JPH053042A - 燃料電池装置の制御装置 - Google Patents

燃料電池装置の制御装置

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JPH053042A
JPH053042A JP3150725A JP15072591A JPH053042A JP H053042 A JPH053042 A JP H053042A JP 3150725 A JP3150725 A JP 3150725A JP 15072591 A JP15072591 A JP 15072591A JP H053042 A JPH053042 A JP H053042A
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JP
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supply system
fuel cell
hydrogen
fuel
air
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Application number
JP3150725A
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English (en)
Inventor
Tadashi Oshima
正 大島
Isao Obata
勲 苧畑
Genichi Ikeda
元一 池田
Makoto Okuda
誠 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH053042A publication Critical patent/JPH053042A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、燃料電池本体入口のカソード極,
アノード極の極間差圧を適正にし、瞬時に負荷変動が可
能な燃料電池装置の制御装置を提供するとともに、低コ
ストの燃料で高効率の発電を行い、システム全体の運転
を低コスト化することにある。 【構成】 燃料改質装置3から燃料電池本体16に水素
を供給する水素供給系15の、燃料電池本体16入口部
圧力を検出する圧力検出器27と、燃料電池本体に空気
を供給する空気供給系18の、燃料電池本体16入口部
圧力を検出する圧力検出器26とを設け、これらの圧力
検出器により検出された系内圧力を設定圧力と比較し
て、天然ガス供給系22,原燃料供給系14,水素供給
系15,空気供給系18,水素戻り系17,空気放出系
20の各制御弁、および燃料改質装置3に制御信号を出
力する制御装置13を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池装置の制御装
置に係り、特に、燃料電池システムの運転における負荷
変動運転の対応が瞬時に行われ、装置に使用する天然ガ
ス燃料を最小コストにおさえられ、システムの総合効率
を高めるのに好適な燃料電池装置の制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池装置は、例えば、特開昭
60−7068号公報に記載されているように、燃料電
池で消費されて残つた空気および水素リツチガスは、リ
サイクルブロワーを備えたリサイクル系によつて、燃料
電池本体のカソード極,アノード極の入口に戻され、再
度燃料電池本体での発電用燃料として使用されるように
なつていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、燃料電池シス
テムは、水素製造手段に係る燃料改質装置と燃料電池本
体とを有し、燃料改質装置のバーナ部に天然ガス,燃焼
空気を供給する天然ガス供給系,空気供給系が備えら
れ、燃料改質装置の反応管には天然ガス,水蒸気を供給
する原燃料供給系が備えられ、燃料電池本体のカソード
極には空気供給系が接続され、アノード極には、燃料改
質装置で製造された水素を供給する水素供給系が接続さ
れている。
【0004】燃料電池システムの負荷変動においては、
空気供給系のカソード極と水素供給系のアノード極との
極間差圧を常に±300mmAq以下になることを確認
しながら、空気供給系の制御弁、原燃料供給系における
天然ガス,水蒸気の流量を調整するエジエクター、燃料
改質装置のバーナに供給する燃焼空気および天然ガス等
における各流量を測定し、各系の制御弁を制御して負荷
