JPH11339829A - りん酸型燃料電池発電装置 - Google Patents

りん酸型燃料電池発電装置

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JPH11339829A
JPH11339829A JP10141384A JP14138498A JPH11339829A JP H11339829 A JPH11339829 A JP H11339829A JP 10141384 A JP10141384 A JP 10141384A JP 14138498 A JP14138498 A JP 14138498A JP H11339829 A JPH11339829 A JP H11339829A
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JP
Japan
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reformer
combustion air
flow control
fuel
combustion
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JP10141384A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tsuru
潔 都留
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料極の出力側の圧力を低く保ち、定格運転
の継続を可能にする。 【解決手段】 燃料電池本体29からの余剰水素および
空気ブロア23から供給される燃料空気を燃料として燃
焼する加熱バーナ27bと、加熱バーナ27bの加熱に
より脱硫器21からの原燃料ガスを内部に充填された触
媒を介して改質ガスに改質しCO変成器28へ送出する
改質触媒管27aとでなる改質器27、改質器27の燃
焼排ガスにより空気ブロア23から供給される燃焼空気
を予熱する燃焼空気予熱器31、流量制御弁34を介し
て燃料空気予熱器31と並列に接続され燃焼空気予熱器
31を流れる燃焼排ガスの一部を分流するバイパス管路
33、改質器27の改質触媒管部27aの温度が所定の
値を越えると流量制御弁34の開度を大に制御する弁開
度制御器35を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、りん酸型燃料電
池発電装置に係り、特に改質器の性能低下に伴って発生
する燃料極出口圧力の上昇を抑制し、定格運転の継続を
可能とする構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開平4−284365号
公報に開示された従来のりん酸型燃料電池発電装置の構
成を示すブロック図である。図において、1は都市ガス
や天然ガスなどの原燃料ガス中の硫黄分を水素を用いて
除去する脱硫器、2は原燃料ガスを脱硫器1の動作温度
まで昇温する原燃料ガス予熱器、3は空気源としての空
気ブロア、4は水蒸気分離器で起動時に作動する起動用
電気ヒータ4aを備えている。
【0003】5は水蒸気分離器4より供給されるスチー
ムの駆動力により動作し、原燃料ガスにスチームを混合
させるスチームエゼクタ、6はこのスチームエゼクタ5
でスチームが混合された原燃料ガスを改質反応に適した
温度まで昇温する原燃料ガス予熱器、7は原燃料ガスと
スチームの混合体を反応させて水素を含む改質ガスを生
成する改質器で、触媒が充填された改質触媒管7a、加
熱バーナ7bおよび改質触媒管温度センサ7c等で構成
されている。8は改質器7を出た改質ガス中の一酸化炭
素を水素に変換するCO変成器である。
【0004】9はCO変成器8を出た改質ガス中の水素
と、空気中の酸素を反応させて発電する燃料電池本体
で、改質ガスが供給される燃料極9a、空気が供給され
る空気極9bおよび発電時の発熱を冷やす冷却器9cに
より構成されている。10はCO変成器8を出た改質ガ
スの一部を脱硫器1の上流側にリサイクルするためのリ
サイクルガス管路、11は改質器7へ空気ブロア3から
供給される燃焼空気を、改質器7の燃焼排ガスにより予
め昇温する燃焼空気予熱器、12は燃焼空気予熱器11
を流れる燃焼空気の量を抑制する燃焼空気流量制御弁、
13は燃焼空気予熱器11を流れる燃焼空気の一部を分
