。よって、ある負荷以下になれば、燃焼排ガス吸引
ブロア13を止めるようにする。なお、この吸引ブロア
を同様の目的で燃料極9aの出口に設置することも可能
である。しかしながら、この場合には、吸引、昇圧する
ガスが可燃性ガス(水素成分が30%以上)となるた
め、吸引ブロア内での引火やガスの漏れ等、吸引ブロア
に高い信頼性が要求され、吸引ブロアのコストやメンテ
ナンス費用が大きくなってしまうという不具合がある。
【0014】このように、この実施の形態1によれば、
燃焼排ガス吸引ブロア13が改質器7からの燃焼排ガス
ライン20の経路中に配設されているので、この燃焼排
ガス吸引ブロア13を動作させて、燃焼排ガスを、燃料
極下流のガスの圧損に見合う程度の吸引・昇圧を行わせ
ることにより、燃料極出口ガス圧を大気圧付近(0〜3
00mmAq)に保つことができる。そこで、改質器7の胴
側(燃焼ガス側)の圧損を従来のりん酸型燃料電池発電
設備に比べて大きくし有効な伝熱促進をはかることによ
り、改質器7の小型化を図りながら、燃料極出口ガス圧
を低く保つことができるりん酸型燃料電池発電設備が得
られる。また、燃料極出口ガス圧を低く保つことができ
るので、燃料電池として筐体がなく、調整弁による極間
差圧の制御を行わない簡易な構成の常圧型の燃料電池を
用いることが可能となり、安価なりん酸型燃料電池発電
設備が得られる。
【0015】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2に係るりん酸型燃料電池発電設備のフロー図であ
る。この実施の形態2では、燃料極出口のガス圧を検出
する圧力検出器15を設け、この圧力検出器15の検出
圧力に基づいて燃焼排ガス吸引ブロア13の動力をコン
トロールするインバータ14を設けている。なお、他の
構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0016】この実施の形態2では、圧力検出器15の
検出圧力を大気圧付近(0〜300mmAq)で一定となる
ように、インバータ14が圧力検出器15の検出圧力に
基づいて燃焼排ガス吸引ブロア13の動力をコントロー
ルしている。そこで、燃料極出口ガス圧を低く、かつ、
一定に保つことができ、上記実施の形態1と同様の効果
が得られる。
【0017】ここで、上記実施の形態1では、ある負荷
以下になれば、燃焼排ガス吸引ブロア13を止める必要
があった。従って、上記実施の形態1では、ある負荷を
境に燃焼排ガス吸引ブロア13のON/OFFが生じる
ため、負荷変化時の連続性が崩れ、燃料極出口ガス圧が
瞬時的に数百mmAqの変化を生じてしまい、燃料電池9に
損傷を与える恐れがあった。この実施の形態2によれ
ば、インバータ14により燃焼排ガス吸引ブロア13の
動力を制御しているので、負荷変化時の連続性が保た
れ、負荷変化時の連続性が崩れることに起因する燃料極
出口ガス圧の瞬時的な変化に伴う燃料電池9の損傷を確
実に防止することができる。また、燃料極出口のガスの
圧損は、負荷だけでなく、改質器バーナの燃焼空気比の
変化や改質器7や燃焼空気予熱器12などのつまりなど
によっても変化してしまう。この実施の形態2によれ
ば、インバータ14が圧力検出器15の検出圧力に基づ
いて燃焼排ガス吸引ブロア13の動力をコントロールし
ているので、負荷だけでなく、改質器バーナの燃焼空気
比の変化や改質器7や燃焼空気予熱器12などのつまり
などによる変化に応じて燃焼排ガス吸引ブロア13の動
力が自動的にコントロールされ、燃料極出口ガス圧を低
く、かつ、一定に保つことができる。
【0018】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3に係るりん酸型燃料電池発電設備のフロー図であ
る。この実施の形態3では、燃料極出口のガス圧と空気
極出口のガス圧との差圧を検出する極間差圧検出器16
を設け、インバータ14がこの極間差圧検出器16の検
出差圧に基づいて燃焼排ガス吸引ブロア13の動力をコ
ントロールするようにしている。なお、他の構成は上記
実施の形態1と同様に構成されている。
【0019】このりん酸型燃料電池発電設備において
は、空気極出口のガス圧は、電池用空気流量の増減や空
気極下流の熱交換器(図示せず)のつまり等により変動
する可能性がある。しかしながら、上記実施の形態2で
は、燃料極出口のガス圧を一定に保つことができるもの
の、これでは空気極出口のガス圧の変動が大きい設備に
おいては、極間差圧を低く保つことはできなかった。こ
の実施の形態3では、極間差圧検出器16の検出差圧を
300mmAq以下(望ましくは100mmAq以下)で一定と
なるように、インバータ14が燃焼排ガス吸引ブロア1
3の動力をコントロールしている。そこで、燃料極出口
ガス圧を低く、かつ、一定に保つことができるととも
に、燃料極出口ガス圧をも低く保つことができる。従っ
て、この実施の形態3によれば、上記実施の形態2の効
果に加えて、極間差圧の増大に起因する燃料電池9の損
傷を未然に防止することができる。なお、燃料極出口ガ
ス圧の過度の上昇に対しては、燃料極出口ガス圧をモニ
タする圧力センサを設け、過度の圧力上昇時にトリップ
することでプラントを保護することも可能である。
【0020】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4に係るりん酸型燃料電池発電設備のフロー図であ
る。この実施の形態4では、燃焼排ガスライン20の経
路中に設置された燃焼排ガス吸引ブロア13で、燃焼排
ガスを、燃料極下流のガスの圧損に見合う程度の吸引・
昇圧を行わせるとともに、改質器7の炉口圧力(バーナ
部出口圧力)が負圧になる程度まであげるようにして、
燃焼空気用空気ブロアを省略している。なお、他の構成
は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0021】この実施の形態4によれば、燃焼排ガス吸
引ブロア13を動作させた際に、改質器7の炉内圧力が
負圧となり、燃焼空気が大気から改質器7に吸引され
て、改質器バーナで燃焼させることができる。そこで、
上記実施の形態1で必要であった燃焼空気用ブロア11
が不要となり、その分コストを低減できる。さらに、燃
焼空気用ブロア11および供給配管等の補機動力が不要
となり、その分発電効率を上げることができる。なお、
この低減分は燃焼排ガス吸引ブロア13の補機動力より