変動していくものであるため、負荷変動に時間がかかつ
てしまうという問題があつた。
【0005】例えば、25%負荷運転から100%の負
荷運転に変動する場合は、燃料電池本体のカソード極へ
の空気供給系の流量は、制御弁を開にすることにより流
量は増加するが、燃料電池本体のアノード極への水素供
給系の水素流量は燃料改質装置内の反応管に供給する流
量およびバーナへの天然ガス,空気流量により決定され
る。そこで、25%負荷から100%負荷に変動した場
合、燃料改質装置内の反応管から100%負荷流量の水
素が発生するまでに3〜5分の時間がかかつてしまい、
かつ、カソード極側の供給空気流量はアノード極供給側
の流量および圧力を常時測定して流量を増加するもので
あるため、負荷変動に時間がかかつてしまう。
【0006】また、燃料電池本体で残つた水蒸気,炭酸
ガス,水蒸気等を含んだ水素リツチガスをブロワーで加
圧して燃料電池本体入口の水素供給系に戻して再度燃料
電池本体の発電燃料として使用している。このため、燃
料電池本体のアノード極には常に純度の高い水素が送ら
れるのではないので、燃料電池本体の発電効率を低め、
寿命を短くしていた。さらに、ブロワー等の圧力変動要
因の大きい機器を使用しているので、空気供給系,水素
供給系の燃料電池本体入口のカソード,アノード極の極
間差圧を適正に保持するためには複雑な制御を必要とす
るという問題があつた。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、燃料電池本体入口のカソード
極,アノード極の極間差圧を適正にし、瞬時に負荷変動
が可能な燃料電池装置の制御装置を提供することを、そ
の目的としている。また、本発明の他の目的は、低コス
トの燃料で高効率の発電を図ることができ、システム全
体の運転を低コストにすることの可能な燃料電池装置の
制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の燃料電池装置の制御装置に係る第1の発明
の構成は、燃料改質装置と、燃料電池本体とを有し、こ
の燃料改質装置に、天然ガスを供給する天然ガス供給系
および燃焼用空気を供給する空気供給系と、前記燃料改
質装置で製造した水素を前記燃料電池本体へ供給する水
素供給系と、前記燃料電池本体に燃焼用空気を供給する
空気供給系と、前記燃料電池本体側から前記燃料改質装
置側へ水素を戻す水素戻り系とを備えてなる燃料電池装
置において、前記燃料改質装置から前記燃料電池本体に
水素を供給する前記水素供給系、前記燃料電池本体に空
気を供給する空気供給系、前記燃料改質装置のバーナ部
に天然ガスを供給する天然ガス供給系、前記燃料改質装
置の反応部に天然ガスと水蒸気とを供給する原燃料供給
系、前記水素供給系の燃料電池本体入口部と前記原燃料
供給系とを接続する水素戻り系、および前記空気供給系
に接続する空気放出系の各系に、それぞれ制御弁を設け
るとともに、前記水素供給系の燃料電池本体入口部系内
の圧力を検出する圧力検出器と、前記空気供給系の燃料
電池本体入口部系内の圧力を検出する圧力検出器とを設
け、これらの圧力検出器により検出された系内圧力を設
定圧力と比較して、前記の天然ガス供給系,原燃料供給
系,水素供給系,空気供給系,水素戻り系,空気放出系
の各制御弁、および前記燃料改質装置に制御信号を出力
する制御装置を設けたものである。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
の燃料電池装置の制御装置に係る第2の発明の構成は、
前記第1の発明の前提要件と同一前提要件において、前
記燃料改質装置から前記燃料電池本体に水素を供給する
前記水素供給系、前記燃料電池本体に空気を供給する空
気供給系、前記燃料改質装置のバーナ部に天然ガスを供
給する天然ガス供給系、前記燃料改質装置の反応部に天
然ガスと水蒸気とを供給する原燃料供給系、前記水素供
給系の燃料電池本体入口部と前記原燃料供給系とを接続
する水素戻り系、および前記空気供給系に接続する空気
放出系の各系に、それぞれ制御弁を設けるとともに、前
記水素供給系の燃料電池本体入口部系内の流量を検出す
る水素流量検出器と、前記空気供給系の燃料電池本体入
口部系内の流量を検出する空気流量検出器とを設け、こ
れらの流量検出器により検出された系内流量を設定流量
と比較して、前記の天然ガス供給系,原燃料供給系,水
素供給系,空気供給系,水素戻り系,空気放出系の各制
御弁、および前記燃料改質装置に制御信号を出力する制
御装置を設けたものである。