流する燃焼空気バイパス管路、14は燃焼空気バイパス
管路13を流れる燃焼空気の量を制御する燃焼空気バイ
パス流量制御弁、15は改質触媒管温度センサ7cで検
出される改質触媒管温度の値が設定値より高い場合は、
燃焼空気バイパス流量制御弁14の開度を大に制御し
て、燃焼空気バイパス管路13を流れる燃焼空気量を増
加させる弁開度制御器である。
【0005】次に、上記のように構成された従来のりん
酸型燃料電池発電装置の動作について説明する。まず、
原燃料ガスは原燃料ガス予熱器2によって脱硫反応に適
した温度まで昇温されて脱硫器1に供給され、脱硫器1
で脱硫された後スチームエゼクタ5により吸引されて水
蒸気分離器4から供給されるスチームと混合される。次
いで、原燃料ガス予熱器6で改質反応に適した温度まで
昇温されて改質器7に供給され、この改質器7において
改質反応により改質ガスが生成される。
【0006】そして、上記のようにして生成された改質
ガスは、両原燃料ガス予熱器6および2で冷却されてC
O変成器8に供給され、このCO変成器8で含まれる一
酸化炭素が水素に変化されて燃料電池本体9の燃料極9
aに供給される。また、空気極9bには空気ブロア3か
ら空気が供給され、燃料極9aに供給された水素と空気
極9bに供給された空気中の酸素とが反応して発電が起
こる。一方、CO変成器8を出た改質ガスの一部は、ス
チームエゼクタ5により吸引されてリサイクルガス管路
10を介して脱硫器1の上流側にリサイクルされる。
【0007】発電中、燃料極9aでは発電電流に比例し
た水素が消費され、余った水素やCO2等は燃料極出口
ガスとして改質器7内の加熱バーナ7bに供給され、含
まれる加熱成分が燃焼空気予熱器11で予熱されて供給
される燃焼空気により燃焼する。この燃焼ガスは改質触
媒管7aを加熱して原燃料ガスを改質ガスに変換させる
ための熱源となり、この加熱により温度が500〜60
0℃程度まで下がり、改質器7から排出されて燃焼空気
予熱器11に供給され燃焼空気を予熱する。
【0008】なお、改質触媒管7aの温度は、以下に説
明するような理由で上、下限値が設定されている。すな
わち、上限温度は改質触媒管7a自身や改質触媒の耐熱
温度によって決められ900〜950℃に設定されてい
る。一方、下限温度は改質反応が高温ほど反応が進みや
すいことより、温度が下がりすぎると改質ガスの水素濃
度が低くなるため、ある程度以上の温度を確保しておか
なければならない必要上750〜800℃に設定されて
いる。
【0009】このため、改質触媒管7aの温度は改質触
媒管温度センサ7cにより常時計測され、弁開度制御器
15の制御により上記上、下限値の範囲内に収まるよう
制御されている。すなわち、改質触媒管温度センサ7c
で計測される温度値が上限値より高い場合は、弁開度制
御器15の制御により燃焼空気バイパス流量制御弁14
の開度が大きくなり、燃焼空気バイパス管路13を流れ
る燃焼空気の量を増大させ、燃焼空気予熱器11で予熱
されることなく改質器7へ流入する燃焼空気の量を増や
すことにより、改質7への投入熱量を減少させて改質触
媒管7aの温度を下げる。一方、下限値より低い場合、
上記とは全く逆の動作を行って改質触媒管7aの温度を
上げる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のりん酸型燃料電
池発電装置は以上のように構成され改質触媒管7aの温
度制御がなされているので、燃焼空気予熱温度の増減だ
けで制御可能である間は問題ないが、長時間の運転によ
る改質触媒の劣化(シンタリングや硫黄被毒など)によ
り、改質器7の改質能力が低下してきた場合、改質反応
の進行度が低下して改質ガス中の水素濃度が下がりメタ
ン濃度が増大する。
【0011】燃料電池本体9は燃料利用率(燃料電池本
体9に供給される改質ガス中の水素量に対する発電に使
用される水素の比率)に対して上限の許容値があり通常
80%程度で運転されている。そのため改質性能が低下
しても燃料利用率は上げられないので、改質ガス中のメ
タン濃度の増加により燃料極出口ガス中の濃度も増し発
熱量が増大するため、加熱バーナ7bでの燃焼量が増え
る。この燃焼量の増加分が大きいと、燃焼空気予熱器1
1をバイパスさせて燃焼空気の予熱温度を下げるだけで
は追いつかなくなり、燃焼空気流量制御弁12の開度を
上げて燃焼空気の流量を増大させることにより改質器7
を冷却する必要が生じる。
【0012】しかしながら、燃焼空気の流量を増大させ