も小さいことから、この実施の形態4による設備の発電
効率は、燃焼排ガス吸引ブロア13を用いない従来の設
備よりわずかに低くなる。また、この実施の形態4にお
いても、上記実施の形態2、3で示したように、インバ
ータを設けて、改質器7の炉内圧力を負圧とする場合で
も、燃料極9aの出口圧力が負圧とならないように燃焼
排ガス吸引ブロア13の動力をコントロールするのが望
ましい。
【0022】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0023】この発明によれば、燃焼排ガス吸引ブロア
が燃焼排ガスラインの経路中に設けられているので、燃
焼排ガス吸引ブロアを作動させて燃焼排ガスを改質器圧
損に見合う程度に吸引でき、改質器圧損が大きい場合で
も燃料極出口ガス圧を大気圧付近に保つことができる。
そこで、改質器の圧損を大きくして、小型化を図りなが
ら、燃料極出口ガス圧を低く抑えることができ、常圧型
の燃料電池を採用した小型で安価なりん酸型燃料電池発
電設備が得られる。
【0024】また、燃料極出口ガス圧を検出する圧力検
出器と、圧力検出器の検出圧が一定となるように燃焼排
ガス吸引ブロアの動力をコントロールするインバータと
を備えたので、燃料極出口ガス圧を低く、かつ、一定に
保ち、燃料極出口ガス圧の瞬時的な変動に起因する燃料
電池の損傷を未然に防止することができる。
【0025】また、燃料極出口ガス圧と空気極出口ガス
圧との差圧を検出する極間差圧検出器と、極間差圧検出
器の検出差圧が一定となるように燃焼排ガス吸引ブロア
の動力をコントロールするインバータとを備えたので、
燃料極出口ガス圧を低く、かつ、一定に保つことができ
るとともに、極間差圧をも低く、かつ、一定に保つこと
ができるので、燃料極出口ガス圧の瞬時的な変動や極間
差圧の増大に起因する燃料電池の損傷を未然に防止する
ことができる。
【0026】また、改質器の炉内圧力が負圧となるよう
に燃焼排ガス吸引ブロアを動作させているので、燃焼空
気を燃焼空気用ブロアを設置することなしに改質器に吸
引することができ、その分コストの削減が図れるととも
に、発電効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るりん酸型燃料
電池発電設備のフロー図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るりん酸型燃料
電池発電設備のフロー図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るりん酸型燃料
電池発電設備のフロー図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係るりん酸型燃料
電池発電設備のフロー図である。
【図5】 従来のりん酸型燃料電池発電設備のフロー図
である。
【符号の説明】
1 脱硫器、2 原燃料予熱器、4 水蒸気分離器、5
スチームエジェクタ、6 原料予熱器、7 改質器、
8 CO変成器、9 燃料電池、9a 燃料極、9b
空気極、13 燃焼排ガス吸引ブロア、14 インバー
タ、15 圧力検出器、16 極間差圧検出器、20
燃焼排ガスライン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都留 潔 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小川 賢 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 森田 泰正 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央2丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原燃料とスチームから改質ガスを生成す
    る改質器と、上記改質ガスを変成ガスに変成するCO変
    成器と、上記変成ガスが燃料ガスとして燃料極に供給さ
    れ、かつ、空気が空気極に供給されて発電する燃料電池
    と、上記改質器の燃焼排ガスを外部に排気する燃焼排ガ
    スラインとを備えたりん酸型燃料電池発電設備におい
    て、 燃焼排ガス吸引ブロアが上記燃焼排ガスラインの経路中
    に設けられていることを特徴とするりん酸型燃料電池発
    電設備。
  2. 【請求項2】 燃料極出口ガス圧を検出する圧力検出器
    と、上記圧力検出器の検出圧が一定となるように上記燃
    焼排ガス吸引ブロアの動力をコントロールするインバー
    タとを備えたことを特徴とする請求項1記載のりん酸型
    燃料電池発電設備。
  3. 【請求項3】 燃料極出口ガス圧と空気極出口ガス圧と
    の差圧を検出する極間差圧検出器と、上記極間差圧検出
    器の検出差圧が一定となるように上記燃焼排ガス吸引ブ
    ロアの動力をコントロールするインバータとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のりん酸型燃料電池発電設
    備。
  4. 【請求項4】 上記改質器の炉内圧が負圧となるように
    上記燃焼排ガス吸引ブロアを動作させることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のりん酸型燃料電池発電
    設備。
JP10047853A 1998-02-27 1998-02-27 りん酸型燃料電池発電設備 Pending JPH11250925A (ja)

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JP10047853A JPH11250925A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 りん酸型燃料電池発電設備

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JP10047853A JPH11250925A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 りん酸型燃料電池発電設備

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