【0010】より詳しくは、上記第1,第2の発明の構
成において、燃料改質装置に温度検出器を設け、この温
度検出器により検出された温度を設定温度と比較して、
制御装置から制御信号を出力するように構成したもので
ある。
【0011】さらに、本発明の燃料電池装置の制御装置
に係る第3の発明の構成は、上記第1の発明の構成にお
いて、水素供給系の燃料電池本体入口部系内の流量を検
出する水素流量検出器と、空気供給系の燃料電池本体入
口部系内の流量を検出する空気流量検出器と、燃料改質
装置内の温度を検出する温度検出器とを設け、これらの
流量,温度検出器により検出された流量,温度を設定流
量,温度と比較して、制御装置から制御信号を出力する
ようにしたものである。
【0012】さらに、より詳しくは、燃料電池本体へ燃
焼用空気を供給する空気供給系は、圧力検出器,空気流
量検出器および制御弁を具備し、燃料電池本体のカソー
ド極に接続する第1の空気供給系と、この第1の空気供
給系の圧力,流量検出点の上流に接続する、制御弁を具
備した第2の空気供給系とからなり、第1の空気供給系
の前記圧力,流量検出点とカソード極入口との間に空気
放出系を接続したものである。
【0013】
【作用】上記技術的手段による働きを、もつとも実質的
な第3の発明について説明する。システム起動時には、
バーナが天然ガスと燃焼空気により燃焼し、燃料改質装
置内の反応管に熱エネルギーを供給し装置系内を昇温す
る。昇温後、エジエクターにより前記反応管系内に天然
ガスと水蒸気が供給され水素が改質される。改質された
水素は、電池本体のアノード極に供給される。このと
き、燃料電池本体のカソード極には、第1の空気供給系
により燃焼用空気が供給される。燃料電池のカソード
極,アノード極に供給している空気,水素はそれぞれ異
なる機器から供給されている。燃料電池本体で残つた水
素リツチガスは、燃焼改質装置内のバーナに戻され、バ
ーナの燃焼用燃料として燃焼空気とともに燃焼される。
【0014】例えば、燃料電池システムの負荷運転が1
00%から25%負荷に変動した場合、燃料電池本体の
カソード極,アノード極に送られている空気,水素燃料
に対して電池本体では25%の負荷分の空気,水蒸気し
か消費しない。燃料電池本体のカソード極,アノード極
入口の空気供給系,水素供給系内に設置されている流量
検出器により25%負荷運転に必要流量を測定し、残量
空気はカソード極入口の第1の空気供給系に接続されて
いる空気放出系により放出される。また、残量水素はア
ノード極入口の水素供給系に接続されている水素戻り系
により、エジエクター,燃料改質装置の反応管系内に戻
される。
【0015】前記第1の空気供給系,水素供給系に具備
された圧力検出器によりそれぞれの圧力を測定しながら
カソード極,アノード極の極間差圧が300mmAq以
下になるように、空気放出系,水素戻り系の制御弁を制
御する。一般に、燃料電池本体は水素および空気を供給
しても全て発電に消費されず、残つた燃料をバーナに戻
して燃焼していた。燃料電池本体には各負荷運転に必要
な水素燃料を供給し、残つた水素は水素戻り系により燃
料改質装置の反応管に戻している。電池で消費した水素
分の流量はエジエクターから供給される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る燃料電池装置
のシステム構成図である。図1において、3は、水素製
造手段に係る燃料改質装置で、触媒を含んだ反応管3a
と該反応管3aを昇温するバーナ4とからなる。23
は、反応管3a内の温度を検出するための温度検出器で
ある。6は、反応管3aおよびシステムに水蒸気を供給
するための手段として水蒸気を発生するスチームドラ
ム、5は、反応管3aに天然ガスと水蒸気との混合ガス
を供給するためのエジエクター、8は、エジエクター5
に天然ガス1を供給する制御弁である。
【0017】22は、バーナ4に天然ガス1を供給する
天然ガス供給系で、7は、天然ガス供給系22に具備さ
れ、バーナ4に供給する天然ガス流量を制御する制御弁
である。28は、バーナ4に燃焼用の空気2を供給する
空気供給系である。16は、燃料電池本体に係る燃料電
池で、カソード極16aおよびアノード極16bからな
る。18は、燃料電池16のカソード極16aに燃焼用
の空気2を供給する第1の空気供給系、9は、第1の空
気供給系18に具備され、前記カソード極16aに供給
する空気流量を制御する制御弁、19は、前記第1の空
気供給系18の圧力,流量検出点(図中○に×印で示