ると、燃焼排ガスの流量も増加するため、改質器7や燃
焼空気予熱器11の燃焼排ガスによる圧損が増加する。
このように燃焼空気の流量を増大させている際には、燃
焼空気バイパス流量制御弁14が全開で空気予熱がほと
んど行われていないにも関わらず、大量の燃焼排ガスが
燃焼空気予熱器11に流れ込み、大きな圧損を生じてし
まうので無駄に燃料極9aの出口側圧力を高めることに
なる。
【0013】燃料電池本体9は、一般に図示はしないが
燃料極9aと空気極9bが薄いシートを介して配置され
ているため、両極9a、9b間の差圧が大きくなるとク
ロスオーバと称する極間のリークが生じ、大きなダメー
ジを受ける場合があるので、極間差圧は200mmAq
以下に保つ必要があるが、上記したような理由により燃
料極9aの出口側圧力が高くなって極間差圧が制限を越
えると定格運転の継続が困難になるという問題点があっ
た。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、改質器の改質性能が低下した場
合でも燃料極の出口側の圧力を低く保ち、定格運転の継
続が可能なりん酸型燃料電池発電装置を提供することを
目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るりん酸型燃料電池発電装置は、燃料電池本体からの余
剰水素および空気源から供給される燃焼空気を燃料とし
て燃焼する加熱バーナと、加熱バーナの加熱により脱硫
器からの原燃料ガスを内部に充填された触媒を介して改
質ガスに改質しCO変成器へ送出する改質触媒管とでな
る改質器、改質器の燃焼排ガスにより空気源から供給さ
れる燃焼空気を予熱する燃焼空気予熱器、流量制御弁を
介して燃料空気予熱器と並列に接続され燃焼空気予熱器
を流れる燃焼排ガスの一部を分流するバイパス管路、改
質器の改質触媒管部の温度が所定の値を越えると流量制
御弁の開度を大に制御する弁開度制御器を備えたもので
ある。
【0016】また、この発明の請求項2に係るりん酸型
燃料電池発電装置は、燃料電池本体からの余剰水素およ
び空気源から供給される燃焼空気を燃料として燃焼する
加熱バーナと、加熱バーナの加熱により脱硫器からの原
燃料ガスを内部に充填された触媒を介して改質ガスに改
質しCO変成器へ送出する改質触媒管とでなる改質器、
改質器の燃焼排ガスにより空気源から供給される燃焼空
気を予熱する燃焼空気予熱器、流量制御弁を介して燃料
空気予熱器と並列に接続され燃焼空気予熱器を流れる燃
焼排ガスの一部を分流するバイパス管路、燃料電池本体
の燃料極と空気極の差圧が所定の値を越えると流量制御
弁の開度を大に制御する弁開度制御器を備えたものであ
る。
【0017】また、この発明の請求項3に係るりん酸型
燃料電池発電装置は、燃料電池本体からの余剰水素およ
び空気源から供給される燃焼空気を燃料として燃焼する
加熱バーナと、加熱バーナの加熱により脱硫器からの原
燃料ガスを内部に充填された触媒を介して改質ガスに改
質しCO変成器へ送出する改質触媒管とでなる改質器、
改質器の燃焼排ガスにより空気源から供給される燃焼空
気を予熱する燃焼空気予熱器、流量制限手段を介して燃
料空気予熱器と並列に接続され燃焼空気予熱器を流れる
燃焼排ガスの一部を分流するバイパス管路、流量制御弁
を介して空気源とバイパス管路の流量制限手段より上流
側との間に接続されバイパス管路に所定の量の流量調整
用空気を通流する流量調整用管路、改質器の改質触媒管
部の温度が所定の値を越えると流量制御弁の開度を小に
制御する弁開度制御器を備えたものである。
【0018】また、この発明の請求項4に係るりん酸型
燃料電池発電装置は請求項3において、流量制限手段と
してオリフイスを用いたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1におけるりん酸型燃料電池発電装置の構成
を示すブロック図である。図において、21は都市ガス
や天然ガスなどの原燃料ガス中の硫黄分を水素を用いて
除去する脱硫器、22は原燃料ガスを脱硫器21の動作
温度まで昇温する原燃料ガス予熱器、23は空気源とし
ての空気ブロア、24は水蒸気分離器で起動時に作動す
る起動用電気ヒータ24aを備えている。
【0020】25は水蒸気分離器24より供給されるス
チームの駆動力により動作し、原燃料ガスにスチームを
混合させるスチームエゼクタ、26はこのスチームエゼ
クタ25でスチームが混合された原燃料ガスを改質反応
に適した温度まで昇温する原燃料ガス予熱器、27は原
燃料ガスとスチームの混合体を反応させて水素を含む改
質ガスを生成する改質器で、触媒が充填された改質触媒
管27a、加熱バーナ27bおよび改質触媒管温度セン
サ27c等で構成されている。28は改質器27を出た
改質ガス中の一酸化炭素を水素に変換するCO変成器で
ある。
【0021】29はCO変成器28を出た改質ガス中の
水素と、空気中の酸素を反応させて発電する燃料電池本
体で、改質ガスが供給される燃料極29a、空気が供給
される空気極29bおよび発電持の発熱を冷やす冷却器
29cにより構成されている。30はCO変成器28を
出た改質ガスの一部を脱硫器21の上流側にリサイクル
するためのリサイクルガス管路、31は改質器27へ空
気ブロア3から供給される燃焼空気を、改質器27の燃
焼排ガスにより予め昇温する燃焼空気予熱器、32は燃
焼空気予熱器31を流れる燃焼空気の量を抑制する燃焼
空気流量制御弁である。
【0022】33は燃焼空気予熱器31と並列に接続さ
れ、燃焼空気予熱器31を流れる燃焼排ガスの一部を分
流するバイパス管路、34はこのバイパス管路33中に
接続される流量制御弁、35は改質触媒管温度センサ2
7cで計測される改質触媒管温度の値が設定値より高い
場合に、流量制御弁34の開度を大に制御して、バイパ
ス管路33を流れる燃焼排ガスの量を増加させる弁開度
制御器である。
【0023】次に、上記のように構成された実施の形態
1におけるりん酸型燃料電池発電装置の動作について説
明する。まず、原燃料ガスは原燃料ガス予熱器22によ
って脱硫反応に適した温度まで昇温されて脱硫器21に
供給され、脱硫器21で脱硫された後スチームエゼクタ
25により吸引されて水蒸気分離器24から供給される
スチームと混合される。次いで、原燃料ガス予熱器26
で改質反応に適した温度まで昇温されて改質器27に供
給され、この改質器27において改質反応により改質ガ
スが生成される。
【0024】そして、上記のようにして生成された改質
ガスは、両原燃料ガス予熱器26および22で冷却され
てCO変成器28に供給され、このCO変成器28で含
まれる一酸化炭素が水素に変化されて燃料電池本体29
の燃料極29aに供給される。また、空気極29bには
空気ブロア23から空気が供給され、燃料極29aに供
給された水素と空気極29bに供給された空気中の酸素
とが反応して発電が起こる。一方、CO変成器28を出
た改質ガスの一部は、スチームエゼクタ25により吸引
されてリサイクルガス管路30を介して脱硫器21の上
流側にリサイクルされる。
【0025】発電中、燃料極29aでは発電電流に比例
した水素が消費され、余った水素やCO2等は燃料極出
口ガスとして改質器27内の加熱バーナ27bに供給さ
れ、含まれる加熱成分が燃焼空気予熱器31で予熱され
て供給される燃焼空気により燃焼する。この燃焼ガスは
改質触媒管27aを加熱して原燃料ガスを改質ガスに変
換させるための熱源となり、この加熱により温度が50
0〜600℃程度まで下がり、改質器27から排出され
て燃焼空気予熱器31に供給され燃焼空気を予熱する。
なお、上記のような動作が行われている間、改質触媒管
温度センサ27cでは改質触媒管27aの温度が常時計
測されている。
【0026】そして、このようにして計測された改質触
媒管27aの温度が設定値、すなわち、上記したように
950℃より高い場合は、弁開度制御器35により流量
制御弁34の開度が大に制御され、するとバイパス管路
33の圧力損失が下がるので、バイパス管路33を流れ
る燃焼排ガスの量が増加し、その結果、燃焼空気予熱器
31を流れ燃焼空気を予熱する燃焼排ガスの量が減少
し、燃焼空気の予熱温度が下がるため、改質器27に投
入される熱量が減少して改質触媒管27aの温度が下が
り950℃以下に戻される。
【0027】このように上記実施の形態1によれば、改
質触媒管27aの温度が設定値より高い場合、弁開度制
御器35により流量制御弁34の開度を大に制御し、バ
イパス管路33を流れる燃焼排ガスの量を増加させるこ
とにより、空気予熱器31を流れる燃焼排ガスの量を減
少させ、燃焼空気の予熱温度を下げて改質器27に投入
される熱量を減少させ、改質触媒管27aの温度を設定
値に戻すようにしているので、改質器27の改質能力が
低下し燃焼空気の流量を増大させて改質器27を冷却す
る必要性が生じた場合にも、燃料極29aの出口側圧力