す)の上流に接続される第2の空気供給系、10は、第
2の空気供給系19に具備され、前記カソード極16a
に供給する空気流量を制御する制御弁、20は、第1の
空気供給系18のカソード極入口近傍に接続された空気
放出系、11は、空気放出系20に具備され、系内から
外部へ放出する空気量を制御する制御弁、24は、第1
の空気供給系18の空気流量を検出する空気流量検出
器、26は、同様に第1の空気供給系18内の圧力を検
出する圧力検出器である。
【0018】14は、エジエクター5から燃料改質装置
3の反応管3aに天然ガスと水蒸気との混合ガスを導く
原燃料供給系、15は、燃料改質装置3で改質(製造)
された水素を燃料電池16のアノード極16bに供給す
る水素供給系、30は、水素供給系15のアノード極1
6b入口部に具備された電磁弁、25は、水素供給系1
5のアノード極16bに供給する水素流量を検出する水素
流量検出器、27は、水素供給系15内の圧力を検出す
る圧力検出器である。圧力,流量検出点は図中○に×印
で示す。17は、水素供給系15のアノード極入口前か
ら原燃料供給系14へ水素を導く水素戻り系、12は、
水素戻り系17に具備され、原燃料供給系14に戻す水
素流量を制御する制御弁である。21は、燃料電池16
で残つた水素リツチガスをバーナ4の燃焼用燃料として
供給する電池排ガス戻り系である。13は、以上述べて
きた各制御弁,各検出器、および燃料改質装置と電気的
に接続された制御装置である。
【0019】本実施例における発明部の構成と機能をよ
り詳細に説明すると次のとおりである。制御装置13
は、空気流量検出器24,水素流量検出器25によりそ
れぞれ検出された検出信号Qを入力して、このQを予め
設定された、各負荷運転における燃料電池に必要な空
気,水素流量Q0と大小関係を比較し、また、圧力検出
器26,27により検出された検出信号Pを入力して、
このPを、予め設定された、燃料電池16のカソード極
16a,アノード極16bの極間差圧が300mmAq
以下である圧力信号P0と大小関係を比較し、空気供給
系18,19における制御弁9,10、空気放出系20
における制御弁11、水素戻り系17における制御弁1
2を制御し、燃料電池16に供給する空気流量を第2の
空気供給系19によつて増加させ、空気放出系20によ
り燃料電池16に供給する空気流量を減少させる。
【0020】また、水素供給系15には常に最高負荷運
転状態の水素流量を流しておき、そのときの負荷運転に
必要とする水素流量を燃料電池16のアノード極16b
に供給し、必要としない水素流量は、水素戻り系17に
より燃料改質装置3の反応管3a入口系に戻される。こ
のとき、エジエクター5から反応管3aには、燃料電池
16に供給した水素流量に相当する天然ガスと水蒸気が
供給される。また、制御装置13は、燃料改質装置3の
温度検出器23により検出された検出温度の検出信号T
と、予め設定された反応管3a内の温度T0と大小関係
を比較検討し、その結果に応じて燃料改質装置3内のバ
ーナ4に供給する天然ガス流量を制御弁7によつて制御
する。
【0021】以下、本実施例の燃料電池装置の動作をよ
り具体的に説明する。システム起動時には、燃料改質装
置3内のバーナ4は、天然ガス1と燃焼空気2とが供給
されて燃焼する。前記バーナ4が燃焼する前にスチーム
ドラム6内の水蒸気は100℃以上の温度になつてお
り、このスチームドラム6の水蒸気をエジエクター5に
流して、水素供給系15,水素戻り系17内を昇温す
る。系内でドレン化された水蒸気は、電磁弁29から外
に放出される。
【0022】次いで昇温後、エジエクター5には、10
0%負荷の最高負荷運転に必要な流量の天然ガス1と水
蒸気とが制御弁8とスチームドラム6とから供給され、
原燃料供給系14を経て反応管3aに供給されて水素に
改質され、水素供給系15により燃料電池16のアノー
ド極16b入口の電磁弁30まで供給される。一方、シ
ステムの負荷条件に適合した空気流量が、第1の空気供
給系18により燃料電池16のカソード極16aに供給
される。前記第1の空気供給系18に取付けられている
空気流量検出器24に流量が検出されると同時に、電磁
弁30を開にして燃料電池16のアノード極16bに水
素を供給する。
【0023】燃料電池16で消費して残つた水素リツチ
ガスは、電池排ガス戻り系21により、バーナ4に供給
されバーナの燃焼用の燃料として使用される。例えば、
システムが100%負荷運転から25%負荷運転に変動
するときを考えた場合、第1の空気供給系18に接続す