を低く保つことができるため、極間圧力が制限値を越え
ることもなく定格運転の継続が可能になる。
【0028】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2におけるりん酸型燃料電池発電装置の構成を示すブ
ロック図である。図において、上記実施の形態1におけ
ると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。3
6は燃料極29aの出口側圧力と空気極29bの出口側
圧力の差圧を計測する極間差圧センサ、37はこの極間
差圧センサ36で計測される差圧の値が設定値より高い
場合に、流量制御弁34の開度を大に制御してバイパス
管路33を流れる燃焼排ガスの量を増加させる弁開度制
御器である。
【0029】このように構成された実施の形態2におい
ても、説明は省略するが上記実施の形態1におけると同
様の動作により発電が行われるが、実施の形態2ではこ
の発電中、極間差圧センサ36では燃料極29aおよび
空気極29bの各出口側の圧力の差が常時計測され、こ
の圧力の差が設定値、すなわち上記したように200m
mAqより高い場合は、弁開度制御器37により流量制
御弁34の開度が大に制御され、すると、バイパス管路
33の圧力損失が下がるので、バイパス管路33を流れ
る燃焼排ガスの量が増加し、その結果、燃焼空気予熱器
31を流れる燃焼排ガスの量が減少し、燃焼空気予熱器
31における圧損が減少することにより、燃料極29a
の出口側圧力を下げ両極間の圧力の差は200mmAq
以下に戻される。
【0030】このように上記実施の形態2によれば、両
極間の圧力の差が設定値より高い場合、弁開度制御器3
7により流量制御弁34の開度を大に制御し、バイパス
管路33を流れる燃焼排ガスの量を増加させることによ
り、空気予熱器31を流れる燃焼排ガスの量を減少させ
て圧損を低下させるようにしているので、改質器27の
改質能力が低下し燃焼空気の流量を増大させて改質器2
7を冷却する必要性が生じた場合にも、燃料極29aの
出口側圧力を低く保つことができるため、極間圧力が制
限値を越えることもなく定格運転の継続が可能になる。
【0031】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3におけるりん酸型燃料電池発電装置の構成を示すブ
ロック図である。図において、上記実施の形態1におけ
ると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。3
8はバイパス管路33に接続され流れる燃焼排ガスの量
を制限する流量制限手段としてのオリフイス、39はバ
イパス管路33のオリフイス38より上流側の位置と空
気ブロア23の間を連通する流量調整用管路、40はこ
の流量調整用管路39に接続される流量制御弁、41は
改質触媒管温度センサ27cで計測される改質触媒管温
度の値が設定値より高い場合に、流量制御弁40の開度
を小に制御して、流量調整用管路39を流れる空気の量
を減少させる弁開度制御器である。
【0032】このように構成された実施の形態3におい
ても、説明は省略するが上記実施の形態1におけると同
様の動作により発電が行われ、改質触媒管温度センサ2
7cでは改質触媒管27aの温度が常時計測されてい
る。そして、計測された改質触媒管27aの温度が設定
値より高い場合は、弁開度制御器41により流量制御弁
40の開度が小に制御される。すると流量調整用管路3
9を流れる空気の減少によりバイパス管路33を流れる
燃焼排ガスの量が増大するため、燃焼空気予熱器31を
流れ燃焼空気を予熱する燃焼排ガスの量が減少し、燃焼
空気の予熱温度が下がるので、改質器27に投入される
熱量が減少して改質触媒管27aの温度が下がり設定値
以下に戻される。
【0033】このように上記実施の形態3によれば、改
質触媒管27aの温度が設定値より高い場合、弁開度制
御器41により流量制御弁40の開度を小に制御して流
れる空気の量を減少させ、バイパス管路33を流れる燃
焼排ガスの量を増加させることにより、空気予熱器31
を流れる燃焼排ガスの量を減少させ、燃焼空気の予熱温
度を下げて改質器27に投入される熱量を減少させ、改
質触媒管27aの温度を設定値に戻すようにしているの
で、改質器27の改質能力が低下し燃焼空気の流量を増
大させて改質器27を冷却する必要性が生じた場合に
も、燃料極29aの出口側圧力を低く保つことができる
ため、極間圧力が制限値を越えることもなく定格運転の
継続が可能になる。
【0034】なお、上記実施の形態3では、流量制限手
段としてオリフイス38を適用した場合について説明し
たが、適当な圧損を持ち得るものであれば何でも良く、
例えばニードル弁等に置き換えても良いが、オリフイス
38を用いることにより、非常に安価に流量制限手段を
構成することができ、また、流量制御弁40は流れる空
気が常温の位置に配設されているため、安価な弁を用い
ても信頼性を低下させるおそれがない等、実用上優れた
効果を発揮することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、燃料電池本体からの余剰水素および空気源から供
給される燃焼空気を燃料として燃焼する加熱バーナと、
加熱バーナの加熱により脱硫器からの原燃料ガスを内部
に充填された触媒を介して改質ガスに改質しCO変成器
へ送出する改質触媒管とでなる改質器、改質器の燃焼排
ガスにより空気源から供給される燃焼空気を予熱する燃
焼空気予熱器、流量制御弁を介して燃料空気予熱器と並
列に接続され燃焼空気予熱器を流れる燃焼排ガスの一部
を分流するバイパス管路、改質器の改質触媒管部の温度
が所定の値を越えると流量制御弁の開度を大に制御する
弁開度制御器を備えたので、改質器の改質性能が低下し
た場合でも燃料極の出口側の圧力を低く保ち、定格運転
の継続が可能なりん酸型燃料電池発電装置を提供するこ
とができる。
【0036】また、この発明の請求項2によれば、燃料
電池本体からの余剰水素および空気源から供給される燃
焼空気を燃料として燃焼する加熱バーナと、加熱バーナ
の加熱により脱硫器からの原燃料ガスを内部に充填され
た触媒を介して改質ガスに改質しCO変成器へ送出する
改質触媒管とでなる改質器、改質器の燃焼排ガスにより
空気源から供給される燃焼空気を予熱する燃焼空気予熱
器、流量制御弁を介して燃料空気予熱器と並列に接続さ
れ燃焼空気予熱器を流れる燃焼排ガスの一部を分流する
バイパス管路、燃料電池本体の燃料極と空気極の差圧が
所定の値を越えると流量制御弁の開度を大に制御する弁
開度制御器を備えたので、改質器の改質性能が低下した
場合でも燃料極の出口側の圧力を低く保ち、定格運転の
継続が可能なりん酸型燃料電池発電装置を提供すること
ができる。
【0037】また、この発明の請求項3によれば、燃料
電池本体からの余剰水素および空気源から供給される燃
焼空気を燃料として燃焼する加熱バーナと、加熱バーナ
の加熱により脱硫器からの原燃料ガスを内部に充填され
た触媒を介して改質ガスに改質しCO変成器へ送出する
改質触媒管とでなる改質器、改質器の燃焼排ガスにより
空気源から供給される燃焼空気を予熱する燃焼空気予熱
器、流量制限手段を介して燃料空気予熱器と並列に接続
され燃焼空気予熱器を流れる燃焼排ガスの一部を分流す
るバイパス管路、流量制御弁を介して空気源とバイパス
管路の流量制限手段より上流側との間に接続されバイパ
ス管路に所定の量の流量調整用空気を通流する流量調整
用管路、改質器の改質触媒管部の温度が所定の値を越え
ると流量制御弁の開度を大に制御する弁開度制御器を備
えたので、改質器の改質性能が低下した場合でも燃料極
の出口側の圧力を低く保ち、定格運転の継続が可能なり
ん酸型燃料電池発電装置を安価に提供することができ
る。
【0038】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において、流量制限手段としてオリフイスを用いた
ので、改質器の改質性能が低下した場合でも燃料極の出
口側の圧力を低く保ち、定格運転の継続が可能なりん酸
型燃料電池発電装置をより安価に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるりん酸型燃
料電池発電装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2におけるりん酸型燃
料電池発電装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3におけるりん酸型燃
料電池発電装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 従来のりん酸型燃料電池発電装置の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