る空気放出系20から75%負荷分の空気が放出され、
水素供給系15に接続する水素戻り系17から75%負
荷分の水素が、原燃料供給系14に供給されると同時
に、第1の空気供給系18上の制御弁9により、供給空
気量は減少されていく。このとき、第1の空気供給系1
8、水素供給系15内の圧力検出器26,27で、カソ
ード極16a,アノード極16bの極間差圧を検出し、
空気放出系20,水素戻り系17上の制御弁11,12
で放出量を制御する。
【0024】25%負荷から100%負荷にシステムの
運転が変動した場合でも同様で、第2の空気供給系19
から、第1の空気供給系18に空気が増加されると同時
に、水素戻り系17から原燃料供給系14に供給してい
る水素量を減少させることにより負荷変動の対応ができ
る。第1の空気供給系18,水素供給系15に具備され
ている圧力検出器26,27で圧力を検出しながら制御
弁10,12の流量を制御する。このように、燃料電池
16のカソード極16a入口の空気供給系18,19、
空気放出系20、およびアノード極16b入口の水素戻
り系17の各ラインにより、空気,水素の流量が瞬時に
対応できるので、燃料電池システムの負荷変動運転が瞬
時にできる効果がある。
【0025】エジエクター5から反応管3aには、燃料
電池16で消費される水素量分の天然ガスと水蒸気しか
供給されず、反応管3aで改質された水素リツチガスが
再度反応管3aに供給されるため、純度の高い水素が燃
料電池16に供給され発電効率を高め、低コストの燃料
費で発電できる効果がある。なお、上記の実施例では、
空気供給系,水素供給系にそれぞれ圧力検出器,流量検
出器を備え、燃料改質装置に温度検出器を備えた第3の
発明の実施例について説明したが、本発明は、これに限
らず、圧力検出器,温度検出器を備えた第1の発明、流
量検出器,温度検出器を備えた第2の発明でも相応の効
果が得られるものである。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、燃料電池本体入口のカソード極,アノード極の極
間差圧を適正にし、システムの負荷運転に瞬時に対応で
きる燃料電池装置の制御装置を提供することができる。
また、低コストの燃料で高効率の発電を図ることがで
き、システム全体の運転を低コストにすることの可能な
燃料電池装置の制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る燃料電池装置のシステ
ム構成図である。
【符号の説明】
3 燃料改質装置 3a 反応管 4 バーナ 5 エジエクター 6 スチームドラム 7,8,9,10,11,12 制御弁 13 制御装置 14 原燃料供給系 15 水素供給系 16 燃料電池 16a カソード極 16b アノード極 17 水素戻り系 18 第1の空気供給系 19 第2の空気供給系 20 空気放出系 21 電池排ガス戻り系 22 天然ガス供給系 23 温度検出器 24 空気流量検出器 25 水素流量検出器 26,27 圧力検出器 28 空気供給系 30 電磁弁
フロントページの続き (72)発明者 池田 元一 神奈川県逗子市久木二丁目6番地 B−9 (72)発明者 奥田 誠 東京都葛飾区高砂三丁目2番7号−144

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料改質装置と、燃料電池本体とを有
    し、この燃料改質装置に、天然ガスを供給する天然ガス
    供給系および燃焼用空気を供給する空気供給系と、前記
    燃料改質装置で製造した水素を前記燃料電池本体へ供給
    する水素供給系と、前記燃料電池本体に燃焼用空気を供
    給する空気供給系と、前記燃料電池本体側から前記燃料
    改質装置側へ水素を戻す水素戻り系とを備えてなる燃料
    電池装置において、前記燃料改質装置から前記燃料電池
    本体に水素を供給する前記水素供給系、前記燃料電池本
    体に空気を供給する空気供給系、前記燃料改質装置のバ
    ーナ部に天然ガスを供給する天然ガス供給系、前記燃料
    改質装置の反応部に天然ガスと水蒸気とを供給する原燃
    料供給系、前記水素供給系の燃料電池本体入口部と前記
    原燃料供給系とを接続する水素戻り系、および前記空気
    供給系に接続する空気放出系の各系に、それぞれ制御弁
    を設けるとともに、前記水素供給系の燃料電池本体入口
    部系内の圧力を検出する圧力検出器と、前記空気供給系
    の燃料電池本体入口部系内の圧力を検出する圧力検出器
    とを設け、これらの圧力検出器により検出された系内圧
    力を設定圧力と比較して、前記の天然ガス供給系,原燃
    料供給系,水素供給系,空気供給系,水素戻り系,空気
    放出系の各制御弁、および前記燃料改質装置に制御信号
    を出力する制御装置を設けたことを特徴とする燃料電池
    装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 燃料改質装置と、燃料電池本体とを有
    し、この燃料改質装置に、天然ガスを供給する天然ガス
    供給系および燃焼用空気を供給する空気供給系と、前記
    燃料改質装置で製造した水素を前記燃料電池本体へ供給
    する水素供給系と、前記燃料電池本体に燃焼用空気を供
    給する空気供給系と、前記燃料電池本体側から前記燃料
    改質装置側へ水素を戻す水素戻り系とを備えてなる燃料
    電池装置において、前記燃料改質装置から前記燃料電池
    本体に水素を供給する前記水素供給系、前記燃料電池本
    体に空気を供給する空気供給系、前記燃料改質装置のバ
    ーナ部に天然ガスを供給する天然ガス供給系、前記燃料
    改質装置の反応部に天然ガスと水蒸気とを供給する原燃
    料供給系、前記水素供給系の燃料電池本体入口部と前記
    原燃料供給系とを接続する水素戻り系、および前記空気
    供給系に接続する空気放出系の各系に、それぞれ制御弁
    を設けるとともに、前記水素供給系の燃料電池本体入口
    部系内の流量を検出する水素流量検出器と、前記空気供
    給系の燃料電池本体入口部系内の流量を検出する空気流
    量検出器とを設け、これらの流量検出器により検出され
    た系内流量を設定流量と比較して、前記の天然ガス供給
    系,原燃料供給系,水素供給系,空気供給系,水素戻り
    系,空気放出系の各制御弁、および前記燃料改質装置に
    制御信号を出力する制御装置を設けたことを特徴とする
    燃料電池装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 燃料改質装置に温度検出器を設け、この
    温度検出器により検出された温度を設定温度と比較し
    て、制御装置から制御信号を出力することを特徴とする
    請求項1または2記載のいずれかの燃料電池装置の制御
    装置。
  4. 【請求項4】 水素供給系の燃料電池本体入口部系内の
    流量を検出する水素流量検出器と、空気供給系の燃料電
    池本体入口部系内の流量を検出する空気流量検出器と、
    燃料改質装置内の温度を検出する温度検出器とを設け、
    これらの流量,温度検出器により検出された流量,温度
    を設定流量,温度と比較して、制御装置から制御信号を
    出力することを特徴とする請求項1記載の燃料電池装置
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 燃料電池本体へ燃焼用空気を供給する空
    気供給系は、圧力検出器,空気流量検出器および制御弁
    を具備し、燃料電池本体のカソード極に接続する第1の
    空気供給系と、この第1の空気供給系の圧力,流量検出
    点の上流に接続する、制御弁を具備した第2の空気供給
    系とからなり、第1の空気供給系の前記圧力,流量検出
    点とカソード極入口との間に空気放出系を接続したこと
    を特徴とする請求項1ないし4記載の燃料電池装置の制
    御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6833204B2 (en) 2000-06-30 2004-12-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method of operating phosphoric acid fuel cell
KR100818310B1 (ko) * 2007-04-09 2008-04-02 (주)덕양에너젠 수소 스테이션의 개질기 대체시스템
DE112012000730T5 (de) 2011-11-30 2013-12-19 Panasonic Corporation Direktoxidations-Brennstoffzellen-System

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