21 脱硫器、23 空気ブロア、27 改質器、27
a 改質触媒管、27b 加熱バーナ、28 CO変成
器、29 燃料電池本体、29a 燃料極、29b 空
気極、31 燃焼空気予熱器、32 燃焼空気流量制御
弁、33 バイパス管路、34,40 流量制御弁、3
5,37,41 弁開度制御器、36 極間差圧セン
サ、38 オリフイス、39 流量調整用管路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池本体からの余剰水素および空気
    源から供給される燃焼空気を燃料として燃焼する加熱バ
    ーナと、上記加熱バーナの加熱により脱硫器からの原燃
    料ガスを内部に充填された触媒を介して改質ガスに改質
    しCO変成器へ送出する改質触媒管とでなる改質器、上
    記改質器の燃焼排ガスにより上記空気源から供給される
    燃焼空気を予熱する燃焼空気予熱器、流量制御弁を介し
    て上記燃料空気予熱器と並列に接続され上記燃焼空気予
    熱器を流れる上記燃焼排ガスの一部を分流するバイパス
    管路、上記改質器の改質触媒管部の温度が所定の値を越
    えると上記流量制御弁の開度を大に制御する弁開度制御
    器を備えたことを特徴とするりん酸型燃料電池発電装
    置。
  2. 【請求項2】 燃料電池本体からの余剰水素および空気
    源から供給される燃焼空気を燃料として燃焼する加熱バ
    ーナと、上記加熱バーナの加熱により脱硫器からの原燃
    料ガスを内部に充填された触媒を介して改質ガスに改質
    しCO変成器へ送出する改質触媒管とでなる改質器、上
    記改質器の燃焼排ガスにより上記空気源から供給される
    燃焼空気を予熱する燃焼空気予熱器、流量制御弁を介し
    て上記燃料空気予熱器と並列に接続され上記燃焼空気予
    熱器を流れる上記燃焼排ガスの一部を分流するバイパス
    管路、上記燃料電池本体の燃料極と空気極の差圧が所定
    の値を越えると上記流量制御弁の開度を大に制御する弁
    開度制御器を備えたことを特徴とするりん酸型燃料電池
    発電装置。
  3. 【請求項3】 燃料電池本体からの余剰水素および空気
    源から供給される燃焼空気を燃料として燃焼する加熱バ
    ーナと、上記加熱バーナの加熱により脱硫器からの原燃
    料ガスを内部に充填された触媒を介して改質ガスに改質
    しCO変成器へ送出する改質触媒管とでなる改質器、上
    記改質器の燃焼排ガスにより上記空気源から供給される
    燃焼空気を予熱する燃焼空気予熱器、流量制限手段を介
    して上記燃料空気予熱器と並列に接続され上記燃焼空気
    予熱器を流れる上記燃焼排ガスの一部を分流するバイパ
    ス管路、流量制御弁を介して上記空気源と上記バイパス
    管路の流量制限手段より上流側との間に接続され上記バ
    イパス管路に所定の量の流量調整用空気を通流する流量
    調整用管路、上記改質器の改質触媒管部の温度が所定の
    値を越えると上記流量制御弁の開度を小に制御する弁開
    度制御器を備えたことを特徴とするりん酸型燃料電池発
    電装置。
  4. 【請求項4】 流量制限手段はオリフイスであることを
    特徴とする請求項3記載のりん酸型燃料電池発電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006260855A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
KR100652610B1 (ko) * 2000-12-29 2006-12-01 주식회사 엘지이아이 연료전지의 연료량 조절 장치
JP2007149489A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Fuji Electric Systems Co Ltd 燃料電池発電装置の運転方法
JP2008277280A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Yamatake Corp 燃料電池システムおよび燃料電池システムの運転方法

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